JP6515691B2 - 半導体装置の製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、半導体基板をドライエッチングで加工する工程を行う半導体装置の製造方法に関するものである。
従来より、例えば、特許文献1には、一面および一面と反対側の他面を有する半導体基板を有し、半導体基板の他面に凹部を形成することによってダイヤフラム部が形成され、当該ダイヤフラム部にブリッジ回路を構成するようにゲージ抵抗が形成された圧力センサが提案されている。この圧力センサでは、ダイヤフラム部に圧力が印加されると、ダイヤフラム部が圧力に応じて変形する。このため、ダイヤフラム部の変形に応じてゲージ抵抗の抵抗値が変化することでブリッジ回路の電圧が変化し、この電圧の変化に応じたセンサ信号が出力される。
このような圧力センサは、半導体基板の一面にゲージ抵抗を形成した後、基板の他面に対してドライエッチングを行うことで凹部を形成することによって製造される。なお、凹部を形成する際には、まず、半導体基板の一面上にゲージ抵抗等を保護するための保護層を形成する。次に、当該保護層をチャンバ内に設置された支持台に固定することで半導体基板を支持台に固定する。その後、チャンバ内にエッチングガスとデポガスを供給することにより、半導体基板の他面側からデポガスによってエッチングされた部分に側壁保護膜を形成しつつ、エッチングガスによって半導体基板をエッチングして掘り下げることで凹部を形成する。
特開2015−45512号公報
しかしながら、上記圧力センサの製造方法では、保護層は、通常、レジストやテープ等が用いられ、例えば、半導体基板としてシリコン基板を用いた場合、保護層の熱伝達率がシリコン基板より数十〜数百倍程度低くなる。このため、ドライエッチングを行って凹部を形成する際、半導体基板に発生する熱が支持台に伝達され難くなる。つまり、半導体基板の温度が上昇し易くなる。したがって、半導体基板の温度が上昇すると側壁保護膜が形成され難くなるため、凹部の形状がばらつき易いという問題がある。
本発明は上記点に鑑みて、ドライエッチングを行って凹部を形成する工程を含む半導体装置の製造方法において、凹部の形状がばらつくことを抑制できる半導体装置の製造方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、請求項1および3に記載の発明では、一面(10a、60a)および一面と反対側の他面(10b、60b)を有する半導体基板(10、60)を用意する工程と、一面に保護層(17)を形成する工程と、半導体基板の他面が支持台(20)側と反対側に位置するように、保護層をチャンバ内に設置された支持台に固定する工程と、半導体基板の他面にドライエッチングを行うことによって凹部(11)を形成する工程と、を行う半導体装置の製造方法において、以下の点を特徴としている。
すなわち、請求項1に記載の発明では、半導体基板を用意する工程では、一面にパッシベーション膜(16)が形成されたものを用意し、保護層を形成する工程では、パッシベーション膜上に保護層を形成すると共に、保護層として、当該保護層における他面のうちの凹部が形成される凹部形成予定領域と対向する領域を含む領域に開口部(17a)が形成されたものを形成し、さらに、パッシベーション膜に開口部と連通する開口部(16a)を形成し、凹部を形成する工程では、開口部内の空間に保護層より熱伝達率が高い熱伝達ガス(22)を導入しつつ、チャンバ内に凹部を形成するためのエッチングガスと、エッチングされた部分の側壁を保護する側壁保護膜を形成するためのデポガスとを導入して行い、熱伝達ガスとしてパッシベーション膜より熱伝達率の高いものを用いることを特徴としている。
また、請求項3に記載の発明では、半導体基板を用意する工程では、複数のチップ形成領域(70)がスクライブライン(71)で区画されたウェハ状のものを用意し、保護層を形成する工程では、保護層として、当該保護層における、それぞれのチップ形成領域のうちの凹部が形成される凹部形成予定領域と対向する領域を含む領域に開口部(17a)が形成されていると共に、スクライブラインと対向する領域に開口部(17b)が形成され、凹部形成予定領域と対向する領域に形成された開口部と、スクライブラインと対向する領域に形成された開口部とがそれぞれ繋がっているものを形成し、凹部を形成する工程では、開口部内の空間に保護層より熱伝達率が高い熱伝達ガス(22)を導入しつつ、チャンバ内に凹部を形成するためのエッチングガスと、エッチングされた部分の側壁を保護する側壁保護膜を形成するためのデポガスとを導入して行うことを特徴としている。
これによれば、保護層のうちの凹部形成予定領域と対向する領域に開口部を形成し、当該開口部に保護層よりも熱伝達率の高い熱伝達ガスを導入した状態でドライエッチングを行う。このため、保護層に開口部が形成されていない場合と比較して、半導体基板に発生する熱が熱伝達ガスを介して支持台に伝達され易くなり、半導体基板の温度が上昇することを抑制できる。したがって、ドライエッチングの際、エッチングされた部分の側壁に側壁保護膜(デポガス)が形成され難くなることを抑制でき、凹部の形状がばらつくことを抑制できる。
なお、この欄および特許請求の範囲で記載した各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものである。
本発明の第1実施形態における圧力センサの断面図である。 図1に示す圧力センサの製造工程を示す図である。 本発明の第2実施形態における圧力センサの製造工程を示す図である。 本発明の第3実施形態における圧力センサの断面図である。 図4に示す圧力センサの製造工程を示す断面図である。 図5に続く圧力センサの製造工程を示す断面図である。 本発明の第4実施形態における半導体基板の一面側の平面図である。
以下、本発明の実施形態について図に基づいて説明する。なお、以下の各実施形態相互において、互いに同一もしくは均等である部分には、同一符号を付して説明を行う。
(第1実施形態)
本発明の第1実施系形態について図面を参照しつつ説明する。なお、本実施形態では、本発明の半導体装置の製造方法を圧力センサの製造方法に適用した例について説明する。
図1に示されるように、圧力センサは、一面10aおよび当該一面10aと反対側の他面を有するシリコン基板等のセンサ基板10を備えている。そして、センサ基板10には、他面10bに凹部11が形成されることによって凹部11の底面と一面10aとの間の部分にて薄肉のダイヤフラム部12が構成されており、当該ダイヤフラム部12に、ブリッジ回路を構成するように4つ(図1中では2つのみ図示)のゲージ抵抗13が形成されている。なお、本実施形態では、センサ基板10が本発明の半導体基板に相当している。
また、センサ基板10には、一面10a側の表層部に、図1とは別断面において各ゲージ抵抗13と適宜電気的に接続される拡散配線層14が形成されていると共に、一面10a上に拡散配線層14と適宜電気的に接続されるAl等で構成される金属配線15が形成されている。なお、ゲージ抵抗13および拡散配線層14は、不純物をイオン注入した後に熱処理された拡散層によって形成される。
さらに、センサ基板10の一面10a上には、SiO、SiN等で構成されるパッシベーション膜16が形成されている。なお、パッシベーション膜16には、図1とは別断面において、金属配線15の一部を露出させるコンタクトホールが形成されており、当該コンタクトホールを介して外部回路と金属配線15(ゲージ抵抗13)との電気的な接続が図れるようになっている。
以上が本実施形態における圧力センサの構成である。このような圧力センサでは、ダイヤフラム部12に圧力が印加されると、ダイヤフラム部12が圧力に応じて変形する。そして、ダイヤフラム部12の変形に応じてゲージ抵抗13の抵抗値が変化することでブリッジ回路の電圧が変化するため、この電圧の変化に応じたセンサ信号が出力される。
次に、上記圧力センサの製造方法ついて図2を参照しつつ説明する。
まず、図2(a)に示されるように、周知の半導体製造プロセス工程を行い、センサ基板10に、上記ゲージ抵抗13、拡散配線層14、金属配線15、パッシベーション膜16が形成されたものを用意する。そして、パッシベーション膜16上に、保護レジストや保護テープ等で構成される保護層17を配置する。
具体的には、パッシベーション膜16上に、凹部11(ダイヤフラム部12)が形成される凹部形成予定領域と対向する領域を含む領域に開口部17aが形成されている保護層17を形成する。本実施形態では、開口部17aは、保護層17のうちの凹部形成予定領域と対向する全ての領域が開口するように形成されている。言い換えると、開口部17aは、パッシベーション膜16のうちの凹部形成予定領域と対向する全ての領域が露出するように形成されている。なお、本実施形態では、開口部17aは、凹部形成予定領域より大きく形成されている。
また、センサ基板10の他面10b上にSiO等で構成されるマスク18を形成し、当該マスク18に凹部形成予定領域を露出させる開口部18aを形成する。
続いて、図2(b)に示されるように、図示しないチャンバ内に設置された吸着式の支持台20に、センサ基板10の他面10bが支持台20と反対側に位置するように、保護層17(センサ基板10)を吸着固定する。
ここで、本実施形態の支持台20の構成について説明する。本実施形態の支持台20は、一面20aを有し、一面20aに複数の凹み部21が形成されている。そして、一面20aのうちの凹み部21が形成されていない領域にて保護層17を吸着固定できるようになっている。また、支持台20には、凹み部21内に、パッシベーション膜16および保護層17よりも熱伝達率の高いHe等の熱伝達ガス(熱伝達媒体)22を排出する図示しない排出機構が設けられている。さらに、支持台20には、内部に冷却媒体が流れる冷却通路23が設けられている。
そして、センサ基板10は、保護層17の開口部17aと凹み部21とが連通するように、支持台20に吸着固定される。つまり、センサ基板10は、凹み部21内に排出された熱伝達ガス22が開口部17a内にも導入されるように、支持台20に吸着固定される。
次に、開口部17aに熱伝達ガス22を導入した状態でドライエッチングを行うことにより、上記凹部11を形成する。本実施形態では、ドライエッチングを行う際には、チャンバ内にCガスやOガス等のデポガス24aと、SFガス等のエッチングガス24bとをチャンバ内に導入して各ガスをプラズマ化し、センサ基板10の他面10bから凹部11を形成するエッチング工程(凹部11の底部を掘り下げる工程)と、エッチングされた部分(凹部11)の側壁に側壁保護膜を形成する工程とを同時に行う。
この際、保護層17には上記開口部17aが形成されており、当該開口部17a内には熱伝達ガス22が導入されている。つまり、開口部17a内の空間は、保護層17よりセンサ基板10に発生した熱が支持台20に伝達され易くなっている。このため、センサ基板10に発生する熱が熱伝達ガス22を介して支持台20に伝達され易くなり、センサ基板10の温度が上昇することを抑制できる。したがって、ドライエッチングの際、エッチングされた部分の側壁に側壁保護膜(デポガス)が形成され難くなることを抑制でき、凹部11の形状がばらつくことを抑制できる。
なお、図2(b)中の矢印は、熱の伝達のされ易さを示しており、矢印が大きいほど熱が伝達され易いことを示している。つまり、センサ基板10に発生した熱は、保護層17よりも熱伝達ガス22を介して支持台20に伝達され易いことを示している。また、保護層17の開口部17aから露出する部分は、支持台20の一面20aと離間した状態となる(支持台20の一面20aと接触しない)ため、当該露出した部分が損傷することもない。
このように、センサ基板10に凹部11が形成されることによってダイヤフラム部12が形成され、上記圧力センサが製造される。
なお、上記では、1つの圧力センサの製造方法について説明したが、ウェハ状のセンサ基板10を用意し、ウェハ状のまま上記各工程を行った後にこのものをダイシングカットしてチップ単位に分割するようにしてもよい。
以上説明したように、本実施形態では、保護層17のうちの凹部形成予定領域と対向する領域に開口部17aを形成し、当該開口部17aに保護層17よりも熱伝達率の高い熱伝達ガス22を導入した状態でドライエッチングを行っている。このため、保護層17に開口部17aが形成されていない場合と比較して、センサ基板10に発生する熱が熱伝達ガス22を介して支持台20に伝達され易く、センサ基板10の温度が上昇することを抑制できる。したがって、ドライエッチングの際、エッチングされた部分の側壁に側壁保護膜(デポガス)が形成され難くなることを抑制でき、凹部11の形状がばらつくことを抑制できる。
(第2実施形態)
本発明の第2実施形態について説明する。本実施形態は、第1実施形態に対してパッシベーション膜16にも開口部を形成したものであり、その他に関しては第1実施形態と同様であるため、ここでは説明を省略する。
本実施形態では、図3に示されるように、上記図2(a)の工程を行う際、パッシベーション膜16にも開口部16aを形成する。具体的には、開口部16aは、パッシベーション膜16のうちの凹部形成予定領域と対向する全ての領域が開口するように形成されている。言い換えると、開口部16aは、センサ基板10の一面のうちの凹部11が形成されることによってダイヤフラム部12となる全ての領域が露出するように形成されている。なお、本実施形態では、開口部16aおよび開口部17aは同じ大きさとされている。そして、このものを支持台20に固定し、上記図2(b)と同様にドライエッチング工程を行うことによって凹部11を形成する。この際、熱伝達ガス22は、開口部16a内にも導入される。つまり、開口部16a、17a内に熱伝達ガス22を導入した状態でドライエッチングを行う。
以上説明したように、本実施形態では、パッシベーション膜16に開口部16aを形成し、当該開口部16a内にもパッシベーション膜16より熱伝達率の高い熱伝達ガス22を導入した状態でドライエッチングを行っている。したがって、センサ基板10の温度が上昇することをさらに抑制できるため、凹部11の形状がばらつくことをさらに抑制できる。
(第3実施形態)
本発明の第3実施形態について説明する。本実施形態は、第1実施形態に対して圧力センサの構造を変更したものであり、その他に関しては第1実施形態と同様であるため、ここでは説明を省略する。
まず、本実施形態の圧力センサの構造について説明する。本実施形態の圧力センサは、センサ基板10の一面10aにキャップ基板40が備えられたものである。
具体的には、センサ基板10は、支持基板31、絶縁膜32、半導体層33が順に積層され、一方向を長手方向とする平面矩形状のSOI(Silicon on Insulator)基板が用いられている。そして、半導体層33のうちの絶縁膜32と反対側の一面がセンサ基板10の一面10aを構成し、支持基板31のうちの絶縁膜32と反対側の一面がセンサ基板10の他面10bを構成している。なお、本実施形態では、センサ基板10が本発明の第1基板に相当している。
そして、凹部11は、センサ基板10のうちの長手方向の一端部側(図4中の紙面右側)に形成されている。本実施形態では、凹部11は、センサ基板10の他面10bから絶縁膜32に達するように形成されている。このため、ダイヤフラム部12は、凹部11の底面とセンサ基板10の一面10aとの間に位置する絶縁膜32および半導体層33にて構成される。
さらに、ゲージ抵抗13および拡散配線層14は、センサ基板10のうちの半導体層33に形成されている。そして、拡散配線層14は、ゲージ抵抗13と接側される部分からセンサ基板10の他端部側(図4中の紙面左側)まで引き出されている。
キャップ基板40は、シリコン等の基板41と、基板41のうちのセンサ基板10と対向する一面側に形成された絶縁膜42と、基板41のうちの絶縁膜42側と反対側の一面に形成された絶縁膜43とを有している。そして、絶縁膜42がセンサ基板10(半導体層33)と接合されている。
本実施形態では、絶縁膜42とセンサ基板10(半導体層33)とは、絶縁膜42およびセンサ基板10のうちの接合面を活性化させて接合するいわゆる直接接合等で接合されている。
なお、本実施形態では、キャップ基板40が本発明の第2基板に相当しており、センサ基板10とキャップ基板40にて本発明の半導体基板60が構成されている。また、絶縁膜43のうちの基板41と反対側の一面にて半導体基板60の一面60a(キャップ基板40の他面40b)が構成され、センサ基板10の他面10bにて半導体基板60の他面60bが構成され、絶縁膜42のうちの基板41と反対側の一面にてキャップ基板40の一面40aが構成されている。
基板41には、ダイヤフラム部12と対向する部分(凹部11の底面と対向する部分)に窪み部41aが形成されている。そして、センサ基板10とキャップ基板40との間には、この窪み部41aによって構成される基準室50が形成されている。本実施形態では、窪み部41aは、凹部11よりも開口端部が大きくされており、凹部11の底面(ダイヤフラム部12)をセンサ基板10の一面10aに投影した投影領域が窪み部41aの開口端部内に全て位置するように構成されている。
なお、図4では、窪み部41aの壁面に絶縁膜42が形成されていないものを図示しているが、窪み部41aの壁面に絶縁膜42が形成されていてもよい。また、窪み部41aは、凹部11よりも開口端部が小さくされていてもよい。そして、本実施形態では、基準室50は、真空圧とされている。
また、キャップ基板40には、センサ基板10とキャップ基板40との積層方向にキャップ基板40を貫通する複数の貫通孔44が形成されている。具体的には、複数の貫通孔44は、各拡散配線層14の一部をそれぞれ露出させるように形成されている。そして、各貫通孔44の壁面には、TEOS(Tetra ethyl ortho silicate)等で構成される絶縁膜45が成膜され、絶縁膜45上にはAl等で構成される貫通電極46が適宜拡散配線層14と電気的に接続されるように形成されている。また、絶縁膜43上には、貫通電極46と電気的に接続されるパッド部47が形成されている。
以上が本実施形態における圧力センサの構成である。このような圧力センサでは、ダイヤフラム部12に圧力が印加されると、ダイヤフラム部12は測定媒体の圧力と基準室50との差圧に応じて変形する。そして、差圧に応じてブリッジ回路の電圧が変化するため、この電圧の変化に応じたセンサ信号が出力される。
次に、上記圧力センサの製造方法について図5を参照しつつ説明する。
まず、図5(a)に示されるように、周知の半導体製造プロセス工程を行い、センサ基板10における半導体層33に上記ゲージ抵抗13および拡散配線層14を形成する。
次に、図5(b)に示されるように、基板41に絶縁膜42を形成した後、上記窪み部41aを形成する。そして、基板41(絶縁膜42)とセンサ基板10とを接合する。本実施形態では、まず、センサ基板10の接合面および絶縁膜42の接合面にArイオンビーム等を照射し、各接合面を活性化させる。そして、センサ基板10および基板41に適宜設けられたアライメントマーク等を用いて赤外顕微鏡等によるアライメントを行い、室温〜550°の低温で接合するいわゆる直接接合により、センサ基板10と基板41(絶縁膜42)とを接合する。これにより、センサ基板10と基板41の窪み部41aとの間の空間によって基準室50が構成される。
続いて、拡散配線層14の一部が露出するように、ドライエッチング等で基板41、絶縁膜42を貫通する貫通孔44を形成する。そして、各貫通孔44の壁面にTEOS等の絶縁膜45を成膜する。このとき、基板41上に形成された絶縁膜にて上記絶縁膜43が構成される。次に、各貫通孔44の底部に形成された絶縁膜45を除去する。そして、各貫通孔44にスパッタ法や蒸着法等でAlやAl−Si等の金属膜を成膜することにより、拡散配線層14と電気的に接続される貫通電極46を形成する。その後、キャップ基板40の他面40b上に形成された金属膜をパターニングして貫通電極46と電気的に接続されるパッド部47を形成する。
なお、貫通孔44を形成する際もドライエッチングを行うが、貫通孔44を形成する際には、半導体基板60の他面60b(センサ基板10の他面10b)が支持台20に吸着固定される。つまり、半導体基板60の他面60bには、配線等が何も形成されていないため、センサ基板10の他面10bが直接支持台20に吸着固定される。このため、この工程におけるドライエッチングでは、半導体基板60に発生する熱が支持台20に伝達され易いため、半導体基板60の温度が上昇し難くなっている。
次に、図5(c)に示されるように、絶縁膜43上に、貫通電極46およびパッド部47を覆いつつ、開口部17aが形成された保護層17を形成する。具体的には、開口部17aは、上記と同様に、凹部形成予定領域と対向する領域を含む領域に形成されている。なお、本実施形態では、窪み部41aが凹部11よりも開口端部が大きくされており、開口部17aは、窪み部41aと対向する領域も全て含む領域に形成されている。
また、半導体基板60の他面60b(センサ基板10の他面10b)上に、凹部形成予定領域が開口する開口部18aが形成されたマスク18を配置する。
そして、図6に示されるように、保護層17を支持台20に吸着固定し、上記図2(b)と同様に、開口部17a内に熱伝達ガス22を導入しつつドライエッチングを行って凹部11を形成する。
この際、半導体基板60の内部には、基準室50が構成されており、基準室50は真空圧とされているため、基準室50が構成されていない場合よりキャップ基板40の他面40b側に熱が伝達され難くなっている。このため、本実施形態のように、保護層17に上記開口部17aを形成し、当該開口部17a内に熱伝達ガス22を導入しつつ、凹部11を形成することにより、半導体基板10の温度が上昇することを抑制できる。なお、図6(b)中の矢印は、熱の伝達のされ易さを示しており、矢印が大きいほど熱が伝達され易いことを示している。つまり、センサ基板10に発生した熱は、基準室50が存在する部分では伝達され難いことを示し、保護層17よりも熱伝達ガス22を介して支持台20に伝達され易いことを示している。
以上説明したように、本実施形態では、半導体基板60の内部に基準室50を有する圧力センサの製造方法に本発明を適用している。このように基準室50を有する場合には、基準室50が存在する部分では熱が伝達され難いため、保護層17に開口部17aが形成されてない場合には、凹部11の直下に位置する部分の温度が上昇し易くなり、さらに凹部11の形状がばらつき易くなる。これに対し、本実施形態では、保護層17に開口部17aを形成しているため、半導体基板60の温度が上昇することを抑制できる。
(第4実施形態)
本発明の第4実施形態について説明する。本実施形態は、第1実施形態に対してウェハ状の半導体基板10を用いるものであり、その他に関しては第1実施形態と同様であるため、ここでは説明を省略する。
本実施形態では、上記図2(a)の工程を行う際、図7に示されるように、複数のチップ形成領域70を有し、各チップ形成領域70がスクライブライン71にて区画されたウェハ状の半導体基板10を用意する。そして、各チップ形成領域70に、上記ゲージ抵抗13、拡散配線層14、金属配線15、パッシベーション膜16を形成する。また、各チップ形成領域70に形成されたパッシベーション膜16上に、凹部形成予定領域と対向する領域を含む領域に開口部17aが形成されている上記保護層17を形成する。
この際、各チップ形成領域70に形成された開口部17aは、隣接するチップ形成領域70の開口部17aの少なくとも1つと繋がるように形成する。本実施形態では、保護層17には、スクライブライン71と対向する部分にも開口部17bが形成されていると共に、各開口部17aと開口部17bとを繋ぐ通路17cがそれぞれ形成されている。これにより、隣接する開口部17a同士が開口部17bおよび通路17cを介して繋がる構成とされている。なお、図7中では、各チップ形成領域70の凹部形成予定領域を破線で示している。
そして、上記図2(b)と同様にドライエッチングを行うことにより、各チップ形成領域70に凹部11を形成する。この際、各チップ形成領域70の開口部17a同士が繋がっているため、開口部17a内に熱伝達ガス22が滞留することを抑制できる。つまり、凹み部21内から開口部17a内に導入された熱伝達ガス22を流動させることができる。このため、熱伝達ガス22が流動することによって熱伝達ガス22自体の温度が高くなることを抑制できる。したがって、熱伝達効率が低下することを抑制でき、凹部11の形状がばらつくことをさらに抑制できる。
以上説明したように、本実施形態では、ウェハ状の半導体基板10を用い、各チップ形成領域70に形成された開口部17a同士が繋がるようにしている。このため、開口部17a内に熱伝達ガス22が滞留することを抑制でき、凹部11の形状がばらつくことをさらに抑制できる。
(他の実施形態)
本発明は上記した実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載した範囲内において適宜変更が可能である。
例えば、上記各実施形態では、本発明を圧力センサの製造方法を適用した例について説明したが、本発明はドライエッチングにて凹部11を形成する他の半導体装置の製造方法に適用することもできる。
また、上記各実施形態では、ドライエッチングで凹部11を形成する工程では、エッチングガスとデポガスとを同時にチャンバ内に導入する例について説明したが、エッチングガスとデポガスとを交互に導入するようにしてもよい。つまり、エッチングする(掘り下げる)工程と、エッチングした部分の側壁に側壁保護膜を形成する工程とを交互に行うようにしてもよい。
さらに、上記各実施形態において、開口部17aは、保護層17のうちの凹部形成予定領域と対向する全ての領域を含む領域に形成されていなくてもよい。つまり、開口部17aは、保護層17のうちの凹部形成予定領域と対向する一部の領域に形成されていてもよい。このような開口部17aを形成して凹部11を形成したとしても、凹部11内に熱伝達ガス22を導入しつつドライエッチングを行うことにより、上記第1実施形態と同様の効果を得ることができる。
また、上記各実施形態を適宜組み合わせるようにしてもよい。すなわち、上記第2実施形態を上記第4実施形態に組み合わせ、パッシベーション膜16に開口部16aを形成するようにしてもよい。また、上記第2実施形態を上記第3実施形態に組み合わせ、半導体基板60の一面60a上にパッシベーション膜16を形成し、当該パッシベーション膜16に開口部16aを形成するようにしてもよい。さらに、上記第3実施形態を上記第4実施形態に組み合わせ、基準室50を有する圧力センサの製造方法としてもよい。
10 センサ基板
10a 一面
10b 他面
11 凹部
17 保護層
17a 開口部
20 支持台
60 半導体基板
60a 一面
60b 他面

Claims (4)

  1. 一面(10a、60a)および前記一面と反対側の他面(10b、60b)を有する半導体基板(10、60)を用意する工程と、
    前記一面に保護層(17)を形成する工程と、
    前記半導体基板の他面が支持台(20)側と反対側に位置するように、前記保護層をチャンバ内に設置された前記支持台に固定する工程と、
    前記半導体基板の他面にドライエッチングを行うことによって凹部(11)を形成する工程と、を行う半導体装置の製造方法において、
    前記半導体基板を用意する工程では、前記一面にパッシベーション膜(16)が形成されたものを用意し、
    前記保護層を形成する工程では、前記パッシベーション膜上に前記保護層を形成すると共に、前記保護層として、当該保護層における前記他面のうちの前記凹部が形成される凹部形成予定領域と対向する領域を含む領域に開口部(17a)が形成されたものを形成し、さらに、前記パッシベーション膜に前記開口部と連通する開口部(16a)を形成し、
    前記凹部を形成する工程では、前記開口部内の空間に前記保護層より前記熱伝達率が高い熱伝達ガス(22)を導入しつつ、前記チャンバ内に前記凹部を形成するためのエッチングガスと、エッチングされた部分の側壁を保護する側壁保護膜を形成するためのデポガスとを導入して行い、前記熱伝達ガスとして前記パッシベーション膜より熱伝達率の高いものを用いることを特徴とする半導体装置の製造方法。
  2. 前記半導体基板を用意する工程では、複数のチップ形成領域(70)がスクライブライン(71)で区画されたウェハ状のものを用意し、
    前記保護層を形成する工程では、それぞれの前記チップ形成領域における前記凹部形成予定領域と対向する領域に前記開口部が形成されていると共に、前記スクライブラインと対向する領域に開口部(17b)が形成され、前記凹部形成予定領域と対向する領域に形成された前記開口部と、前記スクライブラインと対向する領域に形成された前記開口部とがそれぞれ繋がっている前記保護層を形成することを特徴とする請求項1に記載の半導体装置の製造方法。
  3. 一面(10a、60a)および前記一面と反対側の他面(10b、60b)を有する半導体基板(10、60)を用意する工程と、
    前記一面に保護層(17)を形成する工程と、
    前記半導体基板の他面が支持台(20)側と反対側に位置するように、前記保護層をチャンバ内に設置された前記支持台に固定する工程と、
    前記半導体基板の他面にドライエッチングを行うことによって凹部(11)を形成する工程と、を行う半導体装置の製造方法において、
    前記半導体基板を用意する工程では、複数のチップ形成領域(70)がスクライブライン(71)で区画されたウェハ状のものを用意し、
    前記保護層を形成する工程では、前記保護層として、当該保護層における、それぞれの前記チップ形成領域のうちの前記凹部が形成される凹部形成予定領域と対向する領域を含む領域に開口部(17a)が形成されていると共に、前記スクライブラインと対向する領域に開口部(17b)が形成され、前記凹部形成予定領域と対向する領域に形成された前記開口部と、前記スクライブラインと対向する領域に形成された前記開口部とがそれぞれ繋がっているものを形成し、
    前記凹部を形成する工程では、前記開口部内の空間に前記保護層より前記熱伝達率が高い熱伝達ガス(22)を導入しつつ、前記チャンバ内に前記凹部を形成するためのエッチングガスと、エッチングされた部分の側壁を保護する側壁保護膜を形成するためのデポガスとを導入して行うことを特徴とする半導体装置の製造方法。
  4. 前記半導体基板を用意する工程では、前記半導体基板として、第1基板(10)と第2基板(40)とが接合されることによって構成され、前記他面が前記第1基板で構成されると共に前記一面が前記第2基板で構成されており、前記第2基板における前記第1基板側の一面(40a)のうちの前記凹部形成予定領域と対向する領域を含む領域に窪み部が形成されることにより、前記第1基板と前記第2基板との間に前記窪み部内の空間によって基準室(50)が構成され、前記第1基板のうちの前記第2基板側の一面(10a)に配線層(14)が形成され、前記第2基板に、前記配線層を露出させる貫通孔(44)が形成されていると共に前記貫通孔に前記配線層と電気的に接続される貫通電極(46)が形成されたものを用意することを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1つに記載の半導体装置の製造方法。
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