JP6497264B2 - タッチ式入力装置 - Google Patents

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Description

本発明は、操作面に対する押圧を検出する圧電センサを備えるタッチ式入力装置に関する。
近年、操作面に対する押圧を検出する圧電センサを備えるタッチ式入力装置が各種考案されている。例えば、特許文献1は、操作板(ガラス板など)と圧電センサとが積層したタッチ式入力装置を開示している。
操作板は、操作面と操作面に対向する裏面とを有する。圧電センサは、接着剤または粘着剤を介して操作板の裏面に貼付されている。圧電センサは、圧電フィルムと、圧電フィルムの両面に設けられた第1電極および第2電極と、を有する。
以上の構成において、操作板がユーザによって押圧されると、操作板は押圧された方向に凸となるように撓む。圧電センサも、押圧された方向に凸となるように撓む。これにより圧電フィルムが歪む。圧電フィルムが歪むことによって第1電極と第2電極との間に電圧が発生する。そのため、圧電センサは、第1電極と第2電極との間に発生した電圧から、ユーザが加えた荷重(押圧)を検出することができる。
特開2015−69264号公報
しかしながら、操作板がユーザによって押圧され、操作板及び圧電センサが押圧された方向に凸となるように撓むと、接着剤または粘着剤も押圧された方向に凸となるように撓む。そして、接着剤または粘着剤は、変形した形状から、元の形状に復元しようとする。
そのため、図12に示すように、接着剤または粘着剤によって、荷重が変化する方向とは逆方向へ応力緩和作用が働く。ユーザが荷重を変化させ始めた直後から荷重が接着剤または粘着剤によって緩和されるが、応力緩和作用は、荷重の変化が終わった後も続く。これにより、圧電センサは、荷重の変化が終わった後、荷重の変化に対応する電圧とは逆方向の電圧を出力する。
よって、従来のタッチ式入力装置が圧電センサの出力電圧を積分した場合、荷重の変化が終わった後、図13に示すように、積分値が応力緩和作用の出力分、減少してしまう。すなわち、荷重の変化が終わった後、ユーザが加えている力は変わらないにも係らず、積分値が応力緩和作用の出力分、減少してしまう。
したがって、従来のタッチ式入力装置では、ユーザが加えている荷重と圧電センサの出力から算出した積分値とが対応しないという問題がある。
本発明の目的は、ユーザが加えている荷重と圧電センサの出力から算出した積分値とを対応させることができるタッチ式入力装置を提供することにある。
本発明のタッチ式入力装置は、操作板と、圧電センサと、判定部とを備える。操作板は、操作面を有する。圧電センサは、接着剤または粘着剤を介して操作板に設けられている。判定部は、圧電センサの出力電圧と基準電圧との差分が閾値を超えるか否かを判定する。判定部は、差分が閾値を超えたとき、閾値を超えた区間の差分を積分し、閾値の絶対値を大きくする。
この構成では、圧電センサを操作板に固定するために用いる接着剤または粘着剤によって、応力緩和作用が働く。この構成では、差分が閾値を超えたとき、判定部は、閾値を超えた区間の差分を積分する。そして、判定部は閾値の絶対値を大きくする。
そのため、差分が応力緩和作用により逆方向の電圧を示す間、差分が閾値を超えなくなる。これにより、差分が応力緩和作用により逆方向の電圧を示す間、判定部は、差分を積分しない。そのため、この構成では、荷重の変化が終わった後、積分値が応力緩和作用の出力分、減少しない。よって、この構成では、圧電センサの出力から算出した積分値が、ユーザが加えている荷重に対応する。
したがって、この構成のタッチ式入力装置は、ユーザが加えている荷重と圧電センサの出力から算出した積分値とを対応させることができる。
なお、閾値の絶対値が大きくなることで、判定部は、ユーザによる押圧操作を正確に認識できなくなる可能性がある。すなわち、押圧の検出感度が低下する。
そこで、本発明において判定部は、差分が閾値を超えてから、基準電圧を基準として逆方向のピーク値を示した後、閾値の絶対値を小さくすることが好ましい。
この構成において、差分が逆方向に転じてから逆方向のピーク値を示すまでの第1区間では、判定部は、誤判定を防ぐため、閾値の絶対値を大きく設定する。一方、差分が逆方向のピーク値を示した後の第2区間では、判定部は、閾値の絶対値を小さくする。例えば判定部は、閾値の絶対値を元の値に戻す。これにより、判定部は、閾値の絶対値が大きい時間を短くしている。そのため、この構成のタッチ式入力装置は、押圧の検出感度が低下する時間を短くすることができる。
また、本発明において判定部は、差分が閾値を超えてから、基準電圧を基準として逆方向のピーク値を示した後、差分がピーク値を示した時点を0とした経過時間およびピーク値に基づいて、圧電センサの出力に対して補正処理を行うことが好ましい。
この構成において、差分が逆方向に転じてから逆方向のピーク値を示すまでの第1区間では判定部は、誤判定を防ぐため、閾値の絶対値を大きくする。一方、差分が逆方向のピーク値を示した後の第2区間では判定部は、前述の補正処理を行う。補正処理を開始した後、判定部は、応力緩和作用による出力の影響を排除できるため、閾値の絶対値を大きくする必要がなくなる。そのため、第2区間では判定部は、例えば閾値の絶対値を元の値に戻す。
以上より、判定部は、閾値の絶対値が大きい時間を短くすることができる。そのため、この構成のタッチ式入力装置は、押圧の検出感度が低下する時間を短くすることができる。
なお、荷重が一定以上かかった場合、判定部は、更新を停止する必要がある。しかし、第2区間において判定部は、応力緩和作用による出力を補正処理によって打ち消す。
そこで、本発明において判定部は、差分が閾値を超えたとき、基準電圧の更新を停止し、補正処理を開始した後、基準電圧の更新を再開することが好ましい。
この構成により判定部は、基準電圧を補正後の誤差に追従させる。そのため、この構成の判定部は、補正後の誤差による影響を緩和できる。
また、本発明において判定部は、圧電センサの出力から差し引く補正値が一定値以下になったとき、補正処理を終了することが好ましい。
差分が逆方向のピーク値を示した後、時間の経過とともに応力緩和作用が弱まり、応力緩和作用による出力の影響が小さくなる。この構成の判定部は、補正処理を終了することにより補正処理の計算量を低減できる。
本発明のタッチ式入力装置は、ユーザが加えている荷重と圧電センサの出力から算出した積分値とを対応させることができる。
本発明の第1実施形態に係る表示装置の平面図である。 図1に示すA−A線における断面図である。 図1に示すA−A線における拡大断面図である。 図1に示す表示装置のブロック図である。 ユーザによって押圧されたタッチパネル100の断面図である。 図1に示す操作板12にかかる荷重と受信回路19の出力との関係の一例を示す図である。 図3に示す受信回路19の出力電圧および基準電圧の差分と閾値との関係の一例を示す図である。 図1に示す表示装置における受信回路19の出力と積分値との関係の一例を示す図である。 本発明の第2実施形態に係る表示装置の制御部20が行う動作を示すフローチャートである。 受信回路19の出力電圧および基準電圧の差分と閾値と補正処理との関係の一例を示す図である。 図1に示す操作板12にかかる荷重と受信回路19の出力電圧および基準電圧の差分と補正処理との関係の一例を示す図である。 従来のタッチ式入力装置における操作板にかかる荷重と圧電センサの出力との関係の一例を示す図である。 従来のタッチ式入力装置における圧電センサの出力と積分値との関係の一例を示す図である。
以下、本発明の第1実施形態に係る表示装置について図面を用いて説明する。図1は、本発明の第1実施形態に係る表示装置10の平面図である。図2は、図1に示すA−A線における断面図である。図3は、図1に示すA−A線における拡大断面図である。図4は、図1に示す表示装置10のブロック図である。
表示装置10は、箱状の筐体11、矩形状の操作板12、圧電センサ13、制御部20および表示部30を備える。表示装置10は、例えばスマートホン、タブレット等である。操作板12及び圧電センサ13は、タッチパネル100を構成する。
なお、表示装置10は、タッチ式入力装置の一例に相当する。制御部20は、判定部の一例に相当する。
筐体11は、枠状の側面および矩形状の底面から構成され、矩形状の開口部を有する。筐体11の開口部を塞ぐように操作板12が筐体11に当接する。操作板12は、ユーザがタッチ操作を行う操作面101を有する。操作板12の材料は例えばガラスである。
制御部20は、筐体11の内底面に配置され、圧電センサ13に電気的に接続されている。表示部30は、液晶パネル、偏光板、バックライトを備える。表示部30は、制御部20に電気的に接続されている。
なお、以下では、操作板12の操作面101の長手方向をX方向と称し、操作板12の操作面101の短手方向をY方向と称し、操作板12の厚み方向をZ方向と称することがある。
図3、図4に示すように、圧電センサ13は、圧電フィルム21、OCA(Optically Clear Adhesive)22、23、28、平板電極24,25、基板26,27、及び受信回路19を備える。圧電センサ13は、操作板12の操作面101とは逆側の面にOCA28を介して貼付されている。OCA22,23,28は、透明な粘着剤である。
平板電極24は、圧電フィルム21に対向する基板26の主面に形成されている。平板電極25は、圧電フィルム21に対向する基板27の主面に形成されている。平板電極24,25は銅箔等の金属膜からなる。基板26,27の材料は、PET樹脂、ポリイミド樹脂等である。
また、圧電フィルム21は、第1主面および第2主面を有する。圧電フィルム21の第1主面には平板電極24がOCA22を介して配置されている。OCA22は平板電極24を圧電フィルム21の第1主面に貼付している。
一方、圧電フィルム21の第2主面には平板電極25がOCA23を介して配置されている。OCA23は平板電極25を圧電フィルム21の第2主面に貼付している。平板電極24,25は受信回路19に電気的に接続されている。
ここで、圧電フィルム21の材料は、PLLA(L型ポリ乳酸)である。PLLAは、キラル高分子であり、主鎖が螺旋構造を有する。PLLAは、一軸延伸され、分子が配向すると、圧電性を有する。一軸延伸されたPLLAの圧電定数は、高分子中で非常に高い部類に属する。
また、PLLAは、延伸等による分子の配向処理で圧電性を生じ、PVDF等の他のポリマーや圧電セラミックスのように、ポーリング処理を行う必要がない。すなわち、強誘電体に属さないPLLAの圧電性は、PVDFやPZT等の強誘電体のようにイオンの分極によって発現するものではなく、分子の特徴的な構造である螺旋構造に由来するものである。
このため、PLLAには、他の強誘電性の圧電体で生じる焦電性が生じない。さらに、PVDF等は経時的に圧電定数の変動が見られ、場合によっては圧電定数が著しく低下する場合があるが、PLLAの圧電定数は経時的に極めて安定している。
PLLAの延伸方向に3軸をとり、3軸方向に垂直な方向に1軸および2軸をとると、PLLAにはd14の圧電定数(ずりの圧電定数)が存在する。1軸方向が厚み方向となり、3軸方向(延伸方向)に対して45°の角度をなす方向が長手方向となるように、ストライプ状の圧電フィルム21が切り出される。これにより、圧電フィルム21が長手方向に伸縮すると、圧電フィルム21は厚み方向に分極する。
次に、圧電センサ13が押圧を検知する場面について説明する。
図5は、ユーザによって押圧されたタッチパネル100の断面図である。図6は、図1に示す操作板12にかかる荷重と受信回路19の出力との関係の一例を示す図である。図7は、図4に示す受信回路19の出力電圧および基準電圧の差分と閾値との関係の一例を示す図である。図8は、図1に示す表示装置における受信回路19の出力と積分値との関係の一例を示す図である。
なお、図5では、操作板12及び圧電センサ13が撓む様子を説明するため、これらの撓みを強調して示している。図5中の白抜き矢印は、ユーザが押圧する方向を示している。図5中の黒色矢印は、圧電フィルム21が伸縮する方向を示している。
操作板12の周縁は、筐体11に固定されている。そのため、図5に示すように、操作板12がユーザによって押圧されると、操作板12は押圧された方向に凸となるように撓む。圧電センサ13も、押圧された方向に凸となるように撓む。
そのため、圧電センサ13は長手方向(Y方向)に伸びる(歪む)。すなわち圧電センサ13を構成する圧電フィルム21が長手方向に伸びる。そのため、圧電効果により圧電フィルム21は厚み方向に分極する。
圧電フィルム21の両主面に発生した電荷により、平板電極24,25に電荷が誘起される。平板電極24,25に発生する電荷は、受信回路19へ出力される。
図4に戻り、受信回路19は、平板電極24,25の出力に基づく信号を押圧検知信号として生成し、制御部20へ出力する。具体的には受信回路19は、平板電極24,25の出力を、インピーダンス及び振幅レベル等を制御部20で扱いやすい条件に変換する。
制御部20は、受信回路19の出力に対して積分処理を行う。具体的には、制御部20は、受信回路19の出力電圧と基準電圧との差分が閾値Th、−Thを超えるか否かを判定する。差分が閾値Th、−Thを超えたとき、制御部20は、ユーザによって操作が行われたと判定する。
そして、制御部20は、差分が閾値Th、−Thを超えた区間について、受信回路19の出力電圧と基準電圧との差分を積分する。これにより、制御部20は、例えば図8に示すように、荷重に対応する積分値を求める。
制御部20は、積分値に基づいて、操作入力内容を認識する。制御部20は、認識した操作入力内容に基づく画像データを生成し、表示部30へ出力する。表示部30は、画像データに基づいて画像を操作面101に表示する。
なお、制御部20は、積分処理の基準電圧を、無荷重時の受信回路19の出力電圧に基づいて算出する。無荷重時の受信回路19の出力電圧は周辺環境の変化等により経時的に変化するため、制御部20は基準電圧を適宜更新する必要がある。荷重が一定以上かかった場合、制御部20は、基準電圧の更新を停止する。
以上の構成において、図5に示すように、操作板12がユーザによって押圧されると、操作板12及び圧電センサ13は押圧された方向に凸となるように撓む。そのため、OCA22、23、28も押圧された方向に凸となるように撓む。しかし、OCA22、23、28は、変形した形状から、元の形状に復元しようとする。
そのため、図6に示すように、前述のOCA22、23、28によって、荷重が変化する方向とは逆方向へ応力緩和作用が働く。ユーザが荷重を変化させ始めた直後から荷重がOCA22、23、28によって緩和されるが、応力緩和作用は、荷重の変化が終わった後も続く。そのため、受信回路19は、図6に示すように、荷重の変化が終わった後、荷重の変化に対応する電圧とは逆方向の電圧を出力する。
そこで、表示装置10では、図7に示すように、受信回路19の出力電圧と基準電圧との差分が閾値Th、−Thを超えたとき、制御部20は、閾値Th、−Thを超えた区間の差分を積分する。
そして、差分の絶対値が閾値Th、−Thの絶対値より小さくなった後、制御部20は閾値Th、−Thの絶対値を、予め設定した値へ大きくする。ここで、制御部20は、応力緩和作用によって差分が示す逆方向のピーク値Pを予め推定し、その推定値より大きい値を予め設定する。
そのため、図7に示すように、差分が応力緩和作用により逆方向の電圧を示す間、差分が閾値Th、−Thを超えなくなる。これにより、差分が応力緩和作用により逆方向の電圧を示す間、制御部20は、差分を積分しない。そのため、表示装置10では、荷重の変化が終わった後、図8に示すように積分値が応力緩和作用の出力分、減少しない。表示装置10では図6、図8に示すように、圧電センサ13の出力から算出した積分値が、ユーザが加えている荷重に対応する。
したがって、表示装置10は、ユーザが加えている荷重と圧電センサ13の出力から算出した積分値とを対応させることができる。
なお、閾値Th、−Thの絶対値が大きくなることで、制御部20は、ユーザによる押圧操作を正確に認識できなくなる可能性がある。すなわち、押圧の検出感度が低下する。
そこで、制御部20は図7に示すように、差分が閾値Th、−Thを超えてから、基準電圧を基準として逆方向のピーク値Pを示した後、閾値Th、−Thの絶対値を段階的に小さくする。
以上より、差分が逆方向に転じてから逆方向のピーク値Pを示すまでの第1区間では、制御部20は、誤判定を防ぐため、閾値Th、−Thの絶対値を大きく設定する。一方、差分が逆方向のピーク値Pを示した後の第2区間では、例えば図7に示すように制御部20は、閾値Th、−Thの絶対値を段階的に小さくし、元の値に戻す。これにより、制御部20は、閾値Th、−Thの絶対値が大きい時間を短くしている。そのため、表示装置10は、押圧の検出感度が低下する時間を短くすることができる。
以下、本発明の第2実施形態に係る表示装置について図面を用いて説明する。
図9は、本発明の第2実施形態に係る表示装置の制御部20が行う動作を示すフローチャートである。図10は、受信回路19の出力電圧および基準電圧の差分と閾値と補正処理との関係の一例を示す図である。第2実施形態の表示装置の構成は、第1実施形態の表示装置10の構成と同じである。第2実施形態の表示装置は、制御部20が後述の補正処理を行う点で第1実施形態の表示装置10と相違する。
図5に示すように、操作板12がユーザによって押圧されると、制御部20は、受信回路19の出力を検出する(S1)。
次に、制御部20は、受信回路19の出力電圧と基準電圧との差分が閾値Th、−Thを超えるか否かを判定する(S2)。差分が閾値Th、−Thを超えていないとき、制御部20は、ユーザによって操作が行われていないと判定し、本処理を終了する。
一方、差分が閾値Th、−Thを超えたとき、制御部20は、ユーザによって操作が行われたと判定する。制御部20は、差分が閾値Th、−Thを超えた区間について、受信回路19の出力電圧と基準電圧との差分を積分する(S3)。
そして、差分の絶対値が閾値Th、−Thの絶対値より小さくなった後、制御部20は閾値Th、−Thの絶対値を、予め設定した値へ大きくする(S4)。制御部20は、応力緩和作用によって差分が示す逆方向のピーク値Pを予め推定し、その推定値より大きい値を予め設定する。
そのため、図10に示すように、差分が応力緩和作用により逆方向の電圧を示す間、差分が閾値Th、−Thを超えなくなる。これにより、差分が応力緩和作用により逆方向の電圧を示す間、制御部20は、差分を積分しない。
そのため、第2実施形態の表示装置においても、荷重の変化が終わった後、図8に示すように積分値が応力緩和作用の出力分、減少しない。第2実施形態の表示装置では図6、図8に示すように、圧電センサ13の出力から算出した積分値が、ユーザが加えている荷重に対応する。
したがって、第2実施形態の表示装置は、第1実施形態の表示装置10と同様に、ユーザが加えている荷重と圧電センサ13の出力から算出した積分値とを対応させることができる。
次に、制御部20は、受信回路19の出力電圧と基準電圧との差分が閾値を超えてから、基準電圧を基準として逆方向のピーク値Pを示すか否か判定する(S5)。差分が逆方向のピーク値Pを示さないとき、制御部20は本処理を終了する。
一方、差分が逆方向のピーク値Pを示したとき、制御部20は、マクスウェル模型に基づいて補正値Ae(Bt)を算出する(S6〜S8)。ここで、補正値Ae(Bt)は、応力緩和作用による出力である。Aは、応力緩和作用によるピーク値Pから基準電圧を引いた値である。Bは、任意の係数であり、圧電センサや操作板の種類により異なる。表示装置10においてBは、−6である。tは、差分がピーク値Pを示した時点を0とした経過時間である。
次に、制御部20は、差分が逆方向のピーク値Pを示した後、受信回路19の出力に対して補正処理を開始する(S9)。具体的には制御部20は、受信回路19の出力から補正値Ae(Bt)を差し引く。
以上より、差分が逆方向に転じてから逆方向のピーク値Pを示すまでの第1区間では制御部20は、誤判定を防ぐため、閾値Th、−Thの絶対値を大きくする。一方、差分が逆方向のピーク値Pを示した後の第2区間では制御部20は、前述の補正処理を行う。補正処理を開始した後、制御部20は、応力緩和作用による出力の影響を排除できるため、閾値Th、−Thの絶対値を大きくする必要がなくなる。
そのため、制御部20は、閾値Th、−Thの絶対値を元の値に戻す(S10)。
以上より、制御部20は、閾値Th、−Thの絶対値が大きい時間を短くすることができる。そのため、表示装置10は、押圧の検出感度が低下する時間を短くすることができる。
次に、制御部20は、受信回路19の出力から差し引く補正値が一定値F以下になったとき(S11)、補正処理を終了する(S12)。差分が逆方向のピーク値Pを示した後、時間の経過とともに応力緩和作用が弱まり、応力緩和作用による出力の影響が小さくなる。そこで、制御部20は一定値Fを、補正処理が不要と判定できる値に予め設定する。これにより、制御部20は、補正処理の計算量を低減できる。
なお、荷重が一定以上かかった場合、制御部20は前述したように、基準電圧の更新を停止する必要がある。しかし、第2区間において制御部20は、応力緩和作用による出力を補正処理によって打ち消している。そのため、第2区間では制御部20は、基準電圧の更新を問題なく再開できる。
そこで、制御部20は、差分が閾値Th、−Thを超えたとき、基準電圧の更新を停止し、補正処理を開始した後、基準電圧の更新を再開する。これにより、制御部20は、基準電圧を補正後の誤差に追従させる。そのため、制御部20は、補正後の誤差による影響を緩和できる。
なお、前記実施形態ではタッチ式入力装置として表示装置10で説明したが、これに限るものではない。実施の際、表示部を備えないタッチ式入力装置(例えばタッチパッド)に本発明を適用してもよい。
また、前記実施形態では圧電センサ13の各層は、透明な粘着剤であるOCA22,23,28で接合されているが、これに限るものではない。実施の際、圧電センサ13の各層は、接着剤で接合されていてもよい。
また、前記実施形態では制御部20は、補正値Ae(Bt)を算出し、差分が逆方向のピーク値Pを示した後の第2区間において、受信回路19の出力に対して補正処理を行っているが、第2区間に限るものでない。実施の際、制御部20は、補正値A−Ae(−Bt)を算出し、逆方向のピーク値Pを示すまでの区間においても、受信回路19の出力に対して補正処理を行ってもよい。荷重の変化量が一定なら、出力は一定となるためである。すなわち、荷重の変化が一定なら、補正後の出力は一定となり、「補正後の出力変化=補正開始後の荷重変化量の変化」となる。荷重変化量の変化が一定以上になるたびに、制御部20が新たな補正を行っていけば、荷重変化中の補正も可能となる。例えば図11に示すように、荷重変化量が変わると補正後の出力が変化するため、制御部20は、変化した分の応力緩和を求めるためのパラメータを算出し、これまでの補正式で補正した後にさらに補正を行う。
最後に、前記実施形態の説明は、すべての点で例示であって、制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上述の実施形態ではなく、特許請求の範囲によって示される。さらに、本発明の範囲には、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
F…一定値
P…ピーク値
Th…閾値
10…表示装置
11…筐体
12…操作板
13…圧電センサ
19…受信回路
20…制御部
21…圧電フィルム
22,23…OCA
24,25…平板電極
26,27…基板
28…OCA
30…表示部
100…タッチパネル
101…操作面

Claims (5)

  1. 操作面を有する操作板と、
    接着剤または粘着剤を介して前記操作板に設けられている圧電センサと、
    前記圧電センサの出力電圧と基準電圧との差分が閾値を超えるか否かを判定する判定部と、を備え、
    前記判定部は、前記差分が前記閾値を超えたとき、前記閾値を超えた区間の前記差分を積分し、前記閾値の絶対値を大きくする、タッチ式入力装置。
  2. 前記判定部は、前記差分が前記閾値を超えてから、前記基準電圧を基準として逆方向のピーク値を示した後、前記閾値の絶対値を小さくする、請求項1に記載のタッチ式入力装置。
  3. 前記判定部は、前記差分が前記閾値を超えてから、前記基準電圧を基準として逆方向のピーク値を示した後、前記差分が前記ピーク値を示した時点を0とした経過時間および前記ピーク値に基づいて、前記圧電センサの出力に対して補正処理を行う、請求項1に記載のタッチ式入力装置。
  4. 前記判定部は、前記差分が前記閾値を超えたとき、前記基準電圧の更新を停止し、前記補正処理を開始した後、前記基準電圧の更新を再開する、請求項3に記載のタッチ式入力装置。
  5. 前記判定部は、前記圧電センサの出力から差し引く補正値が一定値以下になったとき、前記補正処理を終了する、請求項3又は4に記載のタッチ式入力装置。
JP2015155964A 2015-08-06 2015-08-06 タッチ式入力装置 Active JP6497264B2 (ja)

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