JP6499396B2 - 空調用分岐チャンバー - Google Patents

空調用分岐チャンバー Download PDF

Info

Publication number
JP6499396B2
JP6499396B2 JP2014061146A JP2014061146A JP6499396B2 JP 6499396 B2 JP6499396 B2 JP 6499396B2 JP 2014061146 A JP2014061146 A JP 2014061146A JP 2014061146 A JP2014061146 A JP 2014061146A JP 6499396 B2 JP6499396 B2 JP 6499396B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
wall
branch
chamber
branch chamber
air
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2014061146A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2015183940A (ja
Inventor
元宏 中澤
元宏 中澤
真幸 尾形
真幸 尾形
淳一郎 久野木
淳一郎 久野木
孝友 村田
孝友 村田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujimori Sangyo Co Ltd
Original Assignee
Fujimori Sangyo Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fujimori Sangyo Co Ltd filed Critical Fujimori Sangyo Co Ltd
Priority to JP2014061146A priority Critical patent/JP6499396B2/ja
Publication of JP2015183940A publication Critical patent/JP2015183940A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6499396B2 publication Critical patent/JP6499396B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Duct Arrangements (AREA)

Description

本発明は、空調設備において主ダクトを複数の分岐ダクトに分岐させる分岐チャンバーに関する。
戸建て住宅やオフィスビル等の建物の空調設備は、冷暖房や換気を行なう空調機から主ダクトが延び、この主ダクトから複数の分岐ダクトが分岐し、これら分岐ダクトが居室等の各空調エリアへ延びている。主ダクトと複数の分岐ダクトとの間には分岐チャンバーが設けられている。一般に、この種の分岐チャンバーは、直方体の箱型になっている(例えば特許文献1の図17参照)。この分岐チャンバーの長さ方向の一端側の端壁に流入口が形成され、前記端壁と直交する両側壁に複数の流出口が互いに前記長さ方向に並んで形成されている。流入口に主ダクトが接続され、各流出口に分岐ダクトが接続されている。このような分岐チャンバーにおいては、流入口に近い流出口ほど流量が小さく、流入口から遠い流出口ほど流量が大きくなる傾向がある。これは、流入口から入った空気が、分岐チャンバー内を前記長さ方向に直進して反対側の端壁(流入口と対面する壁)にぶつかった後、前記長さ方向に戻りながら各流出口に順次流れ込むからと考えられる。
前記の流量の不均等に対する対策として、特許文献1においては、分岐チャンバーの長さ方向に延びる筒状の網を分岐チャンバー内に収容し、かつ筒状の網の網目数や網目の大きさを前記長さ方向に変化させている。そして、流入口からの空気を筒状の網の内部に導入することによって、各流出口における流量を均等化している。
また、特許文献2においては、分岐チャンバーの長さ方向に沿って流入口から遠い位置にある流出口ほど、開口面積を小さくすることで、各流出口における流量の均等化を図っている。
また、主ダクトが流入口近くで曲がっていたり、主ダクト内における流入口近くに流量調節用のダンパーが付いていたりすると(例えば特許文献3)、空気の流れが流路断面内の片側に偏ることで偏流が起きやすい。このような偏流があると、各流出口における流量バランスが悪化する。その対策として、特許文献3においては、分岐チャンバー内における流入口の近くに短筒状のバッフルを設けることで偏流した空気を均し、各流出口における流量を均等化している。
特開2001−208411号公報(図2) 特開2001−27444号公報(図2) 特開2006−183930号公報(図9)
前掲特許文献1、3の分岐チャンバーは、偏流対策としては有効と考えられるが、空気を網やバッフルに通すために圧力損失が大きくなることが懸念される。また、空気の流速が速いときは網やバッフルによる流通抵抗が効いて整流されることで流量バランスが良くなるが、空気の流速が遅いときは流通抵抗が効きにくく流量バランスが悪くなることも懸念される。
また、前掲特許文献2においては、空気の流れが偏流になっていたり、流速が遅かったりすると流量バランスが悪化すると考えられる。
本発明は、前記事情に鑑み、流速や偏流による影響が少なく、良好な流量バランスすなわち分配性能が得られる分岐チャンバーを提供することを目的とする。
前記問題点を解決するために、本発明は、主ダクトを複数の分岐ダクトに分岐させる空調用分岐チャンバーにおいて、厚さが長さ及び幅より小さい扁平容器状であり、前記厚さ方向に対向する第1壁及び第2壁のうち一方の壁に、前記主ダクトと接続される流入口が形成され、前記第1、第2壁と交差する周側壁に、前記分岐ダクトと接続される複数の流出口が互いに離れて形成されていることを特徴とする。
この特徴によれば、主ダクトからの空気は、第1壁及び第2壁のうち一方の壁の流入口から分岐チャンバー内に入り、分岐チャンバーの厚さ方向に沿って第1壁及び第2壁のうち他方の壁へ向かって流れ、まもなく前記他方の壁に当たる。これによって、前記空気に流通抵抗が働き整流される。前記空気の流速が遅くても、分岐チャンバーの厚さひいては第1、第2壁どうしの対向距離を小さくすることで、前記空気を前記他方の壁に確実に当てて流通抵抗を働かせることができる。また、前記空気が主ダクトから偏流した状態で流入口へ導入されたとしても、前記流通抵抗を働かせることで偏流を緩和又は解消できる。
その後、前記空気は、前記他方の壁に沿って分岐チャンバーの長さ方向や幅方向に拡散される。この拡散方向は、前記流入口から前記他方の壁に当たるまでの流れ方向に対して交差しているから、前記他方の壁に当たった後の空気が、前記流入口から新たに入って来る後続の空気の流れに妨げられることなく十分に拡散できる。また、前記流入口から前記他方の壁に当たるまでの距離よりも長い距離をかけて拡散できる。さらに、扁平な分岐チャンバー内を通ることで流通抵抗が働く。これによって、前記空気を十分に整流でき、偏流があった場合はその偏流を十分に緩和又は解消させたうえで、各流出口からほぼ均等に流出させることができる。この結果、各分岐ダクトにおける流量バランスを確保でき、分配チャンバーの分配性能を良好にできる。また、空気の流速や偏流の有無等によって分配チャンバーの分配性能があまり影響されないようにできる。
加えて、本発明は、前掲特許文献1〜3等の従来技術とは異なり、主ダクトを分岐チャンバーの周側壁にではなく第1壁又は第2壁に接続するものであるから、分岐チャンバーの厚さ(周側壁の高さ)を主ダクトの太さとは無関係に小さくでき、分岐チャンバーを十分に扁平にできる。したがって、分岐チャンバーの設置スペースを容易に確保できる。或いは、建物の利用スペースを広くできる。
前記第1、第2壁どうしの対向距離が、前記流入口の内直径又は内直径相当寸法より小さいことが好ましい。これによって、分岐チャンバーを十分に扁平な形状にできる。よって、分岐チャンバーの設置に必要なスペースを確実に小さくでき、建物の狭所に容易に設置できる。或いは、建物の利用スペースを確実に広くできる。
ここで、内直径相当寸法とは、流入口が非円形である場合に流入口の流路断面積Sと同じ面積となる円の直径Dを言う(S=(1/4)・πD)。
前記流入口が、前記一方の壁における長さ方向の中央部よりも基端側に偏って配置され、前記流出口が、前記流入口よりも前記長さ方向の先端側に偏って配置されていることが好ましい。これによって、流入口から流出口までの距離を長くして、前記空気が前記他方の壁に当たった後の拡散距離を確保することで十分に整流することができる。よって、各分岐ダクトにおける流量バランスを確実に確保できる。さらに好ましくは、分岐チャンバーの長さ方向の基端側(流入口側)の部分には流出口を設けないようにすることによって、主ダクトからの空気が偏流状態になっていたとしても、偏流が解消されないまま前記基端側(流入口側)の部分から空気が偏って流出するのを回避でき、分配が不均等になるのを防止できる。
前記分岐チャンバーの長さ方向の先端側の部分の幅が、先端に向かって漸次小さくなっていてもよい。これによって、前記分岐チャンバーの先端側へ向かうにしたがって流通抵抗が増大するようにでき、流入口から遠い側(先端側)の流出口ほど流量が大きくなる現象を回避でき、分配性能を一層良好にできる。
前記一方の壁が分岐チャンバーの底板であることが好ましい。つまり、分岐チャンバーの底板に流入口が設けられており、この底板の流入口に主ダクトが接続されていることが好ましい。この主ダクトを垂直に長く延ばすことにより、空気が殆ど偏流していない状態で流入口へ導入されるようにできる。
本発明によれば、分岐チャンバーの分配性能が流速や偏流の影響をあまり受けないようにでき、各分岐ダクトにおける流量バランスを確保できる。
図1は、本発明の第1実施形態を示し、空調装置の側面図である。 図2は、前記空調装置の分岐チャンバーの平面図である。 図3は、前記分岐チャンバーの斜視図である。 図4(a)は、図2のIVa−IVa線に沿う、前記分岐チャンバーの側面断面図である。図4(b)は、図1のIVb−IVb線に沿う、前記分岐チャンバーの平面断面図である。 図5は、第1実施形態において主ダクトの形状が異なる変形例を示す側面断面図である。 図6(a)は、本発明の第2実施形態に係る分岐チャンバーの平面図である。図6(b)は、同分岐チャンバーの側面図である。 図7(a)は、本発明の第3実施形態に係る分岐チャンバーの平面図である。図7(b)は、同分岐チャンバーの側面図である。
以下、本発明の実施形態を図面にしたがって説明する。
図1〜図4は、本発明の第1実施形態を示したものである。図1及び図2に示すように、戸建て住宅などの建物には、空調装置1が設置されている。空調装置1は、空調機2と、主ダクト3と、複数の分岐ダクト4,4…とを備えている。空調機2は、冷暖房機能、湿度調節機能、送風機能、換気機能等を有している。この空調機2から主ダクト3が延びている。この主ダクト3から複数の分岐ダクト4,4…が分岐されている。分岐ダクト4が各空調エリア(図示せず)へ延びている。これら主ダクト3及び分岐ダクト4は、円形断面になっている。主ダクト3は、各分岐ダクト4より大径であり、主ダクト3の流路断面積は、各分岐ダクト4の流路断面積より大きい。
図1に示すように、主ダクト3と複数の分岐ダクト4,4…との間に空調用分岐チャンバー10(以下、単に「分岐チャンバー10」と称す)が設けられている。この分岐チャンバー10を介して、主ダクト3が複数の分岐ダクト4,4…に分岐される。図3に示すように、分岐チャンバー10は、直方体の容器状(箱状)になっており、しかも、厚さt10が長さL10及び幅w10より十分に小さく、かつ長さL10が幅w10より大きい扁平容器状になっている(t10<w10<L10)。好ましくは、分岐チャンバー10の厚さt10は、長さL10の数分の1以下であり、かつ幅w10の2分の1程度以下である。さらに、分岐チャンバー10の厚さt10は、主ダクト3の外直径φ(図1)よりも小さく、かつ分岐ダクト4の外直径φ(図2)よりも大きい(φ<t10<φ)。また、分岐チャンバー10の幅w10及び長さL10は、主ダクト3の外直径φよりも大きい。この分岐チャンバー10が、長さ方向及び幅方向を水平に向け、かつ厚さ方向を上下に向けて、建物の例えば天井裏等に配置される。
図1及び図2に示すように、分岐チャンバー10は、第1壁11と、第2壁12と、周側壁20とを備えている。第1壁11及び第2壁12は、長さ方向の寸法が幅方向の寸法よりも数倍程度大きい長方形の板状になっている。第1壁11は、分岐チャンバー10の上板を構成する。第2壁12は、分岐チャンバー10の底板を構成する。これら第1壁11と第2壁12とが互いに上下(分岐チャンバー10の厚さ方向)に対向している。
図4(b)に示すように、周側壁20は、水平な第1壁11及び第2壁12に対して交差するとともに、平面視で長方形の枠状になっている。すなわち、周側壁20は、一対の側壁部21,21と、基端壁部22と、先端壁部23とを含む。側壁部21,21は、それぞれ分岐チャンバー10の長さ方向に延びるとともに、互いに分岐チャンバー10の幅方向に対向している。各側壁部21が、第1壁11及び第2壁12の幅方向の互いに同じ側の端縁どうし間に配置されている。基端壁部22(基端側の壁部)と先端壁部23(先端側の壁部)とは、それぞれ分岐チャンバー10の幅方向に延びるとともに、互いに分岐チャンバー10の長さ方向に対向している。図4(a)に示すように、基端壁部22は、第1壁11及び第2壁12の長さ方向の基端縁(図4において左)どうし間に配置されている。先端壁部23は、第1壁11及び第2壁12の長さ方向の先端縁(図4において右)どうし間に配置されている。
図4(a)及び(b)に示すように、これらの壁11,12,20によって、分岐チャンバー10の内部に分配室10aが形成されている。第1壁11が分配室10aの上面を画成し、第2壁12が分配室10aの下面を画成し、周側壁20が分配室10aの周側面を画成している。第1壁11と第2壁12との対向距離Hが、分配室10aの厚さに対応する。基端壁部22と先端壁部23との対向距離が、分配室10aの長さに対応する。一対の側壁部21,21どうしの対向距離が、分配室10aの幅に対応する。分配室10aは、厚さが長さ及び幅よりも十分に小さい扁平な空間になっている。
第1壁11及び第2壁12のうち一方の壁に流入口31が形成されている。この実施形態では、底板である第2壁12に流入口31が形成されている。流入口31は、円環状部材にて構成され、その中空部が第2壁12を貫通して分配室10aに連なるとともに、第2壁12の下面から突出されている。流入口31の内直径φ31は、第1壁11と第2壁12との対向距離H(分配室10aの厚さ)以上であり(H≦φ31)、更には分岐チャンバー10の厚さt10より大きい(t10<φ31)。また、流入口31は、第2壁12における長さ方向の中央部よりも基端側(図4において左)に偏って配置されている。流入口31の中心から先端壁部23までの距離Lは、流入口31の中心から基端壁部22までの距離L以上であり(L≧L)、好ましくは距離Lが距離Lより大きく例えば数倍〜十倍程度大きい。
この流入口31を介して主ダクト3が分配室10aに連なっている。主ダクト3は、真っ直ぐ上方へ延びる垂直ダクト部3aを有しており、この垂直ダクト部3aの上端部が流入口31に接続されている。
周側壁20に複数の流出口32,32…が形成されている。これら流出口32,32…は、円形の短筒状になっている。この流出口32が周側壁20を貫通して外部へ突出されている。流出口32の内端部が分配室10aに連なっている。流出口32,32…の外端部にそれぞれ分岐ダクト4が接続されている。各分岐ダクト4が流出口32を介して分配室10aに連なっている。複数の流出口32,32…の開口面積は互いに等しい。また、各流出口32の開口面積は、流入口31の開口面積より十分に小さい。更に、各流出口32の内直径φ32は、第1壁11と第2壁12との対向距離Hより小さく(φ32<H)、ひいては分岐チャンバー10の厚さt10より小さい(φ32<t10)。
複数の流出口32,32…は、互いに分岐チャンバー10の長さ方向又は幅方向に離れて並べられている。詳しくは、流出口32は、一対の側壁部21,21の先端側(図1において右)の部分と先端壁部23とに、それぞれ2つずつ配置されている。したがって、これら流出口32,32…は、分岐チャンバー10における流入口31よりも長さ方向の先端側の部分に偏って配置されている。基端壁部22には、流出口32が設けられていない。
なお、各側壁部21及び先端壁部23に流出口32が1つだけ設けられていてもよく、3つ以上設けられていてもよい。各側壁部21及び先端壁部23における流出口32の個数が互いに異なっていてもよい。
前記の空調装置1によれば、図4(a)及び(b)において矢印にて示すように、空調機2で温度調節等された空気Aが、主ダクト3を経て分岐チャンバー10に導入される。このとき、主ダクト3における空調機2に近い部分で空気Aの偏流が起きていたとしても、この空気Aが長く真っ直ぐな垂直ダクト部3a内を通る過程で偏流を緩和又は解消できる。したがって、空気Aを殆ど偏流の無い状態で分岐チャンバー10へ導入することができる。
分岐チャンバー10において、空気Aは、流入口31から分配室10a内に流入し、分岐チャンバー10の厚さ方向に沿って第1壁11へ向かって流れ、まもなく第1壁11に当たる。これによって、空気Aに流通抵抗が働き整流される。空気Aの流速が遅くても、第1、第2壁11,12どうしの対向距離Hが小さいため、空気Aを第1壁11に確実に当てて流通抵抗を働かせることができる。また、もしも空気Aが偏流した状態で流入口31へ導入されたとしても、第1壁11に当てて流通抵抗を働かせることで偏流を緩和又は解消できる。
第1壁11に当たった後の空気Aは、第1壁11に沿って分岐チャンバー10の長さ方向や幅方向に概略水平に拡散され、主として長さ方向の先端側(図4において右)へ拡散される。この拡散方向は、第1壁11に当たるまでの流れ方向(上昇方向)に対して交差しているから、第1壁11に当たった後の空気Aが、流入口31から新たに入って来る後続の空気Aの流れに妨げられることなく十分に拡散できる。また、流入口31から第1壁11に当たるまでの距離Hよりも長い距離をかけて拡散できる。さらに、空気Aには、扁平な分配室10a内を通ることで流通抵抗が働く。これによって、空気Aを十分に整流でき、もしも偏流があった場合はその偏流を十分に緩和又は解消させることができる。この結果、各流出口32からほぼ均等に空気Aを流出させることができ、各分岐ダクト4における流量バランスを確保できる。すなわち、分配チャンバー10の分配性能を良好にできる。また、空気Aの流速や偏流の有無等によって分配チャンバー10の分配性能があまり影響されないようにできる。
加えて、本発明の分岐チャンバー10においては、前掲特許文献1〜3等の従来技術とは異なり、主ダクト3を分岐チャンバー10の垂直な周側壁20にではなく、水平な第1、第2壁11,12の一方(ここでは第2壁12)に接続するものであるから、周側壁20の高さを主ダクト3の外直径とは無関係に小さくでき、分岐チャンバー10を十分に扁平にできる。したがって、分岐チャンバー10の設置スペースを容易に確保できる。天井裏のような狭所であっても分岐チャンバー10を十分に配置することができる。逆に言うと、天井裏を狭くでき、その分、居室等の天井高さを大きくする等、建物の利用スペースを広くすることができる。
次に、本発明の他の実施形態を説明する。以下の実施形態において既述の形態と重複する構成に関しては、図面に同一符号を付して説明を省略する。
図5は、主ダクト3の変形例を示したものである。この主ダクト3は、分岐チャンバー10の近くの湾曲部3cにおいてL字状に曲がっている。湾曲部3cより上流側(図5において右側)の主ダクト3は長く、かつ水平であり、湾曲部3cより下流側(流入口31側)の主ダクト3は短く、かつ垂直上方へ向けられている。このため、同図の矢印にて示すように、湾曲部3cにおいて、空気Aが片側へ偏ることで偏流が起きる。しかも、この湾曲部3cから流入口31までの距離が短いために、偏流が緩和されないまま流入口31に達して分配室10a内に導入される。この場合でも、空気Aが、流入口31の直上の第1壁11に当たることで偏流を緩和又は解消することができる。更に、第1壁11に当たった後は、扁平な分配室10a内を拡散することによって流通抵抗が働き、偏流を一層確実に緩和又は解消することができる。また、図5において実線にて示すように、分岐チャンバー10の基端側(同図において左側)の部分には流出口32が設けられていないため、流入口31において空気Aの偏流があったとしても、流量バランスが悪化するのを回避できる。
なお、図5において仮想線で示すように、もしも分岐チャンバー10における基端側の部分(基端壁部22など)に流出口32Xが設けられていた場合、主ダクト3からの空気Axがその流出口32Xの側に偏った状態で分配室10aに流入して来たとすると、空気Axの大部分がそのまま流出口32Xから流出して流量バランスが悪化するおそれがある。
図6は、本発明の第2実施形態を示したものである。
第2実施形態の分岐チャンバー10では、流出口32が一対の側壁部21,21にだけ設けられている。基端壁部22及び先端壁部23には流出口が設けられていない。各側壁部21における流出口32の数は、3つであるが、2つ以下でもよく、4つ以上でもよい。第2実施形態によれば、先端壁部23すなわち流入口31から最も遠い部分に流出口が無いため、各分岐ダクト4における流量バランスを一層良好にすることができる。
図7は、本発明の第3実施形態を示したものである。
第3実施形態においては、分岐チャンバー10の長さ方向の先端側(図4において右側)の部分の幅が、先端壁部23に向かって漸次小さくなっている。側壁部21の先端側の部分は、長さ方向に対して傾斜され、斜壁部24となっている。一対の側壁部21,21の斜壁部24,24どうしが先端に向かうにしたがって互いに接近されている。先端壁部23の幅は、流出口32の直径よりも小さい。
一対の斜壁部24,24に流出口32が設けられている。各斜壁部24における流出口32の数は、2つであるが、1つ又は3つ以上でもよい。さらに、側壁部21における長さ方向に真っ直ぐ延びる部分の斜壁部24寄りの箇所にも流出口32が設けられている。先端壁部23及び基端壁部22には流出口32が設けられていない。
第3実施形態によれば、分岐チャンバー10の先端側へ向かうにしたがって流通抵抗が増大するようにできる。これによって、流入口31から遠い側(先端側)の流出口32ほど流量が大きくなる現象を回避できる。この結果、各分岐ダクト4における流量バランスを一層良好にできる。
本発明は、前記実施形態に限られず、その趣旨を逸脱しない範囲内で種々の改変をなすことができる。
例えば、流入口31が、分岐チャンバー10の第1壁11(上板)に設けられ、主ダクト3がこの第1壁11の流入口31に接続され、第2壁12(底板)は、全体が塞がっていてもよい。この場合、主ダクト3からの空気が、第1壁11の流入口31から分配室10aに導入されて下方へ流れ、第2壁12に当たって拡散される。
流入口31は非円形であってもよい。この場合、第1、第2壁11,12どうしの対向距離H(分配室10aの厚さ)が、流入口31の内直径相当寸法より小さいことが好ましい。ここで、内直径相当寸法とは、流入口31の流路断面積をSとすると、面積がSとなる円の直径Dを言う(S=(1/4)・πD)。
分配チャンバー10は、厚さt10が長さL10及び幅w10より小さい扁平形状であればよく、長さL10が幅w10とほぼ同じ大きさであってもよく(L10≒w10)、幅w10以下であってもよい(L10≦w10)。
分配室10a内の流れを一層整流化するために、分配室10a内に整流板を設けてもよい。前記整流板は、例えば設置スペースの都合等で分岐チャンバー10の長さL10をあまり大きくできない場合などに有効である。
1又は複数の流出口32が、分配チャンバー10の長さ方向に沿って流入口31とほぼ同じ位置に配置されていてもよく、流入口31よりも前記長さ方向の基端側(例えば図1において左側)に配置されていてもよい。
分岐チャンバー10の第1壁11と第2壁12との対向方向(分岐チャンバー10の厚さ方向)は、必ずしも上下方向(鉛直)である必要はなく、水平であってもよく、水平及び鉛直に対して斜めであってもよい。
分岐チャンバー10の長さ方向及び幅方向は、必ずしも水平でなくてもよく、鉛直であってもよく、水平及び鉛直に対して斜めであってもよい。
本発明は、例えば戸建て住宅、集合住宅、オフィスビル等の建物における空調配管として利用できる。
1 空調装置
2 空調機
3 主ダクト
3a 垂直ダクト部
4 分岐ダクト
10 空調用分岐チャンバー
10a 分配室
11 第1壁(他方の壁)
12 第2壁(一方の壁)
20 周側壁
21 側壁部
22 基端壁部
23 先端壁部
24 斜壁部
31 流入口
32 流出口

Claims (4)

  1. 主ダクトと複数の分岐ダクトとの間に設けられ、前記主ダクトを前記複数の分岐ダクトに分岐させる中空の分配室を有する空調用分岐チャンバーにおいて、
    厚さ方向に対向する板状の第1壁及び板状の第2壁、並びに前記第1、第2壁と交差するようにしてこれら壁の周端縁どうし間に配置された枠状の周側壁を有し、厚さが長さ及び幅より小さく、かつ長さが幅より大きい扁平容器状であり、前記第1、第2壁及び周側壁によって前記分配室が画成され、
    前記第1壁及び第2壁のうち一方の壁に、前記主ダクトと接続される流入口が形成され、
    前記周側壁に、前記分岐ダクトと接続される複数の流出口が互いに離れて形成されており、
    前記流入口が、前記一方の壁における長さ方向の中央部と基端部との間に前記第2壁と対面するように配置され、
    前記複数の流出口が、前記周側壁における前記長さ方向の中央部よりも先端側だけに偏って配置されており、前記周側壁が、前記第1壁及び第2壁の幅方向の互いに同じ側の端縁どうし間に配置された側壁部を有し、前記複数の流出口のうち前記流入口に最も近い流出口が、前記側壁部における長さ方向の中央部より先端側の部分に配置されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の空調用分岐チャンバー。
  2. 前記第1、第2壁どうしの対向距離が、前記流入口の内直径又は内直径相当寸法より小さいことを特徴とする請求項1に記載の空調用分岐チャンバー。
  3. 前記長さ方向の先端側の部分の幅が、先端に向かって漸次小さくなっていることを特徴とする請求項1又は2に記載の空調用分岐チャンバー。
  4. 前記一方の壁が底板であることを特徴とする請求項1〜3の何れか1項に記載の空調用分岐チャンバー。

JP2014061146A 2014-03-25 2014-03-25 空調用分岐チャンバー Active JP6499396B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014061146A JP6499396B2 (ja) 2014-03-25 2014-03-25 空調用分岐チャンバー

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014061146A JP6499396B2 (ja) 2014-03-25 2014-03-25 空調用分岐チャンバー

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2015183940A JP2015183940A (ja) 2015-10-22
JP6499396B2 true JP6499396B2 (ja) 2019-04-10

Family

ID=54350681

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014061146A Active JP6499396B2 (ja) 2014-03-25 2014-03-25 空調用分岐チャンバー

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6499396B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017156051A (ja) * 2016-03-04 2017-09-07 協立エアテック株式会社 空調用チャンバー

Family Cites Families (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS4842340U (ja) * 1971-09-20 1973-05-30
JPH06347052A (ja) * 1993-04-14 1994-12-20 Takenaka Komuten Co Ltd 空調機組込形空調ユニット
JPH0726641U (ja) * 1993-10-20 1995-05-19 株式会社富士通ゼネラル 空気調和機
JPH11287476A (ja) * 1998-03-31 1999-10-19 Sanyo Electric Co Ltd 空気調和システム
JP3228282B2 (ja) * 1999-12-16 2001-11-12 木村工機株式会社 ファンコイルユニット
JP2001227806A (ja) * 2000-02-18 2001-08-24 Kimura Kohki Co Ltd 空気調和用チャンバ
JP3449550B2 (ja) * 2000-05-23 2003-09-22 木村工機株式会社 直近空調システム
JP2002039606A (ja) * 2000-07-27 2002-02-06 Kimura Kohki Co Ltd 給気ファンユニット
JP2002303444A (ja) * 2001-03-30 2002-10-18 Kurimoto Ltd 空調用チャンバ
JP2003004286A (ja) * 2001-06-26 2003-01-08 Sanyo Electric Co Ltd 分岐チャンバ
US7410416B2 (en) * 2005-02-08 2008-08-12 Fettkether L.L.C. Plastic HVAC component system and method for installing the same
FR2899319B1 (fr) * 2006-03-28 2008-05-23 Aldes Aeraulique Sa Dispositif de ventilation et de chauffage aeraulique de locaux
EP1959208B1 (de) * 2007-02-19 2017-04-12 MAICO Elektroapparate-Fabrik GmbH Luftverteiler, Luftverteiler-System sowie Luftverteilungs-System

Also Published As

Publication number Publication date
JP2015183940A (ja) 2015-10-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US10088176B2 (en) Air-conditioning device
JP2008122056A (ja) 天井型空気調和機
CN105371362A (zh) 空调室内机
US10677491B2 (en) Air distribution device
JP6076290B2 (ja) 給湯装置
JP6499396B2 (ja) 空調用分岐チャンバー
KR20130011971A (ko) 열 교환 장치
JP2000205601A (ja) 空気調和機用室外ユニット
EP3540319A1 (en) Pneumatic radiation unit
US20110189939A1 (en) Ceiling air outlet for climate control systems
JP2010107054A (ja) 空気調和機
EP3081877B1 (en) Heat exchanger unit
JP5389227B2 (ja) 冷媒分配器及びヒートポンプ装置
JP2015158318A (ja) 空気調和機の室内機
JP7280063B2 (ja) 吹出ボックス装置
JP2008076304A (ja) 回流型風洞装置
JP2013249994A (ja) 天井埋込ダクト型室内ユニット
JP6628656B2 (ja) 吹出口装置
JP5335472B2 (ja) 冷暖房システム
JP2014029221A (ja) 空気調和機
JP4699507B2 (ja) 冷暖房システム
JP2008292071A (ja) 熱媒体拡散部材及び冷暖房システム
JP2012122647A (ja) 排気筒
KR20100079728A (ko) 역풍을 방지하는 급기 및 배기 후드
JP6465769B2 (ja) 分岐チャンバ

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20170110

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20171005

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20171205

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20180201

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20180731

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20181001

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20190305

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20190315

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6499396

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250