JP6507976B2 - イミダゾール−2−カルボン酸エステル誘導体又はその塩の製造方法 - Google Patents
イミダゾール−2−カルボン酸エステル誘導体又はその塩の製造方法 Download PDFInfo
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- 0 **1C(C(*)=O)=*C=C1 Chemical compound **1C(C(*)=O)=*C=C1 0.000 description 1
- VOVSGDHNTLQOPN-UHFFFAOYSA-N CC[O](C)C(c1ncc[n]1Cc1ccccc1)=O Chemical compound CC[O](C)C(c1ncc[n]1Cc1ccccc1)=O VOVSGDHNTLQOPN-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 1
Description
(1) −45℃〜10℃の条件下で、一般式(I)で示されるイミダゾール誘導体又はその塩とトリエチルアミンとを、一般式(II)で示されるクロロギ酸エステル誘導体とアセトニトリルの混合液に添加する添加工程と、
上記イミダゾール誘導体又はその塩と上記クロロギ酸エステル誘導体とを、上記トリエチルアミンの存在下で反応させ、一般式(III)で示されるイミダゾール−2−カルボン酸エステル誘導体又はその塩を得る反応工程と、
を備える、上記一般式(III)で示されるイミダゾール−2−カルボン酸エステル誘導体又はその塩の製造方法。
(2) 上記クロロギ酸エステル誘導体の量は、上記イミダゾール誘導体又はその塩に対して1.8〜3モル当量である、上記(1)記載の製造方法。
(3) 上記添加工程では、上記イミダゾール誘導体又はその塩と上記トリエチルアミンとを、−20℃〜10℃の条件下で添加し、上記反応工程では、上記イミダゾール誘導体又はその塩と上記クロロギ酸エステル誘導体とを、0〜30℃の条件下で反応させる、上記(1)又は(2)記載の製造方法。
(4) 上記添加工程で使用する上記イミダゾール誘導体又はその塩の量は、50g以上である、上記(1)〜(3)のいずれか一項記載の製造方法。
(5) R1は、メチル基、エチル基、プロピル基又はベンジル基であり、R2は、メチル基、エチル基又はイソブチル基である、上記(1)〜(4)のいずれか一項記載の製造方法。
検出:UV検出器(254nm)
カラム:YMC製YMC−Pack Pro C18 RS 250×4.6mmI.D.S−5μm
カラム温度:40℃
移動相:A液 20mMリン酸二水素ナトリウム水溶液
B液 アセトニトリル
展開条件:A/B=80/20(0〜5分)
80/20−35/65(15〜20分、リニアグラジエント)
流速:1.0mL/分
注入量:10μL
100mLの三ツ口フラスコ内をアルゴン雰囲気に置換した後、アセトニトリル22mL、1−メチル−1H−イミダゾール3.3g及び表1に示した量のトリエチルアミンを加えて−20℃に冷却した。この溶液に、表1に示した量のクロロギ酸エチルをアセトニトリル8mLに溶解した溶液を、表1に示した添加時間で加えた。その後、室温で表1に示した反応時間撹拌した。反応液にエタノール20mL及び水10mLを加えて析出物を溶解し、均一となった溶液から1mLを採取した。採取した溶液をアセトニトリルで1000倍に希釈してHPLC分析を行い、収率を算出した。結果を表2に示す。
1000mLの三ツ口フラスコ内をアルゴン雰囲気に置換した後、アセトニトリル200mL、1−メチル−1H−イミダゾール50g及び表1に示した量のトリエチルアミンを加えて−20℃に冷却した。この溶液に、表1に示した量のクロロギ酸エチルをアセトニトリル75mLに溶解した溶液を、表1に示した添加時間で加えた。その後、室温で表1に示した反応時間撹拌した。反応液にエタノール100mL及び水100mLを加えて析出物を溶解し、均一となった溶液から1mLを採取した。採取した溶液をアセトニトリルで1000倍に希釈してHPLC分析を行い、収率を算出した。結果を表2に示す。
2000mLの三ツ口フラスコ内をアルゴン雰囲気に置換した後、アセトニトリル400mL、1−メチル−1H−イミダゾール100g及び表1に示した量のトリエチルアミンを加えて−20℃に冷却した。この溶液に、表1に示した量のクロロギ酸エチルをアセトニトリル150mLに溶解した溶液を、表1に示した添加時間で加えた。その後、室温で表1に示した反応時間撹拌した。反応液にエタノール200mL及び水200mLを加えて析出物を溶解し、均一となった溶液から1mLを採取した。採取した溶液をアセトニトリルで1000倍に希釈してHPLC分析を行い、収率を算出した。結果を表2に示す。
100mLの三ツ口フラスコ内をアルゴン雰囲気に置換した後、アセトニトリル22mL及び表1に示した量のクロロギ酸エチルを加えて−20℃に冷却した。この溶液に、1−メチル−1H−イミダゾール3.3g及び表3に示した量のトリエチルアミンをアセトニトリル8mLに溶解した溶液を、表3に示した添加時間で加えた。その後、室温で表3に示した反応時間撹拌した。反応液にエタノール20mL及び水10mLを加えて析出物を溶解し、均一となった溶液から1mLを採取した。採取した溶液をアセトニトリルで1000倍に希釈してHPLC分析を行い、収率を算出した。結果を表4に示す。
1000mLの三ツ口フラスコ内をアルゴン雰囲気に置換した後、アセトニトリル200mL及び表3に示した量のクロロギ酸エチルを加えて−20℃に冷却した。この溶液に、1−メチル−1H−イミダゾール50g及び表3に示した量のトリエチルアミンをアセトニトリル75mLに溶解した溶液を、表3に示した添加時間で加えた。その後、室温で表3に示した反応時間撹拌した。反応液にエタノール100mL及び水100mLを加えて析出物を溶解し、均一となった溶液から1mLを採取した。採取した溶液をアセトニトリルで1000倍に希釈してHPLC分析を行い、収率を算出した。結果を表4に示す。
2000mLの三ツ口フラスコ内をアルゴン雰囲気に置換した後、アセトニトリル400mL及び表3に示した量のクロロギ酸エチルを加えて−20℃に冷却した。この溶液に、1−メチル−1H−イミダゾール100g及び表3に示した量のトリエチルアミンをアセトニトリル150mLに溶解した溶液を、表3に示した添加時間で加えた。その後、室温で表3に示した反応時間撹拌した。反応液にエタノール200mL及び水200mLを加えて析出物を溶解し、均一となった溶液から1mLを採取した。採取した溶液をアセトニトリルで1000倍に希釈してHPLC分析を行い、収率を算出した。結果を表4に示す。
クロロギ酸エチルのアセトニトリル溶液に、1−メチル−1H−イミダゾール及びトリエチルアミンのアセトニトリル溶液を添加する方法での1−メチル−1H−イミダゾール−2−カルボン酸エチルの製造において、クロロギ酸エチル及びトリエチルアミンの当量の効果を評価するため、表5に示す条件で反応を行った。100mLの三ツ口フラスコ内をアルゴン雰囲気に置換した後、アセトニトリル22mL及び表5に示した量のクロロギ酸エチルを加えて−20℃に冷却した。この溶液に、1−メチル−1H−イミダゾール3.3g及び表5に示した量のトリエチルアミンをアセトニトリル8mLに溶解した溶液を、表5に示した添加時間で加えた。その後、室温で表5に示した反応時間撹拌した。反応液にエタノール20mL及び水10mLを加えて析出物を溶解し、均一となった溶液から1mLを採取した。採取した溶液をアセトニトリルで1000倍に希釈してHPLC分析を行い、収率を算出した。結果を表5に示す。
クロロギ酸エチルのアセトニトリル溶液に、1−メチル−1H−イミダゾール及びトリエチルアミンのアセトニトリル溶液を添加する方法での1−メチル−1H−イミダゾール−2−カルボン酸エチルの製造において、塩基の種類による効果を評価するため、表6に示す条件で反応を行った。100mLの三ツ口フラスコ内をアルゴン雰囲気に置換した後、アセトニトリル22mL及び表6に示した量のクロロギ酸エチルを加えて−20℃に冷却した。この溶液に、1−メチル−1H−イミダゾール3.3g及び表5に示した塩基をアセトニトリル8mLに溶解した溶液を、表6に示した添加時間で加えた。その後、室温で表6に示した反応時間撹拌した。反応液にエタノール20mL及び水10mLを加えて析出物を溶解し、均一となった溶液から1mLを採取した。採取した溶液をアセトニトリルで1000倍に希釈してHPLC分析を行い、収率を算出した。結果を表6に示す。
クロロギ酸エチルのアセトニトリル溶液に、1−メチル−1H−イミダゾール及びトリエチルアミンのアセトニトリル溶液を添加する方法での1−メチル−1H−イミダゾール−2−カルボン酸エチルの製造において、溶媒の効果を評価するため、表7に示す条件で反応を行った。100mLの三ツ口フラスコ内をアルゴン雰囲気に置換した後、表7に示した溶媒22mL及び表7に示した量のクロロギ酸エチルを加えて−20℃に冷却した。この溶液に、1−メチル−1H−イミダゾール3.3g及び表7に示した量のトリエチルアミンを表7に示した溶媒8mLに溶解した溶液を、表7に示した添加時間で加えた。その後、室温で表7に示した反応時間撹拌した。反応液にエタノール20mL及び水10mLを加えて析出物を溶解し、均一となった溶液から1mLを採取した。採取した溶液をアセトニトリルで1000倍に希釈してHPLC分析を行い、収率を算出した。結果を表7に示す。
クロロギ酸エチルのアセトニトリル溶液に1−メチル−1H−イミダゾール及びトリエチルアミンのアセトニトリル溶液を添加する方法での1−メチル−1H−イミダゾール−2−カルボン酸エチルの製造において、添加温度及び反応温度の効果を評価するため、表8に示す条件で反応を行った。100mLの三ツ口フラスコ内をアルゴン雰囲気に置換した後、アセトニトリル22mL及び表8に示した量のクロロギ酸エチルを加えて冷却した。この溶液に、1−メチル−1H−イミダゾール3.3g及び表8に示した量のトリエチルアミンをアセトニトリル8mLに溶解した溶液を、表8に示した添加温度の範囲で加えた。その後、表8に示した反応温度で表8に示した反応時間撹拌した。反応液にエタノール20mL及び水10mLを加えて析出物を溶解し、均一となった溶液から1mLを採取した。採取した溶液をアセトニトリルで1000倍に希釈してHPLC分析を行い、収率を算出した。結果を表8に示す。
MS m/z [M+H]+:141.
1H−NMR(400MHz,CDCl3)δ(ppm):1.41(3H,s),4.02(3H,s),7.04(1H,s),7.15(1H,s).
MS m/z [M+H]+:183.
1H−NMR(400MHz,CDCl3)δ(ppm):1.01(6H,d,J=6.8Hz),2.15(1H、m),4.02(3H,s),4.13(2H,d,J=6.8Hz),7.03(1H,s),7.16(1H,s).
MS m/z [M+H]+:169.
1H−NMR(400MHz,CDCl3)δ(ppm):1.44(3H,t,J=7.2Hz),1.45(3H,t,J=7.2Hz),4.41(2H,q,J=7.2Hz),4.46(2H,q,J=7.2Hz),7.10(1H,s),7.15(1H,s).
MS m/z [M+H]+:183.
1H−NMR(400MHz,CDCl3)δ(ppm):0.94(3H,t,J=7.7Hz),1.43(3H,t,J=7.2Hz),1.84(2H,dq,J=7.2,7.2Hz),4.38(2H,q,J=7.7Hz),4.40(2H,q,J=7.2Hz),7.07(1H,s),7.15(1H,s).
MS m/z [M+H]+:231.
1H−NMR(400MHz,CDCl3)δ(ppm):1.41(3H,t,J=6.5Hz),4.44(2H,q,J=6.5Hz),5.64(2H,s),7.06(1H,s),7.17−7.37(6H,m).
Claims (5)
- −45℃〜10℃の条件下で、一般式(I)で示されるイミダゾール誘導体又はその塩とトリエチルアミンとを、一般式(II)で示されるクロロギ酸エステル誘導体とアセトニトリルの混合液に添加する添加工程と、
前記イミダゾール誘導体又はその塩と前記クロロギ酸エステル誘導体とを、前記トリエチルアミンの存在下で反応させ、一般式(III)で示されるイミダゾール−2−カルボン酸エステル誘導体又はその塩を得る反応工程と、
を備える、前記一般式(III)で示されるイミダゾール−2−カルボン酸エステル誘導体又はその塩の製造方法。
- 前記クロロギ酸エステル誘導体の量は、前記イミダゾール誘導体又はその塩に対して1.8〜3モル当量である、請求項1記載の製造方法。
- 前記添加工程では、前記イミダゾール誘導体又はその塩と前記トリエチルアミンとを、−20℃〜10℃の条件下で添加し、前記反応工程では、前記イミダゾール誘導体又はその塩と前記クロロギ酸エステル誘導体とを、0〜30℃の条件下で反応させる、請求項1又は2記載の製造方法。
- 前記添加工程で使用する前記イミダゾール誘導体又はその塩の量は、50g以上である、請求項1〜3のいずれか一項記載の製造方法。
- R1は、メチル基、エチル基、プロピル基又はベンジル基であり、R2は、メチル基、エチル基又はイソブチル基である、請求項1〜4のいずれか一項記載の製造方法。
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JP2017066077A JP2017066077A (ja) | 2017-04-06 |
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