JP6506954B2

JP6506954B2 - 洗濯機

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Publication number: JP6506954B2
Application number: JP2014243988A
Authority: JP
Inventors: 康宏久下; 久下　　康宏; 義治赤阪
Original assignee: Sharp Corp
Current assignee: Sharp Corp
Priority date: 2014-12-02
Filing date: 2014-12-02
Publication date: 2019-04-24
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Description

この発明は、洗濯機に関する。

従来、洗濯機としては、第１の給水弁により開閉される第１の給水ホースと、第２の給水弁により開閉される第２の給水ホースとを備えたものがある(例えば、特開２０１０−４６３４９号公報(特許文献１)参照)。上記洗濯機は、第１の給水弁を開いて第１の給水ホースから給水すると共に、回転翼を断続的に低速回転させる洗剤溶かし運転をし、所定水位に達すると、第２の給水弁を開いて第２の給水ホースからシャワー状に散水ながら洗剤溶かし運転を継続することにより、洗濯物の浮き上がりを防止すると共に洗剤を十分に溶かしている。

特開２０１０−４６３４９号公報

しかしながら、上記洗濯機では、第１の給水ホースから洗剤ケースを介して洗濯槽の底部に給水し、回転翼の低速回転により洗剤を溶かすため、第２の給水ホースからシャワー給水されるまで洗濯槽内の洗濯物全体に水を浸み込ませることができず、溶かした洗剤による汚れ落ち効果が発揮されるまでに時間がかかるという問題がある。また、上記洗濯機において、回転翼の低速回転では洗剤を効率よく溶かすことができない。

そこで、この発明の課題は、洗濯物全体にすみやかにシャワー水を浸み込ませると共に、シャワー水により洗剤を効率よく溶かすことができ、洗い効率を向上できる洗濯機を提供することにある。

上記課題を解決するため、この発明の洗濯機は、
洗濯槽と、
上記洗濯槽内に洗剤ケースを介して給水するメイン給水部と、
上記メイン給水部の給水量よりも少ない水量の水を高圧水にする絞りを有する給水ノズルを備え、上記給水ノズルから上記洗濯槽内かつ上記メイン給水部よりも広範囲に散水するシャワー給水部と、
上記メイン給水部と上記シャワー給水部を制御する制御装置と
を備え、
上記制御装置は、洗い工程の給水において、上記シャワー給水部から上記洗濯槽内に給水する第１給水動作を予め決められた給水時間行った後に、上記メイン給水部から上記洗濯槽内に洗剤と一緒に給水すると共に上記シャワー給水部の上記給水ノズルから上記洗濯槽内に給水することで上記洗剤を上記シャワー給水部の上記給水ノズルからの散水によって溶かす第２給水動作を行うように、上記メイン給水部と上記シャワー給水部を制御することを特徴とする。

ここで、上記シャワー給水部の単位時間あたりの給水量は、メイン給水部の単位時間あたりの給水量より少ない。
また、一実施形態の洗濯機では、
上記シャワー給水部の上記給水ノズルは、上記メイン給水部の給水口の下方で散水する。

また、一実施形態の洗濯機では、
上記洗濯槽内の洗濯物を攪拌する攪拌機構を備え、
上記制御装置は、上記攪拌機構を制御して、上記洗い工程における給水時に、上記攪拌機構により上記洗濯槽内の洗濯物を攪拌する。

また、一実施形態の洗濯機では、
上記制御装置は、上記第２給水動作の後に、上記メイン給水部の給水を止めた状態で上記シャワー給水部から上記洗濯槽内に給水する第３給水動作を行うように、上記メイン給水部と上記シャワー給水部を制御する。

また、一実施形態の洗濯機では、
上記洗濯槽内の洗濯物の量を検出する布量検出部と、
上記洗い工程前に上記布量検出部により検出された上記洗濯槽内の洗濯物の量に基づいて、少なくとも上記第１給水動作の上記給水時間を決定する給水時間決定部と
を備えた。

以上より明らかなように、この発明によれば、洗濯物全体にすみやかにシャワー水を浸み込ませると共に、シャワー水により洗剤を効率よく溶かすことができ、洗い効率を向上できる洗濯機を実現することができる。

図１はこの発明の第１実施形態の洗濯機の一例としての縦型洗濯乾燥機の斜視図である。図２は上記縦型洗濯乾燥機を側方から見た縦断面図である。図３は上記縦型洗濯乾燥機の制御ブロック図である。図４は上記縦型洗濯乾燥機の制御装置の動作を説明するフローチャートである。図５は図４に続くフローチャートである。図６は上記縦型洗濯乾燥機の第１給水動作における縦断面図である。図７は上記縦型洗濯乾燥機の第２給水動作における縦断面図である。

以下、この発明の洗濯機を図示の実施の形態により詳細に説明する。

〔第１実施形態〕
図１はこの発明の第１実施形態の洗濯機の一例としての縦型洗濯乾燥機の外観を示す斜視図を示している。

この第１実施形態の縦型洗濯乾燥機は、図１に示すように、金属または合成樹脂製の本体ケーシング１と、水槽２,洗濯槽３(図２に示す)の開口を開閉する上蓋４と、本体ケーシング１の上面に運転動作を選択指示入力すると共に運転状態を表示する操作表示部５とを備える。

また、図２は上記縦型洗濯乾燥機を側方から見た縦断面図を示している。

図２に示すように、金属または合成樹脂製の本体ケーシング１は、直方体形状に成形され、その上面および底面は開口部となっている。本体ケーシング１の上面開口部には操作表示部５等が設けられた合成樹脂製の上面板１１が固定されている。本体ケーシング１の底面開口部には、合成樹脂製のベース１２が固定されている。

上記縦型洗濯乾燥機内に洗濯物９０(図６,図７に示す)を投入するための洗濯物投入口１ａを上面板１１に設けている。その洗濯物投入口１ａを開閉する上蓋４を、縦型洗濯乾燥機の奧側で上面板１１に回動可能に支持している。上蓋４を上下に回動させて洗濯物投入口１ａを開閉する。

また、本体ケーシング１内には、洗濯槽３とその洗濯槽３を収納する水槽２を収容している。洗濯槽３は、洗剤を溶かした水またはすすぎ用の水を溜める。水槽２および洗濯槽３は、上側が開口した有底筒状のカップの形状をしており、各々中心軸を垂直にして、水槽２を外側とし、洗濯槽３を内側とする形で同軸に配置されている。

洗濯槽３の上部開口部の縁に、洗濯物９０の脱水のため洗濯槽３を高速回転させたときに振動を抑制する働きをする環状のバランサ４０を装着している。また、洗濯槽３内の底面に攪拌翼２０を回転可能に配置している。

また、本体ケーシング１内の水槽２の下側に、クラッチ・ブレーキ機構３１と駆動モータ３２とを有する駆動ユニット３０を取り付けている。このクラッチ・ブレーキ機構３１の回転軸３１ａの先端に攪拌機構の一例としての攪拌翼２０を取り付けている。

上記縦型洗濯乾燥機は、送風ファン用モータ５１(図３に示す)とヒータ５２(図３に示す)を有する乾燥ユニット(図示せず)を備えている。

また、上記縦型洗濯乾燥機は、本体ケーシング１内の上側かつ後面側に配置された給水ユニット８０を備えている。この給水ユニット８０は、メイン給水弁８１とシャワー給水弁８２を有する。

＜メイン給水＞
上記メイン給水弁８１に給水経路６１が接続されている。この給水経路６１の下側に、洗剤を収容する洗剤ケース６２を着脱可能に取り付けている。また、洗剤ケース６２の後面側と下側に沿って給水経路６３を設けている。この給水経路６１,６３と洗剤ケース６２で第１給水部６０を構成している。

メイン給水弁８１を開状態にすると、メイン給水弁８１を介して供給された水道水が、第１給水部６０から洗濯槽３内に流入する。このとき、メイン給水弁８１からの水道水は、給水経路６１から洗剤ケース６２内に散水された後、洗剤と一緒に給水経路６３を介して給水口６３ａから流れ出す(図７参照)。

＜シャワー給水＞
上記縦型洗濯乾燥機は、給水ユニット８０の下側に配置され、シャワー給水弁８２に接続された給水配管７１と、その給水配管７１の先端に設けられた給水ノズル７２とを有する第２給水部７０を備えている。シャワー給水弁８２(図３に示す)を開状態にすると、シャワー給水弁８２を介して供給された水道水が、給水配管７１と給水ノズル７２を介して円錐状のシャワーとなって洗濯槽３内に吹き出す(図６の領域Ｓ)。

この第２給水部７０とシャワー給水弁８２でシャワー給水部を構成している。

なお、このシャワー給水部(７０,８２)からの円錐状のシャワー水の中心軸が、洗濯槽３内の回転中心近傍を通るように、シャワー給水部(７０,８２)の吹き出し方向を設定することで、洗濯槽３内の底部全体にシャワー水を供給可能にしている。

この給水ノズル７２は、内部に流路が形成されたノズル本体(図示せず)と、そのノズル本体の流路内に回転可能に配置された旋回子(図示せず)とを有する。上記給水ノズル７２の流路を、給水弁８０(図３に示す)を介して供給された水道水が通過するとき、ノズル本体に設けられた絞りにより生じた高圧水が旋回子に供給され、回転する旋回子により旋廻流が生じて給水ノズル７２の吐出口から円錐状に広がるようにシャワー水が噴出する。

また、図３は上記縦型洗濯乾燥機の制御ブロック図を示している。この縦型洗濯乾燥機は、図３に示すように、マイクロコンピュータおよび入出力回路などからなる制御装置１００を備えている。この制御装置１００は、操作部５ａと表示部５ｂを有する操作表示部５と、水位検出部の一例としての水位センサ２２と、温度センサ２３と、湿度センサ２４と、扉開閉センサ２５と、クラッチ・ブレーキ機構３１と、駆動モータ３２と、送風ファン用モータ５１と、ヒータ５２と、メイン給水弁８１およびシャワー給水弁８２が接続されている。制御装置１００は、操作部５ａ, 水位センサ２２,温度センサ２３,湿度センサ２４,扉開閉センサ２５からの信号に基づいて、表示部５ｂ,クラッチ・ブレーキ機構３１,駆動モータ３２,送風ファン用モータ５１,ヒータ５２,メイン給水弁８１およびシャワー給水弁８２などを制御する。

上記制御装置１００は、洗濯槽３内の洗濯物の量を検出する布量検出部１００ａと、布量検出部１００ａにより検出された洗濯物の量に基づいて、[第１給水動作]の給水時間Ｔ１と[第３給水動作]の給水時間Ｔ２を決定する給水時間決定部１００ｂと、布量検出部１００ａにより検出された洗濯物の量に基づいて、[第２給水動作]の判定水位Ｓ１,Ｓ２を決定する判定水位決定部１００ｃと、布量検出部１００ａにより検出された洗濯物の量に基づいて、[第４給水動作]の設定水位Ｓ_ＳＥＴを決定する設定水位決定部１００ｄと、[第１給水動作],[第３給水動作]の給水時間などを計時するためのタイマ１００ｅを有する。

次に、上記縦型洗濯乾燥機の制御装置の動作を図４,図５に示すフローチャートに従って説明する。

なお、洗い工程の開始時に、予め布量検出部１００ａによって、洗濯の開始時に攪拌翼２０を回転させて、駆動モータ３２の負荷に基づいて洗濯槽３内に投入された洗濯物の量(布量)を推定する。ここで、この実施形態では、布量は、“高”と“中”と“低”の三つの段階に分類される。なお、布量は４以上の多段階に分類してもよい。

まず、図４に示すステップＳ１でタイマ１００ｅをスタートさせる。

次に、ステップＳ２に進み、シャワー給水弁８２をオンして開状態にする。これにより、シャワー給水部(７０,８２)からシャワー給水弁８２(図３に示す)を介して水道水が、円錐状のシャワー水となって洗濯槽３内に吹き出す。

次に、ステップＳ３でタイマ１００ｅの計時時間Ｔｍが給水時間Ｔ１を越えたか否かを判定する。すなわち、タイマ１００ｅの計時時間Ｔｍが給水時間Ｔ１を越えるまで、シャワー給水部(７０,８２)から洗濯槽３内に給水される。

このステップＳ２,Ｓ３が[第１給水動作]であり、この[第１給水動作]では攪拌翼２０は回転させていない。

ここで、給水時間決定部１００ｂは、布量検出部１００ａにより検出された洗濯物の量を表す“高”と“中”と“低”に応じて、次の表１のとおり、[第１給水動作]の給水時間Ｔ１を決定する。

ここで、布量検出部１００ａにより検出された洗濯物の量に基づいて、設定水位決定部１００ｄにより[第４給水動作]の設定水位Ｓ_ＳＥＴを決定している。上記表１において、“Ｌ”はリットルを表し、例えば表２の「設定水位：４４Ｌ」は、洗濯槽３内に４４リットルの水を入れたときの洗濯槽３内の水位である。

次に、ステップＳ３でタイマ１００ｅの計時時間Ｔｍが給水時間Ｔ１を越えたと判定して、ステップＳ４に進むと、メイン給水弁８１をオンして開状態にする。これにより、シャワー給水部(７０,８２)よりも多い給水量でメイン給水部(６０,８１)から洗濯槽３内に給水される。

次に、ステップＳ５に進み、水位センサ２２により洗濯槽３内の水位Ｓｍを検出する。

次に、ステップＳ６に進み、ステップＳ５で検出した洗濯槽３内の水位Ｓｍが判定水位Ｓ１以下であると判定すると、ステップＳ５に戻り、洗濯槽３内の水位Ｓｍが判定水位Ｓ１を越えるまでステップＳ５,Ｓ６を繰り返す。

ここで、判定水位決定部１００ｃは、布量検出部１００ａにより検出された洗濯物の量を表す“高”と“中”と“低”に応じて、次の表２のとおり、[第２給水動作]の判定水位Ｓ１を決定する。

上記表２において、「１８Ｌ水位」は、洗濯槽３内に１８リットルの水を入れたときの洗濯槽３内の水位である。

そして、ステップＳ６で洗濯槽３内の水位Ｓｍが判定水位Ｓ１を越えたと判定すると、ステップＳ７に進み、攪拌翼２０の第１制御を行う。

この攪拌翼２０の第１制御は、次の表３のとおり、布量検出部１００ａにより検出された洗濯物の量を表す“高”と“中”と“低”に応じて決定されたモータオン時間、モータオフ時間、回転数の条件で制御装置１００により駆動モータ３２を制御して間欠運転を行う(回転方向は、上方から見て右回転(時計回り))。

次に、ステップＳ８に進み、水位センサ２２により洗濯槽３内の水位Ｓｍを検出する。

次に、ステップＳ９に進み、ステップＳ８で検出した洗濯槽３内の水位Ｓｍが判定水位Ｓ２以下であると判定すると、ステップＳ８に戻り、洗濯槽３内の水位Ｓｍが判定水位Ｓ２を越えるまでステップＳ８,Ｓ９を繰り返す。

ここで、判定水位決定部１００ｃは、布量検出部１００ａにより検出された洗濯物の量を表す“高”と“中”と“低”に応じて、次の表４のとおり、[第２給水動作]の判定水位Ｓ２を決定する。

そして、ステップＳ９で洗濯槽３内の水位Ｓｍが判定水位Ｓ２を越えたと判定すると、ステップＳ１０に進み、メイン給水弁８１をオフして閉状態にする。

このステップＳ４〜Ｓ１０が[第２給水動作]である。

次に、図５のステップＳ１１に進み、タイマ１００ｅをスタートさせる。なお、このステップＳ１１では、タイマ１００ｅをゼロからスタートさせる。

次に、ステップＳ１２に進み、攪拌翼２０の第２制御を行う。

この攪拌翼２０の第２制御は、次の表５のとおり、布量検出部１００ａにより検出された洗濯物の量を表す“高”と“中”と“低”に応じて決定されたモータオン時間、モータオフ時間、回転数の条件で制御装置１００により駆動モータ３２を制御して左右反転運転を行う。

次に、ステップＳ１３でタイマ１００ｅの計時時間Ｔｍが給水時間Ｔ２を越えたか否かを判定する。すなわち、タイマ１００ｅの計時時間Ｔｍが給水時間Ｔ２を越えるまで、メイン給水部(６０,８１)からの給水を停止した状態でシャワー給水部(７０,８２)から洗濯槽３内にシャワー給水される。

ここで、給水時間決定部１００ｂは、布量検出部１００ａにより検出された洗濯物の量を表す“高”と“中”と“低”に応じて、次の表６のとおり、[第３給水動作]の給水時間Ｔ２を決定する。

このステップＳ１１〜Ｓ１３がシャワー給水のみによる[第３給水動作]である。

そして、ステップＳ１３でタイマ１００ｅの計時時間Ｔｍが給水時間Ｔ２を越えたと判定すると、ステップＳ１４に進み、メイン給水弁８１をオンして開状態にする。

次に、ステップＳ１５に進み、攪拌翼２０の第３制御を行う。

この攪拌翼２０の第３制御は、次の表７のとおり、布量検出部１００ａにより検出された洗濯物の量を表す“高”と“中”と“低”に応じて決定されたモータオン時間、モータオフ時間、回転数の条件で制御装置１００により駆動モータ３２を制御して左右反転運転を行う。

次に、ステップＳ１６に進み、水位センサ２２により洗濯槽３内の水位Ｓｍを検出する。

次に、ステップＳ１７に進み、ステップＳ１６で検出した洗濯槽３内の水位Ｓｍが設定水位Ｓ_ＳＥＴ以下であると判定すると、ステップＳ１６に戻り、洗濯槽３内の水位Ｓｍが設定水位Ｓ_ＳＥＴを越えるまでステップＳ１６,Ｓ１７を繰り返す。

このステップＳ１４〜Ｓ１７がメイン給水部(６０,８１)とシャワー給水部(７０,８２)による[第４給水動作]である。

そして、ステップＳ１７で洗濯槽３内の水位Ｓｍが設定水位Ｓ_ＳＥＴを越えたと判定すると、ステップＳ１８に進み、メイン給水弁８１をオフして閉状態にする。

次に、ステップＳ１９に進み、シャワー給水弁８２をオフして閉状態にして、この処理を終了する。

この[第１給水動作]〜[第４給水動作]が終わると、洗い工程の残りの洗い動作と、すすぎ工程および脱水工程が行われる。

図６は上記縦型洗濯乾燥機の[第１給水動作]における縦断面図を示しており、図２と同一の構成部には、同一参照番号を付している。

図６に示すように、[第１給水動作]において、シャワー給水部(７０,８２)からシャワー給水弁８２を介して供給された水道水が、円錐状のシャワー水となって洗濯槽３内に吹き出す。

また、図７は上記縦型洗濯乾燥機の[第２給水動作]における縦断面図を示しており、図２と同一の構成部には、同一参照番号を付している。

図７に示すように、[第２給水動作]において、シャワー給水部(７０,８２)からシャワー給水弁８２を介して供給された水道水が、円錐状のシャワーとなって洗濯槽３内に吹き出している状態で、メイン給水弁８１からの水道水は、給水経路６１から洗剤ケース６２内に散水された後、洗剤と一緒に給水経路６３を介して給水口６３ａから流れ出す。

上記構成の縦型洗濯乾燥機によれば、洗い工程の給水において、シャワー給水部(７０,８２)から洗濯槽３内に給水する[第１給水動作]を予め決められた給水時間Ｔ１行うことにより、洗濯槽３内の底部に広がる洗濯物全体にすみやかにシャワー水を浸み込ませることができる。そして、水が十分に浸み込んだ洗濯物が入った洗濯槽３内にメイン給水部(６０,８１)とシャワー給水部(７０,８２)の両方から洗濯槽３内に給水する[第２給水動作]を行う。このとき、メイン給水部(６０,８１)からは洗剤ケース６２の洗剤と一緒に給水されるので、シャワー給水部(７０,８２)から洗濯槽３内かつメイン給水部(６０,８１)よりも広範囲に散水することによって、洗剤を効率よく溶かすことができる。したがって、十分に水を浸み込ませた洗濯物を、シャワー水により洗剤が効率よく溶け込んだ洗濯水により洗濯するので、洗い効率を向上できる。

また、洗い工程における給水時に、メイン給水部(６０,８１)とシャワー給水部(７０,８２)の両方から洗濯槽３内に給水する[第２給水動作]において、制御装置１００を制御された攪拌翼２０(攪拌機構)により洗濯槽３内の洗濯物を攪拌することによって、メイン給水部(６０,８１)からの給水と一緒に洗濯槽３内に供給された洗剤を、より効率よく溶かすことができると共に、洗剤が溶け込んだ洗濯水に洗濯物全体を浸すことができる。

また、[第２給水動作]の後に、メイン給水部(６０,８１)の給水を止めた状態でシャワー給水部(７０,８２)から洗濯槽３に給水する[第３給水動作]を行うことによって、攪拌翼２０(攪拌機構)により洗濯槽３内の洗濯物を攪拌して、高濃度の洗濯水で洗濯物を洗うことが可能になり、洗濯効果が高くなる。

また、洗い工程前に布量検出部１００ａにより検出された洗濯槽３内の洗濯物の量に基づいて、給水時間決定部１００ｂにより[第１給水動作]の給水時間Ｔ１を決定することによって、洗濯物の量に応じたシャワー給水を効率よく行え、洗濯物の量が少ないほどシャワー給水の時間を短縮することが可能になる。

また、上記制御装置１００によりメイン給水部(６０,８１)とシャワー給水部(７０,８２)を制御して、水位センサ２２(水位検出部)により検出された洗濯槽内３の水位に基づいて、[第１給水動作]を除く給水動作のうちの[第２給水動作]と[第４給水動作]が終了する。これにより、上記洗濯槽内３の水位に基づいて[第２給水動作],[第４給水動作]において設定された水量の水を正確に洗濯槽内３に供給することができる。なお、[第４給水動作]においても、洗濯槽内３の水位に基づいて終了するようにしてもよい。

また、[第３給水動作]の後に、シャワー給水部(７０,８２)とメイン給水部(６０,８１)から洗濯槽３内に給水する[第４給水動作]を開始し、この[第４給水動作]において水位センサ２２(水位検出部)により検出された洗濯槽３内の水位Ｓｍが設定水位Ｓ_ＳＥＴになったとき、[第４給水動作]を終了する。これにより、高濃度の洗濯水で洗濯物を洗う[第３給水動作]を行った後にすみやかに設定水位Ｓ_ＳＥＴまで給水することができる。

さらに、[第４給水動作]において、制御装置１００を制御された攪拌翼２０(攪拌機構)により洗濯槽３内の洗濯物を攪拌することによって、設定水位Ｓ_ＳＥＴに給水するまでの間に洗濯物を洗うことで洗濯時間を短縮できる。

なお、[第４給水動作]において、シャワー給水部(７０,８２)の給水を停止した状態でメイン給水部(６０,８１)から洗濯槽３内に給水してもよい。

〔第２実施形態〕
この発明の第２実施形態の洗濯機の一例としての縦型洗濯乾燥機は、制御装置１００の動作を除いて第１実施形態の縦型洗濯乾燥機と同一の構成をしており、図１,図２を援用する。

上記第１実施形態の縦型洗濯乾燥機では、[第１給水動作]において攪拌翼２０を回転させなかったが、この第２実施形態の縦型洗濯乾燥機では、制御装置１００によって駆動モータ３２を制御して、[第１給水動作]において攪拌翼２０を低速で回転させることにより、洗濯槽３内の底部に広がる洗濯物全体にすみやかにかつ均一にシャワー水を浸み込ませることがより確実に行える。

〔第３実施形態〕
この発明の第３実施形態の洗濯機の一例としての縦型洗濯乾燥機は、制御装置１００の動作および水量センサを除いて第１実施形態の縦型洗濯乾燥機と同一の構成をしており、図１,図２を援用する。

上記第１実施形態の縦型洗濯乾燥機では、[第２給水動作]において水位センサ２２により洗濯槽３内の水位Ｓｍが判定水位Ｓ１,Ｓ２以下であると判定したり、[第４給水動作]において水位センサ２２(水位検出部)により検出された洗濯槽３内の水位Ｓｍが設定水位Ｓ_ＳＥＴを越えたか判定したりしたが、この第３実施形態の縦型洗濯乾燥機では、メイン給水部(６０,８１)の給水量とシャワー給水部(７０,８２)の給水量の合計を検出する水量センサ(図示せず)を備えている。

これにより、[第２給水動作],[第４給水動作]において、水量センサにより検出されたメイン給水部(６０,８１)の給水量とシャワー給水部(７０,８２)の給水量の合計に基づいて、より正確な給水制御が可能となる。また、同様にして、[第１給水動作]の給水時間Ｔ１と[第３給水動作]の給水時間Ｔ２の代わりに、水量センサにより検出されたメイン給水部(６０,８１)の給水量とシャワー給水部(７０,８２)の給水量の合計に基づいて、より正確な給水制御が可能となる。

上記第１〜第３実施形態では、乾燥ユニットによる乾燥機能を備えた縦型洗濯乾燥機について説明したが、乾燥機能を備えていない縦型洗濯機にこの発明を適用してもよい。

上記第１〜第３実施形態では、縦型洗濯乾燥機について説明したが、ドラム式洗濯機やドラム式洗濯乾燥機などにこの発明を適用してもよい。

また、上記第１〜第３実施形態では、布量検出部１００ａによって、洗濯の開始時に攪拌翼２０を回転させて、駆動モータ３２の負荷に基づいて洗濯槽３内に投入された洗濯物の量を推定したが、布量検出部はこれに限らず、重量センサなどを用いて布量を検出するものであってもよい。

この発明の具体的な実施の形態について説明したが、この発明は上記第１〜第３実施形態に限定されるものではなく、この発明の範囲内で種々変更して実施することができる。

この発明および実施形態をまとめると、次のようになる。

この発明の洗濯機は、
洗濯槽３と、
上記洗濯槽３内に洗剤ケース６２を介して給水するメイン給水部(６０,８１)と、
上記メイン給水部(６０,８１)の給水量よりも少ない水量の水を、上記洗濯槽３内かつ上記メイン給水部(６０,８１)よりも広範囲に散水するシャワー給水部(７０,８２)と、
上記メイン給水部(６０,８１)と上記シャワー給水部(７０,８２)を制御する制御装置１００と
を備え、
上記制御装置１００は、洗い工程の給水において、上記シャワー給水部(７０,８２)から上記洗濯槽３内に給水する第１給水動作を予め決められた給水時間行った後に、上記メイン給水部(６０,８１)と上記シャワー給水部(７０,８２)の両方から上記洗濯槽３内に給水する第２給水動作を行うように、上記メイン給水部(６０,８１)と上記シャワー給水部(７０,８２)を制御することを特徴とする。

上記構成によれば、洗い工程の給水において、シャワー給水部(７０,８２)から洗濯槽３内に給水する第１給水動作を予め決められた給水時間行うことにより、洗濯槽３内の底部に広がる洗濯物全体にすみやかにシャワー水を浸み込ませることができる。そして、水が十分に浸み込んだ洗濯物が入った洗濯槽３内にメイン給水部(６０,８１)とシャワー給水部(７０,８２)の両方から洗濯槽３内に給水する第２給水動作を行う。このとき、メイン給水部(６０,８１)からは洗剤ケース(６２)の洗剤と一緒に給水されるので、シャワー給水部(７０,８２)から洗濯槽３内かつメイン給水部(６０,８１)よりも広範囲に散水することによって、洗剤を効率よく溶かすことができる。したがって、十分に水を浸み込ませた洗濯物を、シャワー水により洗剤が効率よく溶け込んだ洗濯水により洗濯するので、洗い効率を向上できる。

また、一実施形態の洗濯機では、
上記洗濯槽３内の洗濯物を攪拌する攪拌機構２０を備え、
上記制御装置１００は、上記攪拌機構２０を制御して、上記洗い工程における給水時に、上記攪拌機構２０により上記洗濯槽３内の洗濯物を攪拌する。

上記実施形態によれば、洗い工程における給水時に、制御装置１００を制御された攪拌機構２０により洗濯槽３内の洗濯物を攪拌することによって、例えば、メイン給水部(６０,８１)とシャワー給水部(７０,８２)の両方から洗濯槽３内に給水する第２給水動作において攪拌することで、メイン給水部(６０,８１)からの給水と一緒に洗濯槽３内に供給された洗剤を、より効率よく溶かすことができると共に、洗剤が溶け込んだ洗濯水に洗濯物全体を浸すことができる。

また、一実施形態の洗濯機では、
上記制御装置１００は、上記第２給水動作の後に、上記メイン給水部(６０,８１)の給水を止めた状態で上記シャワー給水部(７０,８２)から上記洗濯槽３内に給水する第３給水動作を行うように、上記メイン給水部(６０,８１)と上記シャワー給水部(７０,８２)を制御する。

上記実施形態によれば、第２給水動作の後に、メイン給水部(６０,８１)の給水を止めた状態でシャワー給水部(７０,８２)から洗濯槽３に給水する第３給水動作を行うことによって、攪拌機構２０などにより洗濯槽３内の洗濯物を攪拌することで、高濃度の洗濯水で洗濯物を洗うことが可能になり、洗濯効果が高くなる。

また、一実施形態の洗濯機では、
上記洗濯槽３内の洗濯物の量を検出する布量検出部１００ａと、
上記洗い工程前に上記布量検出部１００ａにより検出された上記洗濯槽３内の洗濯物の量に基づいて、少なくとも上記第１給水動作の上記給水時間を決定する給水時間決定部１００ｂと
を備えた。

上記実施形態によれば、洗い工程前に布量検出部１００ａにより検出された洗濯槽３内の洗濯物の量に基づいて、給水時間決定部１００ｂにより少なくとも第１給水動作の給水時間を決定することによって、洗濯物の量に応じたシャワー給水を効率よく行え、洗濯物の量が少ないほどシャワー給水の時間を短縮することが可能になる。

また、一実施形態の洗濯機では、
上記洗濯槽３内の水位を検出する水位検出部２２を備え、
上記制御装置１００は、上記水位検出部２２により検出された上記洗濯槽内３の水位に基づいて、上記第１給水動作を除く給水動作のうちの少なくとも１つが終了するように、上記メイン給水部(６０,８１)と上記シャワー給水部(７０,８２)を制御する。

上記実施形態によれば、制御装置１００によりメイン給水部(６０,８１)とシャワー給水部(７０,８２)を制御して、水位検出部２２により検出された洗濯槽内３の水位に基づいて、第１給水動作を除く給水動作のうちの少なくとも１つを終了させる。これにより、上記洗濯槽内３の水位に基づいて、給水動作において設定された水量の水を正確に洗濯槽内３に供給できる。

１…本体ケーシング
２…水槽
３…洗濯槽
４…上蓋
５…操作表示部
５ａ…操作部
５ｂ…表示部
１１…上面板
１２…ベース
２０…攪拌翼
２２…水位センサ
２３…温度センサ
２４…湿度センサ
２５…扉開閉センサ
３０…駆動ユニット
３１…クラッチ・ブレーキ機構
３２…駆動モータ
４０…バランサ
５１…送風ファン用モータ
５２…ヒータ
６０…第１給水部
６１…給水経路
６２…洗剤ケース
６３…給水経路
７０…第２給水部
７１…給水配管
７２…給水ノズル
８０…給水ユニット
８１…メイン給水弁
８２…シャワー給水弁
９０…洗濯物
１００…制御装置
１００ａ…布量検出部
１００ｂ…給水時間決定部
１００ｃ…判定水位決定部
１００ｄ…設定水位決定部
１００ｅ…タイマ

Claims

洗濯槽と、
上記洗濯槽内に洗剤ケースを介して給水するメイン給水部と、
上記メイン給水部の給水量よりも少ない水量の水を高圧水にする絞りを有する給水ノズルを備え、上記給水ノズルから上記洗濯槽内かつ上記メイン給水部よりも広範囲に散水するシャワー給水部と、
上記メイン給水部と上記シャワー給水部を制御する制御装置と
を備え、
上記制御装置は、洗い工程の給水において、上記シャワー給水部から上記洗濯槽内に給水する第１給水動作を予め決められた給水時間行った後に、上記メイン給水部から上記洗濯槽内に洗剤と一緒に給水すると共に上記シャワー給水部の上記給水ノズルから上記洗濯槽内に給水することで上記洗剤を上記シャワー給水部の上記給水ノズルからの散水によって溶かす第２給水動作を行うように、上記メイン給水部と上記シャワー給水部を制御することを特徴とする洗濯機。
請求項１に記載の洗濯機において、
上記シャワー給水部の上記給水ノズルは、上記メイン給水部の給水口の下方で散水することを特徴とする洗濯機。
請求項１または２に記載の洗濯機において、
上記洗濯槽内の洗濯物を攪拌する攪拌機構を備え、
上記制御装置は、上記攪拌機構を制御して、上記洗い工程における給水時に、上記攪拌機構により上記洗濯槽内の洗濯物を攪拌することを特徴とする洗濯機。
請求項１から３までのいずれか１つに記載の洗濯機において、
上記制御装置は、上記第２給水動作の後に、上記メイン給水部の給水を止めた状態で上記シャワー給水部から上記洗濯槽内に給水する第３給水動作を行うように、上記メイン給水部と上記シャワー給水部を制御することを特徴とする洗濯機。
請求項１から４までのいずれか１つに記載の洗濯機において、
上記洗濯槽内の洗濯物の量を検出する布量検出部と、
上記洗い工程前に上記布量検出部により検出された上記洗濯槽内の洗濯物の量に基づいて、少なくとも上記第１給水動作の上記給水時間を決定する給水時間決定部と
を備えたことを特徴とする洗濯機。