JP2014118976A - 変速機の潤滑構造 - Google Patents

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隆弘 野口
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Abstract

【課題】車両の旋回に伴う遠心力がかかる状況下においても、被潤滑部に対してより確実に潤滑油を供給できるようにする。
【解決手段】オイルガタープレート(50)の底壁(56)における被潤滑部(72)の真上に形成された第1油穴(56A)と、被潤滑部(72)の斜め上に形成された第2油穴(56B)と、貯留容器(60)の底壁(62T)に形成された容器側油穴(62B)とを備える。車両(1)の旋回に伴う遠心力が所定以下の場合、貯留容器(60)がセット位置にあることで、オイルガタープレート(50)上の潤滑油が第1油穴(56A)を通じて被潤滑部(72)に滴下される一方、車両(1)の旋回に伴う遠心力が所定以上の場合、貯留容器(60)が作動位置に移動することで、潤滑油が容器側油穴(62B)と第2油穴(56B)を通じて被潤滑部(72)に滴下される。
【選択図】図4

Description

本発明は、車両に搭載される変速機の潤滑構造に関し、特に、変速機の被潤滑部に潤滑油を供給する変速機の潤滑構造に関するものである。
複数のギヤを備えたトランスミッション(変速機)では、ギヤの潤滑不足によりスコーリング(噛み合った歯面の間の油膜が切れて、歯面が溶着して引きはがされた結果、引っかき傷が生じる損傷)が発生することを防止するため、各ギヤにオイル(潤滑油)が供給される。
オートマチックトランスミッションは、変速用の油圧クラッチや油圧ブレーキに作動油を供給するオイルポンプを備えており、トランスミッションのギヤなどの被潤滑部は、オイルポンプが吐出した作動油の一部を潤滑油として利用することにより潤滑される。一方、油圧制御系を持たないマニュアルトランスミッションでは、一般的に、ファイナルドリブンギヤが掻き揚げたオイルを樋状のオイルガタープレートで被潤滑部に供給して潤滑する。
特許文献1には、ファイナルドリブンギヤが掻き揚げたオイルをトランスミッションの被潤滑部に供給するガタープレートを備えたマニュアルトランスミッションの潤滑装置が記載されている。このトランスミッションの潤滑装置では、オイルガタープレートの底面に、ギヤ潤滑用の穴が形成されている。そして、通常状態でギヤ潤滑用の穴を閉鎖するように、断面コ字状のプレートをオイルガタープレート上にファイナルドリブンギヤの回転方向に回転可能に取り付けている。車両の低速走行時には、断面コの字状のプレートを通して、トランスミッションのメインシャフトの軸内潤滑穴にオイルを供給する。一方、車両の高速走行時には、ファイナルドリブンギヤにより掻き揚げられたオイルの流速圧により、断面コの字状のプレートが回転してギヤ潤滑用の穴を露出させ、この穴を介してギヤの歯面にオイルを供給する。
特開2006−71038号公報
上記の特許文献1に記載された装置では、車両の低速走行時と高速走行時とで潤滑油の供給箇所を切り替える機構を備えている。したがって、車速に応じてトランスミッションの各被潤滑部に最適量の潤滑油を供給することが可能となる。
しかし、車両が旋回すると、車両の各部分には旋回に伴う遠心力が作用する。この場合、潤滑油は、オイルガタープレートの底面に形成された穴から遠心力の方向へ斜め下方に滴下する。そのため、遠心力が大きくなると、穴から滴下する潤滑油がギヤなどの被潤滑部からずれた位置に供給されてしまい、被潤滑部に供給されないおそれがある。また、遠心力の方向がオイルガタープレートにおける潤滑油の流れの方向と反対の方向であれば、遠心力により潤滑油の流れが滞ってしまう。この場合、潤滑油が穴に到達し難くなり、穴から滴下する潤滑油が不足するおそれがある。そして、被潤滑部への潤滑油の供給量が許容範囲を越えて不足すると、ギヤの潤滑不足によりスコーリングが発生するおそれが高まる。
本発明は、上記の問題に鑑みてなされたものであり、車両の各部分に旋回に伴う遠心力がかかる状況下においても、被潤滑部に対してより確実に潤滑油を供給することができる変速機の潤滑構造を提供することを目的とする。
上記の課題を解決するために、本発明では以下のようにした。
本発明に係る変速機の潤滑構造は、車両(1)に搭載された変速機(3)の各部に潤滑油を供給する変速機の潤滑構造であって、前記変速機(3)の構成部品の回転により掻き上げられた潤滑油を該変速機(3)の被潤滑部(72)に誘導するオイルガタープレート(50)と、前記オイルガタープレート(50)上に車両(1)の旋回による遠心力で移動可能に設けられて、該オイルガタープレート(50)上の潤滑油を貯留する貯留容器(60)と、前記オイルガタープレート(50)の底壁(56)における前記被潤滑部(72)の真上に対応する位置に形成された第1油穴(56A)と、前記底壁(56)における前記被潤滑部(72)の斜め上に対応する位置に形成された第2油穴(56B)と、前記貯留容器(60)の底壁(62T)に形成された容器側油穴(62B)とを備え、前記車両(1)の旋回に伴う遠心力が所定以下の遠心力である場合、前記貯留容器(60)がセット位置にあることで、前記第2油穴(56B)が前記貯留容器(60)の底壁(62T)で閉鎖されるとともに、前記容器側油穴(62B)が前記オイルガタープレート(50)の底壁(56)で閉鎖され、前記オイルガタープレート(50)上の潤滑油が前記第1油穴(56A)を通じて前記被潤滑部(72)に滴下される一方、前記車両(1)の旋回に伴う遠心力が前記所定の遠心力以上となった場合に、前記貯留容器(60)が作動位置に移動することで、前記容器側油穴(62B)と前記第2油穴(56B)とが連通され、前記貯留容器(60)に貯留された前記潤滑油が前記容器側油穴(62B)と前記第2油穴(56B)を通じて前記被潤滑部(72)に滴下されるように構成したことを特徴とする。
このような構成によれば、車両の各部分に該車両の旋回に伴う遠心力がかかる状況になった場合に、被潤滑部に対して潤滑油を滴下する油穴が切り替わることで、遠心力により潤滑油が斜め下方に滴下されるようになったとしても、被潤滑部に対してより確実に潤滑油を供給することができる。また、車両の各部分に該車両の旋回に伴う遠心力がかかっている間、貯留容器に貯留された潤滑油を被潤滑部に供給することができるので、被潤滑部の潤滑が不十分になることを効果的に防止できる。
また、上記の変速機の潤滑構造では、前記第2油穴(56B)は、前記被潤滑部(72)に対して前記車両の旋回に伴う遠心力の作用方向における斜め上に対応する位置に形成されていることが望ましい。この構成によれば、車両の各部分に該車両の旋回に伴う遠心力がかかる状況になった場合に、貯留容器に貯留された潤滑油を容器側油穴と第2油穴を通じて被潤滑部に対して確実に滴下させることが可能となる。
また、上記の変速機の潤滑構造では、前記オイルガタープレート(50)の前記底壁(56)は、前記車両(1)の旋回に伴う遠心力が作用する向きに上昇する傾斜面であり、前記車両の旋回に伴う遠心力が前記所定の遠心力以上となった場合に、前記貯留容器(60)が前記底壁(56)に沿って前記セット位置から前記作動位置に移動するように構成されていてよい。この構成によれば、車両の各部分に該車両の旋回に伴う遠心力がかかっていないときは、貯留容器が自動的にセット位置に戻されることになる。したがって、上記の遠心力がかかった場合にのみ、潤滑油を滴下する油穴の切り替えを行うことが可能となる。
また、上記の変速機の潤滑構造では、オイルガタープレート(50)の底壁(56)の傾斜角度は、所定の遠心力の値、貯留容器の質量及び該貯留容器が貯留可能な潤滑油量に基づいて決定されてよい。このような構成によれば、ガタープレート底面の傾斜角度を、車両の仕様等に応じて適宜設定することができる。
また、上記の変速機の潤滑構造では、前記貯留容器(60)を前記車両(1)の旋回に伴う遠心力が作用する向きと反対向きに付勢する付勢手段(180)を備え、前記遠心力が前記所定の遠心力以上となった場合に、前記付勢手段(180)の付勢力に抗して前記貯留容器(60)が前記セット位置から前記作動位置に移動するようにしてもよい。この場合も、車両の各部分に該車両の旋回に伴う遠心力がかかっていないときは、貯留容器がセット位置に戻されることになる。したがって、上記の遠心力がかかった場合にのみ、潤滑油を滴下する油穴の切り替えを行うことが可能となる。
また、上記の変速機の潤滑構造では、前記貯留容器(60)を前記車両(1)の旋回に伴う遠心力が作用する向きと反対向きに引き寄せる磁石(171,172)を備え、前記遠心力が前記所定の遠心力以上となった場合に、前記磁石(171,172)の引力に抗して前記貯留容器(60)が前記セット位置から前記作動位置に移動するようにしてもよい。この場合も、車両の各部分に該車両の旋回に伴う遠心力がかかっていないときは貯留容器がセット位置に戻されることになる。したがって、上記の遠心力がかかった場合にのみ、潤滑油を滴下する油穴の切り替えを行うことが可能となる。
また、上記の変速機の潤滑構造では、前記貯留容器(60)の前記セット位置と前記作動位置との間の移動をガイドするガイド機構(61A,100)を備えるとよい。このガイド機構は、例えば、前記貯留容器(60)に形成された前記オイルガタープレート(50)の底壁(56)と平行な長穴からなる貫通孔(61A)と、少なくとも一端が前記オイルガタープレート(50)に固定されるとともに、前記車両(1)の旋回に伴う遠心力が作用する方向と直交する方向に延びて、前記貫通孔(61A)を貫通することで前記貯留容器(60)を移動可能に支持する支持軸(100)と、を備えてよい。このような構成によれば、支持軸が貯留容器を軸方向に移動可能に支持することによって、車両の振動などにより貯留容器が正規の位置から外れて落下することを防止できる。
なお、上記の括弧内の符号は、後述する実施形態における構成要素の符号を本発明の一例として示したものである。
本発明にかかる構成によれば、車両の各部分に該車両の旋回に伴う遠心力がかかる状況になった場合に、オイルガタープレートにおける被潤滑部に対して潤滑油を滴下する油穴が切り替わるように構成したので、当該遠心力により潤滑油が斜め下方に滴下されるようになったとしても、確実に被潤滑部に潤滑油を供給することができる。また、車両の各部分に遠心力がかかる状況になった場合でも、貯留容器に貯留された潤滑油を被潤滑部に供給することができるので、被潤滑部の潤滑不足を効果的に防止できる。
車両の旋回により生じる遠心加速度の方向及び車両における変速機の搭載位置を示す図である。 変速機の内部構成を示す図である。 本発明の第1実施形態にかかるオイルガタープレートの構成例を示す図である。 オイルガタープレートが備えるサブタンクの構成を示す拡大断面図である。 本発明の第2実施形態にかかるオイルガタープレートを示す拡大断面図である。 本発明の第3実施形態にかかるオイルガタープレートを示す拡大断面図である。
以下、添付図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。
〔第1実施形態〕
図1は、車両の旋回により生じる遠心加速度の方向及び車両における変速機の搭載位置を示す図である。図1に示すように、車両1には、エンジンなどの原動機2と、原動機2からの駆動力による回転を変速して出力する変速機3と、変速機3で変速された駆動力の回転を左右の駆動輪WL,WRに伝達するドライブシャフト4とを備える。
図1に示す例では、車両1は左方向に旋回することにより、遠心加速度が右方向(旋回(回転)の中心から車両1に至る径方向)に発生している。遠心加速度が発生したことにより、車両1の各部分には遠心加速度と同方向に該遠心加速度に応じた遠心力がかかる。ここで、遠心加速度のことを横加速度ともいう。また、図中、遠心加速度を「横G」と表記している。
図2は、変速機3の内部構成を示す図である。図2に示すように、本実施形態の変速機3は、クラッチ15、変速機構20、出力ギヤ30、及びファイナルドリブンギヤ41を含む差動機構(ディファレンシャルギヤ)40を備え、これらが変速機ケース3Aに収容されている。クラッチ15は、原動機2のクランク軸10と変速機構20の入力軸11との間に設けられ、軸方向に沿って配設されたクラッチ板を係合・離隔させることにより駆動力(回転力)を断接する。変速機構20は、複数段のギヤを備えており、入力軸11の回転を運転者により選択された変速段のギヤを介して出力軸(カウンタシャフト)21に伝達する。なお、本実施形態における変速機3は、マニュアルトランスミッションとされている。
出力軸21に設けられた出力ギヤ30は、差動機構40のファイナルドリブンギヤ41と噛み合う。そして、差動機構40は、ファイナルドリブンギヤ41を介して伝達された駆動力を左右のドライブシャフト4に振り分けて伝達する。また、ドライブシャフト4に伝達された駆動力は、左右の駆動輪WL、WR(図1参照)に伝達される。なお、本実施形態では、出力軸21及びドライブシャフト4はいずれも、それらの軸方向が車両1の車幅方向(車両1の直進方向に直行する方向)に配設されている。
図3は、本実施形態にかかるオイルガタープレートの構成例を示す図で、同図(a)は、平面図、(b)は、(a)のA1−A2断面図、(c)は、(a)のA3−A4断面図である。また、図4は、オイルガタープレートが備えるサブタンクの詳細構成を示す拡大断面図(A3−A4の拡大断面図)で、同図(a)は、車両1の旋回に伴う遠心加速度が作用していない状態(車両1が旋回していない通常の走行状態)を示し、(b)は、車両1に対して右方向に遠心加速度が作用している状態(車両1が左方向に旋回している状態)を示している。
なお、図3(a)の平面図において、上方向が車両1の直進方向であり、左右の方向が軸方向である。また、図4に示す断面図において、手前から奥への方向が車両1の直進方向であり、左右の方向が軸方向である。
オイルガタープレート50は、ファイナルドリブンギヤ41が掻き揚げた潤滑油を、被潤滑部である変速機構20の複数のギヤに誘導する樋状(断面がコの字状、又は溝形状)の部材である。このオイルガタープレート50は、ファイナルドリブンギヤ41により掻き揚げられた潤滑油が入り込むオイル入口51と、このオイル入口51に入り込んだ潤滑油を流通させる通路52と、この通路52を流通した潤滑油を貯留するオイル貯留部53と、オイル貯留部53における貯留量を超えた分の潤滑油を排出する排出口54とからなる。
図3に示すように、オイルガタープレート50のオイル入口51は、ファイナルドリブンギヤ41の上方に配置され、ファイナルドリブンギヤ41が回転する向きに対向する向きの側(図3中の下側)が開口している。これにより、ファイナルドリブンギヤ41の回転によって掻き揚げられた潤滑油がオイル入口51に入り込む。通路52は、ファイナルドリブンギヤ41の軸方向(又は略軸方向)で、ファイナルドリブンギヤ41から遠ざかる方向(以下、図3中の左方向という。)に延びて配置されている。したがって、オイル入口51に入り込んだ潤滑油は、ファイナルドリブンギヤ41の回転方向(以下、図3中の上方向という。)から図3中の左方向へ直角(又は略直角)に曲がって通路52に導かれる。なお、図3(a)の矢印Fは、潤滑油の流れの方向を示している。
通路52は、オイル入口51側からオイル貯留部53側に向けて緩やかに下方に傾斜している。したがって、車両1に左旋回に伴う遠心加速度が作用していない状態のときは、潤滑油は通路52内を図3中の左方向に緩やかに流れていく。そして、潤滑油は、図3中の左方向から図3中の上方向へ直角(又は略直角)に曲がってオイル貯留部53に導かれる。オイル貯留部53は、通路52よりも低い位置に設けられている。
図3及び図4に示すように、オイルガタープレート50のオイル貯留部53の底壁55には、該底壁55から下方に突出した溝部53Tが形成されている。溝部53Tは、その長手方向がファイナルドリブンギヤ41の軸方向(又は略軸方向)に延びている。そして、この溝部53T内にサブタンク60が収容されている。
図4に示すように、溝部53Tの両側の側壁57A,57B(図4の手前側及び奥側の側面も同様である。)は、オイル貯留部53の底壁55に対して垂直に設けられている。また、溝部53Tの底壁56は、側壁57B側から側壁57A側(すなわちファイナルドリブンギヤ41の軸方向(又は略軸方向))に沿って緩やか上方に傾斜している。
サブタンク60は、内部に潤滑油を貯留可能な中空のタンク本体62と、タンク本体62の上端辺から上方に突出した突出部61とから構成されている。タンク本体62は、オイル貯留部53の溝部53Tの形状に合わせた形状となっている。すなわち、タンク本体62の側壁62A,62Bは、オイル貯留部53の底壁55に対して垂直であり、底壁62Tは、溝部53Tの底壁56と同じ角度で傾斜している。ただし、タンク本体62の底壁62Tの軸方向(又は略軸方向)の長さは、溝部53Tの底壁56の軸方向の長さよりも短くなっている。
また、タンク本体62の上端辺の右側には、上方に突出した突出部61が設けられている。この突出部61には、その長手方向が溝部53Tの底壁56と平行な長穴からなる貫通孔61Aが形成されている。また、支持軸100が貫通孔61Aを貫通することによりサブタンク60を軸方向に移動可能に支持している。支持軸100は、両端がオイル貯留部53を形成する側壁(図3(a)参照)に固定されるとともに、その長手方向が軸方向(又は略軸方向)と直交する方向(車両1の直進方向)に配置されている。このように、支持軸100がサブタンク60を軸方向に移動可能に支持することによって、車両1の振動などによりサブタンク60が溝部53Tから外れて落下することを防止できる。なお、支持軸100は、その両端がオイル貯留部53の側壁に固定される場合に限らず、少なくとも一端が固定されていればよい。上記構成によって、サブタンク60は、車両1の旋回に伴う遠心力の作用によって、溝部53T内で軸方向に沿って底壁56上を移動可能となっている。
すなわち、図4(a)に示す車両1の左旋回に伴う遠心加速度が作用していない状態のときは、サブタンク60の重力によってサブタンク60は側壁57Bに当接する位置にある。以下では、この位置をサブタンク60のセット位置という。その一方で、図4(b)に示すように、車両1の左旋回に伴い、右方向に所定以上の遠心加速度が作用している状態になると、当該遠心力によってサブタンク60は溝部53Tの側壁57Aに当接する位置まで移動する。以下では、この位置をサブタンク60の作動位置という。
タンク本体62の上端辺の左側には、上方が開口した開口部63が設けられている。このように、開口部63がタンク本体62の上端辺における側壁57B側の一部のみに設けられているので、車両の左旋回に伴う右方向の遠心加速度が作用しているときにサブタンク60内の潤滑油がこぼれてしまうことを最小限にとどめることができる。
また、オイル貯留部53における溝部53Tよりも右側(ファイナルドリブンギヤ41側)の底壁55には、油穴55Aが形成されている。図4(a)に示すように、この油穴55Aは、オイル貯留部53側から下方に開放され、変速機構20の4速段ギヤ71の上方(ここでは真上)に位置している。したがって、図4(a)に示す車両1の左旋回に伴う遠心加速度が作用していない状態のときは、オイル貯留部53に貯留されている潤滑油200が油穴55Aから4速段ギヤ71に滴下される。なお、潤滑油200は4速段ギヤ71の歯が噛み合う個所に滴下されることが望ましい。
また、溝部53Tの底壁56における側壁57A付近の位置には、油穴56Aが形成されており、油穴56Aよりも側壁57B側の位置には、他の油穴56Bが形成されている。図4に示すように、油穴56Aは、変速機構20の5速段ギヤ72の上方(ここでは真上)に位置している。
また、タンク本体62の底壁62Tにおける右端付近の位置には、タンク側油穴62Aが形成されており、タンク側油穴62Aよりも左側の位置には、タンク側油穴62Bが形成されている。図4(a)に示すように、タンク側油穴62A,62Bは、サブタンク60がセット位置にあるときに溝部53Tの底壁56によって閉鎖されている。
ここで、上記構成のオイルガタープレート50による潤滑油の供給について説明する。図3に示すように、ファイナルドリブンギヤ41の回転で掻き揚げられた潤滑油がオイルガタープレート50のオイル入口51に入り込む。図3(b)の符号f1は、オイル取込口51に入り込んだ潤滑油の油面を示す。オイル取込口51に入り込んだ潤滑油は、通路52を通ってオイル貯留部53に導かれる。これにより、図3(c)に示すように、オイル貯留部53は潤滑油で満たされる。図3(c)の符号f2は、オイル貯留部53内に貯留された潤滑油の油面を示す。
そして、図4(a)に示す車両の左旋回に伴う遠心加速度が作用していない状態では、サブタンク60はセット位置にある。この状態で、油穴55A及び油穴56Aは、オイル貯留部53側から下方に開放される。したがって、オイル貯留部53に貯留されている潤滑油が油穴55Aを通じて4速段ギヤ71に滴下されるとともに、油穴56Aを通じて5速段ギヤ72に滴下される。一方、油穴56Bは、サブタンク60の底壁62Tによって閉鎖されている。したがって、このときは油穴56Bから潤滑油が滴下しない。また、通路52から導かれた潤滑油がオイル貯留部53に流入することで、オイル貯留部53は潤滑油で満たされる。さらに、オイル貯留部53の潤滑油の油面f2は、サブタンク60の開口部63の位置よりも高い位置にあるので、潤滑油がサブタンク60内に貯留される。
その状態で、車両1が左方向に旋回することで右方向に遠心加速度が作用すると、オイルガタープレート50の通路52を流れる潤滑油の流れが滞ることで、通路52を通ってオイル貯留部53に流入する潤滑油が減少していく。その結果、オイル貯留部53に貯留されている潤滑油が油穴55Aからの滴下により徐々に減少していく。
また、右方向に遠心加速度が作用すると、油穴55A及び油穴56Aから滴下する潤滑油200は、右方向の遠心力により、真下に落下せずに、斜め右下方向に落下する。これにより、4速段ギヤ71及び5速段ギヤ72に潤滑油200が供給されず、潤滑されないことになる。この点、サブタンク60を備えていない従来のオイルガタープレートでは、このような状態が所定時間以上継続すると、オイル貯留部の潤滑油が枯渇するとともに、4速段ギヤ71及び5速段ギヤ72に潤滑油が供給されないことで、スコーリングが生じるおそれがあった。
これに対して、本実施形態のオイルガタープレート50では、サブタンク60を備えたことで、図4(b)に示すように右方向に遠心加速度が作用すると、サブタンク60が作動位置へ移動する。これにより、油穴56Aとタンク側油穴62Aが連通するとともに、油穴56Bとタンク側油穴62Bが連通する。その結果、サブタンク60に貯留されている潤滑油が油穴56A及びタンク側油穴62Aを通じて滴下されるとともに、油穴56B及びタンク側油穴62Bを通じて滴下される。そして、油穴56Aは、油穴55Aよりも左側で、右方向に所定以上の遠心加速度が作用しているときに(つまり、右方向に所定の遠心力以上がかかるときに)、油穴56Aから滴下される潤滑油200が4速段ギヤ71の歯が噛み合う個所に落下するような位置に形成されている。したがって、右方向の遠心力により潤滑油200が斜め右下方向に落下しても4速段ギヤ71に潤滑油200が供給される。同様に、油穴56Bは、油穴56Aよりも左側で、右方向に所定値以上の遠心加速度が作用しているときに(つまり、右方向に所定以上の遠心力かかるときに)、油穴56Bから滴下される潤滑油200が5速段ギヤ72の歯が噛み合う個所に落下するような位置に形成されている。したがって、右方向の遠心力により潤滑油200が斜め右下方向に落下しても5速段ギヤ72に潤滑油200が供給される。
なお、サブタンク60が作動位置に移動したときに、4速段ギヤ71及び5速段ギヤ72に潤滑油200が滴下されるような油穴56Aの位置及び油穴56Bの位置は、油穴の径、油穴とギヤ71,72までの距離、サブタンク60が作動位置に移動するときの遠心力(遠心加速度の所定値)などに基づいて決定される。
また、溝部53Tの底壁56及びサブタンク60の底壁62Tの傾斜角度は、車両1において想定される遠心力の最大値、サブタンク60の質量、サブタンク60が貯留可能な潤滑油量(貯留容量)などに基づいて決定される。
また、図4(b)に示すような右方向に所定値以上の遠心加速度が作用している状態(サブタンク60が作動位置に移動した状態)では、サブタンク60に貯留されている潤滑油がなくなるまでギヤ71,72の潤滑を行うことができる。したがって、サブタンク60が作動位置に移動した状態での潤滑時間は、サブタンク60の貯留容量、油穴の径の大きさなどに基づいて決定される。
以上説明したように、この実施の形態によれば、オイルガタープレート50のオイル貯留部53に溝部53Tを設けるとともに、溝部53T内にサブタンク60を配置する。溝部53Tの底壁56における5速段ギヤ72の真上に対応する位置に油穴56Aが形成されるとともに、底壁56における5速段ギヤ72の斜め上に対応する位置に油穴56Bが形成されている。また、サブタンク60の底壁62Tには、タンク側油穴62Bが形成されている。そして、車両1の旋回に伴う遠心力が所定以下の遠心力である場合、サブタンク60がセット位置にあることで、油穴56Bがサブタンク60の底壁62Tで閉鎖されるとともに、タンク側油穴62Bがオイルガタープレート50の底壁56で閉鎖され、オイルガタープレート50上の潤滑油が油穴56Aを通じて5速段ギヤ(被潤滑部)72に滴下される。その一方で、車両1の旋回に伴う遠心力が所定の遠心力以上となった場合に、サブタンク60が作動位置に移動することで、タンク側油穴62Bと油穴56Bとが連通され、サブタンク60に貯留された潤滑油がタンク側油穴62Bと油穴56Bを通じて5速段ギヤ(被潤滑部)72に滴下される。
このような構成によれば、車両1の各部分に遠心力がかかる状況になった場合に、被潤滑部である5速段ギヤ72に対して潤滑油を滴下する油穴が(自動的に)切り替わるので、遠心力により潤滑油が斜め下方に滴下されるようになったとしても、確実に5速段ギヤ(被潤滑部)72に潤滑油を供給することができる。また、車両1の各部分に遠心力がかかる状況になった場合に、サブタンク60に貯留された潤滑油を5速段ギヤ(被潤滑部)72に供給するので、5速段ギヤ(被潤滑部)72の潤滑が不十分になることを防止できる。
また、上記の実施の形態では、油穴56Bは、5速段ギヤ(被潤滑部)72に対して車両1の旋回に伴う遠心力の作用方向における斜め上に対応する位置に形成されている。この構成によれば、車両1の各部分に該車両1の旋回に伴う遠心力がかかる状況になった場合に、サブタンク60に貯留された潤滑油をタンク側油穴62Bと油穴56Bを通じて5速段ギヤ(被潤滑部)72に対して確実に滴下させることが可能となる。
また、上記の実施の形態によれば、オイルガタープレート50の底壁56は、車両1の旋回に伴う遠心力が作用する向きに上昇する傾斜面であり、車両1の旋回に伴う遠心力が所定の遠心力以上となった場合に、サブタンク60が底壁56に沿ってセット位置から作動位置に移動するように構成されているので、遠心力がかかっていないときはサブタンク60がセット位置に戻されることになる。したがって、遠心力がかかった場合にのみ、潤滑油を滴下する油穴の切り替えを行うことが可能となる。
また、上記の実施の形態によれば、底壁56の傾斜角度は、所定の遠心力の値、サブタンク60の質量及び該サブタンク60が貯留可能な潤滑油量に基づいて決定されるので、底壁56の傾斜角度を、車両1の仕様等に応じて適宜設定することができる。
〔第2実施形態〕
次に、本発明の第2実施形態にかかるオイルガタープレートについて説明する。なお、第2実施形態の説明及び対応する図面においては、第1実施形態と同一又は相当する構成部分には同一の符号を付し、以下ではその部分の詳細な説明は省略する。また、以下で説明する事項以外の事項、及び図示する以外の事項については、第1実施形態と同じである。
図6は、本発明の第2実施形態にかかるオイルガタープレートが備えるサブタンクを示す拡大断面図である。第1実施形態のオイルガタープレート50は、溝部53Tの底壁56がオイル貯留部53の底壁55に対して所定角度で傾斜していたが、図6に示す本実施形態のオイルガタープレート50−2は、溝部53−2Tの底壁56−2がオイル貯留部53の底壁55に対して傾斜しておらず平行になっている。また、第1実施形態のオイルガタープレート50は、サブタンク60のタンク底壁62Tも溝部53Tの底壁56に合わせて所定角度で傾斜していたが、図5に示す本実施形態のオイルガタープレート50−2は、サブタンク60−2の底壁62−2Tもオイル貯留部53の底壁55に対して傾斜しておらず平行になっている。
その一方で、図6に示す本実施形態のオイルガタープレート50−2では、溝部53−2Tの側壁57−2Bに磁石171を設けるとともに、側壁57−2Bに対向するサブタンク60−2の側壁62−2Bに磁石172を設けている。これらの磁石171,172は互いに引力fbで引き合う。
第1実施形態のオイルガタープレート50では、サブタンク60及び該サブタンク60内の潤滑油の重力によりサブタンク60をセット位置に戻すように構成していたが、第2実施形態では、磁石171,172の引力によりサブタンク60−2をセット位置に戻すように構成している。すなわち、サブタンク60−2は、磁石171,172の引力で左側のセット位置へ引き寄せられており、車両1の左旋回に伴う右方向への遠心力が所定以上となった場合に、磁石171,172の引力に抗してサブタンク60−2が作動位置まで移動するように構成している。この場合も、車両1の左旋回に伴う遠心力がかかっていないときはサブタンク60−2がセット位置に戻されることになる。したがって、車両1の左旋回に伴う遠心力がかかった場合にのみ、4速段ギヤ71又は5速段ギヤ72に潤滑油を滴下する油穴の切り替えが行われるようになる。
なお、上記以外にも、サブタンク60−2を磁石171に引き寄せられる金属製の材料(例えば鉄)で構成することにより、サブタンク60−2側に磁石172を設けないように構成することが可能である。
また、図示は省略するが、図6に示すオイルガタープレート50−2では、溝部53−2Tの側壁57−2Aに磁石を設けるとともに、サブタンク60−2の側壁62−2Aにも磁石を設け、これらの磁石は互いに斥力が働くように構成してもよい。
〔第3実施形態〕
次に、本発明の第3実施形態にかかるオイルガタープレートについて説明する。図6は、本発明の第3実施形態にかかるオイルガタープレートが備えるサブタンクを示す拡大断面図である。第2実施形態のオイルガタープレート50−2は、磁石171,172の引力fbでサブタンク60−2をセット位置にも戻す構成としていたが、図7に示す本実施形態のオイルガタープレート50−3は、オイル貯留部53の側壁(左側の側壁)53Bとそれに対向するサブタンク60−3の側壁62−3Bとの間にコイルスプリング(付勢手段)180を設け、このコイルスプリング180の付勢力(引張力)fcによってサブタンク60−3をセット位置にも戻す構成としている。この場合も、車両1の左旋回に伴う遠心力がかかっていないときはサブタンク60−3がセット位置に戻されることになる。したがって、車両1の左旋回に伴う遠心力がかかった場合にのみ、潤滑油を滴下する油穴の切り替えが行われるようになる。
なお、上記以外にも、図示は省略するが、オイル貯留部53の側壁(右側の側壁)53Aとそれに対向するサブタンク60−3の側壁62−3Aとの間に、コイルスプリング(付勢手段)を設け、このコイルスプリングの付勢力(押す力)によってサブタンク160をセット位置にも戻す構成としてもよい。
以上、本発明の実施の形態を説明したが、本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲、及び明細書と図面に記載された技術的思想の範囲内において種々の変形が可能である。例えば、図5における油穴55Aはサブタンク60によって閉鎖されることはないが、油穴55Aを底壁56に配置するとともに、サブタンク60が作動位置に移動したときにサブタンク60のタンク底壁62Tによって閉鎖されるように構成してもよい。
また、オイルガタープレート50の潤滑対象を4速段ギヤ71及び5速段ギヤ72としていたが、このような変速段のギヤに限らず、1速〜3速、6速以上のギヤであってもよい。なお、オイルガタープレート50の潤滑対象を4速段ギヤ71及び5速段ギヤ72としたのは、4速段ギヤ71や5速段ギヤ72が選択されているときに最も車両1に遠心力がかかる可能性が高いからである。また、オイルガタープレート50やサブタンク60の油穴の数も上記各実施形態に示した数に限られず、他の数であってもよい。
また、上記第1乃至第3実施形態の構成は、それらを適宜に組み合わせて適用することも可能である。
1 車両
2 原動機
3 変速機
20 変速機構
41 ファイナルドリブンギヤ
50 オイルガタープレート
51 オイル入口
52 通路
53 オイル貯留部
53T 溝部
54 排出口
55 底壁
55A 油穴
56 底壁
56A 油穴(第1油穴)
56B 油穴(第2油穴)
57A 側壁
57B 側壁
60 サブタンク(貯留容器)
61 突出部
61A 貫通孔
62 タンク本体
62A タンク側油穴
62B タンク側油穴(容器側油穴)
62T 底壁
63 開口部
71 4速段ギヤ(被潤滑部)
72 5速段ギヤ(被潤滑部)
100 支持軸
171 磁石
172 磁石
180 コイルスプリング
200 潤滑油

Claims (8)

  1. 車両に搭載された変速機の各部に潤滑油を供給する変速機の潤滑構造であって、
    前記変速機の構成部品の回転により掻き上げられた潤滑油を該変速機の被潤滑部に誘導するオイルガタープレートと、
    前記オイルガタープレート上に車両の旋回による遠心力で移動可能に設けられて、該オイルガタープレート上の潤滑油を貯留する貯留容器と、
    前記オイルガタープレートの底壁における前記被潤滑部の真上に対応する位置に形成された第1油穴と、
    前記底壁における前記被潤滑部の斜め上に対応する位置に形成された第2油穴と、
    前記貯留容器の底壁に形成された容器側油穴とを備え、
    前記車両の旋回に伴う遠心力が所定以下の遠心力である場合、前記貯留容器がセット位置にあることで、前記第2油穴が前記貯留容器の底壁で閉鎖されるとともに、前記容器側油穴が前記オイルガタープレートの底壁で閉鎖され、前記オイルガタープレート上の潤滑油が前記第1油穴を通じて前記被潤滑部に滴下される一方、
    前記車両の旋回に伴う遠心力が前記所定の遠心力以上となった場合に、前記貯留容器が作動位置に移動することで、前記容器側油穴と前記第2油穴とが連通され、前記貯留容器に貯留された前記潤滑油が前記容器側油穴と前記第2油穴を通じて前記被潤滑部に滴下されるように構成したことを特徴とする変速機の潤滑構造。
  2. 前記第2油穴は、前記被潤滑部に対して前記車両の旋回に伴う遠心力の作用方向における斜め上に対応する位置に形成されている
    ことを特徴とする請求項1に記載の変速機の潤滑構造。
  3. 前記オイルガタープレートの前記底壁は、前記車両の旋回に伴う遠心力が作用する向きに上昇する傾斜面であり、
    前記車両の旋回に伴う遠心力が前記所定の遠心力以上となった場合に、前記貯留容器が前記底壁に沿って前記セット位置から前記作動位置に移動する
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の変速機の潤滑構造。
  4. 前記オイルガタープレートの前記底壁の傾斜角度は、前記所定の遠心力の値、前記貯留容器の質量及び該貯留容器が貯留可能な潤滑油量に基づいて決定される
    ことを特徴とする請求項3記載の変速機の潤滑構造。
  5. 前記貯留容器を前記車両の旋回に伴う遠心力が作用する向きと反対向きに付勢する付勢手段を備え、
    前記遠心力が前記所定の遠心力以上となった場合に、前記付勢手段の付勢力に抗して前記貯留容器が前記セット位置から前記作動位置に移動する
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の変速機の潤滑構造。
  6. 前記貯留容器を前記車両の旋回に伴う遠心力が作用する向きと反対向きに引き寄せる磁石を備え、
    前記遠心力が前記所定の遠心力以上となった場合に、前記磁石の引力に抗して前記貯留容器が前記セット位置から前記作動位置に移動する
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の変速機の潤滑構造。
  7. 前記貯留容器の前記セット位置と前記作動位置との間の移動をガイドするガイド機構を備える
    ことを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の変速機の潤滑構造。
  8. 前記ガイド機構は、
    前記貯留容器に形成された前記オイルガタープレートの底壁と平行な長穴からなる貫通孔と、
    少なくとも一端が前記オイルガタープレートに固定されるとともに、前記車両の旋回に伴う遠心力が作用する方向と直交する方向に延びて、前記貫通孔を貫通することで前記貯留容器を移動可能に支持する支持軸と、を備える
    ことを特徴とする請求項7に記載の変速機の潤滑構造。
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JP2020128780A (ja) * 2019-02-08 2020-08-27 ジヤトコ株式会社 潤滑油供給装置

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