JP6509640B2 - 被覆装置 - Google Patents

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Description

本発明は、端子付電線における電線の導体部と端子金具の導体接続部との接続部分を被覆材によって被覆する被覆装置に関する。
従来、端子付電線における電線の芯線(導体部)と、圧着端子(端子金具)の接点部(端子接続部)と、の接続部分に被覆材としての防食材を被覆する方法が提案されている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1では、圧着端子側が上方を向くように端子付電線を傾斜させて支持し、流動状態の合成樹脂を供給している。このような構成により、接続部分を被覆するとともに、接点部に合成樹脂が流れ込まないようにし、接点部における相手側の端子との電気的な接続不良を抑制している。
特開2014−130703号公報
しかしながら、特許文献1に記載された発明では、端子付電線を傾斜させているため合成樹脂が下方に流れてしまい、特に接続部分の上方側(接点部側)において防食材の量が不足してしまいやすいという不都合があった。防食材の量が不足すると、接続部分が防食材によって被覆されずに露出してしまうことが考えられる。また、傾斜角度を小さくすれば合成樹脂を下方に流れにくくして接続部分の露出を抑制することができるものの、接点部に合成樹脂が流れ込みやすくなってしまう。従って、接点部への防食材の付着を抑制しつつ、接続部分が露出しないように防食材によって被覆することは困難であった。
本発明の目的は、端子金具の端子接続部への被覆材の付着を抑制しつつ、電線の導体部と端子金具の導体接続部との接続部分が露出しないように被覆材によって被覆することができる被覆装置を提供することにある。
前記課題を解決し目的を達成するために、請求項1に記載された発明は、電線と、該電線の導体部に接続される導体接続部及び相手側の端子に接続される箱状の端子接続部を有する端子金具と、を備えた端子付電線における前記導体部と前記導体接続部との接続部分を被覆材によって被覆する被覆装置であって、前記端子付電線を保持する保持手段と、金属製の出射部を有するとともに前記被覆材を含む液体を該出射部から出射する出射手段と、前記出射部と前記接続部分とに電圧を印加して帯電させる電圧印加手段と、を備え、前記保持手段は、前記端子接続部を収容する収容部を備えて当該端子接続部を覆う端子マスク部と、前記収容部内に設けられて前記端子接続部及び前記電圧印加手段に電気的に接続される電極部と、を有し、前記端子マスク部は、前記収容部に前記端子接続部を収容した状態において該収容部の前記電線側の開口を塞ぐとともに前記端子金具に電気的に接続されるカバー壁を備え、前記カバー壁は、導電性を有することを特徴とする被覆装置である。
参考発明は、電線と、該電線の導体部に接続される導体接続部及び相手側の端子に接続される箱状の端子接続部を有する端子金具と、を備えた端子付電線における前記導体部と前記導体接続部との接続部分を被覆材によって被覆する被覆装置であって、前記端子付電線を保持する保持手段と、金属製の出射部を有するとともに前記被覆材を含む液体を該出射部から出射する出射手段と、前記出射部と前記接続部分とに電圧を印加して帯電させる電圧印加手段と、を備え、前記保持手段は、前記端子接続部を収容する収容部を備えて当該端子接続部を覆う端子マスク部と、前記収容部内に設けられて前記端子接続部及び前記電圧印加手段に電気的に接続される電極部と、を有し、前記カバー壁における前記収容部の外側の表面は、撥水性材料によって被覆されていることを特徴とするものである。
請求項に記載された発明は、請求項に記載の発明において、前記保持手段は、前記端子金具側が上方を向くように前記端子付電線を傾斜させて保持することを特徴とするものである。
請求項に記載された発明は、請求項1又は2に記載の発明において、前記被覆材は、防食材であることを特徴とするものである。
請求項1に記載された発明によれば、端子接続部を収容部に収容して端子マスク部によって覆うことで、被覆材を含む液体が端子接続部に付着してしまうことを抑制することができる。また、出射部と接続部分とに電圧を印加して帯電させることで、出射部から出射された液体が帯電し、液滴同士が反発して拡散される。さらに、帯電した液体は接続部分に引き寄せられる。従って、端子マスク部と接続部分との境界に角部等が形成されていても、この境界近傍にも液体を充分に届かせて付着させることができ、接続部分が露出しないように被覆材によって被覆することができる。
また、収容部の開口がカバー壁によって塞がれていることで、出射された液体が開口から収容部内に浸入しにくくし、端子接続部に被覆材を含む液体が付着してしまうことをさらに抑制することができる。
また、カバー壁が導電性を有していることで、帯電した液体をカバー壁に付着させやすくすることができ、液体が収容部内に向かいにくくなり、浸入を抑制することができる。
参考発明によれば、カバー壁における外側の表面が撥水性材料によって被覆されていることで、液体がカバー壁の表面において弾かれやすく、液体がカバー壁を伝って収容部内に浸入することを抑制することができる。
請求項に記載された発明によれば、端子金具側が上方を向くように端子付電線が傾斜して保持されることで、接続部分表面に付着した液体が端子接続部側に流れて収容部内に浸入することを抑制することができる。このとき、接続部分において液体が下方側に流れる可能性があるものの、上記のように出射時に液体が拡散されるとともに、上方側に位置した端子マスク部近傍においても液体を接続部分に付着させやすいことから、接続部分が露出しにくい。
請求項に記載された発明によれば、防食材によって導体部と導体接続部との接続部分を被覆することで腐食を抑制することができる。尚、防食材は、水性のウレタン樹脂塗料であることがより好ましく、ウレタン樹脂塗料を水に溶解又は分散させて防食材を含む液体としての出射液とすることにより、容易に取り扱うことできる。
本発明の実施形態に係る被覆装置全体の構成を示す斜視図である。 前記被覆装置によって被覆材が被覆される端子付電線を示す斜視図である。 前記被覆装置の保持手段を示す斜視図である。 前記保持手段を示す断面図である。 前記端子付電線の金属表面に出射液が付着する様子を模式的に示す断面図である。 本発明の変形例の被覆装置における保持手段を示す断面図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。図1は、本発明の被覆装置1全体の構成を示す斜視図であり、図2は、被覆装置1によって防食材が被覆される端子付電線100を示す斜視図であり、図3は、被覆装置1の保持手段5を示す斜視図であり、図4は、保持手段5を示す断面図であり、図5は、端子付電線100の金属表面に出射液が付着する様子を模式的に示す断面図である。
本実施形態の被覆装置1は、図1に示すように、被覆材としての防食材によって複数の端子付電線100の後述する被覆領域Aを被覆する装置であって、防食材を含む液体としての出射液を出射する出射手段としてのスプレーガン2と、スプレーガン2のノズル21と後述する電極部513とに電圧を印加する電圧印加手段3と、ノズル21を移動させる移動手段4と、複数の端子付電線100を保持する保持手段5と、装置全体の制御を司る図示しない制御手段と、を備える。尚、本実施形態では、水平面をXY平面として鉛直方向をZ方向とする。また、複数の端子付電線100が一方向に並設され、この並設方向をX方向とする。
端子付電線100は、図2に示すように、電線としてのアルミニウム電線200と、アルミニウム電線200の端部に接続された端子金具300と、を備える。アルミニウム電線200は、アルミニウム又はアルミニウム合金で構成された導体部201と、導体部201の外側を被覆する絶縁被覆202と、を有する。端子金具300は、例えば銅等の適宜な金属で構成され、アルミニウム電線200の先端部分が載置される載置板部301と、導体部201のうち絶縁被覆202から露出した部分に加締められて電気的に接続される導体接続部としての第1加締め部302と、絶縁被覆202に加締められる第2加締め部303と、相手側の端子に電気的に接続される端子接続部304と、を有し、導体部201に電気的に接続される。
端子接続部304は、板金を曲げ加工及び打ち抜き加工することによって箱状に形成され、載置板部301に連続した底板部305と、底板部305の両側に位置する一対の側板部306と、底板部305に対向する天板部307と、を有する。また、導体部201に第1加締め部302が加締められた部分が接続部分400となり、接続部分400を含む被覆領域Aに防食材が被覆される。被覆領域Aとは、露出した導体部201、第1加締め部302、第2加締め部303、及び、絶縁被覆202の端子金具300側の一部を含む領域であって、端子接続部304は含まれない。
防食材は、例えば水性のウレタン樹脂であって、水に溶解又は分散させることで出射液となる。即ち、金属表面において出射液が乾燥することによって防食材が残り、金属が防食材によって被覆されるようになっている。
スプレーガン2は、保持手段5の上方に配置されて出射液を出射する出射部としてのノズル21と、出射液を収容する図示しない収容部と、ノズル21と収容部とを接続する可撓性の図示しない接続部と、圧力を加えることでノズル21に出射液を出射させる図示しない加圧部と、を有し、X方向及び端子付電線100の長手方向に略直交する方向を出射方向として出射液を出射する。即ち、後述するように端子付電線100がY方向に対して傾斜角度θだけ傾斜しており、この傾斜角度θに応じてノズル21の出射方向もZ方向に対して傾斜角度θだけ傾斜している。ノズル21は、例えば鉄やアルミ等の導電性の金属で構成されている。尚、ノズル21の出射方向は、X方向及び端子付電線100の長手方向に略直交する方向から多少の傾きを有していてもよく、Z方向に沿う方向であってもよい。
電圧印加手段3は、直流電源31と、後述する電極部513に電気的に接続される第1接続部32と、ノズル21に電気的に接続される第2接続部33と、を有する。直流電源31は、第1接続部32と第2接続部33との間に例えば20kVの電圧を印加するものとする。本実施形態では、第1接続部32が直流電源31の負極に接続され、第2接続部33が直流電源31の正極に接続され、電圧印加手段3は、電極部513が負の電荷を有して帯電し、ノズル21が正の電荷を有して帯電するように電圧を印加する。尚、独立な2つの直流電源を用い、一方の直流電源の負極に第1接続部を接続するとともに他方の直流電源の正極に第2接続部を接続してもよく、接地電位と第1接続部との電位差と、接地電位と第2接続部との電位差と、は互いに異なる値であってもよい。
移動手段4は、例えばそれぞれX方向、Y方向及びZ方向に沿って進退する3つの直動モータを有し、ノズル21をX方向、Y方向及びZ方向に平行移動可能に構成され、出射方向を略一定に保ちつつノズル21を三次元的に移動させる。
保持手段5は、図3に示すように、端子付電線100を保持する保持本体部51と、保持本体部51が適宜な傾斜角度を有するように固定する支持台52と、を有する。保持本体部51は、図4に示すように、アルミニウム電線200が載置される平板状の電線載置部511と、端子付電線100の長手方向において電線載置部511から離隔するとともに端子金具300の端子接続部304を覆う端子マスク部512と、端子接続部304に電気的に接続される電極部513と、電線載置部511に取り付けられてアルミニウム電線200の絶縁被覆202の一部を覆う被覆カバー板514と、を備える。尚、端子マスク部512は、X方向の両端において電線載置部511に固定されている。
電線載置部511には、絶縁被覆202の端子金具300側の一部が突出するようにアルミニウム電線200が載置される。また、被覆カバー板514は、絶縁被覆202のうち電線載置部511から突出した部分が露出するように、電線載置部511との間にアルミニウム電線200を挟み込む。
端子マスク部512は、端子金具300の載置板部301と底板部305との境界部分が載置される端子載置部材512Aと、端子載置部材512AをZ方向上方から覆うように取り付けられるマスク本体512Bと、を備える。端子載置部材512Aには上面から突出した載置突起512Cが形成されており、端子載置部材512Aに載置された端子金具300は、載置板部301と底板部305との境界部分の下面において載置突起512Cに当接し、その他の部分において端子載置部材512Aの上面から離隔するようになっている。
マスク本体512Bは、導電性を有する金属部材によって構成されるとともに、Z方向下方側に開口した複数の凹部が形成されており、端子載置部材512Aにマスク本体512Bを取り付けることにより、それぞれ1つの端子接続部304を収容可能な複数の収容部512Dが形成される。また、マスク本体512Bのアルミニウム電線200側の端部には、端子載置部材512Aに向かって延びるカバー壁512Eが形成されている。図3(A)に示すように端子付電線100を載置せずに端子載置部材512Aにマスク本体512Bを取り付けた際、カバー壁512Eの先端は、端子載置部材512Aの上面に対し、載置突起512Cの突出寸法と、載置板部301と底板部305との境界部分の板厚と、の和に略等しい寸法だけ離隔するようになっている。このとき、収容部512Dにおけるアルミニウム電線200側の開口のX方向寸法は、端子接続部304における開口を通過する部分のX方向寸法に略等しい。さらに、マスク本体512Bの凹部内の上壁には、X方向に延びる帯状の電極部513が固定されている。
このような端子マスク部512には、以下のような手順で端子接続部304が収容される。まず、マスク本体512Bを取り外した状態の端子載置部材512Aに端子金具300を載置する。次に、端子接続部304を覆うようにマスク本体512Bを端子載置部材512Aに取り付け、収容部512Dを形成するとともに端子接続部304を収容部512Dに収容する。このとき、収容部512D内で電極部513が天板部307に上方から当接し、電極部513と端子金具300とが電気的に接続される。また、電極部513は、複数の端子付電線100における端子金具300と電気的に接続される。上記のように電極部513が正の電荷を有して帯電することで、導体部201及び端子金具300も正の電荷を有して帯電し、端子付電線100の導体部分(接続部分400を含む)全体は正の電荷を有して帯電する。また、カバー壁512Eと載置突起512Cとによって載置板部301と底板部305との境界部分が挟み込まれ、収容部512Dのアルミニウム電線200側の開口が、カバー壁512E及び載置突起512Cによって塞がれる。さらに、カバー壁512Eが端子金具300に接触して電気的に接続され、カバー壁512Eを有するマスク本体512Bも正の電荷を有して帯電するようになっている。
以上のように保持本体部51によって端子付電線100を保持することにより、端子付電線100のうち電線載置部511と端子マスク部512との間において露出した部分が被覆領域Aとなる。尚、載置板部301と底板部305との境界部分が端子載置部材512Aに載置されていることで、載置板部301の下面が端子載置部材512Aの上面から離隔し、下面側も被覆領域Aに含まれる。
支持台52は、被覆装置1が設置される設置台等に載置される平板状の土台部521と、土台部521から立設されて上方に延びる柱部522と、柱部522の適宜な位置に取り付けられて土台部521と略平行に延びる支持部523と、を有する。土台部521が電線載置部511を支持し、支持部523が端子マスク部512を支持することにより、端子付電線100の端子金具300側が上方を向くように保持本体部51が傾斜する。即ち、保持手段5は、端子金具300側が上方を向くように端子付電線100を傾斜させて保持する。本実施形態において、端子付電線100は、長手方向がY方向に対して傾斜角度θだけ傾斜して保持されるものとする。また、支持台52は、裏返した保持本体部51も支持することができるようになっている。
以下、被覆装置1を用いて端子付電線100に向けて出射液を出射し、防食材によって端子付電線100を被覆する方法について説明する。
まず、作業者は、保持手段5に複数の端子付電線100を保持させ、被覆装置1を起動させる。制御手段は移動手段を制御してノズル21の位置を調節する。即ち、ノズル21のY方向位置を端子金具300の第1加締め部302に合わせするとともに、X方向位置を一方側(図1における左側)に配置された端子付電線100に合わせ、端子付電線100とのZ方向における間隔を調節する。次に、制御手段は、直流電源31に電圧の印加を開始させた後、スプレーガン2に出射液の出射を開始させ、図1に二点鎖線で示すようにノズル21をX方向の他方側(図1における右側)に移動させていく。即ち、ノズル21に出射液を出射させつつノズル21をX方向に移動させる。尚、出射開始時に出射液の品質が安定しない場合には、出射液が端子付電線100に届かない位置において予め出射液を出射しておいてもよい。
ノズル21がX方向の他方側の端子付電線100に対向する位置まで移動したら、制御手段は、出射液の出射を一旦停止し、ノズル21をY方向に沿って移動させた後、出射を再開するとともにノズル21をX方向の一方側に向けて移動させる。尚、ノズル21をX方向に移動させる回数は、防食材の被覆厚さや、出射液の出射量等に応じて適宜に設定されればよい。尚、ノズル21をY方向に移動させる際、例えばノズル21と端子付電線100との間隔を略一定に保つようにノズル21をZ方向に移動させてもよい。また、端子付電線100の被覆領域Aの広さに応じてノズル21をY方向に移動させればよく、被覆領域Aが狭い場合にはノズル21をY方向に移動させなくてもよい。
ノズル21の移動及び出射が終了したら、作業者は、被覆装置1を一旦停止させ、保持本体部51を裏返す。次に、作業者は被覆装置1を再起動させ、保持本体部51を裏返す前の工程と同様にノズル21を移動させつつ出射液を出射させる。尚、出射液が端子付電線100におけるノズル21の反対側にまで回り込み、反対側においても防食材の被覆厚さが充分に確保できる場合には、保持本体部51を裏返さなくてもよい。また、ノズル21のX方向における移動回数は、保持本体部51の裏返しの前後で異なっていてもよい。
出射液の出射が完了したら、作業者は被覆装置1を停止させ、端子付電線100に付着した出射液を乾燥させる。このとき、ヒータ等を用いて加熱することで乾燥させてもよいし、自然乾燥させてもよい。出射液が乾燥したら、防食材による被覆層が端子付電線100の表面に形成される。
ここで、出射液と、端子付電線100の被覆領域Aにおける金属表面と、の電気的な相互作用について説明する。まず、ノズル21が正に帯電していることから、出射液も正に帯電する。従って、図5(A)に示すように、出射液Lはクーロン力F1によって負に帯電した被覆領域Aに引き寄せられる。
図5(B)に示すように、出射液Lが金属表面に付着すると、出射液Lが有していた正の電荷は金属側に移り、さらに金属表面が負に帯電していることにより、付着した出射液Lも負に帯電する。このとき、金属全体が略等電位となるのに対し、出射液Lは比較的高い抵抗値を有するため、出射液の層全体は等電位とはならず、付着した出射液Lのノズル21側の表面の電位V1は、金属表面のうち出射液Lが付着していない部分の電位V2よりも、絶対値が小さくなる。
従って、図5(B)に示すように金属表面の一部に出射液Lが付着した状態でさらに出射液Lを出射すると、この出射液Lは露出した金属表面に引き寄せられやすくなる。即ち、露出した金属表面を向いたクーロン力F2がはたらく。このように出射液Lの出射を継続すると、図5(C)に示すように出射液Lが金属表面の全体に付着して出射液Lの層が形成される。
このような本実施形態によれば、以下のような効果がある。即ち、収容部512Dに端子接続部304を収容して端子マスク部512Bによって覆うことで、出射液が端子接続部304に付着してしまうことを抑制することができる。また、出射液が帯電していることで、液滴同士が反発して拡散されるとともに出射液が被覆領域Aに引き寄せられ、被覆領域Aにおける端子マスク部512Bとの境界近傍にも出射液を付着させることができ、被覆領域Aが露出しないように防食材によって被覆することができる。
さらに、電圧印加手段3によってノズル21と端子付電線100の被覆領域Aとが互いに異なる極性を有して帯電するように電圧を印加し、出射液を出射することで、被覆領域A全体に出射液の層を形成し、防食材による被覆層を端子付電線100の表面に形成することができる。従って、被覆領域Aの露出をさらに抑制して防食材によって被覆することができる。
さらに、収容部512Dのアルミニウム電線200側の開口がカバー壁512E及び載置突起512Cによって塞がれていることで、出射液を開口から収容部512D内に浸入しにくくし、端子接続部304に出射液が付着してしまうことをさらに抑制することができる。また、カバー壁512Eが導電性を有し、端子金具300と同様に帯電していることで、帯電した液体をカバー壁512Eに付着させやすくすることができ、出射液が収容部512D内に向かいにくくなり、浸入を抑制することができる。
さらに、端子金具300側が上方を向くように端子付電線100が傾斜して保持されることで、被覆領域A表面に付着した出射液が端子接続部304側に流れて収容部512D内に浸入することを抑制することができる。このとき、被覆領域Aにおいて出射液が下方側に流れる可能性があるものの、上記のように出射液が拡散されるとともに、上方側に位置した端子マスク部512近傍においても出射液を被覆領域Aに付着させやすいことから、被覆領域Aが露出しにくい。
さらに、ノズル21に出射液を出射させつつノズル21を端子付電線100の並設方向であるX方向に沿って移動させることで、簡単な構成で複数の端子付電線100の被覆領域Aを防食材によって被覆することができる。このとき、帯電した出射液は、拡散されやすく、且つ、被覆領域Aに引き寄せられることから、出射液の出射時に被覆領域Aの形状等に合わせてノズル21のY方向又はZ方向への移動を制御しなくても、被覆領域Aが露出しないように防食材によって被覆することができる。
さらに、被覆材としての防食材によって端子付電線100の被覆領域Aを被覆することで、被覆領域Aの腐食を抑制することができる。また、防食材は防水性も有し、被覆領域Aにおいて導体部200A及び端子金具300の表面まで水が浸入することを抑制することができる。
なお、本発明は、前記実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的が達成できる他の構成等を含み、以下に示すような変形等も本発明に含まれる。
例えば、前記実施形態では、カバー壁512Eが導電性を有するものとしたが、カバー壁は絶縁物で構成されていてもよく、例えばカバー壁における収容部512Dの外側の表面(アルミニウム電線200側の表面)が例えばフッ素樹脂等の撥水性材料によって被覆されていてもよい。このような構成によれば、出射液がカバー壁の表面において弾かれやすく、出射液がカバー壁を伝って収容部512D内に浸入することを抑制することができる。また、カバー壁の先端が載置板部301と底板部305との境界部分に密着し、出射液の収容部512D内への浸入が充分に抑制されていれば、カバー壁が絶縁物で構成されるとともに撥水性材料による被覆が施されていなくてもよい。
また、前記実施形態では、カバー壁512Eと載置突起512Cとによって収容部512Dの開口を塞ぐものとしたが、載置突起512Cが省略されて載置板部301及び底板部305が端子載置部材512Aの上面に載置されるとともに、カバー壁の先端が載置板部301と底板部305との境界部分に当接することにより、カバー壁によって収容部512Dの開口が塞がれていてもよい。また、収容部512D内に出射液が浸入しにくい場合には、カバー壁によって開口が完全には塞がれていなくてもよいし、開口が充分に狭い場合には、図6に示すように、前記実施形態のカバー本体512Bに代えてカバー壁が省略されたカバー本体512Fが用いられてもよい。このような構成によれば、端子載置部材512Aにマスク本体512Bを組み付けた後に収容部512Dに端子接続部304を挿入することができ、作業性を向上させることができる。
また、前記実施形態では、端子金具300側が上方を向くように保持手段5によって端子付電線100が傾斜して保持されるものとしたが、保持手段は、端子付電線100を傾斜させずに水平面に沿うように保持してもよいし、端子付電線100が鉛直方向に沿って延びるように保持してもよい。
また、前記実施形態では、電圧印加手段3は、電極部513が負の電荷を有して帯電するとともにノズル21が正の電荷を有して帯電するように電圧を印加するものとしたが、電圧印加手段3は、電極部513が正の電荷を有して帯電するとともにノズル21が負の電荷を有して帯電するように電圧を印加してもよい。また、電圧印加手段3が、電極部513とノズル21とが同じ極性を有して帯電するように電圧を印加してもよいし、一方が接地電位とされてもよく、これらの構成において、帯電した出射液は、ノズル21と被覆領域Aとの間に形成された電界によって移動し、被覆領域Aに引き寄せられる。
また、前記実施形態では、移動手段4がノズル21を移動させるものとしたが、保持手段5を移動させる移動手段を設けることでノズル21と端子付電線100とを相対移動させてもよい。
また、前記実施形態では、被覆材として防食材を例示したが、被覆材は、例えば金属の露出した部分に絶縁層を形成するためのものであってもよいし、金属表面に傷がつくことを抑制するためのコーティング材であってもよく、端子付電線100のうち少なくとも導体部201を被覆する適宜なものであればよい。また、出射液は、適宜な液体に被覆材が溶解又は分散されていてもよいし、液体の被覆材によって構成され、例えば紫外線やX線を照射したり加熱したりすることによって硬化するものであってもよい。
また、前記実施形態では、導体部200Aがアルミニウム又はアルミニウム合金で構成されたアルミニウム電線を有する端子付電線100を対象として防食材を被覆するものとしたが、電線の導体部の材質はアルミニウムに限定されず、例えば銅等の適宜な金属や、適宜な金属が組み合わされた合金であってもよい。
その他、本発明を実施するための最良の構成、方法などは、以上の記載で開示されているが、本発明は、これに限定されるものではない。すなわち、本発明は、主に特定の実施形態に関して特に図示され、且つ、説明されているが、本発明の技術的思想および目的の範囲から逸脱することなく、以上述べた実施形態に対し、形状、材質、数量、その他の詳細な構成において、当業者が様々な変形を加えることができるものである。従って、上記に開示した形状、材質などを限定した記載は、本発明の理解を容易にするために例示的に記載したものであり、本発明を限定するものではないから、それらの形状、材質などの限定の一部、もしくは全部の限定を外した部材の名称での記載は、本発明に含まれるものである。
1 被覆装置
2 スプレーガン(出射手段)
3 電圧印加手段
5 保持手段
21 ノズル(出射部)
512 端子マスク部
512D 収容部
512E カバー壁
513 電極部
100 端子付電線
200 アルミニウム電線(電線)
201 導体部
300 端子金具
302 第1加締め部(導体接続部)
304 端子接続部
400 接続部分
L 出射液(液体)

Claims (3)

  1. 電線と、該電線の導体部に接続される導体接続部及び相手側の端子に接続される箱状の端子接続部を有する端子金具と、を備えた端子付電線における前記導体部と前記導体接続部との接続部分を被覆材によって被覆する被覆装置であって、
    前記端子付電線を保持する保持手段と、
    金属製の出射部を有するとともに前記被覆材を含む液体を該出射部から出射する出射手段と、
    前記出射部と前記接続部分とに電圧を印加して帯電させる電圧印加手段と、を備え、
    前記保持手段は、前記端子接続部を収容する収容部を備えて当該端子接続部を覆う端子マスク部と、前記収容部内に設けられて前記端子接続部及び前記電圧印加手段に電気的に接続される電極部と、を有し、
    前記端子マスク部は、前記収容部に前記端子接続部を収容した状態において該収容部の前記電線側の開口を塞ぐとともに前記端子金具に電気的に接続されるカバー壁を備え、
    前記カバー壁は、導電性を有することを特徴とする被覆装置。
  2. 前記保持手段は、前記端子金具側が上方を向くように前記端子付電線を傾斜させて保持することを特徴とする請求項に記載の被覆装置。
  3. 前記被覆材は、防食材であることを特徴とする請求項1又は2に記載の被覆装置。
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