JP2021184781A - 鼻孔マスク - Google Patents

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Abstract

【課題】従来のマスクの課題は以下である。1)マスクが呼気の水分で湿り通気性を低下させていた。2)マスク内で呼気と清浄空気が混合し、二酸化炭素や水分を同時に吸引し息苦しかった。3)外気が入り込み濾過性能が低下していた。4)マスクが呼気で湿るので不快であり、雑菌が繁殖し不潔であった。5)呼気でマスク内が臭くなり不快感があった。6)鼻孔に鼻孔管を挿入する方法は、フィルタの容量が小さく息苦しかった。【解決手段】鼻孔挿入管を備えた鼻孔ヘッダをマスクで被覆した鼻孔マスクであり、鼻孔ヘッダは吸気口と呼気口を備えており、吸気口は吸気逆止弁と吸気フィルタを備え、呼気口は呼気フィルタと呼気逆止弁を備えている呼吸器であり、マスク内で呼気と清浄空気が混合しない構造にして、マスクを呼気フランジの円周端面で部分的に囲んで、マスク面に呼気フィルタを形成し呼気を排出できるようにした。【選択図】図1

Description

本発明は、防臭機能や、花粉、粉塵、ウイルス、細菌などの人体への浸入を防止する濾過機能を有する鼻孔マスクに関する。
マスクは花粉、煤塵、ウイルス、細菌、微粒子、臭気などの体内への侵入防止に使用されている。ウイルスはくしゃみや咳で飛沫となって飛散し、一部はエアロゾルの状態で数時間に渡り密閉空間に漂うため従来のマスクでは完全に遮断できなかった。又、排出された呼気はマスク内に滞留し、呼気に含まれる水分や臭いや二酸化炭素が充満するので息苦しくて不快感があった。呼気を排出しやすくするため逆止弁を設けたマスクがあるが、臭いや湿気は完全に除去できないので通気性が悪く息苦しかった。
実開昭63−130063号広報において、着脱可能なフィルタと吸気逆止弁と呼気逆止弁を設けた鼻腔マスクが提案されている。この方法においては、鼻孔挿入管でそれぞれの鼻孔をシールせず、鼻孔周辺をパットで覆ってシールしているため、外気が浸入しやすい。又、フィルタの濾過能力が小さく、浮遊物の除去が不十分であり、通気抵抗も大きく息苦しかった。又、装着時の外見に違和感があり、外出時の装着は抵抗があった。
特開平8−299478号広報において、箱の本体に鼻孔への挿入筒を設け、箱の一面にフィルタを設け、他の2面を排気口とし、逆止弁を設けた鼻孔マスクが提案されている。この方法においては、フィルタの通気抵抗は小さいが、濾過能力が小さく浮遊物の除去が不十分であった。又、フィルタの交換ができず、長期使用不可であった。又、装着時の外見に違和感があり、外出時は使用しづらかった。
特開平3−191966号広報において、鼻カニューラを隠蔽用マスクで被覆して、呼吸用気体を供給する方法が提案されている。この方法においては、1)呼吸用気体の供給装置が必要であり携行性が悪かった。2)吸気はカニューラから吸引され、呼気はカニューラと鼻孔の隙間から排気されるため、カニューラと鼻孔には必ず隙間が必要であり、この隙間から大気が浸入する問題があった。
特開2002−253689号広報において、逆止弁の作用をする可撓性フラップを設けた排気弁付きマスクが提案されている。この方法においては、マスク内の呼気を排気弁で排出しやすいが、1)マスク内に呼気が充満した後フラップが開いて排出されるため、マスク内が水蒸気や熱気で蒸し暑く、吸気時は炭酸ガスを大量に含んだ残留呼気を吸い込むため息苦しかった、2)経時的にマスク内が臭くなり不快であった。
特開2007−181661号広報において、使用者の外鼻外周面にドーム状の隔壁を備えたマスクに、吸入用ガス投入手段を備えた吸入用ガス供給用マスクが示されている。この方法においては、マスク内に呼吸用ガスを送り込むので呼吸は楽であるが、吸入用ガスを供給する装置が必要であり、簡便に携行できるものではなかった。
特開2007−151823号広報において、携帯型空調装置を首に提げて鼻腔に空気を送る方法が提案されている。この方法においては、1)通気管内のシール性が悪いので外気が浸入する。2)吸入用ガスを供給する装置が必要であり携帯性に問題があった。
韓国公開特許第10−2004−0107333号広報において、吸気口と呼気口と鼻孔挿入管を備えた鼻孔ヘッダが、マスクに取り付けた袋状フィルタに収納されており、吸気口に吸気逆止弁と呼気口に呼気逆止弁を備えたマスクが提案されている。この方法においては、1)マスクに袋状フィルタを取り付けて鼻孔ヘッダを挿入するため、装着に複雑な工程が必要である。2)鼻孔ヘッダと袋状フィルタが一体であり着脱できない。3)鼻孔ヘッダが使い捨てでありコスト高である。4)マスクと袋状フィルタに開口部が3箇所有り、加工が複雑でシール性が悪い。5)吸息と呼息の切り替え時に呼気口から外気を吸引するなどの問題があった。
実開昭63−130063号広報 特開平8−299478号広報 特開平3−191966号広報 特開2002−253689号広報 特開2007−181661号広報 特開2007−151823号広報 韓国公開特許第10−2004−0107333号広報
従来の鼻孔挿入管を直接鼻孔に挿入して吸息(吸気運動)・呼息(呼気運動)する方法はフィルタの容量が小さいので濾過機能が不十分であった。又、鼻孔挿入管が露出するため外見が悪く外出時に装着するのは抵抗があった。鼻孔周辺を部分的にカバーして空気や酸素を供給する方法は、シール性が不十分でありウイルスなどの微粒子を吸引する問題があった。従来の布やフェルトを使用したマスクでは、呼息運動により排出された呼気はマスク内に充満し、マスク内の圧力がマスクの通気抵抗まで上昇した後、マスクから外気に排出される。吸息運動では、最初にマスク内で混ざり合った清浄空気と呼気の混合空気を吸気し、マスク内の圧力がマスクの通気抵抗まで低下した後、外気からの清浄空気がマスク内に浸入することになる。従って、マスク内では吸気(外気からの清浄空気)と呼気(鼻孔からの吐出空気)が一旦混ざり合った状態になることを避けることはできない。そのため、吸引開始時は、残存している二酸化炭素や水蒸気を吸引せざるを得ず呼吸効率が悪く息苦しかった。マスクと顔面が接触している部分は濾過機能がなく通気性も悪いため息苦しかった。
米国労働安全衛生局はN95マスクの認定をしている。N95は非耐油性で、0.3μm以上の塩化ナトリウム結晶の捕集効率を95%以上に規定している。日本の国家検定ではDS2クラスがN95と同様の規格である。マスクの規格はあくまでも機械的な捕集効率であり重要なのは顔面へのフィット性である。現実には、全ての人の顔面に的確にフィットするマスクを提供するのは困難であり、マスクの周縁からバイパスして浸入してくる外気を直接吸引せざるを得ない。マスクの濾過能力を上げていくのは重要であるが外気の完全遮断をしないことにはウイルス、花粉、細菌を吸引することは避けられない。
本発明は従来市販されているマスクの問題点を解決し、シール性に優れ、確実にウイルスや花粉、粉塵を濾過して清浄化された空気の吸引を可能にすることであり、以下の課題を解決することである。1)マスク内で吸気と呼気が混合し汚染されるのを最小限にし、二酸化炭素の少ない清浄な空気を吸引することにより息苦しさを軽減する。2)呼気による湿度の上昇を防止し、マスク内の臭いや不快感を解消する。3)マスクの湿気による目詰まりや雑菌の繁殖を低減し、マスクを衛生的に使用できる時間を延長せしめる。4)マスクと顔面に空気溜まりとなる空間を形成し、マスクの有効濾過面積を広くして濾過機能と通気性を向上せしめる。5)マスク内に外気が直接浸入した場合でも、ウイルスや花粉などを確実に遮断できるようにする。6)鼻孔ヘッダをマスクで被覆することにより外見の違和感を解消する。
第1の解決手段は特許請求項1に示すように、吸気口と呼気口と鼻孔挿入管を備えた外殻からなる鼻孔ヘッダがマスクで被覆されており、前記吸気口は吸気フィルタを備えており、前記呼気口は呼気管が取付けられており、該呼気管には、呼気フランジが外挿され、該呼気フランジは呼気逆止弁を備えており、前記呼気フランジが前記マスクに押し当てられ、前記呼気フランジの円周端面によって囲まれる部分で呼気フィルタが形成され、該呼気フィルタで呼気を濾過することを特徴とする鼻孔マスクである。
第2の解決手段は特許請求項2に示すように、前記吸気口に吸気フランジが外挿されており、前記吸気フィルタは前記吸気フランジに取り付けられており、該吸気フランジに吸気逆止弁が内挿して取り付けられていることを特徴とする鼻孔マスクである。
第3の解決手段は特許請求項3に示すように、マスクに開口部が設けられており、該開口部に請求項1記載の呼気フランジが挿入されており、該呼気フランジに前記マスクより通気抵抗の小さな筒型フィルタが取り付けられており、該筒型フィルタと前記呼気フランジと前記マスクが固定リングで固定されていることを特徴とする鼻孔マスクである。
第4の解決手段は特許請求項4に示すように、前記吸気フィルタは、カセットに充填されており、該カセットは前記吸気口もしくは前記吸気フランジに差し込み方式で装着されることを特徴とする鼻孔マスクに使用される吸気フィルタである。
第1の解決手段による効果は、1)吸気口には吸気逆止弁、呼気口には呼気逆止弁を備えているので、吸気は吸気口のみから吸引され、呼気は呼気口のみから排出されるので、マスク内に呼気が充満することがなく、呼気による湿度の上昇を防止し、二酸化炭素による息苦しさや口臭を解消できる。2)マスクの濾過機能に鼻孔ヘッダの濾過機構が付加されるので二重濾過ができる。即ち、吸気はマスクで一次濾過され、次に鼻孔ヘッダの吸気フィルタで二次濾過することができる。又、呼気口には呼気フィルタを設けているので、呼気に含まれる細菌やウイルスを濾過することができ、周囲に放出することがない。二重濾過機能により、エアロゾル状態で空中に漂うウイルスを完全に遮断できる。3)呼気管より径の大きな呼気フランジでマスク面を囲んで呼気フィルタを形成しているので、通気抵抗が小さくなり呼吸が楽である。4)呼気の湿気によるマスクの目詰まりや雑菌の繁殖を低減し、マスクを清潔に爽やかに使用できる時間を延長できる。5)顔面に湿気を含んだマスク素材が接触しないので不快感がなく、湿気でメガネが曇ることがない。6)鼻孔ヘッダとマスクの間に空間を形成できるので、顔面とマスクの間に空気溜まりが形成されエアタンクの役割をするので呼吸が楽になり、又、顔面とマスクの接触面積が小さくなり、有効濾過面積が拡大し通気性が向上する。7)マスクに呼気フランジを押し当てているので、呼気はマスクと呼気フランジの当接部即ち呼気フィルタだけから排出され、呼気がマスク内に逆流しないので、臭いや湿気のない新鮮な空気を吸引できる。8)くしゃみや咳をした場合に放散されるエアロゾルはマスクで遮断できる。9)鼻孔ヘッダがマスクで被覆されるので外見の違和感を解消できる。
第2の解決手段による効果は、1)吸気口よりも口径の大きな吸気フランジに吸気逆止弁を取り付けているので、逆止弁の口径を大きくすることができ、通気抵抗が小さくなるので呼吸が楽になる。2)吸気逆止弁により呼気が吸気フィルタに逆流することがないので、吸気フィルタが汚染されず長時間使用可能となる。3)ウイルスや花粉などの濾過対象物に応じて吸気フィルタの性能を変えることができる。4)鼻孔ヘッダが円筒から形成されており、両サイド2箇所に吸気逆止弁と吸気フィルタを取り付けられるので通気抵抗を低く抑えることができる。
第3の解決手段による効果は、1)呼気フィルタの通気抵抗をマスクの通気抵抗より小さくできるので、呼息運動が楽になる。2)呼気フランジの外形は呼気管よりも大きいので、呼気フィルタの面積を広くでき、通気抵抗が小さくなり呼吸が楽である。3)呼気でマスクが汚染されにくいので、呼気フィルタだけ交換すればマスクを繰り返し使用できる。4)通気抵抗の異なる呼気フィルタをマスクの使用目的に合わせて自由に交換できる。5)呼気フィルタの通気抵抗をマスクよりも小さくすることにより呼気の排出が楽にできる。
第4の解決手段による効果は、1)吸気フィルタの脱着が容易である。2)濾過対象物に合わせて吸気フィルタの種類や組み合わせを自在に選択できる。3)呼気フィルタを備えたカセットをあらかじめ製作しておくことができる。
は装着された鼻孔マスクの部分断面平面図。 は装着された鼻孔マスクの部分断面側面図。 は装着された鼻孔マスクを拡大した部分断面側面図。 は鼻孔ヘッダの拡大横断面図。 は吸気逆止弁を取り付けた鼻孔マスクの部分断面平面図。 は吸気フィルタを取り付けた吸気フランジの横断面図。 は吸気逆止弁を取り付けた鼻孔マスクを装着した部分断面正面図。 はマスクの開口部に呼気フランジを挿入した部分断面側面図。 は通気抵抗の異なるマスクと呼気フィルタの製作図。 は呼気フランジの実施態様の断面図。
本発明の実施形態を請求項1〜4及び図1〜10に基づいて説明する。
第1の解決手段は特許請求項1に示すように、吸気口20aと呼気口20bと鼻孔挿入管22を備えた外殻21からなる鼻孔ヘッダ20がマスク30で被覆されており、前記吸気口20aは吸気フィルタ60を備えており、前記呼気口20bは呼気管23が取付けられており、該呼気管23には呼気フランジ43が外挿され、該呼気フランジ43は呼気逆止弁40を備えており、前記呼気フランジ43が前記マスク30に押し当てられ、前記呼気フランジ43の円周端面43aによって囲まれる部分で呼気フィルタ31が形成され、該呼気フィルタ31で呼気を濾過することを特徴とする鼻孔マスク10である。
図1は、装着した鼻孔マスク10の部分断面平面図である。鼻孔ヘッダ20の外殻21に鼻孔挿入管22が設けられ鼻孔に挿入されている。外気はマスク30と吸気フィルタ60を通過する際に清浄化され鼻孔ヘッダ20に流入し、鼻孔挿入管22を通して吸気される。呼気は鼻孔挿入管22を通して鼻孔ヘッダ20に流入し、鼻孔ヘッダ20の外殻21に設けられた呼気管23と呼気フィルタ31を通過して排出される。鼻孔挿入管22は吸気と呼気が交互に往来する共通の通路となっており、鼻孔ヘッダ20は呼気と吸気が一時的に混在する交換部となる。
顔面はマスク30の外周部30aでシールされている。吸息運動により外気からマスク30の表面全体を通して濾過された清浄空気がマスク30内に吸引される。吸息運動を楽に行なうには、マスク30の通気抵抗は小さい方がよい。そのためにはマスク30と顔面との接触面積をできるだけ少なくして、マスク30の有効濾過面積を広くした方がよいが、通常マスク30は顔面に張り付いた状態で使用されるため、有効濾過面積が狭くなっていた。本発明では鼻孔ヘッダ20がマスク30と顔面の間に鋏まれているのでマスク30内に広い空間が生まれ空気溜まりが形成されている。吸息終了時に負圧になった空気溜りに清浄空気が補給されてくるので、空気溜りの清浄空気を吸気すればよく、小さな通気抵抗で効率的に清浄空気を吸引できる。
吸気フィルタ60はマスク30で濾過された外気を更に濾過して、ウイルスや花粉を完全に除去して吸気の清浄度を上げることができる。吸気フィルタ60は市販のマスク素材などを使用できる。例えば、ガーゼ、フェルト、ナイロン布、ウレタンスポンジなどを使用できる。吸気フィルタ60は、衛生面から簡単に着脱できて取り替えられるようにする。フェルトやスポンジなどの立体的な吸気フィルタ60はキャップ状にして差し込み式で取付けることができる。布状の吸気フィルタ60は外殻21にかぶせてゴムや樹脂などの固定リング61で固定することもできる。
吸気フィルタ60は目的に応じて選択できる。例えば、ウイルスや花粉の濾過に特化したフィルタ、塵埃の濾過に特化したフィルタ、殺菌機能に特化したフィルタ、消臭に特化したフィルタ、芳香に特化したフィルタなどが考えられる。又、これらを組み合わせたフィルタも使用可能である。
呼気フィルタ31は、呼気に含有されるウイルスや菌を濾過して排出するが、外気を清浄化して吸気する機能も有している。例えば、鼻孔ヘッダ20内の圧力は、呼気時は正圧であり、吸気時は負圧となることから、正圧と負圧が切り替わる瞬間に、わずかながら呼気逆止弁40から外気が流入するタイミングが生じる。この時に外気に含有されるウイルスや塵埃を呼気フィルタ31で遮断することができる。
図2は装着された鼻孔マスク10の部分断面側面図である。呼気フランジ43は、呼気管23に外挿されている。呼気フランジ43は呼気管23に外挿される内側筒43bと外側筒c及び内側筒43bと外側筒43cに鋏まれたフランジ面43dから構成される。外側筒cの円周端面43aはマスクとの当接面である。呼気管23と対向するマスク30部分に呼気フランジ43の円周端面43aを押し当てて、囲まれたマスク30面に呼気フィルタ31が形成される。呼気フィルタ31に呼気フランジ43が柔軟に追随して、円周端面43aと呼気フィルタ31を密接に当接させるために、呼気フランジ43は柔らかい樹脂などで形成するのがよい。特にフランジ面43dはシリコンなどの樹脂が望ましい。マスク30材料は通常伸縮性のある素材が使用されており、マスク30に呼気フランジ43を押し当てると、マスク30の素材が延びて前方に押し出されるので張力が生じ、マスク30と呼気フランジ43が密接することによりシールされるので呼気がマスク30内に逆流することはない。
図3(a)はマスク30に呼気フランジ43を押付けた鼻孔マスク10の拡大断面側面図である。固定リング44で呼気マスク31と呼気フランジ43を固定してもよい。呼気フランジ43と呼気マスク31のシール性が向上し、マスク30と鼻孔ヘッダ20を安定して固定できる。図3(b)のように、あらかじめマスク30にキャップ31aを形成しておくと、呼気マスク31と円周端面43aのシール性が向上する。又、固定リング44で呼気マスク31を固定する際に、マスク30と呼気マスク31間に生じる張力を緩和できる。キャップ31aはマスク30を金型でプレスすることにより形成できる。シール性向上のため円周端面43aと呼気マスク31を両面テープで接合してもよい。
図4は鼻孔ヘッダ20の横断面図である。鼻孔挿入管22の長さL1や外径d1は個人差に合わせて製作することができる。呼気フランジ43の円周端面43aをマスク30に押付けて、マスク30の表面に円周端面43aに型取りされたフィルタ面31を形成する。フィルタ面31の面積を大きくするため、呼気管23に呼気フランジ43を取り付けている。フィルタ面31は広いほど通気抵抗が小さくなるので呼息運動が楽になる。外殻21が円筒形の場合は、呼気フランジ43の外径Dは呼気管23の外径dより1.5〜3.0倍の大きさにするのがよい。例えば、呼気管23の内径が15mmの場合は、呼気フランジ43の外形は22〜40mmとなり、面積は2〜7倍となり、濾過面積が拡大することにより、通気抵抗が小さくなり呼息運動を楽にすることができる。
図10は呼気フランジの実施態様を示す図である。図10(a)は基本図である。図10(b)は内側筒43bとフランジ面43dを合体した図である。内側筒43bとフランジ面43cを合体することにより呼気フランジ43の長さLを短くできるので、マスク30の出っ張りが小さくなり、外見の違和感を解消できる。図10(c)は外側筒43cを末広がりにした図である。外側筒43を末広がりにすることにより、外径D1を大きくすることができるので、フィルタ面31が広くなり通気抵抗が小さくなり呼吸が楽になる。
鼻孔ヘッダ20の材質は、軽量で剛性があり機械加工性の優れた樹脂類が使用できる。例えば、シリコン、ポリプロピレンテレフタレート(PET)、ポリプロピレン(PP/OPP)、ポリ塩化ビニル(PVC)、ポリスチレン(PS/OPS)、アクリル(AC)などである。鼻孔ヘッダ20の外径は10〜30mmがよい。10mmより小さいと息苦しい。30mmより大きいとマスク30が顔面から大きく突出するので違和感が生じる。
鼻孔ヘッダ20の製作は、呼気管23や鼻孔挿入管22や呼気フランジ43などを個別に製作して外殻21に取り付けてもよいし、これらを3Dプリンターや金型で一体的に成形加工してもよい。外殻は円筒形を使用しているが、個人の顔面はそれぞれ微妙に異なるので、円筒形や矩形や顔面の形に合わせた形状を使用することができる。
鼻孔ヘッダ20は軽量であり、鼻孔と鼻孔挿入管22の摩擦力による保持力と、マスク30が鼻孔ヘッダ20を顔面に押付ける力により、鼻孔ヘッダ20はマスク30内に保持できる。又、保持力を確実にするため鼻孔ヘッダ20をマスク30に固定して、マスク30の紐33などで耳に引っ掛けて保持することもできる。
呼気逆止弁40は、フラップ41、接合部42などから構成される。フラップ41は接着剤などで呼気フランジ43や呼気管23に部分的に固定して取り付けることができる。呼気逆止弁40は呼気管23よりも内径の大きな呼気フランジ43に取り付けることによって通気抵抗を小さくすることができる。
フラップ41は可撓性のある柔らかいゴムや樹脂例えば、シリコン、ポリプロピレンテレフタレート(PET)、ポリプロピレン(PP/OPP)、ポリ塩化ビニル(PVC)、ポリスチレン(PS/OPS)などからなる厚み0.1〜1.0mmの薄板を使用できる。
鼻孔ヘッダ20の吸気と呼気の交換機能により、呼気と吸気が瞬間的に混合するタイミングがあるものの極めて短時間であり、しかも鼻孔ヘッダ20の容積が吸気量に比べて圧倒的に小さく、鼻孔ヘッダ20に残留した呼気中の臭いや二酸化炭素は希釈されてしまうので快適な吸息運動ができる。マスク30の空気溜り部に二酸化炭素や水分を大量に含有した呼気が残留することがなく、呼気の水分でマスク30が湿ることがないので、雑菌や臭いの発生を防止できる。湿気によるマスク30の目詰まりも改善されマスク30の通気性を長時間保持できる。
第2の解決手段は特許請求項2に示すように、前記吸気口20aに吸気フランジ54が外挿されており、前記吸気フィルタ60は前記吸気フランジ54に取り付けられており、該吸気フランジ54に吸気逆止弁50が内挿して取り付けられていることを特徴とする鼻孔マスクである。
図5は吸気逆止弁50を取り付けた鼻孔マスク10の部分断面平面図である。吸気フランジ54は外殻に21に外挿される内側筒54aと外側筒54bから構成される。吸気フランジ54の横断面は円筒形や矩形でもよく、マスク30と顔面の間にコンパクトに載置できる形状であればよい。吸気逆止弁は、外側筒に内挿されたリング52とリング52に接合されたフラッパ51から構成されている。フラッパ51とリング52は接合部53に接着剤などで固定されている。リング52は外側筒54bに接着剤や締め代のある嵌合で取り付けることができる。吸気フランジ54が矩形の場合は、フラッパ51やリング52も矩形にして取り付けることができる。フラッパ51は吸気フランジ54の内側方向に開くので、フラッパ51が吸気口20aと干渉しないように可動範囲を確保する。吸気逆止弁50を断面積の大きな吸気フランジ54に内挿することで通気抵抗を低減している。
図6に示すように、吸気フランジ54の外側筒54bには吸気フィルタ60が着脱自在に取り付けられている。図6(a)は吸気フィルタ60を差し込み式にして固定リング61で固定した例である。図6(b)は吸気フィルタ60をキャップ式にして固定リング61で固定した例である。図6(c)は吸気フィルタを固定リングに巻いて固定した例である。固定リングに巻くことにより呼気フィルタの表面積を大きくすることができ、呼吸が楽になる。図6(d)はカセット62に複数のフィルタ60を充填して吸気フランジ54に取り付けた例である。図6(e)は外側筒54bを延長して、外側筒内54bにフィルタ60を充填した例である。いずれの方法も着脱自在で取り替えや洗浄が容易である。
カセット62はプラスチックなどの樹脂、紙類、布、フェルトなどを成形して生成できる。例えば、円筒形のカセット62を紙などの再生可能材料で製作しておけば、フィルタ60と一緒に安全衛生を考慮したシステムで廃棄できる。フィルタ60a、60b、60cなどは、濾過目的に応じて色々な種類の組み合わせが考えられる。
図7は吸気逆止弁50を設けた鼻孔マスク10を装着した部分断面正面図である。鼻孔ヘッダ20は顔面とマスク30の間に載置されるので、鼻孔ヘッダ20の外殻21の径が大きくなると顔面からマスク30が大きく突き出してしまい外見が悪くなる。外殻21の径の大きさはあまり大きくすることができない。鼻孔ヘッダ20に直接吸気逆止弁50を取り付けるとフラッパ51の径が小さくなるため、通気抵抗が大きくなり吸息運動が苦しくなる。このため、外殻21に径の大きな吸気フランジ54を取り付けることにより、大きな径のフラッパ51を取り付けることができ、大幅に通気抵抗を低減できる。又、吸気フィルタ60の外形も大きくできるので、通気抵抗を小さくして吸息運動を楽にすることができる。鼻孔ヘッダ20は両側に吸気口20aを有しており、吸気逆止弁50や吸気フィルタ60を鼻孔ヘッダ20の両側に設けているので、通気抵抗を小さくできる。
第3の解決手段は特許請求項3に示すように、マスク30に開口部30bが設けられており、該開口部30bに請求項1記載の呼気フランジ43が挿入されており、該呼気フランジ43に前記マスク30より通気抵抗の小さな筒型フィルタ32が取り付けられており、該筒型フィルタ32と前記呼気フランジ43と前記マスク30が固定リング44で固定されていることを特徴とする鼻孔マスク10である。
図8はマスク30の開口部30bに呼気フランジ43を挿入した部分断面側面図である。筒型フィルタ32は布やフェルトなどを筒型に成形して形成できる。又柔らかい布で呼気フランジ43を筒型に被覆して包み込んでもよい。筒型フィルタ32を呼気フランジ43にかぶせて、マスク30の開口部30bに挿入し、固定リング44で呼気フランジ43と筒型フィルタ32とマスク30を一体的に固定することができる。マスク30と筒型フィルタ32は重ね合わせて固定することができる。
図9は筒型フィルタ32をあらかじめマスク30と接合した例を示している。筒型フィルタ32はマスク30に接合部34で縫合や接着剤などで取り付けることができる。筒型フィルタ32に鼻孔ヘッダ20を挿入することにより、呼気フランジ43の円周端面43aで筒型フィルタ32を押付けることによりシールできる。
マスク30の使用目的に合わせて筒型フィルタ32の通気抵抗を自由に調整できる。筒型フィルタ32は呼気を排出するのが主な機能なので、マスク30の通気抵抗より低くすることにより呼息運動を楽にできる。吸気と呼気が入れ替わる時、瞬間的に外気を吸引するが極微量であり筒型フィルタ32で濾過しているので衛生面の問題はない。又、呼気でマスク30全体が汚染されにくいので、筒型フィルタ32だけ交換すればマスク30を繰り返し使用できる。
第4の解決手段は特許請求項4に示すように、前記吸気フィルタ60は、カセット62に充填されており、該カセット62は前記吸気口20aもしくは前記吸気フランジ54に差し込み方式で装着されることを特徴とする鼻孔マスク10に使用される吸気フィルタ60である。
図6(d)に示すように、吸気フランジ54の外側筒54bには、カセット62に充填された吸気フィルタ60が着脱自在に取り付けられている。カセットは吸気フランジや吸気口に差し込み式で取り付けることができる。カセット62に複数のフィルタ60を充填して取り付けることができる。
カセット62はプラスチックなどの樹脂、紙類、布、フェルトなどを成形して生成できる。カセット62を紙などで製作しておけば、フィルタ60と一緒に使い捨て方式で廃棄できる。カセットにフィルタをあらかじめ充填して置けば、カセットフィルタとして一体化できる。カセットフィルタ63を専門メーカーで製作することにより、安全で衛生的な製品を市場に提供できる。フィルタ60a、60b、60cなどは、濾過目的に応じて色々な種類の組み合わせが可能である。
一般にマスクをしていない時は鼻呼吸が多いが、マスクをすると口呼吸が多くなる携行にある。マスクによる息苦しさを回避するために口呼吸になってしまうからである。口呼吸するとマスク内が口臭で臭くなるので不快感がある。本発明の鼻孔マスク10は、吸気フィルタ60をマスク30の中に設けているので、吸気フィルタ60に活性炭などの消臭機能材を使用することにより、吸気の際にマスク30内に吐出された口臭を消臭でき快適な呼吸をすることができる。
10:鼻孔マスク
20:鼻孔ヘッダ
20a:吸気口
20b:呼気口
21:外殻
22:鼻孔挿入管
23:呼気管
30:マスク
30a:外周部
30b:開口部
31:呼気フィルタ
32:筒型フィルタ
33:紐
34:接合部
40:呼気逆止弁
41:フラッパ
42:接合部
42a:(呼気シール筒の)出口
43:呼気フランジ
43a:円周端面
43b:内側筒
43c:外側筒
43d:フランジ面
44:固定リング
50:吸気逆止弁
51:フラッパ
52:リング
53:接合部
54:吸気フランジ
54a:内側筒
54b:外側筒
60:吸気フィルタ
60a:吸気フィルタ
60b:吸気フィルタ
60c:吸気フィルタ
61:固定リング
62:カセット
63:カセットフィルタ
D:(呼気フランジ)外径
D1:(末広がり呼気フランジ)外径
L:(呼気フランジの)長さ
L1:(鼻孔挿入管の)長さ
d:(呼気管)外径
d1:(鼻孔挿入管の)外径

Claims (4)

  1. 吸気口と呼気口と鼻孔挿入管を備えた外殻からなる鼻孔ヘッダがマスクで被覆されており、前記吸気口は吸気フィルタを備えており、前記呼気口は呼気管が取付けられており、該呼気管には、呼気フランジが外挿され、該呼気フランジは呼気逆止弁を備えており、該呼気フランジが前記マスクに押し当てられ、前記呼気フランジの円周端面によって囲まれる部分で呼気フィルタが形成され、該呼気フィルタで呼気を濾過することを特徴とする鼻孔マスク。
  2. 前記吸気口に吸気フランジが外挿されており、前記吸気フィルタは前記吸気フランジに取り付けられており、該吸気フランジに吸気逆止弁が内挿して取り付けられていることを特徴とする請求項1記載の鼻孔マスク。
  3. マスクに開口部が設けられており、該開口部に請求項1記載の呼気フランジが挿入されており、該呼気フランジに前記マスクより通気抵抗の小さな筒型フィルタが取り付けられており、該筒型フィルタと前記呼気フランジと前記マスクが固定リングで固定されていることを特徴とする鼻孔マスク。
  4. 前記吸気フィルタは、カセットに充填されており、該カセットは前記吸気口もしくは前記吸気フランジに差し込み方式で装着されることを特徴とする請求項1又は請求項2又は請求項3記載の鼻孔マスクに使用される吸気フィルタ。
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