JP6510866B2 - ガラス基板の製造方法 - Google Patents

ガラス基板の製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP6510866B2
JP6510866B2 JP2015081533A JP2015081533A JP6510866B2 JP 6510866 B2 JP6510866 B2 JP 6510866B2 JP 2015081533 A JP2015081533 A JP 2015081533A JP 2015081533 A JP2015081533 A JP 2015081533A JP 6510866 B2 JP6510866 B2 JP 6510866B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
glass substrate
glass
grinding
liquid
face
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2015081533A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2016198862A (ja
Inventor
達也 四元
達也 四元
達也 福島
達也 福島
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Avanstrate Inc
Avanstrate Asia Pte Ltd
Avanstrate Taiwan Inc
Original Assignee
Avanstrate Inc
Avanstrate Asia Pte Ltd
Avanstrate Taiwan Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Avanstrate Inc, Avanstrate Asia Pte Ltd, Avanstrate Taiwan Inc filed Critical Avanstrate Inc
Priority to JP2015081533A priority Critical patent/JP6510866B2/ja
Publication of JP2016198862A publication Critical patent/JP2016198862A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6510866B2 publication Critical patent/JP6510866B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Grinding And Polishing Of Tertiary Curved Surfaces And Surfaces With Complex Shapes (AREA)
  • Grinding-Machine Dressing And Accessory Apparatuses (AREA)

Description

本発明は、ガラス基板の端面を研削する工程を含んだガラス基板の製造方法に関する。
フラットパネルディスプレイ等のガラス基板を製造する際、成形されたガラス基板の切断には、機械的な切断とレーザによる溶断があり、一般的には機械的な切断が多く用いられている。機械的な切断によるガラス基板の切断では、ガラス基板に機械的に切れ目を入れて切断するため、切断された端面には、数μm〜100μm程度の深さのクラックが生成される。このクラックは、ガラス基板の機械的強度の劣化を招くため、研削により取り除く。すなわち、ガラス基板の端面を面取り加工して、ガラス基板の機械的強度を上げ、ガラス基板のカケ、ワレを防止し、後工程でのハンドリングをし易くする。
面取り加工として、ガラス基板端面を研削ホイールを用いて研削する。この際、ガラス基板の過熱防止及び摩擦低減のため、ガラス基板の端面と研削ホイールとの接触箇所に、研削液を供給しながら研削を行う。しかしながら、接触箇所に供給された後の研削液が、研削ホイールの回転により飛び散り、ガラス基板表面に飛散していた。この飛散した研削液は、ガラス破片(カレット)を含むため、ガラス基板表面のキズ等が発生して品質が低下し、高精細化パネルへの要求を満たすことは難しかった。
この問題を解決するため、ガラス基板上へのカレットの飛散を防止すべく、ガラス基板と研削ホイールとの間にカレット防止板を設けたものがある(例えば、特許文献1)。しかし、装置の構造によっては、ガラス基板と研削ホイールとの間にカレット防止板を設置できない場合があった。
また、ガラス端面と研削ホイールとの接触箇所に供給された後の研削液を、ガラス基板の内側の上部から端部に向けたウォーターカーテンで遮断し、ガラス基板表面へのカレットの飛散を防止するものがある(例えば、特許文献2)。
特開2005-153059 特開2008−87135
特許文献2に記載のウォーターカーテンは、飛散する研削液を遮断するには水圧が弱く、ガラス基板表面へのカレット飛散が多かった。その後の洗浄工程にて、ガラス基板表面を上部からシャワーにより洗浄するが、ガラス板の強度を考慮するとカレットを除去できる程シャワー圧を高くすることができず、カレットを十分除去できなかった。
一方、ウォーターカーテンの水圧を、ガラス基板へのカレットの飛散を防止できる程度強くすると、ガラス端部にあたるウォーターカーテンによりガラス基板端部が振動し、ガラス基板端面の研削ホイールへの接触角度が一定にならない。そのため、研削品質が落ち、ガラス基板の端部のワレ・破損が生じる可能性あった。
本発明は、ガラス基板の端面を研削ホイールによって端面加工する際に、ガラス基板表面へのカレットの飛散を減少させるガラス基板の製造方法を目的とする。
本発明のガラス基板の製造方法は、ガラス基板のガラス端面を研削ホイールによって端面加工するガラス基板の製造方法において、前記ガラス端面と研削ホイールとの接触箇所に研削液を供給し、前記研削液を供給する時、前記ガラス基板と衝突することなく、前記接触箇所から前記研削ホイールの回転方向の下流に送出された研削液と衝突するように前記ガラス基板の内側から外側に、且つ、前記接触箇所に対して前記下流後方の前記研削液の流れに向けて液体を噴射することにより、前記下流後方に送出された前記研削液を前記ガラス端面から外側に送出する。
このガラス基板の製造方法によれば、接触箇所の後に送出された研削液に対して、ガラス基板の内側から外側に、且つ、前記接触箇所近傍に選択的に液体を供給することにより、送出された研削液の軌道を、ガラス基板表面の内側からガラス基板の端面から外側に変更する。この様に送出された研削液の軌道を変更することにより、ガラス基板表面へのカレットの飛散量を大幅に減少させる。そのため、その後の洗浄工程でのガラス基板上部からのシャワーにより、ガラス基板表面に飛散したカレットを十分除去することが可能となる。
前記接触箇所近傍に選択的に供給される液体の衝撃力は0.3kg/cm以上、
ここで、衝撃力(kg/cm)は、I=K×Q×P1/2によって表され、Kは定数(0.024)、Qは流量(L/min)、Pは液体圧力(kg/cm)であることが好ましい。
さらに、ガラス基板の上部からシャワーを当てて、ガラス基板表面を洗浄することが好ましい。
また、前記液体の噴射によって作られる流れの広がり角度は15度以下である、ことが好ましい。
本発明によると、ガラス基板の端面を研削ホイールによって端面加工する際に、ガラス基板表面へのカレットの飛散を減少させることができる。
本発明のガラス基板の製造方法のフローの一例を示す図である。 本発明の端面加工処理ラインの一例を示す図である。 本発明の端面加工の概念図である。
以下、図面を用いて、本発明のガラス基板の製造方法について説明する。
<ガラス基板の製造方法>
本発明のガラス基板の製造方法の一例は、図1に示すように、熔解工程(ステップST1)、清澄工程(ステップST2)、均質化工程(ステップST3)、成形工程(ステップST4)、徐冷工程(ステップST5)、採板・切断工程(ステップST6)、端面加工工程(ステップST7)、洗浄工程(ステップST8)、検査・梱包・出荷工程(ステップST9)を備える。
熔解工程(ST1)では、ガラス原料を、火焔および電極を用いた直接通電で加熱して熔解することで熔融ガラスを得る。
清澄工程(ST2)は、熔融ガラスを加熱する。加熱された熔融ガラス中に含まれる気泡が、加熱された熔融ガラス中の清澄剤の還元反応で生じた酸素を吸収することにより成長し液面に浮上して放出される。その後、熔融ガラスを冷却する過程で生じる清澄剤の還元反応により気泡中の酸素等のガス成分が熔融ガラス中に吸収されて気泡が消滅する。
均質化工程(ST3)では、熔融ガラスを、スターラを用いて攪拌することにより、ガラス成分の均質化を行う。
成形工程(ST4)では、均質化された溶融ガラスが、成形工程で用いられる図示しない成形体に供給され、熔融ガラスをガラスシートに成形し、ガラスシートの流れを作る。なお、成形工程では、ダウンドロー法に限定されず、フロート法、ロールアウト法等を用いることができる。
徐冷工程(ST5)では、成形されて流れるガラスシートを引き伸ばし、かつ、一定の厚さを有し、かつ反り及び歪みが生じないように温度調整をしてガラスシートを冷却する。
採板・切断工程(ST6)では、ガラスシートを所定の長さに切断することで、板状のガラス基板に採板する。採板されたガラス基板はさらに、ダイヤモンドカッターあるいはレーザ等により所定のサイズに切断され、目標サイズのガラス基板が作製される。
端面加工工程(ST7)では、作製されたガラス基板に端面加工が施される。この端面加工では、前述の通り、ガラス端面と研削ホイールとの接触箇所に選択的に研削液を供給し、接触箇所の後に送出された研削液に対して、ガラス基板の内側から外側に、且つ、接触箇所近傍に選択的に液体を供給することにより、送出された研削液をガラス端面から外側に送出する。これにより、ガラス基板にカレットが飛散することを防ぐ。
洗浄工程(ST8)では、端面加工されたガラス基板を洗浄する。洗浄工程では、端面が研削されたガラス基板の主表面の全面が、洗浄液を用いて洗浄される。
検査・梱包・出荷工程(ST9)では、ガラス基板に気泡、脈理、あるいは失透等の異常欠陥の有無が、図示しない欠陥検査装置を用いて検査された後、検査合格品のガラス基板が最終製品としてガラス基板の束の形態で梱包され、コンテナに収納されて、トラック等の車両により、納入先に出荷される。
<端面加工工程>
ガラス基板の端面加工を行う端面加工処理ラインの装置配置の一例を図2に示す。ガラス基板11の端面加工処理ラインには、第1面取り機12、第2面取り機14、コーナーカット機16、および反転機18が設けられ、第1面取り機12、反転機18、第2面取り機14、および、コーナーカット機16が、搬送経路の上流側から順に配置されている。
成形されたガラス基板11を搬送しながら、研削ホイールとして、後述するダイヤモンドホイール12a,14a,16a、研磨ホイール12b,14bを回転させることによりガラス基板11の端面を研削する。なお、図2において、後述する研削液の供給装置及び液体を供給する装置は省略するが、研削ホイール毎に1つ設けられることが好ましい。
端面処理加工ラインでは、具体的には、第1面取り機12において、矩形状のガラス基板11の短辺の端面について、搬送経路の両側に設けられた、例えば面取り用のダイヤモンドホイール12aを用いて面取りが行われる。この後、搬送経路の両側に設けられた研磨ホイール12bを用いて面取りされたガラス基板11の端面の研磨(鏡面加工)が行われる。
研磨後、反転機18は、ガラス基板11の向きを90°回転させて、搬送経路に沿ってガラス基板11を第2面取り機14に搬送する。第2面取り機14において、矩形状のガラス板11の長辺の端面に対して、搬送経路の両側に設けた面取り用ダイヤモンドホイール14aを用いて面取りを行い、この後、搬送経路の両側に設けられた研磨ホイール14bを用いて面取りされたガラス基板11の端面の研磨が行われる。なお、ダイヤモンドホイール12a,14aの砥粒には、例えば#400のダイヤモンド砥粒が用いられ、研磨ホイール12b,12bの砥粒には、例えば#400のSiC砥粒が用いられる。
第2面取り機14での研磨の後、コーナーカット機16にガラス基板11は搬送され、コーナーカット用ダイヤモンドホイール16aを用いてガラス基板11のコーナーが面取り、研磨される。この場合、ガラス基板11の搬送速度は、例えば5m/分とされて、ガラス基板11の連続生産が行われる。コーナーカット用ダイヤモンドホイール16aの砥粒には、例えば#400のダイヤモンド砥粒が用いられる。
なお、端面加工工程において、各研削ホイール12a,12b,14a,14b,16aには、1又は複数の溝(凹溝)が設けられる。研削は、1つの溝だけでガラス基板に対し行なってもよい。この場合、例えば、当該1つの溝によって研削効率が低下した(砥粒間に目詰りが生じた等)場合は、これに隣接する他の溝を用いる、といった具合に、複数の溝を順に用いることができる。
本発明では端面加工の際、図3に示すように、ガラス基板11の端面と研削ホイール3との接触箇所4に選択的に研削液2を供給し、接触箇所の後に送出された研削液に対して、ガラス基板11の内側から外側に、且つ、前記接触箇所近傍に選択的に液体1を供給することにより、送出された研削液をガラス端面から外側に送出する。すなわち、接触箇所4の後に送出された研削液は、液体1の供給により、ガラス基板内側に向かう方向Aからガラス基板外側に向かう方向Bに向きを変更するため、つまり、ガラス基板上から押し出されるため、ガラス基板表面へのカレットの飛散量を大幅に減少させることができる。
ガラス基板11は、液晶ディスプレイ、プラズマディスプレイおよび有機ELディスプレイ等のフラットパネルディスプレイ(FPD)用のガラス基板である。また、これ以外にも、携帯機器のディスプレイを保護するカバーガラス、携帯機器の筐体用ガラス基板及び磁気ディスク用のガラス基板であってもよい。さらに、ガラス基板は、平面ガラス基板のみならず、曲面ガラス基板であってもよい。ガラス基板は、例えば、0.2mm〜0.8mmの厚みを有し、かつ、縦680mm〜2200mmおよび横880mm〜2500mmの寸法を有する。
研削ホイール3は、回転しながらガラス基板の端面を研削する。研削ホイール3は、例えば、ダイヤモンド砥粒をレジンボンドやメタルボンドで固めたダイヤモンドホイールである。砥粒の粒度は、例えばJIS R6001-1987に規定される♯400程度である。研削ホイール3は、円板形状又はドラム形状に形成され、外周面を有している。研削ホイール3は、図示しない回転軸(回転中心線)に装着され、一定の回転速度で回転する。研削ホイール3の直径は、例えば250mmである。回転数は、一定の周速となるよう、研削ホイール3の直径に応じて適宜設定され、例えば2000〜3000rpmである。3000rpm以下とすることにより、研削ホイール3の表面に供給された研削液をより確実に研削点に供給することができる。
研削ホイール3は、外周面に1又は複数の溝(凹溝)が周方向にわたって形成されている。溝は、外周面に対し内周側に凹んで形成され、その底部の断面形状は、台形状であるが、特にこれに制限されず、U字又はV字形状、あるいは凹面形状等であってよい。溝の幅は、ガラス基板の板厚に応じた長さを有している。また、溝の深さは、最大深さで、例えば18mmである。溝は、その最大深さ位置で示す。各溝の断面形状、幅方向長さ、溝深さ等は、溝同士で同一又は異なってよい。
研削液は、研削ホイール3とガラス基板11との接触箇所4に、過熱防止及び摩擦低減のため供給される。研削液は、例えば、水、逆浸透膜を透過させて得られたRO水である。
研削液は、ガラス基板と研削ホイールとの間の位置から接触箇所に供給される。研削液の水圧は、1〜3kg/cmが好ましく、1.5〜2.5kg/cmがより好ましい。研削ホイールの周方向に形成された溝を効率的に冷却することを考慮すると、溝に水平な面に対する研削液の供給角度は、好ましくは30度以下、より好ましくは10度以下、さらに好ましくは5度以下である。
接触箇所近傍に選択的に供給される液体(以下、液体とも称す。)1は、特に限定しないが、例えば、水、RO水が用いられる。
液体の衝撃力は、0.3kg/cm以上が好ましく、0.5kg/cm以上がより好ましい。0.3kg/cm以上だと、ガラス基板表面へのカレットの飛散が減少する。また、液体の水圧が一定以上となるとガラス基板表面の欠陥数にほぼ変化がなくなるので、経済的な面を考慮すると、2.0kg/cm以下が好ましい。
なお、衝撃力は、対象面への衝撃力を1cm当たりのインパクトの数値によって示したもので、I=K×Q×P1/2によって表され、Iは衝撃力(kg/cm)、Kは定数(0.024)、Qは流量(L/min)、Pは液体圧力(kg/cm)である。
液体の供給は、接触箇所の後に送出される研削液の流れに対して研削ホイールとは反対のガラス基板側から行う。ガラス基板側から、ガラス端面と研削ホイールとの接触箇所近傍に、液体を供給することにより、送出された研削液をガラス端面から外側に送出することができる。
液体の供給箇所は、ガラス端面と研削ホイールとの接触箇所の近傍である。液体を接触箇所に供給すると、研削ホイールが振動してガラス端面の欠陥が生じるため、接触箇所を避けて接触箇所近傍に液体を供給する。接触箇所近傍とは、好ましくは接触箇所から1〜10cmの範囲である。
液体の噴射角、つまり、噴射された液体が広がる角度は、狭いほど好ましく、15度以下が好ましく、より好ましくは10度以下、さらに好ましくは5度以下である。
液体の噴射幅、つまり、噴射された液体が研削液に供給された際の液体の幅は、3〜26mmが好ましく、より好ましくは3〜13mmである。
液体の供給は、ストレートノズルを用いて行うことが好ましい。ストレートノズルとは、ノズルの噴射口は1つで、ノズルから噴射された液体の断面の径は、噴射口の径と同じであるものをいう。ストレートノズルとしては、例えば、いけうち社製のストレートノズル1/4MCP223−S303、スプレーイングシステム社製のストレートノズルH1/8U−SS0030、共立合金製作所製のストレートノズル1/4KKS3.0Tである。
<洗浄工程>
洗浄工程にてガラス基板表面を洗浄することにより、ガラス基板表面に飛散したカレット除去し、さらにガラス欠陥を減少させることができる。
洗浄は、ガラス基板の上部から、ガラス基板全面に対してシャワーを噴射して洗浄することが好ましい。シャワーとしては、例えば、扇形ノズルを用いる。扇形ノズルを用いる場合は、シャワー圧は1.5kg/cm以上が好ましく、7kg/cm以上がより好ましい。
以下、実施例を用いて本願発明をより詳細に説明する。
<実施例1>
図2に示すガラス基板の端面加工処理ラインを用いてガラス端面の研削を行った。この際、ガラス基板端面と研磨ホイールとの接触箇所に研削液を供給した。また、接触箇所の後に送出された研削液に対して液体を供給し、送出された研削液をガラス端面から外側に送出した。
ガラス基板として、以下の組成を有する、1100mm×1300mm×0.7mmのサイズのフラットパネルディスプレイ用のガラス基板を用いた。
SiO: 60質量%、
: 10質量%、
Al: 19.8質量%、
CaO: 5質量%、
SrO: 5質量%、
SnO: 0.2質量%。
研削ホイールは、外径250mmのダイヤモンドホイール12aを用い、ダイヤモンドの粒度はF500(JIS R6001)とした。
研削液としては、RO水を用い、水圧2.0kg/cmで、ガラス基板端面と研磨ホイールとの接触箇所に供給した。
液体としては、RO水を、ストレートノズル(いけうち社製、1/4MCP223−S303)を用いて、衝撃力0.5kg/cmにて、送出された研削液に対して、ガラス基板と研磨ホイールとの接触箇所からの距離5cmの位置に送出し、送出された研削液をガラス端面から外側に押し出した。
ここで、衝撃力は、I=K×Q×P1/2によって示され、I:衝撃力(kg/cm)、K:定数(0.024)、Q:流量(L/min)、P:液体圧力(kg/cm)である。
次に、ガラス基板表面に対して洗浄工程を行った。洗浄工程は、上部5cmからガラス表面全面に対してシャワーを噴射して(いけうち社製扇形ノズル1/4MVV11505−S303、水圧1.5kg/cm、噴射角80度)、ガラス基板表面を洗浄した。
次に、ガラス基板表面へのカレットの飛散を、ガラス表面の単位面積当たりのガラス欠陥数により測定した。欠陥として、ガラス基板表面1m当たり、40μm以上のカレット数を欠陥数としてカウントした。
<実施例2>
ガラス基板と研磨ホイールとの接触箇所近傍に供給する液体の衝撃力を0.5kg/cmから1.0kg/cmに変更したこと以外は、実施例1と同一条件にて試験を行い、ガラス基板表面1m当たりの欠陥数をカウントした。
<比較例1>
ガラス基板と研磨ホイールとの接触箇所近傍に流体を供給しなかったこと以外は、実施例1と同一条件にて試験を行い、ガラス基板表面1m当たりの欠陥数をカウントした。
<比較例2>
接触箇所の後に送出された研削液に対して液体を供給しなかった代りに、特許文献2と同様に、ガラス基板の内側上方からガラス基板の端部に向かって斜め下方に水を噴出させて、ガラス基板へのカレットの飛散を防止するためのウォーターカーテン(水圧1.0kg/cm)を形成したこと以外は、実施例1と同一条件にて試験を行い、ガラス基板表面1m当たりの欠陥数をカウントした。
Figure 0006510866
表1に示す通り、実施例1及び2の本願発明によるガラスの製造方法によると、ガラス表面の欠陥が非常に少なかった。これに対して、ガラス基板と研磨ホイールとの接触箇所に流体を供給しなかった比較例1、及びウォーターカーテンを用いた比較例2では、ガラス表面の欠陥が多かった。
このことから、本発明の実施例によると、ガラス基板の端面を研削ホイールによって端面加工する際に、ガラス基板表面へのカレットの飛散を大幅に減少できることが理解される。
以上、本発明のガラス基板の製造方法について詳細に説明したが、本発明は上記実施形態に限定されず、本発明の主旨を逸脱しない範囲において、種々の改良や変更をしてもよいのはもちろんである。
1 液体
2 研削液
3 研削ホイール
4 接触点
11 ガラス基板
12 第1ガラス面取り機
14 第2ガラス面取り機
12a、12b、14a、14b、16a 研削ホイール
16 コーナーカット機
18 反転機

Claims (4)

  1. ガラス基板のガラス端面を研削ホイールによって端面加工するガラス基板の製造方法において、
    前記ガラス端面と研削ホイールとの接触箇所に研削液を供給し、
    前記研削液を供給する時、前記ガラス基板と衝突することなく、前記接触箇所から前記研削ホイールの回転方向の下流に送出された研削液と衝突するように前記ガラス基板の内側から外側に、且つ、前記接触箇所に対して前記下流後方の前記研削液の流れに向けて液体を噴射することにより、前記下流後方に送出された前記研削液を前記ガラス端面から外側に送出することを特徴とするガラス基板の製造方法。
  2. 供給される前記液体の衝撃力は0.3kg/cm以上であり前記衝撃力(kg/cm)は、I=K×Q×P1/2によって表され、Kは定数(0.024)、Qは流量(L/min)、Pは液体圧力(kg/cm)である、ことを特徴とする請求項1に記載のガラス基板の製造方法。
  3. さらに、前記ガラス基板の上部からシャワーを当てて、前記ガラス基板表面を洗浄することを特徴とする請求項1又は2に記載のガラス基板の製造方法。
  4. 前記液体の噴射によって作られる流れの広がり角度は15度以下である、ことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載のガラス基板の製造方法。
JP2015081533A 2015-04-13 2015-04-13 ガラス基板の製造方法 Active JP6510866B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015081533A JP6510866B2 (ja) 2015-04-13 2015-04-13 ガラス基板の製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015081533A JP6510866B2 (ja) 2015-04-13 2015-04-13 ガラス基板の製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2016198862A JP2016198862A (ja) 2016-12-01
JP6510866B2 true JP6510866B2 (ja) 2019-05-08

Family

ID=57422099

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015081533A Active JP6510866B2 (ja) 2015-04-13 2015-04-13 ガラス基板の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6510866B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2023072315A (ja) * 2021-11-12 2023-05-24 日本電気硝子株式会社 ガラス板の製造方法

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS53114682U (ja) * 1977-02-21 1978-09-12
JPH0811056A (ja) * 1994-06-30 1996-01-16 Asahi Glass Co Ltd 板状体の周縁研削方法及びその装置
JP2008087135A (ja) * 2006-10-04 2008-04-17 Nippon Electric Glass Co Ltd ガラス基板の端面研削装置およびその端面研削方法
KR20140046631A (ko) * 2012-10-09 2014-04-21 삼성디스플레이 주식회사 기판 연마 장치
JP2016083738A (ja) * 2014-10-28 2016-05-19 日本電気硝子株式会社 板ガラスの研削方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2016198862A (ja) 2016-12-01

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR101228959B1 (ko) 취성 재료 기판의 모따기 방법
CN101060938B (zh) 玻璃基板清洗装置及玻璃基板清洗方法
KR100903602B1 (ko) 실리콘 웨이퍼 제조 방법
JP2008087135A (ja) ガラス基板の端面研削装置およびその端面研削方法
CN106141838B (zh) 玻璃基板的制造方法、及玻璃基板的制造装置
CN104858737B (zh) 工件的平面磨削方法
KR20180002731A (ko) 유리시트 세척장치 및 세척방법
WO2011126028A1 (ja) ガラス板の製造方法及び製造装置
JP2015202545A (ja) 研削装置
JP6510866B2 (ja) ガラス基板の製造方法
JP5925539B2 (ja) ガラス板の製造方法
TWI637811B (zh) 玻璃基板之製造方法及玻璃基板硏磨用磁性流動體
TWI505913B (zh) Chamfering stone
JP6333673B2 (ja) ガラス基板の製造方法、及び、加工液
JP2013132746A (ja) 研磨装置およびスパッタリングターゲットの製造方法
WO2013105341A1 (ja) ガラス基板の端面研削用砥石のドレッシング方法および該ドレッシング方法を用いたガラス基板の製造方法
JP5775049B2 (ja) ガラス基板の製造方法
JP5370913B2 (ja) ガラス基板の端面研磨装置およびその端面研磨方法
JP5647475B2 (ja) ガラス板の製造方法
TWI839511B (zh) 多晶矽棒之切斷方法、多晶矽棒的切割棒之製造方法、多晶矽棒的塊晶之製造方法以及多晶矽棒的切割裝置
JP2008130929A (ja) 半導体装置の製造方法及び半導体装置
JP6001352B2 (ja) 研削液供給装置及び研削液供給方法
JP2012214323A (ja) シートガラスの製造方法および洗浄ブラシ体
JP2014083647A (ja) ガラス基板研磨用磁性流動体
KR20130051601A (ko) 글라스 에지의 연삭 장치

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20180302

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20181108

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20181120

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20190109

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20190402

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20190405

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6510866

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250