JP6505271B1 - 電力変換装置 - Google Patents

電力変換装置 Download PDF

Info

Publication number
JP6505271B1
JP6505271B1 JP2018013244A JP2018013244A JP6505271B1 JP 6505271 B1 JP6505271 B1 JP 6505271B1 JP 2018013244 A JP2018013244 A JP 2018013244A JP 2018013244 A JP2018013244 A JP 2018013244A JP 6505271 B1 JP6505271 B1 JP 6505271B1
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cooling surface
heat
switching element
insulating member
generating component
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2018013244A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2019134534A (ja
Inventor
裕人 石山
裕人 石山
侑司 菅谷
侑司 菅谷
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Electric Corp filed Critical Mitsubishi Electric Corp
Priority to JP2018013244A priority Critical patent/JP6505271B1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6505271B1 publication Critical patent/JP6505271B1/ja
Publication of JP2019134534A publication Critical patent/JP2019134534A/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Abstract

【課題】小型化、低コスト化を妨げず、高さの異なる発熱部品の放熱性と耐震性を確保すると共に、絶縁性向上を図ることが可能である。
【解決手段】冷却面3aは、扁平な面で形成され、スイッチング素子5および発熱部品6が、冷却面3aの同じ面内に所定の距離を隔てて、並設され、スイッチング素子5は、素子本体5aと、発熱部品6の端子6bと電気的に接続される端子5bとを備え、素子本体5aの、冷却面3aと反対の側に、絶縁部材10が配設され、素子本体5aの、冷却面3aの側に、電気的絶縁性および熱伝導性を有する絶縁放熱部材9が当接され、自己の弾性復元力が、絶縁部材10の冷却面3aと反対の側に、作用する弾性の固定部材11が設けられ、発熱部品6は、絶縁部材10の固定部材11と反対の側に、配設され、弾性復元力により、絶縁部材10を介して、素子本体5aが絶縁放熱部材9に圧接され、絶縁放熱部材9が冷却面3aに圧接されている。
【選択図】図1

Description

この発明は、車両などの乗り物に搭載される電力変換装置に関するものである。
例えば電気自動車やハイブリッド自動車等のように、モータを駆動源の一つとする車両においては、商用の交流電源から直流電源に変換して高圧バッテリに充電する充電器や、高圧バッテリの直流電源から補機用のバッテリの電圧(例えば12V等)に変換するDC/DCコンバータ、バッテリからの直流電力をモータへの交流電力に変換するインバータ等の電力変換装置が搭載されている。
近年、電動車両に搭載される各種電力変換装置の小型、低コスト化の要求が非常に強くなってきている。これは、電力変換装置の低コスト化、軽量化による電動車両の燃費向上、電動車両における電力変換装置の実装スペースの縮小化のためである。
一方で、電力変換装置において、更なる絶縁性向上を図ることは、更なる小型化を図る上で好ましい。
また、これらの電力変換装置の内部構成は、一般的にチョッパ回路やブリッジ回路などのスイッチング回路が用いられており、このスイッチング回路を構成するスイッチング素子、および電力変換のためのトランス、リアクトルなどの導通により自己発熱する部品が多く用いられている。
これらの部品は、冷却器に取り付けて外部へ放熱すると共に、部品間を電気的に接続する部品(例えばプリント基板等)に電気的に接続する必要があるが、部品の高さが異なる中で部品の放熱と電気的な接続を両立させる必要がある。
また、電力変換装置が搭載される振動要件の厳しい環境において、自身の自重や電力変換装置の振動により、部品間の接続部に大きなストレスを与えるといった課題を生むことから、接合部へのストレスや自身の振動を抑制するなどの耐振構造を追加する必要がある。
従来、スイッチング素子の耐震性、放熱性を確保する方法として、冷却面上方で固定されたプリント基板に実装したスイッチング素子本体を、バネの弾性復元力で冷却面に当接させることで固定し、スイッチング素子からの熱をヒートシンクに放散させる方法が知られている。(例えば特許文献1参照)。
また、従来、高さの異なる発熱部品の放熱方法として、冷却面上方で固定されたプリント基板に実装したがスイッチング素子および大型の電気電子部品の高さに応じて、台座部を設け、各部品の熱を筐体に放散させる方法が知られている(例えば特許文献2参照)。
特開2017−22336号公報 特開2014−230417号公報
しかしながら、スイッチング素子の多くは、裏面および上面の一部分が電極剥き出しであり、さらに、中央部に貫通孔が設けてある場合が多く、特許文献1における従来の技術では、電極剥き出し部と筐体あるいはバネとの絶縁が確保できておらず、スイッチング素子とバネとの距離をとる必要があるが、絶縁強化など更なる絶縁向上を図るには、より距離を大きくとる必要があり、バネ及び冷却器の大型化、コスト上昇を招く。
また、スイッチング素子のリード長さに応じてプリント基板が固定されているので、
冷却が必要な高さの異なる部品が複数あった場合に各部品の高さに応じた基板を各部品に設ける必要があり、基板の固定点の増加、基板間の接続部品の追加による、大型化、コスト上昇を招く。
また、特許文献2における従来の技術では、部品の高さに応じた台座部を設けているので、冷却器が複雑になり、冷却器の大型化、コスト上昇を招く。
この発明はかかる問題点を解決することを課題とするものであって、小型化、低コスト化を妨げず、スイッチング素子およびスイッチング素子と高さの異なる発熱部品の放熱性を確保すると共に、絶縁性向上を可能にする電力変換装置を提供することを目的とする。
この発明に係る電力変換装置は、
スイッチング素子、前記スイッチング素子とは別の発熱部品、および前記スイッチング素子および前記発熱部品を冷却する冷却面を有した冷却器を備えた電力変換装置において、
前記冷却面は、扁平な面で形成されており、
前記スイッチング素子および前記発熱部品が、前記冷却面の同じ面内に所定の距離を隔てて、前記冷却面に対して水平方向に並設されており、
前記スイッチング素子は、素子本体と、前記発熱部品の端子と電気的に接続される端子とを備えており、
前記素子本体の、前記冷却面と反対の側に、絶縁部材が配設されており、
前記素子本体の、前記冷却面の側に、電気的絶縁性および熱伝導性を有する絶縁放熱部材が当接されており、
自己の弾性復元力が前記絶縁部材の前記冷却面と反対の側に作用する弾性の固定部材が、前記絶縁部材の、前記発熱部品と前記水平方向の反対の側に、配設されており、
前記発熱部品は、前記絶縁部材の前記固定部材と前記水平方向の反対の側に、配設されており、
前記弾性復元力により、前記絶縁部材を介して、前記素子本体が前記絶縁放熱部材に圧接され、前記絶縁放熱部材が前記冷却面に圧接されており、
前記冷却器は、前記冷却面の前記スイッチング素子の側に、第一凹部を備え、
前記スイッチング素子は、前記素子本体の中央部に、第一貫通孔を備え、
前記絶縁部材は、前記第一貫通孔に対応した第一突起部と、前記第一凹部に対応した第二突起部と、前記冷却面の側に前記素子本体に対応した開口部とを備え、
前記絶縁部材の前記開口部の中に前記素子本体が収容され、
前記素子本体の前記第一貫通孔に前記絶縁部材の前記第一突起部が嵌合され、
前記冷却器の前記第一凹部に前記絶縁部材の前記第二突起部が嵌合されている
ものである。
この発明は、
スイッチング素子、前記スイッチング素子とは別の発熱部品、および前記スイッチング素子および前記発熱部品を冷却する冷却面を有した冷却器を備えた電力変換装置において、
前記冷却面は、扁平な面で形成されており、
前記スイッチング素子および前記発熱部品が、前記冷却面の同じ面内に所定の距離を隔てて、前記冷却面に対して水平方向に並設されており、
前記スイッチング素子は、素子本体と、前記発熱部品の端子と電気的に接続される端子とを備えており、
前記素子本体の、前記冷却面と反対の側に、絶縁部材が配設されており、
前記素子本体の、前記冷却面の側に、電気的絶縁性および熱伝導性を有する絶縁放熱部材が当接されており、
自己の弾性復元力が前記絶縁部材の前記冷却面と反対の側に作用する弾性の固定部材が、前記絶縁部材の、前記発熱部品と前記水平方向の反対の側に、配設されており、
前記発熱部品は、前記絶縁部材の前記固定部材と前記水平方向の反対の側に、配設されており、
前記弾性復元力により、前記絶縁部材を介して、前記素子本体が前記絶縁放熱部材に圧接され、前記絶縁放熱部材が前記冷却面に圧接されており、
前記冷却器は、前記冷却面の前記スイッチング素子の側に、第一凹部を備え、
前記スイッチング素子は、前記素子本体の中央部に、第一貫通孔を備え、
前記絶縁部材は、前記第一貫通孔に対応した第一突起部と、前記第一凹部に対応した第二突起部と、前記冷却面の側に前記素子本体に対応した開口部とを備え、
前記絶縁部材の前記開口部の中に前記素子本体が収容され、
前記素子本体の前記第一貫通孔に前記絶縁部材の前記第一突起部が嵌合され、
前記冷却器の前記第一凹部に前記絶縁部材の前記第二突起部が嵌合されている
ので、小型化、低コスト化を妨げず、スイッチング素子およびスイッチング素子と高さの異なる発熱部品の放熱性を確保すると共に、絶縁性向上を図ることが可能である。
この発明の実施の形態1における電力変換装置の要部を例示する縦断側面図である。 この発明の実施の形態1におけるスイッチング素子を例示する斜視図である。 この発明の実施の形態2における電力変換装置の要部を例示する縦断側面図である。
以下、この発明の各実施の形態の電力変換装置について説明するが、各図において同一、または相当部材、部位については、同一符号を付して説明する。
実施の形態1.
以下、実施の形態1を図1および図2によって説明する。
図1は、実施の形態1における電力変換装置の要部を例示する縦断側面図である。
また、図2は、実施の形態1におけるスイッチング素子を例示する斜視図である。
実施の形態1では、電力変換装置1、電力変換部2、冷却器3、冷却面3a、平面3b、冷却フィン3c、流路3d、ボス部3e1,3e2、第一凹部3f、第二凹部3g、カバー4、スイッチング素子5、素子本体5a、スイッチング素子5の端子であるリード端子5b、内部電極5c、樹脂部5d、切欠き5e、第一貫通孔5f、素子本体下面5g、素子本体上面5h、発熱部品6、発熱部品本体6a、発熱部品6の端子である接続用端子6b、主回路配線板であるプリント基板7、締結具81,82,83、絶縁放熱部材9、第二貫通孔9a、第三貫通孔9b、ほぼ板状の絶縁部材10、絶縁部材本体10a、中間端子部10b、開口部10c、第一突起部10d、第二突起部10e、第三突起部10f、平面部10g、垂直平面部10h、第四貫通孔10j、ベンド部10k、第五貫通孔10m、板状の固定部材11、弾性変形部11a、固定部11b、第一曲折部11c、第二曲折部11d、第三曲折部11e、隙間緩衝部材12、および収納空間73asが設けられ、各々、図1、図2に例示のように形成され、相対的に配置されている。
絶縁放熱部材9、絶縁部材10、固定部材11、および隙間緩衝部材12は、それぞれ個別の部材である。
チョッパ回路やブリッジ回路などのスイッチング回路である電力変換装置1は、モータを駆動源の一つとする電気自動車やハイブリッド自動車等の車両などの乗り物や、充電器、ほかに搭載されている。また、電力変換装置1は、所定の電力(例えば商用の交流電力等)を別の所定の電力(例えば直流電力等)に変換するための電力変換部2と、外部に熱を放散する冷却器3とを有している。
冷却器3の冷却面3aとプリント基板7との間に収納空間73asが形成されている。この収納空間73as内に、ボス部3e2、第一凹部3f、第二凹部3g、スイッチング素子5、素子本体5a、リード端子5b、内部電極5c、樹脂部5d、切欠き5e、第一貫通孔5f、素子本体下面5g、素子本体上面5h、発熱部品6、発熱部品本体6a、接続用端子6b、締結具82、絶縁放熱部材9、第二貫通孔9a、第三貫通孔9b、絶縁部材10、絶縁部材本体10a、中間端子部10b、開口部10c、第一突起部10d、第二突起部10e、第三突起部10f、平面部10g、垂直平面部10h、第四貫通孔10j、ベンド部10k、固定部材11、弾性変形部11a、固定部11b、第一曲折部11c、第二曲折部11d、第三曲折部11e、および隙間緩衝部材12が収納されている。
冷却器3の下側、つまりプリント基板7と反対の側、には冷却フィン3c、流路3d、およびカバー4が図1、図2に例示のように配設されている。
冷却器3は、熱伝導率の優れた金属材料(例えばアルミニウム)で構成されている。冷却器3は、例えば、アルミダイカスト成形により形成されている冷却面3aと、この冷却面3aに対向する平面3bと、この平面3bから冷却面3aと反対方向に垂直に伸びた複数の冷却フィン3cとを有し、図1における下面がカバー4で覆われることで、冷却流体が流れる複数の流路3dが形成される。
また、冷却面3aから垂直に伸びた高さの異なる複数のボス部3e1,3e2を有し、ボス部3e1,3e2の先端面には、ねじ穴が設けられている。
カバー4は、熱伝導率の優れた金属材料(例えばアルミニウム)で構成されている。カバー4は、例えば、板金により形成されており、冷却器3に複数の締結具(図示なし)で固定されている。
電力変換部2は、前述のスイッチング回路を構成するスイッチング素子5と、電力変換のためのトランス、リアクトルなどの、導通により自己発熱する発熱部品6とを有し、実装面を持つプリント基板7で電気的に接続されることで構成されている。プリント基板7には、前述のスイッチング回路を構成する各スイッチング素子の導通制御を行う制御回路(図示なし)が形成あるいは搭載されている。
また、冷却器3の側壁部(すなわち収納空間73asを形成する側壁部)に設けられた複数のボス部3e1,3e1のねじ穴に螺合された複数の締結具81によって、各ボス部3e1,3e1の先端面(すなわち冷却器3の流路3dと反対側の端面)に、プリント基板7の実装面と冷却器3の冷却面3aとが対向するように、プリント基板7が冷却器3に取り付けられている。
スイッチング素子5は、スイッチング機能を有する素子本体5aと、素子本体5aの外方に突出したリード端子5bとで構成されている。
素子本体5aは、内部電極5cが絶縁性を有する樹脂部5dで覆われることで形成されており、樹脂部5dに形成された複数(この例では2箇所)の切欠き5eにより、内部電極5cが表面に剥き出しになっている。また、素子本体5aの中央部には、第一貫通孔5fが設けられている。
リード端子5bは、図示のように、素子本体5aから、冷却面3aに対して水平方向に突出し、途中で、冷却面3aに対して垂直方向に且つ冷却面3aとは反対の方向に曲折して延在している。
スイッチング素子5は、素子本体下面5gが冷却面3aと対向する向きに配置され、素子本体下面5gと冷却面3aとの間には、絶縁放熱部材9が設けられている。
また、素子本体5aの上方には、絶縁部材10が素子本体上面5hに当接した状態で設けられ、さらに、絶縁部材10の上方には、弾性の固定部材11が設けられている。
なお、固定部材11より冷却面3a寄りに絶縁部材10が、絶縁部材10より冷却面3a寄りに素子本体5aが、素子本体5aより冷却面3a寄りに絶縁放熱部材9が、それぞれ位置し、且つ、これら絶縁部材10、素子本体5a、および絶縁放熱部材9は重積されている。
また、弾性の固定部材11の弾性復元力により、絶縁部材10は素子本体5aに、素子本体5aの内部電極5cは絶縁放熱部材9に、絶縁放熱部材9は冷却面3aに、それぞれ圧接されている。従って、素子本体5aの発熱は、絶縁放熱部材9を介して、冷却器3の冷却面3aに良好に伝熱され、素子本体5aの良好な放熱性と耐震性が確保される。
絶縁放熱部材9は、プリント基板7よりも高い熱伝導率を有し、かつ所定の電気絶縁性を持つ材料で形成されている。この例では、絶縁放熱部材9は、柔軟性を有し、一定の厚みで構成されたシリコーン系の放熱シートを使用している。
絶縁部材10は、絶縁部材本体10aと、絶縁部材本体10aの外方に突出したほぼL字状の中間端子部10bとで構成されている。
絶縁部材本体10aは、所定の電気絶縁性を有する樹脂材料、例えばPBT(Poly Butylene Terephtalate(ポリブチレン テレフタレート))、で形成されており、素子本体上面5hに対向する面に開口部10cが設けられている。
開口部10cは、素子本体5aの位置に対応して形成されており、開口部10cに素子本体5aが嵌め込まれている状態下で、絶縁部材本体10aと素子本体5aとの間に極わずかな間隙が形成されるような大きさをもつ。
また、絶縁部材本体10aは、素子本体5aの第一貫通孔5fの位置、形状に応じ、冷却面3aに向かって垂直に伸びた第一突起部10dと素子本体5aの外側に位置し冷却面3aに向かって伸びた第二突起部10eおよび第三突起部10fを有している。
また、冷却器3には、第二突起部10eおよび第三突起部10fの位置、形状に応じた第一凹部3fおよび第二凹部3gが設けられている。
また、絶縁放熱部材9には、絶縁部材10の、第二突起部10eおよび第三突起部10fの各々の位置、および形状に応じた第二貫通孔9aおよび第三貫通孔9bが設けられている。
なお、第一凹部3fおよび第二凹部3gのうち、第一凹部3fは、図1における紙面の手前に位置しているので図示されているが、第二凹部3gは、第一凹部3fより、図1における紙面の奥側に位置しているので、第一凹部3fの陰となっていて、図1には図示されていない。
同様に、第二貫通孔9aおよび第三貫通孔9bのうち、第二貫通孔9aは、図1における紙面の手前に位置しているので図示されている。第三貫通孔9bは、第二貫通孔9aより、図1における紙面の奥側に位置しているので、第二貫通孔9aの陰となっていて、図1には図示されていない。
同様に、第二突起部10eおよび第三突起部10fのうち、第二突起部10eは、図1における紙面の手前に位置しているので図示されているが、第三突起部10fは、第二突起部10eより、図1における紙面の奥側に位置しているので、第二突起部10eの陰となっていて、図1には図示されていない。
開口部10c内に素子本体5aが収納され、素子本体5aの第一貫通孔5fに第一突起部10dが挿通され、さらに、第一凹部3fおよび第二貫通孔9aに、第二突起部10eが、第二凹部3gおよび第三貫通孔9bに第三突起部10fが、それぞれ挿通されることで、冷却器3、スイッチング素子5、絶縁放熱部材9、および絶縁部材10の相対位置がそれぞれ定められている。
中間端子部10bは、導電率の優れた金属材料(例えば銅)で形成されており、冷却面3aと水平方向に伸びた平面部10gと、平面部10gが冷却面3aと垂直方向に曲折されて形成された垂直平面部10hとを有し、平面部10gの一部が絶縁部材本体10aに保持されることで中間端子部10b自身が所定の高さ、位置で保持されている。
この例の場合、絶縁部材本体10aと一体成形により構成されている。
また、平面部10gは、スイッチング素子5のリード端子5bの位置、形状に応じた第四貫通孔10jを有し、垂直平面部10hは、U字形状に曲折されたベンド部10kを有している。
第四貫通孔10jにスイッチング素子5のリード端子5bが挿通され、リード端子5bと平面部10gが半田付けされることにより、リード端子5bと絶縁部材10の中間端子部10bが電気的に接続されている。
固定部材11は、板状の金属材料、例えばSUS(ステンレス鋼)材、で形成されており、弾性変形部11aと固定部11bとで構成されている。
弾性変形部11aは、固定部11bの一端から順に上方に曲折された第一曲折部11c、下方に曲折された第二曲折部11d、さらに、上方に曲折された第三曲折部11eで構成されている。
固定部11bは、冷却面3aからプリント基板7の側へ所定距離隔てた位置における、冷却面3aと水平をなす平面、に位置して形成されている。
固定部材11は、第三曲折部11eが絶縁部材10の上面に圧接されることで弾性復元力が絶縁部材10に作用し、絶縁部材10を介してスイッチング素子5が冷却面3aに押圧された状態で、冷却器3に、ボス部3e1より内側に設けられたボス部3e2、のねじ穴に螺合された締結具82により、冷却器3に取り付けられている。
ボス部3e2は、素子本体5aの、リード端子5bが突出している面の側と反対の側に位置し、素子本体5aよりも外側に設けられている。また、ボス部3e2は、その先端位置が素子本体上面5hよりも高い位置になるように形成されている。
発熱部品6は、スイッチング素子5の導通により自己発熱する発熱部品本体6aと発熱部品本体6aから外方にL字状に突出した接続用端子6bとから構成されており、隙間緩衝部材12を介して冷却面3aに伝熱可能に当接されている。
隙間緩衝部材12は、高い熱伝導率と所定の電気絶縁性を持つ材料(例えばグリース)で形成されている。
プリント基板7は、導電率の優れた金属材料(例えば銅)で形成されたパターン(図示なし)と電気絶縁性を有する樹脂材料(例えばエポキシ樹脂)で形成されており、発熱部品6の接続用端子6b、絶縁部材10の中間端子部10b、締結具81の数、大きさに応じた数、大きさの貫通孔が設けられている。
発熱部品6の接続用端子6b、および絶縁部材10の中間端子部10bは、それぞれプリント基板7の各貫通孔に挿通された状態で半田付けされることで、それぞれプリント基板7と電気的に接続されている。
本実施の形態の電力変換装置によれば、スイッチング素子5と固定部材11との間に、絶縁部材10が設けられているので、スイッチング素子5の内部電極5cと固定部材11との沿面距離を十分に確保することができ、絶縁強化の必要があっても、電気的に十分な絶縁をすることができる。
また、素子本体5aが絶縁放熱部材9を介して冷却面3aに当接されているので、
スイッチング素子5の内部電極5cと冷却器3との電気的な絶縁を確保しつつ、スイッチング素子5の熱を最短経路で冷却面3aに伝えることができ、スイッチング素子5と冷却面3aとの間の熱抵抗を低減することができる。
また、固定部材11により、絶縁部材10が素子本体5aに、素子本体5aが冷却面3aに、それぞれ押圧されているので、スイッチング素子5、および絶縁部材10自身の振動を抑制することができ、スイッチング素子5のリード端子5bと絶縁部材10の中間端子部10bとの接続部へのストレス、および絶縁部材10の中間端子部10bとプリント基板7との接続部へのストレス、をそれぞれ抑制することができる。
さらに、絶縁部材10の中間端子部10bにベンド部10kが設けられているので、自重方向のひずみをベンド部10kで吸収することができ、絶縁部材10の中間端子部10bとプリント基板7との接続部へのストレスを、より抑制することができる。
また、絶縁部材10に中間端子部10bを設け、スイッチング素子5のリード端子5bを絶縁部材10の中間端子部10bと接続し、中間端子部10bをプリント基板7に接続しているので、
それぞれ放熱が必要な、高さの異なるスイッチング素子5と発熱部品6とが、同じ収納空間73as内に混在し、発熱部品6の高さに合わせてプリント基板7が配置されている場合であっても、プリント基板7の高さやその他周辺部品の配置に応じて中間端子部10bの形状を自由に変更することができ、スイッチング素子5や発熱部品6の放熱性の低下を防止しつつ、プリント基板7や発熱部品6を含む周辺部品の配置の自由度を向上することができる。
さらに、プリント基板7を、スイッチング素子5側と発熱部品6とに分割する必要性を、防止することができ、分割した際の基板間の接続部材や各基板の固定点の増加を防止することができ、小型化、低コスト化を実現することができる。
さらに、各部品の高さに応じて冷却面3aの高さを変える必要がなく、冷却面3aを扁平な1つの平面で形成することができ、冷却器3の簡素化の実現、延いては、小型化、低コスト化を実現することができる。
また、スイッチング素子5が、絶縁部材10の開口部10c内に収容され、スイッチング素子5の第一貫通孔5fに、絶縁部材10の第一突起部10dが挿通され、かつ絶縁部材10の第二突起部10e、第三突起部10fが、絶縁放熱部材9の第二貫通孔9a、第三貫通孔9bおよび冷却器3の第一凹部3f、第二凹部3gに、それぞれ挿通されることで、スイッチング素子5、絶縁放熱部材9、絶縁部材10、固定部材11の相対位置が決められているので、各部品間の位置ばらつきを抑制することができ、延いては、部品間の絶縁距離の設計値を抑制することができる。これにより、絶縁放熱部材9および絶縁部材10の小型化、低コスト化を実現することができる。
特に、絶縁放熱部材9の第二貫通孔9a、第三貫通孔9bと、冷却器3の第一凹部3f、第二凹部3gを同様の位置、大きさとし、これら第二貫通孔9a、第三貫通孔9b、第一凹部3f、第二凹部3gに、共通に、絶縁部材10の第二突起部10e、第三突起部10fを、挿通しているので、冷却器3、絶縁放熱部材9、スイッチング素子5、および絶縁部材10の相互間の位置ばらつきの抑制効果は大である。
また、固定部材11の固定部11bが、素子本体上面5hよりも高い位置で冷却器3のボス部3e2に固定されており、さらに、固定部材11の第一曲折部11cおよび第二曲折部11dが固定部11bよりも高い位置に形成されているので、冷却面3aに対して、垂直方向の距離でスイッチング素子5の内部電極5cと固定部材11との絶縁距離を確保することができる。これにより、ボス部3e2と素子本体5aとの冷却面3aに対して、水平方向の距離を最小限に抑えることができ、固定部材11の小型化、低コスト化および、冷却器の小型化、低コスト化を実現することができる。
なお、本実施の形態においては、冷却器3はアルミダイカスト成形により形成されているが、剛性の高い金属材料(例えば、鉄)で形成された板金により構成してもよい。この構成によって、剛性を低下させることなく、アルミダイカスト成形で形成するよりもコストを削減することができる。
また、スイッチング素子5のリード端子5bは、冷却面3aと垂直方向に冷却面3aとは反対方向に曲折しており、素子本体5aよりも上方で絶縁部材10の中間端子部10bと電気的に接続されているが、リード端子5bの曲折をなくす、または、冷却面3a方向に曲折し、リード端子5bの位置に合わせて絶縁部材10の中間端子部10bを曲折させてもよく、リード端子5bと中間端子部10bとが電気的に接続されていればよい。
また、絶縁部材10に第二突起部10eおよび第三突起部10fを設け、これら第二突起部10eおよび第三突起部10fを、冷却器3の第一凹部3fおよび第二凹部3gに挿通しているが、絶縁部材10側に貫通孔あるいは凹部を設け、冷却器3側に突起部を設けてもよい。
これによっても、同様の効果を得ることができる。
また、絶縁部材10の中間端子部10bは、U字形状に曲折されたベンド部10kを有しているがV字状やコの字形状に曲折されていてもよく。これによっても、同様の効果を得ることができる。
また、電力変換装置1の駆動回路は図示してないが、プリント基板7上に構成してもよいが、プリント基板7とは別に、冷却器3から離れた部位に構成してもよい。
次に、本実施の形態1の特徴的な技術を、列記する。
図1に例示のように、少なくとも1つのスイッチング素子5と、少なくとも1つの発熱部品6と、スイッチング素子5と発熱部品6とを電気的に接続する主回路配線板(プリント基板7、ほか)と、スイッチング素子5および発熱部品6を冷却する冷却面3aを有した冷却器3を備えた電力変換装置において、
冷却面3aは、段部を持たない1つの平面で形成され、
スイッチング素子5は、素子本体5aと素子本体5aから外方に突出するリード端子5bとを備えており、
素子本体5a上部に、絶縁部材10を、素子本体5a下部に、優れた絶縁性および熱伝導性を有する絶縁放熱部材9を、それぞれ介して、絶縁部材10の上部に設けられた固定部材11の弾性復元力により、素子本体5a下部が冷却面3aに伝熱可能に当接されると共に、
スイッチング素子5のリード端子5b先端が、主回路配線板であるプリント基板7と電気的に接続されている。
図1に例示のように、冷却器3は、スイッチング素子5よりも外側に第一凹部3f、第二凹部3gを備え、スイッチング素子5は、素子本体5a中央部に第一貫通孔5fを備え、絶縁部材10は、第一貫通孔5fの位置、形状に応じた第一突起部10dと、第一凹部3f、第二凹部3gの位置、形状に応じた第二突起部10e、第三突起部10fと、冷却面3a側に位置し、素子本体5aの位置、形状に応じた開口部10cと、を備えており、
絶縁部材10の開口部10c内に素子本体5aが収容され、素子本体5aの第一貫通孔5fに絶縁部材10の第一突起部10dが嵌合されていると共に、冷却器3の第一凹部3f及び第二凹部3gに絶縁部材10の第二突起部10e、第三突起部10fが各々嵌合されている。
図1に例示のように、絶縁放熱部材9は、第一凹部3f及び第二凹部3gの位置、形状に応じた第二貫通孔9a、第三貫通孔9bを備えており、絶縁部材10の第二突起部10e、第三突起部10fが絶縁放熱部材9の第二貫通孔9a、第三貫通孔9bを貫通して、冷却器3の第一凹部3f、第二凹部3gに各々嵌合されている。
図1に例示のように、固定部材11は、絶縁部材10よりも、図における上方で、冷却器3と締結具81により固定されている。
図1に例示のように、絶縁部材10は、絶縁部材本体10aと絶縁部材本体10aから外方に突出する中間端子部10bとを備え、中間端子部10bが、スイッチング素子5のリード端子5bと少なくとも1箇所で電気的に接続されていると共に、中間端子部10bの先端が、主回路配線板であるプリント基板7と電気的に接続されている。
図1に例示のように、発熱部品6は、スイッチング素子5よりも高さが大きい、例えばトランス、リアクトル、等である。
図1に例示のように、絶縁部材10の中間端子部10bは、少なくとも1箇所が、例えばベンド部10kのように、曲折されている。
図1に例示のように、冷却器3は、冷却面3aに対して垂直方向に延びた少なくとも1つの冷却フィン3cが冷却面3aに対向する平面に設けられている。
図1に例示のように、冷却器3は冷却面3aに対向する平面を有する少なくとも1つの密閉された流路3dを備え、流路3dには、少なくとも1つの流体入口(図示なし)と少なくとも1つの流体出口(図示なし)が設けられている。
図1に例示のように、スイッチング素子5、スイッチング素子5とは別の発熱部品6、およびスイッチング素子5および発熱部品6を冷却する冷却面3aを有した冷却器3を備えた電力変換装置1において、
冷却面3aは、扁平な面で形成されており、
スイッチング素子5および発熱部品6が、冷却面3aの同じ面内に所定の距離を隔てて、並設されており、
スイッチング素子5は、素子本体5aと、発熱部品6の端子6bと電気的に接続される端子5bとを備えており、
素子本体5aの、冷却面3aと反対の側に、絶縁部材10が配設されており、
素子本体5aの、冷却面3aの側に、電気的絶縁性および熱伝導性を有する絶縁放熱部材9が当接されており、
自己の弾性復元力が、絶縁部材10の冷却面3aと反対の側に、作用する弾性の固定部材11が設けられており、
発熱部品6は、絶縁部材10の固定部材11と反対の側に、配設されており、
固定部材11の弾性復元力により、絶縁部材10を介して、素子本体5aが絶縁放熱部材9に圧接され、絶縁放熱部材9が冷却面3aに圧接されている。
図1に例示のように、絶縁部材10の冷却面3aからの高さは、発熱部品6の冷却面3aからの高さおよび固定部材11の冷却面3aから最も遠い部位の高さ、のいずれよりも低い。
図1に例示のように、スイッチング素子5の端子5bは、スイッチング素子5の発熱部品6の側に、配設され、発熱部品6の端子6bは、発熱部品6のスイッチング素子5の側に、配設されている。
図1に例示のように、冷却器3は、冷却面3aのスイッチング素子5の側に、第一凹部3fを備え、スイッチング素子5は、素子本体5aの中央部に、第一貫通孔5fを備え、絶縁部材10は、第一貫通孔5fに対応した第一突起部10dと、第一凹部3fに対応した第二突起部10eと、冷却面3aの側に素子本体5aに対応した開口部10cとを備え、絶縁部材10の開口部10cの中に素子本体5aが収容され、素子本体5aの第一貫通孔5fに絶縁部材10の第一突起部10dが嵌合され、冷却器3の第一凹部3fに絶縁部材10の第二突起部10eが嵌合されている。
図1に例示のように、絶縁放熱部材9は、第一凹部3fに対応した第二貫通孔9aを備えており、絶縁部材10の第二突起部10eは、絶縁放熱部材9の第二貫通孔9aを貫通して、冷却器3の第一凹部3fに嵌合されている。
図1に例示のように、固定部材11は、絶縁部材10よりも冷却面3aから遠い位置で、冷却器3と締結具82により固定されている。
図1に例示のように、発熱部品6は、隙間緩衝部材12を介して冷却面3aに搭載されている。
図1に例示のように、冷却器3には、冷却面3aに対して垂直方向に延びた少なくとも1つの冷却フィン3cが、冷却面3aと反対側の面に設けられている。
図1に例示のように、冷却器3は、冷却フィン3cと熱交換する流体が通る少なくとも1つの密閉された流路3dを備えている。
図1に例示のように、スイッチング素子5と発熱部品6とを、スイッチング素子5の端子5bと発熱部品6の端子6bとを介して、電気的に接続する主回路配線板(例えばプリント基板7)を備え、主回路配線板(例えばプリント基板7)と冷却面3aとの間に、収納空間73asが形成されており、収納空間73asの中に、スイッチング素子5と発熱部品6と固定部材11とが、水平方向に並べて、収納されている。
図1に例示のように、スイッチング素子5および発熱部品6は、各々個別に、主回路配線板(例えばプリント基板7)に電気的に接続されている。
図1に例示のように、スイッチング素子5の端子5bは、絶縁部材10に保持された中間端子部10bを介して、主回路配線板(例えばプリント基板7)に電気的に接続されている。
図1に例示のように、絶縁部材10の中間端子部10bは、スイッチング素子5の端子5bと少なくとも1箇所で電気的に接続され、中間端子部10bの先端は、主回路配線板(例えばプリント基板7)と電気的に接続されている。
図1に例示のように、絶縁部材10の中間端子部10bは、少なくとも1箇所が、例えばベンド部10kのように、曲折されている。
実施の形態2.
以下、実施の形態2を図3によって、実施の形態1と異なる部分を主体に説明し、実施の形態1と同一あるいは相当する部分についての説明は割愛する。
図3は、実施の形態2における電力変換装置の要部を例示する縦断側面図である。
図3に例示のように、本実施の形態2は、図1で例示したボス部3e1、プリント基板7、および締結具81を設ける必要がない事例である。
図3において、直線状の中間端子部10bは、絶縁部材10を樹脂で成形する際に、インサート成形により、絶縁部材10に一体に設けられている。
スイッチング素子5と発熱部品6とは、図1に例示されているプリント基板7を使用することなく、直線状の中間端子部10bによって、電気的に接続されるように構成されている。
発熱部品6の接続用端子6bは、絶縁部材10の方向に直線状に延在し、当該接続用端子6bには、ねじ穴が設けられている。
絶縁部材10は、絶縁部材本体10aと、絶縁部材本体10aの外方に、発熱部品6の方向に向けて突出した中間端子部10bと、で構成されている。
中間端子部10bは、冷却面3aと平行をなして水平方向に延びた平板で形成されている。中間端子部10bは、その一部が絶縁部材本体10aに保持されることで、中間端子部10b自身が、図における垂直方向の所定の高さ、および図における水平方向の所定の位置に、位置決めされている。
また、中間端子部10bは、絶縁部材本体10aから突出した部分に、スイッチング素子5のリード端子5bの位置、形状に応じた第四貫通孔10j、および締結具83の位置、形状に応じた第五貫通孔10mを有しており、第四貫通孔10jにスイッチング素子5のリード端子5bが挿通した状態で、リード端子5bと半田付けされると共に、リード端子5bの第五貫通孔10mに締結具83が挿通され、リード端子5bと発熱部品6の接続用端子6bとが接触した状態で接続用端子6bのねじ穴に締結具83が螺合されることで、絶縁部材10の中間端子部10bを介してスイッチング素子5と発熱部品6とが電気的に接続されている。
つまり、本実施の形態2においては、図1に例示のようなプリント基板7が使用されることなく、図3に例示のように、スイッチング素子5と発熱部品6とを電気的に接続する主回路配線板は、電気伝導率の優れた板金で構成されている。絶縁部材10は、主回路配線板を絶縁材で覆うことによって構成された絶縁部材本体10aと、絶縁部材本体10aから主回路配線板を外方に一部突出させることで形成された中間端子部とを備え、中間端子部10bの一端が、スイッチング素子5のリード端子5bと少なくとも1箇所で電気的に接続され、中間端子部10bの他端が、発熱部品6の端子6bに電気的に接続されている。
本実施の形態の電力変換装置によれば、絶縁部材10の中間端子部10bに、スイッチング素子5のリード端子5b、および発熱部品6の接続用端子6bが、各々電気的に接続されているので、図1に例示されているプリント基板7を使用することなく、電力変換装置の主回路を構成できる。従って、図1に例示されているプリント基板7などの部品間を電気的に接続するための部品を新たに追加する必要がなく、実施の形態1に比べて小型化、低コスト化を図ることができる。
さらに、絶縁部材10の中間端子部10bの先端が、発熱部品6の接続用端子6bに、締結具83で固定されているので、中間端子部10bの耐振性確保のための部品を新たに追加する必要がなく、より小型化、低コスト化を実現することができる。
なお、本実施の形態においては、絶縁部材10の中間端子部10bは、冷却面3aと平行をなして水平方向に直線状に延びた平板で形成されているが、発熱部品6の接続用端子6bの位置に応じて曲折させてもよい。
また、発熱部品6の接続用端子6bには、ねじ穴が設けられているが、リード端子5b側にねじ穴を設けてもよい。
次に、本実施の形態2の特徴的な技術を、列記する。
図3に例示のように、絶縁部材10の中間端子部10bは、先端に、丸孔である第五貫通孔10mが設けられ、第五貫通孔10mを貫通して発熱部品6の接続用端子6bに螺着する締結具83により、発熱部品6と電気的に接続されている。
図3に例示のように、スイッチング素子5の端子5bは、絶縁部材10に保持された中間端子部10bを介して、冷却面3aと平行な空間領域内で、発熱部品6の端子6bに、電気的に接続されている。
図3に例示のように、 絶縁部材10の中間端子部10bは、冷却面3aと平行を成して延在し、当該延在方向に剛性を有しており、締結具83による螺着により、発熱部品6の端子に、電気的および機械的に接続されている。
なお、実施の形態1および実施の形態2で例示の本発明は、その発明の範囲内において、各実施の形態を適宜、組み合わせ、変形、省略することができる。
1 電力変換装置、2 電力変換部、3 冷却器、3a 冷却面、3b 平面、
3c 冷却フィン、3d 流路、3e1 ボス部、3e2 ボス部、3f 第一凹部、
3g 第二凹部、4 カバー、5 スイッチング素子、5a 素子本体、
5b リード端子、5c 内部電極、5d 樹脂部、5e 切欠き、5f 第一貫通孔、
5g 素子本体下面、5h 素子本体上面、6 発熱部品、6a 発熱部品本体、
6b 接続用端子、7 プリント基板、81 締結具、82 締結具、83 締結具、
9 絶縁放熱部材、9a 第二貫通孔、9b 第三貫通孔、10 絶縁部材、
10a 絶縁部材本体、10b 中間端子部、10c 開口部、10d 第一突起部、
10e 第二突起部、10f 第三突起部、10g 平面部、10h 垂直平面部、
10j 第四貫通孔、10k ベンド部、10m 第五貫通孔、11 固定部材、
11a 弾性変形部、11b 固定部、11c 第一曲折部、11d 第二曲折部、
11e 第三曲折部、12 隙間緩衝部材、73as 収納空間

Claims (17)

  1. スイッチング素子、前記スイッチング素子とは別の発熱部品、および前記スイッチング素子および前記発熱部品を冷却する冷却面を有した冷却器を備えた電力変換装置において、
    前記冷却面は、扁平な面で形成されており、
    前記スイッチング素子および前記発熱部品が、前記冷却面の同じ面内に所定の距離を隔てて、前記冷却面に対して水平方向に並設されており、
    前記スイッチング素子は、素子本体と、前記発熱部品の端子と電気的に接続される端子とを備えており、
    前記素子本体の、前記冷却面と反対の側に、絶縁部材が配設されており、
    前記素子本体の、前記冷却面の側に、電気的絶縁性および熱伝導性を有する絶縁放熱部材が当接されており、
    自己の弾性復元力が前記絶縁部材の前記冷却面と反対の側に作用する弾性の固定部材が、前記絶縁部材の、前記発熱部品と前記水平方向の反対の側に、配設されており、
    前記発熱部品は、前記絶縁部材の前記固定部材と前記水平方向の反対の側に、配設されており、
    前記弾性復元力により、前記絶縁部材を介して、前記素子本体が前記絶縁放熱部材に圧接され、前記絶縁放熱部材が前記冷却面に圧接されており、
    前記冷却器は、前記冷却面の前記スイッチング素子の側に、第一凹部を備え、
    前記スイッチング素子は、前記素子本体の中央部に、第一貫通孔を備え、
    前記絶縁部材は、前記第一貫通孔に対応した第一突起部と、前記第一凹部に対応した第二突起部と、前記冷却面の側に前記素子本体に対応した開口部とを備え、
    前記絶縁部材の前記開口部の中に前記素子本体が収容され、
    前記素子本体の前記第一貫通孔に前記絶縁部材の前記第一突起部が嵌合され、
    前記冷却器の前記第一凹部に前記絶縁部材の前記第二突起部が嵌合されている
    ことを特徴とする電力変換装置。
  2. 前記絶縁部材の前記冷却面からの高さは、前記発熱部品の前記冷却面からの高さおよび前記固定部材の前記冷却面から最も遠い部位の高さ、のいずれよりも低い
    ことを特徴とする請求項1に記載の電力変換装置。
  3. 前記スイッチング素子の前記端子は、前記スイッチング素子の前記発熱部品の側に、配設され、
    前記発熱部品の前記端子は、前記発熱部品の前記スイッチング素子の側に、配設されている
    ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の電力変換装置。
  4. 前記絶縁放熱部材は、前記第一凹部に対応した第二貫通孔を備えており、
    前記絶縁部材の前記第二突起部は、前記絶縁放熱部材の前記第二貫通孔を貫通して、前記冷却器の前記第一凹部に嵌合されている
    ことを特徴とする請求項1に記載の電力変換装置。
  5. 前記固定部材は、前記絶縁部材よりも前記冷却面から遠い位置で、前記冷却器と締結具により固定されている
    ことを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の電力変換装置。
  6. 前記発熱部品は、隙間緩衝部材を介して前記冷却面に搭載されている
    ことを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の電力変換装置。
  7. 前記発熱部品は、トランスおよびリアクトルの何れか一である
    ことを特徴とする請求項1から請求項6のいずれか一項に記載の電力変換装置。
  8. 前記冷却器には、前記冷却面に対して垂直方向に延びた少なくとも1つの冷却フィンが、前記冷却面と反対側の面に設けられている
    ことを特徴とする請求項1から請求項7のいずれか一項に記載の電力変換装置。
  9. 前記冷却器は、前記冷却フィンと熱交換する流体が通る少なくとも1つの密閉された流路を備えている
    ことを特徴とする請求項8に記載の電力変換装置。
  10. 前記スイッチング素子と前記発熱部品とを、前記スイッチング素子の前記端子と前記発熱部品の前記端子とを介して、電気的に接続する主回路配線板を備え、
    前記主回路配線板と前記冷却面との間に、収納空間が形成されており、
    前記収納空間の中に、前記スイッチング素子と前記発熱部品と前記固定部材とが収納されている
    ことを特徴とする請求項1から請求項9のいずれか一項に記載の電力変換装置。
  11. 前記スイッチング素子および前記発熱部品は、各々個別に前記主回路配線板に電気的に接続されている
    ことを特徴とする請求項10に記載の電力変換装置。
  12. 前記スイッチング素子の前記端子は、前記絶縁部材に保持された中間端子部を介して、前記主回路配線板に電気的に接続されている
    ことを特徴とする請求項10または請求項11に記載の電力変換装置。
  13. 前記絶縁部材の前記中間端子部は、前記スイッチング素子の前記端子と少なくとも1箇所で電気的に接続され、
    前記中間端子部の先端は、前記主回路配線板と電気的に接続されている
    ことを特徴とする請求項12に記載の電力変換装置。
  14. 前記絶縁部材の前記中間端子部は、少なくとも1箇所が曲折されている
    ことを特徴とする請求項12または請求項13に記載の電力変換装置。
  15. 前記主回路配線板がプリント基板で構成されている
    ことを特徴とする請求項10から請求項14のいずれか一項に記載の電力変換装置。
  16. 前記スイッチング素子の前記端子は、前記絶縁部材に保持された中間端子部を介して、前記冷却面と平行な空間領域内で、前記発熱部品の前記端子に、電気的に接続されている
    ことを特徴とする請求項から請求項のいずれか一項に記載の電力変換装置。
  17. 前記絶縁部材の前記中間端子部は、締結具により、前記発熱部品の前記端子に、電気的および機械的に接続されている
    ことを特徴とする請求項16に記載の電力変換装置。
JP2018013244A 2018-01-30 2018-01-30 電力変換装置 Active JP6505271B1 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018013244A JP6505271B1 (ja) 2018-01-30 2018-01-30 電力変換装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018013244A JP6505271B1 (ja) 2018-01-30 2018-01-30 電力変換装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP6505271B1 true JP6505271B1 (ja) 2019-04-24
JP2019134534A JP2019134534A (ja) 2019-08-08

Family

ID=66324280

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2018013244A Active JP6505271B1 (ja) 2018-01-30 2018-01-30 電力変換装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6505271B1 (ja)

Family Cites Families (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH073674Y2 (ja) * 1990-08-20 1995-01-30 サンケン電気株式会社 電子装置
JP4154325B2 (ja) * 2003-12-19 2008-09-24 株式会社日立産機システム 電気回路モジュール
JP2007123644A (ja) * 2005-10-31 2007-05-17 Mitsubishi Electric Corp 電力半導体装置
JP4872693B2 (ja) * 2007-02-09 2012-02-08 パナソニック株式会社 電源モジュール
JP5292823B2 (ja) * 2008-01-22 2013-09-18 日産自動車株式会社 電力変換装置
JP2013243264A (ja) * 2012-05-21 2013-12-05 Yaskawa Electric Corp 電子部品取付モジュールおよび電力変換装置
JP5965820B2 (ja) * 2012-10-29 2016-08-10 株式会社デンソー 電源装置
JP2015099846A (ja) * 2013-11-19 2015-05-28 株式会社豊田自動織機 半導体装置および半導体装置の製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2019134534A (ja) 2019-08-08

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5634621B2 (ja) 半導体装置、及び車載用電力変換装置
CN102916566A (zh) 使用容纳有印刷电路板的壳体的电源单元
US11864362B2 (en) Power supply device with a heat generating component
JP2008177324A (ja) 半導体ブロック
JP6241660B2 (ja) 蓄電モジュール
US20220263305A1 (en) Circuit structure
JP6505271B1 (ja) 電力変換装置
JP2019129077A (ja) 二次電池モジュール
US20230292474A1 (en) Power conversion device and dc-dc converter device
JP2021052443A (ja) 電力変換装置およびモータ一体型電力変換装置
JP6934992B1 (ja) 電力変換装置
JP6906709B2 (ja) 電力変換器
JP4339225B2 (ja) 放熱構造、放熱方法、及び放熱箱
JP2010232391A (ja) 電気回路装置
JP7267412B2 (ja) 電力変換装置および電力変換装置の製造方法
JP2020188524A (ja) 電力変換装置
JP7452184B2 (ja) 電力変換装置
WO2021235485A1 (ja) 電力変換装置および電力変換装置の製造方法
JP4029349B2 (ja) バスバーを具備する回路装置
JP2009188192A (ja) 回路装置
WO2015049849A1 (ja) 電子回路基板およびその組立方法
CN114342232A (zh) 电力转换装置及电力转换装置的制造方法
JP2022133106A (ja) 電子機器の放熱構造及び電子機器
JP2735961B2 (ja) Dc−dcコンバータモジュール
JP6079558B2 (ja) 回路構成体

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20180130

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20181106

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20181207

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20190226

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20190326

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 6505271

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250