JP6499528B2 - 回転電機の回転子 - Google Patents

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Description

実施例は回転電機の回転子に関する。
回転電機の回転子には複数のブロック鉄心を備えたものがある。これら複数のブロック鉄心のそれぞれは回転軸の外周面に接合されたものであり、2以上の永久磁石を有している。これら複数のブロック鉄心毎の2以上の永久磁石のそれぞれは軸方向に対して平行なものであり、複数のブロック鉄心のそれぞれは軸方向に隣接する永久磁石間が円周方向にずれた目標位置に配置されている。
特開2013−21780号公報
上記従来の回転子はステップスキューが施されたものであり、トルクリップおよび振動の抑制の点で改善の余地がある。
実施例の回転電機の回転子は、回転軸に設けられN枚(Nは2以上の整数)の積層板を軸方向に積層してなる複数個のブロック鉄心と、前記複数個のブロック鉄心毎のN枚の積層板のそれぞれに設けられ円周方向に互いに等ピッチで配列されたM個(Mは2以上の整数)の開口部を備え、前記回転軸は前記積層板の円周方向の目標位置に配置するためのキーを備え、
前記積層板は前記キーに嵌合することにより前記回転軸の円周方向の目標位置に配置するとともに、前記ブロック鉄心と同数であって、互いに異なる位相を有するキー溝を有し、前記複数個のブロック鉄心のそれぞれは、前記キー溝の位置が一致するようにして積層されることで、端の1枚を除いた残りの(N−1)枚の積層板のそれぞれを当該端の側に隣接する積層板に対して一方向に(Δθ)°ずらして設けられた開口部を備え、前記複数個のブロック鉄心のそれぞれには「N個の開口部からなるものであって軸方向の両端面が開口すると共に軸方向に対してスキュー角(Δθ×N)°で直線的に傾斜するM個の磁石収納部」および「当該M個の磁石収納部内のそれぞれに収納されたM個の永久磁石」が設けられ、前記複数個のブロック鉄心のそれぞれは、相互に異なるキー溝が前記キーに嵌合されて、前記ブロック鉄心と同数の複数個の永久磁石が軸方向に対してスキュー角(Δθ×N)°で直線上に並ぶように、円周方向の目標位置に配置されているところに特徴を有する。
実施例1を示す図(図2のX1線に沿う断面図) (a)は図1のXa線に沿う断面図、(b)はXb線に沿う断面図、(c)はXc線に沿う断面図、(d)はXd線に沿う断面図 端板の接合状態を示す図 回転子の外観を示す図 順送プレス加工装置を示す図 電磁鋼板を示す図 実施例2を示す図(図8のX7線に沿う断面図) (a)は図7のXa線に沿う断面図、(b)はXb線に沿う断面図、(c)はXc線に沿う断面図、(d)はXd線に沿う断面図 電磁鋼板を示す図
図1のインナーシャフト1は円筒状をなすものであり、インナーシャフト1には径大部2が形成されている。この径大部2はインナーシャフト1のうち径大部2を除いた残りの部分に比べて直径寸法が大きく設定された部分であり、径大部2の外周面にはアウターシャフト3が接合されている。このアウターシャフト3はインナーシャフト1に対して同軸な円筒状をなすものであり、インナーシャフト1の径大部2に比べて軸方向の長さ寸法が短く設定されている。このアウターシャフト3にはキー4が形成されている。このキー4はアウターシャフト3の外周面から径方向へ突出するものであり、インナーシャフト1およびアウターシャフト3の軸心線CLに対して平行な四角柱状をなしている。このアウターシャフト3は回転軸に相当する。
アウターシャフト3の外周面には、図1に示すように、回転子鉄心5が固定されている。この回転子鉄心5は固定子鉄心と共にインナーロータ形のSPMモータを構成するものであり、固定子鉄心の内部に収納される。この回転子鉄心5は4つのブロック鉄心6を備えている。これら4つのブロック鉄心6のそれぞれは「40枚」の打抜板7(図6参照)を軸方向に積層することで構成されたものであり、計「160枚」の打抜板7のそれぞれは板厚が「0.5mm」に設定され、4つのブロック鉄心6のそれぞれは軸方向の長さ寸法Lが「20mm」に設定されている。これら打抜板7のそれぞれは積層板に相当する。
4つのブロック鉄心6のそれぞれには、図2に示すように、第1のキー溝8と第2のキー溝9と第3のキー溝10と第4のキー溝11が形成されている。これら第1のキー溝8〜第4のキー溝11のそれぞれは内周面が開口する凹状をなすものであり、第1のキー溝8を基準とする第2のキー溝9の図2の時計回り方向の機械的な位相角は「94°」に設定され、第3のキー溝10の同位相角は「182°」に設定され、第4のキー溝11の同位相角は「276°」に設定されている。
4つのブロック鉄心6のそれぞれには、図2に示すように、8つの磁石溝12が形成されている。これらブロック鉄心6毎の8つの磁石溝12のそれぞれは外周面および軸方向の両端面が開口する凹状をなすものであり、円周方向に相互に等ピッチ「45°」で配列されている。これらブロック鉄心6毎の8つの磁石溝12のそれぞれは軸方向から見た場合に内周から外周へ向うに従って円周方向の幅寸法が小さくなる楔状をなすものであり、図1に示すように、径方向から見た場合には軸方向の一方側から他方側へ向うに従って円周方向へ角度θで直線的に傾斜する直状をなしている。これらブロック鉄心6毎の8つの磁石溝12のそれぞれは磁石収納部に相当するものであり、ブロック鉄心6毎の8つの磁石溝12のそれぞれの傾斜角度θをスキュー角と称する。
4つのブロック鉄心6のそれぞれには、図2に示すように、8つの永久磁石13が装着されている。これらブロック鉄心6毎の8つの永久磁石13のそれぞれは磁石溝12内に軸方向の一方側から挿入されたものであり、図1に示すように、径方向から見た場合にはスキュー角θで直線的に傾斜する直状をなしている。これらブロック鉄心6毎の8つの永久磁石13のそれぞれは磁石溝12の軸方向の一端面および他端面を通して着脱可能にされたものであり、図2に示すように、軸方向から見た場合に楔状に設定されることに応じて磁石溝12の外周面から径方向へ脱落不能にされている。
4つのブロック鉄心6のそれぞれは、図1に示すように、8つの磁石溝12および8つの永久磁石13のスキュー角θが「2°」に設定されたものである。これら4つのブロック鉄心6のそれぞれは「40枚」の打抜板7からなるものであり、図1の右端の1枚を除いた残りの「39枚」の打抜板7のそれぞれを右側に隣接する打抜板7に対して図2の時計回り方向へ一定角度「0.05°(=2/40)」ずらして積層することで構成されている。
4つのブロック鉄心6のそれぞれは、図1に示すように、アウターシャフト3の外周面に着脱不能に圧入されたものであり、第1のキー溝8〜第4のキー溝11のいずれかにアウターシャフト3のキー4が嵌合されることで円周方向の目標位置に配置されている。図1の右端の1列目のブロック鉄心6は第1のキー溝8内にキー4が嵌合されたものであり(図2のa参照)、2列目のブロック鉄心6は第3のキー溝10内にキー4が嵌合され(図2のb参照)、3列目のブロック鉄心6は第2のキー溝9内にキー4が嵌合され(図2のc参照)、左端の4列目のブロック鉄心6は第4のキー溝11内にキー4が嵌合されている(図2のd参照)。
2列目のブロック鉄心6は1列目のブロック鉄心6に対して図2の時計回り方向へ「182°」回してアウターシャフト3に装着されたものであり、永久磁石13の配列ピッチ「45°」を基準とした場合に1列目のブロック鉄心6に対して時計回り方向へ「2°」ずれている。これら1列目のブロック鉄心6および2列目のブロック鉄心6のそれぞれの8つの永久磁石13は時計回り方向のスキュー角θが「2°」に設定されたものであり、1列目のブロック鉄心6および2列目のブロック鉄心6間では軸方向に隣接する8組の永久磁石13間がスキュー角θ「2°」で直線上に並ぶ。
3列目のブロック鉄心6は1列目のブロック鉄心6に対して図2の時計回り方向へ「94°」回してアウターシャフト3に装着されたものである。この3列目のブロック鉄心6は2列目のブロック鉄心6に対して図2の時計回り方向へ「−92°」回して装着されたものであり、永久磁石13の配列ピッチ「45°」を基準とした場合に2列目のブロック鉄心6に対して時計回り方向へ「2°」ずれている。この3列目のブロック鉄心6の8つの永久磁石13のそれぞれは時計回り方向のスキュー角θが「2°」に設定されたものであり、1列目のブロック鉄心6と2列目のブロック鉄心6と3列目のブロック鉄心6間では軸方向に隣接する8組の永久磁石13間がスキュー角θ「2°」で直線上に並ぶ。
4列目のブロック鉄心6は1列目のブロック鉄心6に対して図2の時計回り方向へ「276°」回してアウターシャフト3に装着されたものである。この4列目のブロック鉄心6は3列目のブロック鉄心6に対して図2の時計回り方向へ「182°」回して装着されたものであり、永久磁石13の配列ピッチ「45°」を基準とした場合に3列目のブロック鉄心6に対して時計回り方向へ「2°」ずれている。この4列目のブロック鉄心6の8つの永久磁石13のそれぞれは時計回り方向のスキュー角θが「2°」に設定されたものであり、1列目のブロック鉄心6と2列目のブロック鉄心6と3列目のブロック鉄心6と4列目のブロック鉄心6間では軸方向に隣接する8組の永久磁石13間がスキュー角θ「2°」で直線上に並ぶ。
アウターシャフト3には、図1に示すように、円環状の端板14が装着されている。この端板14は図1の左端のブロック鉄心6に左側から対向するものであり、同ブロック鉄心6の8つの磁石溝12のそれぞれを左側から塞いでいる。この端板14は同ブロック鉄心6の8つの磁石溝12内のそれぞれを通して永久磁石13が脱落することを防止するものであり、図3に示すように、かしめ部15を有している。このかしめ部15は端板14をアウターシャフト3の外周面に挿入した状態で端板14の一部を工具Eで潰すことで成形されたものであり、端板14はかしめ部15を介してアウターシャフト3の外周面に接合されている。
アウターシャフト3には、図1に示すように、円環状の端板16が固定されている。この端板16は図1の右端のブロック鉄心6に右側から対向するものであり、同ブロック鉄心6の8つの磁石溝12のそれぞれを右側から塞いでいる。この端板16は同ブロック鉄心6の8つの磁石溝12内のそれぞれを通して永久磁石13が脱落することを防止するものであり、アウターシャフト3の外周面に取外し不能に圧入されている。
端板16には、図4に示すように、8つのタップ孔17が形成されている。これら8つのタップ孔17のそれぞれは軸心線CLに対して平行なものであり、端板16を軸方向に貫通している。これら8つのタップ孔17のそれぞれは押しネジ18が螺合可能にされたものであり、右端のブロック鉄心6の永久磁石13の右端面に軸方向から対向する部分に配置されている。これら8つのタップ孔17のそれぞれはネジ孔に相当する。
端板14は回転子鉄心5の通常の使用状態では脱落しない強度でアウターシャフト3に接合されたものである。この端板14は工具でこじられる等の過大な力が作用することでアウターシャフト3から取外されるものであり、端板14の取外し状態で作業者が端板16の8つのタップ孔17内のそれぞれに押しネジ18(図4参照)を図4の右側から螺合した場合には8本の押しネジ18のそれぞれが1列目のブロック鉄心6の永久磁石13を図4の右から左へ押す。
1列目のブロック鉄心6の8つの永久磁石13のそれぞれが図4の右から左へ押された場合には1列目の8つの永久磁石13のそれぞれから2列目の永久磁石13および3列目の永久磁石13を順に通して4列目の永久磁石13に同方向への押圧力が作用する。従って、4つのブロック鉄心6の全ての永久磁石13が同方向へ移動するので、作業者が全ての永久磁石13を右から左へ4列目の磁石溝12を通して取ることができる。
図5の順送プレス加工装置20は帯状の電磁鋼板21(図6参照)から打抜板7を打抜くものであり、アンコイラー22とレベラー23とプレス機24を備えている。このプレス機24は上型25および下型26を有するものであり、上型25および下型26間にはアンコイラー22からレベラー23を通して電磁鋼板21が供給される。このプレス機24はフィーダーを有している。このフィーダーは電磁鋼板21を矢印X方向へ一定のピッチPで時間的に断続して搬送するものであり、電磁鋼板21はピッチPで断続的に搬送されることに応じて「上型25のポンチP1および下型26のダイD1間」「上型25のポンチP2および下型26のダイD2間」に順に供給される。
ポンチP1およびダイD1は、図6に示すように、加工ステージS1を構成するものであり、加工ステージS1では電磁鋼板21から円板27が打抜かれることに応じて打抜板7の内周面が成形される。この加工ステージS1は打抜板7の内周面に第1のキー溝部28と第2のキー溝部29と第3のキー溝部30と第4のキー溝部31を成形するものである。第1のキー溝部28はブロック鉄心6の第1のキー溝8となるものである。第2のキー溝部29はブロック鉄心6の第2のキー溝9となるものであり、第2のキー溝部29の図6の時計回り方向への位相角は第1のキー溝部28を基準に「94°」に設定されている。第3のキー溝部30はブロック鉄心6の第3のキー溝10となるものであり、第3のキー溝部30の同位相角は「182°」に設定されている。第4のキー溝部31はブロック鉄心6の第4のキー溝11となるものであり、第4のキー溝部31の同位相角は「276°」に設定されている。
下型26のダイD1は、図5に示すように、垂直な軸VLを中心に下型26に対して回転可能にされたものであり、ダイモータに連結されている。このダイモータはステッピングモータからなるものであり、電磁鋼板21から1枚の円板27が打抜かれる1プレス毎にダイD1を図6の時計回り方向へ一定角度「0.05°」だけ回転操作する。
上型25のポンチP1は、図5に示すように、軸VLを中心に上型25に対して回転可能にされたものであり、ポンチモータに連結されている。このポンチモータはステッピングモータからなるものであり、1プレス毎にポンチP1を図6の時計回り方向へ一定角度「0.05°」だけ回転操作する。即ち、加工ステージS1は電磁鋼板21に第1のキー溝部28〜第4のキー溝部31を相対的な位置関係を崩さずに成形するものであり、1プレス毎に時計回り方向へ一定角度「0.05°」ずらして成形する。
ポンチP2およびダイD2は、図6に示すように、加工ステージS2を構成するものであり、加工ステージS2では電磁鋼板21から打抜板7が打抜かれる。この加工ステージS2は打抜板7の外周面を成形するものであり、加工ステージS2では打抜板7の外周面に8つの磁石溝部32が成形される。これら8つの磁石溝部32のそれぞれはブロック鉄心6の磁石溝12となるものであり、打抜板7の外周面の定位置に成形される。これら8つの磁石溝部32のそれぞれは開口部に相当するものであり、プレス機24は第1のキー溝部28〜第4のキー溝部31を8つの磁石溝部32に対して時計回り方向へ1プレス毎に一定角度「0.05°」ずらして成形する。
次に回転子鉄心5の製造方法を説明する。
[1]電磁鋼板21から「40枚」の打抜板7を打抜く。
[2]「40枚」の打抜板7を積層することでブロック鉄心6を製造する。これら「40枚」の打抜板7は第1のキー溝部28相互間が軸方向に重なり、第2のキー溝部29相互間が軸方向に重なり、第3のキー溝部30相互間が軸方向に重なり、第4のキー溝部31相互間が軸方向に重なるように積層されるものである。即ち、ブロック鉄心6は端の1枚を除いた残りの「39枚」の打抜板7のそれぞれを当該端の側に隣接する打抜板7に対して一方向に「0.05°」ずらして積層することで構成されたものであり、ブロック鉄心6にはスキュー角θ「2°」で直線的に傾斜する8つの磁石溝12が形成される。
[3]4つのブロック鉄心6を[1][2]の手順で製造する。
[4]4つのブロック鉄心6のそれぞれの8つの磁石溝12内に永久磁石13を軸方向の端面から挿入する。
[5]1つのブロック鉄心6をアウターシャフト3の外周面に圧入する。このブロック鉄心6は1列目のものであり、第1のキー溝8内にアウターシャフト3のキー4が嵌合される。
[6]1つのブロック鉄心6をアウターシャフト3の外周面に圧入する。このブロック鉄心6は2列目のものであり、第3のキー溝10内にアウターシャフト3のキー4が嵌合される。
[7]1つのブロック鉄心6をアウターシャフト3の外周面に圧入する。このブロック鉄心6は3列目のものであり、第2のキー溝9内にアウターシャフト3のキー4が嵌合される。
[8]1つのブロック鉄心6をアウターシャフト3の外周面に圧入する。このブロック鉄心6は4列目のものであり、第4のキー溝11内にアウターシャフト3のキー4が嵌合される。
[9]端板16をアウターシャフト3の外周面に圧入する。
[10]端板14をアウターシャフト3の外周面に挿入し、端板14にかしめ部15を成形することで端板14をアウターシャフト3の外周面に接合する。
上記実施例1によれば次の効果を奏する。
「40枚」の打抜板7のうち「39枚」のそれぞれを軸方向に隣接する打抜板7に対して一定方向へ一定角度「0.05°」ずらして積層することでブロック鉄心6を構成したので、ブロック鉄心6に軸方向に対してスキュー角「2°」で傾斜する直線状の8つの磁石溝12が形成される。そして、8つの磁石溝12内のそれぞれに永久磁石13を挿入し、4つのブロック鉄心6を4つの永久磁石13が軸方向に対してスキュー角「2°」で一列に並ぶこととなる円周方向の目標位置に配置した。従って、回転子鉄心にステップスキューを施していた従来に比べてトルクリップルが小さくなるので、振動が抑制される。しかも、アウターシャフト3から端板14を取外すことで4つのブロック鉄心6から全ての永久磁石13を抜取ることができるので、永久磁石13の効率的な再利用が可能になる。
端板16に8つのタップ孔17を形成した。従って、8つのタップ孔17内のそれぞれに押ネジ18を螺合することで4個の永久磁石13を4列目のブロック鉄心6側に向けて移動させることができるので、4列目のブロック鉄心6の1つの磁石溝12から4個の永久磁石13を抜取る作業が容易になる。
4つのブロック鉄心6のそれぞれに第1のキー溝8と第1のキー溝8に対して位相角が「94°」ずれた第2のキー溝9と第1のキー溝8に対して位相角が「182°」ずれた第3のキー溝10と第1のキー溝8に対して位相角が「276°」ずれた第4のキー溝11を形成し、4つのブロック鉄心6をアウターシャフト3の外周面に圧入する場合に第1のキー溝8〜第4のキー溝11のうち相互に異なる1つをキー4に嵌合した。従って、4つのブロック鉄心6が回し積みされるので、電磁鋼板21の板厚偏差に起因する回転アンバランス量が低減される。
4つのブロック鉄心6のそれぞれには、図7に示すように、8つの磁石溝12に換えて8つの磁石孔41が形成されている。これらブロック鉄心6毎の8つの磁石孔41のそれぞれは軸方向の両端面が開口するものであり、径方向から見た場合にスキュー角θ「2°」で直線的に傾斜している。これら磁石孔41のそれぞれは磁石収納部に相当する。
4つのブロック鉄心6はインナーロータ形のIPMモータの回転子鉄心を構成するものであり、図8に示すように、4つのブロック鉄心6のそれぞれには8つの永久磁石13が装着されている。これらブロック鉄心6毎の8つの永久磁石13のそれぞれは磁石孔41内に軸方向の端面から挿入されたものであり、磁石孔41内から軸方向の端面を通して抜取り可能にされている。これらブロック鉄心6毎の8つの永久磁石13のそれぞれはスキュー角θ「2°」で傾斜するものであり、4つのブロック鉄心6は4つの永久磁石13が軸方向に対してスキュー角「2°」で一列に並ぶ円周方向の目標位置に配置されている。
プレス機24は、図9に示すように、加工ステージS1に加えて加工ステージS2Aおよび加工ステージS3Aを備えている。加工ステージS1はダイD1およびポンチP1から構成されたものであり、加工ステージS1では第1のキー溝部28〜第4のキー溝部31が相対的な位置関係を崩さずに1プレス毎に一定方向へ一定角度「0.05°」ずらして成形される。
加工ステージS2Aはダイおよびポンチから構成されたものであり、図9に示すように、加工ステージS2Aでは電磁鋼板21に8つの磁石孔部42が成形される。これら8つの磁石孔部42のそれぞれはブロック鉄心6の磁石孔41となるものであり、打抜板7の定位置に成形される。これら磁石孔部42のそれぞれは開口部に相当する。加工ステージS3Aはダイおよびポンチから構成されたものであり、加工ステージS3Aでは電磁鋼板21から打抜板7が打抜かれる。
4つのブロック鉄心6は[1][2]の作業を繰返すことで製造されるものであり、永久磁石13はブロック鉄心6の積層状態で磁石孔41内に軸方向の端面から挿入される。これら4つのブロック鉄心6のそれぞれは永久磁石13の挿入後にアウターシャフト3の外周面に圧入されるものであり、1列目のブロック鉄心6は第1のキー溝8内にキー4が嵌合され、2列目のブロック鉄心6は第3のキー溝10内にキー4が嵌合され、3列目のブロック鉄心6は第2のキー溝9内にキー4が嵌合され、4列目のブロック鉄心6は第4のキー溝11内にキー4が嵌合される。
上記実施例1および2においては、4つのブロック鉄心6のそれぞれに第1のキー溝と第1のキー溝に対して位相角が「92°」ずれた第2のキー溝と第1のキー溝に対して位相角が「184°」ずれた第3のキー溝と第1のキー溝に対して位相角が「276°」ずれた第4のキー溝を形成しても良い。要は3つのキー溝の位相角を残りの1つのキー溝に対して「92°」「184°」「276°」ずらせば良い。
上記実施例1においては、4つのブロック鉄心6のそれぞれに「15°」の等ピッチで24個の磁石溝12を形成し、ブロック鉄心6毎の24個の磁石溝12内のそれぞれに永久磁石13を挿入しても良い。要は「{360/N1(ブロック鉄心6の個数)}/N2(1以上の整数)」の等ピッチで磁石溝12を形成すれば良い。これは実施例2についても同様である。
上記実施例1および2においては、アウターシャフト3の外周面に2個または3個または5個以上のブロック鉄心6を接合しても良い。例えばアウターシャフト3の外周面に6個のブロック鉄心6を接合する場合には6個のブロック鉄心6のそれぞれに特定の1つのキー溝と特定のキー溝に対して位相角が「62°」ずれたキー溝と位相角が「124°」ずれたキー溝と位相角が「186°」ずれたキー溝と位相角が「248°」ずれたキー溝と位相角が「310°」ずれたキー溝を形成すると良い。この場合には永久磁石13を円周方向に等ピッチ「30°」または「15°」で配置すると良い。
上記実施例1および2においては、スキュー角を「2°」以外の角度に設定しても良い。例えばスキュー角を「1°」に設定する場合には端の1枚を除いた残りの「39枚」の打抜板7のそれぞれを当該端の側に隣接する打抜板7に対して「0.025°」ずらして積層すれば良い。この場合には3つのキー溝の位相角を残りの1つのキー溝に対して「91°」「182°」「273°」ずらせば良い。
上記実施例1においては、加工ステージS2で電磁鋼板21から打抜板7を打抜く場合にダイD2およびポンチP2を1プレス毎に一定方向へ一定角度「0.05°」回転させ、8つの磁石溝部32を1プレス毎に一定方向へ一定角度「0.05°」ずらして成形しても良い。この場合には加工ステージS1で電磁鋼板21から円板26を打抜く場合にダイD1およびポンチP1を円周方向に対して静止させると良い。これは実施例2についても同様である。
上記実施例1および2においては、4つのブロック鉄心6をアウターシャフト3の外周面に焼き嵌めしても良い。
上記実施例1および2においては、端板16に軸方向に対してスキュー角「2°」で傾斜する8つのタップ孔17を形成し、8本の押ネジ18のそれぞれをタップ孔17内に螺合することで永久磁石13を永久磁石13の配列方向に対して平行に押しても良い。
以上、本発明の実施例を説明したが、この実施例は例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施例は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施例やその変形は発明の範囲や要旨に含まれると共に特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
3はアウターシャフト(回転軸)、6はブロック鉄心、7は打抜板(積層板)、12は磁石溝(磁石収納部)、13は永久磁石、16は端板、17はタップ孔(ネジ孔)、18は押ネジ、32は磁石溝部(開口部)、41は磁石孔(磁石収納部)、42は磁石孔部(開口部)である。

Claims (2)

  1. 回転軸に設けられ、N枚(Nは2以上の整数)の積層板を軸方向に積層してなる複数個のブロック鉄心と、
    前記複数個のブロック鉄心毎のN枚の積層板のそれぞれに設けられ、円周方向に互いに等ピッチで配列されたM個(Mは2以上の整数)の開口部を備え、
    前記回転軸は前記積層板の円周方向の目標位置に配置するためのキーを備え、
    前記積層板は前記キーに嵌合することにより前記回転軸の円周方向の目標位置に配置するとともに、前記ブロック鉄心と同数であって、互いに異なる位相を有するキー溝を有し、
    前記複数個のブロック鉄心のそれぞれは、前記キー溝の位置が一致するようにして積層されることで、端の1枚を除いた残りの(N−1)枚の積層板のそれぞれ当該端の側に隣接する積層板に対して一方向に(Δθ)°ずらして設けられた開口部を備え
    前記複数個のブロック鉄心のそれぞれには、「個の開口部からなるものであって軸方向の両端面が開口すると共に軸方向に対してスキュー角(Δθ×N)°で直線的に傾斜するM個の磁石収納部」および「当該M個の磁石収納部内のそれぞれに収納されたM個の永久磁石」が設けられ、
    前記複数個のブロック鉄心のそれぞれは、相互に異なるキー溝が前記キーに嵌合されて、前記ブロック鉄心と同数の複数個の永久磁石が軸方向に対してスキュー角(Δθ×N)°で直線上に並ぶように、円周方向の目標位置に配置されていることを特徴とする回転電機の回転子。
  2. 前記回転軸に設けられ、前記複数個のブロック鉄心のうち端の1つに軸方向から対向する端板を備え、
    前記端板には、前記1つのブロック鉄心のM個の永久磁石のそれぞれに軸方向から対向する部分に位置してネジ孔が設けられていることを特徴とする請求項1に記載の回転電機の回転子。
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