JP6495790B2 - 断熱導波路及び無線通信装置 - Google Patents

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Description

実施形態は、マイクロ波信号を伝送する断熱導波路と断熱導波路を用いた無線通信装置に関する。
超伝導フィルタや低雑音増幅器などのように常温(300K(ケルビン)付近)との温度差が150K以上となるような極低温で動作させるデバイスにマイクロ波信号を入力、あるいは、これらのデバイスからマイクロ波信号を出力する際に、常温と極低温との間でマイクロ波を伝送する必要がある。極低温環境を維持するためには、外部からの熱流入を抑制することが望ましいため、熱流入は抑制しつつマイクロ波を低損失で伝送する断熱導波路が必要になる。そのような断熱導波路としては、導波管の途中に空隙を設けた断熱導波路や伝送路に熱伝導率の悪い部材を用いる方法が提案されている。
断熱性の高い信号伝送方法として、導波管を分割し、空隙を空けることにより熱侵入を抑制し、かつ反射板を設けることにより高周波信号の通過特性の悪化を抑え、断熱性と低損失性を両立する方法や、熱伝導率の悪い部材を用いて伝送線路を構成し、高温部と低温部の間に装荷することで、熱侵入を抑制する方法が知られている。
導波管を分割し、空隙を空けることにより熱侵入を抑制し、かつ反射板を設けることにより高周波信号の通過特性の悪化を抑え、断熱性と低損失性を両立した構造を用いる場合、導波管を用いるため構造上の制限により、断面積が大きく、高背であり、小型化に適さないという問題がある。また、導波管の断面積を小さくするためには導波管内部に誘電体を装荷する方法(誘電体装荷型ギャップ導波管)も知られているが、この場合には一般的に金属に比べて放射率の大きい誘電体間の熱輻射によって、熱流入量が増大してしまう。更に、導波路として導波管を用いる場合には、導波管からフィルタや低雑音増幅器などの平面回路系に変換する際に、ミスマッチによって損失が増大する問題もある。
一方、伝送路に熱伝導率の悪い部材を用いて熱侵入を抑制する方法の場合、構造上の制限は導波管構造に比べて少ない。しかしながら、伝送路を構成する部材は、熱伝導性の悪い部材を用いているため、一般に高周波における誘電損失が大きいため信号の通過特性が悪化し、低損失性が悪化してしまう問題がある。また、マイクロストリップやコプレーナ線路を構成する場合、グランド面が必要となるため、このグランド層を通した熱侵入が大きくなってしまう問題がある。このため、超伝導デバイスのように低損失性を特徴とする回路を構成する際に用いると、この伝送路での損失が大きくなってしまい、超伝導の特性を十分用いることができなくなってしまう問題がある。そのため、小型でありながら熱流入量が小さく、マイクロ波の伝送損失も小さい、断熱導波路が求められている。
特許第4236408号
本実施形態は、断熱性に優れた断熱導波路を提供することにある。
実施形態の断熱導波路は、真空容器における高温部と低温部との間の断熱導波路であって、高温部において、第1線路を備えた第1基板と、低温側において、第2線路を備えた第2基板と、各基板を接続する断熱部材であって、各線路を接続するインダクタンス成分を有する第3線路を備えた断熱部材と、を具備し、第1基板は第1線路と接続する第1キャパシタ部を備え、第2基板は前記第2線路と接続する第2キャパシタ部を備える。
第1の実施形態に係る断熱導波路の構造の斜視概念図である。 第1の実施形態に係る断熱導波路の構造の断面概念図である。 第1の実施形態に係る断熱導波路の等価回路である。 第1の実施形態に係る断熱導波路の通過特性を示すグラフである。 第1の実施形態に係る断熱導波路と参考形態にかかる導波路の挿入損失と熱流入比の関係を示すグラフである。 第2の実施形態に係る断熱導波路の構造の断面概念図である。 第3の実施形態に係る断熱導波路の構造の斜視概念図である。 第3の実施形態に係る断熱導波路の構造の断面概念図である。 第4の実施形態に係る断熱導波路の構造の斜視概念図である。 第5の実施形態に係る断熱導波路の構造の斜視概念図である。 第5の実施形態に係る断熱導波路の等価回路である。 第6の実施形態に係る断熱導波路のブロック図である。 第6の実施形態に係る断熱導波路の構造の断面概念図である。 第6の実施形態に係る断熱導波路の構造の斜視概念図である。 第6の実施形態に係るアイソレーションの計算結果を示すグラフである。 第7の実施形態に係る断熱導波路のブロック図である。 第8の実施形態に係る断熱導波路のブロック図である。
(第1の実施形態)
第1の実施形態は、断熱導波路に関する。第1の実施形態の断熱導波路は、真空容器における高温部と低温部との間の断熱導波路であって、高温部において、第1線路を備えた第1基板と、低温側において、第2線路を備えた第2基板と、各基板を接続する断熱部材であって、各線路を接続するインダクタンス成分を有する第3線路を備えた断熱部材と、を具備し、第1基板は前記第1線路と接続する第1キャパシタ部を備え、第2基板は前記第2線路と接続する第2キャパシタ部を備える。実施形態の断熱導波路では、第1線路を含む第1基板上の信号伝送線路を第1信号伝送線路とし、第2線路を含む第2基板上の信号伝送線路を第2信号伝送線路とし、第3線路を含む断熱部材上の信号伝送線路を第3信号伝送線路とする。第1信号伝送線路と第2信号伝送線路は、第3信号伝送線路で接続される。実施形態の断熱導波路では、第1信号伝送線路、第3信号伝送線路と第2信号伝送線路の有線をマイクロ波が伝送する。なお、実施形態では、10MHzから10GHzまでの周波数帯をマイクロ波とする。また、導波路の構造としては、マイクロストリップ線路の他に、ストリップ線路、コプレーナ線路といった多様な適した構造とすることができる。なお、下記複数の実施形態において、共通する説明については適宜省略する。
第1の実施形態に関する断熱導波路の構造の斜視概念図を図1に、断面概念図を図2に示す。なお、断熱導波路は、図1では図示しない真空容器100に収容されている。第1実施形態の断熱導波路は、真空容器100内に収容された断熱導波路であって、高温側と低温側を有する。断熱導波路の高温側には、第1線路101と、第1基板103と、第1パッチ電極105と、第1グランド層110を有する。また、断熱導波路の低温側には、第2線路102と、第2基板104と、第2パッチ電極106と、冷却器109と、第2グランド層111を有する。そして、高温側の第1基板103と低温側の第2基板104は、第1断熱部材108と、第3線路107とで接続される。図1では、第3信号伝送線路107を図示するために、第1断熱部材108を透明に示している。図1では、基板の裏面側に存在する第1グランド層110と第2グランド層111の図示を省略している。
図3に第1の実施形態の断熱導波路の等価回路を示す。図3の等価回路は、高温側123の入出力端子121と、低温側124の入出力端子122と、第1キャパシタンス125と、第1インダクタンス成分127と、第2キャパシタンス成分126とを有する。第1インダクタンス成分127は、第1キャパシタンス成分125と第2キャパシタンス成分126と接続し、第1キャパシタンス成分125と第2キャパシタンス成分126は、接地している。第1キャパシタンス成分125は、第1パッチ電極105と第1グランド層110間に形成された第1キャパシタ部のキャパシタンス成分である。第2キャパシタンス成分126は、第2パッチ電極106と第2グランド層111間に形成された第2キャパシタ部のキャパシタンス成分である。第1インダクタンス成分127は、第3信号伝送線路のインダクタンス成分である。高温側123の入出力端子121と、低温側124の入出力端子122は図1及び図2で図示していない他の部材と接続する端子である。図3の等価回路に示すように、実施形態の断熱導波路は、C−L−Cの3段低域通過フィルタを構成する。目的のマイクロ波を通過させるために、第3信号伝送線路のインダクタンス成分を決定し、カットオフ周波数を定め、これらの値をもとに、キャパシタ容量を定める。そして、目的のキャパシタ容量になるように、パッチ電極の大きさ等を適宜設計することができる。
(真空容器)
真空容器100は、少なくとも断熱導波路を収容する真空断熱の容器である。真空容器100は、断熱導波路が配置される空間内の温度と減圧状態を保つための容器である。真空容器100は、例えば、ステンレス鋼やアルミニウムなどの金属部材で構成される。図示はしていないが、真空容器100内を減圧するためのポンプが真空容器100に接続され設けられている。真空容器100内には、図示しない帯域通過フィルタや低雑音信号増幅器等の回路素子が冷却器109で冷却された低温側に存在していてもよい。
(第1線路)
第1線路101は、高周波信号を伝送し、高温側の第1基板103上に存在し、マイクロストリップ線路構造を有する配線である。第1線路101と第1パッチ電極105とが、第1信号伝送線路を構成する。第1線路101は、第1電極パッチ105を介して、第3信号伝送線路107と電気的に接続する。第1線路101は、金属配線であることが好ましい。金属配線としては、銅、金、銀、アルミニウムとニッケル等からなる群から選ばれる金属を少なくとも1種以上含むものが挙げられる。第1線路は、図示しない線路によって、例えば、真空容器100の外部の高温(常温)の部材と電気的に接続している。
(第2線路)
第2線路102は、高周波信号を伝送し、低温側の第2基板104上に存在し、マイクロストリップ線路構造を有する配線である。第2線路102は、冷却器109で冷却されている。第2線路102と第2パッチ電極106とが、第2信号伝送線路を構成する。第2線路102は、第3信号伝送線路107と電気的に接続する。第2線路102は、常伝導体又は超伝導体を用いることが好ましい。常伝導体としは、第1配線101にて挙げた材料を用いることが好ましい。超伝導体としては、Y,Ba,Cu,La、Ta,Bi,Sr,CaとPb等からなる群から選ばれる元素を1種以上含む酸化物超伝導材料を用いることが好ましい。第2線路102は、例えば、冷却された図示しない帯域通過フィルタや低雑音信号増幅器など回路素子と電気的に接続する。
(第1基板)
第1基板103は、第2基板104と空間を介して対向に配置された基板である。第1基板103の表面には、第1線路101と第1パッチ電極105が存在する。第1基板103の裏面には、グランド層110が存在する。第1基板103には、アルミナ等の誘電体基板を用いる。第1基板103は、マイクロ波領域での誘電損失の低い基板を用いることが好ましい。
(第2基板)
第2基板104は、第1基板103と空間を介して対向に配置された基板である。低温側の第2基板104は、冷却器109で冷却されてなる。第2基板104の表面には、第2線路101と第2パッチ電極106が存在する。第2基板104の裏面には、グランド層111が存在する。第2線路102及び第2パッチ電極106が常伝導体である場合、第2基板104には、第1基板103と同様の誘電体基板を用いることが好ましい。第2線路102及び第2パッチ電極106が超伝導体である場合、第2基板104には、Al3、 MgO、LaALOやSrTiO等の超伝導材料に用いられる基板を用いることが好ましい。第2基板104は、マイクロ波領域での誘電損失の低い基板を用いることが好ましい。
(第1パッチ電極)
第1パッチ電極105は、高周波信号を伝送し、高温側の第1基板103上に存在し、グランドとの間に第2キャパシタ部を形成するためパッチ形状を有する配線である。第1パッチ電極105は、第1線路101と電気的に接続している。第1パッチ電極105と第1グランド層110は、誘電体の第1基板101を挟むことで、第1キャパシタンス成分125を構成する。第1パッチ電極105は、第1線路101で挙げた材料を用いることが好ましく、第1線路101と同じ材料で構成されていることが好ましい。
(第2パッチ電極)
第2パッチ電極106は、高周波信号を伝送し、低温側の第2基板104上に存在し、グランドとの間に第2キャパシタ部を形成するためパッチ形状を有する配線である。第2パッチ電極106は、第2線路102と電気的に接続している。第2パッチ電極106と第2グランド層111は、誘電体の第2基板102を挟むことで、第2キャパシタンス成分126を構成する。第2パッチ電極106は、第2線路102で挙げた常伝導又は超伝導材料を用いることが好ましく、第2線路102と同じ材料で構成されていることが好ましい。
(第3線路)
第3線路107は、高周波信号を伝送し、第1断熱部材108上に存在する第3信号伝送線路となる細線である。細線である第3線路107は、第1インダクタンス成分127として動作する。第3線路107は、第1信号伝送線路と第2信号伝送線路と電気的に接続する。第3線路107は、第1線路101と第2線路102と電気的に接続する。実施形態では、高温側と低温側の基板を別基板に分けて、その基板間を第3信号伝送線路で接続することで、基板間の熱伝導を低減するものである。第1線路101は、金属配線であることが好ましい。金属配線としては、銅、金、銀、アルミニウムとニッケル等からなる群から選ばれる金属を少なくとも1種以上含むものが挙げられる。第3線路107を介して、高温側と低温側の間の熱移動を少なくするために、第3線路107の厚さは、50μm以下、より好ましくは、10μm以下であることが好ましい。
実施形態の断熱導波路の導体部分は高周波信号が通過するため、できるだけ高周波抵抗の低いものが良い。例えば、本構造では幅0.15mm、厚さ0.01mmの直方体形状の銅の細線を第3線路107として用いることができる。この場合、熱侵入は導体部分を通しても入るため、導体の膜厚は薄く、線路幅は細い方が良い。一方、通過信号の低損失化を考えると、膜厚は通過する高周波信号の表皮深さより厚くする必要がある。例えば、1GHzの純銅の表皮深さは、2μm程度であるため、通過させる信号の周波数帯の表皮深さより厚くし、かつできるだけ薄い膜厚が望まれる。
(第1断熱部材)
第1断熱部材108は、第3線路107を支持する断熱部材である。第3線路107は、低温側と高温側の断熱性のために、細線を用いているために、機械的強度が低い。そこで、第3線路107の機械的強度を補うために、第3線路107上に第1断熱部材108を設けることが好ましい。第1断熱部材108は、第1基板103の第1信号伝送線路が存在する表面上と、第2基板104の第2信号伝送線路が存在する表面上に存在し、第1基板103と第2基板104を接続する。第1断熱部材108は、熱伝導の低い部材であることが好ましい。第1断熱部材108としては、ガラスクロス積層体、ガラスポリイミド樹脂、ガラスエポキシ樹脂、ポリイミド樹脂、フッ素樹脂などの絶縁性で1W/(m・K)以下の熱伝導率の低い部材が用いられる。第1断熱部材108は、基板面、線路面、又は基板面及び線路面に設けられる。エポキシ系樹脂などの有機系接着剤、無機系接着剤やはんだ等を用いて、第1断熱部材108と基板面、パッチ電極面や線路面が接合されることが好ましい。
ここで、低温および高温の基板間を配線のみで接続することで断熱性と高周波信号の通過特性を両立させることも可能であるが、熱侵入を考慮すると導体の断面積はできるだけ狭くする必要があるため、非常に細い金属線で接続した場合、強度が十分に保たれず、振動等で破損してしまう。特に超伝導体などを用いる場合、熱収縮と冷凍機などによる振動が加わるため、金属線のみによる配線では十分な強度が保てない問題がある。そこで、本構造では、支持部材として断熱性の高い断熱部材を用い、そこに細い配線をパターニングすることで強度を保つ構造とする。断熱性の観点から、第3線路107はできるだけ細く薄い方がよい。また、高周波信号を通過させるため、高温側と低温側の基板間を細い細線でつなぐだけの場合、その部分での特性インピーダンスが不連続になり信号は反射してしまい、所望の低損失性を実現することができない問題がある。そこで、高温側と低温側の向かい合う端面にキャパシタ部を形成し、図3に示すような等価回路となる低域通過フィルタ型の接続構造を用いることで、断熱性に優れた低損失な導波路を得ることができる。
(冷却器)
冷却器109は、低温側の第2基板104と熱的に接続し、第2基板104を冷却する。冷却器109による冷却と、断熱導波路の構造により、第2基板104の温度は、第1基板103の温度と比べて150K以上低いことが好ましい。例えば、高温超伝導体を第2線路102及び第2パッチ電極106に用いる場合、低温側は例えば77K以下となるため高温側(常温)との温度差が150K以上となるように、冷却を行う。断熱導波路の高い断熱性により、断熱性が優れない導波路に利用する冷却器よりも、冷却能力の低い冷却器109を用いることができるという利点がある。低温側の導電材料に超伝導材料を用いた場合や低温側が接続する部材(例えば、帯域通過フィルタ)を超伝導材料にする場合などは、冷却器109によって、これらの超伝導材料が超伝導状態になるまで冷却を行う。冷却器109は、具体的には、基板面と接続するコールドヘッドとコールドヘッドを冷却する冷凍機とで構成される。
(第1グランド層)
第1グランド層110は、第1信号伝送線路のグランド配線である。第1グランド層110は、第1基板101の第1信号伝送線路が形成された面とは反対側の面に形成されている。第1グランド層110の配線形状は、例えば、第1基板103の裏面すべてをカバーするように形成される。また、第1グランド層110の配線形状は、形成する第1キャパシタ部の容量などを考慮して、設計される。第1グランド層110には、第1線路101や第1パッチ電極105と同様の導電材料が用いられる。
(第2グランド層)
第2グランド層111は第2信号伝送線路のグランド配線である。第2グランド層111は、第2基板102の第2信号伝送線路が形成された面とは反対側の面に形成されている。第2グランド層111の配線形状は、例えば、第1基板104の裏面すべてをカバーするように形成される。また、第2グランド層111の配線形状を、形成する第2キャパシタ部の容量などを考慮して、設計される。第2グランド層111には、第2線路102や第2パッチ電極106と同様の導電材料が用いられる。
実施形態の構成では、低域通過フィルタにて導波路を構成しているため、断熱性を得るための重要な構造は、インダクタ成分を有する第3線路107を構成する金属パターンの膜厚および線路の太さと長さとなる。高周波特性を考えると膜厚は表皮深さより厚ければよいため、100MHzの純銅では7μm,1GHzにて2μm程度有れば良い。従って、約10μm程度の膜厚があれば100MHz以上の周波数帯に対応することができる。実施形態の断熱導波路が伝送する高周波を100MHz以上10GHz以下のマイクロ波とすると、配線の幅及び長さ他の要因はあるものの、第3線路107の厚さは、典型的には、2μm以上10μm以下とすることが好ましい。
次に、膜厚を一定にすると次に線路の太さと長さを設計する。上記に述べたように3段の低域通過フィルタを必要な周波数帯にカットオフが来るように設定すると、必要なインダクタンスの値は、100MHzでは91.3nH,1GHzでは9.13nH,10GHzでは0.913nHとなる。このインダクタンス値を線路幅0.1mm一定とし構成する場合、必要な長さは、100MHzで70mm,1GHzで10mm,10GHzで1.5mmとなる。その時の熱侵入は、高温部と低温部で230K程度の温度差がある場合、100MHzで0.001W,1GHzで0.01W,10GHzで0.07Wとなる。このように、周波数が高くなると必要なインダクタンス値が小さくなるため、高温部と低温部の間の長さが短くする必要がある。従って、熱侵入が大きくなってしまうため、本構造を用いる場合、特に10GHz以下の周波数帯にて用いる場合、有効性がある。
また、線路幅は太くするとインダクタンス値は小さくなるが、その分、金属部の断面積が大きくなるため熱侵入が増えてしまう問題がある。そのため、数W程度の冷却能力がある冷凍機を用いることを想定すると、0.3mm以下程度の線幅を用いる方が良い。例えば、10GHzで線幅0.5mmの場合、熱侵入は0.25W程度となるため、これを複数用いると数W程度となってしまう。この場合、熱侵入量は、同軸ケーブルで実現できる範囲にはいってくるため、実施形態のメリットを生かすことができない領域に入ってしまう。また、細線の線幅を細くしすぎると、高温部と低温部の間の長さが長くなりすぎて、断熱性は優れるものの高温部と低温部の間の長い距離のために断熱導波路が大型化してしまう。また、細線の線幅を細くしすぎると、細線の強度が低すぎて、断線しやすくなるという問題も生じてしまう。これらのことから、第3線路107の線幅は、0.1mm以上3mm以下であることが好ましい。
例えば、カットオフ周波数が1.5GHzとなるようなチェビシェフタイプ低域通過フィルタの場合、インダクタンスの値は、5.14nH,キャパシタンスの値は、1.33pFとなるため、その値を実現する構造を基板上に配置する。ここでは、パッチ電極でキャパシタンス成分を、細線でインダクタンス成分を実現している。これにより、低域通過フィルタ型の導波路が容易に実現できるため、高周波信号を低損失に伝送させることができる。
図4に図3の等価回路となる第1の実施形態の断熱導波路構造における周波数特性の電磁界シミュレーションの結果を示す。この結果、1GHz以下では高周波信号を低損失に通過させることができる結果を得た。なお、1GHzにおける損失は約0.05dB程度である。また、低域通過フィルタ型の構造であるため、同時に高周波領域を減衰させる効果もあることがわかる。これは、アンプなど高調波が問題になるようなシステムの場合、本構造を用いることで別途フィルタなどを用意することがなくなるもしくはフィルタを減らすことができるため、回路構造の簡易化するのにも有効である。ここで、断熱基板の長さは長くなるほど熱侵入は抑えられるが、インダクタンス値は大きくなる。そのため、低域通過フィルタのカットオフ周波数が2GHz以下程度の低い領域では、必要なインダクタン値が大きくなるため、断熱基板の長さを長くし、より熱侵入を減少させることができる。なお、ここで高温側および低温側の基板にはアルミナ基板、電極には銅、断熱基板にはガラスエポキシ基板を用いて計算を行った。
次にこの構造における熱侵入量を一般的な銅製の直径2.2mmの同軸セミリジットケーブルを基準にして計算を行った結果を図5に示す。図中の破線で繋いだ丸シンボルは従来の同軸ケーブル(10cm)や導波管など直径や材質を変えた場合に実現可能な、熱侵入と通過損失の値を示している。一方、これらより、断熱性がよく損失が低いものとして、熱伝導率の悪い部材であるガラスエポキシ用いて伝送線路を構成し、高温部と低温部の間に装荷することで、熱侵入を抑制した断熱導波路の熱侵入と損失を四角シンボルで表す。こちらは、熱伝導がケーブルなどと比べ1/10程度になり断熱性が高くなっている。更に、実施形態の構造(ひし形シンボル)を用いると熱伝導率が従来の1/50程度と非常に断熱性の高い構造が実現できる結果となった。また、通過損失も0.05dBとなり、断熱性と低損失性を同時に実現できることがわかる。ここで、高温側や低温側の基板には高周波における誘電正接が小さい誘電体が用いられ、アルミナ・サファイア・MgO・LaAlOなど低損失な誘電体基板が用いられる。例えば厚さ0.5mmのアルミナ基板の場合、一般的に用いられる50Ωの特性インピーダンスとなる線路幅は、およそ0.49mmとなる。
以上のことから、本実施形態の断熱導波路は従来技術の問題点であった、小型化、断熱性、マイクロ波損失のすべてに対して優位性を有する断熱導波路であることが明らかである。上記では、基板の1つは高温または常温部におかれ、もう一方は低温部におかれるとしているが、断熱性の観点から考えれば、例えば回路の途中で非常に高温になる部分があり、他の回路との断熱をとりたい場合などにも本手法は有効である。
(第2の実施形態)
第2の実施形態は、断熱導波路に関する。図6に第2の実施形態の断熱導波路の断面概念図を示す。図6に示す第2の実施形態の断熱導波路は、第1の実施形態の断熱導波路の変形例であって、高温側の第1グランド側110と低温側のグランド層111を第4線路112を設けた第2断熱部材113を用いて接続する構造となっている。グランド側も断熱性のある線路で接続していること以外は、第2の実施形態の断熱導波路と、第1の実施形態の断熱導波路は、同様の構成であり、共通する構成の説明については、省略する。
高周波信号を本構造に入力した場合、グランドが高温側と低温側で大きく離れていると、高い周波数帯の信号を入力した場合に信号がうまく伝われらない問題がある。そこで、インダクタンス部とは別の断熱基板に配置した細線にてグランドができるだけ短くなるように接続することで、周波数が高くなった場合にも信号劣化が少なくなるように信号伝送が可能となる。
第4線路112は、第3線路107と同様の材料、線径の線路であることが好ましい。また、第2断熱部材113は、第1断熱部材108と同様の材料で第1断熱部材108と同様に、高温側と低温側の基板間の熱移動を妨げるように設けられることが好ましい。なお、冷却器109と第2断熱部材113は、図示するように離れていてもよいし接続していてもよい。
(第3の実施形態)
第3の実施形態は、断熱導波路に関する。図7に第3実施形態の断熱導波路の斜視概念図を図8に断面概念図示す。第3の実施形態の断熱導波路は、高温側の第1基板103と、低温側の第2基板104と、第1基板102と第2基板104を接続する第1断熱部材108を第1断熱部材の材料で一体に構成し、グランド側も断熱性に優れた断熱性のある部材上に設けた第4線路112で接続した例となる。図7及び図8では、基板に第1断熱部材108の材料を用いているために、第1基板102、第2基板104を第1断熱部材108として、示しているが、材料以外の構成については、第3の実施形態と第1の実施形態の第1基板102、第2基板104は共通する。第1の実施形態の高温側と低温側の基板を第1断熱部材108で構成したこと、グランド側の第4線路112を設けた以外は、第2の実施形態の断熱導波路と、第1の実施形態の断熱導波路は、同様の構成であり、共通する構成の説明については、省略する。
第1の実施形態の構成では、高温部と低温部の基板には、例えばアルミナ基板のような低損失で熱伝導の良い基板を用いていたが、接続する基板間の距離が非常に短い場合や、周波数が低い場合には、損失の寄与があまり大きくないため、全て断熱性の高い基板上に回路を構成し、一体化して高温部と低温部を接続することが可能となる。そのため、第3の実施形態、高温部と低温部を接続する間となる基板の中央部分を第1の実施形態の第1断熱部材108のように狭くし、接続する線路も細くすることでその部分での熱侵入を抑える構造となっている。従って、第1断熱部材108の両面に金属パターンをパターニングし、信号伝送部となるインダクタンス部を細くし、その部分の基板を細くする。またグランド側の第4線路112も別途断熱部材を設けることなく配線することで、断熱性の高い導波路を簡便に構成することができる。
(第4の実施形態)
第4実施形態は、断熱導波路に関する。図9に、第4の実施形態に係る断熱導波路の構成例を示す斜視概念図を示す。第4の実施形態では、低域通過フィルタ構造を構成するキャパシタやインダクタにチップ部品を用いた場合について示す。図9の概念図の構成では、第1パッチ電極105と第2パッチ電極106が省かれ、第1線路101と、第2線路102が第3線路107と接続している。さらに、高温側の第1キャパシタ部として、第1線路101と接続した第1チップキャパシタ114が、低温側の第2キャパシタ部として、第2線路102と接続した第2チップキャパシタ115が設けられている。
第1チップキャパシタ114は、第1基板103上の第1電極116と第1線路101の間に設けられている。第1電極116は、第1基板101の表面に、第1線路101と離間した位置に設けられている。第1基板101の表面と裏面を電気的に接続する第1ビア118が設けられ、第1ビア118は、第1電極116と第1グランド層110とを電気的に接続して、第1チップキャパシタ114が第1線路101と第1グランド層110に接続されている。なお、第1電極116と第1ビア118は、第1の実施形態にて説明した第1パッチ電極105や第1線路101と同様の材料で構成されることが好ましい。
第2チップキャパシタ115は、第2基板104上の第2電極117と第2線路102の間に設けられている。第2電極117は、第1基板102の表面に、第2線路102と離間した位置に設けられている。第2基板102の表面と裏面を電気的に接続する第2ビア119が設けられ、第2ビア119は、第2電極117と第2グランド層111とを電気的に接続して、第2チップキャパシタ115が第2線路102と第2グランド層111に接続されている。なお、第2電極117と第2ビア119は、第1の実施形態にて説明した第2パッチ電極106や第2線路102と同様の材料で構成されることが好ましい。
ここで、低温部に配置された第2チップキャパシタ115には、低温での容量変化が少ないものを用いる方が良い。ここで、第1の実施形態の断熱導波路と第4の実施形態の断熱導波路とを比べるとキャパシタ部をチップ部品とすることで電極パッチのサイズを小型化することができるため、断熱導波路部分の小型化をする際にはチップ部品等を用いてもよい。また、グランドと設置するビアはインダクタンス成分を持つため、その影響を考慮して容量値を選ぶ必要がある。また、低域通過フィルタのカットオフ周波数をより低くする必要がある場合、第1の実施形態の構造ではパッチ電極のサイズが大きくなりすぎることがあるため、第4の実施形態のようなチップ部品を用いて構造を小型化することが有効である。なお、第3線路107の途中や端部にチップインダクタをさらに設けて、断熱導波路のインダクタンス成分の数値を調整することもできる。
(第5の実施形態)
第5の実施形態は、断熱導波路に関する。第5の実施形態の断熱導波路は、真空容器における高温部と低温部との間の断熱導波路であって、高温部において、第1線路を備えた第1基板と、低温側において、第2線路を備えた第2基板と、各基板を接続する断熱部材であって、各線路を接続するインダクタンス成分を有する第3線路を備えた断熱部材と、を具備し、第2基板は第2線路と接続する第2キャパシタ部、及び、第1インダクタを備え、又は、第1基板は第1線路と接続する第1キャパシタ部、及び、第2インダクタを備える。
図10は、第5の実施形態に係る断熱導波路の構成例を示す斜視概念図である。第5の実施形態では、断熱導波路を構成する低域通過フィルタ構造を構成する方法として、高温側の第1キャパシタ部を構成する第1パッチ電極105を省き、低温側に第1インダクタ120を第2線路102と接続するように設けることでL−C−Lとなる等価回路を用いた場合について示す。図11には、第5の実施形態の断熱導波路の等価回路(L127−C126−L128)を示す。
低域通過型フィルタの回路構造としては、図3に示した構造のみではなく図11に示す構造等を用いても良い。図11の回路構造では、第1キャパシタ部が存在しないため、第1キャパシタンス成分125が無く、グランド間の第2キャパシタンス成分126の両端部に第1インダクタンス成分127と第2インダクタンス成分128が入る構成となる。
第1インダクタ120は第2線路102と接続し、伝送線路を細くすることで必要なインダクタンス成分を実現している。第1インダクタ120には、第2線路102と同様の常伝導体又は超伝導材料が用いられる。第5の実施形態では、第2線路102、第1インダクタ120と第2パッチ電極106で第2信号伝送線路を構成し、第1線路101が第1信号伝送線路を構成する。
なお、図10では、L−C−Lの低域通過型回路を構成するため、図1の低温側に第1インダクタ120を設け、高温側の第1キャパシタ部を構成する第1パッチ電極105を省いている。そこで、図10の構成の変形例としては、高温側に第1インダクタ120と同様の第2インダクタを第1線路101と接続するように設け、低温側の第2キャパシタ部を構成する第2パッチ電極106を省いて、第1基板101の第2インダクタ、第1基板101のキャパシタ部と第3線路107のインダクタンス成分でL−C−Lの低域通過型回路を構成することができる。図10の構成の変形例では、第1線路101、第2インダクタと第1パッチ電極105で第1信号伝送線路を構成し、第2線路102が第2信号伝送線路を構成する。
(第6の実施形態)
第6の実施形態は、断熱導波路に関する。図12に第6の実施形態に係る断熱導波路の構成例を示すブロック図を、図13に断面概念図を示す。第6の実施形態では、冷却装置を用いるマイクロ波受信システムに断熱導波路を適用した例を示す。第6実施形態では、複数の断熱導波路を含み、複数の断熱導波路はそれぞれ、帯域通過フィルタ及び低雑音増幅器に接続されてなる。図12及び図13に示す断熱導波路は、真空容器201外にアンテナなどと接続される信号入力ポート205と、信号処理回路や後段の低雑音増幅器と接続される出力ポート212と、真空容器201の外部と内部をつなぐ真空コネクタ206、211と、真空容器内の高温部202、204と、断熱導波路207、210と、低温部203に実装された、断熱導波路207と210の間の帯域通過フィルタ208と低雑音増幅器209からなり、それぞれの系を複数もつ構成となっている。断熱導波路207、210には、実施形態の断熱導波路が用いられる。低温部は、冷却器213で冷却される。断熱導波路207、210の冷却器213側と、帯域通過フィルタ208と、低雑音増幅器209は、冷却器213で冷却されて低温部となる。高温部側の断熱導波路207、210は、冷却されていない高温部側の支持基板214と215上に配置され、真空容器201外の高温(常温)の外部装置と接続する、
一般に複数の系を冷却装置に実装する場合、高温部と低温部を接続する部分からの熱侵入により、冷却装置に要求される冷凍能力が非常に大きくなってしまうため、装置が大型化してしまう問題がある。そこで、本断熱導波路を高温部と低温部間に用いることで外部からの熱侵入を大幅に低減することが可能となるため、冷却装置の小型化や低消費電力化が可能となる利点がある。また、本断熱導波路の構成を用いることで低域通過型フィルタの効果を有するため、増幅器の高調波を低減することや帯域通過フィルタの高次モードの通過を低減することも可能となる。また、低温部に帯域通過フィルタと低雑音増幅器を配置し受信機を構成することで、熱雑音を低減することが可能となるため雑音レベルを低下させた高感度受信機を構成することができる。
ここで、帯域通過フィルタや断熱導波路を構成する低温部に配置された基板は、誘電体基板としての絶縁基板(図示略)上に形成された導電性材料でつくることができる。絶縁基板は、裏面にグランド層を有し、表面に線路導体を有する。導電性材料は、銅や金といた金属、ニオブまたはニオブすずといった超電導体、およびY系銅酸化物高温超伝電導を含むことが好ましい。超伝導体を導体パターンに用いることで、超伝導状態時に回路の通過損失を大幅に下げることができる。また、基板は、酸化マグネシウム、サファイアまたはアルミン酸ランタンといった、多様の適した材料である。
次に、図14の斜視概念図に示す隣り合う断熱導波路間におけるアイソレーション特性の計算に用いた構造と、図15にそのアイソレーション特性の評価結果を示す。複数の系を実装する場合、隣り合う線路間での結合によりアイソレーション特性が劣化する場合がある。図15に示した構造では、線路間の間隔を約10mmとした場合のアイソレーション特性を計算した。結果、アイソレーション特性は約60dB以上とれる結果となった。線路間に間隔を離すか、金属壁などで覆うことで、さらなる、アイソレーション特性の向上が可能となる。
(第7の実施形態)
第7の実施形態は、無線通信装置に関する。実施形態の断熱導波路は、アンテナと接続される。図16に第7の実施形態に係る携帯電話用等の基地局装置に使われる無線通信装置の構成例のブロック図を示す。実施形態の無線通信装置は、複数のセクタで構成され、図16のブロック図では、例として、3セクタの例を示している。無線通信装置は、例えば120度で分割した3セクタの構成にて、受信ダイバーシチを用いた構成となっている。基本セクタとなる1セクタは、受信ダイバーシチ用の受信アンテナ317と送受共用アンテナ318の2系統で構成される。受信アンテナ317には、第6の実施形態で示した冷却器を用いた高感度受信機301(真空容器)が接続され、その出力部は、基地局装置321と接続される。高感度受信機301は、真空容器の外部と内部をつなぐ真空コネクタ305、310、311、316と、真空容器内の高温部302、304と、断熱導波路306、309、312、315と、低温部303に実装された、断熱導波路306と309の間及び断熱導波路312と315間の帯域通過フィルタ307と低雑音増幅器308及び帯域通過フィルタ313と低雑音増幅器314からなる。断熱導波路306、309、312、315には、実施形態の断熱導波路が用いられる。
基地局装置に入力された受信信号は、基地局装置内の低雑音増幅器322で信号増幅し、受信信号処理部323(RP)に入力される。一方、送受共用アンテナ318から入力された受信信号は、デュプレクサ319(DUP)を通し、高感度受信機301に接続される。この出力は、更にデュプレクサ319を通し、基地局装置321と接続される。基地局装置に入力された受信信号は、デュプレクサ324を通し、基地局装置内の低雑音増幅器325で信号増幅し、受信信号処理部326に入力される。一方、送信信号は、基地局装置321内の送信信号処理部328(TP)から出力された送信信号を、信号増幅器327にて増幅し、デュプレクサ324を通し受信系と同じ系を通って出力される。この送信信号は、更にデュプレクサ319を通し、高感度受信機301をバイパスさせ、デュプレクサ324により合成されて送受共用アンテナから送信信号が出力される。このように冷却などによる高感度受信機をこのような基地局装置に用いる場合、複数のセクタが必要となるため複数の受信部を同時に冷却する必要がある。そのため、第6の実施形態に用いた構成をこの基地局装置に適応することで、断熱導波路により熱侵入を抑えることができるため、小型な冷却装置を用い、このような複数の系統を同時に冷却するような無線装置に適応することが可能となり、無線装置の高感度化が可能となる。
(第8の実施形態)
第8の実施形態は、無線通信装置のうち、レーダ装置に関する。実施形態の断熱導波路は、アンテナと接続される。図17は、第8の実施形態の無線通信装置の全体構成を示すブロック図である。無線通信装置は、(a)から(n)までの複数のアンテナを有する。第8の実施形態の無線通信装置は、第6の実施形態で示した高感度受信機401(真空容器)を有する。無線通信装置は、分配器413(DIST)、各アンテナの送信用移相器416(φ)(以下、「送信用移相器416」と呼ぶ。)、各アンテナの電力増幅器415(以下、「電力増幅器415」と呼ぶ。)、各アンテナの送信用帯域通過フィルタ414(BPF)(以下、「送信用帯域通過フィルタ414」と呼ぶ。)、各アンテナの送受信切替器412(T/R SW)(以下、「送受信切替器412」と呼ぶ。)、各アンテナ部411(以下、「アンテナ部411」と呼ぶ。)、各リミッタ417(以下、「リミッタ417」と呼ぶ。)、各真空コネクタ405、410(以下、「真空コネクタ405、410」と呼ぶ。)と、各第1信号伝送断熱導波路406(以下、「第1信号伝送断熱導波路406」と呼ぶ。)と、各帯域通過フィルタ407(以下、「帯域通過フィルタ407」と呼ぶ。)と、各低雑音増幅器408(以下、「低雑音増幅器408」と呼ぶ。)と、各第2信号伝送断熱導波路409(以下、「第2信号伝送断熱導波路409」と呼ぶ。)と、各受信用移相器418(以下、「受信用移相器418」と呼ぶ。)、および合成器419(SYNTH)を有する。また、受信用帯域通過フィルタ407および低雑音増幅器408は、真空断熱容器内に配置され、冷却器等を用いて低温に冷やされる。第1信号伝送断熱導波路406および第2信号伝送断熱導波路409は、「断熱導波路」の一例である。
第8の実施形態の無線通信装置は、複数のアンテナ部411を平面状に配列したアレイアンテナを用いて通信を行う。なお、この無線通信装置は、パッシブ式のアレイアンテナ、またはアクティブ式のアレイアンテナのいずれにも適用可能である。
分配器413は、供給された送信信号を、例えば等分に分配して、各送信用移相器416に供給する。送信用移相器416は、分配器413から供給された送信信号の位相を所望の位相に変化させて、送信信号を電力増幅器415に供給する。送信用移相器416による位相の変化量は、各アンテナ部411ごとに設定される。電力増幅器415は、送信用移相器416から供給された送信信号の振幅を増幅させる。送信用帯域通過フィルタ414は、電力増幅器415により増幅された送信信号から不要な信号成分を抑圧する。送信用帯域通過フィルタ414を通過した送信信号は送受信切替器412に供給される。
分配器413、送信用移相器416、電力増幅器415、および送信用帯域通過フィルタ414は、アンテナ部411から電波として送信信号を送信させる送信部として機能する。
送受信切替器412は、サーキュレータまたは同軸スイッチ等を含む。送受信切替器412は、信号系統を、リミッタ417、受信用帯域通過フィルタ407、低雑音増幅器408、受信用移相器418および合成器419を含む受信系統と、分配器413、送信用移相器416、電力増幅器415、および送信用帯域通過フィルタ414を含む送信系統との間で切り替える。
アンテナ部411は、送受信切替器412から送信信号が供給されたことに応じて、電波を空間に放射する。アンテナ部411は、空間に放射された電波を受信して受信信号を生成し、送受信切替器412に受信信号を供給する。受信信号は、送受信切替器412を介してリミッタ417に供給される。
リミッタ417は、送受信切替器412を介して供給された受信信号の信号レベルを制限する。例えば、リミッタ417は、受信信号レベルが、後段の低雑音増幅器408の飽和レベルより高くなる場合に、信号レベルを制限する。信号レベルが制限された受信信号は、第1信号伝送断熱導波路406に供給される。第1信号伝送断熱導波路406は、リミッタ417から供給された受信信号を受信用帯域通過フィルタ407に供給する。受信用帯域通過フィルタ407は、第1信号伝送断熱導波路406から供給された受信信号に含まれる不要な信号成分を抑圧する。低雑音増幅器408は、受信用帯域通過フィルタ407を通過した受信信号の振幅を増幅する。低雑音増幅器408は、第2信号伝送断熱導波路409を通し、増幅された受信信号を受信用移相器418に供給する。受信用移相器418は、第2信号伝送断熱導波路409から供給された受信信号の位相を所望の位相に変化させて、位相を変化させた受信信号を合成器419に供給する。受信用移相器418による位相の変化量は、アンテナ部411ごとに設定される。
合成器419には、複数の受信用移相器418から受信信号が供給される。合成器419は、複数の受信信号をビーム合成して受信ビームとして出力する。
高感度受信機401の真空断熱容器内の高温部と低温部との接続には、高周波信号を伝送し、かつ低損失な入出力方法が望まれるが、本実施例の用に複数の入出力部が必要な場合、高周波ケーブル等を用いると熱侵入が大きくなりすぎ、冷却機構が大型化してしまう問題がある。そこで、本発明の断熱導波路を入出力部405、410の間に用いる。
以上説明した本実施形態によれば、無線通信装置1において複数の入出力部を持つ冷却部に本実施形態の断熱導波路を用いることで熱侵入を抑制し、低損失な伝送路を構成できるため、この部分での損失や雑音指数の改善が可能となり、低温増幅器を用いたフェイズドアレイレーダ等に応用することで、冷却機構の小型化が可能となり、小型で高性能なレーダ装置を実現することができる。
以上、いくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
100…真空容器、101…第1線路、102…第2線路、103…第1基板、104…第2基板、105…第1パッチ電極、106…第2パッチ電極、107…第3線路、108…第1断熱部材、109…冷却器、110…第1グランド層、111…第2グランド層、112…第4線路、113…第2断熱部材、114…第1チップキャパシタ、115…第2チップキャパシタ、116…第1電極、117…第2電極、118…第1ビア、119…第2ビア、120…インダクタ、121…入出力ポート、122…入出力ポート、123…高温側、124…低温側、125…第1キャパシタンス成分、126…第2キャパシタンス成分、127…第1インダクタンス成分、128…第2インダクタンス成分、201…真空容器、201、202…高温側、203…低温側、204…高温側、205…入出力ポート、206…真空コネクタ、207…断熱導波路、208…帯域通過フィルタ、209…低雑音信号増幅器、210…断熱導波路、211…真空コネクタ、212…入出力ポート、213…冷却器、214…支持基板、215…支持基板、301…高感度受信機(真空容器)、302…高温部、303…低温部、304…高温部、305…真空コネクタ、306…断熱導波路、307…帯域通過フィルタ、308…低雑音信号増幅器、309…断熱導波路、310…真空コネクタ、311…真空コネクタ、312…断熱導波路、313…帯域通過フィルタ、314…低雑音信号増幅器、315…断熱導波路、316…真空コネクタ、317…受信アンテナ、318…送受共用アンテナ、319…デュプレクサ(DUP)、320…デュプレクサ、321…基地局装置、322…低雑音信号増幅器、323…受信信号処理部(RP)、324…デュプレクサ(DUP)、325…低雑音信号増幅器、326…受信信号処理部(RP)、327…信号増幅器、328…送信信号処理部(TP)、401…高感度受信機(真空容器)、402…高温部、403…低温部、404…高温部、405…真空コネクタ、406…断熱導波路、407…帯域通過フィルタ、408…低雑音信号増幅器、409…断熱導波路、410…真空コネクタ、411…アンテナ、412…送受信切替機、413…分配器(DIST)、414…帯域通過フィルタ、415…信号増幅器、416…移相器、417…リミッタ、418…移相器、419…合成器(SYNTH)

Claims (14)

  1. 真空容器における高温部と低温部との間の断熱導波路であって、
    前記高温部において、第1線路を備えた第1基板と、
    前記低温側において、第2線路を備えた第2基板と、
    前記各基板を接続する断熱部材であって、前記各線路を接続するインダクタンス成分を有する第3線路を備えた断熱部材と、を具備し、
    前記第1基板は前記第1線路と接続する第1キャパシタ部を備え、
    前記第2基板は前記第2線路と接続する第2キャパシタ部を備える断熱導波路。
  2. 前記第2基板の温度が前記第1基板の温度と比べて150K以下となるように前記第2基板は冷却されてなる請求項1に記載の断熱導波路。
  3. 前記第2線路の一部又は全部は超伝導材料で構成される請求項1又は2に記載の断熱導波路。
  4. 前記断熱部材は、ガラスクロス積層体、ガラスエポキシ樹脂、ガラスポリイミド樹脂、ポリイミド樹脂又はフッ素樹脂である請求項1乃至3のいずれか1項に記載の断熱導波路。
  5. 前記第1キャパシタ部、前記第2キャパシタ部、及び、前記第3線路に含まれるインダクタンス成分とが第1の低域通過フィルタを構成してなる請求項1乃至4のいずれか1項に記載の断熱導波路。
  6. 請求項1乃至5のいずれか1項に記載の断熱導波路は、複数であり、
    前記複数の断熱導波路は、それぞれ、帯域通過フィルタ及び低雑音増幅器に接続されてなる断熱導波路。
  7. 真空容器における高温部と低温部との間の断熱導波路であって、
    前記高温部において、第1線路を備えた第1基板と、
    前記低温側において、第2線路を備えた第2基板と、
    前記各基板を接続する断熱部材であって、前記各線路を接続するインダクタンス成分を有する第3線路を備えた断熱部材と、を具備し、
    前記第2基板は前記第2線路と接続する第2キャパシタ部、及び、第1インダクタを備え、
    又は、
    前記第1基板は前記第1線路と接続する第1キャパシタ部、及び、第2インダクタを備える断熱導波路。
  8. 前記第2基板の温度が前記第1基板の温度と比べて150K以下となるように前記第2基板は冷却されてなる請求項7に記載の断熱導波路。
  9. 前記第2線路の一部又は全部は超伝導材料で構成される請求項7又は8に記載の断熱導波路。
  10. 前記断熱部材は、ガラスクロス積層体、ガラスエポキシ樹脂、ガラスポリイミド樹脂、ポリイミド樹脂又はフッ素樹脂である請求項7乃至9のいずれか1項に記載の断熱導波路。
  11. 前記第1キャパシタ部、前記第2インダクタ、及び、前記第3線路に含まれるインダクタンス成分、
    又は、
    前記第1キャパシタ部、前記第2インダクタ及び前記第3線路に含まれるインダクタンス成分とが第2の低域通過フィルタを構成してなる請求項7乃至10のいずれか1項に記載の断熱導波路。
  12. 請求項7乃至11のいずれか1項に記載の断熱導波路は、複数であり、
    前記複数の断熱導波路は、それぞれ、帯域通過フィルタ及び低雑音増幅器に接続されてなる断熱導波路。
  13. 前記請求項1乃至12のいずれか1項に記載の断熱導波路と、
    前記断熱導波路と接続したアンテナとを備える無線通信装置。
  14. 前記無線通信装置は、基地局装置又はレーダ装置である請求項13に記載の無線通信装置。


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