JP6500716B2 - 端子台装置 - Google Patents

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Description

この発明は、端子台装置に係り、特に、第1配線と第2配線が電気的に接続される端子台装置に関する。
端子台装置に関係する従来技術としては、例えば、特許文献1に開示された電動モータを挙げることができる。特許文献1に開示された電動モータは、回転子及び固定子を有するモータ本体部を備えている。モータ本体部は、シャフトに固定された回転子と、この回転子の周囲に配置された円筒状の固定子と、固定子の一側部分を覆うエンドブラケットと、固定子の他側部分を覆うエンドブラケットとを有している。固定子の固定子巻線の一側部分には、複数本のリード線を有する外部接続用端子が接続されている。また、電動モータは、各外部接続用端子が接続される複数の端子台と、各外部接続用端子及び各端子台を覆う端子カバーと、各端子台および端子カバーをモータ本体部に取り付けるための取付ブラケットとを備えている。各外部接続用端子は、固定子巻線から固定子の他側部分を覆うエンドブラケットに向けて略L字状に延びるように取り出されている。
また、別の従来技術としては、例えば、特許文献2に開示されたモータの製造方法及びモータを挙げることができる。特許文献2に開示されたモータでは、円筒状のフレームの後端には、第1エンドブラケットが接合されている。第1エンドブラケットによりフレームの後端側の開口のほぼ全体が閉鎖されている。第1エンドブラケットの開口上部はフレーム側に向けて開放され、端子台収容口が形成されている。フレームの後端側の上部外面には端子台が固定されている。端子台は合成樹脂材料より直方体状に形成された端子台本体に、複数のボルトをインサートしてなるものであり、端子台本体の上端面から各ボルトの先端が突出しているものである。端子台本体の後端面は端子台収容口から第1エンドブラケット内に臨んでいる。
固定子鉄心の第1コイルエンド部からは、各相の固定子巻線のリード部が引き出されている。各リード部の先端には、接続端子としての丸端子が固着されている。各リード部それぞれは、第1コイルエンド部の外周面から、第1コイルエンド部の径方向外側に向けて引き出されるとともに端子台に向けて円弧状に曲げ変形されている。各リード部の丸端子のそれぞれは、ボルトが挿通された状態で端子台に固定される。端子台と各リード部とが丸端子を介して電気的に接続されている。
特開2005−318742号公報 特開2010−74958号公報
特許文献1、2では、固定子から引き出される各相の配線(リード線又はリード部)が略L字状(又は円弧状)に曲げて端子台と接続されている。このため、配線の曲がり具合によっては、配線がエンドブラケットに接近し、配線とエンドブラケットとの絶縁距離を十分に確保できないおそれがある。配線とエンドブラケットとの絶縁距離を十分に確保するためには、端子台への配線組付時において、配線の曲がり具合を厳格に設定しなければならず、配線組付の作業が煩雑となるという問題がある。
本発明は上記の問題点に鑑みてなされたもので、本発明の目的は、配線の曲がり具合を意識することなく端子台への配線を組み付けることが可能な端子台装置の提供にある。
上記の課題を解決するために、本発明は、絶縁材料により形成される端子台と、前記端子台に設けられ、第1配線と第2配線を電気的に接続する端子部と、を備え、前記端子台は、前記第1配線が挿通される空間部を有する導電性材料の台座に固定され、前記第1配線が前記空間部から前記端子部へ向けて屈曲される端子台装置であって、前記端子部は、ボルトと、前記第1配線と前記第2配線を間接的に接続する導電性の中継端子と、前記ボルトに螺入可能なナットと、を備え、前記端子台は、該端子台と一体形成される隔壁板と、前記ボルトの一部を挿入可能とする有底孔と、を備え、前記ボルトの一部は前記有底孔に挿入され、前記第2配線は、前記端子台から外部に突出している前記ボルトに係止され、前記ナットの締め付けにより前記中継端子に接続され、前記台座は、前記空間部から前記端子部へ向かう前記第1配線の延在方向において、前記空間部を臨む正面壁を有し、前記隔壁板は、前記空間部から前記端子部へ向かう前記第1配線の延在方向において、前記空間部における前記第1配線と前記正面壁との間に介在されることを特徴とする。
本発明では、空間部から端子部へ向かう第1配線の延在方向において、隔壁板が第1配線と台座との間に介在されることから、第1配線と台座は隔壁板により物理的に隔絶される。従って、第1配線の曲がり具合に関わらず、第1配線と台座との絶縁を確実に保つことができる。その結果、配線の曲がり具合を意識することなく端子台への配線を組み付けることが可能である。
また、上記の端子台装置において、前記端子台は、前記台座に固定され、前記第1配線を通す開口部を有する端子台本体と、前記端子台本体を覆うカバー体と、を備え、前記隔壁板は前記端子台本体と一体形成されている構成であってもよい。
この場合、隔壁板が台座に沿って空間部に挿入されることにより、端子台本体の台座の固定位置に対する位置決めが容易となる。
また、上記の端子台装置において、前記隔壁板は、前記隔壁板は、第1の隔壁板であり、前記端子台は、該端子台と一体形成される第2の隔壁板を備え、前記第2の隔壁板は、前記空間部から前記端子部へ向かう前記第1配線の延在方向と直交する方向において、前記空間部における前記第1配線と前記台座との間に介在される構成としてもよい。
この場合、空間部から端子部へ向かう第1配線の延在方向と直交する方向において、第2の隔壁板が第1配線と台座との間に介在されることから、第1配線と台座は第2の隔壁板により物理的に隔絶される。空間部から端子部へ向かう第1配線の延在方向と直交する方向における第1配線と台座は第2の隔壁板により物理的に隔絶される。
また、上記の端子台装置において、前記第1配線は、電動モータから前記端子台に接続される配線であり、前記第2配線は、前記端子台から外部機器に接続される配線である構成としてもよい。
この場合、電動モータと端子台とを互いに接近して配置する構成としても、電動モータから端子台に接続される第1配線の曲がり具合に関わらず、第1配線と台座との絶縁を確実に保つことができ、効果的である。
本発明によれば、配線の曲がり具合を意識することなく端子台への配線を組み付けることが可能な端子台装置を提供することができる。
第1の実施形態に係る端子台装置を適用した電動機の斜視図である。 第1の実施形態に係る端子台装置の分解斜視図である。 (a)は第1の実施形態に係る端子台装置を適用した電動機の要部の縦断面図であり、(b)は(a)のA−A線矢視図である。 第1の実施形態に係る端子台装置の端子台本体の斜視図である。 (a)は第1の実施形態に係る端子台本体の平面図であり、(b)は(a)におけるB−B線矢視図であり、(c)は(a)におけるC−C線矢視図である。 (a)は第1の実施形態に係るカバー体の平面図であり、(b)は(a)におけるD−D線矢視図である。 参考例に係る端子台装置の分解斜視図である。 参考例に係る端子台装置の縦断面図である。
(第1の実施形態)
以下、第1の実施形態に係る端子台装置について図面を参照して説明する。本実施形態は、電動モータとしての三相誘導電動機に適用した例である。
図1、図2に示す電動モータ10には、モータ本体11とモータ本体11に設けた端子台装置12が備えられている。本実施形態の電動モータ10は三相誘導電動機である。図3(a)に示すように、モータ本体11は、ステータ13とステータ13の内部にて回転するロータ14とを備えている。図4に示すように、ステータ13の外周面には、端子台装置12の一部を支持し、固定するための支持部15が設けられている。支持部15には、ねじ孔16が形成されている。ステータ13は、ステータコア17とコイル18とを備え、ステータコア17の両端部にはコイル18のコイルエンドが形成されている。図3(a)では一方の端部のコイルエンド19のみが図示され、他方の端部のコイルエンドは図示されない。ロータ14はロータコア20とロータコア20の中心を貫通して固定された回転軸21を備えている。
図1、図2に示すように、ステータ13の一方の端部には、一方のコイルエンド19を覆うフロントカバー22が設けられ、他方の端部にはコイルエンドを覆うリヤカバー23が設けられている。フロントカバー22とリヤカバー23は通しボルト24によりステータ13に固定されている。フロントカバー22には、図3(a)に示すように、ロータ14の回転軸21が軸受25を介して支持されており、回転軸21の端部は、フロントカバー22から外部に突出する。フロントカバー22から突出する回転軸21の端部は出力軸部である。リヤカバー23には、ロータ14の回転軸21が軸受(図示せず)を介して支持されている。回転軸21の軸心P方向は水平方向と一致する。
本実施形態では、フロントカバー22は端子台装置12の固定先である台座に相当する。フロントカバー22の上面は、端子台装置12を支持する支持面である。図4に示すように、フロントカバー22の上面には端子台装置12を固定するためのボルト26が螺入される複数のねじ孔27が形成されている。図3(a)、図3(b)に示すように、フロントカバー22には、フロントカバー22の上部からコイルエンド19に達するまで貫通する空間部28が形成されている。空間部28は、次に説明する電動モータ10側の配線31が挿通される空間である。本実施形態では、空間部28がフロントカバー22のリヤカバー23側から窪むように切り欠かれて形成されている(図4を参照)。図3(a)、図3(b)に示すように、フロントカバー22は、回転軸21の軸方向において空間部28を臨む前方の正面壁29と、回転軸21の軸方向と直交する幅方向において空間部28の両側に位置する側面壁30と有する。
本実施形態では、フロントカバー22側のコイルエンド19から電動モータ10側の複数の配線31が引き出されている。複数の配線31は、図2、図4に示すように、U相配線31U、V相配線31VおよびW相配線31Wの三相の配線であり、第1配線に相当する。U相配線31U、V相配線31VおよびW相配線31Wは端子台装置12と接続されている。複数の配線31の端部には丸形の圧着端子32がそれぞれ備えられている。具体的には、U相配線31Uの端部には圧着端子32Uが備えられ、V相配線31Vの端部には圧着端子32Vが備えられ、W相配線31Wの端部には圧着端子32Wが備えられている。一方、端子台装置12には、外部機器(例えば、インバータ)と接続された外部接続側の複数の配線33が接続される。図1に示すように、複数の配線33は、U相配線33U、V相配線33VおよびW相配線33Wの三相の配線であり、第2配線に相当する。配線33の数は配線31の数と同数である。複数の配線33の端部には丸形の圧着端子34がそれぞれ備えられている。具体的には、U相配線33Uの端部には圧着端子34Uが備えられ、V相配線33Vの端部には圧着端子34Vが備えられ、W相配線33Wの端部には圧着端子34Wが備えられている。
次に、複数の配線31と複数の配線33とを電気的に接続する端子台装置12について説明する。図1に示すように、本実施形態の端子台装置12は、電動モータ10の上部に位置するように、フロントカバー22およびステータ13の支持部15にボルト26の締結により取り付けられている。図2に示すように、端子台装置12は、端子台本体35、カバー体36、ボルト37、円筒状の中継端子38およびナット39を備えている。本実施形態の端子台本体35およびカバー体36は、端子台に相当する。中継端子38、ボルト37およびナット39の数は配線31、33の数と同数である。また、導電性材料により形成されるボルト37、中継端子38およびナット39は、端子台装置12における配線31と配線33を電気的に接続する端子部に相当する。
端子台本体35は、絶縁材料(例えば、ポリアミド樹脂)により平板状に形成されている。図5(a)に示すように、本実施形態の端子台本体35には、電動モータ10に取り付けた状態にてフロントカバー22側に位置する前端縁40が形成されている。また、端子台本体35には、前端縁40の両端部から前端縁40と直交する方向へ向けてそれぞれ延在する一対の側端縁41、42が形成されている。一方の側端縁41は他方の側端縁42よりも前端縁40と直交する方向へ長く延在する。側端縁41と側端縁42とを結ぶ後端縁43が形成されており、後端縁43は前端縁40に対して45°傾斜している。前端縁40、側端縁41、42および後端縁43は端子台本体35の外周縁を形成する。端子台本体35の外周縁付近には、カバー体36と接合する接合部が形成されている。
端子台本体35の前端縁40の近くであって後端縁43と離れた位置には、方形状の開口部44が形成されている。開口部44は、U相配線31U、V相配線31VおよびW相配線31Wを通すために形成されている。図5(b)、図5(c)に示すように、端子台本体35の裏面には、開口部44の一部に倣って形成される第1の隔壁板45および第2の隔壁板46が設けられている。第1の隔壁板45および第2の隔壁板46は、端子台本体35と一体形成されており、端子台本体35の裏面から突出して形成されている。第1の隔壁板45は開口部44の4辺のうち前端縁40側の辺に形成されている。第2の隔壁板46は、開口部44の4辺のうち側端縁41、42側の辺にそれぞれ形成されている。
本実施形態では、第1の隔壁板45および第2の隔壁板46は一体形成されており、端子台本体35がフロントカバー22に固定された状態では、空間部28に挿入される。第1の隔壁板45は、空間部28から端子部へ向かう配線31の延在方向において配線31とフロントカバー22の正面壁29との間に介在され、フロントカバー22の正面壁29と配線31との接触を妨げる機能を有する。図3(a)に示すように、配線31は、コイルエンド19から回転軸21の径方向外側へ向かうコイル側部位と、屈曲された屈曲部位と、屈曲部位から端子部へ向かう端子側部位と、を有している。延在方向は、屈曲部位から端子部へ向かう端子側部位と平行である。第2の隔壁板46は、空間部28から端子部へ向かう配線31の延在方向と直交する方向において配線31とフロントカバー22との間に介在され、フロントカバー22の側面壁30と配線31との接触を妨げる機能を有する。延在方向は、屈曲部位から端子部へ向かう端子側部位と平行であり、第2の隔壁板46は、配線31における端子側部位と平行である。本実施形態では、第1の隔壁板45および第2の隔壁板46は、配線31の延在方向に延びる端子側部位の両側および配線31の屈曲側部位側の3方向から配線31を覆う。
端子台本体35の後端縁43の近くであって前端縁40と離れた位置には、表面が隆起する隆起部47が形成されている。隆起部47は後端縁43に沿って3箇所形成されている。隆起部47には六角形の有底孔48が形成されており、有底孔48はボルト37の一部を挿入可能である。各有底孔48が前端縁40に対して45°傾斜する後端縁43に沿って配置されている。端子台本体35は、端子台本体35を電動モータ10に取り付けるボルト26を挿通する通孔49を備える。通孔49は、接合部において側端縁41、42に沿うように形成されている。
カバー体36は、端子台本体35と同じ絶縁材料により形成されている。カバー体36の外周縁は、端子台本体35の形状に対応している。具体的には、図6(a)に示すように、カバー体36には、端子台本体35の前端縁40に対応する前端縁50が形成されている。カバー体36には、端子台本体35の側端縁41に対応する側端縁51、端子台本体35の側端縁42に対応する側端縁52が形成されている。さらに、カバー体36には、端子台本体35の後端縁43に対応する後端縁53が形成されている。カバー体36の外周縁付近は端子台本体35と接合される接合部が形成されている。カバー体36には、接合部の内側に空間が形成されるように、接合部から立ち上がる周壁部54と周壁部54の内側にて接合部より高い位置となる天壁部55が形成されている。接合部には、ボルト26を挿通する通孔56、57が形成されている。
図5(b)に示すように、カバー体36の接合部および端子台本体35の接合部が互いに接合される状態では、端子台本体35とカバー体36との間には、U相配線33U、V相配線33VおよびW相配線33Wを配置可能とする空間部Aが形成される。また、カバー体36の天壁部55の内壁面は端子台本体35と対向する。端子台本体35において接合部および開口部44を除くカバー体36側の面は、天壁部55の内壁面と対向する対向面に相当する。
カバー体36の後端縁53の近くであって前端縁50と離れた位置には、貫通孔58が形成されている。貫通孔58は円形孔であり、中継端子38が挿通される孔である。カバー体36が端子台本体35の上側となるように接合される状態では、貫通孔58の中心は端子台本体35の有底孔48の中心と一致し、貫通孔58と有底孔48の軸心は上下方向となる。貫通孔58は有底孔48の数と対応して3個形成されている。貫通孔58の周囲は天壁部55の外壁面から筒状に隆起する厚肉部59が形成されている。厚肉部59には貫通孔58の貫通方向と直交する環状の頂面60が形成されている。
カバー体36の天壁部55の内壁面には、板状の絶縁仕切り部61が形成されている。絶縁仕切り部61は、空間部Aを3分割するように2箇所に形成されている。絶縁仕切り部61の長手方向は前端縁50と直交する方向である。絶縁仕切り部61の後端縁53側の端部は、互いに隣り合う貫通孔58の間と位置するように接合部に達している。絶縁仕切り部61の前端縁50側の端部は、接合部に達していない。絶縁仕切り部61により、空間部Aにおいて隣り合う配線間(U相配線33UとV相配線33Vとの間、V相配線33VとW相配線33Wとの間)の絶縁が確保される。
ボルト37は、雄ねじを備えた軸部および軸部の端部に接続された頭部を有する六角ボルトである。締結部材としてのナット39は、ボルト37の軸部の螺入を可能とするねじ孔を備える公知のナットである。中継端子38は、導電性に優れた銅により円筒状に形成されている。中継端子38は導電部材であり、電動モータ10側の配線31と外部側の配線33とを間接的に接続するためのものである。
本実施形態では、中継端子38の一方の端面が電動モータ10側の配線31の圧着端子32と当接する座面に相当する。中継端子38の一方の端面と反対側となる他方の端面は、外部接続側の配線33の圧着端子34と当接する座面に相当する。
次に、本実施形態の端子台装置12のフロントカバー22への取り付けと、端子台装置12における複数の配線31、33の接続について説明する。まず、2本のボルト26を用いて端子台装置12の端子台本体35をフロントカバー22へ固定する(図2、図4を参照)。端子台本体35がフロントカバー22に固定された状態では、第1の隔壁板45、第2の隔壁板46はフロントカバー22の空間部28に挿入される。第1の隔壁板45は正面壁29と対向し、第2の隔壁板46は側面壁30と対向する(図3(a)、(b)を参照)。
次に、電動モータ10側のU相配線31U、V相配線31VおよびW相配線31Wが空間部28および端子台本体35の開口部44から引き出される。U相配線31U、V相配線31VおよびW相配線31Wは、各圧着端子34U、34V、34Wが隆起部47へ向かうようにそれぞれ屈曲されている。U相配線31U、V相配線31VおよびW相配線31Wの空間部28における部位は、コイルエンド19から上方へ延びる。空間部28における配線31U、31V、31Wの部位と正面壁29との間には、第1の隔壁板45が介在しており、配線31U、31V、31Wとフロントカバー22との絶縁が第1の隔壁板45により図られている。配線31Uと側面壁30との間には、一方の第2の隔壁板46が介在し、31Uとフロントカバー22との絶縁が一方の第2の隔壁板46により図られている。同様に、配線31Wと側面壁30との間には他方の第2の隔壁板46が介在し、31Wとフロントカバー22との絶縁が他方の第2の隔壁板46により図られている。
次に、端子台装置12と電動モータ10側のU相配線31U、V相配線31VおよびW相配線31Wとの接続について説明する。圧着端子32U、32V、32Wをボルト37の軸部に係止させるとともに、予め電動モータ10に固定された端子台本体35の有底孔48にボルト37の頭部を挿入する(図2を参照)。
次に、中継端子38をそれぞれのボルト37に螺入し、中継端子38を圧着端子32U、32V、32Wに当接させる。図3(a)に示すように、中継端子38を圧着端子32U、32V、32Wに当接させた状態では、ボルト37の軸部の先端は中継端子38の端面よりも外部へ十分に突出した状態にある。
次に、カバー体36を取り付け用のボルト26を用いて端子台本体35に固定する。カバー体36を端子台本体35に固定するとき、それぞれの中継端子38を対応する貫通孔58に挿通させる。カバー体36が端子台本体35に固定されると、下側の端子台本体35と上側のカバー体36との間に外部から隔絶された空間部Aが形成される。空間部AにおいてU相配線31U、V相配線31VおよびW相配線31Wが端子台装置12に固定される。絶縁仕切り部61は、空間部Aにおいて隣り合う配線間(U相配線31UとV相配線31Vとの間、V相配線31VとW相配線31Wとの間)の絶縁を確保する。
次に、外部接続側のU相配線33U、V相配線33VおよびW相配線33Wを端子台装置12に接続する。圧着端子34U、34V、34Wを、それぞれに対応する中継端子38から突出しているボルト37の軸部に係止させ、ナット39をボルト37に螺入して締め付ける。ナット39の締め付けにより圧着端子34U、34V、34Wはカバー体36の外側にて中継端子38の端面に当接される。ナット39を締め付けることにより、圧着端子32U、32V、32Wおよび圧着端子34U、34V、34Wは軸力を受けて中継端子38に押し付けられ、中継端子38を介して間接的に接続される。
本実施形態の端子台装置12によれば以下の作用効果を奏する。
(1)配線31の屈曲方向において、第1の隔壁板45が配線31とフロントカバー22の正面壁29との間に介在されることから、配線31と正面壁29とは第1の隔壁板45により物理的に隔絶される。従って、配線31の曲がり具合に関わらず、配線31と正面壁29との絶縁を確実に保つことができる。その結果、配線31の曲がり具合を意識することなく端子台本体35への配線を組み付けることが可能である。配線31の曲がり具合を意識することなく端子台本体35への配線を組み付けることが可能であるから、端子台装置12の組付作業の時間短縮化を図ることができる。
(2)第1の隔壁板45が端子台本体35に一体形成されていることから、第1の隔壁板45がフロントカバー22の正面壁29に沿って空間部28に挿入されることにより、端子台本体35のフロントカバー22の固定位置に対する位置決めが容易となる。
(3)空間部28から端子部へ向かう配線31の延在方向と直交する方向において、第2の隔壁板46が配線31(31U、31W)とフロントカバー22の側面壁30との間に介在されることから、配線31と台座は第2の隔壁板46により物理的に隔絶される。空間部28から端子部へ向かう配線31の延在方向と直交する方向における配線31(31U、31W)と側面壁30は第2の隔壁板46により物理的に隔絶される。
参考例
次に、参考例に係る端子台装置について説明する。本参考例の端子台装置は、端子台本体およびカバー体の構造が第1の実施形態と異なる。本参考例では、端子台装置以外の電動モータ等の構成については、第1の実施形態と同じ構成であるため、第1の実施形態の説明を援用し、共通の符号を用いる。
図7に示すように、端子台装置70は、端子台本体71、カバー体72、端子部73を備えている。本参考例の端子台本体71およびカバー体72は、端子台に相当する。端子部73の数は3相分の配線31、33の数と同数である。端子台本体71は、絶縁材料(例えば、ポリアミド樹脂)により方形の平板状に形成されている。本参考例の端子台本体71には、電動モータ10に取り付けた状態にてフロントカバー22側に位置する前端縁74が形成されている。また、端子台本体71には、前端縁74の両端部から前端縁74と直交する方向へ向けてそれぞれ延在する一対の側端縁75、76が形成されている。側端縁75、76の長さは同じである。側端縁75と側端縁76とを結ぶ後端縁77が形成されており、後端縁77は前端縁74と平行である。前端縁74、側端縁75、76および後端縁77は端子台本体71の外周縁を形成する。端子台本体71の外周縁付近には、カバー体72と接合する接合部が形成されている。
端子台本体71の前端縁74の近くであって後端縁77と離れた位置には、方形状の開口部78が形成されている。開口部78は、U相配線31U、V相配線31VおよびW相配線31Wを通すために形成されている。端子台本体71の裏面には、開口部78の一部に倣って形成される第1の隔壁板79および第2の隔壁板80が設けられている。第1の隔壁板79および第2の隔壁板80は、端子台本体71と一体形成されており、端子台本体71の裏面から突出して形成されている。第1の隔壁板79は開口部78の4辺のうち前端縁74側の辺に形成されている。第2の隔壁板80は、開口部78の4辺のうち側端縁75、76側の辺にそれぞれ形成されている。
参考例では、第1の隔壁板79および第2の隔壁板80は互いに分離して設けられており、端子台本体71がフロントカバー22に固定された状態では、空間部28に挿入される。第1の隔壁板79は、空間部28から端子部73へ向かう配線31の延在方向において配線31とフロントカバー22の正面壁29との間に介在され、フロントカバー22の正面壁29と配線31との接触を妨げる機能を有する。図8に示すように、配線31は、コイルエンド19から回転軸21の径方向外側へ向かうコイル側部位と、屈曲された屈曲部位と、屈曲部位から端子部へ向かう端子側部位と、を有している。延在方向は、屈曲部位から端子部へ向かう端子側部位と平行である。第2の隔壁板80は、空間部28から端子部73へ向かう配線31の延在方向と直交する方向において配線31とフロントカバー22の側面壁30との間に介在され、フロントカバー22の側面壁30と配線31との接触を妨げる機能を有する。延在方向は、屈曲部位から端子部へ向かう端子側部位と平行であり、第2の隔壁板80は、配線31における端子側部位と平行である。本参考例では、第1の隔壁板79および第2の隔壁板80は、配線31の延在方向に延びる端子側部位の両側および配線31の屈曲側部位側の3方向から配線31を覆う。
端子台本体71の開口部78と後端縁77との間には、3個の端子部73(73U、73V、73W)が設けられている。端子部73には配線31の圧着端子に挿通される軸部が備えられている。端子台本体71は、端子台本体71を電動モータ10に取り付けるボルト26を挿通する通孔81を備える。通孔81は、接合部において側端縁75、76に沿うように形成されている。端子台本体71は、互いに隣り合う端子部73の間に立設された絶縁仕切り部82を有する。
カバー体72は、端子台本体71と同じ絶縁材料により形成されている。カバー体72の外周縁は、端子台本体71の形状に対応している。カバー体72の外周縁付近は端子台本体71と接合される接合部が形成されている。カバー体72には、接合部の内側に空間が形成されるように、接合部から立ち上がる周壁部83と周壁部83の内側にて接合部より高い位置となる第1天壁部84および第2天壁部85が形成されている。第1天壁部84は開口部78の上方に位置し、第2天壁部85は、第1天壁部84よりも高い位置となるように設定されている。カバー体72の第2天壁部85側の端部は、配線33が挿通されるように開口されている。接合部には、ボルト26を挿通する通孔86が形成されている。
図8に示すように、カバー体72の接合部および端子台本体71の接合部が互いに接合される状態では、端子台本体71とカバー体72との間には、U相配線33U、V相配線33VおよびW相配線33Wを配置可能とする空間部Bが形成される。また、カバー体72の天壁部84の内壁面は端子台本体71と対向する。本参考例の端子台装置70によれば、第1の実施形態と同等の作用効果を奏する。
本発明は、上記の実施形態に限定されるものではなく発明の趣旨の範囲内で種々の変更が可能であり、例えば、次のように変更してもよい。
○ 上記の実施形態では、第1配線および第2配線を3相に対応させて3本としたが、端子台装置に適用される第1配線および第2配線は3本に制限されず、複数であればよく、例えば、2本や4本であってもよい
上記の実施形態では、電動モータとして三相誘導電動機を例示したが、電動モータの種類を制限する趣旨ではない。電動モータとしては、例えば、同期電動(発電)機であってもよい。また、端子台装置は電動モータ以外の電力機器に適用してもよい。
10 電動モータ
11 モータ本体
12、70 端子台装置
13 ステータ
14 ロータ
17 ステータコア
18 コイル
19 コイルエンド
20 ロータコア
21 回転軸
22 フロントカバー
28 空間部
29 正面壁
30 側面壁
31(31U、31V、31W) 配線(モータ側)
33(33U、33V、33W) 配線(外部側)
35、71 端子台本体
36、72 カバー体
44、78 開口部
45、79 第1の隔壁板
46、80 第2の隔壁板
73 端子部
A 空間部

Claims (4)

  1. 絶縁材料により形成される端子台と、
    前記端子台に設けられ、第1配線と第2配線を電気的に接続する端子部と、を備え、
    前記端子台は、前記第1配線が挿通される空間部を有する導電性材料の台座に固定され、
    前記第1配線が前記空間部から前記端子部へ向けて屈曲される端子台装置であって、
    前記端子部は、ボルトと、前記第1配線と前記第2配線を間接的に接続する導電性の中継端子と、前記ボルトに螺入可能なナットと、を備え、
    前記端子台は、該端子台と一体形成される隔壁板と、前記ボルトの一部を挿入可能とする有底孔と、を備え、
    前記ボルトの一部は前記有底孔に挿入され、
    前記第2配線は、前記端子台から外部に突出している前記ボルトに係止され、前記ナットの締め付けにより前記中継端子に接続され、
    前記台座は、前記空間部から前記端子部へ向かう前記第1配線の延在方向において、前記空間部を臨む正面壁を有し、
    前記隔壁板は、前記空間部から前記端子部へ向かう前記第1配線の延在方向において、前記空間部における前記第1配線と前記正面壁との間に介在されることを特徴とする端子台装置。
  2. 前記端子台は、
    前記台座に固定され、前記第1配線を通す開口部を有する端子台本体と、
    前記端子台本体を覆うカバー体と、を備え、
    前記隔壁板は前記端子台本体と一体形成されていることを特徴とする請求項1記載の端子台装置。
  3. 前記隔壁板は、第1の隔壁板であり、
    前記端子台は、該端子台と一体形成される第2の隔壁板を備え、
    前記第2の隔壁板は、前記空間部から前記端子部へ向かう前記第1配線の延在方向と直交する方向において、前記空間部における前記第1配線と前記台座との間に介在されることを特徴とする請求項1又は2記載の端子台装置。
  4. 前記第1配線は、電動モータから前記端子台に接続される配線であり、
    前記第2配線は、前記端子台から外部機器に接続される配線であることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項記載の端子台装置。
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