JPH0788854B2 - ころがり軸受 - Google Patents

ころがり軸受

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JPH0788854B2
JPH0788854B2 JP61232640A JP23264086A JPH0788854B2 JP H0788854 B2 JPH0788854 B2 JP H0788854B2 JP 61232640 A JP61232640 A JP 61232640A JP 23264086 A JP23264086 A JP 23264086A JP H0788854 B2 JPH0788854 B2 JP H0788854B2
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JP
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plating layer
outer ring
inner ring
rolling
nickel plating
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和夫 六角
浩一 山内
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Koyo Seiko Co Ltd
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Koyo Seiko Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 この発明は、腐食雰囲気下での使用に適したころがり軸
受に関する。
従来の技術とその問題点 耐食性を要求される場合のころがり軸受材料として、SU
S440Cなどのマルテンサイト系ステンレス鋼、セラミッ
クス、オーステナイト系ステンレス鋼、コバルト合金、
ニッケル合金などが使用されているが、耐食性および負
荷能力が高くしかも安価であるという要件を同時に満た
すものはない。
すなわち、マルテンサイト系ステンレス鋼とセラミック
ス以外は負荷能力が比較的小さく、重荷重用には適さな
い。とくに、オースナイト系ステンレス鋼は硬さが低
く、ころがり軸受には適さない。セラミックス、コバル
ト合金およびニッケル合金は高価である。マルテンサイ
ト系ステンレス鋼は安価で負荷能力が高く、SUJ2などの
高炭素クロム軸受鋼などより錆びにくいものの、水中で
は赤錆びを発生する。また、軌道輪と転動体の両方に金
属材料を使用する場合は、接触面で金属接触による移着
が生じ易く、また金属製の軌道輪および転動体の表面に
めっきを施しても、転動体と軌道面の接触部では高い接
触圧力によりめっき層がはがれ易く、ころがり寿命の点
で問題がある。
この発明の目的は、上記の問題を解決し、耐食性および
負荷能力が高く、しかも安価なころがり軸受を提供する
ことにある。
問題点を解決するための手段 この発明によるころがり軸受は、内輪および外輪がマル
テンサイト系ステンレス鋼、転動体がセラミックスより
なり、内輪および外輪の軌道面を除く部分の表面にニッ
ケルめっき層が形成され、内輪と外輪の間にグリースが
封入されてシールにより密封されているものである。
作用 内輪および外輪はニッケルめっき層により保護され、め
っき層のない軌道面はグリースとシールにより保護され
る。また、軌道面にはめっき層が形成されていないの
で、転動体との接触によりめっき層がはがれるようなこ
とがない。そして、転動体がセラミックスよりなるの
で、転動体の耐食性も高く、しかも転動体と軌道面の移
着を少なくすることができる。
実 施 例 図面は、この発明を単列深みで玉軸受に適用した実施例
を示す。
この軸受は、内輪(10)、外輪(11)、転動体(12)、
保持器(13)および両端のシール(14)より構成されて
おり、内輪(10)と外輪(11)の間にはグリースが封入
されている。
内輪(10)および外輪(11)はSUS440Cなどのマルテン
サイト系ステンレス鋼よりなり、これらの軌道面(10
a)(11a)を除く部分の表面にニッケルめっき層(15)
(16)が形成されている。このめっき層(15)(16)
は、用途により異なる厚さとするが、通常は5〜30μm
程度の厚さを有する。
転動体(12)はセラミックスよりなり、保持器(13)は
たとえばオーステナイト系ステンレス鋼などの耐食材料
よりなる。
シール(14)はたとえばフッ素樹脂などの耐食材料より
なり、外輪(11)の両端部に形成されたシールみぞ(1
7)にはめ止められている。そして、シール(14)のリ
ップ(14a)が内輪(10)に摺接している。
外輪(11)のめっき層(16)およびめっき層のない軌道
面(11a)は、たとえば次のようにして形成される。ま
ず、軌道みぞおよびシールみぞ(17)を形成した外輪
(11)の全表面に、たとえば無電解めっき(化学めっ
き)により、ニッケルめっき層(16)を形成する。次
に、軌道みぞの部分のめっき層を研磨などによって除去
し、めっき層を除去した軌道みぞの部分に超仕上げを施
すことにより、滑らかな軌道面(11a)を形成する。内
輪(10)についても、同様である。この他の方法として
は、はじめに内外輪(10)(11)の軌道みぞおよびシー
ルみぞ(17)など各部を加工し、さらに軌道面(10a)
(11a)を超仕上げしたあと、軌道面(10a)(11a)の
みにマスキングを施して他の部分にニッケルめっき層
(15)(16)を形成する方法がある。
ニッケルめっき層は適度な硬さを有し、耐食性および密
着性が高く、ピンホールも少ない。このため、軸受が水
中など腐食雰囲気下におかれても、内輪(10)および外
輪(11)の表面のニッケルめっき層(15)(16)により
耐食が防止される。また、内輪(10)および外輪(11)
の軌道面(10a)(11a)にはめっき層が形成されていな
いので、転動体(12)との接触によりめっき層がはがれ
るようなことがなく、しかも転動体(12)がセラミック
スよりなるので、軌道面(10a)(11a)との移着を少な
くすることができる。そして、めっき層のない軌道面
(10a)(11a)は超仕上げにより滑らかにされているの
で、錆びにくく、しかもグリースとシール(14)により
保護されるため、水中などで使用されても錆びが発生し
ない。
なお、ニッケルめっき層には、硬質クロムめっき層など
にみられるようなピンホールが比較的少ない。また、素
地の表面に凹凸がある場合、硬質クロムめっきなどでは
厚さの均一なめっき層が得られないが、ニッケルめっき
では素地の形状にかかわらず厚さの均一なめっき層が得
られる。さらに、ニッケルめっき層は、硬質クロムめっ
き層などに比べて、素地との密着性が高い。このため、
ニッケルめっきを施すことにより、耐食性の非常に高い
めっき層が得られる。
上記の軸受を水圧の高い場所で使用するような場合、シ
ール(14)のかわりにシールドを用いることもできる。
この発明は、単列深みぞ玉軸受以外のラジアルころがり
軸受にもスラストころがり軸受にも適用できる。
発明の効果 この発明によるころがり軸受は、上述の構成を有するの
で、耐食性および負荷能力が高く、しかも安価であると
いう効果を奏する。すなわち、内輪および外輪がマルテ
ンサイト系ステンレス鋼よりなり、これらの表面にニッ
ケルめっき層が形成されているだけであるから、負荷能
力が高く、安価であり、ニッケルめっき層により腐食を
防止することができる。また、内輪および外輪の軌道面
にはめっき層が形成されていないので、転動体との接触
によりめっき層がはがれるようなことがなく、しかも転
動体がセラミックスよりなるので、軌道面との移着を少
なくすることができる。そして、めっき層のない軌道面
はグリースとシールにより保護されるため、腐食のおそ
れがない。
【図面の簡単な説明】
図面は、この発明の実施例を示すころがり軸受の要部縦
断面図である。 (10)……内輪、(11)……外輪、(10a)(11a)……
軌道面、(12)……転動体、(14)……シール、(15)
(16)……ニッケルめっき層。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】内輪および外輪がマルテンサイト系ステン
    レス鋼、転動体がセラミックスよりなり、内輪および外
    輪の軌道面を除く部分の表面にニッケルめっき層が形成
    され、内輪と外輪の間にグリースが封入されてシールに
    より密封されているころがり軸受。
JP61232640A 1986-09-29 1986-09-29 ころがり軸受 Expired - Fee Related JPH0788854B2 (ja)

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