JP6507000B2 - インクジェット印刷装置 - Google Patents

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Description

本発明は、印刷媒体と印刷ヘッドとを相対的に移動させつつインク滴を吐出させて印刷媒体に対して文字や画像などの印刷を行うインクジェット印刷装置に係り、特に、印刷ヘッドのノズルを払拭するワイパブレード周辺の技術に関する。
従来、この種の装置として、複数個のインクジェットヘッドが配列された印刷ヘッドと、複数個のインクジェットヘッドの配列方向と直交する方向において、複数個のインクジェットヘッドの各ノズルを閉塞するキャップ位置と各ノズルを開放する待機位置とにわたって移動するキャップユニットと、キャップユニットが待機位置にある際に、複数個のインクジェットヘッドの配列方向に移動して、各ノズルを払拭するワイパブレードとを備えたものがある(例えば、特許文献1参照)。
インク滴を吐出して印刷用紙に印刷を行うインクジェット印刷装置は、粘度が高くなったインクに起因して不吐出ノズルが生じないように、印刷ヘッドの全ノズルを吸引または加圧するパージを定期的に行うのが一般的である。これにより、全ノズルの吐出口が開口した印刷ヘッドの吐出面にはインク滴が溜まるので、キャップユニットが待機位置に移動した状態で、ワイパブレードにより印刷ヘッドの吐出面を払拭する。これにより、印刷ヘッドの吐出面に溜まっているインク滴を除去する。
特開2012−157989号公報
しかしながら、このような構成を有する従来例の場合には、次のような問題がある。
すなわち、従来の装置は、印刷ヘッドの吐出面を払拭したワイパブレードにインク滴が付着したままとなる。このインク滴が付着したワイパブレードを放置しておくと、ワイパブレード上でインク滴が固まり、数回の払拭によりワイパブレード上には固まったインク滴が蓄積し、ワイパブレード上に凹凸が生じる。このような状態になると、ワイパブレードによる払拭ムラが生じるので、印刷ヘッドの吐出面に清掃ムラが生じるという問題がある。なお、従来は、上述した清掃ムラを防止するために、ワイパブレードの清掃を数日おきに実施する必要があり、メンテナンスに手間がかかっている。その結果、装置の稼働率が低下する恐れがある。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであって、ワイパブレードを清掃することにより、ワイパブレードによる印刷ヘッドの清掃ムラを防止できるインクジェット印刷装置を提供することを目的とする。
本発明は、このような目的を達成するために、次のような構成をとる。
すなわち、請求項1に記載の発明は、印刷媒体にインク滴を吐出して印刷を行うインクジェット印刷装置において、印刷媒体と相対的に移動される搬送方向と直交する方向に複数個のインクジェットヘッドを配列され、前記複数個のインクジェットヘッドの吐出面からインク滴を印刷媒体に吐出して印刷を行う印刷ヘッドと、前記印刷ヘッドの吐出面を閉塞するキャップ位置と、前記印刷ヘッドの吐出面を開放する待機位置とにわたって搬送方向に移動可能なキャップユニットと、前記複数個のインクジェットヘッドの配列方向と直交するワイパブレードを備え、前記印刷ヘッドから離間した待機位置から前記複数個のインクジェットヘッドの配列方向に移動して、前記複数個のインクジェットヘッドの吐出面を前記ワイパブレードで払拭するワイパユニットと、インクの洗浄液で湿潤したワイパ払拭部を備え、前記キャップユニットがキャップ位置へ移動するのに連動して、前記複数個のインクジェットヘッドの配列方向に直交する方向へ前記ワイパ払拭部を移動することにより、待機位置に位置している前記ワイパブレードを前記複数個のインクジェットヘッドの配列方向と直交する方向へ払拭するワイパクリーナユニットと、を備え、前記ワイパ払拭部は、前記ワイパブレードに接触する部分を除いて、洗浄液を漏らさないことを特徴とするものである。
[作用・効果]請求項1に記載の発明によれば、ワイパクリーナユニットは、キャップユニットがキャップ位置へ移動するのに連動して、複数個のインクジェットヘッドの配列方向に直交する方向へワイパ払拭部を移動することにより、待機位置に位置しているワイパブレードを複数個のインクジェットヘッドの配列方向と直交する方向へ払拭する。これにより、ワイパブレードに付着したインク滴をワイパ払拭部の洗浄液により容易に清掃除去できるしたがって、ワイパブレードによる印刷ヘッドの清掃ムラを防止できる。また、ワイパ払拭部から洗浄液が漏れ出て装置内を汚染することが防止できる。
また、本発明において、前記ワイパ払拭部は、前記ワイパブレードの上方から懸架されていることが好ましい(請求項2)。
ワイパ払拭部の下方に洗浄液が溜まるので、ワイパ払拭部の下方に位置するワイパブレードを効率的に清掃できる。
(削除)
(削除)
また、本発明において、前記ワイパ払拭部は、前記ワイパブレードに接触する部分に、前記洗浄液の保持性に優れた液体保持部材を備えていることが好ましい(請求項)。
液体保持部材が洗浄液の保持性に優れているので、払拭時以外では洗浄液が漏れ出ることを抑制でき、払拭時には接触によりしみ出した洗浄液でワイパブレードを清掃できる。
また、本発明において、前記液体保持部材は、前記ワイパブレードの厚みより狭い幅のスリットを備え、前記スリットは、その上部に、前記ワイパブレードの厚み方向に切れ込みが形成されていることが好ましい(請求項)。
スリットでワイパブレードを扱くことにより、ワイパブレードに付着したインク滴を清掃除去できる。したがって、ワイパ払拭部を簡単な構造にすることができ、装置コストを抑制できる。また、スリットの上部にワイパブレードの厚み方向の切れ込みが形成されているので、ワイパブレードを扱く際に液体保持部材がワイパブレードに引きずられても接触面積が小さくなるのを抑制できる。したがって、洗浄液を十分にワイパブレードに対して供給でき、洗浄不足になるのを抑制できる。
また、本発明において、前記液体保持部材は、直方体形状を呈し、前記スリットが前記液保持部材の長辺に沿って形成され、前記液体保持部材の前記スリットの周辺及び上面、側面の一部を除いて前記液体保持部材の面を覆う収容器を備えていることが好ましい(請求項5)。
直方体形状を呈する液体保持部材のうち、スリットの周辺と上面、側面の一部を除いて収容器に液体保持部材が収容されている。したがって、液体保持部材から周囲への洗浄液漏れが抑制できるとともに、上面からの洗浄液の補充が容易にできる。また、側面の一部から、洗浄液の補充状態を目視で容易に確認できる。
また、本発明において、前記液体保持部材は、前記液体保持部材の最も大きな面積の対向する二面を二分する縦方向の中心線から両側面までの二つの中心位置に前記スリットがそれぞれ形成されていることが好ましい(請求項)。
縦方向の中心線周りに液体保持部材を回転させて、表面と裏面のいずれを一方側に向けて収容器に液体保持部材を収容しても、スリットでインク滴の清掃除去ができる。したがって、液体保持部材の表裏の向きを意識することなく、収容器に液体保持部材をセットできるので、液体保持部材の交換作業性を向上できる。
また、本発明において、前記各スリットは、前記液体保持部材の最も大きな面積の対向する二面を二分する横方向の中心線を挟んで上下対称に形成されていることが好ましい(請求項)。
横方向の中心線周りに液体保持部材を回転させて、上面と下面のいずれかから収容器に液体保持部材を収容しても、スリットでインク滴の清掃除去ができる。したがって、液体保持部材の上下の向きを意識することなく、収容器に液体保持部材をセットできるので、液体保持部材の交換作業性を向上できる。
また、本発明において、前記収容器は、前記液体保持部材の面に当接し、前記液体保持部材の上方への移動時に抵抗を生じさせる抜け抑制部が形成されていることが好ましい(請求項)。
液体保持部材のスリットがワイパブレードを扱く際に、液体保持部材に対して斜め上方向に力が加わるが、抜け抑制部の抵抗により液体保持部材が収容器から抜けることが抑制できる。
また、本発明において、洗浄液を貯留する洗浄液タンクと、前記洗浄液タンクと前記ワイパ払拭部とを連通する配管と、前記配管における洗浄液の流通を制御する開閉弁と、からなる洗浄液補充ユニットをさらに備え、前記開閉弁を開放して前記洗浄液を前記ワイパ払拭部に補充することが好ましい(請求項)。
開閉弁を開放することで、洗浄液を洗浄タンクから配管を通してワイパ払拭部に補充できる。したがって、洗浄液の補充を容易に行うことができるので、メンテナンス性を向上できる。
また、請求項10に記載の発明は、印刷媒体にインク滴を吐出して印刷を行うインクジェット印刷装置において、印刷媒体と相対的に移動される搬送方向と直交する方向に複数個のインクジェットヘッドを配列され、前記複数個のインクジェットヘッドの吐出面からインク滴を印刷媒体に吐出して印刷を行う印刷ヘッドと、前記印刷ヘッドの吐出面を閉塞するキャップ位置と、前記印刷ヘッドの吐出面を開放する待機位置とにわたって搬送方向に移動可能なキャップユニットと、前記複数個のインクジェットヘッドの配列方向と直交するワイパブレードを備え、前記印刷ヘッドから離間した待機位置から前記複数個のインクジェットヘッドの配列方向に移動して、前記複数個のインクジェットヘッドの吐出面を前記ワイパブレードで払拭するワイパユニットと、インクの洗浄液で湿潤したワイパ払拭部を備え、前記キャップユニットがキャップ位置へ移動するのに連動して、前記複数個のインクジェットヘッドの配列方向に直交する直交方向へ前記ワイパ払拭部を移動することにより、待機位置に位置している前記ワイパブレードを前記複数個のインクジェットヘッドの配列方向と直交する前記直交方向へ払拭するワイパクリーナユニットと、を備え、前記ワイパクリーナユニットは、前記ワイパ払拭部を前記直交方向へ移動する期間における前記ワイパ払拭部からの洗浄液の落下を抑制するように、前記ワイパ払拭部の下面の少なくとも一部を覆う収容部とともに、前記ワイパ払拭部を移動することを特徴とするものである。
また、請求項11に記載の発明は、印刷媒体にインク滴を吐出して印刷を行うインクジェット印刷装置において、印刷媒体と相対的に移動される搬送方向と直交する方向に複数個のインクジェットヘッドを配列され、前記複数個のインクジェットヘッドの吐出面からインク滴を印刷媒体に吐出して印刷を行う印刷ヘッドと、前記印刷ヘッドの吐出面を閉塞するキャップ位置と、前記印刷ヘッドの吐出面を開放する待機位置とにわたって搬送方向に移動可能なキャップユニットと、前記複数個のインクジェットヘッドの配列方向と直交するワイパブレードを備え、前記印刷ヘッドから離間した待機位置から前記複数個のインクジェットヘッドの配列方向に移動して、前記複数個のインクジェットヘッドの吐出面を前記ワイパブレードで払拭するワイパユニットと、インクの洗浄液で湿潤したワイパ払拭部を備え、前記キャップユニットがキャップ位置へ移動するのに連動して、前記複数個のインクジェットヘッドの配列方向に直交する方向へ前記ワイパ払拭部を移動することにより、待機位置に位置している前記ワイパブレードを前記複数個のインクジェットヘッドの配列方向と直交する方向へ払拭するワイパクリーナユニットと、を備え、前記ワイパ払拭部は、前記ワイパブレードに接触する部分を除いて、洗浄液を漏らさず、前記ワイパ払拭部は、前記ワイパブレードに接触する部分に、前記洗浄液の吸収性に優れた液体保持部材を備え、前記液体保持部材は、前記ワイパブレードの厚みより狭い幅のスリットを備え、前記スリットは、その上部に、前記ワイパブレードの厚み方向に切れ込みが形成されており、前記液体保持部材は、直方体形状を呈し、前記スリットが前記液保持部材の長辺に沿って形成され、前記液体保持部材の前記スリットの周辺及び上面、側面の一部を除いて前記液体保持部材の面を覆う収容器を備え、前記液体保持部材は、前記液体保持部材の最も大きな面積の対向する二面を二分する縦方向の中心線から両側面までの二つの中心位置に前記スリットがそれぞれ形成されていることを特徴とするものである。
本発明に係るインクジェット印刷装置によれば、ワイパクリーナユニットは、キャップユニットがキャップ位置へ移動するのに連動して、複数個のインクジェットヘッドの配列方向に直交する方向へワイパ払拭部を移動することにより、待機位置に位置しているワイパブレードを複数個のインクジェットヘッドの配列方向と直交する方向へ払拭する。これにより、ワイパブレードに付着したインク滴をワイパ払拭部の洗浄液により容易に清掃除去できるしたがって、ワイパブレードによる印刷ヘッドの清掃ムラを防止できる。また、ワイパ払拭部から洗浄液が漏れ出て装置内を汚染することが防止できる。
実施例に係るインクジェット印刷システムの全体を示す概略構成である。 印刷ユニットの斜視図である。 印刷ユニットの正面図である。 ワイパブレードとワイパクリーナユニットの概略構成を示す斜視図である。 印刷ユニットの印刷時における正面図である。 印刷ユニットの印刷時における側面図である。 印刷ユニットのメンテナンス時における正面図である。 印刷ユニットのメンテナンス時における側面図である。 印刷ユニットのワイパユニットによる払拭時における正面図である。 印刷ユニットのワイパユニットによる払拭時における側面図である。 洗浄液補充ユニットの構成例を示す図である。
以下、図面を参照して本発明の一実施例について説明する。
図1は、実施例に係るインクジェット印刷システムの全体を示す概略構成である。
実施例に係るインクジェット印刷システムは、給紙部1と、インクジェット印刷装置3と、排紙部5とを備えている。
給紙部1は、ロール状の連続紙WPを水平軸周りに回転可能に保持し、インクジェット印刷装置3に対して連続紙WPを巻き出して供給する。また、排紙部5は、インクジェット印刷装置3で印刷された連続紙WPを水平軸周りに巻き取る。連続紙WPの供給側を上流側として、連続紙WPの排紙側を下流とすると、給紙部1はインクジェット印刷装置3の上流側に配置されており、排紙部5はインクジェット印刷装置3の下流側に配置されている。
インクジェット印刷装置3は、給紙部1からの連続紙WPを取り込むための駆動ローラ7を上流側に備えている。駆動ローラ7によって給紙部1から巻き出された連続紙WPは、複数個の搬送ローラ9に沿って下流側の排紙部5に向かって搬送される。最下流の搬送ローラ9と排紙部5との間には、駆動ローラ11が配置されている。この駆動ローラ11は、搬送ローラ9上を搬送されている連続紙WPを排紙部5に向かって送り出す。
インクジェット印刷装置3は、駆動ローラ7と駆動ローラ11との間に、印刷ユニット13と、乾燥部15と、検査部17とを上流側からその順で備えている。乾燥部15は、印刷ユニット13によって印刷された部分の乾燥を行う。検査部17は、印刷された部分に汚れや抜け等がないかを検査する。
印刷ユニット13は、インク滴を吐出するインクジェットヘッド19を備えている。印刷ユニット13は、連続紙WPの搬送方向に沿って複数個配置されているのが一般的である。例えば、ブラック(K)、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)について個別に4個の印刷ユニット13を備えていることが多い。しかし、以下においては、発明の理解を容易にするために、1個の印刷ユニット13だけを備えるものとして説明する。また、印刷ユニット13は、連続紙WPの搬送方向と直交する方向に複数個のインクジェットヘッド19を備えている。印刷ユニット13は、連続紙WPの幅方向における印刷領域を移動することなく印刷できるだけのインクジェットヘッド19を複数個備えている。つまり、本実施例におけるインクジェット印刷装置3は、インクジェットヘッド19が連続紙WPの搬送方向に直交する方向に主走査のために移動することがなく、位置固定のままで連続紙WPを送りながら連続紙WPに対して印刷を行う。
なお、上述した印刷ユニット13が本発明における「印刷ヘッド」に相当する。
ここで、上述した印刷ユニット13について図2及び図3を参照して説明する。なお、図2は印刷ユニットの斜視図であり、図3は印刷ユニットの正面図である。
本実施例における印刷ユニット13は、例えば、24個のインクジェットヘッド19と、これらのインクジェットヘッド19を一括して保持するインクジェットヘッド保持部21とを備えている。24個のインクジェットヘッド19は、連続紙WPの搬送方向と直交する連続紙WPの幅方向に沿って6個配列され、連続紙WPの搬送方向に4列に配置された状態でインクジェットヘッド保持部21に保持されている。全てのインクジェットヘッド19は、インクジェットヘッド保持部21の底面を貫通しており、インクジェットヘッド保持部21の下面からインクを連続紙WPに向けて吐出できるようになっている。なお、インクジェットヘッド保持部21が有するインクジェットヘッド19の個数は、本実施例のように24個に限定されるものではない。
本実施例における印刷ユニット13は、単色のインク滴を吐出する構成ではなく、例えば、ブラック(K)、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)の4色のインク滴を吐出することができる。つまり、この印刷ユニット13は、図2に示すように、第1列のインクジェットヘッド19がブラック(K)のインク滴を吐出し、第2列のインクジェットヘッド19がシアン(C)のインク滴を吐出し、第3列のインクジェットヘッド19がマゼンタ(M)のインク滴を吐出し、第4列のインクジェットヘッド19がイエロー(Y)のインク滴を吐出する構成となっているものとする。なお、インクジェットヘッド19は、インクジェットヘッド19Bのように、必要に応じてインク滴の色を表す符号をつけて表す。
インクジェットヘッド保持部21の左右方向(連続紙WPの幅方向)には、リニアガイド23がほぼ垂直姿勢で配置されている。インクジェットヘッド保持部21は、一対のリニアガイド23に案内されて昇降可能に支持されている。また、インクジェットヘッド保持部21の左右方向には、左右一対のボールネジ25がほぼ垂直姿勢で配置されている。インクジェットヘッド保持部21は、一対のボールネジ25に対して図示しないナットを介して螺合している。一対のボールネジ25は、インクジェットヘッド保持部21の左右上方に配置された一対のモータ27により鉛直軸周りに回転駆動される。したがって、一対のモータ27が作動することにより、インクジェットヘッド保持部21が昇降する。
インクジェットヘッド保持部21は、図3に実線で示す「キャップ高さ」と、図3に点線で示す「ワイパ高さ」と、図3に二点鎖線で示す「印刷高さ」とにわたって昇降移動する。なお、ワイパ高さにおいては、図2及び図3における左側に位置するワイパユニット28がインクジェットヘッド19に沿って水平方向に移動することによって、インクジェットヘッド19の吐出面に付着した異物が払拭される。
印刷ユニット13は、24個のインクジェットヘッド19に対応して配置された24個のキャップ29を備えている。これらのキャップ29は、各インクジェットヘッド19におけるインクの吐出部からなる吐出面を周囲に対して閉塞する。各キャップ29は、インクジェットヘッド19におけるインク吐出部付近の乾燥や汚染を防止する。各キャップ29は、キャップ保持部31により保持されている。
キャップ保持部31は、複数個のキャップ29を保持した状態で、図3に示すように、インクジェットヘッド保持部21の下方の「キャップ位置」と、インクジェットヘッド保持部21の背面側(図3の紙面奥側、図2中に二点鎖線で示す位置)の「退避位置」とにわたって移動可能に構成されている。図3では、退避位置については、図示を省略している。
なお、上述したキャップ29とキャップ保持部31とが本発明における「キャップユニット」に相当する。
上述したワイパユニット28は、ベース部材33と、4個のワイパブレード35と、ワイパ駆動部37とを備えている。
ベース部材33は、連続紙WPの搬送方向に長く形成されている。ベース部材33のインクジェットヘッド19側には、平面視において4個のワイパブレード35が搬送方向に直線状となるように立設されている。ここでは、4列のインクジェットヘッド19の各列に対応して一つのワイパブレード35が設けられている。詳細には、ブラック(K)のインク滴を吐出する第1列のインクジェットヘッド19Kには、ワイパブレード35Kが設けられ、シアン(C)のインク滴を吐出する第2列のインクジェットヘッド19Cには、ワイパブレード35Cが設けられ、マゼンタ(M)のインク滴を吐出する第3列のインクジェットヘッド19Mには、ワイパブレード35Mが設けられ、イエロー(Y)のインク滴を吐出する第4列のインクジェットヘッド19Yには、ワイパブレード35Yが設けられている。以下においては、ワイパブレード35を必要に応じてインク滴の色を表す符号をつけて表す。
各ワイパブレード35は、例えば、薄板状を呈する樹脂製であり、連続紙WPの搬送方向に幅広に形成され、連続紙WPの幅方向の厚みが薄く形成されている。ベース部材33の基端部(インクジェットヘッド19の背面側)には、ワイパ駆動部37が配置されている。
ワイパ駆動部37は、モータ39と、タイミングベルト41とを備えている。タイミングベルト41は、ワイパ位置にあるインクジェットヘッド19の下面に沿って、モータ39側から、連続紙WPの搬送方向を挟んだ反対側まで配置されている。タイミングベルト41は、モータ39の回転軸と、連続紙WPの搬送方向を挟んで反対側のプーリ(不図示)とにわたって掛け渡されている。ベース部材33は、タイミングベルト41の一部位に固定されている。したがって、モータ39が駆動されると、ワイパブレード35がインクジェットヘッド19の下面に沿って連続紙WPの幅方向に沿って移動し、インクジェットヘッド19の吐出面に付着しているインク滴や異物を払拭する。図2及び図3に示したワイパユニット28の位置が「待機位置」となる。
キャップ保持部31のワイパユニット28側には、ワイパクリーナユニット43が配置されている。
ここで図4を参照する。なお、図4は、ワイパブレードとワイパクリーナユニットの概略構成を示す斜視図である。
ワイパ払拭部47は、吊り下げ支持部材48と、収容部49と、ワイパ払拭部材51とを備えている。つまり、ワイパ払拭部47は、ワイパブレード35の上方から懸架されている。
収容部49は、直方体形状を呈するワイパ払拭部材51が平面視でワイパブレード35と直交するようにワイパ払拭部材51を保持する。
なお、ワイパ払拭部材51が本発明における「液体保持部材」に相当する。
ワイパ払拭部材51は、インクを溶解する薬品を含む洗浄液の保持性に優れた部材で構成されている。その部材としては、例えば、高い気孔率を有し、連続微細気孔を有するポリウレタンスポンジが挙げられる。さらに、吸液量が大きく、発塵性が低いことが好ましい。液体である洗浄液は、重力の影響によりワイパ払拭部材51の下方に次第に移動するので、懸架式とすることで、ワイパ払拭部47の下方に位置するワイパブレード35を効率的に清掃できる。また、ワイパ払拭部材51が洗浄液の保持性に優れているので、払拭時以外では洗浄液が漏れ出ることを抑制でき、払拭時には接触によりしみ出した洗浄液でワイパブレード35を清掃できる。
ワイパ払拭部材51は、直方体形状を縦長の姿勢で用いられる。ワイパ払拭部材51は、上部と下部にそれぞれ2個ずつで合計4個のスリット53が形成されている。具体的には、ワイパ払拭部材51のうち、最も大きな面積の対向する二面を縦に二分する縦方向の中心線CVから、ワイパ払拭部材51の両側面までの二つの中心位置にそれぞれスリット53が形成されている。また、最も大きな面積の対向する二面を横に二分する横方向の中心線CHを挟んで上下対称にスリット53が形成されている。また、各スリット53は、中心線CH側の端部に、横方向への短い切れ込み55が形成されている。
収容部49は、ワイパ払拭部材51のうち、スリット53の一つと、上面と、側面の一部を除いて、ワイパ払拭部材51に含ませられた洗浄液が漏れ出ないようにワイパ払拭部材51の面を覆う。収容部49は、下方であって、インクジェットヘッド21とは反対側(図2及び図3の左方向)にあたる位置に、スリット開口57が形成されている。より詳細には、縦方向の中心線からインクジェットヘッド21とは反対側の面との中心位置にスリット開口57が形成されている。そのインクジェットヘッド21とは反対側にあたる側面には、上部の一部が切り欠かれて側面開口59が形成されている。このような収容器49にワイパ払拭部材51が収容されているので、周囲への洗浄液の漏れが抑制できるとともに、上面からの洗浄液の補充が容易にできる。また、側面開口59から、洗浄液の補充状態を目視で容易に確認できる。
また、収容部49は、吊り下げ部材48とは反対側の面に抜け抑制部61が形成されている。抜け抑制部61は、逆U字型に切り欠かれて形成された押圧片63を備えている。この押圧片63は、上端部から下端部に向かって徐々に収容部49の中央部へ突出している。そのため、収容部49にワイパ払拭部材51が収容される際に抵抗が小さく、収容部49から上方へ移動する際に抵抗が大きくなる。その結果、ワイパブレード35を払拭する際に、ワイパ払拭部材51に斜め上方への力が加わっても容易に収容部49からワイパ払拭部材51が抜けることを抑制できる。
ワイパ払拭部材51のスリット53でワイパブレード35を扱くこと及び洗浄液による溶解作用により、ワイパブレード35に付着したインク滴を清掃除去できる。したがって、ワイパ払拭部47を簡単な構造にすることができ、装置コストを抑制できる。また、スリット53の上部にワイパブレード35の厚み方向の切れ込み55が形成されているので、ワイパブレード35を扱く際にワイパ払拭部材51がワイパブレード35に引きずられても接触面積が小さくなるのを抑制できる。したがって、洗浄液を十分にワイパブレード35に対して供給でき、洗浄不足になるのを抑制できる。
ワイパ払拭部材51は、4個のスリット53が上述した位置関係で形成されているので、ワイパ払拭部材51を縦方向の中心線CV周りに回して、いずれの面が所定の方向に向けられた姿勢であっても、収容器49のスリット開口57といずれかのスリット53との位置が一致する。また、ワイパ払拭部材51を横方向の中心線CH周りに回して、上面と下面のいずれかから収容器49にワイパ払拭部材51を収容しても、収容器49のスリット開口57といずれかのスリット53との位置が一致する。したがって、ワイパ払拭部材51の表裏や上下を意識することなく、収容器49にワイパ払拭部材51をセットできるので、ワイパ払拭部材51の交換作業性を向上できる。
なお、ワイパ払拭部材51は、洗浄液を上方から滴下されたり、洗浄液を貯留しているバットに収容器49ごと浸漬して、ワイパ払拭部材51に洗浄液を吸収させたりすることで、洗浄液が補充される。
上述したワイパクリーナユニット43は、移動ピン65によって移動される(図2及び図3を参照)。この移動ピン65は、キャップ保持部31に一端側が固定され、他端側の先端部がワイパユニット28側に延出されている。移動ピン65の他端側は、ワイパクリーナユニット43の吊り下げ支持部材48に直接的に、または間接的に当接し、キャップ保持部31の移動に連動して、各ワイパブレード35が配置されている方向、つまり連続紙WPの搬送方向にワイパ払拭部47を移動させる。
ここで図5から図10を参照する。なお、図5は、印刷ユニットの印刷時における正面図であり、図6は、印刷ユニットの印刷時における側面図であり、図7は、印刷ユニットのメンテナンス時における正面図であり、図8は、印刷ユニットのメンテナンス時における側面図であり、図9は、印刷ユニットのワイパユニットによる払拭時における正面図であり、図10は、印刷ユニットのワイパユニットによる払拭時における側面図である。
インクジェットヘッド19を保持しているインクジェットヘッド保持部21は、上述したモータ27などから構成されている昇降駆動部67によって昇降駆動される。具体的には、図5及び図6に示す「印刷高さ」と、図7及び図8に示す「キャップ高さ」と、図9及び図10に示す「ワイパ高さ」にわたって昇降される。印刷高さは、図5及び図6に示すように、インクジェットヘッド19の吐出面が連続紙WPの上面に近接した高さである。キャップ高さは、インクジェットヘッド19の吐出面が印刷高さよりも上方に位置し、連続紙WPの上面から大きく離間した高さである。ワイパ高さは、インクジェットヘッド19の吐出面がキャップ高さよりも若干下方に位置した高さである。
キャップ保持部31は、姿勢駆動部69によって次のように移動される。つまり、キャップ保持部31は、インクジェットヘッド保持部21の印刷高さとキャップ高さとの昇降に応じて、インクジェットヘッド保持部21の下側及び背面側に移動されつつ昇降される。具体的には、図5及び図6に示す印刷高さにインクジェットヘッド保持部21が位置している場合には、インクジェットヘッド保持部21の背面側にキャップ保持部31が回り込み、かつ、インクジェットヘッド19の吐出面よりも高い位置となる「退避位置」に移動される。図7及び図8に示すキャップ高さにインクジェットヘッド保持部21がある場合には、インクジェットヘッド19の吐出面と連続紙WPとの間にキャップ保持部31が位置する「キャップ位置」に移動される。このとき、移動ピン65によってキャップ保持部31の移動に連動してワイパクリーナユニット43が移動され、ワイパ払拭部47がワイパブレード35を払拭する。また、キャップ保持部31が「キャップ位置」から「退避位置」に移動する際にも、キャップ保持部31の移動に連動してワイパクリーナユニット43が移動され、ワイパ払拭部47がワイパブレード35を払拭する。
上述した実施例によると、ワイパクリーナユニット43は、キャップ29がキャップ位置へ移動するのに連動して、複数個のインクジェットヘッド19の配列方向に直交する方向へワイパ払拭部47を移動することにより、待機位置に位置しているワイパブレード35を複数個のインクジェットヘッド19の配列方向と直交する方向へ払拭する。これにより、ワイパブレード35に付着したインク滴をワイパ払拭部47の洗浄液により容易に清掃除去できる、したがって、ワイパブレード35による印刷ユニット13の清掃ムラを防止できる。
ここで、図11を参照して、上述したワイパ払拭部材51への洗浄液の好ましい補充方式について説明する。
洗浄液補充ユニット71は、洗浄液タンク73と、配管75と、開閉弁77とを備えている。洗浄液タンク73は、洗浄液を貯留している。洗浄液タンク73は、配管75の配置の容易さを考慮し、ワイパ払拭部47がある一定の位置(キャップ位置または退避位置)にあるときに補充ができる好適な位置に配置されることが好ましい。なお、洗浄液タンク73は、ワイパ払拭部47とともに移動する構成としてもよい。配管75は、一端側が洗浄液タンク73に連通し、他端側がワイパ払拭部材51の上部に配置されている。開閉弁77は、流量及び洗浄液の流通を制御する。洗浄液を補充する際には、開閉弁77を開放して、洗浄液をワイパ払拭部材51に少しずつ滴下する。ワイパ払拭部51が洗浄液の保持性に優れるが、吸収に時間を要するので、洗浄液の補充には比較的長時間を要する。そこで、洗浄液の補充の際における開閉弁77の操作は、制御部79を介して行わせることが好ましい。これにより、洗浄液の滴下量に応じたタイマ設定により、適切に洗浄液を補充できる。
本発明は、上記実施形態に限られることはなく、下記のように変形実施することができる。
(1)上述した実施例では、キャップ保持部31及び姿勢駆動部69に連動してワイパクリーナユニット43を移動させているが、本発明はこの形態に限定されるものではない。例えば、キャップ保持部31に取り付けた移動ピン65を省略し、ワイパ払拭部47を移動させる駆動機構を別途配置し、キャップ保持部31の移動に連動して、駆動機構によってワイパ払拭部47を移動させるように構成してもよい。この構成によると、ワイパ払拭部47による払拭動作のタイミングを、キャップ保持部41の移動にかかわらず、所望のタイミングに調整することができる。
(2)上述した実施例では、ワイパ払拭部材51に4個のスリット53を形成しているが、5個以上のスリット53を形成してもよく、1個だけのスリット53を形成するようにしてもよい。
(3)上述した実施例では、洗浄液の保持性が高いワイパ払拭部材51を採用しているが、例えば、保持性が低い部材を採用してもよい。その場合には、例えば、スリット53と上面を除く部分に撥水加工を施して液漏れを防止したり、収容部49を負圧にして液漏れを抑制したりすることが好ましい。
(4)上述した実施例では、印刷ユニット13が4色のインク滴を吐出する構成を採用しているが、本発明は印刷ユニット13が単色のインク滴を吐出する構成であってもよい。
(5)上述した実施例では、ロール状の連続紙WPに印刷するインクジェット印刷装置3を例にとって説明した。しかし、本発明は印刷媒体が連続紙WPに限定されるものではない。他の印刷媒体としては、例えば印刷用フィルムが挙げられる。
WP … 連続紙
1 … 給紙部
3 … インクジェット印刷装置
5 … 排紙部
19 … インクジェットヘッド
21 … インクジェットヘッド保持部
28 … ワイパユニット
29 … キャップ
31 … キャップ保持部
33 … ベース部材
35 … ワイパブレード
37 … ワイパ駆動部
43 … ワイパクリーナユニット
47 … ワイパ払拭部
48 … 吊り下げ支持部材
49 … 収容部
51 … ワイパ払拭部材
53 … スリット
55 … 切れ込み
CV … 縦方向の中心線
CH … 横方向の中心線
57 … スリット開口
61 … 抜け抑制部
63 … 押圧片
65 … 移動ピン
67 … 昇降駆動部
69 … 姿勢駆動部

Claims (11)

  1. 印刷媒体にインク滴を吐出して印刷を行うインクジェット印刷装置において、
    印刷媒体と相対的に移動される搬送方向と直交する方向に複数個のインクジェットヘッドを配列され、前記複数個のインクジェットヘッドの吐出面からインク滴を印刷媒体に吐出して印刷を行う印刷ヘッドと、
    前記印刷ヘッドの吐出面を閉塞するキャップ位置と、前記印刷ヘッドの吐出面を開放する待機位置とにわたって搬送方向に移動可能なキャップユニットと、
    前記複数個のインクジェットヘッドの配列方向と直交するワイパブレードを備え、前記印刷ヘッドから離間した待機位置から前記複数個のインクジェットヘッドの配列方向に移動して、前記複数個のインクジェットヘッドの吐出面を前記ワイパブレードで払拭するワイパユニットと、
    インクの洗浄液で湿潤したワイパ払拭部を備え、前記キャップユニットがキャップ位置へ移動するのに連動して、前記複数個のインクジェットヘッドの配列方向に直交する方向へ前記ワイパ払拭部を移動することにより、待機位置に位置している前記ワイパブレードを前記複数個のインクジェットヘッドの配列方向と直交する方向へ払拭するワイパクリーナユニットと、
    を備え
    前記ワイパ払拭部は、前記ワイパブレードに接触する部分を除いて、洗浄液を漏らさないことを特徴とするインクジェット印刷装置。
  2. 請求項1に記載のインクジェット印刷装置において、
    前記ワイパ払拭部は、前記ワイパブレードの上方から懸架されていることを特徴とするインクジェット印刷装置。
  3. 請求項に記載のインクジェット印刷装置において、
    前記ワイパ払拭部は、前記ワイパブレードに接触する部分に、前記洗浄液の吸収性に優れた液体保持部材を備えていることを特徴とするインクジェット印刷装置。
  4. 請求項に記載のインクジェット印刷装置において、
    前記液体保持部材は、前記ワイパブレードの厚みより狭い幅のスリットを備え、
    前記スリットは、その上部に、前記ワイパブレードの厚み方向に切れ込みが形成されていることを特徴とするインクジェット印刷装置。
  5. 請求項4に記載のインクジェット印刷装置において、
    前記液体保持部材は、直方体形状を呈し、前記スリットが前記液保持部材の長辺に沿って形成され、
    前記液体保持部材の前記スリットの周辺及び上面、側面の一部を除いて前記液体保持部材の面を覆う収容器を備えていることを特徴とするインクジェット印刷装置。
  6. 請求項に記載のインクジェット印刷装置において、
    前記液体保持部材は、前記液体保持部材の最も大きな面積の対向する二面を二分する縦方向の中心線から両側面までの二つの中心位置に前記スリットがそれぞれ形成されていることを特徴とするインクジェット印刷装置。
  7. 請求項に記載のインクジェット印刷装置において、
    前記各スリットは、前記液体保持部材の最も大きな面積の対向する二面を二分する横方向の中心線を挟んで上下対称に形成されていることを特徴とするインクジェット印刷装置。
  8. 請求項5から7のいずれかに記載のインクジェット印刷装置において、
    前記収容器は、前記液体保持部材の面に当接し、前記液体保持部材の上方への移動時に抵抗を生じさせる抜け抑制部が形成されていることを特徴とするインクジェット印刷装置。
  9. 請求項1から8のいずれかに記載のインクジェット印刷装置において、
    洗浄液を貯留する洗浄液タンクと、
    前記洗浄液タンクと前記ワイパ払拭部とを連通する配管と、
    前記配管における洗浄液の流通を制御する開閉弁と、
    からなる洗浄液補充ユニットをさらに備え、
    前記開閉弁を開放して前記洗浄液を前記ワイパ払拭部に補充することを特徴とするインクジェット印刷装置。
  10. 印刷媒体にインク滴を吐出して印刷を行うインクジェット印刷装置において、
    印刷媒体と相対的に移動される搬送方向と直交する方向に複数個のインクジェットヘッドを配列され、前記複数個のインクジェットヘッドの吐出面からインク滴を印刷媒体に吐出して印刷を行う印刷ヘッドと、
    前記印刷ヘッドの吐出面を閉塞するキャップ位置と、前記印刷ヘッドの吐出面を開放する待機位置とにわたって搬送方向に移動可能なキャップユニットと、
    前記複数個のインクジェットヘッドの配列方向と直交するワイパブレードを備え、前記印刷ヘッドから離間した待機位置から前記複数個のインクジェットヘッドの配列方向に移動して、前記複数個のインクジェットヘッドの吐出面を前記ワイパブレードで払拭するワイパユニットと、
    インクの洗浄液で湿潤したワイパ払拭部を備え、前記キャップユニットがキャップ位置へ移動するのに連動して、前記複数個のインクジェットヘッドの配列方向に直交する直交方向へ前記ワイパ払拭部を移動することにより、待機位置に位置している前記ワイパブレードを前記複数個のインクジェットヘッドの配列方向と直交する前記直交方向へ払拭するワイパクリーナユニットと、
    を備え
    前記ワイパクリーナユニットは、前記ワイパ払拭部を前記直交方向へ移動する期間における前記ワイパ払拭部からの洗浄液の落下を抑制するように、前記ワイパ払拭部の下面の少なくとも一部を覆う収容部とともに、前記ワイパ払拭部を移動することを特徴とするインクジェット印刷装置。
  11. 印刷媒体にインク滴を吐出して印刷を行うインクジェット印刷装置において、
    印刷媒体と相対的に移動される搬送方向と直交する方向に複数個のインクジェットヘッドを配列され、前記複数個のインクジェットヘッドの吐出面からインク滴を印刷媒体に吐出して印刷を行う印刷ヘッドと、
    前記印刷ヘッドの吐出面を閉塞するキャップ位置と、前記印刷ヘッドの吐出面を開放する待機位置とにわたって搬送方向に移動可能なキャップユニットと、
    前記複数個のインクジェットヘッドの配列方向と直交するワイパブレードを備え、前記印刷ヘッドから離間した待機位置から前記複数個のインクジェットヘッドの配列方向に移動して、前記複数個のインクジェットヘッドの吐出面を前記ワイパブレードで払拭するワイパユニットと、
    インクの洗浄液で湿潤したワイパ払拭部を備え、前記キャップユニットがキャップ位置へ移動するのに連動して、前記複数個のインクジェットヘッドの配列方向に直交する方向へ前記ワイパ払拭部を移動することにより、待機位置に位置している前記ワイパブレードを前記複数個のインクジェットヘッドの配列方向と直交する方向へ払拭するワイパクリーナユニットと、
    を備え、
    前記ワイパ払拭部は、前記ワイパブレードに接触する部分を除いて、洗浄液を漏らさず、
    前記ワイパ払拭部は、前記ワイパブレードに接触する部分に、前記洗浄液の吸収性に優れた液体保持部材を備え、
    前記液体保持部材は、前記ワイパブレードの厚みより狭い幅のスリットを備え、
    前記スリットは、その上部に、前記ワイパブレードの厚み方向に切れ込みが形成されており、
    前記液体保持部材は、直方体形状を呈し、前記スリットが前記液保持部材の長辺に沿って形成され、
    前記液体保持部材の前記スリットの周辺及び上面、側面の一部を除いて前記液体保持部材の面を覆う収容器を備え、
    前記液体保持部材は、前記液体保持部材の最も大きな面積の対向する二面を二分する縦方向の中心線から両側面までの二つの中心位置に前記スリットがそれぞれ形成されていることを特徴とするインクジェット印刷装置。
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