JP2001309980A - 空気濾過・呼吸装置 - Google Patents

空気濾過・呼吸装置

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JP2001309980A
JP2001309980A JP2000130524A JP2000130524A JP2001309980A JP 2001309980 A JP2001309980 A JP 2001309980A JP 2000130524 A JP2000130524 A JP 2000130524A JP 2000130524 A JP2000130524 A JP 2000130524A JP 2001309980 A JP2001309980 A JP 2001309980A
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Masahide Uchino
正英 内野
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Japan Field Co Ltd
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Japan Field Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 特殊なフィルターを特別に用意する事なく空
気を濾過して、空気の浄化を簡易に行う事ができる空気
濾過・呼吸装置を得る。 【解決手段】 空気の流通が可能な流通管の流入口12
を、使用者の着衣13の内部に挿入し、着衣を介して外
気を流通管11に導入可能とする。そして、この着衣1
3を介して流入口12から導入した外気を、流通管11
の導入口10から使用者に供給可能とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、使用者が外気を直接吸
い込まないようにするとともに外気の汚れを濾過して、
きれいな空気で呼吸を可能とする空気濾過・呼吸装置に
係るものであり、この空気濾過・呼吸装置の使用者の着
衣をフィルターとして、簡易に外気の浄化を行うもので
ある。
【0002】
【従来の技術】従来、口や鼻の呼吸器を被覆して、風邪
や花粉症の予防、排気ガスや埃よけ等を行いながら呼吸
するための空気濾過・呼吸装置には、ガーゼや不織布で
廉価に形成した簡易マスクが存在する。また、濾過機能
を強化して、埃や花粉だけでなく、粉塵や煙、ウィルス
等を呼吸器側に確実に通さないようにするため、開口部
をミクロン単位に形成したフィルターや、静電気で粒子
を吸着する静電フィルター、細菌やウィルスの増殖を抑
える抗菌・消臭フィルター等を使用した特殊マスクも存
在する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、これら
のマスクは、いずれもフィルター部分に特殊な専用部材
を使用するものであるため、この特殊なフィルターを使
用時に備えておく事が要求される。
【0004】本発明は上述の如き課題を解決するため、
特殊なフィルターを特別に用意する事なく、空気の浄化
を簡易に行う事ができる空気濾過・呼吸装置を得ようと
するものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、上述の如き課
題を解決するためのものであり、第1の発明は、空気の
流通が可能な流通管の流入口を、使用者の着衣の内部に
挿入し、着衣を介して外気を流通管に導入可能とすると
ともにこの着衣を介して流入口から導入した外気を流通
管の導入口から使用者に供給可能として成るものであ
る。
【0006】また、第2の発明は、使用者の頭部の少な
くとも口及び/又は鼻を、内部空間を介して被覆可能な
被覆体と、この被覆体の内部空間に外気を導入する導入
口と、この導入口に一端を接続し、他端の流入口を使用
者の着衣の内部に挿入可能な外気の流通管とから成り、
使用者の着衣を介して流入口から流通管に流入する外気
を被覆体の内部空間に導入可能として成るものである。
【0007】また、被覆体の内部空間への外気の導入
は、使用者が息を吸う際の吸引力により行うものであっ
ても良い。
【0008】また、被覆体の内部空間への外気の導入
は、流通管に接続したポンプにより自動的に行うもので
あっても良い。
【0009】また、被覆体は、透明又は半透明としても
良い。
【0010】また、被覆体は、内部空間の空気を外部に
排出可能な逆止弁を設けたものであっても良い。
【0011】また、被覆体は、内部空間内が減圧状態と
なった時に外気を導入するための減圧防止弁を設けたも
のであっても良い。
【0012】また、流通管は、着衣を介して流入する外
気を更に濾過する二次フィルターを設けたものであって
も良い。
【0013】
【作用】本発明は、上述の如く構成したものであるか
ら、第1の発明の空気濾過・呼吸装置を使用するには、
流入口側を使用者の着衣に挿入し、流通管の導入口側を
使用者が口でくわえたり、粉塵や花粉等の粒子や有害ガ
スを通しにくい素材製の袋やマスク等で使用者の顔面や
頭部を被覆し、この被覆体内に導入口を挿入する。ま
た、流通管の流入口は、着衣のポケットに挿入しても良
いし、身頃の打ち合わせ、襟元、袖口、裾等から着衣の
内側に流入口を挿入しても良い。また、使用者の着衣で
あれば、何れのものを使用しても良く、ネクタイ、マフ
ラー、スカーフ等の布の積層部分に流入口を挿入した
り、ハンカチ等で流通管の流入口を被覆し、外気と直接
に触れないようにしても良い。
【0014】そして、使用者が息を吸うと、その吸引力
で使用者の着衣を介して流入口から流通管内に外気が流
入する。この着衣を通過する際に、外気中の埃や花粉等
が濾過されるので、使用者には清浄な空気が供給される
ものとなる。また、使用者が息を吐く際は、鼻から空気
を排出しても良いし、流通管を介して口から外部に排出
しても良い。また、使用者の顔面を袋やマスクで被覆し
た場合は、この被覆体内部に吐き出し、流通管を介して
外部に排出しても良い。尚、流通管を介して空気を排出
すると、暖かい空気が使用者の着衣内に排出されるの
で、気温が低い際の保温効果にも役立つものとなる。こ
のように、本発明の空気濾過・呼吸装置は、着衣をフィ
ルターとして外気を濾過し、簡易に外気を浄化する事が
でき、手軽な使用が可能となるとともに、廉価な製品を
得る事ができる。
【0015】また、流通管を通過した外気を使用者に供
給可能であれば、流通管の導入口は、使用者の口や鼻に
挿入しても良いし、導入口側を二股に形成して鼻と口の
両方に挿入しても良いし、導入口側を漏斗状に形成して
口及び/又は鼻を被覆可能としても良いし、顔面や頭部
を被覆した袋内やマスク内部に挿入しても良い。また、
流通管は、着衣を介して使用者に外気を供給可能であれ
ば、何れの形状で形成しても良い。また、流通管は、ガ
ラス、プラスチック、ゴム等で形成すれば、粉塵や花粉
等の粒子、有害ガス等の気体が流通管の表面から内部に
侵入せず、使用者は着衣を介して流通管に流入した清浄
な空気のみを使用して呼吸する事ができる。
【0016】また、流通管は、紙や食品加工素材等の繊
維製品で形成しても、粉塵や花粉等が侵入しにくいもの
となる。即ち、繊維がフィルターの役目をするので、流
通管の表面を介して外気が多少流入しても、粉塵や花粉
等を濾過して侵入させにくいものとなる。
【0017】また、第2の発明は、流通管と被覆体とか
ら成るマスク型の空気濾過・呼吸装置で、このマスクを
使用するには、被覆体を使用者の顔面に装着し、被覆体
にて少なくとも使用者の口及び/又は鼻の呼吸器を被覆
する。また、被覆体を装着すると、使用者の呼吸器と被
覆体内面との間には、一定の内部空間が形成されるの
で、使用者の呼吸や会話を妨げる事はないし、女性は口
紅等の化粧料が剥げにくいものとなる。
【0018】また、この被覆体の装着の際は、ガスマス
ク等、外気との遮断性を重視するものは、被覆体の外周
縁を使用者の肌に密着させて内部空間を密閉し、外気が
侵入しないようにするのが好ましい。しかし、埃よけマ
スクなど、簡易なものは、内部空間を厳密に密閉する必
要はなく、外周縁と肌との間に多少の隙間を生じても良
い。
【0019】また、被覆体は、非通気性の素材で形成す
れば、被覆体を透過して内部空間に、埃、花粉、粉塵、
薬剤、有害ガス等を侵入させないものとなる。しかし、
前記粒子や有害ガスの濾過性に優れた素材であれば、多
少の通気性を有する素材で形成しても良い。
【0020】この被覆体の装着が完了したら、第1の発
明と同様に、被覆体に接続した流通管の流入口側を、使
用者の着衣の内部に挿入する。この場合も、流通管の流
入口を着衣のポケットに挿入して行っても良いし、身頃
の打ち合わせ、襟元、袖口、裾等から着衣の内側に流入
口を挿入して行っても良い。また、使用者の着衣であれ
ば、何れのものを使用しても良く、ネクタイ、マフラ
ー、スカーフ等の布の重なり部分に流入口を挿入した
り、ハンカチ等で流通管の流入口を被覆して、外気と直
接に触れないようにしても良い。
【0021】この被覆体の顔面への装着と流通管の着衣
への挿入で、マスクの装着が完了する。そして、使用者
が内部空間内で呼吸を行うと、息を吸った際の吸引力
で、流入口から流通管内に外気が流入する。この流通管
への流入の際、外気は使用者の着衣を通過するので、こ
の着衣がフィルターの役割をして、外気内の埃や花粉、
粉塵等の粒子を除去する事ができる。従って、流通管に
は汚れ粒子が除去された外気が流入するものとなり、こ
の外気が被覆体の導入口から内部空間内に流入し、使用
者はこの浄化された空気にて快適かつ安全に呼吸する事
ができる。
【0022】また、使用者が内部空間内に吐出した空気
は、流通管を介して外部に排出される。尚、この空気
は、流通管から排出するのではなく、空気の吐出時の風
圧で被覆体の内面を押圧し、外周縁と肌との間に隙間を
生じさせ、この隙間から外部に排出するものであっても
良い。
【0023】このように、第2の発明の空気濾過・呼吸
装置も、従来の如く特殊なフィルターを特別に用意する
必要がなく、空気濾過・呼吸装置の使用者自身の着衣を
フィルターとするだけで、簡単に空気の浄化機能を備え
る事ができる。そして、構造が単純で手軽な使用が可能
であるとともに、使用者の防護性や耐久性の高い空気濾
過・呼吸装置を得る事ができる。
【0024】また、マスク型の空気濾過・呼吸装置は、
使用者が手で常に保持して顔面に装着するものでも良い
が、ゴム紐やリボン、ベルト等の止着手段を設けても良
い。この止着手段を頭部や耳等に止着する事により、被
覆体を常に手で保持して使用する必要がなく、使い易い
ものとなるとともに、装着時の安定性も向上する。
【0025】また、前記被覆体の素材は、プラスチッ
ク、セラミック、ガラス等を使用すると、被覆体の表面
から内部空間に、埃や花粉、粉塵等の粒子や有害ガス等
の気体が侵入するのを確実に防止できる。また、使用時
に多少の衝撃を受けても、被覆体はヨレたり変形したり
する事のない適度な形状保持性を持つものとなる。ま
た、ガスマスク等の高い空気浄化機能を持たせる必要の
ない製品の場合は、被覆体は、前記素材の如き非通気性
の素材を用いなくても良く、紙を使用しても良いし、蛋
白質から生成した繊維等の食品加工素材等を使用しても
良い。これらの素材も、繊維密度の調整により、繊維が
フィルターの役割をして空気の濾過機能が高まり、多少
の空気が内部空間に透過しても、埃や花粉、粉塵等の粒
子を通しにくいし、塩素ガスや排気ガス等の通過も防ぐ
ものとなる。
【0026】また、被覆体は、使用目的やコストに応じ
て任意のサイズや形状で形成する事ができる。例えば、
口及び/又は鼻の呼吸器だけを被覆可能に小さく形成す
れば、収納や携帯に便利であるし、掃除の際の埃よけや
花粉防止等、手軽な使用が可能である。
【0027】また、被覆体は、呼吸器だけでなく目や顔
面を被覆可能に形成すれば、人体の防護性が向上し、埃
や花粉が目に入ったり、肌を刺激するのを防止する事が
できる。また、コンタクトレンズ装着時には、埃よけと
なるだけでなく、呼吸により内部空間には適度な湿度が
保たれ、肌やコンタクトレンズの乾燥を良好に防ぐ事も
可能となる。また、気温の低い場合にマスク型の空気濾
過・呼吸装置を使用すると、呼吸により内部空間が暖ま
り、顔面を外気の寒さから守る事もできる。更に、煙や
粉塵、塩素系洗剤等、汚れ度や危険性の高い物質から
も、人体を守る事ができるし、蚊、その他の小さな虫か
ら、呼吸器や目、肌等を守る虫除けとして使用する事も
できる。また、前述の如き適度な形状保持性を持つ素材
で形成しているので、被覆体に、大型昆虫や固形ゴミ等
が突き当たっても、使用者の顔面を保護して安全な活動
が可能となる。
【0028】また、被覆体をヘルメット状に形成して、
頭部全体を被覆可能とすれば、気密性が向上して外気と
の遮断性を重視する製品に使用する事ができるし、被覆
人体の防御効果が更に高まり、作業時や災害時の安全ヘ
ルメット等として兼用できるものとなる。
【0029】また、被覆体の内部空間への外気の導入
は、使用者が息を吸う際の吸引力により、自発的に行う
ものとすれば、空気濾過・呼吸装置を単純な構造で形成
する事ができ、低コストな製品を得る事ができる。一
方、流通管にポンプを接続し、このポンプにより流通管
を介して内部空間に自動的に外気の導入を行うように形
成しても良い。このようにポンプで外気を導入する事に
より、製品コストは高くなるが、内部空間では、常に清
浄な外気が循環するものとなる。更に、災害時や運動時
等、呼吸量の多い場合の使用に適したものとなるし、子
供や老人、病人等、吸引力の弱い人でも楽に呼吸ができ
るものとなる。
【0030】また、被覆体は、目を被覆する場合は、透
明又は半透明の素材で形成すれば、使用者の視界が妨げ
られず、安全に活動する事ができる。尚、目の周辺を透
明又は半透明に形成し、目以外を不透明に形成しても良
い。また、呼吸器のみを被覆し、目が露出する被覆体で
も、被覆体を透明又は半透明な素材で形成しても良い
し、勿論不透明な素材で形成する事もできる。また、カ
ラフルな色や模様を被覆体や流通管に施す事により、装
飾性を高める事もできる。また、被覆体にUVカット加
工を施せば、空気の浄化機能だけでなく、日焼け防止効
果を持つ空気濾過・呼吸装置を形成する事もでき、製造
者の販売戦略に応じて適宜の付加機能を持たせて形成す
る事ができる。
【0031】また、被覆体は、内部空間の空気を外部に
排出可能な逆止弁を設ければ、使用者の吐出した空気は
この逆止弁を介して外部に排出される。また、使用者が
息を吸った際には、逆止弁が閉じて内部空間内に外気が
流入する事はなく、使用者は流通管から導入される浄化
後の空気を吸い込む事ができる。また、ポンプにて外気
を連続的に導入する場合にも、過剰な空気をこの逆止弁
から外部に排出する事により、被覆体のズレを防止する
とともに、内部空間が加圧される事もないものとなる。
【0032】また、使用者の呼吸量が多かったり、フィ
ルターの目詰まりや流通管の折れ曲がり等で、内部空間
への外気の導入量が不足すると、内部空間内が減圧され
てしまい、使用者が呼吸困難となったり、被覆体が顔面
に密着して外れなくなる事がある。そのため、被覆体
は、内部空間内が減圧状態となった時に外気を導入する
ための減圧防止弁を設ければ、この外気の導入により減
圧が解除され、前述の如き不具合を回避する事ができ
る。
【0033】また、第1、第2発明に於いて、着衣で濾
過するだけでは外気の浄化を良好に行えない場合や、使
用者がより快適に呼吸できるようにするために、流通管
に、流入口から着衣を介して流入した空気を更に濾過す
る二次フィルターを接続しても良い。この二次フィルタ
ーは、例えば、繊維密度の密なペーパーフィルターや布
フィルター、静電フィルター等を用いれば、着衣では除
去しきれない微粒子やウィルス等もキャッチして、外気
の浄化機能を高める事ができる。
【0034】また、二次フィルターとして、加湿器やウ
ェットなペーパーフィルター等を用いれば、内部空間内
の乾燥を防ぐので、使用者の喉や鼻の粘膜を保護して快
適な使用が可能となる。また、二次フィルターとして、
活性炭、活性炭シート等を用いれば、アンモニア等の悪
臭や、塩素ガス等の化学物質を吸収可能となり、塩素系
洗剤、農薬、有機溶剤等の扱い時にも適した空気濾過・
呼吸装置となる。また、細菌やウィルスの増殖も抑え、
抗菌、防臭効果の高い空気濾過・呼吸装置を得る事がで
きる。
【0035】また、二次フィルターとして、抗菌剤を配
置したり、抗菌シート、防臭シート等を使用すれば、抗
菌、防臭効果が更に向上し、風邪等の感染防止効果が高
く、衛生的な空気濾過・呼吸装置を得る事ができる。ま
た、二次フィルターとして、メンソール、ハーブエッセ
ンス等の香料や、これらの香料を含んだペーパーフィル
ター等を使用すれば、使用者に爽快感やリラックス感を
与えて嗜好性が向上するだけでなく、鼻詰まりや喉の痛
みを和らげる効果を持つ空気濾過・呼吸装置が形成でき
る。
【0036】
【実施例】以下、本発明をマスク型の空気濾過・呼吸装
置で実施した一例を図面に於て説明すれば、(1)は被覆
体で、少なくとも使用者の口(2)及び/又は鼻(3)を被
覆可能とするもので、本実施例では、前記呼吸器だけで
なく、目(4)や肌(5)も防護可能に、使用者の顔面(6)
全体を被覆可能な仮面状に形成している。また、この被
覆体(1)は、プラスチック、ガラス等の透明又は半透明
な素材で形成する事により、使用者の視界を妨げる事が
ないものとなるとともに、適度な形状保持性を有するも
のとなる。
【0037】更に、被覆体(1)は、使用者の顔面(6)に
装着する際に、内周面と呼吸器との間に一定の内部空間
(7)が介在するような形状とするとともに、被覆体(1)
の外周縁(8)が肌(5)に密着して、内部空間(7)と外部
とを遮断可能なように形成している。尚、内部空間(7)
を確実に密閉可能に形成しようとすると、被覆体(1)に
精密性を必要とし、製造に手間やコストが掛かる。その
ため、外気と厳密に遮断する必要のない手軽な製品の場
合は、内部空間(7)を100%密閉可能に被覆体(1)を
形成する必要はなく、簡易で廉価に形成でき、使用目的
や予算に応じて被覆体(1)を形成する。
【0038】また、被覆体(1)は、前述如くプラスチッ
クやガラスで形成しているので、非通気性に優れ、外気
とともに埃や花粉、粉塵等の粒子や有害ガスが被覆体
(1)の表面から直接内部空間(7)内に侵入するのを確実
に防ぎ、密閉度を高める事ができる。
【0039】また、被覆体(1)には、内部空間(7)に外
気を導入するための導入口(10)を、内部空間(7)と確
実に連通する位置に設けている。そして、この導入口
(10)には、ビニールチューブ等の軟弾性素材で形成し
た外気の流通管(11)の一端を接続している。また、流
通管(11)の他端は、使用者の着衣(13)の内部に挿入
可能で、この着衣(13)を介して流通管(11)内に外気
を取り込むための流入口(12)としている。また、流通
管(11)は、ビニールチューブ製であるから、非通気性
に優れ、粒子や有害ガスを通しにくいものとなるが、濾
過性が高ければ、紙や食品加工素材等の繊維素材で形成
しても良い。
【0040】また、本実施例では、被覆体(1)は、左右
両端にゴム紐を一連に通す事により、使用者の頭部(1
5)に止着可能な止着体(14)を設け、容易な装着を可
能とするとともに、装着時の安定性を高めている。ま
た、本実施例では、内部空間(7)内が減圧状態となった
時に、外気を導入して減圧を解除するための減圧防止弁
(16)を被覆体(1)に設けている。
【0041】上述の如く構成したマスク(18)を使用す
るには、図1に示す如く、使用者の顔面(6)全体を被覆
体(1)で被覆し、口(2)、鼻(3)、目(4)及び肌(5)が
外気と接触しないように保護する。更に、被覆体(1)の
外周縁(8)を顔面(6)に密着させて内部空間(7)を密閉
し、外気が侵入する隙間を作らないようにする。そし
て、止着体(14)を使用者の頭部(15)に止着し、被覆
体(1)を顔面(6)に固定する。
【0042】次に、流通管(11)の流入口(12)を、使
用者の着衣(13)のポケット(17)に挿入する。この流
入口(12)は、身頃の打ち合わせ、襟元、袖口、裾等か
ら使用者の着衣(13)の内部に挿入しても良いし、ネク
タイやスカーフ等の布の重なり部分に挿入しても良い。
また、ハンカチ等で流入口(12)を被覆しても良く、流
入口(12)と外気との間に必ず使用者の着衣(13)が介
在するように配置する。
【0043】そして、使用者が内部空間(7)内で息を吸
うと、その吸引力により、内部空間(7)と連通する流通
管(11)に、流入口(12)を介して外気が流入し、図1
の実線矢印で示す如く、導入口(10)を介して内部空間
(7)に流入する。この外気は、流通管(11)への流入の
際に、必ず流入口(12)を挿入した着衣(13)を通過す
るので、外気に含まれる埃や花粉、煙等の汚れ粒子は着
衣(13)に吸着され、流通管(11)には汚れの除去され
た清浄な外気が流入するものとなる。従って、使用者
は、内部空間(7)に導入された清浄な空気を吸い込む事
ができる。
【0044】そして、使用者が内部空間(7)内に空気を
吐き出すと、その空気は流通管(11)を通過して外部に
排出される。または、吐出時の空気圧で被覆体(1)の内
面が押圧され、外周縁(8)と肌(5)との間に生じた隙間
から、図1の点線矢印で示す如く、使用者の吐出した空
気が外部に排出される場合もある。そして、例えば気温
の低い時に本発明マスク(18)を使用すると、使用者か
ら吐き出された暖かい空気が流通管(11)を介して着衣
(13)の内部に排出されるので、使用者の体を温める事
ができる。また、内部空間(7)内も温まり、冷たい外気
から使用者の顔面(6)を保護するとともに、適度な湿度
が保たれるので、呼吸器や肌(5)、目(4)、コンタクト
レンズの乾燥も防ぎ、マスク(18)の快適な装着が可能
となる。
【0045】また、使用者の呼吸量が多かったり、フィ
ルターとしての着衣(13)の汚染が進行して目詰まりし
たり、流通管(11)が折れ曲がったりして、内部空間
(7)への外気の導入量が不足すると、内部空間(7)内が
減圧され、被覆体(1)が顔面(6)に密着して取れなくな
ったり、呼吸が困難に陥る事がある。その場合、減圧防
止弁(16)を開放して内部空間(7)に外気を導入する事
により、減圧を解除して前述の如き不具合を解消し、事
故を防ぐ事ができる。
【0046】また、上記第1実施例では、着衣(13)の
みをフィルターとしているので、マスク(18)を廉価に
形成できる。しかしながら、着衣(13)をフィルターと
するだけでは、大きな粒子の侵入を阻止できるものの、
外気中の微小な埃や粉塵、ウィルス等を良好に除去する
のは困難である。また、外気の汚染度が高い場合にも、
着衣(13)による濾過だけでは空気の浄化が十分でない
事がある。
【0047】そのため、他の異なる第2実施例では、図
2に示す如く、流通管(11)に、二次フィルター(20)
を接続する事により、着衣(13)にて大きな粒子を除去
された外気を更に濾過して、微粒子やウィルス等を確実
にキャッチし、より清浄な外気を内部空間(7)に供給可
能としている。尚、この二次フィルター(20)は、着衣
(13)を介して外気と接触可能であれば、流通管(11)
の何れの箇所に設けても良く、流入口(12)に接続して
も良いし、流通管(11)の途中に設けたり、流通管(1
1)と導入口(10)との間に設けても良い。
【0048】また、二次フィルター(20)は、繊維密度
を密に形成したペーパーフィルターや布を用いれば、微
粒子やウィルス等が内部空間(7)に侵入するのを確実に
防止する事ができる。また、二次フィルター(20)とし
て、加湿器やウェットなペーパーフィルター等を用いれ
ば、内部空間(7)内の乾燥を防いで、使用者が快適に呼
吸できるものとなる。また、二次フィルター(20)は、
活性炭、活性炭シート等であれば、アンモニア等の悪臭
や、塩素ガス等の化学物質を吸収可能となり、塩素系洗
剤、農薬、有機溶剤等の使用時にも適したマスク(18)
となる。また、悪臭の原因となる細菌の増殖や病原菌ウ
ィルスの増殖も抑え、感染予防効果が高まるとともに、
抗菌、防臭効果の高い衛生的なマスク(18)を得る事が
できる。
【0049】また、二次フィルター(20)として、抗菌
剤を収納した容器等を配置したり、抗菌シート、防臭シ
ート等を使用すれば、抗菌、防臭効果が更に向上し、風
邪等の感染防止効果が高く、より衛生的なマスク(18)
を得る事ができる。また、二次フィルター(20)とし
て、メンソール、ハーブエッセンス等の固形香料やゲル
状香料を配置したり、これらの香料を含んだペーパーフ
ィルター等を使用すれば、マスク(18)の使用者に爽快
感やリラックス感を与えて嗜好性が向上するだけでな
く、鼻詰まりや喉の痛みを和らげる効果を持つマスク
(18)が形成できる。
【0050】尚、このような特殊なフィルターは、従来
品のマスクでも使用している。しかし、本発明では、外
気の清浄化は着衣(13)にて簡易に行うのが目的で、二
次フィルター(20)は、必ずしも使用する必要はないも
のである。また、従来品は被覆体(1)部分に特殊フィル
ターを用いているので、被覆体(1)の構造や素材が限定
されるが、本発明では、流通管(11)側に二次フィルタ
ー(20)を設けるので、被覆体(1)の構造や素材を自由
に選択する事ができる。
【0051】また、第1実施例では、使用者の吸引力に
より流通管(11)から内部空間(7)内に外気が導入され
るものであるが、第2実施例では、流通管(11)にポン
プ(21)を接続し、このポンプ(21)により、流通管
(11)に外気を導入し、内部空間(7)内に自動的に供給
するように形成している。このポンプ(21)による外気
の導入により、マスク(18)製造のコストは高くなる
が、外気が連続的に供給されるので、緊急時や運動時
等、呼吸量の多い場合にも、息苦しくなる事はないし、
子供や老人、病人等、吸引力の弱い人でも楽に呼吸がで
きるものとなる。
【0052】また、第2実施例では、被覆体(1)に、内
部空間(7)内の空気を外部に排出するが、外気の侵入は
防ぐ逆止弁(22)を設けている。従って、ポンプ(21)
にて内部空間(7)に清浄な外気が連続的に供給されて
も、余剰分は逆止弁(22)から排出されるので、内部空
間(7)内が加圧される事はないし、内部空間(7)内は、
常に清浄な空気が循環するものとなる。
【0053】また、前記第1実施例では、内部空間(7)
内の空気の排出は、流通管(11)又は被覆体(1)と顔面
(6)との隙間から行っている。この隙間からの排出量が
多いと、被覆体(1)が風圧でズレる事があり、外気の遮
断機能が低下したり、被覆体(1)の着け心地が悪くなる
事がある。しかし、第2実施例の如く、逆止弁(22)を
介して内部空間(7)の空気を外部に排出する事により、
被覆体(1)のズレを防止する事ができ、快適な使用が持
続するものとなる。
【0054】
【発明の効果】本発明は上述の如く構成したものである
から、特殊なフィルターを特別に用意する必要がなく、
使用者の着衣をフィルターとして外気を濾過し、この外
気の浄化を簡易に行う事が可能な空気濾過・呼吸装置を
得る事ができる。その結果、埃や花粉、粉塵、有害ガス
等を除去して、人体内への侵入を良好に防止する事がで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例のマスク型空気濾過・呼吸
装置を装着した状態の説明図。
【図2】本発明の第2実施例のマスク型空気濾過・呼吸
装置を装着した状態の説明図。
【符号の説明】
1 被覆体 2 口 3 鼻 7 内部空間 10 導入口 11 流通管 12 流入口 13 着衣 15 頭部 16 減圧防止弁 20 二次フィルター 21 ポンプ 22 逆止弁

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 空気の流通が可能な流通管の流入口を、
    使用者の着衣の内部に挿入し、着衣を介して外気を流通
    管に導入可能とするとともにこの着衣を介して流入口か
    ら導入した外気を、流通管の導入口から使用者に供給可
    能とした事を特徴とする空気濾過・呼吸装置。
  2. 【請求項2】 使用者の頭部の少なくとも口及び/又は
    鼻を、内部空間を介して被覆可能な被覆体と、この被覆
    体の内部空間に外気を導入する導入口と、この導入口に
    一端を接続し、他端の流入口を使用者の着衣の内部に挿
    入可能な外気の流通管とから成り、使用者の着衣を介し
    て流入口から流通管に流入する外気を被覆体の内部空間
    に導入可能とした事を特徴とする空気濾過・呼吸装置。
  3. 【請求項3】 被覆体の内部空間への外気の導入は、使
    用者が息を吸う際の吸引力により行う事を特徴とする請
    求項2の空気濾過・呼吸装置。
  4. 【請求項4】 被覆体の内部空間への外気の導入は、流
    通管に接続したポンプにより自動的に行う事を特徴とす
    る請求項2の空気濾過・呼吸装置。
  5. 【請求項5】 被覆体は、透明又は半透明とした事を特
    徴とする請求項2の空気濾過・呼吸装置。
  6. 【請求項6】 被覆体は、内部空間の空気を外部に排出
    可能な逆止弁を設けた事を特徴とする請求項2の空気濾
    過・呼吸装置。
  7. 【請求項7】 被覆体は、内部空間内が減圧状態となっ
    た時に外気を導入するための減圧防止弁を設けた事を特
    徴とする請求項2の空気濾過・呼吸装置。
  8. 【請求項8】 流通管は、着衣を介して流入する外気を
    更に濾過する二次フィルターを設けた事を特徴とする請
    求項1又は2の空気濾過・呼吸装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016176658A (ja) * 2015-03-20 2016-10-06 アイシン精機株式会社 調湿装置

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