JP6512432B2 - ベッド柵固定装置 - Google Patents

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Description

本発明は、ベッドにベッド柵を取り付け、取り外しするベッド柵固定装置に関する。
図16は、従来の落下防止用ベッド柵の正面図である。
介護ベッドは、使用者や寝具の落下防止のため、落下防止用ベッド柵101(以下、ベッド柵101と称する)が一側部に取り付けられている。
ベッド柵101の取り付けは、介護ベッドに設けられた装着穴にベッド柵101の支軸102a、102bを挿入したり、挿入後片側の支軸102aまたは102bの構成部品をずらすことにより締結する(特許文献1参照)。或いは、ベッド柵101の支軸102a、102bを側面からネジn101、n102で装着穴の内部に押し付けて摩擦力により固定する方法が採られている(特許文献2参照)。
特開平9-206337号公報(図5、図5等) 特開2000-116722号公報(図3、図5等)
ところで、上述の介護ベッドは、痴呆症や認知症の患者が使用したりする。そのため、ベッド柵101を介護ベッドから引き抜いて放り投げたり、引き抜いて暴れるという事態が想定される。
そこで、ベッド柵101は介護ベッドにリジッドに固定される必要があるが、従来の方法では、例えば痴呆症の患者がベッド柵101を引き抜いて暴れるなどの事態を防止することは困難である。
例えば、ベッド柵101を挿入するだけの取り付け方法では勿論のこと、挿入後に締結する取り付け方法でも、長時間ベッド柵101を故意に揺らした場合、ベッド柵101が介護ベッドから外れるなどの問題が生じている。
一方、ベッド柵101の支軸102a、102bを側面からネジn101、n102で固定する方法(図16参照)は、ネジn101、n102をそれぞれ締めることで、2つの支軸102a、102bを支点102a1、102b1周りに回転させて支軸102a、102bのそれぞれの下端部が相対的に離れる方向に傾けることで行う。
しかし、この方法は手回しネジn101、n102を2か所で締める必要がある。
そのため、手回しネジn101、n102の各締め付けに過大な力を要する。
また、2つのネジn101、n102の締め付け作業を行うので、締め付け作業に時間がかかり着脱に手間がかかるという問題がある。
加えて、子供、女性など力が弱い人には、2つのネジn101、n102の締め付け作業が困難であるという不都合もある。
本発明は上記実状に鑑み、このような課題を解決するための抜本的な方策を提案するものであり、更にこれまでの市場に出回った介護ベッドに対しても適用可能な方策を提案するものである。
つまり、本発明は、ベッドに容易に脱着できるとともに、リジッドに固定可能なベッド柵固定装置の提供を目的とする。
前記課題を解決するため、第1の本発明のベッド柵固定装置は、ベッド柵が固定され、移動可能な固定足と、固定足の一部を押圧する押圧手段と、前記押圧手段を動かすカムと前記カムと前記押圧手段との距離を調整する隙間調整手段と、前記カムを回転させる操作部材とを備え、前記カムが回転することで、前記カムが前記押圧手段を押圧し、さらに前記押圧手段が前記固定足の一部を押圧し、さらに前記固定足の他部がベッドの一部に押圧されることで、前記ベッド柵が前記ベッドに固定されている。
第1の本発明によれば、カムを回転させることで固定足を確実にベッドに固定できる。また、カムの回転で、固定足をベッドに固定できるので、操作が容易である。
第2の本発明のベッド柵固定装置は、ベッド柵が固定され、軸を中心に回転可能な固定足と、前記固定足の上部を押圧する押圧手段と、前記押圧手段を動かすカムと、前記カムと前記押圧手段との距離を調整する隙間調整ねじと、前記カムを回転させる操作部材とを備え、前記カムを回転することで、前記カムが前記押圧手段を押圧し、さらに前記押圧手段が前記固定足の上部を押圧し、さらに前記固定足が前記軸を中心に回転して前記固定足の下部が、前記固定足が挿入されるベッドの取付穴の内面を押圧することで、前記ベッド柵が前記ベッドに固定されている。
第2の本発明によれば、操作部材で、カムを回転させることで固定足をベッドに固定できるので、操作が容易である。また、カムを回転させることで固定足を確実にベッドに固定できる。
第3の本発明のベッド柵固定装置は、第1または第2の本発明のベッド柵固定装置において、前記押圧手段は、前記固定足に接触する面が曲率を有する形状に形成されている。
第3の本発明によれば、押圧手段は、固定足に接触する面が曲率を有する形状に形成されているので、押圧手段の固定足への接触動作が円滑に行える。
第4の本発明のベッド柵固定装置は、第1から第3の何れかの本発明のベッド柵固定装置において、前記押圧手段は、前記固定足に接触する箇所に摩擦力を高める部材が設けられている。
第4の本発明によれば、押圧手段の固定足に接触する箇所に摩擦力を高める部材が設けられるので、押圧手段で固定足を安定して保持できる。
第5の本発明のベッド柵固定装置は、第2から第4の何れかの本発明のベッド柵固定装置において、前記操作部材の操作力は、前記操作部材の長さを変えることで変更できる。
第5の本発明によれば、操作部材の操作力は操作部材の長さを変えることで変更できるので、操作部材の長さを調整することで、操作部材の操作力を調整できる。
第6の本発明のベッド柵固定装置は、第2から第5の何れかの本発明のベッド柵固定装置において、前記操作部材は、長さ調整できる。
第6の本発明によれば、操作部材が長さ調整できるので、操作部材の長さを調整することで、操作部材の操作力を調整できる。そのため、使用者に応じた操作力を得ることができる。従って、ユーザフレンドリーなベッド柵固定装置が実現できる。
本発明によれば、介護ベッドに容易に脱着できるとともに、リジッドに固定可能なベッド柵固定装置を提供できる。
本発明の実施形態に係るベッド柵着脱装置が着脱する落下防止用ベッド柵を介護ベッドに固定した状態を示す斜視図。 介護ベッドから落下防止用ベッド柵を外した状態の斜視図。 介護ベッドから外した実施形態のベッド柵着脱装置とベッド柵とカバーを示す斜視図。 ベッド柵とベッド柵着脱装置とからカバーを外した状態を示す斜視図。 カバーを外したベッド柵およびベッド柵着脱装置を示す拡大斜視図。 (a)は偏心カムの斜視図、(b)は偏心カムの上面図、(c)は(a)のA方向矢視図、(d)は(a)のB方向矢視図。 (a)は楕円カムの斜視図、(b)は楕円カムの上面図、(c)は(a)のC方向矢視図、(d)は(a)のD方向矢視図。 (a)はプシャーと隙間調整ねじを示す斜視図、(b)は(a)のE方向矢視図、(c)は(b)のF−F断面図。 ベッド柵を介護ベッドに対して固定する場合のベッド柵着脱装置とベッド柵を示す斜視図。 ベッド柵の脱着に際して、ベッド柵着脱装置のハンドルの操作を示す斜視図。 ベッド柵を介護ベッドのベッドフレームに取り付ける状態を示す斜視図。 ベッド柵を介護ベッドのベッドフレームに取り付け、ベッド柵をベッドフレームに固定(ロック)した状態の斜視図。 ベッド柵の偏心カムと隙間調節ねじの接触状態における荷重状態を示す図。 ハンドルの操作力と偏心カムの角度とを示す図。 (a)は変形形態のハンドルの第1の状態を示す斜視図、(b)は変形形態のハンドルの第2の状態を示す斜視図。 従来の落下防止用ベッド柵の正面図。
以下、本発明の実施形態について、適宜図面を参照しながら詳細に説明する。
図1は、本発明の実施形態に係るベッド柵着脱装置が着脱する落下防止用ベッド柵を介護ベッドに固定した状態を示す斜視図である。図2は、介護ベッドから落下防止用ベッド柵を外した状態の斜視図である。
実施形態に係るベッド柵着脱装置1は、落下防止用ベッド柵1Sを介護ベッドBに取り付け、取り外しするための機器である。
落下防止用ベッド柵1Sは、介護ベッドBの一側部に固定され、使用者や寝具の落下防止のために用いられる。
落下防止用ベッド柵1Sには、ベッド柵着脱装置1が一体的に取り付けられている(図4参照)。以下、落下防止用ベッド柵1Sをベッド柵1Sと称す。
図1に示すように、ベッド柵1Sには、介護ベッドBから使用者が出入りする際に開閉されるベッド柵開閉板1Dが回転自在に取り付けられている。
ベッド柵1Sは、ベッド柵着脱装置1の柵着脱用のハンドル2をα11のように回動させることにより、介護ベッドBに固定(ロック)される。
ベッド柵1Sを介護ベッドBから外す際には、ハンドル2をα12のように回動させることにより、ベッド柵着脱装置1の固定(ロック)が解除され、ベッド柵1Sを介護ベッドBから外すことができる。
図2に示すように、介護ベッドBのベッドフレームfには、ベッド柵1Sおよびベッド柵着脱装置1を介護ベッドBに装着するための装着穴f1、f2が貫設されている。
図3は、介護ベッドから外した実施形態のベッド柵着脱装置とベッド柵とカバーを示す斜視図である。図4は、ベッド柵とベッド柵着脱装置とからカバーを外した状態を示す斜視図である。図5は、カバーを外したベッド柵およびベッド柵着脱装置を示す拡大斜視図である。
ベッド柵1Sには、図1、図3に示すように、介護ベッドBの使用者の保護やベッド柵1Sの取り扱い性向上のため、カバー3が取り付けられている。
図4に示すように、ベッド柵1Sに一体に固定されるベッド柵着脱装置1は、固定足4a、4bと、プシャー5a、5bと、カム6と、隙間調整ねじ7a、7bと、ハンドル2とを構成部品として有している。ベッド柵1Sは、構造部材として、枠状の柵フレーム8a、8b、8cを有している。
ベッド柵着脱装置1の固定足4a、4bは、ベッド柵1Sを介護ベッドBのベッドフレームfに固定する役割をもつ。
固定足4aは、ベッド柵1Sの柵フレーム8aの固定足中心軸8a1周りに回動自在(図5の矢印α21、α22参照)に支持されている。同様に、固定足4bは、ベッド柵1Sの柵フレーム8bの固定足中心軸8b1周りに回動自在(図5の矢印α31、α32参照)に支持されている。
ベッド柵着脱装置1のプシャー5aは、固定足4aの上端部4a1を外方に向けて押圧する(図5の矢印β11)。すると、固定足4aは柵フレーム8aの固定足中心軸8a1周りに回動して、固定足4aの下端部4a2がベッド柵1Sの装着穴f1(図2参照)の内面fn1(図12参照)に押圧される。これにより、固定足4aがベッド柵1Sの装着穴f1に固定される(図1参照)。
同様に、ベッド柵着脱装置1のプシャー5bは、固定足4bの上端部4b1を外方に向けて押圧する。すると、固定足4bは柵フレーム8bの固定足中心軸8b1周りに回動して、固定足4bの下端部4b2がベッド柵1Sの装着穴f2(図2参照)の内面fn2(図12参照)に押圧される。これにより、固定足4aがベッド柵1Sの装着穴f1に固定される(図1参照)。
ベッド柵着脱装置1のカム6は回動することにより、プシャー5aを外方に向けて(図5の矢印β11方向に)移動させるとともに、プシャー5bを外方に向けて(図5の矢印β21方向に)移動させる。
隙間調整ねじ7aは、カム6とプシャー5aをつなぐ役割をもつ。換言すれば、隙間調整ねじ7aは、カム6とプシャー5aとの間の距離を調整するための部材である。隙間調整ねじ7aを回転させることで、カム6とプシャー5a間の距離が調整される。
隙間調整ねじ7bは、カム6とプシャー5bをつなぐ役割をもつ。換言すれば、隙間調整ねじ7bは、カム6とプシャー5bとの間の距離を調整するための部材である。隙間調整ねじ7bを回転させることで、カム6とプシャー5b間の距離が調整される。
ハンドル2には、カム6が嵌合される。ハンドル2は、カム6を回転させ、ベッド柵1Sを介護ベッドBに固定(ロック)または固定解除(ロック解除)するための部材である。ハンドル2は、使用者に把持されて操作され、ベッド柵1Sの介護ベッドBへのロックまたはロック解除が行われる。
<カム6>
図6(a)は、偏心カムの斜視図であり、図6(b)は、偏心カムの上面図であり、図6(c)は、図6(a)のA方向矢視図であり、図6(d)は、図6(a)のB方向矢視図である。
図7(a)は、楕円カムの斜視図であり、図7(b)は、楕円カムの上面図であり、図7(c)は、図7(a)のC方向矢視図であり、図7(d)は、図7(a)のD方向矢視図である。
カム6は、図6(a)〜(d)に示す偏心カム6a、または、図7(a)〜(d)に示す楕円カム6bが使用される。
図6(a)、(b)に示すように、偏心カム6aは、上面視で両側の基礎円(円の一部)の中心が偏心したカムであり、回転することで、周面6a1までの距離が変化する。つまり、偏心カム6aは、長径部6acと短径部6atとを有している。
偏心カム6aの中心部には、ハンドル2の矩形状の取り付け部2t(図5参照)が嵌合される取り付け穴6a2が貫設されている。
取り付け穴6a2にハンドル2の取り付け部2tを嵌入することで、ハンドル2が偏心カム6aに取り付けられる。これにより、ハンドル2を回動させる(図5の矢印α11、α12)ことで、偏心カム6aを回転(図5の矢印γ11、γ12)させることができる。
図7(a)、(b)に示すように、楕円カム6bは、上面視で楕円形状のカムであり、回転することで、周面6b1までの距離が変化する。つまり、楕円カム6bは、長径部6bcと短径部6btとを有している。
偏心カム6bの中心部には、ハンドル2の矩形状の取り付け部2t(図5参照)が嵌合される取り付け穴6b2が貫設されている。
取り付け穴6b2にハンドル2の取り付け部2tを嵌入することで、ハンドル2が楕円カム6bに取り付けられる。これにより、ハンドル2を回動させることで、楕円カム6bを回転させることができる(図5の矢印γ11、γ12)。
なお、本実施形態では、カム6に偏心カム6aを用いた場合を例に挙げて説明する。
<プシャー5aと隙間調整ねじ7aおよびプシャー5bと隙間調整ねじ7b>
図8(a)は、プシャーと隙間調整ねじを示す斜視図であり、図8(b)は、図8(a)のE方向矢視図であり、図8(c)は、図8(b)のF−F断面図である。
図8(c)に示すように、プシャー5aは一方端部に雄ねじ5a1が螺刻されている。また、プシャー5aの他方端部は、固定足4aの上端部4a1(図5参照)を押圧することから、上端部4a1に当接する際にスムーズな動作をするように、曲率を有する形状の曲面部5a2が形成されている。
また、プシャー5aには、回り止めの丸ピン(図示せず)が挿入されるピン挿入孔5a3が貫設されている。ピン挿入孔5a3には回り止めの丸ピン(図示せず)が挿入される。回り止めの丸ピンは、プシャー5aがスライドする柵フレーム8d(図5参照)のガイド側面に開けられた長穴(図示せず)に勘合するように取り付けられる。丸ピンがカバー3のフレーム部の長穴に勘合することで、プシャー5aの軸周りの回転が阻止される。このため、プッシャーの5a回転方向の動きは規制され、軸方向にのみ動く構造となっている。
一方、隙間調整ねじ7aは、細径部7a1と太径部7a2とを有する長形の段付きの円柱形状を有している。太径部7a2には、ねじ穴が形成されており、雌ねじ7a3が螺刻されている。
プシャー5aの雄ねじ5a1は、隙間調整ねじ7aの雌ねじ7a3に螺合される。
この構成により、プシャー5aは、回り止めの丸ピンの働きで回転が阻止されることから、隙間調整ねじ7aをプシャー5aに対して回すことで、プシャー5aが軸方向に動く。これにより、プッシャー5aの先端の曲面部5a2を固定足4aの上端部4a1側面に密着または離間させることができる。
そして、図5に示すように、隙間調整ねじ7aとプシャー5aとの合計長さを伸縮して、プシャー5aの曲面部5a2と固定足4aの上端部4a1との距離および隙間調整ねじ7aと偏心カム6aとの距離を調整することができる。
プシャー5bと隙間調整ねじ7bの構成は、上述のプシャー5aと隙間調整ねじ7aと同様な構成であるから、詳細な説明は省略する。
<ベッド柵着脱装置1の組み付け構成>
上述の構成により、ハンドル2の取り付け部2tは、偏心カム6aの取り付け穴6a2に嵌入され固定される。偏心カム6aとハンドル2とは、ベッド柵1Sの柵フレーム8cに略水平方向に回転自在にとりつけられる。
前記したように、固定足4aは、柵フレーム8aの固定足中心軸8a1周りに回転自在に取り付けられている。同様に、固定足4bは、柵フレーム8bの固定足中心軸8b1周りに回転自在に取り付けられている。
図8(a)〜(c)に示すプシャー5aと隙間調整ねじ7aとのアッセンブリは、ベッド柵1Sの柵フレーム8d、8e(図4参照)に軸方向に移動自在(図5の矢印β11、β12方向)に取り付けられている。
同様に、プシャー5bと隙間調整ねじ7bとのアッセンブリは、ベッド柵1Sの柵フレーム8d、8eに軸方向に移動自在(図5の矢印β21、β22方向)に取り付けられている。
こうして、図5に示すベッド柵着脱装置1が設けられている。
<カム6aの位置とベッド柵1Sの脱着>
図1に示すベッド柵1Sを介護ベッドBに対して脱着する場合には、ハンドル2を介護ベッドBの長手方向(ベッド柵1Sの延在面)に対して、略90度成す位置とする(図4、図5参照)。
この場合、偏心カム6aの短径部6at(図6(a)、(b)参照)がそれぞれ隙間調整ねじ7a、7bの一端部に対向する位置にある。
そのため、偏心カム6aは、隙間調整ねじ7a、7bの一端部をそれぞれ外方に押圧しておらず、隙間調整ねじ7a、7bにそれぞれ螺合されるプシャー5a、5bの各曲面部5a2、5b2は、固定足4a、4bの各上端部4a1、4b1を押圧しない。
この場合、固定足4aは回転軸8a1周りにモーメントを受けない。同様に、固定足4bは回転軸8b1周りにモーメントを受けない。従って、固定足4aの下端部4a2はベッドフレームfの装着穴f1(図2参照)の内面f1n(図12参照)を押圧することがない。また、固定足4bの下端部4b2はベッドフレームfの装着穴f2(図2参照)の内面f2n(図12参照)を押圧することがない。
そのため、ベッド柵着脱装置1が固定されるベッド柵1Sは、介護ベッドBのベッドフレームfの装着穴f1、f2から脱着可能な状態にある。
図9は、ベッド柵を介護ベッドに対して固定する場合のベッド柵着脱装置とベッド柵を示す斜視図である。
ベッド柵1Sを、介護ベッドBに対して固定する場合、ハンドル2は介護ベッドBの長手方向(ベッド柵1Sの延在面)に対して、略0度の位置にある。
この場合、偏心カム6aの長径部6ac(図6(a)、(b)参照)がそれぞれ隙間調整ねじ7a、7bの一端部に対向する位置にあり、隙間調整ねじ7a、7bをそれぞれ外方に押圧する。すると、隙間調整ねじ7a、7bに一端部が締結されるプシャー5a、5bの他端部の各曲面部5a2、5b2は、固定足4a、4bの各上端部4a1、4b1を外方に押圧する。
そのため、固定足4aは回転軸8a1周りに下端部4a1が内側に傾くモーメントを受け(図9の矢印α21)、固定足4aの下端部4a2はベッドフレームfの装着穴f1(図2参照)の内面f1nに押圧される。この摩擦力により、固定足4aが介護ベッドBのベッドフレームfに固定される。
同様に、固定足4bは回転軸8b1周りに下端部4b1が内側に傾くモーメントを受け(図9の矢印α31)、固定足4bの下端部4b2はベッドフレームfの装着穴f2(図2参照)の内面f2nに押圧される。この摩擦力により、固定足4bが介護ベッドBのベッドフレームf2に固定される。
これによって、ベッド柵1Sは、ベッド柵着脱装置1を介して、介護ベッドBのベッドフレームfに固定される。
図10は、ベッド柵の脱着に際して、ベッド柵着脱装置のハンドルの操作を示す斜視図である。
上述のことから、ベッド柵1Sが脱着できる初期状態においては、ハンドル2は2点鎖線の位置にある。
ベッド柵1Sを介護ベッドBに固定する場合、使用者はハンドル2を把持して、2点鎖線の状態から、操作力Fを加えて図10の矢印α11方向に回動させる。
すると、ハンドル2に固定される偏心カム6aの長径部6ac(図6(a)、(b)参照)がそれぞれ隙間調整ねじ7a、7bの一端部を外方に押圧する。
すると、隙間調整ねじ7a、7bの他端部に、一端部が締結されるプシャー5a、5bの他端部の各曲面部5a2、5b2は、ベッド柵1Sの固定足4a、4bの各上端部4a1、4b1を外方に押圧する(図10の矢印β11、β21参照)。
これにより、固定足4aは回転軸8a1周りに回動し(図10の矢印α21)、固定足4aの下端部4a2がベッドフレームfの装着穴f1(図2参照)の内面f1nに押圧され、固定足4aが介護ベッドBのベッドフレームfに固定される。
同様に、固定足4bは回転軸8b1周りに回動し(図10の矢印α31)、固定足4bの下端部4b2はベッドフレームfの装着穴f2(図2参照)の内面f2nに押圧され、固定足4bが介護ベッドBのベッドフレームf2に固定される。
ベッド柵1Sを介護ベッドBから外す場合には、使用者はハンドル2を把持して、実線の状態から、図10の矢印α12方向に回動させる。
すると、ハンドル2に固定される偏心カム6aの短径部6at(図6(a)、(b)参照)がそれぞれ隙間調整ねじ7a、7bの一端部に対向し、隙間調整ねじ7a、7bの外方への押圧が解除される。
これにより、固定足4aの回転軸8a1周りのモーメントが解消され、固定足4aの下端部4a2のベッドフレームfの装着穴f1(図2参照)の内面f1nの押圧が解除される。そのため、固定足4aが介護ベッドBのベッドフレームfからフリー(自由)になる。
同様に、固定足4bの回転軸8b1周りのモーメントが解消され、固定足4bの下端部4b2のベッドフレームfの装着穴f2(図2参照)の内面f2nの押圧が解除され、固定足4bが介護ベッドBのベッドフレームfからフリー(自由)になる。
これにより、ベッド柵1Sをベッド柵着脱装置1とともに、介護ベッドBのベッドフレームfから抜くことができる。
<ベッド柵1Sの介護ベッドBへの装着とベッド柵1Sの固定力>
図11は、ベッド柵を介護ベッドのベッドフレームに取り付ける状態を示す斜視図である。なお、図11では、介護ベッドB全体は省略し、介護ベッドBのベッドフレームfのみを示している。
ベッド柵1Sを装着する際は、図11に示すように、ハンドル2をベッド柵1Sの長手方向に略直角(略90度)の位置にし、ベッド柵1Sに固定されるベッド柵着脱装置1の2本の固定足4a、4bを介護ベッドBの装着穴f1、f2(図2参照)に挿入する。
そして、隙間調整ねじ7a、7bをそれぞれ回してプシャー5a、5bの先端の曲面部5a2と固定足4a、4bの各上端部4a1、4a2がガタなく密着するようにするとともに、隙間調整ねじ7a、7bとカム6aとの間隔を調整する。
図12は、ベッド柵を介護ベッドのベッドフレームに取り付け、ベッド柵をベッドフレームに固定(ロック)した状態の斜視図である。
そして、図12に示すように、ハンドル2を略90°回してベッド柵1に沿った状態にすると、偏心カム6aが回転し、偏心カム6aの各長径部6acが隙間調整ねじ7a、プシャー5aと、隙間調整ねじ7b、プシャー5bとをそれぞれ外方に押圧する。
すると、固定足4aは、柵フレーム8aの固定足中心軸8a1周りに回動し(図5の矢印α21)、固定足4aの下端部4a2が装着穴f1の内面f1nに押し付けられる。
また、固定足4bは、柵フレーム8bの固定足中心軸8b1周りに回動し(図5の矢印α31)、固定足4bの下端部4b2は装着穴f2の内面f2nに押し付けられる。
こうして、ベッド柵1Sが、ベッド柵着脱装置1を介して、介護ベッドBのベッドフレームfに固定される(図1参照)。
次に、ベッド柵1Sの固定力とその際の使用者の操作力F(図10参照)について説明する。
図13は、ベッド柵の偏心カムと隙間調節ねじの接触状態における荷重状態を示す図である。
緒元は表1の通りとする。
Figure 0006512432
e(図6(b)参照)は偏心カム6aのカムハイト、Lは、偏心カム6aでの押圧力であり、R(図6(b)参照)は、偏心カム6aの基礎円半径、μは偏心カム6aの周面6a1と固定足4a(4b)との摩擦係数である。なお、μはメタルブッシュ相当の摩擦係数とする。なお、摩擦係数は静摩擦係数と動摩擦係数のうちの大きい値をとることが好ましい。
図13において、押圧力Lを2200N(ニュートン)とした場合、偏心カム6aの駆動トルクτは回転軸Cまわりの負荷のトルクと釣り合えばよいので、
τは、(偏心カム6aと隙間調整ねじ7a(7b)との摩擦力によるトルク)と(押圧力Lの反力によるトルク)との和で表せるので、
τ = μL (R + e・sinθ) + L・e・cosθ (1)
となる。
展開すると、
τ = L(e・cosθ+eμ・sinθ+μR)
と表せる。なお、「・」は積を表す。表1の数値を代入すると、
τ =2200*(0.5*cosθ+0.5*0.1*sinθ+0.1*10) (2)
となる。なお、「*」は積を表す。
τ は、ハンドル2の長さHc(図10参照)とハンドル2の操作力F(図10参照)により下式(3)で表わされる。
τ =Hc×F (3)
操作レバーであるハンドル2の長さを150mmとし、回転角を0°から90°まで変化させたときの操作力Fをプロットすると、図14の様になる。図14は、ハンドルの操作力Fと偏心カムの角度θとを示す図である。なお、図14の横軸は、偏心カム6aの角度θ(°)をとり、縦軸は、ハンドル2の操作力F(N:ニュートン)をとっている。なお、角度0°とは、図11に示すハンドル2がベッド柵1Sおよびベッド柵着脱装置1の延在面に対して、略90度の場合をいう。すなわち、ベッド柵1Sが介護ベッドBに対して、脱着可能な状態である。
図14の値は固定足4a(4b)片側の操作力であるので、実際の操作力はこの倍になるが、3〜4kgfの操作力でベッド柵1Sをベッドフレームfに固定できる。なお、ハンドル2を把持したレバー操作でロック、ロック解除を行えるので、使用者は操作が楽である。
ベッド柵1Sを取り外す際は、ハンドル2をベッド柵1Sの延在面に垂直(図4参照)になるよう回転させれば、偏心カム6aの短径部6at、6at(図6(b)参照)が隙間調整ねじ7a、7bに対向する。そのため、偏心カム6aの固定足4a、4bに対する押圧力Lはほぼなくなり(L≒0)、ベッド柵1Sを介護ベッドBから簡単に外すことができる。
なお、ベッド柵1Sの介護ベッドBへの装着時に隙間調整ねじ7a、7bを回転させる操作は、対象となる介護ベッドBに最初にベッド柵1Sを装着する際に必要となる操作である。一度、隙間調整ねじ7a、7bでそれぞれ偏心カム6aの周面6a1と隙間調整ねじ7a、7bとの距離およびプシャー5a、5bと固定足4a、4bの上端部4a1、4b1との距離を調整すると、ハンドル2のほぼ90度の範囲の回動操作で、偏心カム6aの短径部6atまたは長径部6acと隙間調整ねじ7a、7bとの当接または対向を調整することができる。
換言すれば、隙間調整ねじ7a、7bでそれぞれ偏心カム6aとプシャー5a、5bとの各距離を調整すれば、ハンドル2のほぼ90度範囲の回動操作で、偏心カム6aの短径部6atまたは長径部6acと隙間調整ねじ7a、7bとの当接または対向を行い、ベッド柵1Sのロック、ロック解除を行える。
そのため、その後のベッド柵1Sの取り外しとベッド柵1Sの再装着の際には、隙間調整ねじ7a、7bの操作を省くことができる。
上述のベッド柵着脱装置によれば、下記の効果を奏する。
1.ベッド柵1Sの介護ベッドBへの着脱が容易になる。そのため、老人や力の弱い女性、子供などでも、ベッド柵1Sの脱着を行うことが可能である。
2.ベッド柵1Sの脱着は、ハンドル2を把持しての左右に回転させるレバー操作で行えるので操作が容易である。例えば、手以外の体の一部でも操作が行える。
3.そのため、ほぼ何人でもベッド柵1Sの脱着が行え、介護現場の負担を軽減することができる。
4.カム(6a、6b)の動作でベッド柵1Sの固定足4a、4bを固定するので、確実なベッド柵1Sの介護ベッドBへの取付強度を得ることができる。そのため、痴呆症の患者などがベッド柵1Sをゆすって引き抜くなどの不測の事態を回避することができる。
5.ベッド柵1Sの脱着時の操作は、ハンドル2を把持しての左右に回転させるレバー操作であるので、ハンドル2の長さを長くして、操作力Fを低減することが可能である。例えば、ハンドル2の長さを長くして、操作力Fを1.5kgf未満とできる。
6.既存の介護ベッドBへの装着穴f1、f2に脱着できるので、汎用性が高い。
7.以上のことから、ベッド柵1Sを介護ベッドBに対して容易に脱着できるとともに、ベッド柵1Sを介護ベッドBにリジッドに固定できるベッド柵着脱装置1を提供できる。
<<変形形態>>
図15(a)は、変形形態のハンドルの第1の状態を示す斜視図であり、 図15(b)は、変形形態のハンドルの第2の状態を示す斜視図である。
変形形態のハンドル22は、長さを調整できるハンドルとしたものである。
ハンドル22は、第1ハンドル部22aと、第2ハンドル部22bとを有している。
第1ハンドル部22aはストッパ穴22a1が形成されており、第2ハンドル部22bには弾性的に上下するストッパ釦22b1が設けられている。
ハンドル22は、第1の状態(図15(a)参照)と、第2の状態(図15(b)参照)とを有している。
ハンドル22は第1の状態(図15(a)参照)では、第1ハンドル部22aの長さとなり短い。
そして、第1の状態(図15(a)参照)において、ストッパ釦22b1を押下しストッパ穴22a1から外すことで、第2ハンドル部22bを第1ハンドル部22a内から引き出し、第2の状態(図15(b)参照)とできる。なお、第2の状態で、第1ハンドル部22aと第2ハンドル部22bをロックするロック手段(図示せず)が設けられている。
第2の状態は、第1ハンドル部22aと第2ハンドル部22bとを合わせた長さになる。
例えば、第2の状態(図15(b)参照)のハンドル22の長さs2を第1の状態(図15(a)参照)のハンドル22の長さs1の2倍とすれば、第1の状態の操作力Fの半分の操作力Fでベッド柵1Sを固定することができる。
具体的には、第1の状態(図15(a)参照)のハンドル22の長さs1を説明した150mm、第2の状態(図15(a)参照)のハンドル22の長さs2を300mmとすると、第2の状態では、半分の操作力Fでベッド柵1Sを介護ベッドBに固定することができる。
なお、本例では、ハンドル22を2段階に操作できる場合を示したが、3段階以上に変更できる構成としてもよい。
また、ハンドル22の長さを連続的(無段階に)に変更できる構成としてもよい。
この構成により、ハンドル22の長さを長くして操作することで、操作力Fを充分に低くして操作できる。そのため、老人、力の弱い女性、子供などでもベッド柵1Sの脱着を容易に手間がかかることなく行える。
また、ハンドル22の操作後(図1参照)は、ハンドル22を短くしておけば(例えば、第1の状態(図15(a)参照))、邪魔になることはない。
<<その他の実施形態>>
1.プシャー5a、5bの固定足4a、4bへの接触部の曲面部5a2、5b2に、ゴムその他の摩擦係数が高い部材(摩擦力を高める部材)を嵌め込むなどして設けてもよい。これにより、プシャー5a、5bでそれぞれ固定足4a、4bを確実に押して保持することができる。
2.前記実施形態では、隙間調整ねじ7a、7bでそれぞれプシャー5a、5bとカム6(6a、6b)との距離を調整する構成を説明したが、ねじ以外のスライドする部材と、摩擦やその他のロック機構とで当該距離を調整し固定する構成としてもよい。
3.前記実施形態では、カムとして、偏心カム6a、楕円カム6bを例示して説明したが、前記したと同様な作用を発揮できれば、その他の形状のカムを用いてもよい。
4.前記実施形態では、ハンドル2の長さが150mmの場合を例示して説明したが、ハンドル2の長さをより長くして操作力Fを低下させる構成としてもよい。例えば、ハンドル2の長さを300mmとすれば、説明した操作力を1/2とでき、また、ハンドル2の長さを450mmとすれば、説明した操作力を1/3にできる。
5.前記実施形態では、固定足4a、4bを回転軸8a1、8b1周りに回転させる構成を説明したが、固定足4a、4bがそれぞれベッドフレームfの装着穴f1、f2に固定できれば、固定足4a、4bを回転以外の運動をさせて固定する構成としてもよい。
6.前記実施形態では、ベッドとして介護用ベッドを例示して説明したが、本発明は他のベッドにも適用可能である。
7.前記実施形態は、本発明の一例を示したものであり、特許請求の範囲に記載した本発明の範囲内で様々な具体的形態、変形形態が可能である。
1 ベッド柵着脱装置(ベッド柵固定装置)
1S ベッド柵
2 ハンドル(操作部材)
4a、4b 固定足
4a2、4b2 下端部(固定足の他部、固定足の下部)
4a1、4b1 上端部(固定足の一部、固定足の上部)
5a、5b プッシャー(押圧手段)
5a2、5b2 曲面部(固定足に接触する面)
6 カム
6a 偏心カム(カム)
6b 楕円カム(カム)
7a、7b 隙間調整ねじ(隙間調整手段)
8a1、8b1 中心軸(軸)
B 介護ベッド(ベッド)
f1、f2 装着穴(取付穴)
f1n、f2n 内面(取付穴の内面、ベッドの一部)

Claims (6)

  1. ベッド柵が固定され、
    移動可能な固定足と、
    固定足の一部を押圧する押圧手段と、
    前記押圧手段を動かすカムと
    前記カムと前記押圧手段との距離を調整する隙間調整手段と
    前記カムを回転させる操作部材とを備え、
    前記カムが回転することで、前記カムが前記押圧手段を押圧し、さらに前記押圧手段が前記固定足の一部を押圧し、さらに前記固定足の他部がベッドの一部に押圧されることで、前記ベッド柵が前記ベッドに固定される
    ことを特徴とするベッド柵固定装置。
  2. ベッド柵が固定され、
    軸を中心に回転可能な固定足と、
    前記固定足の上部を押圧する押圧手段と、
    前記押圧手段を動かすカムと、
    前記カムと前記押圧手段との距離を調整する隙間調整ねじと、
    前記カムを回転させる操作部材とを備え、
    前記操作部材で前記カムを回転することで、前記カムが前記押圧手段を押圧し、さらに前記押圧手段が前記固定足の上部を押圧し、さらに前記固定足が前記軸を中心に回転して前記固定足の下部が、前記固定足が挿入されるベッドの取付穴の内面を押圧することで、前記ベッド柵が前記ベッドに固定される
    ことを特徴とするベッド柵固定装置。
  3. 請求項1または請求項2に記載のベッド柵固定装置において、
    前記押圧手段は、前記固定足に接触する面が曲率を有する形状に形成される
    ことを特徴とするベッド柵固定装置。
  4. 請求項1から請求項3のうちの何れか一項に記載のベッド柵固定装置において、
    前記押圧手段は、前記固定足に接触する箇所に摩擦力を高める部材が設けられる
    ことを特徴とするベッド柵固定装置。
  5. 請求項2から請求項4のうちの何れか一項に記載のベッド柵固定装置において、
    前記操作部材の操作力は、前記操作部材の長さを変えることで変更できる
    ことを特徴とするベッド柵固定装置。
  6. 請求項2から請求項5のうちの何れか一項に記載のベッド柵固定装置において、
    前記操作部材は、長さ調整できる
    ことを特徴とするベッド柵固定装置。
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