JP6165534B2 - 空調システムおよび自走式機器 - Google Patents

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Description

本発明は、空調機(空気調和機)と自走式機器とが連携動作する空調システムおよび自走式機器に関する。
従来、人の手を煩わせることなく室内の空調を制御する空調機(空気調和機)がある。例えば、特許文献1には、室温センサおよび床面または壁面の輻射熱温度を検出するための輻射センサを搭載し、室温センサにて検出された室内空気温度と輻射センサにて検出された輻射熱温度とから、室内にいる人間の体感温度を求めて空調を制御する空調機が記載されている。また、搭載した赤外線センサにて、床、温度、人の位置、人の活動状態、間取り、日射熱および天井付近の温度まで検知して空調を制御する空調機も既に発売されている。
また、人の手を煩わせることなく室内の空調を制御するものとして、センサ類を搭載した自走式機器と空調機とが連携動作する空調システムもある。例えば、特許文献2には、通信手段および温度センサや湿度センサ等の検出手段を搭載したロボット(自走式機器)が、環境状況を検出して、環境状況を調整する電気機器であるエアコンや、加湿器、除湿器などの空調機を動作させるシステムが記載されている。
特許文献3には、通信手段と湿度センサを搭載した自走式機器が湿度を検出して空調装置に送信し、空調装置が、自走式機器より送信された湿度に基づいて、空調の風量および風向きを制御するシステムが記載されている。
特許文献4には、通信手段と温度や湿度などの環境状態を計測する計測手段と人体の存在を認識する認識手段などを搭載したホームロボット(自走式機器)が、人体の周囲の環境情報を計測して空調機に送信し、空調機が省エネルギー化制御を実施するシステムが記載されている。
特許第3791258号公報(2001年4月13日公開) 特開2007−147217号公報(2007年6月14日公開) 特開2010−101589号公報(2010年5月6日) 特開2007−183032号公報(2007年7月19日公開)
しかしながら、上述のような従来技術は、床面あるいは床面近傍、およびこれら以外の床面からの高さの異なる複数の位置において、測定対象に接触して温度を検出する構成ではなかった。そのため、床面からの高さで空調範囲を規定するような場合に、細やかで高精度な空調制御を行うことができないといった課題を有している。これについて詳細に説明する。
つまり、特許文献1や既に発売されている空調機のように、空調機に搭載した輻射センサや赤外線センサにて、離れた位置から床に接触することなく床の温度を測定する場合、測定対象物の表面(床)の輻射率に検出値(温度)が左右されやすく、正確に測定することは困難である。そのため、このように測定した床の温度を基に床面からの任意の高さの温度を演算して予測したとしても、誤差を含む結果となり、床面からの高さで空調範囲を規定するような場合に、細やかで高精度な制御を行うことはできない。
一方、特許文献2〜4の自走式機器がセンサ類を搭載して温度を測定する構成は、温度センサが取り付けられている高さ位置での空気の温度を精度よく検出することができる。しかも、特許文献2の構成では、自走式機器(ロボット)が高さ方向に伸縮自在であり、搭載したセンサ類の高さ位置を変更できる。また、特許文献3の構成では、自走式機器(ホームロボット)に、床面近傍の温度を計測する温度センサと、床面よりも高い位置の温度を計測する温度センサとの2つが備えられている。
しかしながら、特許文献2の構成では、床面から離れたある一定の高さ領域内において高さを変化させて空気の温度を測定できるものの、床面あるいは床面近傍、およびこれら以外の床面からの高さの異なる複数の位置において空気の温度を測定できるものではない。同様に、特許文献3の構成も、床面近傍と床面よりも高い所定位置の2点において空気の温度を測定できるが、床面あるいは床面近傍、およびこれら以外の床面からの高さの異なる複数の位置において空気の温度を測定できるものではない。そのため、特許文献2,3の構成であっても、やはり、床面からの高さで空調範囲を規定するような場合に、細やかで高精度な空調制御を行うことはできない。
本発明は、上記課題に鑑みなされたものであって、床面からの高さで空調範囲を規定するような場合に、細やかで高精度な空調制御を行うことが可能な空調システム等を提供することを目的としている。
上記の課題を解決するために、本発明の一態様に係る空調システムは、互いに通信可能な自走式機器と空調機とを備える空調システムであって、前記自走式機器が、床面または床面近傍、および床面または床面近傍以外の床面からの高さの異なる複数の位置における空気の温度を測定対象物に接触して検出する温度検出部を備え、前記空調機が検出された温度に応じて動作することを特徴としている。
本発明の一態様によれば、床面からの高さで空調範囲を規定するような場合に、細やかで高精度な空調制御を行うことが可能な空調システムを提供することができるという効果を奏する。
本発明における第1の実施の形態における空調システムの構成図である。 (a)(b)共に、図1の空調システムにおける自走式機器の外観模式図である。 (a)〜(c)は共に、ユーザの体勢と暖める層の厚さとの関係を示す説明図である。 図1の空調システムにおけるエアコンの空調範囲決定部が、ユーザの体勢の判定および空調する高さの特定に用いる判定テーブルの一例を示す説明図である。 図1の空調システムにおける自走式機器の動作を示すフローチャートである。 図5のフローチャートにおけるS6,S11の処理内容を示すフローチャートである。 図1の空調システムにおけるエアコンの動作を示すフローチャートである。 図1の空調システムにおけるエアコンの風向き調整の説明図である。 本発明における第2の実施の形態における空調システムの構成図である。 本発明における第3の実施の形態における空調システムの構成図である。 図10の空調システムにおける、ユーザの体勢と、床暖房装置およびエアコンの動作内容とを示す説明図である。
以下、本発明の実施の形態について、詳細に説明する。
〔実施の形態1〕
図1は、本発明の第1の実施の形態における空調システムの構成図である。図1に示すように、空調システム1は、空調機(空気調和機)であるエアコン10と自走式機器20とを備えている。
(エアコン10の構成)
エアコン10は、冷房機構15、暖房機構16、通信装置18および制御部11を備え、該制御部11は、制御内容決定部12、空調範囲決定部13および空調制御部14を有する。
空調制御部14は、冷房機構15および暖房機構16を制御するもので、風量、風向き、風の温度などを制御する。通信装置18は、後述する自走式機器20の通信装置29と通信を行なう。
空調範囲決定部13は、通信装置18を介して受信した自走式機器20からのユーザの位置に関する情報に基づいて、空調を行う範囲である空調範囲を決定する。ユーザの位置に関する情報には、自走式機器20が検出した、ユーザが居る位置を示すユーザ位置情報とユーザの頭部の床面からの高さを示す頭部高さ情報とが含まれる。詳細については後述するが、空調範囲決定部13は、ユーザの位置に関する情報に基づいて空調範囲を決定する。
制御内容決定部12は、通信装置18を介して受信した自走式機器20からのユーザ環境情報と、空調範囲決定部13で決定された空調範囲と、ユーザの設定に応じた目標温度とに基づいて、空調制御部14が制御の目標とする風量、風向き、風の温度などを決定する。
ユーザ環境情報には、自走式機器20が検出したユーザの居る位置における、少なくとも温度(室温)の情報が含まれている。本実施の形態では、温度(室温)の情報と湿度の情報とが含まれている。
ユーザの設定に応じた目標温度とは、図示しないリモコン等を用いてユーザがエアコン10に設定した温度や、該設定した温度に湿度等の他の要素を加えて演算して求められる体感温度などである。
制御内容決定部12は、自走式機器20からのユーザ環境情報に基づいて、空調範囲決定部13で決定された空調範囲が目標温度となるように、風量、風向き、風の温度などを決定する。
(自走式機器20の構成)
自走式機器20は、第1温度センサ30、第2温度センサ31、湿度センサ32、人感センサ(人検出部)33、位置検出センサ26、伸縮機構27、走行装置28、通信装置29および制御部21を備える。制御部21は、頭部位置検出部22、走行位置検出部23、走行制御部24および伸縮制御部25を有する。
走行装置28は、モータ及び走行輪などからなる。走行制御部24は、走行装置28を制御して、自走式機器20を自律走行させる。自走式機器20には、図示してはいないが、壁面や障害物を検出する超音波センサや測距センサ等の障害物センサからの情報をもとに自走式機器20前方の障害物までの距離を検出する機能なども備えられている。位置検出センサ26は、走行センサやジャイロセンサ等からなる。走行位置検出部23は、位置検出センサ26が取得した情報を基に、自走式機器20の現在の位置情報を検出する。
自走式機器20は、障害物センサで自走式機器20前方の所定距離内に障害物が在るか無いかを検出し、走行制御部24が所定距離内に障害物が無ければ前進を継続させ、所定距離内に障害物を検出すれば、その障害物を回避しながら、エアコン10が設置された室内を自律走行する。
また、走行制御部24は、逐次得られる走行位置検出部23の位置情報から自走式機器20の走行軌跡を把握し、室内での通過領域と未通過領域を見極めて、室内の未通過領域を通過するように走行装置28を制御し、室内を隈なく走行する。また、走行制御部24は、後述する人感センサ33が人の存在を検出すると、検出した人であるユーザの近くに移動するように走行装置28を制御する。
走行位置検出部23は、走行制御部24に連動した位置検出センサ26から取得した情報を基に、自走式機器20の現在の位置情報を検出し、位置情報を通信装置29へ伝える。通信装置29は、前述したエアコン10の通信装置18と通信を行なう。
第1温度センサ30は、自走式機器20の位置する床面(測定対象物)の温度を床面に接触して検出する。但し、床面に接触することなく、床面近傍の温度(空気の温度)を検出するものであってもよい。ここで、床面近傍とは、床上10cm以下の範囲をいう。第2温度センサ31は、自走式機器20周辺の温度(空気の温度)を検出する。湿度センサ32は、自走式機器20周辺の湿度を検出する。第1温度センサ30、第2温度センサ31および湿度センサ32は、検出した各情報を通信装置29に伝える。
図2の(a)(b)は、自走式機器の外観模式図である。図2の(a)(b)に示すように、第1温度センサ30は、温度を計測する計測部が床面と接触するように設けられている。第1温度センサ30の計測部は、計測時にのみ床面と接触する。なお、第1温度センサ30が床面近傍の温度を検出する場合は、計測部が計測時に床面と接触する構成とする必要ない。
第2温度センサ31および湿度センサ32は、自走式機器20の走行面の法線方向に伸縮自在に設けられた伸縮機構27に取り付けられている。第2温度センサ31および湿度センサ32は、伸縮機構27が伸縮することで、例えば床上3cmの最も低い位置(最も収縮した状態)から、床上150cmの最も高い位置(最も伸長した状態)までの任意の高さにて、温度と湿度を検出できる。第2温度センサ31は、床面から所定間隔毎に温度と湿度を検出できるようになっており、その間隔は最大でも10cmであることが好ましく、より好ましくは、例えば1cmのような小間隔で小刻みに測定できる構成である。
伸縮制御部25は、伸縮機構27を制御して、第2温度センサ31および湿度センサ32にて、測定高さとして定められている高さの温度と湿度を検出させる。詳細については後述するが、伸縮制御部25は、空調範囲が設定されていない場合は、デフォルトの高さ位置で、温度と湿度とを検出させる。空調範囲が設定されている場合は、床面、空調範囲の上限位置、上限位置+αの位置の少なくとも3点で、温度と湿度とを検出させる。
第1温度センサ30、第2温度センサ31、伸縮機構27および伸縮制御部25により、本発明の空調システムにおける温度検出部が構成され、湿度センサ32、伸縮機構27および伸縮制御部25により、本発明の空調システムにおける湿度検出部が構成される。
なお、本実施の形態では、第2温度センサ31と湿度センサ32の両方を伸縮機構27に取り付けているが、第2温度センサ31が少なくとも取り付けられていればよい。また、1つの温度センサにて床面を含む任意の高さの温度を検出する構成としてもよい。この場合、電動シリンダ(直線作動機)を用いて1つの温度センサを高さ方向に直線移動させる構成や、伸縮機構27の伸長方向の下端部を回動可能にして、伸縮を変えつつ回動させて測定する構成などが考えられる。
人感センサ33は、人の存在を検出するものである。人感センサ33は、人の存在を検出すると、人を検出したことを通信装置29に伝える。
頭部位置検出部22は、人感センサ33が人の存在を検出した場合に、人感センサ33が検出に用いた情報と同じ情報に基づいて、存在を検出した人であるユーザの頭部を特定して、頭部の床面からの高さを検出する。頭部位置検出部22が検出したユーザの頭部の床面からの高さが、ユーザの位置に関する情報の頭部高さ情報となる。頭部位置検出部22は、検出した頭部高さ情報を通信装置29に伝える。
ここでは、人感センサ33として、画像認識により頭部を特定してその高さを求めることができるCCDやCMOSカメラ素子等を用いている。なお、ここでは、頭部位置検出部22を自走式機器20に搭載させたが、エアコン10側に搭載させ、人感センサ33の検出情報を通信装置29を介してエアコン10に送信する構成としてもよい。
人感センサ33にて存在が検出されたユーザの近傍に自走式機器20が移動した状態で、第1温度センサ30,第2温度センサ31,湿度センサ32が検出した各情報が、前記ユーザ環境情報となる。また、同じ状態で、走行位置検出部23が検出した自走式機器20の現在の位置情報が、ユーザの位置に関する情報のユーザ位置情報となる。
(空調範囲の決定方法)
次に、エアコン10の空調範囲決定部13が、自走式機器20から受信したユーザの位置に関する情報に基づいて、空調範囲を判定する手法を説明する。上述したように、ユーザの位置に関する情報には、自走式機器20が検出した、ユーザ位置情報と頭部高さ情報とが含まれている。
空調範囲決定部13は、ユーザ位置情報に基づいて、存在を検出したユーザに対して空調する床面領域を特定する。つまり、空調範囲決定部13は、エアコン10が設置された室内のどの位置にユーザが居るかをユーザ位置情報に基づいて特定し、ユーザが居る位置を含む所定の床面領域(例えば、ユーザの居る位置を中心とした2メートル四方)を、空調する床面領域として特定する。
また、空調範囲決定部13は、頭部高さ情報に基づいて、存在を検出したユーザに対して空調する床面からの高さ(床からの高さ、空調する層の厚み)を特定する。より具体的に言うと、本実施の形態では、空調範囲決定部13は、頭部高さ情報に基づいてユーザの体勢(姿勢)を判定し、体勢に応じて空調する高さ(床からの高さ、空調する層の厚み)を特定する。
図3の(a)〜(c)は、空調システム1におけるユーザの体勢と暖める層の厚さとの関係を示す説明図である。図3の(a)〜(c)に示すように、ユーザの頭部の床面からの高さは、ユーザが床に座っているか、床に寝転んでいるか、椅子に座っているかなどのユーザの体勢によって変わる。したがって、頭部の位置(高さ方向の位置)からユーザの体勢を判定することができる。
具体的に説明すると、ユーザの身長などの違いにより幅はあるものの、図3の(a)に示すように、ユーザが床に座った状態では、頭部は床から大凡60〜100cmの高さ範囲に位置する。したがって、この高さ範囲に頭部が位置する場合、「ユーザは床に座っている」と判定することができる。
また、図3の(b)に示すように、ユーザが床に寝転んだ状態では、頭部は床に座った状態よりも低い、床から大凡0〜60cm未満の高さ範囲に位置する。したがって、この高さ範囲に頭部が位置する場合、「ユーザは床に寝転んでいる」と判定することができる。
また、図3の(c)に示すように、ユーザが椅子やソファーに座った状態では、頭部は床に座った状態よりも高い、床から大凡100〜150cmの高さ範囲に位置する。したがって、この高さ範囲に頭部が位置する場合、「ユーザは椅子に座っている」と判定することができる。
図4は、空調範囲決定部13が、ユーザの体勢の判定および空調する高さの特定に用いる判定テーブルの一例を示す説明図である。図4に示す例では、頭頂部が60cm以上100cm未満の範囲に入り、「床に座っている」と判定した場合、暖房では、床上40cmまでを空調する高さとし、冷房では、床上100cmまでを空調する高さとする。また、頭頂部が0cm以上60cm未満の範囲に入り、「床に寝転んでいる」と判定した場合は、暖房では、床上20cmまでを空調する高さとし、冷房では、床上60cmまでを空調する高さとする。さらに、頭頂部が100cm以上150cm以下の範囲に入り、「椅子に座っている」と判定した場合は、暖房では、床上70cmまでを空調する高さとし、冷房では、床上150cmまでを空調する高さとする。
暖房の場合、頭部よりも膝下部分を暖める方が、人が快適に感じることが判明している。そこで、膝下部分が位置する高さ領域を暖めることで、省電力化を図りながら効率よく空調を実施できる。一方、冷房の場合は、膝下部分よりも頭部付近を冷やす方が、人が快適に感じることが判明している。そこで、頭部を含む高さ領域を冷やすようにする。また、対流によって冷気は床に溜まりやすいので、床よりも高い位置にある頭部付近が目標温度あるいは体感温度となるように冷房することで、省電力化を図りながら効率よく空調を実施できる。
なお、他の例として、空調を行う高さを、床面から頭部(頭頂)までの距離をLとし、Lを含む式(例えば、L×1/3、L×1/2、L+10cmなど)として設定する構成としてもよい。この場合、空調を行う高さが、各ユーザの身長などに見合ったものとすることが可能となり、より省電力化を図ることができる。
空調範囲決定部13は、このようにして特定した空調する床面領域と空調する高さとで決まる範囲を空調範囲と決定する。
次に、以上のように構成された空調システム1において、空調範囲を決定して空調を制御する動作(空調範囲自動制御処理)を、図5〜図7のフローチャートを用いて説明する。
(自走式機器20の動作)
まず、図5、図6を用いて、自走式機器20の動作を説明する。図5は、自走式機器20の動作を示すフローチャートであり、図6は、図5のS6,S11の処理内容を示すフローチャートである。
自走式機器20は、走行装置28を駆動させてエアコン10の設置された室内を移動してユーザを探索する(S1)。そして、人感センサ33が人の存在を検出したか否かを判断する(S2)。人の存在を検出していない場合は(S2でNO)、S1に戻り、ユーザの探索を続ける。ユーザの探索は、例えば、自走式機器20が移動停止の命令を受けるか、エアコン10の設置された室内にはユーザが居ないと確認するまで続けられる。
一方、S2において、人感センサ33が人の存在を検出した場合は(S2でYES)、自走式機器20は、存在を検出した人であるユーザの近傍に移動する(S3)。そして、移動した位置で、ユーザの頭部の床面からの高さ(頭部高さ情報)、ユーザの近傍に移動した自走式機器20の現在の位置情報(ユーザ位置情報)およびユーザの周囲の温度・湿度(ユーザ環境情報)を検出する(S4〜S6)。続いて、検出した3つの情報(頭部高さ情報、ユーザ位置情報およびユーザ環境情報)を、通信装置29を介してエアコン10に送信する(S7)。
エアコン10では、自走式機器20から3つの情報を受信すると、空調範囲を決定し、決定した空調範囲を、通信装置18を介して自走式機器20に送信する。自走式機器20は、エアコン10より送信された空調範囲を受信し(S8)、これを図示しない内部メモリ等に格納する。
その後、自走式機器20は、ユーザをモニタリングし、ユーザの移動や体勢変化を検出する(S9)。S9にて、ユーザの移動や体勢変化を検出した場合は(S9でYES)、S3に戻る。つまり、ユーザの近傍に移動し、頭部高さ情報、ユーザ位置情報およびユーザ環境情報を検出してエアコンに送信する(S3〜S7)。そして、エアコンから再設定された空調範囲を受信し(S8)、S9に戻ってユーザのモニタリングを続ける。
一方、S9において、ユーザの移動や体勢変化を検出しない場合は(S9でNO)、前回の各情報の検出から所定時間経過しているか否かを判断し(S10)、経過していない場合(S10でNO)は、S9に戻って、ユーザのモニタリングを続行する。
また、S10において、所定時間経過している場合は(S10でYES)、ユーザ環境情報を再検出し(S11)、再検出したユーザ環境情報をエアコン10に送信し、その後、S9に戻ってユーザのモニタリングを続ける。
自走式機器20は、複数のユーザが室内にいる場合はこのような動作をユーザ毎に行う。例えば、既に一人のユーザをモニタリングしている状態で、他のユーザが室内に入ってきた場合は、先のユーザのモニタリングを行いながら、新しく入ってきたユーザに対しても、ユーザ位置情報、ユーザ環境情報、頭部高さ情報を検出して、エアコン10に送信する。
図5のS6,S11におけるユーザ環境情報を検出する処理では、図6に示すように、まず、空調範囲の設定がなされているか否かを判断する(S15)。S6の場合、空調範囲はまだ設定されていないので、NOと判断して、デフォルトの高さ位置で、温度,湿度を検出して(S16)、図5のS7に戻る。一方、S11の場合、空調範囲はすでに設定されているので、YESと判断して、床面、空調範囲の上限位置、上限位置+αの位置の少なくとも3点で、温度,湿度を検出して(S17)、図5のS12に戻る。
空調範囲の上限位置+αの位置(確認位置)とは、上限位置を超えて不要な空調を行っていないかどうかを判定するのに利用する。つまり、上限位置の温度と上限位置+αの位置の温度とを比較して、上限位置を超えて無駄に空調が行われないように、エアコン10の制御内容決定部12は、風量、風向き、風の温度などを決定する。確認位置は、上限位置よりも所定距離上方の位置、例えば10〜30cm上方の位置とすることが好ましい。
(エアコン10の動作)
次に、図7を用いて、エアコン10の動作を説明する。図7は、エアコン10の動作を示すフローチャートである。
エアコン10は、自走式機器20から通信装置18を介して、3つの情報、つまり、頭部高さ情報、ユーザ位置情報およびユーザ環境情報を受信したか否かを判断している(S21)。そして、受信した場合は(S21でYES)、空調範囲決定部13が、ユーザ位置情報と頭部高さ情報とに基づいて、上述したように空調範囲を決定する(S22)。次に、ユーザ環境情報と、S22で決定した空調範囲と、ユーザが設定している設定情報とに基づいて、制御内容決定部12が制御内容を決定し(S23)、決定された制御内容に従って、空調制御部14が、冷房機構15あるいは暖房機構16を制御して空調を行う(S24)。また、エアコン10は、S22で決定した空調範囲を、通信装置18を介して自走式機器20に送信する(S25)。
エアコン10においても、複数のユーザが室内にいる場合は、このような動作をユーザ毎に行う。例えば、既に一人のユーザに対して、空調範囲を設定して空調を行っている状態で、他のユーザが室内に入ってきて、自走式機器20より新たなユーザに関するユーザ位置情報、ユーザ環境情報、頭部高さ情報を受信すると、該新たなユーザについても空調範囲を設定して空調を行う。
図8は、エアコン10の風向き調整の説明図である。エアコン10は、自走式機器20からのユーザ位置情報に基づいてユーザの居る位置を特定し(空調範囲を決定し)、風向きを変更する。
以上のように、本実施の形態の空調システム1によれば、自走式機器20は、床面を含む複数の高さ位置で、正確に測定対象物の温度を検出できる構成である。したがって、床面からの高さで空調範囲を規定するような場合に、細やかで高精度な制御を行うことが可能となる。しかも、空調システム1によれば、自走式機器20が室内のユーザの居る位置(ユーザ位置情報)およびユーザの体勢を判定できるユーザの頭部の高さ(頭部高さ情報)を検出して、エアコン10に送信する。エアコン10では、ユーザの頭部の高さから、ユーザの体勢(床に座っている、床に寝転んでいる、椅子に座っている)を判定して、ユーザの体勢に見合った高さまでを空調範囲として空調を行う。これにより、居住スタイルや人の体勢に適した空調制御が可能となる。
〔実施の形態2〕
本発明の他の実施の形態について、図9に基づいて説明すれば、以下のとおりである。なお、説明の便宜上、前記実施の形態にて説明した図面と同じ機能を有する部材については、同じ符号を付記し、その説明を省略する。
図9は、本発明の第2の実施の形態における空調システムの構成図である。図9に示すように、空調システム1Aは、空調機であるエアコン10Aと自走式機器20Aとを備えている。
実施の形態1の空調システム1と空調システム1Aとの違いは、空調システム1においてはエアコン10に設けられていた空調範囲決定部13が、空調システム1Aにおいては自走式機器20Aに設けられている点である。
詳細には、自走式機器20Aの制御部21Aが、空調範囲決定部13を有しており、頭部高さ情報とユーザ位置情報とに基づいて決定した空調範囲を、ユーザ環境情報と共に通信装置29を介してエアコン10Aに送信する。エアコン10Aの制御部11Aの制御内容決定部12は、自走式機器20Aより通信装置18を介して受信した空調範囲およびユーザ環境情報と、ユーザが設定している設定情報とに基づいて制御内容を決定する。
〔実施の形態3〕
本発明の他の実施の形態について、図10、図11に基づいて説明すれば、以下のとおりである。なお、説明の便宜上、前記実施の形態にて説明した図面と同じ機能を有する部材については、同じ符号を付記し、その説明を省略する。
図10は、本発明の第3の実施の形態における空調システムの構成図である。図10に示すように、空調システム1Bは、空調機としてのエアコン10Bおよび床暖房装置40と、自走式機器20Bとを備えている。
床暖房装置40は、床暖房を行う床暖房機構45、自走式機器20Aの通信装置29と通信を行う通信装置46、および制御部41を備える。制御部41は、制御内容決定部42および床暖房制御部43を有する。制御内容決定部42は、通信装置46を介して受信した自走式機器20からの空調範囲に基づいて、床暖房制御部43の制御内容を決定する。床暖房制御部43は、制御内容決定部42に決定された制御内容にしたがって、床暖房機構45を制御する。
実施の形態2の空調システム1Aと空調システム1Bとの違いは、空調システム1Bは、空調機として床暖房装置40を備え、エアコン10Bおよび床暖房装置40が連携して、自走式機器20Aより受信した空調範囲に基づいて空調を行うことである。
具体的には、図11に示すように、空調システム1Bでは、ユーザが床に座っている場合は、エアコン10Bと床暖房装置40とでユーザの体勢に応じた空調範囲を暖める。ユーザが床に寝転んでいる場合は、エアコン10Bによる暖房を止め、床暖房装置40のみでユーザの体勢に応じた空調範囲を暖める。ユーザが床に座っている場合には、床暖房装置40を停止し、エアコン10Bによる暖房のみでユーザの体勢に応じた空調範囲を暖める。床暖房とエアコン10Bによる暖房とを組み合わせて空調を行う場合は、それぞれが単独で空調を行う場合によりも、弱めの運転とする。図11は、空調システム1Bにおける、ユーザの体勢と、床暖房装置およびエアコンの動作内容とを示す説明図である。
このような連携を実現するべく、エアコン10Bの制御部21Bの制御内容決定部12Bは、自走式機器20Aより受信した空調範囲が、床に座っているユーザに応じたものであった場合、単独で空調を行う場合よりも、風量を弱くする。また、制御内容決定部12Bは、自走式機器20Aより受信した空調範囲が、床に寝転んでいるユーザに応じたものであった場合、空調を停止する。
〔他の実施の形態〕
本発明の他の実施の形態について説明する。ここでは、前記した3つの実施の形態の空調システム1,1A、1Bにおいて、仕様・構成の一部を変更することができる部分や追加できる機能等を説明する。なお、説明の便宜上、前記実施の形態にて説明した図面と同じ機能を有する部材については、同じ符号を付記し、その説明を省略する。
(1)自走式機器20,20Aとして、第2温度センサ31が伸縮機構27に取り付けられている構成を例示したが、伸縮機構27を用いない構成としてもよい。つまり、自走式機器に高さ方向に延びるアンテナ状の細い棒を取り付け、この棒に複数の温度センサを、温度検出に必要な分解能を満足する間隔で配置し、必要な高さの温度センサの検知温度のみを採用するようにしてもよい(実施の形態4)。
(2)エアコン10,10A,10Bは、温度センサ、湿度センサ、輻射センサ、カメラ、等を備え、自走式機器20,20Aは、室内を移動することによって収集した位置、床面高さ情報、並びに各位置での温度、湿度の情報などをエアコン10,10A,10Bに送信し、自走式機器20、20Aから得た情報と、エアコン10,10A,10B側で検出した各種情報とを演算処理して空調する機能を有する構成としてもよい(実施の形態5)。
(3)自走式機器20,20Aは、サーモカメラを搭載し、サーモカメラで手足の温度を見て、冷えすぎの場合は、エアコン10,10A,10Bに温度を上げるよう指示する構成としてもよい。また、この場合、自走式機器20,20Aは、エアコン10,10A,10Bの温度センサから死角となる位置の温度を見る構成とすることが好ましい。つまり、エアコン10,10A,10Bに背を向けているユーザの場合、自走式機器20,20Aがユーザの正面に回り込み、サーモカメラで正面からユーザの体温をみて、室温調整する。冷房の場合は、正面側を冷やしたいことが多いので、その温度を目標とすることが効果的である(実施の形態6)。
(4)エアコン10,10A,10Bは、クラウドより気象データ(気温、天気、湿度)を取得できるスマートフォンやタブレット端末と通信可能であり、スマートフォンやタブレット端末にて、エアコン10,10A,10Bに対する目標温度入力や、室内温度分布の表示や風の流れの表示が可能な構成としてもよい(実施の形態7)。
(5)自走式機器20,20Aは、音声認識機能と学習機能とを搭載し、ユーザが発した「寒い」や「暑い」といった空調に関する音声を認識すると、ユーザ近傍に移動してユーザ環境情報を取得し、取得したユーザ環情報をエアコン10,10A,10Bに送信する一方、今後の該ユーザに対するエアコン制御として学習する構成としてもよい。つまり、ユーザが、「暑い」と言った場合、検出した高さの検出温度Tと湿度Sとを、当該ユーザは「暑い」と感じることを制御情報として学習し、エアコン制御に用いる(実施の形態8)。
(6)自走式機器20,20Aは、人感センサ33に換えてCCDカメラを搭載しており、撮影した映像よりユーザの服装を判定して、服装によってエアコン10,10A,10Bに温度調整を指示する構成としてもよい。例えば、冷房時に、半袖を着用していたり、ひざかけを用いていたりすることが確認できると、弱めるように指示し、長袖着用時は強めるように指示する(実施の形態9)。
〔まとめ〕
本発明の一態様に係る空調システムは、互いに通信可能な自走式機器と空調機とを備える空調システムであって、前記自走式機器が、床面または床面近傍、および床面または床面近傍以外の床面からの高さの異なる複数の位置における空気の温度を測定対象物に接触して検出する温度検出部(第1温度センサ30、第2温度センサ31、伸縮機構27および伸縮制御部25)を備え、前記空調機が検出された温度に応じて動作することを特徴としている。
これによれば、温度検出部が、床面および床面からの高さの異なる複数の位置における空気の温度を測定対象物に接触して温度を検出するので、床面からの高さで空調範囲を規定するような場合に、正確な温度に基づいて、細やかで高精度な空調制御を行うことが可能となる。
本発明の一態様に係る空調システムは、人の存在を検出する人検出部と、前記人検出部が検出に用いた情報より、存在を検出した人の頭部の床面からの高さを検出する頭部位置検出部と、前記頭部位置検出部にて検出された頭部の床面からの高さに基づいて、存在を検出した人に対する空調範囲であって床面からの高さで規定される空調範囲を決定する空調範囲決定部と、をさらに備え、前記人検出部は前記自走式機器に搭載されている構成であってもよい。
これによれば、自走式機器に搭載された人検出部が人を検出すると、頭部位置検出部が、人検出部が検出に用いた情報より存在を検出した人の頭部の床面からの高さを検出し、空調範囲決定部が、頭部位置検出部にて検出された頭部の床面からの高さに基づいて、存在を検出した人に対する空調範囲であって床面からの高さで規定される空調範囲を決定する。これにより、居住スタイルや人の体勢に適した空調制御が可能となる。
本発明の一態様に係る空調システムは、前記温度検出部は、床面から所定間隔毎の温度を検出可能な構成とすることもできる。
このような構成とすることで、床面からの高さで空調範囲を規定するような場合に、正確な温度に基づいて、細やかで高精度な空調制御をより一層、確実に行うことが可能となる。
本発明の一態様に係る空調システムは、前記温度検出部は、前記空調範囲決定部で決定された空調範囲の上限位置および床面と、前記上限位置よりも所定距離上方の確認位置の少なくとも3カ所の温度を検出する構成とし、前記空調機が、前記温度検出部にて検出された前記3カ所の温度に基づいて前記空調範囲の空調を行う構成であってもよい。
確認位置をこのような範囲とすることで、床面からの高さで空調範囲を規定するような場合に、正確な温度に基づいて、細やかで高精度な空調制御をより一層、確実に行うことが可能となる。
本発明の一態様に係る空調システムは、前記自走式機器が床面からの高さの異なる複数の位置における空気の湿度を検出する湿度検出部を備える構成であってもよい。
本発明の一態様に係る自走式機器は、空調機と通信可能な自走式機器であって、床面および床面からの高さの異なる複数の位置における空気の温度を測定対象物に接触して検出する温度検出部を備えることを特徴としている。
本発明は上述した各実施の形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施の形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施の形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
〔ソフトウェアによる実現例〕
最後に、空調システム1,1A,1Bにおける自走式機器20,20A,20B、エアコン10,10A,10Bの各ブロック、特に空調範囲決定部13、頭部位置検出部22、伸縮制御部25、制御内容決定部12,12Bは、集積回路(ICチップ)上に形成された論理回路によってハードウェア的に実現してもよいし、CPU(Central Processing Unit)を用いてソフトウェア的に実現してもよい。
後者の場合、空調システム1,1A,1Bにおける自走式機器20,20A,20B、あるいはエアコン10は、各機能を実現するプログラムの命令を実行するCPU、上記プログラムを格納したROM(Read Only Memory)、上記プログラムを展開するRAM(Random Access Memory)、上記プログラムおよび各種データを格納するメモリ等の記憶装置(記録媒体)などを備えている。そして、本発明の目的は、上述した機能を実現するソフトウェアである空調システム1,1A,1Bにおける自走式機器20,20A,20B、あるいはエアコン10の制御プログラムのプログラムコード(実行形式プログラム、中間コードプログラム、ソースプログラム)をコンピュータで読み取り可能に記録した記録媒体を、上記空調システム1,1A,1Bにおける自走式機器20,20A,20B、エアコン10に供給し、そのコンピュータ(またはCPUやMPU)が記録媒体に記録されているプログラムコードを読み出し実行することによっても、達成可能である。
上記記録媒体としては、一時的でない有形の媒体(non-transitory tangible medium)、例えば、磁気テープやカセットテープ等のテープ類、フロッピー(登録商標)ディスク/ハードディスク等の磁気ディスクやCD−ROM/MO/MD/DVD/CD−R等の光ディスクを含むディスク類、ICカード(メモリカードを含む)/光カード等のカード類、マスクROM/EPROM/EEPROM(登録商標)/フラッシュROM等の半導体メモリ類、あるいはPLD(Programmable logic device)やFPGA(Field Programmable Gate Array)等の論理回路類などを用いることができる。
また、空調システム1,1A,1Bにおける自走式機器20,20A,20B、エアコン10,10A,10Bを通信ネットワークと接続可能に構成し、上記プログラムコードを、通信ネットワークを介して供給してもよい。この通信ネットワークは、プログラムコードを伝送可能であればよく、特に限定されない。例えば、インターネット、イントラネット、エキストラネット、LAN、ISDN、VAN、CATV通信網、仮想専用網(Virtual Private Network)、電話回線網、移動体通信網、衛星通信網等が利用可能である。また、この通信ネットワークを構成する伝送媒体も、プログラムコードを伝送可能な媒体であればよく、特定の構成または種類のものに限定されない。例えば、IEEE1394、USB、電力線搬送、ケーブルTV回線、電話線、ADSL(Asymmetric Digital Subscriber Line)回線等の有線でも、IrDAやリモコンのような赤外線、Bluetooth(登録商標)、IEEE802.11無線、HDR(High Data Rate)、NFC(Near Field Communication)、DLNA(登録商標)(Digital Living Network Alliance)、携帯電話網、衛星回線、地上波デジタル網等の無線でも利用可能である。なお、本発明は、上記プログラムコードが電子的な伝送で具現化された、搬送波に埋め込まれたコンピュータデータ信号の形態でも実現され得る。
本発明は、空調機(空気調和機)と自走式機器とが連携動作する空調システムに利用することができる。
1,1A,1B 空調システム
10,10A,10B エアコン
12,12B 制御内容決定部
13 空調範囲決定部
14 空調制御部
18 通信装置
20,20A,20B 自走式機器
22 頭部位置検出部
23 走行位置検出部
24 走行制御部
25 伸縮制御部(温度検出部、湿度検出部)
26 位置検出センサ
27 伸縮機構(温度検出部、湿度検出部)
28 走行装置
29 通信装置
30 第1温度センサ(温度検出部)
31 第2温度センサ(温度検出部)
32 湿度センサ(湿度検出部)
33 人感センサ(人検出部)
40 床暖房装置

Claims (4)

  1. 互いに通信可能な自走式機器と空調機とを備える空調システムであって、
    前記自走式機器
    床面または床面近傍、および床面または床面近傍以外の床上の任意の高さ位置における空気の温度を測定対象物に接触して検出する温度検出部と、
    人の存在を検出する人検出部と、を備え、
    当該空調システムは、
    前記人検出部が検出に用いた情報より、存在を検出した人の頭部の床面からの高さを検出する頭部位置検出部と、
    前記頭部位置検出部にて検出された頭部の床面からの高さに基づいて、存在を検出した人に対する空調範囲であり床面からの高さで規定される空調範囲を決定する空調範囲決定部と、をさらに備え、
    前記空調機は、前記温度検出部にて検出された温度と、前記空調範囲決定部にて決定された空調範囲とに応じて動作することを特徴とする空調システム。
  2. 前記温度検出部は、前記空調範囲決定部で決定された空調範囲の上限位置および床面と、前記上限位置よりも所定距離上方の確認位置の少なくとも3カ所の温度を検出し、
    前記空調機が、前記温度検出部にて検出された前記3カ所の温度に基づいて前記空調範囲の空調を行うことを特徴とする請求項に記載の空調システム。
  3. 前記自走式機器が床面からの高さの異なる複数の位置における空気の湿度を検出する湿度検出部を備えることを特徴とする請求項1又は2に記載の空調システム。
  4. 空調機と通信可能な自走式機器であって、
    床面または床面近傍、および床面または床面近傍以外の床上の任意の高さ位置における空気の温度を測定対象物に接触して検出する温度検出部と、
    人の存在を検出する人検出部と、を備え
    前記空調機は、前記温度検出部にて検出された温度と空調範囲とに応じて動作し、前記空調範囲は、前記人検出部にて存在を検出した人に対する空調範囲であり、前記人検出部が検出に用いた情報より検出された、存在を検出した人の頭部の床面からの高さに基づいて決定されていることを特徴とする自走式機器。
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