JP6516505B2 - 締結工具及び組み付け方法 - Google Patents

締結工具及び組み付け方法 Download PDF

Info

Publication number
JP6516505B2
JP6516505B2 JP2015030438A JP2015030438A JP6516505B2 JP 6516505 B2 JP6516505 B2 JP 6516505B2 JP 2015030438 A JP2015030438 A JP 2015030438A JP 2015030438 A JP2015030438 A JP 2015030438A JP 6516505 B2 JP6516505 B2 JP 6516505B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
nut
damper
washer
fastening
fastening tool
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2015030438A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2016150424A (ja
Inventor
浩亮 野本
浩亮 野本
澤田 信治
信治 澤田
英有 蒲池
英有 蒲池
長久 北村
長久 北村
信也 貝賀
信也 貝賀
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Honda Motor Co Ltd
Original Assignee
Honda Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Honda Motor Co Ltd filed Critical Honda Motor Co Ltd
Priority to JP2015030438A priority Critical patent/JP6516505B2/ja
Publication of JP2016150424A publication Critical patent/JP2016150424A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6516505B2 publication Critical patent/JP6516505B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Automatic Assembly (AREA)
  • Details Of Spanners, Wrenches, And Screw Drivers And Accessories (AREA)

Description

本発明は、締結工具及びこの締結工具を使用し車体にサスペンションを組み付ける組み付け方法に関する。
ねじ等の締結部材を締結する締結工具として、締結部材を吸着により把持して被締結部に締結する技術が知られている(例えば、特許文献1(図1、図2)参照。)。
図12(a)は従来の締結工具を説明する図であり、締結工具100は、筒状の第1スリーブ101と、この第1スリーブ101内に設けられる筒状の第2スリーブ102と、この第2スリーブ102内に設けられるスクリューガイド103とを備えている。スクリューガイド103内には、ねじ締め機から延びるドライバビット104が回転可能に挿通されている。
第1スリーブ101の基端側には、エア吸引穴105が形成されており、このエア吸引穴105から吸引することで、スクリューガイド103内も吸引される。また、スクリューガイド103には、磁石106が設けられており、スクリューガイド103は、磁石106の磁力によって磁化されている。
図12(b)は従来の締結工具の要部を説明する図であり、締結工具100において、ドライバビット104の先端は、スクリューガイド103の先端部に達している。締結時、エア吸引穴105からスクリューガイド103内のエアを吸引することで、ねじ(締結部材)107の頭がスクリューガイド103の先端に吸着される。また、磁力によっても、ねじ107がスクリューガイド103の先端に吸着される。このように、エアの吸引と、磁石によって、1つのねじ107が締結工具に把持され、ドライバビット104を回転させることで、ねじ107が被締結部に締結される。
ところで、締結部材を被締結部に締結する際は、締結部材と被締結部との間に、ワッシャや、通孔を有する部材を挟んで締結部材を締結することがある。しかし、従来の締結工具100では、1つのねじしか把持することができず、通孔を有する部材、ワッシャ及びねじを一括して把持し、ねじを被締結部に締結することができない。このため、通孔を有する少なくとも1個の部材と締結部材とを一括して把持し、締結部材を被締結部に締結することができる技術が求められている。
特開平8−1533公報
本発明は、通孔を有する少なくとも1個の部材と締結部材とを一括して把持し、締結部材を被締結部に締結することができる技術を提供することを課題とする。
請求項1に係る発明は、ねじ部が上になるように縦に配置した棒状材へ、通孔を有する少なくとも1個の部材を上から嵌め、この部材より小径のナットを前記ねじ部にねじ込む締結工具であって、締結前には、前記部材に前記ナットが載せられており、前記締結工具は、ロボットのアームで支持され略水平方向に延在する基板及び前記基板に支持されるケースを備え、前記ナットと前記部材の前記通孔へ貫通して前記ナット及び前記部材の水平位置を決めるセンタリングピンと、前記ナットが載っている状態で前記部材を吸着する吸着手段と、駆動源からの回転駆動力が水平方向に並べられたギア列よって伝達され前記ナットをねじ込む回転手段とを備え、前記センタリングピンと前記吸着手段と前記回転手段とは、前記基板及び前記ケースにより一括して支えられ、前記センタリングピンは、前記基板に進退可能に設けられるとともに付勢手段により進入方向に付勢され、前記回転手段の下面は、前記基板の下面よりも上方の高さに位置していることを特徴する。
請求項3に係る発明は、請求項1又は請求項2記載の締結工具を使用して自動車の車体にサスペンションを組み付ける組み付け方法において、部品パレットに皿状の通孔を有する部材を載せ、この部材に部材より小径のワッシャを載せ、このワッシャにナットを載せたものを準備する締結部材準備工程と、サスペンションを車体に下方から接近させるサスペンション準備工程と、サスペンションのダンパ先端部をダンパハウジングの開口部に挿入させるダンパ先端部挿入工程と、締結工具を部品パレットに移動させ、センタリングピンをナット、ワッシャ及び部材の通孔にこの順で挿通する挿通工程と、吸着手段で部材を吸着する把持工程と、把持された部材及びこの部材に載っているワッシャ及びナットを、ねじ部を有するダンパ先端部上に移動させる締結部材移動工程と、ダンパ先端部を、緩衝部材の通孔、ワッシャ及びナットに下方から挿通するとともに、ダンパ先端部でセンタリングピンを上方へ押し出す、ダンパ先端部挿通工程と、回転手段で、ナットをダンパ先端部にねじ込む締め付け工程とを備えることを特徴とする。
請求項1に係る発明では、締結工具は、ナットと部材の通孔へ貫通してナット及び部材の水平位置を決めるセンタリングピンと、ナットが載っている状態で部材を吸着する吸着手段と、ナットをねじ込む回転手段とを備えている。締結前には、通孔を有する部材にナットが載せられており、センタリングピンをナットと部材の通孔へ貫通させるので、ナット及び部材の水平位置を決めることができる。さらに、ナットの下に配置されたナットよりも大径の部材の外周部を吸着するので、ナットと部材を一括して把持することができる。さらに、センタリングピンをナットと部材に挿通した状態で、ナットを被締結部に締結するので、ナットと部材を位置決めした状態で、部材を組み付けるとともにナットを締結することができる。
また、回転手段は、駆動源からの回転駆動力が水平方向に並べられたギア列よって伝達される。被締結部の上方に他の部材があり、高さ方向に余裕のないスペースであっても、このスペースに側方から締結工具を進入させナットを締結することができる。
請求項3に係る発明では、自動車の車体にサスペンションを組み付ける組み付け方法において、センタリングピンをナット、ワッシャ及び部材の通孔にこの順で挿通する挿通工程と、吸着手段で部材を吸着する把持工程とを備える。ダンパ先端部を、緩衝部材の通孔、ワッシャ及びナットに下方から挿通するとともに、ダンパ先端部でセンタリングピンを上方へ押し出す、ダンパ先端部挿通工程と、回転手段で、ナットをダンパ先端部にねじ込む締め付け工程とを備えるので、複数の部品を一括して移動するとともに位置決めしながらナットを締結するので、工数の削減を図ることができる。さらに、従来、通孔を有する部材及びワッシャをダンパ先端部へ挿通する作業は、作業者によって行われていたところ、本発明の締結工具によれば、自動化を図ることができる。
本発明に係る締結工具を採用した組立ラインの斜視図である。 ダンパハウジング、サスペンション、ナットの組み付けを説明する分解斜視図である。 通孔を有する部材、ナットの斜視図である。 図3の4−4線断面図である。 図1の5部拡大図である。 図5の6−6線断面図である。 図6の7−7線断面図である。 図5の8矢視図である。 挿通工程、把持工程を説明する図である。 締結部材移動工程、ダンパ先端部挿通工程を説明する図である。 締結工具退避工程を説明する図である。 従来技術に係る締結工具の基本原理を説明する図である。
本発明の実施の形態を添付図に基づいて以下に説明する。なお、本書において、図中、Frは前側、Rrは後側、Lは左側、Rは右側、Upは上側、Dwは下側を表す。
本発明の実施例を図面に基づいて説明する。
図1に示されるように、組立ライン10には、自動車20の車体21と、この車体21に組み付けるサスペンション(棒状材)30と、このサスペンション30に締結されるナット(締結部材)40と、このナット40をサスペンション30に締結する締結工具50とが配置されている。
また、組立ライン10には、レール11が設けられ、このレール11に移動可能に台12が設けられている。この台12に車体21が載せられ、車体21が所定の位置に搬送される。なお、台12を移動させる手段は、台12に設けたローラを回転させる手段、レール11に沿って回転可能に設けられたチェーンに台12を引っかける等、台12が移動できれば他の一般的な移動手段であっても差し支えない。さらに、実施例では車体21を台12に載せたが、これに限定されず、車体21を移動ハンガーに吊り下げて車体21を移動させても差し支えない。
組立ライン10には、部品テーブル13が設けられ、この部品テーブル13に部品パレット14が配置さている。部品パレット14には、複数のナット40が所定の位置に取り出し可能に配置されている。
サスペンション30のダンパ先端部31は、車体21のダンパハウジング22に下方から挿入され、サスペンション30は、ダンパ先端部31が上になるように縦に配置される。ダンパ先端部31は、エンジンルーム23内に突出する状態となる。なお、サスペンション30は、図示せぬ治具やサスペンション支持装置により、ダンパハウジング22に下方からセットされる。
車体21には、エンジンルーム23を開閉可能に覆うエンジンフード24が設けられている。車体21は、エンジンフード24が開かれた状態で組立ライン10に搬入される。
また、組立ライン10には、ロボット15が設けられ、このロボット15のアーム16に締結工具50が支持されている。なお、組立ライン10における、ロボット15の配置、部品テーブル13の配置、レール11の配置、車体21の向きは、実施例に限定されず、適宜変更可能である。
次に組み付け時におけるダンパハウジング22、サスペンション30、ナット40の位置関係について説明する。
図2に示されるように、ダンパハウジング22には上方に隆起する隆起部25が形成され、この隆起部25には中央に開口する開口部26が形成されている。
サスペンション30は、ダンパ部32と、このダンパ部32の上端に上方に延びるように設けられるダンパ先端部31と、ダンパ部32に下方へ進退可能に設けられるロッド33と、ロッド33の下部に設けられるスプリング受け部34と、ダンパ部32の上部とスプリング受け部34との間に支持されるスプリング35とを備える。
ダンパ部32の上部には、ダンパハウジング22の開口部26よりも径が大きい当接部36が設けられている。この当接部36は、隆起部25の裏面に当接される。ダンパ先端部31には、雄ねじが切られたねじ部37が形成されている。サスペンション30は、ねじ部37が上になるように縦に配置され、ダンパ先端部31は、開口部26に挿入される。
また、隆起部25の側部は板材がテーパ状に形成され、当接部36の側部もテーパ状に形成されているので、当接部36を隆起部25に当接させることで、開口部26の中心にダンパ先端部31が略一致する。結果、ダンパハウジング22に対してダンパ先端部31が位置決めされる。
ナット40は、皿状の部材41の上に重ねられている。部材41の外径は、開口部26の径よりも大きく設定されている。
次にナット40及び部材41等について説明する。
図3、図4に示されるように、部材41は、いわゆるリバウンドストッパである。部材41は、金属製で、皿形状を呈し、中央が下方に凹んだ凹み部42を有する。この凹み部42の中央に、ダンパ先端部31(図2参照)の径よりも大きい径の通孔43が形成されている。
部材41の外周には、緩衝部材44が設けられている。緩衝部材44は、弾性を有し、下方に突出してダンパハウジング22の隆起部25(図2参照)に当接する突出部45と、上方に露出し平面状に形成された上面部46とを備える。平面視で、上面部46は環状に形成されている。
凹み部42には、ワッシャ47が載せられている。ワッシャ47は、部材41より小径である。詳細には、ワッシャ47の外径は、凹み部42の底の径よりも小さく設定されている。ワッシャ47の内径は、ダンパ先端部31(図2参照)の径よりも大きく設定されている。
ワッシャ47には、ナット40が載せられている。ナット40は、部材41より小径である。詳細には、ナット40の外径は、上面部46の内径よりも小さく設定されている。ナット40の雌ねじの径は、通孔47の径よりも小さく、且つワッシャ47の内径よりも小さい。ワッシャ47の上部は、部材41より上方に突出している。なお、実施例では、ナット40はフランジ部48を有するが、これに限定されず、フランジ部48のないナット40でもよく、ダンパ先端部31のねじ部37(図2参照)にねじ込めることができれば他の一般的なナットであっても差し支えない。
次に締結工具50について説明する。
図1、図5に示されるように、締結工具50は、ロボット15のアーム16に設けられた支持部51と、この支持部51に支持される基板52と、この基板52に支持されるケース53とを備えている。支持部51には駆動源54が設けられ、この駆動源54の回転駆動力は伝達機構55によって伝達される。
図5〜図7に示されるように、締結工具50は、ナット40、ワッシャ47及び部材41の通孔43(図4参照)へ貫通してナット40、ワッシャ47及び部材41の水平位置を決めるセンタリングピン61と、ワッシャ47及びナット40が載っている状態で部材41を吸着する吸着手段71と、ナット40をねじ込む回転手段81とを備えている。
基板52及びケース53には、水平方向に並べられたギア列56が設けられている。このギア列56には、駆動源54からの回転駆動力が伝達機構55を介して伝達される。ギア列56は、第1歯車57と、この第1歯車57に噛み合う第2歯車58と、この第2歯車58に噛み合う第3歯車59とからなる。
ケース53に第1軸受57aが設けられ、この第1軸受57aの内輪に第1歯車57が回転可能に支持されている。第1歯車57は、伝達機構55の回転軸55aにスプライン結合されている。第1歯車57の上部は、クリップ57bで第1軸受57aに留められている。第1軸受57aの上部は、ケース53にボルト53aで締結されたカバー53bによって覆われている。
ケース53及び基板52にピン58aが設けられ、このピン58aに第2軸受58bを介して第2歯車58が回転可能に支持されている。ケース53及び基板52にピン59aが設けられ、このピン59aに第3軸受59bを介して第3歯車59が回転可能に支持されている。
ケース53及び基板52に第4軸受82が設けられ、この第4軸受82の内輪に回転手段81が回転可能に支持されている。回転手段81は、本体部83と、この本体部83の外径側に形成され第3歯車59に噛み合う歯車部84と、本体部83の中心に貫通するように形成される貫通穴85と、本体部83の下端部中心に形成されるソケット部86とを備えている。
本体部83には、貫通穴85に嵌るブッシュ87が設けられている。このブッシュ87に、センタリングピン61が進退可能に支持されている。センタリングピン61は、上端にブッシュ87の穴の径よりも大径の頭部61aを有する。ブッシュ87は、ボルト88で本体部83に締結されている。ソケット部86は、ナット41(図3参照)に嵌る形状を呈している。
ケース53には、センタリングピン61を進入方向に付勢する付勢手段62が設けられている。付勢手段62は、ケース53にボルト63で締結される台64と、この台64に支持される軸65と、この軸に揺動可能に支持される押し板66と、軸65に設けられ押し板66を付勢する付勢部材67とを備える。付勢部材67は、トーションばねであり、一端が押し板66の上面に掛けられ、他端がケース53の引っかけ部53cに掛けられている。
センタリングピン61の頭部61aは、付勢部材67によって押し板66を介して付勢され、常時、センタリングピン61が進入方向に付勢される。このように、付勢手段62は、簡易な機構とすることができる。また、軸65に設けた押し板66によって、センタリングピン61を、側方にぶれないようにして真っ直ぐに進入方向へ付勢することができる。
なお、実施例では、押し板66を設けたが、これを使用せずに、付勢部材67で直接センタリングピン61を付勢しても差し支えない。付勢部材67で直接センタリングピン61を付勢することで、部品点数を削減することができる。また、実施例では、付勢部材67をトーションばねとしたが、これに限定されず、圧縮ばね等でもよく、センタリングピン61を付勢できれば部材は問わない。さらには、実施例では、付勢手段62は付勢部材67を備えているが、付勢部材67を使用せずに、センタリングピン61の自重でセンタリングピン61を進入方向に付勢しても差し支えない。
また、回転手段81の内部にセンタリングピン61を設けることで、複数の機能を一カ所に集中させ、締結工具50の小型化を図ることができ、締結工具50を狭いスペースに進入させることができる。
特に、図1に示されるように、ダンパハウジング22の上方にエンジンフード24が位置する場合、ダンパハウジング22の上方のスペースは小さいため、工具の進入スペースの確保が難しい。この点、水平方向に並べられたギア列55の先端部に回転手段81を設けたので、車体21の側方から、ダンパハウジング22の上方へ締結工具50を進入させることができる。すなわり、被締結部の上方に他の部材があり、高さ方向に余裕のないスペースであっても、このスペースに側方から締結工具を進入させることができる。
また、ケース53の先端部には、カメラ91が備えられている。詳細には、ケース53の先端部にカメラ支持部92が設けられ、このカメラ支持部92にカメラ91が支持されている。回転手段81をナット40上に移動させる際、カメラ91によってナット40の位置を計測し、回転手段の位置を微調整することができる。結果、円滑に締結作業を行うことができる。
ケース53の基端側には、メンテナンス用連通路53dが形成され、栓53で塞がれている。
次に吸着手段71について説明する。
図8に示されるように、回転手段81の下方において、基板52は回転手段81より大径のフランジ部52aを有する。このフランジ部52aには、回転手段81を囲うように把持部70が設けられている。
把持部70は、部材41の緩衝部材44(図4参照)に吸着する吸着手段71と、部材41を磁力によって引き付ける磁石72とを備えている。吸着手段71は、複数の吸着パッド73を有する。吸着パッド73は、図示せぬ吸引管に接続されて吸引される。
なお、吸着パッド73は、吸引と吸引停止を切り換え制御しても差し支えない。また、実施例では、磁石72を永久磁石としたが、これに限定されず、電磁石として励磁と励磁停止を切り換え制御しても差し支えない。また、ケース53は、ねじ74で基板52に締結されている。
以上に述べた締結工具50の作用を次に述べる。
図1に示されるように、自動車20の車体11には、エンジンフード24が組み付け済みである。このエンジンフード24が開いた状態の車体に、サスペンション30を組み付ける組み付け方法である。
図1、図9(a)に示されるように、部品テーブル13上の部品パレット14に皿上の部材41を載せ、この部材41にワッシャ47を載せ、このワッシャ47にナット40を載せたものを準備する(締結部材準備工程)。
サスペンション30を車体21に下方から接近させる(サスペンション準備工程)。
図2に示されるように、サスペンション30のダンパ先端部31を、ダンパハウジング22の開口部26に挿通する(ダンパ先端部挿入工程)。
図1、図9(a)に示されるように、締結工具50を部品パレット14の上方に矢印(1)のように移動させ、センタリングピン61を前記ナット40、ワッシャ47及び材41の通孔43にこの順で矢印(2)のように挿通する(挿通工程)。
このように、センタリングピン61を、ナット40、ワッシャ47及び部材41の通孔43へ貫通させるので、ナット40、ワッシャ47及び部材41の水平位置を決めることができる。
図9(b)に示されるように、吸着手段71で部材41に設けられた緩衝部材44を矢印(3)のように吸着するとともに、磁石72で部材41を引き付ける。結果、把持部70で部材41を把持し、部材41、ワッシャ47及びナット40を一括して持ち上げる(把持工程)。
締結工具50を矢印(4)のように移動させる。
図1、図10(a)に示されるように、部材41等を把持した状態で、締結工具50を車体21とエンジンフード24の間に移動させる。さらに、カメラ91でダンパ先端部31の位置を計測し、締結工具50を矢印(5)のように移動させ位置を調整する。結果、把持された部材41及びこの部材41に載っているワッシャ47及びナット40が、ねじ部37を有する前記ダンパ先端部31上に移動される(締結部材移動工程)。
センタリングピン61の軸は、ダンパ先端部31の軸に一致する。
締結工具50を矢印(6)のように移動させる。
図10(b)に示されるように、締結工具50をさらに降下させると、ダンパ先端部31がセンタリングピン61に当接し、ダンパ先端部31によってセンタリングピン61が矢印(7)のように押し上げられる。センタリングピン61が上方へ押し出されるのに伴い、押し板66が矢印(8)のように移動する。ダンパ先端部31は、部材41の通孔43、ワッシャ47及びナット40に挿通される(ダンパ先端部挿通工程)。
回転手段81を矢印(9)のように回転させ、ナット40をダンパ先端部31のねじ部37にねじ込む。ナット40のねじ込みに合わせて、締結工具50を矢印(10)のように降下させる(締め付け工程)。
センタリングピン61を、ナット40、ワッシャ47及び部材41に挿通した状態で、ナット40をダンパ先端部31に締結するので、ナット40、ワッシャ47及び部材41を位置決めした状態で、ワッシャ47及び部材41を組み付けるとともにナット40を締結することができる。
図11(a)に示されるように、ナット40の締め付け完了後、締結工具50を矢印(11)のように退避させる(締結工具退避工程)。押し板66が矢印(12)のように移動する。センタリングピン61は、押し板66に押されて、矢印(13)のように移動する。
図11(b)に示されるように、ナット40によって、サスペンション30がダンパハウジング22に締結される。
このように、複数の部品を一括して把持し、位置決めしながらナット40を締結するので、工数の削減を図ることができる。さらに、締結工具50によって、組立ラインの自動化を図ることができる。
尚、本発明の締結工具50は、ナット40をサスペンション30のダンパ先端部31に締結することに適応したが、これに限定されず、複数の部材に載せられたこの部材よりも小さいナットをねじ部にねじ込むのであれば、他の一般的な機械部品の締結に適応しても差し支えない。
本発明の締結工具は、自動車の車体にサスペンションを組み付ける際の、ナットの締結に好適である。
10…組立ライン、14…部品パレット、15…ロボット、16…アーム、20…自動車、21…車体、22…ダンパハウジング、26…開口部、30…棒状部材(サスペンション)、31…ダンパ先端部、37…ねじ部、40…ナット(締結部材)、41…部材、43…通孔、44…緩衝部材、47…ワッシャ、50…締結工具、52…基板、54…駆動源、56…ギア列、61…センタリングピン、62…付勢手段、71…吸着手段、81…回転手段。

Claims (2)

  1. ねじ部が上になるように縦に配置した棒状材へ、通孔を有する少なくとも1個の部材を上から嵌め、この部材より小径のナットを前記ねじ部にねじ込む締結工具であって、
    締結前には、前記部材に前記ナットが載せられており、
    前記締結工具は、ロボットのアームで支持され略水平方向に延在する基板及び前記基板に支持されるケースを備え、
    前記ナットと前記部材の前記通孔へ貫通して前記ナット及び前記部材の水平位置を決めるセンタリングピンと、前記ナットが載っている状態で前記部材を吸着する吸着手段と、駆動源からの回転駆動力が水平方向に並べられたギア列よって伝達され前記ナットをねじ込む回転手段とを備え、
    前記センタリングピンと前記吸着手段と前記回転手段とは、前記基板及び前記ケースにより一括して支えられ、
    前記センタリングピンは、前記基板に進退可能に設けられるとともに付勢手段により進入方向に付勢され、
    前記回転手段の下面は、前記基板の下面よりも上方の高さに位置していることを特徴する締結工具。
  2. 請求項1に記載の締結工具を使用して自動車の車体にサスペンションを組み付ける組み付け方法において、
    部品パレットに皿状の通孔を有する部材を載せ、この部材に前記部材より小径のワッシャを載せ、このワッシャにナットを載せたものを準備する締結部材準備工程と、
    前記サスペンションを前記車体に下方から接近させるサスペンション準備工程と、
    前記サスペンションのダンパ先端部をダンパハウジングの開口部に挿入させるダンパ先端部挿入工程と、
    前記締結工具を前記部品パレットに移動させ、前記センタリングピンを前記ナット、前記ワッシャ及び前記部材の前記通孔にこの順で挿通する挿通工程と、
    前記吸着手段で前記部材を吸着する把持工程と、
    把持された前記部材及びこの部材に載っている前記ワッシャ及び前記ナットを、ねじ部を有する前記ダンパ先端部上に移動させる締結部材移動工程と、
    前記ダンパ先端部を、前記部材の通孔、前記ワッシャ及び前記ナットに下方から挿通するとともに、前記ダンパ先端部で前記センタリングピンを上方へ押し出す、ダンパ先端部挿通工程と、
    前記回転手段で、前記ナットを前記ダンパ先端部にねじ込む締め付け工程と、
    を備えることを特徴とする組み付け方法。
JP2015030438A 2015-02-19 2015-02-19 締結工具及び組み付け方法 Active JP6516505B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015030438A JP6516505B2 (ja) 2015-02-19 2015-02-19 締結工具及び組み付け方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015030438A JP6516505B2 (ja) 2015-02-19 2015-02-19 締結工具及び組み付け方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2016150424A JP2016150424A (ja) 2016-08-22
JP6516505B2 true JP6516505B2 (ja) 2019-05-22

Family

ID=56695842

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015030438A Active JP6516505B2 (ja) 2015-02-19 2015-02-19 締結工具及び組み付け方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6516505B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
TWI811132B (zh) * 2022-10-11 2023-08-01 英業達股份有限公司 攝影鏡頭橡膠套自動組裝系統

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2023173633A (ja) * 2022-05-26 2023-12-07 三菱重工航空エンジン株式会社 締結装置および締結装置の制御方法

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5962972U (ja) * 1982-10-20 1984-04-25 日東精工株式会社 ナツト締めユニツト
JP2604077Y2 (ja) * 1993-05-31 2000-04-10 三菱自動車工業株式会社 ストラットアッシーの組立て装置
JPH11123621A (ja) * 1997-10-24 1999-05-11 Nitto Seiko Co Ltd 自動ねじ締め機

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
TWI811132B (zh) * 2022-10-11 2023-08-01 英業達股份有限公司 攝影鏡頭橡膠套自動組裝系統

Also Published As

Publication number Publication date
JP2016150424A (ja) 2016-08-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6516505B2 (ja) 締結工具及び組み付け方法
US20050166725A1 (en) Fastening component assistive positioning device
CN107553112B (zh) 一种煤气阀的拨片装配机
KR101618606B1 (ko) 모터 액추에이터 조립 장치를 위한 부품 연속 공급 모듈
CN210307875U (zh) 夹取装置
JP3140338U (ja) 磁性吸着具
JP5250086B2 (ja) ロボットハンド
JP4490996B2 (ja) 吸着ソケット及びこれを用いたボルト搬送挿入装置
JP2014018916A (ja) リテーナおよびバルブスプリング取付方法および取付工具
JP2004338043A (ja) ねじ浮き検出機構を備えたねじ締め装置
KR100676825B1 (ko) 작업용 기계장치 및 기계장치용 작업공구
JP2930090B2 (ja) ビス締め機
JP4485478B2 (ja) 部品供給装置
JP3891655B2 (ja) 部品吸着装置
JP5413348B2 (ja) 部品組み付け装置及び機械部品の製造方法
JPH0615941U (ja) ねじ供給装置
WO2018008055A1 (ja) ワーク把持装置
CN111673420A (zh) 一种led灯板磁吸柱智能装配机
JP5413346B2 (ja) 部品組み付け装置及び機械部品の製造方法
TW201433400A (zh) 氣吸式鎖螺絲裝置
TWM568758U (zh) Actuator capable of controlling the opening and closing of the clamp
JP2005138241A (ja) ピッキング用ツールおよび該ツールを備えたピッキング装置
JP4161797B2 (ja) 部品搭載装置
KR200157797Y1 (ko) 진공 척
TWM554662U (zh) 轉子吸取裝置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20171129

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20181012

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20181023

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20181225

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20190108

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20190308

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20190319

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20190416

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6516505

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150