JP6512589B2 - コレステロール蓄積抑制剤及びコレステロール蓄積抑制作用を向上する方法 - Google Patents

コレステロール蓄積抑制剤及びコレステロール蓄積抑制作用を向上する方法 Download PDF

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本発明は、コレステロール蓄積抑制剤及びコレステロール蓄積抑制作用を向上する方法に関する。
ウーロン茶又はプーアル茶由来のポリフェノールやカテキンは、コレステロールの蓄積を抑制することが従来より知られており、ウーロン茶又はプーアル茶は、コレステロール蓄積抑制剤として使用されている。
例えば、特許文献1には、ウーロン茶が、血中のコレステロールの上昇を抑制する効果を有することが記載されている。また、非特許文献1には、プーアル茶の摂取により、血中コレステロールの減少が見られたことが記載されている。
ウーロン茶又はプーアル茶を用いて、コレステロール蓄積抑制の高い効果を得ようとする場合、ウーロン茶又はプーアル茶を多量に摂取する必要がある。
しかしながら、ウーロン茶又はプーアル茶を多量に摂取すると、ウーロン茶又はプーアル茶の味が濃くなりすぎ、香味が低下するという問題が生じる。そのため、従来のウーロン茶又はプーアル茶と同等の量で、より優れたコレステロール蓄積抑制効果を得られる茶が必要とされる。
本発明は、ウーロン茶又はプーアル茶をそれぞれ単独で摂取するよりも、高いコレステロール蓄積抑制効果を有するコレステロール蓄積抑制剤及びコレステロール蓄積抑制作用を向上する方法を提供することを目的とする。
本発明者らは、ラットにウーロン茶とプーアル茶を併用して摂取させることで、コレステロール蓄積抑制効果に優れることを見出し、本発明を完成するに至った。より具体的には、本発明は以下のようなものを提供する。
(1) プーアル茶の茶葉又はプーアル茶抽出物及びウーロン茶の茶葉又はウーロン茶抽出物を含むコレステロール蓄積抑制剤。
(2) 前記プーアル茶の茶葉又は前記プーアル茶抽出物及び前記ウーロン茶の茶葉又は前記ウーロン茶抽出物が、100℃以上で加熱殺菌されたものである、(1)記載のコレステロール蓄積抑制剤。
(3) 前記プーアル茶抽出物及び前記ウーロン茶抽出物の少なくともいずれか一方が、水によって抽出されたものである、(1)又は(2)記載のコレステロール蓄積抑制剤。
(4) プーアル茶及びウーロン茶のいずれか一方に他方を加えることによって、一方のコレステロール蓄積抑制作用を向上する方法。
本発明によれば、ウーロン茶又はプーアル茶をそれぞれ単独で摂取するよりも、高いコレステロール蓄積抑制効果を有するコレステロール蓄積抑制剤及びコレステロール蓄積抑制作用を向上する方法を提供することができる。
実施例、比較例1、2、対照例1、2に係るラットにおけるコレステロール量を示すグラフである。 実施例、比較例1、2、対照例2に係るラットにおける見かけの消化吸収率を示すグラフである。
以下、本発明の具体的な実施形態について詳細に説明するが、本発明は以下の実施形態に何ら限定されるものではなく、本発明の目的の範囲内において、適宜変更を加えて実施することができる。なお、説明が重複する箇所については、適宜説明を省略する場合があるが、発明の要旨を限定するものではない。
<コレステロール蓄積抑制剤>
本発明のコレステロール蓄積抑制剤は、プーアル茶の茶葉又はプーアル茶抽出物及びウーロン茶の茶葉又はウーロン茶抽出物を含む。
本発明のコレステロール蓄積抑制剤は、ウーロン茶又はプーアル茶をそれぞれ単独で摂取するよりも、高いコレステロール蓄積抑制効果を有する。本発明が、高いコレステロール蓄積抑制効果を有するのは、少なくとも吸収阻害とは別のメカニズムによるものであると推測される。
また、より高いコレステロール蓄積抑制効果を得ることを目的として、ウーロン茶又はプーアル茶を多量に摂取すると、茶由来の味が濃くなりすぎて香味が低下してしまう。本発明のコレステロール蓄積抑制剤は、ウーロン茶又はプーアル茶をそれぞれ単独で摂取するよりも、コレステロール蓄積抑制に優れるため、より低量でコレステロール蓄積抑制効果を発揮でき、ウーロン茶又はプーアル茶の多量摂取による香味の低下を抑制できる。さらに、本発明のコレステロール蓄積抑制剤は、プーアル茶単独と比較して、同等の量を摂取した場合に、プーアル茶独特の香りと、渋味のない苦い味わいを抑制できる。また、本発明のコレステロール蓄積抑制剤は、ウーロン茶の渋みとプーアル茶の香りが一体化して、従来にない新しい味を与えることができる。
本発明のコレステロール蓄積抑制剤に含まれるプーアル茶は、プーアル茶の茶葉、プーアル茶抽出物のいずれであってもよい。また、本発明のコレステロール蓄積抑制剤に含まれるウーロン茶は、ウーロン茶の茶葉、ウーロン茶抽出物のいずれであってもよい。
本発明のコレステロール蓄積抑制剤中の、プーアル茶とウーロン茶の含有量は特に限定されないが、高いコレステロール蓄積抑制効果を奏することから、プーアル茶抽出物中のプーアル茶に由来する成分の固形分含有量と、ウーロン茶抽出物中のプーアル茶に由来する成分の固形分含有量との比が、1:0.1〜10であることが好ましく、1:0.2〜5であることがより好ましく、1:0.5〜2であることがさらに好ましく、1:0.8〜1.25であることが最も好ましい。
本発明のコレステロール蓄積抑制剤中の、総カテキンの固形分含有量(wt%)は、特に限定されないが、高いコレステロール蓄積抑制効果を奏することから、総ポリフェノールの固形分含有量(wt%)に対する比で、0.01〜2.0が好ましく、0.1〜1.0がより好ましく、0.2〜0.5がさらに好ましい。なお、本発明の中性脂肪蓄積抑制剤中の総カテキン量は、HPLC分析により測定する。
本発明のコレステロール蓄積抑制剤中の、カフェインの固形分含有量(wt%)は、特に限定されないが、高いコレステロール蓄積抑制効果を奏することから、総ポリフェノールの固形分含有量(wt%)に対する比で、0.01〜2.0が好ましく、0.05〜1.0がより好ましく、0.25〜0.45がさらに好ましい。なお、本発明の中性脂肪蓄積抑制剤中のカフェイン量は、HPLC分析により測定する。
本発明のコレステロール蓄積抑制剤中の、タンニンの固形分含有量(wt%)は、特に限定されないが、高いコレステロール蓄積抑制効果を奏することから、総ポリフェノールの固形分含有量(wt%)に対する比で、0.2〜2.5が好ましく、0.4〜2.0がより好ましく、0.6〜1.3がさらに好ましく、0.9〜1.1が最も好ましい。なお、本発明のコレステロール蓄積抑制剤中のタンニン量は、酒石酸鉄法で測定する。
本発明のコレステロール蓄積抑制剤中の、総ポリフェノールの固形分含有量は、特に限定されないが、量が多いほど、高いコレステロール蓄積抑制効果を奏することから、10.0g/100g以上が好ましく、15.0g/100g以上がより好ましく、20.0g/100g以上がさらに好ましい。一方、総ポリフェノールの固形分含有量が多すぎると、ウーロン茶、プーアル茶由来の味が濃くなりすぎ、香味が低下することから、総ポリフェノールの固形分含有量は、50.0g/100g以下が好ましく、40.0g/100g以下がより好ましく、30.0g/100g以下がさらに好ましい。なお、本発明のコレステロール蓄積抑制剤中の総ポリフェノール量は、フォーリンチオカルト法で測定する。
本発明のコレステロール蓄積抑制剤中の、総カテキンの固形分含有量の固形分含有量は、特に限定されないが、量が多いほど、高いコレステロール蓄積抑制効果を奏することから、1.0g/100g以上が好ましく、4.0g/100g以上がより好ましく、8.0g/100g以上がさらに好ましい。一方、総カテキンの固形分含有量が多すぎると、ウーロン茶、プーアル茶由来の味が濃くなりすぎ、香味が低下することから、総カテキンの固形分含有量は、25.0g/100g以下が好ましく、17.0g/100g以下がより好ましく、12.0g/100g以下がさらに好ましい。
本発明のコレステロール蓄積抑制剤中の、カフェインの固形分含有量は、特に限定されないが、量が多いほど、高いコレステロール蓄積抑制効果を奏することから、1.0g/100g以上が好ましく、5.0g/100g以上がより好ましく、7.0g/100g以上がさらに好ましい。一方、カフェインの固形分含有量が多すぎると、ウーロン茶、プーアル茶由来の味が濃くなりすぎ、香味が低下することから、カフェインの固形分含有量は、30.0g/100g以下が好ましく、20.0g/100g以下がより好ましく、10.0g/100g以下がさらに好ましい。
本発明のコレステロール蓄積抑制剤中の、タンニンの固形分含有量は、特に限定されないが、量が多いほど、高いコレステロール蓄積抑制効果を奏することから、10.0g/100g以上が好ましく、20.0g/100g以上がより好ましく、25.0g/100g以上がさらに好ましい。一方、タンニンの固形分含有量が多すぎると、ウーロン茶、プーアル茶由来の味が濃くなりすぎ、香味が低下することから、タンニンの固形分含有量は、50.0g/100g以下が好ましく、40.0g/100g以下がより好ましく、30.0g/100g以下がさらに好ましい。
プーアル茶の茶葉、ウーロン茶の茶葉の形状は、どのような形状であってもよく、例えば、方形状、円形状等に裁断したものであってもよい。また、茶葉を粉砕して粒状に丸めて成形された粉末状の茶葉であってもよい。
プーアル茶抽出物、ウーロン茶抽出物は、従来の公知の方法により抽出することができる、例えば、プーアル茶の茶葉、ウーロン茶の茶葉を50〜100℃(好ましくは、60〜97℃、より好ましくは70〜95℃、さらに好ましくは、80〜93℃)、5〜20分間、抽出することができる。
抽出に使用する溶媒は、特に限定されないが、水を用いた場合、茶中の総ポリフェノール、総カテキン、カフェイン、タンニンを効率良く抽出できることから、プーアル茶抽出物及びウーロン茶抽出物の少なくともいずれか一方が水によって抽出されたものであるのが好ましく、これらの両方が水によって抽出されたものであるのがさらに好ましい。また、抽出溶媒は、水以外の溶媒であってもよく、例えば、エタノール、ヘキサン、イソプロピルアルコール、液化炭酸ガス等であってもよい。
また、上述の抽出液に、従来の公知の種々の成分を配合してもよい。そのような公知の成分としては、例えば、香料、酸味料(アスコルビン酸、無水クエン酸等)のほか、安定剤、増粘剤、乳化剤、pH調整剤(重曹等)を任意に使用できる。これら成分はどのように配合してもよく、例えば、溶媒に抽出物を抽出する前に配合してもよく、溶媒に抽出物を抽出した後に配合してもよい。
また、プーアル茶の茶葉又はプーアル茶抽出物及びウーロン茶の茶葉又はウーロン茶抽出物は、一般的に、加熱殺菌することで、それぞれの中に含まれるポリフェノールの構造が変わってしまうため、コレステロール蓄積抑制効果が変化するおそれがある。しかし、本発明のコレステロール蓄積抑制剤においては、プーアル茶の茶葉又はプーアル茶抽出物及びウーロン茶の茶葉又はウーロン茶抽出物を含むことで、加熱殺菌されても、コレステロール蓄積抑制に優れる。具体的には、100℃以上で加熱殺菌されてもよく、110℃以上で加熱殺菌されてもよく、120℃以上で加熱殺菌されてもよい。また、加熱殺菌温度の上限は、本発明のコレステロール蓄積抑制剤が十分なコレステロール蓄積抑制効果を奏する範囲内であれば、特に限定されないが、例えば、150℃以下であってもよい。
本発明のコレステロール蓄積抑制剤は、どのような形態で使用してもよく、例えば、上記のプーアル茶の茶葉又はプーアル茶抽出物及びウーロン茶の茶葉又はウーロン茶抽出物をそのままコレステロール蓄積抑制剤として使用してもよい。あるいは、プーアル茶の茶葉又はプーアル茶抽出物及びウーロン茶の茶葉又はウーロン茶抽出物を製剤化したものであってもよい。製剤の形状は、錠剤、顆粒剤、カプセル剤等の種々の形状であってもよく、また、液体状態であってもよい。あるいは、茶抽出物を粉末化し、凍結乾燥させた状態であってもよい。製剤化を行う場合、一般に使用される結合剤、包含剤、賦形剤、滑沢剤、崩壊剤、湿潤剤のような添加剤を含有してもよい。
また、本発明のコレステロール蓄積抑制剤の投与方法は、特に限定されず、例えば、経口投与であっても、非経口投与であってもよい。本発明のコレステロール蓄積抑制剤は、経口投与しても、プーアル茶又はウーロン茶単独で摂取するよりも、コレステロール蓄積抑制に優れるため、香味が低下しにくいため、経口投与が好ましい。
<コレステロール蓄積抑制作用を向上する方法>
本発明は、プーアル茶及びウーロン茶のいずれか一方に他方を加えることによって、一方のコレステロール蓄積抑制作用を向上する方法を包含する。
本方法におけるプーアル茶及びウーロン茶は、いずれも液状のものであり、例えば、それぞれの茶抽出物を使用してもよい。あるいは、プーアル茶及びウーロン茶は、飲料として使用されるものであってもよく、飲料として使用される従来から公知の成分(例えば、香料、酸味料、安定剤、増粘剤、乳化剤、pH調整剤等)を含むものであってもよい。
(実施例)
プーアル茶の茶葉とウーロン茶の茶葉とを、茶葉重量として1:1となるように混合し、40g/Lとなるように90℃11分間抽出した。その抽出液にアスコルビン酸Na0.3g/L、重曹0.15g/Lを添加し、121℃20分相当の殺菌を行った。その茶抽出物を凍結乾燥にてパウダー化し、実施例に係るコレステロール蓄積抑制剤を調製した。
(比較例1)
プーアル茶のみを用いた点以外は、実施例に係るコレステロール蓄積抑制剤と同様の手順で、比較例1に係るコレステロール蓄積抑制剤を調製した。
(比較例2)
ウーロン茶のみを用いた点以外は、実施例に係るコレステロール蓄積抑制剤と同様の手順で、比較例2に係るコレステロール蓄積抑制剤を調製した。
実施例、比較例1、2に係るコレステロール蓄積抑制剤の凍結乾燥物の分析結果及び分析方法を以下の表1に示す。
Figure 0006512589
(投与試験)
3週齢のWistar系雄ラットを使用し、1週間の馴化後、通常脂肪食群(n=6)、高脂肪食群(n=6)、高脂肪食に比較例1に係るコレステロール蓄積抑制剤を1.0%添加したものの群(n=6)、高脂肪食に比較例2に係るコレステロール蓄積抑制剤を1.0%添加したものの群(n=6)、高脂肪食に実施例に係るコレステロール蓄積抑制を1.0%添加したものの群(n=6)の5群に分け、8週間飼育した。なお、高脂肪食を摂取させた群には、全てペア−フェッドさせ、通常脂肪食群には、自由摂取させた。飼育終了後、肝臓重量を測定し、肝臓重量中のコレステロール重量を測定した。投与の期間において、各ラットに摂取させた飼料の摂餌量及びPP(ポリフェノール)量とカフェイン量を以下の表2に示し、肝臓中のコレステロール重量を図1に示す。なお、表2、図1、後述する図2中の「実施例」は、高脂肪食に実施例に係るコレステロール蓄積抑制剤を1.0%添加したものを摂取させたラットの群を示し、「比較例1」は、高脂肪食に比較例1に係るコレステロール蓄積抑制剤を1.0%添加したものを摂取させたラットの群を示し、「比較例2」は、高脂肪食に比較例2に係るコレステロール蓄積抑制剤を1.0%添加したものを摂取させたラットの群を示し、「対照例1」は、通常脂肪を摂取させたラットの群を示し、「対照例2」は、高脂肪食を摂取させたラットの群を示す。また、図1中の「a」、「b」の符号は、それぞれの符号が付されたものの間において、有意に差があるものであることを示す。
Figure 0006512589
図1から、実施例に係るラット群は、比較例1、2、対照例1、2に係るラット群より、有意にコレステロール重量が低かったことが示された。これにより、プーアル茶とウーロン茶とを併用することによって、それぞれを単独で摂取するよりもコレステロール重量の蓄積を抑制できることが示された。
また、このように、プーアル茶とウーロン茶とを併用すると、高いコレステロール蓄積抑制効果を得られるため、それぞれを単独で使用するよりも、低量でコレステロール蓄積抑制効果を発揮できる。そのため、プーアル茶とウーロン茶とを併用すると、よりコレステロール蓄積抑制の効果を得るためにウーロン茶又はプーアル茶の多量摂取による香味の低下を抑制できることが示された。
(見かけの消化吸収率の分析)
上記投与試験に用いた各群における見かけの消化吸収率の分析を行った。分析は、屠殺の3日前から前日までの各群のラットの糞を用いて測定した。
採取した糞および飼料の脂質をCM溶液(クロロホルム:メタノール=2:1)で抽出し、重量法により定量し、糞中脂質排泄量、脂質摂取量を求めた。これらの値を用いて、見かけの消化吸収率を以下の式により求めた。
見かけの消化吸収率(%)=100×((脂質摂取量−糞中脂質排泄量)/脂質摂取量)
見かけの消化吸収率の分析結果を図2に示す。
図2に示すとおり、実施例、比較例1、2、対照例2に係るラット群の全ての間で、見かけの消化吸収率に有意な差はみられなかった。これにより、どのようなメカニズムであるかは不明であるが、吸収阻害とは別のメカニズムにより、コレステロールの蓄積が抑制されていると考えられる。
(官能評価)
実施例、比較例1、2に係るコレステロール蓄積抑制剤の、高温加熱殺菌の香味について、官能評価を行った。評価基準は、「〇」を「嗜好性が高い」とし、「△」を「嗜好性が高いとは言えないが飲めない味ではない」とし、「×」を「飲める味ではない」とし、また、それぞれについてより詳細な官能性を評価した。その結果を表3に示す。
Figure 0006512589
実施例に係るコレステロール蓄積抑制剤は、比較例1に係るコレステロール蓄積抑制剤より、香味の評価が高かった。これにより、実施例に係るコレステロール蓄積抑制剤は、プーアル茶単独と比較して、同等の量を摂取した場合に、プーアル茶独特の香りと、渋味のない苦い味わいを抑制できることが示された。また、ウーロン茶とプーアル茶を併用することにより、ウーロン茶の渋みとプーアル茶の香りが一体化して、従来ない新しい味を与えることができることが示された。

Claims (3)

  1. プーアル茶抽出物、及びウーロン茶抽出物を含み、
    プーアル茶及びウーロン茶以外の茶に由来する成分は含まず、かつ、
    前記プーアル茶抽出物、及び前記ウーロン茶抽出物の両方が、水抽出物である、
    コレステロール蓄積抑制剤。
  2. 加熱殺菌済みプーアル茶抽出物、及び加熱殺菌済みウーロン茶抽出物を含む、請求項1記載のコレステロール蓄積抑制剤。
  3. 液体状態である、請求項1又は2に記載のコレステロール蓄積抑制剤。
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