JP2010033357A - 作業制御プログラム及び作業制御システム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】作業制御プログラムは、コンピュータに、受け付けた電子情報から、当該電子情報に含まれた、設定項目毎に設定された設定情報を取得する設定情報取得機能と、前記設定情報を、作業手順があらかじめ定められた複数の作業項目に含まれる作業項目内の作業において、利用できる状態に設定する利用状態設定機能と、第1の作業項目内の作業において利用した前記設定情報を、当該第1の作業項目の後に実施される第2の作業項目内の作業において利用できない状態に変更する利用状態変更機能を実現させる。
【選択図】図1
Description
従来のワークフローは、各作業項目ではその作業項目に割り当てられた(入力を許された)入力項目だけが入力可能であった。
このような従来のワークフローにおいて紙の帳票を用いた取り込みを行う場合、帳票を紙に出力する処理とその紙の帳票に記入した値をスキャンして取り込む処理を、作業項目毎に独立して行う必要がある。
請求項1の発明は、コンピュータに、受け付けた電子情報から、当該電子情報に含まれた、設定項目毎に設定された設定情報を取得する設定情報取得機能と、前記設定情報取得機能によって取得された設定情報を、作業手順があらかじめ定められた複数の作業項目に含まれる作業項目内の作業において、利用できる状態に設定する利用状態設定機能と、第1の作業項目内の作業において利用した前記設定情報を、当該第1の作業項目の後に実施される第2の作業項目内の作業において利用できない状態に変更する利用状態変更機能を実現させることを特徴とする作業制御プログラムである。
図1は、本実施の形態の構成例についての概念的なモジュール構成図を示している。
なお、モジュールとは、一般的に論理的に分離可能なソフトウェア(コンピュータ・プログラム)、ハードウェア等の部品を指す。したがって、本実施の形態におけるモジュールはコンピュータ・プログラムにおけるモジュールのことだけでなく、ハードウェア構成におけるモジュールも指す。それゆえ、本実施の形態は、コンピュータ・プログラム、システム及び方法の説明をも兼ねている。ただし、説明の都合上、「記憶する」、「記憶させる」、これらと同等の文言を用いるが、これらの文言は、実施の形態がコンピュータ・プログラムの場合は、記憶装置に記憶させる、又は記憶装置に記憶させるように制御するの意である。また、モジュールは機能にほぼ一対一に対応しているが、実装においては、1モジュールを1プログラムで構成してもよいし、複数モジュールを1プログラムで構成してもよく、逆に1モジュールを複数プログラムで構成してもよい。また、複数モジュールは1コンピュータによって実行されてもよいし、分散又は並列環境におけるコンピュータによって1モジュールが複数コンピュータで実行されてもよい。なお、1つのモジュールに他のモジュールが含まれていてもよい。また、以下、「接続」とは物理的な接続の他、論理的な接続(データの授受、指示、データ間の参照関係等)の場合にも用いる。
また、システム又は装置とは、複数のコンピュータ、ハードウェア、装置等がネットワーク(一対一対応の通信接続を含む)等の通信手段で接続されて構成されるほか、1つのコンピュータ、ハードウェア、装置等によって実現される場合も含まれる。「装置」と「システム」とは、互いに同義の用語として用いる。「あらかじめ定められた」とは、対象としている処理の前であることをいい、本実施の形態による処理が始まる前はもちろんのこと、本実施の形態による処理が始まった後であっても、そのときの状況・状態に応じて、又はそれまでの状況・状態に応じて定まることの意を含めて用いる。
なお、ワークフローとは、業務に関連する情報や作業の流れの体系の総称であり、作業手順があらかじめ定められた複数の作業項目を含み、特に、図2に示す工程管理モジュール226、ワークフロー実行モジュール227では、さらに、その複数の作業項目の作業に対する作業手順に基づいて、実施を許可する作業を特定すること、そして、その作業を行うこと、場合によっては作業者の操作に応じてその作業を行うこと、それらを制御することをいう。グループウェア、進捗管理、データベースなどのモジュールを組み合わせたものであってもよい。なお、作業項目とは、ワークフローにおけるアクティビティ(以下、工程ともいう)を指し、作業とは、そのアクティビティ毎に行われる実際の作業をいう。
ワークフロー管理システム220は、データ受付モジュール221、データ抽出モジュール222、未確定編集情報生成モジュール225、工程管理モジュール226、ワークフロー実行モジュール227、ユーザー管理モジュール228、ユーザー情報記憶モジュール229、文書管理モジュール230、文書情報記憶モジュール231、UI生成モジュール232を有している。
データ受付モジュール221は情報取得モジュール110に該当し、データ抽出モジュール222、未確定編集情報生成モジュール225、ユーザー管理モジュール228、ユーザー情報記憶モジュール229、文書管理モジュール230、文書情報記憶モジュール231は利用状態設定モジュール120に該当し、画像解析モジュール223、筆跡解析モジュール224は認識モジュール121に該当し、工程管理モジュール226、ユーザー管理モジュール228、ユーザー情報記憶モジュール229、文書管理モジュール230、文書情報記憶モジュール231は利用状態変更モジュール130、設定値記憶モジュール140に該当し、ワークフロー実行モジュール227は作業Aモジュール191、作業Bモジュール192、・・・、作業Zモジュール199等からなる。
データ抽出モジュール222は、データ受付モジュール221から渡されたデータをその形式に応じた処理を行い、未確定編集情報生成モジュール225、ユーザー管理モジュール228、文書管理モジュール230へ渡す。
工程管理モジュール226は、未確定編集情報生成モジュール225、ワークフロー実行モジュール227、ユーザー管理モジュール228、文書管理モジュール230、UI生成モジュール232と接続されており、ワークフロー実行モジュール227に対してワークフローにおける工程を管理する。また、未確定編集情報生成モジュール225から受け取った未確定の設定情報を保持し、工程間でその未確定の設定情報を受け渡す機能を有する。さらに、工程の作業者から必要に応じて未確定の設定情報を反映させるために、その設定情報を入力した操作者へユーザー管理モジュール228を介して問い合せを行うようにしてもよい。また、ワークフロー実行モジュール227による作業に応じて、文書管理モジュール230を介して文書情報記憶モジュール231内の文書に対して、その作業を反映させるようにしてもよい。例えば、ワークフロー実行モジュール227によって文書に設定情報が設定された場合に、文書情報記憶モジュール231の文書に反映させる。
ワークフロー実行モジュール227は、工程管理モジュール226と接続されており、ワークフローの各工程における作業を実行する。
ユーザー情報記憶モジュール229は、ユーザー管理モジュール228からアクセスされ、ユーザー管理に必要な情報を記憶する。例えば、ユーザー名、パスワード等の他に、ユーザーの筆跡の特徴量、印影認識のための特徴量を記憶する。
文書情報記憶モジュール231は、文書管理モジュール230からアクセスされ、ワークフロー実行モジュール227の作業に必要な文書を記憶する。
UI生成モジュール232は、工程管理モジュール226と接続されており、ワークフロー実行モジュール227によってワークフロー内の作業が実行されるにあたっての必要なユーザーインタフェースをワークフロー管理システム220のディスプレイ等に生成し、キーボード、マウス等を用いた操作者の指示を受け取る。
ステップS302では、情報取得モジュール110が、ファックス画像213等の文書210を受け付ける。
ステップS304では、データ抽出モジュール222が、ステップS302で受け付けられた文書内の識別子を用いて、ワークフローとその工程、その文書210を特定する。
ステップS306では、データ抽出モジュール222が、ステップS304で特定された文書が定型文書であるか否かを判断する。定型文書である場合はステップS308へ進み、それ以外の場合はステップS310へ進む。なお、定型文書であるか否かは、識別子によって判断する。
ステップS310では、データ抽出モジュール222が、文書内の編集データの集合を抽出する。
なお、文書が手書き文書211、ファックス画像213である場合は、ステップS308、ステップS310では、画像解析モジュール223、筆跡解析モジュール224が、画像解析して編集データを抽出する。
ステップS312では、未確定編集情報生成モジュール225が、ステップS308、ステップS310で抽出された編集データを基にして設定情報である未確定編集情報を生成する。
ステップS314では、未確定編集情報生成モジュール225が、ステップS312で生成された未確定編集情報にかかる文書は定型文書であるか否かを判断する。定型文書である場合はステップS316へ進み、それ以外の場合はステップS320へ進む。なお、定型文書であるか否かは、識別子によって判断する。
ステップS316では、未確定編集情報生成モジュール225が、対象としている文書内には、作業対象項目が設定されているか否かを判断する。作業対象項目が設定されている場合はステップS318へ進み、それ以外の場合はステップS320へ進む。
ステップS318では、未確定編集情報生成モジュール225が、作業対象項目内の編集データ(設定情報)を調査範囲とする。
ステップS320では、未確定編集情報生成モジュール225が、編集データの集合の全体を調査範囲とする。
ステップS322では、工程管理モジュール226が、ステップS318又はステップS320で定められた調査範囲に未確定の編集データがあるか否かを判断する。未確定の編集データがある場合はステップS324へ進み、それ以外の場合はステップS326へ進む。
ステップS324では、工程管理モジュール226が、未確定の編集作業において、編集データを反映させる。
ステップS326では、工程管理モジュール226が、ワークフロー実行モジュール227が行うべき工程の作業が全て完了したか否かを判断する。完了した場合はステップS328へ進み、それ以外の場合はステップS330へ進む。
ステップS328では、工程管理モジュール226がワークフロー内の次工程へ遷移するように制御する。遷移するときに、未確定の編集データを次の工程へ引き継ぐ。つまり、前工程で利用した編集データを次の工程の設定作業では利用できない状態に変更して、次の工程へ引き継ぐ。ここでの、「次の工程の設定作業では利用できない状態にする変更」とは、例えば、既に設定作業で利用した編集データを削除すること、その編集データに対して利用不可であることを示すフラグを付加すること等がある。
ステップS330では、工程の作業が作業者によって行われるのを待つ。
ステップS41では、データ受付モジュール221が、ファックス画像400を受け付ける。ファックス画像400について、図5に示す例を用いて説明する。ファックス画像400は、依頼情報欄410、メモ欄420、押印欄431、押印欄432を有している。
ステップS42では、データ抽出モジュール222が画像解析モジュール223を用いて、ファックス画像400を画像解析する。解析した結果、依頼情報欄410、メモ欄420、押印欄430に分ける。なお、押印欄430には、押印欄431、432が含まれている。
そして、未確定編集情報生成モジュール225が、図3のフローチャート例に示したステップS314からステップS320の処理によって、ファックス画像400内の依頼情報欄410、メモ欄420、押印欄430から、それぞれ未確定の編集データである依頼情報欄410D、メモ欄420D、押印欄430Dを生成する。
ステップS43では、工程A451において、ワークフロー実行モジュール227が作業を実行する。その際の設定作業においては、工程管理モジュール226が依頼情報欄410Dをワークフロー実行モジュール227に供給する(図3のフローチャート例に示したステップS324の処理)。
ステップS44では、工程A451における設定作業が終了すると、依頼情報欄410Dを削除して、未確定の編集データとしてメモ欄420D、押印欄430Dとする。
以下、同様に、工程B452では、設定作業としてメモ欄420Dを利用して、そのメモ欄420Dを削除する。そして、工程C453では、設定作業として残った押印欄430Dを利用する。
図6は、未確定編集情報テーブル600のデータ構造例を示す説明図である。
未確定編集情報テーブル600は、未確定編集情報ID欄601、登録者欄602、元文書ID欄603、編集リスト欄604を有している。
未確定編集情報ID欄601は、文書210から抽出した編集データを一意に特定する識別子を記憶する。
登録者欄602は、文書210を登録した者を特定する登録者名を記憶する。
元文書ID欄603は、文書210を一意に特定する文書識別子を記憶する。例えば、バーコード等の情報画像から抽出する。
編集リスト欄604は、編集情報識別子(編集データへのポインタ)のリストを記憶する。より具体的には、図7の例に示す編集情報テーブル700へのポインタである。ワークフローの各工程で利用された編集データへのポインタは、その利用終了後に編集リスト欄604から削除される。
編集情報テーブル700は、編集情報ID欄701、編集者欄702、元文書ID欄703、編集箇所欄704、コンテントID欄705を有しており、1つの項目毎に生成される。
編集情報ID欄701は、編集データを一意に特定する編集情報識別子を記憶する。
編集者欄702は、その編集データを記載した者の編集者名を記憶する。編集者名は、筆跡解析モジュール224によって検出されるものである。
元文書ID欄703は、その編集データが記載されていた元文書を一意に特定する文書識別子を記憶する。
編集箇所欄704は、その文書においての項目(その編集データが記載されていた項目)を記憶する。
コンテントID欄705は、その編集データのコンテント(内容、文書自身のデータ)を一意に特定する識別子を記憶する。
図8は、工程管理テーブル800のデータ構造例を示す説明図である。
工程管理テーブル800は、工程ID欄801、工程名欄802、次工程ID欄803、作業リスト欄804、未確定編集情報欄805を有している。
工程ID欄801は、ワークフロー内の工程を一意に特定する識別子を記憶する。
工程名欄802は、その工程名を記憶する。
次工程ID欄803は、次の工程の工程識別子を記憶する。これによって、工程管理モジュール226は、工程の順序を管理する。
作業リスト欄804は、その工程における作業の作業識別子を記憶する。より具体的には、図9の例に示す作業テーブル900へのポインタである。
未確定編集情報欄805は、そのワークフローにおいて利用される編集データへのポインタを記憶する。より具体的には、図6の例に示した未確定編集情報テーブル600へのポインタである。
作業テーブル900は、作業ID欄901、作業担当者欄902、作業状態欄903、完了条件欄904、対象文書欄905、対象文書タイプ欄906、作業対象項目欄907を有している。
作業ID欄901は、作業を一意に特定する識別子を記憶する。
作業担当者欄902は、その作業における担当者名を記憶する。
作業状態欄903は、作業状態としての完了又は未完了を記憶する。
完了条件欄904は、その作業が完了したと判断できる場合の条件を記憶する。例えば、対象項目を記入したこと、文書を格納したこと等がある。
対象文書欄905は、その作業において対象としている文書の文書識別子を記憶する。
対象文書タイプ欄906は、対象文書のタイプ(定型又は非定型)を記憶する。
作業対象項目欄907は、その作業において対象となっている項目(設定すべき項目)を記憶する。例えば、承認欄である押印欄431(Stylized_fax_form.SignForm)等がある。
ステップS1002では、情報取得モジュール110が、手書き文書211又はファックス画像213を受け付ける。
ステップS1004は、ステップS304と同等である。
ステップS1006では、画像解析モジュール223が、手書き情報を抽出する。つまり、その文書に記載された手書き画像を抽出する。
ステップS1008では、筆跡解析モジュール224が、ステップS1006で抽出された手書き画像の記載者(編集を行った作業者)を検出し、データ抽出モジュール222が、その作業者毎に編集データを抽出する。また、画像内のバーコード等の情報画像から文書識別子を抽出する。
ステップS1010では、未確定編集情報生成モジュール225が、ステップS1008で作業者毎に抽出された編集データを基にして設定情報である未確定編集情報を生成する。
ステップS1012からステップS1018は、それぞれステップS314からステップS320と同等である。
ステップS1020では、工程管理モジュール226が、ステップS1016又はステップS1018で定められた調査範囲に作業担当者(ワークフローにおける作業者であるとともにステップS1002で受け付けた画像に手書き画像を書き加えた記載者でもある)が行った未確定の編集データがあるか否かを判断する。未確定の編集データがある場合はステップS1022へ進み、それ以外の場合はステップS1024へ進む。
ステップS1022は、ステップS324と同等である。
ステップS1026では、ユーザー管理モジュール228が、UI生成モジュール232を介して、ワークフローの作業者に、その編集データを設定してよいか否かを問い合せる。もしも、設定すべきでないという返答が得られた場合は、設定すべき情報をその作業者の操作から得る。
ステップS1028は、ステップS324と同等である。
ステップS1030からステップS1034は、それぞれステップS326からステップS330と同等である。
ステップS111では、工程A1151での作業を行うにあたって、処理すべき文書1100を印刷する。その文書は、未だ何も記載されていないものである。
ステップS112では、この文書を工程A1151の作業者である作業者1111が受け取り、その文書に手書きで記載する。
ステップS113では、次に、工程B1152の作業者である作業者1112が受け取って、さらにその文書に手書きで記載する。
ステップS114では、次に、工程C1153の作業者である作業者1113が受け取って、その文書の承認(サイン又は押印等)をする。
ステップS115では、ステップS112からステップS114までの処理が施された文書をスキャナによって読み取られた又はファックス等によって送信された画像としてデータ受付モジュール221が受け取り、図10に示したフローチャート例にしたがって、工程A1151、工程B1152、工程C1153で編集データの設定作業が行われる。つまり、工程A1151ではステップS112で記載された情報が設定され、工程B1152ではステップS113で記載された情報が設定され、工程C1153ではステップS114で記載された情報が設定されること(承認)になる。
文書1100Aは、設定項目欄1101A、設定項目欄1102A、設定項目欄(承認)1103Aを有している。もちろんのことながら、各欄は空白である。
図13は、ステップS115で受け付ける文書1100Bの画像情報の例を示す説明図である。
例えば、設定項目欄1101Bは作業者1111によって記載され、設定項目欄1102Bは作業者1112によって記載され、設定項目欄(承認)1103Bは作業者1113によって押印されたものである。
文書1100Dは、設定項目欄1101D、設定項目欄1102D、設定項目欄(承認)1103Dを有している。つまり、ステップS112で設定項目欄1101Bに記載されたことが設定項目欄1101Dとして反映されている。なお、工程B1152の設定作業においては、設定項目欄1101Dのように前工程で設定された情報が表示されているが、これを工程B1152の設定作業においては編集することはできない。
図15は、未確定編集情報テーブル1500のデータ構造例を示す説明図である。
未確定編集情報テーブル1500は、未確定編集情報ID欄1501、登録者欄1502、元文書ID欄1503、編集リスト欄1504を有している。各欄は、未確定編集情報テーブル600と同様である。
図16は、編集情報テーブル1600のデータ構造例を示す説明図である。
編集情報テーブル1600は、編集情報ID欄1601、編集者欄1602、元文書ID欄1603、ページ欄1604、座標、横幅、縦長欄1605、コンテントID欄1606を有している。編集情報テーブル700と異なるところは、編集箇所欄704の代わりにページ欄1604、座標、横幅、縦長欄1605を有していることである。
ページ欄1604は、対象文書の該当項目があるページを記憶している。
座標、横幅、縦長欄1605は、そのページ内における該当項目がある場所を記憶している。つまり、ページ欄1604、座標、横幅、縦長欄1605によって、画像である文書から該当項目を特定している。
図17は、工程管理テーブル1700のデータ構造例を示す説明図である。
工程管理テーブル1700は、工程ID欄1701、工程名欄1702、次工程ID欄1703、作業リスト欄1704、未確定編集情報欄1705を有している。各欄は、工程管理テーブル800と同様である。
図18は、作業テーブル1800のデータ構造例を示す説明図である。
作業テーブル1800は、作業ID欄1801、作業担当者欄1802、作業状態欄1803、完了条件欄1804、対象文書欄1805、対象文書タイプ欄1806、作業対象項目欄1807を有している。各欄は、作業テーブル900と同様である。
また、本実施の形態は、図4、図11に示したようなワークフローとそのワークフローで用いられる文書の処理との関係例以外にも、図19に示すようなワークフローとそのワークフローで用いられる文書の処理との関係例であってもよい。
このワークフロー例は、工程A1951、工程B1952、工程C1953からなる。そして、工程A1951では作業者1901が、工程C1953では作業者1902がそれぞれ担当すべき作業者である。作業者1901と作業者1902は近くにおり、紙の文書を手渡すことができるが、工程B1952の作業者は、作業者1901等とは離れた場所におり、ワークフロー実行モジュール227による工程B1952の処理を通信回線を介して行う場合である。
ステップS191では、工程A1951での作業を行うにあたって、処理すべき文書1900を印刷する。その文書は、未だ何も記載されていないものである。
ステップS192では、この文書を工程A1951の作業者である作業者1901が受け取り、その文書に手書きで記載する。
ステップS193では、ステップS192の処理が施された文書1900をスキャナによって読み取られた又はファックス等によって送信された画像としてデータ受付モジュール221が受け取り、図10に示したフローチャート例にしたがって、工程A1951で編集データの設定作業が行われる。一方、作業者1901は、手書きした文書1900を作業者1902へ手渡す。
ステップS194では、受け取った文書1900に対して、作業者1902が手書きの記載を行う。
ステップS195では、工程B1952で設定作業が行われた後に、ステップS194の処理が施された文書1900をスキャナによって読み取られた又はファックス等によって送信された画像としてデータ受付モジュール221が受け取り、図10に示したフローチャート例にしたがって、工程C1953で編集データの設定作業が行われる。
つまり、工程B1952では、紙の文書に対する記載は行われずに設定作業が行われ、工程A1951、工程C1953では、紙の文書に対する記載が行われた後に、その記載を読み取って設定作業が行われることとなる。
なお、図20に示すハードウェア構成は、1つの構成例を示すものであり、本実施の形態は、図20に示す構成に限らず、本実施の形態において説明したモジュールを実行可能な構成であればよい。例えば、一部のモジュールを専用のハードウェア(例えばASIC等)で構成してもよく、一部のモジュールは外部のシステム内にあり通信回線で接続しているような形態でもよく、さらに図20に示すシステムが複数互いに通信回線によって接続されていて互いに協調動作するようにしてもよい。また、特に、パーソナルコンピュータの他、情報家電、複写機、ファックス、スキャナ、プリンタ、複合機(スキャナ、プリンタ、複写機、ファックス等のいずれか2つ以上の機能を有している画像処理装置)などに組み込まれていてもよい。
「プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、プログラムのインストール、実行、プログラムの流通などのために用いられる、プログラムが記録されたコンピュータで読み取り可能な記録媒体をいう。
なお、記録媒体としては、例えば、デジタル・バーサタイル・ディスク(DVD)であって、DVDフォーラムで策定された規格である「DVD−R、DVD−RW、DVD−RAM等」、DVD+RWで策定された規格である「DVD+R、DVD+RW等」、コンパクトディスク(CD)であって、読出し専用メモリ(CD−ROM)、CDレコーダブル(CD−R)、CDリライタブル(CD−RW)等、ブルーレイ・ディスク(Blue−ray Disk)、光磁気ディスク(MO)、フレキシブルディスク(FD)、磁気テープ、ハードディスク、読出し専用メモリ(ROM)、電気的消去及び書換可能な読出し専用メモリ(EEPROM)、フラッシュ・メモリ、ランダム・アクセス・メモリ(RAM)等が含まれる。
そして、前記のプログラム又はその一部は、前記記録媒体に記録して保存や流通等させてもよい。また、通信によって、例えば、ローカル・エリア・ネットワーク(LAN)、メトロポリタン・エリア・ネットワーク(MAN)、ワイド・エリア・ネットワーク(WAN)、インターネット、イントラネット、エクストラネット等に用いられる有線ネットワーク、あるいは無線通信ネットワーク、さらにこれらの組み合わせ等の伝送媒体を用いて伝送させてもよく、また、搬送波に乗せて搬送させてもよい。
さらに、前記のプログラムは、他のプログラムの一部分であってもよく、あるいは別個のプログラムと共に記録媒体に記録されていてもよい。また、複数の記録媒体に分割して
記録されていてもよい。また、圧縮や暗号化など、復元可能であればどのような態様で記録されていてもよい。
120…利用状態設定モジュール
121…認識モジュール
130…利用状態変更モジュール
140…設定値記憶モジュール
191…作業Aモジュール
192…作業Bモジュール
199…作業Zモジュール
210…文書
211…手書き文書
212…電子文書
213…ファックス画像
214…Webフォーム
220…ワークフロー管理システム
221…データ受付モジュール
222…データ抽出モジュール
223…画像解析モジュール
224…筆跡解析モジュール
225…未確定編集情報生成モジュール
226…工程管理モジュール
227…ワークフロー実行モジュール
228…ユーザー管理モジュール
229…ユーザー情報記憶モジュール
230…文書管理モジュール
231…文書情報記憶モジュール
232…UI生成モジュール
Claims (5)
- コンピュータに、
受け付けた電子情報から、当該電子情報に含まれた、設定項目毎に設定された設定情報を取得する設定情報取得機能と、
前記設定情報取得機能によって取得された設定情報を、作業手順があらかじめ定められた複数の作業項目に含まれる作業項目内の作業において、利用できる状態に設定する利用状態設定機能と、
第1の作業項目内の作業において利用した前記設定情報を、当該第1の作業項目の後に実施される第2の作業項目内の作業において利用できない状態に変更する利用状態変更機能
を実現させることを特徴とする作業制御プログラム。 - 作業手順があらかじめ定められた複数の作業項目に応じて開始された一連の作業を識別する一連作業識別情報を記憶する機能
を前記コンピュータにさらに実現させ、
受け付けた電子情報には一連作業識別情報が含まれ、
前記利用状態設定機能は、前記設定情報を、受け付けた電子情報に含まれる一連作業識別情報により特定される一連の作業における作業項目内の作業で利用できる状態に設定する
ことを特徴とする請求項1に記載の作業制御プログラム。 - 受け付けた電子情報が画像情報である場合、設定項目毎に設定された設定情報として署名又は印影を抽出したとき、当該署名又は印影に対応する者を認識する認識機能
を前記コンピュータにさらに実現させ、
前記利用状態設定機能は、前記認識機能の対象となった設定情報について、認識された者と前記作業手順に含まれる作業項目の作業者とが合致するとき、その作業項目において利用できる状態となるように設定する
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の作業制御プログラム。 - 受け付けた電子情報から、当該電子情報に含まれた、設定項目毎に設定された設定情報を取得する設定情報取得手段と、
前記設定情報取得手段によって取得された設定情報を、作業手順があらかじめ定められた複数の作業項目に含まれる作業項目内の作業において、利用できる状態に設定する利用状態設定手段と、
第1の作業項目内の作業において利用した前記設定情報を、当該第1の作業項目の後に実施される第2の作業項目内の作業において利用できない状態に変更する利用状態変更手段
を具備することを特徴とする作業制御システム。 - ファックスによる画像情報を受信する画像情報受信手段をさらに具備し、
受け付けた電子情報は、前記画像情報受信手段によって受信したファックスによる画像情報であることを特徴とする請求項4に記載の作業制御システム。
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