JP3032203B1 - デバイスの製造方法 - Google Patents

デバイスの製造方法

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Abstract

【要約】 【課題】 裏面に段差部を有するシリコン基板の裏面に
熱伝導性の低い基板を接合した接合基板や、裏面に段差
部を有するシリコン基板の裏面に絶縁性基板を接合した
接合基板に、高分子膜の形成とプラズマ中で生じた活性
イオン種によるエッチングを交互に行って貫通孔を形成
しようとすると、サイドエッチングが生じてしまい、ア
スペクト比の高い貫通孔を形成することができない。 【解決手段】 シリコン基板9の段差部16表面に熱伝
導率の高い導電性保護層17を形成するか、あるいは貫
通孔9d形成後にシリコン基板9に段差部を形成する
か、あるいはシリコン基板9に接合する基板12に放熱
用孔部を形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、半導体デバイス
の製造等に適用され、特に高分子膜の形成とプラズマ中
で生じた活性イオン種によるエッチングを交互に行う、
いわゆるディープドライエッチングを用いるデバイスの
製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】例えばシリコン基板を深く垂直にエッチ
ングできる異方性エッチング技術としては、シリコン基
板に対して、高分子膜の形成と、プラズマ中で生じた活
性イオン種によるエッチングを交互に行う、いわゆるデ
ィープドライエッチング技術が知られている。このディ
ープドライエッチング技術は、深いエッチング深度(例
えば数百ミクロン)、高速エッチング(例えば2μm/
min以上)、高い異方性(例えば90±1°以内)、
高アスペクト比(例えば20:1)、高いマスク選択性
(例えばシリコン酸化膜マスクに対して、150:1以
上)が得られることから、各種半導体デバイスの製造技
術として注目を集めている。
【0003】図18は、米国特許第5501893号に
示されたディープドライエッチングを行うためのエッチ
ング装置の模式図であり、ディープドライエッチング技
術を採用したものである。図18において、1は真空チ
ャンバー、2はプラズマ発生用コイル、3はプラズマ発
生用高周波電源、4は基板ホルダーをプラズマ電位に対
して負の電位に制御するための基板バイアス用高周波電
源、6は冷却用ヘリウムガス、7は真空チャンバー1内
で発生したプラズマ、8は基板ホルダー、9はエッチン
グされるシリコン基板である。上記基板ホルダー8は内
部が空洞とされるとともに下側に上記冷却用ヘリウムガ
ス6を導入するためのガス導入孔8aが設けられ、また
基板載置面側には導入された冷却用ヘリウムガス6を外
部に流出するためのガス流出孔が多数設けられている。
このような基板ホルダー8の上には熱伝導率の高い基板
やO−リング(図示せず)を介してシリコン基板9が載
置される。この載置されたシリコン基板9は基板ホルダ
ー8から流出する冷却用ヘリウムガス6の冷却効果によ
ってエッチング中での温度上昇が抑えられ、温度が一定
に保たれる。
【0004】次に、このエッチング装置の動作について
説明する。このエッチング装置は、基本的には、プラズ
マ発生用コイル2によって高密度プラズマ(誘導結合式
プラズマICP)7を発生させ、この高密度プラズマ7
中で生成されたプロセスガスの活性イオン種を、負の電
位に制御された基板ホルダー8に向かって加速させ、シ
リコン基板9に垂直に入射させることによって、当該シ
リコン基板9を高速エッチングするものである。
【0005】このエッチング装置によってエッチングを
行うには、貫通孔形成パターンと反転パターンのエッチ
ングマスクが形成されたシリコン基板9を、熱伝導率の
高い基板やO−リングを介して基板ホルダー8上に載置
し、その後、真空チャンバー1内を真空排気する。
【0006】そして、上記基板ホルダー8のガス導入孔
8aから冷却用ヘリウムガス6を導入するとともに、真
空チャンバー1内に所定流量及び所定圧力でプロセスガ
スを導入し、さらにプラズマ発生用高周波電源3によっ
てプラズマ発生用コイル2に高周波電力を投入する。
【0007】ここでプロセスガスとしては、高分子膜形
成用のフロロカーボン系化合物とエッチング用のS−F
系エッチングガスが用いられるが、はじめの工程ではこ
のうち高分子膜形成用のフロロカーボン系化合物を使用
する。プラズマ発生用コイル2に高周波電力を投入する
とプラズマ7が発生し、このプラズマ7によって真空チ
ャンバー1内に導入したフロロカーボン系化合物が分解
し、この分解物がシリコン基板9の表面に被着すること
によって高分子膜が形成される(高分子膜形成工程)。
【0008】そして、このようにして高分子膜を形成し
た後、今度はプロセスガスをエッチングガスに代えて真
空チャンバー1内に導入する。エッチングガスをプラズ
マ7が発生している真空チャンバー1内に導入すると、
エッチングガスが分解されて活性イオン種が発生する。
この活性イオン種が、基板ホルダー8の負の電位によっ
て加速され、シリコン基板9に対して略垂直に入射し表
面をエッチングする(エッチング工程)。
【0009】ディープドライエッチングでは、このよう
な高分子膜形成工程とエッチング工程を交互に行う。
【0010】図19にこの高分子膜形成工程及びエッチ
ング工程でのシリコン基板の状態を示す。図19(a)
は高分子膜形成直後のシリコン基板を示す断面図であ
り、図19(b)はエッチング工程でのシリコン基板を
示す断面図である。図19において、9はシリコン基
板、9aはエッチングによって形成された凹部、9bは
前記凹部9aの側壁部、10はエッチングマスク、11
は高分子膜である。
【0011】ここで、上述のようなエッチング工程で
は、活性イオン種の入射方向が略垂直方向であるので垂
直方向で優先的にエッチングが進行する。しかし、この
活性イオン種の入射方向には平行成分も含まれているの
で、高分子膜形成工程を行わない場合にはエッチングに
よって形成された凹部9aの側壁部9bにも活性イオン
種が直接入射し、サイドエッチングが進行してしまう。
【0012】これに対して、図19(a)に示すよう
に、エッチング工程の前工程で高分子膜11が形成され
ていると、図19(b)に示すように、エッチング工程
では、垂直に入射する活性イオン種によるスパッタ効果
によって凹部9aの底面の高分子膜11が剥離され、さ
らに下側のシリコン基板9がエッチングされることによ
って凹部9aの深さが深くなる。このとき、凹部9aの
側壁部9bにおいても活性イオン種が入射するが、その
割合は垂直に入射する活性イオン種に比べて極めて小さ
いので、垂直方向のエッチングがシリコン基板9に到っ
た時点でも側壁部9bでは高分子膜11の大部分が残存
する。つまり、側壁部9bのシリコン基板を高分子膜1
1で保護しながら、凹部9aを深くすることができる。
【0013】そして、この方法では、この後、凹部9a
を深くしたことによって露出したシリコン基板9を覆う
べく、再度、高分子膜11を形成し、エッチングを行う
というように、高分子膜形成工程とエッチング工程とを
交互に繰り返し行う。これにより、深い貫通孔を高いア
スペクト比で形成することができる。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
デバイスの製造方法は以上のように構成されているの
で、特に、裏面に段差部を有するとともに熱伝導性の低
い基板が接合されたシリコン基板や、裏面に段差部を有
するとともに絶縁性基板が接合されたシリコン基板に貫
通孔を形成しようとすると、サイドエッチングが大きく
なり、高い異方性が得られないという課題があった。こ
の理由を図20,図21を参照しながら説明する。
【0015】図20は裏面に段差部を有するシリコン基
板に熱伝導性の低い基板を接合した接合基板に貫通孔が
形成される過程を示す構成図であり、(a)は貫通孔が
形成される前の接合基板の断面図、(b)は貫通孔が形
成された接合基板の断面図、(c)は貫通孔の形成時に
サイドエッチングが生じた場合の接合基板の断面図であ
る。また、図21は裏面に段差部を有するシリコン基板
に絶縁性基板を接合した接合基板の、ディープドライエ
ッチング後の基板界面付近を拡大して示す構成図であ
る。図20,図21において、9cはサイドエッチング
が生じた側壁部、9eは接合界面34でのエッチング、
16は上記シリコン基板9に形成された段差部、31は
上記シリコン基板9に接合された熱伝導性の低い基板、
32は上記シリコン基板9と熱伝導性の低い基板31を
接合した接合基板、33は上記シリコン基板9に接合さ
れた絶縁性基板、34は上記シリコン基板9と絶縁性基
板33の接合界面である。
【0016】ここでまず、図20(a)に示すように裏
面に段差部16を有するシリコン基板9の裏面に熱伝導
性の低い基板31を接合した接合基板32に、上述のエ
ッチング装置によってディープドライエッチングを行う
場合、基板ホルダー8上に、当該接合基板32を、熱伝
導性の低い基板31が基板ホルダー8側になるように載
置し、基板ホルダー8に冷却用ヘリウムガス6を導入し
ながら高分子膜形成工程とエッチング工程とを交互に繰
り返し行う。しかし、この接合基板32ではシリコン基
板9の段差部16と基板31の間に空隙が形成されてい
るために、冷却用ヘリウムガスによって基板31を冷却
しても、空隙によって基板31とシリコン基板9の熱伝
導が妨げられるため、シリコン基板9を十分に冷却する
ことができない。このため、エッチングが進行するにつ
れてシリコン基板9の表面温度が局所的に上昇し、この
温度上昇した部分において高分子膜の成膜速度が低下し
てしまう。したがって、図20(b)に示すような垂直
なエッチング形状が得られず、側壁部9bがエッチング
中に高分子膜によって十分に保護することができない結
果、図20(c)に示すように側壁部9cでサイドエッ
チングが進行してしまう。
【0017】一方、第2の基板として絶縁性基板33を
用いる接合基板の場合にも同様にしてディープドライエ
ッチングが行われるが、この場合には、エッチングに際
して絶縁性基板33とシリコン基板9の界面に電荷が蓄
積されて電界集中が発生する。この電界によって、垂直
に入射してきた活性イオン種の行程が曲げられ、図21
に示すように、接合界面34でエッチング9eが進行し
てしまう。このため、従来の方法では、このような接合
構造を有するデバイスを精度良く製造するのが困難であ
った。
【0018】この発明は上記のような課題を解決するた
めになされたもので、裏面に凹部を有するシリコン基板
の裏面に熱伝導性の低い基板を接合した接合基板や、裏
面に凹部を有するシリコン基板の裏面に絶縁性基板を接
合した接合基板に、異方性の高いエッチングを行うこと
ができ、深い貫通孔が高いアスペクト比で形成できるデ
バイスの製造方法を得ることを目的とする。
【0019】
【課題を解決するための手段】この発明に係るデバイス
の製造方法は、裏面に段差部が形成された第1の基板の
前記段差部表面に、熱伝導率の高い保護層を形成する工
程と、上記第1の基板の裏面に、熱伝導率の低い第2の
基板を接合して接合体を作製する工程と、冷却機能を有
するとともにプラズマ電位に対して負の電位となされた
基板ホルダー上に、上記接合体を載置し、当該接合体に
高分子膜の形成とプラズマ中で生じた活性イオン種によ
るエッチングを交互に行う工程と、上記保護層を除去す
る工程を有するものである。
【0020】この発明に係るデバイスの製造方法は、裏
面に段差部が形成された第1の基板の前記段差部表面
に、導電性保護層を形成する工程と、上記第1の基板の
裏面に、絶縁性の第2の基板を接合して接合体を作製す
る工程と、冷却機能を有するとともにプラズマ電位に対
して負の電位となされた基板ホルダー上に、上記接合体
を載置し、当該接合体に高分子膜の形成とプラズマ中で
生じた活性イオン種によるエッチングを交互に行う工程
と、上記導電性保護層を除去する工程を有するものであ
る。
【0021】この発明に係るデバイスの製造方法は、保
護層として熱伝導率の高い導電性保護層を用いるもので
ある。
【0022】この発明に係るデバイスの製造方法は、半
導体基板の裏面の段差部形成領域に、不純物をドープす
ることで不純物層を形成する工程と、上記半導体基板の
裏面に、熱伝導率の低い基板または絶縁性基板を接合し
て接合体を作製する工程と、冷却機能を有するとともに
プラズマ電位に対して負の電位となされた基板ホルダー
上に、上記接合体を載置し、当該接合体に高分子膜の形
成とプラズマ中で生じた活性イオン種によるエッチング
を交互に行う工程と、上記不純物層を除去することで上
記第1の基板に段差部を形成する工程を有するものであ
る。
【0023】この発明に係るデバイスの製造方法は、裏
面に段差部が形成された第1の基板の裏面に、放熱用孔
部が形成された熱伝導率の低い第2の基板を接合して接
合体を作製する工程と、冷却機能を有するとともにプラ
ズマ電位に対して負の電位となされた基板ホルダー上
に、上記接合体を載置し、当該接合体に高分子膜の形成
とプラズマ中で生じた活性イオン種によるエッチングを
交互に行う工程を有するものである。
【0024】この発明に係るデバイスの製造方法は、裏
面に段差部が形成された第1の基板の裏面に、放熱用孔
部が形成された熱伝導率の低い第2の基板を接合して接
合体を作製する工程の前に、第1の基板の段差部表面に
導電性保護層を形成する工程を有するとともに、高分子
膜の形成とプラズマ中で生じた活性イオン種によるエッ
チングを交互に行う工程の後に、導電性保護層を除去す
る工程を有するものである。
【0025】以上の発明において、「熱伝導率の高い保
護層」,「熱伝導率の高い導電性保護層」は、第1の基
板と同じ、あるいはそれよりも熱伝導率の高い保護層ま
たは導電性保護層とする。第1の基板が例えばシリコン
基板である場合には、シリコンの熱伝導率である42W
/mK(20℃下)と同じ、あるいはそれを越える熱伝
導率を有するものである。また、「熱伝導率の低い第2
の基板」は、熱伝導率がシリコンの熱伝導率42W/m
Kの1/10以下、すなわち4.2W/mK以下の基板
とする。
【0026】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の一形態を
説明する。 実施の形態1.図1はこの発明の実施の形態1によって
製造する片持梁構造のデバイスである。図1において、
9はシリコン基板(第1の基板)、10はシリコン基板
9に貫通孔を形成するためのエッチングマスク(第1の
エッチングマスク)、12はガラス基板(第2の基板)
である。因みに、板ガラスの熱伝導率は0.76W/m
K、石英ガラスの熱伝導率は1.35W/mKであり、
シリコンの熱伝導率42W/mKの1/10以下であ
る。
【0027】このデバイスの製造工程を、図2から図9
を参照しながら説明する。図2から図7、図8(a)及
び図9は基板の断面図であり、図8(b)は基板の斜視
図である。また、図2から図9において15はシリコン
基板9の裏面に段差部を形成するためのエッチングマス
ク(第2のエッチングマスク)、16はシリコン基板9
の裏面に形成された段差部、17は熱伝導率が高い導電
性保護層、21はシリコン基板9とガラス基板12を接
合した接合基板(接合体)である。
【0028】上記デバイスを製造するには、まず図2に
示すようにシリコン基板9の両面に第1のエッチングマ
スク10及び第2のエッチングマスク15を形成する。
このエッチングマスク10,15は、フォトレジストで
あってもよく、シリコン酸化膜であっても構わない。
【0029】そして、図3に示すようにこのエッチング
マスク10,15のうち、裏面に形成されたエッチング
マスク15の段差部形成領域に対応する部分を除去し、
図4に示すように、このパターニングされたエッチング
マスク15を介してシリコン基板9の裏面をエッチング
することによって段差部16を形成する。このエッチン
グは、高分子膜形成工程と誘導式プラズマ中で発生した
活性イオン種によるエッチング工程を交互に行うディー
プドライエッチングで行ってもよく、ウェットエッチン
グで行っても構わない。
【0030】次に、図5に示すように、このシリコン基
板9の裏面に形成された段差部16に導電性保護層17
を形成する。
【0031】この導電性保護層17には、42W/mK
以上の熱伝導率を有し、導電性であるとともに、シリコ
ン基板やガラス基板に対して選択的にエッチングし得る
材料を使用する。そのような保護層の材料としては、ア
ルミニウム(熱伝導率:204W/mK),金(熱伝導
率:295W/mK),ニッケル(90W/mK)等の
金属や、導電性ポリマー,ポリシリコン等が挙げられ
る。これらの材料は、選択蒸着法、リフトオフ法、ラッ
ピング法等によって所定の保護層のパターンで形成され
る。続いて、図6に示すように、導電性保護層17が形
成されたシリコン基板9の裏面に、例えば陽極接合法に
よってガラス基板12を接合し、接合基板21とする。
【0032】次いで、図7に示すように、今度はシリコ
ン基板9の表面に形成されたエッチングマスク10を、
貫通孔形成領域に対応する部分を除去することによって
パターニングする。そして、図8(a),(b)に示す
ように、この第1のエッチングマスク10を介してシリ
コン基板9の表面からディープドライエッチングを施す
ことで貫通孔9dを形成する。
【0033】ここで、このディープドライエッチングは
図18に示すエッチング装置によって行われる。この装
置によってシリコン基板9にディープドライエッチング
を行うには、基板ホルダー8上にガラス基板12側が基
板ホルダー8側になるように当該接合基板21を載置
し、基板ホルダー8に冷却用ヘリウムガス6を導入しな
がら、高分子膜形成工程と誘導式プラズマ中で生じた活
性イオン種によるエッチング工程とを交互に繰り返し行
う。なお、ここで高分子膜形成のためのガスとしては例
えばフロロカーボン系ガスを使用し、エッチングのため
のガスとしては例えばS−F系ガスを使用する。
【0034】このとき、段差部16に、熱伝導率の高い
導電性保護層17が形成されていない場合には、シリコ
ン基板9の段差部16とガラス基板12の間に形成され
た空隙によって、シリコン基板9とガラス基板12の熱
伝導が妨げられ、シリコン基板9の冷却効率が低くな
る。このため、エッチングが進行するにつれてシリコン
基板9の表面温度が局所的に上昇し、この温度上昇した
部分において高分子膜の形成が不十分になる。その結
果、エッチングに際し、高分子膜によって側壁部を十分
に保護することができなくなり、サイドエッチングが進
行してしまう。
【0035】しかも、この例では、幅の異なる複数の貫
通孔9dを形成するようにしているが、ディープドライ
エッチングでのエッチング速度はエッチング幅によって
異なり、広いエッチング幅の箇所の方が狭いエッチング
幅の箇所よりも速くエッチングが進行する。したがっ
て、先に貫通したエッチング幅が広い箇所では、他の箇
所が貫通するまでの間、シリコン基板9とガラス基板1
2の界面がエッチング雰囲気に長時間曝されることにな
る。
【0036】ここで、シリコン基板9の段差部16に導
電性保護層17が形成されていない場合には、ガラス基
板12が絶縁性であるために、このガラス基板12とシ
リコン基板9の界面に電荷が蓄積されて電界集中が発生
するので、この電界によって垂直に入射してきた活性イ
オン種の行程が曲げられる。このため、この接合界面が
エッチング雰囲気に曝された状態にあると、その間に接
合界面でエッチングが進行してしまう
【0037】これに対して、シリコン基板9の段差部1
6に、熱伝導率が42W/mK以上の導電性保護層17
が形成されていると、この導電性保護層17を介してシ
リコン基板9が効率良く放熱するので、シリコン基板9
の局所的な温度上昇が抑えられる。また、この導電性保
護層17を介して電荷が逃げるのでガラス基板12の帯
電が防止される。したがって、側壁や、シリコン基板9
とガラス基板12の界面でエッチングが進行するのが防
止され、アスペクト比が高く、第1のエッチングマスク
10のパターンを正確に反映した貫通孔9dが形成され
ることになる。
【0038】そして、この製造方法ではこのようにして
シリコン基板9にアスペクト比の高い貫通孔9dを形成
した後、図9に示すように導電性保護層17をドライエ
ッチングあるいはウェットエッチングによって選択的に
除去し、デバイスが完成する。
【0039】以上のように、この実施の形態1によれ
ば、裏面に段差部16を有するとともに、この裏面にガ
ラス基板12のような熱伝導率の低い絶縁性基板を接合
したシリコン基板9に対して、アスペクト比の高い貫通
孔9dを深く形成することができ、このような接合構造
を有するデバイスを精度良く製造できるという効果が得
られる。
【0040】実施の形態2.この実施の形態2によって
製造するデバイスは、シリコン基板9をp型シリコン基
板18に代えたこと以外は、実施の形態1と同様の片持
梁構造のデバイスである。
【0041】このデバイスの製造工程を図10から図1
4を参照しながら説明する。図10から図14は基板の
断面図であり、図において、18は高濃度のp型不純物
がドープされたp型シリコン基板(半導体基板)、19
は前記p型シリコン基板18にn型不純物をドープする
ことで形成されたn型反転層(不純物層)、22はp型
シリコン基板18とガラス基板12を接合した接合基板
(接合体)である。この他の符号については、実施の形
態1と同一または相当部分を示すので説明を省略する。
ここで、p型不純物,n型不純物としてはp型シリコン
基板、n型シリコン基板で通常用いられているものがい
ずれも使用可能である。具体的には、p型不純物として
B(ボロン)等が用いられ、n型不純物としてAs(砒
素),P(リン)等が用いられる。
【0042】上記デバイスを製造するには、図10に示
すようにp型シリコン基板18の表面にエッチングマス
ク10を形成する。このエッチングマスク10は、フォ
トレジストであってもよく、酸化シリコン膜であっても
構わない。
【0043】次に、上記p型シリコン基板18の裏面の
段差部形成領域に、n型不純物をイオン注入等によって
ドープし、n型反転層19を形成する。次いで、図11
に示すように、このようにしてn型反転層19が形成さ
れたp型シリコン基板18の裏面に、例えば陽極接合法
によってガラス基板12を接合し、接合基板22とす
る。
【0044】続いて、図12に示すように、p型シリコ
ン基板18の表面に形成されたエッチングマスク10
を、貫通孔形成領域に対応する部分を除去することによ
ってパターニングする。そして、図13に示すように、
このエッチングマスク10を介してp型シリコン基板1
8の表面からディープドライエッチングを施す。
【0045】ここで、このディープドライエッチングは
図18に示すエッチング装置によって行われ、基板ホル
ダー8上にガラス基板12側が基板ホルダー8側になる
ように当該接合基板22を載置し、基板ホルダー8に冷
却ガスを導入しながら高分子膜形成工程と誘導式プラズ
マによるエッチング工程とを交互に繰り返し行う。
【0046】そして、n型反転層19が露出した時点で
エッチングを停止し、その後、図14に示すようにアル
カリ性溶液等の、n型反転層19をp型シリコン基板1
8に対して選択的にエッチングできるエッチャントを用
いてn型反転層19を除去し、デバイスが完成する。
【0047】ここで、このようなディープドライエッチ
ングにおいて、p型シリコン基板18とガラス基板12
の間に空隙が存在していると、この空隙によってp型シ
リコン基板18とガラス基板12の熱伝導が妨げられ、
p型シリコン基板18が局所的に温度上昇する。その結
果、高分子膜の形成が不十分になり、サイドエッチング
が進行してしまう。また、p型シリコン基板18とガラ
ス基板12の界面で電界集中が発生し、この電界によっ
て行程が曲げられた活性イオン種によって、この接合界
面でエッチングが進行してしまう
【0048】これに対して、この実施の形態2ではディ
ープドライエッチングの後に、段差部を形成し、ディー
プドライエッチング時にはp型シリコン基板18とガラ
ス基板12の間に空隙が存在していないので、空隙が存
在することに起因するサイドエッチングや接合界面のエ
ッチングが回避される。したがって、アスペクト比が高
く、第1のエッチングマスク10のパターンを正確に反
映した貫通孔18dを形成することができる。
【0049】以上のように、この実施の形態2によれ
ば、裏面に段差部を有するとともにこの裏面にガラス基
板12のような熱伝導率の低い絶縁性基板を接合したp
型シリコン基板18に対して、アスペクト比の高い貫通
孔を深く形成することができ、このような接合構造を有
するデバイスを精度良く製造できるという効果が得られ
る。
【0050】実施の形態3.この実施の形態3によって
製造するデバイスは、実施の形態1と同様の片持梁構造
のデバイスである。
【0051】このデバイスの製造工程を図15から図1
7を参照しながら説明する。図15から図17は基板の
断面図であり、図において、23は放熱のためにガラス
基板に形成される放熱用孔部である。この他の符号につ
いては実施の形態1と同一または相当部分を示すので説
明を省略する。
【0052】この製造方法では、まず実施の形態1と同
様に、シリコン基板9の両面に第1のエッチングマスク
10及び第2のエッチングマスク15を形成する。続い
て、裏面に形成されたエッチングマスク15をパターニ
ングし、このエッチングマスク15を介してシリコン基
板9の裏面をエッチングすることによって段差部16を
形成する。そして、この段差部16表面に導電性保護層
17を形成する。この実施の形態3の場合も、導電性保
護層17の熱伝導率は高い方が好ましいが、放熱用孔部
23によって後述の効果が得られることから、実施の形
態1で要求されるよりも低い熱伝導率であっても差し支
えない。
【0053】続いて、このようにして段差部16が形成
されたシリコン基板9の裏面に、図15に示すように例
えば陽極接合法によってガラス基板12を接合するが、
ここではこのガラス基板12として放熱用孔部23が形
成されたものを使用する。そして、この放熱用孔部23
の位置が段差部形成領域以外の領域に合うようにガラス
基板12とシリコン基板9を接合し、接合基板21とす
る。
【0054】そして、さらに実施の形態1と同様に、シ
リコン基板9の表面に形成された第1のエッチングマス
ク10を、貫通孔形成領域に対応する部分を除去するこ
とによってパターニングし、図16に示すようにこの第
1のエッチングマスク10を介してシリコン基板9の表
面にディープドライエッチングを施すことで貫通孔9d
を形成する。
【0055】ここで、このディープドライエッチングは
図18に示すエッチング装置によって行われ、まず、基
板ホルダー8上にガラス基板12側が基板ホルダー8側
になるようにして接合基板21を載置し、基板ホルダー
8に冷却用ヘリウムガス6を導入しながら高分子膜形成
工程と誘導式プラズマによるエッチング工程とを交互に
繰り返し行う。
【0056】このとき、ガラス基板12に放熱用孔部2
3が形成されていない場合には、シリコン基板9の段差
部16とガラス基板12の間に形成された空隙によって
シリコン基板9とガラス基板12の熱伝導が妨げられる
ため、シリコン基板9が局所的に温度上昇する。その結
果、高分子膜の形成が不十分になり、サイドエッチング
が進行してしまう。また、導電性保護層17が形成され
ていない場合には、シリコン基板9とガラス基板12の
界面で電界集中が発生し、この電界によって行程が曲げ
られた活性イオン種によって、この接合界面でエッチン
グが進行してしまう。
【0057】これに対して、この製造方法では、ガラス
基板12に放熱用孔部23が形成されているので、基板
冷却用ヘリウムガス6がこの放熱用孔部23を通って空
隙内に進入し、直接シリコン基板9に接触する。したが
って、シリコン基板9が効率良く冷却され、シリコン基
板9の温度上昇が抑えられる。また、段差部16に形成
された導電性保護層17を介して電荷が逃げるのでガラ
ス基板12の帯電が防止される。したがって、側壁や、
シリコン基板9とガラス基板12の界面でエッチングが
進行するのが防止され、アスペクト比が高く、エッチン
グマスク10のパターンを正確に反映した貫通孔9dが
形成されることになる。
【0058】そして、この製造方法では以上のようにし
てシリコン基板9にアスペクト比の高い貫通孔を形成し
た後、必要に応じて放熱用孔部23を埋めて密封し、さ
らに導電性保護層17をドライエッチングあるいはウェ
ットエッチングによって選択的に除去することでデバイ
スが完成する。
【0059】以上のように、この実施の形態3によれ
ば、裏面に段差部16を有するとともに、この裏面にガ
ラス基板12のような熱伝導率の低い絶縁性基板を接合
したシリコン基板9に対して、アスペクト比の高い貫通
孔9dを深く形成することができ、このような接合構造
を有するデバイスを精度良く製造できるという効果が得
られる。
【0060】なお、この実施の形態3では、ガラス基板
12を放熱用孔部23が段差部形成領域以外の領域に合
うように接合しているが、図17に示すように放熱用孔
部23が段差部形成領域に合うようにガラス基板12を
接合しても構わない。但し、この場合には、導電性保護
層17が、基板裏面での圧力とエッチングガス圧力との
差によって破壊されないように、ある程度の強度を有す
ることが必要である。また、放熱用孔部23の位置や数
は図16や図17に示すものに限定されず、これ以外の
箇所に多数の放熱用孔部23を設け、冷却効率を高めて
も構わない。
【0061】以上、本発明の具体的な製造方法について
説明したが、これらの製造方法は組み合わせても差し支
えない。例えば、実施の形態1や実施の形態2で使用す
るガラス基板12に実施の形態3で形成したような放熱
用孔部23を形成しても構わない。これにより、エッチ
ング工程でのシリコン基板の冷却効率が上がり、サイド
エッチングがより確実に防止される。
【0062】また、この製造方法で製造されるデバイス
としてはシリコン可動部を有するマイクロセンサやアク
チュエータ、例えば圧力センサ、加速度センサ、角速度
センサ、マイクロミラー等、各種のものが挙げられる。
本発明によれば深い貫通孔が高いアスペクト比で形成で
きるので、いずれのデバイスも高い精度で製造すること
ができる。
【0063】
【発明の効果】以上のように、この発明によれば裏面に
段差部が形成された第1の基板の前記段差部表面に、熱
伝導率の高い保護層を形成する工程と、上記第1の基板
の裏面に、熱伝導率の低い第2の基板を接合して接合体
を作製する工程と、冷却機能を有するとともにプラズマ
電位に対して負の電位となされた基板ホルダー上に、上
記接合体を載置し、当該接合体に高分子膜の形成とプラ
ズマ中で生じた活性イオン種によるエッチングを交互に
行う工程と、上記保護層を除去する工程を有するので、
エッチングを行うに際して上記第1の基板の温度上昇が
抑えられる。これにより、高分子膜によってサイドエッ
チングが十分に防止されるようになり、異方性の高いエ
ッチングを行うことができるという効果が得られる。
【0064】この発明によれば、裏面に段差部が形成さ
れた第1の基板の前記段差部表面に、導電性保護層を形
成する工程と、上記第1の基板の裏面に、絶縁性の第2
の基板を接合して接合体を作製する工程と、冷却機能を
有するとともにプラズマ電位に対して負の電位となされ
た基板ホルダー上に、上記接合体を載置し、当該接合体
に高分子膜の形成とプラズマ中で生じた活性イオン種に
よるエッチングを交互に行う工程と、上記導電性保護層
を除去する工程を有するので、エッチングを行うに際し
て上記第2の基板の帯電が抑えられる。これにより、上
記第1の基板と第2の基板の界面で生じるエッチングが
防止され、異方性の高いエッチングを行うことができる
という効果が得られる。
【0065】この発明によれば、上記保護層は、熱伝導
率の高い導電性保護層であるので、エッチングを行うに
際して上記第1の基板の温度上昇や上記第2の基板の帯
電が抑えられる。これにより、高分子膜によってサイド
エッチングが十分に防止されるようになるとともに上記
第1の基板と第2の基板の界面で生じるエッチングが防
止され、異方性の高いエッチングを行うことができると
いう効果が得られる。
【0066】この発明によれば、半導体基板の裏面の段
差部形成領域に、不純物をドープすることで不純物層を
形成する工程と、上記半導体基板の裏面に、熱伝導率の
低い基板または絶縁性基板を接合して接合体を作製する
工程と、冷却機能を有するとともにプラズマ電位に対し
て負の電位となされた基板ホルダー上に、上記接合体を
載置し、当該接合体に高分子膜の形成とプラズマ中で生
じた活性イオン種によるエッチングを交互に行う工程
と、上記不純物層を除去することで上記第1の基板に段
差部を形成する工程を有するので、エッチングを行うに
際して、接合体に空隙が存在していることによる半導体
基板の放熱不良や基板の接合界面での帯電が抑えられ
る。これによって高分子膜によってサイドエッチングが
確実に防止されるようになるとともに基板の接合界面で
のエッチングが防止され、異方性の高いエッチングを行
うことができるという効果が得られる。
【0067】この発明によれば、裏面に段差部が形成さ
れた第1の基板の裏面に、放熱用孔部が形成された熱伝
導率の低い第2の基板を接合して接合体を作製する工程
と、冷却機能を有するとともにプラズマ電位に対して負
の電位となされた基板ホルダー上に、上記接合体を載置
し、当該接合体に高分子膜の形成とプラズマ中で生じた
活性イオン種によるエッチングを交互に行う工程を有す
るので、エッチングを行うに際して上記第1の基板の温
度上昇が抑えられる。これにより、高分子膜によってサ
イドエッチングが十分に防止されるようになり、異方性
の高いエッチングを行うことができるという効果が得ら
れる。
【0068】この発明によれば、裏面に段差部が形成さ
れた第1の基板の裏面に、放熱用孔部を有する第2の基
板を接合して接合体を作製する工程の前に、第1の基板
の段差部表面に導電性保護層を形成する工程を有すると
ともに、高分子膜の形成とプラズマ中で生じた活性イオ
ン種によるエッチングを交互に行う工程の後に、導電性
保護層を除去する工程を有するので、エッチングを行う
に際して上記第1の基板の温度上昇や上記第2の基板の
帯電が抑えられる。これにより、高分子膜によってサイ
ドエッチングが十分に防止されるようになるとともに上
記第1の基板と第2の基板の界面で生じるエッチングが
防止され、異方性の高いエッチングを行うことができる
という効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1から実施の形態3に
よって製造するデバイスを示す斜視図である。
【図2】 この発明の実施の形態1による製造方法にお
いて、第1のエッチングマスク及び第2のエッチングマ
スク形成工程を示す断面図である。
【図3】 この発明の実施の形態1による製造方法にお
いて、第2のエッチングマスクのパターニング工程を示
す断面図である。
【図4】 この発明の実施の形態1による製造方法にお
いて、段差部形成工程を示す断面図である。
【図5】 この発明の実施の形態1による製造方法にお
いて、保護層形成工程を示す断面図である。
【図6】 この発明の実施の形態1による製造方法にお
いて、シリコン基板とガラス基板の接合工程を示す断面
図である。
【図7】 この発明の実施の形態1による製造方法にお
いて、第1のエッチングマスクのパターニング工程を示
す断面図である。
【図8】 この発明の実施の形態1による製造方法にお
いて、ディープドライエッチング工程を示す構成図であ
り、(a)は断面図、(b)は斜視図である。
【図9】 この発明の実施の形態1による製造方法にお
いて、保護層除去工程を示す断面図である。
【図10】 この発明の実施の形態2による製造方法に
おいて、第1のエッチングマスク及びn型反転層形成工
程を示す断面図である。
【図11】 この発明の実施の形態2による製造方法に
おいて、p型シリコン基板とガラス基板の接合工程を示
す断面図である。
【図12】 この発明の実施の形態2による製造方法に
おいて、第1のエッチングマスクのパターニング工程を
示す断面図である。
【図13】 この発明の実施の形態2による製造方法に
おいて、ディープドライエッチング工程を示す断面図で
ある。
【図14】 この発明の実施の形態2による製造方法に
おいて、n型反転層除去工程を示す断面図である。
【図15】 この発明の実施の形態3による製造方法に
おいて、シリコン基板とガラス基板の接合工程を示す断
面図である。
【図16】 この発明の実施の形態3による製造方法に
おいて、ディープドライエッチング工程を示す断面図で
ある。
【図17】 この発明の実施の形態3による製造方法に
おいて、接合工程で用いるガラス基板の他の例を示す断
面図である。
【図18】 ディープドライエッチングを行うためのエ
ッチング装置を示す模式図である。
【図19】 ディープドライエッチングの原理を説明す
るための構成図であり、(a)はシリコン基板に高分子
膜が形成された状態を示す断面図、(b)はエッチング
工程を示す断面図である。
【図20】 従来の製造方法において、サイドエッチン
グが生じる過程を示す構成図であり、(a)はエッチン
グ前の接合基板の断面図、(b)は貫通孔が形成された
接合基板を示す断面図、(c)は貫通孔形成時にサイド
エッチングが生じた接合基板の断面図である。
【図21】 従来の製造方法において、接合基板界面で
のエッチングを示す断面図である。
【符号の説明】
7 プラズマ、8 基板ホルダー、9 シリコン基板
(第1の基板)、11高分子膜、12 ガラス基板(第
2の基板)、16 段差部、17 導電性保護層、18
p型シリコン基板(半導体基板)、19 n型反転層
(不純物層)、21,22 接合基板(接合体)、23
放熱用孔部。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平9−330892(JP,A) 特表 平7−503815(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01L 21/3065 H05H 1/46

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 裏面に段差部が形成された第1の基板の
    前記段差部表面に、熱伝導率の高い保護層を形成する工
    程と、 上記第1の基板の裏面に、熱伝導率の低い第2の基板を
    接合して接合体を作製する工程と、 冷却機能を有するとともにプラズマ電位に対して負の電
    位となされた基板ホルダー上に、上記接合体を載置し、
    当該接合体に高分子膜の形成とプラズマ中で生じた活性
    イオン種によるエッチングを交互に行う工程と、 上記保護層を除去する工程を有するデバイスの製造方
    法。
  2. 【請求項2】 裏面に段差部が形成された第1の基板の
    前記段差部表面に、導電性保護層を形成する工程と、 上記第1の基板の裏面に、絶縁性の第2の基板を接合し
    て接合体を作製する工程と、 冷却機能を有するとともにプラズマ電位に対して負の電
    位となされた基板ホルダー上に、上記接合体を載置し、
    当該接合体に高分子膜の形成とプラズマ中で生じた活性
    イオン種によるエッチングを交互に行う工程と、 上記導電性保護層を除去する工程を有するデバイスの製
    造方法。
  3. 【請求項3】 保護層は、熱伝導率の高い導電性保護層
    であることを特徴とする請求項1または請求項2記載の
    デバイスの製造方法。
  4. 【請求項4】 半導体基板の裏面の段差部形成領域に、
    不純物をドープすることで不純物層を形成する工程と、 上記半導体基板の裏面に、熱伝導率の低い基板または絶
    縁性基板を接合して接合体を作製する工程と、 冷却機能を有するとともにプラズマ電位に対して負の電
    位となされた基板ホルダー上に、上記接合体を載置し、
    当該接合体に高分子膜の形成とプラズマ中で生じた活性
    イオン種によるエッチングを交互に行う工程と、 上記不純物層を除去することで上記第1の基板に段差部
    を形成する工程を有するデバイスの製造方法。
  5. 【請求項5】 裏面に段差部が形成された第1の基板の
    裏面に、放熱用孔部が形成された熱伝導率の低い第2の
    基板を接合して接合体を作製する工程と、 冷却機能を有するとともにプラズマ電位に対して負の電
    位となされた基板ホルダー上に、上記接合体を載置し、
    当該接合体に高分子膜の形成とプラズマ中で生じた活性
    イオン種によるエッチングを交互に行う工程を有するデ
    バイスの製造方法。
  6. 【請求項6】 裏面に段差部が形成された第1の基板の
    裏面に、放熱用孔部が形成された熱伝導率の低い第2の
    基板を接合して接合体を作製する工程の前に、第1の基
    板の段差部表面に導電性保護層を形成する工程を有する
    とともに、 高分子膜の形成とプラズマ中で生じた活性イオン種によ
    るエッチングを交互に行う工程の後に、導電性保護層を
    除去する工程を有することを特徴とする請求項5記載の
    デバイスの製造方法。
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