JP6507759B2 - 調湿装置 - Google Patents

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本発明は、調湿装置に関する。
調湿装置の一形式として、特許文献1に示されているものが知られている。特許文献1の図1に示されているように、除加湿装置100は、送風機2および送風機2によって送風される空気を加湿または除湿する吸着モジュール3を備えている。吸着モジュール3は、ペルチェ素子30および吸着素子31によって構成されている。吸着素子31は、ペルチェ素子30によって冷却されることにより、水分を吸着する吸着量が増加する。これにより、吸着素子31が空気中の水分を吸着するため、空気が除湿される。一方、吸着素子31は、ペルチェ素子30によって加熱されることにより、吸着量が減少する。これにより、吸着素子31に吸着されている水分が空気中に放出されるため、空気が加湿される。水分を吸着するために吸着素子31に用いられた空調用吸着材34は、例えばゼオライトである。また、除加湿装置100は、温度調節モジュール4をさらに備えている。温度調節モジュール4は、吸着素子31の加熱が行われているときに、ペルチェ素子30によって冷却されるとともに、加湿された空気を通過させる温度調整用フィン43を備えている。吸着素子31によって加湿された空気は、温度調整用フィン43を通過するときに冷却される。これにより、加湿された空気の温度上昇が抑制される。
特許5239717号公報
しかしながら、吸着材であるゼオライトは、一般的に水分を吸着する速度は比較的速いが、水分を放出する速度が比較的遅い。これに対して、単位時間における水分の放出量を増加させるために、吸着材の量を増加させることは、調湿装置全体が大型化する。さらに、吸着剤をペルチェ素子30によって加熱を行う場合、ペルチェ素子30の電熱面から吸着剤への熱伝導を利用している。しかし、ゼオライトの熱伝導率が比較的低いことにより、ゼオライトを十分に温度に上昇させる時間が比較的長いため、単位時間における水分の放出量が比較的低くなる。これに対して、単位時間における水分の放出量を増加させるために、吸着材の量をさらに増加させることは、調湿装置全体がさらに大型化する。
そこで、本発明は、上述した問題を解消するためになされたもので、調湿装置の小型化を図ることを目的とする。
上記の課題を解決するため、本発明の調湿装置は、第一空間と第二空間とを連通する流路と、第一空間の空気を流路に導入し、流路に導入された空気を第二空間に導出する送風部と、流路に配設され、流路に導入された空気の加湿または除湿を行う調湿部と、調湿部と電気的に接続され、調湿部の通電を行う通電部と、送風部を少なくとも制御する制御部と、を備えた調湿装置であって、調湿部は、非通電状態である場合、流路に導入された空気の水分を吸着し、通電状態である場合、非通電状態であるときに吸着した水分を流路に導入された空気に放出する導電性高分子材料を用いて形成され、制御部は、送風部によって第一空間の空気を流路に導入し、かつ、通電部によって調湿部を通電状態にして、流路に導入された空気に対して調湿部に吸着している水分を放出させることにより、流路に導入された空気の加湿を行うとともに、加湿をされた空気を送風部によって第二空間に導出する加湿モードを有する加湿制御部と、送風部によって第一空間の空気を流路に導入し、かつ、通電部によって調湿部を非通電状態にして、流路に導入された空気の水分を調湿部に吸着させることにより、流路に導入された空気の除湿を行うとともに、除湿をされた空気を送風部によって第二空間に導出する除湿モードを有する除湿制御部と、を備えている。
これによれば、導電性高分子材料を用いて形成された調湿部が、流路に導入された空気の加湿または除湿を行う。導電性高分子は、ゼオライトやシリカゲルと比べて、一般的に水分を吸着する速度および水分を放出する速度の両方とも速い。よって、調湿部がゼオライトやシリカゲルを用いて形成されている場合に比べて、導電性高分子材料を用いて形成された調湿部は、単位時間における水分の吸着量および水分の放出量を増加させることができる。よって、調湿部が比較的小さい場合においても、単位時間における水分の吸着量および水分の放出量を確保することができるため、調湿部ひいては調湿装置の小型化を図ることができる。
本発明の第一実施形態に係る調湿装置がベッドにと取り付けられている状態を示す側面図である。 図1に示す調湿装置およびベッドの横断面図である。 図2に示す調湿部および通電部の概要を示す斜視図である。 図3に示すフィルムの部分拡大図である。 図2に示す熱交換部の概要を示す斜視図である。 図5に示すシートの縦断面図である。 図6に示す潜熱蓄熱材の特性を示す図である。 図2に示すVIII−VIII線に沿った調湿装置の断面図である。 図2に示す調湿装置のブロック図である。 図2に示す調湿装置が加湿モードにて動作した場合を示す図である。 図2に示す調湿装置が加湿モードにて動作した場合において、流路に導入された空気が流路に沿って流通したときにおける空気の温度変化を示す図である。 図2に示す調湿装置が加湿準備モードにて動作した場合を示す図である。 図2に示す調湿装置が除湿モードにて動作した場合を示す図である。 図2に示す調湿装置が除湿準備モードにて動作した場合を示す図である。 本発明の第二実施形態に係る調湿装置のブロック図である。 図15に示す制御部に記憶されている第一マップである。 図15に示す制御部に記憶されている第二マップである。 本発明の第三実施形態に係る調湿装置がベッドに取り付けられている状態を示す側面図である。 図18に示す調湿装置のブロック図である。 本発明の第四実施形態に係る調湿装置のブロック図である。 本発明の第五実施形態に係る調湿装置のブロック図である。 本発明の第六実施形態に係る調湿装置のブロック図である。 本発明の第七実施形態に係る調湿装置の横断面図である。 図23に示す調湿装置のブロック図である。 本発明の第八実施形態に係る調湿装置の横断面図である。 本発明の各実施形態の第二変形例に係る調湿装置の横断面図である。 図26に示す調湿装置の部分拡大図である。 本発明の各実施形態の第五変形例に係る調湿装置のブロック図である。 本発明の第一実施形態乃至第七実施形態の第一変形例に係る調湿装置の横断面図である。 本発明の第一実施形態乃至第七実施形態の第二変形例に係る調湿装置の横断面図であり、調湿装置が加湿モードにて動作している状態を示している。 図30に示すXXXI−XXXI線に沿った調湿装置の断面図である。 図30に示す調湿装置が加湿準備モードにて動作している状態を示している。 本発明の第一実施形態乃至第七実施形態の第三変形例に係る調湿装置の横断面図であり、調湿装置が加湿モードにて動作している状態を示している。 図33に示す調湿装置の横断面図であり、調湿装置が加湿準備モードにて動作している状態を示している。 本発明の第一実施形態乃至第七実施形態の第三変形例に係る調湿装置の潜熱蓄熱材の特性を示す図であり、室温が15℃であるときに、調湿装置が加湿モードにて運転した場合における熱交換部の温度変化を表している。 図35の調湿装置の潜熱蓄熱材の特性を示す図であり、室温が20℃であるときに、調湿装置が加湿モードにて運転した場合における熱交換部の温度変化を表している。 図35の調湿装置の潜熱蓄熱材の特性を示す図であり、室温が25℃であるときに、調湿装置が加湿モードにて運転した場合における熱交換部の温度変化を表している。 本発明の第一実施形態乃至第七実施形態の第五変形例に係る調湿装置が、車両に取り付けられている状態を示す概要図である。 本発明の各実施形態および各変形例に係る調湿装置の調湿部の一の変形例を示す図である。 本発明の各実施形態および各変形例に係る調湿装置の調湿部の他の変形例を示す図である。 本発明の各実施形態および各変形例に係る調湿装置のフィルムの一の変形例を示す断面図である。 本発明の各実施形態および各変形例に係る調湿装置のフィルムの他の変形例を示す図である。 本発明の第一実施形態乃至第七実施形態に係る調湿装置のケースの一変形例を示す図である。 本発明の各実施形態および各変形例に係る調湿装置の調湿部の一変形例を示す図である。
以下、本発明による調湿装置1の第一実施形態について説明する。なお、本明細書においては説明の便宜上、図1における上側および下側をそれぞれ調湿装置1の上方および下方とし、同じく左側および右側をそれぞれ調湿装置1の前方および後方とし、同じく紙面手前側および紙面奥側を、それぞれ調湿装置1の右方および左方として説明する。
調湿装置1は、使用者Aの就寝する第二空間S2(後述する)を加湿または除湿するものである。調湿装置1は、就寝している使用者Aの特に頭部の周囲の空間を加湿または除湿する。調湿装置1は、図1および図2に示すように、ベッドBに取り付けられている。ベッドBは、フレーム部B1、脚部B2およびヘッドボード部B3を備えている。また、フレーム部B1にはマットレスMが敷かれている。ヘッドボード部B3は、マットレスM上の使用者Aの就寝する第二空間S2(後述する)に向けて開口するとともに、ヘッドボード部B3を貫通する貫通穴B3aが形成されている。調湿装置1は、第二連通部12(後述する)が貫通穴B3aと連通するように、ヘッドボード部B3に取り付けられている。
調湿装置1は、図2に示すように、ケース10、送風装置20(本発明の送風部に相当)、調湿部30、通電部40、熱交換部50、第一遮断装置60(本発明の第一遮断部に相当)、第二遮断装置70(本発明の第二遮断部に相当)および調湿装置1を統括制御する制御装置80(本発明の制御部に相当)を備えている。
ケース10は、内部に空気を流通させる流路Lを有し、左右方向に沿って延びる筒状に形成されている。流路Lは、流路Lとケース10外部とをそれぞれ連通する第一連通部11、第二連通部12および第三連通部13を備えている。第一連通部11は、ケース10の右端部に形成され、流路Lからケース10の右側の空間である第一空間S1に向かって開口する。第二連通部12は、ケース10の側壁に形成され、流路Lから貫通穴B3aを介してマットレスM上の使用者Aの就寝する空間である第二空間S2に向けて開口する。第三連通部13は、ケース10の左端部に形成され、流路Lからケース10の左側の空間である第三空間S3に向かって開口する。第一空間S1乃至第三空間S3は、ベッドBが設置された同じ部屋内の空間である。流路Lは、各連通部11,12,13を介して、第一空間S1、第二空間S2および第三空間S3をそれぞれ連通する。流路Lには、第一連通部11と第二連通部12との間にて、ケース10の右側から左側に向かって順に、送風装置20、調湿部30、熱交換部50が配設されている。また、調湿装置1が第二空間S2の加湿または除湿を行う場合における流路Lの空気の流れる方向において、熱交換部50が、調湿部30より下流側に位置するように配設されている。
送風装置20は、第一連通部11に配設され、流路Lに第一空間S1の空気を導入し、導入された空気を第二空間S2に導出するものである。送風装置20は、例えば軸流ファンである。送風装置20は、制御装置80と電気的に接続され、制御装置80から送信される制御指令値に従って駆動する。なお、送風装置20は、PWM制御されているため、制御指令値は、デューティ比にて算出される。また、本第一実施形態において、送風装置20は、流路Lに第三空間S3の空気を導入し、導入された空気を第一空間S1に導出するようにも駆動される(後述する)。
調湿部30は、流路Lに配設され、流路Lに導入された空気の加湿または除湿を行うものである。調湿部30は、導電性高分子材料を用いて形成されている。導電性高分子材料は、非通電である場合、流路Lに導入された空気の水分を吸着し、通電状態である場合、非通電状態であるときに吸着した水分を流路Lに導入された空気に放出するものである。調湿部30への通電量が増加するにしたがって、調湿部30によって放出される水分の量が増加する。また、導電性高分子材料は、通電された場合にジュール熱が発生する。調湿部30への通電量が増加するにしたがって、ジュール熱による発熱量が増加するため、調湿部30の温度が高くなる。さらに、導電性高分子材料は、水分を吸着する場合に吸着熱が発生する。
調湿部30は、図3に示すように、導電性高分子材料を用いて形成された複数のフィルム31をそれぞれ所定距離離れて並べることにより形成されている。所定距離は、流路Lに導入された空気が流通可能な距離である。流路Lに導入された空気は、調湿部30を図中に示す矢印の方向に沿って流通する。フィルム31は、例えば、不織布に液状の導電性高分子を含浸させた後乾燥させることで形成されている。また、フィルム31は、図4に示すように、フィルム31の両面から突出する複数の凸形状31aを有するように形成されている。凸形状31aは、不織布を、例えばプレス加工することによって形成されている。
通電部40は、調湿部30と電気的に接続され、調湿部30の通電を行うものである。通電部40は、図1および図3に示すように、電線41、電源42および開閉器43を備えている。電線41は、図3に示すように、調湿部30のフィルム31それぞれの一端および他端に接続され、電源42と各フィルム31とを電気的に並列に接続するものである。電源42は、例えば蓄電池である。開閉器43は、電線41上に配設され、制御装置80から送信される制御指令値にしたがって電源42と調湿部30とを電気的に接続または遮断することで、調湿部30が通電されている通電状態と調湿部30が通電されていない非通電状態とを切り替えるものである。開閉器43は、非作動時に開路とするノーマルオープン型の開閉器である。開閉器43は、閉路することにより電源42と調湿部30とを電気的に接続する。一方、開閉器43は、開路することにより、電源42と調湿部30とを電気的に遮断する。
熱交換部50は、流路Lに配設され、流路Lに導入された空気に調湿部30から放出された熱を吸収するものである。熱交換部50は、本第一実施形態において、調湿部30によって流路Lに導入された空気に放出された熱を蓄える潜熱蓄熱材51aを用いて形成されている。潜熱蓄熱材51aは、例えば酢酸ナトリウム等の無機水和塩系潜熱蓄熱材である。熱交換部50は、図5に示すように、潜熱蓄熱材51aを用いて形成された複数のシート51をそれぞれ所定距離離れて並べることにより形成されている。所定距離は、流路Lに導入された空気が流通可能な距離である。流路Lに導入された空気は、熱交換部50を図中に示す矢印の方向に沿って流通する。シート51は、図6に示すように、潜熱蓄熱材51aを金属箔51bによって覆うことにより形成されている。また、潜熱蓄熱材51aは、図7に示すように、固体である状態から固体と液体が混在する状態に相転移する温度である融解点を、一般家庭における室温以上の第一融解温度MP1(例えば40℃)に設定されている。さらに、潜熱蓄熱材51aの熱容量やシート51の表面積等は、第一空間S1の空気の温度に対する第二空間S2に導出される空気の上昇温度が比較的小さくなるように設定されている(後述する)。
第一遮断装置60は、第二連通部12に配設され、第二連通部12を連通状態または遮断状態にするものである。第一遮断装置60は、図8に示すように、ケース10の外側から第二連通部12を覆う板状の第一蓋部61、および、第一蓋部61を回動可能に支持する第一ヒンジ部62を備えている。第一蓋部61は、流路L内の圧力値が第一遮断圧力値以下である場合、自重により第二連通部12を遮断状態(図2、図12および図14参照)にする。一方、第一蓋部61は、流路L内の圧力値が第一遮断圧力値より大きい場合、図8において破線にて示すように、反時計周りに回動して第二連通部12を連通状態(図10および図13参照)にする。第一遮断圧力値は正圧に設定されている。
第二遮断装置70は、第三連通部13に配設され、第三連通部13を連通状態または遮断状態にするものである。第二遮断装置70は、ケース10の内側から第三連通部13を覆う板状の第二蓋部71、および、第二蓋部71を回動可能に支持する第二ヒンジ部72を備えている。第二蓋部71は、流路L内の圧力値が第一遮断圧力値より小さい第二遮断圧力値以上である場合、自重により第三連通部13を遮断状態(図2、図10および図13参照)にする。一方、第二蓋部71は、流路L内の圧力値が第二遮断圧力値より小さい場合、第一遮断装置60と同様に回動することにより第三連通部13を連通状態(図12および図14参照)にする。第二遮断圧力値は、負圧に設定されている。
制御装置80は、図9に示すように、加湿制御部81および除湿制御部82を備えている。加湿制御部81は、第二空間S2の加湿を行うものである。加湿制御部81は、調湿装置1の運転モードとして、加湿モードHM1および加湿準備モードHM2を備えている。
加湿モードHM1は、第一空間S1から流路Lに導入された空気の加湿を行うとともに、加湿をされた空気を第二空間S2に導出する運転モードである。加湿モードHM1においては、送風装置20は、第一空間S1の空気を第一連通部11から流路Lに導入して、流路L内の圧力を第一圧力値とする第一駆動量R1にて駆動される。第一圧力値は、第二連通部12を連通状態かつ第三連通部13を遮断状態にする流路L内の圧力値であり、本第一実施形態においては、第一遮断圧力値より大きい圧力値に設定されている。
また、加湿モードHM1においては、調湿部30を通電状態にするように通電部40の開閉器43が閉路とされる。本第一実施形態においては、第一空間S1の空気の温度が25℃かつ相対湿度が40%である場合、第一空間S1から流路Lに導入された空気が加湿されて、第二空間S2に導出される空気の相対湿度をおよそ90%とするように、送風装置20の駆動量、調湿部30への通電量や調湿部30のフィルム31の表面積等が設定されている。
加湿準備モードHM2は、第三空間S3から流路Lに導入された空気の水分を調湿部30に吸着させて加湿モードHM1による加湿を行うための準備を行う運転モードである。加湿準備モードHM2においては、送風装置20は、流路Lの空気を第一連通部11から第一空間S1に導出して、流路L内の圧力を第二圧力値とする第二駆動量R2にて駆動される。第二圧力値は、第二連通部12を遮断状態かつ第三連通部13を連通状態にする流路L内の圧力値であり、本第一実施形態においては、第二遮断圧力値より小さい圧力値に設定されている。なお、このように第一圧力値および第二圧力値が設定されることにより、加湿モードHM1における送風装置20の駆動方向と加湿準備モードHM2における送風装置20の駆動方向とが異なる。
また、加湿準備モードHM2においては、調湿部30を非通電状態にするように通電部40の開閉器43が開路とされる。本第一実施形態においては、加湿モードHM1において調湿部30が放出する水分量が確保されるように、送風装置20の駆動量や後述する所定動作時間Tsが設定されている。
加湿制御部81は、第二空間S2の加湿を行う場合、加湿モードHM1と加湿準備モードHM2とを所定動作時間Ts毎に交互に繰り返す。所定動作時間Tsは、例えば3分である。所定動作時間Tsは、第一空間S1の空気の温度に対する第二空間S2に導出される空気の上昇温度が比較的小さくなるように設定されている(後述する)。また、所定動作時間Tsは、熱交換部50が調湿部30から放出された熱を吸収した場合においても、熱交換部50の温度が第一融解温度MP1より小さくなるように設定されている(後述する)。
除湿制御部82は、第二空間S2の除湿を行うものである。除湿制御部82は、調湿装置1の運転モードとして、除湿モードDM1および除湿準備モードDM2を備えている。
除湿モードDM1は、第一空間S1から流路Lに導入された空気の除湿を行うとともに、除湿をされた空気を第二空間S2に導出する運転モードである。除湿モードDM1においては、送風装置20が流路L内の圧力を第一圧力値とする第一駆動量R1にて駆動され、かつ、調湿部30を非通電状態にするように通電部40の開閉器43が開路とされる。本第一実施形態においては、第一空間S1の空気の温度が25℃かつ相対湿度が60%である場合、相対湿度をおよそ40%とするように除湿された空気が第二空間S2に導出されるように、送風装置20の駆動量や調湿部30のフィルム31の表面積等が設定されている。
除湿準備モードDM2は、調湿部30に吸着している水分を第三空間S3から流路Lに導入された空気に放出させて除湿モードDM1による除湿を行うための準備を行う運転モードである。除湿準備モードDM2においては、送風装置20が流路L内の圧力を第二圧力値とする第二駆動量R2にて駆動され、かつ、調湿部30を通電状態にするように通電部40の開閉器43が閉路とされる。本第一実施形態においては、除湿モードDM1において調湿部30が吸着する水分量が確保されるように、送風装置20の駆動量や所定動作時間Tsが設定されている。
また、除湿制御部82は、第二空間S2の除湿を行う場合、除湿モードDM1と除湿準備モードDM2とを所定動作時間Ts毎に交互に繰り返す。
次に、加湿制御部81が第二空間S2の加湿を行う場合における調湿装置1の動作について図10乃至図12を用いて説明する。ベッドBが配設されている部屋の温度(以下、室温Trとする。)が25℃である場合にて説明する。なお、空気の流れは、図中に矢印にて示す。
調湿装置1の運転が行われていない場合、送風装置20が駆動しておらず、調湿部30が非通電状態である。また、この場合、遮断装置60,70が作動しないため連通部12,13が遮断状態である(図2参照)。また、各空間S1,S2,S3および熱交換部50の温度は、室温Trになっている。加湿制御部81は、例えば使用者Aによって第二空間S2の加湿を開始するためのスイッチ(図示なし)がオンされたときに、第二空間S2の加湿を開始する。加湿制御部81は、加湿モードHM1にて調湿装置1の運転を開始する。
加湿モードHM1にて調湿装置1の運転が開始された場合、加湿制御部81は、送風装置20を第一駆動量R1にて駆動する。これによって、第一空間S1の空気が第一連通部11から流路Lに導入され、流路L内の圧力が第一圧力値となることにより、図10に示すように、第一遮断装置60が作動することで第二連通部12が連通状態となるため、流路Lと第二空間S2とが連通する。また、この場合、第二遮断装置70が作動しないことで第三連通部13が遮断状態のままであるため、流路Lと第三空間S3とが遮断されている。
第一連通部11から流路Lに導入された空気は、調湿部30に導入される。加湿制御部81は、通電部40によって調湿部30を通電状態にしているため、流路Lに導入された空気は、調湿部30を流通しているときに、調湿部30に吸着されている水分が放出されることにより加湿をされる。また、このとき、第一空間S1から導入された空気の温度は、調湿部30によって放出される熱(ジュール熱)により上昇する。本第一実施形態において、図11に示すように、室温Trに対する調湿部30を流通する空気の上昇温度は、第一上昇温度Td1以下である。第一上昇温度Td1は、およそ10℃である。そして、加湿された空気は、調湿部30から導出され、熱交換部50に導入される。
調湿部30によって加湿された空気は、熱交換部50を流通しているときに、空気に含まれる熱を熱交換部50に吸収される。これにより加湿された空気の温度が室温Tr付近にまで下がる。本第一実施形態において、室温Trに対する熱交換部50から導出された空気の上昇温度は、第二上昇温度Td2以下である。第二上昇温度Td2は、およそ2℃である。そして、熱交換部50から導出された空気は、図10に示すように、第二連通部12を介して第二空間S2に導出される。これにより、第二空間S2が加湿される。
一方、調湿装置1が加湿モードHM1にて動作している場合、熱交換部50が加湿された空気の熱を吸収することにより、図7にて実線の矢印にて示すように、熱交換部50の温度が室温Trから上昇する。調湿装置1が加湿モードHM1にて動作を開始してから所定動作時間Ts経過したとき、熱交換部50の温度は第一融解温度MP1より低い第一温度T1になっている。なお、第一温度T1を第一融解温度MP1より低くするように、調湿装置1が運転される場合においては、調湿部30を、後述する金属繊維または金属製パイプによって構成しても良い。
加湿制御部81は、加湿モードHM1にて調湿装置1の運転を開始した時点から所定動作時間Tsが経過したとき、加湿モードHM1による調湿装置1の運転を停止して、加湿準備モードHM2にて調湿装置1の運転を開始する。
加湿準備モードHM2にて調湿装置1の運転が開始された場合、加湿制御部81は、送風装置20を第二駆動量R2にて駆動する。これによって、流路Lの空気が第一連通部11から第一空間S1に導出され、流路L内の圧力が第二圧力値となることにより、図12に示すように、第二遮断装置70が作動することで第三連通部13が連通状態となるため、流路Lと第三空間S3とが連通する。また、第一遮断装置60が作動しないことで第二連通部12が遮断状態となるため、流路Lと第二空間S2とが遮断される。これにより、第三空間S3の空気が第三連通部13を介して流路Lに導入される。
第三連通部13から流路Lに導入された空気は、熱交換部50に導入される。第三空間S3の空気の温度が室温Trであり、かつ、熱交換部50の温度が室温Trより高い第一温度T1であるため、流路Lに導入された空気は、熱交換部50を流通しているときに、熱交換部50を冷却する。これにより、図7の破線にて示すように、熱交換部50の温度が第一温度T1から下がる。加湿準備モードHM2にて調湿装置1の運転が開始された時点から所定動作時間Tsが経過した場合、熱交換部50の温度は、室温Trになる(図7参照)。そして、熱交換部50から導出された空気は、調湿部30に導入される。
加湿制御部81は、加湿準備モードHM2において通電部40によって調湿部30を非通電状態にしているため、流路Lに導入された空気は、調湿部30を流通しているときに、空気中の水分を調湿部30に吸着される。これにより、加湿モードHM1において放出される水分が調湿部30に蓄えられる。また、このとき、流路Lに導入された空気の温度は、調湿部30によって放出される熱(吸着熱)により上昇する。そして、調湿部30から導出された空気は、第一連通部11を介して第一空間S1に導出される。
加湿制御部81は、加湿準備モードHM2にて調湿装置1の運転を開始した時点から所定動作時間Tsが経過したとき、加湿準備モードHM2による調湿装置1の運転を停止して、上述した加湿モードHM1にて調湿装置1の運転を開始する。このように、加湿制御部81は、所定動作時間Ts毎に加湿モードHM1と加湿準備モードHM2とを切り替えて、調湿装置1を運転する。そして、加湿制御部81は、例えば使用者Aによって第二空間S2の加湿を停止するためのスイッチ(図示なし)がオフされたときに、調湿装置1の運転を停止して、第二空間S2の加湿を停止する。
次に、除湿制御部82が第二空間S2の除湿を行う場合における調湿装置1の動作について、主として上述した加湿制御部81が第二空間S2の加湿を行う場合と異なる部分について図13および図14を用いて説明する。除湿制御部82は、例えば使用者Aによって第二空間S2の除湿を開始するためのスイッチ(図示なし)がオンされたときに、第二空間S2の除湿を開始する。除湿制御部82は、除湿モードDM1にて調湿装置1の運転を開始する。
除湿モードDM1は、加湿モードHM1と比べて、調湿部30が非通電状態である点が異なっている(図13参照)。よって、除湿モードDM1において、第一連通部11から流路Lに導入された空気は、調湿部30を流通しているときに、空気中の水分を調湿部30に吸着されることにより除湿される。また、このとき、第一空間S1から導入された空気の温度は、調湿部30によって放出される熱(吸着熱)により上昇する。なお、このときの空気の上昇温度は、加湿モードHM1における調湿部30から放出される熱による空気の上昇温度より低い。そして、除湿された空気は、調湿部30から導出され、熱交換部50に導入される。
調湿部30によって除湿された空気は、熱交換部50を流通しているときに、空気に含まれる熱を熱交換部50に吸収される。なお、このとき、調湿部30から放出された熱のおよそ全部が熱交換部50に吸収される。よって、熱交換部50から導出される空気の温度は、およそ室温Trになっている。そして、熱交換部50から導出された空気は、第二連通部12を介して第二空間S2に導出される。これにより、第二空間S2が除湿される。
除湿制御部82は、除湿モードDM1にて調湿装置1の運転を開始した時点から所定動作時間Tsが経過したとき、除湿モードDM1による調湿装置1の運転を停止して、除湿準備モードDM2にて調湿装置1の運転を開始する。
除湿準備モードDM2は、加湿準備モードHM2と比べて、調湿部30が通電状態である点が異なっている(図14参照)。よって、除湿準備モードDM2において、第三連通部13から流路Lに導入された空気は、調湿部30を流通しているときに、調湿部30に吸着している水分が放出される。また、このとき、流路Lに導入された空気の温度は、調湿部30によって放出される熱(ジュール熱)により上昇する。そして、調湿部30から導出された空気は、第一連通部11を介して第一空間S1に導出される。
本第一実施形態によれば、調湿装置1は、第一空間S1と第二空間S2とを連通する流路Lと、第一空間S1の空気を流路Lに導入し、流路Lに導入された空気を第二空間S2に導出する送風装置20と、流路Lに配設され、流路Lに導入された空気の加湿または除湿を行う調湿部30と、調湿部30と電気的に接続され、調湿部30の通電を行う通電部40と、送風装置20を少なくとも制御する制御装置80と、を備えている。調湿部30は、非通電状態である場合、流路Lに導入された空気の水分を吸着し、通電状態である場合、非通電状態であるときに吸着した水分を流路Lに導入された空気に放出する導電性高分子材料を用いて形成され、制御装置80は、送風装置20によって第一空間S1の空気を流路Lに導入し、かつ、通電部40によって調湿部30を通電状態にして、流路Lに導入された空気に対して調湿部30に吸着している水分を放出させることにより、流路Lに導入された空気の加湿を行うとともに、加湿をされた空気を送風装置20によって第二空間S2に導出する加湿モードHM1を有する加湿制御部81と、送風装置20によって第一空間S1の空気を流路Lに導入し、かつ、通電部40によって調湿部30を非通電状態にして、流路Lに導入された空気の水分を調湿部30に吸着させることにより、流路Lに導入された空気の除湿を行うとともに、除湿をされた空気を送風装置20によって第二空間S2に導出する除湿モードDM1を有する除湿制御部82と、を備えている。
これによれば、導電性高分子材料を用いて形成された調湿部30が、流路Lに導入された空気の加湿または除湿を行う。導電性高分子は、ゼオライトやシリカゲルと比べて、一般的に水分を吸着する速度および水分を放出する速度の両方とも速い。よって、調湿部30がゼオライトやシリカゲルを用いて形成されている場合に比べて、導電性高分子材料を用いて形成された調湿部30は、単位時間における水分の吸着量および水分の放出量を増加させることができる。よって、調湿部30が比較的小さい場合においても、単位時間における水分の吸着量および水分の放出量を確保することができるため、調湿部30ひいては調湿装置1の小型化を図ることができる。
また、従来技術においては、吸着材から水分を放出させる場合、ペルチェ素子等の吸着材を間接的に加熱する部材を用いている。これに対し、本第一実施形態の調湿装置1は、通電部40によって調湿部30を直接通電することで、調湿部30の温度を直接的に上昇させている。よって、従来技術に比べて、調湿装置1の部品点数を少なくすることができるため、調湿装置1の小型化をさらに図ることができる。
さらに、調湿装置1は、使用者Aが給水することなく加湿を行うことができるため、一般的な加湿装置と比べて、使用者Aが簡便に使用することができる。また、調湿装置1は、水を貯留する部材が不要であるため、一般的な加湿装置と比べて部品点数を少なくすることができる。よって、調湿装置1の小型化を図ることができる。
そして、調湿装置1は、第一空間S1または第三空間S3の空気の水分を利用して、第二空間S2の加湿または除湿を行っている。各空間S1,S2,S3は、同じ室内であるため、室内全体の湿度は変化しない。よって、調湿装置1によって第二空間S2が調湿される場合においても、室内における結露の発生を抑制することができる。
また、調湿部30は、水分を吸着するとき、および、通電状態であるときに生じる熱を流路Lに導入された空気に放出し、調湿装置1は、流路Lに配設され、流路Lに導入された空気に放出された熱を吸収する熱交換部50をさらに備えている。
これによれば、熱交換部50が、流路Lに導入された空気に含まれた調湿部30から放出された熱を吸収するため、第二空間S2に導出される加湿または除湿された空気の上昇温度を比較的簡便に抑制することができる。
また、熱交換部50は、流路Lに導入された空気に放出された熱を吸収して蓄える潜熱蓄熱材51aによって形成されている。
これによれば、熱交換部50が、潜熱蓄熱材51aによって形成されているため、従来技術のように、加湿された空気の上昇温度を抑制するためにペルチェ素子を用いる場合に比べて、調湿装置1を簡便に構成することができるとともに、調湿装置1の小型化を図ることができる。
また、流路Lは、流路Lと第一空間S1とを連通する第一連通部11と、流路Lと第二空間S2とを連通する第二連通部12と、第二連通部12と調湿部30との間にて流路Lと第三空間S3と連通する第三連通部13と、をさらに備えている。調湿装置1は、第二連通部12に配設され、流路L内の圧力値に応じて第二連通部12を連通状態または遮断状態にする第一遮断装置60と、第三連通部13に配設され、流路L内の圧力値に応じて第三連通部13を連通状態または遮断状態にする第二遮断装置70と、をさらに備えている。加湿制御部81は、加湿モードHM1において、送風装置20の駆動量を調整することにより、流路L内の圧力値を、第二連通部12を連通状態かつ第三連通部13を遮断状態にする流路L内の圧力値である第一圧力値にして第一空間S1の空気を流路Lに導入する。加湿制御部81は、送風装置20の駆動量を調整することにより、流路L内の圧力値を、第二連通部12を遮断状態かつ第三連通部13を連通状態にする流路L内の圧力値である第二圧力値にして、第三空間S3の空気を流路Lに導入し、かつ、通電部40によって調湿部30を非通電状態にして、流路Lに導入された空気の水分を調湿部30に吸着させて加湿を行うための準備を行う加湿準備モードHM2をさらに備えている。除湿制御部82は、除湿モードDM1において、送風装置20の駆動量を調整することにより、流路L内の圧力値を第一圧力値にして、第一空間S1の空気を流路Lに導入する。除湿制御部82は、送風装置20の駆動量を調整することにより、流路L内の圧力値を第二圧力値にして、第三空間S3の空気を流路Lに導入し、かつ、通電部40によって調湿部30を通電状態にして、調湿部30に吸着している水分を流路Lに導入された空気に放出させて除湿を行うための準備を行う除湿準備モードDM2をさらに備えている。
これによれば、各遮断装置60,70は、流路L内の圧力値に応じて各連通部11,12,13における連通状態と遮断状態とを切り替える。よって、各連通部11,12,13を、例えばモータ等の駆動源を用いて連通状態と遮断状態とを切り替える場合に比べ、部品点数を少なくすることができる。よって、遮断装置60,70ひいては調湿装置1の小型化を図ることができる。
次に、本発明による調湿装置1の第二実施形態について、主に第一実施形態と異なる部分について、図15乃至図17を用いて説明する。本第二実施形態の調湿装置1においては、制御装置80が、第二空間S2に導出される空気の湿度を目標湿度とするように調湿装置1を運転する。本第二実施形態の調湿装置1においては、上述した第一実施形態と比べて、入力部191をさらに備えている。また、制御装置80がおよび目標湿度設定部183をさらに備えている。また、加湿制御部81が第一水分量調整部181aを、除湿制御部82が第二水分量調整部182aをさらに備えている。
入力部191は、使用者Aの操作によって目標湿度が入力されるものである。入力部191は、例えば複数のスイッチ(図示なし)により構成されている。本第二実施形態の入力部191は、加湿モードHM1における目標湿度として、第一湿度H1(例えば、80%)、および、第一湿度H1より低い第二湿度H2(例えば60%)の一方が入力される。また、入力部191は、除湿モードDM1における目標湿度として、第二湿度H2より低い第三湿度H3(例えば、40%)、および、第三湿度H3より低い第四湿度H4(例えば25%)の一方が入力される。
目標湿度設定部183は、入力部191に入力された目標湿度にしたがって、目標湿度を設定するものである。本第二実施形態においては、加湿モードHM1における目標湿度として第一湿度H1および第二湿度H2の一方が、除湿モードDM1の目標湿度として第三湿度H3および第四湿度H4の一方が設定される。
第一水分量調整部181aは、加湿制御部81が加湿モードHM1にて調湿装置1を制御する場合、第二空間S2に導出される空気の湿度が目標湿度となるように、流路Lに導入された空気の量に対する調湿部30から放出される水分の量を調節するものである。第一水分量調整部181aは、第一マップM1に基づいて、調湿部30から放出される水分の量を調節する。第一マップM1は、制御装置80に予め記憶され、図16に示すように、目標湿度と加湿モードHM1および加湿準備モードHM2における送風装置20の駆動量との関係を示すものである。
加湿モードHM1において、目標湿度が第一湿度H1である場合、加湿制御部81は、第一マップM1に基づいて、送風装置20を第一駆動量R1にて駆動する。第一駆動量R1は、加湿モードHM1において、第一空間S1の空気の温度が25℃かつ湿度が50%であるときに、第二空間S2に導出される空気の湿度を第一湿度H1にする駆動量である。
また、加湿モードHM1において、目標湿度が第二湿度H2である場合、加湿制御部81は、第一マップM1に基づいて、送風装置20を第三駆動量R3にて駆動する。第三駆動量R3は、第一駆動量R1より大きい駆動量に設定されている。送風装置20が第三駆動量R3にて駆動された場合、送風装置20が第一駆動量R1にて駆動されたときと比べて、調湿部30を流通する空気の流量が多くなるため、単位流量あたりの空気に調湿部30から放出される水分の量が少なくなる。よって、この場合、送風装置20が第一駆動量R1にて駆動されたときと比べて、第二空間S2に導出される空気の湿度が低くなる。第三駆動量R3は、加湿モードHM1において、第一空間S1の空気の温度が25℃かつ湿度が50%であるときに、第二空間S2に導出される空気の湿度を第二湿度H2にする駆動量である。
一方、加湿準備モードHM2においては、目標湿度が第一湿度H1および第二湿度H2の両方において送風装置20は第二駆動量R2にて駆動される。
第二水分量調整部182aは、除湿制御部82が除湿モードDM1にて調湿装置1を制御する場合、第二空間S2に導出される空気の湿度が目標湿度となるように、流路Lに導入された空気の量に対する調湿部30に吸着される水分の量を調節するものである。第二水分量調整部182aは、第二マップM2に基づいて、調湿部30に吸着される水分の量を調節する。第二マップM2は、制御装置80に予め記憶され、図17に示すように、目標湿度と除湿モードDM1および除湿準備モードDM2における送風装置20の駆動量との関係を示すものである。
除湿モードDM1において、目標湿度が第三湿度H3である場合、加湿制御部81は、第二マップM2に基づいて、送風装置20を第三駆動量R3にて駆動する。第三駆動量R3は、除湿モードDM1において、第一空間S1の空気の温度が25℃かつ湿度が50%であるときに、第二空間S2に導出される空気の湿度を第三湿度H3にする駆動量である。
また、除湿モードDM1において、目標湿度が第四湿度H4である場合、除湿制御部82は、第二マップM2に基づいて、送風装置20を第一駆動量R1にて駆動する。送風装置20が第一駆動量R1にて駆動された場合、送風装置20が第三駆動量R3にて駆動されたときと比べて、調湿部30を流通する空気の流量が少なくなるため、単位流量あたりの空気の水分のうち調湿部30に吸着する水分の量が多くなる。よって、この場合、送風装置20が第三駆動量R3にて駆動されたときと比べて、第二空間S2に導出される空気の湿度が低くなる。第一駆動量R1は、除湿モードDM1において、第一空間S1の空気の温度が25℃かつ湿度が50%であるときに、第二空間S2に導出される空気の湿度を第四湿度H4にする駆動量である。
一方、除湿準備モードDM2においては、目標湿度が第三湿度H3および第四湿度H4の両方において、送風装置20は第二駆動量R2にて駆動される。
なお、各モードにおいて、調湿部30への通電量および所定動作時間Tsは一つの所定値に設定されている。
本第二実施形態によれば、制御装置80は、第二空間S2に導出される空気の目標湿度を設定する目標湿度設定部183をさらに備え、加湿制御部81は、第二空間S2に導出される加湿をされた空気の湿度を、目標湿度設定部183によって設定された目標湿度とするように、送風装置20の駆動量を調整することによって、流路Lに導入された空気の量に対する流路Lに導入された空気に放出される水分の量を調節する第一水分量調整部181aを備え、除湿制御部82は、第二空間S2に導出される除湿をされた空気の湿度を、目標湿度設定部183によって設定された目標湿度とするように、送風装置20の駆動量を調整することによって、流路Lに導入された空気の量に対する調湿部30に吸着する流路Lに導入された空気の水分の量を調整する第二水分量調整部182aを備えている。
これによれば、加湿制御部81は、第一水分量調整部181aによって、第二空間S2に導出される加湿をされた空気の湿度を目標湿度設定部183によって設定された目標湿度とするように調湿装置1を運転する。よって、目標湿度が、例えば使用者Aの所望する湿度に設定されることにより、使用者Aの快適感を向上させることができる。
次に、本発明による調湿装置1の第三実施形態について、主に上述した第二実施形態と異なる部分について、図18および図19を用いて説明する。本第三実施形態においては、調湿装置1は、上述した第二実施形態における入力部191に代えて、使用者Aの睡眠情報を検出する睡眠情報検出部292を備えている。本第三実施形態において睡眠情報検出部292によって検出される睡眠情報は、覚醒状態、睡眠状態および睡眠状態における睡眠深さの状態である。睡眠情報検出部292は、荷重センサ292aおよび睡眠情報判定部292bを備えている。睡眠情報判定部292bは、制御装置80に構成されている。
荷重センサ292aは、図18に示すように脚部B2に配設され、マットレスM上の使用者Aの荷重を検出するものである。マットレスM上の使用者Aの体動によって、荷重センサ292aによって検出される荷重が変動する。体動は、マットレスM上の使用者Aの体の動きであり、例えば睡眠状態である使用者Aの寝返りである。荷重センサ292aは、例えば歪ゲージを含んで構成されている。荷重センサ292aの検出結果は、睡眠情報判定部292bに出力される。
睡眠情報判定部292bは、図19に示すように、体動数算出部292b1、記憶部292b2、睡眠状態判定部292b3および睡眠深さ判定部292b4を備えている。体動数算出部292b1は、荷重センサ292aの検出結果に基づいて、体動数Nmを算出するものである。本第三実施形態において、体動数算出部292b1は、第一所定時間(例えば20秒)毎に、使用者Aの体動の回数である体動数Nmを算出する。具体的には、体動数算出部292b1は、第一所定時間より短い第二所定時間(例えば1秒)内における荷重センサ292aによって検出された荷重の最大値と最小値との差が体動有無判定値(例えば0.5N)以上である場合、「体動あり」と判定し、一方、荷重の変化の最大値が体動有無判定値より小さい場合、「体動なし」と判定する。そして、体動数算出部292b1は、第一所定時間内に「体動あり」と判定された回数を体動数Nmとして算出する。体動数算出部292b1によって算出された体動数Nmは、記憶部292b2に時系列データとして記憶される。
記憶部292b2は、体動数算出部292b1によって算出された体動数Nmを少なくとも記憶するものである。
睡眠状態判定部292b3は、マットレスM上の使用者Aが睡眠状態にあるか否かを第一所定時間毎に判定するものである。睡眠状態判定部292b3は、マットレスM上の使用者Aが睡眠状態であるか否かを、下記数式1に示す判定式から算出される値Zに基づいて判定する。判定式は、睡眠状態および覚醒状態における体動数Nmの評価、並びに、人の脳波によって睡眠深さを評価可能な終夜睡眠時ポリグラフ検査(以下、PSG検査とする。)を複数の被験者に対して予め実行し、例えば判別分析法を用いて導出されている。なお、人が睡眠状態である場合、睡眠が浅い状態と深い状態とを周期的(一般的に90分毎)に繰り返す。
判別式は、例えば現時点において睡眠状態判定部292b3による判定が行われる場合、現時点と、現時点から第一所定時間より長い第三所定時間(例えば640秒)前の時点との間にて体動数算出部292b1によって算出されたそれぞれの体動数Nmiに、係数Ciを乗じた値の合計に定数Cを加算するものである。iは添え字であり、1からn(例えばn=32)までの自然数である。
(数1)
値Z=C+C×体動数Nm+C×体動数Nm+C×体動数Nm
+・・・・+Cn×体動数Nmn
マットレスM上の使用者Aの体動数Nmが比較的少なく、値Zがゼロ以下である場合、睡眠状態判定部292b3は、使用者Aが睡眠状態であると判定する。一方、値Zがゼロより大きい場合、睡眠状態判定部292b3は、使用者Aが覚醒状態であると判定する。睡眠状態判定部292b3の判定結果は、記憶部292b2に時系列データとして第一所定時間毎に記憶される。
睡眠深さ判定部292b4は、体動数算出部292b1によって算出された体動数Nm、および、睡眠状態判定部292b3の判定結果に基づいて、第三所定時間より長い第四所定時間(例えば15分)毎に、睡眠深さを判定するものである。睡眠深さ判定部292b4は、現時点において睡眠状態判定部292b3によって使用者Aが睡眠状態であると判定された場合において、現時点から第四所定時間前の時点と現時点との間の体動数Nmが体動数判定値(例えば1回)以下である場合、使用者Aの睡眠深さが深い状態であると判定する。また、この場合において、睡眠深さ判定部292b4は、現時点から第四所定時間前の時点と現時点との間の体動数Nmが体動数判定値より大きい場合、使用者Aの睡眠深さが浅い状態であると判定する。一方、睡眠深さ判定部292b4は、現時点において睡眠状態判定部292b3によって使用者Aが覚醒状態であると判定された場合、睡眠深さの判定を行わない。睡眠深さ判定部292b4によって判定された使用者Aの睡眠深さの状態は、記憶部292b2に時系列データとして記憶される。このように、記憶部292b2には、睡眠状態判定部292b3の判定結果である睡眠状態および覚醒状態、並びに、睡眠深さ判定部292b4の判定結果である睡眠状態である使用者Aの睡眠深さの状態が時系列データとして記憶される。
本第三実施形態の目標湿度設定部283は、睡眠情報検出部292によって検出された睡眠情報に基づいて、目標湿度を設定する。目標湿度設定部283は、加湿モードHM1において、睡眠情報検出部292によって検出された睡眠情報が、使用者Aが覚醒状態である場合、使用者Aが覚醒状態から睡眠状態に移行する入眠状態である場合、および、使用者Aが睡眠状態から覚醒状態に移行する状態である場合、目標湿度を第二湿度H2より高い湿度である第一湿度H1に設定する。入眠状態は、本第三実施形態において、睡眠状態判定部292b3の判定結果が覚醒状態から睡眠状態になった時点から、使用者Aの睡眠深さが深い状態であると睡眠深さ判定部292b4によって最初に判定される時点までの状態である。また、睡眠状態から覚醒状態に移行する状態は、本第三実施形態において、使用者Aの睡眠深さが深い状態であると睡眠深さ判定部292b4によって判定された回数が3回に達した時点から、睡眠状態判定部292b3の判定結果が睡眠状態から覚醒状態になる時点までの状態である。一方、目標湿度設定部283は、例えば、加湿モードHM1において、使用者Aが上述した状態以外の状態(使用者Aの睡眠深さが深い状態であると睡眠深さ判定部292b4によって最初に判定された時点から、使用者Aの睡眠深さが深い状態であると睡眠深さ判定部292b4によって判定された回数が3回に達する時点までの状態)である場合、目標湿度を第二湿度H2に設定する。これにより、調湿装置1は、例えば使用者Aが睡眠状態から覚醒状態に移行している状態である場合、第二空間S2に導出される空気の湿度を比較的高い湿度に調整する。
本第三実施形態によれば、調湿装置1は、使用者Aの睡眠情報を検出する睡眠情報検出部292をさらに備え、目標湿度設定部283は、睡眠情報検出部292によって検出された睡眠情報に基づいて、目標湿度を設定する。
これによれば、使用者Aが睡眠状態である場合においても、第二空間S2の空気の調湿を適切に行うことができ、使用者Aの快適感を向上させることができる。
次に、本発明による調湿装置1の第四実施形態について、主に上述した第二実施形態と異なる部分について、図20を用いて説明する。本第四実施形態においては、調湿装置1は、上述した第二実施形態における入力部191に代えて、使用者Aの肌情報を検出する肌情報検出部393を備えている。本第四実施形態において肌情報検出部393によって検出される肌情報は、使用者Aの肌の水分量の状態である。肌情報検出部393は、肌情報センサ393aおよび肌情報判定部393bを備えている。肌情報判定部393bは、制御装置80に構成されている。
肌情報センサ393aは、一対の電極(図示なし)を有している。肌情報センサ393aは、一対の電極を使用者Aの肌に接触させて、生体電気インピーダンス測定を行うことで、肌のインピーダンスを検出する。肌情報センサ393aによって検出された肌のインピーダンスは、肌情報判定部393bに出力される。
肌情報判定部393bは、肌情報センサ393aによって検出された肌のインピーダンスから、第三マップ(図示なし)に基づいて、使用者Aの肌の水分量が、標準より少ない状態、標準状態および標準より多い状態のうち何れの状態であるかを判定する。第三マップは、制御装置80に予め記憶され、肌情報センサ393aによって検出された肌のインピーダンスと、肌の水分量の状態との相関を示すものであり、複数の被験者の肌の水分量を予め実測することにより導出されている。肌の水分量の状態の判定結果は、目標湿度設定部383に出力される。
本第四実施形態の目標湿度設定部383は、肌情報判定部393bによって判定された肌の水分量の状態に基づいて、目標湿度を設定する。目標湿度設定部383は、肌情報判定部393bによって判定された肌の水分量の状態が、標準より少ない状態である場合、例えば加湿モードHM1にて、目標湿度を第二湿度H2より高い湿度である第一湿度H1に設定する。また、目標湿度設定部383は、肌情報判定部393bによって判定された肌の水分量の状態が、標準状態および標準より多い状態である場合、目標湿度を第二湿度H2に設定する。
本第四実施形態によれば、調湿装置1は、使用者Aの肌情報を検出する肌情報検出部393をさらに備え、目標湿度設定部383は、肌情報検出部393によって検出された肌情報に基づいて、目標湿度を設定する。
これによれば、使用者Aの肌の水分量が標準より少ない場合、調湿装置1は、第二空間S2に導出される空気の湿度を、例えば比較的高い湿度に調整する。よって、使用者Aの肌の状態を良好に保つことができる。
次に、本発明による調湿装置1の第五実施形態について、主に上述した第二実施形態と異なる部分について、図21を用いて説明する。本第五実施形態においては、調湿装置1は、上述した第二実施形態における入力部191に代えて、使用者Aの呼吸情報を検出する呼吸情報検出部494を備えている。本第五実施形態において呼吸情報検出部494によって検出される呼吸情報は、使用者Aの咳である。呼吸情報検出部494は、荷重センサ494a、呼吸情報算出部494bおよび呼吸情報判定部494cを備えている。呼吸情報算出部494bおよび呼吸情報判定部494cは、制御装置80に構成されている。
荷重センサ494aは、脚部B2に配設され、マットレスM上の使用者Aの荷重を検出するものである。マットレスM上の使用者Aの呼吸によって、荷重センサ494aによって検出される荷重が変動する。荷重センサ494aは、例えば歪ゲージを含んで構成されている。荷重センサ494aの検出結果は、呼吸情報算出部494bに出力される。
呼吸情報算出部494bは、荷重センサ494aの検出結果をフィルタリングするとともに、フィルタリングによって得られた呼吸情報に基づいて、使用者Aの呼吸周期を、一呼吸毎に算出する。また、呼吸情報算出部494bは、一呼吸における荷重の変位の最大値である呼吸振幅を一呼吸毎に算出する。呼吸情報算出部494bによって算出された呼吸周期および呼吸振幅は、呼吸情報判定部494cに出力される。
呼吸情報判定部494cは、呼吸情報算出部494bによって算出された呼吸周期および呼吸振幅から使用者Aが咳をしたか否かを判定する。呼吸情報判定部494cは、呼吸周期が呼吸周期判定値(たとえば1秒)以下であり、かつ、呼吸振幅が呼吸振幅判定値(例えば1N)以上である場合、使用者Aが咳をしたと判定する。一方、呼吸情報判定部494cは、呼吸周期が呼吸周期判定値より大きい、または、呼吸振幅が呼吸振幅判定値より小さい場合、使用者Aが咳をしていないと判定する。呼吸情報判定部494cの判定結果は、目標湿度設定部483に出力される。
本第五実施形態の目標湿度設定部483は、呼吸情報検出部494によって検出された呼吸情報に基づいて、目標湿度を設定する。目標湿度設定部483は、呼吸情報検出部494によって使用者Aが咳をしていると検出した場合、例えば加湿モードHM1にて目標湿度を第二湿度H2より高い第一湿度H1に設定する。この場合、加湿制御部81は、例えば、呼吸情報検出部494によって使用者Aが咳をしていると検出した時点から第五所定時間(例えば10分)継続して目標湿度設定部483によって設定された目標湿度を変更せずに、第二空間S2の加湿を行う。
本第五実施形態によれば、調湿装置1は、使用者Aの呼吸情報を検出する呼吸情報検出部494をさらに備え、目標湿度設定部483は、呼吸情報検出部494によって検出された呼吸情報に基づいて、目標湿度を設定する。
これによれば、ベッドBにて睡眠状態である使用者Aが咳をした場合に、調湿装置1は、第二空間S2に導出される空気の湿度を、例えば比較的高い湿度に調整する。よって、使用者Aの呼吸状態を良好な状態にすることができる。
次に、本発明による調湿装置1の第六実施形態について、主に上述した第一実施形態と異なる部分について、図22を用いて説明する。本第六実施形態においては、調湿装置1は、使用者Aの呼吸状態を検出する呼吸状態検出部595を備えている。本第六実施形態において呼吸状態検出部595によって検出される呼吸状態は、使用者Aが息を吸っている状態である吸気状態および使用者Aが息を吐いている状態である呼気状態である。呼吸状態検出部595は、荷重センサ595aおよび呼吸状態算出部595bを備えている。呼吸状態算出部595bは、制御装置80に構成されている。
また、上述した第一実施形態において、加湿制御部81は、加湿モードHM1と加湿準備モードHM2とを所定動作時間Ts毎に交互に運転している。これに対し、本第六実施形態においては、加湿制御部81は、加湿をされた空気を導出するタイミングを制御する導出タイミング制御部581bをさらに備え、導出タイミング制御部581bによって、加湿モードHM1と加湿準備モードHM2との切替を行う。
荷重センサ595aは、上述した第五実施形態と同様に、マットレスM上の使用者Aの荷重を検出するものである。荷重センサ595aの検出結果は、呼吸状態算出部595bに出力される。
呼吸状態算出部595bは、荷重センサ595aの検出結果をフィルタリングするとともに、フィルタリングによって得られた呼吸情報に基づいて、使用者Aが呼気状態であるか吸気状態であるかを検出する。具体的には、呼吸状態算出部595bは、フィルタリングによって得られた呼吸情報において、荷重が減少している場合、使用者Aが呼気状態であり、荷重が増加している場合、使用者Aが吸気状態であると検出する。呼吸状態検出部595の検出結果は、導出タイミング制御部581bに導出される。
導出タイミング制御部581bは、加湿をされた空気を導出するタイミングを制御するものである。導出タイミング制御部581bは、呼吸状態検出部595によって使用者Aが吸気状態であると検出された場合、加湿をされた空気を第二空間S2に導出する。すなわち、使用者Aが吸気状態である場合、加湿制御部81は、加湿モードHM1にて調湿装置1の運転を行う。一方、導出タイミング制御部581bは、呼吸状態検出部595によって使用者Aが呼気状態であると検出された場合、加湿をされた空気を第二空間S2に導出することを制限する。すなわち、使用者Aが呼気状態であるこの場合、加湿制御部81は、加湿準備モードHM2にて調湿装置1の運転を行う。
本第六実施形態によれば、調湿装置1は、使用者Aの呼吸状態のうち使用者Aが息を吸っている状態である吸気状態および使用者Aが息を吐いている状態である呼気状態を検出する呼吸状態検出部595をさらに備え、加湿制御部81は、呼吸状態検出部595によって使用者Aが吸気状態であると検出された場合、加湿をされた空気を第二空間S2に導出し、呼吸状態検出部595によって使用者Aが呼気状態であると検出された場合、加湿をされた空気を第二空間S2に導出することを制限するように、加湿をされた空気を導出するタイミングを制御する導出タイミング制御部581bをさらに備えている。
これによれば、加湿制御部81は、導出タイミング制御部581bによって、使用者Aが息を吸う吸気状態である場合にのみ、加湿をされた空気を第二空間S2に導出する。よって、加湿制御部81が所定動作時間Ts毎に加湿モードHM1と加湿準備モードHM2とを切り替える場合に比べ、使用者Aの体内に供給される水分量を多くすることができるため、使用者Aの呼吸器の乾燥を抑制することができる。また、調湿部30に吸着させる水分量を、使用者Aの呼吸器の乾燥を抑制するために必要な最低限の水分量にすることで、調湿部30ひいては調湿装置1の小型化を図ることができる。
次に、本発明による調湿装置1の第七実施形態について、主に上述した第一実施形態と異なる部分について、図23および図24を用いて説明する。本第七実施形態においては、調湿装置1は、頭部位置検出部696a、導出方向制御部696bおよび第二空間S2に導出される調湿された空気の方向を調整する導出方向調整部696cを備えている。頭部位置検出部696aは、使用者Aの頭部の位置を検出するものである。頭部位置検出部696aは、カメラ696a1および解析部696a2を備えている。導出方向制御部696bおよび解析部696a2は、制御装置80に構成されている。
カメラ696a1は、ヘッドボード部B3に配設され、第二空間S2を被写体として撮影するものである。カメラ696a1によって撮影された画像は、解析部696a2に出力される。
解析部696a2は、カメラ696a1によって撮影された画像を解析して、第二空間S2における使用者Aの頭部の位置を導出するものである。
導出方向制御部696bは、解析部696a2によって導出された使用者Aの頭部の位置に向けて、調湿をされた空気を導出するように導出方向調整部696cを制御するものである。
導出方向調整部696cは、ヘッドボード部B3の貫通穴B3aに配設されている。導出方向調整部696cは、回動可能な複数のルーバー696c1およびルーバー696c1を回動させるモータ(例えばステッピングモータ;図示なし)を備えている。ルーバー696c1がモータによって回動されることにより、第二空間S2に導出される空気の導出方向が変更される。
制御装置80は、カメラ696a1および解析部696a2によってマットレスM上の使用者Aの頭部の位置を検出し、導出方向制御部696bによって導出方向調整部696cのモータの駆動量を調節することにより、ルーバー696c1の回動量を調整して、加湿制御部81または除湿制御部82によって調湿された空気を使用者Aの頭部に向けて導出する。
本第七実施形態によれは、調湿装置1は、使用者Aの頭部の位置を検出する頭部位置検出部696aと、第二空間S2に導出される空気の方向を調整する導出方向調整部696cと、をさらに備え、制御装置80は、導出方向調整部696cによって第二空間S2に導出される空気の方向を、頭部位置検出部696aによって検出された使用者Aの頭部に向かう方向とするように調節する導出方向制御部696bをさらに備えている。
これによれば、就寝中の使用者Aが寝返りをして移動した場合においても、導出方向制御部696bは、加湿制御部81または除湿制御部82によって調湿された空気を使用者Aの頭部に向けて導出する。よって、調湿装置1は、調湿された空気を使用者Aの周囲に適切に導出することができる。
次に、本発明の第八実施形態に係る調湿装置1について、主に上述した第一実施形態と異なる部分について、図25を用いて説明する。調湿装置1は、使用者Aの両目を覆うゴーグルG(本発明の被覆部に相当)に取り付けられている。本第八実施形態においては、ゴーグルG内側の空間が第二空間S2に相当する。ゴーグルGには、ゴーグルG内側とゴーグルG外側とを連通する連通穴G1が二つ形成されている。
また、調湿装置1は、ケース710、送風装置720、二つの調湿部730、通電部740、第一遮断装置760、第二遮断装置770および制御装置780を備えている。本第八実施形態における調湿装置1は、熱交換部を備えていない。
ケース710は、流路Lを有し、左右方向に延びる筒状に形成され、第一連通部711、第二連通部712および第三連通部713が形成されている。第一連通部711は、ケース710の一端(図25の右側)にて第一空間S1に向けて開口する。第二連通部712は、ケース710の側壁に二つ形成され、連通穴G1にそれぞれ連通するように開口する。なお、第二連通部712は、フィルム31によって覆われている。第三連通部713は、ケース710の他端(図25の左側)にて第三空間S3に向けて開口する。
送風装置720は、二つの第二連通部712の間に配設されている。二つの調湿部730は、それぞれ流路Lにおける第二連通部712が形成された位置に、流路Lに導入された空気が流通するように配設されている。通電部740は、二つの調湿部730と電源742とを電気的に直列に接続している。第一遮断装置760は、第一蓋部761がケース710の内側にて回動するように、第一連通部711に配設されている。第二遮断装置770は、第二蓋部771がケース710の外側にて回動するように、第三連通部713に配設されている。連通部711,713を連通状態とするように蓋部761,771が回動した状態を図25に破線にて示されている。また、連通部711,713を遮断状態にしている蓋部761,771が図25に実線にて示されている。
加湿制御部81は、加湿モードHM1にて調湿装置1の運転を行う場合、送風装置720を停止して、通電部740によって調湿部730を通電状態にする。これにより、各遮断装置760,770が遮断状態となり、調湿部730から流路L内の空気に調湿部730に吸着している水分が放出されるため、流路L内の湿度が高くなる。ここで、導電性高分子によって形成されたフィルム31は、水分を通過させる。よって、調湿部730から放出された水分は、第二連通部712を介して、流路L内より湿度が低い、すなわち、水分の密度が低いゴーグルG内側に流出する。これにより、ゴーグルG内側の第二空間S2が加湿されるため、使用者Aの目が加湿される。
一方、加湿制御部81は、加湿準備モードHM2にて調湿装置1の運転を行う場合、送風装置720を第一駆動量R1にて駆動して、通電部740によって調湿部730を非通電状態にする。これにより、各蓋部761,771が回動することにより各連通部711,713が連通状態となり、第一空間S1の空気が第一連通部711を介して流路Lに導入されて、調湿部730を流通する。このとき、流路Lに導入された空気の水分が調湿部730に吸着する。そして、調湿部730を通過した空気が第三連通部713を介して第三空間S3に導出される。なお、導電性高分子材料を用いて形成されたフィルム31は、水分を通過させるが、空気を通過させない。よって加湿準備モードHM2にて調湿装置1が運転されている場合、流路Lに導入された空気が第二連通部712を介してゴーグルG内側に導出されない。
本第八実施形態によれば、調湿装置1は、使用者Aの目を覆うゴーグルGをさらに備え、第二空間S2は、ゴーグルG内側の空間である。
これによれば、調湿装置1は、使用者Aによる水分の供給が不要であるため、使用者Aによる水分の供給が必要な、一般的な加湿装置に比べて、使用者Aの目を簡便に加湿することができる。
次に、上述した各実施形態の第一変形例について説明する。本第一変形例においては、調湿装置1は、一対の電極によって構成された第一放電部(図示なし)をさらに備えている。第一放電部は、流路Lに配設され、放電することにより、電極間を流通する流路Lに導入された空気からオゾンを生成するものである。第一放電部のオゾン発生方式は、無声放電方式である。第一放電部によって生成されたオゾンは、流路Lに導入された空気に含まれる雑菌、ウイルス等を死滅させる。
本第一変形例によれば、調湿装置1は、流路Lに配設され、放電することにより流路Lに導入された空気からオゾンを生成する第一放電部をさらに備えている。
これによれば、第二空間S2に導出される調湿された空気の清潔性を向上させることができる。
次に、上述した各実施形態の第二変形例について、主として第一実施形態と異なる点について説明する。上述した各実施形態における送風装置20は、一個のみ構成されているが、本第二変形例においては、送風装置が二個構成され、図26に示すように、第一連通部11に第一送風装置821および第二連通部12に第二送風装置822が配設されている。また、上述した各実施形態における送風装置20は、軸流ファンによって構成されているが、これに代えて、本第二変形例においては、一対の電極によって構成された第二放電部によって構成されている。第二放電部は、針金状に形成されたカソード電極821a,822aおよび貫通穴を有する円板状に形成されたアノード電極821b,822bを備えている。第二放電部の放電によりビーフェルドーブラウン効果によるイオン風が生成される。イオン風は、第二放電部の放電により電極間の空気がイオン化されて、イオン化した空気がカソード電極821a,822a側からアノード電極821b,822b側に移動することにより生じる(図27参照)。このイオン風によって、流路L内の空気を流通させることができる。
各送風装置821,822は、連通部11,12にアノード電極821b,822bが配設され、流路L内から連通部11,12に向かって放電するように流路内にカソード電極821a,822aが配設されている。これにより、第一送風装置821が駆動することにより、流路Lの空気がイオン風によって第一連通部11を介して第一空間S1に導出される。一方、第二送風装置822が駆動することにより、流路Lの空気が第二連通部12を介して第二空間S2に導出される。すなわち、加湿制御部81は、加湿モードHM1または除湿モードDM1において、流路L内の圧力値が第一圧力値となるように第二送風装置822を駆動する。これにより、第一空間S1の空気が流路に導入されるとともに調湿部30によって調湿されて、第二空間S2に導出される。一方、加湿制御部81は、加湿準備モードHM2および除湿準備モードDM2において、流路内の圧力値が第二圧力値となるように第一送風装置821を駆動する。これにより、第三空間S3の空気が流路に導入されて、第一空間S1に導出される。
本第二変形例によれば、送風装置821,822は、放電することにより生成されるイオン風によって、第一空間S1の空気を流路Lに導入し、流路Lに導入された空気を第二空間S2に導出する第二放電部を備えている。
これによれば、送風装置821,822を一対の電極によって構成された第二放電部によって形成することができるため、送風装置821,822ひいては調湿装置1の小型化を図ることができる。
次に、上述した各実施形態の第三変形例について、主として第一実施形態と異なる点について説明する。本第三変形例における調湿装置1は、成分供給部(図示なし)をさらに備えている。成分供給部は、流路Lに配設され、例えば不織布を用いて形成されている。成分供給部は、芳香成分、除菌成分、消臭成分および美容成分のうち何れか一つの成分を含んでいる。芳香成分は、例えば使用者Aが所望する香りを有する香料である。除菌成分は、例えばエタノールである。消臭成分は、例えばカテキンである。美容成分は、例えばセラミドである。成分供給部に含まれた成分は、流路Lに導入された空気に放出されるため、加湿モードHM1および除湿モードDM1において、調湿された空気とともに第二空間S2に導出される。なお、成分供給部に、芳香成分、除菌成分、消臭成分および美容成分のうち何れか複数の成分を含むようにしても良い。
本第三変形例によれば、調湿装置1は、流路に配設され、芳香成分、除菌成分、消臭成分および美容成分のうち何れか一つまたは複数の成分を流路に導入された空気に供給する成分供給部をさらに備えている。
これによれば、成分供給部は、第二空間S2に導出される空気に、例えば使用者Aが所望する香りを付加することができる。よって、使用者Aの快適感を向上させることができる。
次に、上述した各実施形態の第四変形例について説明する。本第四変形例における調湿装置1の制御装置80は、温度調節部(図示なし)をさらに備えている。温度調節部は、調湿部30の温度を、雑菌、ウイルスおよび花粉のうち少なくとも何れか一つが死滅する所定温度以上となるように調節する。所定温度は、花粉が死滅する第二温度(およそ60℃)または雑菌およびウイルスが死滅する第三温度(およそ75度)である。温度調節部は、例えば通電部40によって調湿部30への通電時間を調整することにより、調湿部30の温度を所定温度にする。調湿部30の温度が第三温度になっている場合、調湿部30を流通する空気に含まれる雑菌、ウイルスおよび花粉が死滅する。
本第四変形例によれば、制御装置80は、通電部40によって調湿部30の通電量を調整することにより、調湿部30の温度を、流路Lに導入された空気に含まれる雑菌、ウイルスおよび花粉のうち少なくとも何れか一つが死滅する所定温度以上となるように調節する温度調節部をさらに備えている。
これによれば、制御装置80は、調湿部30を流通する空気に含まれる雑菌等を死滅させることができるため、加湿モードHM1および除湿モードDM1において、第二空間S2に導出される空気の清潔性を向上させることができる。
次に、上述した各実施形態の第五変形例について、主として第二実施形態と異なる点について図28を用いて説明する。本第二実施形態の変形例においては、調湿装置1は、流路Lに配設され、第二空間S2に導出される空気の湿度を検出する湿度センサ997をさらに備えている。湿度センサ997によって検出された湿度は、各水分量調整部181a,182aに送信される。本第五変形例における各水分量調整部181a,182aは、湿度センサ997によって検出される湿度を、目標湿度設定部183によって設定された目標湿度とするように、送風装置20を制御する。各水分量調整部181a,182aは、湿度センサ997によって検出される湿度と目標湿度設定部183によって設定された目標湿度との差分に基づいて、送風装置20に対するフィードバック量(送風装置20の駆動量)を制御指令値として算出して、送風装置20に出力する。また、本第五変形例おいては、目標湿度を、例えば0〜100%の間にて10%刻みにて設定可能とするようにしても良い。また、この本第五実施形態の場合、調湿部30への通電量を変更することにより、流路Lに導入された空気の湿度を調整するようにしても良い。この場合、通電部40は、例えば、通電量を調整可能とする電力調整器(例えば、可変抵抗器;図示なし)をさらに備えるようにする。第一水分量調整部181aは、目標湿度が第一湿度H1である場合、目標湿度が第一湿度H1より低い第二湿度H2である場合に比べて調湿部30への通電量を増加させるように通電部40を制御する。
次に、上述した第一実施形態乃至第七実施形態の第一変形例について、主として第一実施形態と異なる点について図29を用いて説明する。本第一変形例の調湿装置1は、第三連通部13および各遮断装置60,70を備えていない。すなわち、流路Lは、第一空間S1および第二空間S2と常に接続している。また、加湿準備モードHM2および除湿準備モードDM2において、第二空間S2の空気が流路に導入され、第一空間S1に導出される。
次に、上述した第一実施形態乃至第七実施形態の第二変形例について、主として第一実施形態と異なる点について図30乃至図32を用いて説明する。本第二変形例の調湿装置1は、上述した第一実施形態における第一遮断装置60および第二遮断装置70に代えて、第三遮断装置1060(本発明の第一遮断部に相当)および第四遮断装置1070(本発明の第二遮断部に相当)を備えている。第三遮断装置1060は、第二連通部1012に配設され、第二連通部1012を連通状態または遮断状態にするものである。本第二変形例においては、図30に示すように、ケース10の一部が貫通穴B3aに嵌るように形成され、また、第二連通部1012を形成された側壁が、図31に示すように、上方から下方に向かうにしたがって、前方から後方に傾斜するように形成されている。第三遮断装置1060は、ケース10の内側から第二連通部1012を覆うように形成された板状の第三蓋部1061、および、第三蓋部1061を回動可能に支持する第三ヒンジ部1062を備えている。第三蓋部1061は、流路L内の圧力値が第一遮断圧力値と第二遮断圧力値との間の第三遮断圧力値より小さい場合、自重により第二連通部1012を連通状態(図30および図31に破線にて示す)にする。一方、第三蓋部1061は、流路L内の圧力値が第三遮断圧力値以上である場合、図31に示すように反時計周りに回動して、第二連通部1012を遮断状態にする(図31および図32に実線にて示す)。第三遮断圧力値は正圧に設定されている。
第四遮断装置1070は、第三連通部13に配設され、第三連通部13を連通状態または遮断状態にするものである。第四遮断装置1070は、図30に示すように、ケース10の外側から第三連通部13を覆う板状の第四蓋部1071、および、第四蓋部1071を回動可能に支持する第四ヒンジ部(図示なし)を備えている。第四蓋部1071は、流路L内の圧力値が第一遮断圧力値以下である場合、自重により第三連通部13を遮断状態(図30に実線にて示す)にする。一方、第四蓋部1071は、流路L内の圧力値が第一遮断圧力値より大きい場合、回動することにより第三連通部13を連通状態(図32に破線にて示す)にする。第一遮断圧力値は正圧に設定されている。
また、本第二変形例において、第二連通部1012を連通状態かつ第三連通部13を遮断状態にする流路L内の圧力値である第一圧力値は、正圧かつ第三遮断圧力値より小さい圧力値に設定されている。また、第二連通部1012を遮断状態かつ第三連通部13を連通状態にする流路L内の圧力値である第二圧力値は、第一遮断圧力値より大きい圧力値に設定されている。加湿モードHM1および除湿モードDM1にて調湿装置1が運転される場合、送風装置20は、流路L内の圧力値が第一圧力値となる駆動されるため、第一空間S1の空気が第一連通部11から流路Lに導入されて第二空間S2に導出される。一方、加湿準備モードHM2および除湿準備モードDM2にて調湿装置1が運転される場合、送風装置20は、流路L内の圧力値が第二圧力値となる駆動されるため、第一空間S1の空気が第一連通部11から流路Lに導入されて第三空間S3に導出される。なお、このように第一圧力値および第二圧力値が設定されることにより、加湿モードHM1における送風装置20の駆動方向と加湿準備モードHM2における送風装置20の駆動方向とが同じになる。
本第二変形例によれば、流路Lは、流路Lと第一空間S1とを連通する第一連通部11と、流路Lと第二空間S2とを連通する第二連通部1012と、第二連通部12と調湿部30との間にて流路Lと第三空間S3とを連通する第三連通部13と、をさらに備えている。調湿装置1は、第二連通部1012に配設され、流路L内の圧力値に応じて第二連通部1012を連通状態または遮断状態にする第三遮断装置1060と、第三連通部13に配設され、流路L内の圧力値に応じて第三連通部13を連通状態または遮断状態にする第四遮断装置1070と、をさらに備えている。加湿制御部81は、加湿モードHM1において、送風装置20の駆動量を調整することにより、流路L内の圧力値を、第二連通部1012を連通状態かつ第三連通部13を遮断状態にする流路L内の圧力値である第一圧力値にして第一空間S1の空気を流路Lに導入する。加湿制御部81は、送風装置20の駆動量を調整することにより、流路L内の圧力値を、第二連通部1012を遮断状態かつ第三連通部13を連通状態にする流路L内の圧力値である第二圧力値にして、第一空間S1の空気を流路Lに導入し、かつ、通電部40によって調湿部30を非通電状態にして、流路Lに導入された空気の水分を調湿部30に吸着させて加湿を行うための準備を行う加湿準備モードHM2をさらに備えている。除湿制御部82は、除湿モードDM1において、送風装置20の駆動量を調整することにより、流路L内の圧力値を第一圧力値にして、第一空間S1の空気を流路Lに導入する。除湿制御部82は、送風装置20の駆動量を調整することにより、流路L内の圧力値を第二圧力値にして、第一空間S1の空気を流路Lに導入し、かつ、通電部40によって調湿部30を通電状態にして、調湿部30に吸着している水分を流路Lに導入された空気に放出させて除湿を行うための準備を行う除湿準備モードDM2をさらに備えている。
次に、上述した第一実施形態乃至第七実施形態の第三変形例について、主として第一実施形態と異なる点について図33および図34を用いて説明する。本第三変形例においては、調湿装置1は、建物の外壁Wに固定されている。外壁Wには、二つの貫通穴W1が形成されている。調湿装置1は、ケース10の第一連通部11が形成された一端部の側壁に第四連通部1114が形成されている。また、送風装置20は、第四連通部1114より第三連通部13側に配設されている。そして、第二連通部12および第四連通部1114は貫通穴W1を介して第二空間S2である建物内部の空間である第二空間S2に連通する。また、第一空間S1および第三空間S3は建物外部の空間である。
また、調湿装置1は、上述した第一実施形態の第一遮断装置60および第二遮断装置70に代えて、第五遮断装置1160(本発明の第一遮断部に相当)および第六遮断装置1170(本発明の第二遮断部に相当)を備えている。第五遮断装置1160は、第一連通部11および第四連通部1114を連通状態または遮断状態にするものである。第六遮断装置1170は、第二連通部12および第三連通部13を連通状態または遮断状態にするものである。各遮断装置1160,1170は、それぞれの連通部11,12,13,1140を覆う蓋部1161,1171および蓋部1161,1171を回動可能に支持するヒンジ部1162,1172を備えている。また、本第三変形例の蓋部1161,1171は、制御装置80から制御指令値にしたがって駆動するモータ(例えばステッピングモータ;図示なし)によって駆動する。
加湿制御部81が加湿モードHM1にて調湿装置1の運転を行う場合、および、除湿制御部82が除湿モードDM1にて調湿装置1の運転を行う場合、図33に示すように、第五遮断装置1160は、第四連通部1114を連通状態かつ第一連通部11を遮断状態とするように駆動される。また、この場合、第六遮断装置1170は、第二連通部12を連通状態かつ第三連通部13を遮断状態とするように駆動される。これにより、第二空間S2の空気が第四連通部1114を介して流路Lに導入され、調湿された空気が第二連通部12を介して第二空間S2に導出される。
一方、加湿制御部81が加湿準備モードHM2にて調湿装置1の運転を行う場合、および、除湿制御部82が除湿準備モードDM2にて調湿装置1の運転を行う場合、図34に示すように、第五遮断装置1160は、第四連通部1114を遮断状態かつ第一連通部11を連通状態とするようにモータによって駆動される。また、この場合、第六遮断装置1170は、第二連通部12を遮断状態かつ第三連通部13を連通状態とするように駆動される。これにより、第三空間S3の空気が第三連通部13を介して流路Lに導入され、調湿された空気が第一連通部11を介して第一空間S1に導出される。
次に、上述した第一実施形態乃至第七実施形態の第四変形例について、主として第一実施形態と異なる点について説明する。上述した第一実施形態の熱交換部50の潜熱蓄熱材51aおける融解点は、一般家庭の室温Tr以上の第一融解温度MP1(およそ40℃)に設定されている(図7参照)。これに対し、本第四変形例の潜熱蓄熱材51aにおける融解点は、第一融解温度MP1より低い第二融解温度MP2に設定されている。第二融解温度MP2は、一般家庭における夏季の空調装置(例えばエアコン)使用時の室温(およそ26℃)である。
このように融解点を設定することにより、第二空間S2に導出される調湿された空気の温度を、室温Trに応じて変化させることができる。具体的には、例えば、冬季において、室温Trが15℃である場合、調湿装置1が作動していない状態においては、熱交換部50の温度においても室温Trと同じ15℃になっている。そして、例えば加湿モードHM1にて調湿装置1が運転されている場合、調湿部30が通電状態であるため、調湿部30の温度が上昇することにより、調湿部30を流通する空気の温度も上昇する。説明を簡単にするため、この上昇した空気の温度を25℃(室温Tr+10℃)とする。そして、熱交換部50がこの空気に含まれる熱を吸収して蓄えるため、熱交換部50の温度が図35に実線の矢印にて示すように上昇する。ここで例えば、上昇した熱交換部50の温度が、上昇した空気の温度と同一の25℃となる時間に所定動作時間Tsを設定した場合、熱交換部50の温度と熱交換部50を流通する温度との差が小さくなるため、空気に含まれる熱が熱交換部50に吸収されにくくなる。よって、この場合、室温Trに対する熱交換部50から第二空間S2に導出される空気の上昇温度が比較的高くなる。なお、熱交換部50の温度は、加湿準備モードHM2にて、室温Trまで冷却される(図35に破線の矢印にて示す)。
また、例えば、春季や秋季において室温Trが20℃である場合、調湿装置1が作動していない状態においては、熱交換部50の温度においても室温Trと同じ20℃になっている。上述した冬季の場合と同様に、加湿モードHM1にて調湿装置1が運転されている場合、調湿部30を流通する空気の温度も上昇する。調湿部30を流通する空気の温度は、室温Trに関係なく上昇する。よって、上述した冬季の場合と同様に、この上昇した空気の温度を30℃(室温Tr+10℃)とする。そして、熱交換部50がこの空気に含まれる熱を吸収して蓄えるため、熱交換部50の温度が図36に実線の矢印にて示すように上昇する。ここで、第二融解温度MP2が26℃に設定されているため、潜熱蓄熱材51aが相変化して固体と液体が混在した状態になる。この状態においては、熱は吸収するが、熱交換部50の温度が上昇しない。よって、熱交換部50の温度と熱交換部50を流通する温度との差が冬季の場合と比べて大きくなるため、空気に含まれる熱が冬季の場合と比べて熱交換部50に吸収され易い。したがって、この場合、室温Trに対する熱交換部50から第二空間S2に導出される空気の上昇温度は、冬季の場合と比べて小さくなる。なお、熱交換部50の温度は、加湿準備モードHM2にて、室温Trまで冷却される(図36に破線の矢印にて示す)。
さらに、例えば、夏季において室温Trが25℃である場合、調湿装置1が作動していない状態においては、熱交換部50の温度においても室温Trと同じ25℃になっている。上述した冬季の場合と同様に、加湿モードHM1にて調湿装置1が運転されている場合、調湿部30を流通する空気の温度も上昇する。調湿部30を流通する空気の温度は、室温に関係なく上昇する。よって、上述した冬季の場合と比較し易くするため、この上昇した空気の温度を35℃(室温Tr+10℃)とする。そして、熱交換部50がこの空気に含まれる熱を吸収して蓄えるため、熱交換部50の温度が図37に実線の矢印にて示すように上昇する。ここで、第二融解温度MP2が26℃に設定されているため、潜熱蓄熱材51aが固体と液体が混在した状態に相変化する。この状態においては、熱は吸収するが、熱交換部50の温度が上昇しない。よって、熱交換部50温度と熱交換部50を流通する温度との差が春季および秋季の場合と比べて大きくなるため、空気に含まれる熱が春季および秋季の場合と比べて熱交換部50に吸収され易い。したがって、この場合、室温Trに対して熱交換部50から第二空間S2に導出される空気の上昇温度が春季および秋季の場合と比べて小さくなる。なお、熱交換部50の温度は、加湿準備モードHM2にて、室温Trまで冷却される(図37に破線の矢印にて示す)。
このように、融解点を第一融解温度MP1より室温Trに近い第二融解温度MP2に設定することにより、第二空間S2に導出される空気の温度と室温Trとの差は、室温Trが低いほど大きくなる。すなわち、冬季の場合、夏季の場合と比べて、第二空間S2に導出される空気の温度が室温Trに対して高くなる。一方、夏季の場合、冬季の場合と比べて、第二空間S2に導出される空気の温度が室温Trに近くなる。これにより、調湿装置1は、例えば、冬季において局所的な暖房を行うことができる。このように、融解点を調整することにより、調湿装置1は、第二空間S2に導出される空気の温度を使用者Aが快適感を得られる温度に調整することができる。
次に、上述した第一実施形態乃至第七実施形態の第五変形例について、主として第一実施形態と異なる点について説明する。第一実施形態の調湿装置1は、ベッドBに配設されているが、これに代えて、図38に示すように、車両Cの車両用シートSeに配設するようにしても良い。この場合、車両用シートSeに着座している使用者Aの頭部の周囲の空間が第二空間S2に相当する。また、調湿装置1が他の部材に配設されずに、使用者Aが調湿装置1を手に持って使用するようにしても良い。
なお、上述した各実施形態および各変形例において、調湿装置1の一例を示したが、本発明はこれに限定されず、他の構成を採用することもできる。例えば、上述した各実施形態および各変形例において、調湿部30は、図3に示すように複数のフィルム31をそれぞれ所定距離離れて並べることにより形成されているが、これに代えて、図39に示すように、一枚のフィルム1231を蛇腹状に折り曲げることにより調湿部30を形成するようにしても良い。また、図40に示すように、一枚のフィルム1331を巻くことにより調湿部30を形成するようにしても良い。この場合、電線41をフィルム1231,1331の一端および他端それぞれに電気的に接続する。
また、上述した各実施形態および各変形例において、フィルム31は、複数の凸形状31aを有するように形成されているが、これに代えて、図41に示すように、フィルム31を形成する不織布を毛羽立たせた毛羽立て部31bを形成するようにしても良い。また、図42に示すように、例えばゼオライトの粒31cをフィルム31表面に付着させるようにしても良い。また、さらに、フィルム31を、凸形状31aを有さない平面状にしても良い。
また、上述した各実施形態の第三変形例において、芳香成分等は成分放出部に含まれているが、これに代えて、芳香成分等を調湿部30のフィルム31に含ませるようにしても良い。
また、上述した各実施形態および各変形例において、調湿装置1は、一基のみによって運転されているが、これに代えて、調湿装置1を二基用いるとともに、一方の調湿装置1が加湿モードHM1を運転しているときに、他方の調湿装置1が加湿準備モードHM2を運転させるようにする。これにより、第二空間S2を常に加湿するようにすることができる。
また、上述した各実施形態において、調湿装置1は、熱交換部50を備えているが、これに代えて、熱交換部50を備えないようにしても良い。
上述した各実施形態の第四変形例において、温度調節部は、調湿部30への通電時間を調整することにより、調湿部30の温度を所定温度にしている。これに対し、例えば、調湿装置1が通電量を調整可能とする電力調整器(図示なし)をさらに備え、温度調節部が電力調整器を調整することにより調湿部30への通電量を増加させるようにしても良い。
また、上述した第一実施形態乃至第七実施形態およびその各変形例において、熱交換部50は、潜熱蓄熱材51aを用いて形成されているが、これに代えて、例えば金属繊維を用いて形成するようにしても良い。また、複数の金属パイプを用いて形成するようにしても良い。
また、上述した第三実施形態乃至第五実施形態において、上述した第二実施形態における入力部191をさらに備えるようにしても良い。この場合、入力部191に入力された情報は、各実施形態における目標湿度設定部283,383,483に送信されるようにする。
また、上述した第六実施形態乃至第八実施形態において、上述した第二実施形態における入力部191、目標湿度設定部183、第一水分量調整部181aおよび第二水分量調整部182aをさらに備えるようにしても良い。
また、上述した各実施形態の第五変形例において、第一水分量調整部181aは、送風装置20の駆動量によって流路Lに導入された空気の湿度を調整しているが、これに代えて、調湿部30の通電量を変更することにより、流路Lに導入された空気の湿度を調整するようにしても良い。この場合、通電部40は、上述した場合と同様に、通電量を調整可能とする電力調整器(図示なし)をさらに備えるようにする。そして、第一水分量調整部181aは、目標湿度が第一湿度H1である場合、目標湿度が第一湿度H1より低い第二湿度H2である場合に比べて調湿部30への通電量を増加させるように電力調整器を調整する。また、第一水分量調整部181aは、送風装置20の駆動量および調湿部30の通電量を変更することにより、流路Lに導入された空気の湿度を調整するようにしても良い。
これによれば、加湿制御部81は、第二空間S2に導出される加湿をされた空気の湿度を、目標湿度設定部183によって設定された目標湿度とするように、送風装置20の駆動量および調湿部30の通電量の少なくとも何れか一方を調整することによって、流路Lに導入された空気の量に対する流路Lに導入された空気に放出される水分の量を調節する第一水分量調整部181aを備えている。
さらに、調湿装置1は、送風装置20の駆動量および調湿部30の通電量を変更することにより、第二空間S2に導出される空気の温度を調整するようにしても良い。この場合、例えば、上述した第三実施形態において、使用者Aが入眠状態である場合、第二空間S2に導出される空気の温度を室温Trに近づけるようにする。これにより、使用者Aがより入眠し易くなる。また、使用者Aが睡眠状態から覚醒状態に移行する状態である場合、第二空間S2に導出される空気の温度を、使用者Aが入眠状態である場合に比べて高くなるように設定する。これにより使用者Aより覚醒し易くなる。
また、上述した第五実施形態において、呼吸情報検出部494は呼吸情報として使用者Aの咳を検出している。これに対し、呼吸情報として使用者Aの口呼吸を検出するようにしても良い。口呼吸は、口を介して息を吸ったり吐いたりする呼吸である。この場合、呼吸情報検出部494は、例えばカメラを用いて使用者Aの顔を撮影し、この撮影された使用者Aの顔の画像を解析することにより使用者Aの口が開いているか否かを判定する。そして、呼吸情報検出部494によって使用者Aの口が開いていることが検出された場合、目標湿度設定部483が目標湿度を例えば第二湿度H2より高い第一湿度H1に設定する。これにより、使用者Aの口の中の乾燥を抑制することができる。
また、上述した第二実施形態において、入力部191は、使用者Aの操作によって目標湿度が入力されているが、これに代えて、例えば、ベッドBを設置された部屋にエアコン等の空調装置または湿度センサ(いずれも図示なし)がさらに設置され、空調装置または湿度センサと調湿装置1とが通信可能である場合において、空調装置または湿度センサから送信される信号に基づいて、目標湿度が設定されるようにしても良い。
また、上述した第三実施形態において、睡眠情報検出部292は、使用者Aの体動によって使用者Aの睡眠状態を検知しているが、これに代えて、使用者Aの睡眠状態を、使用者Aの心拍または呼吸から検知するようにしても良い。心拍または呼吸は、荷重センサ292aの検出結果をフィルタリングすることにより検出することができる。
また、上述した第四実施形態において、肌情報センサ393aは、一対の電極を使用者Aの肌に接触させて、生体電気インピーダンス測定しているが、これに代えて、カメラ等によって使用者Aの肌を撮影して、その画像をフィルタリングすることにより、肌情報を使用者Aの肌と非接触にて検出するようにしても良い。
また、上述した第五実施形態において、呼吸情報検出部494によって検出される呼吸情報は、使用者Aの咳であるが、これに代えて、呼吸情報として、使用者Aのいびきを検出するようにしても良い。この場合、呼吸周期判定値または呼吸振幅判定値を、上述した使用者Aの咳を検出する場合と変更すると良い。
また、上述した第三実施形態および第五実施形態において、体動および咳を荷重センサ292a,494aによって検出しているが、これに代えて、マイク等の使用者Aの体動および咳によって生じる音を検出する音検出装置(図示なし)を用いるようにしても良い。例えば、音検出装置によって検出される音量が音量判定値以上である場合、使用者Aの体動または咳が検知される。
また、上述した第七実施形態において、頭部位置検出部696aは、カメラ696a1を用いて使用者Aの頭部の位置を検出しているが、これに代えて、荷重センサを用いて使用者Aの頭部の位置を検出するようにしても良い。
また、上述した第一実施形態乃至第七実施形態において、調湿装置1は、ヘッドボード部B3に形成された貫通穴B3aを介して第二空間S2に調湿した空気を導出している。これに代えて、図43に示すように、ケース10に第二連通部12から導出された空気を第二空間S2に導出するダクト1415を形成し、ダクト1415をヘッドボード部B3の上面に配設しても良い。
また、上述した各実施形態において、フィルム31と電線41とが直接的に接続されているが、これに代えて、図44に示すように、フィルム31と電線41とを、フィルム31の両端に配設された電極31dを介して接続するようにしても良い。電極31dは、例えば金属平板によって形成され、フィルム31の端部を挟持するように配設されている。
また、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、ケース10、調湿部30および熱交換部50の形状、潜熱蓄熱材51aの融解点、連通部11,12,13の位置および連通部11,12,13の個数、調湿された空気を導出するタイミング、調湿装置1の取付場所および取付位置を変更しても良い。
1…調湿装置、10…ケース、11…第一連通部、12…第二連通部、13…第三連通部、20…送風装置(送風部)、30…調湿部、31…フィルム、31a…凸形状、40…通電部、41…電線、42…電源、43…開閉器、50…熱交換部、51…シート、51a…潜熱蓄熱材、60…第一遮断装置(第一遮断部)、70…第二遮断装置(第二遮断部)、80…制御装置(制御部)、81…加湿制御部、82…除湿制御部、181a…第一水分量調整部、182a…第二水分量調整部、183…目標湿度設定部、292…睡眠情報検出部、393…肌情報検出部、494…呼吸情報検出部、581b…導出タイミング制御部、595…呼吸状態検出部、696a…頭部位置検出部、696b…導出方向制御部、696c…導出方向調整部、A…使用者、B…ベッド、C…車両、DM1…除湿モード、DM2…除湿準備モード、G…ゴーグル(被覆部)、HM1…加湿モード、HM2…加湿準備モード、L…流路、S1…第一空間、S2…第二空間、S3…第三空間、Ts…所定動作時間。

Claims (14)

  1. 第一空間と第二空間とを連通する流路と、
    前記第一空間の空気を前記流路に導入し、前記流路に導入された空気を前記第二空間に導出する送風部と、
    前記流路に配設され、前記流路に導入された空気の加湿または除湿を行う調湿部と、
    前記調湿部と電気的に接続され、前記調湿部の通電を行う通電部と、
    前記送風部を少なくとも制御する制御部と、を備えた調湿装置であって、
    前記調湿部は、非通電状態である場合、前記流路に導入された空気の水分を吸着し、通電状態である場合、前記非通電状態であるときに吸着した前記水分を前記流路に導入された空気に放出する導電性高分子材料を用いて形成され、
    前記制御部は、
    前記送風部によって前記第一空間の空気を前記流路に導入し、かつ、前記通電部によって前記調湿部を前記通電状態にして、前記流路に導入された空気に対して前記調湿部に吸着している水分を放出させることにより、前記流路に導入された空気の前記加湿を行うとともに、前記加湿をされた空気を前記送風部によって前記第二空間に導出する加湿モードを有する加湿制御部と、
    前記送風部によって前記第一空間の空気を前記流路に導入し、かつ、前記通電部によって前記調湿部を前記非通電状態にして、前記流路に導入された空気の水分を前記調湿部に吸着させることにより、前記流路に導入された空気の前記除湿を行うとともに、前記除湿をされた空気を前記送風部によって前記第二空間に導出する除湿モードを有する除湿制御部と、を備え、
    前記調湿部は、前記水分を吸着するとき、および、前記通電状態であるときに生じる熱を前記流路に導入された空気に放出し、
    前記調湿装置は、前記流路に配設され、前記流路に導入された空気に放出された前記熱を吸収する熱交換部をさらに備え、
    前記熱交換部は、前記流路に導入された空気に放出された前記熱を蓄える潜熱蓄熱材によって形成されている調湿装置。
  2. 第一空間と第二空間とを連通する流路と、
    前記第一空間の空気を前記流路に導入し、前記流路に導入された空気を前記第二空間に導出する送風部と、
    前記流路に配設され、前記流路に導入された空気の加湿または除湿を行う調湿部と、
    前記調湿部と電気的に接続され、前記調湿部の通電を行う通電部と、
    前記送風部を少なくとも制御する制御部と、を備えた調湿装置であって、
    前記調湿部は、非通電状態である場合、前記流路に導入された空気の水分を吸着し、通電状態である場合、前記非通電状態であるときに吸着した前記水分を前記流路に導入された空気に放出する導電性高分子材料を用いて形成され、
    前記制御部は、
    前記送風部によって前記第一空間の空気を前記流路に導入し、かつ、前記通電部によって前記調湿部を前記通電状態にして、前記流路に導入された空気に対して前記調湿部に吸着している水分を放出させることにより、前記流路に導入された空気の前記加湿を行うとともに、前記加湿をされた空気を前記送風部によって前記第二空間に導出する加湿モードを有する加湿制御部と、
    前記送風部によって前記第一空間の空気を前記流路に導入し、かつ、前記通電部によって前記調湿部を前記非通電状態にして、前記流路に導入された空気の水分を前記調湿部に吸着させることにより、前記流路に導入された空気の前記除湿を行うとともに、前記除湿をされた空気を前記送風部によって前記第二空間に導出する除湿モードを有する除湿制御部と、を備え、
    前記調湿部は、前記導電性高分子材料を用いて、複数の凸形状を有するように形成されたフィルムによって構成されている調湿装置。
  3. 第一空間と第二空間とを連通する流路と、
    前記第一空間の空気を前記流路に導入し、前記流路に導入された空気を前記第二空間に導出する送風部と、
    前記流路に配設され、前記流路に導入された空気の加湿または除湿を行う調湿部と、
    前記調湿部と電気的に接続され、前記調湿部の通電を行う通電部と、
    前記送風部を少なくとも制御する制御部と、を備えた調湿装置であって、
    前記調湿部は、非通電状態である場合、前記流路に導入された空気の水分を吸着し、通電状態である場合、前記非通電状態であるときに吸着した前記水分を前記流路に導入された空気に放出する導電性高分子材料を用いて形成され、
    前記制御部は、
    前記送風部によって前記第一空間の空気を前記流路に導入し、かつ、前記通電部によって前記調湿部を前記通電状態にして、前記流路に導入された空気に対して前記調湿部に吸着している水分を放出させることにより、前記流路に導入された空気の前記加湿を行うとともに、前記加湿をされた空気を前記送風部によって前記第二空間に導出する加湿モードを有する加湿制御部と、
    前記送風部によって前記第一空間の空気を前記流路に導入し、かつ、前記通電部によって前記調湿部を前記非通電状態にして、前記流路に導入された空気の水分を前記調湿部に吸着させることにより、前記流路に導入された空気の前記除湿を行うとともに、前記除湿をされた空気を前記送風部によって前記第二空間に導出する除湿モードを有する除湿制御部と、を備え、
    前記送風部は、放電することにより生成されるイオン風によって、前記第一空間の空気を前記流路に導入し、前記流路に導入された空気を前記第二空間に導出する第二放電部を備えている調湿装置。
  4. 第一空間と第二空間とを連通する流路と、
    前記第一空間の空気を前記流路に導入し、前記流路に導入された空気を前記第二空間に導出する送風部と、
    前記流路に配設され、前記流路に導入された空気の加湿または除湿を行う調湿部と、
    前記調湿部と電気的に接続され、前記調湿部の通電を行う通電部と、
    前記送風部を少なくとも制御する制御部と、を備えた調湿装置であって、
    前記調湿部は、非通電状態である場合、前記流路に導入された空気の水分を吸着し、通電状態である場合、前記非通電状態であるときに吸着した前記水分を前記流路に導入された空気に放出する導電性高分子材料を用いて形成され、
    前記制御部は、
    前記送風部によって前記第一空間の空気を前記流路に導入し、かつ、前記通電部によって前記調湿部を前記通電状態にして、前記流路に導入された空気に対して前記調湿部に吸着している水分を放出させることにより、前記流路に導入された空気の前記加湿を行うとともに、前記加湿をされた空気を前記送風部によって前記第二空間に導出する加湿モードを有する加湿制御部と、
    前記送風部によって前記第一空間の空気を前記流路に導入し、かつ、前記通電部によって前記調湿部を前記非通電状態にして、前記流路に導入された空気の水分を前記調湿部に吸着させることにより、前記流路に導入された空気の前記除湿を行うとともに、前記除湿をされた空気を前記送風部によって前記第二空間に導出する除湿モードを有する除湿制御部と、を備え、
    前記制御部は、前記通電部によって前記調湿部の通電量を調整することにより、前記調湿部の温度を、前記流路に導入された空気に含まれる雑菌、ウイルスおよび花粉のうち少なくとも何れか一つが死滅する所定温度以上となるように調節する温度調節部をさらに備えている調湿装置。
  5. 第一空間と第二空間とを連通する流路と、
    前記第一空間の空気を前記流路に導入し、前記流路に導入された空気を前記第二空間に導出する送風部と、
    前記流路に配設され、前記流路に導入された空気の加湿または除湿を行う調湿部と、
    前記調湿部と電気的に接続され、前記調湿部の通電を行う通電部と、
    前記送風部を少なくとも制御する制御部と、を備えた調湿装置であって、
    前記調湿部は、非通電状態である場合、前記流路に導入された空気の水分を吸着し、通電状態である場合、前記非通電状態であるときに吸着した前記水分を前記流路に導入された空気に放出する導電性高分子材料を用いて形成され、
    前記制御部は、
    前記送風部によって前記第一空間の空気を前記流路に導入し、かつ、前記通電部によって前記調湿部を前記通電状態にして、前記流路に導入された空気に対して前記調湿部に吸着している水分を放出させることにより、前記流路に導入された空気の前記加湿を行うとともに、前記加湿をされた空気を前記送風部によって前記第二空間に導出する加湿モードを有する加湿制御部と、
    前記送風部によって前記第一空間の空気を前記流路に導入し、かつ、前記通電部によって前記調湿部を前記非通電状態にして、前記流路に導入された空気の水分を前記調湿部に吸着させることにより、前記流路に導入された空気の前記除湿を行うとともに、前記除湿をされた空気を前記送風部によって前記第二空間に導出する除湿モードを有する除湿制御部と、を備え、
    前記流路は、前記流路と前記第一空間とを連通する第一連通部と、前記流路と前記第二空間とを連通する第二連通部と、前記第二連通部と前記調湿部との間にて前記流路と第三空間とを連通する第三連通部と、をさらに備え、
    前記調湿装置は、前記第二連通部に配設され、前記流路内の圧力値に応じて前記第二連通部を連通状態または遮断状態にする第一遮断部と、前記第三連通部に配設され、前記流路内の圧力値に応じて前記第三連通部を連通状態または遮断状態にする第二遮断部と、をさらに備え、
    前記加湿制御部は、
    前記加湿モードにおいて、前記送風部の駆動量を調整することにより、前記流路内の圧力値を、前記第二連通部を連通状態かつ前記第三連通部を遮断状態にする前記流路内の圧力値である第一圧力値にして前記第一空間の空気を前記流路に導入し、
    前記送風部の駆動量を調整することにより、前記流路内の圧力値を、前記第二連通部を遮断状態かつ前記第三連通部を連通状態にする前記流路内の圧力値である第二圧力値にして、前記第一空間の空気および前記第三空間の空気の一方を前記流路に導入し、かつ、前記通電部によって前記調湿部を前記非通電状態にして、前記流路に導入された空気の水分を前記調湿部に吸着させて前記加湿を行うための準備を行う加湿準備モードをさらに備え、
    前記除湿制御部は、
    前記除湿モードにおいて、前記送風部の駆動量を調整することにより、前記流路内の圧力値を前記第一圧力値にして、前記第一空間の空気を前記流路に導入し、
    前記送風部の駆動量を調整することにより、前記流路内の圧力値を前記第二圧力値にして、前記第一空間の空気および前記第三空間の空気の一方を前記流路に導入し、かつ、前記通電部によって前記調湿部を前記通電状態にして、前記調湿部に吸着している水分を前記流路に導入された空気に放出させて前記除湿を行うための準備を行う除湿準備モードをさらに備えている調湿装置。
  6. 第一空間と第二空間とを連通する流路と、
    前記第一空間の空気を前記流路に導入し、前記流路に導入された空気を前記第二空間に導出する送風部と、
    前記流路に配設され、前記流路に導入された空気の加湿または除湿を行う調湿部と、
    前記調湿部と電気的に接続され、前記調湿部の通電を行う通電部と、
    前記送風部を少なくとも制御する制御部と、を備えた調湿装置であって、
    前記調湿部は、非通電状態である場合、前記流路に導入された空気の水分を吸着し、通電状態である場合、前記非通電状態であるときに吸着した前記水分を前記流路に導入された空気に放出する導電性高分子材料を用いて形成され、
    前記制御部は、
    前記送風部によって前記第一空間の空気を前記流路に導入し、かつ、前記通電部によって前記調湿部を前記通電状態にして、前記流路に導入された空気に対して前記調湿部に吸着している水分を放出させることにより、前記流路に導入された空気の前記加湿を行うとともに、前記加湿をされた空気を前記送風部によって前記第二空間に導出する加湿モードを有する加湿制御部と、
    前記送風部によって前記第一空間の空気を前記流路に導入し、かつ、前記通電部によって前記調湿部を前記非通電状態にして、前記流路に導入された空気の水分を前記調湿部に吸着させることにより、前記流路に導入された空気の前記除湿を行うとともに、前記除湿をされた空気を前記送風部によって前記第二空間に導出する除湿モードを有する除湿制御部と、を備え、
    前記制御部は、前記第二空間に導出される空気の目標湿度を設定する目標湿度設定部をさらに備え、
    前記加湿制御部は、前記第二空間に導出される前記加湿をされた空気の湿度を、前記目標湿度設定部によって設定された前記目標湿度とするように、前記送風部の駆動量および前記調湿部の通電量の少なくとも一方を調整することによって、前記流路に導入された空気の量に対する前記流路に導入された空気に放出される水分の量を調節する第一水分量調整部を備え、
    前記除湿制御部は、前記第二空間に導出される前記除湿をされた空気の湿度を、前記目標湿度設定部によって設定された前記目標湿度とするように、前記送風部の駆動量を調整することによって、前記流路に導入された空気の量に対する前記調湿部に吸着する前記流路に導入された空気の水分の量を調整する第二水分量調整部を備えている調湿装置。
  7. 前記調湿装置は、使用者の睡眠情報を検出する睡眠情報検出部をさらに備え、
    前記目標湿度設定部は、前記睡眠情報検出部によって検出された前記睡眠情報に基づいて、前記目標湿度を設定する請求項記載の調湿装置。
  8. 前記調湿装置は、使用者の肌情報を検出する肌情報検出部をさらに備え、
    前記目標湿度設定部は、前記肌情報検出部によって検出された前記肌情報に基づいて、前記目標湿度を設定する請求項記載の調湿装置。
  9. 前記調湿装置は、使用者の呼吸情報を検出する呼吸情報検出部をさらに備え、
    前記目標湿度設定部は、前記呼吸情報検出部によって検出された前記呼吸情報に基づいて、前記目標湿度を設定する請求項記載の調湿装置。
  10. 第一空間と第二空間とを連通する流路と、
    前記第一空間の空気を前記流路に導入し、前記流路に導入された空気を前記第二空間に導出する送風部と、
    前記流路に配設され、前記流路に導入された空気の加湿または除湿を行う調湿部と、
    前記調湿部と電気的に接続され、前記調湿部の通電を行う通電部と、
    前記送風部を少なくとも制御する制御部と、を備えた調湿装置であって、
    前記調湿部は、非通電状態である場合、前記流路に導入された空気の水分を吸着し、通電状態である場合、前記非通電状態であるときに吸着した前記水分を前記流路に導入された空気に放出する導電性高分子材料を用いて形成され、
    前記制御部は、
    前記送風部によって前記第一空間の空気を前記流路に導入し、かつ、前記通電部によって前記調湿部を前記通電状態にして、前記流路に導入された空気に対して前記調湿部に吸着している水分を放出させることにより、前記流路に導入された空気の前記加湿を行うとともに、前記加湿をされた空気を前記送風部によって前記第二空間に導出する加湿モードを有する加湿制御部と、
    前記送風部によって前記第一空間の空気を前記流路に導入し、かつ、前記通電部によって前記調湿部を前記非通電状態にして、前記流路に導入された空気の水分を前記調湿部に吸着させることにより、前記流路に導入された空気の前記除湿を行うとともに、前記除湿をされた空気を前記送風部によって前記第二空間に導出する除湿モードを有する除湿制御部と、を備え、
    前記調湿装置は、使用者の呼吸状態のうち前記使用者が息を吸っている状態である吸気状態および前記使用者が息を吐いている状態である呼気状態を検出する呼吸状態検出部をさらに備え、
    前記加湿制御部は、前記呼吸状態検出部によって前記使用者が前記吸気状態であると検出された場合、前記加湿をされた空気を前記第二空間に導出し、前記呼吸状態検出部によって前記使用者が前記呼気状態であると検出された場合、前記加湿をされた空気を前記第二空間に導出することを制限するように、前記加湿をされた空気を導出するタイミングを制御する導出タイミング制御部をさらに備えている調湿装置。
  11. 第一空間と第二空間とを連通する流路と、
    前記第一空間の空気を前記流路に導入し、前記流路に導入された空気を前記第二空間に導出する送風部と、
    前記流路に配設され、前記流路に導入された空気の加湿または除湿を行う調湿部と、
    前記調湿部と電気的に接続され、前記調湿部の通電を行う通電部と、
    前記送風部を少なくとも制御する制御部と、を備えた調湿装置であって、
    前記調湿部は、非通電状態である場合、前記流路に導入された空気の水分を吸着し、通電状態である場合、前記非通電状態であるときに吸着した前記水分を前記流路に導入された空気に放出する導電性高分子材料を用いて形成され、
    前記制御部は、
    前記送風部によって前記第一空間の空気を前記流路に導入し、かつ、前記通電部によって前記調湿部を前記通電状態にして、前記流路に導入された空気に対して前記調湿部に吸着している水分を放出させることにより、前記流路に導入された空気の前記加湿を行うとともに、前記加湿をされた空気を前記送風部によって前記第二空間に導出する加湿モードを有する加湿制御部と、
    前記送風部によって前記第一空間の空気を前記流路に導入し、かつ、前記通電部によって前記調湿部を前記非通電状態にして、前記流路に導入された空気の水分を前記調湿部に吸着させることにより、前記流路に導入された空気の前記除湿を行うとともに、前記除湿をされた空気を前記送風部によって前記第二空間に導出する除湿モードを有する除湿制御部と、を備え、
    前記調湿装置は、使用者の頭部の位置を検出する頭部位置検出部と、前記第二空間に導出される空気の方向を調整する導出方向調整部と、をさらに備え、
    前記制御部は、前記導出方向調整部によって前記第二空間に導出される空気の方向を、前記頭部位置検出部によって検出された前記使用者の前記頭部に向かう方向とするように調節する導出方向制御部をさらに備えている調湿装置。
  12. 第一空間と第二空間とを連通する流路と、
    前記第一空間の空気を前記流路に導入し、前記流路に導入された空気を前記第二空間に導出する送風部と、
    前記流路に配設され、前記流路に導入された空気の加湿または除湿を行う調湿部と、
    前記調湿部と電気的に接続され、前記調湿部の通電を行う通電部と、
    前記送風部を少なくとも制御する制御部と、を備えた調湿装置であって、
    前記調湿部は、非通電状態である場合、前記流路に導入された空気の水分を吸着し、通電状態である場合、前記非通電状態であるときに吸着した前記水分を前記流路に導入された空気に放出する導電性高分子材料を用いて形成され、
    前記制御部は、
    前記送風部によって前記第一空間の空気を前記流路に導入し、かつ、前記通電部によって前記調湿部を前記通電状態にして、前記流路に導入された空気に対して前記調湿部に吸着している水分を放出させることにより、前記流路に導入された空気の前記加湿を行うとともに、前記加湿をされた空気を前記送風部によって前記第二空間に導出する加湿モードを有する加湿制御部と、
    前記送風部によって前記第一空間の空気を前記流路に導入し、かつ、前記通電部によって前記調湿部を前記非通電状態にして、前記流路に導入された空気の水分を前記調湿部に吸着させることにより、前記流路に導入された空気の前記除湿を行うとともに、前記除湿をされた空気を前記送風部によって前記第二空間に導出する除湿モードを有する除湿制御部と、を備え、
    前記調湿装置は、使用者の目を覆う被覆部をさらに備え、
    前記第二空間は、前記被覆部内側の空間である調湿装置。
  13. 前記調湿装置は、前記流路に配設され、放電することにより前記流路に導入された空気からオゾンを生成する第一放電部をさらに備えている請求項1〜12の何れか一項に記載の調湿装置。
  14. 前記調湿装置は、前記流路に配設され、芳香成分、除菌成分、消臭成分および美容成分のうち何れか一つまたは複数の成分を前記流路に導入された空気に供給する成分供給部をさらに備えている請求項1〜12の何れか一項に記載の調湿装置。
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