JP6516417B2 - ヘアスタイリング装置を用いて毛髪のカールまたはウェーブを成形するための方法、およびヘアスタイリング装置 - Google Patents

ヘアスタイリング装置を用いて毛髪のカールまたはウェーブを成形するための方法、およびヘアスタイリング装置 Download PDF

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Description

本発明は、ヘアスタイリング装置を用いて毛髪のカールまたはウェーブを成形するための方法に関する。このヘアスタイリング装置は、成形対象の毛束を収容するために関節式に互いに対して調節可能な2本のアームを備えており、それぞれのアームには、毛髪成形工程のために成形対象の毛束と接触する成形表面を備えた成形プレートが搭載されている。この方法では、成形対象の毛髪が成形プレートに沿って加熱され、加熱された状態で少なくとも1つの成形体に沿って接触しながら引っ張られる。また、本発明は、関節式にペンチのように互いに対して移動可能な2本のアームを備えた、それぞれのアームの他方のアームに対向する面に成形プレートが搭載された、特に前述の方法を実行するためのヘアスタイリング装置に関する。
カールヘアまたはウェーブヘアは、いわゆるヘアアイロン(ストレートアイロン)を用いても成形することができる。このような、通常は毛髪のストレート化に使用されるヘアスタイリング装置は、関節式にペンチのように互いに対して調節可能な2本のアームを有している。これらのアームのそれぞれには、それぞれ他方のアームに対向する面に成形プレートが搭載されている。典型的には両方の成形プレートが加熱されるが、成形プレートを加熱するために、1つもしくは複数の電気加熱素子、典型的にはPTC加熱素子および/または熱気流が使用される。成形プレートの間には、アームが関節式に配置されていることにより開口または閉鎖することができる毛髪成形隙間が設けられている。成形プレートの毛髪成形隙間に対向する面には、平らな表面が具備されている。毛髪をストレート化するために、この毛髪が閉鎖された毛髪成形隙間を通って引っ張られる。毛髪に加えられる熱によって、ストレート化過程が促進される。この種のヘアスタイリング装置は、カールまたはウェーブを成形するためにも用いられる。これが可能であるのは、このようなヘアスタイリング装置のアームが断面ほぼ半円形状または半楕円形状に具現化されており、加熱された毛髪を閉鎖されたアームの外面に巻き付けることができるからである。このような用途では、このようなストレートアイロンがカールアイロンのように使用される。アームの外面はその際、成形体として機能する。しかし、多くの場合、このようにして成形されるカールまたはウェーブは短時間しか持続しないことが示されている。大抵の場合、これらのカールまたはウェーブは1から2時間後には元の状態に戻ってしまう。
したがって、上述の従来技術に基づいて、本発明の基礎となる課題は、成形されるカールまたはウェーブの持続性が著しく向上するように、冒頭で挙げた毛髪のカールまたはウェーブを成形するための方法、および冒頭で挙げたヘアスタイリング装置を発展させることである。
本発明によれば、この課題が、請求項1のプリアンブルの特徴を備えた方法によって解決される。この方法では、まず、毛髪ケラチン鎖に含まれる硫黄架橋の少なくとも大部分が分解されるまで成形対象の毛髪を加熱し、続いて、加熱された毛髪を、互いから距離をおいて配置された複数の成形体に沿って接触させながら引っ張ることによって毛髪成形を実行する。少なくとも第1の成形体との接触の際の毛髪の温度がまだ、硫黄架橋の少なくとも大部分がまだ再結合されない温度である。この場合、成形体に沿って引っ張られる毛髪の移動経路が湾曲経路に相当するように、またはこれに近似するように、成形体が互いに対して配置されており、毛髪が最後の毛髪成形体から離れる前に、分解された硫黄架橋の少なくとも大部分が既に新たに再結合される温度まで毛髪が冷却される。
本発明によれば、ヘアスタイリング装置に関する課題が、請求項5のプリアンブルの特徴を備えたヘアスタイリング装置によって解決される。このヘアスタイリング装置では、カール成形またはウェーブ成形を行うために用いられるアームの外面に、互いから距離をおいて、およびこのアームのハウジングの外側端部から距離をおいて配置された、アームの長さ方向に延在する複数の成形体が搭載されている。
この方法では、ケラチン鎖に含まれる、タンパク質ストランドを互いに結合させる硫黄架橋の、少なくとも大部分が分解されるまで毛髪が加熱される。水素架橋および塩橋は硫黄架橋よりも低い温度で既に分解されるので、これらもまたこの過程で分解される。この毛髪の状態で、毛髪を成形、保持、続いて冷却することにより、変更された髪型が「凍結」される。これは、まだ成形過程の間に、およびよって毛髪施術の間に硫黄架橋が新たに形成され、したがってタンパク質ストランドが毛髪の成形に応じて新たに結合することによって達成される。カールまたはウェーブをかけられる毛髪は成形体に沿って引っ張られるので、また、毛髪が引張方向における最後の成形体との接触から離れる際には、少なくとも大多数の硫黄架橋が再び形成される温度まで毛髪が既に冷却されているように構成されているので、毛髪がその成形後にいわば焼き入れされる。その際、毛髪を周囲温度にまで冷却する必要はない。むしろ、硫黄架橋が新たに結合する温度までの冷却だけで、従来の方法と比べてより持続的な毛髪成形を実現するのに全く十分であることが驚くべきことに確認された。前述の結果が驚くべきであるのは、優勢な定説が、所望のカールまたはウェーブを得るために、例えばカーラーまたはカールアイロン上に保持されたカールをはるかに低い温度レベルにまで冷却することを必要とみなすことに基づいているからである。毛髪成形のために使用されるヘアスタイリング装置においての急速冷却自体によって、操作時に必要な引張工程によって毛髪が新たに引張荷重にさらされる前に、少なくとも大部分の硫黄架橋が、ならびに好適にはさらに水素架橋および/または塩橋が、形の凍結のために既に再び形成されるようになる。そのため、成形される毛髪に対するこの不可避の引張応力は、成形される毛髪に対して重要な影響を与えない。しかし、持続的なカールまたはウェーブを達成するためには、毛髪または毛束が少なくとも1つの成形体から離れる前に、少なくとも硫黄架橋が結合していなければならないことが示されている。しかし、好ましい一発展形では、形を保持された毛束の少なくとも1つの成形体に沿っての冷却が、水素架橋および硫黄架橋もまた新たに結合するまで継続された後、毛束が少なくとも1つの成形体から離れるように構成されている。
この方法は、ただ1つの成形体のみを有するヘアスタイリング装置を用いて行うことができる。この場合、原理的には、ストレートアイロンのように構想されたヘアスタイリング装置のアームのハウジングの外面であってもよい。いずれにしても、このような成形体に沿っての毛束の冷却が、毛束がこの成形体との接触を失う前に十分に行われるようにしなければならない。最後に、毛束がケラチン鎖を結合する硫黄架橋が分解された状態であり、この硫黄架橋が新たに結合するまで曲げられた姿勢であることにより、このような毛束を構成する毛髪の外面には内面よりもより大きい引張応力が優勢になる。
成形される毛髪の効果的かつよって急速な冷却を可能にするために、請求項に係るヘアスタイリング装置では、成形体に沿って接触しながら引っ張られる毛髪の移動経路に関して成形体が互いから隔離されている。これによって、毛髪が通過した湾曲経路に対して径方向に外側へ、および成形体の間の空間において内側へ、成形体が搭載されたアームへ向かう方向においても、毛髪からの熱放射が可能になる。その限りでは、成形体が、加熱された毛髪がその上を引っ張られる支持部を形成する。その限りでは、毛髪は支持部として機能する成形体の間に自由に垂れ下がっており、成形体の表面には当接していない。毛髪成形隙間の始点を起点として最後の成形体との接触から離れるまでの毛髪の経路は、湾曲経路を示している。湾曲経路の構成に応じて、つまり、成形体の互いに対する配置に応じて、より大きいカールまたはより小さいカールを成形することができる。また、湾曲経路は、設けられる成形体の数によっても影響される。成形対象の毛髪が成形体に沿って接触しながら引っ張られることによって、この毛髪が、少なくとも大部分の硫黄架橋がこの形の固定のために再び結合する程度に冷却過程が進行するまで、所望の形で漸進的に引っ張られた状態で保持される。
前述の方法を実行するためのヘアスタイリング装置の設計の簡単な一形態では、加熱された毛髪が毛髪成形隙間から出てくる側の、成形プレートに隣接するアームの縁部を、成形体として使用してもよい。この縁部は、実用的には丸められている。その場合、前述の方法で毛髪を導いてアームのハウジングから距離をおいて保持するために、たった1つの追加の成形体が必要になる。しかし、実用的には、湾曲経路をより良好により長く形成するために、複数の、典型的には3から5つの成形体が使用される。その際、アームの前述の縁部が同様に成形体として前述の意味で使用されるようにもちろん構成することができる。
好適には、毛髪が最後の成形体から離れる際に、少なくとも10℃、好適には15℃を超え20℃まで、毛髪のケラチン鎖に含まれている硫黄架橋が分解される温度よりも低い温度で毛髪の冷却が行われるようにこの方法が実施される。これを成形対象の毛髪の質に応じて、毛髪の質に適合した加熱を介して、および/またはヘアスタイリング装置が毛髪を通るように動かされる引張速度を介して制御することができる。アームの両方の成形プレート間の毛髪成形隙間に位置する毛髪に加えられる圧力を介しても、方法の運用に影響を与えることができる。
冷却を促進するために、気流を使用することができる。
特に効果的な毛髪の冷却では、成形体が点状にのみ支持されており、したがって、成形体のアームに対向する面には自由空間が存在している。これにより、その方向に熱を放出可能な成形体を介しての毛髪の冷却が実現されるだけでなく、とりわけ、ヘアスタイリング装置のこのアームの周りに導かれた毛髪またはヘアスタイリング装置のこのアームの周りに導かれた毛束とハウジング外面との間の領域においての空気交換もまた実現される。毛髪と成形体が搭載されたアームの外面との間の乱気流およびそれに伴う空気交換は、既に引張工程によってもたらされ、この乱気流によって、毛髪から放出される熱が除去されて冷たい周囲空気が供給される。
一実施例によれば、成形体がロッドとして具現化されている。
毛髪の引張方向において、とりわけ成形体のアームに対向する面が自由空間に隣接している場合、成形体が異なる断面形状を備えるようにすることが原理的に可能である。したがって、例えば、少なくとも最後に毛髪と接触する成形体がより大きい毛髪との接触面を有することにより、熱除去によって最後の温度低下をもたらすことができる。このような成形体は、例えば1つまたは複数の冷却リブのように、比較的より大きい熱放出表面をも有していることが実用的である。典型的には、毛髪が第1の成形体の上を接触しながら導かれる際に、硫黄架橋がケラチン鎖の再構成のために成形に対応して再び結合する温度を下回る程には、毛髪がまだ冷却されないように、少なくとも1つまたは複数の第1の成形体が形成され配置されている。
以下では本発明を、実施例に基づいて添付図面を参照しながら説明する。これらの実施例から、本発明のさらなる利点が明らかになる。
本発明によるヘアスタイリング装置の概略端面図。 図1のヘアスタイリング装置の概略部分側面図。 毛髪成形を実行するための毛髪収容工程の際の図1および図2のヘアスタイリング装置の図。 毛髪成形工程を実行する際の図3のヘアスタイリング装置の図。 本発明の別の構成によるヘアスタイリング装置の図。
ヘアスタイリング装置1は、関節式にペンチのように互いに対して調節可能な2本のアーム2、2.1を含んでいる。図1は閉鎖位置にあるヘアスタイリング装置1の両アーム2、2.1を示している。それぞれのアーム2、2.1の他方のアーム2.1または2に対向する面には成形プレート3、3.1が搭載されている。成形プレート3、3.1は、より詳細には図示されていない方法、例えばそれぞれ1つまたはさらに複数の、互いから独立して制御可能なPTC加熱素子によって加熱される。成形プレート3、3.1の互いに対向する表面の間には、内部に成形対象の毛髪が毛髪成形のために収容される、毛髪成形隙間4が設けられている。毛髪を収容するため、図1に矢印で示されているように、毛髪成形隙間4を開口するためにアーム2、2.1が互いから離間するように移動される。この点では、ヘアスタイリング装置1は、前述の限りでは既知のストレートアイロンである。ヘアスタイリング装置1は、そのようなものとしても使用することができる。ストレート化される毛髪は、収容された後に毛根の領域において、両アーム2、2.1の間で、閉鎖された毛髪成形隙間4を通して引っ張られる。この工程の際に、成形プレート3、3.1が加熱される。成形対象の毛髪に伝達される熱によって毛髪成形過程が促進される。
しかし、ヘアスタイリング装置1は、特に持続的なカールまたはウェーブの形成にもとりわけ適している。この目的のために、アーム2には、端部がそれぞれアーチ部5、5.1に接続された、断面形状が円形のロッドとして保持された3つの成形体6、6.1、6.2が搭載されている。図示の実施例では、成形体6、6.1、6.2は金属ロッドである。図1から分かるように、成形体6、6.1、6.2は互いから距離をおいて、およびアーチ部5、5.1が搭載されたアーム2のハウジング7から距離をおいて隔離されている。
アーム2は、その内部に導入された仕切壁8(破線で示されている)によって分割されており、流通空間9を有している。ヘアスタイリング装置1のより詳細には図示されていない取っ手にはファンが配置されており、このファンによって、ヘアスタイリング装置の運用時には、流通空間9に衝突する気流が生成される。成形体6.2の領域において、アーム2の縦方向の延在部分には、連続的にラスターのようにハウジング7の出口開口部10が導入されている。出口開口部10を通って、流通空間9に衝突するアーム2からの気流が流出する。
図1は、端面側に配置されたアーチ部5.1(図2も参照)の少し後方のアーム2の端面側の方向に成形体6、6.1、6.2を見た断面図である。
成形プレート3、3.1を加熱する1つまたは複数の加熱素子の熱出力は十分に高いので、毛髪成形隙間4を通って導かれる毛髪の温度を、毛髪ケラチン鎖に含まれる硫黄架橋が分解される温度超に上昇させることができる。この工程は、髪のタイプによって異なる。繊細でより細い毛髪の場合は、より太い毛髪の場合よりもこの温度が低い温度レベルにある。約140℃で、硫黄架橋が分解し始める。典型的には、毛髪の加熱は、硫黄架橋の分解に必要な温度よりもやや高めの温度まで行われる。成形対象の毛髪に必要以上の負荷をかけないために、成形プレート3、3.1の互いに対向する毛髪成形面の温度が硫黄架橋分解温度よりも約10℃から20℃高くなるように、成形プレートを加熱するための熱出力を設定することができる。ヘアスタイリング装置1を用いて実行される毛髪をカールまたはウェーブさせるための方法では、毛髪をこのような温度に調節することによって、硫黄架橋が新たに結合する温度まで毛髪が冷却される前に、より持続的な毛髪成形の達成のために毛髪の形を保持する。この新たな結合は、毛髪が所望のカール形状に保持された状態で行われる。毛髪の温度が、硫黄架橋の分解に必要な温度よりも低い温度に達すると、硫黄架橋が新たに結合され、毛髪が所望のカール状に保持される。したがって、毛髪においてケラチン鎖に含まれる硫黄架橋の少なくとも大部分が新たに結合されるまで、毛髪がヘアスタイリング装置1から離れない。
ヘアスタイリング装置1を用いた毛髪成形過程を説明するために、以下では毛髪成形方法を図3および図4を参照しながら再びより詳細に説明する。図3は開口されたアーム2、2.1を備えたヘアスタイリング装置1を示している。成形プレート3、3.1の間に位置する毛髪成形隙間4内には、毛束11が収容されている。図中では、頭皮が符号12で示されている。毛束11を毛髪成形隙間4内に挿入した後、アーム2、2.1が閉鎖されることにより、成形プレート3、3.1の成形面が毛束11に当接する。これは、典型的には、ある一定の圧力で行われる。使用者の所定の圧力に達したことが表示装置によって、例えば振動装置等によって通知されるように、ヘアスタイリング装置を具現化してもよい。このような圧力測定装置は、加熱された成形プレート3、3.1から毛束11への十分な熱伝達を確保するのに都合がよい可能性がある。毛束への熱伝達は、圧力によって左右される。そこで、このような圧力測定装置を用いれば、毛束11およびさらなる毛束の成形過程にわたって、より良好な再現性を確保することができる。図示の実施例では、成形プレート3、3.1の互いに対向する成形面が、約170℃の温度まで加熱される。この温度値および以下の温度値は例示的なものとして理解されるが、ヘアスタイリング装置1を用いたカールまたはウェーブの形成のための毛髪成形における温度管理の原理を明確にするものである。毛束11内にまとめられた毛髪は、約140℃でケラチン鎖に含まれる硫黄架橋が分解されるような性質を有している。
毛髪成形隙間4の閉鎖後、したがって毛束11の把持後に、ヘアスタイリング装置1が図3に矢印で示されたように反時計回りに回転され、それによって毛束11が、図4に示されたように、下方の成形プレート3の縦方向の延在部分に対して平行に延びる縁部13周りに、続いて成形体6、6.1、6.2周りに置かれる。図4は、毛髪成形過程の開始時のヘアスタイリング装置を示している。この過程は今度は、図4にブロック矢印で示されたように、ヘアスタイリング装置1が頭皮12から離間するように引っ張られることによって開始される。この移動過程の経過中に、毛束11が連続的に毛髪成形隙間4内に引き込まれてその中で加熱される。図示の実施例では、成形プレート3、3.1の間に位置する毛髪成形隙間4の開始部では、毛束11の温度が約155℃である。ケラチン鎖に含まれる硫黄架橋の少なくとも大部分が分解されたこの毛髪の状態で、毛髪が縁部13上を、続いて成形体6、6.1、6.2上を引っ張られる。成形体6、6.1、6.2は湾曲経路を描くように配置されており、この湾曲経路上を、前述の頭皮12に対するヘアスタイリング装置1の移動過程の際に、毛束11が移動される。その際、毛束11の個々の毛髪において、ハウジング7に対向する内面よりも外面に、より大きな引張応力がかかっていることが重要である。
成形体6では、毛束11の毛髪の温度がまだ約145℃である。成形体6.1では、温度がまだ約135℃である。毛束11は、成形体6、6.1に沿って、図4に示された湾曲経路上でその形を保持されて漸進的に冷却される。冷却は、曲がりくねった矢印によって示されているように、成形体6.1の後方までの区間において、径方向外側および内側への熱放出のみによって生じる。したがって、毛束11が連続的に成形体6、6.1上を超えて導かれる際にこの毛束11が冷却される。図示の実施例では約140℃である、所定の温度を下回った場合には、ケラチン鎖内の硫黄架橋が新たに結合し始めるので、この措置によって、毛束11が成形体6、6.1、6.2上に置かれた形でケラチン鎖が結合される。したがって、ストレートな毛髪において大部分が真っ直ぐなケラチン鎖が、曲がったケラチン鎖に新たに結合される。
冷却過程を促進するために、図示の実施例では、ファンの運用によって気流が流通空間9に衝突し、気流が出口開口部10から流出し、毛束11がその成形体6.1から成形体6.2までの道中で、成形体6から成形体6.1までの区間におけるよりも強く冷却される。成形体6.2の領域において毛束11に対して作用する気流の供給によって、毛束が約90℃まで冷却される。これはつまり、毛束11が、分解された硫黄架橋が新たに結合される冷却の全期間にわたって、成形体6、6.1、6.2によってその形を保持され、または引張応力によって個々の毛髪においてその径方向の外面に保持され、硫黄架橋の全体または大部分が新たに結合されたことが確実になる温度まで、毛束11が成形体6.2から離れない。
毛束11が成形体6、6.1、6.2によって湾曲状態に、または外面が引張応力下に保持されることを背景に、個々の毛髪の湾曲外面には、湾曲内面よりもより長い硫黄架橋が形成されるので、ケラチン鎖の湾曲、またそれにより、さらに成形される毛髪の湾曲が生じる。このことは、毛髪成形における持続性向上の理由でもある。
ヘアスタイリング装置1の移動および成形体6、6.1、6.2のハウジング7からの隔離によって、毛束11の効果的な冷却が比較的に短い移動距離で確保され、ヘアスタイリング装置1の移動によって、毛束11からハウジング7に対向する面での空気交換が促進される。
図示の実施例では、流通空間9とファンによる追加の冷却促進部を備えたヘアスタイリング装置1を説明した。前述の毛髪成形原理は、このような追加の冷却気流を用いずにも実行することができる。
図5は本発明による別のヘアスタイリング装置1.1を示している。図5に示された実施例では、ヘアスタイリング装置1.1の両アームが、ヘアスタイリング装置1に関して説明したような成形体を具備している。ヘアスタイリング装置1.1では、両アームの成形体を利用することができるので、図3においてヘアスタイリング装置1に関して説明したように、毛髪収容位置から開始して、これを反時計回りにも時計回りにも、引張位置に回転させることができる。そのため、成形体6、6.1、6.2を備えたヘアスタイリング装置1のアーム2に関して説明した実施例が、同様にこの種の成形体を具備したヘアスタイリング装置1.1の第2のアームにも当てはまる。
本発明を実施例に基づいて説明した。当業者には、有効な請求項の範囲から逸脱することなく、本発明を実現することができる多数のさらなる構成が明らかである。
1、1.1 ヘアスタイリング装置
2、2.1 アーム
3、3.1 成形プレート
4 毛髪成形隙間
5、5.1 アーチ部
6、6.1、6.2 成形体
7 ハウジング
8 仕切壁
9 流通空間
10 出口開口部
11 毛束
12 頭皮
13 縁部

Claims (6)

  1. ヘアスタイリング装置を用いて毛髪のカールまたはウェーブを成形するための方法であって、
    成形対象の毛束を収容するために関節式に互いに対して調節可能な2本のアームを有するヘアスタイリング装置を提供することであって、それぞれの前記アームは内表面と、反対側の外表面とを備え、前記アームの前記内表面は互いに且つ前記外表面と向かい合い、各アームの前記内表面は加熱成形表面を有する成形プレートを備え、前記アームの一方は、その外表面に複数の成形体が、前記アームの前記外表面と前記アームに向かい合う各成形体の表面との間に熱を放出することが可能な自由空間が存在するように離間して取り付けられており、前記成形体は前記アームの長さに沿って長手方向に延在し、且つ互いに対して離間して配設されて前記成形体の表面が湾曲することによって湾曲経路を形成する、ヘアスタイリング装置を提供することと、
    前記2本のアームの間に毛束を挿入し、前記アームを互いに押し付けて前記毛束を前記加熱成形表面と接触させ、毛髪ケラチン鎖に含まれる硫黄架橋が分解される温度まで前記毛束を加熱することと、
    前記ヘアスタイリング装置を頭皮から離れる方向に引っ張り、前記ヘアスタイリング装置から出る前記毛束の加熱された部分を、離間した前記複数の成形体上に引っ張り、それにより前記毛束を望ましい形状にすることと、
    を含み、
    前記毛束の加熱された部分が、前記ヘアスタイリング装置から出て最初の成形体に接触するとき、前記毛束の加熱された部分は、分解された硫黄架橋が結合しない温度であり、
    前記成形体を過ぎて引っ張られている前記毛束の前記加熱された部分の移動経路は、前記湾曲経路に対応し、前記毛髪は、最後の成形体から離れる前に、前記分解された硫黄架橋が再び結合する温度にまで冷却されるように引っ張っている、方法。
  2. 前記毛髪の冷却が、前記湾曲経路に沿って前記アーム(2)から離れる方向および前記アームへ向かう方向における周囲への熱放出によって行われる、請求項1に記載の方法。
  3. 前記ヘアスタイリング装置がファンを備え、前記複数の成形体を有する前記アームが少なくとも1つの開口を備え、前記ファンによって生じた気流が前記開口を通って出て、前記毛髪を冷却する、または冷却工程を促進する、請求項1に記載の方法。
  4. 前記毛髪が、前記最後の成形体から離れる際に、毛髪ケラチン鎖内の前記硫黄架橋の分解に必要な温度よりも少なくとも10℃低い温度まで冷却されている、請求項1に記載の方法。
  5. 前記毛髪が、前記最後の成形体から離れる際に、毛髪ケラチン鎖内の前記硫黄架橋の分解に必要な温度よりも少なくとも15℃低い温度まで冷却されている、請求項4に記載の方法。
  6. 前記毛髪が、前記最後の成形体から離れる際に、毛髪ケラチン鎖内の前記硫黄架橋の分解に必要な温度よりも少なくとも20℃低い温度まで冷却されている、請求項4に記載の方法。
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