JP6505310B2 - スチルベノイドを含有する水溶液 - Google Patents

スチルベノイドを含有する水溶液 Download PDF

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Description

本発明はスチルベノイドを含有する水溶液及び水性環境におけるスチルベノイドの可溶性を増加させるための方法に関するものである。
スチルベノイドは糖尿病、癌、炎症及び退行性疾患を含む様々な疾患に対する治療及び予防策として提案されてきた。しかしながら、多数のスチルベノイドは低い水可溶性のため臨床的にだけではなく食品添加物としても採用することは難しい。ナノサイジング、自己−マイクロエマルジョン化薬物伝達システム(SMEDDS)、マイクロカプセル化、複合体形成及び固体分散のような多様な接近法がスチルベノイドの生物利用能の増加に利用することができる。さらに高い水可溶性を有したスチルベノイド誘導体の合成を利用することもできる。可溶性は無条件の可溶性または与えられた時間に制限された撹拌時間内で(例えば、室温で1時間)の可溶性で異なる方式で測定することができる。後者の場合、与えられた溶質の工業的適用の面で重要な測定である。
スチルベノイドの追加的局面は、それらの大多数がかなり不安定であるという点である。可溶性が増加すると、その結果、スチルベノイドの安定性も増加するはずである。
溶液中におけるスチルベノイドの安定化はpHを適用することによって得ることができる。pH1におけるレスベラトロールの安定化が記載されている(非特許文献1)。しかしながら、そのような酸性pHは大多数の適用で好ましくない。
Trela等、J.Agric.Food Chem.1996,44,1253−1257
本発明の課題は、上記で言及された問題点のうち一つ以上を克服する技術的解決法を提供することである。
本発明は、請求の範囲及び下記の明細書に定義されるような水溶液及び方法を提供する。
本発明は下記のものを溶解された状態で含有する水溶液を提供する:
−少なくとも一つ以上のスチルベノイド、
−少なくとも一つ以上の糖類。
糖類の分子量は1000kD以下、好ましくは500kD以下、さらに好ましくは、50kD以下である。1D(ダルトン)は1g/molに対応する。
さらに好ましくは、分子量が90D乃至1000kD、好ましくは90D乃至500kD、さらに好ましくは、90D乃至50kDの範囲である。前記分子量は糖類中に存在する分子の分子量範囲である。糖類は異なる鎖長(単糖類単位体の個数が相異)の糖類−分子の混合物であり得る。
水溶液は、単独または主な溶媒として水を基本とする溶液を意味する。溶媒としての水は溶媒の総質量のうち水の割合が≧60体積%、好ましくは≧70体積%、または≧80体積%、最も好ましくは≧90体積%である。水と混和性である補助溶媒が存在することができる。
一つの実施形態において、スチルベノイドはレスベラトロール(トランス−3,5,4’−トリヒドロキシスチルベン)、レスベラトロール誘導体、ジヒドロ−レスベラトロール、ピセアタンノール、プテロスチルベン、またはピセイド(レスベラトロール−3−Ο−β−モノ−D−グルコシド、トランス−3,5,4’−トリヒドロキシスチルベン−3−O−β−D−グルコピラノシドとも命名)であり得る。
スチルベノイドは化学式100の構造から選択することができる。
Figure 0006505310
式中、R
Figure 0006505310
である。
、R、R、R11、R12、R13、R14及びR15は、
−H、−OH、−O−RAlk、−CHO、−CRAlkO、−COOH、−COO−RAlk、−CO−NH−C2n−COOH、−CO−NH−C2n−COO
−CN、−Cl、−Br、−I、−NO
−C2nCN、−C2n−Cl、−C2n−Br、−C2n−I、−C2n−NO
−O−PO −、−O−PO、−O−PO、−NH、−NHRAlk、−NRAlk1Alk2、−N、−NAlk、−NHRAlk1Alk2、−NAlk1Alk2Alk3
−CN、−B(OH)、−OCHO、−O−CRAlkO、−OCF、−O−CN、−OCHCNであるか、
または、下記の部分のうちの一つ:
Figure 0006505310
Figure 0006505310
Figure 0006505310
Figure 0006505310
及び/又はRAlk、RAlk1及びRAlk2がCH、C、CまたはCである、
及び/又はC2nがCH、C、C、Cである、
及び/又はR11、R12、R13、R14またはR15が単糖類またはオリゴ糖類である、
及び/又はXが遊離された可溶性カチオンであり、
少なくともR、R、R、R11、R12、R13、R14及びR15のうち一つ以上が、好ましくはこれらのうち二つ以上がヒドロキシル基である。
レスベラトロール誘導体は、例えば、文献[John M Pezzuto等、Resveratrol derivatives:a patent review(2009−−2012),Expert Opin.Ther.Patents(2013)23(12)]に記載されている。レスベラトロール誘導体は下記の化合物から選択することができる。
Figure 0006505310
化合物2及び化合物3において、式中
=R=R=OH、R=R=R=H;または
=R=R=OCH、R=R=R=H;または
=R=R=OCH、R=R=H;R=OH;または
=R=R=R=OCH、R=R=H;または
=R=R=R=OCH、R=H、R=OH;または
=R=R=R=OCH、R=R=H;または
=R=R=R=OCH、R=H、R=OH。
化合物4において、式中、Rは下記の部分のうち一つである。
Figure 0006505310
化合物5において、式中、
は水素または下記の化学式の官能基である。
Figure 0006505310
は水素であるかまたはこれらが結合されている酸素原子と共にアシル基(−OCO−R)を形成し、ここでRはC1−C22アルキル基またはC2−C22アルケニル基であり、ここでRが水素である場合、Rは前記に提示された化学式の官能基を形成し、
化合物6において、式中、Rは下記の部分のうち一つである。
Figure 0006505310
Figure 0006505310
Figure 0006505310
化合物8において、式中、
=OCH、R=OH、R=O−グルコース;または
=OCH、R=H、R=O−グルコース;または
=OCH、R=OH、R=OH;または
=OCH、R=H、R=OH;または
=OH、R=OH、R=O−グルコース;または
=OH、R=OH、R=OH;
化合物12において、
、R、R、R、R、R、R、R、R及びR10は水素、ヒドロキシル、ヒドロカルビル、置換されたヒドロカルビル、ヒドロカルビルオキシ、置換されたヒドロカルビルオキシ及びスルホキシから独立的に選択され、少なくともR基のうち一つ以上がヒドロキシルまたは置換されたヒドロキシル基であり、化合物12が単量体である場合、化合物12はレスベラトロール以外のものである。
化合物15において、
、R及びRは、互いに独立的にHまたは(C1−C3)アルキルを示し、R及びRは同一であるかまたは異なり、水素、線状または分岐状(C1−C5)アルキル、プレニル基−CH−CH=C(CH、ゲラニル基−CH−CH=C(CH)(CHCH=C(CHを示すか、
またはR及びR、及び独立的にR及びRが、これらが連結されている原子と共に、下記の官能基のうち一つを形成し、
Figure 0006505310
もっとも、R及びRが全て水素であるのではなく、
=R=R=Hの場合、R及びRがそれぞれプレニル基でも水素でもなく、
化合物18において、式中X、Y及びZが水素または保護基であり、少なくともX、Y及びZのうち一つ以上の保護基である。
水溶液の一つの実施形態において、糖類は単糖類、二糖類、オリゴ糖、多糖類、または異なる単糖類、二糖類、オリゴ糖類及び/又は多糖類の混合物である。多糖類は好ましくは最大2500個以下の単糖類単位体、好ましくは500個以下の単糖類単位体を含有するかまたはそれからなる。
単糖類はトリオース、例えば、グリセルアルデヒド及びグリセロン、テトロース、例えば、エリトロース、トレオース、エリトルロース、ペントース、例えば、リボース、アラビノース、キシロース、リキソース、リブロース及びキシルロースまたはヘキソース、例えば、アロース、アルトロース、グルコース、マンノース、グロース、イドース、ガラクトース、タロース、プシコース、フルクトース、ソルボース及びタガトースから選択することができ、概ね90乃至200Dの分子量の糖類として定義することができる。
用語糖類は単糖類の誘導体、例えば、アミノグリコシド、例えば、グルコサミン、ガラクトサミン、N−アセチルガラクトサミンであって、異なる程度でスルフェート化されるかまたはそうではない可能性があるものから選択することができる。
単糖類はさらに尿糖、例えば、グルクロン酸またはイズロン酸から選択されることができる。
二糖類は還元性α−グルカントレハロース、コージビオース、ニゲロース、マルトース、または他の二糖類、例えば、スクロース、ラクツロース、ラクトース、セロビオース、キトビオース、β,β−トレハロース、α,β−トレハロース、ソホロース、ラミナリビオース、ゲンチオビオース、ツラノース、マルツロース、パラチノース、ゲンチオビウロース、マンノビオース、メリビオース、メリビウロース、ルチノース、ルチヌロース、キシロビオースから選択することができ、150乃至400Dの分子量の糖類として定義することができる。
用語二糖類はアミノグルコシド及び単糖類からなるグリコサミノグリカン−二糖類であって、異なる程度でアセチル化されるかまたはスルフェート化されることができるものをさらに含むことができる。
オリゴ糖は前記言及した糖類のオリゴマー、線状または分岐状ホモ−多糖類の制限された加水分解産物、例えば、アミロース、アミロペクチン、フルクタン、例えば、イヌリン、グルカン、ガラクタン及びマンナン、セルロース、アラビアガム、アミロース、アミロペクチン、グリコーゲン、デキストラン及びヘミセルロース、ヘテロ−多糖類の制限された加水分解産物、例えば、ヘミ−セルロース、アラビノキシロース、またはペクチンまたは混合多糖類の制限された加水分解の産物、例えば、デンプンから選択される三糖類またはさらに高い重合度の糖類であり得る。
一つの実施形態において、糖類がグルカンである。グルカンは線状または分岐状グルカンであり得る。
グルカンはスクロース、マルトース、マルトトリオース、イソマルトトリオース、マルトテトラオース、トレハロース、コージビオース、ニゲロース、イソマルトース、β,β−トレハロース、α,β−トレハロース、ゲンチオビオース、メリビオース、マルトデキストリン、イコデキストリン、線状または分岐状グルカンの制限された加水分解で得ることができるオリゴマー、例えば、デンプン、アミロース、アミロペクチン、アミロース、アミロペクチン、グリコーゲン、デキストラン、またはプルランの制限された加水分解で得ることができるオリゴマーから選択されることができる。
さらにまた、特別な実施形態において、糖類が還元性アルファ−グルカンである。
還元性アルファ−グルカンはマルトース、マルトトリオース、イソマルトトリオース、マルトテトラオース、マルトデキストリン、イコデキストリン、線状または分岐状グルカンの制限された加水分解で得ることができるオリゴマー、例えば、デンプン、アミロース、アミロペクチン、アミロース、アミロペクチン、グリコーゲン、デキストラン、またはプルランの制限された加水分解で得ることができるオリゴマーから選択することができる。
さらに、グルカンはこれに制限されないが、イソマルトトリオース、ニゲロトリオース、マルトトリオース、メレジトース;マルトトリウロース、ラフィノース、ケストース、好ましくは異なる分子量の、マルトデキストリン、またはアルファグルカンの他の加水分解産物、例えば、デキストラン、グリコーゲン、プルラン、紅藻デンプン、及びデンプン、例えば、アミロース及びアミロペクチン、及びこれらの混合物として、好ましくは分子量が300D乃至300KDであることを例示として挙げることができる。
マルトデキストリンは好ましくは95%超過のα1−4結合及び5%未満のα1−6結合を提示する、DE(デキストロース当量)が3乃至20である糖類の混合物として定義することができる。
マルトデキストリンの一例示はDE(デキストロース当量)が16乃至19であるマルトデキストリンである。
マルトデキストリンのさらに他の例示はDEが4乃至6であるマルトデキストリンである。
デキストランはα−1,6連結による直鎖からなるグルコース−オリゴマーの混合物であって、α−1,3連結に分枝が存在することができるものと定義されることができる。
デキストランの一例示は重量平均分子量が2.5乃至4kDであるデキストランである。
デキストランのさらに他の例示は重量平均分子量が4乃至16kD、好ましくは8乃至12kD、さらに好ましくは、約10kDであるデキストランである。
デキストランのさらに他の例示は重量平均分子量が40乃至100kD、好ましくは50乃至90kD、さらに好ましくは、60乃至80kDであるデキストランである。
還元性アルファグルカン加水分解物に対する一例示は重量平均分子量が80乃至120kDであるグリコーゲンである。
還元性アルファグルカン加水分解物に対するさらに他の例示は重量平均分子量が100乃至200kDであるプルランである。
本発明と連係して平均分子量は好ましくは“光散乱及び屈折率検出器が共にあるゲル透過クロマトグラフィー(GPC−RI−MALLSシステム)”の方法で測定される。
デキストロース当量(DE)は乾燥量基準の百分率で示す、デキストロース(a.k.a.グルコース)に対する糖産物に存在する還元糖の量の測定値である。例えば、DEが10であるマルトデキストリンはデキストロース(DEが100である)還元力の10%を有するはずである(https://en.wikipedia.org/wiki/Dextrose_equivalent)。
多糖類加水分解物、例えば、グルカンの加水分解物、好ましくは還元性アルファグルカン、例えば、デンプン、アミロース、アミロペクチン、アミロース、アミロペクチン、グリコーゲン、デキストランまたはプルランがそのような多糖類の制限された加水分解で得ることができる。
オリゴ糖類は前記言及した糖類のオリゴマー、線状または分岐状ホモ−多糖類の制限された加水分解産物、例えば、アミロース、アミロペクチン、フルクタン、例えば、イヌリン、グルカン、ガラクタン及びマンナン、セルロース、アラビアガム、アミロース、アミロペクチン、グリコーゲン、デキストラン、及びヘミセルロース、ヘテロ−多糖類の制限された加水分解産物、例えば、ヘミ−セルロース、アラビノキシロース、またはペクチン、または混合多糖類の制限された加水分解産物、例えば、デンプンから選択されることができる。
用語“糖類”はまた、糖類の誘導体も含む。したがって、糖類は糖類の誘導体、例えば、酸化された糖類、例えば、糖酸またはさらに他の酸性糖類、例えば、硫酸エステル含有糖類、デオキシ−糖類、アセチル化された糖類またはアミル化糖類、及び相応するホモ−及びヘテロ−糖類があり得る。糖類の他の誘導体は酸化された糖類、例えば、糖酸、またはさらに他の酸性糖類、例えば、糖を含む硫酸エステル基、デオキシ−糖類、アセチル化された糖またはアミル化された糖、及び対応するホモ−及びヘテロ−糖類である。
一つの実施形態において、糖類はグルコース、フルクトース、スクロース、マルトース、そのホモ−オリゴマー/重合体、そのヘテロ−オリゴマー/重合体またはこれらの混合物から選択される。
さらに他の実施形態において、糖類はグルコース、イコデキストリンまたはこれらの混合物から選択される。
異なる濃度で少なくとも一つ以上の糖類が採用されることができる。一つ以上の糖類、即ち、一つ以上の類型の糖類が存在する場合、濃度は溶液に存在する全ての糖類の総濃度を指称する。
本願の詳細な説明で濃度が重量百分率で提供されると、1重量%が10g/Lに該当する。
少なくとも一つ以上の糖類が総濃度≧0.02重量%(200mg/L)で存在することができる。このように低い濃度でもスチルベノイド安定性を強化するものと示された。
少なくとも一つ以上の糖類が総濃度≧0.75重量%(7.5g/L)で存在することができる。前記濃度はスチルベノイド安定性及び/又はスチルベノイド可溶性を強化するものと示された。
少なくとも一つ以上の糖類が総濃度≧2.4重量%で存在することができる。前記濃度はスチルベノイド安定性及び/又はスチルベノイド可溶性をさらに強化するものと示された。
少なくとも一つ以上の糖類が総濃度≧5重量%で存在することができる。前記濃度はスチルベノイド安定性及び/又はスチルベノイド可溶性をさらに一層強化するものと示された。
少なくとも一つ以上の糖類が総濃度≧7.5重量%(75g/L)で存在することができる。前記濃度はスチルベノイド安定性及びスチルベノイドの可溶性を強化するものと示された。
少なくとも一つ以上の糖類が総濃度≧20重量%(200g/L)で存在することができる。前記濃度はスチルベノイド安定性及びスチルベノイドの可溶性をさらに強化するものと示された。
少なくとも一つ以上の糖類濃度の上限は好ましくは飽和濃度である。さらに他の可能な上限は、本願明細書における任意のさらに低い下限と組み合わされることができ、45%、40%、30重量%である。
オリゴ糖または多糖類の分子量は広範囲に可変的である:
例えば、食品添加剤としてオリゴ糖類は普通1乃至20KDの規模で適用されるが、これは本発明を制限しない。
イコデキストリンは、マルトデキストリンの一つの類型であるかまたはマルトデキストリンから誘導されることができるが、多様な鎖長の(350乃至50kDの分子量に該当する2乃至300個の連結されたグルコース分子)重合体の多分散系混合物であり、その分子量は数平均(Mn)及び重量平均(Mw)分子量の二つを特徴とする。イコデキストリンに対する数平均分子量Mnは5000乃至6500Daの範囲であり、重量平均分子量Mwは13000乃至19000Daの範囲である(Garcia−Lopez等、Perioneal Dialysis International,Vol.29,p370)。
本出願の範囲内で、オリゴ糖類及び多糖類は3乃至5000個の単糖類単位体、好ましくは3乃至500個の単糖類−単位体、さらに好ましくは、3乃至300個の単糖類−単位体からなる糖類を含む。
さらに他の定義で、オリゴ糖及び多糖類は250D乃至1000kD、好ましくは250D乃至50KDの分子量を有する。
好ましくは、オリゴ糖が3乃至20個の単糖類−単位体からなる糖類を意味する。好ましくは、多糖類は21乃至5000個の単糖類−単位体からなる糖類を意味する。
用語“乃至”は特別な言及がなければ各範囲の下限及び上限を含むことを意図とする。したがって、“X乃至Y”で範囲が開示されると、X及びYが含まれる。
多糖類の分子量は不均一である。例えば、ワックス質トウモロコシ由来のデンプンのMw(Berry方法)は2.27x10(8)Daであり、ワックス質米の場合には8.9x10(7)Da、キャッサバの場合5.7x10(7)Da、Hylon Vの場合2.7x10(7)Da、Hylon VIIの場合4.8x10(6)Da、ジャガイモアミロースの場合1.9x10(5)Daである(Yokoyama等、Cereal chemistry,volume:75,530)。
“パワー−ドリンク”のような特定適用では700KD以下の大きさの人工多糖類を広告している。
一つの実施形態において、一つ以上の糖類が90D乃至500Dの分子量を有している。(1D=1g/mol)。前記分子量の範囲は本願の詳細な説明に提供された各濃度と組み合わされることができる。
さらに特別な実施形態において、分子量が90D乃至500Dである一つ以上の糖類は総濃度≧最小値0.02%(200mg/L)で存在してスチルベノイド可溶性及び/又は安定性を強化する。
さらに特別な実施形態において、分子量が90D乃至500Dである一つ以上の糖類は総濃度≧最小値0.75%(7.5g/L)で存在し、スチルベノイド可溶性及び/又は安定性を強化する。
さらに特別な実施形態において、分子量が90D乃至500Dである一つ以上の糖類は総濃度≧最小値7.5%(75g/L)で存在し、スチルベノイド可溶性及び安定性を強化する。
さらに他の実施形態において、少なくとも一つ以上の糖類の分子量が350D乃至50kDである。
さらに特別な実施形態において、分子量が350kD乃至1000kD、好ましくは350D乃至50kDである少なくとも一つ以上の糖類が総濃度≧0.02重量%(200mg/L)で存在し、スチルベノイド可溶性及び/又は安定性を強化する。
さらに特別な実施形態において、分子量が350D乃至1000kD、好ましくは350D乃至50kDである少なくとも一つ以上の糖類が総濃度≧0.2重量%(2g/L)で存在し、スチルベノイド可溶性及び/又は安定性を強化する。
さらに特別な実施形態において、分子量が350D乃至1000kD、好ましくは350D乃至50kDである少なくとも一つ以上の糖類が総濃度≧2重量%(20g/L)で存在し、スチルベノイド可溶性及び/又は安定性を強化する。
さらに特別な実施形態において、分子量が350D乃至1000kD、好ましくは350D乃至50kDである少なくとも一つ以上の糖類が総濃度≧5重量%(50g/L)で存在し、スチルベノイド可溶性及び/又は安定性を強化する。
さらに特別な実施形態において、分子量が350D乃至1000kD、好ましくは350kD乃至50kDである少なくとも一つ以上の糖類が総濃度≧7.5重量%(75g/L)で存在し、スチルベノイド可溶性及び/又は安定性を強化する。
下記の実施形態は、スチルベノイド濃度に関するものである。本願の明細書で言及される任意のスチルベノイド濃度(または濃度範囲)は本願の明細書で言及される任意の糖類濃度(または濃度範囲)と組み合わされることができることを理解するはずである。
本発明の一つの実施形態において、少なくとも一つ以上のスチルベノイドは0.1mg/L乃至40mg/Lの総濃度で存在する。
本発明の一つの実施形態において、少なくとも一つ以上のスチルベノイドは総濃度≧0.15mg/Lで存在する。
本発明の一つの実施形態において、少なくとも一つ以上のスチルベノイドは総濃度≧1.5mg/Lで存在する。
本発明の一つの実施形態において、少なくとも一つ以上のスチルベノイドは総濃度≧15mg/Lで存在する。
本発明の一つの実施形態において、少なくとも一つ以上のスチルベノイドは0.1mg/L乃至100mg/Lの総濃度で存在する。そのような濃度では生物適合性増加に到達することができると示された。そのような濃度は医学的適用に特に適している。
本発明の一つの実施形態において、少なくとも一つ以上のスチルベノイドが10mg/L乃至1600mg/Lの総濃度で存在する。そのような濃度は急性の医学的病態の治療を可能にするものと示された。そのような濃度は医学的適用に特に適している。
本発明の一つの実施形態において、少なくとも一つ以上のスチルベノイドが10mg/L乃至飽和の総濃度で存在する。そのような濃度は食品添加物または原液溶液に特に適している。
少なくとも一つ以上のスチルベノイドが0.001mg/L乃至5g/L、好ましくは0.001mg乃至1g/l、さらに好ましくは、0.01乃至500mg/Lの濃度で存在することができる。g/Lで提供されるスチルベノイドに対する前記濃度及び他の濃度は、一つ以上のスチルベノイドが存在する場合、全てのスチルベノイドの総濃度と関係がある。
特に、医学的適用の場合、最終適用時、スチルベノイド濃度が異なる目的に応じて合わせられることができる。水基材の適用、例えば、局所的細胞毒性または炎症ストレスの減少時、生物適合性強化のためには、0.01mg/L乃至500mg/Lの濃度が好ましい。
特に、下記の全身及び/又は急性病態治療のためにスチルベノイドを全身に伝達するように作用するためには:糖尿病、炎症性疾患、例えば、心血管系疾患、COPD、リウマチ関節炎、消化管炎症疾患、例えば、胃炎及びIBD、皮膚炎症疾患、例えば、皮膚炎、自己免疫疾患、例えば、ループス、異なる種類の原発性及び/又は続発性癌、退行性疾患、例えば、神経退行性疾患、例えば、パーキンソン病、アルツハイマー病及びハンチントン病または硬化性神経変性疾患、繊維形成症、例えば、嚢胞性繊維症または臓器機能疾患、例えば、残留腎臓活性の減少、さらに高い濃度範囲、例えば、リットル当り0.1mg乃至5gのスチルベノイド濃度が好ましい。
これは0.01mg/L乃至500mg/Lのさらに低い濃度が記載した全身性または急性病態に対してそのような有益な有効性をさらに一層よく示すことができるという点を排除しない。
用語“乃至”は特別な言及がなければ各範囲の下限及び上限を含むことを意図とする。したがって、“X乃至Y”で範囲が開示されると、X及びYが含まれる。
少なくとも一つ以上のスチルベノイドは0.02μΜ乃至315μΜ、好ましくは0.07μΜ乃至100μΜ、さらに好ましくは、0.2μΜ乃至50μΜの濃度で存在することができる。前記モル濃度は、一つ以上のスチルベノイドが存在する場合、各個別スチルベノイドに関するものである(M=Mol/L)。
追加の実施形態において、スチルベノイドは0.05乃至60μΜ、好ましくは0.05乃至40μΜ、さらに好ましくは、0.05乃至20μΜの濃度で存在する。前記濃度及びμΜで提供されるスチルベノイドの他の濃度は、一つ以上のスチルベノイドが存在する場合、全てのスチルベノイドの総濃度に関するものである。
さらに他の実施形態において、スチルベノイドは0.001mg/L乃至5g/L、好ましくは0.001mg/L乃至1g/l、さらに好ましくは、0.01乃至500mg/Lの濃度で存在することができる。前記濃度、及びg/Lで提供されるスチルベノイドの他の濃度は、一つ以上のスチルベノイドが存在する場合、各個別スチルベノイドの総濃度に関するものである。
少なくとも一つ以上のスチルベノイド濃度の上限は好ましくは飽和濃度である。さらに他の可能な上限は、本願の明細書における任意のさらに低い下限と組み合わされることができ、1600mg/L、または1200mg/Lである。
水溶液中の特定糖類の飽和濃度になる時までの糖類の濃度は0.025%である。
さらに他の実施形態において、糖類の濃度は(全体溶液の)0.05乃至50重量%、好ましくは0.24乃至24重量%、さらに一層好ましくは0.5乃至15重量%である。
さらに他の実施形態において、糖類の濃度は(全体溶液の)15乃至50重量%、好ましくは24乃至50重量%である。
さらに他の実施形態において、糖類の濃度は(総溶液の)4.0乃至50重量%、好ましくは4.0乃至24重量%、さらに好ましくは、7.0乃至15重量%である。
さらに他の実施形態において、糖類の濃度は(総溶液の)2.0乃至50重量%、好ましくは2.0乃至24重量%、さらに好ましくは、2.0乃至15重量%、さらに一層好ましくは2.0乃至7重量%である。
さらに他の実施形態において、糖類の濃度は(総溶液の)0.05乃至24重量%、好ましくは0.2乃至15重量%、0.5乃至7重量%、または0.5乃至2重量%である。
一実施形態において、本発明の水溶液は6乃至8、好ましくは6.8乃至7.5の生理学的中性pHを有する。そのようなpHでは本発明の水溶液でスチルベノイドが安定化されることができるものと
現れた。
一実施形態において、本発明の水溶液が1乃至6の酸性pHを有する。そのようなpHはスチルベノイドの更なる安定化に適している。しかしながら、pHが3乃至3.5であればスチルベノイド、特にスチルベンレスベラトロール及びピセイドを有意に安定化する。これは酸性化されグルコース溶液、例えば、多数腹膜透析溶液に通常適用されることからスチルベノイドの安定化を可能にするので重要である。pH3調整のExtraneal(登録商標)溶液がレスベラトロールを十分に安定化し、スチルベノイドの分解なしにそのような溶液の加熱滅菌を可能にすることをさらに示している。
さらに他の局面において、本発明は下記を含む、水中でのスチルベノイドの可溶性増加方法に関するものである:
−少なくとも一つ以上の糖類を水に溶解させる、
−スチルベノイドを水に溶解させる。
本発明の方法に対して前記及び下記の開示内容は、特に糖類、スチルベノイド、濃度、分子量及びpHを明白に言及する。前記及び本明細書の任意の部分で言及される全ての特徴が本発明の方法に採用されることができる。
本発明の追加説明及び実施形態が以後に提供される。
本発明は水、スチルベノイド、及び単糖類、二糖類、オリゴ糖類及び/又は多糖類、特に栄養的及び/又は生物学的不活性単糖類、オリゴ糖類または多糖類からなる溶液及びそれを含有する溶液に関するものである。
本発明はスチルベノイドの可溶化及び安定化のために前記糖類を水基材の食品及び医薬へ使用することに関するものである。溶液はさらに一つ以上のpH緩衝剤及び他の溶質を含むことができる。
本発明で、スチルベノイドの可溶性はアミノ酸によっても増加することができる。したがって、本発明はまた溶解された状態で下記を含有する水溶液を記載する。
−少なくとも一つ以上のスチルベノイド、
−少なくとも一つ以上のアミノ酸。
アミノ酸はまた追加構成成分として前記記載されているスチルベノイド及び糖類を含有する溶液に添加することができる。
一つ以上のアミノ酸が個別的にまたは混合物として、治療液に対しては0.01乃至10%の濃度で、または高濃度溶液が剤形化されなければならない場合にはさらに高い濃度で存在することができる。
本発明はスチルベノイドのエマルジョン、懸濁液、分散液、複合体またはキレート化物のような組成物については記載せずに、単に単糖類、二糖類、オリゴ糖類及び/又は多糖類添加によるスチルベノイドの増加した水可溶性だけを扱うという点を強調する。
スチルベノイドは基本構造として構造C6−C2−C6(スチルベン)に該当し、フェニルプロパノイド系に属する物質、特にポリフェノール、特に自然発生ポリフェノールである。広く研究されたスチルベンはレスベラトロール(トランス−3,5,4’−トリヒドロキシスチルベン)、ピノシルビン、ピセアタンノール、プテロスチルベン、及びグリコシド、ピセイド(レスベラトロール−3−O−β−モノ−D−グルコシド、トランス−3,5,4’−トリヒドロキシスチルベン−3−O−β−D−グルコピラノシドとも命名される)である。
本発明の溶液は生理学的条件の確立のための他の成分、活性薬剤学的成分(API)、または栄養価または風味を加える成分をさらに含有することができる。
溶液はそのまま、または他の製品と混合されて使用されることができる。
本発明の溶液はスチルベノイドの水基材食品及び医薬への可溶化及び安定化に利用されることができる。溶液は一つ以上のpH緩衝剤及び他の溶質をさらに含有することができる。
追加局面において、本発明は医薬及び栄養、特に非経口栄養分野における本願に記載された溶液の用途に関するものである。
本発明は医薬としての用途または治療療法または手術における用途のための水溶液を提供する。
特に、本発明は腹膜透析、腹膜栄養、及び下記を含むがこれに制限されない腹膜疾患の治療に使用するための本願に記載された水溶液を提供する:腹膜透析合併症、腹水、腹膜炎、他の腹膜炎症性障害、例えば、家族性地中海熱、及び後腹膜炎症、腹膜感染、原発性及び続発性の陽性及び悪性腹膜腫瘍及び癌、または腹膜に影響を与え得る他の疾患、例えば、上腸間膜動脈症候群、脾臓損傷及び腹腔内出血、破裂した子宮外妊娠、手術前、途中または以後の腹膜治療。
溶液は経口、頬側、鼻腔、眼球内、深耳、喉頭、胃、腸、毛髪毛細血管、爪、真皮、舌下、膣内、直腸内、腹腔内、静脈内、または他の皮下適用により局所的または全身的治療に適用することができる。
溶液はスチルベノイド含量を増やした食品添加剤として液体及び/又は固体食品に適用することができる。
溶液はスチルベノイドの安定性及び/又は可溶性をさらに変更するpH緩衝剤または他の添加剤を含有することができる。
溶液の製造:
可溶性強化糖類または親水性スチルベノイドの可溶化は疎水性スチルベノイドの可溶化以前にまたはそれと同時に実施される。スチルベノイドの可溶化は撹拌または超音波処理または他の溶解加速化技法の存在または不在下に加熱/加圧調理または滅菌を含む可溶化を許容する任意の温度で起こることができる。
続いて、スチルベノイド及び糖類の濃度の特定組み合わせが記載される。下記の実施形態において、好ましいスチルベノイドはレスベラトロールまたはピセイドである。a)及びb)で、レスベラトロールが好ましい。c)及びd)で、ピセイドが好ましい。
好ましい単糖類はグルコースである。好ましいオリゴ糖はポリグルコース、特にマルトデキストリン、例えば、イコデキストリンである。
本発明でスチルベノイドの濃度は室温、好ましくは20乃至23℃、さらに好ましくは、22℃で1時間撹拌後に測定される。したがって、スチルベノイド濃度は室温で1時間撹拌後に測定される温度に該当する。
濃度はスチルベノイド及び一つ以上の糖類を含有する水溶液で測定される。具体的に明示されない場合、または特に具体的に言及されなければ、撹拌時間は1時間である。一部の場合、他の撹拌時間、例えば、12時間とされる。1時間撹拌後、可溶性が絶対値濃度と同等となることができないという事実は、実施例で1時間撹拌後10乃至15mg/Lのレスベラトロールの濃度が12時間後には24mg/Lを超過するように進展するという事実で説明される。さらに、実施例は、特に低い糖類濃度で、1時間後の可溶性が1乃至2℃のRT温度変動、試験溶液の体積及び撹拌速度で有意に可変的であり得るという点を見せている。最強変動は蒸留水中のレスベラトロールの可溶性に対して1乃至6.5mg/mlの値で報告された。糖類濃度を増加させると、さらに少ない変動が観察される。これは薬学的剤型物において非常に有益である。
a)スチルベノイド、好ましくはレスベラトロール、及び単糖類
単糖類 飽和時まで0.024重量%
スチルベノイド 6乃至15mg/L(1時間撹拌)
スチルベノイド 6乃至30mg/L(12時間撹拌)
b)スチルベノイド、好ましくはレスベラトロール、及び多糖類、好ましくはイコデキストリン
多糖類 0.024乃至7.5重量%
スチルベノイド 6乃至120mg/L
さらに好ましくは、:
多糖類 0.75乃至7.5重量%
スチルベノイド 15乃至120mg/L
c)スチルベノイド及び単糖類
単糖類 0.024乃至47重量%
スチルベノイド 170乃至500mg/L
さらに好ましくは、:
単糖類 0.75乃至47重量%
スチルベノイド 190乃至500mg/L
d)スチルベノイド及び多糖類
多糖類: 0.024乃至7.5%
スチルベノイド 270乃至1600mg/L
さらに好ましくは、:
多糖類: 0.75乃至7.5重量%
スチルベノイド 320乃至1600mg/L
本発明で分子量は好ましくはゲル透過クロマトグラフィー(GPC)、好ましくは光散乱及び屈折率検出器が共にあるゲル透過クロマトグラフィー(GPC−RI−MALLS)で測定される。さらに詳細であるが、非制限的な方法が実施例に提示されている。重合度に対応する多数の多糖類単位体の個数は前記方法で決定することができる。
図1は、グルコースまたはイコデキストリン濃度の関数としての撹拌後のレスベラトロール及びピセイドの可溶性及び安定性の図である。 図2は、市販で入手可能な(pHは調整されている)透析溶液におけるレスベラトロール及びピセイドの安定性の図である。 図3は、マルトトリオース、イソマルトトリオース及びマルトテトラオースの濃度の関数としてのRTで1時間撹拌後のレスベラトロールの可溶性の図である。 図4は、マルトデキストリンDE16−19(DE=デキストロース当量)、マルトデキストリンDE4−7またはイコデキストリンの濃度の関数としてのRTで1時間撹拌後のレスベラトロールの可溶性の図である。 図5は、デキストラン2.5−4kD、デキストラン10kD、グリコーゲン100kD及びプルラン100−200kDの濃度の関数としてのRTで1時間撹拌後のレスベラトロールの可溶性の図である。 図6は、N−アセチル−グルコサミンの濃度の関数としてのRTで1時間撹拌後のレスベラトロールの可溶性の図である。 図7は、マルトデキストリンDE16−19の濃度の関数としてのピセイド(ポリダチン)及びプテロスチルベンの可溶性の図である。 図8は、異なるアミノ酸含有溶液におけるレスベラトロールの可溶性の図である。
方法:
分子量測定
糖類を0.5%(w/v)の濃度で超純水に溶解させた。溶液を30分間95℃で加熱した。重合体は下記装置で分析した:Allianceクロマトグラフィーシステム(Waters corporation社、米国Milford,Massachusetts所在)、λ0=658nm及び14.4乃至163.3゜の角度範囲における16個の検出器、K5フローセル(flow cell)を利用するDAWN−EOS光散乱検出器(Wyatt Technology社、米国Santa Barbara所在)。重合体を予備カラム及び300−10、5X10−2X10及び10−10の分離範囲を有した三つのカラム上で分別した(SUPREMA−Gel社、PSS Polymer Standards Service GmbH社、ドイツMainz所在)。100μlの溶液を注入した。分別は0.05 MNaNOを溶離液として30℃の温度及び0.8ml/分の流速で実施した。AstraV5.1.8.0プログラム(Wyatt Technology社、米国Santa Barbara所在)を利用して試料の分子量分布を分析した。糖類以外の他の化合物の分子量測定時に同一の過程を利用することができる。
概要及び実施例からの結論:
0.1%未満の糖類、特にグルコース及びイコデキストリンがスチルベノイドの安定性を2乃至10倍に増加させた。20%以上の濃度の単糖類、例えば、グルコース及びオリゴ糖/多糖類、例えば、1%以下の濃度のイコデキストリンは2乃至3倍にスチルベノイドの可溶性を増加させる。7.5%以上の濃度のオリゴ糖類はスチルベノイドの絶対的可溶性を3乃至10倍に増加させ、1時間内にスチルベノイドの可溶性を10乃至20倍以上増加させる。
本特許出願とは独立的接近法で、特定スチルベノイドが腹膜治療液の細胞毒性副作用を減少させ、そのような溶液の生物適合性を増加させるということを試験した。そのような溶液でスチルベノイド可溶性を試験する時、驚くべきことに単糖類及び/又はオリゴ糖類を含有する溶液で増加したスチルベノイドの可溶性及び安定性を見つけた。この観察事実をさらに特徴づけるために、スチルベノイドの可溶性及び安定性に対する単糖類及びオリゴ糖類の影響力を系統的に研究した。単糖類及び/又はオリゴ糖類、特にグルコース及びイコデキストリンが、0.0024%(実施例で最低試験濃度)ほど低い濃度でも既にスチルベノイドを有意に安定化させるという点を見つけた。20%以上の単糖類濃度では可溶性までも増加させ、スチルベノイドをさらに一層安定化させ、1時間内にレスベラトロールの可溶性を増加させ、ピセイドの絶対値可溶性を1倍半乃至2倍も増加させることをさらに見つけた。また、オリゴ糖類の混合物は7.5%で1時間内にスチルベノイドの安定性、可溶性及び絶対値可溶性を増加させることを見つけた。実施例に対して、1時間内のレスベラトロールの可溶性が20乃至25倍増加し、そのような条件下に絶対値可溶性は3乃至4倍増加した。0.0024%乃至7.5%のオリゴ糖類濃度では、レスベラトロール安定性が約10倍さらに増加した。スチルベノイドの最高安定性が最高試験濃度(例えば、47%単糖類及び7.5%オリゴ糖類)で観察された。当業者であれば、7.5%(試験したオリゴ糖類の最高濃度)を超過するオリゴ糖濃度で追加増加が続くはずであり、0.0024%(本発明者が試験した糖類の最低濃度)よりさらに低い濃度でも依然として測定可能な有効性を有するものと予測するはずである。
本願ではスチルベノイドの可溶性に対する単糖類及びオリゴ糖類の一般的影響力を市販で入手可能な腹膜透析溶液で試験した。
正確に酸グルコース溶液のうち、例えば、2区画腹膜透析器Stay Safe(登録商標)及びPhysioneal(登録商標)に及び事前にpH3に酸性化させたExtraneal(登録商標)溶液に適用させたFresenius Safestay(登録商標)1.5%グルコース、Baxter Physioneal(登録商標)3.86%グルコース及びBaxter Extraneal(登録商標)(7.5%イコデキストリン)。全ての場合において、1時間内に可溶性増加、スチルベノイドの安定性増加、及びエクストラニールにおけるレスベラトロールに対する3倍以上の絶対値可溶性増加を確認した。スチルベノイドは室温で12時間撹拌実験の間安定して残っていた。さらには、加熱滅菌に呈した後、前記溶液におけるスチルベノイドの安定性を試験した。
数多くの栄養、医薬及び/又は一般保健分野の適用で利用されることができる水溶液に広範囲に適用可能なスチルベノイドの可溶化及び安定化方法を見つけたようである。糖類の分子量とスチルベノイド可溶性及び安定性に対する有効性の間には関係があるものと思われた。
特定の場合、スチルベノイドの可溶化は1時間以上またはさらに多くの時間が所要される。これは本願で見つけた現象が以前には記載されたことがない理由になるはずである。
撹拌1時間内に可溶性及び安定性が増加するということは得られるものよりさらに低い濃度のレスベラトロールの適用において非常に重要である。勿論、絶対値濃度30mg/Lは、室温または適用温度における自発的再可溶化が起きない場合、温度変化によってスチルベノイドが欠ける場合、役に立たない。例えば、レスベラトロールの生物学的活性が0.1mg/L乃至数g/Lの重量に該当する0.5μm乃至数mMの濃度で記載されている。0.1mg/Lほど低い濃度でも、スチルベノイドの強力な可溶性及び安定性は水溶液でも保障されなければならないが、これは先行技術ではなかった。pHを少なくともpH3に調整及び/又は少なくとも0.02%の糖類添加がそのような分量のレスベラトロールの安定した溶解及び安定性を可能にする。約5%以上の2KD乃至50KDの平均分子量(重量平均)を有したオリゴ糖類の添加はスチルベノイドの分解なしにそのような溶液の加熱−滅菌を可能にする。
特定実施例:
試験したスチルベノイドの純度は下記の通りである。
−レスベラトロールに対しては、99.86%乃至99.88%
−ピセイドに対しては、98.89%乃至99.12%。
ピセイドの主な不純物は約1%のレスベラトロールであった。
分析のために、R及びP及びそれらの不純物を勾配システム及び306nmにおけるUV検出があるC−18カラムで分離した。
糖類の存在によって増加したスチルベノイドの安定性または可溶性は糖類自体の可溶性範囲内だけで測定されることができる。
RTにおける1時間撹拌後の可溶性測定は測定系で若干の変動を提供したが、これは低温変動、バックグラウンド測定及び実験誤差によるものと見なされる。具体的に、異なる系列の間で水中レスベラトロールの濃度変化は任意の糖類なしに0.3乃至6mgで観察された。経験上、可溶性増加倍数の算出のために、水中レスベラトロールの最小濃度値が常に1.2mg/Lと見なされる。与えられた系列で水中レスベラトロール濃度が1.2を超過する場合、そのようなさらに高い値は濃度増加倍数の算出に適用される。したがって、本願で可溶性増加の算出される倍数は実際より少なく見積もったものと見なされる。
実施例1
pH3またはpH7で緩衝化されて、5.4g/L NaCl、4.5g/L Naラクテート、0.275g/L CaCl、及び0.051g/L MgClを含有する溶液で、溶液中グルコースまたはイコデキストリン濃度の関数としてのRTにおける1時間撹拌後のレスベラトロール及びピセイドの可溶性及び安定性、可溶性は過量の溶質存在下に室温で1時間撹拌後ろ過して測定した。
0%グルコースまたはイコデキストリンで、pH7対pH3はレスベラトロールを2乃至3倍安定化させ、ピセイドを3乃至4倍安定化させ、二つのスチルベノイドの可溶性を若干増加させた。
pH7で、0.024%のグルコースまたはイコデキストリンが試験したスチルベノイドを2乃至3倍安定化させた。0.075%のグルコースまたはイコデキストリンは試験したスチルベノイドを3乃至4倍安定化させた。
イコデキストリン濃度は僅か0.075%でありながら、グルコース濃度が高ければ(24及び47%)、検出限界内で試験したスチルベノイドを完全に安定化させ、その可溶性を1時間内に1.5乃至2倍増加させた。
最高値試験グルコース濃度はレスベラトロールの可溶性を1時間後2乃至3倍、ピセイドの可溶性は1.5乃至2倍増加させた。
濃度2.4%で、イコデキストリンは1時間内にレスベラトロールの可溶性を7乃至10倍増加させ、ピセイドは3乃至4倍増加させた。イコデキストリンの濃度が7.5%であればレスベラトロールの可溶性が1時間内に20倍、絶対値可溶性は3.5倍以上増加した。これは1時間後ピセイドの可溶性を6乃至8倍増加させた。ピセイドの場合、1時間内に測定された可溶性が絶対値可溶性と同等であったが、これは可溶化が最初5分内に起こるためである。
実施例1の結果を図1に提示する。図1は4個のチャート及びそのチャートと関連した4個の表にそれぞれデータを提示する。
実施例2
市販で入手可能な(pH調整される)透析溶液中のレスベラトロール及びピセイドの安定性。
可溶性研究は正確に酸性グルコース溶液で、例えば、2区画腹膜透析アプリケーションStay Safe(登録商標)及びPhysioneal(登録商標)だけではなく事前にpH3に酸性化させたExtraneal(登録商標)溶液に市販して入手可能な腹膜透析液Fresenius Safestay(登録商標)1.5%グルコース、Baxter Physioneal(登録商標)3.86%グルコース及びBaxter Extraneal(登録商標)(7.5%イコデキストリン)を適用して実施した。媒質B(117.14g/Lグルコースモノヒドラート(106.5g/L無水グルコースと同等)、0.507g/Lカルシウムクロリドジヒドラート、0.140g/Lマグネシウムクロリドヘキサヒドラート、pH3.5で測定)、媒質E(75g/Lイコデキストリン、5.35g/Lソジウムクロリド、4.48g/Lソジウムラクテート、257mg/LカルシウムクロリドUSP、50.8mg/LマグネシウムクロリドUSP、本発明者の実験室でpH3に調整)、及び媒質F(30g/L無水グルコース、11.279g/Lソジウムクロリド、0.3675g/Lカルシウムクロリドジヒドラート、0.2033g/Lマグネシウムクロリドヘキサヒドラート、pH3で測定)。
可溶性は過量の溶質存在下に室温で5分乃至12時間撹拌後ろ過して測定した。
図2はチャート及び関連表として結果データを提示する。
可溶化飽和曲線で糖類により増加した安定性及び可溶性の適用可能性を確認することができた。グルコース中で12時間後レスベラトロールに対して得られた可溶性は水溶液中のレスベラトロールの言及した絶対値可溶性(約30mg/L)に接近する。7.5%イコデキストリンにおけるレスベラトロールの可溶性はその値を約4倍デパス(depassed)した。
Figure 0006505310
ピセイドの可溶化は最初数分間起こり、1乃至12時間内に安定した。市販透析溶液で得られた結果は5.4g/L NaCl、4.5g/L Naラクテート、0.275g/L CaCl、及び0.051g/L MgCl中に確立された溶解曲線で予想される範囲内にあった。
可溶性は室温で過量の溶質存在下に1または12時間撹拌後ろ過して測定した。
実施例3
室温で1時間及び12時間撹拌後市販透析溶液におけるスチルベノイドの安定性:
過量の溶質存在下に室温で1時間または12時間撹拌後ろ過して安定性を測定した:
Figure 0006505310
Figure 0006505310
検出限界内で、試験したスチルベノイドは三つの市販透析溶液において安定しているものと現れた。
実施例4
オートクレーブ処理の間、市販透析溶液におけるレスベラトロールの安定性。
前記定義した媒質B、E及びFで実験を実施した。各媒質で25mgのレスベラトロールを超音波処理し、0.45分ろ過して、澄んだ溶液を得た。得た溶液を30分間121℃でオートクレーブした。
Figure 0006505310
標準加熱−滅菌の間、pH3の透析溶液を含む糖類におけるレスベラトロール安定性は特に7.5%イコデキストリンの存在下に目に見えて高かった。
実施例5
水中マルトース、マルトトリオース、イソマルトトリオース及びマルトテトラオースの濃度の関数としてのRTで1時間撹拌後のレスベラトロールの安定性。過量の溶質存在下に室温で1時間撹拌後ろ過して可溶性を測定した。実施例5の結果は図3に提示するが、これは4個のチャート及びそれぞれチャートと関連のある4個の表にデータを提示する。イソマルトトリオース及びマルトテトラオースの濃度0.05%はそれぞれスチルベノイドレスベラトロールの可溶性をそれぞれ1.5及び1.8倍に増加させた。濃度が0.5%のマルトース及びマルトトリオースはスチルベノイド可溶性をそれぞれ2.2及び2.6倍に増加させた。濃度が7.5%のマルトース及びマルトトリオースはスチルベノイドレスベラトロールの可溶性をそれぞれ6及び3倍増加させた。濃度24%のマルトース及びマルトトリオースはスチルベノイドレスベラトロールの可溶性をそれぞれ29及び4倍増加させた。濃度50%のマルトースはスチルベノイドレスベラトロールの可溶性を100倍増加させた。
実施例6
水中マルトデキストリンDE16−19(DE=デキストロース当量)、マルトデキストリンDE4−7またはイコデキストリンの濃度の関数としての、RTで1時間撹拌後のレスベラトロールの可溶性。過量の溶質存在下に室温で1時間撹拌後ろ過して可溶性を測定した。実施例6の結果は図4に提示するが、3個のチャート及びその3個のチャートと関連した3個の表にデータをそれぞれ提示する。マルトデキストリンDE16−19、マルトデキストリンDE4−7及びイコデキストリンの濃度が0.24%であれば、スチルベノイドレスベラトロールの可溶性を1.5乃至3倍増加させた。マルトデキストリンDE16−19、マルトデキストリンDE4−7及びイコデキストリンの濃度が2.4%であればスチルベノイドの可溶性を3.3乃至4.7倍増加させた。マルトデキストリンDE16−19、マルトデキストリンDE4−7及びマルトデキストリンの濃度が7.5%であればスチルベノイドレスベラトロールの可溶性をそれぞれ13、3.5及び19倍増加させた。濃度が15%のイコデキストリンはスチルベノイドレスベラトロールの可溶性を26倍増加させた。濃度が24%のマルトデキストリンDE16−19、マルトデキストリンDE4−7は、スチルベノイドレスベラトロールの可溶性をそれぞれ100及び27倍増加させた。
実施例7
水中デキストラン2.5−4kD、デキストラン10kD、グリコーゲン100kD及びプルラン100−200kDの濃度の関数としての、RTで1時間撹拌後のレスベラトロールの可溶性。過量の溶質存在下に室温で1時間撹拌後ろ過して可溶性を測定した。実施例7の結果は図5に提示するが、4個のチャート及びそのチャートと関連した4個の表にそれぞれデータを提示する。濃度が0.24%のデキストラン10kDはスチルベノイドレスベラトロールの可溶性を2.3倍増加させた。濃度が0.5%のグリコーゲン100kD及びプルラン100乃至200kDはスチルベノイドレスベラトロールの可溶性をそれぞれ10及び1.5倍増加させた。濃度が2.4%のデキストラン10kDはスチルベノイドレスベラトロールの可溶性を6.3倍増加させた。濃度が4%のグリコーゲン100kD及びプルラン100乃至200kDはスチルベノイドレスベラトロールの可溶性をそれぞれ43及び4倍増加させた。濃度が7.5%のデキストラン2.5−4kD及びデキストラン10kDはスチルベノイドレスベラトロールの可溶性をそれぞれ2.7及び7.7倍増加させた。
実施例8
水中N−アセチル−グルコサミンの濃度の関数としての、RTで1時間撹拌後のレスベラトロールの可溶性。過量の溶媒存在下に室温で1時間撹拌後ろ過して可溶性を測定した。実施例8の結果は図6に提示し、これはチャート及び関連表にデータを提示する。濃度が24%のN−アセチルグルコサミンはスチルベノイドレスベラトロールの濃度を12倍増加させた。
実施例9
水中マルトデキストリンDE16−19の濃度の関数としてのピセイド(ポリダチン)及びプテロスチルベンの可溶性。過量の溶質存在下に室温で1時間撹拌後ろ過して可溶性を測定した。実施例9の結果は図7に提示するが、2個のチャート及びそのチャートと関連した2個の表にそれぞれデータを提示する。濃度が2.4%のマルトデキストリンDE16−19はピセイドの可溶性を1.4倍増加させた。濃度が7.5%であるものはピセイド及びプテロスチルベンの可溶性をそれぞれ2.1及び13倍増加させた。濃度が24%のマルトデキストリンD16−19はスチルベノイドピセイド及びプテロスチルベンの可溶性をそれぞれ3.2及び100倍増加させた。
実施例10
水と比較して異なるアミノ酸含有溶液中のレスベラトロールの可溶性。過量の溶質の存在下に室温で1時間撹拌後ろ過して可溶性を測定した。実施例10の結果を図8に提示し、これはチャート及び関連表にデータを提示する。アミノ酸溶液の二つの医学的製剤を試験し、スチルベノイドの可溶性に対して水と比較した。
レスベラトロール。10%のアミノ酸を含有するAminoven(登録商標)でスチルベノイドレスベラトロールの可溶性が11倍増加するものと観察された。

Claims (16)

  1. レスベラトロール、レスベラトロール誘導体、ピセアタンノール、プテロスチルベン、又はジヒドロレスベラトロールから選択される少なくとも一つのスチルベノイドの水中における可溶性を増加させるための方法であって、
    少なくとも一つ以上の還元性アルファ−グルカンを総濃度≧0.75重量%(7.5g/L)で水中に溶解する工程と、
    前記スチルベノイドを濃度≧1.5mg/Lで水中に溶解する工程とを含み、
    前記還元性アルファ−グルカンが分子量90D乃至500kDを有し、
    前記還元性アルファ−グルカンが、マルトース、マルトトリオース、イソマルトトリオース、マルトテトラオース、ニゲロース、イソマルトース、メリビオース、マルトデキストリン、イコデキストリン、又はこれら以外のデンプンの加水分解によって得ることができる分子量90D乃至500kDを有するアルファーグルカンから選択され、
    前記レスベラトロール誘導体が下記の化合物1〜12及び15〜18から選択されることを特徴とするスチルベノイドの可溶性を増加させるための方法。
    Figure 0006505310
    化合物2及び化合物3において、式中
    =R=R=OH、R=R=R=H;または
    =R=R=OCH、R=R=R=H;または
    =R=R=OCH、R=R=H;R=OH;または
    =R=R=R=OCH、R=R=H;または
    =R=R=R=OCH、R=H、R=OH;または
    =R=R=R=OCH、R=R=H;または
    =R=R=R=OCH、R=H、R=OHであり、
    化合物4において、式中、Rは下記の部分のうち一つであり、
    Figure 0006505310
    化合物5において、式中、Rは水素または下記の化学式の官能基であり、
    Figure 0006505310
    は水素であるかまたはこれらが結合されている酸素原子と共にアシル基(−OCO−R)を形成し、ここでRはC1−C22アルキル基またはC2−C22アルケニル基であり、ここでRが水素である場合、Rは前記提示された化学式の官能基を形成し、
    化合物6において、式中、Rは下記の部分のうち一つであり、
    Figure 0006505310
    Figure 0006505310
    Figure 0006505310
    化合物8において、
    =OCH、R=OH、R=O−グルコース;または
    =OCH、R=H、R=O−グルコース;または
    =OCH、R=OH、R=OH;または
    =OCH、R=H、R=OH;または
    =OH、R=OH、R=O−グルコース;または
    =OH、R=OH、R=OH;であり、
    化合物12において、
    、R、R、R、R、R、R、R、R及びR10は水素、ヒドロキシル、ヒドロカルビル、置換されたヒドロカルビル、ヒドロカルビルオキシ、置換されたヒドロカルビルオキシ、及びスルホキシから独立的に選択され、少なくとも一つ以上のR基はヒドロキシルまたは置換されたヒドロキシル基であり;化合物12が単量体である場合、化合物12はレスベラトロール以外のものであり、
    化合物15において、
    、R及びRは、互いに独立的にHまたは(C1−C3)アルキルを示し;R4及びR5は同一であるか異なり、水素、線状または分岐状(C1−C5)アルキル、
    プレニル基−CH−CH=C(CH
    ゲラニル基−CH−CH=C(CH)(CHCH=C(CHを示すか、
    またはR及びR、及び独立的にR及びRが、これらが連結されている原子と共に下記の基のうち一つを形成し、
    Figure 0006505310
    (R及びRが全て水素であるのではなく、R=R=R=Hの場合、R及びRはそれぞれプレニル基及び水素ではなく、
    化合物18において、式中X、Y及びZは水素または保護基であり、少なくともX、Y及びZのうちの一つ以上が保護基である。)
  2. 前記還元性アルファ−グルカンが、イコデキストリンであることを特徴とする請求項1に記載のスチルベノイドの可溶性を増加させるための方法。
  3. 少なくとも一つ以上の還元性アルファ−グルカンが総濃度≧2.4重量%で存在することを特徴とする請求項1または2に記載のスチルベノイドの可溶性を増加させるための方法。
  4. 少なくとも一つ以上の還元性アルファ−グルカンが総濃度2.4〜15重量%で存在することを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載のスチルベノイドの可溶性を増加させるための方法。
  5. 少なくとも一つ以上の還元性アルファ−グルカンが分子量90D〜50kDを有することを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載のスチルベノイドの可溶性を増加させるための方法。
  6. 少なくとも一つ以上の還元性アルファ−グルカンが分子量1.5kD〜50kDを有することを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載のスチルベノイドの可溶性を増加させるための方法。
  7. 酸性pH1〜6を有することを特徴とする請求項1〜6のいずれか一項に記載のスチルベノイドの可溶性を増加させるための方法。
  8. 少なくとも一つ以上のスチルベノイドと少なくとも一つ以上の糖類とを溶解された状態で含有する水溶液であって、
    前記糖類が分子量90D乃至500kDを有し、
    前記糖類が、還元性アルファ−グルカンであって、
    前記還元性アルファ−グルカンが、スクロース、マルトース、マルトトリオース、イソマルトトリオース、マルトテトラオース、ニゲロース、イソマルトース、ゲンチオビオース、メリビオース、マルトデキストリン、イコデキストリン、又はこれら以外のデンプンの加水分解によって得ることができる分子量90D乃至500kDを有するアルファーグルカンから選択され、
    腹膜透析、腹膜栄養、腹膜疾患または障害の治療、及び手術前、途中または以後の腹膜治療に使用するための水溶液。
  9. 前記スチルベノイドが、下記の化合物1〜12及び15〜18から選択されるレスベラトロール、ジヒドロレスベラトロール、ピセアタンノール、プテロスチルベン、ピセイド、又はレスベラトロール誘導体の少なくとも一つであることを特徴とする請求項8に記載の水溶液。
    Figure 0006505310

    化合物2及び化合物3において、式中
    =R=R=OH、R=R=R=H;または
    =R=R=OCH、R=R=R=H;または
    =R=R=OCH、R=R=H;R=OH;または
    =R=R=R=OCH、R=R=H;または
    =R=R=R=OCH、R=H、R=OH;または
    =R=R=R=OCH、R=R=H;または
    =R=R=R=OCH、R=H、R=OHであり、
    化合物4において、式中、Rは下記の部分のうち一つであり、
    Figure 0006505310
    化合物5において、式中、Rは水素または下記の化学式の官能基であり、
    Figure 0006505310
    は水素であるかまたはこれらが結合されている酸素原子と共にアシル基(−OCO−R)を形成し、ここでRはC1−C22アルキル基またはC2−C22アルケニル基であり、ここでRが水素である場合、Rは前記提示された化学式の官能基を形成し、
    化合物6において、式中、Rは下記の部分のうち一つであり、
    Figure 0006505310
    Figure 0006505310
    Figure 0006505310
    化合物8において、
    =OCH、R=OH、R=O−グルコース;または
    =OCH、R=H、R=O−グルコース;または
    =OCH、R=OH、R=OH;または
    =OCH、R=H、R=OH;または
    =OH、R=OH、R=O−グルコース;または
    =OH、R=OH、R=OH;であり、
    化合物12において、
    、R、R、R、R、R、R、R、R及びR10は水素、ヒドロキシル、ヒドロカルビル、置換されたヒドロカルビル、ヒドロカルビルオキシ、置換されたヒドロカルビルオキシ、及びスルホキシから独立的に選択され、少なくとも一つ以上のR基はヒドロキシルまたは置換されたヒドロキシル基であり;化合物12が単量体である場合、化合物12はレスベラトロール以外のものであり、
    化合物15において、
    、R及びRは、互いに独立的にHまたは(C1−C3)アルキルを示し;R4及びR5は同一であるか異なり、水素、線状または分岐状(C1−C5)アルキル、
    プレニル基−CH−CH=C(CH
    ゲラニル基−CH−CH=C(CH)(CHCH=C(CHを示すか、
    またはR及びR、及び独立的にR及びRが、これらが連結されている原子と共に下記の基のうち一つを形成し、
    Figure 0006505310
    (R及びRが全て水素であるのではなく、R=R=R=Hの場合、R及びRはそれぞれプレニル基及び水素ではなく、
    化合物18において、式中X、Y及びZは水素または保護基であり、少なくともX、Y及びZのうちの一つ以上が保護基である。)
  10. 少なくとも一つ以上のスチルベノイドが濃度0.1mg/L〜100mg/Lで存在することを特徴とする請求項8または9に記載の水溶液。
  11. 少なくとも一つ以上のスチルベノイドが濃度0.02μM〜315μMで存在することを特徴とする請求項8または9に記載の水溶液。
  12. 少なくとも一つ以上のスチルベノイドが濃度≧1.5mg/Lで存在することを特徴とする請求項8または9に記載の水溶液。
  13. 前記スチルベノイドが、化学式100の構造を有することを特徴とする請求項8〜11のいずれか一項に記載の水溶液。
    Figure 0006505310
    式中、Rは、
    Figure 0006505310
    であり、
    ここでR、R、R、R11、R12、R13、R14及びR15は、
    −H、−OH、−O−RAlk、−CHO、−CRAlkO、−COOH、−COO−RAlk、−CO−NH−C2n−COOH、−CO−NH−C2n−COO
    −CN、−Cl、−Br、−I、−NO
    −C2nCN、−C2n−Cl、−C2n−Br、−C2n−I、−C2n−NO
    −O−PO 2−、−O−PO、−O−PO、−NH、−NHRAlk、−NRAlk1Alk2、−N、−NAlk、−NAlk1、−NHRAlk1Alk2、−NAlk1Alk2Alk3
    −CN、−B(OH)、−OCHO、−O−CRAlkO、−OCF、−O−CN、−OCHCNであるか、
    または下記の部分のうちの一つ:
    Figure 0006505310
    Figure 0006505310
    Figure 0006505310
    Figure 0006505310
    及び/又はRAlk1、RAlk1及びRAlk2がCH、C、CまたはCである、
    及び/又はC2nがCH、C、C、Cである、
    及び/又はR11、R12、R13、R14またはR15が単糖類またはオリゴ糖類である、
    及び/又はXが遊離された可溶性カチオンであり、
    もっともR、R、R、R11、R12、R13、R14及びR15のうち一つ以上が、好ましくはこれらのうち二つ以上がヒドロキシル基である。
  14. 液体及び/又は固体の食品の食品添加物として、下記を溶解された状態で含有する水溶液の使用であって、食品中のレスベラトロール、レスベラトロール誘導体、ピセアタンノール、プテロスチルベン、又はジヒドロレスベラトロールの含有量を増加させるための水溶液の使用。
    −分子量90D乃至500kDを有するとともに、総濃度≧0.75重量%(7.5g/L)の少なくとも一つ以上の還元性アルファ−グルカンであって、マルトース、マルトトリオース、イソマルトトリオース、マルトテトラオース、ニゲロース、イソマルトース、メリビオース、マルトデキストリン、イコデキストリン、又はこれら以外のデンプンの加水分解によって得ることができる分子量90D乃至500kDを有するアルファーグルカンから選択される還元性アルファ−グルカン
    −濃度≧1.5mg/Lのレスベラトロール、レスベラトロール誘導体、ピセアタンノール、プテロスチルベン、ピセイド、又はジヒドロレスベラトロールから選択されるスチルベノイド
    ここで、レスベラトロール誘導体は下記の化合物1〜12及び15〜18から選択される。
    Figure 0006505310
    化合物2及び化合物3において、式中
    =R =R =OH、R =R =R =H;または
    =R =R =OCH 、R =R =R =H;または
    =R =R =OCH 、R =R =H;R =OH;または
    =R =R =R =OCH 、R =R =H;または
    =R =R =R =OCH 、R =H、R =OH;または
    =R =R =R =OCH 、R =R =H;または
    =R =R =R =OCH 、R =H、R =OHであり、
    化合物4において、式中、Rは下記の部分のうち一つであり、
    Figure 0006505310
    化合物5において、式中、R は水素または下記の化学式の官能基である。)
    Figure 0006505310
    (R は水素であるかまたはこれらが結合されている酸素原子と共にアシル基(−OCO−R )を形成し、ここでR はC1−C22アルキル基またはC2−C22アルケニル基であり、ここでR が水素である場合、R は前記提示された化学式の官能基を形成し、
    化合物6において、式中、Rは下記の部分のうち一つであり、
    Figure 0006505310
    Figure 0006505310
    Figure 0006505310
    化合物8において、
    =OCH 、R =OH、R =O−グルコース;または
    =OCH 、R =H、R =O−グルコース;または
    =OCH 、R =OH、R =OH;または
    =OCH 、R =H、R =OH;または
    =OH、R =OH、R =O−グルコース;または
    =OH、R =OH、R =OH;であり、
    化合物12において、
    、R 、R 、R 、R 、R 、R 、R 、R 及びR 10 は水素、ヒドロキシル、ヒドロカルビル、置換されたヒドロカルビル、ヒドロカルビルオキシ、置換されたヒドロカルビルオキシ、及びスルホキシから独立的に選択され、少なくとも一つ以上のR基はヒドロキシルまたは置換されたヒドロキシル基であり;化合物12が単量体である場合、化合物12はレスベラトロール以外のものであり、
    化合物15において、
    、R 及びR は、互いに独立的にHまたは(C1−C3)アルキルを示し;R4及びR5は同一であるか異なり、水素、線状または分岐状(C1−C5)アルキル、
    プレニル基−CH −CH=C(CH
    ゲラニル基−CH −CH=C(CH )(CH CH=C(CH を示すか、
    またはR 及びR 、及び独立的にR 及びR が、これらが連結されている原子と共に下記の基のうち一つを形成し、
    Figure 0006505310
    (R 及びR が全て水素であるのではなく、R =R =R =Hの場合、R 及びR はそれぞれプレニル基及び水素ではなく、
    化合物18において、式中X、Y及びZは水素または保護基であり、少なくともX、Y及びZのうちの一つ以上が保護基である。)
  15. 食品の水分中でのレスベラトロール、レスベラトロール誘導体、ピセアタンノール、プテロスチルベン、又はジヒドロレスベラトロールの含有量を増加させるための請求項14に記載の水溶液の使用。
  16. 食品の水分中でのレスベラトロール、レスベラトロール誘導体、ピセアタンノール、プテロスチルベン、又はジヒドロレスベラトロールの溶解性及び安定性のための還元性アルファ−グルカンの使用であって、レスベラトロール誘導体が下記の化合物1〜12及び15〜18から選択されるものであって、前記還元性アルファ−グルカンが分子量90D乃至500kDを有するとともに、前記還元性アルファ−グルカンが、マルトース、マルトトリオース、イソマルトトリオース、マルトテラオース、マルトデキストリン、イコデキストリン、又はこれら以外のデンプンの加水分解によって得ることができる分子量90D乃至500kDを有するアルファーグルカンから選択されることを特徴とする還元性アルファ−グルカンの使用。
    Figure 0006505310
    化合物2及び化合物3において、式中
    =R=R=OH、R=R=R=H;または
    =R=R=OCH、R=R=R=H;または
    =R=R=OCH、R=R=H;R=OH;または
    =R=R=R=OCH、R=R=H;または
    =R=R=R=OCH、R=H、R=OH;または
    =R=R=R=OCH、R=R=H;または
    =R=R=R=OCH、R=H、R=OHであり、
    化合物4において、式中、Rは下記の部分のうち一つであり、
    Figure 0006505310
    化合物5において、式中、Rは水素または下記の化学式の官能基であり、
    Figure 0006505310
    は水素であるかまたはこれらが結合されている酸素原子と共にアシル基(−OCO−R)を形成し、ここでRはC1−C22アルキル基またはC2−C22アルケニル基であり、ここでRが水素である場合、Rは前記提示された化学式の官能基を形成し、
    化合物6において、式中、Rは下記の部分のうち一つであり、
    Figure 0006505310
    Figure 0006505310
    Figure 0006505310
    化合物8において、
    =OCH、R=OH、R=O−グルコース;または
    =OCH、R=H、R=O−グルコース;または
    =OCH、R=OH、R=OH;または
    =OCH、R=H、R=OH;または
    =OH、R=OH、R=O−グルコース;または
    =OH、R=OH、R=OH;であり、
    化合物12において、
    、R、R、R、R、R、R、R、R及びR10は水素、ヒドロキシル、ヒドロカルビル、置換されたヒドロカルビル、ヒドロカルビルオキシ、置換されたヒドロカルビルオキシ、及びスルホキシから独立的に選択され、少なくとも一つ以上のR基はヒドロキシルまたは置換されたヒドロキシル基であり;化合物12が単量体である場合、化合物12はレスベラトロール以外のものであり、
    化合物15において、
    、R及びRは、互いに独立的にHまたは(C1−C3)アルキルを示し;R4及びR5は同一であるか異なり、水素、線状または分岐状(C1−C5)アルキル、
    プレニル基−CH−CH=C(CH
    ゲラニル基−CH−CH=C(CH)(CHCH=C(CHを示すか、
    またはR及びR、及び独立的にR及びRが、これらが連結されている原子と共に下記の基のうち一つを形成し、
    Figure 0006505310
    (R及びRが全て水素であるのではなく、R=R=R=Hの場合、R及びRはそれぞれプレニル基及び水素ではなく、
    化合物18において、式中X、Y及びZは水素または保護基であり、少なくともX、Y及びZのうちの一つ以上が保護基である。)
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