JP6508036B2 - 回路基板 - Google Patents

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本発明は、複数のリードフレーム、当該リードフレームを保持する樹脂、一以上の実装部品を有する回路基板に関する。
従来では、例えば下記の特許文献1において、リフローにより発生する反りを防止することを目的とするリードフレーム構造に関する技術が開示されている。このリードフレーム構造は、搭載部品がリフローにより実装されるインナーリードと、外部電極が電気的に接続されるアウターリードと、インナーリードの形状を保持する補強樹脂とを有する。
特開2015−103790号公報
しかし、特許文献1に記載の補強樹脂は、通電に伴って搭載部品から発生する熱の有無や、周囲環境の温度変化に応じて膨張したり収縮したりする。特に補強樹脂で保持されるインナーリードは、補強樹脂の線膨張の影響を受けて移動するため、搭載部品とインナーリードとの電気的な接続がされたハンダ部に応力が発生する。この応力は、長期間に亘って使用するにつれて、ハンダ部に蓄積してゆく。蓄積したハンダ部の疲労が限界を超えると、故障が起きるという問題がある。故障は、例えばクラックや断線などが該当する。
本開示はこのような点に鑑みてなしたものであり、簡単で加工性がよく、従来よりも故障の発生を抑えられる回路基板を提供することを目的とする。
上記課題を解決するためになされた発明は、外部装置と電気的な接続を行うために一部が露出する複数のリードフレーム(12a,12b,12c,12d,12e,12f,12g)と、前記リードフレームの一面側において前記リードフレームをモールドして保持する樹脂からなる一面側柱形状部(13a)と、前記リードフレームの対向面側において前記リードフレームをモールドして保持する樹脂からなる対向面側柱形状部(13b)と、前記リードフレームの相互間に配置されて電気的に接続される一以上の実装部品(11a,11b,11c,11d,11e,11f)とを有する回路基板において、前記一面側柱形状部と前記対向面側柱形状部は、成形時の流れに沿った方向性のある線膨張特性を持ち、前記リードフレームの一面側から対向面側に向かって見た場合に交差した状態で配置され当該交差部位で互いに固定されるとともに、前記交差部位以外では対向しておらず互いに固定されていない
この構成によれば、一面側柱形状部と対向面側柱形状部は、リードフレームの一面側から対向面側に向かって見た場合、交差した状態で配置され当該交差部位で互いに固定されるとともに、交差部位以外では対向しておらず互いに固定されていない。一面側柱形状部と対向面側柱形状部は、長手方向が幅方向よりも線膨張係数が小さくなる配向性を一定に確保できる。一面側柱形状部と対向面側柱形状部は、交差部位で固定されるので、相互に線膨張特性が打ち消され、回路基板の全体において線膨張を低減化できる。すなわち、熱の有無や周囲環境の温度変化に応じて樹脂が膨張または収縮しても、保持しているリードフレームに及ぼす影響を抑制できる。そのため、長期間に亘って回路基板を使用しても、従来よりも故障の発生を抑えられる。また、ハンダの故障に対する特別な処置が不要となるので、簡単で加工性がよい。
なお「外部装置」は、回路基板との相互間で電力や信号の伝達を行えれば、任意である。「複数のリードフレーム」は、回路基板から突出して外部装置と電気的な接続を行う外側リードフレームや、回路基板の内部側で電気回路を形成する内側リードフレーム、外側部位と内側部位を兼ねる兼用リードフレームのうちで一以上を含む。外側リードフレームは、端子,リード線,接続ピンなどに相当する。内側リードフレームは、電気回路に含まれる回路パターンや配線などに相当する。「樹脂」は、成形時の流れに沿った方向性のある線膨張特性を持てば任意の材料を適用してよい。例えば、液晶ポリマーを含む繊維強化プラスチックなどが該当する。「実装部品」は、回路基板に実装可能な電子部品であれば任意である。例えば、ICやLSIなどの集積回路素子や、抵抗器、コンデンサ、コイル、同種や異種を問わずに複数の電子部品を封止したモジュール素子などが該当する。「柱形状」は棒形状とも呼び、断面形状は任意の幾何学形状でよく、長手方向は直線状でも非直線状でもよい。「線膨張特性」は線膨張係数に関する特性であり、柱形状の長手方向は幅方向よりも小さい特性である。「複数の柱形状」は、リードフレーム一面側と対向面側とで任意の数を設定してよい。すなわち、一面側と対向面側とは同数でもよく、異なる数でもよい。「保持」には固定を含む。
回路基板の第1構成例を模式的に示す平面図である。 図1に示すII−II線の断面図である。 図1に示すIII−III線の断面図である。 複数のリードフレームの構成例を模式的に示す平面図である。 モールドする樹脂の第1構成例を模式的に示す平面図である。 線膨張係数と故障率との関係例を模式的に示すグラフ図である。 モールドする樹脂の第2構成例を模式的に示す平面図である。 回路基板の第2構成例を模式的に示す断面図である。
以下、本発明を実施するための形態について、図面に基づいて説明する。なお、特に明示しない限り、「接続する」という場合には電気的に接続することを意味する。各図は、本発明を説明するために必要な要素を図示し、実際の全要素を図示しているとは限らない。上下左右等の方向を言う場合には、図面の記載を基準とする。英数字の連続符号は記号「〜」を用いて略記する。例えば、「実装部品11a〜11f」は「実装部品11a,11b,11c,11d,11e,11f」を意味する。本形態では、外部装置としてECUやコンピュータなどを適用する。ECUは「Electronic Control Unit」の頭文字からなる略称である。
図1〜図3に示す回路基板10は、例えば車両に関する状態を検出するセンサが該当する。この回路基板10は、複数の実装部品11a〜11f、複数のリードフレーム12a〜12g、複数の樹脂13a、複数の樹脂13bなどを有する。上記「車両に関する状態」は、例えばスロットル開度,ブレーキストローク量,操舵角,回転数,速度,加速度,ヨーレート,回転角,乗員荷重などのうちで一以上を含む。「車両」は移動機器であれば任意であり、本形態では車輪数や動力源(例えば内燃機関や回転電機など)を問わず自動車を適用する。
複数の実装部品11a〜11fは、集積回路素子、抵抗器、コンデンサ、コイル、モジュール素子などが該当する。各実装部品は、リードフレームの表面に実装する表面実装部品でもよく、リードをリードフレームの穴に固定するスルーホール実装部品でもよい。実装部品11a〜11fは、フローまたはリフローによって、それぞれ対応するリードフレーム12a〜12gに接合して接続される。接合はハンダ付けや溶接などが該当する。実装部品11a〜11fは、図2,図3に示すように、樹脂13a,13bの相互間に配置するとよい。この配置によって、全高H2は樹脂13a,13bの高さH1とあまり変わらない。すなわち、高さ方向にかかる回路基板10の体格を抑制できる。リードフレーム12a〜12gに対する実装部品11a〜11fの配置例は、図4に二点鎖線で示す。
複数のリードフレーム12a〜12gは、外部装置との接続に用いたり、電気回路に含まれる回路パターンや配線として用いたりする。図1の例では、リードフレーム12a,12bが「兼用リードフレーム」に相当し、リードフレーム12c〜12gが「内側リードフレーム」に相当する。本形態では、リードフレーム12a,12bの一部が外部装置と接続を行うために露出し、リードフレーム12a〜12gのうちで後述する樹脂13a,13bによって保持されない部位が露出する。図示を省略するが、外部装置との接続のためにリードフレーム12a,12bが「外側リードフレーム」となる構成としてもよい。各リードフレームは導電性を示せば任意の材料でよく、例えば銅,アルミニウム,合金,導電性樹脂などが該当する。リードフレーム12a〜12gを同一面に配置した構成例は、図4に実線で示す。
複数の樹脂13aは、いずれも図1のX方向に並列して延びる柱形状の樹脂であり、リードフレーム12a〜12gの一面側(図1では表面側)からモールドして保持する。X方向における複数の樹脂13aは、任意の間隔で配置してよい。回路基板10の体格を抑えるには、実装部品11a〜11fのX方向幅(図1では縦幅)に合わせた間隔で配置するとよい。本形態では、複数の樹脂13aとして液晶ポリマーを適用する。
複数の樹脂13bは、いずれも図1のY方向に並列して延びる柱形状の樹脂であり、リードフレーム12a〜12gの対向面側(図1では裏面側)からモールドして保持する。Y方向における複数の樹脂13bは、複数の樹脂13aと同様に、任意の間隔で配置してよい。回路基板10の体格を抑えるには、実装部品11a〜11fのY方向幅(図1では横幅)に合わせた間隔で配置するとよい。本形態では、複数の樹脂13bとして液晶ポリマーを適用する。
モールドを行う金型は、一般的な構成であるので図示を省略する。当該金型は、硬化後に複数の樹脂13aと複数の樹脂13bとが交差するような構造になっている。交差には、図1に示す直交を含む。図2,図3に示すように、樹脂13aと樹脂13bとが交差する交差部位は、配向性を確保しながら一体化して硬化するか、あるいは硬化時に接着する。硬化後の樹脂13aと樹脂13bにかかる交差部位は、ずれることなく強固に固定される。樹脂13aと樹脂13bとが交差していない非交差部位は、リードフレーム12a〜12gを保持する。複数の樹脂13aと複数の樹脂13bの構成例は、図5に示す。
図5に示す複数の樹脂13a,13bは、代表して説明するものを実線で示し、その他のものを二点鎖線で示す。実線で示す樹脂13aは、金型による成形時において、溶融状態でX方向に沿って流れた後に硬化する。硬化後の樹脂13aは、線膨張係数αを有する。線膨張係数αは、長手方向線膨張係数αLと幅方向線膨張係数αWを有する。本形態では、長手方向線膨張係数αLは幅方向線膨張係数αWよりも小さい。すなわち、αL<αWの不等式が成り立つ。
実線で示す樹脂13aは、金型による成形時において、溶融状態でY方向に沿って流れた後に硬化する。硬化後の樹脂13bは、硬化後の樹脂13aと同様に、長手方向線膨張係数αLが幅方向線膨張係数αWよりも小さい。
長手方向線膨張係数αLは長手方向の線膨張係数であり、樹脂13aはX方向に相当し、樹脂13bはY方向に相当する。幅方向線膨張係数αWは幅方向の線膨張係数であり、樹脂13aはY方向に相当し、樹脂13bはX方向に相当する。長手方向線膨張係数αLと幅方向線膨張係数αWは、いずれも熱膨張係数に含まれ、「線膨張特性」に相当する。
一点鎖線で示す交差部位14は、樹脂13aと樹脂13bが交差する部位である。図5では便宜的に1箇所を指し示すが、樹脂13aと樹脂13bが交差する20箇所全ての部位が交差部位14に相当する。各交差部位14は、上述したように硬化後はずれることなく強固に固定されている。熱の有無や周囲環境の温度変化に応じて樹脂13a,13bが膨張したり収縮したりするとき、樹脂13a,13bの幅方向は長手方向線膨張係数αLが小さいため、膨張時や収縮時に互いの方向の伸縮特性を打ち消し合う。よって、一面側の樹脂13aと対向面側の樹脂13bとで保持されるリードフレーム12a〜12gへの影響を抑えることができる。リードフレーム12a〜12gの移動が抑制されるので、実装部品11a〜11fとの接続に用いられるハンダへの影響も抑えられる。
図6には、横軸を線膨張係数差αDとし、縦軸をハンダ歪STとする特性線Lの一例を示す。線膨張係数差αDは、樹脂13a,13bの線膨張係数αを基準として、実装部品11a〜11fの線膨張係数βとの差分を百分率で表した値である。数式で表すと、αD=(|α−β|/α)×100になる。線膨張係数αは実装部品11a〜11fごとに異なるため、線膨張係数βが最大となる実装部品(例えば発熱量が大きな集積回路素子やコイルなど)を選定してもよい。線膨張係数α,βには、長手方向線膨張係数αLと幅方向線膨張係数αWのいずれを適用してもよい。樹脂13a,13bの膨張や収縮を抑える観点では、幅方向線膨張係数αWよりも長手方向線膨張係数αLが適している。
図6に示す特性線Lは、線膨張係数差αDが増すにつれて、縦軸をハンダ歪STも増す。ハンダ歪STが大きくなるほど、実装部品11a〜11fとリードフレーム12a〜12gとを接続するハンダにクラックや断線などの故障が早期に発生し易い。そのため、ハンダ歪STが許容される歪許容値STa以下となるように、線膨張係数差αDが係数差許容値αDa以下となる所定範囲ARを設定するとよい。所定範囲ARを数式で表すと、(|α−β|/α)×100≦αDaになる。故障を抑制するには、線膨張係数αと線膨張係数βとは所定範囲AR内であるように、樹脂13a,13bや実装部品11a〜11fを設定するとよい。
上述した実施の形態によれば、以下に示す各作用効果を得ることができる。
(1)図1〜図3に示す回路基板10において、樹脂13a,13bは、成形時の流れに沿った方向性のある線膨張特性を持ち、リードフレーム12a〜12gの一面側と対向面側とでそれぞれ複数の柱形状となり、一面側と対向面側とが交差して複数のリードフレーム12a〜12gをモールドして保持する。この構成によれば、樹脂13a,13bはリードフレーム12a〜12gの一面側と対向面側とにおける複数の柱形状が交差して固定されるように構成すればよい。各柱形状の樹脂13a,13bは長手方向が幅方向よりも線膨張係数αが小さくなる配向性を一定に確保できる。一面側の樹脂13aと対向面側の樹脂13bとは交差部位14で固定されるので、相互に線膨張特性が打ち消され、回路基板10の全体において線膨張を低減化できる。熱の有無や周囲環境の温度変化等に応じて樹脂13a,13bが膨張または収縮しても、保持しているリードフレーム12a〜12gに及ぼす影響を抑制できる。そのため、長期間に亘って回路基板10を使用しても、従来よりも故障の発生を抑えられる。また、ハンダの故障に対する特別な処置が不要となるので、簡単で加工性がよい。ハンダ以外の溶接でも同様の効果が得られる。
(2)一面側の樹脂13aと対向面側の樹脂13bとは、図1,図5に示すように、直交している構成とした。この構成によれば、双方の樹脂13a,13bは互いの方向の伸縮特性を打ち消し合うので、リードフレーム12a〜12gに及ぼす影響をより確実に抑制できる。そのため、長期間に亘って回路基板10を使用しても、従来よりもさらに故障の発生を抑えられる。
(3)実装部品11a〜11fは、図2,図3に示すように、隣り合う樹脂13a,13bの相互間に配置されている構成とした。この構成によれば、回路基板10の高さが低く抑えられるので、回路基板10の体格を全体的に小さく抑制することができる。
(4)図6に示すように、樹脂13a,13bの線膨張係数αと、実装部品11a〜11fの線膨張係数βとは、所定範囲AR内である構成とした。この構成によれば、樹脂13a,13bと実装部品11a〜11fとの線膨張係数差αDが小さいので、リードフレーム12a〜12gに及ぼす影響をより確実に抑制できる。そのため、長期間に亘って回路基板10を使用しても、従来よりもさらに故障の発生を抑えられる。
(5)樹脂13a,13bは液晶ポリマーである構成とした。この構成によれば、液晶ポリマーは柱形状の樹脂13a,13bにおける長手方向の線膨張係数差αDが小さいので、リードフレーム12a〜12gに及ぼす影響をより確実に抑制できる。そのため、長期間に亘って回路基板10を使用しても、従来よりもさらに故障の発生を抑えられる。
〔他の実施の形態〕
以上では本発明を実施するための形態について説明したが、本発明は当該形態に何ら限定されるものではない。言い換えれば、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、種々なる形態で実施することもできる。例えば、次に示す各形態を実現してもよい。
上述した実施の形態では、図1,図5に示すように、複数の樹脂13aと複数の樹脂13bが直交する構成とした。この形態に代えて、図7に示すように、複数の樹脂13aの一部と、複数の樹脂13bの一部とが斜交する構成としてもよい。「斜交」は斜めに交差することである。図示を省略するが、複数の樹脂13aの全部が樹脂13bと斜交する構成としてもよく、複数の樹脂13bの全部が樹脂13aと斜交する構成としてもよい。いずれの構成にせよ、樹脂13aと樹脂13bとの交差部位14が固定されるとともに、樹脂13a,13bの幅方向は長手方向線膨張係数αLが小さいために膨張や収縮が抑制される。したがって、上述した実施の形態と同様の作用効果を得ることができる。
上述した実施の形態では、図4に示すように、リードフレーム12a〜12gを同一面に配置する構成とした。この形態に代えて、図8に示すように、高さ方向(図8では上下方向)に折り曲げて立体的に構成してもよい。特に実装部品11a〜11fの高さに応じて折り曲げるとよい。この構成によれば、全高H2と高さH1とが同じになり、高さ方向にかかる回路基板10の体格をさらに抑制できる。また、上述した実施の形態と同様の作用効果を得ることもできる。
上述した実施の形態では、図1に示すように、回路基板10は7つのリードフレーム12a〜12gと、5つの樹脂13aと、4つの樹脂13bと、6つ実装部品11a〜11fなどを有する構成とした。この形態に代えて、外部装置との接続数,回路パターン,配線などに応じたリードフレームの数、樹脂13aの数、樹脂13bの数は、それぞれ二以上で任意の数を設定してよい。実装部品の数は、一以上で任意の数を設定してよい。単に要素の数が相違するに過ぎないので、上述した実施の形態と同様の作用効果を得ることができる。
上述した実施の形態では、図1,図5に示すように、樹脂13bの数が樹脂13aの数よりも多くなる構成とした。この形態に代えて、図示を省略するが、樹脂13aの数が樹脂13bの数よりも多くなる構成としてもよく、樹脂13a,13bの数を同数としてもよい。単に樹脂13aの数と樹脂13bの数との関係が相違するに過ぎないので、上述した実施の形態と同様の作用効果を得ることができる。
上述した実施の形態では、図1,図5に示すように、複数の樹脂13a,13bは長手方向を直線状である柱形状で成形されている構成とした。この形態に代えて、図示を省略するが、複数の樹脂13a,13bのうちで一以上は非直線の柱形状で成形されている構成としてもよい。非直線は、三角形状以上の多角形状、円弧状や楕円状を含む円形状、クランク状を含む階段状、途中で一以上に分岐する分岐形状などが該当する。単に樹脂13a,13bの形状が相違するに過ぎないので、上述した実施の形態と同様の作用効果を得ることができる。
上述した実施の形態では、液晶ポリマーを用いて複数の樹脂13a,13bを成形する構成とした。この形態に代えて、成形時の流れに沿った方向性のある線膨張特性を持てる他の繊維強化プラスチックを適用してよい。例えば、ガラス繊維強化プラスチック、ガラス長繊維強化プラスチック、炭素繊維強化プラスチック、ボロン繊維強化プラスチック、アラミド繊維強化プラスチック、ポリエチレン繊維強化プラスチック、ザイロン強化プラスチックなどが該当する。成形時の流れに沿った方向性のある線膨張特性を持てる他の樹脂でもよい。他の材料であっても、長手方向線膨張係数αLが幅方向線膨張係数αWよりも小さい。そのため、上述した実施の形態と同様の作用効果を得ることができる。
上述した実施の形態では、回路基板10は車両に関する状態を検出するセンサを適用し、車両には自動車を適用する構成とした。この形態に代えて、外部装置との間で電力や信号を伝達可能な他の機器に適用してもよく、自動車を除く他の移動機器を適用してもよい。他の機器には、移動機器に搭載される任意の部品が該当する。他の移動機器には、鉄道車両,船舶,航空機などが該当する。単に対象が異なるに過ぎないので、上述した実施の形態と同様の作用効果を得ることができる。
10 回路基板
11a〜11f 実装部品
12a〜12g リードフレーム
13a,13b 樹脂

Claims (5)

  1. 外部装置と電気的な接続を行うために一部が露出する複数のリードフレーム(12a,12b,12c,12d,12e,12f,12g)と、
    前記リードフレームの一面側において前記リードフレームをモールドして保持する樹脂からなる一面側柱形状部(13a)と、
    前記リードフレームの対向面側において前記リードフレームをモールドして保持する樹脂からなる対向面側柱形状部(13b)と、
    前記リードフレームの相互間に配置されて電気的に接続される一以上の実装部品(11a,11b,11c,11d,11e,11f)と
    を有する回路基板において、
    前記一面側柱形状部と前記対向面側柱形状部は、成形時の流れに沿った方向性のある線膨張特性を持ち、前記リードフレームの一面側から対向面側に向かって見た場合に交差した状態で配置され当該交差部位で互いに固定されるとともに、前記交差部位以外では対向しておらず互いに固定されていない回路基板(10)。
  2. 前記一面側柱形状部と前記対向面側柱形状部は、互いに直交している請求項1に記載の回路基板。
  3. 前記実装部品は、前記一面側柱形状部及び前記対向面側柱形状部のうち、隣り合う柱形状部の相互間に配置されている請求項1または2に記載の回路基板。
  4. 前記一面側柱形状部と前記対向面側柱形状部は、互いを形成する樹脂が硬化して互いに固定された状態となる請求項1から3のいずれか一項に記載の回路基板。
  5. 前記一面側柱形状部及び前記対向面側柱形状部をなす樹脂は、液晶ポリマーである請求項1から4のいずれか一項に記載の回路基板。
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