JP6508012B2 - 工具ホルダおよびその製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、工具ホルダおよびその製造方法に関する。
例えば特許文献1に開示されているように、所定の回転軸心まわりに回転しながら被加工物を切削する切削工具、を保持する工具ホルダが知られている。工具ホルダは、例えばマシニングセンタ等の工作機械の主軸に把持される把持部と、切削工具が取り付けられる切削部とを備える。
特開2011−194482号公報
ところで、例えば中ぐり加工や総形加工などに使われる工具ホルダでは、切削工具を回転軸心に対して径方向の片側へ突き出すように設ける場合がある。このような場合、切削部の形状が回転軸心に対して非対称となり、切削工具付きの工具ホルダの重心が回転軸心から離れてしまう。そのため、工具ホルダの動バランスがアンバランスとなって回転時に振動が生じ、加工精度が低下する問題があった。
本発明は、上述の点に鑑みてなされたものであり、その目的は、加工精度を向上させた工具ホルダおよびその製造方法を提供することである。
本発明は、所定の回転軸心(AX)まわりに回転しながら被加工物(15)を切削する切削工具(13)、を保持する工具ホルダであって、把持部(20)および切削部(21、41、51、61、71、91、101、111)を備える。把持部は、工作機械の主軸に把持される。切削部は、把持部と一体に設けられており、回転軸心に対して非対称な形状であり、切削工具が取り付けられる。
ここで、切削部のうち、軸方向から見て回転軸心に対して最も突出している側を一方側(35、45、55、65、85、95、105、115)とし、回転軸心に対して一方側とは反対側を他方側(36、46、56、66、86、96、106、116)とする。本発明の第1態様の工具ホルダでは、一方側の嵩密度は他方側の嵩密度よりも小さく、回転軸心から径方向へ離れるほど小さい。これにより、切削工具付きの工具ホルダの重心が回転軸心に近づけられている。
また、把持部および切削部が中実であると仮定した場合における切削工具付きの工具ホルダの重心を仮想重心(Gv)とする。本発明の第2態様の工具ホルダでは、切削部は、切削工具付きの工具ホルダの実際の重心(G)が仮想重心よりも回転軸心に近づくように形成された複数のバランス修正用穴(87、88、89)を有する。バランス修正用穴は、把持部とは反対側の一端が把持部側の他端と比べて工具ホルダの回転方向の前方に位置するように、回転軸心まわりに螺旋状に形成されている。
本発明によれば、工具ホルダの動バランスは、アンバランスが緩和する方へ修正されている。そのため、切削工具付きの工具ホルダを回転軸心まわりに回転させたときの工具ホルダの振動が抑えられる。したがって、振動に起因して加工精度が低下することを抑制することができる。
本発明の工具ホルダの製造方法は、工作機械の主軸に把持される把持部と、把持部と一体に設けられており、回転軸心に対して非対称な形状であり、切削工具が取り付けられる切削部と、を備える工具ホルダの製造方法である。切削部のうち、軸方向から見て工具ホルダの回転軸心に対して最も突出している側を一方側とし、回転軸心に対して一方側とは反対側を他方側とすると、一方側は、外表面に開口している開口穴、および、外部に対して閉塞している閉塞空隙の少なくとも一方を有している。一方側の嵩密度は他方側の嵩密度よりも小さくなっている。切削部は3Dプリンタによって成形される。開口穴および閉塞空隙は、切削部の成形時に同時に成形される。
ここで、物体の「嵩」とは、物体自身が占める体積、物体表面に開口している穴の体積、および、物体内部にあって外部に対して閉塞している空隙の体積の合計である。「嵩密度」とは、物体の質量を嵩で割った値である。
本発明の第1実施形態による工具ホルダが工作機械の主軸に取り付けられた状態を示す模式図である。 図1の切削工具付きの工具ホルダの斜視図である。 図2の切削工具付きの工具ホルダを矢印III方向から見た図である。 図3の工具ホルダのみを示す図である。 図3の切削工具付きの工具ホルダを矢印V方向から見た図である。 図5のVI−VI線断面図である。 本発明の第2実施形態による工具ホルダの縦断面図である。 本発明の第3実施形態による工具ホルダの縦断面図である。 図8のIX−IX線断面図である。 本発明の第4実施形態による工具ホルダの横断面図である。 本発明の第5実施形態による工具ホルダの縦断面図である。 本発明の第6実施形態による工具ホルダの縦断面図である。 本発明の第7実施形態による工具ホルダの縦断面図である。 本発明の第8実施形態による切削工具付きの工具ホルダの外観図である。 図14の工具ホルダを矢印XV方向から見た図である。 図14のXVI−XVI線断面図である。 図14のXVII−XVII線断面図である。 図14のXVIII−XVIII線断面図である。
以下、本発明の複数の実施形態を図面に基づき説明する。実施形態同士で実質的に同一の構成には同一の符号を付して説明を省略する。
[第1実施形態]
本発明の第1実施形態による工具ホルダを図1に示す。工具ホルダ10は、工作機械11の主軸12に取り付けられている。主軸12は、回転軸心AXまわりに回転駆動する被駆動軸である。
工具ホルダ10には切削工具13が取り付けられている。本実施形態では、切削工具13は、交換式の刃物すなわちスローアウェイチップである。切削工具13は、工具ホルダ10に保持されつつ、その工具ホルダ10と共に回転軸心AXまわりに回転しながら刃先部16で被加工物15を切削する。図1では、切削工具13付きの工具ホルダ10は中ぐり加工に使われている。
図1〜図6に示すように、工具ホルダ10は、把持部20および切削部21を備える。把持部20および切削部21は、金属製であり、同一材料から一体に設けられている。本実施形態では、把持部20および切削部21は、例えば鉄系材料から作られている。
把持部20は、主軸12(図1参照)に把持される部分であり、円柱状に形成されている。
切削部21は、軸部22および突出部23を有する。軸部22は、把持部20から軸方向へ延びている。突出部23は、軸部22のうち把持部20とは反対側の端部から径方向外側へ突き出している。本実施形態では、突出部23は1つである。
突出部23の先端部のうち、回転方向R(図1、図5参照)の前方側の壁部には凹部24が形成されている。凹部24は、軸方向の把持部20側と径方向外側とに開口している。凹部24には切削工具13が嵌められている。切削工具13は、凹部24の底部のねじ穴25に螺合するビス26により突出部23に固定されている。
切削工具13は、3つの刃先部16、17、18を有する。刃先部16は突出部23から軸方向へ突き出している。本実施形態では、「被加工物を切削する刃先部」は刃先部16である。刃先部17は突出部23から径方向外側へ突き出している。刃先部18は、凹部24に収容されている。この刃先部18に対応する凹部24の角には、刃先部18と工具ホルダ10との接触を避けるための逃がし穴34が形成されている。
刃先部16が寿命を迎えたとき、切削工具13を回転させて取り付ければ、他の刃先部17、18のどちらかで切削することが可能となる。例えば図3の状態から切削工具13を右回転させて取り付けると、「被加工物を切削する刃先部」は刃先部17となる。
切削工具13は、回転軸心AXに対して径方向の片側へ突き出すように設けられている。切削部21は、上述の切削工具13の配置に対応するように構成される結果、回転軸心AXに対して非対称な形状となっている。
以下の説明では、切削部21のうち、軸方向から見て回転軸心AXに対して最も突出している側を「一方側35」と記載し、回転軸心AXに対して一方側35とは反対側を「他方側36」と記載する。本実施形態では、切削部21のうち、軸方向から見て回転軸心AXに対して最も突出している部位は、切削部21の先端である。この先端と回転軸心AXとを結ぶ仮想直線L1に対して垂直であり、かつ、回転軸心AXを通る仮想的な平面を「仮想平面P」とすると、一方側35は、仮想平面Pに対して切削部21の先端が位置する側である。他方側36は、仮想平面Pに対して一方側35とは反対側である。
また、把持部20および切削部21が中実であると仮定した場合における切削工具13付きの工具ホルダ10の重心のことを「仮想重心Gv」と記載する。「中実である」とは、外表面に開口している穴、および、外部に対して閉塞している空隙がある場合、それらの穴および空隙の全てに工具ホルダ10と同じ材質の金属が存在する状態のことを意味する。また、切削工具13付きの工具ホルダ10の実際の重心のことを「重心G」と記載する。
一方側35の嵩は、突出部23がある分だけ他方側36の嵩よりも大きい。その一方で、一方側35は、外表面に開口している複数の開口穴30A、30B、30C、30Dを有する。そのため、一方側35の嵩密度は他方側36の嵩密度よりも小さい。これにより、重心Gは、仮想重心Gvよりも回転軸心AXの近くに位置している。特に本実施形態では、重心Gは回転軸心AX上にある。言い換えれば、切削部21は、重心Gが仮想重心Gvよりも回転軸心AXに近づくように形成された「バランス修正用穴」としての開口穴30A、30B、30C、30Dを有する。以下の説明では、開口穴30A、30B、30C、30Dを区別しないとき「開口穴30」と記載する。
開口穴30Aは、突出部23のうち、軸方向に見て径方向位置および周方向位置の両方が凹部24と重なる箇所に形成されている。すなわち、開口穴30Aは、突出部23の先端部のうち、回転方向Rの前方側に形成されている。開口穴30Aは、軸方向において凹部24に対して把持部20とは反対側に形成されており、突出部23のうち把持部20とは反対側の側面27から凹部24に向かって軸方向へ延びている有底穴である。開口穴30Aは、切削部21が切削工具13から受けた熱を放熱すべく、切削工具13の近傍に設けられている。
開口穴30Bは、突出部23のうち、軸方向に見て径方向位置および周方向位置の少なくとも一方が凹部24と重ならない箇所に形成されている。すなわち、開口穴30Bは、突出部23の先端部のうち回転方向Rの後方側と、突出部23の中間部および基端部に形成されている。開口穴30Bは、突出部23の側面27から、突出部23のうち把持部20側の側面29まで軸方向へ延びている貫通穴である。突出部23の先端部に設けられているいくつかの開口穴30Aは、切削部21が切削工具13から受けた熱を放熱すべく、切削工具13の近傍に設けられている。
開口穴30Cは、軸部22と突出部23との境界部分に形成されている。開口穴30Cは、軸部22のうち把持部20とは反対側の端面28から軸方向へ延びている有底穴である。
開口穴30Dは、軸部22のうち一方側35に含まれる部分に形成されている。開口穴30Dは、軸部22の端面28から軸方向へ延びている有底穴である。開口穴30Dの軸方向長さは、回転軸心AXに近いほど短い。
軸部22のうち一方側35に含まれる部分は、他方側36と嵩密度が同じである密部37と、この密部37よりも嵩密度が小さい粗部38とから構成されている。他方側36および密部37は、開口穴や空隙を有しておらず、金属が密に詰まった部分である。これに対して、粗部38は、開口穴30Dを有しており、金属が密に詰まっていない部分、すなわち内部に空間がある部分である。本実施形態では、粗部38の軸方向長さは、回転軸心AXから径方向へ離れるほど長い。
図5に示すように、開口穴30を延伸方向から見たときの形状、すなわち開口穴30の横断面形状は、非円形である。つまり、開口穴30は、ドリルを一突きするだけでは形成することのできない穴である。
さらには、開口穴30の横断面形状は六角形である。そして、各開口穴30は、内壁面の平面部同士が背中合わせになるように配置されている。これにより、切削部21のうち開口穴30が形成されている部分はハニカム構造となっている。
本実施形態の場合、被加工物15を切削する刃先部16は軸方向へ突き出すように取り付けられており、また、開口穴30は、切削部21に作用する加工負荷の作用方向と略同じ軸方向へ延びている。つまり、切削部21は、加工負荷の作用方向と略同じ方向へ延びる複数の中空柱が一体に設けられた構造体である。
工具ホルダ10は3Dプリンタにより成形されている。具体的には、平らに敷いた微細な金属粉末にレーザーを照射して一層ずつ焼結させ、この工程を繰り返すことで3次元造形する方法(すなわち、粉末焼結法)によって、工具ホルダ10は成形されている。開口穴30は、3Dプリンタによる切削部21の成形と同時に成形される。工具ホルダが3Dプリンタにより成形されているという点は、以降の実施形態においても同様である。
(効果)
以上説明したように、第1実施形態では、工具ホルダ10は、把持部20および切削部21を備える。把持部20は、工作機械11の主軸12に把持される。切削部21は、把持部20と一体に設けられており、回転軸心AXに対して非対称な形状であり、切削工具13が取り付けられる。そして、切削部21の一方側35の嵩密度は他方側36の嵩密度よりも小さい。
このようにして重心Gを回転軸心AXに近づけることによって、工具ホルダ10の動バランスはアンバランスが緩和する方へ修正されている。特に本実施形態では、重心Gは回転軸心AX上にある。そのため、切削工具13付きの工具ホルダ10を回転軸心AXまわりに回転させたときの工具ホルダ10の振動が抑えられる。したがって、振動に起因して加工精度が低下することを抑制することができる。
また、第1実施形態では、切削部21は、切削工具13付きの工具ホルダ10の実際の重心Gが仮想重心Gvよりも回転軸心AXに近づくように形成された複数の開口穴30を有する。
そのため、切削工具13付きの工具ホルダ10を回転軸心AXまわりに回転させたときの工具ホルダ10の振動が抑えられる。したがって、振動に起因して加工精度が低下することを抑制することができる。
また、第1実施形態では、切削部21は、軸部22と、当該軸部22から径方向外側へ突き出している突出部23とを有する。軸部22のうち一方側35に含まれる部分は、他方側36と嵩密度が同じである密部37と、密部37よりも嵩密度が小さい粗部38とから構成されている。粗部38の軸方向長さは、回転軸心AXから径方向へ離れるほど長い。本実施形態では、回転軸心AXから径方向へ離れるほど開口穴30Dの軸方向長さが長くなっている。
このように粗部38の軸方向長さを変えることにより、重心Gが回転軸心AXに近づくように設計することが可能である。
また、第1実施形態では、一方側35は、当該一方側35の外表面に開口している複数の開口穴30を有する。
このようにして一方側35の嵩密度を他方側36の嵩密度よりも小さくすることができる。
また、第1実施形態では、切削部21には、被加工物15を切削する刃先部16が軸方向へ突き出すように取り付けられる。また、複数の開口穴30は軸方向へ延びている。
そのため、切削部21は、加工負荷の作用方向と略同じ方向へ延びる複数の中空柱が一体に設けられた構造体である。したがって、切削部21は、加工負荷に対する剛性が高められている。
また、第1実施形態では、開口穴30Aと、突出部23の先端部にある開口穴30Bは、切削部21が切削工具13から受けた熱を放熱すべく、切削工具13の近傍に設けられている。
そのため、切削部21の放熱性を向上させることができる。
また、第1実施形態では、切削部21のうち開口穴30が形成されている部分はハニカム構造になっている。
したがって、工具ホルダ10に複数の開口穴30を設けつつも、切削加工時に工具ホルダ10が受ける切削抵抗に十分耐えうる剛性を確保することができる。
また、第1実施形態では、開口穴30の横断面形状は六角形である。
したがって、工具ホルダ10の高剛性化と軽量化とを両立させることができる。
また、第1実施形態では、工具ホルダ10(把持部20および切削部21)は、3Dプリンタによって成形される。開口穴30は、3Dプリンタによる切削部21の成形と同時に成形される。
したがって、開口穴30がドリルだけでは形成することができない複雑な形状の穴であっても、容易に形成可能である。また、把持部20および切削部21を成形した後に別工程で開口穴30を形成する必要がなく、製造工数を低減可能である。
[第2実施形態]
本発明の第2実施形態では、図7に示すように、工具ホルダ40の切削部41は、3Dプリンタによって成形されており、複数種類の材料からなる一体成形品である。切削部41の軸部42のうち把持部20側は鉄系材料から構成されている。また、突出部43、および、軸部42のうち突出部43側はアルミニウム系材料から構成されている。図7中の二点鎖線L2は、鉄系材料とアルミニウム系材料との境界を示す。切削部41の一方側45の嵩密度は他方側46の嵩密度よりも小さい。
これにより切削工具13付きの工具ホルダ40の実際の重心が仮想重心よりも回転軸心AXに近づけられている。そのため、第1実施形態と同様に、回転時の振動を抑制することができる。
また、切削部41が複数種類の材料から成形されることによって、各部に適した材料を選択可能である。例えば、軸部42の根元部分は、鉄系材料が用いられることで剛性が高められている。また、切削工具13の熱が伝わりやすい部分である突出部43および軸部42の先端部分は、アルミニウム系材料が用いられることで放熱性が高められている。
また、軸部42のうち一方側45に含まれる部分は、密部47と、密部47よりも嵩密度が小さい粗部48とから構成されている。粗部48の軸方向長さは、回転軸心AXから径方向へ離れるほど長い。
このように粗部48の軸方向長さを変えることにより、切削工具13付きの工具ホルダ40の重心が回転軸心AXに近づくように設計することが可能である。
[第3実施形態]
本発明の第3実施形態では、図8、図9に示すように、工具ホルダ50の切削部51(軸部52および突出部53)の一方側55には、「バランス修正用穴」としての開口穴54が形成されている。一方側55の嵩密度は他方側56の嵩密度よりも小さい。
これにより切削工具13付きの工具ホルダ50の実際の重心Gが仮想重心Gvよりも回転軸心AXに近づけられている。そのため、第1実施形態と同様に、回転時の振動を抑制することができる。
また、開口穴54は、回転軸心AXに直交する断面において工具ホルダ50の回転方向Rの後方から前方へ向かって開口している。そのため、工具ホルダ50の回転時に開口穴54には外部の空気が取り込まれるようになっている。特に本実施形態では、開口穴54は、回転方向Rの前方から後方へ向かっても開口している。つまり、開口穴54は貫通穴である。
このように開口穴54を設けることによって、工具ホルダ50の回転時に開口穴54内部に空気が流れるので、切削部51の放熱性が向上する。
また、軸部52のうち一方側55に含まれる部分は、密部57と、密部57よりも嵩密度が小さい粗部58とから構成されている。粗部58には開口穴54が形成されているが、密部57には開口穴54が形成されていない。粗部58の軸方向長さは、回転軸心AXから径方向へ離れるほど長い。
このように粗部58の軸方向長さを変えることにより、切削工具13付きの工具ホルダ50の重心Gが仮想重心Gvよりも回転軸心AXに近づくように設計することが可能である。
また、第3実施形態では、「被加工物を切削する刃先部」は刃先部17である。切削工具13は、刃先部17が径方向へ突き出すように切削部51に取り付けられる。そして、開口穴54は、工具ホルダ50の回転方向の接線方向、すなわち切削部51に作用する加工負荷の作用方向と略同じ方向へ延びている。
そのため、切削部51は、加工負荷の作用方向と略同じ方向へ延びる複数の中空柱が一体に設けられた構造体である。したがって、切削部51は、加工負荷に対する剛性が高められている。
[第4実施形態]
本発明の第4実施形態では、図10に示すように、工具ホルダ60の切削部61(軸部62および突出部63)の一方側65には、「バランス修正用穴」としての開口穴54および開口穴64が形成されている。一方側65の嵩密度は他方側66の嵩密度よりも小さい。
これにより切削工具13付きの工具ホルダ60の実際の重心Gが仮想重心Gvよりも回転軸心AXに近づけられている。そのため、第1実施形態と同様に、回転時の振動を抑制することができる。
また、開口穴64は、開口穴54と交差するように形成されている。つまり、開口穴54と開口穴64とは連結している。
このように開口穴54および開口穴64を設けることによって、切削部61内部で空気の触れる表面積が第3実施形態と比べて多くなる。また、切削部61内部に流入した空気が外部へ抜け出すための経路が多くなる。そのため、切削部61の放熱性が一層向上する。
[第5実施形態]
本発明の第5実施形態では、図11に示すように、工具ホルダ90の切削部91(軸部92および突出部93)の一方側95には、「バランス修正用穴」としての閉塞空隙94A、94B、94C、94Dが形成されている。閉塞空隙94Aは、突出部23の先端部のうち回転方向の前方側であって、軸方向において凹部24に対して把持部20とは反対側に形成されている。閉塞空隙94Bは、突出部23の先端部のうち回転方向の後方側と、突出部23の中間部および基端部に形成されている。閉塞空隙94Cは、軸部92と突出部93との境界部分に形成されている。閉塞空隙94Dは、軸部92のうち一方側95に含まれる部分に形成されている。一方側95の嵩密度は他方側96の嵩密度よりも小さい。
これにより切削工具13付きの工具ホルダ90の実際の重心が仮想重心よりも回転軸心AXに近づけられている。そのため、第1実施形態と同様に、回転時の振動を抑制することができる。
以下の説明では、閉塞空隙94A、94B、94C、94Dを区別しないとき「閉塞空隙94」と記載する。閉塞空隙94は、軸方向へ延びる穴であるが、外表面(すなわち、凹部24内壁面、側面27、29、および端面28)に開口しておらず、外部に対して閉塞している。閉塞している穴を有する切削部91は、切削加工などで成形することはできないが、3Dプリンタであれば容易に成形することができる。閉塞空隙94は、3Dプリンタによる切削部91の成形と同時に成形される。
このように外部に対して閉塞している穴を形成する第5実施形態は、外表面に開口している穴を形成する形態と比べると、工具ホルダ90の内部が腐食しないという利点がある。
また、軸部92のうち一方側95に含まれる部分は、密部97と、密部97よりも嵩密度が小さい粗部98とから構成されている。粗部98には閉塞空隙94Dが形成されているが、密部97には閉塞空隙94Dが形成されていない。粗部98の軸方向長さは、回転軸心AXから径方向へ離れるほど長い。
このように粗部98の軸方向長さを変えることにより、切削工具13付きの工具ホルダ90の重心が仮想重心よりも回転軸心AXに近づくように設計することが可能である。
また、第5実施形態では、「被加工物を切削する刃先部」は刃先部16である。切削工具13は、刃先部16が軸方向へ突き出すように切削部91に取り付けられる。そして、閉塞空隙94は、軸方向、すなわち切削部91に作用する加工負荷の作用方向と略同じ方向へ延びている。
そのため、切削部91は、加工負荷の作用方向と略同じ方向へ延びる複数の中空柱が一体に設けられた構造体である。したがって、切削部91は、加工負荷に対する剛性が高められている。
また、閉塞空隙94Aと、突出部23の先端部にある閉塞空隙94Bは、切削部91が切削工具13から受けた熱を放熱すべく、切削工具13の近傍に設けられている。
そのため、切削部91の放熱性を向上させることができる。
[第6実施形態]
本発明の第6実施形態では、図12に示すように、工具ホルダ100の切削部101(軸部102および突出部103)の一方側105は、3Dプリンタにより格子状に成形されている。図12には、一方側105の各部位を拡大して示している。格子の間隔は、回転軸心AXから離れるほど大きくなっている。
一方側105を構成する各格子の間には閉塞空隙104が形成されている。一方側105の空隙率(すなわち、単位体積あたりの空隙の割合)は、回転軸心AXから離れるほど大きくなっている。一方側105が閉塞空隙104を有することから、一方側105の嵩密度は他方側106の嵩密度よりも小さい。しかも、一方側105の嵩密度は、回転軸心AXから径方向へ離れるほど小さい。
これにより切削工具13付きの工具ホルダ100の実際の重心が仮想重心よりも回転軸心AXに近づけられている。そのため、第1実施形態と同様に、回転時の振動を抑制することができる。
また、外部に対して閉塞している空隙を形成する第6実施形態は、外表面に開口している穴を形成する形態と比べると、工具ホルダ100の内部が腐食しないという利点がある。
また、軸部102のうち一方側105に含まれる部分は、密部107と、密部107よりも嵩密度が小さい粗部108とから構成されている。粗部108には閉塞空隙104が形成されているが、密部107には閉塞空隙104Dが形成されていない。そして粗部108の軸方向長さは、回転軸心AXから径方向へ離れるほど長い。
このように粗部108の軸方向長さを変えることにより、切削工具13付きの工具ホルダ100の重心が仮想重心よりも回転軸心AXに近づくように設計することが可能である。
[第7実施形態]
本発明の第7実施形態では、図13に示すように、工具ホルダ110の切削部111(軸部112および突出部113)の一方側115は、3Dプリンタにより成形されており、内部に気泡状の閉塞空隙114を有する。一方側115の空隙率は、回転軸心AXから離れるほど大きくなっている。一方側115が閉塞空隙114を有することから、一方側115の嵩密度は他方側116の嵩密度よりも小さい。しかも、一方側115の嵩密度は、回転軸心AXから径方向へ離れるほど小さい。
工具ホルダ110は、閉塞空隙114が気泡状である以外、工具ホルダ100と同様の構成であり、第6実施形態と同様の効果を得ることができる。
[第8実施形態]
本発明の第8実施形態では、図14〜図18に示すように、工具ホルダ70は把持部20および切削部71を備える。切削部71には2つの切削工具13が取り付けられている。
切削部71は、把持部20側から順に設けられた基部72、工具取付部73および工具取付部74を有する。工具取付部73、74は、軸方向位置が互いに異なる箇所に設けられている。
工具取付部73は、径方向外側へ突き出す突出部75を有する。突出部75のうち、回転方向Rの前方側の壁部には凹部81が形成されている。凹部81には切削工具13が嵌められている。固定具82は、切削工具13を凹部81の底部との間に挟むようにして固定している。
工具取付部74は、径方向外側へ突き出す突出部76を有する。突出部76のうち、回転方向Rの前方側の壁部には凹部83が形成されている。凹部83には切削工具13が嵌められている。固定具84は、切削工具13を凹部83の底部との間に挟むようにして固定している。
切削工具13は、回転軸心AXに対して径方向の片側へ突き出すように設けられている。工具取付部73、74は、上述の切削工具13の配置に対応するように突出部75、76を有する結果、回転軸心AXに対して非対称となっている。
切削部71の一方側85には、「バランス修正用穴」としての閉塞空隙87および開口穴88、89が形成されている。閉塞空隙87は、基部72の内周部において基部72から工具取付部73まで延びるように形成されており、外部に対して閉塞している。開口穴88は、基部72の外周部において基部72から工具取付部73まで延びるように形成されており、把持部20側の端部が基部72の外表面に開口している。開口穴89は、工具取付部73の外周部において当該工具取付部73を貫通するように形成されている。
一方側85が閉塞空隙87および開口穴88、89を有しているので、一方側85の嵩密度は他方側86の嵩密度よりも小さい。これにより切削工具13付きの工具ホルダ70の実際の重心Gが仮想重心Gvよりも回転軸心AXに近づけられている。そのため、第1実施形態と同様に、回転時の振動を抑制することができる。
また、閉塞空隙87および開口穴88、89は、把持部20とは反対側の一端が把持部20側の他端と比べて回転方向Rの前方に位置するように、回転軸心AXまわりに螺旋状に形成されている。そのため、閉塞空隙および開口穴が軸方向に沿って真っ直ぐに形成される形態と比べると、切削加工時に切削部71に作用する加工負荷に対する剛性が高められている。
[他の実施形態]
本発明の他の実施形態では、開口穴および閉塞空隙は、切削部から把持部に亘って形成されてもよい。つまり、バランス修正用穴は、切削部だけでなく、把持部に形成されてもよい。
本発明の他の実施形態では、開口穴および閉塞空隙は、切削部の一方側だけでなく、他方側に形成されてもよい。
本発明の他の実施形態では、切削部の一方側の粗部の軸方向長さは、径方向位置にかかわらず一定であってもよい。
本発明の他の実施形態では、開口穴および閉塞空隙の横断面形状は、例えば円形、楕円、矩形など、六角形以外であってもよい。
本発明の他の実施形態では、開口穴および閉塞空隙は、直線状の穴に限らず、曲線状の穴であってもよいし、直線部と曲線部とが複合した穴であってもよい。
本発明の他の実施形態では、切削部のうち開口穴および閉塞空隙が形成されている部分は、ハニカム構造になっていなくてもよい。
第2実施形態では、工具ホルダは、鉄系材料およびアルミニウム系材料からなる一体成形品であった。これに対して、本発明の他の実施形態では、工具ホルダは、上記材料以外の組み合わせからなる一体成形品であってもよい。
第3実施形態では、切削部は、回転方向の接線方向に貫通する開口穴を有していた。これに対して、本発明の他の実施形態では、切削部は、回転方向の接線方向に延びるとともに、外表面に開口しておらず、外部に対して閉塞している閉塞空隙を有していてもよい。
第6、第7実施形態では、切削部は、外部に対して閉塞している空隙を有していた。これに対して、本発明の他の実施形態では、切削部は、第6、第7実施形態の空隙と同様な形状の空隙であって、一部が外表面に開口している空隙を有していてもよい。
第5、第6、第7実施形態では、切削部が有する閉塞空隙の中身は空間のみであった。これに対して、本発明の他の実施形態では、閉塞空隙の中身に、粉末焼結法により切削部を成形するときに溶かされなかった金属粉末が内包されていてもよい。
本発明の他の実施形態では、複数のバランス修正用穴には、互いに交差する3つ以上の貫通穴が含まれていてもよい。これによると放熱性が一層向上する。
本発明の他の実施形態では、工具ホルダを3Dプリンタによって成形するとき、粉末焼結法以外の方法を用いてもよい。
本発明の他の実施形態では、工具ホルダは、中ぐり加工に限らず、他の加工に用いられてもよい。
本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々の形態で実施可能である。
10、40、50、60、70、90、100、110・・・工具ホルダ
11・・・工作機械
12・・・主軸
13・・・切削工具
15・・・被加工物
20・・・把持部
21、41、51、61、71、91、101、111・・・切削部
30、54、64、88、89・・・開口穴(バランス修正用穴)
35、45、55、65、85、95、105、115・・・一方側
36、46、56、66、86、96、106、116・・・他方側
87、94、104、114・・・閉塞空隙(バランス修正用穴)

Claims (13)

  1. 所定の回転軸心(AX)まわりに回転しながら被加工物(15)を切削する切削工具(13)、を保持する工具ホルダであって、
    工作機械(11)の主軸(12)に把持される把持部(20)と、
    前記把持部と一体に設けられており、前記回転軸心に対して非対称な形状であり、前記切削工具が取り付けられる切削部(21、41、51、61、71、91、101、111)と、
    を備え、
    前記切削部のうち、軸方向から見て前記回転軸心に対して最も突出している側を一方側(35、45、55、65、85、95、105、115)とし、前記回転軸心に対して前記一方側とは反対側を他方側(36、46、56、66、86、96、106、116)とすると、
    前記一方側の嵩密度は前記他方側の嵩密度よりも小さく、前記回転軸心から径方向へ離れるほど小さい工具ホルダ。
  2. 前記切削部は、軸部(22、42、52、62、92、102、112)と、当該軸部から径方向外側へ突き出している突出部(23、43、53、63、93、103、113)とを有し、
    前記軸部のうち前記一方側に含まれる部分は、密部(37、47、57、97、107、117)と、当該密部よりも嵩密度が小さい粗部(38、48、58、98、108、118)とから構成され、
    前記粗部の軸方向長さは、前記回転軸心から径方向へ離れるほど長い請求項に記載の工具ホルダ。
  3. 前記一方側は、外部に対して閉塞している複数の閉塞空隙(87、94、104、114)を有する請求項1または2に記載の工具ホルダ。
  4. 前記切削工具は、前記被加工物を切削する刃先部が前記切削部から軸方向へ突き出すように取り付けられ、
    前記閉塞空隙(94)は軸方向へ延びている請求項に記載の工具ホルダ。
  5. 前記切削工具は、前記被加工物を切削する刃先部が前記切削部から径方向へ突き出すように取り付けられ、
    前記閉塞空隙は前記工具ホルダの回転方向の接線方向へ延びている請求項に記載の工具ホルダ。
  6. 複数の前記閉塞空隙(87、94、104、114)のうち少なくとも1つは、前記切削部が前記切削工具から受けた熱を放熱すべく、前記切削工具の近傍に設けられている請求項のいずれか一項に記載の工具ホルダ。
  7. 前記一方側は、当該一方側の外表面に開口している複数の開口穴(30、54、64、88、89)を有する請求項1〜のいずれか一項に記載の工具ホルダ。
  8. 前記開口穴(54)は、前記工具ホルダの回転方向の後方から前方へ向かって開口している請求項に記載の工具ホルダ。
  9. 前記切削工具は、前記被加工物を切削する刃先部が前記切削部から軸方向へ突き出すように取り付けられ、
    前記開口穴(30、64)は軸方向へ延びている請求項またはに記載の工具ホルダ。
  10. 前記切削工具は、前記被加工物を切削する刃先部が前記切削部から径方向へ突き出すように取り付けられ、
    前記開口穴(54)は前記工具ホルダの回転方向の接線方向へ延びている請求項またはに記載の工具ホルダ。
  11. 複数の前記開口穴(30、54、64、89)のうち少なくとも1つは、前記切削部が前記切削工具から受けた熱を放熱すべく、前記切削工具の近傍に設けられている請求項10のいずれか一項に記載の工具ホルダ。
  12. 所定の回転軸心(AX)まわりに回転しながら被加工物(15)を切削する切削工具(13)、を保持する工具ホルダであって、
    工作機械(11)の主軸(12)に把持される把持部(20)と、
    前記把持部と一体に設けられており、前記回転軸心に対して非対称な形状であり、前記切削工具が取り付けられる切削部(71)と、
    を備え、
    前記把持部および前記切削部が中実であると仮定した場合における前記切削工具付きの前記工具ホルダの重心を仮想重心(Gv)と定義すると、
    前記切削部は、前記切削工具付きの前記工具ホルダの実際の重心(G)が前記仮想重心よりも前記回転軸心に近づくように形成された複数のバランス修正用穴(87、88、89)を有しており、
    前記バランス修正用穴は、前記把持部とは反対側の一端が前記把持部側の他端と比べて前記工具ホルダの回転方向の前方に位置するように、前記回転軸心まわりに螺旋状に形成されている工具ホルダ。
  13. 工作機械(11)の主軸(12)に把持される把持部(20)と、前記把持部と一体に設けられており、前記回転軸心に対して非対称な形状であり、切削工具(13)が取り付けられる切削部(21、41、51、61、71、91、101、111)と、を備える工具ホルダの製造方法であって、
    前記切削部のうち、軸方向から見て前記工具ホルダの回転軸心(AX)に対して最も突出している側を一方側(35、45、55、65、85、95、105、115)とし、前記回転軸心に対して前記一方側とは反対側を他方側(36、46、56、66、86、96、106、116)とすると、
    前記一方側は、外表面に開口している開口穴(30、54、64、88、89)、および、外部に対して閉塞している閉塞空隙(87、94、104、114)の少なくとも一方を有し、
    前記一方側の嵩密度は前記他方側の嵩密度よりも小さく、
    前記切削部は3Dプリンタによって成形され、
    前記開口穴および前記閉塞空隙は、前記切削部の成形時に同時に成形される工具ホルダの製造方法。
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