JP6677117B2 - 画像処理装置、画像処理システム及び画像処理プログラム - Google Patents

画像処理装置、画像処理システム及び画像処理プログラム Download PDF

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Description

本発明は、画像処理装置、画像処理システム及び画像処理プログラムに関する。
特許文献1には、ユーザーへの負担を抑えた代理印刷を可能とする画像形成装置を提供することを課題とし、MFPは、PCから登録されたジョブを記憶し、このようなジョブには、代理印刷用のジョブが含まれ、代理印刷用のジョブについて、MFPでは、当該ジョブを登録させたユーザー(オーナーユーザー)、及び、当該ジョブの印刷を許可されたユーザー(許可ユーザー)が登録され、MFPでは、許可ユーザーがログインしたときに、当該ユーザーが許可ユーザーとされるジョブが登録されている場合には、その旨が報知されることが開示されている。
特許文献2には、ユーザーが別のユーザーに処理の代行を依頼した場合に、代行して実行された処理の結果を、依頼したユーザーに通知することを課題とし、MFPは、ユーザー識別情報に関連する代行アカウントを発行する代行アカウント管理部と、ユーザー識別情報と、そのユーザーが携帯する携帯通信端末の電話番号とを関連付けるユーザーデータを記憶するアカウントデータベースと、代行アカウントが入力されることを条件に、該代行アカウントに基づく処理の実行を許可するアカウント管理部と、代行アカウントに基づいて処理を実行させるための実行指示が入力されると、処理を実行するジョブ管理部と、実行された処理結果を、ユーザーデータで該代行アカウントに関連付けられた携帯通信端末に送信する状態通知部と、を備えることが開示されている。
特許文献3には、出力権限を有しない人物による不正な文書出力を防止しつつ、文書出力を簡易に指示することを課題とし、複合機は、出力指示用紙を画像読み取りし、その画像から文書の識別情報(印刷領域の印刷内容)及び当該文書の出力が許可された人物に固有の特徴情報(印刷領域の印刷内容)を抽出すると共に、画像読み取りを指示した人物(一時ユーザー)の顔を撮影してその特徴情報を検出し、当該検出した特徴情報が出力指示用紙の画像から抽出した特徴情報に適合する場合に、出力指示用紙の画像から抽出した識別情報に該当する文書を、その特徴情報とともに用紙に印刷出力し、また、出力指示用紙における印刷領域を上書きして、印刷領域に記録されている出力制限に関する情報等の内容を更新することが開示されている。
特許文献4には、煩わしい操作が不要であり、かつ、成りすましを防止可能なユーザー認証を簡易な方法で行うとともに、印刷物が誤って別のユーザーに見られることを回避可能な制御装置を実現することを課題とし、制御装置は、撮像装置の撮像画像の中からユーザーの顔の位置を検知する顔位置検知部と、検知された位置の撮像画像の部分画像と登録顔画像との照合を行い、一致する登録顔画像を抽出する顔認識処理部と、抽出された登録顔画像に対応するユーザー名を特定するユーザー認証部と、特定されたユーザー名が付加された印刷データを複合機が受信しているか否かを確認し、受信していると確認された場合に、複合機の画像形成部に対して、当該印刷データに基づく画像の形成を行わせるデータ確認部とを備えることが開示されている。
特開2013−084179号公報 特開2008−040564号公報 特開2011−009907号公報 特開2009−147452号公報
文書を印刷する画像処理装置がある。
ところで、画像処理装置があったとしても、一般的には、ユーザーが所持している情報処理装置に記憶されていない文書を印刷することはできない。特許文献1に記載の技術では、オーナーユーザー以外に印刷を許可された許可ユーザーは印刷ができることが記載されている。しかし、その許可ユーザーは予め登録されている必要がある。
本発明は、予め登録されていないユーザーであっても、文書を取得して印刷できるようにした画像処理装置、画像処理システム及び画像処理プログラムを提供することを目的としている。
かかる目的を達成するための本発明の要旨とするところは、次の各項の発明に存する。
請求項1の発明は、顔を撮影した第1の顔画像と文書送信の依頼とを、依頼先に送信する送信手段と、前記送信手段による送信に応じて、文書を取得する取得手段と、前記第1の顔画像と受信した後に撮影した第2の顔画像が一致した場合は、前記文書を印刷する印刷手段を有する画像処理装置である。
請求項2の発明は、前記取得手段は、前記依頼先から前記文書を取得する、又は、該依頼先から転送が行われた転送先から前記文書を取得する、請求項1に記載の画像処理装置である。
請求項3の発明は、顔を撮影した第1の顔画像と文書送信の依頼とを、依頼先に送信する送信手段と、前記送信手段による送信に応じて、文書を取得する取得手段と、前記第1の顔画像と受信した後に撮影した第2の顔画像が一致した場合は、前記文書を印刷する印刷手段を有する画像処理装置と、前記送信手段によって送信された前記第1の顔画像と前記依頼とを受信する受信手段と、前記第1の顔画像を提示した後、前記依頼に対応する文書を前記画像処理装置によって取得可能な状態とする処理を行う処理手段を有する情報処理装置を具備する画像処理システムである。
請求項4の発明は、前記情報処理装置は、前記第1の顔画像又は前記依頼に基づいて、前記依頼先がアクセス可能な文書から、該依頼の文書を抽出する抽出手段をさらに有し、前記処理手段は、前記抽出手段によって抽出された文書を、前記画像処理装置によって取得可能な状態とする処理を行う、請求項3に記載の画像処理システムである。
請求項5の発明は、前記処理手段は、前記依頼先がアクセス可能な文書から、前記依頼の文書を抽出できなかった場合は、前記第1の顔画像と前記依頼とを、他の依頼先に送信する、請求項4に記載の画像処理システムである。
請求項6の発明は、コンピュータを、顔を撮影した第1の顔画像と文書送信の依頼とを、依頼先に送信する送信手段と、前記送信手段による送信に応じて、文書を取得する取得手段と、前記第1の顔画像と受信した後に撮影した第2の顔画像が一致した場合は、前記文書を印刷する印刷手段として機能させるための画像処理プログラムである。
請求項1の画像処理装置によれば、予め登録されていないユーザーであっても、文書が取得されて、印刷が行われる。
請求項2の画像処理装置によれば、依頼先から文書が取得される、又は、依頼先から転送が行われた転送先から文書が取得される。
請求項3の画像処理システムによれば、予め登録されていないユーザーであっても、文書を取得して印刷が行われる。
請求項4の画像処理システムによれば、第1の顔画像又は依頼に基づいて、依頼先がアクセス可能な文書から、依頼の文書が抽出される。
請求項5の画像処理システムによれば、依頼先がアクセス可能な文書から、依頼の文書を抽出できなかった場合、第1の顔画像と依頼とが、他の依頼先に送信される。
請求項6の画像処理プログラムによれば、予め登録されていないユーザーであっても、文書が取得されて、印刷が行われる。
本実施の形態の構成例についての概念的なモジュール構成図である。 本実施の形態を利用したシステム構成例を示す説明図である。 本実施の形態による処理例を示すフローチャートである。 本実施の形態による処理例を示すフローチャートである。 本実施の形態による処理例を示すフローチャートである。 本実施の形態による処理例を示すフローチャートである。 本実施の形態による処理対象例である依頼文書を示す説明図である。 本実施の形態による処理対象例である印刷ユーザーの顔画像を示す説明図である。 本実施の形態による処理対象例である代理登録依頼文書を示す説明図である。 本実施の形態による処理対象例である登録文書を示す説明図である。 印刷情報管理テーブルのデータ構造例を示す説明図である。 印刷情報管理テーブルのデータ構造例を示す説明図である。 代理登録依頼情報管理テーブルのデータ構造例を示す説明図である。 本実施の形態を実現するコンピュータのハードウェア構成例を示すブロック図である。
以下、図面に基づき本発明を実現するにあたっての好適な一実施の形態の例を説明する。
図1は、本実施の形態の構成例についての概念的なモジュール構成図を示している。
なお、モジュールとは、一般的に論理的に分離可能なソフトウェア(コンピュータ・プログラム)、ハードウェア等の部品を指す。したがって、本実施の形態におけるモジュールはコンピュータ・プログラムにおけるモジュールのことだけでなく、ハードウェア構成におけるモジュールも指す。それゆえ、本実施の形態は、それらのモジュールとして機能させるためのコンピュータ・プログラム(コンピュータにそれぞれの手順を実行させるためのプログラム、コンピュータをそれぞれの手段として機能させるためのプログラム、コンピュータにそれぞれの機能を実現させるためのプログラム)、システム及び方法の説明をも兼ねている。ただし、説明の都合上、「記憶する」、「記憶させる」、これらと同等の文言を用いるが、これらの文言は、実施の形態がコンピュータ・プログラムの場合は、記憶装置に記憶させる、又は記憶装置に記憶させるように制御するという意味である。また、モジュールは機能に一対一に対応していてもよいが、実装においては、1モジュールを1プログラムで構成してもよいし、複数モジュールを1プログラムで構成してもよく、逆に1モジュールを複数プログラムで構成してもよい。また、複数モジュールは1コンピュータによって実行されてもよいし、分散又は並列環境におけるコンピュータによって1モジュールが複数コンピュータで実行されてもよい。なお、1つのモジュールに他のモジュールが含まれていてもよい。また、以下、「接続」とは物理的な接続の他、論理的な接続(データの授受、指示、データ間の参照関係等)の場合にも用いる。「予め定められた」とは、対象としている処理の前に定まっていることをいい、本実施の形態による処理が始まる前はもちろんのこと、本実施の形態による処理が始まった後であっても、対象としている処理の前であれば、そのときの状況・状態にしたがって、又はそれまでの状況・状態にしたがって定まることの意を含めて用いる。「予め定められた値」が複数ある場合は、それぞれ異なった値であってもよいし、2以上の値(もちろんのことながら、全ての値も含む)が同じであってもよい。また、「Aである場合、Bをする」という記載は、「Aであるか否かを判断し、Aであると判断した場合はBをする」の意味で用いる。ただし、Aであるか否かの判断が不要である場合を除く。
また、システム又は装置とは、複数のコンピュータ、ハードウェア、装置等がネットワーク(一対一対応の通信接続を含む)等の通信手段で接続されて構成されるほか、1つのコンピュータ、ハードウェア、装置等によって実現される場合も含まれる。「装置」と「システム」とは、互いに同義の用語として用いる。もちろんのことながら、「システム」には、人為的な取り決めである社会的な「仕組み」(社会システム)にすぎないものは含まない。
また、各モジュールによる処理毎に又はモジュール内で複数の処理を行う場合はその処理毎に、対象となる情報を記憶装置から読み込み、その処理を行った後に、処理結果を記憶装置に書き出すものである。したがって、処理前の記憶装置からの読み込み、処理後の記憶装置への書き出しについては、説明を省略する場合がある。なお、ここでの記憶装置としては、ハードディスク、RAM(Random Access Memory)、外部記憶媒体、通信回線を介した記憶装置、CPU(Central Processing Unit)内のレジスタ等を含んでいてもよい。
本実施の形態である画像処理システムは、文書を印刷するものであって、図1の例に示すように、画像処理装置100とユーザー端末150を有している。ここで文書(ファイルともいわれる)とは、テキストデータ、数値データ、図形データ、画像データ、動画データ、音声データ等、又はこれらの組み合わせであり、記憶、編集及び検索等の対象となり、システム又は利用者間で個別の単位として交換できるものをいい、これらに類似するものを含む。具体的には、文書作成プログラムによって作成された文書、画像読取装置(スキャナ、カメラ等)で読み込まれた画像、Webページ等を含む。
近年、モバイル端末等の普及にともない、場所を問わず文書を登録できるようになり、コンビニエンスストアー等に設置された画像処理装置の前でファイルを登録し、その場で印刷するといったケースが出てきた。これは印刷することを目的にコンビニエンスストアーに行って印刷するのではなく、買い物など別の目的でコンビニエンスストアーに行った“ついで”に印刷するといった、よりファイル登録が手軽にできるようになったため、利用シーン(ニーズ)の幅が広がった結果である。
しかし「コンビニエンスストアーでついでに印刷」のニーズを満たす上で、従来技術では、“その場でユーザーが保有していない文書は印刷できない”といった問題がある。具体例を次に列挙する。
・自分のモバイル端末ではなく、他人のモバイル端末で撮影した写真を印刷したい。なお、その写真の受け渡し、共有は行っていない状態である。
・自分のモバイル端末又はクラウド上に入れ忘れた文書を印刷したい。
・自分のモバイル端末が電池切れの状態であるが、文書を印刷したい。つまり、実質的にその場で文書を保有していない状態である。
そこで、本実施の形態は、その場で(印刷したくなった場合に)、自分は保有していないが、他人が保有する文書を取得して、印刷可能とするものである。
画像処理装置100は、顔撮影モジュール105、スキャンモジュール110、代理登録依頼情報作成モジュール115、情報送受信モジュール120、印刷情報記憶モジュール125、ファイル登録結果通知モジュール130、印刷出力可否判定モジュール135、印刷出力モジュール140を有している。画像処理装置100は、印刷ユーザー側が用いるものである。画像処理装置100は、例えば、複合機(スキャナ、プリンタ、複写機、ファックス等のいずれか2つ以上の機能を有している画像処理装置)である。
顔撮影モジュール105は、代理登録依頼情報作成モジュール115、印刷出力可否判定モジュール135と接続されている。顔撮影モジュール105は、画像処理装置100の利用者の顔を撮影する。顔撮影モジュール105は、一人の利用者に対して、2回の撮影を行う。撮影した顔画像は、代理登録依頼情報作成モジュール115、印刷出力可否判定モジュール135で利用される。
1回目は、依頼を送信する前に撮影を行う。例えば、依頼の文書を作成する際のユーザーの顔を撮影するようにしてもよいし、また、送信する直前の(送信指示を行った)ユーザーの顔を撮影するようにしてもよい。「依頼の文書を作成する際」として、具体的には、依頼文が記載された紙文書をスキャン操作しているユーザーの顔を撮影するようにしてもよいし、画像処理装置100のタッチパネル等を用いて依頼文を作成している(打ち込んでいる)ユーザーの顔を撮影するようにしてもよい。
2回目は、印刷を行う前に撮影を行う。例えば、文書を取得する際のユーザーの顔を撮影するようにしてもよいし、また、印刷する直前の(印刷指示を行った)ユーザーの顔を撮影するようにしてもよい。「文書を取得する際」として、具体的には、文書の取得ができるようになった状態であることの通知を画像処理装置100が行い、その後に、画像処理装置100の前に来たユーザーの顔を撮影するようにしてもよいし、文書の取得の指示又は文書の確認のために行うプレビュー提示の指示を行ったユーザーの顔を撮影するようにしてもよい。
スキャンモジュール110は、代理登録依頼情報作成モジュール115と接続されている。スキャンモジュール110は、スキャナで紙文書を読み込む。例えば、前述したように、印刷ユーザーが作成した依頼文が記載された紙文書を読み込んでもよい。読み込んだ画像は、2値画像、多値画像(カラー画像を含む)であってもよい。そして、読み込む文書は、1枚であってもよいし、複数枚であってもよい。読み込んだ画像は、代理登録依頼情報作成モジュール115で利用される。
代理登録依頼情報作成モジュール115は、顔撮影モジュール105、スキャンモジュール110、情報送受信モジュール120と接続されている。代理登録依頼情報作成モジュール115は、ユーザーの操作にしたがって、文書送信の依頼(依頼の文書)を作成する。例えば、前述したように、スキャンモジュール110が読み込んだ画像(依頼文が記載された紙文書を読み込んだ画像)を受け取るようにしてもよいし、画像処理装置100のタッチパネル等に対するユーザーの操作にしたがって、依頼文を作成してもよい。そして、顔を撮影した第1の顔画像(顔撮影モジュール105が1回目に撮影したユーザーの顔画像)と文書送信の依頼(以下、代理登録依頼情報ともいう)とを、情報送受信モジュール120を介して、依頼先であるユーザー端末150に送信する。例えば、送信として、電子メール、チャット、電子掲示板、ソーシャルメディアを用いた通知、プッシュ通知等であってもよい。
代理登録依頼情報作成モジュール115の処理によって、代理登録ユーザー(ユーザー端末150のユーザー)が、実際に印刷ユーザー(画像処理装置100のユーザー)の顔を人目で確認することができ、また、画像処理装置100が代理登録依頼情報をユーザー端末150に送信することで成りすましを防止することができる。
情報送受信モジュール120は、代理登録依頼情報作成モジュール115、印刷情報記憶モジュール125、ユーザー端末150の情報送受信モジュール155と接続されている。情報送受信モジュール120は、ユーザー端末150(情報送受信モジュール155)との通信を行う。特に、第1の顔画像と文書送信の依頼とをユーザー端末150に送信し、ユーザー端末150から印刷対象の文書又はその文書がサーバー等に登録されたことの旨を示す通知を受信する。
印刷情報記憶モジュール125は、情報送受信モジュール120、ファイル登録結果通知モジュール130、印刷出力可否判定モジュール135と接続されている。印刷情報記憶モジュール125は、代理登録依頼情報作成モジュール115による送信に応じて、ユーザー端末150から情報送受信モジュール120を介して文書を取得し、記憶する。そして、文書を取得したことをファイル登録結果通知モジュール130に通知する。ここで「文書の取得」には、依頼先から送信された電子メール等に添付された文書を受信すること、依頼先が格納した先のサーバーから文書を取得(ダウンロード)すること等が含まれる。後者の例として、ネットプリントに関する技術がある。ネットプリントは、インターネット等の通信回線で接続されたサーバー等に事前に文書を登録し、コンビニエンスストアーに設置された画像処理装置100で印刷可能なサービスである。
また、印刷情報記憶モジュール125は、依頼先であるユーザー端末150から文書を取得する、又は、その依頼先であるユーザー端末150から転送が行われた転送先から文書を取得するようにしてもよい。
ファイル登録結果通知モジュール130は、印刷情報記憶モジュール125と接続されている。ファイル登録結果通知モジュール130は、文書を取得したことを、印刷ユーザーに通知する。通知方法として、例えば、文書を取得したことを示す音声をスピーカーから出力すること、その旨を示す画像を液晶ディスプレイ等の表示装置に表示すること等、これらの組み合わせがある。
印刷出力可否判定モジュール135は、顔撮影モジュール105、印刷情報記憶モジュール125、印刷出力モジュール140と接続されている。印刷出力可否判定モジュール135は、第1の顔画像と受信した後に撮影した第2の顔画像が一致するか否か(同じ人物であるか否か)を判定し、一致した場合は、印刷情報記憶モジュール125が取得した文書を印刷出力モジュール140に印刷させる。一致しない場合は、その文書を印刷させない。印刷出力可否判定モジュール135によって、事前に印刷ユーザーのユーザー登録が不要になり、また、依頼時時点の顔画像と最新の顔画像とを比較するので、判定精度を向上させることができる。
なお、文書の印刷後は、取得した文書を削除してもよい。また、サーバー等に格納された文書も削除してもよい。
印刷出力モジュール140は、印刷出力可否判定モジュール135と接続されている。印刷出力モジュール140は、印刷出力可否判定モジュール135の制御によって文書を印刷する。
ユーザー端末150は、情報送受信モジュール155、代理登録依頼情報通知モジュール160、代理登録依頼情報記憶モジュール165、ファイル登録モジュール170を有している。ユーザー端末150は、代理登録ユーザー側が用いるものである。ユーザー端末150は、印刷ユーザーが印刷したい文書を保持している、又は、取得することができるものである。ユーザー端末150は、例えば、パーソナルコンピュータ(ノートPCを含む)、携帯情報通信機器(携帯電話、スマートフォン、モバイル機器、ウェアラブルコンピュータ等を含む)等である。
情報送受信モジュール155は、代理登録依頼情報記憶モジュール165、ファイル登録モジュール170、画像処理装置100の情報送受信モジュール120と接続されている。情報送受信モジュール155は、画像処理装置100(情報送受信モジュール120)との通信を行う。特に、第1の顔画像と文書送信の依頼とを画像処理装置100から受信し、印刷対象の文書又はその文書がサーバー等に登録されたことの旨を示す通知を画像処理装置100に送信する。
代理登録依頼情報通知モジュール160は、代理登録依頼情報記憶モジュール165と接続されている。代理登録依頼情報通知モジュール160は、代理登録依頼情報が追加されたことを検知し、代理登録ユーザーに通知する。例えば、依頼を受信したことを示す音声をスピーカーから出力すること、その旨を示す画像を液晶ディスプレイ等の表示装置に表示すること等がある。
代理登録依頼情報記憶モジュール165は、情報送受信モジュール155、代理登録依頼情報通知モジュール160、ファイル登録モジュール170と接続されている。代理登録依頼情報記憶モジュール165は、画像処理装置100の情報送受信モジュール120によって送信された第1の顔画像と依頼とを、情報送受信モジュール155を介して受信する。つまり、印刷ユーザーから受信した代理登録依頼情報を受信して記憶する。この代理登録依頼情報は、代理登録依頼情報通知モジュール160、ファイル登録モジュール170に利用される。
そして、代理登録依頼情報記憶モジュール165は、第1の顔画像を提示した後、依頼に対応する文書を画像処理装置100によって取得可能な状態とする処理を行う。ここで「第1の顔画像を提示」とは、ユーザー端末150の液晶ディスプレイ等の表示装置に第1の顔画像を表示し、そのユーザー端末150の所持者(又は電子メールアドレスのユーザー)が視認可能にすることである。また「文書を画像処理装置100によって取得可能な状態」とは、電子メール等に文書を添付して返信することを行ってもよいし、前述したネットプリントにおけるサーバー等に文書を、ファイル登録モジュール170を介して登録(アップロード)することであってもよい。
また、代理登録依頼情報記憶モジュール165は、第1の顔画像又は依頼に基づいて、依頼先であるユーザー端末150がアクセス可能な文書から、その依頼の文書(又は候補)を抽出するようにしてもよい。つまり、ユーザー端末150のユーザーの操作なし(又は、候補文書の選択操作を行うこと)で、自動的に文書を抽出するものである。例えば、依頼文の構文解析を行い、文書名を抽出し、その文書名の文書を検索するようにしてもよい。また、第1の顔画像から人物の認証を行い、その人が作成等した文書を検索するようにしてもよいし、その第1の顔画像と同じ人物が撮影された写真を検索するようにしてもよい。
そして、代理登録依頼情報記憶モジュール165は、抽出した文書を、画像処理装置100によって取得可能な状態とする処理を行う。例えば、第1の顔画像と依頼の特徴情報を利用し、代理登録ユーザー(ユーザー端末150のユーザー)が保有する文書から該当文書を自動で抽出することができ、代理登録ユーザーの負荷を軽減することができる。
また、代理登録依頼情報記憶モジュール165は、ユーザー端末150がアクセス可能な文書から、依頼された文書を抽出できなかった場合は、第1の顔画像と依頼とを、他の依頼先に送信するようにしてもよい。例えば、代理登録ユーザー(ユーザー端末150のユーザー)が該当文書を保有していない場合、その代理登録ユーザーが別のユーザーに代理登録を依頼(つまり、転送)することができ、印刷ユーザー(画像処理装置100のユーザー)の負荷を軽減することができる。他の依頼先(他のユーザー端末150)は、このユーザー端末150と同等の処理を行う。つまり、ユーザー端末150によって転送された第1の顔画像と依頼とを受信し、依頼に対応する文書を画像処理装置100によって取得可能な状態とする処理を行う。さらに、この他の依頼先(第2の依頼先)は、さらに他の依頼先(第3の依頼先)に転送してもよい。「依頼された文書を抽出できなかった場合」には、代理登録ユーザーが判断し、その旨を示す操作があった場合であってもよいし、前述したように、依頼の文書を自動的に検索して、該当文書がなかった場合であってもよい。
ファイル登録モジュール170は、情報送受信モジュール155、代理登録依頼情報記憶モジュール165と接続されている。ファイル登録モジュール170は、代理登録依頼情報記憶モジュール165の制御にしたがって、文書をサーバー等に登録する。
図2は、本実施の形態を利用したシステム構成例を示す説明図である。
コンビニエンスストアー200には、画像処理装置100が設置されている。画像処理装置100は、印刷ユーザー210によって利用される。ユーザー端末150は、代理登録ユーザー250によって利用される。印刷ユーザー210は、コンビニエンスストアー200に設置された画像処理装置100で操作を行うユーザーである。印刷したい文書を保有していない人である。代理登録ユーザー250は、印刷ユーザー210が印刷したい文書を保有している。印刷ユーザー210とは一緒にいない可能性がある。コンビニエンスストアー200とは別の場所にて依頼を受けて文書の送信又は登録を行う。なお、ユーザー端末150が携帯情報通信機器である場合は、場所を問わず文書の送信又は登録ができる状態である。
コンビニエンスストアー200内の画像処理装置100、ユーザー端末150A、ユーザー端末150B、ユーザー端末150C、ファイルサーバー270は、通信回線290を介してそれぞれ接続されている。通信回線290は、無線、有線、これらの組み合わせであってもよく、例えば、通信インフラとしてのインターネット、イントラネット等であってもよい。また、前述したネットプリントにおけるサーバーとしてのファイルサーバー270による機能は、クラウドサービスとして実現してもよい。
例えば、以下に示す処理が行われる。印刷ユーザー210は、コンビニエンスストアー200に買い物のために立ち寄る。その際に、買い物のついでに印刷をしたいとする。しかし、印刷ユーザー210が所持している携帯端末には、印刷したい文書(電信文書)が格納されていないため、その文書を有している代理登録ユーザー250Aに、画像処理装置100を用いて依頼の電子メールを送信する。その依頼の作成のために、印刷ユーザー210の顔を撮影する。したがって、依頼には、印刷ユーザー210の顔画像(第1の顔画像)と依頼文が含まれている。代理登録ユーザー250Aは、ユーザー端末150Aで、その電子メールを受信し、顔画像を表示して、印刷ユーザー210からの依頼であることを確認し、依頼のあった文書を電子メールで画像処理装置100に返信する。画像処理装置100は、文書を受信したことを印刷ユーザー210に通知する。印刷ユーザー210は、買い物のために、画像処理装置100から離れている場合があるからである。そして、画像処理装置100は、印刷ユーザー210の顔を撮影(第2の顔画像)して、第1の顔画像と第2の顔画像を比較して、同一人物であると判定した場合は、受信した文書を印刷する。なお、ユーザー端末150Aは、文書を電子メールで返信するのではなく、その文書をファイルサーバー270に格納してもよい。そして、ユーザー端末150Aは、文書の格納先(例えば、ファイルサーバー270内の記憶場所を示すURL(Uniform Resource Locator)等)を画像処理装置100に通知し、画像処理装置100は、ファイルサーバー270から文書を取得してもよい。
図3は、本実施の形態(画像処理装置100)による処理例を示すフローチャートである。例えば、印刷ユーザー210は、コンビニエンスストアー200の画像処理装置100の前にいるが、印刷したい写真データは代理登録ユーザー250のモバイル端末(ユーザー端末150)で撮影したものであり、印刷ユーザー210は保有していないため、ファイル登録を実施することができない。
ステップS302では、依頼文書を作成する。前述の例では、印刷ユーザー210は、代理登録ユーザー250に代理登録を依頼するため、代理登録の依頼文書を作成する。なお、依頼文書は代理登録ユーザー250によって人目で確認されるため、フォーマットは問わない。例えば、図7に示す依頼文書700を作成する。依頼文書700には、依頼内容として、「2月上旬スキーツアーの集合写真を登録して下さい。富士太郎」が記載されている。これは、紙文書に記載したものをスキャンしてもよいし、画像処理装置100のタッチパネル等を用いて作成したものであってもよい。
ステップS304では、依頼文書を登録する。ステップS304の処理の詳細については、図4の例に示すフローチャートを用いて後述する。
ステップS306では、依頼文書を送信する。具体的には、印刷ユーザー210の操作にしたがって、画像処理装置100は、代理登録依頼情報の送信先として、代理登録ユーザー250の電子メールアドレス、又は電話番号(キャリアメール)を指定し、代理登録依頼情報を添付して電子メールを送信する。
送信を実行後、画像処理装置100は受付番号を発行し、それを提示する。印刷ユーザー210は、受付番号を確認する。そして、印刷ユーザー210は、代理登録ユーザー250の操作にしたがって、代理登録のフロー(図5の例に示すフローチャートによる処理例)が完了するまで待機する。なお、画像処理装置100は、近距離通信等を用いて、受付番号を、印刷ユーザー210が有しているモバイル端末に通知してもよい。
図4は、本実施の形態(画像処理装置100)による処理例を示すフローチャートである。
ステップS402では、依頼文書のスキャン指示を受け付ける。
ステップS404では、依頼文書をスキャンする。
ステップS406では、スキャン指示者(印刷ユーザー210)の顔を撮影する。
ステップS408では、依頼文書の電子データ(スキャン画像)と顔画像を関連付ける。
ステップS410では、例えば、印刷情報管理テーブル1100を作成する。図11は、印刷情報管理テーブル1100のデータ構造例を示す説明図である。印刷情報管理テーブル1100は、PRINT_ID欄1110、USER_DATA欄1120、PRINT_DATA欄1130、受付番号欄1140を有している。PRINT_ID欄1110は、本実施の形態(画像処理装置100)において、印刷指示を一意に識別するための情報(プリントID(PRINT_ID):IDentification)を記憶している。USER_DATA欄1120は、その印刷指示を行ったユーザーの顔画像(第1の顔画像)を記憶している。PRINT_DATA欄1130は、印刷する文書を記憶している。なお、ステップS410では、何も記憶されていない状態である。文書を取得した時点で、文書が記憶される。文書そのものであってもよいし、その文書の格納場所(URL等)であってもよい。受付番号欄1140は、受付番号を記憶している。
また、他の画像処理装置100によって同様に、印刷情報管理テーブル1200が作成されてもよい。図12は、印刷情報管理テーブル1200のデータ構造例を示す説明図である。印刷情報管理テーブル1200は、PRINT_ID欄1210、USER_DATA欄1220、PRINT_DATA欄1230、受付番号欄1240を有しており、印刷情報管理テーブル1100と同様のデータ構造を有している。
前述の例では、印刷ユーザー210の操作にしたがって、作成した依頼文書を画像処理装置100でスキャンする。また、依頼文書のスキャン時に画像処理装置100によって印刷ユーザー210の顔が撮影される。スキャンした依頼文書の電子データと撮影された顔画像を関連付け、代理登録依頼情報を作成する。顔画像として、図8の例に示す印刷ユーザーの顔画像800があり、関連付けられた代理登録依頼情報として、図9の例に示す代理登録依頼文書900がある。代理登録依頼文書900は、依頼文書700と印刷ユーザーの顔画像800を合成したものである。ステップS306では、代理登録依頼文書900が送信される。
図5は、本実施の形態(ユーザー端末150)による処理例を示すフローチャートである。
ステップS502では、依頼文書を受信する。代理登録ユーザー250は、代理登録依頼情報が添付された電子メールをユーザー端末150で受信する。代理登録ユーザー250には、ユーザー端末150の電子メール着信機能によって、代理登録依頼情報が通知される。前述の例では、代理登録依頼文書900を受信する。
ステップS504では、依頼文書を確認する。例えば、ユーザー端末150は、受信した代理登録依頼文書900を液晶ディスプレイ等の表示装置に代理登録依頼文書900を提示する。つまり、代理登録ユーザー250は、電子メールに添付された代理登録依頼文書900を人目で確認し、代理登録依頼文書900に対してそれぞれ次の判断をする。
(1)顔画像の部分(印刷ユーザーの顔画像800):印刷ユーザー210の真偽の判断
(2)依頼文書の部分(依頼文書700):登録する文書の判断
(3)顔画像と依頼文書(代理登録依頼文書900):印刷ユーザー210に対する印刷許可の判断
ステップS506では、依頼文書の確認の結果、OKならばステップS508へ進み、NGならば処理を終了する(ステップS598)。つまり、代理登録ユーザー250がファイル登録をしないと判断した場合(ステップS506:NG)は処理を終了する(ステップS598)。
ステップS508では、ファイルを登録する。例えば、図10に示す登録文書1000(印刷ユーザー210から依頼された文書、具体的には、「2月上旬スキーツアーの集合写真」)を登録する。代理登録ユーザー250の操作にしたがって、代理登録依頼情報の顔画像(印刷ユーザー210の顔画像)と文書を関連付けて登録する。具体的には、代理登録依頼情報管理テーブル1300を作成する。図13は、代理登録依頼情報管理テーブル1300のデータ構造例を示す説明図である。代理登録依頼情報管理テーブル1300は、REQUEST_ID欄1310、USER_DATA欄1320、DOCUMENT_DATA欄1330、登録文書欄1340、SOURCE欄1350を有している。REQUEST_ID欄1310は、本実施の形態(ユーザー端末150)において、画像処理装置100からの要求を一意に識別するためのリクエストID(REQUEST_ID)を記憶している。USER_DATA欄1320は、その要求を行ったユーザーの顔画像(第1の顔画像、印刷ユーザーの顔画像800)を記憶している。DOCUMENT_DATA欄1330は、電子メールに添付された依頼文書(代理登録依頼文書900)を記憶している。登録文書欄1340は、その依頼に対応する文書(登録文書1000)を記憶している。SOURCE欄1350は、その依頼を送信した画像処理装置100の識別情報(具体的には、画像処理装置100の名称、IPアドレス等)を記憶している。
ステップS510では、印刷情報を送信する。例えば、登録文書1000を画像処理装置100に返信する。なお、登録文書1000をファイルサーバー270に登録し、その記憶場所を示すURLを画像処理装置100に返信するようにしてもよい。
図6は、本実施の形態(画像処理装置100)による処理例を示すフローチャートである。
ステップS602では、印刷情報を受信する。画像処理装置100は、代理登録ユーザー250の操作によってユーザー端末150から送信された印刷情報(登録文書1000)を受信する。依頼した文書を取得したことを印刷ユーザー210に対して、受付番号を音声、画像等で通知する。そして、印刷ユーザー210は、画像処理装置100による通知を受けて、画像処理装置100の前に移動し、印刷出力の手続きを開始する。
ステップS604では、顔認証を行う。印刷ユーザー210は、画像処理装置100で受付番号を入力する。受付番号入力時に画像処理装置100によって印刷ユーザー210の顔の撮影が行われる。画像処理装置100は、撮影した顔画像(第2の顔画像)と印刷情報管理テーブル1100のUSER_DATA欄1120内の顔画像(第1の顔画像)の特徴点をそれぞれ抽出し、同一人物か否かの判定を行う。異なる人物と判定された場合(ステップS606:NG)は処理を中断し(ステップS698)、同一人物と判定された場合(ステップS606:OK)、関連付けられたファイルの印刷を許可する。なお、ここでの処理は、2つの顔画像が同じであるか否かを判断できるものであればよく、第1の顔画像を撮影した時から第2の顔画像を撮影した時までは短く、撮影するカメラ(画像処理装置100の顔撮影モジュール105)も同じであり、また、環境も同じ(画像処理装置100の前)であることから、簡単な比較処理(例えば、顔の要素(目、眉、鼻、口等)の位置関係の比較等)であってもよい。もちろんのことながら、2つの顔画像からそれぞれ人物を特定し、その特定された人物が同一人物であるか否かを判断するようにしてもよい。
ステップS606では、顔認証の結果、OKならばステップS608へ進み、NGならば処理を終了する(ステップS698)。
ステップS608では、印刷出力を行う。例えば、印刷ユーザー210は、取得された文書のプレビューを確認し、問題がなければ印刷出力を実行する。
図14を参照して、本実施の形態の画像処理装置100、ユーザー端末150のハードウェア構成例について説明する。図14に示す構成は、例えばパーソナルコンピュータ(PC)等によって構成されるものであり、スキャナ等のデータ読み取り部1417と、プリンタ等のデータ出力部1418を備えたハードウェア構成例を示している。
CPU(Central Processing Unit)1401は、前述の実施の形態において説明した各種のモジュール、すなわち、顔撮影モジュール105、スキャンモジュール110、代理登録依頼情報作成モジュール115、情報送受信モジュール120、印刷情報記憶モジュール125、ファイル登録結果通知モジュール130、印刷出力可否判定モジュール135、印刷出力モジュール140、情報送受信モジュール155、代理登録依頼情報通知モジュール160、代理登録依頼情報記憶モジュール165、ファイル登録モジュール170等の各モジュールの実行シーケンスを記述したコンピュータ・プログラムにしたがった処理を実行する制御部である。
ROM(Read Only Memory)1402は、CPU1401が使用するプログラムや演算パラメータ等を格納する。RAM(Random Access Memory)1403は、CPU1401の実行において使用するプログラムや、その実行において適宜変化するパラメータ等を格納する。これらはCPUバス等から構成されるホストバス1404により相互に接続されている。
ホストバス1404は、ブリッジ1405を介して、PCI(Peripheral Component Interconnect/Interface)バス等の外部バス1406に接続されている。
キーボード1408、マウス等のポインティングデバイス1409は、操作者により操作されるデバイスである。ディスプレイ1410は、液晶表示装置又はCRT(Cathode Ray Tube)等があり、各種情報をテキストやイメージ情報として表示する。また、ポインティングデバイス1409とディスプレイ1410の両方の機能を備えているタッチスクリーン等であってもよい。
HDD(Hard Disk Drive)1411は、ハードディスク(フラッシュ・メモリ等であってもよい)を内蔵し、ハードディスクを駆動し、CPU1401によって実行するプログラムや情報を記録又は再生させる。ハードディスクは、印刷情報記憶モジュール125による文書の記憶機能、代理登録依頼情報記憶モジュール165による文書の記憶機能等を実現させる。さらに、その他の各種データ、各種コンピュータ・プログラム等が格納される。
ドライブ1412は、装着されている磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、又は半導体メモリ等のリムーバブル記録媒体1413に記録されているデータ又はプログラムを読み出して、そのデータ又はプログラムを、インタフェース1407、外部バス1406、ブリッジ1405、及びホストバス1404を介して接続されているRAM1403に供給する。なお、リムーバブル記録媒体1413も、データ記録領域として利用可能である。
接続ポート1414は、外部接続機器1415を接続するポートであり、USB、IEEE1394等の接続部を持つ。接続ポート1414は、インタフェース1407、及び外部バス1406、ブリッジ1405、ホストバス1404等を介してCPU1401等に接続されている。通信部1416は、通信回線に接続され、外部とのデータ通信処理を実行する。データ読み取り部1417は、例えばスキャナであり、ドキュメントの読み取り処理を実行する。データ出力部1418は、例えばプリンタであり、ドキュメントデータの出力処理を実行する。
なお、図14に示す画像処理装置100、ユーザー端末150のハードウェア構成は、1つの構成例を示すものであり、本実施の形態は、図14に示す構成に限らず、本実施の形態において説明したモジュールを実行可能な構成であればよい。例えば、一部のモジュールを専用のハードウェア(例えば特定用途向け集積回路(Application Specific Integrated Circuit:ASIC)等)で構成してもよく、一部のモジュールは外部のシステム内にあり通信回線で接続している形態でもよく、さらに図14に示すシステムが複数互いに通信回線によって接続されていて互いに協調動作するようにしてもよい。また、特に、パーソナルコンピュータの他、携帯情報通信機器、情報家電、ロボット、複写機、ファックス、スキャナ、プリンタ、複合機などに組み込まれていてもよい。
前述の実施の形態においては、画像処理装置100はコンビニエンスストアー200に設置されている例を示したが、必ずしもコンビニエンスストアー200である必要はなく、一般的なオフィス等であってもよい。例えば、顧客先又は出張先のオフィス等で、印刷ユーザー210が有していない文書を印刷したい場合にも適用できる。
なお、説明したプログラムについては、記録媒体に格納して提供してもよく、また、そのプログラムを通信手段によって提供してもよい。その場合、例えば、前記説明したプログラムについて、「プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体」の発明として捉えてもよい。
「プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、プログラムのインストール、実行、プログラムの流通等のために用いられる、プログラムが記録されたコンピュータで読み取り可能な記録媒体をいう。
なお、記録媒体としては、例えば、デジタル・バーサタイル・ディスク(DVD)であって、DVDフォーラムで策定された規格である「DVD−R、DVD−RW、DVD−RAM等」、DVD+RWで策定された規格である「DVD+R、DVD+RW等」、コンパクトディスク(CD)であって、読出し専用メモリ(CD−ROM)、CDレコーダブル(CD−R)、CDリライタブル(CD−RW)等、ブルーレイ・ディスク(Blu−ray(登録商標) Disc)、光磁気ディスク(MO)、フレキシブルディスク(FD)、磁気テープ、ハードディスク、読出し専用メモリ(ROM)、電気的消去及び書換可能な読出し専用メモリ(EEPROM(登録商標))、フラッシュ・メモリ、ランダム・アクセス・メモリ(RAM)、SD(Secure Digital)メモリーカード等が含まれる。
そして、前記のプログラムの全体又はその一部は、前記記録媒体に記録して保存や流通等させてもよい。また、通信によって、例えば、ローカル・エリア・ネットワーク(LAN)、メトロポリタン・エリア・ネットワーク(MAN)、ワイド・エリア・ネットワーク(WAN)、インターネット、イントラネット、エクストラネット等に用いられる有線ネットワーク、又は無線通信ネットワーク、さらにこれらの組み合わせ等の伝送媒体を用いて伝送させてもよく、また、搬送波に乗せて搬送させてもよい。
さらに、前記のプログラムは、他のプログラムの一部分又は全部であってもよく、又は別個のプログラムと共に記録媒体に記録されていてもよい。また、複数の記録媒体に分割して記録されていてもよい。また、圧縮や暗号化等、復元可能であればどのような態様で記録されていてもよい。
100…画像処理装置
105…顔撮影モジュール
110…スキャンモジュール
115…代理登録依頼情報作成モジュール
120…情報送受信モジュール
125…印刷情報記憶モジュール
130…ファイル登録結果通知モジュール
135…印刷出力可否判定モジュール
140…印刷出力モジュール
150…ユーザー端末
155…情報送受信モジュール
160…代理登録依頼情報通知モジュール
165…代理登録依頼情報記憶モジュール
170…ファイル登録モジュール
200…コンビニエンスストアー
210…印刷ユーザー
250…代理登録ユーザー
270…ファイルサーバー
290…通信回線

Claims (6)

  1. 顔を撮影した第1の顔画像と文書送信の依頼とを、依頼先に送信する送信手段と、
    前記送信手段による送信に応じて、文書を取得する取得手段と、
    前記第1の顔画像と受信した後に撮影した第2の顔画像が一致した場合は、前記文書を印刷する印刷手段
    を有する画像処理装置。
  2. 前記取得手段は、前記依頼先から前記文書を取得する、又は、該依頼先から転送が行われた転送先から前記文書を取得する、
    請求項1に記載の画像処理装置。
  3. 顔を撮影した第1の顔画像と文書送信の依頼とを、依頼先に送信する送信手段と、
    前記送信手段による送信に応じて、文書を取得する取得手段と、
    前記第1の顔画像と受信した後に撮影した第2の顔画像が一致した場合は、前記文書を印刷する印刷手段
    を有する画像処理装置と、
    前記送信手段によって送信された前記第1の顔画像と前記依頼とを受信する受信手段と、
    前記第1の顔画像を提示した後、前記依頼に対応する文書を前記画像処理装置によって取得可能な状態とする処理を行う処理手段
    を有する情報処理装置
    を具備する画像処理システム。
  4. 前記情報処理装置は、
    前記第1の顔画像又は前記依頼に基づいて、前記依頼先がアクセス可能な文書から、該依頼の文書を抽出する抽出手段
    をさらに有し、
    前記処理手段は、前記抽出手段によって抽出された文書を、前記画像処理装置によって取得可能な状態とする処理を行う、
    請求項3に記載の画像処理システム。
  5. 前記処理手段は、前記依頼先がアクセス可能な文書から、前記依頼の文書を抽出できなかった場合は、前記第1の顔画像と前記依頼とを、他の依頼先に送信する、
    請求項4に記載の画像処理システム。
  6. コンピュータを、
    顔を撮影した第1の顔画像と文書送信の依頼とを、依頼先に送信する送信手段と、
    前記送信手段による送信に応じて、文書を取得する取得手段と、
    前記第1の顔画像と受信した後に撮影した第2の顔画像が一致した場合は、前記文書を印刷する印刷手段
    として機能させるための画像処理プログラム。
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