JP6514558B2 - 浸水防止装置 - Google Patents

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Description

この発明は、建物の出入口や地下道・地下街への出入口、あるいは、エレベータの出入口など、各種施設の出入口に設けられ、豪雨等によって周囲が冠水した際に、その出入口から施設内へ水が流入するのを防止する浸水防止装置に関するものである。
近年、各種施設の出入口に、豪雨等によって周囲が冠水した場合に備えて、浸水防止装置が設けられる機会が増えている。この種の浸水防止装置は、予め、出入口の床面下や壁面内に止水板や止水幕等の止水部材を埋め込んでおき、必要な時にその止水部材を取り出して、その止水部材で、出入口の幅方向両側に位置する側壁間を遮蔽するものが一般的である(例えば、特許文献1,2参照)。
特開2005−330739号公報 特開2008−180061号公報
特許文献1,2に記載の浸水防止装置では、出入口の床面下や壁面内に、止水部材を収納するための空間(溝)を設けることが必要である。また、止水部材を、床面や側壁に対して水密に固定するための支持枠や、各種の締め付け装置を設ける必要もある。
これらの装置を設置するには、床面や壁面の加工、支持枠や締め付け装置の据え付け等、大がかりな工事が必要であり、非常にコスト高であるとともに、施工に長期間を要するという問題がある。
また、これらの出入口は、施設によって間口(側壁間の幅)や奥行きがまちまちであり、また、その床面や側壁形状もまちまちである。このため、止水板や止水幕等の止水部材、支持枠や締め付け装置等は、その出入口の間口や奥行き、形状に応じたものを、その都度用意しなければならず、部材の汎用性が低いという問題もある。
そこで、この発明は、施設の出入口に設けられる浸水防止装置をより安価にし、より部材の汎用性を高めることを課題とする。
上記の課題を解決するために、この発明は、施設の出入口の床面と、その出入口の幅方向両側の側壁部との間を止水部材で遮蔽することにより、出入口の奥行き方向に沿って外部側から内部側への水の浸入を防止する浸水防止装置において、前記側壁部は、床面から上方へ立ち上がり外部側へ向く止水用端面と、前記止水用端面よりも内部側に設けられた止水用係止部とを有し、前記止水部材には締付部材が接続されて、前記締付部材は、前記止水用係止部に係止される一端係止部から外部側へ伸びて、前記止水用端面の幅方向内側縁よりも幅方向内側に位置する前記止水部材への接続部である他端係止部へ至り、前記一端係止部と前記他端係止部との間に設けた位置調整手段により、前記一端係止部と前記他端係止部との間の距離が調整可能であり、その調節により前記止水部材を止水用端面に向かって押圧する浸水防止装置を採用した。
このとき、前記位置調整手段は、前記締付部材の一端側の部材と他端側の部材とを結ぶターンバックルである構成を採用することができる。
また、他の構成として、施設の出入口の床面と、その出入口の幅方向両側の側壁部との間を止水部材で遮蔽することにより、出入口の奥行き方向に沿って外部側から内部側への水の浸入を防止する浸水防止装置において、前記側壁部は、床面から上方へ立ち上がり外部側へ向く止水用端面と、前記止水用端面よりも内部側に設けられた止水用係止部とを有し、前記止水部材には締付部材が接続されて、前記締付部材は、前記止水用係止部に係止される一端係止部から外部側へ伸びて、前記止水用端面の幅方向内側縁よりも幅方向内側に位置する前記止水部材への接続部である他端係止部へ至り、前記他端係止部に設けた位置調整手段により、前記一端係止部と前記止水部材の間の距離が調整可能であり、その調節により前記止水部材を止水用端面に向かって押圧する浸水防止装置を採用することができる。
このとき、前記位置調整手段は、前記締付部材の一端側の部材と他端側の部材の一方に設けられたボルト孔と、他方に設けられた奥行き方向の長孔と、前記ボルト孔と前記長孔とに挿通されて一端側の部材と他端側の部材とを奥行き方向任意の相対位置で接合するボルト及びナットと、前記止水部材側から前記一端側の部材へ向かってネジ込まれたネジ部材である構成を採用することができる。
これらの各構成において、前記止水用係止部は内部側へ向く係止用端面であり、前記締付部材は、前記係止用端面と前記側壁部の壁面との間の稜線部から前記他端係止部まで前記壁面との間に間隔をもって配置される構成を採用することができる。
また、両側の前記側壁部の壁面は、内部側から外部側へ向かって徐々に互いの間隔が拡がる形状であり、前記止水用端面の幅方向内側縁は前記稜線部よりも幅方向外側に位置する構成を採用することができる。
これらの各構成において、前記締付部材は、前記他端係止部又は前記他端係止部と前記位置調整手段との間に設けた回動支持部によって前記止水部材に対して回動自在である構成を採用することができる。
これらの各構成において、前記他端係止部は、前記止水部材に対して幅方向に位置調整可能である構成を採用することができる。
この発明は、出入り口を遮蔽する止水部材を側壁部の止水用端面に密着させるに際し、側壁部に設けた止水用係止部に係止される一端係止部から止水部材へ接続される他端係止部へ至る締付部材を用い、その締付部材の一端係止部と他端係止部との間、又は、他端係止部に設けた位置調整手段により、一端係止部と他端係止部との間の距離、又は、一端係止部と止水部材との間の距離を調整可能とし、止水部材を止水用端面に向かって押圧するようにした。このため、出入口の間口や奥行き、形状の差異にかかわらず、種々の場所に対応できる浸水防止装置をより安価にし、より部材の汎用性を高めることができる。
第一の実施形態を示し、(a)は平面図、(b)は正面図、(c)は側面図 同実施形態の要部拡大平面図 同実施形態の要部拡大側面図 同実施形態の要部拡大斜視図 第二の実施形態の要部拡大斜視図 図5の拡大図 図5の要部拡大平面図
この発明の実施形態を、図面に基づいて説明する。第一の実施形態を図1〜図4に示す。この第一の実施形態は、主としてエレベータを対象にするものであり、その出入口からエレベータのかご(人が乗るための箱状の構造物)や、あるいは、そのかごが昇降する空間であるピット内へ水が流入するのを防止する浸水防止装置である。ただし、ここでは、エレベータの出入口を例にこの発明の構成を説明しているが、建物や地下施設への出入口等、他の施設の出入口においても適用可能である。
施設の出入口E付近の構造は、床面Fと、その出入口Eの幅方向両側に位置する側壁部Wとからなる。床面Fと両側の側壁部Wとで囲まれた空間のうち床面F寄りの部分を、止水部材1で遮蔽することにより、出入口Eの奥行き方向に沿って、施設(エレベータ)の外部側から内部側への水の浸入を防止する。
両側の各側壁部Wは、床面Fから上方へ立ち上がり外部側へ向く止水用端面2と、止水用端面2よりも内部側に設けられた止水用係止部Gとを有する。
この実施形態では、止水用係止部Gを、側壁部Wの最も内部側(出入口Eの奥行き方向内部側。以下同じ。)に位置し、その内部側へ向く係止用端面3としているが、この止水用係止部Gを、奥行き方向に沿って側壁部Wの壁面4の途中に設けられた凹部や段部等としてもよい。また、この実施形態では、止水用端面2を、側壁部Wの最も外部側(出入口Eの奥行き方向外部側。以下同じ。)に位置し、その外部側へ向く端面としているが、この止水用端面2を、奥行き方向に沿って側壁部Wの壁面4の途中に設けてもよい。
止水部材1には、フラットな矩形の板状部材を採用している。この止水部材1をブロック状の部材等としてもよい。止水部材1の下面は、2重構造のパッキン1c,1eを介して床面Fに密着する。また、止水部材1の幅方向両側の背面(内部側の面)は、パッキン1dを介して止水用端面2に密着する。これにより、止水部材1は、床面Fと両側の側壁部Wに続く正面視コ字状の範囲で、連続的に密着することができるようになっている。
止水部材1の前面(外部側の面)には、可倒式の支え部1aが設けられているので、後述の締付部材10によって、止水部材1が出入口Eに強く固定されるまでの間、止水部材1は外部側に倒れないようになっている。また、止水部材1の上端面には把持部1bが設けられているので、浸水防止装置の運搬が容易である。
この止水部材1の背面側には、締付部材10が接続されている。締付部材10は、止水部材1の幅方向両側にそれぞれ設けられる。
締付部材10は、図1〜図3に示すように、止水用係止部Gに係止される一端係止部11から止水部材1側、すなわち外部側へ伸びて、止水用端面2の幅方向内側縁2aよりも幅方向内側に位置する止水部材1への接続部である他端係止部12へ至る。
一端係止部11は、締付部材10の内部寄り側の部材である一端側の部材14の先端に設けられる断面L字状のフック部材である。このフック部材が、止水用係止部Gに係止される。一端側の部材14は、一端係止部11よりも外部側の部分では、止水用係止部Gを構成する係止用端面3と側壁部Wの壁面4との間の稜線部5よりも幅方向内側に位置し、止水部材1側へ向かって伸びる方向へ配置される。
他端係止部12は、締付部材10の外部寄り側の部材である他端側の部材15と、その他端側の部材15に設けられる回動支持部16によって構成されている。この回動支持部16によって、締付部材10は、止水部材1に対して回動自在である。締付部材10は、図2に示すように、止水部材1から内部側へ向かう方向(止水部材1の面方向に対して直交する方向あるいはそれに近い方向)と、止水部材1の幅方向に沿う方向(止水部材1の面方向と平行な方向あるいはそれに近い方向)との間で回動自在である。
他端側の部材15は、図4に示すように、止水部材1の板面に平行に配置される平行部15aと、その平行部15aから内部側へ立ち上がる立上部15bとからなる断面L字状の板状部材で構成される。回動支持部16は、上下方向の回動軸16aと、その回動軸16a周りに回動自在の対の回動部材16bとからなる。対の回動部材16bの一方は、保持部16cによって他端側の部材15の立上部15bを保持している。対の回動部材16bの他方は、ボルトやリベット等の固定手段16dによって止水部材1に固定されている。このため、対の回動部材16bの一方と他端側の部材15とは一体に回動軸16a周りに回動する。これにより、前述のように、締付部材10は止水部材1に対して回動自在(起伏自在)である。
締付部材10が回動して止水部材1に対して所定の角度で立ち上がった際に、止水部材1の外部側から内部側へ貫通して設けたネジ部材13のネジ軸部13aを、他端係止部12のナット部材12aにネジ込むことにより、締付部材10はその立ち上がった状態に固定される。ネジ部材13のネジ軸部13aを回転させるのは、操作部13bを手で回すことにより可能である。
また、一端係止部11と他端係止部12との間には、位置調整手段20が設けられている。位置調整手段20により、一端係止部11と他端係止部12との間の距離を調整可能である。この距離の調節により、出入口Eの止水用端面2に宛がわれた止水部材1をその止水用端面2に向かって押圧し、密着度合いを高めることができるので、所定の止水性能を発揮することができる。
この実施形態の位置調整手段20は、締付部材10の一端側の部材14と他端側の部材15とを結ぶターンバックルである。
ターンバックルの構成は、一端側の部材14に設けられる一端雌ネジ部22と、他端側の部材15に設けられる他端雌ネジ部23と、両者を連結するターンバックルネジ軸部21とからなる。ターンバックルネジ軸部21の両端にはそれぞれ雄ネジ部が形成されている。一端側の雄ネジ部と他端側の雄ネジ部とは互いに逆ネジとなっている。また、それに対応して、一端雌ネジ部22と他端雌ネジ部23も互いに逆ネジとなっている。
このため、ターンバックルネジ軸部21を軸周り一方向へ回転させれば、一端雌ネジ部22と他端雌ネジ部23とが引き寄せられ、一端側の部材14と他端側の部材15との距離が短くなるように調整できる。また、ターンバックルネジ軸部21を軸周り他方向へ回転させれば、一端雌ネジ部22と他端雌ネジ部23とが引き離され、一端側の部材14と他端側の部材15との距離が長くなるように調整できる。この長さ調整の操作は、ターンバックルネジ軸部21に対して一端側の部材14を一方向又は他方向へ相対回転させたり、ターンバックルネジ軸部21に対して他端側の部材15を一方向又は他方向へ相対回転させることによっても可能である。
このため、止水部材1を、出入口Eの床面Fの全長と両側の側壁部Wに続く正面視コ字状の範囲に連続的に宛がい、一端係止部11を止水用係止部Gに係止し、位置調整手段20によって一端側の部材14と他端側の部材15との間の距離が短くなるように引き寄せれば、止水部材1は、床面Fと両側の側壁部Wに密着し、所定の止水性能を発揮することができる。これにより、施設の出入口Eを通じて外部側から内部側へ水が流れ込むことを防止することができる。
このとき、前述のように、締付部材10は、一端係止部11よりも外部側において、係止用端面3と側壁部Wの壁面4との間の稜線部5から、止水部材1側の他端係止部12に至るまでの間、壁面4との間に間隔をもって配置されている。また、他端係止部12は、止水用端面2の幅方向内側縁2aよりも幅方向内側に位置するので、このような止水部材1の固定構造を実現できる。また、その締付部材10の長さ(固定状態における奥行き方向への長さ)は、位置調整手段20によって調整可能である。このため、出入口Eの間口(幅)や奥行き、側壁部Wの形状、長さ等にかかわらず、一つの浸水防止装置を種々の出入口Eの止水に用いることができる。
また、締付部材10を壁面4との間に間隔をもって配置し、他端係止部12を止水用端面2の幅方向内側縁2aよりも幅方向内側に位置させたので、この実施形態のエレベータの例のように、両側の側壁部Wの壁面4が、出入口Eの奥行き方向に沿って、内部側から外部側へ向かって徐々に互いの間隔が拡がる形状である場合にも、止水部材1を出入口Eに容易に固定できる。
締付部材10の止水部材1への接続部である他端係止部12は、止水部材1に対して幅方向に位置調整可能とすると便利である。例えば、回動支持部16の回動部材16bを止水部材1に対してボルト及びナット等の固定手段16dによって固定する構造とし、その固定箇所を、止水部材1の幅方向に沿って予め設定された複数箇所の中から一つを選択するようにすることができる。このとき、締付部材10を立ち上げた状態に固定するネジ部材13は、その設定された複数箇所に対応して、それぞれの位置で他端係止部12にねじ込み可能にするとよい。
上記のように、この発明によれば、出入口Eの間口や奥行き、側壁部Wの形状、長さ等の差異にかかわらず、種々の場所に対応できる浸水防止装置をより安価に実現し、また、より部材の汎用性を高めることができる。
第二の実施形態を、図5〜図7に示す。第二の実施形態の主たる構成は第一の実施形態と共通するので、以下、第一の実施形態との差異点を中心に説明する。
この第二の実施形態の施設の出入口E付近の構造は、主として、引き戸構造の扉を有する出入口Eを対象とするものである。その出入口Eの構造は、図5に示すように、床面Fと、その出入口Eの幅方向両側に位置する角柱状の側壁部Wとからなる。床面Fと両側の側壁部Wとで囲まれた空間のうち床面F寄りの部分を、止水部材1で遮蔽することにより、出入口Eの奥行き方向に沿って、引き戸構造を挟んで施設の外部側(図5の奥側)から内部側(図5の手前側)への水の浸入を防止する。引き戸Dは、図7に示すように、側壁部Wよりも施設内側に位置している。
両側の各側壁部Wが、床面Fから上方へ立ち上がり外部側へ向く止水用端面2と、止水用端面2よりも内部側に設けられた止水用係止部Gとを有する点については、前述の実施形態と同様である。止水用係止部Gは、前述の実施形態と同様、側壁部Wの最も内部側に位置し、その内部側へ向く係止用端面3としているが、この止水用係止部Gを、奥行き方向に沿って側壁部Wの壁面4の途中に設けられた凹部や段部等としてもよい点も同様である。
止水部材1の下面は、パッキン1c,1eを介して床面Fに密着する。また、止水部材1の幅方向両側の背面は、パッキン1dを介して止水用端面2に密着する。これにより、止水部材1は、床面Fと両側の側壁部Wに続く正面視コ字状の範囲で、連続的に密着することができる。
この止水部材1の背面側(内部側の面)に接続される締付部材10は、止水部材1の幅方向両側にそれぞれ設けられる。
締付部材10は、図5〜図7に示すように、止水用係止部Gに係止される一端係止部11から止水部材1側、すなわち外部側へ伸びて、止水用端面2の幅方向内側縁2aよりも幅方向内側に位置する止水部材1への接続部である他端係止部12へ至る。
一端係止部11は、締付部材10の内部寄り側の部材である一端側の部材14の先端に設けられる断面L字状のフック部材である。このフック部材が、止水用係止部Gに係止される。一端側の部材14は、一端係止部11よりも外部側において、係止用端面3と側壁部Wの壁面4との間の稜線部5よりも幅方向内側に位置し、止水部材1側へ向かって伸びる方向へ配置される。
他端係止部12は、締付部材10の外部寄り側の部材である他端側の部材15によって構成されている。この他端側の部材15は回動支持部16を構成しており、締付部材10は回動支持部16を介して止水部材1に対して回動自在である。締付部材10は、止水部材1から内部側へ向かう方向(止水部材1の面方向に対して直交する方向あるいはそれに近い方向)と、止水部材1の幅方向に沿う方向(止水部材1の面方向と平行な方向あるいはそれに近い方向)との間で回動自在である。
回動支持部16は、上下方向の回動軸16aと、その回動軸16a周りに回動自在の対の回動部材16bとからなる。対の回動部材16bの一方は一端側の部材14に接続され、対の回動部材16bの他方は、ボルトやリベット等の固定手段16dによって止水部材1に固定されている。
締付部材10が回動して止水部材1に対して所定の角度で立ち上がった際に、止水部材1の外部側から内部側へ貫通して設けたネジ部材13のネジ軸部13aを、一端側の部材14に設けたナット部材12aにネジ込むことにより、締付部材10は立ち上がった状態に固定される。ネジ部材13のネジ軸部13aを回転させるのは、操作部13bを手で回すことにより可能である。
なお、締付部材10の止水部材1への接続部である他端係止部12は、止水部材1に対して幅方向に位置調整可能である。回動支持部16の他方の回動部材16bが、止水部材1に設けたスライド保持部材17によってスライド自在に保持されている。他方の回動部材16bを止水部材1の幅方向に沿って移動させ、任意の位置でビス等の固定手段16dによって固定する。このとき、締付部材10を立ち上げた状態に固定するネジ部材13は、その設定された箇所に対応して、止水部材1及びナット部材12aにねじ込み可能となるよう、止水部材1やスライド保持部材17に長孔を設けるとよい。
また、他端係止部12と止水部材1との間には、位置調整手段30が設けられている。この実施形態において、位置調整手段30は、一端側の部材14を止水部材10に対して引き寄せる方向へ相対移動させることができ、また、その逆方向へ相対移動させることができるネジ部材(ネジ式調整部材)35を採用している。ネジ式調整部材35の操作部13bを軸周り一方向に回転させれば、一端側の部材14の一端係止部11が止水部材10に引き寄せられ、軸周り他方向へ回せば、一端側の部材14の一端係止部11が止水部材10から遠ざかる。ネジ式調整部材35としては、この実施形態では、締付部材10を立ち上がった状態に固定するネジ部材13を兼用しているが、これをネジ部材13とは別に設けてもよい。
このとき、一端側の部材14に設けられた断面円形のボルト孔31と、他端側の部材15に設けられた奥行き方向に伸びる長孔32とにボルト33が挿通されて、ナット34で締め付けることにより、一端側の部材14と他端側の部材15とが固定される。このため、一端側の部材14と他端側の部材15とを、奥行き方向任意の相対位置で強固に接合することができる。また、ネジ式調整部材35による距離調整時には、ナット34を緩めておくことで、一端側の部材14と他端側の部材15との奥行き方向への相対移動がガイドされる。
なお、前述のように、一端側の部材14に断面円形のボルト孔31を、他端側の部材15に長孔32を設けてもよいし、逆に、他端側の部材15に断面円形のボルト孔31を、一端側の部材14に長孔32を設けてもよい。あるいは、一端側の部材14と他端側の部材15の両方に、奥行き方向へ伸びる長孔を設けてもよい。
位置調整手段30により、一端係止部11と止水部材10との間の距離を調節することにより、止水部材1を止水用端面2に向かって押圧し、その密着度合いを高めることができるので、所定の止水性能を発揮することができる。
以上の各実施形態のように、この発明では、止水部材1を、出入口Eの床面Fの全長と両側の側壁部Wに続く正面視コ字状の範囲に連続的に当接させ、一端係止部11を止水用係止部Gに係止し、位置調整手段20,30によって一端側の部材14と止水部材1との間の距離が短くなるように引き寄せれば、止水部材1は、床面Fと両側の側壁部Wに密着し、所定の止水性能を発揮することができる。これにより、施設の出入口Eを通じて外部側から内部側へ水が流れ込むことを防止することができる。
また、締付部材10は、係止用端面3と側壁部Wの壁面4との間の稜線部5から、止水部材1側の他端係止部12に至るまでの間、壁面4との間に間隔をもって配置され、他端係止部12は、止水用端面2の幅方向内側縁2aよりも幅方向内側に位置し、締付部材10の長さ(固定状態における奥行き方向への長さ)は、位置調整手段20,30によって調整可能であるので、出入口Eの間口(幅)や奥行き、側壁部W等にかかわらず、一つの浸水防止装置を種々の出入口Eの止水に用いることができる。
1 止水部材
2 止水用端面
2a 幅方向内側縁
3 係止用端面
4 壁面
5 稜線部
10 締付部材
11 一端係止部
12 他端係止部
12a ナット部材
13 ネジ部材
13a ネジ軸部
13b 操作部
14 一端側の部材
15 他端側の部材
16 回動支持部
16a 回動軸
16b 回動部材
17 スライド保持部材
20 位置調整手段
21 ターンバックルネジ軸部
22 一端雌ネジ部
23 他端雌ネジ部
30 位置調整手段
31 ボルト孔
32 長孔
33 ボルト
34 ナット
35 ネジ部材
E 出入口
F 床面
G 止水用係止部
W 側壁部

Claims (7)

  1. 施設の出入口(E)の床面(F)と、その出入口(E)の幅方向両側の側壁部(W)との間を止水部材(1)で遮蔽することにより、出入口(E)の奥行き方向に沿って外部側から内部側への水の浸入を防止する浸水防止装置において、
    前記側壁部(W)は、床面(F)から上方へ立ち上がり外部側へ向く止水用端面(2)と、前記止水用端面(2)よりも内部側に設けられた止水用係止部(G)とを有し、
    前記止水部材(1)には締付部材(10)が接続されて、前記締付部材(10)は、前記止水用係止部(G)に係止される一端係止部(11)から外部側へ伸びて、前記止水用端面(2)の幅方向内側縁(2a)よりも幅方向内側に位置する前記止水部材(1)への接続部である他端係止部(12)へ至り、前記一端係止部(11)と前記他端係止部(12)との間に設けた位置調整手段(20)により、前記一端係止部(11)と前記他端係止部(12)との間の距離が調整可能であり、その調節により前記止水部材(1)を止水用端面(2)に向かって押圧し、
    前記締付部材(10)は、前記他端係止部(12)又は前記他端係止部(12)と前記位置調整手段(20)との間に設けた回動支持部(16)が備える上下方向の回動軸(16a)周りに前記止水部材(1)に対して回動自在である浸水防止装置。
  2. 前記位置調整手段(20)は、前記締付部材(10)の一端側の部材と他端側の部材とを結ぶターンバックルである請求項1に記載の浸水防止装置。
  3. 施設の出入口(E)の床面(F)と、その出入口(E)の幅方向両側の側壁部(W)との間を止水部材(1)で遮蔽することにより、出入口(E)の奥行き方向に沿って外部側から内部側への水の浸入を防止する浸水防止装置において、
    前記側壁部(W)は、床面(F)から上方へ立ち上がり外部側へ向く止水用端面(2)と、前記止水用端面(2)よりも内部側に設けられた止水用係止部(G)とを有し、
    前記止水部材(1)には締付部材(10)が接続されて、前記締付部材(10)は、前記止水用係止部(G)に係止される一端係止部(11)から外部側へ伸びて、前記止水用端面(2)の幅方向内側縁(2a)よりも幅方向内側に位置する前記止水部材(1)への接続部である他端係止部(12)へ至り、前記他端係止部(12)に設けた位置調整手段(30)により、前記一端係止部(11)と前記止水部材(1)の間の距離が調整可能であり、その調節により前記止水部材(1)を止水用端面(2)に向かって押圧し、
    前記締付部材(10)は、前記他端係止部(12)に設けた回動支持部(16)が備える上下方向の回動軸(16a)周りに前記止水部材(1)に対して回動自在である浸水防止装置。
  4. 前記位置調整手段(30)は、前記締付部材(10)の一端側の部材と他端側の部材の一方に設けられたボルト孔(31)と、他方に設けられた奥行き方向の長孔(32)と、前記ボルト孔(31)と前記長孔(32)とに挿通されて一端側の部材と他端側の部材とを奥行き方向任意の相対位置で接合するボルト(33)及びナット(34)と、前記止水部材(1)側から前記一端側の部材へ向かってネジ込まれたネジ部材(35)である請求項3に記載の浸水防止装置。
  5. 前記止水用係止部(G)は内部側へ向く係止用端面(3)であり、前記締付部材(10)は、前記係止用端面(3)と前記側壁部(W)の壁面(4)との間の稜線部(5)から前記他端係止部(12)まで前記壁面(4)との間に間隔をもって配置される請求項1から4のいずれかに記載の浸水防止装置。
  6. 両側の前記側壁部(W)の壁面(4)は、内部側から外部側へ向かって徐々に互いの間隔が拡がる形状であり、前記止水用端面(2)の幅方向内側縁(2a)は前記稜線部(5)よりも幅方向外側に位置する請求項5に記載の浸水防止装置。
  7. 前記他端係止部(12)は、前記止水部材(1)に対して幅方向に位置調整可能である請求項1からのいずれかに記載の浸水防止装置。
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