JP6513524B2 - コネクタ - Google Patents

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Description

この発明は、コネクタに係り、特に、FPC(flexible printed circuit)およびFFC(flexible flat cable)、リジット基板、及びその他の印刷配線板等のシート状の基材の表面上に導体パターンが配置された接続対象物の接続を行うコネクタに関する。
ここで、FPCとは可撓性のあるフィルム状の絶縁体基材(主にポリイミド)に貼り付けた導体箔(主に銅箔)をリソグラフィ技術によりエッチングして配線したものを称し、FFCとは平型導体を並べてシート状の絶縁体被覆をしたケーブルを称し、リジット基板とは剛性のある絶縁体基材(主にガラスエポキシ)に貼り付けた導体箔(主に銅箔)をリソグラフィ技術によりエッチングして配線したものを称し、その他の印刷配線板とは可撓性のあるフィルム状の絶縁体基材や剛性のある絶縁体基材に導電性インクをスクリーン印刷することで配線したものを称する。
この種の接続対象物の接続には、コネクタが多く用いられる。接続の一形態としては、接続対象物の端部をコネクタに嵌合させる形態がある。この形態による場合、接続対象物の端部に沿って複数の配線導体を配列し、一方、コネクタにはそれらの配線導体に対応する複数のコンタクトを配列する。そして、接続対象物の端部をコネクタに嵌合させたときに配線導体にコンタクトが通常は一対一で接触することを期待する。したがって、接続対象物とコネクタとの嵌合時に、配線導体の位置とコンタクトの位置とが整合していることが重要である。
従来、例えば特許文献1に示されるように、接続対象物とコネクタとの嵌合時における配線導体とコンタクトとの位置合わせは、接続対象物の外形とコネクタのハウジングに設けたガイド部とで行っていた。
図18および図19を参照して、特許文献1に記載された技術を簡単に説明する。
コネクタ1のハウジング2の幅方向両端にそれぞれガイド部3が突出形成されている。ハウジング2には、さらに、ガイド部3の間に対応して端子孔4を設け、この端子孔4に図示しない複数のコンタクトが配列されている。
一方、接続対象物に相当するフレキシブル回路5の幅方向両端に、外形を規定する被ガイド部6がそれぞれ形成されている。さらに、フレキシブル回路5の端部には、双方の被ガイド部6の間に対応して、配線導体に相当する複数の電極7が配列形成されている。
フレキシブル回路5の被ガイド部6をコネクタ1のハウジング2のガイド部3に案内させつつ、フレキシブル回路5の端部をハウジング2の端子孔4に挿入する。これにより、フレキシブル回路5の複数の電極7がコネクタ1の図示しない複数のコンタクトに接触し、コネクタ1とフレキシブル回路5との接続が行われる。
このように、ガイド部3すなわちフレキシブル回路5の外形を利用して、嵌合時のフレキシブル回路5の電極7とコネクタ1の図示しないコンタクトとの位置合わせを行っている。
特開2012−156053号公報
上述したような接続対象物において、複数の配線導体の狭ピッチ化は公知のリソグラフィ技術により基材上に高精度で容易かつ低コストに実現できる。しかし、基材の外形と配線導体とを高精度に位置合わせすることは、製造技術上難しく、また、コスト・アップにつながるものである。
一方、コネクタにおいて、複数のコンタクトはハウジングに個別に保持されるので、コンタクトのピッチの高精度化が難しい上に、各コンタクト自体の位置の高精度化も難しい。そのため、たとえ接続対象物の基材の外形とコネクタのハウジングとの位置合わせが高精度にできていたとしても、接続対象物とコネクタとの嵌合時にコネクタのコンタクトが接続対象物の配線導体から位置ずれし、適切な接続を得ることができないおそれがある。特に、接続対象物の配線導体の狭ピッチ化に伴って配線導体幅が狭くなり、コネクタのコンタクトの幅も狭くなるので、コンタクト自体が僅かな力でも左右に動きやすく、位置ずれによる接続不良がおこりやすくなるという問題がある。
この発明は、このような従来の問題点を解消するためになされたもので、シート状の基材の表面上に導体パターンが配置された接続対象物に対して位置ずれを生じることなく信頼性の高い接続を行うことができるコネクタを提供することを目的とする。
この発明に係るコネクタは、シート状の基材上に導体パターンが配置されると共に接続端部に導体パターンからなる複数の電極が配列形成された接続対象物に接続するコネクタにおいて、接続対象物の挿入側に開口し且つ接続対象物の接続端部を挿入するための挿入部と、それぞれ接続対象物の挿入側に開口すると共に接続対象物の挿入方向に対して交差する方向に配列され且つ挿入部に面して形成された複数のコンタクト収容溝と、挿入部に挿入される接続対象物の接続端部の表面および裏面に対向する一対の対向壁部とを有するハウジングと、それぞれ接続対象物の挿入方向に延びると共にハウジングの複数のコンタクト収容溝に収容され且つ挿入部に挿入される接続対象物の接続端部の複数の電極に接触する複数のコンタクトとを備え、挿入部は、複数のコンタクト収容溝に接続される複数の溝接続領域と複数のコンタクト収容溝の間に位置する複数の挿入領域とを有し、挿入部の開口高さ寸法は、基材の厚さ寸法より大きく、複数の挿入領域のうち少なくとも1つの挿入領域の開口高さ寸法は、基材の厚さ寸法と電極の厚さ寸法の和より小さく、複数の溝接続領域における挿入部とコンタクト収容溝とを併せた開口高さ寸法は、基材の厚さ寸法と電極の厚さ寸法の和より大きく、ハウジングは、それぞれ接続対象物の挿入方向に延び且つ複数のコンタクト収容溝の間に配置された複数の仕切り壁部を有し、それぞれの仕切り壁部は、接続対象物の挿入側の端部に、挿入部への接続対象物の基材の挿入を誘導するための第1テーパ部と、隣接するコンタクト収容溝への接続対象物の電極の挿入を誘導するための第2テーパ部を有するものである。
複数の挿入領域の開口高さ寸法が、すべて、基材の厚さ寸法と電極の厚さ寸法の和より小さくなるように構成することができる。
入部は、複数のコンタクト収容溝の配列方向において、接続対象物の接続端部の幅寸法に対応した幅寸法を有することが好ましい。
この発明によれば、互いに隣接するコンタクト収容溝の間における挿入部の開口高さ寸法は、基材の厚さ寸法より大きく且つ基材の厚さ寸法と電極の厚さ寸法の和より小さく、複数のコンタクト収容溝の形成箇所における挿入部とコンタクト収容溝とを併せた開口高さ寸法は、基材の厚さ寸法と電極の厚さ寸法の和より大きいので、互いに隣接するコンタクト収容溝の間における挿入部の開口高さ寸法と複数のコンタクト収容溝の形成箇所における挿入部とコンタクト収容溝とを併せた開口高さ寸法を利用して接続対象物の位置合わせが行われ、シート状の基材の表面上に導体パターンが配置された接続対象物に対して位置ずれを生じることなく信頼性の高い接続を行うことが可能となる。
この発明の実施の形態に係るコネクタを示す斜視図である。 実施の形態に係るコネクタを示す正面図である。 図2のA−A線断面図である。 図2のB−B線断面図である。 図2のC−C線断面図である。 実施の形態に係るコネクタのハウジングの要部を示す拡大斜視図である。 接続対象物を示す斜視図である。 接続対象物を示す断面図である。 実施の形態に係るコネクタと接続対象物の嵌合前の状態を示す斜視図である。 実施の形態に係るコネクタと接続対象物の嵌合状態を示す斜視図である。 接続対象物が嵌合した実施の形態に係るコネクタを示す側面図である。 接続対象物が嵌合した実施の形態に係るコネクタを示す正面図である。 図11のD−D線断面図である。 図13の要部拡大図である。 図12のE−E線断面図である。 図12のF−F線断面図である。 図12のG−G線断面図である。 従来のコネクタと接続対象物の嵌合状態を示す斜視図である。 従来のコネクタに嵌合される接続対象物を示す平面図である。
以下、この発明の実施の形態を添付図面に基づいて説明する。
図1に、実施の形態に係るコネクタ11の構成を示す。このコネクタ11は、FPC(flexible printed circuit)およびFFC(flexible flat cable)、リジット基板、及びその他の印刷配線板等のシート状の基材の表面上に導体パターンが配置された接続対象物の接続を行う小型のコネクタであり、ハウジング12と、ハウジング12に回転操作可能に取り付けられたアクチュエータ13と、ハウジング12に保持された複数のコンタクト14を備えている。
ハウジング12は、前方に向かって開口された前方開口部15と、後方に向かって開口された後方開口部16を有している。後方開口部16は、上方にも開放されており、アクチュエータ13は、後方開口部16の上方に突出する開位置と後方開口部16の後方に突出する閉位置との間で回転するように、ハウジング12に取り付けられている。図1では、アクチュエータ13が開位置に位置する状態が示されている。
ハウジング12の内部には、それぞれ前方開口部15から後方開口部16まで貫通する、互いに平行な複数のコンタクト収容溝17が形成され、これら複数のコンタクト収容溝17にそれぞれ対応するコンタクト14が圧入状態で収容されている。複数のコンタクト14は、それぞれハウジング12の前方開口部15から後方開口部16へ向かう前後方向に延び、この前後方向に直交するハウジング12の幅方向に配列されている。
ここで、便宜上、複数のコンタクト14の配列方向をX方向、ハウジング12の前方開口部15から後方開口部16に向かう方向をY方向、ハウジング12の下部から上部へ向かう方向をZ方向と呼ぶこととする。
図2に示されるように、ハウジング12は、それぞれXY面に沿って延び且つ互いにZ方向に間隔を隔てて配置される上壁部18および下壁部19(一対の対向壁部)と、それぞれYZ面に沿って延び且つ互いにX方向に間隔を隔てて配置される一対の側壁部20を有しており、図示しない接続対象物は、XY面に沿って前方開口部15からハウジング12内に挿入されることとなる。
複数のコンタクト14は、複数の第1コンタクト21と複数の第2コンタクト22を含んでおり、それぞれの第1コンタクト21は、−Y方向の前端部が図示しない基板の接続パッドに接続される実装部として前方開口部15から−Y方向に突出し、それぞれの第2コンタクト22は、+Y方向の後端部が図示しない基板の接続パッドに接続される実装部として後方開口部16から+Y方向に突出している。このような第1コンタクト21と第2コンタクト22が交互にX方向に配列されている。
これら複数のコンタクト14が収容される複数のコンタクト収容溝17は、ハウジング12の上壁部18から−Z方向に突出すると共にYZ面に沿って延び且つX方向に配列された複数の仕切り壁部23とハウジング12の下壁部19から+Z方向に突出すると共にYZ面に沿って延び且つX方向に配列された複数の仕切り壁部24により仕切られている。互いに対応する仕切り壁部23および24は、同一のX方向位置に配置されている。そして、−Y方向側のハウジング12の内部には、複数の仕切り壁部23と複数の仕切り壁部24との間でXY面に沿って延びる空間により挿入部25が形成されている。この挿入部25は、図示しない接続対象物の接続端部を挿入するためのものである。
複数のコンタクト収容溝17と挿入部25は、図示しない接続対象物の挿入側であるーY方向側に開口しており、複数のコンタクト収容溝17は、それぞれ挿入部25に面して形成されている。また、挿入部25は、複数のコンタクト収容溝17に接続される複数の溝接続領域25Aと、複数のコンタクト収容溝17の間に位置する複数の挿入領域25Bを有している。
1つの第1コンタクト21が通るYZ面で切断したコネクタ11の断面図を図3に示す。第1コンタクト21は、導電性を有する金属製の平板部材から形成され、連結部21Aを介して互いに連結された上腕部21Bと下腕部21Cを有し、上腕部21Bの−Y方向端部に−Z方向を向いた接点部21Dが形成されている。第1コンタクト21が配置されているX方向位置においては、挿入部25と挿入部25に面して形成されたコンタクト収容溝17とが連通している。
仕切り壁部23および24の間に形成された挿入部25は、Z方向の開口高さ寸法H1を有し、挿入部25の+Z方向側に位置するコンタクト収容溝17と挿入部25とを併せると、Z方向の開口高さ寸法H2の空間が形成されている。
1つの第2コンタクト22が通るYZ面で切断したコネクタ11の断面図を図4に示す。第2コンタクト22は、第1コンタクト21と同様に、導電性を有する金属製の平板部材から形成され、連結部22Aを介して互いに連結された上腕部22Bと下腕部22Cを有し、上腕部22Bの−Y方向端部に−Z方向を向いた接点部22Dが形成されている。第2コンタクト22が配置されているX方向位置においても、挿入部25と挿入部25に面して形成されたコンタクト収容溝17とが連通し、挿入部25の+Z方向側に位置するコンタクト収容溝17と挿入部25とを併せると、Z方向の開口高さ寸法H2の空間が形成されている。
仕切り壁部23および24が通るYZ面で切断したコネクタ11の断面図を図5に示す。仕切り壁部23および24が形成されているX方向位置においては、コンタクト収容溝17は存在しないため、開口高さ寸法H1の挿入部25のみが開口している。
すなわち、挿入部25のうち、複数のコンタクト収容溝17に接続される複数の溝接続領域25Aにおいては、挿入部25の+Z方向側に位置するコンタクト収容溝17と挿入部25とを併せてZ方向の開口高さ寸法H2の空間が形成され、複数のコンタクト収容溝17の間に位置する複数の挿入領域25Bにおいては、Z方向の開口高さ寸法H1の空間が形成されている。
また、図6に示されるように、複数の仕切り壁部23および24の−Y方向端部には、挿入部25に接する角部にそれぞれ第1テーパ部26が形成されている。すなわち、前方開口部15における挿入部25の開口端の+Z方向側と−Z方向側に互いに対向するように第1テーパ部26が配置されている。
さらに、複数の仕切り壁部23および24の−Y方向端部で且つコンタクト収容溝17に接する角部にそれぞれ第2テーパ部27が形成されている。すなわち、前方開口部15におけるコンタクト収容溝17の開口端の+X方向側と−X方向側に互いに対向するように第2テーパ部27が配置されている。
図7に、接続対象物となるFPC31を示す。FPC31は、シート状の絶縁材料からなる基材32上に導体パターンが形成された構造を有しており、コネクタ11に接続される接続端部33の表面において、導体パターンから形成された複数の電極34がX方向に配列された状態で露出している。接続端部33以外の領域では、FPC31の表面が絶縁材料からなるカバーレイ35により覆われ、これにより導体パターンが保護されている。
図8に示されるように、基材32の厚さ寸法をD1、基材32上に形成される電極34の厚さ寸法をD2とすると、接続端部33は、電極34が存在する部分では、基材32の厚さ寸法D1と電極34の厚さ寸法D2の和に相当する厚さ寸法D3=D1+D2を有し、電極34が存在しない部分では、基材32の厚さ寸法D1を有することとなる。
このようなFPC31に対して、実施の形態に係るコネクタ11は、挿入部25の複数の挿入領域25BにおけるZ方向の開口高さ寸法H1が、FPC31の基材32の厚さ寸法D1より大きく且つ基材32の厚さ寸法D1と電極34の厚さ寸法D2の和に相当する厚さ寸法D3=D1+D2より小さい値に設定されている。また、挿入部25の複数の溝接続領域25Aにおける、挿入部25と+Z方向側に位置するコンタクト収容溝17とを併せたZ方向の開口高さ寸法H2は、基材32の厚さ寸法D1と電極34の厚さ寸法D2の和に相当する厚さ寸法D3=D1+D2より大きい値に設定されている。
このため、コネクタ11の前方開口部15において、互いに隣接するコンタクト収容溝17の間では、仕切り壁部23および24の存在により、Z方向の開口高さ寸法がH1であるので、FPC31の接続端部33のうち電極34が存在せずに基材32のみの厚さ寸法D1の部分は、仕切り壁部23および24の間を通ってコネクタ11内に挿入し得るものの、電極34が存在するために厚さ寸法D3を有する部分は、コネクタ11内に挿入することができない。
これに対して、コンタクト収容溝17が形成されている箇所では、電極34が存在するために厚さ寸法D3を有する部分もコネクタ11内に挿入することができる。
すなわち、挿入部25のZ方向の開口高さ寸法H1および挿入部25と+Z方向側に位置するコンタクト収容溝17とを併せたZ方向の開口高さ寸法H2を上記のように設定することにより、FPC31の接続端部33のうち電極34が存在する部分は、コンタクト収容溝17が形成されているX方向位置でのみコネクタ11内に挿入することができることとなる。
なお、コネクタ11の挿入部25は、FPC31の接続端部33のX方向の幅寸法に対応した幅寸法を有しており、コネクタ11の複数のコンタクト収容溝17は、FPC31の複数の電極34と同一の配列ピッチで同数だけ形成されているものとする。
次に、FPC31をコネクタ11に嵌合する動作について説明する。
図9に示されるように、コネクタ11のアクチュエータ13を開位置に位置させた状態で、FPC31の接続端部33をコネクタ11の前方開口部15に向けて+Y方向に移動させ、接続端部33を前方開口部15からコネクタ11内に挿入する。そして、図10〜図12に示されるように、アクチュエータ13を閉位置に回転操作することでコネクタ11へのFPC31の嵌合が完了する。
このとき、図13に示されるように、FPC31の接続端部33の基材32は、コネクタ11の挿入部25に挿入され、基材32の表面上に形成された複数の電極34は、それぞれ対応するコンタクト収容溝17内に挿入されている。
上述したように、コネクタ11の挿入部25の挿入領域25BにおけるZ方向の開口高さ寸法H1は、FPC31の基材32の厚さ寸法D1より大きく且つ基材32と電極34とを併せた厚さ寸法D3より小さい値に設定されているので、図14に示されるように、FPC31の接続端部33のうち電極34が形成されることにより厚さ寸法D3を有する部分は、仕切り壁部23および24の間に位置することはできず、必ず、コンタクト収容溝17が形成されているX方向位置でコネクタ11内に挿入されている。なお、図14では、コンタクト収容溝17内に配置されている第1コンタクト21および第2コンタクト22の図示が省略されている。
このため、FPC31の接続端部33をコネクタ11に挿入したときに、接続端部33の電極34が、必然的に、コネクタ11のコンタクト収容溝17に誘い込まれ、FPC31の外形を利用することなく、FPC31の電極34とコネクタ11のコンタクト収容溝17とを直接的に位置合わせすることができる。例えば、コネクタ11に対してFPC31がX方向に位置ずれすることにより、FPC31の電極34の少なくとも一部が仕切り壁部23および24の間に位置する場合には、コネクタ11にFPC31を挿入することができなくなる。仮に、コネクタ11に対してFPC31がコンタクト収容溝17の配列の1ピッチ分だけX方向に位置ずれたものとしても、FPC31の複数の電極34のうち、+X方向端部または−X方向端部に位置する電極34が挿入されるコンタクト収容溝17が存在しなくなり、コネクタ11へのFPC31の挿入は不可能である。
また、複数の仕切り壁部23および24は、前方開口部15における挿入部25の開口端の+Z方向側と−Z方向側に互いに対向するように第1テーパ部26を有しているので、FPC31の接続端部33を前方開口部15からコネクタ11内に挿入する際に、FPC31の基材32の挿入が第1テーパ部26によって誘導される。
同様に、複数の仕切り壁部23および24は、前方開口部15におけるコンタクト収容溝17の開口端の+X方向側と−X方向側に互いに対向するように第2テーパ部27を有しているので、FPC31の接続端部33を前方開口部15からコネクタ11内に挿入する際に、FPC31の基材32の表面上に形成されている電極34の挿入が第2テーパ部27によって誘導される。
このため、FPC31とコネクタ11とが、第1テーパ部26および第2テーパ部27の大きさの範囲内でわずかに位置ずれしていても、FPC31をコネクタ11の前方開口部15に向けて移動させることで、FPC31がコネクタ11に対して位置合わせされ、嵌合されることとなる。
図15に示されるように、アクチュエータ13を閉位置に回転操作することにより、アクチュエータ13に形成されているカム部13Aの作用により、第1コンタクト21の上腕部21Bが応力を受け、上腕部21Bの先端に形成されている接点部21DがFPC31の対向する電極34に押しつけられて電気的に接続される。
同様に、図16に示されるように、アクチュエータ13を閉位置に回転操作することにより、アクチュエータ13に形成されているカム部13Aの作用により、第2コンタクト22の上腕部22Bが応力を受け、上腕部22Bの先端に形成されている接点部22DがFPC31の対向する電極34に押しつけられて電気的に接続される。
また、複数の第1コンタクト21の接点部21Dおよび複数の第2コンタクト22の接点部22Dがそれぞれ対向する電極34に押しつけられることで、FPC31がコネクタ11に保持される。
このようにして、図17に示されるように、FPC31が位置合わせされた状態でコネクタ11内に挿入され、FPC31の複数の電極34がそれぞれ対応する第1コンタクト21および第2コンタクト22に高い信頼性をもって接続されることとなる。
コネクタ11およびFPC31の各部の寸法の一例を以下に示す。
(1)FPC31
基材32の厚さ寸法D1=0.085mm、
基材32の幅寸法=2.770mm、
電極34の厚さ寸法D2=0.035mm、
電極34の幅寸法=0.100mm、
電極34の個数=11、
基材32と電極34を併せた厚さ寸法D3=0.120mm、
カバーレイ35を含めたFPC31の厚さ寸法=0.145mm、
(2)コネクタ11
コンタクト収容溝17の開口高さ寸法=0.275mm、
コンタクト収容溝17の幅寸法=0.120mm、
コンタクト収容溝17の配列ピッチ(第1コンタクト21および第2コンタクト22の配列ピッチ)=0.250mm、
コンタクト収容溝17の個数=11、
挿入部25の開口高さ寸法H1=0.100mm、
挿入部25の幅寸法=2.800mm、
コンタクト収容溝17と挿入部25を併せた開口高さ寸法H2=0.375mm。
このような小型のコネクタ11およびFPC31であっても、この発明を適用することにより、位置ずれを生じることなく信頼性の高い接続を行うことが可能となる。
この発明においては、接続対象物の電極とコネクタのコンタクト収容溝とを直接的に位置合わせするので、接続対象物の外形精度を考慮せず、接続対象物自体は従来設計のままで何ら変更を加えることがなく、すなわち、コスト・アップを引き起こさずに、位置ずれのない信頼性の高い接続を実現することができる。
なお、上記の実施の形態に係るコネクタ11では、挿入部25のうち、複数のコンタクト収容溝17の間に位置する複数の挿入領域25Bが、すべて、FPC31の基材32の厚さ寸法D1より大きく且つ基材32と電極34とを併せた厚さ寸法D3より小さい開口高さ寸法H1を有しているが、これに限るものではない。
挿入部25は、X方向の全体にわたってFPC31の基材32の厚さ寸法D1より大きい開口高さ寸法を有する必要があるが、複数のコンタクト収容溝17の間に位置する複数の挿入領域25Bのうち少なくとも1つの挿入領域25Bの開口高さ寸法が、基材32と電極34とを併せた厚さ寸法D3より小さい値H1を有していれば、この挿入領域25Bに、FPC31の接続端部33のうち電極34が形成されて厚さ寸法D3を有する部分が挿入されることが防止され、FPC31を位置合わせされた状態でコネクタ11に嵌合することが可能となる。
なお、上記の実施の形態に係るコネクタ11では、複数の第1コンタクト21と複数の第2コンタクト22が交互にX方向に配列されているが、これに限るものではなく、同一のコンタクトのみが配列されていてもよい。
また、FPC31の接続端部33の表面および裏面のうち表面のみに複数の電極34が配列形成されていたが、接続端部33の両面にそれぞれ複数の電極34が配列形成されていてもよい。この場合においても、ハウジングの挿入部のうち、複数のコンタクト収容溝の間に位置する複数の挿入領域のうち少なくとも1つの挿入領域の開口高さ寸法を、接続対象物であるFPCの基材の厚さ寸法より大きく且つ基材の厚さ寸法と電極の厚さ寸法の和より小さく、複数のコンタクト収容溝に接続される複数の溝接続領域における挿入部とコンタクト収容溝とを併せた開口高さ寸法を、基材の厚さ寸法と電極の厚さ寸法の和より大きく設定することで、同様にして、位置ずれを生じることなく信頼性の高い接続を行うことができる。
コネクタ11のコンタクト収容溝17の個数並びに第1コンタクト21および第2コンタクト22の個数は、接続対象物となるFPC31の電極34の個数に対応していればよく、限定されるものではない。
また、接続対象物は、シート状の基材上に導体パターンが配置され、接続端部に導体パターンからなる複数の電極が配列形成されたものであればよく、FPCの他、FFC、リジット基板、その他の印刷配線板等が適用可能である。
また、この発明は、図1に示したようなアクチュエータ13を利用して接続対象物を保持する、いわゆる、ZIF(zero insertion force)タイプのコネクタおよびLIF(low insertion force)タイプのコネクタの他、アクチュエータを用いないNON−ZIFタイプのコネクタ等、接続対象物の接続端部を挿入部に挿入する形式の各種のコネクタに適用することもできる。
1 コネクタ、2 ハウジング、3 ガイド部、4 端子孔、5 フレキシブル回路、6 被ガイド部、7 電極、11 コネクタ、12 ハウジング、13 アクチュエータ、14 コンタクト、15 前方開口部、16 後方開口部、17 コンタクト収容溝、18 上壁部、19 下壁部、20 側壁部、21 第1コンタクト、21A,22A 連結部、21B,22B 上腕部、21C,22C 下腕部、21D,22D 接点部、22 第2コンタクト、23,24 仕切り壁部、25 挿入部、25A 溝接続領域、25B 挿入領域、26 第1テーパ部、27 第2テーパ部、31 FPC、32 基材、33 接続端部、34 電極、35 カバーレイ、H1 挿入部の開口高さ寸法、H2 挿入部とコンタクト収容溝を併せた開口高さ寸法、D1 基材の厚さ寸法、D2 電極の厚さ寸法、D3 基材と電極を併せた厚さ寸法。

Claims (3)

  1. シート状の基材上に導体パターンが配置されると共に接続端部に前記導体パターンからなる複数の電極が配列形成された接続対象物に接続するコネクタにおいて、
    前記接続対象物の挿入側に開口し且つ前記接続対象物の接続端部を挿入するための挿入部と、それぞれ前記接続対象物の挿入側に開口すると共に前記接続対象物の挿入方向に対して交差する方向に配列され且つ前記挿入部に面して形成された複数のコンタクト収容溝と、前記挿入部に挿入される前記接続対象物の接続端部の表面および裏面に対向する一対の対向壁部とを有するハウジングと、
    それぞれ前記接続対象物の挿入方向に延びると共に前記ハウジングの前記複数のコンタクト収容溝に収容され且つ前記挿入部に挿入される前記接続対象物の接続端部の前記複数の電極に接触する複数のコンタクトと
    を備え、前記挿入部は、前記複数のコンタクト収容溝に接続される複数の溝接続領域と前記複数のコンタクト収容溝の間に位置する複数の挿入領域とを有し、
    前記挿入部の開口高さ寸法は、前記基材の厚さ寸法より大きく、
    前記複数の挿入領域のうち少なくとも1つの挿入領域の開口高さ寸法は、前記基材の厚さ寸法と前記電極の厚さ寸法の和より小さく、
    前記複数の溝接続領域における前記挿入部と前記コンタクト収容溝とを併せた開口高さ寸法は、前記基材の厚さ寸法と前記電極の厚さ寸法の和より大きく、
    前記ハウジングは、それぞれ前記接続対象物の挿入方向に延び且つ前記複数のコンタクト収容溝の間に配置された複数の仕切り壁部を有し、
    それぞれの前記仕切り壁部は、前記接続対象物の挿入側の端部に、前記挿入部への前記接続対象物の前記基材の挿入を誘導するための第1テーパ部と、隣接する前記コンタクト収容溝への前記接続対象物の前記電極の挿入を誘導するための第2テーパ部を有することを特徴とするコネクタ。
  2. 前記複数の挿入領域の開口高さ寸法は、すべて、前記基材の厚さ寸法と前記電極の厚さ寸法の和より小さい請求項1に記載のコネクタ。
  3. 前記挿入部は、前記複数のコンタクト収容溝の配列方向において、前記接続対象物の接続端部の幅寸法に対応した幅寸法を有する請求項1または2に記載のコネクタ。
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