JPS6246018A - ころがり軸受 - Google Patents

ころがり軸受

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JPS6246018A
JPS6246018A JP18607185A JP18607185A JPS6246018A JP S6246018 A JPS6246018 A JP S6246018A JP 18607185 A JP18607185 A JP 18607185A JP 18607185 A JP18607185 A JP 18607185A JP S6246018 A JPS6246018 A JP S6246018A
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Masamichi Shibata
正道 柴田
Yoshiki Fujita
藤田 良樹
Toru Arai
新井 透
Hironori Fujita
藤田 浩紀
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この発明は、繊維染色機械あるいはメッキ槽等に用いら
れ、腐蝕雰囲気や潤滑剤が使用できない環境下で使用さ
れるころがり軸受に関するものである。
(従来の技術) ころがり軸受は一般に第3図に示すように、軌道輪(内
輪aおよび外輪l))、転動体Cおよび保持器dからな
り、これらの各構成部祠の形状、寸法、材料等は使用目
的に応じて種々設計される。
繊維染色機械あるいはメッキ槽等に用いられるころがり
軸受としては、転動体Cとして第3図に示すように鋼球
を用いた玉軸受が主に使用されている。そして、このよ
うな場合、加工液として過酸化水素水、水酸化すトリウ
ムその他の酸、アルカリや界面活性剤等を含む溶液を用
いるため、その溶液あるいは蒸気により腐蝕雰囲気にあ
ること、および加工製品にグリースや油分が付着すると
製品不良を生じてしまうことから、その対策とじて軌道
輪a、bおよび鋼球Cの材料にマルテンザイト系ステン
レス鋼であるJIS:5US440Cを用いて、潤滑剤
なしで使用されている。
また、無潤滑状態で使用されるころがり軸受として、例
えば特公昭37−7255号公報記載のように内輪a、
外輪すおよび転動体Cをテフロン、ナイロン、テトロン
などの高分子化合物で作るとともに、それぞれの内部に
金属補強片を完全に埋込むことにより、高分子化合物の
欠点、つまり膨油性があり、機械的強度が小さいために
寸法精度の保持が難しい点を改善したものもある。
さらに、特開昭58−42829号公報記載のように、
軟金属や二硫化モリブデン等の固体潤滑剤を軌道輪a、
bの転走面に被覆したころがり軸受とか、特開昭58−
1)3628号公報記載のように硬質セラミックの耐摩
耗性、耐腐蝕性を利用したころがり軸受あるいは窒化チ
タンを被覆したころがり軸受、また、特開昭5+1)7
4718号公報記載のように、軌道輪a、bおよび転動
体Cのそれぞれの接触面に窒化チタンまたはこれを主体
とする材料の被覆をイオンブレーティングによって被着
形成したころがり軸受が知られている。
(発明が解決しようとする問題点) しかしながら、このような従来の技術にはそれぞれ次の
ような問題点があった。
(1)S tJ S 440 Cを用いた軸受の場合5
IJS440Cはステンレス鋼ではあるが、高炭素であ
って耐蝕性が十分でなく、かつ潤滑剤による油分がない
ため、早期に腐蝕、摩耗を生じて使用に耐えなくなる。
ところで、腐蝕は転走部以外で激しく、転走面において
は腐蝕は比較的小さいが摩耗が大きく、腐蝕雰囲気で表
面が荒れるために摩耗が促進されるほか、転走部以外で
発生した腐蝕生成物が転走面に浸入して転走面の摩耗を
加速している。
このため、染色機械やメッキ槽で用いた場合は、早期に
転走面の摩耗、かじりによってガタを生じ、また、摩耗
粉および腐蝕生成物を転走面に噛み込むために使用不能
となる。
(2)高分子化合物を用いた軸受の場合高分子化合物は
その強度が5US440C等の鋼に比較して1/10程
度と弱く、先に述べた金属補強片を用いる場合も、全体
の変形はある程度低減できるが、転走面自体は高分子化
合物のため強度が低くて、使用可能な荷重条件の制約が
大きく、特開昭58−1)3628号公報においても、
その点で合成樹脂を素材とする例は否定されている。
(31[体温滑剤を被覆した軸受の場合固体潤滑剤は油
あるいはグリースを用いない場合にも摩擦係数が低く、
摩擦が小さくなる効果があるが、この効果は固体潤滑剤
が極く低荷重で剪断されることによるもので、硬さが低
く、結果として摩耗により粉状となり、被覆効果が無く
なると同時に、その粉末が加工製品に付着して製品不良
をひき起こす。
特開昭58−174718号公報においてもこの点で金
または銀で被覆する例は否定されている。
(4)硬質セラミックを用いた軸受あるいは窒化チタン
を被覆した軸受の場合 セラミックスは一般に高硬度で耐蝕性を有していて、腐
蝕雰囲気での摩耗防止には非常に有効である。
しかし、セラミックスは高硬度の粉末を焼結して製作す
るもので、一般に熱的あるいは機械的衝撃に弱く、靭性
に乏しい。この強度を向」−させることは、いわゆるフ
ァインセラミックスの技術により可能であるが、この場
合、高硬度で加工性が悪いこともあって現状では価格が
5tJS440Cを用いた場合に比較して非常に高く、
この点が重要な研究課題の一つとなっている。
一方、窒化チタンをイオンブレーティング等によって被
覆した場合は、窒化チタン自体は高硬度、低摩擦係数で
あるために耐摩耗性は良好である。
しかし、被覆層はイオン化した窒化チタンが母材表面に
単に析出しているもので、熱効果が少ないために、被覆
層が十分に溶融拡散するには至らず、ミクロ的には被覆
層と母材との結合が弱く一部に空隙を有していて、腐蝕
雰囲気では内部の腐蝕が進行して被覆層が脱落する。
したがって、窒化チタンそのものは耐蝕性を有していて
も窒化チタンを被覆した面の耐蝕性は十分でない。また
、窒化チタンのイオンブレーティングでは蒸発源と対象
製品(陰極)との位置関係、製品内の位置等の形状効果
のほか、チタンの蒸発速度、窒素ガス分圧、元素の励起
程度、製品温度などにより、被覆層の組成、成分、密度
、硬さ、ピンホール等の欠陥および母材との密着性が大
きく影響され、これらのばらつきが製品品質の安定化に
問題である。
(問題を解決するための手段) 本発明はこれらの矛盾を解決して、耐蝕性、耐摩耗性に
すぐれ、かつ十分な機械的強度ところがり疲労寿命を有
するころがり軸受を比較的安価に提供せんとするもので
あって、本発明に係るころがり軸受は軌道輪、転動体お
よび保持器からなるものにおいて、軌道輪の表面部にク
ロム炭化物層が形成されていることを特徴としている。
(作  用) ころがり軸受の構成部材のうち、特に腐蝕および摩耗が
生じやすい軌道輪に鉄鋼材料を用いて、その表面部に拡
散浸透法によってクロム炭化物層を形成することにより
、耐蝕性および耐摩耗性の向」二が図られる。
(実 施 例) 以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。
実施例1 本発明に係るころがり軸受を第1図に示し、該ころがり
軸受は具体的には玉軸受であって、内輪1、外輪2、転
動体(鋼球)3および保持器4か□ ら構成されている
内輪1、外輪2および転動体3はマルテンサイト系ステ
ンレス鋼である5US4.40Cからなり、その表面部
にはクロム炭化物層5が形成され、さらにこの表面部に
高分子化合物の含浸被膜層6が形成されている。
これらの製造方法は、まず、拡散浸透法によりクロム炭
化物層5を形成する。すなわち、5US440Cを材料
として製作した内輪1、外輪2、転動体3を、クロム炭
化物形成元素を含む硼砂浴中に浸漬して1000℃で4
時間加熱処理する。これにより、その表面部に約8μm
の厚さのクロム炭化物N5を得る。しかる後、焼入、焼
もどしを行なって5US440C部分の硬さがHgC3
B〜62になるように熱処理を行ない、ひき続きポリテ
トラフロロエチレン(PTFE)樹脂の微粒子の溶融浴
で真空含浸の後焼成を行ない、約2μmの含浸被膜N6
を上記クロム炭化物層5の表面部に形成する。
また、保持器4は自己潤滑性の高分子+i料であるPT
FE樹脂からなり、潤滑材が使用できない条件下でも、
軸受の円滑な回転と摩耗の低減が図られている。
なお、図示例の場合は内輪1、外輪2、転動体3のすべ
てにクロム炭化物層5および含浸被膜層6が形成されて
いるが、これに限定されるものではなく、使用目的、使
用条件等に応じて適宜設計変更される。すなわち、耐蝕
、耐摩耗の要求にも種々の水準があり、一般に転動体3
は転がることによって腐蝕が少なく、実際に軌道輪(内
輪1、外!62)はど腐蝕、摩耗がないことから、軌道
輪1.2のみにクロム炭化物生成の表面処理をすること
で対応可能の場合もある。
実施例2 本例は実施例1における含浸被膜層6として3フツ化塩
化エチレン(PCTFE)を用いたものであり、その製
造方法は、含浸剤としてPCTFEを用いるほかは実施
例1と同様である。したがって、その他の構成は実施例
1と同様である。
実施例3 本例は、実施例1と同様の5US440Cから製作した
内輪1、外輪2、転動体3を、金属クロムの粉末、アル
ミナ粉末および塩化アンモニウムを混合した被覆処理剤
中に埋込み、1000℃で4時間加熱処理してクロム炭
化物層5を形成する。その後、焼入、焼もどしを行ない
5US440C部分の硬さをHえC58〜62にした。
その後、真空容器中で溶融させたポリプロピレン樹脂中
に浸漬し、上記クロム炭化物層5の表面部への含浸と被
覆を行なった。
次に、本発明の軸受の効果を調べるために行なったころ
がり疲労寿命、耐摩耗性および耐蝕性についての試験結
果を以下に説明する。
fl)  ころがり疲労寿命 森式スラスト型耐久寿命試験機を用いて、外径65曹l
×内径18mmX厚さ10nの試f−1を、一方は現用
の耐蝕材料5US440Cの焼入、焼もどしにより硬さ
をHRC約60とした試料とし、他方は本発明による5
O3440Cの表面にクロム炭化物層を生成させた後、
焼入、焼もどしを行ないS tJ S 44. OC部
分の硬さをRPC約58とした試料、およびさらにその
表面にP T F l’、樹脂を含浸した場合について
ころがり疲労寿命を比較した。
また、参考として5tJS440C表面にイオンブレー
ティングによる窒化チタン被覆とCVD法による炭化チ
タン被覆を施した場合についても比較した。
(2)耐摩耗性 ころがり疲労寿命試験と同様の試験において、上記2種
類の試料を同一・時間回転後、その転走部の摩耗形状を
形状測定機により測定して、両者の耐摩耗性を比較した
(3)耐蝕性 直径3/8インヂの5tJS440C製鋼球と、5US
440C製鋼球の表面にクロム炭化物を生成した後、焼
入、焼もどしを行なった試料と、さらにその表面にP 
T I?E樹脂を含浸させた試料を用いて、塩酸および
硫酸水溶液に浸漬して、その重量の減少量を測定し、耐
蝕性を比較した。なお、比較材として前述のころがり疲
労寿命比較試料と同じくイオンブレーティングによる窒
化チタン被覆、CVD法による炭化チタン被覆を施した
試料と無処理の各種オーステナイト系耐蝕性ステンレス
鋼も用いて比較を行なった。
以上の試験結果を、S [J S 440 Cの場合を
100として、これとの対比で第1表に示す。
第1表より、本発明のころがり軸受は、ころがり疲労寿
命が現用5US440Cと同等であり、耐摩耗性が約4
倍であり、耐蝕性も約25倍以−トで5US304.5
US316と同等以」二のすぐれた耐蝕、耐摩耗軸受が
得られることが判明した。
また、第1表より、炭化物または窒化物被覆材の中で、
クロム炭化物被覆材が耐ころがり疲労性、耐摩耗性およ
び耐腐蝕性が特に優れていることがわかる。以下、この
理由について説明する。
fi+  耐ころがり疲労性、耐摩耗性、耐密着性クロ
ム炭化物層は第2図の断面顕微鏡組織写真に示されるよ
うに、2または3層の積層構造であり、最表面は(Cr
、Fe)23cbであり、その内側に(Cr、F e)
7C3があり、母材と処理条件によってはその内側にさ
らにFe−Crの固溶体相が存在する。
また、上記クロム炭化物は(Cr、  F e)23 
C6および(Cr、Fe)ヮC3で示すようにクロムの
一部が鉄と置換した複合炭化物層であり、母材内部に近
づくにつれて鉄の量が多くなっている。このため、層と
母材との間には金属結合が存在し、強固に結合している
。また、層の物性(硬さ、膨張係数等)が比較的連続し
て変化しているため、外部からの各種応力や温度変化に
対して層の剥離が発生しにくい。
硬さばHv1500程度で耐摩耗性は炭化チタンに比べ
て劣るが、層が剥離しにくいために、耐こ7〕かり疲労
性が優れている。
これに対して、イオンブレーティングによる窒化チタン
被覆では、母材温度が数100℃以下であるため、処理
によるひずみは発生しないが、層と母材間には拡散がな
いため、金属結合は存在しないし、主として分子間結合
であり、密着性は悪い。
さらに、この窒化チタン中には母材の鉄は含有されず、
はぼチタンと窒素のみの層であるため、界面における物
性の差が大きく、外部からの応力に対して剥離しやすい
この試料では層の摩耗が発生ずる前に、剥離が原因でこ
ろがり疲労限度に達している。
第1表 一方、CVD法による炭化チタン被覆は前述のクロム炭
化物被覆と同一温度での処理のため、層と母材間にはチ
タンと炭素の拡散があり金属結合が存在している。しか
し、層は100%炭化チタンで構成されているため、硬
度が)Iv3000程度であり、耐摩耗性や耐焼付性は
優れているが、層と母材の界面では物性値が大きく異な
るので、外部応力に対する強度はクロム炭化物に比べて
小さく、炭化チタンの場合と同様に眉の剥離によってこ
ろがり疲労限度になっている。
(2)耐蝕性 前述のように、クロム炭化物では試料表面に外部からク
ロムが拡散浸透し、これと同時に母材中の鉄、炭素が層
中に拡散し、2〜3相の層を形成する。このため、層と
母材の間にはボイド、空隙等は存在せず、外部からの腐
蝕性溶液またはガスの浸入はおこりにくい。
第1表に示した塩酸、硫酸には窒化チタン、炭化チタン
、クロム炭化物そのものは腐食されないが、被着試料が
腐食されるのは、層の微細空孔、界面剥離部に溶液が浸
入し、母材を腐食させるためである。
イオンブレーティングによる窒化チタンは界面に欠陥が
多い上に、結晶中にも不均一部分や空隙が多いために耐
蝕性は良くない。
CVD法による炭化チタンは上記窒化チタンよりは結晶
の均一性、界面欠陥は少ないので、比較的良好な耐蝕性
を示すが、クロム炭化物に比べると劣る。
ここで、表面にクロム炭化物を生成した後、さらにPT
FE樹脂を含浸したのは、クロム炭化物を表面に生成し
ただけでも耐蝕性向上が大きいが、クロム炭化物を生成
した試料を浸漬後に観察すると、腐蝕は孔食状に発生し
、ピント状の点を起点として浸食されていることがうか
がわれたことから、そのピント状を封止するために行な
ったものである。
ピット状を封止するためには、その他に処理温度を高く
するか時間を長くすることによりクロム炭化物層を厚く
し、被覆処理を複数回繰返してり0ム炭化物層を複層に
することによっても可能であるが、そのためには長時間
の処理が必要であって、生産性、経済性が低下する問題
もあり、高分子材料の含浸が適切である。なお、この高
分子材料の厚さは試験の結果から2μmで十分であり、
しかも、この程度の厚さではころがり軸受の機能は何ら
損なうことがなく、むしろ潤滑性向上の点で有効でもあ
る。
なお、含浸用樹脂の特性としては、■各種腐食性溶液に
対して優れていること、■微細空隙まで浸入できる程度
の粘性であること(加熱、減圧条件を利用してもよい)
、■コーティング層との密着性が良好である等が必要で
ある。
これらの特性を有する高分子材料としては、PTFE 
(実施例1) 、PCTFE (実施例2)のようなフ
ッ素系樹脂や、ポリエチレン、ポリプロピレン(実施例
3)のようなオレフィン系樹脂が適している。ちなみに
、PCTFEを用いた場合にも、PTFEの場合と全く
同様の耐ころがり疲労性、耐摩耗性および耐蝕性を示し
、またポリ1ロビレン用いた場合は、腐蝕減量比が塩酸
の場合1.5、硫酸では、0.01以下であることが、
前述と同様の試験を行なった結果判明している。
なお、本発明は上述の実施例のような玉軸受のほか、こ
ろ軸受にも通用可能であり、さらに、単列形、複列形あ
るいはラジアル負荷用、スラスト負荷用などあらゆるこ
ろがり軸受に適用可能である。
(発明の効果) 以上詳述したように、本発明によればころがり軸受の構
成部材のうち、特に腐蝕および摩耗が生じやすい軌道輪
の表面部にクロム炭化物層が形成され、また、必要に応
じて上記クロム炭化物層の表面部に高分子材料からなる
含浸被膜層が形成され、さらには転動体にも必要に応じ
て同様の表面処理が施されるから、耐蝕性、耐摩耗性に
すぐれるとともに、機械的強度およびころがり疲労寿命
が十分なころがり軸受を提供することができる。
しかも、比較的安価である。
また、保持器が自己潤滑性の高分子材料からなるから、
濶漬材が使用できない環境下でも使用可能である。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明に係るころがり軸受の一実施例を示す縦
断面図、第2図は5O3440C材料表面にクロム炭化
物層を生成したものの断面の400倍に拡大した顕微鏡
組織写真、第3図は従来のころがり軸受を示す縦断面図
である。 ■・・・内輪、2・・・外輪、3・・・転動体(ε4球
)、4・・・保持器、5・・・クロム炭化物層、6・・
・高分子化合物からなる含浸被膜層 出1人 光洋精工株式会社

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)軌道輪、転動体および保持器からなるものにおい
    て、軌道輪の表面部にクロム炭化物層が形成されている
    ことを特徴とするころがり軸受。
  2. (2)前記軌道輪のクロム炭化物層の表面部に高分子化
    合物からなる含浸被膜層が形成されている特許請求の範
    囲第1項記載のころがり軸受。
  3. (3)転動体の表面部にクロム炭化物層が形成されてい
    る特許請求の範囲第1項もしくは第2項記載のころがり
    軸受。
  4. (4)前記転動体のクロム炭化物層の表面部に高分子化
    合物からなる含浸被膜層が形成されている特許請求の範
    囲第1項もしくは第2項記載のころがり軸受。
  5. (5)保持器が自己潤滑性の高分子化合物からなる特許
    請求の範囲第1項ないし第4項のいずれか1つの項記載
    のころがり軸受。
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