JP6509755B2 - 物品保持装置 - Google Patents

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Description

本発明は、物品保持装置に関し、例えば飲料容器や小物等を保持する装置に関する。
自動車のセンターコンソールに、飲料容器や携帯電話等を保持する物品保持装置が設けられることがある。このような物品保持装置において、飲料容器の高さに応じて、収容凹部の深さを変更できるようにしたものがある(例えば特許文献1)。特許文献1に係るカップホルダとしての物品保持装置は、底壁と、底壁の周囲に立設された周壁と、周壁に回動可能に設けられたフラップとを有する。フラップが鉛直に配置された状態では、底壁が収容凹部の底となり、フラップが水平に配置された状態では、フラップが収容凹部の底となる。すなわち、フラップを回動させることによって、収容凹部の深さは2段階に変更可能である。
特開2015−037921号公報
しかしながら、特許文献1の物品保持装置では、収容凹部の深さの変更自由度が小さく、様々な大きさの物品に対応できないという問題がある。
本発明は、以上の背景を鑑み、様々な大きさの物品を収容可能な物品保持装置を提供することを課題とする。
上記課題を解決するために、底壁(7)及び前記底壁の縁部から上方に延びる側壁(9,10)によって画定された受容孔(6)を備えるケース(2)と、前記底壁に対して上下に延びる柱部材(15)と、前記底壁に対して上下に延び、前記柱部材に対して変位可能に支持され、上下に間隔をおいて設けられた複数のロッド側係止部(52)を備えたロッド部材(16)と、前記柱部材に対して上下に変位可能に支持され、台側係止部(51)を備えた台部材(17)と、前記台部材を前記柱部材に対して上方へ付勢する台付勢装置(39)とを有し、前記ロッド部材は、前記ロッド側係止部が台側係止部を係止し、前記台部材の上方への移動を規制する係止位置と、前記ロッド側係止部が台側係止部から離れ、前記台部材の上方への移動を許容する解除位置との間を変位するとよい。
この態様によれば、ロッド部材を変位させることによって台側係止部及びロッド側係止部の係合及び解除を切り替えることができる。そのため、ロッド部材を操作することによって台側係止部を所望の高さのロッド側係止部に係止させ、台部材を所望の高さに配置させることができる。これにより、台部材の上方に形成される凹部の深さを変更し、凹部を収容する物品の大きさに適合させることができる。
また、上記の態様において、前記ロッド部材は前記柱部材に変位可能に支持されているとよい。
この態様によれば、台部材を支持する柱部材にロッド部材が一体に組み付けられ、装置構成が簡素になる。
また、上記の態様において、前記ロッド部材は、前記柱部材に対して上下に延びる軸線を中心として回転可能であるとよい。
この態様によれば、ロッド部材の変位態様が回転であるため、柱部材の小さなスペースにロッド部材が効率良く組み込まれる。
また、上記の態様において、前記柱部材の上端に変位可能に支持された操作入力部材(31)と、前記操作入力部材の変位を前記ロッド部材の回転に変換する動力伝達機構(60)とを有するとよい。
この態様によれば、ロッド部材を変位させるための操作入力部材を操作し易い位置に設けられ、操作性が向上する。
また、上記の態様において、前記柱部材は、前記底壁に設けられる下部材(18)と、前記下部材に対して上下に変位可能に設けられた上部材(19)と、前記下部材と前記上部材との間に介装され、前記下部材に対して前記上部材を上方へ付勢する柱付勢部材(20)とを有し、前記ロッド部材及び前記台部材は、前記上部材に支持され、前記側壁には、上下に間隔をおいて複数のケース側係止部(12)が設けられ、前記上部材には、前記ケース側係止部と係脱可能な柱側係止部(30)が設けられているとよい。
この態様によれば、柱部材の高さが変更可能になる。また、柱部材の高さを変更することによって、柱部材の上部材に支持された台部材の高さを変更することができる。
また、上記の態様において、前記下部材は、前記底壁に対して離接可能に載置されているとよい。
この態様によれば、台部材及びロッド部材が組み付けられた柱部材がケースに対して着脱可能になる。
また、上記の態様において、前記柱部材に出没可能に支持され、前記柱側係止部を先端に備えたスライド部材(27)を更に有し、前記動力伝達機構は、前記操作入力部材の変位を前記スライド部材の出没動に変換するカム部(33,34)を有するとよい。
この態様によれば、操作入力部材の操作によって、柱側係止部及びケース側係止部の係合及び解除が切り替えられる。
また、上記の態様において、前記動力伝達機構は、前記スライド部材に設けられた第1ラック(28)と、前記ロッド部材に設けられ、前記第1ラックと噛み合う第1ピニオン(26)とを有し、前記スライド部材のスライド移動を前記ロッド部材の回転に変換するとよい。
この態様によれば、操作入力部材の変位に応じたスライド部材のスライド移動によって、ロッド部材を回転させることできる。
また、上記の態様において、前記台付勢装置は、前記柱部材に設けられ、上下に延びる第2ラック(43)と、前記台部材に回転可能に支持され、前記第2ラックと噛み合う第2ピニオン(42)と、前記台部材に設けられ、前記第2ピニオンが前記第2ラックに対して上方に移動する方向に、前記第2ピニオンを付勢するばね部材とを有するとよい。
この態様によれば、台付勢装置が柱部材及び台部材に一体に組み付けられ、装置構成が簡素になる。
また、上記の態様において、前記台部材及び前記柱部材は、前記台部材が前記柱部材に対して最も上側に位置しているときに、協働して同一の平面を形成する上面をそれぞれ有するとよい。
この態様によれば、台部材と柱部材の上面とによって、物品を載置可能な平面が形成される。
以上の構成によれば、物品保持装置において、様々な大きさの物品を収容することが可能となる。
物品保持装置の第1形態を示す斜視図 物品保持装置の第2形態を示す斜視図 ケースの斜視断面図 係止位置での物品保持装置の斜視断面図 台部材係止部、ロッド部材係止部、及び、柱部材の係合を示す斜視図 図1のVI−VI断面図 操作入力部材を下方から見た斜視図 台部材、台付勢部材、及び台側係止部材の係合を示す斜視図 図4のIX部拡大図 柱部材が受容孔の上端より下げられた位置にあるときの斜視断面図
以下、図面を参照して、本発明を物品保持装置1の実施の一形態である物品保持装置1について説明する。以下の説明では、説明の便宜上、各方向を規定するが、実際の使用態様においては、各方向は限定されないことに留意されたい。
図1に示す物品保持装置1は、例えば、自動車のセンターコンソールに取り付けられ、飲料容器やスマートフォンを含む電子機器等の物品を保持する。物品保持装置1は、上方に向けて開口するケース2と、ケース2に装着される保持体3とを有する。
図1及び図2に示されるように、ケース2は、略水平に配置される天板4と、天板4に対して下方に凹んだ有底の受容孔6とを有する。受容孔6は、底壁7及び側壁9,10によって画定されている。底壁7は、左右に長い略長方形に形成されている。側壁9,10は、底壁7の長辺である前後縁から上方に延びた1対の前後壁9と、底壁7の短辺である左右縁から上方に延びた1対の左右壁10とを有し、角筒形に形成されている。天板4の縁部には、上方に向けて突出する縁壁5が設けられている。縁壁5は、天板4の縁部に沿って延び、天板4及び受容孔6を囲むように環状に形成されている。
図3に示されるように、前後壁9の内面の左右方向における中央のそれぞれには、上下に延びるガイド溝11が形成されている。各ガイド溝11の上端は、各前後壁9の上縁に連続し、上方に向けて開口している。ガイド溝11には、複数のケース側係止部12が互いに上下に間隔をおいて形成されている。各ケース側係止部12は、ガイド溝11の底部から受容孔6の外方に向けて凹んだ凹部であり、下方を向く略水平な係止面と、受容孔6の内方に向けて下方に傾斜した傾斜面とを有する。前後壁9の一方の内面には、第1回転ダンパ13が設けられている。第1回転ダンパ13は、粘性流体の粘性抵抗を利用した公知の回転ダンパであり、回転抵抗が作用するギヤ部を有する。
左右壁10のそれぞれには、受容孔6の内方に向けて突出可能に第1押圧部材14が設けられている。第1押圧部材14は、下端において所定の範囲で回動可能に左右壁10に支持され、図示しないばね等によって受容孔6の内方に付勢されている。
図3に示されるように、保持体3は、底壁7に載置され上方へ延びる柱部材15と、柱部材15に変位可能に支持されたロッド部材16と、柱部材15に上下に変位可能に支持された台部材17とを備える。本実施形態では、柱部材15の左右に同形の2つの台部材17が備えられている。
図4に示されるように、柱部材15は、ケース2の底壁7に載置される下部材18と、下部材18に変位可能に支持された上部材19と、下部材18と上部材19との間に介装された柱付勢部材20とを備える。下部材18は、底壁7の上面に載置される底板21と、底板21から上方に延び、上部に係止部を有する係止片22と、底板21から上方に延びる円柱形の支持軸23とを備える。
図5に示されるように、上部材19は、前後かつ上下に長い略直方体形に形成されている。上部材19の中央には、上下に延びる貫通孔であるロッド受容孔24が形成されている。ロッド受容孔24には、上下に延びる軸線を中心として回転可能、かつ上部材19に対して上下動不能にロッド部材16が受容されている。ロッド受容孔24の上端及び下端には、上部材19に対するロッド部材16の上下動を規制する規制片(符号省略)が設けられている。ロッド部材16の下端には、自身の軸線に沿って延びる支持孔25が形成されている。支持孔25には、下部材18の支持軸23が回転可能かつ出没可能に挿入されている。支持孔25に支持軸23が挿入されることによって、下部材18に対して上部材19は上下に変位可能、かつ前後及び左右に変位不能となっている。また、下部材18の係止片22が上部材19の下端部に設けられた係止部に引っ掛かることによって、下部材18に対する上部材19の上方への変位が所定の範囲で規制されている。
柱付勢部材20は、本実施形態では圧縮コイルばねであり、支持軸23と同軸に設けられている。柱付勢部材20は、上部材19の下端部に当接した上端と、下部材18の底板21に当接した下端とを有し、下部材18に対して上部材19を上方に付勢している。
ロッド部材16の上端にはロッド部材16と同軸に第1ピニオン26が結合されている。第1ピニオン26の左右には、それぞれ前後に延びる1対のスライド部材27が設けられている。各スライド部材27は、上部材19に前後にスライド可能に支持され、それぞれ第1ピニオン26と噛み合う第1ラック28を有している。スライド部材27の一方は、第1ラック28から前方に延び、その先端が上部材19の前壁から突出可能となっている。一方、スライド部材27の他方は、第1ラック28から後方に延び、その先端が上部材19の後壁から突出可能となっている。一対のスライド部材27は、第1ラック28及び第1ピニオン26を介して互いに連結されているため、一方が突出側に移動するときには同時に他方も突出側に移動し、逆も同様である。スライド部材27の少なくとも一方と上部材19との間には、各スライド部材27を突出側に付勢する付勢部材29が介装されている。
図6に示されるように、各スライド部材27の先端は、突出位置において対応する前後壁9のケース側係止部12と係合する柱側係止部30となっている。各柱側係止部30の上面が対応するケース側係止部12の係止面に引っ掛かることによって、柱付勢部材20によって上方に付勢された上部材19のケース2に対する位置(高さ)が定まる。柱側係止部30が上下において異なる位置に設けられたケース側係止部12に係止されることによって、上部材19のケース2に対する位置が変更される。各スライド部材27は、クランク状に屈曲され、基端部に対して先端部が左右方向における中央側(ピニオン側)に位置し、それぞれの先端部が前後に並んでいる。
上部材19の上面には、使用者が下方に向けて押し操作可能な操作入力部材31が設けられている。操作入力部材31は、所定の範囲で上部材19に対して上下動可能に支持された円板状のボタン部32と、ボタン部32の下面に設けられた一対のボタン側カム33とを有する。各ボタン側カム33は、各スライド部材27の上面に設けられたスライド部材側カム34と共にカム機構を構成する。図5および図7に示されるように、本実施形態では、ボタン側カム33及びスライド部材側カム34は、互いに摺接する傾斜面である。操作入力部材31は、スライド部材27及びカム機構を介して付勢部材29に付勢力を受け、上部材19に対して最も上方に位置する初期位置に向けて付勢されている。付勢部材29の付勢力に抗して操作入力部材31のボタン部32が下方に押し込まれると、カム機構によって一対のスライド部材27が後退位置に移動し、ケース側係止部12から柱側係止部30が離脱する。また、各スライド部材27が突出位置から後退位置にスライド移動することによって、第1ラック28及び第1ピニオン26の噛み合いによって、ロッド部材16が第1回転位置から第2回転位置に回転する。このように、カム機構、スライド部材27、第1ラック28及び第1ピニオン26は、操作入力部材31の変位をスライド部材27のスライド移動に変換すると共に、操作入力部材31の変位をロッド部材16の回転に変換する動力伝達機構60を構成する。
図4に示されるように、左側の台部材17は上部材19の左側面に配置され、右側の台部材17は上部材19の左側面に配置されている。左右の台部材17、及び各台部材17と柱部材15及びロッド部材16との結合構造は、上下に延びる上部材19の中心軸線を対称軸とした180°回転対称形であるため、左側の台部材17、及び左側の台部材17と柱部材15及びロッド部材16との結合構造について説明し、右側については説明を省略する。
図8に示されるように、台部材17は、上方に向けて開口した浅箱状の底部材35と、底部材35の上部を閉塞する蓋部材36とを有する。底部材35の右側部の前端及び後端には、それぞれ右方に突出した前後一対のアーム部37が設けられている。前側のアーム部37は先端が後方に屈曲し、後側のアーム部37は先端が前方に屈曲している。上部材19の前側面及び後側面には、上下に延びる溝である前後一対のガイドレール38が形成されている。前後のアーム部37は、対応するガイドレール38に上下にスライド移動可能に係合している。前後のアーム部37及びガイドレール38の係合によって、台部材17は、水平姿勢を維持した状態で上部材19に対して所定の範囲で上下に移動可能となっている。
台部材17及び上部材19の間には、上部材19に対して台部材17を上方に付勢する台付勢装置39が設けられている。台付勢装置39は、台部材17に設けられたぜんまいばね40、回転部材41、及び第2ピニオン42と、上部材19に設けられた第2ラック43とを有する。
ぜんまいばね40及び回転部材41は、底部材35及び蓋部材36によって画定される台部材17の内部空間に配置されている。回転部材41は、上下に延びる軸線を中心として回転可能に底部材35に支持されている。ぜんまいばね40は、底部材35と回転部材41との間に設けられ、回転部材41を一方の回転方向に付勢している。回転部材41は、その外周部に、それぞれ回転部材41の軸線を中心とした第1かさ歯車部44及び第1平歯車部45を有する。回転部材41の第1平歯車部45には、蓋部材36に支持された第2回転ダンパ46のギヤ部が噛み合っている。第2回転ダンパ46は、上述した第1回転ダンパ13と同様の公知の構成であってよい。
第2ピニオン42は、底部材35の右部に左右に延びる軸線を中心として回転可能に支持され、その左端は内部空間に配置され、右端は底部材35の右側部から外方に突出している。第2ピニオン42の左端には、第1かさ歯車部44に噛み合う第2かさ歯車部47が設けられている。第2ピニオン42の右端には、第2平歯車部48が設けられている。
上部材19の左右の側部のそれぞれには、ロッド受容孔24から上部材19の左右の側面に貫通し、かつ上下に延びたスリット49が形成されている。第2ラック43は、スリット49を画定する前側又は後側の壁面に、歯部が上下に延びるように設けられている。第2ラック43には、第2ピニオン42の第2平歯車部48が噛み合っている。ぜんまいばね40の付勢力は、回転部材41を介して第2ピニオン42に伝達され、第2ピニオン42が第2ラック43を上方に移動する側に第2ピニオン42を回転させる。これにより、第2ピニオン42を支持する台部材17は、上部材19に対して上方に移動する。
底部材35の下部には、台側係止部材51が左右にスライド移動可能に支持されている。図5に示されるように、台側係止部材51は、左右に延びるロッド状の形状を有し、底部材35からスリット49を通過してロッド部材16の外面に延びている。底部材35と台側係止部材51との間にはばねが介装され、ばねによって台側係止部材51はロッド部材16の側に付勢されている。
ロッド部材16の外周面には、上下に間隔をおいて複数のロッド側係止部52が設けられている。ロッド側係止部52は、周方向に所定の幅を有する凸部であり、下部に略水平な係止面を有し、上部に先端に向うにつれて下がるように傾斜した傾斜面とを有する。図9に示されるように、ロッド部材16が第1回転位置にあるとき、台側係止部材51の先端と、ロッド側係止部52とは上下に互いに重なる。これによって、台側係止部材51の上面がロッド側係止部52の係止面に引っ掛かり、台部材17の上方への移動が規制され、台部材17の上部材19に対する位置(高さ)が定まる。ロッド部材16が第2回転位置にあるとき、台側係止部材51の先端と、ロッド側係止部52とは上下において互いに重ならず、台付勢装置39に付勢された台部材17の上方への移動が可能になる。これらから、ロッド部材16の第1回転位置は係止位置、第2回転位置は解除位置といえる。
柱部材15の上部材19の上面は、平面に形成されている。上部材19の左右側部の上端縁のそれぞれには、基端部において前後に延びる軸線を中心として、板状の第2押圧部材53が回動可能に支持されている。第2押圧部材53は、基端部に対して先端部が左右側方に位置する水平位置と、基端部に対して先端部が下方に位置する垂下位置との間で回動可能となっており、捩じりばね等のばねによって、水平位置に付勢されている。各第2押圧部材53の表面は、水平位置において、上部材19の上面と同一平面上に配置される。
台部材17の蓋部材36の上面には、水平位置にある各第2押圧部材53を受容可能な凹部が形成されている。上部材19に対して台部材17が最も上方にあるとき、第2押圧部材53は水平位置にあり、凹部54に受容される。上部材19に対して台部材17が最も上方にあるとき、蓋部材36(台部材17)の上面、第2押圧部材53の上面、及び上部材19(柱部材15)の上面は、同一平面上に配置される。操作入力部材31のボタン部32の上面は、平面に形成され、初期位置において上部材19の上面と同一平面上に配置されている。
次に、物品保持装置1の動作について説明する。図1は、物品保持装置1の第1形態を示している。第1形態では、柱側係止部30が最も上方に位置するケース側係止部12に係止され、柱部材15(上部材19)の上面が天板4の上面と同じ高さに配置されている。また、左右の台側係止部がいずれのロッド側係止部52にも係止されておらず、台部材17は台付勢装置39の付勢力によって上部材19に対して最も上方に位置している。この状態では、台部材17の上面は、柱部材15の上面、第2押圧部材53の表面及び天板4の上面と同一平面上に配置されている。物品保持装置1は、第1形態において、柱部材15の上面、左右の台部材17の上面、第2押圧部材53の表面及び天板4の上面を底壁、縁壁5を側壁とした浅底の収容凹部を画定する。
図2に示されるように、物品保持装置1は、柱部材15の上面に対して台部材17の上面が下方に位置した第2形態をとることができる。物品保持装置1は、第2形態において、台部材17の上面を底、受容孔6の側壁9,10及び柱部材15(上部材19)の側部を側壁とする上方に開口した収容凹部を画定する。この収容凹部は、飲料容器等の物品の保持に適している。このとき、第1押圧部材14及び第2押圧部材53は、台部材17上に載置される物品を側方から挟持する。
物品保持装置1の第2形態は、例えば第1形態から、使用者が台付勢装置39の付勢力に抗して台部材17を下方に押し込むことによって、実現される。台部材17が柱部材15に対して下方に移動するとき、台付勢装置39では第2ラック43と噛み合う第2ピニオン42が回転し、その回転が回転部材41を介してぜんまいばね40に伝達され、ぜんまいばね40に付勢力が蓄積される。また、台部材17が柱部材15に対して下方に移動するとき、台側係止部材51の先端は任意のロッド側係止部52の上部の傾斜面と当接し、傾斜面に左右外方に押し退けられることによってロッド側係止部52を下方に乗り越える。台側係止部材51はロッド側係止部52を下方に乗り越えた後は、付勢力によって突出位置に復帰する。台側係止部材51は、突出位置にあるとき、台側係止部材51の先端部がロッド側係止部52の下部の係止面と係止され、上方への移動が規制される。台側係止部材51を上下に複数配置された任意のロッド側係止部52に係止させることによって、柱部材15に対する台部材17の位置(高さ)を任意に変更し、台部材17の上方に形成される収容凹部の深さを変更することができる。左右の台部材17は、互いに独立して高さを変更することができる。
図10に示されるように、物品保持装置1は、天板4の上面に対して柱部材15の上面が下方に位置した第3形態をとることができる。物品保持装置1は、第3形態において、台部材17の上面、柱部材15の上面、第2押圧部材53の表面を底壁、受容孔6の側壁9,10を側壁9,10とする上方に開口した浅底の収容凹部を画定することができる。この収容凹部は、例えばスマートフォン等の電子機器の保持に適している。
物品保持装置1の第3形態は、例えば第1形態から、使用者が柱付勢部材20の付勢力に抗して上部材19を下方に押し込むことによって、実現される。上部材19が下部材18に対して下方に移動するとき、各柱側係止部30はケース側係止部12の上部に形成された傾斜面に押し退けられ、ケース側係止部12を下方に離脱する。任意のケース側係止部12から離脱した柱側係止部30は、その下方のケース側係止部12に到達したときに、付勢力によって突出位置に復帰し、そのケース側係止部12の係止面に係止される。柱側係止部30を上下に複数配置された任意のケース側係止部12に係止させることによって、天板4に対する上部材19の位置(高さ)を任意に変更し、上部材19の上方に形成される収容凹部の深さを変更することができる。なお、左右の台部材17は、上部材19の位置に関わらず、任意に高さを変更することができる。
天板4に対して低位置にある上部材19、及び上部材19に対して低位置にある台部材17を高位置に移動させる場合には、使用者は操作入力部材31を押し操作する。操作入力部材31が下降すると、カム機構33、34によって、左右のスライド部材27がそれぞれ後退し、ケース側係止部12による柱側係止部30の係止が解除される。また、左右のスライド部材27が後退すると、ラックアンドピニオン26、28によって、ロッド部材16が回転し、ロッド側係止部52による台側係止部材51の係止が解除される。ロッド側係止部52による台側係止部材51の係止が解除されると、台部材17の柱部材15に対する上方への移動が可能となり、台部材17は、その上面が柱部材15の上面と同じ高さになるまで台付勢装置39によって移動する。また、ケース側係止部12による柱側係止部30の係止が解除されると、ケース2に対して上部材19が上下に移動可能になる。上部材19は、柱付勢部材20によって、上方に付勢されているため、使用者が操作入力部材31の押し操作を止めると、上部材19は柱付勢部材20によって付勢され、天板4の上面と同じ高さになるまで上昇する。なお、操作入力部材31が押圧された状態では、ケース側係止部12による柱側係止部30の係止が解除されているため、保持体3を受容孔6から抜き出すことも可能である。
以上のように構成した物品保持装置1は、上述した第1〜第3形態をとることができ、様々な大きさの収容凹部を形成することができる。また、本実施形態では、保持体3をケース2から取り外すことができ、ケース2及び保持体3を清掃し易い。
以上で具体的実施形態の説明を終えるが、本発明は上記実施形態に限定されることなく幅広く変形実施することができる。例えば、上記実施形態における動力伝達機構60及び台付勢装置39の構成は一例であり、同様の機能を奏する公知の様々な構成に置換してもよい。また、実施形態に記載した構成の一部は、適宜省略してもよい。例えば、第1押圧部材14及び第2押圧部材53は省略してもよい。
1 :物品保持装置
2 :ケース
3 :保持体
6 :受容孔
12 :ケース側係止部
15 :柱部材
16 :ロッド部材
17 :台部材
18 :下部材
19 :上部材
20 :柱付勢部材
26 :第1ピニオン
27 :スライド部材
28 :第1ラック
30 :柱側係止部
31 :操作入力部材
39 :台付勢装置
40 :ぜんまいばね
41 :回転部材
42 :第2ピニオン
43 :第2ラック
51 :台側係止部材
52 :ロッド側係止部
60 :動力伝達機構

Claims (8)

  1. 底壁及び前記底壁の縁部から上方に延びる側壁によって画定された受容孔を備えるケースと、
    前記底壁に対して上下に延びる柱部材と、
    前記底壁に対して上下に延び、前記柱部材に対して上下に延びる軸線を中心として回転可能に支持され、上下に間隔をおいて設けられた複数のロッド側係止部を備えたロッド部材と、
    前記柱部材に対して上下に変位可能に支持され、台側係止部を備えた台部材と、
    前記台部材を前記柱部材に対して上方へ付勢する台付勢装置とを有し、
    前記ロッド部材は、前記ロッド側係止部が台側係止部を係止し、前記台部材の上方への移動を規制する係止位置と、前記ロッド側係止部が台側係止部から離れ、前記台部材の上方への移動を許容する解除位置との間で回転可能であることを特徴とする物品保持装置。
  2. 前記柱部材の上端に変位可能に支持された操作入力部材と、
    前記操作入力部材の変位を前記ロッド部材の回転に変換する動力伝達機構とを有することを特徴とする請求項1に記載の物品保持装置。
  3. 前記柱部材は、前記底壁に設けられる下部材と、
    前記下部材に対して上下に変位可能に設けられた上部材と、
    前記下部材と前記上部材との間に介装され、前記下部材に対して前記上部材を上方へ付勢する柱付勢部材とを有し、
    前記ロッド部材及び前記台部材は、前記上部材に支持され、
    前記側壁には、上下に間隔をおいて複数のケース側係止部が設けられ、
    前記上部材には、前記ケース側係止部と係脱可能な柱側係止部が設けられていることを特徴とする請求項2に記載の物品保持装置。
  4. 前記下部材は、前記底壁に対して離接可能に載置されていることを特徴とする請求項3に記載の物品保持装置。
  5. 前記柱部材に出没可能に支持され、前記柱側係止部を先端に備えたスライド部材を更に有し、
    前記動力伝達機構は、前記操作入力部材の変位を前記スライド部材の出没動に変換するカム部を有することを特徴とする請求項3又は請求項4に記載の物品保持装置。
  6. 前記動力伝達機構は、前記スライド部材に設けられた第1ラックと、
    前記ロッド部材に設けられ、前記第1ラックと噛み合う第1ピニオンとを有し、
    前記スライド部材のスライド移動を前記ロッド部材の回転に変換することを特徴とする請求項5に記載の物品保持装置。
  7. 前記台付勢装置は、
    前記柱部材に設けられ、上下に延びる第2ラックと、
    前記台部材に回転可能に支持され、前記第2ラックと噛み合う第2ピニオンと、
    前記台部材に設けられ、前記第2ピニオンが前記第2ラックに対して上方に移動する方向に、前記第2ピニオンを付勢するばね部材とを有することを特徴とする請求項1〜請求項6のいずれか1つの項に記載の物品保持装置。
  8. 前記台部材及び前記柱部材は、前記台部材が前記柱部材に対して最も上側に位置しているときに、協働して同一の平面を形成する上面をそれぞれ有することを特徴とする請求項1〜請求項7のいずれか1項に記載の物品保持装置。
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