JP6513406B2 - 医用画像処理装置 - Google Patents

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Description

本発明に係る実施形態は、医用画像処理装置に関するものである。
近年、医用画像撮像装置において、技術の進歩に伴って高精細な画像(ハイレゾ画像:High Resolution画像)による撮影が可能となっている。このため、高精細な画像データを用いることにより、従来では得られなかった微細な臨床情報を得られるようになった。
また、医用画像撮像装置において撮影された画像データは、その医用画像撮像装置から外部に転送される。そして、画像データが外部の装置に転送されると、アーカイブマークというマークが医用画像撮像装置の検査リストに付与される。
アーカイブマークとは、例えば、保管が必要な画像データを医用画像撮像装置から外部の装置に複製物の転送や送信を行い、外部の記憶装置などに保存したことを印すマークを意味している。このようなアーカイブマークが付与された場合には、画像データの複製物が外部の装置に保管されていることを示しているので、その画像データを医用画像撮像装置から削除可能であると判断をすることができる。
ここで、画像データの削除に関し、従来では、データのバックアップに関するサービスが検討されていた。例えば、データのバックアップに関連して、携帯情報端末がバックアップ用のプログラムを実行し、バックアップの対象のデータをバックアップサーバに送信するものが提案されている(特許文献1参照)。
特開2003−189362号公報
医用画像撮像装置では、従来の通常の画像データに加え、さらに高精細な画像データを生成することができるようになったが、画像データの転送先(送信先)によっては高精細な画像データを取り扱うことができない装置も存在する。
また、高精細な画像データは、通常の画像データと比較してデータ量が膨大であるため、画像データの転送先(送信先)によっては、転送に時間を要したり、画像データを記憶する記憶容量が不足してしまう、という問題も生じ得る。
さらに、転送先(送信先)の装置の仕様に合わせて、高精細な画像データと通常の画像データとを区別して転送したとしても、従来の医用画像撮像装置では高精細な画像データと通常の画像データとを区別してアーカイブマークを付与することができないため、一律にアーカイブマークが付されてしまうおそれがある。
このように、高精細な画像データを撮像することができるようになったことに伴って、高精細の画像データを転送したのか通常の画像データを転送したのか、医用画像撮像装置における検査リスト上では、アーカイブマークを識別することができない、という問題がある。
本実施形態の医用画像処理装置は、上述した課題を解決するために、被検体に関連付けられた画像データの送信が完了したことを示すアーカイブマークを、付与するためのマーク付与条件の設定を記憶する条件記憶部と、ユーザからの画像データの送信要求を受け付ける送信要求受付部と、前記送信要求に基づいて、対応する画像データを他の装置へ送信する画像送信部と、前記送信要求が前記マーク付与条件を満たしていたとき、前記被検体に関連づけられた検査リストに前記アーカイブマークを付与するマーク付与部と、前記アーカイブマークが付与された前記検査リストを表示部に表示させる表示制御部と、を備える。
第1の実施形態に係る医用画像収集装置を備えるX線CT装置について、画像データ転送システムを示した概略構成図。 第1の実施形態に係る医用画像収集装置を備えるX線CT装置の機能を示す機能ブロック図。 第1の実施形態に係る医用画像収集装置の構成を示すハードウエアブロック図。 第1の実施形態に係る医用画像収集装置が、検査リストにアーカイブマークを付与するアーカイブマーク付与処理を示したフローチャート。 医用画像収集装置の条件記憶部が受け付けたアーカイブマークを付与するためのマーク付与条件を示したアーカイブマーク付与条件リストの説明図。 第1の実施形態に係る医用画像収集装置が、表示部に検査リストを表示した場合の説明図。 第2の実施形態に係る医用画像収集装置が、検査リストにアーカイブマークを付与するアーカイブマーク付与処理を示したフローチャート。 第2の実施形態に係る医用画像収集装置の画像送信部が、画像データを送信する際に、表示部に送信条件を表示した送信確認ダイアログを示す説明図。 第3の実施形態に係る医用画像収集装置の条件記憶部において、ROI指定という欄を追加したアーカイブマーク付与条件リストを示した説明図。 第3の実施形態に係る医用画像収集装置の条件記憶部において、レポートチェックという欄を追加したアーカイブマーク付与条件リストを示した説明図。 第3の実施形態に係る医用画像収集装置の変形例として、条件記憶部において、レポートチェック改という欄を追加したアーカイブマーク付与条件リストを示した説明図。 第4の実施形態に係る医用画像収集装置の条件記憶部において、アーカイブマークを付与するためのマーク付与条件を示したデータ種リストの説明図。 第5の実施形態に係る医用画像収集装置の条件記憶部において、アーカイブマークを付与するためのマーク付与条件を示した部位リストの説明図。 第5の実施形態に係る医用画像収集装置において、部位に対して複数の撮像画像がある場合の検査リストを示した説明図。 医用画像収集装置を備えるX線CT装置から外部装置へ画像データを転送する態様を示す説明図。 ある病院において、ハイレゾ画像に対応したX線CT装置を導入した場合に、X線CT装置の医用画像収集装置が、アーカイブマークを付与する態様を例示した説明図。
近年のX線CT装置では、高精細な画像(以下、これをハイレゾ画像:High Resolution画像ともいう。)として、例えば、画像の解像度が、1024×1024の画像データや2048×2048の画像データ(以下、これらをハイレゾサイズともいう。)を生成することができるようになった。これにより、高精細な画像データを用いて、微細な臨床情報を得ることができるようになった。
ここで、本実施形態に係る医用画像収集装置を説明する前に、ハイレゾ画像による撮影や読影が可能になったことによる問題点を、図面を用いて説明する。
図15は、医用画像収集装置10Aを備えるX線CT装置100Aから外部装置へ画像データを転送する態様を示す説明図である。
例えば、図15(a)では、医用画像収集装置10Aを備えるX線CT装置100Aと、医用画像管理システム(PACS:Picture Archiving Communication System)を構成する医用画像処理装置(以下、これをPACSともいう。)200Aとを示している。また、図15(b)では、医用画像収集装置10AからPACS200Aに、患者ごとに画像データを転送したことを示す検査リストを示している。
図15(a)では、X線CT装置100Aの撮影機能によってハイレゾ画像を撮影した場合でも、PACS200Aがハイレゾ画像に対応していない装置の場合には、医用画像収集装置10Aは、ハイレゾ画像を転送することができない。
また、ハイレゾ画像はファイル容量が大きいため、ハイレゾ画像に対応していない従来のPACS200Aでは転送時間が膨大となり、読影を開始するまでに時間を要することがある。また、ハイレゾ画像はファイル容量が大きいため、PACS200Aによっては、記憶装置の空き容量がすぐになくなってしまうことが想定される。
この場合、X線CT装置100Aの医用画像収集装置10Aは、ハイレゾ画像に対応していない従来のPACS200Aには、ハイレゾ画像を転送(送信)することができないので、従来の画像(これを、従来画像ともいう。)の解像度(例えば、512×512の画像データであり、従来サイズともいう。)で転送することが想定される。
また、読影に必要な部分を中心として再構成し、データサイズ(ファイル容量)を小さくして送信することも想定される。この他には、画像コンソールでレポートが終了されている場合には、従来サイズの画像データのみを転送することも考えらえる。
また、ワークステーション(WS:Work Station)に画像データを転送して画像診断を行う場合にも、ワークステーションによっては、ハイレゾ画像の解像度に対応していないこともある。
また、X線CT装置100Aの医用画像収集装置10Aは、PACS200Aに転送する画像データを区別することができないため、ハイレゾ画像を転送しても従来画像を転送しても、同一のアーカイブマークが付与される。なお、アーカイブマークとは、例えば、保管が必要な画像データを医用画像撮像装置から外部の記憶装置に複製物を転送(送信)し、保存したことを印すマークを意味するものとする。
図15(b)に示す検査リストには、患者ID(Identification)、患者名、およびアーカイブマークの欄が記載されている。
例えば、患者名のPA01は、患者IDが123−01であり、アーカイブマークとして、「DWP」が付与されている。アーカイブマークの「D」は、医用画像収集装置10AからDVD−RAM(Digital Versatile Disk Random Access Memory)に、画像データが転送されたことを示している。また、アーカイブマークの「W」は、医用画像収集装置10Aから読影用のWSに、画像データが転送されたことを示している。また、アーカイブマークの「P」は、医用画像収集装置10AからPACSに、画像データが転送されたことを示している。また、アーカイブマークの大文字は、その患者名に関する全画像データが転送されていることを示している。
また、例えば、患者名のPA02は、患者IDが123−02であり、アーカイブマークとして、「d」が付与されている。アーカイブマークの「d」は、医用画像収集装置10AからDVD−RAMに、画像データが転送されたことを示している。また、アーカイブマークが小文字(「d」)で記されている場合、その患者名に関する画像データのうち一部の画像データ(例えば、複数の画像データのうちの一部の画像データ)が、医用画像収集装置10AからDVD−RAMに、転送されていることを示している。
また、例えば、患者名のPA03は、患者IDが123−03であり、アーカイブマークとして、「wp」が付与されている。アーカイブマークの「w」は、医用画像収集装置10Aから読影用のWSに、画像データが転送されたことを示している。また、アーカイブマークの「p」は、医用画像収集装置10AからPACSに、画像データが転送されたことを示している。また、アーカイブマークが小文字(「w」や「p」)で記されている場合、その患者名に関する画像データのうち一部の画像データ(例えば、複数の画像データのうちの一部の画像データ)が、医用画像収集装置10AからWSやPACSに転送されていることを示している。
このように、X線CT装置100Aの医用画像収集装置10Aの検査リストにアーカイブマークが付与されていても、PACSやWSに転送された画像データが、ハイレゾ画像か従来画像(低解像度の画像)かを分別することができなかった。
このような場合において、医用画像収集装置10Aでは、生成された画像データを転送した場合であって、かつ、必要な条件を満たした場合にアーカイブマークを付与することが望まれる。例えば、アーカイブマークを付与するマーク付与条件として、以下のような態様が想定される。
図16は、ある病院において、ハイレゾ画像に対応したX線CT装置100Aを導入した場合に、X線CT装置100Aの医用画像収集装置10Aが、アーカイブマークを付与する態様を例示した説明図である。
図16(a)では、PACS200Aがハイレゾ画像に対応していない従来の医用画像処理装置(または、ワークステーション)の場合において、医用画像収集装置10Aが、従来画像の画像データを転送した場合やハイレゾ画像の一部の画像データを転送した場合に、アーカイブマークを付与すること(○印)を示している。
例えば、当面、ハイレゾ画像に対応した医用画像処理装置やワークステーションを導入する予定がない場合は、医用画像収集装置10Aは、ハイレゾ画像を保存しておく必要がない。そのため、その画像データを削除可能である旨を示すアーカイブマークを付与することを意味している。
また、図16(b)におけるPACS200Aは、図16(a)と同様の内容を示している。図16(b)におけるWS500は、ハイレゾ画像に対応したワークステーションを示しており、医用画像収集装置10AがWS500にハイレゾ画像の画像データを転送した場合には、アーカイブマークを付与すること(○印)を示している。一方、医用画像収集装置10AがWS500に従来画像の画像データを転送した場合やハイレゾ画像の一部の画像データを転送した場合には、アーカイブマークを付与しないこと(×印)を示している。
この場合、医用画像収集装置10Aは、WS500にハイレゾ画像の画像データを転送したり、残っているハイレゾ画像の画像データを転送するなどハイレゾ画像の画像データを今後利用すること想定される。そのため、まだハイレゾ画像の画像データは、削除することは適切ではないので、アーカイブマークを付与しないこととしている。
また、図16(c)におけるWS500は、図16(b)におけるWS500と同様の内容を示している。すなわち、図16(c)では、WS500がハイレゾ画像に対応したワークステーション(または、PACS)を示しており、医用画像収集装置10AがWS500にハイレゾ画像の画像データを転送した場合は、アーカイブマークを付与すること(○印)を示している。一方、医用画像収集装置10AがWS500に、従来画像の画像データを転送した場合やハイレゾ画像の一部の画像データを転送した場合には、アーカイブマークを付与しないこと(×印)を示している。
これらの態様はあくまでも例示ではあるが、必要なマーク付与条件を満たした場合に、アーカイブマークを付与する態様を実現するために、以下に、本実施形態に係る医用画像収集装置を備えるX線CT装置について、添付図面を参照して説明する。
(第1の実施形態)
図1は、第1の実施形態に係る医用画像収集装置10を備えるX線CT装置100について、画像データ転送システム800を示した概略構成図である。
図1に示すように、画像データ転送システム800は、X線CT装置100、PACS(医用画像処理装置)200、PACS300、PACS400、WS(ワークステーション)500、WS600およびネットワーク700を備えて構成されている。
X線CT装置100は、X線を用いて被検体(患者)を撮像するX線撮像機能を備えている。また、X線CT装置100は、医用画像収集装置10を備えている。X線CT装置100の医用画像収集装置10は、被検体をX線で撮影した撮像画像(画像データ)を、ネットワーク700を介して、他の外部装置に送信(または転送)する機能を有している。
なお、本実施形態に係る医用画像収集装置10は、一例として、医用画像処理装置によって構成されているが、医用画像処理装置は医用画像収集装置10に限定されるものではない。例えば、画像データを表示するビューア(Viewer)、レポートを作成するレポート作成サーバ、レポートを保管するレポート保管サーバ、および画像データを管理する画像サーバなども医用画像処理装置に含まれる。
したがって、本実施形態では、ビューア、レポート作成サーバ、レポート保管サーバ、または画像サーバなどの医用画像処理装置でも、本実施形態に係る医用画像収集装置10が備える機能をそれぞれ適用することができる。
PACS200、PACS300およびPACS400は、各装置それぞれ医用画像管理システムを構成する医用画像処理装置や医用画像管理サーバなどであり、X線CT装置100によって被検体を撮影することにより得られた画像データを、保管、閲覧、管理するサーバである。なお、PACS200、PACS300およびPACS400はそれぞれ独立して医用画像管理システムを構成する必要はなく、1つの医用画像管理システムを構成して、その医用画像管理システムに接続された医用画像管理サーバであってもよい。
WS500は、X線CT装置100によって被検体を撮影することにより得られた撮像画像に対し、読影医師が読影を行う情報処理装置である。例えば、WS500は、撮像画像の読影結果を所見記述としてコメント欄に記入(レポートの作成)するための読影装置(これをレポート作成装置ともいう。)である。
WS600は、WS500で作成されたレポートを格納するレポート管理サーバである。WS600は、WS500で作成されたレポートを、ネットワーク700を介して取得して、記憶部に格納するようになっている。また、WS600は、X線CT装置100によって撮像された撮像画像(画像データ)を、直接取得することもできるようになっている。
ネットワーク700は、画像データ転送システム800に接続されている各装置を相互に接続するためのネットワークである。
図2は、第1の実施形態に係る医用画像収集装置10を備えるX線CT装置100の機能を示す機能ブロック図である。
図2に示すように、X線CT装置100は、X線撮影部110と、医用画像収集装置10とを備えて構成されている。
X線撮影部110は、被検体にX線を照射する機能を示している。X線撮影部110は、例えば、高電圧発生部、X線源、X線検出器、回転部および寝台などの一般的な構成を含むものとする。また、X線撮影部110は、被検体を撮像した撮像画像(画像データ)を画像保存部6に保存するようになっている。
医用画像収集装置10は、条件記憶部1、送信要求受付部2、マーク付与部3、表示制御部4、表示部5、画像保存部6および画像送信部7などを備えて構成されている。なお、医用画像収集装置10の構成要素1ないし7の全部または一部は、X線CT装置100にハードウエアとして備えられるものであってもよい。
医用画像収集装置10の条件記憶部1は、被検体に関連付けられた画像データの送信が完了したことを示すアーカイブマークを、付与するためのマーク付与条件の設定を記憶する機能を有している。例えば、条件記憶部1は、オペレータによる操作部の入力操作を受け付けて、画像データの送信が完了したことを示すアーカイブマークを付与するためのマーク付与条件の設定を記憶する。なお、画像データの送信とは、単に送信に限定されるものではなく、画像データを転送する態様も含むものとする。
なお、マーク付与条件は、画像データの解像度または分解能の少なくとも1つに関する条件を含むものとする。例えば、画像データの解像度とは、1024×1024のような画像のマトリックスサイズのことを意味し、分解能とは、ドットパーインチ(dot per inch)やピクセルパーインチ(pixel per inch)のような画素密度のことを意味するものとする。
医用画像収集装置10の送信要求受付部2は、オペレータ(ユーザ)からの画像データの送信要求を受け付ける機能を有している。例えば、送信要求受付部2は、オペレータによる操作部の入力操作を受け付けて、所定の被検体の画像データの送信要求を受け付けるようになっている。なお、この送信要求には転送要求も含むものとする。
医用画像収集装置10の画像送信部7は、送信要求受付部2において受け付けた送信要求に基づいて、対応する画像データを他の装置へ送信する機能を有している。例えば、画像送信部7は、送信要求受付部2において受け付けた送信要求に基づいて、その被検体に関連付けられた画像データを画像保存部6から読み出し、外部装置(PACS200やPACS300など)に送信するようになっている。
なお、画像送信部7が画像データを送信した後、その送信された画像データは、まだ画像保存部6に残っている。このため、オペレータは、後述するアーカイブマークを参照し、残っている画像データを画像保存部6から削除するか否かを判断することができる。
医用画像収集装置10のマーク付与部3は、送信要求受付部2において受け付けた送信要求が、条件記憶部1で記憶しているマーク付与条件を満たしていたときは、被検体に関連づけられた検査リストにアーカイブマークを付与する機能を有している。
例えば、条件記憶部1は、アーカイブマークを付与するマーク付与条件を示したアーカイブマーク付与条件リストを備えており、マーク付与部3は、そのアーカイブマーク付与条件リストを参照し、画像送信部7によって送信された画像データがアーカイブマーク付与条件リストのマーク付与条件を満たしていたとき、検査リスト上にアーカイブマークを付与することができる。
医用画像収集装置10の表示制御部4は、アーカイブマークが付与された検査リストを、表示部に表示させる機能を有している。例えば、医用画像収集装置10は、表示部5を備えており、表示制御部4は、被検体ごとにアーカイブマークが付与された検査リストを表示部5に表示させることができる。
医用画像収集装置10の表示部5は、アーカイブマークが付与された検査リストを表示する機能を有している。
図3は、第1の実施形態に係る医用画像収集装置10の構成を示すハードウエアブロック図である。第1の実施形態では、図2に示した各機能を実現するためのハードウエアを備えている。
図3に示すように、医用画像収集装置10は、CPU(Central Processing Unit)11、ROM(Read Only Memory)12、RAM(Random Access Memory)13、ネットワークインターフェース部14、操作部15、表示部5、記憶部16、内部バス17などを備えて構成されている。
CPU11は、ROM12に格納されている各種プログラムをRAM13にロードして、そのプログラムを展開することにより、各種プログラムの機能を実現することできる。RAM13は、ワークエリア(作業用メモリ)として利用されるようになっている。ROM12は、各種プログラムを格納するようになっている。ROM12に格納されている各種プログラムには、図2に示した各機能を実現するためのプログラムが含まれている。
ネットワークインターフェース部14は、ネットワーク700を介して、画像データを医用画像収集装置10(図1)からPACS200、PACS300、PACS400、WS500またはWS600へ送信するためのインターフェース部である。
操作部15は、例えば、アーカイブマークを付与するためのマーク付与条件やオペレータから画像データの送信要求を受け付ける、入力装置により構成されている。例えば、操作部15は、キーボードやマウスなどにより構成されている。
表示部5は、被検体に関する患者情報やアーカイブマークが付与された検査リストなどを表示する表示部として構成されている。表示部5は、液晶ディスプレイやモニタなどによって構成されている。また、表示部5は、操作部15と協働し、画像コンソールや撮像コンソールを形成するようになっている。
記憶部16は、記憶メモリを構成する記憶部であり、RAMやハードディスクなどによって構成されている。本実施の形態では、記憶部16は、例えば、X線撮影部110で撮像された画像データを格納する画像保存部6を構成するようになっている。また、記憶部16は、アーカイブマークが付与された検査リストやアーカイブマークを付与するためのマーク付与条件を格納する条件記憶部1を構成することもできる。
このように、第1の実施形態では、医用画像収集装置10は、ROM12に格納されているプログラムを実行することにより、図2の医用画像収集装置10に示した機能を実現することができるようになっている。
続いて、第1の実施形態に係る医用画像収集装置10のアーカイブマーク付与処理について、フローチャートを用いて説明する。なお、アーカイブマーク付与処理を実行する前に、X線CT装置100は、被検体ごとに検査リストに応じた撮像を行い、画像データを医用画像収集装置10の画像保存部6に格納しているものとする。
(アーカイブマーク付与処理)
図4は、第1の実施形態に係る医用画像収集装置10が、検査リストにアーカイブマークを付与するアーカイブマーク付与処理を示したフローチャートである。図4において、Sに数字を付した符号は、フローチャートの各ステップを示している。
まず、X線CT装置100の医用画像収集装置10は、被検体に関連付けられた画像データの送信が完了したことを示すアーカイブマークを、付与するためのマーク付与条件の設定を受け付ける(ステップS001)。これにより、医用画像収集装置10の条件記憶部1は、アーカイブマークを付与するためのマーク付与条件の設定を記憶する。
第1の実施形態に係る医用画像収集装置10は、条件記憶部1において、画像データの送信先の処理装置が使用可能な画像データのマトリックスサイズについて、高精細な画像を示すハイレゾサイズ(高精細画像サイズ)と従来サイズ(通常サイズ)とを区別して、マーク付与条件を形成するアーカイブマーク付与条件リストを有している。
図5は、医用画像収集装置10の条件記憶部1が受け付けたアーカイブマークを付与するためのマーク付与条件を示したアーカイブマーク付与条件リストの説明図である。
図5に示すアーカイブマーク付与条件リストには、送信先と解像度の欄が設けられている。一例として、図1に示した外部装置が送信先に記載されており、医用画像収集装置10が各送信先にそれぞれ所定の解像度で画像データを送信した場合に、アーカイブマークを付与することを示している。
例えば、図5に示すアーカイブマーク付与条件リストでは、医用画像収集装置10がPACS200に、解像度が512×512の画像データ(上述した従来サイズであり、図中では、512と表示する。)で送信した場合には、アーカイブマークを付与することを示している。また、このアーカイブマーク付与条件リストでは、医用画像収集装置10がPACS300に、解像度が2048×2048の画像データ(上述したハイレゾサイズであり、図中では、2048と表示する。)で送信した場合には、アーカイブマークを付与することを示している。
また、このアーカイブマーク付与条件リストでは、医用画像収集装置10がPACS400に、従来サイズとハイレゾサイズの両方の画像データを送信した場合に、アーカイブマークを付与することを示している。また、このアーカイブマーク付与条件リストでは、医用画像収集装置10がWS500に、従来サイズの画像データを送信した場合に、アーカイブマークを付与することを示している。また、このアーカイブマーク付与条件リストでは、医用画像収集装置10がWS600に、従来サイズ以上の画像データを送信した場合に、アーカイブマークを付与することを示している。
このように、ステップS001では、医用画像収集装置10は、オペレータからアーカイブマークを付与するためのマーク付与条件の設定を受け付けて、そのマーク付与条件を条件記憶部1に記憶する。
医用画像収集装置10は、送信要求受付部2において、オペレータからの画像データの送信要求を受け付ける(ステップS003)。例えば、送信要求受付部2は、オペレータによる操作部15の入力操作を受け付けて、所定の被検体の画像データの送信要求を受け付ける。
医用画像収集装置10は、送信要求受付部2において受け付けた送信要求に基づいて、その送信要求に対応する画像データを画像送信部7により外部装置に送信する(ステップS005)。例えば、画像送信部7は、送信要求受付部2において受け付けた送信要求に基づいて、その被検体に関連付けられた画像データを画像保存部6から読み出し、送信要求に対応する外部装置(PACS200やPACS300など)に送信する。
次に、第1の実施形態に係る医用画像収集装置10は、マーク付与部3において、受け付けた送信要求がマーク付与条件を満たすか否かについて、アーカイブマーク付与条件リストを参照し、マーク付与条件を満たしていたときにアーカイブマークを付与する。
例えば、医用画像収集装置10は、送信要求受付部2において受け付けた送信要求が、条件記憶部1で設定されたマーク付与条件を満たしていたか否かを判定し(ステップS007)、そのマーク付与条件を満たしていたときは(ステップS007のYES)、被検体に関連づけられた検査リストにアーカイブマークを付与する(ステップS009)。
一方、医用画像収集装置10は、送信要求受付部2において受け付けた送信要求がマーク付与条件を満たしていないときは(ステップS007のNO)、アーカイブマークを付与しない処理をする(ステップS011)。
そして、医用画像収集装置10は、アーカイブマークが付与された検査リストを表示部5に表示する(ステップS013)。
図6は、第1の実施形態に係る医用画像収集装置10が、表示部5に検査リストを表示した場合の説明図である。なお、図6の検査リストでは、上述した図15(b)の検査リストと異なる点について説明することにする。
図6に示す検査リストでは、マーク付与部3において、画像送信部7による画像データの送信がアーカイブマーク付与条件リスト(図5)の解像度のマーク付与条件を満たす場合は、アーカイブマークを付与し、かつ、従来サイズで画像データを送信した場合には、送信先のアーカイブマークを黒色で表示し、一方、ハイレゾサイズで画像データを送信した場合には、送信先のアーカイブマークを網掛け表示で表示している。
例えば、患者名のPA01は、アーカイブマークとして、黒色で「DW」のアーカイブマークが付されている。この場合、医用画像収集装置10は、画像保存部6に格納していたPA01の画像データを、DVD−RAMに従来サイズで送信(転送)するとともに、WS(WS500またはWS600の所定のいずれか一方)にも、従来サイズで送信(転送)したことを示している。なお、DVD−RAMは、図示していないが、X線CT装置100または医用画像収集装置10が有しているものとする。
また、この検査リストでは、患者名のPA01には、網掛け表示で「P」のアーカイブマークが付されている。この場合、医用画像収集装置10は、画像保存部6に格納されていたPA01の画像データを、PACS300に、ハイレゾサイズで送信(転送)したことを示している。なお、医用画像収集装置10は、PA01の画像データを、PACS400に、従来サイズとハイレゾサイズの両方で送信(転送)した場合であってもよい。
なお、検査リストの表示方法は、図6に示すアーカイブマークの付与の方法に限定されるものではない。例えば、図6のアーカイブマークの欄において、図5に記載したアーカイブマーク付与条件リストの全ての送信先を列挙して、送信先ごとにアーカイブマークを付与するようにしてもよい。また、ハイレゾサイズで画像データを送信した場合、網掛け表示に限定されるものではない。ハイレゾサイズと従来サイズとを区別することができればよく、例えば、斜体で表示したり、太文字で表示するようにしてもよい。
このように、第1の実施形態に係る医用画像収集装置10は、マーク付与部3において、アーカイブマーク付与条件リストを参照して、マーク付与条件を満たしていたときにアーカイブマークを付与する。また、医用画像収集装置10は、表示制御部4により、ハイレゾサイズと従来サイズを視覚的に区別して、アーカイブマークが付与された検査リストを表示部5に表示させる。
そして、第1の実施形態に係る医用画像収集装置10は、アーカイブマークが付与された検査リストを表示部5に表示すると(ステップS011)、アーカイブマーク付与処理を終了する。
以上説明したように、第1の実施形態に係る医用画像収集装置10は、送信先によって従来サイズで画像データを送信したのか、ハイレゾサイズで画像データを送信したのかを検査リスト上で識別可能なアーカイブマークを付与することができる。
これにより、オペレータは、第1の実施形態に係る医用画像収集装置10の表示部5に表示された検査リストのアーカイブマークを参考に、画像データの削除を検討することができる。また、例えば、第1の実施形態に係る医用画像収集装置10では、画像データの削除を削除するための削除条件を設定することができる。
具体的には、医用画像収集装置10は、表示制御部4において、送信要求がマーク付与条件を満たしており、かつ検査リストに割り当てられた削除条件に合致する場合は、送信した画像データについて削除可能である旨を表示部5に表示させるようにしてもよい。
この削除条件とは、一例として、医用画像収集装置10が画像保存部6に記憶する画像データを、アーカイブマークが付された状態によって削除可能であることを示した条件のことである。
例えば、図6に示すアーカイブマークの欄において3か所以上の保存先に画像データを送信(転送)した場合には、削除可能である旨のアンダーラインをアーカイブマークの下に引くようすることができる。他に、予め削除条件として、特定のPACSやWSに画像データを転送する旨の条件を設定し、その条件を満たした場合には、削除可能である旨のアンダーラインをアーカイブマークの下に引くこともできる。
(第2の実施形態)
第1の実施形態では、医用画像収集装置10は、画像送信部7において送信要求に対応する画像データを外部装置に送信し、また、マーク付与部3において、受け付けた送信要求がマーク付与条件を満たすか否かについて、アーカイブマーク付与条件リストを参照して、アーカイブマークを付与するか否かを判定していた。
第2の実施形態では、医用画像収集装置10は、画像データの送信要求を受け付ける際、アーカイブマーク付与条件リストを参照し、送信要求がアーカイブマークの付与されるマーク付与条件を満たすように画像データを送信するようになっている。
例えば、医用画像収集装置10の送信要求受付部2は、画像データの送信要求を受け付けると、医用画像収集装置10は、図5のアーカイブマーク付与条件リストに記載された送信先を表示部5に提示する。図5のアーカイブマーク付与条件リストに記載された送信先が表示部5に表示され、オペレータが送信先を選択すると、アーカイブマークが付与される画像サイズがデフォルトで選択されるようになっている。
図7は、第2の実施形態に係る医用画像収集装置10が、検査リストにアーカイブマークを付与するアーカイブマーク付与処理を示したフローチャートである。
図7に示すフローチャートが、図4に示すフローチャートと異なる点は、ステップS101の送信確認ダイアログの表示処理が追加されている点である。
ステップS101では、第2の実施形態に係る医用画像収集装置10は、送信要求受付部2において、送信要求を受け付ける際、図5のアーカイブマーク付与条件リストを参照し、送信要求がマーク付与条件を満たすように送信要求を受け付ける。すなわち、第2の実施形態に係る医用画像収集装置10は、マーク付与条件を満たすように送信要求を受け付けて、画像データを送信する。
図8は、第2の実施形態に係る医用画像収集装置10の画像送信部7が、画像データを送信する際に、表示部5に送信条件を表示した送信確認ダイアログを示す説明図である。
例えば、オペレータが、アーカイブマーク付与条件リスト(図5)の中から送信先としてPACS200を選択した場合には、医用画像収集装置10は、画像送信部7において、従来サイズの画像データで送信することを示している。
なお、オペレータが、アーカイブマーク付与条件リストの中から送信先としてPACS300を選択した場合には、医用画像収集装置10は、画像送信部7において、ハイレゾサイズの画像データで送信するようになっている。
また、第2の実施形態は、この実施形態に限定されるものではない。例えば、送信確認ダイアログ自体を表示せず、自動的にアーカイブマークのマーク付与条件を満たす画像サイズで自動送信する形態であってもよい。また、再構成を実行して、自動的に画像データを転送する形態の場合には、アーカイブマークのマーク付与条件を満たす画像サイズをデフォルトとして、自動転送するようにしてもよい。
さらに、第2の実施形態に係る医用画像収集装置10でも、第1の実施形態で例示した画像データの削除条件の表示にも適用することができる。
例えば、医用画像収集装置10は、アーカイブマークが付与された検査リストにおける画像データに対し、その画像データの削除要求を受け付けた場合を想定する。この場合、表示制御部4は、削除要求を受け付けた画像データについて削除を実行するために、他に必要なアーカイブマークが付与されているべき条件(削除条件)を表示することができる。
具体的には、画像データの削除を実行するための条件として、所定のPACSやWSに転送することを削除条件としている場合には、その特定のPACSやWSに画像データを転送すべき旨の表示を行う。また、これ以外にも、削除要求を受け付けたとき、削除条件を満たすように、特定のPACSやWSに、オペレータには非表示で自動的に画像データを転送するようにしてもよい。
(第3の実施形態)
第3の実施形態は、第1の実施形態および第2の実施形態に加えて、アーカイブマーク付与条件リストに他の条件を設定し、その他の条件を満たす場合は、アーカイブマークを付与するようにすることができる。
例えば、条件記憶部1は、アーカイブマーク付与条件リストに関心領域(ROI:Region Of Interest)を指定する欄(例えば、ROI指定という欄)を設け、アーカイブマークが付与されるマーク付与条件を追加することができる。この場合、医用画像収集装置10は、画像データにおいて関心領域として指定された画像が、その画像データから切り出されて送信された場合は、検査リストにアーカイブマークを付与することができる。
図9は、第3の実施形態に係る医用画像収集装置10の条件記憶部1において、ROI指定という欄を追加したアーカイブマーク付与条件リストを示した説明図である。
図9に示すアーカイブマーク付与条件リストでは、図5に示すアーカイブマーク付与条件リストに、ROI指定の欄が追加されている。また、図9に示すアーカイブマーク付与条件リストには、WS700が追加されている。WS500とWS700では、それぞれ解像度が従来サイズとハイレゾサイズに指定されている。また、ともにROI指定の欄がONとなっており、ROIを含む画像が画像データから切り出されて送信された場合には、アーカイブマークを付与することを示している。
なお、この場合、例えば、解像度のマーク付与条件を解除し、従来サイズでもハイレゾサイズでも問わないようにしてもよい。一方、例えば、ハイレゾサイズを満たしつつ、ROIを含む画像を画像データから切り出して、再構成して送信することをマーク付与条件とするようにしてもよい。
また、この他にも、例えば、従来サイズ(通常サイズ)で送信された画像データによりレポートが作成された場合には、検査リストにアーカイブマークを付与することもできる。
図10は、第3の実施形態に係る医用画像収集装置10の条件記憶部1において、レポートチェックという欄を追加したアーカイブマーク付与条件リストを示した説明図である。
図10に示すアーカイブマーク付与条件リストでは、図5に示すアーカイブマーク付与条件リストに、レポートチェックの欄が追加されている。そして、PACS300では、ハイレゾサイズで画像データが送信されていることがマーク付与条件になっていたと想定する。
ここで、レポートチェックとは、画像データについてレポートの作成の有無を判断する項目となっている。例えば、レポートチェックの欄がON(オン)になっている場合には、その画像データによりレポートが作成されているか判断するようになっており、レポートが作成されていれば、送信先の解像度によらず、アーカイブマークを付与するようになっている。一方、レポートチェックの欄がOFF(オフ)になっている場合には、レポートの作成の有無は判断しないようになっている。
図10では、PACS300のレポートチェックの欄がONとなっていることにより、例えば、操作部15と表示部5とにより画像コンソールを構成し、医用画像収集装置10において、レポートが作成されていた場合には、PACS300にハイレゾ画像を送信していなくても、検査リストにアーカイブマークを付与するようになっている。
なお、医用画像収集装置10は、レポートを作成する際、レポートで使用する画像についてのみ、ハイレゾ画像を使用するマーク付与条件を、別途、設けるようにしてもよい。
(第3の実施形態の変形例)
例えば、原画像データを後から送信(転送)する場合、医用画像収集装置10は、キー画像や再構成した処理画像を先に送信することが想定される。このような場合には、先に送信されたキー画像や処理画像を用いて、レポート作成装置であるWS500でレポートが作成された場合や、レポート管理サーバであるWS600にレポートが格納された場合には、ハイレゾ画像を送信していなくても、アーカイブマークを付与するようにしてもよい。
図11は、第3の実施形態に係る医用画像収集装置10の変形例として、条件記憶部1において、レポートチェック改という欄を追加したアーカイブマーク付与条件リストを示した説明図である。
ここで、レポートチェック改とは、ネットワーク700を介して定期的にWS500やWS600でレポートの作成の有無を判断する項目となっている。例えば、レポートチェック改の欄がON(オン)になっている場合には、ネットワーク700を介して、その画像データによりレポートが作成されているか判断するようになっており、ネットワーク700を介して、WS500やWS600でレポートが作成されていれば、送信先の解像度によらず、アーカイブマークを付与するようになっている。一方、レポートチェック改の欄がOFF(オフ)になっている場合には、レポートの作成の有無は判断しないようになっている。
図11に示すアーカイブマーク付与条件リストでは、例えば、医用画像収集装置10は、PACS300にキー画像や処理画像を送信し、その画像を用いてWS500でレポートが作成された場合や、作成されたレポートがWS600に格納された場合には、ハイレゾ画像を送信していなくても、アーカイブマークを付与するようになっている。
(第4の実施形態)
第4の実施形態では、医用画像収集装置10の条件記憶部1は、アーカイブマーク付与条件リストの代わりに、または、アーカイブマーク付与条件リストに加え、画像データの種類または部位ごとにアーカイブマークを付与するためのマーク付与条件を示すデータ種リストを備えるようになっている。
図12は、第4の実施形態に係る医用画像収集装置10の条件記憶部1において、アーカイブマークを付与するためのマーク付与条件を示したデータ種リストの説明図である。
図12に示すデータ種リストには、データ種と解像度の欄が設けられている。図12に示すデータ種リストでは、データ種と送信した画像データの画像サイズによってアーカイブマークを付与することを示している。
すなわち、例えば、データ種として、検査内容が頭部単純の場合であって、従来サイズで画像データを送信した場合に、アーカイブマークを付与することを示している。また、検査部位が胸部の場合の場合であって、ハイレゾサイズで画像データを送信した場合に、アーカイブマークを付与することを示している。
また、検査内容が心機能解析の場合であって、ハイレゾサイズで画像データを送信した場合に、アーカイブマークを付与することを示している。また、検査部位が全身の場合であって、1024×1024のハイレゾサイズ以上の画像データを送信した場合に(図中では、1024と表示する。)、アーカイブマークが付与されることを示している。また、検査内容が頭部造影ありの場合であって、ハイレゾサイズで画像データを送信した場合に、アーカイブマークを付与することを示している。
なお、第4の実施形態に係る医用画像収集装置10は、条件記憶部1において、データ種リストと第1の実施形態のアーカイブマーク付与条件リストと組み合わせ、送信先の装置に合わせて、画像サイズを設定するようにしてもよい。
(第5の実施形態)
第5の実施形態では、医用画像収集装置10の条件記憶部1は、アーカイブマーク付与条件リストの代わりに、または、アーカイブマーク付与条件リストに加え、部位ごとにアーカイブマークを付与するためのマーク付与条件を示す部位リストを備えるようになっている。この部位リストは、1つのボリュームデータにおいて複数の部位を有している場合に、そのそれぞれの部位にアーカイブマークを付与するためのマーク付与条件を示すようになっている。
図13は、第5の実施形態に係る医用画像収集装置10の条件記憶部1において、アーカイブマークを付与するためのマーク付与条件を示した部位リストの説明図である。
図13に示す部位リストには、部位と解像度の欄が設けられている。図13に示す部位リストでは、部位と送信した画像データの画像サイズによって、アーカイブマークを付与することを示している。
例えば、1つのボリュームデータにおいて、頭部、心臓、胸部および腹部などの複数の部位を有する場合を想定する。この場合、それぞれの部位にアーカイブマークを付与するためのマーク付与条件を示すようになっている。
例えば、頭部の場合は、従来サイズの画像データを送信すれば、アーカイブマークを付与するようになっている。また、心臓の場合は、ハイレゾサイズの画像データを送信すれば、アーカイブマークを付与するようになっている。また、胸部の場合は、ハイレゾサイズの画像データを送信すれば、アーカイブマークを付与するようになっている。また、腹部の場合は、従来サイズの画像データを送信すれば、アーカイブマークを付与するようになっている。
また、それぞれの部位にアーカイブマークを付与する場合において、複数の撮像画像を有する場合がある。そのような場合において、アーカイブマークを付与する方法を説明する。
図14は、第5の実施形態に係る医用画像収集装置10において、部位に対して複数の撮像画像がある場合の検査リストを示した説明図である。
図14に示す検査リストでは、部位、枚数、該当位置およびアーカイブマークの欄を備えている。例えば、部位の欄には、頭部に関する項目と、心臓に関する項目が設けられている。枚数の欄には、頭部における撮像枚数の1000枚と、心臓の撮像枚数の1000枚が記載されている。
頭部に関する該当位置には、撮像画像の一部である001から003が示されている。また、アーカイブマークの欄には、頭部全体で1000枚のうち一部の画像データが従来サイズで転送されていることを示すアーカイブマーク「d」が付与されている。また、該当位置の002の画像データには、従来サイズで転送されたことを示すアーカイブマーク「D」が付与されている。
一方、心臓に関する該当位置には、撮像画像の一部である101から103が示されている。また、アーカイブマークの欄には、頭部全体で1000枚のうち一部の画像データがハイレゾ画像で転送されていることを示すアーカイブマーク「d」が網掛け表示で付与されている。また、該当位置の102の画像データには、ハイレゾ画像で転送されたことを示すアーカイブマーク「D」が網掛け表示で付与されている。
ここでは、アーカイブマークの表示として、部位の一部の画像データを転送した場合には、小文字で表示するようになっており、一方、部位全体の画像データを転送した場合には、大文字で表示されるようになっている。なお、該当位置に対応する画像データについては、便宜的に大文字で表示しているが、これに限定されるものではない。例えば、該当位置に対応する画像データについて、斜体で表示するようにしてもよく、太文字表示するようにしてもよい。
このように、第5の実施形態では、1つのボリュームデータにおいて複数の部位を有している場合に、そのそれぞれの部位にアーカイブマークを付与するとともに、検査リストにアーカイブマークが付与されている状態を示すことができる。
(他の実施形態1)
第1から第5の実施形態以外の他の実施形態として、例えば、WSやPACSが有するGSPS(Grayscale Softcopy Presentation State)という画像表示に関する通信機能を適用するようにしてもよい。GSPSとは、画像を表示するためのパラメータを、通信機能によって取得する機能である。
例えば、このGSPSの機能を適用し、第1の実施形態で示したアーカイブマーク付与条件リストに記載された送信先の解像度を定期的に監視し、送信先の解像度に関する情報をアップロードすることができる。また、GSPSの機能は、送信先の解像度に限定されるものではなく、PACSやWSにおけるパラメータの更新や注釈などの付加情報にも適用可能である。
(他の実施形態2)
第1から第5の実施形態以外の他の実施形態として、例えば、画像サイズの設定を所定の方法で設定して、自動的に送信確認ダイアログを生成し、自動的にアーカイブマークを付与するようにしてもよい。
例えば、X線CT装置100において、操作部15と表示部5とにより撮像コンソールを構成し、初期に設定した画像サイズで画像データを転送する自動転送モードを設定し、その画像データを送信する際にはアーカイブマークが自動的に付与されるようにすることができる。また、送信確認ダイアログは、送信確認のための表示に限定されず、自動送信後のダイアログであってもよい。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
1 条件記憶部
2 送信要求受付部
3 マーク付与部
4 表示制御部
5 表示部
6 画像保存部
7 画像送信部
10 医用画像収集装置
110 X線撮影部
100 X線CT装置
200、300、400 PACS
500、600 WS
700 ネットワーク
800 画像データ転送システム

Claims (9)

  1. 被検体に関連付けられた画像データの送信が完了したことを示すアーカイブマークを、付与するためのマーク付与条件の設定を記憶する条件記憶部と、
    ユーザからの画像データの送信要求を受け付ける送信要求受付部と、
    前記送信要求に基づいて、対応する画像データを他の装置へ送信する画像送信部と、
    前記送信要求が前記マーク付与条件を満たしていたとき、前記被検体に関連づけられた検査リストに前記アーカイブマークを付与するマーク付与部と、
    前記アーカイブマークが付与された前記検査リストを表示部に表示させる表示制御部と、
    を備え
    前記条件記憶部は、
    前記画像データの送信先の処理装置が使用可能な画像データのマトリックスサイズについて、高精細な画像を示す高精細画像サイズと通常サイズとを区別して、前記マーク付与条件を形成するアーカイブマーク付与条件リストを有し、
    前記マーク付与部は、
    前記アーカイブマーク付与条件リストを参照して、前記送信要求が前記マーク付与条件を満たしていたときに前記アーカイブマークを付与し、
    前記表示制御部は、
    前記高精細画像サイズと前記通常サイズとを視覚的に区別して、前記アーカイブマークが付与された前記検査リストを前記表示部に表示させる、
    医用画像処理装置。
  2. 前記マーク付与条件は、
    前記画像データの解像度または分解能の少なくとも1つに関する条件を含む
    請求項1に記載の医用画像処理装置。
  3. 前記表示制御部は、
    前記送信要求が前記マーク付与条件を満たしており、かつ前記検査リストに割り当てられた削除条件に合致する場合には、送信した前記画像データについて削除可能である旨を前記表示部に表示させる
    請求項1または2に記載の医用画像処理装置。
  4. 前記アーカイブマークが付与された前記検査リストにおける前記画像データに対して、その画像データの削除要求を受け付けた場合、
    前記表示制御部は、
    前記削除要求を受け付けた前記画像データについて、その画像データの削除を実行するために必要な前記アーカイブマークが付与されているべき削除条件を表示する
    請求項1からのいずれか1項に記載の医用画像処理装置。
  5. 前記送信要求受付部は、
    前記送信要求を受け付ける際、前記アーカイブマーク付与条件リストを参照して、前記送信要求が前記マーク付与条件を満たすように前記送信要求を受け付ける
    請求項1ないし4のいずれか1項に記載の医用画像処理装置。
  6. 前記マーク付与部は、
    画像データにおいて関心領域として指定された画像がその画像データから切り出されて送信された場合、または送信された画像データによりレポートが作成された場合は、前記検査リストに前記アーカイブマークを付与する
    請求項1からのいずれか1項に記載の医用画像処理装置。
  7. 前記条件記憶部は、
    前記画像データの種類または部位ごとに、前記アーカイブマークを付与するための前記マーク付与条件の設定を記憶する
    請求項1からのいずれか1項に記載の医用画像処理装置。
  8. 1つのボリュームデータにおいて複数の部位を有している場合、
    前記条件記憶部は、
    前記複数の部位のそれぞれの部位に前記アーカイブマークを付与するための前記マーク付与条件を記憶する
    請求項1からのいずれか1項に記載の医用画像処理装置。
  9. 前記条件記憶部は、
    前記アーカイブマークを付与するための前記マーク付与条件を自動的に更新する
    請求項1からのいずれか1項に記載の医用画像処理装置。
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