JP6510437B2 - 建設機械 - Google Patents
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Description
還元反応は、NOxとアンモニアとの還元反応であり、アンモニアを効率的に発生する還元剤として、たとえば、尿素水溶液、アンモニア水溶液、その他の還元剤水溶液が使用される。還元剤は、還元剤タンクに貯留され、排気温度やNOx排出量等に基づいて、必要量が還元剤タンクから還元剤噴射装置に供給される。
以下、図1〜図9を参照して、本発明にかかる建設機械であるクローラクレーンの第1の実施の形態を説明する。
図1は本発明による建設機械の一例であるクローラクレーン(以下、クレーンと記す)の側面図であり、図2は図1のクレーンの旋回体103を斜め後方から見た斜視図である。以下では、図示するように、図1および図2の姿勢を基準にクレーンの上下および前後、左右方向を定義する。
タンクカバー151の内部には、尿素水タンク150が備えられる。尿素水タンク150から尿素水供給配管152を介して尿素水が供給される。
建屋カバー132Cの内部には、エンジン140と、エンジン140の排気ガスを浄化する排気ガス浄化装置160とが設けられる。
図4は、タンクカバー151の外観を示す図である。図4におけるタンクカバー151の向きは図2と同様であり、図示手前にサイドステップ133が設けられる。タンクカバー151は、タンクカバー151の内部にアクセスするための開閉扉151aを備える。開閉扉151aは、外気をタンクカバー151に導入する吸気口151bを備える。尿素水供給配管152は、タンクカバー151の内部で尿素水タンク150に接続される。
オペレータによる、尿素水タンク150への尿素水の補充動作を説明する。
オペレータは、サイドステップ133に立ち、タンクカバー151の開閉扉151aを開ける。次にタンクカバー151の内部に設けられた収納部151eから載置台151dを取り出し、載置台151dを保持部151cに保持させる。そして補充タンクを載置台151dに置き、補充タンクから尿素水タンク150の給水口150aへ尿素水を供給する。
(1)建設機械、すなわちクローラクレーンは、エンジン140の排気ガスを浄化する排気ガス浄化装置160を備える。クレーンは、排気ガス浄化装置160に供給される還元剤が蓄えられる還元剤タンク、すなわち尿素水タンク150を収納するタンクカバー151を備え、還元剤タンクは、補充タンクから還元剤が供給される給水口150aを備え、タンクカバー151は開閉扉151aを備える。タンクカバー151の開閉扉151aは、補充タンクから還元剤タンクへ還元剤が供給される際に補充タンクを載置可能な載置台151dを、還元剤タンクの給水口150aよりも高い位置に保持する保持部151cを備える。
従来は、オペレータがサイドステップ133に立ち、補充タンクを持ち上げて還元剤を移動させる必要があったので、作業性に問題があった。しかし本発明によるクレーンによれば、補充タンクを載置台151dに置いて還元剤を尿素水タンク150に補充できるので、作業性が向上され還元剤の補充が簡便である。
第1の実施の形態では、開閉扉151aは保持部151cを1つのみ備えた。しかし、開閉扉151aは第1の実施の形態における保持部151cに加えて、保持部151cとは異なる高さに保持部を備えてもよい。
開閉扉151aが保持部151cよりも低い位置に第2の保持部を備えると、第2の保持部が保持する載置台151dの上面は給水口150aよりも低い可能性がある。しかし、補充タンクから尿素水タンク150への尿素水の供給を開始した当初は、補充タンク内の水位は高く尿素水タンク150内の水位は低い。したがって、少なくとも補充タンクから尿素水タンク150への尿素水の供給を開始してしばらくは、補充タンクの水位の方が尿素水タンク150の水位よりも高いため、第2の保持部を使用する場合でも尿素水の供給に高低差を利用できる。両者の水位が等しくなると高低差が利用できず尿素水の供給が煩雑になるため、両者の水位が等しくなった時点で載置台151dを保持部151cに保持させ、補充タンクを移動させる。すなわち、第2の保持部を使用する場合は、オペレータが満水状態の補充タンクを第2の保持部に対応する載置台151dの高さまで持ち上げればよいので簡便である。
(1)タンクカバー151の開閉扉151aは、保持部151cとは異なる高さに、補充タンクを載置可能な載置台151dを保持する第2の保持部や第3の保持部を備える。
そのため、保持部151cよりも低い位置に第2の保持部を設けた場合は、オペレータが満水状態の補充タンクを第2の保持部に対応する載置台151dの高さまで持ち上げる必要がない。また、保持部151cよりも高い位置に第3の保持部を設けた場合は、サイホンの原理を利用する場合に、尿素水の供給を短時間で完了させることができる。
第1の実施の形態では、補充タンクから尿素水タンク150に手動で尿素水を移動させた。しかし電動装置を用いて尿素水を移動させてもよい。補充タンクをサイドステップ133に置く場合に比べて、補充タンクを載置台151dに置いた方が補充タンクの液面を尿素水タンク150の液面より高くできるので、消費電力を削減できる。
図10〜図12を参照して、本発明にかかる建設機械であるクレーンの第2の実施の形態を説明する。以下の説明では、第1の実施の形態と同じ構成要素には同じ符号を付して相違点を主に説明する。特に説明しない点については、第1の実施の形態と同じである。本実施の形態では、主に、載置台が開閉扉の一部を構成する点で、第1の実施の形態と異なる。
第2の実施の形態において、クレーンはタンクカバー151に代えてタンクカバー251を備える。タンクカバー251のクレーンにおける位置や役割は第1の実施の形態と同様である。以下では第1の実施の形態との差異を主に説明する。
図10は、タンクカバー251の外観を示す図である。図10におけるタンクカバー251の向きは図5におけるタンクカバー151と同様である。
タンクカバー251は、タンクカバー251の内部にアクセスするための開閉扉251aを備える。開閉扉251aは載置台251dおよび枠部251gを備える。開閉扉251aは、枠部251gにより穴が形成されるが、図10に示す状態では載置台251dがその穴を塞いでいる。すなわち、載置台251dが開閉扉251aの一部を構成している。後述するように載置台251dは保持部251cにより可動し、枠部251gにより形成される穴が載置台251dにより塞がれない状態もとりうる。開閉扉251a、および載置台251dは、外気をタンクカバー251に導入する吸気口251bを備える。
(1)クレーンは、載置台251dが開閉扉251aの一部を構成し、保持部251cは載置台251dと開閉扉251aを接続する蝶番を備える。
そのため、載置台251dが開閉扉251aの一部を構成することによりタンクカバー251の総重量を削減することができる。また、蝶番を用いて載置台251dを補充タンクを搭載可能な位置に移動させて保持するため、操作が簡便である。さらに、載置台251dを収納する空間を別途用意する必要がない。
上記では、種々の実施の形態および変形例を説明したが、本発明はこれらの内容に限定されるものではない。本発明の技術的思想の範囲内で考えられるその他の態様も本発明の範囲内に含まれる。
150 … 尿素水タンク(還元剤タンク)
150a … 給水口
151 … タンクカバー
151a … 開閉扉
151c … 保持部
151d … 載置台
160 … 排気ガス浄化装置
251 … タンクカバー
251a … 開閉扉
251c … 保持部
251d … 載置台
Claims (3)
- エンジンの排気ガスを浄化する排気ガス浄化装置を備える建設機械であって、
前記排気ガス浄化装置に供給される還元剤が蓄えられる還元剤タンクを収納するタンクカバーをさらに備え、
前記還元剤タンクは、補充タンクから還元剤が供給される給水口を備え、
前記タンクカバーは、開閉扉を備え、
前記タンクカバーの前記開閉扉は、前記補充タンクから前記還元剤タンクへ還元剤が供給される際に前記補充タンクを載置可能な載置台を、前記還元剤タンクの前記給水口よりも高い位置に保持する保持部を備えることを特徴とする建設機械。 - 請求項1に記載の建設機械において、
前記タンクカバーの前記開閉扉は、前記保持部とは異なる高さに、前記補充タンクを載置可能な載置台を保持する第2保持部をさらに備えることを特徴とする建設機械。 - 請求項1に記載の建設機械において、
前記載置台が前記開閉扉の一部を構成し、
前記保持部は前記載置台と前記開閉扉とを接続する蝶番を備えることを特徴とする建設機械。
Priority Applications (1)
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JP2016027273A JP6510437B2 (ja) | 2016-02-16 | 2016-02-16 | 建設機械 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2016027273A JP6510437B2 (ja) | 2016-02-16 | 2016-02-16 | 建設機械 |
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Family Applications (1)
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JP2016027273A Active JP6510437B2 (ja) | 2016-02-16 | 2016-02-16 | 建設機械 |
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