JP6506933B2 - 送電システム、送電制御装置、送電制御方法、及びプログラム - Google Patents

送電システム、送電制御装置、送電制御方法、及びプログラム Download PDF

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Description

本発明は、送電システム、送電制御装置、送電制御方法、及びプログラムに関する。
近年、複数のクラスタ(需要家)間で電力のエネルギー需給を効率良くマッチングさせるように電力を融通するシステムがある。例えば、太陽光発電や風力発電のような自然エネルギーを利用した分散型エネルギー源は、天候や気象状況に大きく左右されるが、蓄電装置を利用して変動抑制や負荷平準化を行えば、システム全体の電力のエネルギー需給をより効率的に制御することができる。例えば、特許文献1に記載の電力システムでは、複数のクラスタ間で電力量融通制御装置を介して電力量の融通制御を行う。
特開2006−288162号公報
ここで、クラスタ間で電力を融通するにあたり、他のクラスタに電力を融通することが可能なクラスタや他のクラスタからの融通電力を必要とするクラスタが複数ある場合がある。その場合、いずれのクラスタからいずれのクラスタに電力を融通させるかによって、給電元のクラスタから給電先のクラスタまで融通電力を送るための送電経路(給電経路)の長さが異なることがある。また、一つのクラスタ間で電力を融通する場合であっても、給電元のクラスタから給電先のクラスタまでの給電経路が複数あり、それぞれの給電経路の長さが異なることがある。そのため、いずれの給電経路を用いて融通電力を送るかによって、線路の損失によって失われる電力量が異なり送電コストが変わってくることがある。例えば、送電コストの高い給電経路を用いてクラスタ間で電力を融通した場合には電力の利用効率が低下することになる。
本発明は、斯かる実情に鑑みてなされたものであり、クラスタ(需要家)間において電力の利用効率が高い送電経路で電力を送ることができる、送電システム、送電制御装置、送電制御方法、及びプログラムを提供するものである。
この発明は、上述した課題を解決するためになされたものであり、本発明の一態様は、第1地点と第2地点との間の第1の送電区間には第1の送電経路と第2の送電経路があり、前記第2地点と第3地点との間の第2の送電区間には第3の送電経路と第4の送電経路とがあり、前記第1の送電経路と前記第2の送電経路と前記第3の送電経路と前記第4の送電経路は互いに絶縁され、前記第1の送電区間の前記前記第1の送電経路と前記第2の送電経路のうちから選択された送電経路による第1送電コストと、前記第2の送電区間の前記前記第3の送電経路と前記第4の送電経路のうちの何れかから選択された送電経路による第2送電コストとを合わせた送電コストが低減するように、前記第1の送電区間の送電経路を前記第1の送電経路と前記第2の送電経路のうちから選択し、前記第2の送電区間の送電経路を前記第3の送電経路と前記第4の送電経路のうちから選択する選択部と、
前記選択部が選択した送電経路により、前記第1の送電区間の送電及び前記第2の送電区間の送電をそれぞれ実施するように制御する制御部と、
を備えることを特徴とする送電システム。
また、本発明の一態様は、上記送電システムにおいて、前記第1地点と前記第3地点は互いに異なることを特徴とする。
また、本発明の一態様は、上記送電システムにおいて、前記制御部は、前記選択部が選択した前記第1の送電経路による送電と前記第の送電経路による送電とを並行して実施するように制御することを特徴とする。
また、本発明の一態様は、上記送電システムにおいて、前記第1の送電経路と前記第3の送電経路は、互いに異なる送電方式による送電経路であことを特徴とする。
また、本発明の一態様は、上記送電システムにおいて、前記選択部は、前記第1の送電経路及び前記第の送電経路を選択する場合に、前記第1の送電経路による送電における電力損失と前記第の送電経路による送電における電力損失とを合わせた電力損失に基づいて、前記第1の送電経路及び前記第の送電経路を選択することを特徴とする。
また、本発明の一態様は、上記送電システムにおいて、前記選択部は、前記第1の送電経路及び前記第の送電経路を選択する場合に、当該選択される送電経路の長さに基づいて選択することを特徴とする。
また、本発明の一態様は、上記送電システムにおいて、前記選択部は、前記第1の送電経路及び前記第の送電経路を選択する場合に、当該選択される送電経路の線路の太さに基づいて選択することを特徴とする。
また、本発明の一態様は、上記送電システムにおいて、前記選択部は、前記第1の送電経路及び前記第の送電経路を選択する場合に、当該選択される送電経路により送電される電力の変換効率に基づいて選択することを特徴とする。
また、本発明の一態様は、第1地点と第2地点との間の第1の送電区間には第1の送電経路と第2の送電経路があり、前記第2地点と第3地点との間の第2の送電区間には第3の送電経路と第4の送電経路とがあり、前記第1の送電経路と前記第2の送電経路と前記第3の送電経路と前記第4の送電経路は互いに絶縁され、前記第1の送電区間の前記前記第1の送電経路と前記第2の送電経路のうちから選択された送電経路による第1送電コストと、前記第2の送電区間の前記前記第3の送電経路と前記第4の送電経路のうちの何れかから選択された送電経路による第2送電コストとを合わせた送電コストが低減するように、前記第1の送電区間の送電経路を前記第1の送電経路と前記第2の送電経路のうちから選択し、前記第2の送電区間の送電経路を前記第3の送電経路と前記第4の送電経路のうちから選択する選択部と、前記選択部が選択した送電経路により、前記第1の送電区間の送電及び前記第2の送電区間の送電をそれぞれ実施するように制御する制御部と、
を備えることを特徴とする送電制御装置である。
また、本発明の一態様は、第1地点と第2地点との間の第1の送電区間には第1の送電経路と第2の送電経路とがあり、前記第2地点と第3地点との間の第2の送電区間には第3の送電経路と第4の送電経路とがあり、前記第1の送電経路と前記第2の送電経路と前記第3の送電経路と前記第4の送電経路は互いに絶縁されている送電システムの送電制御方法であって、前記第1の送電区間の前記前記第1の送電経路と前記第2の送電経路のうちから選択された送電経路による第1送電コストと、前記第2の送電区間の前記前記第3の送電経路と前記第4の送電経路のうちの何れかから選択された送電経路による第2送電コストとを合わせた送電コストが低減されるように、前記第1の送電区間の送電経路を前記第1の送電経路と前記第2の送電経路のうちから選択し、前記第2の送電区間の送電経路を前記第3の送電経路と前記第4の送電経路のうちから選択するステップと、前記選択した送電経路により、前記第1の送電区間の送電及び前記第2の送電区間の送電をそれぞれ実施するように制御するステップと、を含むことを特徴とする送電制御方法である。
また、本発明の一態様は、第1地点と第2地点との間の第1の送電区間には第1の送電経路と第2の送電経路とがあり、前記第2地点と第3地点との間の第2の送電区間には第3の送電経路と第4の送電経路とがあり、前記第1の送電経路と前記第2の送電経路と前記第3の送電経路と前記第4の送電経路は互いに絶縁されている送電システムが備えたコンピュータに、前記第1の送電区間の前記前記第1の送電経路と前記第2の送電経路のうちから選択された送電経路による第1送電コストと、前記第2の送電区間の前記前記第3の送電経路と前記第4の送電経路のうちの何れかから選択された送電経路による第2送電コストとを合わせた送電コストが低減されるように、前記第1の送電区間の送電経路を前記第1の送電経路と前記第2の送電経路のうちから選択し、前記第2の送電区間の送電経路を前記第3の送電経路と前記第4の送電経路のうちから選択するステップと、前記選択した送電経路により、前記第1の送電区間の送電及び前記第2の送電区間の送電をそれぞれ実施するように制御するステップと、を実行させるためのプログラムである。
本発明によれば、複数のクラスタ(需要家)間において電力の利用効率が高い送電経路(給電経路)を選択できる。
本発明の実施形態に係る送電システムの概略構成を示す構成図である。 発電装置とPCSACの構成例を示す構成図である。 変換装置Aと変換装置Dの構成例を示す構成図である。 変換装置Bの構成例を示す構成図である。 本実施形態によるエネルギー管理装置(EMS)の概略構成を示す構成図である。 本実施形態による給電経路を選択処理の一例を示すフローチャートである。 給電経路の選択の第1の例を示す図である。 給電経路の選択の第2の例を示す図である。 給電経路の選択の第3の例を示す図である。 給電経路の選択の第4の例を示す図である。 給電経路の選択の第5の例を示す図である。
以下、本発明の実施の形態を添付図面を参照して説明する。
(送電システム1の概略構成)
図1は、本発明の一実施形態に係る送電システム1の概略構成を示す構成図である。この送電システム1は、図1に示すように、第1クラスタ部100と、第2クラスタ部200と、第3クラスタ部300と、第4クラスタ部400とが、ACバス31とDCバス32とを介して接続され、互いに電力を融通可能にしたものである。ここでは、送電システム1が4つのクラスタ部を備えた構成例を示しているが、クラスタ部の数は任意とすることができる。
なお、ACバス31は、第1クラスタ部100と、第2クラスタ部200と、第3クラスタ部300と、第4クラスタ部400とを共通接続して交流電力を融通するための給電バスとなる給電経路であり、以下の説明では、ACバス31を一次側ACバス31と呼ぶことがある。また、DCバス32は、第1クラスタ部100と、第2クラスタ部200と、第3クラスタ部300と、第4クラスタ部400とを共通接続して直流電力を融通するための給電バスとなる給電経路であり、以下の説明では、DCバス32を一次側DCバス32と呼ぶことがある。また、第1クラスタ部100、第2クラスタ部200、第3クラスタ部300、及び第4クラスタ部400の内部において、交流電力を配電する給電経路を二次側ACバスと呼び、直流電力を配電する給電経路を二次側DCバスと呼ぶことがある。
この送電システム1において、第1クラスタ部100、第2クラスタ部200、第3クラスタ部300、及び第4クラスタ部400の各制御部は、通信網12を介して、エネルギー管理装置(EMS)11に接続されている。このエネルギー管理装置(EMS)11は、各クラスタ部における電力の給電状態を監視するとともに、各クラスタ部の制御部に指令信号を送信してその動作を制御する。例えば、エネルギー管理装置(EMS)11は、各クラスタにおける電力消費量と、発電装置の発電量と、蓄電装置の蓄電池残容量SOC(State Of Charge)の情報を収集し、この収集した情報に基づいて、各クラスタ部間における電力消費のバランスを取るように電力融通の制御を行う。また、エネルギー管理装置(EMS)11は、クラスタ間において融通する電力の給電経路を、電力の利用効率が高くなるように選択する。例えば、エネルギー管理装置(EMS)11は、クラスタ間において融通する電力の給電経路を、送電コストが低減されるように選択して、選択した給電経路で電力融通が行われるように制御する。
なお、本実施形態における用語「クラスタ」とは、再生可能エネルギー利用の分散型電源から構成される発電装置及び負荷装置、又は蓄電装置及び負荷装置を備える需要家を1単位(例えば、ビル単位の需要家)とする電力クラスタ(Electricity Cluster)を意味している。
例えば、第1クラスタ部100と、第2クラスタ部200と、第3クラスタ部300と、第4クラスタ部400とのそれぞれは、再生可能エネルギーを利用する発電装置(例えば、太陽光発電装置)と、エネルギー貯蔵システムとなる蓄電装置と、需要家の負荷装置とを備えている。第1クラスタ部100と、第2クラスタ部200と、第3クラスタ部300と、第4クラスタ部400とのそれぞれは、自クラスタ内において発電装置が発電した電力や蓄電装置に充電された電力を負荷装置に供給するとともに、供給可能な電力に余裕がある場合には他のクラスタ部に融通することや、自クラスタ内の負荷装置へ供給する電力が不足している場合には、供給可能な電力に余裕がある他のクラスタ部から融通された電力を受け取ることができる。なお、ここでは第1クラスタ部100のみが、商用電力系統2から供給される商用電力を受け取る構成を備えている例を示しており、第1クラスタ部100は受け取った商用電力を他のクラスタ部に配電することが可能である。
上記送電システム1において、第1クラスタ部100は、遮断器(CB)101、変圧器102、制御部110、変換装置A120、変換装置D130、発電装置141、発電装置142、交流負荷装置143、直流負荷装置144、蓄電装置145、パワーコンディショナ(PCSAC)150、パワーコンディショナ(PCSDC)150A、分電盤161、分電盤162、及び切替部160を備えている。
なお、以下の説明において、交流電力を出力するパワーコンディショナ(PCSAC)を、単に「PCSAC」と呼び、直流電力を出力するパワーコンディショナ(PCSDC)を、単に「PCSDC」と呼ぶことがある。
この第1クラスタ部100において、変圧器102は、商用電力系統2から供給される高圧交流電圧(例えば、3相AC6600V)を所定の低圧交流電圧(例えば、3相AC400V)に降圧し、この低圧交流電圧を変換装置A120に供給する。
制御部110は、この第1クラスタ部100の全体の動作を統括して制御する制御部である。制御部110は、例えば、マイクロコンピュータとその周辺回路とを用いて構成されており、第1クラスタ部100の各部に設置した図示していない電流や電圧の検知部で検知された電流や電圧の検知信号に応じて変換装置A120と変換装置D130と切替部160の動作を制御する。また、制御部110は、発電装置の発電量と、蓄電装置の蓄電池残容量SOCの情報を収集し、この収集した情報を、エネルギー管理装置(EMS)11に対して送信する。
変換装置A120は、交流電力と直流電力との間で双方向に電力変換を行う変換装置であり、変換装置D130は、直流電力と直流電力との間で双方向に電力変換を行う変換装置である。この変換装置A120と変換装置D130の構成については後述する。
この変換装置A120には給電経路175を介して分電盤161が接続され、また、給電経路172を介して分電盤162が接続される。分電盤161には、不図示の過電流遮断器(ブレーカ)を介して、一次側ACバス31と、交流負荷装置143と、切替部160の一端とが接続される。
また、分電盤162には、不図示の過電流遮断器(ブレーカ)を介して、蓄電装置145と、PCSDC150Aと、直流負荷装置144とが接続される。なお、直流負荷装置144は、直流電力によって動作する装置であり、例えば、直流家電、LED照明、パソコンやサーバなどの情報機器等である。
なお、分電盤161は、交流電力の分電盤であり、分電盤162は、直流電力の分電盤である。
発電装置141及び142は、例えば、太陽光発電、風力発電等の自然エネルギー型の発電装置や、エンジン発電装置や、燃料電池等である。パワーコンディショナ(PCSAC)150は、発電装置141の発電電力を所定の交流電力に変換して出力する。また、パワーコンディショナ(PCSDC)150Aは、発電装置142の発電電力を所定の直流電力に変換して出力する。発電装置141及び142の構成と、PCSAC150及びPCSDC150Aの構成については後述する。
蓄電装置145は、分電盤162に接続される。この蓄電装置145は、例えば、リチウムイオン電池、鉛電池、ニッケル水素電池等の2次電池を備える。この蓄電装置145は、PCSDC150Aを介して発電装置142から出力される電力によって充電される。また、蓄電装置145は、変換装置A120から出力される直流電流Idcにより充電される。この蓄電装置145は、商用電力系統2から交流電圧(AC6600V)が供給されない停電時には、蓄えた電荷により、分電盤162を介して直流負荷装置144に電力を供給するとともに、分電盤162と変換装置A120とを介して、交流負荷装置143と一次側ACバス31とに電力を供給する。また、蓄電装置145は、分電盤162と変換装置D130を介して、一次側DCバス32に電力を供給することもできる。
切替部160は、1c接点で構成され、共通接点cと接点aとによりメーク接点が構成され、共通接点cと接点bとによりブレーク接点が構成されている。この切替部160における接点の開閉動作は制御部110から出力される開閉信号(不図示)により制御され、共通接点cと接点aが導通する状態(共通接点cと接点bは非導通)と、共通接点cと接点bが導通する状態(共通接点cと接点aは非導通)との何れかの状態が選択される。
そして、共通接点cには、発電装置141がPCSAC150を介して接続されており、接点bには、分電盤161に繋がる給電経路174が接続されており、接点aには、変圧器102の二次側に繋がる給電経路171が接続されている。
そして、切替部160において、接点bと接点cとが導通状態にされる場合、発電装置141で発電された電力が、給電経路174を介して分電盤161に出力される。また、切替部160において、接点aと接点cが導通状態にされる場合に、発電装置141で発電された電力が、余剰電力として、変圧器102を介して、商用電力系統2側に供給される。
なお、切替部160では、機械式接点を用いたスイッチの例を示しているが、実際には、切替部160は、IGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)等の半導体スイッチング素子を用いた半導体スイッチで構成されている。後述する第2クラスタ部200の切替部260についても同様である。
第2クラスタ部200、第3クラスタ部300、及び第4クラスタ部400は、商用電力系統2の受電点を有しない点を除いて、基本的な構成は第1クラスタ部100と同様である。ここでは、第2クラスタ部200、第3クラスタ部300、及び第4クラスタ部400のそれぞれが同様の構成であるとして、第2クラスタ部200の構成を代表として説明する。なお、第2クラスタ部200、第3クラスタ部300、及び第4クラスタ部400のそれぞれの構成は、全て同じ構成でなくともよく部分的に異なる構成としてもよい。
例えば、第2クラスタ部200は、制御部210、変換装置B220、発電装置241、発電装置242、交流負荷装置243、直流負荷装置244、蓄電装置245、PCSAC250、PCSDC250A、切替部260、分電盤261、及び分電盤262を備えている。
この第2クラスタ部200において、制御部210は、第2クラスタ部200の全体の動作を統括して制御する制御部である。変換装置B220は、交流電力と直流電力との間で双方向に電力変換を行うとともに、直流電力と直流電力との間で双方向に電力変換を行う変換装置である。この変換装置B220の構成については後述する。
この変換装置B220には、クラスタ内部の二次側ACバス41を介して分電盤261が接続され、又、クラスタ内部の二次側DCバス42を介して分電盤262が接続される。この分電盤261には、不図示の過電流遮断器(ブレーカ)を介して、交流負荷装置243と、切替部260の一端とが接続される。
この切替部260は、第1クラスタ部100の切替部160と同様に1c接点で構成されており、共通接点cには、発電装置241がPCSAC250を介して接続されており、切替部260の接点b側は、分電盤261に接続されており、切替部260の接点a側は、一次側ACバス31に接続されている。
そして、切替部260において、接点bと接点cが導通状態とされる場合、発電装置241で発電された電力が、PCSAC250を介して分電盤261に出力される。また、切替部260において、接点aと接点cが導通状態とされる場合、発電装置241で発電された電力が、余剰電力として一次側ACバス31に出力される。
また、分電盤262には、不図示の過電流遮断器(ブレーカ)を介して、蓄電装置245と、PCSDC250Aと、直流負荷装置244とが接続されている。
(発電装置とパワーコンディショナの構成)
次に、第1クラスタ部100の発電装置141とPCSAC150の構成について説明する。なお、第2クラスタ部200の発電装置241とPCSAC250についても同様な構成である。
図2は、発電装置141とPCSAC150の構成例を示す構成図である。この図2(A)に示す例は、発電装置141として、太陽電池アレイ141aを用いた例を示しており、PCSAC150は、発電量制御部151と、系統連系制御部152と、DC/ACコンバータ(インバータ)153と、変圧器154と、を備える。
発電量制御部151は、発電装置141から最大電力を取り出すために、太陽電池アレイ141aのI−V(電流−電圧)特性において、太陽電池アレイ141aの出力を最大とする動作点(最大電力点)を制御する。太陽電池アレイ141aは、接続されている負荷が実際に必要としている電圧によって最大電力点がずれる。I−V特性は、日射強度やモジュール温度や状態等によって変化することから、最大電力を得るためには、最適な電圧又は電流を自動で追従しなければならない。そこで、発電量制御部151は、太陽電池アレイ141aを、最大電力点で動作させるように制御する。
また、系統連系制御部152は、DC/ACコンバータ(インバータ)153の出力電圧の位相を調整することにより、一次側ACバス31に対して連系させてPCSAC150から出力される電力を給電できるように制御する。このDC/ACコンバータ(インバータ)153は、太陽電池アレイ141aから出力される直流電圧を交流電圧に変換し、この交流電圧を、変圧器154を介して、一次側ACバス31に供給するためのインバータである。
また、図2(B)は、発電装置142とPCSDC150Aの構成例を示す構成図である。なお、第2クラスタ部200の発電装置242とPCSDC250Aについても同様な構成である。
この図2(B)に示す例では、図2(A)に示す例と同様に、発電装置142として太陽電池アレイ142aを用いた例を示している。そして、PCSDC150Aは、発電量制御部151と、系統連系制御部152Aと、DC/DCコンバータ155とを備える。
系統連系制御部152Aは、DC/DCコンバータ155の出力電圧を調整することにより、分電盤162に直流電力を供給する。
(変換装置A120と変換装置D130の構成)
図3は、変換装置A120と変換装置D130の構成例を示す構成図である。
変換装置A120は、図3(A)に示すように、双方向交直変換部(双方向ACDC変換部)121と、スイッチ部(SW)122とを備える。
この変換装置A120は、スイッチ部122が閉状態の場合、破線aに示す方向に沿って、変圧器102から出力される商用の交流電圧(例えば、AC400V)を、分電盤161を介して、一次側ACバス31に出力する。また、商用電力系統2に停電が発生した場合、制御部110は、スイッチ部122を遮断して、変換装置A120の負荷側を商用電力系統2から解列する(すなわち切り離す)。
また、双方向交直変換部121は、AC/DCコンバータとDC/ACコンバータ(インバータ)とを備える。双方向交直変換部121は、AC/DCコンバータにより、破線bに示す方向に沿って、変圧器102から入力される交流電力を直流電力に変換し、クラスタ部内の直流電力の給電経路172を介して分電盤162に向けて出力する。
また、双方向交直変換部121は、DC/ACコンバータ(インバータ)により、破線cに示す方向に沿って、発電装置142及び蓄電装置145から供給される直流電力を一次側ACバス31に融通する交流電力に変換し、この交流電力を一次側ACバス31に出力する。
また、双方向交直変換部121は、AC/DCコンバータにより、破線dに示す方向に沿って、分電盤161を介して一次側ACバス31から入力される交流電力を直流電力に変換して、クラスタ部内の直流電力の給電経路172を介して分電盤162に出力する。
なお、第1クラスタ部100内の発電装置141や発電装置142等の余剰電力を交流電力として一次側ACバス31に向けて出力する動作を「交流融通」又は「AC融通」と呼ぶことがある。第2クラスタ部200と、第3クラスタ部300と、第4クラスタ部400とについても同様である。
また、図3(B)に示すように、変換装置D130は、双方向直流変換部(双方向DCDC変換部)131を備え、一次側DCバス32と分電盤162との間で、双方向に直流電力を変換して直流電力の受け渡しを行う。例えば、双方向直流変換部131は、破線eに示す方向に沿って、発電装置142及び蓄電装置145から供給される直流電力を一次側DCバス32に融通する直流電力に変換し、この直流電力を一次側DCバス32に出力する。
また、双方向直流変換部131は、破線fに示す方向に沿って、一次側DCバス32から直流電力を入力し、この直流電力をクラスタ部内に配電する直流電力に変換し、給電経路173を介して分電盤162に出力する。
なお、第1クラスタ部100内の発電装置142や蓄電装置145等の余剰電力を直流電力として一次側DCバス32に向けて出力する動作を「直流融通」又は「DC融通」と呼ぶことがある。第2クラスタ部200と、第3クラスタ部300と、第4クラスタ部400とについても同様である。
(変換装置B220の構成)
次に、変換装置B220の構成について説明する。
図4は、変換装置B220の構成例を示す構成図である。
変換装置B220は、図4に示すように、双方向交直変換部(双方向ACDC変換部)221と、スイッチ部(SW)222と、双方向直流変換部(双方向DCDC変換部)223とスイッチ部(SW)224とを備えている。双方向交直変換部221は、AC/DCコンバータにより、交流電力を直流電力に変換する機能と、DC/ACコンバータ(インバータ)により直流電力を交流電力に変換する機能を備えている。また、双方向直流変換部223は、DC/DCコンバータを備え、直流電力と直流電力との間で双方向に電力変換する機能を備えている。
この変換装置B220は、スイッチ部222が閉状態の場合に、破線aに示す方向に沿って、一次側ACバス31から入力される交流電圧(例えば、AC400V)を、二次側ACバス41を介して分電盤261に出力する。
また、双方向交直変換部(双方向ACDC変換部)221は、スイッチ部222が閉状態の場合、破線bに示す方向に沿って、一次側ACバス31から供給される交流電力を直流電力に変換し、この直流電力を、二次側DCバス42を介して、分電盤262に出力することができる。
また、双方向交直変換部221は、破線cに示す方向に沿って、二次側DCバス42から入力される直流電力を交流電力に変換し、この交流電力を一次側ACバス31に供給することができる。また、双方向交直変換部221は、スイッチ部222が開状態の場合、破線dに示す方向に沿って、二次側DCバス42から入力される直流電力を交流電力に変換して二次側ACバス41に出力することができる。
また、双方向直流変換部(双方向DCDC変換部)223は、スイッチ部224が閉状態の場合に、破線eに示す方向に沿って、一次側DCバス32に供給されている直流電力をクラスタ部内の給電経路に配電する直流電力に変換し、二次側DCバス42に出力することができる。
また、双方向直流変換部223は、破線fに示す方向に沿って、二次側DCバス42に供給されている直流電力を一次側DCバス32に融通する直流電力に変換し、この変換した直流電力を一次側DCバス32に出力することができる。
なお、図4において、変換装置B220内のスイッチ部222を開状態にし、切替部260の接点cと接点aとを導通させることにより、PCSAC250を一次側ACバス31に直接に接続し、PCSAC250から一次側ACバス31に向けて交流電力を供給することができる。つまり、破線A1で示す経路に沿って、PCSAC250から一次側ACバス31に交流融通(AC融通)を行うことができる。このように、切替部260の接点cと接点aとを導通状態にすることにより、第2クラスタ部200から一次側ACバス31にAC融通を行う際に、変換装置B220を経由することなく、PCSAC250から一次側ACバス31に直接に電力を供給することができる。
(給電経路を選択する構成)
次に、本実施形態において電力融通を行う給電経路を選択する構成について説明する。
送電システム1では、クラスタ間で電力を融通するための複数の給電経路(即ち、融通電力を送るための送電経路)として、互いに絶縁された一次側ACバス31を介した給電経路と一次側DCバス32を介した給電経路とがある。なお、クラスタ間で電力を融通するための給電経路とは、一次側ACバス31や一次側DCバス32等のクラスタ部の外部の給電バス、クラスタ内部の給電バスや給電経路、及びクラスタ内部の変換装置等の構成要素を含んだ経路のことを指す。また、電力がこの給電経路を介してクラスタ間で送られる(送電される)ため、このクラスタ間の給電経路のことを送電経路とも呼ぶことがある。
ここで、クラスタ間で電力を融通するにあたり、電力の供給元のクラスタから供給先のクラスタまでの給電経路が複数ある場合がある。その場合、いずれの給電経路を選択するかによって線路の損失によって失われる電力量が異なり送電コストが変わってくることがある。
そこで、エネルギー管理装置(EMS)11は、クラスタ間において電力の融通を行う場合に、送電コストが低減されるような給電経路を選択して、選択した給電経路で電力の融通が行われるように、各クラスタ部の制御部に指令信号を送信してその動作を制御する。以下、送電システム1において、送電コストが低減されるように給電経路を選択して電力の融通を行う構成について詳しく説明する。
図5は、本実施形態によるエネルギー管理装置(EMS)11の概略構成を示す構成図である。この図5に示すエネルギー管理装置(EMS)11は、通信部1101と、情報取得部1102と、状態判定部1103と、選択部1104と、経路情報記憶部1105と、制御部1106と、を備えている。通信部1101は、通信網12を介して、第1クラスタ部100、第2クラスタ部200、第3クラスタ部300、及び第4クラスタ部400の各制御部と通信する。
情報取得部1102は、各クラスタ部における電力消費量と、発電装置の発電量と、蓄電装置の蓄電池残容量SOCの情報などを収集する。例えば、情報取得部1102は、第1クラスタ部100、第2クラスタ部200、第3クラスタ部300、及び第4クラスタ部400の各制御部から通信網12を介して、各クラスタ部における電力消費量と、発電装置の発電量と、蓄電装置の蓄電池残容量SOCの情報などを取得する。
状態判定部1103は、情報取得部1102が取得した各クラスタ部における電力消費量と、発電装置の発電量と、蓄電装置の蓄電池残容量SOCの情報などに基づいて、各クラスタ部の状態を判定する。ここで判定する各クラスタ部の状態とは、他のクラスタ部へ融通電力を供給可能な状態(給電可能な状態)、他のクラスタ部からの融通電力を必要としている状態(融通電力を必要としている状態)、または、そのいずれにも属さない状態(例えば、自クラスタ部の発電量で自クラスタ部の負荷への供給が足りており、かつ、他のクラスタ部へ電力を融通するほどの余裕がない状態)のことを指す。
選択部1104は、クラスタ間で電力を融通する給電経路を、送電コストが低減されるように、クラスタ間の複数の給電経路のうちから選択する。具体的には、選択部1104は、状態判定部1103により、給電可能な状態のクラスタ部と、融通電力を必要としている状態のクラスタ部とがあると判定された場合に、給電可能な状態のクラスタ部と融通電力を必要としている状態のクラスタ部との間で電力を融通する給電経路を、送電コストが低減されるように選択する。
例えば、選択部1104は、複数のクラスタ間で電力融通を並行して実施する場合、それぞれのクラスタ間で電力融通を実施する給電経路を、それぞれのクラスタ間の電力融通による送電コストを合わせた送電コストが低減されるように、複数の給電経路(例えば、一次側ACバス31を介した給電経路、及び一次側DCバス32を介した給電経路)のうちから選択する。
ここで、送電コストは、例えば、給電経路において生じる電力損失に応じて変動する。例えば、電力損失が大きい場合には送電コストが高くなり、電力損失が小さい場合には送電コストが低くなる。なお、給電経路において生じる電力損失は、給電経路の長さ(距離)や太さ(線路の断面積)、又は変換装置における電力変換効率などによって増加または減少する。例えば、給電経路が長くなるほど経路上のインピーダンスが増加して電力損失が大きくなる。また、給電経路の線路が細くなるほど経路上のインピーダンスが増加して電力損失が大きくなる。また、融通する電力を給電する側のクラスタ部の電力変換効率が低いほど、または融通する電力を受電する側のクラスタ部の電力変換効率が低いほど、電力損失が大きくなる。
経路情報記憶部1105は、各給電経路を用いて送電したときの送電コストに関する情報が記憶されている。例えば、経路情報記憶部1105には、第1クラスタ部100、第2クラスタ部200、第3クラスタ部300、及び第4クラスタ部400のそれぞれの間の給電経路と、その給電経路の長さ(距離)、または太さ(線路の断面積)を示す情報とが関連付けられて記憶されている。また、経路情報記憶部1105には、第1クラスタ部100、第2クラスタ部200、第3クラスタ部300、及び第4クラスタ部400の各変換装置における電力変換効率を示す情報が記憶されている。これらの経路情報記憶部1105に記憶されている情報は、例えば、送電システム1の設備に関する情報に基づいて設定されており、設備が変更された場合(保守、修理、設備の追加や削除等)、または時間の経過に伴って設備の性能が変化した場合等に更新される。
例えば、選択部1104は、経路情報記憶部1105を参照して、給電経路の長さ(距離)、太さ(線路の断面積)、又は変換装置における電力変換効率のうちの少なくとも一つに基づいて給電経路の送電コストを比較する。そして、選択部1104は、比較した結果に基づいて、送電コストが低減されるようにクラスタ間で電力を融通する給電経路を選択する。
制御部1106は、選択部1104が選択した給電経路により、クラスタ間の電力融通(送電)をそれぞれ実施するように制御する。具体的には、制御部1106は、上記選択した給電経路で電力融通を実施するための指令信号を、各クラスタ部の制御部に対して送信する。
なお、経路情報記憶部1105に、第1クラスタ部100、第2クラスタ部200、第3クラスタ部300、及び第4クラスタ部400のそれぞれの間の給電経路と、その給電経路において生じる電力損失の量を示す情報が記憶されていてもよい。また、経路情報記憶部1105に、第1クラスタ部100、第2クラスタ部200、第3クラスタ部300、及び第4クラスタ部400のそれぞれの間の給電経路と、その給電経路を用いて送電したときの送電コストを示す情報とが関連付けられて記憶されていてもよい。そして、選択部1104は、経路情報記憶部1105を参照して、給電経路において生じる電力損失、または送電コストに基づいて、送電コストが低減されるようにクラスタ間で電力を融通する給電経路を選択してもよい。
(給電経路の選択処理の動作)
次に、図6を参照して、本実施形態による送電システム1において、クラスタ間で電力融通を実施する場合の給電経路の選択処理の動作を説明する。
図6は、本実施形態による給電経路の選択処理の一例を示すフローチャートである。
エネルギー管理装置(EMS)11の情報取得部1102は、各クラスタ部における電力消費量と、発電装置の発電量と、蓄電装置の蓄電池残容量SOCの情報などを収集する(ステップS10)。
エネルギー管理装置(EMS)11の状態判定部1103は、情報取得部1102が取得した各クラスタ部における電力消費量と、発電装置の発電量と、蓄電装置の蓄電池残容量SOCの情報などに基づいて、他のクラスタ部からの融通電力を必要としているクラスタ部があるか否かを判定する(ステップS20)。融通電力を必要としているクラスタ部がない場合には(ステップS20:No)、エネルギー管理装置(EMS)11は、クラスタ間で電力融通を実施する必要がないため処理を終了する。
一方、融通電力を必要としているクラスタ部がある場合には(ステップS20:Yes)、状態判定部1103は、情報取得部1102が取得した各クラスタ部における電力消費量と、発電装置の発電量と、蓄電装置の蓄電池残容量SOCの情報などに基づいて、他のクラスタ部へ融通電力を供給可能なクラスタ部があるか否かを判定する(ステップS30)。融通電力を供給可能なクラスタ部がない場合には(ステップS30:No)、エネルギー管理装置(EMS)11は、クラスタ間で電力融通を実施できないため処理を終了する。
一方、融通電力を供給可能なクラスタ部がある場合には(ステップS30:Yes)、エネルギー管理装置(EMS)11の選択部1104は、クラスタ間で電力を融通する給電経路を、送電コストが低減されるように、クラスタ間の複数の給電経路のうちから選択する。例えば、選択部1104は、複数のクラスタ間で電力融通を並行して実施する場合、それぞれのクラスタ間で電力融通を実施する給電経路を、それぞれのクラスタ間の電力融通による送電コストを合わせた送電コストが低減されるように、複数の給電経路のうちから選択する(ステップS40)。
そして、エネルギー管理装置(EMS)11の制御部1106は、選択部1104が選択したそれぞれの給電経路により、クラスタ間の電力融通(送電)をそれぞれ実施するように制御する(ステップS50)。
これにより、本実施形態による送電システム1において、エネルギー管理装置(EMS)11の制御により、クラスタ間で行われる電力融通の送電コストを低減することができる。即ち、本実施形態によれば、クラスタ間において電力の利用効率が高い給電経路で電力を送ることができる。
以下、クラスタ間で複数の給電経路を用いて電力を融通する場合の給電経路の選択例を説明する。なお、以下の説明において、他のクラスタ部に融通電力を給電可能なクラスタ部を「給電元のクラスタ部」とも称する。また、他のクラスタ部からの融通電力を必要としているクラスタ部を「給電先のクラスタ部」とも称する。
(給電経路の選択の第1の例)
図7は、給電経路の選択の第1の例を示す図である。この図では、給電元のクラスタ部と給電先のクラスタ部がそれぞれ複数ある場合の給電経路の選択例を示している。ここでは一例として、第1クラスタ部100と第3クラスタ部300とが給電元のクラスタ部であるとし、第2クラスタ部200及び第4クラスタ部400が給電先のクラスタ部であるとして説明する。
図7(A)は、第1クラスタ部100から第4クラスタ部400への給電経路として一次側ACバス31を介してAC融通を行う給電経路K11が選択され、第3クラスタ部300から第2クラスタ部200への給電経路として一次側DCバス32を介してDC融通を行う給電経路K12が選択されている選択例を示している。この例では、第1クラスタ部100と第4クラスタ部400との間に第2クラスタ部200及び第3クラスタ部300が配置されているため、第1クラスタ部100から第4クラスタ部400への距離が、第3クラスタ部300から隣に配置されている第2クラスタ部200への距離に対して遠い。即ち、給電経路K11の長さは、給電経路K12の長さよりも長い。
一方、図7(B)は、第1クラスタ部100から第2クラスタ部200への給電経路として一次側DCバス32を介してDC融通を行う給電経路K13が選択され、第3クラスタ部300から第4クラスタ部400への給電経路として一次側ACバス31を介してAC融通を行う給電経路K14が選択されている選択例を示している。この例では、第1クラスタ部100から隣に配置されている第2クラスタ部200への距離と、第3クラスタ部300から隣に配置されている第4クラスタ部400への距離とが同等であるとする。即ち、給電経路K13の長さと給電経路K14の長さとは同等であり、また図7(A)に示す給電経路K12の長さとも同等であるとする。
つまり、図7(A)に示す選択例における給電経路K11と給電経路K12とを合わせた長さは、図7(B)に示す選択例における給電経路K13と給電経路K14とを合わせた長さに対して長い。そのため、給電経路の長さ(距離)に着目した場合には、図7(A)に示す選択例の方が図7(B)に示す選択例よりも電力損失が大きく送電コストが高いといえる。そこで、エネルギー管理装置(EMS)11は、各クラスタ間の送電コストを合わせた送電コストが低減されるように、例えば、図7(B)に示すように給電経路K13と給電経路K14とを選択する。
つまり、第4クラスタ部400がAC融通を受ける場合には、第1クラスタ部100から給電されるよりも、隣に配置されている第3クラスタ部300から給電される方が、線路上の電力損失が小さく送電コストが低い。また、第2クラスタ部200がDC融通を受ける場合には、第1クラスタ部と第3クラスタ部300といずれから給電されても、いずれも隣に配置されているクラスタ部からの給電であるため、線路上の電力損失及び送電コストが同等である。したがって、図7(B)に示す選択例のように第4クラスタ部400が第3クラスタ部300から給電され、かつ第2クラスタ部200が第1クラスタ部から給電されると、いずれも隣同士のクラスタ間の給電経路で電力が送られることになるため、図7(A)に示す選択例よりも送電コストが低減されることとなる。
なお、上記説明では、給電経路の長さ(距離)に着目して給電経路を選択する例を説明したが、給電経路の長さ(距離)に代えて、給電経路太さ(線路の断面積)、又は変換装置における電力変換効率等に基づいて給電経路を選択する構成としてもよいし、給電経路の長さ(距離)のみに限らず、給電経路太さ(線路の断面積)、又は変換装置における電力変換効率等を考慮して、総合的に電力損失が小さい給電経路、即ち送電コストの低い給電経路を選択する構成としてもよい。
これにより、本実施形態による送電システム1において、エネルギー管理装置(EMS)11の制御により、複数のクラスタ間で行われる電力融通の送電コストを低減することができる。
(給電経路の選択の第2の例)
図8は、給電経路の選択の第2の例を示す図である。図7に示す第1の例では、2つの隣同士のクラスタ間のそれぞれの給電経路を、一次側DCバス32を介した給電経路K13と、一次側ACバス31を介した給電経路K14とを選択することで実現している例を説明した。これに対して、図8に示す第2の例は、一次側DCバス32及び一次側ACバス31の各クラスタ間に、給電経路を遮断することが可能な遮断器を設けることにより、一次側DCバス32及び一次側ACバス31のうち一方を介した給電経路で、2つの隣同士のクラスタ間のそれぞれの給電経路を並行して選択可能としたものである。なお、図8に示す例では、図7に示す例と同様に、第1クラスタ部100と第3クラスタ部300とが給電元のクラスタ部であり、第2クラスタ部200及び第4クラスタ部400が給電先のクラスタ部である。
図8に示すように、一次側ACバス31の各クラスタ間には、一次側ACバス31を介した給電経路を遮断することが可能な遮断器51が設けられている。ここで、遮断器51のうち、第1クラスタ部100と第2クラスタ部200との間の遮断器を遮断器51-1、第2クラスタ部200と第3クラスタ部300との間の遮断器を遮断器51-2、第3クラスタ部300と第4クラスタ部400との間の遮断器を遮断器51-3と呼ぶ。
また、一次側DCバス32の各クラスタ間には、一次側DCバス32を介した給電経路を遮断することが可能な遮断器52が設けられている。ここで、遮断器52のうち、第1クラスタ部100と第2クラスタ部200との間の遮断器を遮断器52-1、第2クラスタ部200と第3クラスタ部300との間の遮断器を遮断器52-2、第3クラスタ部300と第4クラスタ部400との間の遮断器を遮断器52-3と呼ぶ。
遮断器51及び遮断器52は、エネルギー管理装置(EMS)11の制御により、導通状態と非導通状態とのいずれかの状態となる。例えば、エネルギー管理装置(EMS)11は、初期状態では、遮断器51及び遮断器52を導通状態に制御しており、クラスタ間で電力を融通する場合に、電力融通を行う給電経路の選択に応じて遮断器51及び遮断器52の状態を切り替える制御をする。
図8(A)に示す例は、2つの隣同士のクラスタ間のそれぞれの給電経路を、一次側ACバス31を介した給電経路で実現した例を示している。ここでは、エネルギー管理装置(EMS)11は、遮断器51−1及び遮断器51−3を導通状態に制御し、遮断器51−2を非導通状態(遮断)に制御することで、第1クラスタ部100から第2クラスタ部200への一次側ACバス31を介した給電経路K21と、第3クラスタ部300から第4クラスタ部400への一次側ACバス31を介した給電経路K22とを並行して選択することができる。
図8(B)に示す例は、2つの隣同士のクラスタ間のそれぞれの給電経路を、一次側DCバス32を介した給電経路で実現した例を示している。ここでは、エネルギー管理装置(EMS)11は、遮断器52−1及び遮断器52−3を導通状態に制御し、遮断器52−2を非導通状態(遮断)に制御することで、第1クラスタ部100から第2クラスタ部200への一次側DCバス32を介した給電経路K23と、第3クラスタ部300から第4クラスタ部400への一次側DCバス32を介した給電経路K24とを並行して選択することができる。
このように、一次側ACバス31及び一次側DCバス32に遮断器を設けることで、一次側ACバス31を介した給電経路及び一次側DCバス32を介した給電経路のいずれか一方から複数の給電経路を選択することが可能となる。例えば、第2クラスタ部200及び第4クラスタ部400の両方が交流電力を必要としている場合、または両方が直流電力必要としている場合に、いずれの電力融通も、必要とされている電力方式のバスのみを介した給電経路を用いて行う方が、一次側DCバス32を介した給電経路と一次側ACバス31を介した給電経路とを用いて電力を融通するよりも電力変換効率がよく、送電コストを抑えることができる。
これにより、本実施形態による送電システム1において、エネルギー管理装置(EMS)11の制御により、複数のクラスタ間で行われる電力融通の送電コストを低減することができる。
なお、図8(A)において、一次側DCバス32には遮断器52が設けられていない構成としてもよい。また、図8(B)において、一次側ACバス31には遮断器51が設けられていない構成としてもよい。
(給電経路の選択の第3の例)
図9は、給電経路の選択の第3の例を示す図である。この図9に示す第3の例は、1つの給電元のクラスタ部に対して、給電先のクラスタ部が複数ある場合の給電経路の選択例を示している。ここでは一例として、第2クラスタ部200が給電元のクラスタ部であるとし、第3クラスタ部300及び第4クラスタ部400が給電先のクラスタ部であるとして説明する。
図9(A)は、第2クラスタ部200から第4クラスタ部400への給電経路として一次側ACバス31を介してAC融通を行う給電経路K31が選択され、第2クラスタ部200から第3クラスタ部300への給電経路として一次側DCバス32を介してDC融通を行う給電経路K32が選択されている選択例を示している。
一方、図9(B)は、第2クラスタ部200から第3クラスタ部300への給電経路として一次側ACバス31を介してAC融通を行う給電経路K33が選択され、第2クラスタ部200から第4クラスタ部400への給電経路として一次側DCバス32を介してDC融通を行う給電経路K34が選択されている選択例を示している。
例えば、第3クラスタ部300が直流電力を必要としており、第4クラスタ部400が交流電力を必要としている場合には、上記直流電力が一次側DCバス32を介した給電経路K32で送られ、かつ上記交流電力が一次側ACバス31を介した給電経路K31で送られる方が、それぞれ異なる電力方式のバスで送られるよりも変換装置における電力変換効率が高くなる。そこで、電力変換効率に着目した場合、エネルギー管理装置(EMS)11は、各クラスタ間の送電コストを合わせた送電コストが低減されるように、例えば、図7(A)に示すように給電経路K31と給電経路K32とを選択する。
また、第3クラスタ部300が交流電力を必要としており、第4クラスタ部400が直流電力を必要としている場合には、上記交流電力が一次側DCバス32を介した給電経路K33で送られ、かつ上記直流電力が一次側ACバス31を介した給電経路K34で送られる方が、それぞれ異なる電力方式のバスで送られるよりも変換装置における電力変換効率が高くなる。そこで、電力変換効率に着目した場合、エネルギー管理装置(EMS)11は、各クラスタ間の送電コストを合わせた送電コストが低減されるように、例えば、図7(B)に示すように給電経路K33と給電経路K34とを選択する。
なお、第3クラスタ部300及び第4クラスタ部400のいずれもが交流電力を必要としている場合には、エネルギー管理装置(EMS)11は、必要としている交流電力が大きい(即ち、給電経路を介して送られる交流電力が大きい)方のクラスタ部への給電経路が一次側ACバス31を介した給電経路となるように選択してもよい。この場合、必要としている交流電力が小さい方のクラスタ部は、融通電力として一次側DCバス32を介して受け取った直流電力を交流電力に変換してから負荷装置に供給する。例えば、エネルギー管理装置(EMS)11は、第3クラスタ部300よりも第4クラスタ部400の方が必要としている交流電力が大きい場合には、第2クラスタ部200から第4クラスタ部400への給電経路が一次側ACバス31を介した給電経路となるように、図7(A)に示す選択例のように給電経路を選択してもよい。一方、エネルギー管理装置(EMS)11は、第4クラスタ部400よりも第3クラスタ部300の方が必要としている交流電力が大きい場合には、第2クラスタ部200から第3クラスタ部300への給電経路が一次側ACバス31を介した給電経路となるように、図7(B)に示す選択例のように給電経路を選択してもよい。
また、第3クラスタ部300及び第4クラスタ部400のいずれもが直流電力を必要としている場合には、エネルギー管理装置(EMS)11は、必要としている直流電力が大きい(即ち、給電経路を介して送られる直流電力が大きい)方のクラスタ部への給電経路が一次側DCバス32を介した給電経路となるように選択してもよい。この場合、必要としている直流電力が小さい方のクラスタ部は、融通電力として一次側ACバス31を介して受け取った交流電力を直流電力に変換してから負荷装置に供給する。例えば、エネルギー管理装置(EMS)11は、第3クラスタ部300よりも第4クラスタ部400の方が必要としている直流電力が大きい場合には、第2クラスタ部200から第4クラスタ部400への給電経路が一次側DCバス32を介した給電経路となるように、図7(B)に示す選択例のように給電経路を選択してもよい。一方、エネルギー管理装置(EMS)11は、第4クラスタ部400よりも第3クラスタ部300の方が必要としている直流電力が大きい場合には、第2クラスタ部200から第3クラスタ部300への給電経路が一次側DCバス32を介した給電経路となるように、図7(A)に示す選択例のように給電経路を選択してもよい。
これにより、本実施形態による送電システム1において、エネルギー管理装置(EMS)11の制御により、1つの給電元のクラスタ部から複数の給電先のクラスタへの電力融通の送電コストを低減することができる。
なお、上記説明では、変換装置における電力変換効率に着目して給電経路を選択する例を説明したが、電力変換効率に代えて、給電経路の長さ(距離)、又は給電経路太さ(線路の断面積)等に基づいて給電経路を選択する構成としてもよいし、電力変換効率のみに限らず、給電経路の長さ(距離)、又は給電経路太さ(線路の断面積)等を考慮して、総合的に電力損失が小さい給電経路、即ち送電コストの低い給電経路を選択する構成としてもよい。
(給電経路の選択の第4の例)
図10は、給電経路の選択の第4の例を示す図である。この図10に示す第4の例は、1つの給電先のクラスタ部に対して、給電元のクラスタ部が複数ある場合の給電経路の選択例を示している。ここでは一例として、第2クラスタ部200及び第3クラスタ部300が給電元のクラスタ部であるとし、第4クラスタ部400が給電先のクラスタ部であるとして説明する。また、第4クラスタ部400は、融通電力として交流電力と直流電力の両方を必要としているとする。
図10(A)は、第2クラスタ部200から第4クラスタ部400への給電経路として一次側ACバス31を介してAC融通を行う給電経路K41が選択され、第3クラスタ部300から第4クラスタ部400への給電経路として一次側DCバス32を介してDC融通を行う給電経路K42が選択されている選択例を示している。この例では、第2クラスタ部200と第4クラスタ部400との間に第3クラスタ部300が配置されているため、第2クラスタ部200から第4クラスタ部400への距離が、第3クラスタ部300から隣に配置されている第4クラスタ部400への距離に対して遠い。即ち、給電経路K41の長さは、給電経路K42の長さよりも長い。
一方、図10(B)は、第3クラスタ部300から第4クラスタ部400への給電経路として一次側ACバス31を介してAC融通を行う給電経路43が選択され、第2クラスタ部200から第4クラスタ部400への給電経路として一次側DCバス32を介してDC融通を行う給電経路K44が選択されている選択例を示している。この例では、第3クラスタ部300から隣に配置されている第4クラスタ部400への距離が、第2クラスタ部200から第4クラスタ部400への距離に対して近いため、給電経路K43の長さは、給電経路K44の長さよりも短い。
例えば、第4クラスタ部400の必要としている融通電力が交流電力より直流電力の方が大きい場合、給電経路の長さ(距離)及び電力変換効率に着目した場合、第2クラスタ部200に対して近い距離にある第3クラスタ部300から一次側DCバス32を介した給電経路K42で直流電力を受け取り、遠い距離にある第2クラスタ部200から一次側ACバス31を介した給電経路K41で交流電力を受け取ることが電力損失を抑える点で望ましい。そこで、エネルギー管理装置(EMS)11は、各クラスタ間の送電コストを合わせた送電コストが低減されるように、例えば、図10(A)に示すように給電経路K41と給電経路K42とを選択する。
また、第4クラスタ部400の必要としている融通電力が直流電力より交流電力の方が大きい場合、給電経路の長さ(距離)及び電力変換効率に着目した場合、第2クラスタ部200に対して近い距離にある第3クラスタ部300から一次側ACバス31を介した給電経路K43で交流電力を受け取り、遠い距離にある第2クラスタ部200から一次側DCバス32を介した給電経路K44で直流電力を受け取ることが電力損失を抑える点では望ましい。そこで、エネルギー管理装置(EMS)11は、各クラスタ間の送電コストを合わせた送電コストが低減されるように、例えば、図10(B)に示すように給電経路K43と給電経路K43とを選択する。
これにより、本実施形態による送電システム1において、エネルギー管理装置(EMS)11の制御により、複数の給電元のクラスタ部から1つの給電先のクラスタへの電力融通の送電コストを低減することができる。
なお、上記説明では、給電経路の長さ(距離)に着目して給電経路を選択する例を説明したが、給電経路の長さ(距離)に代えて、給電経路太さ(線路の断面積)、又は変換装置における電力変換効率等に基づいて給電経路を選択する構成としてもよいし、給電経路の長さ(距離)のみに限らず、給電経路太さ(線路の断面積)、又は変換装置における電力変換効率等を考慮して、総合的に電力損失が小さい給電経路、即ち送電コストの低い給電経路を選択する構成としてもよい。
<変形例>
上記実施形態では、互いに異なる送電方式の給電経路となる一次側ACバス31と一次側DCバス32との少なくとも一方を介してクラスタ間で電力を融通する例を説明したが、これに限られるものではない。例えば、送電システム1は、一次側ACバス31と一次側DCバス32とを備えた構成に代えて、同じ送電方式の複数の給電経路(例えば、複数のACバス、または複数のDCバス)を備えた構成としてもよい。そして、2つのACバスまたは2つのDCバスを備えた送電システム1において、エネルギー管理装置(EMS)11は、給電経路の長さ(距離)、給電経路太さ(線路の断面積)、又は変換装置における電力変換効率等に基づいて、送電コストが低減されるように給電経路を選択してもよい。
例えば、上述した給電経路の選択の第1の例から第4の例における一次側ACバス31及び一次側DCバス32を、互いに絶縁された2つのACバス、または、互いに絶縁された2つのDCバスに代えた構成として、給電経路の長さ(距離)、給電経路太さ(線路の断面積)、又は変換装置における電力変換効率等に基づいて、送電コストが低減されるように給電経路が選択されるようにしてもよい。
つまり、クラスタ間で電力を融通する互いに絶縁された複数の給電経路を、同じ送電方式の給電経路としてもよいし、互いに異なる送電方式の給電経路としてもよい。ここで、互いに異なる送電方式とは、例えば、交流と直流、単相交流と三相交流、連続送電と非連続送電等のような方式の違いのことをいう。
また、クラスタ間で電力を融通する複数の給電経路は、2つの給電経路に限られるものではなく3つ以上の給電経路であってもよい。
また、上述した給電経路の選択の第1の例から第4の例では、複数のクラスタ間において電力の融通を行う場合の給電経路の選択例を説明したが、エネルギー管理装置(EMS)11は、1つのクラスタ間で複数の給電経路を介して電力を融通する場合に、送電コストが低減されるように給電経路を選択してもよい。以下に、1つのクラスタ間における給電経路の選択の一例を説明する。
(給電経路の選択の第5の例)
図11は、給電経路の選択の第5の例を示す図である。この図は、1つのクラスタ間でDC融通を行う給電経路が2つある場合の給電経路の選択例を示している。ここでは一例として、第2クラスタ部200が給電元のクラスタ部であるとし、第3クラスタ部300が給電先のクラスタ部であるとして説明する。なお、第3クラスタ部300は、交流電力及び直流電力の両方を必要としているものとする。また、この図に示す例では、一次側ACバス31と、一次側DCバス32−1と、一次側DCバス32−2との3つの給電経路を備えている。
この図に示すように、第2クラスタ部200から第3クラスタ部300への給電経路として、一次側ACバス31を介してAC融通を行う給電経路K51と、一次側DCバス32−1を介してDC融通を行う給電経路K52と、一次側DCバス32−2を介してDC融通を行う給電経路K53と、が備えられている。ここで、給電経路K52の長さが給電経路K53の長さより短く、給電経路K51の長さと給電経路K53の長さとが同じ長さであるとする。
第2クラスタ部200から第3クラスタ部300へ直流電力を送る給電経路としては、一次側DCバス32−1を介した給電経路K52と一次側DCバス32−2を介した給電経路K53とを比較すると、給電経路の長さ(距離)に着目した場合には、経路の長さが短い給電経路K52を選択することが送電コストを抑える点で望ましい。また、第2クラスタ部200から第3クラスタ部300へ交流電力を送る給電経路としては、例えば、上記により直流電力を送る給電経路として給電経路K52を選択したとすると、一次側DCバス32−2を介した給電経路K53と一次側ACバス31を介した給電経路K51とを比較することになる。この場合、給電経路K53と給電経路K51との経路の長さは同じであるが、変換装置の電力変換効率に着目した場合には、交流から直流への電力変換の不要な給電経路K51を選択することが送電コストを抑える点で望ましい。そこで、エネルギー管理装置(EMS)11は、第2クラスタ部200から第3クラスタ部300への交流電力の送電コストと直流電力の送電コストとを合わせた送電コストが低減されるように、例えば、給電経路K51と給電経路K52とを選択する。
これにより、本実施形態による送電システム1において、エネルギー管理装置(EMS)11の制御により、1つのクラスタ間の複数の給電経路で行われる電力融通の送電コストを低減することができる。
(まとめ)
以上説明したように、本実施形態による送電システム1は、所定のクラスタ部とクラスタ部との間(所定の地点と地点との間)の区間の送電が可能な互いに絶縁された複数の送電経路(例えば、融通電力を送る給電経路)を備えている。ここで、複数の給電経路とは、例えば、一次側ACバス31及び一次側DCバス32である。
この送電システム1のエネルギー管理装置(EMS)11(送電制御装置の一例)は、選択部1104と、制御部1106とを備えている。選択部1104は、第1のクラスタ間(第1の区間の一例)における第1の給電経路(第1の送電経路の一例)及び第2のクラスタ間(第2の区間の一例)における第2の給電経路(第2の送電経路の一例)を、第1のクラスタ間における給電経路による送電コストと第2のクラスタ間における給電経路による送電コストとを合わせた送電コストが低減されるように、複数の給電経路のうちから選択する。
ここで、例えば、第2のクラスタ間(第2の区間)の2つのクラスタ部(地点)は、第1のクラスタ間(第1の区間)の2つのクラスタ部(地点)とは少なくとも一方が異なる。即ち、第1のクラスタ間と第2のクラスタ間とは、異なるクラスタ間である。そして、第1のクラスタ間及び第2のクラスタ間のそれぞれに、互いに絶縁された複数の給電経路(送電経路)が備えられている。
制御部1106は、選択部1104が選択した第1の給電経路、及び第2の給電経路により、第1のクラスタ間の送電及び第2のクラスタ間の送電をそれぞれ実施するように制御する。
このように、本実施形態の送電システム1及びエネルギー管理装置(EMS)11によれば、第1のクラスタ間の給電経路及び第2のクラスタ間の給電経路を、それぞれの給電経路による送電コストを合わせた送電コストが低減されるように選択するので、複数のクラスタ間で行われる電力融通の送電コストを低減することができる。即ち、本実施形態によれば、クラスタ間において電力の利用効率が高い給電経路で電力を送ることができる。
なお、第1のクラスタ間と第2のクラスタ間とは、互いに異なるクラスタ間に限られるものではなく、第1のクラスタ間と第2のクラスタ間とが同一のクラスタ間であってもよい。この場合、本実施形態の送電システム1及びエネルギー管理装置(EMS)11によれば、例えば図11に示す例のように、1つのクラスタ間の複数の給電経路を、それぞれの給電経路による送電コストを合わせた送電コストが低減されるように選択するので、1つのクラスタ間の複数の給電経路で行われる電力融通の送電コストを低減することができる。
また、制御部1106は、選択部1104が選択した第1の給電経路(第1の送電経路)による送電と第2の給電経路(第2の送電経路)による送電とを並行して実施するように制御する。これにより、複数の系統の電力融通を並行して行うことができるため、電力の利用効率を高めることができる。
なお、複数の給電経路(送電経路)は、互いに異なる送電方式による給電経路であってもよい。例えば、図1に示す送電システム1の構成では、交流電力を融通するための一次側ACバス31と、直流電力を融通するための一次側DCバス32とが、互いに異なる送電方式による給電経路として備えられている。なお、互いに異なる送電方式とは、交流と直流との方式の違いに限られるものではなく、例えば、単相交流と三相交流、連続送電と非連続送電等の方式の違いであってもよい。
これにより、本実施形態の送電システム1及びエネルギー管理装置(EMS)11によれば、クラスタ間で融通する電力の方式に応じて、適した送電方式による給電経路を選択することができる。
なお、選択部1104は、第1の給電経路(第1の送電経路)及び第2の給電経路(第2の送電経路)を選択する場合に、第1の給電経路による送電における電力損失と第2の給電経路による送電における電力損失とを合わせた電力損失に基づいて、第1の給電経路及び第2の給電経路を選択してもよい。
これにより、本実施形態の送電システム1及びエネルギー管理装置(EMS)11によれば、それぞれの給電経路の電力損失に基づいて、それぞれの給電経路による送電コストを合わせた送電コストが低減されるように電力融通を行う給電経路を選択することができる。
また、選択部1104は、第1の給電経路(第1の送電経路)及び第2の給電経路(第2の送電経路)を選択する場合に、当該選択される給電経路の長さ(距離)に基づいて選択してもよい。
これにより、本実施形態の送電システム1及びエネルギー管理装置(EMS)11によれば、それぞれの給電経路のインピーダンスに基づいて、それぞれの給電経路による送電コストを合わせた送電コストが低減されるように電力融通を行う給電経路を選択することができる。
また、選択部1104は、第1の給電経路(第1の送電経路)及び第2の給電経路(第2の送電経路)を選択する場合に、当該選択される給電経路の線路の太さ(断面積)に基づいて選択してもよい。
これにより、本実施形態の送電システム1及びエネルギー管理装置(EMS)11によれば、それぞれの給電経路のインピーダンスに基づいて、それぞれの給電経路による送電コストを合わせた送電コストが低減されるように電力融通を行う給電経路を選択することができる。
なお、選択部1104は、第1の給電経路(第1の送電経路)及び第2の給電経路(第2の送電経路)を、給電経路のインピーダンスに基づいて選択する場合に、当該選択される給電経路の長さ(距離)と、当該選択される給電経路の線路の太さ(断面積)との両方に基づいて選択してもよい。
また、選択部1104は、第1の給電経路(第1の送電経路)及び第2の給電経路(第2の送電経路)を選択する場合に、当該選択される給電経路により送電される電力の変換効率に基づいて選択してもよい。
これにより、本実施形態の送電システム1及びエネルギー管理装置(EMS)11によれば、それぞれの給電経路に備えられている変換装置の電力の変換効率に基づいて、それぞれの給電経路による送電コストを合わせた送電コストが低減されるように電力融通を行う給電経路を選択することができる。
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明の送電システム1は、上述の図示例にのみに限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。
例えば、第1クラスタ部100の蓄電装置145は、第1クラスタ部100とは独立して設けられていてもよい。第2クラスタ部200と、第3クラスタ部300と、第4クラスタ部400の蓄電装置においても同様である。
なお、図1における第1クラスタ部100の制御部110及び第2クラスタ部200の制御部210等の各クラスタ部の制御部と、エネルギー管理装置(EMS)11の情報取得部、状態判定部1103、選択部1104、及び制御部1106とは、専用のハードウェアにより実現されるものであってもよく、また、メモリおよびCPU(中央演算装置)により構成され、上述各部の機能を実現するためのプログラムをメモリにロードして実行することによりその機能を実現させるものであってもよい。
また、上述の各部の機能を実現するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することにより上述の各部の処理を行ってもよい。なお、ここでいう「コンピュータシステム」とは、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものとする。
また、「コンピュータシステム」は、WWWシステムを利用している場合であれば、ホームページ提供環境(あるいは表示環境)も含むものとする。
また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD−ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムを送信する場合の通信線のように、短時間の間、動的にプログラムを保持するもの、その場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリのように、一定時間プログラムを保持しているものも含むものとする。また上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであってもよく、さらに前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるものであってもよい。
1・・・送電システム、2・・・商用電力系統、
11・・・エネルギー管理装置(EMS)、12・・・通信網、
31・・・一次側ACバス、32・・・一次側DCバス、51,52・・・遮断器、
100・・・第1クラスタ部、102・・・変圧器、200・・・第2クラスタ部、
300・・・第3クラスタ部、400・・・第4クラスタ部、
110,210,310,410・・・制御部、
121,221・・・双方向交直変換部、
131,223・・・双方向直流変換部、
141・・・発電装置(第1発電装置)、142・・・発電装置(第2発電装置)、
241・・・発電装置(第3発電装置)、
242・・・発電装置(第4発電装置)、
143,243・・・交流負荷装置、
144,244・・・直流負荷装置、
145,245・・・蓄電装置、
150・・・パワーコンディショナ(第1パワーコンディショナ)、
150A・・・パワーコンディショナ(第2パワーコンディショナ)、
250・・・パワーコンディショナ(第3パワーコンディショナ)、
250A・・・パワーコンディショナ(第4パワーコンディショナ)、
160・・・切替部(第1切替部)、160A・・・切替部(第2切替部)、
260・・・切替部(第3切替部)、
260A・・・切替部(第4切替部)、
161,261・・・分電盤、
162,262・・・分電盤
1101・・・通信部、1102・・・情報取得部、1103・・・状態判定部、
1104・・・選択部、1105・・・経路情報記憶部、1106・・・制御部

Claims (11)

  1. 第1地点と第2地点との間の第1の送電区間には第1の送電経路と第2の送電経路があり、前記第2地点と第3地点との間の第2の送電区間には第3の送電経路と第4の送電経路とがあり、前記第1の送電経路と前記第2の送電経路と前記第3の送電経路と前記第4の送電経路は互いに絶縁され、
    前記第1の送電区間の前記前記第1の送電経路と前記第2の送電経路のうちから選択された送電経路による第1送電コストと、前記第2の送電区間の前記前記第3の送電経路と前記第4の送電経路のうちの何れかから選択された送電経路による第2送電コストとを合わせた送電コストが低減するように、前記第1の送電区間の送電経路を前記第1の送電経路と前記第2の送電経路のうちから選択し、前記第2の送電区間の送電経路を前記第3の送電経路と前記第4の送電経路のうちから選択する選択部と、
    前記選択部が選択した送電経路により、前記第1の送電区間の送電及び前記第2の送電区間の送電をそれぞれ実施するように制御する制御部と、
    を備えることを特徴とする送電システム。
  2. 前記第1地点と前記第3地点は互いに異なる、
    ことを特徴とする請求項1に記載の送電システム。
  3. 前記制御部は、
    前記選択部が選択した前記第1の送電経路による送電と前記第の送電経路による送電とを並行して実施するように制御する
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の送電システム。
  4. 前記第1の送電経路と前記第3送電経路は、互いに異なる送電方式による送電経路であり、
    ことを特徴とする請求項1から3の何れか一項に記載の送電システム。
  5. 前記選択部は、
    前記第1の送電経路及び前記第の送電経路を選択する場合に、前記第1の送電経路による送電における電力損失と前記第の送電経路による送電における電力損失とを合わせた電力損失に基づいて、前記第1の送電経路及び前記第の送電経路を選択する
    ことを特徴とする請求項1から4の何れか一項に記載の送電システム。
  6. 前記選択部は、
    前記第1の送電経路及び前記第の送電経路を選択する場合に、当該選択される送電経路の長さに基づいて選択する
    ことを特徴とする請求項1から5の何れか一項に記載の送電システム。
  7. 前記選択部は、
    前記第1の送電経路及び前記第の送電経路を選択する場合に、当該選択される送電経路の線路の太さに基づいて選択する
    ことを特徴とする請求項1から6の何れか一項に記載の送電システム。
  8. 前記選択部は、
    前記第1の送電経路及び前記第の送電経路を選択する場合に、当該選択される送電経路により送電される電力の変換効率に基づいて選択する
    ことを特徴とする請求項1から7の何れか一項に記載の送電システム。
  9. 第1地点と第2地点との間の第1の送電区間には第1の送電経路と第2の送電経路があり、前記第2地点と第3地点との間の第2の送電区間には第3の送電経路と第4の送電経路とがあり、前記第1の送電経路と前記第2の送電経路と前記第3の送電経路と前記第4の送電経路は互いに絶縁され、
    前記第1の送電区間の前記前記第1の送電経路と前記第2の送電経路のうちから選択された送電経路による第1送電コストと、前記第2の送電区間の前記前記第3の送電経路と前記第4の送電経路のうちの何れかから選択された送電経路による第2送電コストとを合わせた送電コストが低減するように、前記第1の送電区間の送電経路を前記第1の送電経路と前記第2の複数の送電経路のうちから選択し、前記第2の送電区間の送電経路を前記第3の送電経路と前記第4の送電経路のうちから選択する選択部と、
    前記選択部が選択した送電経路により、前記第1の送電区間の送電及び前記第2の送電区間の送電をそれぞれ実施するように制御する制御部と、
    を備えることを特徴とする送電制御装置。
  10. 第1地点と第2地点との間の第1の送電区間には第1の送電経路と第2の送電経路とがあり、前記第2地点と第3地点との間の第2の送電区間には第3の送電経路と第4の送電経路とがあり、前記第1の送電経路と前記第2の送電経路と前記第3の送電経路と前記第4の送電経路は互いに絶縁されている送電システムの送電制御方法であって、
    前記第1の送電区間の前記前記第1の送電経路と前記第2の送電経路のうちから選択された送電経路による第1送電コストと、前記第2の送電区間の前記前記第3の送電経路と前記第4の送電経路のうちの何れかから選択された送電経路による第2送電コストとを合わせた送電コストが低減されるように、前記第1の送電区間の送電経路を前記第1の送電経路と前記第2の送電経路のうちから選択し、前記第2の送電区間の送電経路を前記第3の送電経路と前記第4の送電経路のうちから選択するステップと、
    前記選択した送電経路により、前記第1の送電区間の送電及び前記第2の送電区間の送電をそれぞれ実施するように制御するステップと、
    を含むことを特徴とする送電制御方法。
  11. 第1地点と第2地点との間の第1の送電区間には第1の送電経路と第2の送電経路とがあり、前記第2地点と第3地点との間の第2の送電区間には第3の送電経路と第4の送電経路とがあり、前記第1の送電経路と前記第2の送電経路と前記第3の送電経路と前記第4の送電経路は互いに絶縁されている送電システムが備えたコンピュータに、
    前記第1の送電区間の前記前記第1の送電経路と前記第2の送電経路のうちから選択された送電経路による第1送電コストと、前記第2の送電区間の前記前記第3の送電経路と前記第4の送電経路のうちの何れかから選択された送電経路による第2送電コストとを合わせた送電コストが低減されるように、前記第1の送電区間の送電経路を前記第1の送電経路と前記第2の送電経路のうちから選択し、前記第2の送電区間の送電経路を前記第3の送電経路と前記第4の送電経路のうちから選択するステップと、
    前記選択した送電経路により、前記第1の送電区間の送電及び前記第2の送電区間の送電をそれぞれ実施するように制御するステップと、
    を実行させるためのプログラム。
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