JP2019025656A - 記録ヘッドのクリーニング方法、及びインクジェット記録装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】ワイパーにインクが残留することを防止でき、記録ヘッドのインクの吐出性能を維持することができる記録ヘッドのクリーニング方法を提供する。【解決手段】記録ヘッド4yのクリーニング方法は、第1工程と、第2工程と、第3工程と、第4工程とを含む。第1工程において、吐出面42に並ぶ供給ヘッド47の供給面48に液剤Gが供給される。第2工程において、供給面48からワイパー7yに液剤Gが供給される。第3工程において、ワイパー7yに吐出面42を払拭させる。第4工程において、ワイパー7yに供給面48を払拭させる。第4工程において、吐出面42が位置する側の供給面48の一方側の端部から他方側の端部に向かってワイパー7yが供給面48を払拭する。【選択図】図8
Description
本発明は、記録ヘッドのクリーニング方法、及びインクジェット記録装置に関する。
特許文献1に記載のインクジェットヘッドの洗浄方法は、洗浄液供給工程と、払拭工程とを有する。洗浄液供給工程では、ノズルプレートに形成された洗浄液供給ノズルの先端に洗浄液が供給される。払拭工程では、洗浄液供給ノズルの先端に供給された洗浄液が伝播するように、ノズルプレートが払拭部材によって払拭される。
しかしながら、特許文献1に記載の記録ヘッドのクリーニング方法(インクジェットヘッドの洗浄方法)では、払拭工程後のワイパー(払拭部材)にインクが残留する。ワイパーに残留したインクは、時間経過に応じて増粘する。増粘したインクは、次回の払拭工程の際に、ワイパーから記録ヘッド(ノズルプレートの一部)に付着する場合がある。ワイパーから記録ヘッドに付着したインクは、記録ヘッドから新しいインクが正常に吐出されることを阻害し、記録ヘッドのインクの吐出性能を低下させるおそれがある。
本発明は上記課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、ワイパーにインクが残留することを防止でき、記録ヘッドのインクの吐出性能を維持することができる記録ヘッドのクリーニング方法、及びインクジェット記録装置を提供することにある。
本発明の記録ヘッドのクリーニング方法は、インクを吐出する吐出面を払拭する方法である。前記記録ヘッドのクリーニング方法は、第1工程と、第2工程と、第3工程と、第4工程とを含む。前記第1工程において、前記吐出面に並ぶ供給ヘッドの供給面に液剤が供給される。前記第2工程において、前記供給面からワイパーに前記液剤が供給される。前記第3工程において、前記ワイパーに前記吐出面を払拭させる。前記第4工程において、前記ワイパーに前記供給面を払拭させる。前記第4工程において、前記吐出面が位置する側の前記供給面の一方側の端部から他方側の端部に向かって前記ワイパーが前記供給面を払拭する。
本発明のインクジェット記録装置は、少なくとも1つの記録ヘッドと、ワイパーと、移動機構と、供給ヘッドと、制御部とを備える。前記記録ヘッドは、記録媒体にインクで画像を形成する。前記ワイパーは、前記記録ヘッドを払拭する。前記移動機構は、前記ワイパーを保持して前記ワイパーを移動させる。前記供給ヘッドは、前記ワイパーに液剤を供給する。前記制御部は、前記移動機構を制御する。前記供給ヘッドは、前記液剤を供給する供給面を有する。前記記録ヘッドは、前記インクを吐出する吐出面を有する。前記供給面は、前記吐出面に並べて配置される。前記制御部は、前記ワイパーが前記吐出面を払拭した後に、前記吐出面が位置する側の前記供給面の一方側の端部から他方側の端部まで前記ワイパーが前記供給面を払拭するように、前記移動機構を制御する。
本発明の記録ヘッドのクリーニング方法、及びインクジェット記録装置によれば、ワイパーにインクが残留することを防止でき、記録ヘッドのインクの吐出性能を維持することができる。
以下、図面を参照して本発明の実施形態を説明する。ただし、本発明は以下の実施形態に限定されない。なお、図中、同一又は相当部分については、同一の参照符号を付して説明を繰り返さない。
図1を参照して、本発明の実施形態に係るインクジェット記録装置1について説明する。図1は、本実施形態に係るインクジェット記録装置1を示す図である。図1に示すように、インクジェット記録装置1は、印刷機である。インクジェット記録装置1は、シートSにインクで画像を形成する。
シートSは、本発明の記録媒体の一例である。シートSは、例えば、普通紙、コピー紙、再生紙、薄紙、厚紙、光沢紙、又はOHP(Overhead Projector)用紙である。
インクジェット記録装置1は、筐体2と、給紙部3と、記録ヘッド部4と、排出トレイ5と、キャップ部6と、ワイパー部7と、移動機構8と、制御部9とを備える。筐体2は、箱状に形成される。筐体2は、給紙部3と、記録ヘッド部4と、キャップ部6、ワイパー部7と、移動機構8と、制御部9とを内部に収容する。
ここで、図1において、筐体2に対して排出トレイ5が配置される側をインクジェット記録装置1の左方とし、左右方向を規定する。また、左方からインクジェット記録装置1に向かって右側をインクジェット記録装置1の前方とし、前後方向を規定する。また、前後方向及び左右方向に直交する方向を上下方向と規定する。
給紙部3は、シートSを記録ヘッド部4に向かって給紙する。詳しくは、給紙部3は、少なくとも1つの給紙カセット31を有する。給紙カセット31は、筐体2の下端部に配置される。給紙カセット31は、筐体2に着脱可能である。また、給紙カセット31には、複数のシートSが載置され得る。給紙カセット31は、記録ヘッド部4に向かってシートSを一枚ずつ給紙する。
記録ヘッド部4は、シートSにインクで画像を形成する。記録ヘッド部4は、保持部4aと、搬送機構4bと、複数の記録ヘッド4y、4m、4c、4kとを有する。保持部4aは、各記録ヘッド4y、4m、4c、4kが搬送機構4bの搬送面に対向するように、複数の記録ヘッド4y、4m、4c、4kを保持する。
記録ヘッド4yは、イエロー色のインクに対応する。記録ヘッド4mは、マゼンタ色のインクに対応する。記録ヘッド4cは、シアン色のインクに対応する。記録ヘッド4kは、ブラック色のインクに対応する。
搬送機構4bは、上下方向に沿って、搬送位置P1と退避位置P2との間で移動可能である。搬送機構4bは、搬送位置P1において、複数の記録ヘッド4y、4m、4c、4kの直下に位置する。搬送機構4bは、退避位置P2において、搬送位置P1に位置する搬送機構4bから所定の間隔を隔てた下方に位置する。
搬送機構4bは、搬送位置P1において、シートSを搬送経路に沿って搬送する。複数の記録ヘッド4y、4m、4c、4kは、シートSに向かってインクを吐出する。この結果、シートSに画像が形成される。排出トレイ5には、画像が形成されたシートSが排出される。
キャップ部6は、搬送機構4bの上下移動時に搬送機構4bに接触しないように、退避位置P3に位置する。詳しくは、キャップ部6は、搬送機構4bよりもシートSの搬送方向の下流側に位置する。キャップ部6は、退避位置P3において、搬送機構4bからシートSを受け取る他の搬送機構の直下に位置する。キャップ部6は、キャップ6y、6m、6c、6kを有する。キャップ6yは、記録ヘッド4yに対応する。キャップ6mは、記録ヘッド4mに対応する。キャップ6cは、記録ヘッド4cに対応する。キャップ6kは、記録ヘッド4kに対応する。
キャップ部6は、例えば、記録ヘッド部4が一定時間以上利用されない場合に、キャップ6y、6m、6c、6kがそれぞれ対応する記録ヘッド4y、4m、4c、4kに密着するように移動する。詳しくは、搬送機構4bが搬送位置P1から退避位置P2に移動した後に、キャップ部6は、退避位置P3から複数の記録ヘッド4y、4m、4c、4kの直下に移動する。この後、キャップ部6は、記録ヘッド4y、4m、4c、4kに向かって上昇して、キャップ6y、6m、6c、6kがそれぞれ対応する記録ヘッド4y、4m、4c、4kに密着する密着位置まで移動する。この結果、記録ヘッド4y、4m、4c、4kのインクの乾燥が抑制される。
ワイパー部7は、搬送機構4bの上下移動時に搬送機構4bに接触しないように、キャップ部6の直下の退避位置P4に配置される。ワイパー部7は、ワイパー7y、7m、7c、7kを有する。ワイパー7yは、記録ヘッド4yに対応する。ワイパー7mは、記録ヘッド4mに対応する。ワイパー7cは、記録ヘッド4cに対応する。ワイパー7kは、記録ヘッド4kに対応する。
ワイパー部7は、記録ヘッド4y、4m、4c、4kを払拭して記録ヘッド4y、4m、4c、4kをクリーニングする。詳しくは、搬送機構4bが搬送位置P1から退避位置P2に移動した後に、ワイパー部7は、退避位置P4から記録ヘッド4y、4m、4c、4kの直下に移動する。この後、ワイパー部7は、記録ヘッド4y、4m、4c、4kに向かって上昇して記録ヘッド4y、4m、4c、4kをクリーニングする払拭位置まで移動する。ワイパー7y、7m、7c、7kは、ワイパー部7が払拭位置に位置する際に、記録ヘッド4y、4m、4c、4kに当接して、記録ヘッド4y、4m、4c、4kを払拭する。この結果、例えば、記録ヘッド4y、4m、4c、4kに付着する残留インクが除去される。
ワイパー7y、7m、7c、7kの各々は、例えば、平板状に形成される。ワイパー7y、7m、7c、7kの各々の先端部は、対応する記録ヘッド4y、4m、4c、4kの下端部に当接する。詳しくは、ワイパー7y、7m、7c、7kの先端部が記録ヘッド4y、4m、4c、4kの左右方向に沿う幅方向と平行になるように、ワイパー7y、7m、7c、7kの各々が、対応する記録ヘッド4y、4m、4c、4kに当接する。ワイパー7y、7m、7c、7kの各々は、例えば、EPDM(ethylene−propylene−diene terpolymer)を含む合成ゴム、又は、合成樹脂から形成される。
移動機構8は、搬送機構4b、キャップ部6、及びワイパー部7を筐体2の内部で移動させる。移動機構8は、搬送機構4bを搬送位置P1と退避位置P2との間で移動させる。搬送機構4bを退避位置P2に移動させることにより、キャップ部6及びワイパー部7と搬送機構4bとの接触を回避することができる。
移動機構8は、キャップ部6を退避位置P3と密着位置との間で移動させる。キャップ部6が退避位置P3に位置することにより、搬送機構4b及びワイパー部7とキャップ部6との接触を回避することができる。また、移動機構8は、ワイパー部7を退避位置P4と払拭位置との間で移動させる。ワイパー部7が退避位置P4に位置することにより、搬送機構4b及びキャップ部6とワイパー部7との接触を回避することができる。
制御部9は、例えば、プロセッサーと、記憶部とを有する。プロセッサーは、例えば、CPU(Central Processing Unit)である。記憶部は、例えば、半導体メモリー及びHDD(Hard Disk Drive)を含む。プロセッサーは、記憶部に記憶されたコンピュータープログラムに基づいて、インクジェット記録装置1の各部の動作を制御する。
次に、図1及び図2を参照して、記録ヘッド部4の構成について説明する。図2は、記録ヘッド部4の一部を示す図である。図2に示すように、本実施形態において、記録ヘッド部4は、3個の記録ヘッド4yを含む。3個の記録ヘッド4yは、前後方向に沿って千鳥状に配置される。なお、記録ヘッド部4は、記録ヘッド4yと同様に、記録ヘッド4m、4c、4kをそれぞれ3個含む。
記録ヘッド部4は、各記録ヘッド4y、4m、4c、4kにそれぞれ対応する複数の供給ヘッド47を更に有する。各供給ヘッド47は、図1を参照して説明したワイパー部7が記録ヘッド4y、4m、4c、4kのクリーニングを行う際に、各ワイパー7y、7m、7c、7kに液剤を供給する。
各供給ヘッド47は、保持部4aによって保持される。各供給ヘッド47は、保持部4aによって、各記録ヘッド4y、4m、4c、4kに並べて配置される。図1を参照して説明したインクジェット記録装置1は、送液管46を更に備える。送液管46は、各供給ヘッド47に接続される。送液管46は、各供給ヘッド47に液剤を供給する。
本実施形態において、送液管46の基端は、例えば、液剤が貯留されたタンクに接続される。送液管46が各供給ヘッド47に向かって分岐する分岐部とタンクとの間には、例えば、シリンジポンプのようなポンプが配置される。ポンプは、送液管46を介して、タンクに貯留された液剤を各供給ヘッド47に供給する。シリンジポンプを用いることにより、例えば、各供給ヘッド47に供給する液剤の量を容易に調整することができる。
液剤は、例えば、インクの溶媒である。この結果、液剤がインクに混入しても液剤がインクの特性に及ぼす影響を抑制することができる。具体的には、
液剤は、イオン交換水とアルコール類とを含有する。液剤がアルコール類を含有する場合、液剤の浸透性を高めることができる。また、液剤は、グリコールエーテル類を更に含有する。液剤がグリコールエーテル類を含有する場合、液剤の蒸発を抑制することができる。
液剤は、イオン交換水とアルコール類とを含有する。液剤がアルコール類を含有する場合、液剤の浸透性を高めることができる。また、液剤は、グリコールエーテル類を更に含有する。液剤がグリコールエーテル類を含有する場合、液剤の蒸発を抑制することができる。
次に、図3を参照して、記録ヘッド部4の構成について更に説明する。具体的には、記録ヘッド4y、及び記録ヘッド4yに対応する供給ヘッド47の構成について説明する。なお、記録ヘッド4m、4c、4k、及び記録ヘッド4m、4c、4kの各々に対応する供給ヘッド47の構成は、記録ヘッド4y、及び記録ヘッド4yに対応する供給ヘッド47と同様のため、その説明は省略する。図3は、記録ヘッド4y、及び供給ヘッド47の底面を示す図である。図3に示すように、記録ヘッド4yは、吐出面42を有する。
記録ヘッド4yは、図示しない複数のノズルを更に有する。複数のノズルの各々は、先端に設けられた吐出口からインクを吐出する。複数のノズルの吐出口は、吐出面42に沿って並べて配置される。また、記録ヘッド4yは、パージ処理において、ノズルの吐出口からインクを押し出す。この結果、複数のノズルから吐出面42にインクが供給される。パージ処理は、ノズル内で発生した気泡やノズル内で増粘したインクをノズルから排出するための処理であり、定期的に実施される。
供給ヘッド47は、供給面48を有する。供給面48は、図1を参照して説明したワイパー7yに液剤を供給する。本実施形態において、供給面48は、吐出面42の前側に吐出面42と並べて配置される。供給ヘッド47は、送液管46を介して供給される液剤を供給面48に供給する。
次に、図4を参照して供給ヘッド47の構成について更に説明する。図4は、図3のA−A断面を示す図である。図4に示すように、供給ヘッド47は、絞り部49aと、液貯留部49bとを更に有する。
液貯留部49bは、送液管46から供給される液剤Gを貯留する。液貯留部49bに貯留された液剤Gには、負圧が印加される。詳しくは、液貯留部49bに貯留された液剤Gの液面は、液剤のタンクに貯留された液剤Gの液面よりも所定距離だけ高い位置に位置する。所定距離は、例えば、20mm以上80mm以下である。この結果、液貯留部49bに貯留された液剤Gに簡素な構成で負圧を印加でき、また、液剤Gに負圧を印加することにより、液剤Gが重力によって液貯留部49bから滴下することを抑制できる。
絞り部49aは、送液管46と液貯留部49bとの間に配置される。絞り部49aの断面積は、送液管46の断面積よりも小さい。絞り部49aは、例えば、送液管46の断面積の1/50以上1/10以下の断面積を有する。この結果、送液管46を介して各供給ヘッド47に均等に液剤Gを供給することができる。
次に、図5を参照して、移動機構8の構成について更に説明する。図5は、記録ヘッド4y、ワイパー部7及び移動機構8を示す図である。詳しくは、図5は、ワイパー7yが供給ヘッド47の底面に当接した状態を示す。図5に示すように、移動機構8は、ワイパー7yに対応するワイパー移動機構80を有する。以下、ワイパー7yに対応するワイパー移動機構80について説明する。なお、移動機構8は、ワイパー7m、7c、7kに対応するワイパー移動機構80を更に有する。ワイパー7m、7c、7kに対応するワイパー移動機構80の構成は、ワイパー7yに対応するワイパー移動機構80の構成と同様であるため、その説明は省略する。
図5に記載の払拭位置P5は、図1を参照して説明したワイパー部7の払拭位置を示す。ワイパー移動機構80は、ワイパー部7が払拭位置P5に移動した後に、ワイパー7yを上昇させて、ワイパー7yを供給ヘッド47の底面に当接させる。また、ワイパー移動機構80は、ワイパー7yを供給ヘッド47の底面に当接させた後に、ワイパー7yを後方へ移動させる。この結果、ワイパー7yが供給ヘッド47及び記録ヘッド4yの底面に当接しながら供給ヘッド47の前方端部から記録ヘッド4yの後方端部まで移動して、記録ヘッド4y及び供給ヘッド47を払拭する。
ワイパー移動機構80は、底部81と、昇降部材82と、支持フレーム83と、キャリッジ84と、当接部85とを有する。底部81は、昇降部材82を介して支持フレーム83を支持する。昇降部材82は、支持フレーム83を昇降する。昇降部材82は、底部81の前後方向の端部に一対に配置される。
キャリッジ84は、キャリッジ84の前後方向の端部に一対に配置されたコロを介して支持フレーム83に支持される。キャリッジ84は、コロが回転することによって、支持フレーム83上を前後方向に沿って移動する。また、キャリッジ84の上面部には、記録ヘッド4y及び供給ヘッド47に対応するようにワイパー7yが配置される。当接部85は、昇降部材82によってキャリッジ84が上昇した際に、保持部4aに当接してキャリッジ84の上限位置を規定する。この結果、ワイパー7yが記録ヘッド4y及び供給ヘッド47に過度に当接することを抑制することができる。
本実施形態において、ワイパー7yは、昇降部材82によって上昇されて記録ヘッド4y及び供給ヘッド47に当接する。また、ワイパー7yは、キャリッジ84に設けられたコロの回転に対応するように記録ヘッド4yの長手方向(前後方向)に沿って移動する。この結果、ワイパー7yは、記録ヘッド4yに当接して記録ヘッド4yを払拭することができ、記録ヘッド4yのクリーニングを行うことができる。また、ワイパー7yは、供給ヘッド47に当接して供給ヘッド47から液剤を受け取ることができる。
次に、図1から図9を参照して、ワイパー7yが記録ヘッド4yをクリーニングする動作を例に、本実施形態に係る記録ヘッド4yのクリーニング方法について説明する。なお、ワイパー7m、7c、7kの動作は、ワイパー7yの動作と同様であるため、その説明は省略する。図6(a)から図9は、記録ヘッド4yのクリーニング時におけるワイパー7yの動作を示す図である。
図6(a)に示すように、記録ヘッド4yのクリーニングの開始時に、ワイパー7yは、供給ヘッド47の下方に位置する。また、記録ヘッド4yのクリーニングの開始時に、記録ヘッド4yは、パージ処理により、吐出面42にインクKを供給する。インクKは、例えば、増粘インクである。この結果、吐出面42にインクKが保持される。また、記録ヘッド4yのクリーニングの開始時に、供給ヘッド47は、供給面48に液剤Gを供給する。この結果、供給面48に液剤Gが保持される。
吐出面42にインクKが供給され、供給面48に液剤Gがされると、図6(b)に示すように、ワイパー7yは、ワイパー移動機構80によって上昇されて供給面48の前側に移動する。詳しくは、ワイパー7yの先端が供給面48の上方に位置するようにワイパー7yが上昇する。ワイパー7yは、供給面48の前側に位置する際に、供給面48に当接しない。この後、ワイパー7yは、ワイパー移動機構80によって後方に移動される。
図6(c)に示すように、ワイパー7yが後方に移動することにより、ワイパー7yの先端が供給面48の前側の端部に当接する。詳しくは、ワイパー7yは、後方に移動する際に、供給ヘッド47の前側の端部に当接して屈曲する。この後、ワイパー7yは、ワイパー移動機構80によって後方に更に移動される。
図7(a)に示すように、ワイパー7yが後方に更に移動することにより、ワイパー7yの先端が供給面48に当接したまま供給面48の前側の端部から後側の端部に移動する。この結果、供給面48に保持された液剤Gが供給面48からワイパー7yに供給される。この後、ワイパー7yは、ワイパー移動機構80によって後方に更に移動される。
図7(b)に示すように、ワイパー7yが後方に更に移動することにより、ワイパー7yの先端が吐出面42を含む記録ヘッド4yの底面に当接したまま吐出面42の前側の端部から後側の端部まで移動する。この結果、吐出面42に保持されたインクKがワイパー7yによって拭き取られる。この後、ワイパー7yは、ワイパー移動機構80によって下降される。
図7(c)に示すように、ワイパー7yは、記録ヘッド4yの払拭終了後、記録ヘッド4yの後側の端部から下方に離間する。この後、ワイパー7yは、ワイパー移動機構80によって前方に移動される。
図6(a)〜図7(c)を参照して説明したように、本実施形態のインクジェット記録装置1では、ワイパー7yに液剤Gが供給され、液剤Gが供給されたワイパー7yによって吐出面42が払拭される。したがって、パージ処理によって吐出面42に供給された増粘インクの粘度を液剤Gによって減少させることができる。この結果、増粘インクを記録ヘッド4yから払拭し易くなり、記録ヘッド4yのインクKの吐出性能を維持することができる。
更にワイパー移動機構80がワイパー7yを移動することにより、ワイパー7yは、図7(c)に示した状態から図8(a)に示した状態に移行する。図8(a)に示すように、ワイパー7yは、前方に移動して、供給面48の後側の端部の下方で停止する。この後、ワイパー7yは、ワイパー移動機構80によって上昇される。
図8(b)に示すように、ワイパー7yは、上昇することにより、供給面48の後側の端部に当接する。この結果、ワイパー7yは、屈曲する。この後、ワイパー7yは、ワイパー移動機構80によって前方に更に移動される。
図8(c)に示すように、ワイパー7yが前方に更に移動することにより、ワイパー7yの先端が供給面48に当接したまま供給面48の後側の端部から前側の端部に移動する。この結果、ワイパー7yは、供給面48を後側から前側に払拭する。この後、ワイパー7yは、ワイパー移動機構80によって前方に更に移動される。
図9に示すように、ワイパー7yは、前方に更に移動して、供給面48の前側の端部から前方に離間する。この後、ワイパー7yは、ワイパー移動機構80によって下降される。
図8(a)〜図9を参照して説明したように、本実施形態のインクジェット記録装置1では、ワイパー7yは、吐出面42を払拭した後に、供給面48を更に払拭する。この結果、ワイパー7yに残留するインクKが、供給面48に付着して除去される。よって、記録ヘッド4yにインクKが付着することを抑制でき、記録ヘッド4yのインクKの吐出性能をより一層維持することができる。
次に、図1から図10を参照して、記録ヘッド4yのクリーニング時における制御部9の制御について説明する。図10は、記録ヘッド4yのクリーニング時の制御部9による制御を示すフローチャートである。
図10に示すように、制御部9は、ステップS10において、ワイパー7yが供給ヘッド47の下方の初期位置に移動するように、移動機構8を制御する。制御部9は、ステップS20において、パージ処理を行って、吐出面42がインクKを保持するように、吐出面42にインクKを供給する。制御部9は、ステップS30において、ポンプを制御して、供給面48が液剤Gを保持するように、供給面48に液剤Gを供給する。
制御部9は、ワイパー7yが初期位置に位置し、吐出面42がインクKを保持し、供給面48が液剤Gを保持した後に、ステップS40において、ワイパー7yが上昇するように、移動機構8を制御する。制御部9は、ワイパー7yの先端が供給面48の前側の端部に当接した後に、ステップS50において、ワイパー7yが後方に移動するように、移動機構8を制御して、ワイパー7yに供給面48及び吐出面42を払拭させる。制御部9は、ワイパー7yが供給面48及び吐出面42を払拭して記録ヘッド4yの後側に移動した後に、ステップS60において、ワイパー7yが下降するように、移動機構8を制御する。
制御部9は、ワイパー7yが下降した後に、ステップS70において、ワイパー7yが前方に移動するように、移動機構8を制御する。制御部9は、ワイパー7yが供給面48の後側の端部の下方に移動した後に、ステップS80において、ワイパー7yが上昇するように、移動機構8を制御して、ワイパー7yを供給面48の後側の端部に当接させる。制御部9は、ワイパー7yが供給面48の後側の端部に当接した後に、ステップS90において、ワイパー7yが前方に移動するように、移動機構8を制御して、ワイパー7yに供給面48を更に払拭させる。制御部9は、ワイパー7yの先端が供給面48の前側に移動した後に、ステップS100において、ワイパー7yが下降するように、移動機構8を制御する。制御部9は、ステップS100の後に、記録ヘッド4yのクリーニング時における制御を終了する。
以上、図1から図10を参照して、本発明の実施形態に係るインクジェット記録装置1について説明した。但し、本発明は、上記の実施形態に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々の態様において実施することが可能である。
例えば、本発明の実施形態では、ワイパー7yが吐出面42を払拭した後に、ワイパー7yに液剤Gが供給されることなく、ワイパー7yが供給面48を払拭したが、ワイパー7yが吐出面42を払拭した後に、供給面48に液剤Gが供給されてもよい。図11は、ワイパー7yの他の動作を示す図である。詳しくは、図11は、吐出面42の払拭後に、供給面48を払拭するワイパー7yの動作を示す。図11に示すように、ワイパー7yが供給面48を払拭するよりも前に、供給面48に液剤Gが供給されてもよい。この場合、ワイパー7yは、液剤Gが供給された供給面48を払拭する。この結果、ワイパー7yに残留するインクKの粘度が液剤Gによって減少して、ワイパー7yに残留するインクKをより効果的に除去することができる。
なお、図面は、理解しやすくするために、それぞれの構成要素を主体に模式的に示しており、図示された各構成要素の厚み、長さ等は、図面作成の都合上から実際とは異なる。また、上記の実施形態で示す各構成要素の形状等は一例であって、特に限定されるものではなく、本発明の効果から実質的に逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
本発明は、記録媒体にインクで画像を形成する記録装置に関するものであり、ワイパーに残留するインクを除去でき、記録ヘッドのインクの吐出性能を維持するために有用である。
1 インクジェット記録装置
4y 記録ヘッド
42 吐出面
47 供給ヘッド
48 供給面
7y ワイパー
8 移動機構
G 液剤
K インク
S シート
4y 記録ヘッド
42 吐出面
47 供給ヘッド
48 供給面
7y ワイパー
8 移動機構
G 液剤
K インク
S シート
Claims (6)
- インクを吐出する吐出面を払拭する記録ヘッドのクリーニング方法であって、
前記吐出面に並ぶ供給ヘッドの供給面に液剤が供給される第1工程と、
前記供給面からワイパーに前記液剤が供給される第2工程と、
前記ワイパーに前記吐出面を払拭させる第3工程と、
前記ワイパーに前記供給面を払拭させる第4工程と
を含み、
前記第4工程において、前記吐出面が位置する側の前記供給面の一方側の端部から他方側の端部に向かって前記ワイパーが前記供給面を払拭する、記録ヘッドのクリーニング方法。 - 前記第4工程において、前記ワイパーが前記供給面を払拭するよりも前に、前記供給面に前記液剤が供給される、請求項1に記載の記録ヘッドのクリーニング方法。
- 前記第2工程において、前記供給面の前記他方側の端部から前記一方側の端部に向かって前記ワイパーが前記供給面を払拭し、
前記第3工程において、前記供給面が位置する側の前記吐出面の一方側の端部から前記他方側の端部に向かって前記ワイパーが前記吐出面を払拭する、請求項1又は請求項2に記載の記録ヘッドのクリーニング方法。 - 前記第3工程において、前記ワイパーが前記吐出面を払拭した後に、前記吐出面から前記ワイパーを離間させ、
前記第4工程において、前記供給面の前記一方側の端部に前記ワイパーを当接させた後に、前記ワイパーが前記供給面を払拭する、請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の記録ヘッドのクリーニング方法。 - 記録媒体にインクで画像を形成する少なくとも1つの記録ヘッドと、
前記記録ヘッドを払拭するワイパーと、
前記ワイパーを保持して前記ワイパーを移動させる移動機構と、
前記ワイパーに液剤を供給する供給ヘッドと、
前記移動機構を制御する制御部と
を備え、
前記供給ヘッドは、前記液剤を供給する供給面を有し、
前記記録ヘッドは、前記インクを吐出する吐出面を有し、
前記供給面は、前記吐出面に並べて配置され、
前記制御部は、前記ワイパーが前記吐出面を払拭した後に、前記吐出面が位置する側の前記供給面の一方側の端部から他方側の端部まで前記ワイパーが前記供給面を払拭するように、前記移動機構を制御する、インクジェット記録装置。 - 前記供給ヘッドは、前記ワイパーが前記供給面を払拭するよりも前に、前記供給面に前記液剤を供給する、請求項5に記載のインクジェット記録装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2017143758A JP2019025656A (ja) | 2017-07-25 | 2017-07-25 | 記録ヘッドのクリーニング方法、及びインクジェット記録装置 |
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JP2017143758A JP2019025656A (ja) | 2017-07-25 | 2017-07-25 | 記録ヘッドのクリーニング方法、及びインクジェット記録装置 |
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JP2019025656A true JP2019025656A (ja) | 2019-02-21 |
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Family Applications (1)
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JP (1) | JP2019025656A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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US11660870B2 (en) | 2020-09-25 | 2023-05-30 | Seiko Epson Corporation | Liquid ejecting apparatus and wiping method of liquid ejecting apparatus |
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2017
- 2017-07-25 JP JP2017143758A patent/JP2019025656A/ja active Pending
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