JP6498136B2 - ケーブル連結機構 - Google Patents

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Description

本発明は、ケーブル連結機構に関する。
複数のケーブルを連結し、これらのケーブルを介して操作部材による操作力を作動部材へ伝達するケーブル連結機構が知られている。
例えば、特許文献1に記載のケーブル連結機構は、複数のケーブルと、複数のケーブルのケーブルエンドが係止される係止部を有するジョイントピースと、ジョイントピースを摺動可能に収容する収容空間を有するケースとを備える。ケースは、蓋側部材と、底面側部材とを有する。蓋側部材と底面側部材とは、ヒンジにより接続されて、底面側部材に対してヒンジを中心とした開閉が可能となるように構成されている。また、蓋側部材に形成された係合爪が、底面側部材に形成された被係合部に係合することで、ケースの閉鎖状態が維持される。
特開2015−145685号公報
ケースから導出されるケーブルの配索方向によっては、ケーブルが蓋側部材や底面側部材を付勢することで、蓋側部材と底面側部材とが相対的に移動しようとして、ヒンジが破損してしまう恐れがある。そのため、このようなケーブル連結機構では、蓋側部材または底面側部材にケーブルからの力がジョイントピースを介して伝わらないように、ケーブルを配索することが望まれる。
そこで、本発明の目的は、ヒンジが破損しにくいケーブル連結機構を提供することにある。
本発明のケーブル連結機構は、スライダと、スライダを収容し、スライダが摺動可能な空間を有するスライダ収容部材とを備えたケーブル連結機構であって、スライダは、その摺動方向の両端部にケーブルが接続されるケーブル接続部を有し、スライダ収容部材は、蓋側部材と、スライダが摺動する摺動面が設けられた底面側部材と、摺動面から立ち上がってスライダの摺動方向に沿って延びる一対の側壁と、一対の側壁の一方の一端側の外面に設けられ、蓋側部材と底面側部材とを接続する一端側ヒンジと、一対の側壁の一方の他端側の外面に設けられ、蓋側部材と底面側部材とを接続する他端側ヒンジと、一端側ヒンジよりもスライダ収容部材の一端側の外面に設けられ、スライダ収容部材を閉鎖状態に維持する第1係合構造と、他端側ヒンジよりもスライダ収容部材の他端側の外面に設けられ、スライダ収容部材を閉鎖状態に維持する第2係合構造と、一対の側壁の他方の一端側の外面に設けられ、スライダ収容部材を閉鎖状態に維持する第3係合構造と、一対の側壁の他方の他端側の外面に設けられ、スライダ収容部材を閉鎖状態に維持する第4係合構造と、両端部に設けられ、ケーブルが外部へ延出可能なケーブル延出部と、スライダ収容部材の外面に一端側ヒンジと他端側ヒンジとに挟まれて配置される壁部と、を有し、壁部は、ケーブルに対して、閉鎖状態において、蓋側部材および底面側部材の少なくとも一方を押圧することにより閉鎖状態を解除するように荷重が付与された際に、蓋側部材および底面側部材の他方の外周に当接して、前記一対の側壁が並ぶ方向への蓋側部材または底面側部材の移動を規制する。
本発明のケーブル連結機構によれば、ヒンジが破損しにくい。
(a)は実施形態に係るケーブル連結機構のスライダ収容部材を開いた状態の斜視図、(b)は(a)のスライダ収容部材を閉じた状態の斜視図、(c)は(b)とは異なる方向から見た斜視図である。 実施形態に係るケーブル連結機構の分解斜視図である。 実施形態に係るケーブル連結機構の使用例を説明する模式図である。 (a)は図2のケーブル連結機構のうちスライダ収容部材についてのA矢視図、(b)は図2のB−B線断面図、(c)は図2のC−C線断面図、(d)は図2のD−D線断面図、(e)は図2のE−E線断面図である。 (a)は図4(b)におけるヒンジ部分の詳細断面図、(b)は(a)の状態からスライダ収容部材を閉じる途中段階の断面図、(c)は図4(b)のスライダ収容部材を閉じた状態の断面図である。 図4(e)のスライダ収容部材を閉じた状態の断面図である。 実施形態に係るケーブル連結機構のスライダ収容部材における係合構造の位置関係を説明する平面図である。
本発明の実施形態に係るケーブル連結機構について、図面を参照して説明する。図1および図3などに示すように、本実施形態のケーブル連結機構1は、操作部Mと繋がる操作側ケーブル9Mに加わった操作力を、被操作体8が備える被操作部81、82と繋がる被操作側ケーブル9Nに伝達する機構である。ケーブル操作機構1は、操作部Mを操作することによって、ケーブル9を介して被操作部Nが操作される機構である。ケーブル操作機構1は、操作部M側のケーブル9Nと被操作部側のケーブル9Mとが連結することにより、操作部Mに入力された力が被操作部Mへと伝達する。操作部M側のケーブル9Nと被操作部側のケーブル9Mとが接続されるように構成することにより、操作部N側と被操作部M側とを別個に組み立ててから、ケーブル同士の接続により操作系を完成することができる。ケーブル操作機構1は、操作部M側のケーブル9Nと被操作部側のケーブル9Mとが接続するスライダ2と、スライダ2を摺動可能に収容する摺動空間を有するスライダ収容部材3とを備える。
図1および図2に示すように、スライダ2は、一端側と他端側とにそれぞれケーブル9M,9Nが接続されることで、これらのケーブル9M,9Nを接続する部材であって、スライダ収容部材3の内部に設けられた空間(以下、摺動空間3spという)に収容される。スライダ2は、スライダ収容部材3の内部の摺動空間3spを摺動可能である。スライダ2は、その摺動方向の両端部にケーブル9が接続されるケーブル接続部21を有する(詳細は後述)。
ケーブル9は、操作部Mに加わった操作力を被操作部Nに伝達する部材である。ここでは、ケーブル9は、インナーケーブル91と、インナーケーブル91が摺動可能に挿通されるアウターケーシング92とを有する。インナーケーブル91の一端はスライダ2に接続され、インナーケーブル91の他端は操作部Mまたは被操作部Nに接続される。アウターケーシング92の一端はスライダ収容部材3に固定され、アウターケーシング92の他端側は、代表的には操作部Mまたは被操作部N、またはこれらの近傍などに固定される。なお、ケーブル9は、スライダ2の一端部と他端部とには、必ずしもアウターケーシング92を有していなくともよい。また、それぞれ少なくとも一本のケーブル9が接続されていればよく、スライダ2の一端部と他端部に接続されるケーブル9の数は特に限定されず、操作側のケーブルと被操作側のケーブルとの本数の組合せも特に限定されるものではない。本実施形態では、スライダ2の両端部にそれぞれ2本のケーブル9が接続されている(詳細は後述)。
スライダ収容部材3は、スライダ2が摺動可能な空間である摺動空間3spを有する部材である。スライダ収容部材3の摺動空間3sp内にスライダ2が摺動することにより、スライダ2は、周辺の部材が干渉することなく、安定した移動をすることができる。スライダ収容部材3は、蓋側部材31と、スライダ2が摺動する摺動面32sが設けられた底面側部材32と、摺動面32sから立ち上がってスライダ2の摺動方向に沿って延びる一対の側壁32a,32bと、を有している。なお、側壁32a,32bは、側壁32a,32bが摺動面32sから立ち上がって延びるように構成されていれば、底面側部材32と一体的に形成されている必要はない。例えば、蓋側部材31と側壁32a,32bとを一体的に形成し、摺動面32sが側壁32a,32bが接触するように構成された態様や、それぞれを別部材として構成し、接着などにより一体的に形成した態様など、側壁32a,32bと底面側部材32とは別部材であってもよい。スライダ収容部材3は、後述するヒンジ4により、蓋側部材31と底面側部材32とが接続され、蓋側部材31が底面側部材32に対してヒンジ4を中心とした開閉が可能となるように構成されている。また、各側壁32a,32bは、それぞれ内面と外面とを有し、それぞれの内面は、スライダ2に面し、本実施例においては一方の側壁32aと他方の側壁32bとが対向するように設けられている。本実施形態では、スライダ収容部材3は、底面側部材32と一対の側壁32a,32bとを一体的に形成したケース部材3cとしている。ケース部材3cの、蓋側部材31の内側面と蓋側部材31の摺動面32sと側壁32a,32bの内面とを主として、スライダ2の摺動空間は形成される。蓋側部材31と底面側部材32とはヒンジ4により接続されることで互いに相対的に開閉可能であり、閉じた状態でスライダ収容部材3の形状が略直方体形状となる。スライダ収容部材3は、例えば、樹脂により形成される。
ここで、説明の便宜のため、図中に示した方向x,yについて説明する。方向xは、スライダ2の摺動方向であり、方向xにおける図示のx1側、x2側をそれぞれ一端側、他端側とする。また、方向xにおいて、一端側のある部分または他端側のある部分よりもさらにx1側またはx2側を外側と称し、その反対側を内側と称する。方向xに直交する方向yは、側壁32a,32bが並ぶ方向である。方向yにおける図示のy1側、y2側をそれぞれ一方、他方とする。また、摺動面32sに垂直な図中の上方向を上方といい、反対側を下方という。この上下方向は、摺動面32sを基準とする相対的な方向であり、ケーブル連結機構1の取付方向を規定するものではない。
スライダ収容部材3は、蓋側部材31と底面側部材32とを接続するヒンジ4として、一端側ヒンジ41、他端側ヒンジ42、および中央ヒンジ43を有する。ヒンジ4は、蓋側部材31と底面側部材32とを接続した状態で、底面側部材32に対してヒンジ4を中心とした回転によるスライダ収容部材3の開閉を可能とさせる部材である。また、ヒンジ4は、スライダ収容部材3の開状態において蓋側部材31と底面側部材32とが分離するのを防止し、スライダ収容部材3の閉状態においてケーブル9より蓋側部材31または底面側部材32に対して与えられた、スライダ収容部材3が開く方向の力を受けて、蓋側部材31と底面側部材32とが離間するのを抑制することができる。本実施形態では、ヒンジ4の一端が、側壁32a,32bの一方、すなわち収容部材3のy1側の側壁32aの外面を含む部分を介して底面側部材32と繋がり、他端が蓋側部材31の外面とを接続するように設けられている。すなわち、ヒンジ4は、側壁32a介して蓋側部材31と接続されている。ここで、スライダ収容部材3に軸側Vと開閉側Wとを定義する。軸側Vは、スライダ収容部材3の開閉のための蓋側部材31の旋回運動の軸側、すなわちヒンジ4が設けられた側であり、開閉側Wは、開閉のための蓋側部材31の旋回運動の外側またはy方向における軸側V(ヒンジ4が設けられた側)の反対側である。一端側ヒンジ41は、一対の側壁の一方である側壁32aの一端側(x1側)の外面に設けられる。他端側ヒンジ42は、一対の側壁の一方である側壁32aの他端側(x2側)の外面に設けられる。中央ヒンジ43は一対の側壁の一方である側壁32aの中央(x方向の中央)に設けられている。いずれのヒンジ41,42とも、側壁32a介して蓋側部材31と底面側部材32とを接続している。本実施形態では、上述したように、ヒンジ4はスライダ収容部材3を構成する他の部材と共に一体成形されているが、例えば、蓋側部材31とケース部材3cとをそれぞれ別部材とした場合などは、公知のヒンジを採用して両者を接続してもよい。
スライダ収容部材3は、スライダ収容部材3を閉鎖状態に維持する5つの係合構造、すなわち第1係合構造51、第2係合構造52、第3係合構造53、第4係合構造54、および第5係合構造55(総称して係合構造5という)を有する。ここで、閉鎖状態とは、スライダが安定して摺動可能な閉じた空間がスライダ収容部材3に形成された状態であり、より具体的には、ケース部材3cの開口が蓋側部材31によって閉じられた状態をいう。スライダ収容部材3が閉鎖状態でケーブル連結機構1が使用されることで、スライダ2を保護することができ、摺動性を維持しやすい。
第1係合構造51と第2係合構造52は、スライダ収容部材3の軸側Vの外面に設けられており、主として、スライダ収容部材3の閉鎖状態において、ヒンジ4に加わる力を軽減し、スライダ収容部材3のヒンジ4が設けられた側の閉鎖状態を維持する。第1係合構造51は、一端側ヒンジ41よりもスライダ収容部材3の一端側(x1側)の外面に設けられ、第2係合構造52は、他端側ヒンジ42よりもスライダ収容部材の他端側(x2側)の外面に設けられる。なお、スライダ収容部材3は、係合構造を軸側Vにさらに備えていてもよい。
本実施形態における第1係合構造51は、蓋側部材31に設けられた係合爪51aと、底面側部材32に設けられた係合枠51bとを有する。係合枠51bは、係合爪51aが挿入される係合穴を有する。係合爪51aは、その先端部分が、蓋側部材31をヒンジ4を中心とした開閉動作によって係合枠51bの有する係合穴に挿入されることで、係合枠51bに係合する。これにより、蓋側部材31と底面側部材32とが相対的に移動することが規制されるので、スライダ収容部材3は、閉鎖状態に維持される。第2係合構造52についても同様であり、蓋側部材31に設けられた係合爪52aと、底面側部材32に設けられた係合枠52bとを有する。
第3係合構造53、第4係合構造54、および第5係合構造55は、一対の側壁32a,32bの他方(ここでは側壁32b)の外面に設けられ、スライダ収容部材3を閉鎖状態に維持する。ここで、各係合構造53〜55が側壁32bの外面に設けられるとは、各係合構造53〜55が、スライダ収容部材3の外面のうち、側壁32b側に設けられることを意味する。したがって、各係合構造53〜55が、側壁32bにのみ設けられるわけではない。例えば、各係合構造53〜55は、蓋側部材31と底面側部材32との一方に設けられた係合部と、他方に設けられた被係合部とを有する態様とすることができる。本実施形態では、第3係合構造53、第4係合構造54、および第5係合構造55は、側壁32bの外面および対応する蓋側部材31の外面において、一端側、他端側、およびそれらの間に設けられている。本実施形態では、各係合構造53〜55は、いわゆるスナップフィット構造の係合構造としている。例えば、第3係合構造53は、蓋側部材31に係合爪として形成された係合部53aの先端が、底面側部材32に設けた凸部である被係合部53bと係合する構造である。これにより、収容部材3は、閉鎖状態に維持される。4係合構造54および第5係合構造55についても同様に、係合部54a,55a、被係合部54b,55bを有する。本実施形態のケーブル連結機構1は、少なくとも一対の側壁32a,32bの他方(側壁32b)の一端側(x1側)の外面に設けられ、スライダ収容部材3を閉鎖状態に維持する第3係合構造53と、一対の側壁32a,32bの他方(32b)の他端側(x2側)の外面に設けられ、スライダ収容部材3を閉鎖状態に維持する第4係合構造54と、を有すればよい。また、これらの開閉側Wにおける係合構造5は、係合部53a等を蓋側部材31に設け、被係合部54b等を底面側部材32に設ける構成に限られず、設ける場所を逆にしてもよい。係合部53a、被係合部53b等の構造は、スナップフィット構造に限られず、任意の係合構造とすることができる。
スライダ収容部材3は、その両端部に設けられ、ケーブル9が外部へ延出可能なケーブル延出部61,62と、スライダ収容部材3の外面に、一端側ヒンジ41と他端側42ヒンジとに挟まれて配置される壁部11,12と、を有する。ケーブル延出部61,62は、ケーブル連結機構1から導出されるケーブル9の延びる方向を案内する。壁部11,12は、後述するように、スライダ収容部材3の閉鎖状態において、蓋側部材31および底面側部材32の少なくとも一方をケーブル9が押圧することにより、スライダ収容部材3の閉鎖状態を解除するように蓋側部材31および底面側部材32の少なくとも一方に荷重が付与された際に、蓋側部材31および底面側部材32の他方の外周に当接して、一対の側壁32a,32bが並ぶ方向への蓋側部材31または底面側部材32の移動を規制する。これにより、ヒンジ4の破損が防止される。壁部11は、スライダ収容部材3の軸側Vにおける外面に一端側ヒンジ41と中央ヒンジ43とに挟まれて配置されている。壁部12は、中央ヒンジ43と他端側ヒンジ42とに挟まれて配置されている。すなわち、いずれの壁部11,12も一端側ヒンジ41と他端側ヒンジ42とに挟まれて配置されているといえる。本実施形態では、壁部11,12は、蓋側部材31側に、側壁32aの外面と対向するように設けられた略板状の部分である。壁部11,12は、スライダ収容部材3の閉鎖状態において、それぞれ側壁32aの外面に当接するか、側壁32aとの間にわずかな隙間がある状態で対向する。側壁32aの蓋側部材31側と壁部11の外面とが成す角部のうち、閉鎖状態において壁部11,12と対向する部分には、角部が面取りされた面取部10が形成されている。側壁32が面取部10を有することで、ヒンジ4を軸として蓋側部材31を回動させてスライダ収容部材3を閉鎖状態とするときに、壁部11,12を側壁32aの外面に移動させやすい。図5に示すように、壁部11,12が側壁32aの上端に引っかかりにくいためである。
図1、図2に示すように、本実施形態では、スライダ2は、その摺動方向の両端部に、インナーケーブル91の一端が係止されるケーブル接続部21を有する。また、インナーケーブル91の一端は、ケーブルエンド91aを有する。ケーブルエンド91aは、インナーケーブル91の直径よりも大きな直径を有する。ケーブルエンド91aがケーブル接続部21に係止されることで、ケーブル9がスライダ2に接続される。アウターケーシング92の一端は、アウターケーシング92をスライダ収容部材3に固定するための端末キャップ92aを有する。端末キャップ92aは、アウターケーシング92に固定されている。端末キャップ92aは、アウターケーシング92の外径よりも大きい外径を有する。端末キャップ92aは、代表的には、アウターケーシング92の端部に嵌合され、外周側から加締め加工されてアウターケーシング92の端部に固定される。
本実施形態では、スライダ2は、4つのケーブル接続部21を有する。より具体的には、スライダ2の各端部のそれぞれには、2つのケーブル接続部21がスライダ2の摺動方向(x方向)と摺動面32sとのそれぞれに直交する方向(y方向)に並列して設けられている。各ケーブル接続部21は、ケーブルエンド91aからのびるインナーケーブル91を導出するためのケーブル導出溝21aおよび係止凹部21bを有する。ケーブル導出溝21aは、スライダ2の上面側(スライダ2の摺動方向と摺動面32Sとの両方に直交する方向)と摺動方向端面に開口する。ケーブル導出溝21aの溝幅(y方向の長さ。以下、幅について同様)は、インナーケーブル91の直径よりも広く、ケーブルエンド91aの直径よりも狭い。係止凹部21bは、ケーブル挿入溝21aに連通して上方に開口する凹部である。係止凹部21bの開口の幅の大きさは、ケーブルエンド91aを上方から挿入配置できる大きさを有する。ケーブル導出溝21aと係止凹部21bとは、スライダ2の摺動方向(x方向)で連通する。よって、ケーブル導出溝21aと係止凹部21bとが連通する部分には、これらの幅の差による段差が生じ、この段差にケーブルエンド91aが係合することで、インナーケーブル91がスライダ2に係止されることでケーブル9とスライダ2とが接続される。ケーブル導出溝21aと係止凹部21bは、ケーブルエンド91aがスライダ2の上面から突出しない深さを有する。スライダ2の材料としては、例えば硬質の樹脂などを用いることができる。
スライダ収容部材3の両端部は、摺動空間3sp内のケーブル9を外部へ導出可能なケーブル延出部61,62を有している。さらに、本実施形態では、ケーブル延出部61,62は、アウターケーシング92の端末をスライダ収容部材3に固定する構造を有する。具体的には、一端側のケーブル延出部61は、アウターケーシング92の一端に設けられた端末キャップ92aが固定される2つの一端側アウターケーシング固定部61a(以下、固定部61aという)を備えている。2つの固定部61aは、スライダ2の摺動方向(x方向)と摺動面32sとのそれぞれに直交する方向(y方向)に並列して設けられている。また、y1側からy2側に向かって、第1係合構造51と、2つの固定部61a,61aと、第3係合構造53とが配置されている。
固定部61aは、アウターケーシング92の一端が配置される部分であり、本実施形態では、端末キャップ92aが配置される半円筒状の凹部であり、y方向に沿った断面形状が円弧状の底部、およびy方向に延びる一端側壁部と他端側壁部を有する。一端側壁部には、スライダ収容部材3の外部と連通し、アウターケーシング92が導出される半円形の切欠61bが設けられ、他端側壁部には、円形の底部を有する挿通溝61cが設けられている。挿通溝61cには、インナーケーブル91が挿通される。固定部61a、切欠61b、および挿通溝61cの各底部は、アウターケーシング92、端末キャップ92a、およびインナーケーブル91が納まり易いように、互いに同軸の円筒面形状となっている。
端末キャップ92aを固定部61aに配置すると、アウターケーシング92と端末キャップ92aの外径差により形成される段差によって、アウターケーシング92が固定部61aに係止される。また、2つの固定部61a,61aの間には、端末キャップ92aを仮止めするための可撓性の脱離防止リブ61dが設けられている。脱離防止リブ61dは、固定部61aの上方に張り出した張出部を有する。端末キャップ92aは、脱離防止リブ61dを撓ませて固定部61aに挿入され、脱離防止リブ61dにより移動が規制されることで、スライダ収容部材3に仮止めされる。以上説明した点は、ケーブル延出部62においても同様であるので、説明を省略する。
スライダ2によって連結されたインナーケーブル91と、固定部61a,62aに係止されたアウターケーシング92とは、ケーブル延出部61,62からスライダ収容部材3の外部に導出される。各ケーブル9は、蓋側部材31が閉じられてスライダ収容部材3が閉鎖状態とされることにより、仮止め状態から固定部61,62がケーブル9の固定部61,62のほぼ全周を覆う本固定状態とされる。
<使用例>
次に、図3を参照して、ケーブル連結機構1の使用例を説明する。本実施形態では、ケーブル連結機構1は、複数のケーブル9を互いに接続することで、操作部Ma,Mbに加えられた操作力をケーブル9によって被操作体8の2つの被操作部Na,Nbに伝達する。被操作体8は、例えば、車両のシートであり、被操作部Na,Nbは、例えば、シートが有する背凭れの角度をロックするロック機構や、シートが有する座面の位置を固定するロック機構である。いずれのロック機構も、操作部Mによりロック機構が操作されることでロック機構が解除され、背凭れの角度や座面の位置の調整が可能となる。本実施形態では、上述したように、各操作部Ma,Mbから各被操作部81,82の間が、インナーケーブル91とスライダ2によって互いに接続されることで、操作部Ma,Mbの一方に加えられた操作力を被操作部81,82の両方に伝達できる。すなわち、操作部Ma,Mbの一方だけ操作しても、両方の被操作部Na,Nbを操作することができる。
本実施形態では、被操作部81,82は、インナーケーブル91Na,Nbを引き込むように付勢力Rを与える公知の付勢力付与機構を有する(図示せず)。したがって、スライダ2は、操作部M,Maが非操作状態にあるとき、ケーブル連結機構1の内部において他端側であるx2側に位置している。
操作部Maまたは操作部Mbが操作されて付勢力Rよりも大きな操作力Fが生じると、インナーケーブル91Maまたはインナーケーブル91Mbがx1側に移動する。これにより、インナーケーブル91Ma,91Mbが接続されたスライダ2は、ケーブル連結機構1の内部においてx1側に摺動する。あわせて、スライダ2に接続されたインナーケーブル91Na,91Nbがx1側に移動することで、操作力Fが被操作部81,82に伝達される。操作力Fが低下すると、付勢力Rによって、インナーケーブル91Na,91Nb、スライダ2が、インナーケーブル91Ma,91Mbがx2側に移動し、スライダ2はもとのx2側に復帰する。
ここで、例えば、ケーブル9Ma,9Mbを備えて組み立てた操作部Ma,Mbに対し、ケーブル9Na,9Nbを備えて組み立てた被操作体8を配置し、その後、操作部M側のケーブル9Ma,9Mbと、被操作部材側のケーブル9Na,9Nbとをケーブル連結機構1によって連結する場合がある。また、ケーブル9を所定の設置場所に配索し、ケーブル9Ma,9Mbとケーブル9Na,9Nbとをケーブル連結機構1によって連結する場合がある。この際、ケーブル連結機構1の配置される箇所は、スライダ収容部材3を変形させる荷重がかかる状態になる場所とされることがある。具体的な一例としては、ケーブル連結機構1から導出されたケーブル9が、スライダ収容部材3のケーブル延出部61,62のすぐ近くで湾曲するような場所が挙げられる。このような場所では、ケーブル9が湾曲していることにより、ケーブル9が蓋側部材31や底面側部材32を付勢することで、蓋側部材31と底面側部材32とが相対的に移動しようとする。すなわち、スライダ収容部材3は、ケーブル9から蓋側部材31と底面側部材32との少なくとも一方を押圧する荷重が付与され、この荷重が付与される方向が閉鎖状態を解除する方向となることがあることになる。詳細は後述するが、本実施形態のケーブル連結機構1は、壁部11,12を有することで、蓋側部材31と底面側部材32とが相対的に移動しようとすることを防止することでヒンジ4の破損を防ぎスライダ収容部材3を閉鎖状態に維持する。
<壁部と係合構造の詳細>
以下、図4から図7を参照して、スライダ収容部材3を閉鎖状態に維持する構造の詳細を説明する。ヒンジ41,42,43は、スライダ収容部材3を開閉可能とする部材であるため、係合構造5と比べて強度が弱い。そのため、本実施形態では、ケーブル連結機構1は、このような強度の弱いヒンジ4にかかる負荷を軽減するために、スライダ収容部材3における軸側Vに、壁部11,12、第1係合構造51、および第2係合構造52を備えている。
図5に示すように、蓋側部材31は、ケーブル9が接続されたスライダ2が収容され、蓋側部材31によって底面側部材32の開口を塞いで摺動空間3spを形成する際には、蓋側部材31を、ヒンジ4を中心軸として回転させる。このとき、壁部11,12が底面側部材32の開口部の端面に当接した際に回転が妨げられないように、側壁32aの外面には、開口部の端部の外面側を面取りして形成された面取部10が設けられている。その後、各係合構造5を係合させることで、スライダ収容部材3が閉鎖状態となる。壁部11,12は、閉鎖状態において、内面Waが側壁32aの外面Wbに近接または当接するように設けられる。したがって、ケーブル9が蓋側部材31や底面側部材32を付勢することで、蓋側部材31と底面側部材32とが相対的に移動しようとしたときに、壁部11が側壁32aの外面Wbに当接することで、移動を規制する当止めとなる。このため、蓋側部材31と底面側部材32とが相対的に移動することを抑制でき、ひいてはヒンジ4へかかる負荷を軽減できる。このため、ヒンジ4が破損することにより、スライダ収容部材3の閉鎖状態が解除されてしまうことを抑制することができる。
また、本実施形態では、第3〜第5係合構造の係合部53a,54a,55aの係合部53a,54a,55aは、底面側部材32のy方向の外周と当接しつつ、または至近距離で対向しつつ被係合部53b,54b,55bと係合する。そのため、スライダ収容部材3の閉鎖状態では、係合部53a,54a,55aにより、蓋側部材31と底面側部材32のy方向の相対移動が規制され、ヒンジ4が保護されるので、ヒンジ4が破損しにくいケーブル連結機構1を提供できる。
なお、壁部11,12は、蓋側部材31に2つ設ける構成に限られず、任意個数の壁部11,12を蓋側部材31および底面側部材32のいずれか一方または両方に設けることができる。
図6を参照して、図4(e)の第1係合構造51について説明する。第1係合構造51についての説明は、第2係合構造52についても同様である。スライダ収容部材3が閉鎖状態にあるとき、係合爪51aが係合枠51bの係合穴51cに挿入されることで、係合爪51aが係合枠51bに係合される。係合爪51aの先端側は、係合枠51bの下部に潜り込んでいる。係合爪51aと係合枠51bとの係合は、係合爪51aが係合枠51bに対して相対的に180度回動されて形成される。より詳細には、係合爪51aの形状は、スライダ2の摺動方向に直交する方向に沿った断面がL字形状であり、その先端に爪部を有する。そしてその爪部が係合枠51bの下部まで回動されて係合枠51bに係合している。
第1係合構造51は、蓋側部材31と底面側部材32とが相互に離間する相対的な平行移動によっては解除されない。例えば、図6に示すように、係合部51aの先端と係合枠51bとが対向することにより、上下方向の成分を含む移動では係合状態が解除されない。
ここで、インナーケーブル91やアウターケーシング92によって、例えば、蓋側部材31に上向きの外力Faが作用し、底面側部材32に下向きの外力Fbが作用する場合を想定する。このような外力Fa,Fbは、蓋側部材31と底面側部材32とを、上下に離間させる力となる。蓋側部材31と底面側部材32が、この上下に離間させる力受けると、ヒンジ4が破損し、閉鎖状態が維持されなくなる場合がある。ところが、係合爪51aが係合枠51bの下部に潜り込んでいることにより、蓋側部材31の上方向への移動が規制されている。従って、ヒンジ4には、上下方向に開く力が伝わらないのでヒンジ4の疲労劣化や破損が防止される。
また、第1係合構造51は、ヒンジ4と同じ軸側Vにあって蓋側部材31と底面側部材32の離間を防止しているので、y方向における反対側の開閉側Wを回動中心とするスライダ収容部材3の開動作を規制することができる。従って、第1係合構造51は、仮にヒンジ4が破損してしまった場合であっても、ヒンジ4の破損と同時にスライダ収容部材3の閉鎖状態が解除されてスライダ2が飛び出すことを防止する。
第1係合構造51の構成は、蓋側部材31に係合爪51aを設け、底面側部材32に係合枠51bを設ける構成に限られない。また、係合爪51aと係合枠51bの回動による係合を容易にするために、蓋側部材31と底面側部材32の間の相対的な回動動作にヒンジ4の可撓性に基づく平行移動の動作を加える構成としてもよい。
本実施形態では、第1係合構造51はケーブル延出部61に設けられている。第1係合構造51がケーブル延出部に設けられることで、係合穴51cを有する係合枠51bを、スライダ収容部材3のy方向の外形をコンパクトに形成することができる。なお、貫通孔3a,3b等は、スライダ収容部材3を樹脂成形する際に、オーバーハングした形状部分の成形型が配置されていたことにより形成された構造であり、このような成形型の配置構成により、軽量かつコンパクトなスライダ収容部材3が得られる。
本実施形態のスライダ収容部材3においては、ケーブル9が操作側と被操作側とに延出している。本実施形態のケーブル連結機構1については、車両のシート用ケーブルやボンネット等を運転者の着座位置から開操作等を行うコントロールケーブル組立体に用いることができるので、スライダ収容部材3から延出する操作側ケーブル9Mと被操作側ケーブル9Nとは、配索状態が平面的ではなく、図1における図面の上下や紙面前後方向などの、ケーブル9のスライダ収容部材3からの延出方向に対して垂直となる方向成分を含む非平面的配索状態で配置される。そのため、スライダ収容部材3は、ケーブル9が延出するスライダ収容部材3の端部において、非平面的配索状態で配置された操作側ケーブル9Mと被操作側ケーブル9Nとから、ケーブル9が延出する方向とは垂直となる方向成分を含む力を受けることとなる。
ここで、スライダ収容部材3は、スライダ収容部材3からケーブル9が延出する方向に対して垂直となる方向のスライダ収容部材3の外面の一方にヒンジ4が設けられ、ヒンジ4とは反対側となるスライダ収容部材3の外面の他方には、係合と係合解除とが可能な係合構造53、54、55が設けられている。この係合構造53、54、55は、蓋側部材31と底面側部材31とがヒンジ4を軸とする旋回移動によりスライダ収容部材3を開閉可能とするように、蓋側部材31から延びる係合爪の先端には本体部分が延びる方向とは垂直となる方向に突出する引掛け部が設けられており、係合爪53a、54a、55aがケーブル9の延出する方向に垂直な方向成分を含む方向の移動もしくは弾性変形をすることにより、係合と係合解除とが可能なように構成されている。
してみると、操作側ケーブル9Mと被操作側ケーブル9Nとの非平面的な配索状態によってケーブル9がスライダ収容部材3に付与する、振動や移動に起因する力の方向と、蓋側部材31と底面側部材31との開閉を可能とするための、係合爪53a、54a,55aが係合解除のための移動方向とは、ともにスライダ収容部材3からケーブル9が延出する方向とは垂直となる成分を含んでいるため、ケーブル9の振動および移動によって係合爪53a、54a,55aと被係合部54b、54b,55bとの係合が解除されてしまうことが懸念される。また、スライダ収容部材3の外面のヒンジ4が設けられた側に設けられた係合構造51、52についても、底面側部材32に対して蓋側部材31が旋回移動することにより、係合部が係合穴に挿入されて係合枠に係合するように構成されているために、係合部51a、52aは、蓋側部材31から延びる係合部本体に対して先端が係合部本体の延びる方向に対して垂直となる方向に突出しているので、ヒンジ4とは反対側のスライダ収容部材3の外面に設けられた係合構造が係合解除されるのと同方向の蓋側部材31の移動によって、係合構造の係合が解除されてしまうことが懸念される。
しかし、本発明のケーブル連結機構1は、ヒンジと同じ側のスライダ収容部材3の外面に、ケーブル9が延びる方向とは別の方向に蓋側部材31が相対移動する壁部を有している。前記壁部は、底面側部材32と壁部11、12との間隔が無い、または殆ど無いために、壁部11、12とヒンジ9とによって、ケーブル9が延出する方向とは垂直の方向成分の力を受けるので、係合機構の係合が解除されることが無く、スライダ収容部材3が開状態となることを抑制している。特に、スライダ収容部材3がヒンジ4を含めて蓋側部材31と底面側部材31が合成樹脂製によって一体成型されている場合には、ヒンジ4の折れ曲がり部分は肉薄となっており、蓋側部材31と底面側部材31との水平方向移動する移動が生じる場合には、ヒンジ4が壊れやすくなるが、壁部11、12、係合爪の弾性変形が許容する方向の蓋側部材31の移動を抑制するので、例えば、40℃以上の高温であってもヒンジ4に無理な力がかからず、ヒンジ4が壊れることはない。
次に、図7を参照して、ケーブル延出部61,62と係合構造5との関係を説明する。ケーブル連結機構1では、一端x1側のケーブル延出部61からの第1係合構造51と第3係合構造53とまでのそれぞれの距離が略等しく、他端x2側のケーブル延出部62からの第2係合構造52と第4係合構造54とまでのそれぞれの距離が略等しくなる位置に、第1係合構造51、第2係合構造52、第3係合構造53および第4係合構造54が配置されることが好ましい。本実施形態では、点P1で示す一端側のケーブル延出部61の位置から、点Q1で示す第1係合構造51の位置、および点Q3で示す第3係合構造53の位置までのそれぞれの距離が略等しい。点P1は、ケーブル延出部61の中心位置の点であり、点Q1,Q3は、第1係合構造51と第3係合構造53のそれぞれの中心位置の点である。また、同様に、点P2で示す他端側のケーブル延出部62の位置から、点Q2で示す第2係合構造52の位置、および点Q4で示す第4係合構造54の位置までのそれぞれの距離が略等しい。このようなケーブル延出部61,62と係合構造5との配置構造によると、ケーブル9からケーブル延出部61,62に加えられる荷重を、複数の係合構造5が分担して負担することができる。従って、特定の係合構造5に荷重が集中することによって、荷重が集中した係合構造5の係合が解除されることを回避できる。
なお、本発明は、上記構成に限られることなく種々の変形が可能である。例えば、上述した各構成を互いに組み合わせた構成とすることができる。ケーブル連結機構1は、任意の複数のケーブル9を連結する構成とすることができ、ケーブル連結機構1を使用する際に、連結するケーブル9の本数を減らして使用することもできる。インナーケーブル91の端末のケーブルエンド91aは、インナーケーブル91をスライダ2に係止できて操作力を伝達できる強度を有するものであれば特に限定されず、球状の他に、円柱状、角柱等、任意の形状を用いることができる。また、各係合構造5の少なくとも一つが、蓋側部材31および底面側部材32の一方に設けられた係合部と、他方に設けられた被係合部とを有する構成とすることができる。
1 ケーブル連結機構
11 壁部
12 壁部
2 スライダ
21 ケーブル接続部
21a ケーブル導出溝
21b 係止凹部
3 スライダ収容部材
31 蓋側部材
3sp 摺動空間
3c ケース部材
32 底面側部材
32a 一方の側壁
32b 他方の側壁
32s 摺動面
4 ヒンジ
41 一端側ヒンジ
42 他端側ヒンジ
43 中央ヒンジ
5 係合構造
51 第1係合構造
52 第2係合構造
53 第3係合構造
54 第4係合構造
55 第5係合構造
61 一端側のケーブル延出部
61a 固定部(一端側アウターケーシング固定部)
62 他端側のケーブル延出部
62a 固定部(他端側アウターケーシング固定部)
8 被操作体
9 ケーブル
9M,9Ma,9Mb 操作側ケーブル
9N,9Na,9Nb 被操作側ケーブル
91 インナーケーブル
92 アウターケーシング
M,Ma,Mb 操作部
N,Na,Nb 被操作部
Wa 内面
Wb 外面
y 一対の側壁が並ぶ方向
y1 一方
y2 他方
x 摺動方向
x1 一端側
x2 他端側

Claims (5)

  1. スライダと、
    前記スライダを収容し、前記スライダが摺動可能な空間を有するスライダ収容部材とを備えたケーブル連結機構であって、
    前記スライダは、その摺動方向の両端部にケーブルが接続されるケーブル接続部を有し、
    前記スライダ収容部材は、
    蓋側部材と、
    前記スライダが摺動する摺動面が設けられた底面側部材と、
    前記摺動面から立ち上がって前記スライダの摺動方向に沿って延びる一対の側壁と、
    前記一対の側壁の一方の一端側の外面に設けられ、前記蓋側部材と前記底面側部材とを接続する一端側ヒンジと、
    前記一対の側壁の一方の他端側の外面に設けられ、前記蓋側部材と底面側部材とを接続する他端側ヒンジと、
    前記一端側ヒンジよりも前記スライダ収容部材の一端側の外面に設けられ、前記スライダ収容部材を閉鎖状態に維持する第1係合構造と、
    前記他端側ヒンジよりも前記スライダ収容部材の他端側の外面に設けられ、前記スライダ収容部材を閉鎖状態に維持する第2係合構造と、
    前記一対の側壁の他方の一端側の外面に設けられ、前記スライダ収容部材を閉鎖状態に維持する第3係合構造と、
    前記一対の側壁の他方の他端側の外面に設けられ、前記スライダ収容部材を閉鎖状態に維持する第4係合構造と、
    両端部に設けられ、前記ケーブルが外部へ延出可能なケーブル延出部と、
    前記スライダ収容部材の外面に、前記一端側ヒンジと前記他端側ヒンジとに挟まれて配置される壁部と、を有し、
    前記壁部は、前記ケーブルに対して、前記閉鎖状態において、前記蓋側部材および前記底面側部材の少なくとも一方を押圧することにより前記閉鎖状態を解除するように荷重が付与された際に、前記蓋側部材および前記底面側部材の他方の外周に当接して、前記一対の側壁が並ぶ方向への蓋側部材または底面側部材の移動を規制する、ケーブル連結機構。
  2. 一端側の前記ケーブル延出部からの前記第1係合構造と前記第3係合構造とまでのそれぞれの距離が略等しく、他端側の前記ケーブル延出部からの前記第2係合構造と前記第4係合構造とまでのそれぞれの距離が略等しくなる位置に、前記第1係合構造、前記第2係合構造、前記第3係合構造および前記第4係合構造が配置された、請求項1に記載のケーブル連結機構。
  3. 前記第3係合構造と、前記第4係合構造との間に、前記スライダ収容部材を閉鎖状態に維持する第5係合構造を有する、請求項1または請求項2に記載のケーブル連結機構。
  4. 前記ケーブルは、インナーケーブルと、前記インナーケーブルが挿通されるアウターケーシングとを有し、
    一端側の前記ケーブル延出部は、前記アウターケーシングの一端が固定される一端側アウターケーシング固定部を、他端側の前記ケーブル延出部は、前記アウターケーシングの一端が固定される他端側アウターケーシング固定部を備え、
    前記一端側アウターケーシング固定部と、前記第1係合構造と、前記第3係合構造とが、前記一対の側壁が並ぶ方向に並列し、
    前記他端側アウターケーシング固定部と、前記第2係合構造と、前記第4係合構造とが、前記一対の側壁が並ぶ方向に並列する、請求項1から請求項3のいずれか1項に記載のケーブル連結機構。
  5. 前記各係合構造の少なくとも一つが、前記蓋側部材および前記底面側部材の一方に設けられた係合部と、他方に設けられた被係合部と、を有する、請求項1から請求項4のいずれか1項に記載のケーブル連結機構。
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