JP6511911B2 - 車両用ドアの開度調整装置及びドアチェック機構 - Google Patents

車両用ドアの開度調整装置及びドアチェック機構 Download PDF

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Description

本発明は、車両用ドアの開度調整装置及びドアチェック機構に関する。
一般的な車両用ドアは一方の側部においてドアヒンジを介して車体に回転可能に接続され、同側部と車体との間に設けられたドアチェック機構によって、全開開度や半開開度など所定の開度(開動作位置)に保持されることができる。
しかしながら、従来のドアチェック機構によるドア開度の保持、特に半開開度の保持は、当該開度よりもドアが開くことを防止するものではない。そのため、半開開度に保持されたドアに対して使用者の意図に反して開方向の力が印加された場合であっても、従来のドアチェック機構ではドアが開動作することを防止できず、ドアが車両の側方にある障害物等にぶつかってしまう場合があった。
そのため、特許文献1に示されるように、ドアチェック機構のチェックリンクを挟持する挟持片を有する締付け機構によって、チェックリンクに移動拘束力を付加してチェックリンクの移動を防止し、ドアの開度を保持するドアチェック機構が提案されている。
特開第2007−39981号公報
しかしながら、特許文献1に記載されるドアチェック機構では、締付け機構によってチェックリンクに付加される移動拘束力を超える外力がドアに加えられると、保持されているドアの開度を超えてドアが開いてしまう場合があった。
本発明は、ドアの開度を制限し、制限された開度以上にドアが開いてしまうことを防止することができる、車両用ドアの開度調整装置及びドアチェック機構を提供する。
本発明の一実施形態に係るドアチェック機構は、車両用ドアに取り付けられた移動制限手段と、一端部が車体に回転可能に取り付けられるとともに前記車両用ドアの内部に延在するチェックリンクであって、前記移動制限手段に対して相対的に該チェックリンクの長手方向に移動可能なチェックリンクと、前記車両用ドアの内部に延在する前記チェックリンクの他端部に設けられたストッパ部と、前記チェックリンクに対して移動する開度調整ブロックとを備え、前記開度調整ブロックは、前記移動制限手段と当接する第1の当接部と、前記チェックリンクの移動方向において前記第1の当接部から所定の距離を有し、前記ストッパ部と当接する第2の当接部と、緩衝部当接部とを含み、前記移動制限手段は、前記緩衝部当接部に当接する緩衝部を含み、前記移動制限手段は、前記第1の当接部と当接するとき、前記開度調整ブロックが前記チェックリンクの前記一端部側へ移動することを制限し、前記開度調整ブロックが前記チェックリンクに向かって移動し、前記ストッパ部が前記チェックリンクの一端部側へ移動すると、前記ストッパ部は、前記第2の当接部に当接し前記開度調整ブロックを前記チェックリンクの一端部側へ移動させ、前記開度調整ブロックが前記ストッパ部の移動に従って移動して、前記第1の当接部が前記移動制限手段と当接すると、前記開度調整ブロックが前記チェックリンクの一端部側への前記チェックリンクの移動を制限し、前記緩衝部当接部は、前記開度調整ブロックが前記チェックリンクの一端部側への移動するにつれて、該緩衝部当接部に当接する前記緩衝部を弾性変形させる。
本発明の他の実施形態に係る車両用ドアの開度調整装置は、車両用ドアに取り付けられた移動制限手段と、一端部が車体に回転可能に取り付けられるとともに前記車両用ドアの内部に延在するチェックリンクであって、前記移動制限手段に対して相対的に該チェックリンクの長手方向に移動可能なチェックリンクと、前記車両用ドアの内部に延在する前記チェックリンクの他端部に設けられたストッパ部とを備えたドアチェック機構で用いられる、開度調整装置であって、前記チェックリンクに対して移動する開度調整ブロックと、前記移動制限手段とを備え、前記開度調整ブロックは、前記移動制限手段と当接する第1の当接部と、前記チェックリンクの移動方向において前記第1の当接部から所定の距離を有し、前記ストッパ部と当接する第2の当接部と、緩衝部当接部とを含み、前記移動制限手段は、前記緩衝部当接部に当接する緩衝部を含み、前記移動制限手段は、前記第1の当接部と当接するとき、前記開度調整ブロックが前記チェックリンクの前記一端部側へ移動することを制限し、前記開度調整ブロックが前記チェックリンクに向かって移動し、前記ストッパ部が前記チェックリンクの一端部側へ移動すると、前記ストッパ部は、前記第2の当接部に当接し前記開度調整ブロックを前記チェックリンクの一端部側へ移動させ、前記開度調整ブロックが前記ストッパ部の移動に従って移動して、前記第1の当接部が前記移動制限手段と当接すると、前記開度調整ブロックが前記チェックリンクの一端部側への前記チェックリンクの移動を制限し、前記緩衝部当接部は、前記開度調整ブロックが前記チェックリンクの一端部側への移動するにつれて、該緩衝部当接部に当接する前記緩衝部を弾性変形させる。
本発明の他の実施形態に係るドアチェック機構は、車両用ドアに取り付けられた移動制限手段と、一端部が車体に回転可能に取り付けられるとともに前記車両用ドアの内部に延在するチェックリンクであって、前記移動制限手段に対して相対的に該チェックリンクの長手方向に移動可能なチェックリンクと、前記車両用ドアの内部に延在する前記チェックリンクの他端部に設けられたストッパ部と、前記チェックリンクに対して移動する開度調整ブロックとを備え、前記開度調整ブロックは、前記移動制限手段と当接する第1の当接部と、前記チェックリンクの移動方向において前記第1の当接部から所定の距離を有し、前記ストッパ部と当接する第2の当接部と、ガイド部当接部とを含み、前記移動制限手段は、前記ガイド部当接部に当接し、前記開度調整ブロックの前記チェックリンクに対する移動をガイドするガイド部を含み、前記移動制限手段は、前記第1の当接部と当接するとき、前記開度調整ブロックが前記チェックリンクの前記一端部側へ移動することを制限し、前記開度調整ブロックが前記チェックリンクに向かって移動して、前記ストッパ部が前記第2の当接部に当接するときに、前記第1の当接部が前記移動制限手段と当接すると、前記開度調整ブロックが前記チェックリンクの一端部側への前記チェックリンクの移動を制限し、前記ガイド部当接部は、前記開度調整ブロックが前記チェックリンクの移動方向において所定の距離だけ移動しても、前記ガイド部に当接する。
本発明の他の実施形態に係る車両用ドアの開度調整装置は、車両用ドアに取り付けられた移動制限手段と、一端部が車体に回転可能に取り付けられるとともに前記車両用ドアの内部に延在するチェックリンクであって、前記移動制限手段に対して相対的に該チェックリンクの長手方向に移動可能なチェックリンクと、前記車両用ドアの内部に延在する前記チェックリンクの他端部に設けられたストッパ部とを備えたドアチェック機構において用いられる、開度調整装置であって、前記チェックリンクに対して移動する開度調整ブロックと、前記移動制限手段とを備え、前記開度調整ブロックは、前記移動制限手段と当接する第1の当接部と、前記チェックリンクの移動方向において前記第1の当接部から所定の距離を有し、前記ストッパ部と当接する第2の当接部と、ガイド部当接部とを含み、前記移動制限手段は、前記ガイド部当接部に当接し、前記開度調整ブロックの前記チェックリンクに対する移動をガイドするガイド部を含み、前記移動制限手段は、前記第1の当接部と当接するとき、前記開度調整ブロックが前記チェックリンクの前記一端部側へ移動することを制限し、前記開度調整ブロックが前記チェックリンクに向かって移動して、前記ストッパ部が前記第2の当接部に当接するときに、前記第1の当接部が前記移動制限手段と当接すると、前記開度調整ブロックが前記チェックリンクの一端部側への前記チェックリンクの移動を制限し、前記ガイド部当接部は、前記開度調整ブロックが前記チェックリンクの移動方向において所定の距離だけ移動しても、前記ガイド部に当接する。
上記構成により、本発明による開度調整装置及びドアチェック機構は、ドアの開度を制限することができ、制限された開度以上にドアが開いてしまうことを防止することができる。
本発明のさらなる特徴は、添付図面を参照して例示的に示した以下の実施例の説明から明らかになる。
本発明の一実施例によるドアチェック機構を備える車両を示す。 本発明の一実施例によるドアチェック機構を示す。 本発明の一実施例によるドアチェックを示す。 本発明の一実施例による開度調整ブロックを示す。 本発明の一実施例による開度調整ブロックを示す。 本発明の一実施例によるドアチェック機構の動作を示す。 本発明の一実施例によるドアチェック機構の動作を示す。 本発明の一実施例によるドアチェック機構の動作を示す。 本発明の一実施例によるドアチェック機構の動作を示す。 本発明の一実施例による緩衝部の動作を示す。 本発明の一実施例による緩衝部の動作を示す。
以下、本発明を実施するための例示的な実施例を、図面を参照して詳細に説明する。ただし、以下の実施例で説明する寸法、材料、形状、構成要素の相対的な位置等は任意であり、本発明が適用される装置の構成又は様々な条件に応じて変更できる。また、図面において、同一であるか又は機能的に類似している要素を示すために図面間で同じ参照符号を用いる。なお、本明細書において、上下とは重力方向における上方向と下方向とにそれぞれ対応する。また、本明細書において、ドアチェック機構において用いられ、開度調整ブロック及び開度調整ブロックの移動を制限する移動制限手段を備えることでドアDの開度を制限することができる装置を開度調整装置という。
図1乃至4Bを参照して、本発明の一実施例によるドアチェック機構10について説明する。図1は、本実施例によるドアチェック機構10が設けられた車両用ドアDを備えた車両Vを示す。車両用ドアDはヒンジHを介して車体Bに回動可能に接続されている。車両用ドアDには、ドアDと車体Bとの間に配設されたドアチェック機構10が設けられている。ドアチェック機構10は、ユーザによる不図示の操作部の操作に応じてドアDの開度を制限することができる。
図2A乃至Dはドアチェック機構10及びその構成要素を示す。図2Aは、ドアチェック機構10を示す。図2Bはドアチェック11を示す。図2C及び2Dは開度調整ブロック15を示す。図2Aにおいて、説明の簡略化のためドアDや車体Bを省略している。ドアチェック機構10には、ドアチェック11、チェックリンク12、ストッパ部13、ブラケット14、開度調整ブロック15及び接続部材16が設けられている。
ドアチェック11は図1に示すように、不図示の固定部材等を介してドアDに取り付けられ、チェックリンク12がドアチェック11を介してドアDの内部に延在するように配置されている。図2Bはドアチェック11を示す。ドアチェック11には、ベース部111及びケース部115が設けられている。
ベース部111には、一対の溝部112と、開度調整ブロック15に接続される接続部材16を通す孔部113、チェックリンク12を通す孔部114が設けられている。一対の溝部112はベース部111の側面において上下方向に延在し、チェックリンク12の長手方向、すなわちチェックリンク12の移動方向において、所定の曲率で湾曲する円周形状に形成されている。
ケース部115には、チェックリンク12を通す孔部116が設けられている。ケース部115は中空に形成されており、従来のドアチェックと同様に、チェックリンク12を保持しチェックリンク12の移動に所定の抵抗を付加するように構成された押圧子等を内部に含むことができる。
ベース部111及びケース部115は、任意の方法で結合されることができる。ベース部及びケース部115は、例えば、ボルトなどの任意の固定具や、爪部と孔部等の互いに嵌合する嵌合部を用いて、互いに結合されることができる。
チェックリンク12は、車体Bに結合されたブラケット14を介して、一端部が車体Bに回転可能に取り付けられている。また、チェックリンク12は、ドアチェック11を通ってドアDの内部に延在する。ドアDの内部に延在するチェックリンク12の他端部にはストッパ部13が設けられている。
チェックリンク12は、ドアDの回動にともなって車体Bに対して回動する。ドアDが開閉される際には、ドアDの回動に基づいてドアDが車体Bから離れる方向又は近づく方向に移動する。そのため、車体に取り付けられたチェックリンク12は、ドアDの回動に基づいて回動するとともに、ドアDが開かれる際には車体Bから離れる方向に移動するドアDの内部から引き出される。また、ドアDが閉じられる際には、チェックリンク12は、車体Bに近づく方向に移動するドアDの内部に挿入される。これにより、チェックリンク12は、ドアDが回動する際に、ドアDに取り付けられたドアチェック11に対して相対的にチェックリンク12の長さ方向に移動することができる。
また、ドアDが開かれる際には、ドアDの回動に伴ってチェックリンク12が、ドアDから引き出され、ドアチェック11に対しチェックリンク12の車体Bに取り付けられた一端部側へ移動する。チェックリンク12が車体Bに取り付けられた一端部側へ移動することにより、ストッパ部13がドアチェック11に向かって移動する。ストッパ部13がドアチェック11に当接すると、チェックリンク12の当該一端部側への移動が制限され、それ以上チェックリンク12がドアDから引き出されることが制限される。チェックリンク12の移動、すなわち回動が制限されると、ドアDの回動も制限されるため、チェックリンク12の移動の制限に基づいてドアDの開度が制限される。ここで、ストッパ部13がドアチェック11に当接する際のドアDの開度が、ドアDの全開開度となる。
開度調整ブロック15には、図2C及びDに示すように、ドアチェック11に当接する第1の当接部151、ストッパ部13と当接する第2の当接部152及び第3の当接部153、所定の曲率を有する円周形状の湾曲部154、並びに接続部材16を通す孔部155が設けられている。開度調整ブロック15は、接続部材16を介して接続される不図示の操作部の操作に基づいて、接続部材16の延在方向に従って上下方向に摺動することができる。第2及び第3の当接部152及び153は、図2Dに示すように、第1の当接部151からそれぞれ所定の距離L1及びL2を有するように形成されている。本実施例では、第1の当接部151及び第2の当接部152間の距離L1は第1の当接部151及び第3の当接部153間の距離L2よりも長くなるように、開度調整ブロック15が形成されている。
開度調整ブロック15は、図2Aに示すように、チェックリンク12の上方に配置され、ユーザの操作に従って上下方向に移動する。ここで、開度調整ブロック15がユーザの操作に従って、ドアチェック11とストッパ部13との間において第2の当接部152がストッパ部13と対向する位置に移動する。この場合、ドアDが開かれてチェックリンク12が車体Bに取り付けられた一端部側へ移動すると、ストッパ部13がチェックリンク12の移動に従って移動し、第2の当接部152に当接する。ストッパ部13が第2の当接部152に当接すると、開度調整ブロック15は、ストッパ部13の移動に従って、チェックリンク12の移動方向において、チェックリンク12の車体Bに取り付けられた一端部側へ移動する。開度調整ブロック15がチェックリンク12の車体Bに取り付けられた一端部側へ移動すると、第1の当接部151がドアチェック11のベース部111に当接する。ドアチェック11のベース部111は、ドアDに取り付けられているため、開度調整ブロック15のチェックリンク12の車体Bに取り付けられた一端部側への移動を制限する。開度調整ブロック15は、ドアチェック11によって当該移動が制限されるため、チェックリンク12及びストッパ部13のチェックリンク12の車体Bに取り付けられた一端部側への移動を制限する。
上記のように、チェックリンク12の移動が制限されるとドアDの回動も制限されるため、開度調整ブロック15は、ドアチェック11とストッパ部13とに挟まれる距離、すなわち第1の当接部151及び第2の当接部152間の距離L1に応じてドアDの開度を制限することができる。なお、開度調整ブロック15はチェックリンク12の車体Bに取り付けられた一端部側へのチェックリンク12の移動を制限するため、開度調整ブロック15によるドアDの開度の制限は、ドアDが開く方向へのドアの回動のみを制限する。そのため、開度調整ブロック15によるドアDの開度制限では、設定されたドアDの開度以上にドアDが開くことのみを防止し、ドアDの全閉開度から当該設定されたドアDの開度までの間では、ユーザはドアDを自由に回動させることができる。
なお、開度調整ブロック15がユーザの操作に従って、第3の当接部153がストッパ部13と対向する位置に移動する場合には、ストッパ部13の移動に従って、第3の当接部153がストッパ部13に当接し、第1の当接部151がドアチェック11と当接する。そのため、この場合には、開度調整ブロック15は、ドアの開度を第1の当接部151及び第3の当接部153間の距離L2に応じて制限することができる。
また、開度調整ブロック15の湾曲部154は、チェックリンク12の移動方向において所定の曲率で湾曲する円周形状の突出部であり、ドアチェック11の溝部112に係合することができる。なお、湾曲部154の曲率は溝部112の曲率よりも大きい。そのため、湾曲部154が溝部112に係合する際には、湾曲部154は湾曲部154の円周形状の一点で溝部112に当接することができる。湾曲部154が溝部112に係合することで、開度調整ブロック15は溝部112の形状に沿って摺動することができる。そのため、湾曲部154及び溝部112によって開度調整ブロック15の摺動をガイドすることができる。
次に、図3A乃至Dを参照して、ドアDの開度を制限するドアチェック機構10の動作を説明する。図3AはドアDの開度を設定する前のドアチェック機構10を示す側面図である。図3Bは、ドアDの開度を距離L1に応じた第1の開度に設定した際のドアチェック機構10を示す側面図である。図3Cは、ドアDの開度を距離L2に応じた第2の開度に設定した際のドアチェック機構10を示す側面図である。図3Dは、ドアDの開度を全開開度に設定した際のドアチェック機構10を示す側面図である。図3Dは、図3Aに示すドアチェック機構10において、ドアDが全開開度まで開かれた場合に対応する。なお、図3A乃至Dにおいて、説明の簡略化のため車体B及びブラケット14、並びにドアチェック11のベース部111の側部を省略している。
ドアチェック機構10において、開度調整ブロック15を用いてドアDの開度を制限する際には、図3Aに示すように、不図示の操作部に接続される接続部材16を介して開度調整ブロック15を矢印A1で示す上下方向に移動させる。また、チェックリンク12及びストッパ部13は、ドアDの回動に従って矢印A2で示す方向、すなわちチェックリンク12の長手方向に移動する。
まず、図3Bを参照して、ユーザがドアDの開度を第1の開度に制限する際のドアチェック機構10の動作を説明する。ユーザが不図示の操作部を操作し、ドアDの制限される開度を第1の開度に設定すると、接続部材16を介して操作部に接続される開度調整ブロック15がチェックリンク12に対して移動し、第2の当接部152がストッパ部13に向かい合う位置まで移動する。開度調整ブロック15が当該位置に移動すると、第1の当接部151がドアチェック11と向かい合い、第2の当接部152がストッパ部13と向かい合う位置、すなわち、開度調整ブロック15はドアチェック11とストッパ部13との間に移動することとなる。
開度調整ブロック15が当該位置に移動した後、ドアDが開かれると、ドアDの回動に従ってチェックリンク12及びストッパ部13がチェックリンク12の車体Bに取り付けられている一端部側へ移動する。ストッパ部13は、当該移動に従って第2の当接部152に当接し、開度調整ブロック15をチェックリンク12の車体Bに取り付けられた一端部側へ移動させる。開度調整ブロック15の第1の当接部151は、開度調整ブロック15の当該移動に従って、ドアチェック11のベース部111に当接する。ドアチェック11はドアDに取り付けられているため、開度調整ブロック15の当該移動を制限する。
そのため、開度調整ブロック15は、図3Bに示すように、ドアチェック11とストッパ部13との間に挟まれることで、チェックリンク12及びストッパ部13のチェックリンク12の車体Bに取り付けられた一端部側への移動を制限することができる。ここで、第2の当接部152は、チェックリンク12の移動方向において、第1の当接部151から所定の距離L1を有する。開度調整ブロック15は、第1の当接部151でドアチェック11に当接し、第2の当接部152でストッパ部13と当接するため、第1の当接部151及び第2の当接部152間の距離L1の分だけチェックリンク12の当該移動を制限する。ここで、ドアDはチェックリンク12の車体Bに取り付けられた一端部側へのチェックリンク12の移動にともなって開くため、開度調整ブロック15は、ドアDの開度を距離L1に応じた第1の開度に制限することができる。
次に、図3Cを参照して、ユーザがドアDの開度を第2の開度に制限する際のドアチェック機構10の動作を説明する。ユーザが不図示の操作部を操作し、ドアDの制限される開度を第2の開度に設定すると、接続部材16を介して操作部に接続される開度調整ブロック15がチェックリンク12に対して移動し、第3の当接部153がストッパ部13に向かい合う位置まで移動する。開度調整ブロック15が当該位置に移動すると、第1の当接部151がドアチェック11と向かい合い、第3の当接部153がストッパ部13と向かい合う位置、すなわち、開度調整ブロック15はドアチェック11とストッパ部13との間に移動することとなる。
開度調整ブロック15が当該位置に移動した後、ドアDが開かれると、ドアDの回動に従ってチェックリンク12及びストッパ部13がチェックリンク12の車体Bに取り付けられている一端部側へ移動する。ストッパ部13は、当該移動に従って第3の当接部153に当接し、開度調整ブロック15をチェックリンク12の車体Bに取り付けられた一端部側へ移動させる。開度調整ブロック15の第1の当接部151は、開度調整ブロック15の当該移動に従って、ドアチェック11のベース部111に当接する。ドアチェック11はドアDに取り付けられているため、開度調整ブロック15の当該移動を制限する。
そのため、開度調整ブロック15は、図3Cに示すように、ドアチェック11とストッパ部13との間に挟まれることで、チェックリンク12及びストッパ部13のチェックリンク12の車体Bに取り付けられた一端部側への移動を制限することができる。ここで、第3の当接部153は、チェックリンク12の移動方向において、第1の当接部151から所定の距離L2を有する。開度調整ブロック15は、第1の当接部151でドアチェック11に当接し、第3の当接部153でストッパ部13と当接するため、第1の当接部151及び第3の当接部153間の距離L2の分だけチェックリンク12の当該移動を制限する。ここで、ドアDはチェックリンク12の車体Bに取り付けられた一端部側へのチェックリンク12の移動にともなって開くため、開度調整ブロック15は、ドアDの開度を距離L2に応じた第2の開度に制限することができる。
なお、上記のように、開度調整ブロック15は、第1の当接部151及び第3の当接部153間の距離L2が、第1の当接部151及び第2の当接部152間の距離L1よりも短くなるように、段差付けて構成されている。そのため、ドアDの開度を第2の開度に設定する場合には、ドアDの開度を第1の開度に設定する場合に比べて、チェックリンク12の制限される移動距離はより短い。すなわち、この場合には、チェックリンク12は車体Bに取り付けられた一端部側へより長く移動することができるため、ドアDがより広く開くことができる。従って、第1の当接部151からの距離が異なる第2及び第3の当接部152,153を有するように、段階付けて開度調整ブロック15を構成することで、ドアDの開度を段階付けて制限することができる。
また、ユーザが不図示の操作部を操作し、ドアDの開度をドアDが全開開度まで開くように設定する場合には、開度調整ブロック15がドアチェック11とストッパ部13とに挟まれない位置まで移動する。この際、ドアDが開かれると、図3Dに示すように、チェックリンク12及びストッパ部13は、ストッパ部13がドアチェック11のケース部115に当接する位置まで、チェックリンク12の車体Bに取り付けられた一端部側へ移動する。すなわち、ストッパ部13がドアチェック11に当接する位置までチェックリンク12が移動することができるため、ドアDは全開開度まで開くことができる。
次に、図4A及びBを参照して、開度調整ブロック15の湾曲部154とドアチェック11のベース部111の溝部112の動作について説明する。図4A及びBは、ドアDの制限される開度が第1又は第2の開度に設定された際の、開度調整ブロック15の湾曲部154及びベース部111の溝部112を示す上面拡大図である。
上記のように、開度調整ブロック15を用いたドアDの開度制限では、ドアDが開かれた際にストッパ部13の移動に従って、開度調整ブロック15がチェックリンク12の車体Bに取り付けられた一端部側へ移動し、第1の当接部151がドアチェック11と当接する。開度調整ブロック15及びドアDに取り付けられたドアチェック11は、互いに当接する際に、互いから、開度調整ブロック15にストッパ部13から印加される外力に基づく衝撃を受ける。
そこで、本実施例では、ドアDの開度を制限する際に、開度調整ブロック15の第1の当接部151及びドアチェック11が、互いに当接することに基づく衝撃を弱めることができる、ドアチェック機構10を提案する。本実施例によるドアチェック機構10では、開度調整ブロック15及びドアチェック11の緩衝部によって、開度調整ブロック15にストッパ部13から印加される外力を弱め、第1の当接部151及びドアチェック11の当接による衝撃を弱めることができる。
本実施例によるドアチェック機構10では、上記のように、ドアチェック11のベース部111に一対の溝部112が設けられ、開度調整ブロック15には湾曲部154が設けられている。ここで、溝部112及び湾曲部154は、それぞれ所定の曲率を有する円周形状に形成されており、溝部112の曲率が湾曲部153の曲率よりも小さくなるように形成されている。開度調整ブロック15は、湾曲部154がベース部111の溝部112に当接し、溝部112に係合するように配置されている。そのため、開度調整ブロック15にストッパ部13から外力が印加される際には、開度調整ブロック15は、湾曲部154で溝部112に該外力を伝えながら、ストッパ部13から印加される外力に従ってチェックリンク12の車体Bに取り付けられた一端部側へ移動する。ここで、溝部112は湾曲部154から伝えられる力に基づいて弾性変形しながら、湾曲部154から伝えられる力の反力を湾曲部154に印加する。このため、湾曲部154及び溝部112が緩衝部として機能し、第1の当接部151及びドアチェック11の当接による衝撃を弱めることができる。
ここで、図4A及びBを参照して、開度調整ブロック15がストッパ部13の移動に基づいて移動する際の湾曲部154及び溝部112の動作を説明する。図4Aは、ドアDが開かれる前の開度調整ブロック15の湾曲部154とベース部111の溝部112の周辺を示す。図4Bは、ドアDが制限される開度まで開かれた際の開度調整ブロック15の湾曲部154とベース部111の溝部112の周辺を示す。
ドアDの開動作にともなってストッパ部13によって開度調整ブロック15が移動させられる前には、図4Aに示すように、第1の当接部151はドアチェックのベース部111に当接していない。また、湾曲部154は、溝部112に当接して係合し、開度調整ブロック15が溝部112の形状に沿って摺動できるように開度調整ブロック15の移動をガイドする。
ドアDの制限される開度が第1又は第2の開度に設定された場合において、ドアDが開かれると、チェックリンク12及びストッパ部13がチェックリンク12の車体Bに取り付けられた一端部側へ移動する。開度調整ブロック15は、ストッパ部13が移動して第2又は第3の当接部152,153と当接すると、ストッパ部13の移動に伴って図4Aの矢印A3で示す方向、すなわちチェックリンク12の車体Bに取り付けられた一端部側に移動する。
開度調整ブロック15がストッパ部13の移動、すなわちストッパ部13から印加される外力に基づいて矢印A3で示す方向に移動する際には、湾曲部154が溝部112に当接しながら移動し、ストッパ部13から印加される外力を溝部112に伝える。ここで、溝部112は、湾曲部154よりも低い剛性を有しており、湾曲部154の移動に伴ってたわむ、すなわち弾性変形することができる。そのため、溝部112は、湾曲部154から伝えられた外力に基づいて図4Bの矢印A4で示す方向に沿ってたわむことができる。また、この際、溝部112は伝えられた外力に対する反力を湾曲部154に印加し、開度調整ブロック15にストッパ部13から印加される外力を弱めることができる。これによって、開度調整ブロック15の第1の当接部151に伝えられる外力が弱まり、第1の当接部151及びドアチェック11の当接時の衝撃を弱め、開度調整ブロック15及びドアチェック11の損傷等を防止することができる。
また、上記のように、本実施例によるドアチェック機構10では、比較的大きい曲率を有する円周形状の突出部である湾曲部154が、比較的小さい曲率を有する溝部112に当接して係合するように開度調整ブロック15が配置されている。そのため、湾曲部154は、開度調整ブロック15がチェックリンク12の移動方向に移動した場合であっても、溝部112の幅長において溝部112の一部と当接する。従って、湾曲部154は、開度調整ブロック15が溝部112の幅長においてチェックリンク12の移動方向に移動した場合であっても、チェックリンク12に対する開度調整ブロック15の移動を溝部112の形状に沿ってガイドすることができる。
上記のように、本実施例によるドアチェック機構10は、車両用ドアDに取り付けられたドアチェック11(移動制限手段)と、一端部が車体Bに回転可能に取り付けられるとともに車両用ドアDの内部に延在するチェックリンク12と、車両用ドアDの内部に延在するチェックリンク12の他端部に設けられたストッパ部13とを備える。チェックリンク12は、ドアDの回動に基づいて、ドアチェック11に対して相対的にチェックリンク12の長手方向に移動することができる。また、ドアチェック機構10はチェックリンク12に対して移動する開度調整ブロック15をさらに備える。開度調整ブロック15は、ドアチェック11と当接する第1の当接部151と、前記チェックリンク12の移動方向において第1の当接部151から所定の距離を有し、ストッパ部13と当接する第2の当接部152とを含む。また、開度調整ブロック15はチェックリンク12の移動方向において所定の曲率で湾曲する湾曲部154(緩衝部当接部,ガイド部当接部)をさらに含む。ドアチェック11は、チェックリンク12の移動方向において所定の曲率で湾曲し、湾曲部154に当接する溝部112(緩衝部,ガイド部)を含む。また、ドアチェック11は、第1の当接部151と当接すると、開度調整ブロック15がチェックリンク12の車体Bに取り付けられた一端部側へ移動することを制限する。ドアチェック機構10では、開度調整ブロック15がチェックリンク12に向かって移動し、ストッパ部13がチェックリンク12の一端部側へ移動すると、ストッパ部13は、第2の当接部152に当接し開度調整ブロック15をチェックリンク12の一端部側へ移動させる。開度調整ブロック15がストッパ部13の移動に従って移動して、第1の当接部151がドアチェック11と当接すると、開度調整ブロック15がチェックリンク12の一端部側へのチェックリンク12の移動を制限する。すなわち、第1の当接部151がドアチェック11と当接すると、ドアチェック11が、開度調整ブロック15がチェックリンク12の車体に取り付けられた一端部側へ移動することを制限するため、開度調整ブロック15は当該チェックリンク12の移動を制限することができる。ドアDはチェックリンク12の移動にともなって回動するため、開度調整ブロック15によって車体Bに取り付けられた一端部側へのチェックリンク12の移動を制限することで、ドアDの開動作を制限することができる。このため、ドアチェック機構10は、開度調整ブロック15を用いてドアDの開度を制限することができる。なお、開度調整ブロック15によるドアDの開度制限は、ドアDが設定された開度以上に開くことのみを防止するため、ユーザは、ドアDを全閉位置から当該設定された開度までの間で自由に開くことができる。さらに、開度調整ブロック15は、ドアチェック11及びストッパ部13との間に挟まれることで、チェックリンク12の移動を制限しドアDの開度を制限するため、より強固にドアDの開度を制限することができる。また、湾曲部154は、開度調整ブロック15がチェックリンク12の一端部側への移動するにつれて、湾曲部154に当接する溝部112を弾性変形させる。そのため、湾曲部154は、溝部112の弾性変形に基づく反力によって開度調整ブロック15にストッパ部13から印加される外力を弱めることができ、第1の当接部151及びドアチェック11の当接時の衝撃を弱めることができる。従って、ドアチェック機構10は、第1の当接部151及びドアチェック11の当接時の衝撃によって、開度調整ブロック15及びドアチェック11が損傷を受けることを防止することができる。
また、湾曲部154は、溝部112と係合するため、開度調整ブロック15は湾曲部154を溝部112に当接させながら、チェックリンク12に対し溝部112に沿って移動することができる。すなわち、湾曲部154及び溝部112は、互いに係合し、開度調整ブロック15のチェックリンク12に対する移動をガイドすることができる。
本実施例によるドアチェック機構10では、湾曲部154は溝部112の曲率よりも大きい曲率を有する突出部であり、比較的低い曲率を有する溝部112に円周形状の一点で当接する。そのため、湾曲部154は、開度調整ブロック15がチェックリンク12の移動方向に移動しても、溝部112の幅長において溝部112に当接することができる。従って、湾曲部154は、開度調整ブロック15が溝部112の幅長においてチェックリンク12の移動方向に移動した場合であっても、開度調整ブロック15の溝部112の形状に沿った移動をガイドすることができる。
本実施例によるドアチェック機構10では、開度調整ブロック15がチェックリンク12の車体Bに取り付けられた一端部側へ移動することを制限する移動制限手段として、ドアチェック11を用いた。本実施例では、開度調整ブロック15の第1の当接部151がドアチェック11のベース部111に当接するようにドアチェック11を構成したが、第1の当接部151が当接するドアチェック11の部分はこれに限られない。例えば、第1の当接部151がドアチェックのケース部に当接するように構成してもよい。
さらに、開度調整ブロック15がチェックリンク12の車体Bに取り付けられた一端部側へ移動することを制限するとともに、湾曲部154に係合する溝部を有する移動制限手段はドアチェック11に限られない。例えば、移動制限手段は、ドア又はドアチェックに取り付けられ、開度調整ブロックを収容するように構成された、ブロックケースであってもよい。また、移動制限手段は、ドアに取り付けられ、ドアチェック及び開度調整ブロックを収容するハウジング等であってもよい。これらの場合には、ブロックケース又はハウジングが溝部を備え、ドアチェックは溝部を備える必要がなくなるため、ドアチェックとして従来のドアチェックを用いることができる。なお、このようなブロックケース及びハウジングは、ドアチェックと一体的に形成されてもよい。
また、移動制限手段に当接する開度調整ブロックの第1の当接部は、チェックリンク12の移動方向において、ストッパ部13と当接する第2の当接部から所定の距離を有し、移動制限手段に当接して、開度調整ブロックのチェックリンク12の車体Bに取り付けられた一端部側への移動を制限する部位であればよい。例えば、第1の当接部は、チェックリンク12の移動方向において第2の当接部から所定の距離を有し、ドアチェックに設けられた任意の突出部と当接することで、開度調整ブロックのチェックリンク12の車体Bに取り付けられた一端部側への移動を制限する溝部等であってもよい。また、第1の当接部は、チェックリンク12の移動方向において第2の当接部から所定の距離を有し、ドアチェックに設けられた任意の溝部に当接することで、開度調整ブロックのチェックリンク12の車体Bに取り付けられた一端部側への移動を制限する突出部等であってもよい。なお、これらの場合、突出部はドアチェック又は開度調整ブロックと一体的に構成されたものに限られず、他の部材を用いて構成されてもよい。
本実施例による開度調整ブロック15は、第1の当接部151からの距離が異なる第2の当接部152及び第3の当接部153を有するように段階付けて構成されているため、ドアDの開度を段階付けて制限することができる。これに関し、開度調整ブロックは、第1の当接部151からの距離が第1の当接部151及び第3の当接部153間の距離L2よりも短い第4の当接部やそれよりも短い距離を有する任意の数の当接部を有するように構成されることができる。この場合には、開度調整ブロックの有する部位の数に応じて、ドアDの開度をさらに多くの段階に分けて制限することができる。
なお、本実施例によるドアチェック機構10では、開度調整ブロック15がチェックリンク12の上方に配置されているが、開度調整ブロック15の配置はこれに限られない。開度調整ブロックは、チェックリンク12に向かう方向及びチェックリンク12から離れる方向に移動可能であり、ドアチェック11とストッパ部13との間に移動できればよい。そのため、開度調整ブロックはチェックリンク12に対して任意の方向に配置されることができる。例えば、開度調整ブロックをチェックリンク12の下方に配置してもよいし、チェックリンク12の側方に配置してもよい。また、開度調整ブロックのチェックリンク12に対する移動方向も、開度調整ブロックの配置に従って任意の方向に設定することができる。なお、溝部112の延在方向は開度調整ブロックの移動方向に応じて設定することができる。また、開度調整ブロックのチェックリンク12に対する移動は、摺動に限られず、チェックリンク12に向かう及びチェックリンク12から離れる方向への回動であってもよい。この場合、溝部112は開度調整ブロックの回動方向に従って設定することができる。
本実施例によるドアチェック機構10では、溝部112は一対の溝部として形成されているが、溝部112は湾曲部154の構成に合わせて、任意の数だけ設けることができる。また、本実施例によるドアチェック機構10では、湾曲部154が4つ設けられているが、湾曲部も任意の数だけ設けることができる。
溝部112は、湾曲部154に比べて低い剛性を有し、開度調整ブロック15がチェックリンク12の車体Bに取り付けられた一端部側へ移動するにつれて、湾曲部154によって弾性変形されるように構成されている。ここで、溝部112及び湾曲部154の剛性は、例えば、材料や厚み等を適宜選択することで設定することができる。
また、本実施例によるドアチェック機構10では、緩衝部当接部として所定の曲率をもって湾曲する突出部である湾曲部154を用い、緩衝部として所定の曲率をもって湾曲する溝部112を用いたが、緩衝部当接部及び緩衝部の構成はこれに限られない。緩衝部当接部及び緩衝部は、互いに当接し、開度調整ブロック15がストッパ部13の移動に従ってチェックリンク12の車体Bに取り付けられた一端部側へ移動するにつれて、緩衝部当接部が緩衝部を弾性変形させるように構成されていればよい。例えば、緩衝部当接部及び緩衝部は、それぞれ、そのような構成を持つ突出部や溝部によって構成することができる。また、緩衝部当接部が溝部であり、緩衝部が突出部であってもよい。なお、緩衝部当接部が突出部である場合には、緩衝部は当該突出部と当接して、開度調整ブロック15がストッパ部13の移動に従ってチェックリンク12の車体Bに取り付けられた一端部側へ移動するにつれて、緩衝部当接部によって弾性変形させられる平坦な面であってもよい。
さらに、本実施例によるドアチェック機構10では、開度調整ブロック15のガイド部当接部として、所定の曲率を有する突出部である湾曲部154を用い、ドアチェック11のガイド部として湾曲部154の曲率よりも低い曲率を有する溝部112を用いた。これに対し、ガイド部をチェックリンク12の移動方向において、所定の曲率の円周形状を有する突出部として構成し、ガイド部当接部を当該突出部の曲率よりも低い曲率の円周形状を有する溝部として構成してもよい。この場合であっても、突出部であるガイド部は溝部であるガイド部当接部に対し、ガイド部当接部の幅長において円周形状の一点で当接し、ガイド部当接部に係合することができる。そのため、開度調整ブロックがガイド部当接部の幅長においてチェックリンクの移動方向に移動した場合であっても、ガイド部当接部及びガイド部は開度調整ブロックのチェックリンクに対する移動をガイドすることができる。なお、突出部であるガイド部は開度調整ブロックのチェックリンクに対する移動方向に沿って任意の方向に形成されることができ、溝部であるガイド部当接部はガイド部の形状に沿って形成されることができる。
以上、実施例を参照して本発明について説明したが、本発明は上記実施例に限定されるものではない。本発明の趣旨に反しない範囲で変更された発明、及び本発明と均等な発明も本発明に含まれる。また、上述の各実施例及び変形例は、本発明の趣旨に反しない範囲で適宜組み合わせることができる。
10:ドアチェック機構、11:ドアチェック(移動制限手段)、12:チェックリンク、13:ストッパ部、14:ブラケット、15:開度調整ブロック、16:接続部材、111:ベース部、112:溝部、113,114,116,155:孔部、115:ケース部、151:第1の当接部、152:第2の当接部、153:第3の当接部、154:湾曲部、B:車体、D:車両用ドア、H:ヒンジ、V:車両

Claims (5)

  1. 車両用ドアに取り付けられた移動制限手段と、
    一端部が車体に回転可能に取り付けられるとともに前記車両用ドアの内部に延在するチェックリンクであって、前記移動制限手段に対して相対的に該チェックリンクの長手方向に移動可能なチェックリンクと、
    前記車両用ドアの内部に延在する前記チェックリンクの他端部に設けられたストッパ部と、
    前記チェックリンクに対して移動する開度調整ブロックと、
    を備え、
    前記開度調整ブロックは、
    前記移動制限手段と当接する第1の当接部と、
    前記チェックリンクの移動方向において前記第1の当接部から所定の距離を有し、前記ストッパ部と当接する第2の当接部と、
    緩衝部当接部と、
    を含み、
    前記移動制限手段は、前記緩衝部当接部に当接する緩衝部を含み、
    前記移動制限手段は、前記第1の当接部と当接するとき、前記開度調整ブロックが前記チェックリンクの前記一端部側へ移動することを制限し、
    前記開度調整ブロックが前記チェックリンクに向かって移動し、前記ストッパ部が前記チェックリンクの一端部側へ移動すると、前記ストッパ部は、前記第2の当接部に当接し前記開度調整ブロックを前記チェックリンクの一端部側へ移動させ、
    前記開度調整ブロックが前記ストッパ部の移動に従って移動して、前記第1の当接部が前記移動制限手段と当接すると、前記開度調整ブロックが前記チェックリンクの一端部側への前記チェックリンクの移動を制限し、
    前記緩衝部当接部は、前記開度調整ブロックが前記チェックリンクの一端部側へ移動するにつれて、該緩衝部当接部に当接する前記緩衝部を弾性変形させる、ドアチェック機構。
  2. 前記緩衝当接部及び前記緩衝部は互いに係合し、前記開度調整ブロックの前記チェックリンクに対する移動をガイドする、請求項1に記載のドアチェック機構。
  3. 前記緩衝部は、前記チェックリンクの移動方向において、所定の曲率で湾曲する溝部であり、
    前記緩衝当接部は、前記チェックリンクの移動方向において、前記緩衝部の曲率よりも大きい曲率で湾曲する突出部である、請求項1又は2に記載のドアチェック機構。
  4. 前記移動制限手段はドアチェックである、請求項1乃至3のいずれか一項に記載のドアチェック機構。
  5. 車両用ドアに取り付けられた移動制限手段と、一端部が車体に回転可能に取り付けられるとともに前記車両用ドアの内部に延在するチェックリンクであって、前記移動制限手段に対して相対的に該チェックリンクの長手方向に移動可能なチェックリンクと、前記車両用ドアの内部に延在する前記チェックリンクの他端部に設けられたストッパ部とを備えたドアチェック機構で用いられる、開度調整装置であって、
    前記チェックリンクに対して移動する開度調整ブロックと、
    前記移動制限手段と、
    を備え、
    前記開度調整ブロックは、
    前記移動制限手段と当接する第1の当接部と、
    前記チェックリンクの移動方向において前記第1の当接部から所定の距離を有し、前記ストッパ部と当接する第2の当接部と、
    緩衝部当接部と、
    を含み、
    前記移動制限手段は、前記緩衝部当接部に当接する緩衝部を含み、
    前記移動制限手段は、前記第1の当接部と当接するとき、前記開度調整ブロックが前記チェックリンクの前記一端部側へ移動することを制限し、
    前記開度調整ブロックが前記チェックリンクに向かって移動し、前記ストッパ部が前記チェックリンクの一端部側へ移動すると、前記ストッパ部は、前記第2の当接部に当接し前記開度調整ブロックを前記チェックリンクの一端部側へ移動させ、
    前記開度調整ブロックが前記ストッパ部の移動に従って移動し、前記第1の当接部が前記移動制限手段と当接すると、前記開度調整ブロックが前記チェックリンクの一端部側への前記チェックリンクの移動を制限し、
    前記緩衝部当接部は、前記開度調整ブロックが前記チェックリンクの一端部側へ移動するにつれて、該緩衝部当接部に当接する前記緩衝部を弾性変形させる、開度調整装置。
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