JP6501552B2 - 配管構造、航空機、およびリーク検知にロバスト性を与える方法 - Google Patents
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Description
図12(a)に示すように、抽気配管80は、複数のダクト81と、ダクト81同士を接続するカップリング82とを備えている。カップリング82は、互いに突き当てられたダクト81のフランジ(図示省略)を挟み込んでいる。
航空機の典型的な抽気配管80では、重量低減および整備性などの観点から、フランジ間やカップリング82とフランジとの間にパッキン等の封止材を設けておらず、フランジ間から外部へと少量の抽気がリークするのを許容している。
配管から高温の抽気がリークしたことを検知するために、図12(a)に示すように、ダクト81およびカップリング82を覆うカバー83に複数の通気孔84を形成する。そして、通気孔84から流出した抽気により昇温される線状のセンサ85を設ける。昇温すると変化するセンサ85の電気抵抗に基づいて、リークを検知することができる。
通気孔84から流出した抽気の流量(以下、リーク流量)に対して、センサ85の部位85A毎の温度のバラツキが大きいと、相応のリーク流量に対応する温度をリークセンサに設定し、その設定温度以上の温度がセンサ85により感応されたならばリークしたことを検知するにあたり、適切な設定温度を定めることが非常に難しい。設定温度によっては、許容される少量のリークを頻繁に検知したり、許容量を逸脱したリークが検知されずに配管の周囲環境が高温になるといったことが起こりうる。
それを避けるために、リーク検知のロバスト性を具備することが重要である。
本発明の発明者は、通気孔の周方向の位置によっては、小流量のリークが検知されたり検知されなかったりすることに着目した。
例えば、図12(b)に示すように、通気孔84が上方に位置していると、通気孔84から孔軸方向に沿って上方へと流出するリーク流は、流量が小さい場合でも実線矢印で示すようにそのままセンサ85へと到達する。到達した高温のリーク流によりセンサ85が昇温することで、リークが検知される。
一方、図12(c)に示すように、通気孔84が下方に位置していると、リーク流の流量が小さい場合は、浮力の影響により、破線矢印で示すようにリーク流が周囲の気体に対して浮上する。そのため、センサ85には高温の気体が到達しないので、リークが検知されない。
カバーは、配管からリークした気体を当該カバーの外側へと流出させる複数の通気口を配管の長さ方向に間隔をおいて規定している。複数の通気口として、カバーは、複数のカップリング(「接続部」)に対応して配置される複数の第1通気口と、複数のダクトに対応して配置される複数の第2通気口と、を少なくとも有する。すなわち、本発明の配管構造において、接続部には第1通気口、複数のダクトに対応する一般部には第2通気口が存在する。
そして、本発明は、(i)複数の第1通気口の各々の位置は、カバーの横断面において2時位置から6時位置を経て10時位置までの範囲に、実質的に定められていること、および、(ii)複数の第2通気口の各々の位置は、カバーの横断面において12時位置またはその近傍に、実質的に定められていることを特徴とする。
航空機の動力源であるエンジンまたは補助動力装置からの抽気が流れる配管構造に本発明を適用可能である。
また、第1通気口の近傍に屋根を備えていると、第1通気口から流出した流れが許容されるリーク量よりも増加した際に、屋根の下でリークセンサの感応部に集中することで感応部が急激に反応する。それによってロバスト性を向上させることができる。
〔第1実施形態〕
図1および図2に示す配管構造10は、航空機のエンジンからの抽気を空調装置や防氷装置等に供給する。
配管構造10は、航空機の主翼の長さ方向にほぼ沿って延びており、主翼の内部に用意されたスペースに、略水平方向に沿って配置されている。「水平方向」は、地上に駐機された状態の航空機における水平方向に該当する。
配管構造10は、主翼を構成するリブやスパー、ストリンガ等の構造部材により支持されている。
本明細書において、「上」は鉛直方向の上方をいい、「下」は鉛直方向の下方をいうものとする。
配管20は、ステンレス鋼等の金属材料から形成されている。配管20は、カップリング22およびダクト21の端部である接続部201と、ダクト21の一般部202とに区分されている。一般部202は、ダクト21の端部を除いたダクト21の本体部をいう。
断熱材24としては、例えば、グラスウール、ウレタンフォーム等、種々のものを用いることができる。
ダクト21の両端には、フランジ21A(図2(b))が形成されている。隣り合うダクト21同士のフランジ21A,21Aは互いに突き当てられる。
カップリング22は、フランジ21A,21Aを挟み込むことでダクト21同士を接続する。
接続部カバー11は、突き当てられたフランジ21A,21Aに沿って接続部201に装着される。接続部カバー11の内側に断熱材24を配置することもできる。
一般部カバー12および接続部カバー11は、配管20内をある程度は保温し、外力から配管20を保護する。接続部カバー11および一般部カバー12としては、例えば、樹脂の繊維織物から形成されたものを用いることができる。これらのカバー11,12が断面リング状に形成されていると、配管20に装着し易い。
しかし、本実施形態の配管構造10では、航空機の重量低減、整備性などの理由から、接続部201の気密を確保する措置がとられていない。配管構造10では、フランジ21A,21Aの間から配管構造10の外部へと少量の抽気がリークすることが許容されている。
また、一般部202においては、リーク量にかかわらず、発生したリークを確実に検知する必要がある。
センサ部33は、冗長性を確保するために2重化されている。
センサ部33の幅(径)は、通気孔31,32の孔径よりも小さく、例えば数mmである。
センサ部33としては、昇温されると電気的特性が変化して電気抵抗が変化するものを適宜に用いることができる。
センサ部33は、長さ方向に適宜な間隔をおいて配置される図示しないブラケットにより、カバー23の外周部との間に少し間隔をあけて支持される。ブラケットは、機体構造や機体に設置された装備品に固定されている。
第1通気孔31は、接続部カバー11の周上の1箇所に形成されている(図3)。
接続部201の周方向の任意の箇所からリークした抽気は、第1通気孔31から接続部カバー11の外側へと流出する。
第2通気孔32は、長さ方向に所定の間隔をおいて複数形成されている。第2通気孔32は、第1通気孔31と同様に、一般部カバー12の与えられた位置における周上の1箇所に形成されている。
一般部202の長さ方向の任意の部位でかつ周方向の任意の箇所に生じた亀裂等からリークした抽気は、断熱材24を通過し、亀裂等に近い第2通気孔32から一般部カバー12の外側へと流出する。
以下では、第1通気孔31あるいは第2通気孔32から流出した抽気の流れのことをリーク流といい、リーク流の流量のことをリーク流量というものとする。
リーク流の温度は、配管構造10の周囲の気体の温度よりも高いので、リーク流と周囲の気体との密度差に基づく浮力がリーク流に働く。リーク流の流量が小さいほど、浮力がリーク流に及ぼす影響が大きい。このことを利用して、第1のロバスト性および第2のロバスト性を実現している。
図3(a)は、第1通気孔31からのリーク流の流量が小さい場合に対応し、図3(b)は、第1通気孔31からのリーク流の流量が大きい場合に対応する。
上述したように、接続部201に対応する第1通気孔31は、接続部カバー11の下部11Lに位置している。そして、センサ部33は、第1通気孔31の近傍で、かつ、接続部カバー11の外周部から少し離れた位置に配置されている。
リーク流の流量が小さい場合は、図3(a)に破線の矢印F1で示すように、第1通気孔31から孔軸方向に流出したリーク流が、浮力の影響を受けて、周囲の気体に対して接続部カバー11の外周部に沿って上昇する。このリーク流により、破線の矢印F2で示すように周囲の気体がリーク流に向けて連行される。
上記のように、リーク流がセンサ部33から逸れて上昇し、リーク流に伴って周囲の気体がセンサ部33の付近を流動することから、温度Thで高温のリーク流が流出していてもセンサ部33の付近の気体温度Tcの昇温が抑制されている。温度Thは、第1通気孔31から流出する時点のリーク流の温度に相当する。
太い実線101上においてセンサ部温度が周囲の気体温度Tcと同等に低い領域Aは、浮力が支配的な影響を及ぼすリーク流量の範囲を示している。
一方、太い実線101上においてセンサ部温度がリーク流の温度Thと同様に高い領域Bは、浮力による影響を脱したリーク流量の範囲を示している。
接続部201に関しては、上述したリーク流の向きの相違(F1,F3)の如く、センサ部温度が、リーク流量に応じてリーク流の温度Th側の領域Bと、それよりも温度が低い、接続部カバー11の外側の気体温度Tc側の領域Aとに峻別されている。
この設定温度Tsを基準として、許容流量のリークを誤検知することなく、許容流量を逸脱したリークだけを検知することができる。
本実施形態によれば、接続部201に関して、許容流量のリークの誤検知を防いで航空機のスムーズな運用に寄与するとともに、許容流量を逸脱したリークを確実に検知して航空機の安全にも寄与することができる。
図4(b)に示すように、2時位置から6時位置を経由して10時位置までの孔位置範囲210に第1通気孔31が位置していれば、流量が小さい場合はリーク流の少なくとも一部がセンサ部33から逸れて上昇し、リーク流に伴って、接続部カバー11外側におけるセンサ部33の周囲の気体の流動も生じる。それによってセンサ部33の周囲の気体温度Tcの昇温が抑制されるので、第1通気孔31の位置として孔位置範囲210が許容される。
なお、3時位置や9時位置に第1通気孔31が位置していると、配管設置スペースの側方に存在するスパーやストリンガ等にセンサ部33を取り付け易い。センサ部33は、図示しないブラケットを用いて、配線方向に沿ったスパーやストリンガ等に取り付けることができる。
上述のように、一般部202を覆う一般部カバー12に形成された第2通気孔32(図2(a))の各々は、一般部カバー12の12時位置またはその近傍(一般部カバー12の上部)に位置している。
そうすると、図5に矢印で示すリーク流の流量が大きい場合は勿論のこと、流量が小さい場合であっても、リーク流が上昇してセンサ部33へと到達する。小さい流量のリーク流は、浮力により上方へと誘導されるため、第2通気孔32とセンサ部33とが多少離れていてもセンサ部33に到達する。それによってセンサ部33が昇温すると、リークセンサ30のコントローラ34(図1)は、センサ部33の電気抵抗に基づいて、センサ部33の温度が設定温度に到達しているか否かを判定し、設定温度に到達していると判定したならばリークを検知する。
そうすると、第2通気孔32の各々において、設定温度Tsを基準として、リーク流量の如何を問わず、発生したリークを確実に検知するとともに、接続部201に関しては、前述の通り、許容流量を逸脱したリークだけを検知することができる。
上記は、第2通気孔32に関しても同様であり、すべての第2通気孔32でなくても、大部分の第2通気孔32の位置が一般部カバー12の12時位置またはその近傍に統一されていれば、第2通気孔32の各々の位置が12時位置またはその近傍に実質的に定められているものとして本発明に含める。
図6(a)および(b)に示す第2通気孔35は、第1実施形態の第2通気孔32とは異なり、位置が一般部カバー12の上部には統一されていない。これらの第2通気孔35の各々の位置で、センサ部33が一般部カバー12の周方向に沿って上方へと立ち上がっている。センサ部33は、第2通気孔35の各々の位置でダクト21の軸線に対してほぼ直交している。第2通気孔35は、孔位置範囲210から6時位置およびその近傍を除いた残りの範囲内の適宜な位置に設けることができる。図6(a)および(b)には、第2通気孔35の一例として、3時位置に規定された第2通気孔35を示している。
一般部カバー12の長手方向に第2通気孔35が並んでいる箇所では、センサ部33を一般部カバー12の周りに螺旋状に配置することができる。
図6(b)に実線の矢印で示す流量が大きいリーク流は、浮力に打ち勝ち、第2通気孔35の孔軸方向にそのまま進んでセンサ部33を昇温させる。
つまり、第2通気孔32の位置を上部に統一した第1実施形態と同様に、流量が小さいリーク流をも逃さずにセンサ部33により捕捉することができるので、流量の如何によらず、発生したリークを確実に検知することができる。
次に、図7を参照し、本発明の第2実施形態について説明する。
以下では、第1実施形態と相違する点を中心に説明する。第1実施形態と同様の構成には同じ符号を付している。
第2実施形態の配管構造40では、配管20の接続部201および一般部202の双方において少量のリークが許容される。
接続部カバー11には、第1通気孔31が1つずつ形成されている。
一般部カバー12には、所定の間隔をおいて複数の第1通気孔31が形成されている。
一般部カバー12および接続部カバー11に形成された複数の第1通気孔31は、いずれも2時から6時を経由して10時までの孔位置範囲210内(図4(b))に位置している。
図7には、孔位置範囲210内に位置する第1通気孔31の一例として、カバー23の横断面において3時の位置に規定された第1通気孔31を示している。
センサ部33は、それらの第1通気孔31を順次経由するようにカバー23の長手方向に沿って延びている。
一般部202あるいは接続部201において抽気のリークが発生すると、第1通気孔31から孔軸方向に沿って流出したリーク流が、浮力に対して流量が小さい場合に、図3(a)に示すように、センサ部33から逸れて上昇し、それに伴ってセンサ部33の周囲の気体が流動する。そのため、センサ部33の温度が周囲の気体温度Tcと同等に維持される。
一方、あるリーク量を超えて浮力による影響を脱した場合は、図3(b)に示すように、第1通気孔31に対向するセンサ部33にリーク流が到達するので、センサ部33の温度がリーク流の温度Thと同等の温度にまで昇温される。
図3(a)と図3(b)に示すリーク流の向きが相違するように(F1,F3)、リーク流量に応じてセンサ部温度が気体温度Tc側とリーク流の温度Th側とに律せられる(図4(a)参照)。
したがって、気体温度Tcとリーク流温度Thとの間に設定する設定温度Tsを基準として、小流量のリークは許容するが流量が増えるとリークを確実に検知するロバスト性を備えることができる。
次に、図8および図9を参照し、本発明の第3実施形態について説明する。
第3実施形態と、続く第4実施形態で示す配管構造は、許容される量を逸脱したリークだけを検知することに関する第1のロバスト性をより高めるための構成を備えている。
屋根13とカバー23との間が支持部14により区画されることで、矩形状の開口15(図8(b))が形成されている。
支持部14は屋根13と一体でも別体でもよい。本実施形態では、切欠(開口15)を板に形成することで屋根13と支持部14とを一体に形成している。
図9(a)は、第1通気孔31からのリーク流の流量が小さい場合に対応し、図9(b)は、第1通気孔31からのリーク流の流量が大きい場合に対応する。
リーク流の流量が小さい場合は、図9(a)に破線の矢印F1で示すように、第1通気孔31から孔軸方向に流出したリーク流が浮力の影響を受ける。リーク流は、屋根13とカバー23との間の開口15(図8(b))を通り上昇するためセンサ部33には到達せず、さらに、リーク流に伴い、破線の矢印F2で示すように屋根13の下方の気体が開口15からリーク流に向けて吸い出される。 上記のように、リーク流がセンサ部33には到達せず、センサ部33の周囲の気体が流動することにより、センサ部33の周りの温度が維持される。
急峻な流量−温度特性によりセンサ部温度がほぼ二値化されていると、大きな外乱時にも、設定温度Tsを基準として、逸脱した流量のリークだけを間違いなく検知することができる。
屋根13´は、上述の屋根13に相当する水平部13Aと、水平部13Aの先端から下方へと延びた垂下部13Bとを有している。水平部13Aの下方へと吹き込んだリーク流が垂下部13Bによりその場に留まり、センサ部33の昇温が促進されるため、より急峻な流量−温度特性を得ることができる。したがって、ロバスト性をより向上させることができる。
次に、図10を参照し、本発明の第4実施形態について説明する。
第4実施形態では、屋根13がセンサ部33により支持されている。この点を除いて、第4実施形態は、基本的な構成や作用が第3実施形態と同様である。
クリップ16は、カバー23との間に間隔をおいて配置される矩形状の屋根13(図10(b))と、屋根13を下側から支持する挟持部17とを有している。挟持部17は、配管20の長さ方向における屋根13の両端にそれぞれ設けられている。
挟持部17は、図10(c)に示すように、二重化されているセンサ部33,33の両方を挟み込んで保持する。挟持部17はセンサ部33に対して着脱可能である。
このクリップ16を介して屋根13はセンサ部33に支持されている。屋根13とセンサ部33とは一体に形成することもできる。
センサ部33がカバー23よりも剛性が高い場合には、屋根13を安定して支持するためにも、本実施形態のようにセンサ部33に屋根13を取り付けることが好ましい。
次に、図11を参照し、本発明の第5実施形態について説明する。
第5実施形態に係る配管構造は、周囲の風F4によるロバスト性の低下を避けるため、防風壁18を備えている。
風F4は、例えば、配管設置スペースの換気や、当該スペース内の温度勾配や圧力勾配などによる気体の流動であり、リーク流の当初の向きを規定する第1通気孔31の孔軸方向に対して交差する向きに流れている。
防風壁18は、カバー23の表面に接触するか近づけて配置されており、防風壁18にはセンサ部33が通される切欠180が形成されている(図11(b))。防風壁18は第1通気孔31よりも下方の位置にまで延在している。
なお、防風壁18は、クリップ16および屋根13と一体化されていなくてもよい。防風壁18を単独でカバー23やセンサ部33に設けることができる。
例えば、図11(c)に示すように、防風壁18が上面18Aと2つの側面18B,18Cとを備えていれば、これらの壁面により三方から流れる風を遮蔽することができる。防風壁18の上面18Aは屋根13としても機能する。第1通気孔31から上面18Aの下方へと吹き込んだリーク流が側面18B,18Cにより防風壁18の内側に留まることでセンサ部33がより十分に高温空気に包まれるので、リークの検知感度が向上する。
本発明の配管構造は、エンジンや補助動力装置からの抽気が流れるものに限定されない。他の高温ガスが流れる配管構造にも本発明を適用することができる。
また、本発明は、航空機に限らず、各種の産業プラントに装備される配管構造に適用することもできる。
11 接続部カバー
11L 下部
11U 上部
12 一般部カバー
13 屋根
14 支持部
15 開口
16 クリップ
17 挟持部
18 防風壁
18A 上面
18B,18C 側面
20 配管
21 ダクト
21A フランジ
22 カップリング
23 カバー
24 断熱材
30 リークセンサ
31 第1通気孔(第1通気口)
32 第2通気孔(第2通気口)
33 センサ部
33A 部位
34 コントローラ(検知部)
35 第2通気孔(第2通気口)
40 配管構造
80 抽気配管
81 ダクト
82 カップリング
83 カバー
84 通気孔
85 センサ
85A 部位
101 実線
102 領域
180 切欠
201 接続部
202 一般部
210 孔位置範囲
A 領域
B 領域
F 風
F1 矢印
F2 矢印
F3 矢印
F4 風
L 寸法
Tc 気体温度
Th リーク流温度
Ts 設定温度
Claims (12)
- 略水平方向に沿って配置され、周囲の雰囲気の温度よりも高い温度の気体が連続して流れる複数のダクトおよび前記ダクト同士を接続する複数のカップリングを有する配管と、
前記配管の外周を覆うカバーと、を備え、
前記カバーは、
前記配管からリークした前記気体を当該カバーの外側へと流出させる複数の通気口を前記配管の長さ方向に間隔をおいて規定し、
前記複数の通気口として、前記カバーは、前記複数のカップリングに対応して配置される複数の第1通気口と、前記複数のダクトに対応して配置される複数の第2通気口と、を少なくとも有し、
前記複数の第1通気口の各々の位置は、
前記カバーの横断面において2時位置から6時位置を経て10時位置までの範囲に、実質的に定められているとともに、
前記複数の第2通気口の各々の位置は、前記カバーの横断面において12時位置またはその近傍に、実質的に定められている、
ことを特徴とする配管構造。 - 前記気体のリークを検知するリークセンサを備え、
前記リークセンサは、
複数の前記通気口の各々に対応する位置を通り、前記カバーの外側の気体の温度または濃度に感応する感応部と、
前記感応部の状態を用いて、前記リークを検知する検知部と、を有する、
ことを特徴とする請求項1に記載の配管構造。 - 前記第1通気口は、前記6時位置およびその付近を除いた残りの範囲内に設けられている、
請求項1または2に記載の配管構造。 - 前記リークセンサは、
前記複数の第2通気口に対応する位置で、
前記カバーの周方向に沿って上方へと立ち上がるように配置されている、
ことを特徴とする請求項2に記載の配管構造。 - 前記第1通気口の近傍に、気体の上昇を規制する屋根を備え、
前記屋根は、
前記第1通気口を規定する前記カバーに対して間隔をおいて、前記第1通気口の上方に配置され、
前記感応部は、
前記屋根の下方に配置されている、
ことを特徴とする請求項3に記載の配管構造。 - 前記屋根は、
当該屋根と前記カバーとを繋ぐ支持部により前記カバーに支持されている、
ことを特徴とする請求項5に記載の配管構造。 - 前記屋根は、
前記感応部を挟持するクリップにより前記感応部に支持されている、
ことを特徴とする請求項5に記載の配管構造。 - 前記第1通気口または前記第2通気口の近傍に、当該通気口から流出した前記気体の流れに影響する前記カバーの外側の気体の流れを遮蔽する防風壁を備える、
ことを特徴とする請求項1から7のいずれか一項に記載の配管構造。 - 請求項1から8のいずれか一項に記載の配管構造を備える、
ことを特徴とする航空機。 - 前記気体は、
前記航空機の動力源であるエンジンまたは補助動力装置からの抽気である、
ことを特徴とする請求項9に記載された航空機。 - 略水平方向に沿って配置される配管の外周を覆うカバーに、前記配管の長さ方向に間隔をおいて複数の通気口を規定し、前記配管からリークした前記配管の周囲の雰囲気の温度よりも高い温度である気体を前記通気口から前記カバーの外側へと流出させ、前記通気口に対応する位置での前記気体の温度または濃度を用いて、前記気体のリークを検知するにあたり、
前記複数の通気口のうち、前記配管を構成する複数のカップリングに対応する複数の第1通気口の各々の位置を、
前記カバーの横断面において2時位置から6時位置を経て10時位置までの範囲に、実質的に定めておくとともに、
前記複数の通気口のうち、前記配管を構成する複数のダクトに対応して配置される複数の第2通気口の各々の位置を、前記カバーの横断面において12時位置またはその近傍に、実質的に定めておく、
ことを特徴とするリーク検知にロバスト性を与える方法。 - 前記配管は、航空機に搭載され、
前記気体は、前記航空機の動力源であるエンジンまたは補助動力装置からの抽気である、
ことを特徴とする請求項11に記載のリーク検知にロバスト性を与える方法。
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