JP6512000B2 - 情報処理装置及び情報処理プログラム - Google Patents
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Description
この従来技術では、例えば記入項目や変更項目が多い場合は、画面に表示が行われても記入内容の追記・修正が困難となる。
本発明は、読み込まれた記入済みの文書が最新版でなかったとしても、再記入にかかるユーザーの負担を軽減するようにした情報処理装置及び情報処理プログラムを提供することを目的としている。
請求項1の発明は、読込手段から読み込まれた記入済みの文書の定型種類及び情報構造を認識する認識手段、前記文書に記入された内容を記憶する記憶手段、前記文書が予め記憶された最新版に該当するか否かを判断し、最新版でなかった場合に、認識された定型種類に対応する予め登録された定型種類の最新版における情報構造と、認識された情報構造との比較を行う比較手段、比較した結果、変更されている情報構造の差分文書を生成する生成手段、生成した差分文書を印刷手段へ出力する出力手段、ユーザーが記入した差分文書が読込手段から読み込まれると、差分文書への記入内容と記憶手段に記憶している文書への記入内容をマージするマージ手段を具備し、前記記憶手段は、前記マージ手段がマージした内容で記憶済みの内容を置き換えて記憶する、情報処理装置である。
<<第1の実施の形態>>
図1は、第1の実施の形態の構成例についての概念的なモジュール構成図を示している。
なお、モジュールとは、一般的に論理的に分離可能なソフトウェア(コンピュータ・プログラム)、ハードウェア等の部品を指す。したがって、本実施の形態におけるモジュールはコンピュータ・プログラムにおけるモジュールのことだけでなく、ハードウェア構成におけるモジュールも指す。それゆえ、本実施の形態は、それらのモジュールとして機能させるためのコンピュータ・プログラム(コンピュータにそれぞれの手順を実行させるためのプログラム、コンピュータをそれぞれの手段として機能させるためのプログラム、コンピュータにそれぞれの機能を実現させるためのプログラム)、システム及び方法の説明をも兼ねている。ただし、説明の都合上、「記憶する」、「記憶させる」、これらと同等の文言を用いるが、これらの文言は、実施の形態がコンピュータ・プログラムの場合は、記憶装置に記憶させる、又は記憶装置に記憶させるように制御するという意味である。また、モジュールは機能に一対一に対応していてもよいが、実装においては、1モジュールを1プログラムで構成してもよいし、複数モジュールを1プログラムで構成してもよく、逆に1モジュールを複数プログラムで構成してもよい。また、複数モジュールは1コンピュータによって実行されてもよいし、分散又は並列環境におけるコンピュータによって1モジュールが複数コンピュータで実行されてもよい。なお、1つのモジュールに他のモジュールが含まれていてもよい。また、以下、「接続」とは物理的な接続の他、論理的な接続(データの授受、指示、データ間の参照関係等)の場合にも用いる。「予め定められた」とは、対象としている処理の前に定まっていることをいい、本実施の形態による処理が始まる前はもちろんのこと、本実施の形態による処理が始まった後であっても、対象としている処理の前であれば、そのときの状況・状態に応じて、又はそれまでの状況・状態に応じて定まることの意を含めて用いる。「予め定められた値」が複数ある場合は、それぞれ異なった値であってもよいし、2以上の値(もちろんのことながら、全ての値も含む)が同じであってもよい。また、「Aである場合、Bをする」という意味を有する記載は、「Aであるか否かを判断し、Aであると判断した場合はBをする」の意味で用いる。ただし、Aであるか否かの判断が不要である場合を除く。
また、システム又は装置とは、複数のコンピュータ、ハードウェア、装置等がネットワーク(一対一対応の通信接続を含む)等の通信手段で接続されて構成されるほか、1つのコンピュータ、ハードウェア、装置等によって実現される場合も含まれる。「装置」と「システム」とは、互いに同義の用語として用いる。もちろんのことながら、「システム」には、人為的な取り決めである社会的な「仕組み」(社会システム)にすぎないものは含まない。
また、各モジュールによる処理毎に又はモジュール内で複数の処理を行う場合はその処理毎に、対象となる情報を記憶装置から読み込み、その処理を行った後に、処理結果を記憶装置に書き出すものである。したがって、処理前の記憶装置からの読み込み、処理後の記憶装置への書き出しについては、説明を省略する場合がある。なお、ここでの記憶装置としては、ハードディスク、RAM(Random Access Memory)、外部記憶媒体、通信回線を介した記憶装置、CPU(Central Processing Unit)内のレジスタ等を含んでいてもよい。
従来より、定型文書を利用したシステムへのデータ入力は、帳票ソリューションなどですでに商品として多く展開されている。それらの多くは、使用する定型種類(フォーム)として最新の版(バージョン)を使用することが前提になっており、旧バージョンの定型文書で登録された場合には、そのシステム上でエラーとなることが多い。そして、フォームの役割は、システムへのデータ入力を行うためのものである。
このフォームは、一度確定すると紙文書といった印刷物として大量に出力されることもある。また、フォームのバージョンが更新されたことの連絡漏れやユーザーの不注意などで常に最新バージョンのフォームでデータが入力される保証はない。
フォームが契約文書や稟議書などの場合、画像読み取り(スキャン)されるフォーム文書をそのまま業務の流れ(ワークフロー)にのせることもある。その場合、上記の問題を発生させないために、ユーザーに新しいフォームを取得してもらい、再度データを入力し直す作業が必要となる。
画像読込・出力モジュール110は、記入済みの文書(文書107A、文書107C)を読み込んで、その画像をフォーム認識モジュール125へ渡す。画像を読み込むとは、例えば、スキャナー、カメラ等で画像を読み込むこと、ファックス等で通信回線を介して外部機器から画像を受信すること、ハードディスク(コンピュータに内蔵されているものの他に、ネットワークを介して接続されているもの等を含む)等に記憶されている画像を読み出すこと等が含まれる。画像は、2値画像、多値画像(カラー画像を含む)であってもよい。受け付ける画像は、1枚であってもよいし、複数枚であってもよい。また、画像の内容として、定型的な型(フォーム、テンプレートとも言われるものを含む。以下、フォームともいう)を用いた文書であればよく、例えば、ビジネスに用いられる文書、広告宣伝用のパンフレット等であってもよい。
また、画像読込・出力モジュール110は、差分フォーム作成モジュール140によって生成された画像を受け取り、その画像(文書107B)を出力する。ここで、画像を出力するとは、例えば、プリンター等の印刷装置で印刷することである。
フォーム認識モジュール125は、画像読込・出力モジュール110、フォーム比較モジュール130、差分結合モジュール155と接続されており、フォーム比較モジュール130にNot差分フォームデータ127を渡し、差分結合モジュール155に差分フォームデータ129を渡す。フォーム認識モジュール125は、画像読込・出力モジュール110によって読み込まれた画像から文書の定型種類及び情報構造を認識する。ここで定型種類を認識するとは、フォームを認識することである。例えば、画像に含まれる情報画像内の識別情報を認識して、読み込んだ文書の定型種類(フォーム(差分フォームを含む)の種類)を判別する。なお、情報画像とは、機械可読な態様で電子データを表すために体系的に作られた画像コードをいい、具体的には、1次元バーコード、2次元コード(具体的には、QRコード(Quick Response code:登録商標)等)等がある。また、画像読込・出力モジュール110によって読み込まれた画像内の文字画像(フォームを示す文字、後述する識別子等)を文字認識し、定型種類を抽出するようにしてもよい。例えば、定型種類を示す文字画像は、予め定められた位置に印刷されており、それを文字認識すればよい。識別情報を示す電子すかし(可視、不可視のいずれであってもよい)を用いてもよい。また、文書(紙)にICチップが埋め込まれている場合は、そのICチップ内に記憶されている識別情報を読み込んでもよい。また、画像内の項目枠の位置、大きさ、種類(項目枠の名称を示す文字画像を文字認識した結果等)から、定型種類を抽出するようにしてもよい。
そして、フォーム認識モジュール125は、画像から定型種類の情報構造(フォーム)を認識する。例えば、画像に含まれる情報の項目枠を画像処理によって認識し、項目枠の中心座標(予め定められた基準位置からのX座標、Y座標)や項目枠の大きさ(X軸、Y軸方向の大きさ)を認識する。ここで項目枠を認識するための画像処理として、予め定められた長さ以上の線分を抽出し、その線分によって囲まれた矩形を抽出すること等がある。
具体的には、前述したように定型種類を判別できた場合は、フォーム文書(文書107A)であると判断してもよいし、それ以外を差分文書(文書107C)であると判断してもよい。また、画像読込・出力モジュール110が出力した文書と類似している文書(画像読込・出力モジュール110が出力した文書に記入が行われているので、類似した文書となる)である場合は、差分文書(文書107C)であると判断してもよいし、それ以外をフォーム文書(文書107A)であると判断してもよい。
具体的には、定型種類又は情報構造を用いて、画像読込・出力モジュール110によって読み込まれた文書が最新版であるか否かを判断する。例えば、予め定型種類毎の最新版を記憶しておき、画像読込・出力モジュール110によって読み込まれた文書の定型種類は、それに該当するか否かを判断すればよい。また、予め定型種類毎の最新版の情報構造を記憶しておき、画像読込・出力モジュール110によって読み込まれた文書の情報構造は、それに該当するか否かを判断すればよい。
そして、フォーム比較モジュール130は、画像読込・出力モジュール110によって読み込まれた文書が最新版の文書である場合は、その文書に記入された内容を完成フォームデータ記憶モジュール135に記憶させ、最新版ではない文書である場合は、その文書に記入された内容を未完成フォームデータ記憶モジュール145に記憶させる。「文書に記入された内容」として、文書画像そのものであってもよいし、文書画像内の項目枠に記載された部分を抽出して、その項目枠内の部分画像としてもよいし、その項目枠内を文字認識して、その文字認識結果としてもよい。なお、最新版ではない文書の場合は、差分結合モジュール155によって、未完成フォームデータ記憶モジュール145に記憶済みの内容(文書107Aに記入された内容)と文書107Cに記入された内容を結合して、完成フォームデータ記憶モジュール135に記憶させることとなる。
未完成フォームデータ記憶モジュール145は、フォーム比較モジュール130、識別子付与モジュール150、差分結合モジュール155と接続されており、フォーム比較モジュール130からNot最新版134を受け取る。未完成フォームデータ記憶モジュール145は、画像読込・出力モジュール110によって読み込まれた文書(最新版ではない文書107A)に記入された内容を記憶する。
そして、画像読込・出力モジュール110は、差分フォーム作成モジュール140によって生成された差分文書(文書107B)を出力する。次に、その差分文書(文書107B)にユーザー105が記入(文書107Cを作成)し、画像読込・出力モジュール110が記入済みの差分文書(文書107C)を読み込む。
画像処理装置100、複合機210、フォーム処理装置220は、通信回線290を介してそれぞれ接続されている。通信回線290は、無線、有線、これらの組み合わせであってもよく、例えば、通信インフラとしてのインターネット、イントラネット等であってもよい。
複合機210は、画像読込・出力モジュール110を有している。なお、複合機とは、スキャナー、プリンター、複写機、ファックス等のいずれか2つ以上の機能を有している画像処理装置である。フォーム処理装置220は、フォーム処理モジュール120を有している。例えば、ユーザー105が複合機210を利用して、文書107Aを読み込ませ、フォーム処理装置220による処理の結果、複合機210から文書107Bを印刷し、ユーザー105による文書107Bへの記入(文書107Cの生成)があり、文書107Cを読み込ませ、フォーム処理装置220による処理の結果、文書107Aと文書107Cに記入された内容がマージされて記憶される。なお、画像処理装置100の画像読込・出力モジュール110による文書画像を対象として、フォーム処理装置220による処理を行ってもよいし、逆に、複合機210による文書画像を対象として、画像処理装置100のフォーム処理モジュール120による処理を行ってもよい。また、フォーム処理装置220(フォーム処理モジュール120)の機能をクラウドサービスとして実現してもよい。
図3(A)に例示の処理は、本実施の形態を用いない場合の処理である。ここでの複合機210は、フォーム処理モジュール120の機能を有していない。
ステップS302では、ユーザー305は、受付係315に対し、文書307を用いて申請を行う。
ステップS304では、受付係315は、文書307が最新版のフォームであるか否かのチェックを行い、最新版が用いられていなかった場合は、ユーザー305に対し、修正依頼を行う。
ステップS306では、ユーザー305は、文書307の修正を行って、再度、受付係315に対して申請を行う。
ステップS308では、受付係315は、修正された文書307をチェックし、問題なければ複合機210での登録処理を行う。
ステップS350では、ユーザー105は、画像処理装置100に対し、文書107の申請を行う。具体的には、画像処理装置100による読み込み処理を行う。
ステップS352では、画像処理装置100は、ユーザー105に対し、修正依頼を行う。具体的には、文書307が最新版でなかった場合は、差分文書を出力し、その差分文書への記入を促す。
ステップS354では、ユーザー105は、文書107の修正を行う。具体的には、ステップS352で出力された差分文書に、ユーザー105が記入し、画像処理装置100による読み込み処理を行う。その後、画像処理装置100は、ステップS350で読み込んだ文書とステップS354で読み込んだ差分文書に記入された内容をマージして、登録処理を行う。
旧フォームによる文書でもその内容を活用できるようにしている。旧フォームに不足している項目のみが印刷され、ユーザー105でも変更内容を容易に把握し、登録作業を実施することが可能となる。特に、フォームの変更が頻繁に発生する場合(シチュエーション)に有効である。
ステップS402では、画像読込・出力モジュール110は、画像を読み取る。
ステップS404では、フォーム認識モジュール125は、フォームを認識し、差分フォーム(差分文書、文書107C)であるか否かを判断し、差分フォームである場合はステップS416へ進み、それ以外の場合はステップS406へ進む。
ステップS406では、フォーム比較モジュール130は、フォーム比較を行い、最新版であるか否かを判断し、最新版である場合はステップS408へ進み、それ以外の場合はステップS410へ進む。
ステップS410では、フォーム比較モジュール130は、未完成フォームデータ(最新版のフォームと比較し、項目が足りないフォームで作成されたデータ、つまり、文書107Aの記入内容)を未完成フォームデータ記憶モジュール145に登録する。例えば、識別子テーブル500のように、未完成フォームデータと識別子を管理する。図5は、識別子テーブル500のデータ構造例を示す説明図である。識別子テーブル500は、識別子欄510、未完成フォームデータ格納場所欄520を有している。識別子欄510は、識別子を記憶している。未完成フォームデータ格納場所欄520は、その識別子に対応する未完成フォームデータ格納場所を記憶している。この識別子は、未完成フォームデータと、差分フォーム(差分フォームデータ:差分フォームに記載された内容)を紐づける(関連付ける)役割を有する。ここでの識別子は、本実施の形態において一意に定まるものであればよく、例えば、UUID(Universally Unique IDentifier)等を用いてもよい。
ステップS414では、画像読込・出力モジュール110は、差分フォーム(文書107B)を出力する。ユーザーは、この差分フォームに記入し、ステップS402での画像読取りの対象とする。
ステップS418では、差分結合モジュール155は、識別子を用いて未完成フォームデータ記憶モジュール145内の未完成フォームデータを検索する。
ステップS420では、差分結合モジュール155は、フォームデータを結合する。つまり、差分フォームデータと未完成フォームデータとをマージして、最新版のフォーム文書に記入されるべきデータを生成する。
図6(A)に示す例は、旧版フォーム600の文書であり、図6(B)に示す例は、最新版フォーム630の文書である。本来は、最新版フォーム630が用いられるところであるが、旧版フォーム600の文書を用いて登録作業が行われた場合を説明する。
画像処理装置100は、旧版フォーム600の文書を読み込んだ場合、最新版フォーム630との比較を行う。
差分フォーム660に表示する項目は、以下のルール(規則)にしたがって抽出する。
旧フォームになく、新フォームにある項目を記載する。
旧フォームにあるが、新フォームで変更のある項目を記載する。
旧フォームにあり、新フォームにないフォームは記載しない。
具体的には、項目610A、項目610B、項目640A、項目640Bは、変更がないので差分フォーム660への記載は不要である。また、項目610Cは、削除されているので差分フォーム660への記載は行わない。項目610D、項目640Dは、変更があるので項目640Dを差分フォーム660へ記載する。項目640Eは、追加されているので差分フォーム660へ記載する。これによって、項目670D、項目670Eを含んだ差分フォーム660が生成される。
なお、差分フォーム660中の項目枠のレイアウトは、差分結合モジュール155によるフォームデータ結合処理により最新版フォームに合わせ適宜合成されるので、任意に定めてよい。
図7は、第2の実施の形態の構成例についての概念的なモジュール構成図である。画像処理装置700は、画像読込・出力モジュール110、フォーム処理モジュール120を有している。フォーム処理モジュール120は、フォーム認識モジュール125、フォーム比較モジュール130、完成フォームデータ記憶モジュール135、差分フォーム作成モジュール140、未完成フォームデータ記憶モジュール145、識別子付与モジュール150、差分結合モジュール155、識別子読み取りモジュール160、入力項目チェックモジュール770を有している。なお、前述の実施の形態と同種の部位には同一符号を付し重複した説明を省略する。
画像処理装置700は、第1の実施の形態の画像処理装置100に入力項目チェックモジュール770を付加したものである。
完成フォームデータ記憶モジュール135は、入力項目チェックモジュール770と接続されている。
差分結合モジュール155は、フォーム認識モジュール125、入力項目チェックモジュール770、未完成フォームデータ記憶モジュール145、識別子読み取りモジュール160と接続されており、フォーム認識モジュール125から差分フォームデータ129を受け取る。
入力項目チェックモジュール770は、フォーム比較モジュール130、完成フォームデータ記憶モジュール135、差分結合モジュール155と接続されており、フォーム比較モジュール130から最新版132を受け取り、エラー通知772を行う。入力項目チェックモジュール770は、完成フォームデータ記憶モジュール135に記憶する内容(フォーム比較モジュール130又は差分結合モジュール155からの出力)を検査し、内容が適していない場合は、内容が適していない旨(エラー通知772)を出力する。例えば、記載すべき項目がすべて記載されているかをチェックする。フォームの有効性だけではなく、記載項目の有効性を確認するものである。また、エラー通知772として、例えば、画像処理装置700に備え付けられている液晶ディスプレイ等にエラー内容を表示してもよいし、音声、振動等を用いて通知を行うようにしてもよい。
ステップS802では、画像読込・出力モジュール110は、画像を読み取る。
ステップS804では、フォーム認識モジュール125は、フォームを認識し、差分フォームであるか否かを判断し、差分フォームである場合はステップS822へ進み、それ以外の場合はステップS806へ進む。
ステップS806では、フォーム比較モジュール130は、フォーム比較を行い、最新版であるか否かを判断し、最新版である場合はステップS808へ進み、それ以外の場合はステップS816へ進む。
ステップS808では、入力項目チェックモジュール770は、入力項目をチェックする。
ステップS810では、エラーがあるか否かを判断し、ある場合はステップS812へ進み、それ以外の場合はステップS814へ進む。
ステップS812では、入力項目チェックモジュール770は、エラー通知を行う。
ステップS814では、ステップS806からの場合は、フォーム比較モジュール130は、完成フォームデータ記憶モジュール135に完成フォームデータを登録し、ステップS826からの場合は、差分結合モジュール155は、完成フォームデータ記憶モジュール135に完成フォームデータを登録する。
ステップS816では、フォーム比較モジュール130は、未完成フォームデータを登録する。
ステップS818では、差分フォーム作成モジュール140は、差分フォームを作成する。
ステップS820では、画像読込・出力モジュール110は、差分フォームを出力する。
ステップS822では、差分結合モジュール155は、差分フォームデータを抽出する。
ステップS824では、差分結合モジュール155は、未完成フォームデータを検索する。
ステップS826では、差分結合モジュール155は、フォームデータを結合する。
図9は、第3の実施の形態の構成例についての概念的なモジュール構成図である。画像処理装置900は、画像読込・出力モジュール110、フォーム処理モジュール120を有している。フォーム処理モジュール120は、フォーム認識モジュール125、フォーム比較モジュール130、完成フォームデータ記憶モジュール135、差分フォーム作成モジュール140、未完成フォームデータ記憶モジュール145、識別子付与モジュール150、差分結合モジュール155、識別子読み取りモジュール160、フォーム変更内容記載モジュール980を有している。
画像処理装置900は、第1の実施の形態の画像処理装置100にフォーム変更内容記載モジュール980を付加したものである。
差分フォーム作成モジュール140は、フォーム比較モジュール130、識別子付与モジュール150、フォーム変更内容記載モジュール980と接続されており、フォーム比較モジュール130からNot最新版134を受け取る。
識別子付与モジュール150は、差分フォーム作成モジュール140、未完成フォームデータ記憶モジュール145、フォーム変更内容記載モジュール980と接続されている。
フォーム変更内容記載モジュール980は、画像読込・出力モジュール110、差分フォーム作成モジュール140と接続されている。フォーム変更内容記載モジュール980は、フォーム比較モジュール130による結果に基づいて、差分フォーム作成モジュール140が生成した差分文書に説明文を付加して、画像読込・出力モジュール110に出力させる。そして、画像読込・出力モジュール110は、差分文書に説明文を付加した文書(文書107B)を出力する。ここで、説明文は、最新版と文書107Aとの差分を説明するものである。例えば、追加された項目枠があること、項目枠が変更されたこと等がある。なお、項目枠が削除されたことを説明文に含めてもよい。
ステップS1002では、画像読込・出力モジュール110は、画像を読み取る。
ステップS1004では、フォーム認識モジュール125は、フォームを認識し、差分フォームであるか否かを判断し、差分フォームである場合はステップS1018へ進み、それ以外の場合はステップS1006へ進む。
ステップS1006では、フォーム比較モジュール130は、フォーム比較を行い、最新版であるか否かを判断し、最新版である場合はステップS1008へ進み、それ以外の場合はステップS1010へ進む。
ステップS1008では、ステップS1006からの場合は、フォーム比較モジュール130は、完成フォームデータ記憶モジュール135に完成フォームデータを登録し、ステップS1022からの場合は、差分結合モジュール155は、完成フォームデータ記憶モジュール135に完成フォームデータを登録する。
ステップS1010では、フォーム比較モジュール130は、未完成フォームデータを登録する。
ステップS1012では、差分フォーム作成モジュール140は、差分フォームを作成する。
ステップS1014では、フォーム変更内容記載モジュール980は、差分フォームにフォーム変更内容を記載する。
ステップS1016では、画像読込・出力モジュール110は、差分フォームを出力する。
ステップS1018では、差分結合モジュール155は、差分フォームデータを抽出する。
ステップS1020では、差分結合モジュール155は、未完成フォームデータを検索する。
ステップS1022では、差分結合モジュール155は、フォームデータを結合する。
図12は、第4の実施の形態の構成例についての概念的なモジュール構成図である。
画像処理装置1200は、画像読込・出力モジュール110、フォーム処理モジュール120を有している。フォーム処理モジュール120は、フォーム認識モジュール125、フォーム比較モジュール130、完成フォームデータ記憶モジュール135、差分フォーム作成モジュール140、未完成フォームデータ記憶モジュール145、識別子付与モジュール150、差分結合モジュール155、識別子読み取りモジュール160、入力項目チェックモジュール770、フォーム変更内容記載モジュール980を有している。
画像処理装置1200は、第1の実施の形態の画像処理装置100に入力項目チェックモジュール770、フォーム変更内容記載モジュール980を付加したものであり、第2の実施の形態と第3の実施の形態を結合したものである。したがって、記載された内容をチェックし、差分フォームである文書107Bにはフォームの変更内容が記載されている。
ステップS1302では、画像読込・出力モジュール110は、画像を読み取る。
ステップS1304では、フォーム認識モジュール125は、フォームを認識し、差分フォームであるか否かを判断し、差分フォームである場合はステップS1324へ進み、それ以外の場合はステップS1306へ進む。
ステップS1306では、フォーム比較モジュール130は、フォーム比較を行い、最新版であるか否かを判断し、最新版である場合はステップS1308へ進み、それ以外の場合はステップS1316へ進む。
ステップS1308では、入力項目チェックモジュール770は、入力項目をチェックする。
ステップS1310では、エラーがあるか否かを判断し、ある場合はステップS1312へ進み、それ以外の場合はステップS1314へ進む。
ステップS1312では、入力項目チェックモジュール770は、エラー通知を行う。
ステップS1314では、ステップS1306からの場合は、フォーム比較モジュール130は、完成フォームデータ記憶モジュール135に完成フォームデータを登録し、ステップS1328からの場合は、差分結合モジュール155は、完成フォームデータ記憶モジュール135に完成フォームデータを登録する。
ステップS1316では、フォーム比較モジュール130は、未完成フォームデータを登録する。
ステップS1318では、差分フォーム作成モジュール140は、差分フォームを作成する。
ステップS1320では、フォーム変更内容記載モジュール980は、差分フォームにフォーム変更内容を記載する。
ステップS1322では、画像読込・出力モジュール110は、差分フォームを出力する。
ステップS1324では、差分結合モジュール155は、差分フォームデータを抽出する。
ステップS1326では、差分結合モジュール155は、未完成フォームデータを検索する。
ステップS1328では、差分結合モジュール155は、フォームデータを結合する。
図14は、第5の実施の形態の構成例についての概念的なモジュール構成図である。
第5の実施の形態は、旧版フォームデータと差分フォームデータを連続して読み込んだ場合の処理を行う。前述の実施の形態を比較すると、未完成フォームデータ記憶モジュール145、識別子付与モジュール150、識別子読み取りモジュール160を省略することができる。
画像処理装置1400は、画像読込・出力モジュール1410、フォーム認識モジュール1425、フォーム比較モジュール1430、完成フォームデータ記憶モジュール1435、差分フォーム作成モジュール1440、一括差分結合モジュール1450を有している。
フォーム認識モジュール1425は、画像読込・出力モジュール1410、フォーム比較モジュール1430、一括差分結合モジュール1450と接続されており、フォーム比較モジュール1430にNot included差分フォームデータ1427を渡し、一括差分結合モジュール1450にincluded差分フォームデータ1429を渡す。フォーム認識モジュール1425は、フォーム認識モジュール125と同等の処理を行う。
フォーム比較モジュール1430は、フォーム認識モジュール1425、完成フォームデータ記憶モジュール1435、差分フォーム作成モジュール1440と接続されており、フォーム認識モジュール1425からNot included差分フォームデータ1427を受け取り、完成フォームデータ記憶モジュール1435に最新版1432を渡し、差分フォーム作成モジュール1440にNot最新版1434を渡す。フォーム比較モジュール1430は、フォーム比較モジュール130と同等の処理を行う。
完成フォームデータ記憶モジュール1435は、フォーム比較モジュール1430、一括差分結合モジュール1450と接続されており、フォーム比較モジュール1430から最新版1432を受け取る。完成フォームデータ記憶モジュール1435は、完成フォームデータ記憶モジュール135と同等の処理を行う。
差分フォーム作成モジュール1440は、画像読込・出力モジュール1410、フォーム比較モジュール1430と接続されており、フォーム比較モジュール1430からNot最新版1434を受け取る。差分フォーム作成モジュール1440は、差分フォーム作成モジュール140と同等の処理を行う。
ステップS1502では、画像読込・出力モジュール1410は、画像を読み取る。
ステップS1504では、フォーム認識モジュール1425は、フォームを認識し、差分フォームを含む否かを判断し、含む場合はステップS1516へ進み、それ以外の場合はステップS1506へ進む。
ステップS1506では、フォーム比較モジュール1430は、フォーム比較を行い、最新版であるか否かを判断し、最新版である場合はステップS1508へ進み、それ以外の場合はステップS1510へ進む。
ステップS1508では、ステップS1506からの場合は、フォーム比較モジュール1430は、完成フォームデータ記憶モジュール1435に完成フォームデータを登録し、ステップS1516からの場合は、一括差分結合モジュール1450は、完成フォームデータ記憶モジュール1435に完成フォームデータを登録する。
ステップS1510では、フォーム比較モジュール1430は、未完成フォームデータを登録する。
ステップS1512では、差分フォーム作成モジュール1440は、差分フォームを作成する。
ステップS1514では、画像読込・出力モジュール1410は、差分フォームを出力する。
ステップS1516では、一括差分結合モジュール1450は、元フォームデータ(旧版)と差分フォームデータを結合する。
「プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、プログラムのインストール、実行、プログラムの流通等のために用いられる、プログラムが記録されたコンピュータで読み取り可能な記録媒体をいう。
なお、記録媒体としては、例えば、デジタル・バーサタイル・ディスク(DVD)であって、DVDフォーラムで策定された規格である「DVD−R、DVD−RW、DVD−RAM等」、DVD+RWで策定された規格である「DVD+R、DVD+RW等」、コンパクトディスク(CD)であって、読出し専用メモリ(CD−ROM)、CDレコーダブル(CD−R)、CDリライタブル(CD−RW)等、ブルーレイ・ディスク(Blu−ray(登録商標) Disc)、光磁気ディスク(MO)、フレキシブルディスク(FD)、磁気テープ、ハードディスク、読出し専用メモリ(ROM)、電気的消去及び書換可能な読出し専用メモリ(EEPROM(登録商標))、フラッシュ・メモリ、ランダム・アクセス・メモリ(RAM)、SD(Secure Digital)メモリーカード等が含まれる。
そして、前記のプログラム又はその一部は、前記記録媒体に記録して保存や流通等させてもよい。また、通信によって、例えば、ローカル・エリア・ネットワーク(LAN)、メトロポリタン・エリア・ネットワーク(MAN)、ワイド・エリア・ネットワーク(WAN)、インターネット、イントラネット、エクストラネット等に用いられる有線ネットワーク、又は無線通信ネットワーク、さらにこれらの組み合わせ等の伝送媒体を用いて伝送させてもよく、また、搬送波に乗せて搬送させてもよい。
さらに、前記のプログラムは、他のプログラムの一部分であってもよく、又は別個のプログラムと共に記録媒体に記録されていてもよい。また、複数の記録媒体に分割して記録されていてもよい。また、圧縮や暗号化等、復元可能であればどのような態様で記録されていてもよい。
110…画像読込・出力モジュール
120…フォーム処理モジュール
125…フォーム認識モジュール
130…フォーム比較モジュール
135…完成フォームデータ記憶モジュール
140…差分フォーム作成モジュール
145…未完成フォームデータ記憶モジュール
150…識別子付与モジュール
155…差分結合モジュール
160…識別子読み取りモジュール
210…複合機
220…フォーム処理装置
290…通信回線
700…画像処理装置
770…入力項目チェックモジュール
900…画像処理装置
980…フォーム変更内容記載モジュール
1200…画像処理装置
1400…画像処理装置
1410…画像読込・出力モジュール
1425…フォーム認識モジュール
1430…フォーム比較モジュール
1435…完成フォームデータ記憶モジュール
1440…差分フォーム作成モジュール
1450…一括差分結合モジュール
Claims (5)
- 読込手段から読み込まれた記入済みの文書の定型種類及び情報構造を認識する認識手段、
前記文書に記入された内容を記憶する記憶手段、
前記文書が予め記憶された最新版に該当するか否かを判断し、最新版でなかった場合に、認識された定型種類に対応する予め登録された定型種類の最新版における情報構造と、認識された情報構造との比較を行う比較手段、
比較した結果、変更されている情報構造の差分文書を生成する生成手段、
生成した差分文書を印刷手段へ出力する出力手段、
ユーザーが記入した差分文書が読込手段から読み込まれると、差分文書への記入内容と記憶手段に記憶している文書への記入内容をマージするマージ手段
を具備し、
前記記憶手段は、前記マージ手段がマージした内容で記憶済みの内容を置き換えて記憶する、
情報処理装置。 - 前記記憶手段は、記憶する内容を検査し、記載すべき項目がすべて記載されていない場合は、内容が適していない旨を出力する、
請求項1に記載の情報処理装置。 - 前記出力手段は、前記比較による結果に基づいて、前記差分文書に説明文を付加して前記印刷手段へ出力する、
請求項1又は2に記載の情報処理装置。 - 前記マージ手段は、ユーザーが記入した文書と差分文書が読込手段から読み込まれると、該文書の記入内容と該差分文書の記入内容をマージする、
請求項1から3のいずれか一項に記載の情報処理装置。 - コンピュータを、
読込手段から読み込まれた記入済みの文書の定型種類及び情報構造を認識する認識手段、
前記文書に記入された内容を記憶する記憶手段、
前記文書が予め記憶された最新版に該当するか否かを判断し、最新版でなかった場合に、認識された定型種類に対応する予め登録された定型種類の最新版における情報構造と、認識された情報構造との比較を行う比較手段、
比較した結果、変更されている情報構造の差分文書を生成する生成手段、
生成した差分文書を印刷手段へ出力する出力手段、
ユーザーが記入した差分文書が読込手段から読み込まれると、差分文書への記入内容と記憶手段に記憶している文書への記入内容をマージするマージ手段
として機能させ、
前記記憶手段は、前記マージ手段がマージした内容で記憶済みの内容を置き換えて記憶する、
情報処理プログラム。
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