JP6506537B2 - 電動式cvvt用減速機構の騒音低減ユニット - Google Patents

電動式cvvt用減速機構の騒音低減ユニット Download PDF

Info

Publication number
JP6506537B2
JP6506537B2 JP2014236184A JP2014236184A JP6506537B2 JP 6506537 B2 JP6506537 B2 JP 6506537B2 JP 2014236184 A JP2014236184 A JP 2014236184A JP 2014236184 A JP2014236184 A JP 2014236184A JP 6506537 B2 JP6506537 B2 JP 6506537B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
coating layer
roller
cvvt
reduction mechanism
polyamideimide resin
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2014236184A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2015209974A (ja
Inventor
李 昇 祐
昇 祐 李
白 洪 吉
洪 吉 白
甫 ギョン 金
甫 ギョン 金
寅 雄 呂
寅 雄 呂
知 延 徐
知 延 徐
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hyundai Motor Co
Original Assignee
Hyundai Motor Co
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hyundai Motor Co filed Critical Hyundai Motor Co
Publication of JP2015209974A publication Critical patent/JP2015209974A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6506537B2 publication Critical patent/JP6506537B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16CSHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
    • F16C33/00Parts of bearings; Special methods for making bearings or parts thereof
    • F16C33/30Parts of ball or roller bearings
    • F16C33/32Balls
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16CSHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
    • F16C19/00Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement
    • F16C19/50Other types of ball or roller bearings
    • F16C19/507Other types of ball or roller bearings with rolling elements journaled in one of the moving parts, e.g. stationary rollers to support a rotating part
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16CSHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
    • F16C33/00Parts of bearings; Special methods for making bearings or parts thereof
    • F16C33/30Parts of ball or roller bearings
    • F16C33/38Ball cages
    • F16C33/3887Details of individual pockets, e.g. shape or ball retaining means
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16CSHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
    • F16C33/00Parts of bearings; Special methods for making bearings or parts thereof
    • F16C33/30Parts of ball or roller bearings
    • F16C33/58Raceways; Race rings
    • F16C33/583Details of specific parts of races
    • F16C33/585Details of specific parts of races of raceways, e.g. ribs to guide the rollers
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16CSHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
    • F16C2361/00Apparatus or articles in engineering in general
    • F16C2361/91Valves

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Paints Or Removers (AREA)
  • Valve Device For Special Equipments (AREA)
  • Retarders (AREA)
  • Gears, Cams (AREA)
  • Rolling Contact Bearings (AREA)

Description

本発明は、電動式CVVT用減速機構の騒音低減ユニットに係り、より詳細には、減速機構が発生する異音を低減させられるようにした電動式CVVT用減速機構の騒音低減ユニットに関する。
一般に、連続可変バルブタイミング装置(CVVT;continuous variable valve timing、又はCamshaft phaser)は、エンジンのバルブ作動時期を調節する装置をいう。
自動車メーカーで多く使用する一般的な可変バルブタイミング装置は、ベーンタイプ(vane−type)の可変バルブタイミング装置で、相対的に小さい空間を占め、安価である利点がある。
しかし、このようなベーンタイプの可変バルブタイミング装置は、エンジンの潤滑オイルを使用するため、オイルの圧力が低い状態では、迅速で正確な応答を期待しにくいという欠点がある。
特に、エンジンが、アイドリング状態、高温状態、発進状態など、エンジンオイルの圧力が十分でない場合は、カムシャフトの相対的な位相変動が難しく、排気ガスが過剰に排出されたりする。
このような欠点を補完可能なバルブタイミングを、電動モータを使用して電気的に制御可能な電動式CVVTに関する研究が活発に行われている。
例えば、電動式CVVTは、エンジンのバルブを駆動するカムシャフトと、エンジンから回転力を受けてカムシャフトを回転駆動するスプロケットと、を相対回転可能に同軸上に配置し、電動モータの回転を、減速機構を介してカムシャフトに伝達することができる。
このような電動式CVVTは、電動モータの出力軸の回転を減速機構を介してカムシャフトに伝達することによって、スプロケットに対する回転位相差を変化させ、エンジンバルブの開閉タイミングを変更することができる。
ここで、減速機構は、スプロケットと一体化したハウジングの内径面に、ボールベアリングの外輪に対向する内歯車を設け、内歯車の内歯とボールベアリングの外輪との間にケージを介して複数のローラを配置して構成されている。
しかし、前記のような減速機構では、ローラとケージとの間、及びローラと内歯との間に隙間(backlash)が存在し、カムシャフトのトルク変動によるローラとケージ及びローラと内歯との衝撃によって、過度の異音(noise)が発生している。
この背景技術の部分に記載された事項は、発明の背景に対する理解を増進させるために作成されたものであって、この技術の属する分野における通常の知識を有する者にすでに知られている従来技術でない事項を含むことができる。
特許第5376288号公報 特開2005−213397号公報
本発明の課題は、減速機構のローラとケージとの間及びローラと内歯との間の隙間で、カムシャフトのトルク変動によってローラがケージに衝突したり内歯に衝突して発生する異音を低減するようにした電動式CVVT用減速機構の騒音低減ユニットを提供することにある。
本発明の実施形態に係る電動式CVVT用減速機構の騒音低減ユニットは、スプロケットと一体化したハウジングの内周面に、ボールベアリングの外輪に対向する内歯車を設け、前記内歯車の内歯(inner tooth)と前記ボールベアリングの外輪との間にケージ(cage)を介して複数のローラを配置した電動式CVVT用減速機構において、前記ローラの外周部に衝撃を緩和するコーティング層が形成され、前記コーティング層は、ポリアミドイミド樹脂、及び前記ポリアミドイミド樹脂に分散されたエアロゲルを含むことを特徴とする。
前記ケージには、ローラを支持するポケットが形成され、ポケットの内側面には、衝撃を緩和するコーティング層が形成されたことを特徴とする。
前記内歯のローラとの接触面には、衝撃を緩和するコーティング層が形成されたことを特徴とする。
前記ケージには、ローラを支持するポケットが形成され、ポケットの内側面及び内歯のローラとの接触面には、衝撃を緩和するコーティング層が形成されたことを特徴とする。
本発明による他の電動式CVVT用減速機構の騒音低減ユニットは、スプロケットと一体化されたハウジングの内周面に、ボールベアリングの外輪に対向する内歯車を設け、前記内歯車の内歯と前記ボールベアリングの外輪との間にケージを介して複数のローラを配置する電動式CVVT用減速機構において、前記ケージには、前記ローラを支持するポケットが形成され、前記ポケットの内側面及び前記内歯のローラとの接触面には、衝撃を緩和するコーティング層が形成され、前記コーティング層は、ポリアミドイミド樹脂、及び前記ポリアミドイミド樹脂に分散されたエアロゲルを含むことを特徴とする。
記エアロゲルの内部には、前記ポリアミドイミド樹脂が2重量%以下で存在することを特徴とする。
前記エアロゲルは、表面から最大直径の5%以上の深さには、前記ポリアミドイミド樹脂が存在しないことを特徴とする。
前記エアロゲルそれぞれは、ポリアミドイミド樹脂に分散した状態で92%〜99%の気孔率を有することを特徴とする。
前記コーティング層は、50μm乃至500μmの厚さを有することを特徴とする。
前記コーティング層は、ポリアミドイミド樹脂を100重量部として対比した場合に、エアロゲル5〜50重量部を含むことを特徴とする。
本発明は、電動式CVVT用減速機構のローラの外周部、ポケットの内側面、及び内歯とローラ接触面などにコーティング層を形成するため、ローラとケージとの間の隙間及びローラと内歯との間の隙間に関係なく、カムシャフトのトルク変動によってローラがケージに衝突したり内歯に衝突したりする時、コーティング層を介して衝撃を吸収及び緩和して衝撃異音を低減させることができる。
本発明の騒音低減ユニットが適用される電動式CVVT用減速機構を示す図である。 本発明の実施形態にかかる電動式CVVT用減速機構の騒音低減ユニットを示す図である。 本発明の実施形態にかかる電動式CVVT用減速機構の騒音低減ユニットを示す図である。 本発明の実施形態にかかる電動式CVVT用減速機構の騒音低減ユニットを示す図である。 本発明の実施形態にかかる電動式CVVT用減速機構の騒音低減ユニットを示す図である。 本発明の実施形態にかかる電動式CVVT用減速機構の騒音低減ユニットを示す図である。 本発明の実施例で得られたコーティング層の表面を示す写真である。 本発明の実施例対比の、比較例で得られたコーティング層の表面を示す写真である。
以下、添付した図面を参照して、本発明の実施形態について、本発明の属する技術分野における通常の知識を有する者が容易に発明を実施できるように詳細に説明する。しかし、本発明は、種々の異なる形態で実現可能であり、ここで説明する実施形態に限定されない。
本発明を明確に説明するために、説明上不必要な部分は省略し、明細書全体にわたって同一又は類似の構成要素については同一の参照符号を付す。
図面に示された各構成の大きさ及び厚さは、説明の便宜のために任意に示したもので、本発明が必ずしも図面に示されたものに限定されず、様々な部分及び領域を明確に表現するために厚さを拡大して示した。
また、これらの図面は、本発明の例示的な実施形態を説明するのに参照するためのものであるので、本発明の技術的な思想を、添付した図面に限定して解釈してはならない。
そして、下記の詳細な説明において、構成の名称を第1、第2などと区別したのは、その構成が同一であるのでこれを区別するためのもので、必ずしもその順序に限定されるものではない。
明細書全体において、ある部分がある構成要素を「含む」とする時、これは、特に反対となる記載がない限り、他の構成要素を除くものではなく、他の構成要素をさらに包含できることを意味する。
また、明細書に記載された「・・・ユニット」、「・・・手段」、「・・・部」、「・・・部材」などの用語は、少なくとも1つの機能や動作をする包括的な構成の単位を意味する。
図1は、本発明の騒音低減ユニットが適用される電動式CVVT用減速機構を示す図である。
図1に示すように、本発明の騒音低減ユニットは、エンジンのバルブタイミングを電動モータとして電気的に制御可能な電動式CVVT(Continuous Variable Valve Timing)に適用可能である。
例えば、電動式CVVTは、エンジンのバルブを駆動するカムシャフトと、エンジンから回転力を受けてカムシャフトを回転駆動するスプロケットと、を同軸上に相対回転可能に配置し、電動モータの回転を、減速機構100を介してカムシャフトに伝達することができる。
したがって、電動式CVVTは、電動モータの出力軸の回転を、減速機構100を介してカムシャフトに伝達することによって、スプロケットに対する回転位相差を変化させてエンジンバルブの開閉タイミングを変更することができる。
ここで、本発明の実施形態が適用される減速機構100は、スプロケット(図示せず)と一体化されたハウジング1の内周面に、ボールベアリング2の外輪3に対向する内歯車4を設け、その内歯車4の内歯(inner tooth)5とボールベアリング2の外輪3との間にケージ6(cage)を介して複数のローラ7を配置して構成される。
この場合、前記内歯車4の内歯5には、ローラ7が転がり接触するラウンド形態のローラ接触面が形成されており、ケージ6には、ローラ7を支持する空間としてのポケット8が形成されている。
前記のように構成された電動式CVVT用減速機構100は、特許文献1に記載されているので、本明細書においてその構成の詳細な説明は省略する。
本発明の騒音低減ユニットは、電動式CVVT用減速機構100の作動時に、ローラ7とケージ6との間の隙間、及びローラ7と内歯5との間の隙間で、カムシャフトのトルク変動によって、ローラ7がケージ6に衝突したり内歯5に衝突したりして発生する異音を低減させる。
図2〜図6は、本発明の実施形態にかかる電動式CVVT用減速機構の騒音低減ユニットを示す図である。
図2に示すように、本発明の実施形態にかかる電動式CVVT用減速機構の騒音低減ユニットは、減速機構100において、ローラ7の外周部に衝撃を緩和させるコーティング層10が形成されている。
本発明の実施形態において、ローラ7とケージ6との間及びローラ7と内歯5との間に隙間があるため、前記コーティング層10は、ポケット8の内側面と内歯5のローラ接触面、及びローラ7の外周面全体にコーティングが形成されてよい。
つまり、前記コーティング層10は、ローラ7とケージ6との間であるか、ローラ7と内歯5との間の隙間であるかに関係なく、カムシャフトのトルク変動によってローラ7がケージ6に衝突したり、内歯5に衝突したりする時の衝撃を吸収及び緩和して衝撃異音を低減させることができる。
図3は、本発明の実施形態にかかる電動式CVVT用減速機構の騒音低減ユニットの第1変形例を示す図であって、ローラ7の外周部及びポケット8の内側面に衝撃を緩和するコーティング層10を形成した例を示す。
前記コーティング層10は、ローラ7とケージ6との間及びローラ7と内歯5との間の隙間であるかに関係なく、カムシャフトのトルク変動によってローラ7がケージ6に衝突したり内歯5に衝突したりする時、衝撃を吸収及び緩和して衝撃異音を低減させるために、ローラ7の外周部及びポケット8の内側面にコーティングが形成されてもよい。
図4は、本発明の実施形態にかかる電動式CVVT用減速機構の騒音低減ユニットの第2変形例を示す図であって、ローラ7の外周部及び内歯5のローラ接触面に衝撃を緩和するコーティング層10を形成した例を示す。
前記コーティング層10は、ローラ7とケージ6との間及びローラ7と内歯5との間の隙間に関係なく、カムシャフトのトルク変動によってローラ7がケージ6に衝突したり、内歯5に衝突したりする時、衝撃を吸収及び緩和して衝撃異音を低減させるために、ローラ7の外周部及び内歯5のローラ接触面にコーティングが形成されてよい。
図5は、本発明の実施形態にかかる電動式CVVT用減速機構の騒音低減ユニットの第3変形例であって、ローラ7の外周部、ポケット8の内側面、及び内歯5のローラ接触面に衝撃を緩和するコーティング層10を形成した例を示す。
前記コーティング層10は、ローラ7とケージ6との間及びローラ7と内歯5との間の隙間であるかに関係なく、カムシャフトのトルク変動によってローラ7がケージ6に衝突したり、内歯5に衝突したりする時、衝撃を吸収及び緩和して衝撃異音を低減させるために、ローラ7の外周部、ポケット8の内側面、及び内歯5のローラ接触面にそれぞれコーティングが形成されてもよい。
図6は、本発明の実施形態にかかる電動式CVVT用減速機構の騒音低減ユニットの第4変形例であって、ローラ7と直接的に衝突するポケット8の内側面、及び内歯5のローラ接触面に、衝撃を緩和するコーティング層10を形成した例を示す。
前記コーティング層10は、ローラ7とケージ6との間、及びローラ7と内歯5との間の隙間であるかに関係なく、カムシャフトのトルク変動によってローラ7がケージ6に衝突したり、内歯5に衝突したりする時、衝撃を吸収及び緩和して衝撃異音を低減させるために、ローラ7を除いたポケット8の内側面、及び内歯5のローラ接触面にコーティングが形成されてもよい。
以下、本発明の電動式CVVT用減速機構の騒音低減ユニットに適用される騒音低減用コーティング層10及びそのコーティング組成物に関してより詳細に説明する。
本発明の実施形態は、騒音低減用コーティング層として、高沸点有機溶媒又は水系溶媒に分散したポリアミドイミド樹脂、及び低沸点有機溶媒に分散したエアロゲルを含むコーティング組成物を提供する。
また、本発明の実施形態にかかる騒音低減用コーティング層は、ポリアミドイミド樹脂、及び前記ポリアミドイミド樹脂に分散したエアロゲルを含む。
本発明の具体的な一実施形態によれば、高沸点有機溶媒又は水系溶媒に分散したポリアミドイミド樹脂、及び低沸点有機溶媒に分散したエアロゲルを含むコーティング組成物を提供することができる。
本発明者らは、ポリアミドイミド樹脂及びエアロゲルをそれぞれ所定の溶媒に分散させた後、混合して得られるコーティング組成物、及びこれから得られるコーティング層が、高い機械的物性と耐久性とを有し、衝撃異音が発生する部位に適用されてその衝撃異音を吸収及び低減させることができることを実験により確認して本発明を完成した。
最近、断熱材、衝撃緩衝材、又は防音材などの分野において、エアロゲル(aerogel)又はエアゲル(air−gel)を使用する方法が紹介されている。このようなエアロゲルは、毛髪の1万分の1程度の太さの微細糸が絡み合ってなる構造を有し、90%以上の気孔率を有することを特徴とし、主な材質は、ケイ素酸化物、炭素、又は有機高分子である。
ただし、エアロゲルは、脆性が高く、小さい衝撃によっても簡単につぶれるなど、非常に脆弱な強度を示し、多様な厚さ及び形態への加工が難しく、またエアロゲルとその他の反応物とを混合する場合に、溶媒又は溶質がエアロゲルの内部に浸透して化合物の粘度が高くなって混合が不可能になるため、他の材料との複合化又は混合使用が困難で、多孔性のエアロゲルの特性を示すことができないという問題があった。
これに対し、前記一実施形態のコーティング組成物では、ポリアミドイミド樹脂が高沸点有機溶媒又は水系溶媒に分散した状態で存在し、エアロゲルが低沸点有機溶媒に分散した状態で存在するので、これによって、ポリアミドイミド樹脂の溶媒分散相及びエアロゲルの溶媒分散相とは、互いにかたまらず均一に混合可能であり、コーティング組成物も均質な組成を有することができる。
また、前記高沸点有機溶媒又は水系溶媒と、前記低沸点有機溶媒と、は容易に溶解又は混合しないため、ポリアミドイミド樹脂が高沸点有機溶媒又は水系溶媒に分散し、エアロゲルが低沸点有機溶媒に分散した状態で混合されてコーティング組成物を形成することによって、前記一実施形態のコーティング組成物が塗布されて乾燥される前までは、ポリアミドイミド樹脂とエアロゲルとの間の直接的な接触を最小化することができ、エアロゲルの内部や気孔にポリアミドイミド樹脂が浸透し又は含浸されるのを防止することができる。
また、前記低沸点有機溶媒は、高沸点有機溶媒又は水系溶媒と一定の親和力を有していて、低沸点有機溶媒に分散したエアロゲルが高沸点有機溶媒又は水系溶媒に分散したポリアミドイミド樹脂と物理的に混合されることによって均一に分布可能であって、高沸点有機溶媒又は水系溶媒内においてポリアミドイミド樹脂を均一に分布させる役割を果たすことができる。
これによって、前記一実施形態のコーティング組成物から得られるコーティング層は、ポリアミドイミド樹脂内にエアロゲルが均一に分散して、エアロゲルが有する物性を同等水準以上に確保することができ、高い機械的物性及び耐久性を実現することができる。
前述のように、前記一実施形態のコーティング組成物から得られるコーティング層は、エアロゲルの物性及び構造自体を同等水準に維持可能なため、高い機械的物性と耐久性を確保することができ、衝撃異音が発生する部位に適用されてその衝撃異音を吸収及び低減させることができる。
ここで、前記コーティング層は、図2〜図6に示すように、電動式CVVTの減速機構において、ローラ7の外周部、ポケット8の内側面、及び内歯5のローラ接触面などに適用可能である。
一方、前記一実施形態のコーティング組成物は、前述した高沸点有機溶媒又は水系溶媒に分散したポリアミドイミド樹脂、及び低沸点有機溶媒に分散したエアロゲルを混合して形成されてもよい。
前記混合の方法は特に制限されるわけではなく、通常知られている物理的混合方法を使用することができる。例えば、前記2種類の溶媒分散相を混合し、これにジルコニアビーズを添加し、常温常圧の条件下、ボールミルを用いて100〜500rpmの速度で混合してコーティング組成物(コーティング溶液)を製造する方法が挙げられる。ただし、前記ポリアミドイミド樹脂及びエアロゲルそれぞれの溶媒分散相を混合する方法が前述した例に制限されるわけではない。
前記一実施形態のコーティング組成物は、繰り返し高温及び高圧の条件が加えられる内燃機関の内部で長時間維持可能な断熱材料や断熱構造などを提供することもでき、具体的には、前記一実施形態のコーティング組成物は、内燃機関の内部面又は内燃機関の部品のコーティングに使用可能であり、ひいては、前記のように衝撃異音が発生する電動式CVVT用減速機構の部品に騒音低減用として適用されてもよい。
前記一実施形態のコーティング組成物に含まれるポリアミドイミド樹脂は、特に限定されるものではないが、前記ポリアミドイミド樹脂は、好ましくは3,000〜300,000、より好ましくは4,000〜100,000の重量平均分子量を有することができる。
前記ポリアミドイミド樹脂の重量平均分子量が小さすぎると、前記コーティング組成物から得られるコーティング層、コーティングフィルム、又はコーティング膜の機械的物性や耐久性が十分に確保されにくいことがあり、前記エアロゲルの内部に高分子樹脂が浸透しやすくなり得る。
また、前記ポリアミドイミド樹脂の重量平均分子量が大きすぎると、コーティング組成物から得られるコーティング層、コーティングフィルム、又はコーティング膜の均一性又は均質性が低下することがあり、コーティング組成物内においてエアロゲルの分散性が低下したり、コーティング組成物を塗布する時、塗布装置のノズルなどが詰まったりする現象が現れることがあり、コーティング組成物を熱処理する時間が増えて熱処理温度が高くなり得る。
前記エアロゲルとしては、以前から知られている通常のエアロゲルを使用することができ、具体的には、ケイ素酸化物、炭素、ポリイミド、金属カーバイド、又はこれらの2種以上の混合物を含む成分のエアロゲルを使用することができる。前記エアロゲルは、好ましくは100cm/g〜1,000cm/g、より好ましくは300cm/g〜900cm/gの比表面積を有することができる。
前記コーティング組成物は、ポリアミドイミド樹脂100重量部に対比して、好ましくはエアロゲル5〜50重量部、より好ましくは10〜45重量部を含むことができる。ここで、前記ポリアミドイミド樹脂及びエアロゲルの重量比は、分散溶媒を除いた固形分の重量比である。
前記ポリアミドイミド樹脂と対比して、エアロゲルの含有量が少なすぎると、例えば、前述したように、コーティング組成物から得られるコーティング層、コーティングフィルム、又はコーティング膜の断熱材料や断熱構造において熱伝導度及び密度を低下させにくいことがあり、十分な断熱性を確保しにくいことがあり、コーティング組成物から製造されるコーティング層の耐熱性が減少することがある。
また、前記高分子樹脂に対比して、前記エアロゲルの含有量が多すぎると、コーティング組成物から得られるコーティング層、コーティングフィルム、又はコーティング膜の機械的物性を十分に確保しにくいことがあり、コーティング組成物から製造されるコーティング層に亀裂が生じる現象が発生したり、コーティング層の塗膜の形態が堅固に維持されにくかったりすることがある。
前記高沸点有機溶媒又は水系溶媒中のポリアミドイミド樹脂の固形分含有量は特に限定されるものではないが、コーティング組成物の均一性や物性を考慮して、固形分含有量は5重量%〜75重量%であってよい。
また、前記低沸点有機溶媒中のエアロゲルの固形分含有量も特に限定されるものではないが、コーティング組成物の均一性や物性を考慮して、固形分含有量は5重量%〜75重量%であってよい。
前述のように、高沸点有機溶媒又は水系溶媒と低沸点有機溶媒とは、相互に容易に溶解又は混合されないため、前記一実施形態のコーティング組成物が塗布されて乾燥する前までは、ポリアミドイミド樹脂とエアロゲルとの間の直接的な接触を最小化することができ、エアロゲルの内部や気孔にポリアミドイミド樹脂が浸入する、又は含浸されるのを防止することができる。
具体的には、前記高沸点有機溶媒及び低沸点有機溶媒の間の沸点差が好ましくは10℃以上、より好ましくは20℃以上、又は10〜200℃であってよい。前記高沸点有機溶媒としては、110℃以上の沸点を有する有機溶媒を使用することができる。
このような高沸点溶媒の具体例としては、アニソール、トルエン、キシレン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、及びエチレングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコールモノエチルエーテル、エチレングリコールモノブチルエーテル、酢酸ブチル、シクロヘキサノン、エチレングリコールモノエチルエーテルアセテート(BCA)、ベンゼン、ヘキサン、DMSO、N,N’−ジメチルホルムアミド、又はこれらの2種以上の混合物が挙げられる。
前記低沸点有機溶媒としては、110℃未満の沸点を有する有機溶媒を使用することができる。
このような低沸点有機溶媒の具体例としては、メチルアルコール、エチルアルコール、プロピルアルコール、n−ブチルアルコール、iso−ブチルアルコール、tert−ブチルアルコール、アセトン、メチレンクロライド、エチレンアセテート、イソプロピルアルコール、又はこれらの2種以上の混合物が挙げられる。
一方、前記水系溶媒の具体例としては、水、メタノール、エタノール、エチルアセテート、又はこれらの2種以上の混合物が挙げられる。
本発明者らは、前述した一実施形態のコーティング組成物を用いて高い機械的物性と耐久性を確保することができ、衝撃異音が発生する電動式CVVTの減速機構の部品に適用されて衝撃異音を低減させることを主目的とするコーティング層を製造した。
前記コーティング層内においては、エアロゲルがポリアミドイミド樹脂の全体領域にわたって均一に分散しており、これによって、エアロゲルから実現される物性、例えば、衝撃緩衝又は防音特性をより容易に確保可能で、低い熱伝導度及び低い密度がより容易に確保可能で、また、前記ポリアミドイミド樹脂から発現される特性、例えば、高い機械的物性及び耐久性などが、ポリアミドイミド樹脂のみを用いる場合と同等水準以上に実現可能である。
ここで、前記コーティング層は、低い熱伝導度及び高い熱容量を有してもよいし、具体的には、コーティング層は、好ましくは0.60W/m以下、より好ましくは0.55W/m以下、又は0.60W/m〜0.200W/mの熱伝導度を有することができ、前記コーティング層は、好ましくは1250KJ/mK以下、より好ましくは1000〜1250KJ/mKの熱容量を有することができる。
一方、前述のように、前記一実施形態のコーティング組成物は、高沸点有機溶媒又は水系溶媒に分散したポリアミドイミド樹脂、及び低沸点有機溶媒に分散したエアロゲルを含み、コーティング組成物が塗布されて乾燥される前までは、ポリアミドイミド樹脂とエアロゲルとの間の直接的な接触を最小化することができるため、最終製造された前記コーティング層に含まれるエアロゲルの内部や気孔にはポリアミドイミド樹脂が浸入したり、又は含浸されなくて済む。
具体的には、前記ポリアミドイミド樹脂に分散したエアロゲルの内部には、ポリアミドイミド樹脂が実質的に存在しなくてもよいし、例えば、前記エアロゲルの内部に、ポリアミドイミド樹脂が好ましくは2重量%以下、より好ましくは1重量%以下で存在することもできる。
また、前記コーティング層において、エアロゲルは、ポリアミドイミド樹脂に分散した状態で存在することができるが、この場合、エアロゲルの外部は、ポリアミドイミド樹脂と接触又は結合した状態であってもよいが、エアロゲルの内部には、ポリアミドイミド樹脂が存在しなくてもよい。具体的には、前記コーティング層に含まれるエアロゲルの表面から最大直径の5%以上の深さには、ポリアミドイミド樹脂が存在しなくてもよい。
前記エアロゲルの内部や気孔にはポリアミドイミド樹脂が浸入したり又は含浸されたりしないため、エアロゲルは、ポリアミドイミド樹脂に分散する前及び後に同等水準の気孔率を有することができ、具体的には、コーティング層に含まれるエアロゲルそれぞれは、ポリアミドイミド樹脂に分散した状態で92%〜99%の気孔率を有することができる。
前記実施形態のコーティング層は、高温及び高圧の条件が繰り返し加えられる内燃機関の内部で長時間維持可能な断熱材料や断熱構造などを提供することもでき、具体的には、前記実施形態のコーティング層は、内燃機関の内面又は内燃機関の部品、ひいては、衝撃異音が発生する電動式CVVTの減速機構の部品に騒音低減用として適用されてもよい。
前記実施形態のコーティング層の厚さは、適用される分野又は位置や要求される物性によって決定可能であり、例えば、50μm〜500μmの厚さであってもよい。
前記実施形態のコーティング層は、ポリアミドイミド樹脂100重量部に対して、エアロゲルを好ましくは5〜50重量部、より好ましくは10〜45重量部を含むことができる。
前記ポリアミドイミド樹脂に対して、エアロゲルの含有量が少なすぎると、コーティング層の熱伝導度及び密度を低下させにくいことがあり、十分な断熱性を確保しにくいことがあり、またコーティング層の耐熱性が減少することがある。
また、前記ポリアミドイミに対して、エアロゲルの含有量が多すぎると、コーティング層の機械的物性を十分に確保しにくいことがあり、コーティング層の亀裂が生じる現象が発生することがあり、また前記コーティング層の塗膜の形態が堅固に維持されにくいことがある。
前記ポリアミドイミド樹脂は、重量平均分子量は、好ましくは3,000〜300,000、より好ましくは4,000〜100,000を有することができる。
前記エアロゲルは、ケイ素酸化物、炭素、ポリイミド、及び金属カーバイドからなる群より選択された1種以上の化合物を含むことができる。
前記エアロゲルは、100cm/g〜1,000cm/gの比表面積を有することができる。
前記ポリアミドイミド樹脂及びエアロゲルに関する具体的な内容は、前記一実施形態のコーティング組成物に関して上述した内容を含む。
一方、前記実施形態のコーティング層は、前記一実施形態のコーティング組成物を乾燥して得られる。前記一実施形態のコーティング組成物の乾燥に使用可能な装置や方法は、特に限定されるものではなく、常温以上の温度で自然乾燥する方法、又は50℃以上の温度に加熱して乾燥する方法などを使用することができる。
例えば、前記一実施形態のコーティング組成物をコーティング対象物、例えば、電動式CVVT用減速機構の部品の外部面にコーティングし、50℃〜200℃の温度で半乾燥を1回以上行い、前記半乾燥されたコーティング組成物は、200℃以上の温度で完全に乾燥してコーティング層を形成することができる。ただし、前記実施形態のコーティング層の具体的な製造方法がこれに限定されるものではない。
本発明を下記の実施例でより詳細に説明する。ただし、下記の実施例は本発明を例示するものに過ぎず、本発明の内容が下記の実施例によって限定されるものではない。
[実施例1〜3]
(1)コーティング組成物の製造
エチルアルコールに分散した多孔性シリカエアロゲル(比表面積約500cm/g)と、キシレンに分散したポリアミドイミド樹脂(Solvay社製品、重量平均分子量約11,000)を、20gの反応器に注入し、ジルコニアビーズを添加(440g)し、常温常圧の条件下、150〜300rpmの速度でボールミルを用いて攪拌して、コーティング組成物(コーティング溶液)を製造した。
(2)コーティング層の形成
前記(1)で得られたコーティング組成物を、スプレーコーティング方式で電動式CVVT用減速機構の部品の外面に塗布した。そして、前記部品上にコーティング組成物を塗布し、約150℃で約10分間一次半乾燥した後に、コーティング組成物を再塗布し、約150℃で約10分間二次半乾燥した。前記二次半乾燥後に、コーティング組成物を再塗布し、約250℃で約60分間完全乾燥して、前記部品上にコーティング層を形成した。
[比較例1]
キシレンに分散したポリアミドイミド樹脂(Solvay社製品、重量平均分子量約11,000)溶液(PAI溶液)を、スプレーコーティング方式で電動式CVVT用減速機構の部品の外部面に塗布した。
そして、前記部品上にPAI溶液を塗布し、約150℃で約10分間一次半乾燥した後に、前記PAI溶液を再塗布し、約150℃で約10分間二次半乾燥した。二次半乾燥後に、PAI溶液を再塗布し、約250℃で約60分間完全乾燥して、前記部品上にコーティング層を形成した。
[比較例2]
(1)コーティング組成物の製造
多孔性シリカエアロゲル(比表面積約500cm/g)と、キシレンに分散したポリアミドイミド樹脂(Solvay社製品、重量平均分子量約11,000)を、20gの反応器に注入し、ジルコニアビーズを添加(440g)し、常温及び常圧力の条件下、150〜300rpmの速度でボールミルを用いて撹拌して、コーティング組成物(コーティング溶液)を製造した。
(2)コーティング層の形成
実施例1と同様の方法により、約200μmの厚さのコーティング層を形成した。
図7は、本発明の実施例で得られたコーティング層の表面を示す写真である。
図7に示すように、前記実施例1で製造されたコーティング層では、エアロゲルの内部にポリアミドイミド樹脂が浸透せず、エアロゲルは内部の気孔をほぼ92%以上維持している点を確認することができる。
図8は、本発明の実施例対比の、比較例で得られたコーティング層の表面を示す写真である。
これに対し図8に示すように、比較例2で製造されたコーティング層では、エアロゲルの内部にポリアミドイミド樹脂が浸入して気孔をほとんど観察することができなかった。
これまで説明したような、本発明の実施形態にかかる電動式CVVT用減速機構の騒音低減ユニットは、ポリアミドイミド樹脂、及びポリアミドイミド樹脂に分散したエアロゲルを含み、機械的物性と耐久性を確保することができるコーティング層10を、電動式CVVT用減速機構100のローラ7の外周部、ポケット8の内側面、及び内歯5のローラ接触面などに形成している。
したがって、本発明の実施形態では、ローラ7とケージ6との間及びローラ7と内歯5との間の隙間に関係なく、カムシャフトのトルク変動によってローラ7がケージ6に衝突したり内歯5に衝突したりする時、前記コーティング層10を介して衝撃を吸収及び緩和して衝撃異音を低減させることができる。
以上、本発明の実施例について説明したが、本発明の技術的な思想は、本明細書で提示される実施例に制限されず、本発明の技術的な思想を理解する当業者は同一の技術的な思想の範囲内で、構成要素の付加、変更、削除、追加などにより他の実施例を容易に提案することができるが、これも本発明の権利範囲内に属する。
1 ハウジング
2 ボールベアリング
3 外輪
4 内歯車
5 内歯
6 ケージ
7 ローラ
8 ポケット
10 コーティング層
100 減速機構

Claims (10)

  1. スプロケットと一体化したハウジングの内周面に、ボールベアリングの外輪に対向する内歯車を設け、前記内歯車の内歯(inner tooth)と前記ボールベアリングの外輪との間にケージ(cage)を介して複数のローラを配置した電動式CVVT用減速機構において、
    前記ローラの外周部に衝撃を緩和するコーティング層が形成され、
    前記コーティング層は、ポリアミドイミド樹脂、及び前記ポリアミドイミド樹脂に分散されたエアロゲルを含むことを特徴とする電動式CVVT用減速機構の騒音低減ユニット。
  2. 前記ケージには、前記ローラを支持するポケットが形成され、
    前記ポケットの内側面には、衝撃を緩和するコーティング層が形成されたことを特徴とする請求項1に記載の電動式CVVT用減速機構の騒音低減ユニット。
  3. 前記内歯のローラとの接触面には、衝撃を緩和するコーティング層が形成されたことを特徴とする請求項1に記載の電動式CVVT用減速機構の騒音低減ユニット。
  4. 前記ケージには、前記ローラを支持するポケットが形成され、
    前記ポケットの内側面及び前記内歯のローラとの接触面には、衝撃を緩和するコーティング層が形成されたことを特徴とする請求項1に記載の電動式CVVT用減速機構の騒音低減ユニット。
  5. スプロケットと一体化されたハウジングの内周面に、ボールベアリングの外輪に対向する内歯車を設け、前記内歯車の内歯と前記ボールベアリングの外輪との間にケージを介して複数のローラを配置する電動式CVVT用減速機構において、
    前記ケージには、前記ローラを支持するポケットが形成され、前記ポケットの内側面及び前記内歯のローラとの接触面には、衝撃を緩和するコーティング層が形成され、
    前記コーティング層は、ポリアミドイミド樹脂、及び前記ポリアミドイミド樹脂に分散されたエアロゲルを含むことを特徴とする電動式CVVT用減速機構の騒音低減ユニット。
  6. 前記エアロゲルの内部には、前記ポリアミドイミド樹脂が2重量%以下で存在することを特徴とする請求項1又は5に記載の電動式CVVT用減速機構の騒音低減ユニット。
  7. 前記エアロゲルは、表面から最大直径の5%以上の深さには、前記ポリアミドイミド樹脂が存在しないことを特徴とする請求項1又は5に記載の電動式CVVT用減速機構の騒音低減ユニット。
  8. 前記エアロゲルそれぞれは、前記ポリアミドイミド樹脂に分散した状態で92%〜99%の気孔率を有することを特徴とする請求項1又は5に記載の電動式CVVT用減速機構の騒音低減ユニット。
  9. 前記コーティング層は、50μm乃至500μmの厚さを有することを特徴とする請求項1又は5に記載の電動式CVVT用減速機構の騒音低減ユニット。
  10. 前記コーティング層は、前記ポリアミドイミド樹脂を100重量部として対比した場合に、前記エアロゲル5〜50重量部を含むことを特徴とする請求項1又は5に記載の電動式CVVT用減速機構の騒音低減ユニット。
JP2014236184A 2014-04-29 2014-11-21 電動式cvvt用減速機構の騒音低減ユニット Expired - Fee Related JP6506537B2 (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
KR1020140051620A KR101558380B1 (ko) 2014-04-29 2014-04-29 전동식 cvvt용 감속기구의 소음 저감유닛
KR10-2014-0051620 2014-04-29

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2015209974A JP2015209974A (ja) 2015-11-24
JP6506537B2 true JP6506537B2 (ja) 2019-04-24

Family

ID=54261625

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014236184A Expired - Fee Related JP6506537B2 (ja) 2014-04-29 2014-11-21 電動式cvvt用減速機構の騒音低減ユニット

Country Status (5)

Country Link
US (1) US9599159B2 (ja)
JP (1) JP6506537B2 (ja)
KR (1) KR101558380B1 (ja)
CN (1) CN105041399B (ja)
DE (1) DE102014117666B4 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019052721A (ja) * 2017-09-15 2019-04-04 Ntn株式会社 減速装置
CN109094295B (zh) * 2018-09-29 2020-03-24 北京力升高科科技有限公司 一种耐高温车轮
JP2022139454A (ja) * 2021-03-12 2022-09-26 トヨタ自動車株式会社 クランクスプロケット及びクランクスプロケットの取付構造

Family Cites Families (23)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US2980987A (en) * 1958-04-16 1961-04-25 Edward R Lamson Method of lubricating anti-friction bearings
US3001837A (en) * 1958-04-16 1961-09-26 Edward R Lamson Anti-friction bearings lubricated with bonded lubricant films
JPS5211369B2 (ja) * 1973-01-20 1977-03-30
US5067826A (en) * 1987-03-31 1991-11-26 Lemelson Jerome H Ball and roller bearings and bearing components
JPH02261943A (ja) * 1989-03-30 1990-10-24 Teijin Seiki Co Ltd 遊星歯車減速機
JPH0727138A (ja) 1991-11-25 1995-01-27 Jerome H Lemelson 玉およびころ軸受とその要素
JP4282887B2 (ja) * 2000-09-22 2009-06-24 Ntn株式会社 転がり軸受用保持器
JP4392597B2 (ja) 2004-01-30 2010-01-06 東洋紡績株式会社 ポリイミド系樹脂水分散体及びその製造方法
EP1813663B1 (en) * 2004-10-27 2010-08-04 Kabushiki Kaisha Toyota Jidoshokki Sliding member and process for producing sliding member
AT502630B1 (de) * 2005-10-21 2008-01-15 Miba Sinter Austria Gmbh Bauelement, insbesondere formteil, mit einer beschichtung
JP2008174593A (ja) * 2007-01-16 2008-07-31 Ntn Corp 摺動材組成物
JP4504409B2 (ja) * 2007-10-10 2010-07-14 大同メタル工業株式会社 すべり軸受
WO2010004880A1 (ja) * 2008-07-09 2010-01-14 Ntn株式会社 減速装置およびこれを適用した可変バルブタイミング装置
JP5376288B2 (ja) 2008-08-25 2013-12-25 Ntn株式会社 可変バルブタイミング装置
JP5483156B2 (ja) 2008-09-10 2014-05-07 Ntn株式会社 可変バルブタイミング装置
JP5288312B2 (ja) 2008-12-09 2013-09-11 Ntn株式会社 可変バルブタイミング装置
DE112009001968T5 (de) * 2008-08-12 2011-07-14 Ntn Corporation, Osaka Variable Ventilsteuerungseinrichtung
JP5288311B2 (ja) * 2009-04-03 2013-09-11 Ntn株式会社 可変バルブタイミング装置
JP4932884B2 (ja) * 2009-05-01 2012-05-16 アクロス株式会社 摺動部材用被膜組成物
DE102010019953A1 (de) * 2010-05-08 2011-11-10 Schaeffler Technologies Gmbh & Co. Kg Wälzkörper
US8952119B2 (en) * 2010-11-18 2015-02-10 Aspen Aerogels, Inc. Organically modified hybrid aerogels
JP5939928B2 (ja) 2012-08-06 2016-06-22 大同メタル工業株式会社 すべり軸受
KR20140051620A (ko) 2012-10-23 2014-05-02 주식회사 케이디파워 태양광 및 탄소 발열체 판넬을 이용한 건조장치

Also Published As

Publication number Publication date
US20150308499A1 (en) 2015-10-29
KR101558380B1 (ko) 2015-10-07
CN105041399A (zh) 2015-11-11
DE102014117666A1 (de) 2015-10-29
JP2015209974A (ja) 2015-11-24
DE102014117666B4 (de) 2021-03-18
US9599159B2 (en) 2017-03-21
CN105041399B (zh) 2018-11-13

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6506537B2 (ja) 電動式cvvt用減速機構の騒音低減ユニット
CN105802484A (zh) 发动机辐射噪音减少结构
KR101558381B1 (ko) 엔진용 실린더 헤드
JP6629034B2 (ja) 断熱コーティング組成物および断熱コーティング層
KR20150080239A (ko) 단열 코팅 조성물 및 단열 코팅층
KR101534715B1 (ko) 단열 코팅 조성물 및 단열 코팅층
KR101619391B1 (ko) 엔진용 실린더 헤드
CN106121848B (zh) 用于车辆的发动机的气缸体
Xie et al. Effect of shell phase composition on the dielectric property and energy density of core‐shell structured BaTiO3 particles modified poly (vinylidene fluoride) nanocomposites
Yang et al. Effect of the Dispersibility of Nano‐CuO Catalyst on Heat Releasing of AP/HTPB Propellant
CN113147105A (zh) 一种多孔聚酰亚胺储油保油结构及其制备方法和应用
Zhu et al. Thermal decomposition enhancement of HMX by bonding with TiO2 Nanoparticles
KR101566743B1 (ko) 엔진용 배기 밸브
Camino et al. Thermal behavior of elastomer–resin mixtures used as friction materials
Zheng et al. Study on the curing reaction, dielectric and thermal performances of epoxy impregnating resin with reactive silicon compounds as new diluents
KR20150124723A (ko) 엔진용 흡기 밸브
CN105985728B (zh) 多孔聚合物树脂层及其制造方法
KR101550635B1 (ko) 엔진용 피스톤
KR102496794B1 (ko) 다층 단열 코팅층 및 그 제조방법
US20180208779A1 (en) Thermally Insulating Coatings for Polymer Substrates
Xu et al. Preparation and application of polybenzoxazine adsorption resin
Draman et al. Thermally Conductive Adhesive from Chemically Modified Cellulose and Nanoparticle of Surfactant‐Doped Polypyrrole
JP2961177B2 (ja) 乾式摩擦材
Narisawa et al. SiC microsphere derived from phenolic resin—Ethyl silicate heterogeneous precursors with carbothermic reduction
KR20140127013A (ko) 티탄산바륨 유전체 분말의 제조 방법 및 이를 이용하여 제조된 티탄산바륨 유전체 분말

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20170925

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20180720

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20180731

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20181011

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20190326

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20190329

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6506537

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees