JP6508304B2 - 車両用変速機 - Google Patents

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Description

本発明は、車両用変速機に関し、特に、オイルを一時的に貯留するキャッチタンクを有する車両用変速機に関する。
自動車等の車両に搭載される変速機は、変速機の本体ケースの内部にギヤの噛み合い部等を潤滑するオイルが貯留されている。この変速機は、オイルの量が多いと、ギヤの攪拌抵抗が増大するために、ギヤの回転時にオイルを一時的に貯留してオイルの液面を低下させることにより、ギヤの回転による攪拌抵抗を低減するキャッチタンクが設けられている。
キャッチタンクを有する変速機としては、ギヤで跳ね上げられるオイルを受け入れて貯留するキャッチタンクと、キャッチタンクの底側のオイル排出口を開閉するドレン弁と、パーキングポジションPが選択されたときにドレン弁を開放してキャッチタンク内のオイルを本体ケース内に戻して本体ケース内の油面高さをハイレベルにする一方、駆動系シフトポジションR、N、Dが選択されたときにドレン弁を閉塞してキャッチタンクに本体ケース内のオイルを貯留させて本体ケース内の油面高さをローレベルにする駆動機構とを有する液面高さ調節手段を備えたものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2008−51176号公報
このような従来の変速機にあっては、駆動系シフトポジションがR、N、D位置にある場合に、ドレン弁が閉塞されることにより、キャッチタンクにオイルが貯留される。これにより、本体ケースに貯留されるオイルを予め、過剰に本体ケースの底部に貯留しておく必要がある。
このため、駆動系シフトポジションがパーキングポジションP位置にある場合に、オイルに浸かるギヤの表面積が増大してしまい、ギヤの回転開始からキャッチタンクにオイルが満タンになるまでギヤの回転によるオイルの攪拌抵抗が増加してしまう。この結果、変速機の動力損失が増大してしまうという問題がある。
本発明は、上記のような問題点に着目してなされたものであり、オイルに浸かるカウンタギヤおよびファイナルギヤの攪拌抵抗を低減でき、動力損失を低減できる車両用変速機を提供することを目的とするものである。
本発明は、クラッチ機構を収容するクラッチハウジングに、隔壁を挟んで対向するようにして連結され、内部にオイルを貯留するオイル溜まり部を有するトランスミッションケースと、前記トランスミッションケースの内部に設置され、前記クラッチ機構を介して内燃機関の動力が伝達される入力軸と、前記入力軸に取付けられた入力ギヤと、前記トランスミッションケースの内部に設置され、前記入力ギヤに噛み合うカウンタギヤおよび前記カウンタギヤに隣接するファイナルドライブギヤを有するカウンタ軸と、前記トランスミッションケースの内部に設置され、前記ファイナルドライブギヤに噛み合い、かつ下部がオイルに浸かるファイナルギヤを有し、左右駆動輪に動力を伝達するディファレンシャルギヤ軸と、前記入力軸に対して前記カウンタ軸と反対側に設置され、前記ファイナルギヤによって掻き上げられたオイルが導入される上部オイル導入口と、前記上部オイル導入口から導入され、その内部で貯留されたオイルが排出される下部オイル排出口とを有するキャッチタンクとを備えた車両用変速機において、前記トランスミッションケースおよび前記クラッチハウジングの天井壁は、前記ファイナルギヤから前記カウンタ軸に向かって斜め上方に傾斜する傾斜部と、前記傾斜部から前記入力軸の上方を跨いで前記キャッチタンクの前記上部オイル導入口に指向するように湾曲する湾曲部とを有し、前記入力軸の上方に、前記入力ギヤと前記カウンタギヤとを選択的に連結する噛み合いクラッチおよび前記噛み合いクラッチを作動させるシフタ軸を備えており、前記キャッチタンクは、前記隔壁に取付けられ、前記隔壁との間に空間を形成するプレート部材を備えており、前記隔壁は、前記入力軸を回転自在に支持する支持部と、前記支持部の上方に形成され、前記シフタ軸の端部が挿入されるボス部と、前記ボス部と前記支持部とを連結する補強リブとを有し、前記プレート部材のうち前記入力軸に対向する側縁が前記支持部に沿って設置され、前記側縁の上端部が前記補強リブに連結されているものから構成されている。
このように本発明によれば、オイルに浸かるカウンタギヤおよびファイナルギヤの攪拌抵抗を低減でき、動力損失を低減できる。
図1は、本発明の車両用変速機の一実施形態を示す図であり、車両前部の平面図である。 図2は、本発明の車両用変速機の一実施形態を示す図であり、トランスミッションケースを非表示としてトランスミッションケース側から見た変速機の側面図である。 図3は、本発明の車両用変速機の一実施形態を示す図であり、トランスミッションケース、シフトタワー、シフトアンドセレクト軸およびギヤ類を非表示として、トランスミッションケース側から見た変速機の側面図である。 図4は、本発明の車両用変速機の一実施形態を示す図であり、クラッチハウジングを非表示として、クラッチハウジング側から見た変速機の側面図である。 図5は、本発明の車両用変速機の一実施形態を示す図であり、クラッチハウジングの側面図である。 図6は、本発明の車両用変速機の一実施形態を示す図であり、図1のVI−VI方向矢視断面図である。 図7は、本発明の車両用変速機の一実施形態を示す図であり、図2のVII−VII方向矢視断面図である。 図8は、本発明の車両用変速機の一実施形態を示す図であり、他の形状の延出部を備えた変速機の断面図であり、図1のVI−VI方向矢視断面図に相当する。
以下、本発明に係る車両用変速機の実施形態について、図面を用いて説明する。
図1〜図8は、本発明に係る一実施形態の車両用変速機を示す図である。
まず、構成を説明する。
図1において、車両1は、車体1Aを備えており、車体1Aの前後方向前方のエンジンルーム3には変速機2が搭載されている。なお、図1〜図8において、上、下、右、左で示す方向は、運転席から見た方向である。
変速機2は、クラッチハウジング4およびトランスミッションケース5を備えており、クラッチハウジング4は、内燃機関としてのエンジン6に連結されている。図7において、クラッチハウジング4の内部にはクラッチ機構7が収容されており、トランスミッションケース5には入力軸8が収容されている。
クラッチ機構7は、図示しないフライホイールを介してエンジン6の図示しないクランク軸と入力軸8とを接続および切断することにより、クランク軸から入力軸8に動力を伝達および遮断する。すなわち、入力軸8は、クラッチ機構7を介してエンジン6の動力が伝達される。
図2、図4において、トランスミッションケース5には入力軸8、カウンタ軸9、10およびディファレンシャル装置11が収容されており、これら入力軸8、カウンタ軸9、10およびディファレンシャル装置11の回転軸は、平行に設置されている。
図1において、クラッチハウジング4は、接合部4aを備えており、トランスミッションケース5には接合部4aにボルト締めにより接合される接合部5Aを備えている。また、クラッチハウジング4には隔壁4bが形成されており(図2、図3参照)、トランスミッションケース5は、隔壁4bを挟んで対向するようにしてクラッチハウジング4に連結されている。
図7において、隔壁4bは、変速機2の内部を、クラッチ機構7を収容するクラッチ室22と入力軸8およびカウンタ軸9、10を収容する変速室23に区画している。なお、隔壁4bは、トランスミッションケース5に設けられてもよい。
図7において、入力軸8およびカウンタ軸9は、隔壁4bおよびトランスミッションケース5に回転自在に取付けられている。なお、カウンタ軸10も隔壁4bおよびトランスミッションケース5に回転自在に取付けられている。
図2において、入力軸8には入力軸8の軸線方向に複数の入力ギヤ12が設けられている。カウンタ軸9は、入力軸8より下方に設置されている。図7に示すように、カウンタ軸9にはカウンタ軸9の軸線方向に複数のカウンタギヤ13が設けられており、カウンタギヤ13は、入力ギヤ12に噛み合っている。
図2において、カウンタ軸10は、入力軸8よりも上方に設置されている。カウンタ軸10にはカウンタ軸10の軸線方向に複数のカウンタギヤ14が設けられており、カウンタギヤ14は、入力ギヤ12に噛み合っている。
ここで、本実施の形態のカウンタ軸9は、本発明の第1のカウンタ軸を構成し、カウンタ軸10は、本発明の第2のカウンタ軸を構成する。また、カウンタギヤ13は、本発明の第1のカウンタギヤを構成し、カウンタギヤ14は、本発明の第2のカウンタギヤを構成する。
入力ギヤ12、カウンタギヤ13、14は、変速段に応じた数だけ設けられており(例えば、変速段が5速であれば、5個)、変速段に応じた入力ギヤ12、カウンタギヤ13、14が噛み合い、入力ギヤ12から所定の変速段のカウンタギヤ13またはカウンタギヤ14に動力を伝達することで入力軸8の回転数を所定の変速段に応じた回転数としてカウンタ軸9またはカウンタ軸10に伝達する。
図7において、ディファレンシャル装置11は、ディファレンシャルギヤケース15およびディファレンシャルギヤケース15に取付けられたファイナルギヤ16を備えており、ファイナルギヤ16は、カウンタ軸9に設けられたファイナルドライブギヤ9Fに噛み合っている。なお、カウンタ軸10にも図示しないファイナルドライブギヤが設けられており、このファイナルドライブギヤは、ファイナルギヤ16に噛み合っている。
図7において、ディファレンシャルギヤケース15の内部にはディファレンシャルギヤケース15と一体で回転するピニオン軸17と、ピニオン軸17の前後端に回転自在に支持された一対のピニオンギヤ18A、18Bと、ピニオンギヤ18A、18Bのそれぞれに噛み合う一対のサイドギヤ19A、19Bとを備えている。
ディファレンシャルギヤケース15の回転軸線に沿った車幅方向の両端側にはドライブシャフト21L、21Rの一端部が挿入されており、ドライブシャフト21L、21Rの一端部は、サイドギヤ19A、19Bに嵌合される。なお、ディファレンシャル装置11の回転軸は、ドライブシャフト21L、21Rから構成されており、ドライブシャフト21L、21Rは、本発明のディファレンギヤ軸を構成する。
ドライブシャフト21L、21Rは、それぞれ左右の駆動輪24L、24Rに接続されている(図1参照)。ピニオン軸17は、その軸線方向がディファレンシャルギヤケース15の回転軸線に対して直交する方向に向けてディファレンシャルギヤケース15に取り付けられている。
一対のピニオンギヤ18A、18Bは、それぞれがディファレンシャルギヤケース15の回転時に、ディファレンシャルギヤケース15の回転軸線を中心として公転するとともに、ピニオン軸17の軸線を中心として自転する。
さらに、一対のサイドギヤ19A、19Bは、それぞれがディファレンシャルギヤケース15の回転軸線と同軸にしてディファレンシャルギヤケース15の内部に対向して配置されているとともに、その回転軸線に沿ってドライブシャフト21L、21Rの一端部をスプライン結合するための複数のスプライン歯を有する。
このように構成されるディファレンシャル装置11は、車両1が平坦路を直進する場合には、ファイナルドライブギヤ9Fからファイナルギヤ16に動力が伝達されると、ディファレンシャルギヤケース15が回転する。
このとき、左右の駆動輪24L、24Rの転がる距離が等しいので、一対のサイドギヤ19A、19Bは、同じ回転速度で回転し、サイドギヤ19A、19Bの間に挟まれたピニオンギヤ18A、18Bは、自転せず、ディファレンシャルギヤケース15、ピニオンギヤ18A、18Bおよびサイドギヤ19A、19Bが一体となって公転する。
車両1がカーブを曲がる場合には、カーブ外側の駆動輪24Lおよび24Rの一方の転がる距離がカーブ内側の駆動輪24Lおよび24Rの他方よりも長いため、カーブ外側のサイドギヤ19A、19Bの一方は、カーブ内側のサイドギヤ19A、19Bの他方よりも速く回転する。
このとき、カーブ外側のサイドギヤ19A、19Bの一方は、ディファレンシャルギヤケース15よりも速く回転しており、カーブ内側のサイドギヤ19A、19Bの他方は、ディファレンシャルギヤケース15よりも遅く回転している。
したがって、一対のサイドギヤ19A、19Bに挟まれたピニオンギヤ18A、18Bは、公転だけでなく自転もするようになり、異なる速度で回転している左右のサイド19A、19Bにディファレンシャルギヤケース15からの動力を伝えることができる。
図2〜図5において、クラッチハウジング4およびトランスミッションケース5の底部は、オイル溜まり部25を構成しており、オイル溜まり部25にはオイルOが貯留される(図2、図4参照)。なお、図2、図4において、オイルOの液面を破線で示す。
本実施の形態のカウンタギヤ13およびファイナルギヤ16の下部は、オイルOに浸かっている。換言すれば、オイルOは、カウンタギヤ13およびファイナルギヤ16の下部が浸かる量だけオイル溜まり部25に貯留される。
図3、図4において、クラッチハウジング4およびトランスミッションケース5にはキャッチタンク30が設けられており、キャッチタンク30は、入力軸8に対してカウンタ軸9と反対側に設置される。キャッチタンク30は、隔壁4bと、隔壁4bに取付けられ、隔壁4bとの間に空間32(図6)を形成する断面コの字形状のプレート部材31とを含んで構成されており、キャッチタンク30は、ファイナルギヤ16によって掻き上げられたオイルを貯留する。
キャッチタンク30は、オイルが導入される上部オイル導入口30Aおよびオイルを排出する下部オイル排出口30B(図3、図4参照)を有し、隔壁4bに沿って鉛直方向に延びている。すなわち、プレート部材31は、隔壁4bに沿って鉛直方向に延びており、プレート部材31に対向して鉛直方向に延びる隔壁4bの領域もキャッチタンク30を構成することになる。
図2〜図5において、クラッチハウジング4およびトランスミッションケース5の下方には仕切壁33が設けられており、仕切壁33は、クラッチハウジング4に設けられた仕切壁33Aおよびトランスミッションケース5に設けられた仕切壁33Bから構成されている。
仕切壁33Aは、隔壁4bからカウンタギヤ13およびファイナルギヤ16の下方に突出しており、仕切壁33Bは、隔壁4bに対向するトランスミッションケース5の周壁5Bからカウンタギヤ13Aの下方に向かって突出し、その突出端が仕切壁33Aの突出端に接触している。すなわち、本実施の形態の仕切壁33は、隔壁4bからカウンタギヤ13およびファイナルギヤ16の下方に突出している。以下、仕切壁33A、33Bを単に仕切壁33として説明する。
仕切壁33は、キャッチタンク30の下方からカウンタギヤ13Aおよびファイナルギヤ16の下縁に沿ってファイナルギヤ16の下方に延びており、オイル溜まり部25は、仕切壁33を挟んで上部オイル溜まり部25Aおよび下部オイル溜まり部25Bに分割されている。
図7において、ファイナルギヤ16は、カウンタ軸9のクラッチ機構7側の端部に設けられており、車両1の前後方向においてキャッチタンク30に対向している。したがって、ファイナルギヤ16によって掻き上げられたオイルは、上部オイル導入口30Aからキャッチタンク30の内部に導入される。
図3〜図5において、下部オイル溜まり部25Bは、キャッチタンク30の下部オイル排出口30Bよりも下方に設置されている。下部オイル溜まり部25Bは、仕切壁33の下方においてカウンタギヤ13およびファイナルギヤ16が設置される変速室23と仕切られた空間26を有する。なお、本実施の形態の変速室23は、本発明の上部オイル溜まり部側の空間を構成している。
図2、図3において、下部オイル溜まり部25Bは、下部オイル排出口30Bおよび上部オイル溜まり部25Aと連通するオイル連通口25aと、ファイナルギヤ16に向かって開口し、下部オイル溜まり部25Bからファイナルギヤ16にオイルを供給するオイル供給口25bとを有する。したがって、本実施の形態の下部オイル溜まり部25Bは、下部オイル排出口30Bおよび上部オイル溜まり部25Aにそれぞれ連通している。
図2において、カウンタ軸9、10には噛み合いクラッチ34、35が設けられている。この噛み合いクラッチ34、35は、カウンタ軸9、10の軸線方向に移動することで、変速段を構成する入力ギヤ12とカウンタギヤ13、または入力ギヤ12とカウンタギヤ14とを接続して、入力軸8からカウンタ軸9またはカウンタ軸10に変速段に応じた回転数で動力を伝達する。
図7では噛み合いクラッチ34の1つのみを図示している。図7において、1速段を構成する入力ギヤ12Aおよび2速段を構成する入力ギヤ12Bは、入力軸8に固定されており、1速段を構成するカウンタギヤ13Aおよび2速段を構成するカウンタギヤ13Bは、カウンタ軸10に対して相対回転自在となっている。
噛み合いクラッチ34は、カウンタギヤ13Aおよびカウンタギヤ13Bの間に設けられている。1速段を成立させる場合には、噛み合いクラッチ34は、カウンタ軸10の軸線方向の一方(クラッチ機構7に近づく方向)に移動してカウンタギヤ13Aとカウンタ軸9とをスプライン嵌合させる。これにより、入力軸8からカウンタ軸9に入力ギヤ12Aおよびカウンタギヤ13Aを介して動力が伝達される。
また、2速段を成立させる場合には、噛み合いクラッチ34は、カウンタ軸10の軸線方向の他方(クラッチ機構7から離隔する方向)に移動してカウンタギヤ13Bとカウンタ軸9とをスプライン嵌合させる。これにより、入力軸8からカウンタ軸9に入力ギヤ12Bおよびカウンタギヤ13Bを介して動力が伝達される。
噛み合いクラッチ34、35は、カウンタ軸9、10のカウンタギヤ13、14の間に設けられており、変速段に応じてカウンタギヤ13、14をカウンタ軸9、10に固定させる。
図2において、噛み合いクラッチ34、35にはシフトフォーク36A〜36Dが取付けられており、シフトフォーク36A〜36Dは、シフタ軸37A〜37Dに固定されている。
シフタ軸37A〜37Dは、隔壁4bおよびトランスミッションケース5の周壁5Bに回転不能かつ、軸方向に移動自在に取付けられており、シフタ軸37A〜37Dにはシフトピース38A〜38Dが固定されている。
シフトピース38A、38Bのいずれか一方は、シフトアンドセレクト軸39(図2、図6参照)の上部に設けられた図示しないアーム部に係合した状態で、シフトアンドセレクト軸39が回転すると、シフタ軸37A、37Bを軸線方向に移動させる。このとき、噛み合いクラッチ35がカウンタ軸10の軸線方向に移動することで、所定段を構成するカウンタギヤ14をカウンタ軸10に固定する。
また、シフトピース38C、38Dのいずれか一方は、シフトアンドセレクト軸39の下部に設けられた図示しないアーム部に係合した状態で、シフトアンドセレクト軸39が回転すると、シフタ軸37C、37Dを軸線方向に移動させる。このとき、噛み合いクラッチ34がカウンタ軸9の軸線方向に移動することで、所定段を構成するカウンタギヤ13をカウンタ軸9に固定する。
図3、図5において、隔壁4bには、入力軸8を回転自在に支持するボス形状の支持部4aと、支持部4aの下方に形成され、シフタ軸37C、37Dの一端部が挿入される一対のボス部4b、4cと、一対のボス部4b、4cと支持部4aとを連結する補強リブ4dとが形成されている。
図5において、クラッチハウジング4には支持部4aの上部、補強リブ4dおよび接合部4aの近傍にボルト穴4e〜4hが形成されている。
図3において、鉛直軸に対して入力軸8に対向するプレート部材31の側縁31aは、支持部4a、ボス部4b、4cおよび補強リブ4dに沿って形成されており、プレート部材31は、図示しないボルトがプレート部材31を通してボルト穴4e〜4hに締結されることで、支持部4a、ボス部4b、4cおよび補強リブ4dに連結される。
支持部4aの上方にはボス部4i、4jが形成されており、ボス部4i、4jにはシフタ軸37A、37Bの一端部が挿入される。ボス部4jおよび支持部4aは、補強リブ4kによって連結されており、プレート部材31の側縁31aの上部は、補強リブ4kに連結されている。
ここで、本実施の形態のシフタ軸37A、37Bは、本発明の第2のシフタ軸を構成し、シフタ軸37C、37Dは、本発明の第1のシフタ軸を構成する。また、ボス部4b、4cは、本発明の第1のボス部を構成し、ボス部4i、4jは、本発明の第2のボス部を構成する。さらに、補強リブ4dは、本発明の第1の補強リブを構成し、補強リブ4kは、本発明の第2の補強リブを構成する。
また、図4において、トランスミッションケース5の周壁5Bにはシフタ軸37A〜37Dの他端部が挿入されるボス部5c〜5fが形成される。これにより、シフタ軸37A〜37Dは、クラッチハウジング4の隔壁4bおよびトランスミッションケース5の周壁5Bに軸線方向に移動自在に支持される。
図2〜図5において、クラッチハウジング4の天井壁4cおよびトランスミッションケース5の天井壁5Cは、傾斜部4s、5aおよび湾曲部4t、5bから構成されている。傾斜部4s、5aは、ファイナルギヤ16からカウンタ軸10に向かって斜め上方に傾斜しており、湾曲部4t、5bは、傾斜部4s、5aから入力軸8の上方を跨いでキャッチタンク30の上部オイル導入口30Aに指向するように湾曲している。
図4において、隔壁4bに対向するプレート部材31の周壁31Aには一対の突起部31b、31cが形成されており、突起部31b、31cは、上下方向に平行に非連続で延びている。
図5、図6において、プレート部材31に対向する隔壁4bの領域には隔壁4bからクラッチ機構7に向かって膨れ出る凹部4mが形成されている。凹部4mには凹部4mの底面からプレート部材31に向かって水平に延びる規制リブ4nが形成されており、規制リブ4nによって支持部4a、補強リブ4dおよびボス部4bが連結されている。ここで、凹部4mの底面は、図5、図6における凹部4mの鉛直面である。
図6において、トランスミッションケース5にはガイドケース40が設けられている。ガイドケース40は、入力軸8の軸線方向においてキャッチタンク30と重なる位置に設置されており(図2参照)、ガイドケース40は、シフタ軸37A〜37Dを作動させるシフトアンドセレクト軸39を回転自在に保持している。
ガイドケース40は、トランスミッションケース5の天井壁5Cに取付けられる台座部40Aと、台座部40Aからトランスミッションケース5の内方に向かって延びる延出壁40Bとを含んで構成されており、ガイドケース40は、延出壁40Bを台座部40Aからプレート部材31の上端に向かって延ばすことにより、キャッチタンク30の上方の空間を延出壁40Bおよび隔壁4bによって形成している。
次に、作用を説明する。
なお、図2〜図4、図6のいずれかにおいて、矢印O1〜O4は、オイルの流れを示している。
図2において、車両1の前進時には、エンジン6のクランク軸の回転がクラッチ機構7を介して入力軸8に伝達され、入力軸8が時計回転方向R1に回転すると、入力ギヤ12からカウンタギヤ13、14を介してカウンタ軸9、10が反時計回転方向R2に回転する。
このとき、ファイナルドライブギヤ9Fからファイナルギヤ16に動力が伝達されてディファレンシャルギヤケース15が時計回転方向R1に回転することにより、ドライブシャフト21L、21Rが時計回転方向R1に回転して車両1が前進する。
ファイナルギヤ16の下部は、オイルOに浸かっているので、ファイナルギヤ16の回転によってオイルOがオイルO1で示すように上方に掻き上げられ、このオイルO1がクラッチハウジング4およびトランスミッションケース5の天井壁4c、5Cを伝って前方に移動する。
本実施の形態の変速機2によれば、隔壁4bからカウンタギヤ13およびファイナルギヤ16の下方に突出するとともに、キャッチタンク30の下方からカウンタギヤ13およびファイナルギヤ16の下縁に沿ってファイナルギヤ16の下方に延びる仕切壁33が設けられる。
これにより、上部オイル溜まり部25Aにおいてカウンタギヤ13およびファイナルギヤ16が浸かるオイル量を低減して、カウンタギヤ13およびファイナルギヤ16の回転によって攪拌されるオイル量を低減できる。
また、本実施の形態の変速機2によれば、入力軸8に対してカウンタ軸9と反対側に設置され、ファイナルギヤ16によって掻き上げられたオイルを貯留するキャッチタンク30を備える。
これにより、上部オイル溜まり部25Aにおいてカウンタギヤ13およびファイナルギヤ16が浸かるオイル量をさらに低減でき、カウンタギヤ13およびファイナルギヤ16の回転によって攪拌されるオイル量をさらに低減できる。
また、本実施の形態の変速機2によれば、下部オイル溜まり部25Bを、下部オイル排出口30Bよりも下方に設置し、下部オイル溜まり部25Bを、下部オイル排出口30Bに連通させたので、キャッチタンク30の下部オイル排出口30Bから排出されるオイルO1を下部オイル溜まり部25Bに排出することができる。このため、カウンタギヤ13およびファイナルギヤ16の回転によって攪拌されるオイル量を低減できる。
さらに、本実施の形態の変速機2によれば、下部オイル溜まり部25Bを、下部オイル排出口30Bおよび上部オイル溜まり部25Aにそれぞれ連通させたので、カウンタギヤ13の回転によってキャッチタンク30側に流れるオイルO2を、下部オイル排出口30Bから下部オイル溜まり部25Bに排出されるオイルO2の流れによって上部オイル溜まり部25Aから下部オイル溜まり部25Bに流入させることができる。これにより、ファイナルギヤ16の回転によって攪拌されるオイル量を低減できる。
以上の結果、カウンタギヤ13およびファイナルギヤ16の攪拌抵抗を低減でき、変速機の動力損失を低減できる。
また、本実施の形態の変速機2によれば、下部オイル溜まり部25Bを、下部オイル排出口30Bよりも下方に設置することで、下部オイル排出口30Bから排出されたオイルO1を下部オイル溜まり部25Bに確実に導くことができる。これにより、オイルO1が上部オイル溜まり部25Aに流入することを確実に防止でき、カウンタギヤ13およびファイナルギヤ16の攪拌抵抗をより効果的に低減できる。
また、本実施の形態の変速機2によれば、下部オイル溜まり部25Bが、仕切壁33の下方においてカウンタギヤ13およびファイナルギヤ16が設置される変速室23と仕切られた空間26を有し、下部オイル溜まり部25Bは、下部オイル排出口30Bおよび上部オイル溜まり部25Aと連通するオイル連通口25aと、ファイナルギヤ16に向かって開口し、下部オイル溜まり部25Bからファイナルギヤ16にオイルO1を供給するオイル供給口25bとを有する。
これにより、キャッチタンク30の下部オイル排出口30Bから下部オイル溜まり部25Bに排出されたオイルO1を、オイル供給口25bを通して上部オイル溜まり部25Aに戻すことができ、カウンタギヤ13やファイナルギヤ16が浸かるオイルO、すなわち、入力ギヤ12とカウンタギヤ13の噛み合い部、ファイナルドライブギヤ9Fとファイナルギヤ16の噛み合い部等を潤滑するためのオイルを確実に確保できる。
また、本実施の形態の変速機2によれば、キャッチタンク30が、隔壁4bと、隔壁4Bに取付けられ、隔壁4bとの間に空間32を形成するプレート部材31とを含んで構成される。これにより、隔壁4bにプレート部材31を設けるだけでキャッチタンク30を構成でき、トランスミッションケース5の内部の構成を簡素化できる。
図3において、隔壁4bは、入力軸8を回転自在に支持する支持部4aと、支持部4aの下方に形成され、シフタ軸37C、37Dの一端部が挿入されるボス部4b、4cと、ボス部4bと支持部4aとを連結する補強リブ4dとを有し、鉛直軸に対して入力軸8に対向するプレート部材31の側縁31aが、支持部4a、ボス部4b、4cおよび補強リブ4dに沿って形成されるとともに、支持部4a、ボス部4b、4cおよび補強リブ4dに連結される。
ここで、入力軸8の入力ギヤ12とカウンタ軸9のカウンタギヤ13との噛み合いにより、反力F1、F2が発生するとともに、入力軸8の入力ギヤ12とカウンタ軸10のカウンタギヤ14との噛み合いにより反力F3、F4が発生し、この反力F1〜F4によって入力軸8からキャッチタンク30に向かう荷重F5が発生する。
これに加えて、本実施の変速機2は、入力ギヤ12とカウンタギヤ13、14とを選択的に連結する噛み合いクラッチ34、35および噛み合いクラッチ34、35を作動させるシフタ軸37A〜37Dを備え、シフタ軸37A〜37Dがシフトピース38A〜38Dを介してシフトアンドセレクト軸39によって操作される。
このため、シフタ軸37A〜37Dの軸線方向への移動に伴ってシフタ軸37A〜37Dからキャッチタンク30に向かう荷重F6が発生する。これにより、キャッチタンク30に向かって発生する荷重F5、F6によってプレート部材31が変形する可能性がある。
これに対して、本実施の形態の変速機2によれば、鉛直軸に対して入力軸8に対向するプレート部材31の側縁31aが、隔壁4bの支持部4a、ボス部4b、4cおよび補強リブ4dに沿って形成されるとともに、支持部4a、ボス部4b、4cおよび補強リブ4dに連結される。
これに加えて、隔壁4bが、支持部4aの上方に形成され、シフタ軸37A、37Bの一端部が挿入されるボス部4i、4jと、ボス部4i、4jと支持部4aとを連結する補強リブ4kとを有する。
これにより、プレート部材31の側縁31aを剛性の高い隔壁4bの部位である支持部4a、ボス部4b、4cおよび補強リブ4dに連結するとともに、プレート部材31の側縁31aの上部を補強リブ4kに連結することができる。
このため、プレート部材31を隔壁4bに安定して取付けることができる上に、シフタ軸37A〜37Dや入力軸8の作動や揺動による荷重F5、F6を、プレート部材31を介して剛性の高いトランスミッションケース5の外周部、すなわち、クラッチハウジング4およびトランスミッションケース5の接合部4a、5Aに分散できる。
この結果、シフタ軸37A〜37Dや入力軸8の作動や揺動によってキャッチタンク30が過剰に振動することや、変形することを防止でき、キャッチタンク30に一定量のオイルO1を貯留できるとともに、キャッチタンク30から上部オイル溜まり部25Aに一定量のオイルO1を供給することができる。このため、カウンタギヤ13およびファイナルギヤ16の攪拌抵抗をより効果的に低減できる。
また、本実施の形態の変速機2によれば、プレート部材31の側縁31aの上部を補強リブ4kに連結することで、キャッチタンク30の上部オイル導入口30Aを下部オイル排出口30Bよりも拡大できるとともに、上部オイル導入口30Aをカウンタ軸9側に拡大でき、キャッチタンク30の容量を増大できる。
このため、ファイナルギヤ16によってトランスミッションケース5の上方に掻き上げられたオイルO1をキャッチタンク30により効果的に捕捉できるとともに、十分なオイル量をキャッチタンク30に一時的に保持できる。
したがって、多量のオイルがキャッチタンク30に導入されずに、上部オイル溜まり部25Aに留まることを防止できるとともに、キャッチタンク30に一時的に貯留されたオイルがキャッチタンク30から溢れて上部オイル溜まり部25Aに戻されることを防止できる。この結果、カウンタギヤ13およびファイナルギヤ16の攪拌抵抗をより効果的に低減でき、変速機2の動力損失をより効果的に低減できる。
また、本実施の形態の変速機2によれば、クラッチハウジング4およびトランスミッションケース5の天井壁4c、5Cが、ファイナルギヤ16からカウンタ軸10に向かって斜め上方に傾斜する傾斜部4s、5aと、傾斜部4s、5aから入力軸8の上方を跨いでキャッチタンク30の上部オイル導入口30Aに指向するように湾曲する湾曲部4t、5bとを有する。
これにより、ファイナルギヤ16によって上方に掻き上げられたオイルO1を傾斜部4s、5aと湾曲部4t、5bに沿ってキャッチタンク30に確実に導くことができる。
また、本実施の形態の変速機2によれば、縦壁に対向するプレート部材31の周壁31Aに一対の突起部31b、31cが形成され、突起部31b、31cが、上下方向に平行に非連続で延びる。これにより、プレート部材31の剛性を高めてキャッチタンク30が変形することを抑制できる。このため、キャッチタンク30に貯留されるオイルを一定量だけ確保できる。なお、突起部31b、31cは、上部方向に平行に連続して延びてもよい。
また、図4に示すように、キャッチタンク30に導入されたオイルO3を左右一方の突起部31bに接触させた後に左右他方の突起部31cに接触させながら下方に流し込むことができる。これにより、オイルO3を突起部31b、31cに沿って下方に確実に案内することができ、キャッチタンク30の内部でオイルO3が乱れることを防止して、オイルO3をキャッチタンク30から下部オイル溜まり部25Bに確実に供給できる。
また、本実施の形態の変速機2によれば、プレート部材31に対向する隔壁4bの領域に隔壁4bからクラッチ機構7に向かって膨れ出る凹部4mを形成し、凹部4mに、凹部4mの底面からプレート部材31に向かって水平に延びる規制リブ4nを形成した。
これにより、トランスミッションケース5の限られた空間に容積の大きいキャッチタンク30を設置できる。また、車両が傾いた状態でファイナルギヤ16が回転した場合に、図6に示すように、キャッチタンク30内において規制リブ4nにオイルO4を衝突させて、キャッチタンク30の内部からオイルO4が勢いよく、かつ、多量に上部オイル溜まり部25Aに戻されることを抑制できる。
また、規制リブ4nによって支持部4a、ボス部4b、4cおよび補強リブ4dと凹部4mとを連結することで、凹部4mの剛性を高くして、キャッチタンク30の内部に貯留されるオイル量を一定にでき、キャッチタンク30から下部オイル溜まり部25Bに供給されるオイル量を一定にできる。
また、本実施の形態の変速機2によれば、トランスミッションケース5に、入力軸8の軸線方向においてキャッチタンク30と重なる位置に設置され、シフタ軸37A〜37Dを作動させるシフトアンドセレクト軸39を回転自在に保持するガイドケース40が設けられ、ガイドケース40が、トランスミッションケース5の天井壁5Cに取付けられる台座部40Aと、トランスミッションケース5の内方に向かって延びる延出壁40Bとを含んで構成され、延出壁40Bを台座部40Aからプレート部材31の上端に向かって延ばすことにより、キャッチタンク30の上方の空間を延出壁40Bおよび隔壁4bによって形成した。
これにより、キャッチタンク30の上方に飛び込んだオイルO1を隔壁4b、延出壁40Bおよびトランスミッションケース5の周壁5D(図6参照)によってキャッチタンク30の上部オイル導入口30Aに導くことができる。このため、ファイナルギヤ16の回転によって多くのオイルO1をキャッチタンク30に導くことができ、上部オイル溜まり部25Aに余剰のオイルが流れこむことを防止できる。この結果、カウンタギヤ13およびファイナルギヤ16の攪拌抵抗をより効果的に低減できる。
また、本実施の形態の変速機2によれば、図8に示すように、延出壁40Bの下端部40bをプレート部材31の上端31dよりも下方に延長させてプレート部材31の上部に接触させてもよい。
このようにすれば、プレート部材31が振動することを抑制して、キャッチタンク30が変形することを抑制できる。この結果、キャッチタンク30に一定量のオイルを貯留できるとともに、キャッチタンク30から上部オイル溜まり部25Aに一定量のオイルO1を供給することができる。
本発明の実施形態を開示したが、当業者によっては本発明の範囲を逸脱することなく変更が加えられうることは明白である。すべてのこのような修正および等価物が次の請求項に含まれることが意図されている。
1...車両、2...変速機、4...クラッチハウジング、4b...隔壁、4c...天井壁、4a...支持部、4b、4c...ボス部(第1のボス部)、4d...補強リブ(第1の補強リブ)、4i,4j...ボス部(第2のボス部)、4k...補強リブ(第2の補強リブ)、4m...凹部、4n...規制リブ、4s...傾斜部、4t...湾曲部,5...トランスミッションケース、5C...天井壁、5a...傾斜部、5b...湾曲部、6...エンジン(内燃機関)、7...クラッチ機構、8...入力軸、9...カウンタ軸(第1のカウンタ軸)、9F...ファイナルドライブギヤ、10...カウンタ軸(第2のカウンタ軸)、11...ディファレンシャル装置、12...入力ギヤ、13...カウンタギヤ(第1のカウンタギヤ)、14...カウンタギヤ(第2のカウンタギヤ)、16...ファイナルギヤ、21L,21R...ドライブシャフト(ディファレンシャルギヤ軸)、23...変速室(上部オイル溜まり部側の空間)、24L,24R...駆動輪、25...オイル溜まり部、25A...上部オイル溜まり部、25B...下部オイル溜まり部、25a...オイル連通口、25b...オイル供給口、30...キャッチタンク、30A...上部オイル導入口、30B...下部オイル排出口、31...プレート部材、31A...周壁、31a...側縁、31b,31c...突起部、31d...上端、32...空間、33...仕切壁、34,35...噛み合いクラッチ、37A,37B...シフタ軸(第2のシフタ軸)、37C,37D...シフタ軸(第1のシフタ軸)、39...シフトアンドセレクト軸、40...ガイドケース、40A...台座部、40B...延出壁、40b...下端部

Claims (6)

  1. クラッチ機構を収容するクラッチハウジングに、隔壁を挟んで対向するようにして連結され、内部にオイルを貯留するオイル溜まり部を有するトランスミッションケースと、
    前記トランスミッションケースの内部に設置され、前記クラッチ機構を介して内燃機関の動力が伝達される入力軸と、
    前記入力軸に取付けられた入力ギヤと、
    前記トランスミッションケースの内部に設置され、前記入力ギヤに噛み合うカウンタギヤおよび前記カウンタギヤに隣接するファイナルドライブギヤを有するカウンタ軸と、
    前記トランスミッションケースの内部に設置され、前記ファイナルドライブギヤに噛み合い、かつ下部がオイルに浸かるファイナルギヤを有し、左右駆動輪に動力を伝達するディファレンシャルギヤ軸と、
    前記入力軸に対して前記カウンタ軸と反対側に設置され、前記ファイナルギヤによって掻き上げられたオイルが導入される上部オイル導入口と、前記上部オイル導入口から導入され、その内部で貯留されたオイルが排出される下部オイル排出口とを有するキャッチタンクとを備えた車両用変速機において、
    前記トランスミッションケースおよび前記クラッチハウジングの天井壁は、前記ファイナルギヤから前記カウンタ軸に向かって斜め上方に傾斜する傾斜部と、前記傾斜部から前記入力軸の上方を跨いで前記キャッチタンクの前記上部オイル導入口に指向するように湾曲する湾曲部とを有し、
    前記入力軸の上方に、前記入力ギヤと前記カウンタギヤとを選択的に連結する噛み合いクラッチおよび前記噛み合いクラッチを作動させるシフタ軸を備えており、
    前記キャッチタンクは、前記隔壁に取付けられ、前記隔壁との間に空間を形成するプレート部材を備えており、
    前記隔壁は、前記入力軸を回転自在に支持する支持部と、前記支持部の上方に形成され、前記シフタ軸の端部が挿入されるボス部と、前記ボス部と前記支持部とを連結する補強リブとを有し、
    前記プレート部材のうち前記入力軸に対向する側縁が前記支持部に沿って設置され、前記側縁の上端部が前記補強リブに連結されていることを特徴とする車両用変速機。
  2. 前記湾曲部の湾曲方向の先端部は、前記傾斜部から前記上部オイル導入口の上方まで延び、かつ、上下方向において前記上部オイル導入口と重なる位置に設置されていることを特徴とする請求項1に記載の車両用変速機。
  3. 前記カウンタ軸は、前記入力軸より下方に設置される第1のカウンタ軸と前記入力軸よりも上方に設置される第2のカウンタ軸とを有し、
    前記ボス部は、前記湾曲部の下方側で、かつ前記第2のカウンタ軸よりも高い位置に設けられており、
    前記ボス部は、前記湾曲部と対向して設置されていることを特徴とする請求項1に記載の車両用変速機。
  4. 前記カウンタギヤは、前記第1のカウンタ軸に取付けられた第1のカウンタギヤと、前記第2のカウンタ軸に取付けられた第2のカウンタギヤとを有し、
    前記入力軸の下方に、前記入力ギヤと前記第1のカウンタギヤとを選択的に連結する噛み合いクラッチを作動させる下側の第1のシフタ軸が設けられており、
    前記隔壁は、前記支持部の下方に形成され、前記下側の第1のシフタ軸の端部が挿入される下側の第1のボス部と、前記下側の第1のボス部と前記支持部とを連結する下側の第1の補強リブとを有し、
    前記入力軸の上方に設けられた前記シフタ軸は、前記入力ギヤと前記第2のカウンタギヤとを選択的に連結する噛み合いクラッチを作動させる上側の第2のシフタ軸から構成されており、
    前記上側の第2のシフタ軸の端部が挿入される前記ボス部が、上側の第2のボス部から構成されており、
    前記上側の第2のボス部と前記支持部とを連結する前記補強リブが、上側の第2の補強リブから構成されており、
    前記プレート部材の前記側縁が、前記支持部と前記下側の第1の補強リブと前記下側の第1のボス部とに沿って形成されており、
    前記キャッチタンクの下端部が前記第1のカウンタ軸の軸線よりも下方に位置するように延出される一方、前記キャッチタンクの上端部が前記第2のカウンタ軸の軸線よりも上方に位置するように延出されており、
    前記キャッチタンクは、前記支持部と前記下側の第1の補強リブと前記下側の第1のボス部とに対して、前記第1のカウンタ軸と前記第2のカウンタ軸とは反対側に設置されていることを特徴とする請求項3に記載の車両用変速機。
  5. 前記下側の第1の補強リブおよび前記下側の第1のボス部は、前記下側の第1のボス部の下端部が前記下側の第1の補強リブの上端部に対して前記第1のカウンタ軸とは反対側に位置するように傾斜しており、
    前記下側の第1のボス部は、前記第1のカウンタ軸の軸線よりも低い位置に設置されており、前記キャッチタンクの下端部に前記下部オイル排出口が形成されていることを特徴とする請求項4に記載の車両用変速機。
  6. 前記トランスミッションケースおよび前記クラッチハウジングの天井壁は、前記湾曲部の湾曲方向の先端部から水平方向に延びる部位を有し、前記水平方向に延びる部位は、前記上部オイル導入口と上下方向で重なることを特徴とする請求項1から請求項のいずれか1項に記載の車両用変速機。
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