JP4971649B2 - 切削工具 - Google Patents

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Description

本発明は、被削材を切削加工するための切削工具に関する。
被削材を加工する場合、多数のスローアウェイチップを同時に取付けて使用する回転工具では、一定の期間経過毎に各スローアウェイチップから工具本体に切削抵抗が作用するので、規則的な振動による共振が発生しやすいという課題がある。このような課題を解決するために、第1の従来の技術のスローアウェイカッターが開示されている(たとえば特許文献1参照)。第1の従来の技術のスローアウェイカッターでは、複数のスローアウェイチップがシャンクの回転軸線を中心とする円周上に不等間隔で配置される。これによって切削抵抗がシャンクに作用するタイミングをずらして、共振が発生するのを防止し、切削面の仕上げ精度を向上している。
また第2の従来の技術の切削工具では、工具本体先端部の外周に取付けられた複数のインサートのうち、1つのインサート切刃の回転軌跡を、他のインサート切刃の回転軌跡に対して変位させるように構成される。これによって1つのインサート切刃による切削抵抗が、他のインサート切刃の切削抵抗と異なるので、工具本体に作用する切削抵抗がインサート切刃によって異なる。これによって工具本体に生じるびびり、および規則的な振動の発生による共振を抑制することができる(たとえば特許文献2参照)。
特開平11−333615号公報 特開2005−59174号公報
多数のスローアウェイチップを同時に取付けて使用する回転工具では、前述の第1の従来の技術のスローアウェイカッターのように構成すると、スローアウェイチップの間隔が等しくないので、チップ装着部に肉厚の薄い部分が形成される。これによってシャンクの強度を確保することができないので、シャンクが破損するおそれがある。
また前述の第2の従来の技術の切削工具では、切削時にインサート切刃の受ける切削抵抗が、工具本体の外周方向へのインサート切刃の飛び出し量の違いによって異なる。したがって飛び出し量の大きなインサートほど切削抵抗が大きくなるので、飛び出し量の大きさによってはインサートが欠損するおそれがある。またインサートの飛び出し量が異なるので、加工面を高精度に切削することができない。
したがって本発明の目的は、ホルダおよび切刃の損傷を防止しつつ、切削時の規則的な振動の発生による共振を防止して、高精度に被削材を切削することができる切削工具を提供することである。
本発明は、略円柱状に形成され、軸線まわりに回転されるホルダと、
ホルダ周方向に等間隔をあけて着脱可能であり、前記ホルダに装着された状態でホルダの外周部から突出する切刃がそれぞれ形成される複数の種類のスローアウェイチップとを含む切削工具であって、
複数の種類のスローアウェイチップのうち、少なくともいずれか1種類のスローアウェイチップの切削時の切削抵抗は、残余の種類のスローアウェイチップの切削時の切削抵抗より大きく、
複数の種類のスローアウェイチップは、切削時の切刃の回転軌跡がホルダ半径方向外方にある種類のスローアウェイチップと切削時の切刃の回転軌跡がホルダ半径方向内方にある種類のスローアウェイチップとを含み、
切削時の切刃の回転軌跡がホルダ半径方向外方にある種類のスローアウェイチップは、切削時の切刃の回転軌跡がホルダ半径方向内方にある種類のスローアウェイチップよりも強度が大きい種類のスローアウェイチップであり、
切削時の切刃の回転軌跡がホルダ半径方向外方にある種類のスローアウェイチップのランドの幅寸法は、切削時の切刃の回転軌跡がホルダ半径方向内方にある種類のスローアウェイチップのランドの幅寸法の2倍以上5倍以下に設定されることを特徴とする切削工具である。
さらに本発明は、複数の種類のスローアウェイチップのうち、少なくともいずれか1種類のスローアウェイチップは、すくい角および逃げ角のうち、少なくともいずれか1つが、残余の種類のスローアウェイチップと異なることを特徴とする。
さらに本発明は、略円柱状に形成され、軸線まわりに回転される本体と、
本体の周方向に等間隔をあけて設けられ、本体の外周部から突出する切刃がそれぞれ形成される複数の切刃部とを含む切削工具であって、
本体を軸線まわりに回転させて被削材を切削する場合、複数の切刃部のうち、少なくともいずれか1つの切刃部による切削時の切削抵抗は、残余の切刃部による切削時の切削抵抗より大きく、
複数の切刃部は、切削時の切刃の回転軌跡が本体の半径方向外方にある切刃部と切削時の切刃の回転軌跡が本体の半径方向内方にある切刃部とを含み、
切削時の切刃の回転軌跡が本体の半径方向外方にある切刃部は、切削時の切刃の回転軌跡が本体の半径方向内方にある切刃部よりも強度が大きく、
切削時の切刃の回転軌跡が本体の半径方向外方にある切刃部のランドの幅寸法は、切削時の切刃の回転軌跡が本体の半径方向内方にある切刃部のランドの幅寸法の2倍以上5倍以下に設定されることを特徴とする切削工具である。
本発明によれば、各スローアウェイチップは、ホルダ周方向に等間隔をあけて着脱可能である。したがってホルダを軸線まわりに回転させて被削材を切刃にて切削する場合、各スローアウェイチップのホルダ周方向の間隔に起因して、スローアウェイチップの切削抵抗がホルダに一定期間経過毎に作用する。複数の種類のスローアウェイチップのうち、少なくともいずれか1種類のスローアウェイチップの切削時の切削抵抗は、残余の種類のスローアウェイチップの切削時の切削抵抗より大きく設定される。したがってホルダに作用する切削抵抗が切削するスローアウェイチップの種類に起因して異なるようにすることができる。したがってホルダには、一定期間経過毎に切削抵抗が作用するが、作用する切削抵抗の大きさは異なるので、ホルダに作用する切削抵抗に基づいて、規則的な振動の発生を抑制することができる。これによってホルダにスローアウェイチップからの切削抵抗に基づくびびりおよび共振を抑制することができる。また本発明では、スローアウェイチップは、ホルダに等間隔に設けられるので、ホルダ肉厚が均等にすることができ、局部的にホルダの剛性が低下して破損することを確実に防止することができる。
さらに、複数の種類のスローアウェイチップは、切削時の切刃の回転軌跡がホルダ半径方向外方にある種類のスローアウェイチップと切削時の切刃の回転軌跡がホルダ半径方向内方にある種類のスローアウェイチップとを含む。これによって回転軌跡がホルダ半径方向外方にある種類のスローアウェイチップは、回転軌跡がホルダ半径方向内方にある種類のスローアウェイチップよりも、切削抵抗を大きくすることができる。また、切削時の切刃の回転軌跡がホルダ半径方向外方にある種類のスローアウェイチップに、強度が大きい種類のスローアウェイチップを用いることによって、スローアウェイチップの切削時の欠損を防止することができる。また、各種類のスローアウェイチップによる切削抵抗の差は、回転軌跡が等しい場合よりも大きくすることができる。したがってより効果的に共振の発生を抑制することができる。
さらに、切削時の切刃の回転軌跡がホルダ半径方向外方にある種類のスローアウェイチップのランドの幅寸法は、切削時の切刃の回転軌跡がホルダ半径方向内方にある種類のスローアウェイチップのランドの幅寸法の2倍以上5倍以下に設定されるので、切削時の切刃の回転軌跡がホルダ半径方向外方にある種類のスローアウェイチップと、切削時の切刃の回転軌跡がホルダ半径方向内方にある種類のスローアウェイチップとの切削抵抗とが確実に異なり、切削抵抗が一定の期間経過毎にホルダに作用した場合であっても規則的な振動が生じることを防ぐことができる。したがって、切削時の切刃の回転軌跡がホルダ半径方向外方にある種類のスローアウェイチップと、切削時の切刃の回転軌跡がホルダ半径方向内方にある種類のスローアウェイチップの切削抵抗を、ランドの幅寸法に基づいて所望の値に変更して、ホルダに作用する切削抵抗を制御することができる。これによってより効果的にホルダの規則的な振動の発生を抑制することができる。
さらに本発明によれば、複数の種類のスローアウェイチップのうち、少なくともいずれか1種類のスローアウェイチップは、すくい角および逃げ角のうち、少なくともいずれか1つが、残余の種類のスローアウェイチップと異なる。すくい角および逃げ角のうち、少なくともいずれか1つを変更することによって、切刃の強度を変更することができる。したがってスローアウェイチップの切削抵抗を、所望の値に変更して、ホルダに作用する切削抵抗を制御することができる。これによってより効果的に共振の発生を抑制することができる。
さらに本発明によれば、各切刃部は、本体周方向に等間隔をあけて設けられる。したがって本体を軸線まわりに回転させて被削材を切刃にて切削する場合、各切刃部の本体周方向の間隔に起因して、切刃部の切削抵抗が本体に一定期間経過毎に作用する。複数の切刃部のうち、少なくともいずれか1つの切刃部による切削抵抗は、残余の切刃部による切削時の切削抵抗より大きく設定される。したがって本体に作用する切削抵抗が切削する切刃部の起因して異なるようにすることができる。したがって本体には、一定期間経過毎に切削抵抗が作用するが、作用する切削抵抗の大きさは異なるので、本体に作用する切削抵抗に基づいて、規則的な振動の発生を抑制することができる。これによって本体に切刃部からの切削抵抗に基づくびびりおよび共振を抑制することができる。また本発明では、切刃部は、本体に等間隔に設けられるので、本体肉厚が均等にすることができ、局部的に本体の剛性が低下して破損することを確実に防止することができる。
また、複数の切刃部は、切削時の切刃の回転軌跡が本体の半径方向外方にある切刃部と切削時の切刃の回転軌跡が本体の半径方向内方にある切刃部とを含む。これによって回転軌跡が本体の半径方向外方にある切刃部は、回転軌跡が本体の半径方向内方にある種類の切刃部よりも、切削抵抗を大きくすることができる。また、切削時の切刃の回転軌跡が本体の半径方向外方にある切刃部に、強度が大きい切刃部を用いることによって、切刃部の切削時の欠損を防止することができる。また、複数の切刃部による切削抵抗の差は、回転軌跡が等しい場合よりも大きくすることができる。したがってより効果的に共振の発生を抑制することができる。
さらに、切削時の切刃の回転軌跡が本体の半径方向外方にある切刃部のランドの幅寸法は、切削時の切刃の回転軌跡が本体の半径方向内方にある切刃部のランドの幅寸法の2倍以上5倍以下に設定されるので、切削時の切刃の回転軌跡が本体の半径方向外方にある切刃部と、切削時の切刃の回転軌跡が本体の半径方向内方にある切刃部との切削抵抗とが確実に異なり、切削抵抗が一定の期間経過毎に本体に作用した場合であっても規則的な振動が生じることを防ぐことができる。したがって、切削時の切刃の回転軌跡が本体の半径方向外方にある切刃部と、切削時の切刃の回転軌跡が本体の半径方向内方にある切刃部の切削抵抗を、ランドの幅寸法に基づいて所望の値に変更して、本体に作用する切削抵抗を制御することができる。これによってより効果的に本体の規則的な振動の発生を抑制することができる。
以下、図面を参照しながら本発明を実施するための形態を、複数の形態について説明する。各形態で先行する形態で説明している事項に対応している部分には同一の参照符を付し、重複する説明を略する場合がある。構成の一部のみを説明している場合、構成の他の部分は、先行して説明している形態と同様とする。実施の各形態で具体的に説明している部分の組合せばかりではなく、特に組合せに支障が生じなければ、実施の形態同士を部分的に組合せることも可能である。
図1は、本発明の第1の実施の形態の切削工具1を拡大して示す正面図である。図2は、切削工具1の一部を拡大して示す側面図である。切削工具1は、切刃4が形成された複数のスローアウェイチップ(以下、「チップ」ということがある)2、チップ2を着脱可能に装着するホルダ3、およびチップ2をホルダ3に固定するための固定部材(図示せず)を含んで構成される。
切削工具1は、フライス盤に保持される。フライス盤は、クランプした被削材と、保持した切削工具1とを相対的に移動駆動する移動駆動手段と、保持した切削工具1を軸線L1まわりに回転駆動する回転駆動手段とを含む。切削工具1は、ホルダ3の軸線L1まわりに回転しながら被削材に接触することで、チップ2に形成される切刃4が被削材を断続切削する。これによって被削材を予め定める形状に切削することができる。たとえば切削工具1を用いて、被削材に仕上げ加工などを施すことができる。切削工具1は、チップ2の切刃4が摩耗または欠損した場合には、新しいチップ2に取り替えることによって、切削能力を回復することができる。
切削工具1は、複数、本実施の形態では5つのチップ2がホルダ3に着脱可能に構成される。また切削工具1は、複数の種類、本実施の形態では、2種類のチップ2a,2bが用いられ、一方の種類のチップ2aである第1チップ2aが2つ用いられ、他方の種類のチップ2bである第2チップ2bが3つ用いられる。換言すると、複数のチップ2のうち、少なくともいずれか1つのチップ2である第1チップ2aと、残余のチップ2である第
2チップ2bの2種類のチップ2が用いられる。まず、ホルダ3に関して説明し、次に第1チップ2aおよび第2チップ2bに関して説明する。
ホルダ3は、図1および図2に示すように、たとえばアルミニウム合金またはスチール合金などで略円柱状に形成される。以下、ホルダ3の軸線を単に軸線L1と称する。またホルダ3の軸線L1に沿う軸線方向Xであって、ホルダ3の基端部から先端部に進む方向を軸線方向一方X1と称し、ホルダ3の先端部から基端部に向かう方向を軸線方向他方X2と称する。またホルダ3の半径方向Yに沿って軸線L1に向かう方向を半径方向内方Y1と称し、ホルダ3の半径方向に沿って軸線L1から遠ざかる方向を半径方向外方Y2と称する。またホルダ3の軸線L1まわりのホルダ周方向R(以下、「周方向R」ということがある)であって、ホルダ3の回転方向となる方向を周方向一方R1と称し、ホルダ3の回転方向と反対方向を周方向他方R2と称する。
ホルダ3の軸線L1が延びる方向である軸線方向の基端部にはフライス盤に保持される被保持部が形成される。またホルダ3の軸線方向の先端部には、チップ2の切刃4がホルダ3の外周部から突出した状態でチップ2を保持する装着部5が形成される。切削工具1は、ホルダ3にチップ2が固定部材によって固定され、装着された状態で構成される。チップ2のホルダ3に対する装着位置の調整は、図示しない調整ねじを回動して行なわれ、調整ねじのヘッドをチップ2に当接させて、調整ねじをホルダ3に対して、回動させることで位置決めされる。
ホルダ3の先端部には、ホルダ3の外周面部および先端の端面部から没入する溝6が形成される。この溝6は、チップ収容空間7と切り屑収容空間8とを含んで構成される空間である。チップ収容空間7は、チップ2のほぼ全体が収容される空間となる。また切り屑収容空間8は、チップ2によって削り取られた切り屑を一時的に収容する空間となる。チップ収容空間7と切り屑収容空間8とは、隣接して形成される。本実施の形態では、切り屑収容空間8は、チップ収容空間7よりも軸線方向他方X2に延びて、外方に開放される。チップ2の切刃4によって被削材から分離された切り屑は、切り屑収容空間8に収容されたあと、切り屑収容空間8に収容された状態で、軸線L1まわりに角変位し、切り屑収容空間8の開口から脱出する。
ホルダ3の装着部5は、チップ収容空間7を規定するチップ収容空間形成部5となる。具体的には、装着部5は、溝6に対して周方向他方R2の表面となる着座面9と、着座面9に隣接して着座面9に対して周方向一方R1に立設する2つの側面10とを有する。
装着部5の着座面9が形成される着座面部9aは、着座面9から周方向他方R2に没入するねじ孔が形成されるねじ孔形成部を有する。ねじ孔形成部のねじ孔に臨む内面は、円筒面状である。ねじ孔の軸線は、半径方向Yと略垂直である。ねじ孔形成部の内面部には、雌ねじが形成される。ねじ孔は、チップ2をホルダ3に固定するための凹所となる。
後述するチップ2の各当接面11および底面12が、ホルダ3に形成される各側面10および着座面9にそれぞれ当接した状態で、チップ2に形成される貫通孔16と、装着部5に形成されるねじ孔とが略同軸となる。厳密には、チップ2の各当接面11および底面12が、ホルダ3に形成される各側面10および着座面9にそれぞれ当接した状態で、チップ2に形成される貫通孔16は、装着部5に形成されるねじ孔より各側面10から離れる方へ僅かに偏芯している。この状態で外ねじが形成される固定部材を、チップ2の貫通孔16およびねじ孔に螺進させることによって、ホルダ3に装着されたチップ2は、底面12のほぼ全面が、ホルダ3に形成される着座面9に当接すると同時に、チップ2の各当接面11が、ホルダ3に形成される各側面10により強く押圧され、チップ2をホルダ3の装着部5に締結することができ、チップ2をホルダ3の装着部5に装着することができ
る。
次に、チップ2に関して説明する。図3は、第1チップ2aを示す斜視図である。図4は、第1チップ2aの一部を拡大して示す側面図である。図5は、第2チップ2bを示す斜視図である。図6は、第2チップ2bの一部を拡大して示す側面図である。第1チップ2aと第2チップ2bとは異なる種類であるが互いに類似しているので、第1チップ2aに関して説明し、第1チップ2aにおける対応する構成には第2チップ2bに同一の参照符号を付し、同様の構成については説明を省略する。図3に示すように、第1チップ2aは、大略的に板状に形成され、厚み方向に垂直な平面に投影した投影形状が略平行四辺形形状に形成される。
第1チップ2aには、厚み方向Aに貫通する貫通孔16が形成される。貫通孔16は、第1チップ2aをホルダ3に固定するための孔となり、円筒状に形成される。貫通孔16は、第1チップ2aの長手方向Bおよび幅方向Cにおける中央位置に形成される。第1チップ2aは、貫通孔16の軸線を基準軸線L2として、その基準軸線L2に関して180度回転対称形状、言い換えると2回回転対称形状に形成される。したがって任意の方向から第1チップ2aを見たときに、基準軸線L2まわりに180度回転させた状態と、回転させる前の状態とで、同一の形状となる。
以下、基準軸線L2が延びる方向を厚み方向Aと称する。また第1チップ2aの厚み方向Aに対して垂直な方向のうち、基準軸線L2に垂直な投影面に投影した場合に厚み方向表面の長辺に沿って延びる方向を長手方向Bと称する。また第1チップ2aの厚み方向Aおよび長手方向Bに対してともに垂直な方向を幅方向Cと称する。
第1チップ2aは、厚み方向一方の表面部となる上面部13の縁辺には切刃4が形成される。具体的には、第1チップ2aは、上面部13のうち、互いに対向する一対の長辺部分14の縁辺に第1切刃4aがそれぞれ形成される。また第1チップ2aは、上面部13のうち、互いに対向する一対の短辺部分15の縁辺に第2切刃4bがそれぞれ形成される。各切刃4は、第1チップ2aの上面13と側面10とが交差する交差稜となる。第1チップ2aがホルダ3に装着された状態で、2つの第1切刃4aのいずれかが、ホルダ3の軸線方向Xに延びる主切刃4aとなり、2つの第2切刃4bのいずれかがホルダ3の半径方向Yに延びる副切刃4bとなる。第1チップ2aの厚み方向他方側の表面部となる底面部12は、底面12が平坦状に形成される。第1切刃4aと第2切刃4bとは、コーナ部17を介して連なる。コーナ部17には、予め定める曲率半径の円弧に沿って延びるコーナ切刃4cが形成される。このコーナ切刃4cは、第1切刃4aと第2切刃4bとを連結する。
各長辺部分14の上面部13には、第1切刃4aから幅方向Cに離反するにつれて、厚み方向A他方に傾斜するすくい面18がそれぞれ形成される。各長辺部分14の幅方向C側面10には、第1切刃4aから厚み方向A他方に離反するにつれて、幅方向Cに没入する逃げ面19がそれぞれ形成される。各短辺部分15は、第2切刃4bから長手方向Bに離反するにつれて、厚み方向A他方に傾斜するすくい面18がそれぞれ形成される。各短辺部分15の長手方向B側面10には、第2切刃4bから厚み方向A他方に離反するにつれて、長手方向Bに没入する逃げ面19がそれぞれ形成される。各長辺部分14の各幅方向C表面は、第1チップ2aがホルダ3に当接するための第1当接面11となる。各短辺部分15の長手方向B表面は、第1チップ2aがホルダ3に当接するための第2当接面11となる各長辺部分14および各短辺部分15の上面部13には、ランド20が形成される。したがって、前述の第1および第2すくい面18上には、第1切刃4aに沿って設けた幅が狭い帯状の面であるランド20が設けられる。
このように第1チップ2aは、厚み方向A一方から厚み方向A他方に向かって第1チップ2aを見た平面視において、略平行四辺形をなす本体の側面10と上面13とで構成される交差稜の角部のうち対角線上に相対する2つの角部にコーナ切刃4cを形成し、そのコーナ切刃4cを挟んで両隣に主切刃4aを形成するための第1切刃4aと、副切刃4bいわゆるさらえ刃を形成するための第2切刃4bとを備える。また前記上面の前記第1切刃4aに沿う部分には、一定のすくい角が付されたすくい面18を備える。第1切刃4aは、コーナ切刃4cから長手方向Bに離れるにつれて、コーナ切刃4cを含み基準軸線L2に垂直な平面から漸次遠ざかるように傾斜し、いわゆる捩れ角θを有する捩れ形状に形成される。
前述したように、第1チップ2aが装着部5に装着された装着状態では、第1チップ2aの底面12が装着部5の着座面9に当接する。貫通孔16の軸線となる基準軸線L2と、ねじ孔の軸線とは略一致する。第1チップ2aの大部分は、溝6に収容される。第1チップ2aの厚み方向Aは、大略的にホルダ3の周方向Rに平行である。第1チップ2aの長手方向Bは、大略的にホルダ3の軸線方向Xに平行である。第1チップ2aの幅方向Cは、大略的にホルダ3の半径方向Yに平行である。
第1チップ2aの一方または他方の第1切刃4aは、ホルダ3の外周面から半径方向外方Y2に、予め定める突出量で突出する。前記一方または他方の第1切刃4aは、主切刃4となる。第1チップ2aの一方または他方の第2切刃4bは、ホルダ3の端面から軸線方向一方X1に、予め定める突出量で突出する。前記一方または他方の第2切刃4bは副切刃4となる。第1チップ2aの前記突出量と、第2チップ2bの前記突出量とは、互いに等しくなるようにホルダ3に装着される。したがって第1チップ2aと第2チップ2bとの切削時の切刃4の回転軌跡は、互いに等しい。
第1チップ2aは、周方向Rに互いに隣接しないように装着部5の位置が選択される。また第2チップ2bは、周方向Rに互いに隣接しないように装着部5の位置が選択される。換言すると、第1チップ2aと第2チップ2bとが周方向Rに交互に装着されるように設定される。本実施の形態では、5つの装着部5のうち、2つの装着部5に第1チップ2aがそれぞれ装着されるので、2つの第1チップ2aは、互いに隣接して装着されるチップ2が第2チップ2bとなるように、装着部5の位置が設定される。
第1チップ2aは、切削時の切削抵抗が第2チップ2bと互いに異なるように構成される。第1チップ2aは、切削時の切削抵抗が第2チップ2bの切削時の切削抵抗より大きくなるように構成される。本実施の形態では、第1チップ2aの切刃4の強度は、第2チップ2bの切刃4の強度より大きくなるように構成される。
ここで、切削抵抗の測定については、キスラー社製切削抵抗測定器等の市販の切削抵抗測定装置を用いて測定可能であり、測定される3つの分力(主分力、送り分力、背分力)のうち、主分力を比較することで各切刃による切削抵抗の大小を見極めることができる。具体的には、ホルダ3に第1チップ2aと第2チップ2bとを装着して任意の切削条件にて切削を行い、その際の切削抵抗を上記測定装置で測定し、得られたデータより各チップにおける主分力のピーク値を比較する。そして、第1チップ2aにおける主分力ピーク値p1と第2チップ2bにおける主分力ピーク値p2との比が、(p1/p2)≧1.1の関係にある場合を、第1チップ2aの切削抵抗が第2チップ2bの切削抵抗より大きいと判断する。
本実施の形態では、図4および図6に示すように第1チップ2aのランド20の幅寸法T1と第2チップ2bとのランド20の幅寸法T2とが異なり、第1チップ2aのランド20の幅寸法T1が第2チップ2bのランド20の幅寸法T2より大きくなるように構成
される。したがって第1チップ2aは、切刃4aが第2チップ2bの切刃4aより強化された、いわゆる刃先強化型チップ2となる。また第2チップ2bは、ランド20の幅寸法T2が第1チップ2aのランド20の幅寸法T1より小さいので切れ味を向上した、いわゆる切味重視型チップ2となる。第1チップ2aのランド20の幅寸法T1は、第2チップ2bのランド20の幅寸法T2より、たとえば2倍以上5倍以下に設定される。したがって第1チップ2aのランド20の幅寸法T1は、たとえば0.20mm以上0.25mm以下に設定され、第2チップ2bのランド20の幅寸法T2は、たとえば0.05mm以上0.10mm以下に設定される。
以上説明したように、本実施の形態の切削工具1では、各チップ2は、周方向Rに等間隔をあけて着脱可能に構成される。したがってホルダ3を軸線L1まわりに回転させて被削材を切刃4にて切削する場合、各チップ2の周方向Rの間隔に起因して、チップ2の切削抵抗がホルダ3に一定期間経過毎に作用する。第1チップ2aの切削時の切削抵抗は、第2チップ2bの切削時の切削抵抗より大きく設定される。第1チップ2aの切刃4の強度は、第2チップ2bの切刃4の強度より大きく設定される。これによって第1チップ2aである刃先強化型チップ2aは、第2チップ2bである切味重視型チップ2bよりも切削時の切削抵抗が大きくなる。したがって切削時のホルダ3に作用する切削抵抗も、刃先強化型チップ2の切削時の方が、切味重視型チップ2bの切削時よりも大きくなるので、ホルダ3に作用する切削抵抗が切削するチップ2に起因して異なるようにすることができる。したがってホルダ3には、一定期間経過毎に切削抵抗が作用するが、作用する切削抵抗の大きさは異なるので、ホルダ3に作用する切削抵抗に基づいて、規則的な振動の発生を抑制することができる。これによってホルダ3にチップ2からの切削抵抗に基づくびびりおよび共振を抑制することができる。また本実施の形態では、チップ2は、ホルダ3に等間隔に設けられるので、ホルダ3の肉厚を均等にすることができ、局部的にホルダ3の剛性が低下して破損することを確実に防止することができる。
また本実施の形態では、複数のチップ2は、切削時の切刃4の回転軌跡が互いに等しくなるように装着される。回転軌跡が等しい場合であっても、前述したようにホルダ3に作用する切削抵抗がチップ2によって異なるので、規則的な振動の発生を抑制することができる。また回転軌跡が等しいので、被削材を高精度に所望の形状に加工することができる。またこのように回転軌跡が等しい場合であっても、前述の第1チップ2aおよび第2チップ2bを用いることによって、切削抵抗が第1チップ2aと第2チップ2bとで異なるので、共振を確実に防止することができる。
さらに本実施の形態では、第1チップ2aは、ランド20の幅寸法T1が、第2チップ2bのランド20の幅寸法T2と異なる。第1チップ2aおよび第2チップ2bのランド20の幅寸法Tを変更することによって、第1チップ2aと第2チップ2bとの切刃4の強度を変更することができる。第1チップ2aのランド20の幅寸法T1は、第2チップ2bのランド20の幅寸法T2より、たとえば2倍以上5倍以下に設定される。これによって第1チップ2aの切削抵抗と、第2チップ2bとの切削抵抗とが確実に異なり、切削抵抗が一定の期間経過毎にホルダ3に作用した場合であっても規則的な振動が生じることを防ぐことができる。したがって第1チップ2aおよび第2チップ2bの切削抵抗を、ランド20の幅寸法Tに基づいて所望の値に変更して、ホルダ3に作用する切削抵抗を制御することができる。これによってより効果的にホルダ3の規則的な振動の発生を抑制することができる。
また切削工具1は、ホルダ3が小径であり、複数のチップ2が設けられる、いわゆる小径多刃エンドミルである場合、ホルダ3に規則的な振動に基づく共振によって損傷が生じやすいが、前述のような2種類のチップ2を単に装着するだけで、共振を簡単に防止することができる。これによって小径のホルダ3が損傷することを防いで、小径多刃エンドミ
ルによる被削材の高速加工が可能となる。
次に、本発明の第2の実施の形態の切削工具1Aに関して説明する。図7は、本実施の形態の切削工具1Aを構成する第3チップ21および第4チップ22の一部を拡大して示す側面図である。図7では、理解を容易にするために、第3チップ21を実線で示し、第4チップ22を破線で示す。本実施の形態では、ホルダ3に装着される第3チップ21および第4チップ22にはランド20は形成されず、第3チップ21と第4チップ22とは逃げ角βおよびすくい角γが互いに異なる。
第3チップ21の逃げ角β1と第4チップ22の逃げ角β2とが異なり、第3チップ21の逃げ角β1が第4チップ22の逃げ角β2より大きくなるように構成される。第3チップ21のすくい角γ1と第4チップ22のすくい角γ2とが異なり、第3チップ21のすくい角γ1が第4チップ22のすくい角γ2より大きくなるように構成される。したがって第4チップ22は、刃先が第3チップ21より強化された、いわゆる刃先強化型チップ22となる。また第3チップ21は、逃げ角βおよびすくい角γが大きいので切れ味を向上した、いわゆる切味重視型チップ21となる。
このように本実施の形態では、第3チップ21は、逃げ角β1が、第4チップ22の逃げ角β2と異なる。第3チップ21および第4チップ22の逃げ角βを変更することによって、第3チップ21と第4チップ22との切刃4の強度を変更することができる。同様に、第3チップ21は、すくい角γ1が、第4チップ22のすくい角γ2と異なる。第3チップ21および第4チップ22のすくい角γを変更することによって、第3チップ21と第4チップ22との切刃4の強度を変更することができる。
第3チップ21のすくい角β1は、第4チップ22の逃げ角β2より、たとえば2倍以上5倍以下に設定される。これによって第3チップ21の切削抵抗と、第4チップ22との切削抵抗とが確実に異なり、かつ切削抵抗が一定の期間期間毎にホルダ3に作用した場合であっても規則的な振動が生じることを防ぐことができる。
また第3チップ21のすくい角γ1は、第4チップ22のすくい角γ2より、たとえば2倍以上5倍以下に設定される。これによって、第3チップ21の切削抵抗と、第4チップ22との切削抵抗とが確実に異なり、かつ切削抵抗が一定の期間経過毎にホルダ3に作用した場合であっても規則的な振動が生じることを防ぐことができる。
また本実施の形態のように、逃げ角βおよびすくい角γの両方が互いに異なるので、さらに切削抵抗を確実に異なるように第3チップ21および第4チップ22を構成することができる。切削抵抗が一定の期間経過毎にホルダ3に作用した場合であっても規則的な振動が生じることを防ぐことができる。
次に、本発明の第3の実施の形態の切削工具1Bに関して説明する。図8は、本実施の形態の切削工具1Bを構成する第5チップ23および第6チップ24の一部を拡大して示す側面図である。図8では、理解を容易にするために、第5チップ23を実線で示し、第6チップ24を破線で示す。本実施の形態では、ホルダ3に装着される第5チップ23および第6チップ24にはランド20は形成されず、第3チップ21と第4チップ22とは切刃4の形状が互いに異なる。
第5チップ23と第6チップ24とは切刃23a,24aの形状が異なり、第5チップ23の切刃23aは尖鋭状であり、第6チップ24の切刃24aは予め定める曲率半径の円弧に沿って延びる丸み状に形成される。したがって第6チップ24は、切刃24aが第5チップ23より強化された、いわゆる刃先強化型チップ24となる。また第5チップ2
3は、切刃23aが尖鋭状であるので切れ味を向上した、いわゆる切味重視型チップ23となる。
このように本実施の形態では、切刃23a,24aの形状が互いに異なる。第5チップ23および第6チップ24の切刃23a,24aの形状を変更することによって、第5チップ23と第6チップ24との切刃23a,24aの強度を変更することができる。これによって第5チップ23の切削抵抗と、第6チップ24との切削抵抗とが確実に異なり、かつ切削抵抗が一定の期間経過毎にホルダ3に作用した場合であっても規則的な振動が生じることを防ぐことができる。また本実施の形態では、切刃23a,24aは尖鋭状と丸み状と2種類であるが、これに限ることはなく、面取り状であってもよく、これらの組合わせであってもよい。
次に、本発明の第4の実施の形態の切削工具1Cに関して説明する。図9は、本実施の形態の切削工具1Cを拡大して示す正面図である。本実施の形態では、第1チップ2aの切削時の切刃4の回転軌跡は、第2チップ2bの切削時の切刃4の回転軌跡と異なる点に特徴を有する。
第1チップ2aの一方または他方の第1切刃4aは、ホルダ3の外周面から半径方向外方Y2に、予め定める突出量P1で突出する。第2チップ2bの一方または他方の第1切刃4aは、ホルダ3の外周面から半径方向外方Y2に、予め定める突出量P2(図示せず)で突出する。本実施の形態では、第1チップ2aの前記突出量P1は、第2チップ2bの前記突出量P2より大きくなるように構成される。したがって第1チップ2aと第2チップ2bとの切削時の切刃4の回転軌跡は、互いに異なる。
前述したように第1チップ2aは、切刃強化型チップ2であるので、突出量P1が大きくなっても、切削抵抗によって第1チップ2aが破損することを防ぐことができる。また第2チップ2bは、切味重視型チップ2bであるので、突出量P2を可及的に小さくすることによってチップ2が破損することを防止することができる。
このように、第1チップ2aと第2チップ2bとは、切削時の切刃4の回転軌跡と異なるので、回転軌跡がホルダ3半径方向外方にある第1チップ2aは、回転軌跡がホルダ3半径方向内方にある第2チップ2bよりも、切削抵抗を大きくすることができる。回転軌跡がホルダ3半径方向外方にある第1チップ2aを、強度が大きい刃先強化型チップ2を用いることによって、チップ2の切削時の欠損を防止することができる。また第1チップ2aと第2チップ2bとの切削抵抗の差は、回転軌跡が等しい場合よりも大きくすることができる。したがってより効果的にホルダ3の共振の発生を抑制することができる。
また本実施の形態では、複数種類のチップ2を用いて、突出量をチップ2の強度に応じて変更するように構成してもよい。これによってホルダ3に与えられる切削抵抗が変化し、規則的な振動の発生を抑制することができる。複数種類のチップ2を用いて、突出量を変化させる場合、隣接するチップ2の突出量との差は、切刃4の強度に応じて設定することが好ましい。これによって、チップ2が破損することを可及的に防ぐことができる。
前述の各実施の形態では、複数のチップ2のうち2つのチップ2の構成を残余のチップ2の構成と異なるように構成されるが、これに限ることはなく、少なくとも1つのチップ2を他のチップ2と切削抵抗が異なるように構成することによって、同様の効果を達成することができる。また前述の各実施の形態では、2種類のチップ2を用いることによってチップ2の管理が容易となるが、2種類に限ることはなく、3種類以上であってもよい。
また前述の実施の各形態では、ホルダとチップとは別体に設けられているが、ホルダと
チップとを一体に構成してもよい。したがって切削工具は、工具本体と、工具本体の周方向に等間隔をあけて設けられ、工具本体の外周部から突出する切刃がそれぞれ形成される複数の切刃部とを含むように構成され、工具本体を軸線まわりに回転させて被削材を切削する場合、複数の切刃部のうち、少なくともいずれか1つの切刃部の切刃の強度は、残余の切刃部の切刃の強度より大きくなるように構成される。このような構成であっても、前述の実施の各形態と同様の作用および効果を達成することができる。
第1の実施の形態の切削工具1を拡大して示す正面図である。 切削工具1の一部を拡大して示す側面図である。 第1チップ2aを示す斜視図である。 第1チップ2aの一部を拡大して示す側面図である。 第2チップ2bを示す斜視図である。 第2チップ2bの一部を拡大して示す側面図である。 切削工具1Aを構成する第3チップ21および第4チップ22の一部を拡大して示す側面図である。 切削工具1Bを構成する第5チップ23および第6チップ24の一部を拡大して示す側面図である。 切削工具1Cを拡大して示す正面図である。
符号の説明
1 切削工具
2 チップ
2a 第1チップ
2b 第2チップ
3 ホルダ
4 切刃
20 ランド
21 第3チップ
22 第4チップ
23 第5チップ
24 第6チップ

Claims (3)

  1. 略円柱状に形成され、軸線まわりに回転されるホルダと、
    ホルダ周方向に等間隔をあけて着脱可能であり、前記ホルダに装着された状態でホルダの外周部から突出する切刃がそれぞれ形成される複数の種類のスローアウェイチップとを含む切削工具であって、
    複数の種類のスローアウェイチップのうち、少なくともいずれか1種類のスローアウェイチップの切削時の切削抵抗は、残余の種類のスローアウェイチップの切削時の切削抵抗より大きく、
    複数の種類のスローアウェイチップは、切削時の切刃の回転軌跡がホルダ半径方向外方にある種類のスローアウェイチップと切削時の切刃の回転軌跡がホルダ半径方向内方にある種類のスローアウェイチップとを含み、
    切削時の切刃の回転軌跡がホルダ半径方向外方にある種類のスローアウェイチップは、切削時の切刃の回転軌跡がホルダ半径方向内方にある種類のスローアウェイチップよりも強度が大きい種類のスローアウェイチップであり、
    切削時の切刃の回転軌跡がホルダ半径方向外方にある種類のスローアウェイチップのランドの幅寸法は、切削時の切刃の回転軌跡がホルダ半径方向内方にある種類のスローアウェイチップのランドの幅寸法の2倍以上5倍以下に設定されることを特徴とする切削工具。
  2. 複数の種類のスローアウェイチップのうち、少なくともいずれか1種類のスローアウェイチップは、すくい角および逃げ角のうち、少なくともいずれか1つが、残余の種類のスローアウェイチップと異なることを特徴とする請求項1に記載の切削工具。
  3. 略円柱状に形成され、軸線まわりに回転される本体と、
    本体の周方向に等間隔をあけて設けられ、本体の外周部から突出する切刃がそれぞれ形成される複数の切刃部とを含む切削工具であって、
    本体を軸線まわりに回転させて被削材を切削する場合、複数の切刃部のうち、少なくともいずれか1つの切刃部による切削時の切削抵抗は、残余の切刃部による切削時の切削抵抗より大きく、
    複数の切刃部は、切削時の切刃の回転軌跡が本体の半径方向外方にある切刃部と切削時の切刃の回転軌跡が本体の半径方向内方にある切刃部とを含み、
    切削時の切刃の回転軌跡が本体の半径方向外方にある切刃部は、切削時の切刃の回転軌跡が本体の半径方向内方にある切刃部よりも強度が大きく、
    切削時の切刃の回転軌跡が本体の半径方向外方にある切刃部のランドの幅寸法は、切削時の切刃の回転軌跡が本体の半径方向内方にある切刃部のランドの幅寸法の2倍以上5倍以下に設定されることを特徴とする切削工具。
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