JP6510206B2 - 照明装置及び締結機構 - Google Patents
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Description
引用文献1には、照明器具の基板収納ケースや配線基板を内部に収納するための枠体として、放熱性に優れたアルミニウムなどの金属材料又は成形性に優れた合成樹脂材料を用いることが記載されている。
本発明の他の態様に係る照明装置は、締結部品と、前記締結部品と一体化される枠体と、前記締結部品を介して前記枠体に固定された器具本体と、前記締結部品を介して前記枠体と前記器具本体を固定するための取付ねじと、を含み、前記締結部品は、軸部と、頭部とから成り、前記取付ねじが螺合するめねじ部が、前記頭部にのみ設けられ、前記軸部は、前記軸部の中心軸を含む平面と平行な平面部に直交した断面形状が略H字状からなる切欠部を有することを特徴とする。
本発明の他の態様に係る照明装置は、上述の照明装置において、前記取付用ばね、前記器具本体、前記締結部品及び前記枠体が順に重ねられて固定されていてもよい。
本発明の他の態様に係る照明装置は、上述の照明装置において、前記締結部品が、前記枠体に埋設される軸部と、前記枠体から突出する頭部と、を含み、前記軸部の表面の全面が、前記枠体と密着していることが好ましい。
本発明の他の態様に係る照明装置は、上述の照明装置において、前記抜け防止部が、前記軸部が抜ける方向に対して交差する方向に向かって設けられた溝部、前記軸部の側壁を貫通する貫通孔、又は前記軸部の少なくとも一部に設けられた逆テーパー部であることが好ましい。
本発明の他の態様に係る照明装置は、上述の照明装置において、前記回転防止部が、前記軸部の少なくとも一部を切欠いて形成された平面部又は前記軸部の側壁を貫通する貫通孔であることが好ましい。
本発明の他の態様に係る照明装置は、上述の照明装置において、前記軸部が、前記平面部に直交する断面の断面形状が略D字状を有することが好ましい。
本発明の他の態様に係る照明装置は、上述の照明装置において、前記締結部品の前記頭部が、前記器具本体と前記取付用ばねとを固定するための取付ねじと螺合するめねじ部を有することが好ましい。
本発明の他の態様に係る照明装置は、上述の照明装置において、前記締結部品は、真鍮、鉄又はステンレスで形成されることが好ましい。
図1は、本発明の一実施形態に係る照明装置10の構成を示す分解斜視図である。
図2は、照明装置10の外観を示す正投影図であり、図2(a)は照明装置10の正面図、図2(b)は照明装置10の右側面図、図2(c)は照明装置10の左側面図、図2(d)は照明装置10の背面図、図2(e)は照明装置10の上面図、図2(f)は照明装置10の底面図である。
また、図3は、照明装置10の外観を示す斜視図である。図3(a)は、照明装置10の上方向からの斜視図であり、図3(b)は、照明装置10の下方向(床方向)からの斜視図である。
図4は、照明装置10の断面図である。図4は、図2(b)に示す照明装置10のA−A’断面を示す断面図である。
図5は、照明装置10を被取付面30に取り付けた際の取付の様子を示す外観図である。
照明装置10は、電源部11と、取付用ばね12(12a,12b)と、器具本体13と、ねじ14(14a,14b,14c)と、発光素子基板15と、LED等の発光素子16と、反射部品17と、取付ねじ18(18a,18b)と、枠体19と、締結部品20(20a,20b)と、透光性カバー21と、パッキン22及び23と、を備えている。
照明装置10は、図5(a)及び(b)に示すように、取付用ばね12a及び12bによって被取付面30に取り付けられる。
以下、照明装置10の各部について説明する。
電源部11は、例えば金属製の電源ボックス11aの内部にLED等の発光素子16の点灯回路(即ち、電源回路)を収納している。電源部11内の電源回路は、照明装置10が取り付けられる天井等の被取付面内の電力供給ケーブル(図示せず)と接続される。
電源ボックス11a内に設けられた電源回路は、例えば、電力供給ケーブルから供給される交流電力を直流に変換し、その出力(即ち、直流電力)を発光素子16に供給する。
電源部11は、ねじ14aによって器具本体13に取り付けられる。
取付用ばね12(12a,12b)は、照明装置10の器具本体13に取り付けられ、照明装置10の枠体19を被取付面の取付孔(図示せず)に固定する。取付用ばね12は、例えば、略L字形状であり、取付用ばね12の一端121(121a,121b)が器具本体13に取り付けられる。また、取付用ばね12のL字形状の折れ曲がり部分122(122a,122b)は、後述する枠体19の一部分との間に被取付面を挟持して照明装置10を固定する。
また、取付用ばね12(12a,12b)は、取付ねじ18を取り付けるための孔部123(123a、123b)を備えている。
器具本体13は、発光体が取り付けられ、締結部品20を介して枠体19に固定される。器具本体13は、発光素子基板15が取り付けられる平面部13aを備えている。平面部13aの一方の面には、例えばねじ14b及び14cによって、発光体である発光素子16が実装された発光素子基板15が固定される。
また、器具本体13は、平面部13aの端縁から発光素子16の光の照射方向に向けて広がるように形成された側縁部13bと、後述する枠体19と一体化された締結部品20(20a,20b)に対向するように形成された鍔部13cと、を備える。鍔部13cは、締結部品20(20,20b)と対向する位置に、取付ねじ18を取り付けるための孔部13dを備えている。
発光素子基板15は、器具本体13と対向しない一方の面にLED等の発光素子16が実装されている。また、発光素子基板15には、電源部11から導出される配線(図示せず)が接続されており、発光素子基板15の発光素子16に対して電力が供給される。
上述したとおり、発光素子基板15は、器具本体13に対してねじ14b、14cにより固定される。
反射部品17は、器具本体13の側縁部13bの内面に沿うように設けられ、発光素子16から照射された光を反射する。発光素子16から照射された光は、反射部品17によって予め設定した方向(例えば、床面に向かう方向)へ反射される。
図4に示すように、反射部品17は、例えば器具本体13と枠体19とで挟まれることにより、器具本体13の側縁部13bの内面に沿う位置で固定される。
透光性カバー21は、発光素子16を覆い、発光素子16から照射された光を予め設定した方向(例えば、床面に向かう方向)に対して透過する。透光性カバー21は、発光素子16から照射された光を拡散する機能を有していてもよい。
図4に示すように、透光性カバー21は、例えば器具本体13と枠体19とで挟まれることにより、器具本体13に取り付けられた発光素子16を覆う位置で固定される。
また、透光性カバー21は、パッキン22を介して枠体19と対向する位置に設けられる。
図6は、照明装置10の枠体19の外観を示す正投影図であり、図6(a)は枠体19の正面図、図6(b)は枠体19の右側面図、図6(c)は枠体19の左側面図、図6(d)は枠体19の背面図、図6(e)は枠体19の上面図、図6(f)は枠体19の底面図である。
また、図7は、照明装置10の枠体19の外観を示す斜視図である。図7(a)は、枠体19の上方向からの斜視図であり、図3(b)は、枠体19の下方向(床方向)からの斜視図である。
枠体19は、発光素子16もしくは発光素子16の光の経路となる空間を取り囲む形状を有し、枠体19の光照射方向端部には、鍔部191が形成されている。また、枠体19は、枠体19の放熱性を向上させ、かつ枠体19の強度を向上させるリブ192を備えている。
図5に示すように、照明装置10は、枠体19の鍔部191が被取付面30と対向するようにして被取付面30に取り付けられる。このとき、図4に示すように、鍔部191の被取付面30と対向する部分には、パッキン23が配置されている。
図8は、枠体19と一体化された締結部品20の一構成例を示す正投影図であり、図8(a)は締結部品20の正面図、図8(b)は締結部品20の右側面図、図8(c)は締結部品20の左側面図、図8(d)は締結部品20の背面図、図8(e)は締結部品20の上面図、図8(f)は締結部品20の底面図である。
また、図9(a)及び図9(b)は、図8に示す締結部品20の外観を示す斜視図である。
また、図10は、図8に示す締結部品20のB−B’断面を示す断面図である。
図8及び図9に示すように、締結部品20は、枠体19に埋設される軸部201と、枠体19から突出する頭部202とを含んでいる。
また、頭部202の長さは、5mm以上であることが好ましい。頭部202の長さを少なくとも5mm以上とすることにより、めねじ部202aの深さを十分に確保することができる。このため、取付ねじ18によって取付用ばね12及び器具本体13が締結部品20に確実に固定される。
なお、締結部品20は、軸部201と頭部202とを備えているため、軸部201の長さは、締結部品20全体の長さの100%未満となる。
一方、本実施形態に係る照明装置10では、インサート成形により枠体19と一体化された締結部品20に取付ねじ18をねじ込んで取付用ばね12等を取り付けるため、締結部品20が回転したり抜けることを防止できる。また、取付ねじ18は、枠体19にはねじ込まれないので、枠体19にクラックが生じることを防止できる。
図8に示すように、軸部201の形状を凹凸形状として抜け防止部201aを形成した締結部品20は、抜け防止部201aの凸部分が枠体19に引っかかり、枠体19から抜けにくくなる。
図11(a)に示す締結部品20は、図8に記載したように、軸部201が抜ける方向に対して交差する方向に向かって設けられた溝部を抜け防止部201aとした例である。なお、この場合、抜け防止部201aとして、ねじのようならせん状の溝を設けることは好ましくない。締結部品20を回転させることにより、締結部品20が枠体19から抜ける可能性があるためである。但し、抜け防止部201aとしてらせん状の溝を設け、かつ後述する回転防止部201bを備えていれば、締結部品20が枠体19から抜けることを防止できる。
図11(c)及び図11(d)に示す締結部品20は、軸部201全体又は軸部201のネジ先のみを逆テーパー形状に形成して抜け防止部201aとした例である。軸部201の逆テーパー部が枠体19に引っかかるため、締結部品20が抜けにくくなる。
例えば、図11(a)〜図11(d)に示す抜け防止部201a各形状を組み合わせて軸部201としてもよい。
回転防止部201bは、例えば、軸部201の少なくとも一部を切欠いて形成された平面部である。このような回転防止部201bを有する軸部201は、断面が円形状ではなく、また軸部201の表面の全面が枠体19と密着しているため、締結部品20が回転できなくなる。
上述したような平面部を有する締結部品20としては、例えば以下の第1の例及び第2の例が挙げられる。
図12(a)及び図12(b)に示す締結部品20は、軸部201の中心軸を含む平面と平行な平面部が形成されるように切欠き部を設け、この平面部を回転防止部201bとした例である。
図12(a)は締結部品20の斜視図であり、図12(b)は図12(a)に示す締結部品20の軸部201を切欠いて形成された平面部に直交する断面を示す断面図である。
図12(c)は締結部品20の斜視図であり、図12(d)は図12(c)に示す締結部品20の軸部201を切欠いて形成された平面部に直交する断面を示す断面図である。
上述したような平面部を有する締結部品20としては、例えば以下の第3の例及び第4の例が挙げられる。
図12(g)及び図12(h)に示す締結部品20は、軸部201が四角柱状である例(第4の例)である。すなわち、図12(g)及び図12(h)に示す締結部品20は、軸部201の側面の平面部を回転防止部201bとした例である。図12(g)は締結部品20の斜視図であり、図12(h)は図12(g)に示す締結部品20の軸部201の中心軸に直交する断面を示す断面図である。
図12(i)及び図12(j)に示す締結部品20は、軸部201の側壁を貫通する貫通孔を回転防止部201bとした場合の例である。図12(i)は締結部品20の斜視図であり、図12(j)は図12(i)に示す締結部品20の軸部201のC−C’断面を示す断面図である。
図12(i)に示す締結部品20では、軸部201の貫通孔内に樹脂材料が入り込んだ状態で枠体19が成形されるため、締結部品20が回転しなくなる。
これにより、照明装置10は、取付用ばね12a及び12bと枠体19の鍔部191とによって挟持されて、取付孔30a内に取り付けられる。
以上説明した本発明の一実施形態に係る照明装置によれば、以下の作用及び効果を得ることができる。
(1)枠体と一体化された金属材料で形成された締結部品に対して取付ねじを取り付けるため、締結部品20自体にクラックが生じさせることなく枠体と取付用ばね及び器具本体とを締結することができる。
(2)照明装置10が天井に取り付けられると、取付用ばねは天井の上面の設置された位置を維持しようとするのに対し、取付用ばねが固定された器具本体は、照明装置の重量により、床方向に下がろうとする。このため、取付用ばねによって、取付ねじに対して、取付けねじが抜ける方向に力が加わる。
しかしながら、締結部品は金属材料で形成されているため、取付ねじに対して取付けねじが抜ける方向に力が加わっても、締結部品が破損しない。さらに、この場合、樹脂材料で形成された器具本体は、締結部品と一体化されているので、取付ねじに対して取付けねじが抜ける方向に力が加わっても、器具本体が破損しない。
(4)締結部品が上述した抜け防止部と回転防止部との双方を備えるため、インサート成形により枠体と一体化した締結部品が枠体から抜けたり、回転により取付ねじが回転して少しずつ取付ねじが抜けることを防止できる。
(5)締結部品の軸部が適切に設定されているため、締結部品が枠体から抜けにくくなる。
(6)締結部品が真鍮、鉄又はステンレスで形成されるため、締結部品の強度が高くなる。
(7)本願の照明装置は、(1)〜(6)に記載の作用があるため、照明装置が床上等に落下することが防止される。
本発明の範囲は、図示され記載された例示的な実施形態に限定されるものではなく、本発明が目的とするものと均等な効果をもたらす全ての実施形態をも含む。さらに、本発明の範囲は、請求項により画される発明の特徴の組み合わせに限定されるものではなく、全ての開示されたそれぞれの特徴のうち特定の特徴のあらゆる所望する組み合わせによって画されうる。
例えば、照明装置の他の部分や照明装置以外の他の装置において、金属材料で形成された締結部品と、樹脂材料で形成され、前記締結部品と一体化された第1の部品と、前記締結部品を介して前記第1の部品に締結された第2の部品と、を含む締結機構が適用されてもよい。
このため、例えば図13に示すように、締結部品120が一体に設けられた器具本体13(第1の部品)と、電源部11(第2の部品)とを、取付ねじ14aによって固定することもできる。なお、図13において、図1から図12と共通する部分には同一の参照符号を付している。
11 電源部
12 取付用ばね
13 器具本体
15 発光素子基板
16 発光素子
17 反射部品
19 枠体
20 締結部品
21 透光性カバー
Claims (12)
- 締結部品と、
前記締結部品と一体化される枠体と、
前記締結部品を介して前記枠体に固定された器具本体と、
前記締結部品を介して前記枠体と記器具本体を固定するための取付ねじと、
を含み、
前記締結部品は、
軸部と頭部とから成っており、
前記取付ねじが螺合するめねじ部が前記頭部にのみ設けられ、
前記軸部には、
前記軸部の中心軸を含む平面と平行な平面部からなる切欠部を有する
ことを特徴とした照明装置。 - 締結部品と、
前記締結部品と一体化される枠体と、
前記締結部品を介して前記枠体に固定された器具本体と、
前記締結部品を介して前記枠体と前記器具本体を固定するための取付ねじと、
を含み、
前記締結部品は、
軸部と、
頭部とから成り、
前記取付ねじが螺合するめねじ部が、
前記頭部にのみ設けられ、
前記軸部は、
前記軸部の中心軸を含む平面と平行な平面部に直交した断面形状が略H字状からなる切欠部を有する
ことを特徴とした照明装置。 - 前記器具本体に取り付けられ、前記枠体を被取付面の取付孔に固定する取付用ばねを含む
請求項1又は2に記載の照明装置。 - 前記取付用ばね、前記器具本体、前記締結部品及び前記枠体が順に重ねられて固定される
請求項3に記載の照明装置。 - 前記締結部品は、
前記枠体に埋設される軸部と、
前記枠体から突出する頭部と、
を含み、
前記軸部の表面の全面は、前記枠体と密着している
請求項1〜4のいずれか1項に記載の照明装置。 - 前記軸部は、
前記締結部品が前記枠体から抜けることを防止する抜け防止部と、
前記締結部品が回転することを防止する回転防止部と、
を含む
請求項5に記載の照明装置。 - 前記抜け防止部は、前記軸部が抜ける方向に対して交差する方向に向かって設けられた溝部、前記軸部の側壁を貫通する貫通孔、又は前記軸部の少なくとも一部に設けられた逆テーパー部である
請求項6に記載の照明装置。 - 前記回転防止部は、前記軸部の少なくとも一部を切欠いて形成された平面部又は前記軸部の側壁を貫通する貫通孔である
請求項6又は7に記載の照明装置。 - 前記軸部は、前記平面部に直交する断面の断面形状が略D字状を有する
請求項8に記載の照明装置。 - 前記軸部の長さは、前記締結部品の長さの30%以上である
請求項6〜9の少なくとも1項に記載の照明装置。 - 前記締結部品は、
前記枠体に埋設される前記軸部と、
前記枠体から突出する前記頭部と、
を含み、
前記軸部の表面の全面は、前記枠体と密着しており、
前記締結部品の前記頭部は、
前記器具本体と前記取付用ばねとを固定するための取付ねじと螺合するめねじ部を有する
請求項3に記載の照明装置。 - 前記締結部品は、真鍮、鉄又はステンレスで形成される
請求項11に記載の照明装置。
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