JPH0727138A - 玉およびころ軸受とその要素 - Google Patents

玉およびころ軸受とその要素

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JPH0727138A
JPH0727138A JP3335722A JP33572291A JPH0727138A JP H0727138 A JPH0727138 A JP H0727138A JP 3335722 A JP3335722 A JP 3335722A JP 33572291 A JP33572291 A JP 33572291A JP H0727138 A JPH0727138 A JP H0727138A
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artificial diamond
roller
diamond material
bearing
ball
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JP3335722A
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Jerome H Lemelson
ジェローム・エイチ・レメルソン
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 転がり軸受の耐久性を向上させるため、その
転動体および内外軌道輪、保持器表面の改質された構造
を提供する。 【構成】 第一の形式では、軸受内輪軌道面に人造ダイ
ヤモンド被膜を形成させ、第二の形式では内外全軌道表
面を人造ダイヤモンド被膜し、第三の形式では上記に加
え、転動体、保持器も含めて人造ダイヤモンド被膜が形
成される。さらに、すべての形式において、人造ダイヤ
モンド被膜の上には、該人造ダイヤモンド材を保護する
目的でクロム、クロム合金または類似の材料の薄層(厚
さ25.4μm未満)を重ね被膜されることからなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】本発明は、回転する軸、または軸などのま
わりに回転する組立体、を支持するのに使用する軸受の
構造の改良に関する。本発明は主として、いわゆる玉軸
受およびころ軸受の構造の改良を指向するけれども、
玉、またはころのような複数の要素を含まない従来の円
筒形軸受構造をも指向する。
【0002】玉およびころ軸受、ブシュなどのような従
来の軸受は、使用中に軸受要素および軸の表面が係合す
る時に摩耗のような損耗を生ずるばかりでなく、例え
ば、そのような軸受および軸受要素の製作中に生ずる割
れおよびピットのような表面欠陥の発達または成長に基
ずく破壊を生ずる。軸受および軸受要素の形成に使用さ
れる従来の切削、焼結、プレス加工、型鍛造、型成形そ
の他の成形作業は、表面割れなどの微細欠陥を含む表面
形成をもたらし、磨耗および、そのような欠陥を含む表
面にかかる衝撃力、の結果、これらの欠陥は使用中に発
達する。本発明は、炭素原子を含む、メタンガスのよう
な流体の存在の下で、軸受および軸受要素の表面に向け
て強い放射線を使用し、炭素原子は、強い放射線によっ
て、放射線が向けられる表面に人造ダイヤモンド物質の
薄膜として沈着する。本発明の一形式において、炭素薄
膜は、微小な表面欠陥または割れを埋め、それが被膜さ
れる表面上に100万分の数インチから1000分の1
インチ以上の厚さの層を形成する。人工ダイヤモンド材
の層は、損耗または磨耗に対する保護、化学的腐食に対
する保護、および摩擦熱効果を含む数多くの機能を果た
す。本発明の特定の形式において、軸受の製作中に形成
される割れのサイズを減ずるか、または除去するよう
に、ダイヤモンド薄膜が被膜されている表面の薄い外側
基材を加熱し、還元または溶解するほど十分な強さを放
射線が有する。
【0003】本発明の望ましい変形において、人造ダイ
ヤモンド薄膜の薄い層が軸受または軸受要素の表面上に
形成された後、硬質クロム、クロム合金または他の硬質
表面被膜材のような、耐磨耗乾式潤滑材の薄い層が重ね
被膜される。そのような外側層は、それが重ね被膜され
るダイヤモンド被膜の外側表面を、潤滑材に含まれる研
磨材成分の研磨効果および隣接する軸または軸受表面と
の接触中の表面磨耗作用から、保護するのに役立つ。
【0004】よって、回転機械組立体に使用される軸受
の、斬新な、改良された構造を与えることが本発明の主
要な目的である。
【0005】いま一つの目的は、玉軸受の構造の改良を
与えることである。
【0006】いま一つの目的は、ころ軸受の構造の改良
を与えることである。
【0007】いま一つの目的は、玉軸受に使用する玉の
構造の改良を与えることである。
【0008】いま一つの目的は、ころ軸受組立体に使用
するころの構造の改良を与えることである。
【0009】いま一つの目的は、玉またはころ軸受に使
用するレースの構造の改良を与えることである。
【0010】いま一つの目的は、玉またはころ軸受に使
用する保持器(ケージ)の構造の改良を与えることであ
る。
【0011】いま一つの目的は、相互に接触する多重要
素を含み、その要素の接触する表面に薄い硬質人造ダイ
ヤモンド膜が被膜されている、改良された玉およびころ
軸受組立体を与えることである。
【0012】いま一つの目的は、相互に接触する多重要
素を含み、その要素の接触する表面に薄い硬質人造ダイ
ヤモンド膜が被膜されており、それにクロム、クロム合
金などのような潤滑保護被膜が重ね被膜されている、玉
およびころ軸受組立体を与えることである。
【0013】以下に、より詳しく示されるように、上記
その他の目的を考慮して、本発明は、下記の明細書に説
明され、図面に図解される斬新な構造、製品構成および
方法から成るが、本発明の本質および精神から逸脱する
ことなく、特許請求の範囲に入る変更および変形を行う
ことができるのは当然である。
【0014】図1は、鋼のような金属から形成されるこ
とが望ましく、円筒形の鋼の外側レース11および鋼の
外側レース14の間に、円形配列に、支持される硬質の
荷重支持玉の組立体から形成される玉軸受10の細部が
示される。保持器15もまた鋼から作られ、2つのレー
スの間に支持されて、図示のように、相互に隔置関係
に、2つの円形配列に、玉を保持する。直径が等しい玉
も他の適当な金属または硬質セラミックから形成され、
外側レース11に固定される機械要素が内側レース14
に固定される軸の回りの回転を生ずる時、またはその逆
の場合に、回転運動を生ずる。
【0015】玉13の全体外側表面および、レース1
1、14と保持器15の全体外側表面または玉に接触す
るそれらの表面のいずれか、への被膜は、水素ガスと混
合したメタンガスのような混合ガスおよびその中の製品
が、被膜される表面にビーム照射される適当なマイクロ
波放射線のような強い放射線を受ける時に、該ガスのよ
うな炭素原子含有物質からの炭素原子の沈着によって、
そのような要素そのものに形成される硬質人工ダイヤモ
ンド材である。記号17A、17B、17C、17Dは
それぞれ、玉13、外側レース11またはそれに形成さ
れる図示の玉係合みぞ12の内面、保持器15または玉
に係合する半円筒形内面16、および内側レース14ま
たはその外側円筒形表面のみ、の上の該人工ダイヤモン
ド被膜を表す。そのような人工ダイヤモンド被膜の深さ
または厚さは、軸受のサイズ、使用中に予想される荷
重、運用温度およびそれに加わるであろう衝撃力によ
り、100万分の数インチから1000分の1インチま
たはそれ以上と変化する。大型玉軸受は、.001〜.
010in(25.4〜254μm)またはそれ以上の
範囲の人工ダイヤモンド被膜を必要とするかもしれな
い。そのような人造ダイヤモンド層への重ね被膜は、人
造ダイヤモンド被膜を転がり摩擦による浸蝕から保護す
るのに役立つ、硬質炭素被膜と同じかそれよりも厚い、
クロムのような硬質固体潤滑材の層である。人造ダイヤ
モンド被膜とクロムの重ね被膜の組合せは、それらが被
膜された要素の耐磨耗性と寿命を著しく高め、殊に、加
工された要素の外側層に通常形成される微細孔または割
れが拡大して、究極的に要素の破壊をもたらしたり、作
動を非効率的にすることを防止するのに役立つ。人造ダ
イヤモンド層とクロム重ね被膜層の厚さに従って、その
ような被膜の片方または両方が、被膜された要素の強度
を高め、軸受の作動中にかかる荷重と衝撃力の著しい量
を吸収するのに役立つことができる。人工ダイヤモンド
被膜の一次機能は、加えられる衝撃および荷重力を分散
し、小さな割れ及び吸蔵のような表面欠陥の形成および
/または成長を防止することによって、母材表面層の破
壊の発生を防止することにあるけれども、玉、内側及び
外側レース、ならびに、該当する場合、保持器の変形に
抵抗するようにも働く。保持器の玉保持部分の側壁の半
円筒形表面の磨耗も、殊に人造ダイヤモンド被膜にクロ
ムの重ね被膜がなされている場合、大いに減殺される。
【0016】図2に、外側レース21と、中に複数の半
円筒形くぼみを形成された内側レース24とを有し、外
側レースは、くぼみ25の中に滑動または転動自在に支
持される複数の円筒形軸受ころ23を収容する形態のみ
ぞを含んでいる、組立体から形成されるころ軸受20が
示される。円筒形軸受スリーブ26が内側レース24の
内側孔口24Aの中に固定される。強力なマイクロ波放
射線などのビームを受けるメタンのような炭素原子含有
ガスから抜き取った炭素原子の沈着および凝固によっ
て、ころ自体に形成されて各ころを完全に取り巻く層2
7Aを形成する人造ダイヤモンド材27がころ23に被
膜される。そのような薄い人造ダイヤモンド材の被膜は
また、内側レース24のくぼみ25の半円筒形表面およ
び外側レース21に形成されるみぞ22の壁面にも施さ
れる。記号27Aは、ころ23の外側表面に被膜される
人造ダイヤモンド材を言い、27Bは、外側レースのみ
ぞ22の表面に被膜される人造ダイヤモンド材を言い、
27Cは、内側レース24の外側表面のくぼみ25の半
円筒形表面に被膜される人造ダイヤモンド材を言う。そ
のような人造ダイヤモンド材はまた、内外レースの側壁
ならびに外壁および内壁のみならず、外側レース21の
表面全体および内側レース24の円筒形外面24Bを完
全にめぐって延在して被膜する。記号27Dは、スリー
ブ26の内面26Aを被膜するそのような人造ダイヤモ
ンド材を言うが、そのような内面と、組立体を支持する
軸との間に摩擦ばめが要求されるならば、そのような人
造ダイヤモンド材はスリーブ26から排除することがで
きる。
【0017】クロムの薄い層28が人造ダイヤモンド表
面の全部または選択された部分にわたって延在して、転
動または滑動による磨耗、かき傷、化学腐食および浸蝕
から該表面を保護する。図1および図2に図解される軸
受構造において、その全体外側表面ではなく、様々な軸
受要素の選択された部分に人造ダイヤモンドおよびクロ
ムの層を被膜することができる。例えば、玉12および
ころ25だけとか、玉が転動する内側レースの外側表面
14Aおよび/または外側レースに形成されるみぞの内
面11A、11B、に被膜および重ね被膜を施すことが
できる。ころ23の外面、内側レースの半円筒形くぼみ
25の壁、内側レースの外面24B、あるいは、転動ま
たは滑動摩擦、化学腐食、表面浸蝕または、形状加工中
に形成される穴や微細割れの成長による欠陥を生じ易い
他の全ての表面に、同様の合成被膜を施すことができ
る。
【0018】内側レース14またはスリーブ26もまた
軸受そのものとして働くことができ、それらは、適当な
金属または強力セラミック材から作られ、機械組立体の
動力被駆動部材または駆動部材のような、組立体の部分
を形成する円柱軸を保持し、支持するか、または該軸に
支持されるために、内側表面が前期人造ダイヤモンド材
で被膜される。前記のように、そのような人造ダイヤモ
ンド被膜は軸受の円筒形内面だけ、または軸受全体を覆
うことができ、前記軸に整合する前記人造ダイヤモンド
被膜の部分は、そのような軸を被膜するダイヤモンド材
の表面を潤滑し、保護するためにクロムのような前記金
属の一つで被膜することができる。軸はモータまたはモ
ータ駆動組立体の軸であることができるが、そのような
軸受は、軸が回転する時に軸を支持し、あるいは別の機
械要素、まくらブロック、またはそのような軸の上で回
転するための組立体を支持するか、またはそれらに支持
されることができる。
【0019】図3に、人造ダイヤモンド被膜、保護重ね
被膜および被膜された基材の構造の細部が示される。
【0020】前記形態のどれかであることができる基材
52は、鋳造、型成形、押出し、切削、鍛造、またはそ
れらの工程の一つ以上によって製作される、適当な金
属、金属合金、サーメット、またはセラミック材、ある
いはそれらの組合せから作られる。望ましくは適当な水
素ガスと混合した、メタンその他の炭水化物、蒸気状の
炭水化物又は炭素原子含有物質、気体および蒸気の炭素
原子含有物質の組合せ、のようなガスの分子から抜き取
った炭素原子として、人造ダイヤモンド被膜51が沈着
することができ、.000001〜.010in(.0
25〜254.0μm)の範囲、そして大抵の用途で
は、100万分の数インチから1000分の数インチの
範囲、で変わる所要厚さに、適度に有効な沈着、そして
人造ダイヤモンド層の形成を与える。図示のように、ク
ロムの重ね被膜50は人造ダイヤモンド被膜51を完全
に覆い、無電解または電気めっき、蒸着、爆発またはプ
ラズマめっきによって施されることができる。そのよう
な重ね被膜の厚さは、.0001in(2.54μm)
から1000分の数インチ以上までの範囲、そして望ま
しくは1000分の数インチ以下の範囲であることがで
きる。
【0021】製品全体または、磨耗、自然作用、温度ま
たは化学的腐食効果、そして製作中に形成される表面割
れのような表面欠陥の拡大による破壊を生じ易いそのよ
うな製品の選択部分、に施される硬質ダイヤモンドまた
はダイヤモンド状物質の被膜は、炭素原子を含むガス、
蒸気または液体分子のような流体にマイクロ波放射線な
どのような強力な放射線を通した結果、そのような流体
から沈着した炭素原子から形成されることができ、それ
は、本出願人の米国特願第32,307号現米国特許第
4,859,493号に開示され、説明される装置によ
ってなされ、その厚さは、製品または組立体が受ける腐
食性および浸蝕性雰囲気を含むそれらの予想用途に従っ
て、100万分の数インチから1000分の1インチま
たはそれ以上まで変化する。製品または要素の引張りお
よび圧縮強さを大幅に高めるために、.0001〜.0
01in(2.5〜25.4μm)またはそれ以上の程
度の、より厚い膜を設けることもできる。使用中に運動
および摩損または磨耗を製品または要素が受けて、その
磨耗または摩損がダイヤモンド膜、つまり被膜に有害な
作用を及ぼす場合には、クロム、クロム合金などのよう
な固体潤滑保護材の薄膜を、基材、または基材の外面の
選択部分そのものに形成されたあとのダイヤモンド被膜
の上に、施すことができる。そのようなクロムもまた、
製品表面近くに配設されるガス、蒸気または液体の中に
存在するクロム原子として、炭素原子の沈着中に、また
は炭素原子の沈着に続いて、沈着されることができ、炭
素およびクロム原子の単一複合層、あるいは、クロム原
子またはその被膜の一つ以上の層の間に介在する炭素原
子の一つ以上の層、のいずれかを与える。
【0022】該構造、および該構造製作法に対するいく
つかの変形が、本出願人の特願第32、307号現米国
特許第4,859、493号、および1987年3月3
1日付け出願中の特願第032,352号に見られ、そ
れらは、本開示の部分として、直接に引用される。それ
以外の変形は下記に注記される。
【0023】1.説明され、図解される製品の表面の選
択部分を、レーザーおよび/または電子放射線の一つ以
上の放射線ビームで走査すれば、機能的および/または
経済的目的のために他の区域を除いて、製品の外面の選
択区域にそのような被膜を与えることができる。そのよ
うな電子ビームまたはレーザービームは、マイクロ波放
射線と組合せて使用されて、被膜される製品または組立
体の全てまたは部分を取り巻く、メタンのような、炭素
原子含有ガスに通され、人造ダイヤモンド被膜を形成す
る炭素原子沈着を生じ、あるいは沈着の早さを高めるた
め、および/または沈着物質を基材に結合させるように
基材を加熱するために使用される。
【0024】2.放射線ビーム発生装置の作動、変化さ
せる場合のその強さと周波数、その方向と焦点、反応室
への、炭素原子含有ガスおよび水素ガスの流れと補充、
使用される場合の、被膜されている表面への、反応室内
の一つ以上の流れとしてのそれらガスの流れ、被膜され
ている製品または材料の、反応室内への、および室外へ
の移動および/または事前配置、ならびに被膜内の炭素
原子と組合せるべき補助物質の、反応室および被膜され
ている製品への流れ、のような機能は全て、沈着された
被膜厚さ、沈着早さ、温度、ビーム位置、製品位置など
のような変数の1個以上のセンサーによって発生される
フィードバック信号を得て、または得ないで、コンピュ
ータにより、自動制御される。
【0025】3.前記人造ダイヤモンド被膜は、クロ
ム、クロム含む合金、バナジウム、タングステン、チタ
ン、モリブデンのような金属原子を含む合金、および/
またはそれらの金属だけ、の保護被膜で重ね被膜される
ことができ、それらは、被膜された製品の作動および使
用中の磨耗及び摩損に耐えるように、人造ダイヤモンド
被膜の表面を保護及び/又は潤滑するのに役立つ。ある
種の用途では、人造ダイヤモンド被膜は、製品を電気的
に絶縁するのに役立つ。他の用途では、被膜された表面
を熱および/または化学腐食から保護する。他の用途で
は、表面被膜は、磨耗および摩損に対する抵抗を大きく
する。使用中の衝撃力および荷重による表面損耗もま
た、人造ダイヤモンド被膜だけの単数または複数層とし
て施され、あるいは、人造ダイヤモンド被膜の表面を潤
滑し保護するための前記金属および/または金属合金の
一つ以上の層と組合せられ、または重ね被膜される、そ
のような硬質人造ダイヤモンド被膜によって、軽減また
は防止される。
【0026】4.同種または異種金属、金属合金および
/またはセラミック材のそれぞれの層の間に前記のよう
に形成された人造ダイヤモンド材の複数層から成る被膜
は、前記製品の物理的、化学的抵抗性および電気的特性
を高めるために使用されることもできる。そのような多
重被膜は、製品の強度とこわさを大幅に高めるためにも
使用される。
【0027】5.前記製作品の或るものは、金属、種々
のセラミック材、またはそのいずれかまたは両方の材料
の混合物を、例えば、本出願人の米国特許第4,85
9,493号に示されるようにして製造されて複合材を
強化するために使用される人造ダイヤモンドの微粒子、
と共に圧縮することにより、製作されることができる。
該特許に示される人造ダイヤモンドまたはその複合材の
短繊維もまた、そのような粒子材と混合して、優れた強
度と耐蝕性を有する、本明細書に述べる型式の製品を形
成させることができる。同時の、および/または事後の
加熱中に、樹脂を添加し、または添加することなく、ダ
イの間でそのような混合物を圧縮して、金属粒子を、画
成された形状に焼結または凝固させたあと、人造ダイヤ
モンド材を被膜することもできる。
【0028】6.前記製品はまた、微粒子材を樹脂性バ
インダ粒子と共に圧縮し、つぎに樹脂を焼きつくす温度
で焼結して、所要形状の多孔質の基材を残すことによ
り、形成することができる。炭水化物ガスおよび水素の
混合物を含む、圧力がかけられた室の中にそのような多
孔性基材を置くことにより、殊に室と室内の基材が最初
に適当な真空にさらされていた場合、混合ガスの分子は
そのような基材の小孔または隙間に流れ込む。そのあ
と、適当なマイクロ波エネルギーを発生させて、ガスと
基材に通すことにより、炭素原子がそれを含むガス分子
から抜き取られ、内部隙間の壁面上に人造ダイヤモンド
またはダイヤモンド状材料を形成し、よって、内部は人
造ダイヤモンド材で補強され、外部は、浸蝕、表面損
耗、磨耗および化学腐食に対して高い耐性を有する硬質
外殻を与えるそのような材料で被膜される、選択外形を
有する新しい強力構造を与える。
【0029】7.本明細書で、人造ダイヤモンド材と
は、ダイヤモンドの化学的および物理的特性(例、強
度)を示す炭素の強力な被膜、フィラメントまたは粒子
を言う。上記の製品および用途の或るものでは、マイク
ロ波によってメタンのような炭水化物ガスから抜き取ら
れた炭素原子は、ダイヤモンドの硬さを示さないが、多
くの用途には十分硬質の強力被膜を形成することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による玉軸受の細部の図である。
【図2】本発明によるころ軸受の細部の図である。
【図3】本発明による構造の細部の図である。
【符号の説明】
10 玉軸受 11 外側レース 13 玉 14 内側レース 20 ころ軸受 21 外側レース 23 ころ 24 内側レース 50 重ね被膜 51 人造ダイヤモンド被膜 52 基材

Claims (20)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 玉軸受などのための玉であって: a.金属のような硬質材料から形成される球形基材、 b.該球形基材の外側球面に人造ダイヤモンド材が被膜
    されていること;を含む玉。
  2. 【請求項2】 該人造ダイヤモンド材を被膜する固体乾
    式潤滑材を含む、請求項1の玉。
  3. 【請求項3】 該固体乾式潤滑材がクロムの薄層を含
    む、請求項2の玉。
  4. 【請求項4】 該人造ダイヤモンド材は、.0001
    〜.001in(2.5〜25.4μm)の範囲の厚さ
    に施される、請求項1の玉。
  5. 【請求項5】 該クロムの厚さは.001in(25.
    4μm)未満である、請求項3の玉。
  6. 【請求項6】 該クロムは、該人造ダイヤモンド材の外
    面に、.001〜.010in(25.4〜254μ
    m)の範囲の厚さに施される、請求項3の玉。
  7. 【請求項7】 ころ軸受などのためのころであって: a.金属のような硬質材料から形成され、縦方向外側回
    転表面を有する、成形されたころ基材、 b.該ころの該回転表面は、該ころの作動中に該表面を
    磨耗から保護するのに十分な厚さに、それ自体に沈着さ
    れた硬質人造ダイヤモンド材で全体に被膜されているこ
    と;を含むころ。
  8. 【請求項8】 該ころの該縦方向外側回転表面は、実質
    的に円筒形である、請求項7のころ。
  9. 【請求項9】 該人造ダイヤモンド材の外面を被膜して
    摩損から保護する固体潤滑材を有する、請求項7のこ
    ろ。
  10. 【請求項10】 該固体潤滑材は、金属、金属合金、ま
    たは、クロム、バナジウム、チタン、モリブデンおよび
    アルミニウムを含む集団から選ばれた金属の窒化物、炭
    化物、および酸化物、の薄い被膜である、請求項9のこ
    ろ。
  11. 【請求項11】 機械組立体の中の軸を保持し支持する
    ための軸受組立体であって: a.円筒形の内側支承面を有する円筒形部材を含む軸
    受、 b.該円筒形部材に整合し、該部材の中に支持される円
    筒形外壁部分を有する軸、 c.該円筒形部材の該内側支承面は、人造ダイヤモンド
    材の薄い層で被膜されていること、 d.固体潤滑材が該人造ダイヤモンドの層の外面を被膜
    すること;を含む軸受組立体。
  12. 【請求項12】 該軸の該円筒形外壁部分が人造ダイヤ
    モンド材で被膜され、固体潤滑材が、該軸を被膜する該
    人造ダイヤモンド材の外面を被膜している、請求項11
    の軸受組立体。
  13. 【請求項13】 玉またはころ、のようなころがり部材
    を保持するための軸受組立体に使用するレースであっ
    て、金属で形成されて少なくとも1個の円形通路を有
    し、該通路の円形制限区域内で複数のころがり部材が転
    動し、相互に対して角度をなして、人造ダイヤモンド材
    を被膜される複数の壁、を有しているレース。
  14. 【請求項14】 該人造ダイヤモンド材の外面を被膜す
    るクロム被膜の層を有する、請求項13のレース。
  15. 【請求項15】 相対回転するように組み立てられてい
    る外側および内側レースと、該内側および外側レースの
    それぞれの円形表面に対して転動係合して保持されるよ
    うに両レースの間に配設される複数の玉またはころと、
    を有し、全ての係合表面に人造ダヤモンド材が被膜され
    る、軸受組立体。
  16. 【請求項16】 該係合表面に被膜された該人造ダイヤ
    モンド材の外面に被膜される固体潤滑材を含む、請求項
    15の軸受組立体。
  17. 【請求項17】 該固体潤滑材はクロムの薄い被膜であ
    る、請求項16の軸受組立体。
  18. 【請求項18】 該人造ダイヤモンド材の外面に沈着さ
    れて一体に結合された保護材の球形層を有し、該保護材
    は、金属、金属合金、ならびにクロム、バナジウム、チ
    タン、モリブデン、タングステン、およびアルミニウム
    によって少なくとも部分的に限定される酸化物、窒化
    物、および炭化物の集団から選択される、請求項1の
    玉。
  19. 【請求項19】 該ころが使用されるころ軸受の運用中
    にかかる衝撃荷重による表面割れなどのような表面吸蔵
    の発達、および表面欠陥の拡大から該ころの表面層を保
    護するのに十分な厚さに、該人造ダイヤモンド材が該基
    材に沈着される、請求項7の、ころ軸受に使用されるこ
    ろ。
  20. 【請求項20】 金属、金属合金、ならびにクロム、バ
    ナジウム、チタン、タングステンおよびアルミニウムを
    含む酸化物、窒化物および炭化物、の集団から選択した
    保護材料の層を有する、請求項19のころ。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013206601A (ja) * 2012-03-27 2013-10-07 Rigaku Corp X線発生装置のターゲット及びその製造方法並びにx線発生装置
US9599159B2 (en) 2014-04-29 2017-03-21 Hyundai Motor Company Noise reducing structure of speed reduction device for electric CVVT

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