JP5040290B2 - 超伝導フィルタ装置 - Google Patents

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Description

本発明は、無線基地等に使用される超伝導フィルタ装置に関する。
近年、無線通信の急速な発展に伴い、高速及び大容量の伝送技術が不可欠となってきており、高温超伝導体を用いた超伝導フィルタに対する期待が増している。超伝導体は高周波領域においても、通常の電気的良導体に比べて表面抵抗が非常に小さい。このため、多段化しても伝送損失を低く抑えることが可能である。従って、超伝導フィルタによれば、優れた周波数遮断特性を得ることができ、周波数資源を有効に活用することができる。但し、実際に超伝導フィルタを機能させるためには、70K程度の極低温にまで冷却することが必要である。つまり、室温では高温超伝導体の電気抵抗が大きいため、冷却する必要がある。そこで、従来の超伝導フィルタ装置では、超伝導フィルタと、これを冷却する冷却機とが真空容器内に収納されている。
図10は、従来の超伝導フィルタ装置を示す図である。従来の超伝導フィルタ装置では、パッケージ台座101上に超伝導フィルタデバイスが配置され、これが蓋102により覆われている。パッケージ台座101及び蓋102から金属パッケージが構成されている。パッケージ台座101の下には、超伝導フィルタを冷却する冷却機105が設けられており、これらが真空容器106内に収められている。また、パッケージ台座101の外部には、コネクタ107が装着されており、これに、両端にコネクタ104が設けられたセミリジッド同軸ケーブル103が接続されている。
図11は、従来の金属パッケージの内部を示す図である。パッケージ台座101上には、接地電極及び超伝導体膜を介して誘電体基板111が設けられている。そして、誘電体基板111上に、高温超伝導体からなり、ヘアピン形状にパターニングされた複数の共振器112が並べられている。複数の共振器112は互いに結合されており、これらから平面回路型のフィルタが構成されている。また、末端の共振器112は、電極114及びはんだ材115を介して信号入出力線131に接続されている。この信号入出力線131は、同軸ケーブル用のコネクタ107に接続されている。信号の入出力は、信号入出力線131及びセミリジッド同軸ケーブル103を介して行われる。
このような超伝導フィルタ装置では、共振器112の数を増加させることにより、つまり多段化することにより、でフィルタの周波数遮断特性を急峻にすることができる。また、平面回路型のフィルタは、パッケージ台座101及び蓋102によって外部の高周波信号からシールドされている。
超伝導フィルタ装置は無線基地等に用いられ、例えば、基地局の鉄塔の塔頂部のアンテナ直下等に配置される。このため、その運搬作業及び設置作業等を考慮して、できるだけ小型化することが好ましい。しかしながら、従来の超伝導フィルタ装置では、外部からの熱の流入を回避することが困難であり、このために、冷却機105をそれに見合う程度まで大型化する必要がある。従って、超伝導フィルタ装置自体の小型化にも限界がある。
特許文献1には、同軸ケーブルを解した熱の流入を抑制することを目的として、同軸ケーブル自体に加工を施す技術が開示されている。この技術によれば、所期の目的は達成されるものの、超伝導フィルタ装置を十分に小型化できるとはいえない。
国際公開第00/52782号パンフレット
本発明の目的は、大幅な小型化を実現することができる超伝導フィルタ装置を提供することにある。
本願発明者は、上記課題を解決すべく、鋭意検討を重ねた結果、以下に示す発明に想到した。
本発明に係る超伝導フィルタ装置には、超伝導フィルタと、前記超伝導フィルタが収納された金属パッケージと、前記金属パッケージの壁を貫通し、前記超伝導フィルタに中心導体が電気的に接続された同軸ケーブルと、が設けられている。そして、前記同軸ケーブルの外部導体と前記金属パッケージとの間に、極低温環境での熱伝導率がステンレスよりも低く電気的接続可能な構造物が設けられている。ここで、極低温環境とは、高温超伝導体として知られている材料の臨界温度(Tc)が130K程度であるので、この温度以下の環境をいう。
本発明によれば、同軸ケーブルが金属パッケージの壁を貫通してその内部まで到達しているため、金属パッケージと同軸ケーブルとを接続するためのコネクタを不要にすることができる。また、同軸ケーブルの外部導体と金属パッケージとの間の熱伝導率がステンレスの熱伝導率よりも低いため、外部からの熱の流入が抑制される。従って、超伝導フィルタを冷却する冷却手段を大規模なものにする必要がなくなる。そして、これらの相乗的な効果として、超伝導フィルタ装置を大幅に小型化することが可能である。
以下、本発明の実施形態について、添付の図面を参照して具体的に説明する。
(第1の実施形態)
先ず、本発明の第1の実施形態について説明する。図1は、本発明の第1の実施形態に係る超伝導フィルタ装置の構造を示す断面図である。
本実施形態では、パッケージ台座1上に超伝導フィルタデバイスが配置され、これが金属製の蓋2により覆われている。パッケージ台座1及び蓋2から金属パッケージが構成されている。パッケージ台座1及び蓋2は、例えばアルミニウム又はアルミニウム合金からなる。また、パッケージ台座1には、超伝導フィルタデバイスの4隅を押さえつける板ばねがねじにより固定されている。パッケージ台座1の下には、金属パッケージを介して超伝導フィルタを冷却する冷却機5(冷却手段)が設けられており、これらが真空容器6内に収められている。また、パッケージ台座1の表面には、2個の壁部が設けられており、この壁部をセミリジッド同軸ケーブル3が貫通している。セミリジッド同軸ケーブル3の他端には、真空容器4の外部との接続をとるためのコネクタ4が装着されている。
次に、金属パッケージの内部について説明する。図2は、金属パッケージの内部を示す図である。図3は、セミリジッド同軸ケーブル3の端部を示す斜視図である。図4は、セミリジッド同軸ケーブル3の端部を示す断面図である。図5は、壁部の内部の構造を示す断面図であって、図4中のI−I線に沿った断面図に相当する。
パッケージ台座1上には、接地電極17及び超伝導体膜16を介して誘電体基板1が設けられている。接地電極17は、例えば銀からなり、超伝導体膜16は、例えばYBa2Cu3X(YBCO)等のイットリウム系酸化物超伝導体からなる。また、誘電体基板1は、例えば単結晶酸化マグネシウムからなる。なお、パッケージ台座1は接地されており、超伝導体膜16も接地電極17及びパッケージ台座1を介して接地されている。そして、誘電体基板1上に、ヘアピン形状にパターニングされた複数の共振器12が並べられている。共振器12は、例えばYBa2Cu3x(YBCO)等のイットリウム系酸化物超伝導体の配線から構成されている。複数の共振器12は互いに結合されており、これらから平面回路型のフィルタが構成されている。また、末端の共振器12上には、電極14が形成されている。電極14は、例えばCr膜14a、Pd膜14b及びAg膜14cがこの順で積層されて構成されている。Cr膜14aの厚さは、例えば100nmであり、Pd膜14bの厚さは、例えば200nmであり、Ag膜14cの厚さは、例えば100nmである。
また、パッケージ台座1の壁部には貫通孔が形成されており、この貫通孔をセミリジッド同軸ケーブル3が貫通している。そして、セミリジッド同軸ケーブル3の中心導体31がはんだ材15によって電極14に接合されている。はんだ材15は、例えばインジウム系のはんだからなる。また、セミリジッド同軸ケーブル3には、中心導体3が貫通する絶縁材32が設けられており、その周囲に外部導体33が設けられている。中心導体31及び外部導体33は、例えばステンレスからなり、絶縁材32は、例えばフッ素樹脂からなる。
更に、複数の孔が形成された円筒状のフッ素樹脂材22と、孔内に埋め込まれたステンレス材23とからなる構造物が、外部導体33とパッケージ台座1の壁部との間に配置されている。そして、導電性のねじ13(固定部材)によって、この構造物及びセミリジッド同軸ケーブル3が壁部に固定されている。また、ステンレス材23を介して外部導体33とパッケージ台座1の壁部とが電気的に接続されている。
フッ素樹脂材22の室温から約76Kまでの平均の熱伝導率は、例えば0.25W/m・K程度である。このため、セミリジッド同軸ケーブル3を介して真空容器6の外部から熱が流入してきても、その熱は金属パッケージ(パッケージ台座1及び蓋2)まで伝わりにくい。従って、冷却機5を大型化せずとも、金属パッケージ及び超伝導フィルタを十分に冷却することが可能であり、熱伝導フィルタ装置を小型化することができる。
また、セミリジッド同軸ケーブル3が壁部を貫通して、そのまま中心導体31が電極14に接合されているため、セミリジッド同軸ケーブル3と壁部との間のコネクタが不要である。この点においても、熱伝導フィルタ装置を小型化することができる。
このように、本実施形態によれば、冷却機5の小型化及び部品数の低減によって、熱伝導フィルタ装置を大幅に小型化することが可能である。
例えば、従来の一般的な超伝導フィルタ装置(真空容器の直径:約100mm)を比較対象にすると、コネクタの不要化により、真空容器の直径方向のサイズを約30mm小さくすることが可能であり、真空容器の容積を約50%も低減することができる。
なお、孔内に埋め込まれる導電材は、ステンレス材に限定されることはなく、キュプロニッケル等のステンレスと同等の熱伝導率を持つ金属からなるものを用いても同等の効果が得られる。また、熱伝導が高い導電材であっても、外部導体33及びパッケージ台座1との接触面積を減らせば同等の効果を得ることができる。また、外部導体33とパッケージ台座1の壁部との間に配置される構造物として、発泡金属等の極低温環境での熱伝導率がステンレスよりも低い導電材を用いてもよい。更に、ステンレスの一種であるSUS304の極低温環境(130K程度以下の環境)での熱伝導率が11.24W/m・Kであるので、構造物の全体としての熱伝導率は11.24W/m・K未満であることが好ましい。
ここで、本願発明者らが実際に行ったシミュレーションの内容及び結果について説明する。図6は、第1の実施形態に関するシミュレーションで用いたモデルを示す図である。
このシミュレーションでは、厚さが35mmの外部導体33と厚さが35mmのパッケージ台座1との間に、厚さが10mmのフッ素樹脂材22が介在しているモデルを用いた。但し、フッ素樹脂材22には、矩形の孔が形成されており、その内部にステンレス材23が埋め込まれているとした。また、孔(ステンレス材23)の幅は、フッ素樹脂材22の幅の約7%であるとした。また、外部導体33及びステンレス材23は、室温から76Kまでの平均の熱伝導率が11.24W/m・Kのステンレス製とし、フッ素樹脂材22の室温から76Kまでの平均の熱伝導率は0.25W/m・Kであるとし、パッケージ台座1はアルミニウム製であるとした。
そして、外部導体33の温度を300Kに固定し、所定時間が経過した時のパッケージ台座1の温度を計算した。但し、初期状態でのフッ素樹脂材22、ステンレス材23及びパッケージ台座1の温度は70Kとした。この結果、所定時間が経過した時のパッケージ台座1の温度は約70.2Kであった。
比較のために、複数の孔が形成された円筒状のフッ素樹脂材22と、孔内に埋め込まれたステンレス材23とからなる構造物を、室温から76Kの平均の熱伝導率が11.24W/m・Kのステンレス材で置き換えた場合のシミュレーション(比較例)を行ったところ、同一の所定時間が経過した時のパッケージ台座1の温度は73.3Kであった。
このように、フッ素樹脂材22の有無によって3Kもの相違が生じた。3Kは、小型冷却機の冷却能力を考慮すると極めて大きな温度差であり、第2の実施形態による冷却機の小型化という効果が非常に優れたものであるといえる。
(第2の実施形態)
次に、本発明の第2の実施形態について説明する。図7は、本発明の第2の実施形態に係る超伝導フィルタ装置における壁部の内部の構造を示す断面図である。
第2の実施形態では、円筒状のフッ素樹脂材22のねじ13に対応する部分のみに開口部24が形成されており、ステンレス材23が埋め込まれる孔は形成されていない。そして、ねじ13が開口部24を介して外部導体33と接している。他の構成は、第1の実施形態と同様である。
このような第2の実施形態によっても、フッ素樹脂材22の熱伝導率が外部導体33を構成するステンレスの熱伝導率よりも著しく低いため、第1及び第2の実施形態と同様に、冷却機5の負荷を低減することができる。従って、超伝導フィルタ装置を大幅に小型化することが可能である。
なお、第2の実施形態では、導電性のねじ13を介して外部導体33とパッケージ台座1の壁部とが電気的に接続されている。
(第3の実施形態)
次に、本発明の第3の実施形態について説明する。図8は、本発明の第3の実施形態に係る超伝導フィルタ装置における壁部の内部の構造を示す断面図である。
第3の実施形態では、円筒状のフッ素樹脂材22の一部が平坦に切り取られて平坦部25が形成されており、平坦部25の中心を介して、外部導体33とパッケージ台座1の壁部とが互いに接している。他の構成は、第1の実施形態と同様である。
このような第3の実施形態によっても、フッ素樹脂材22の熱伝導率が外部導体33を構成するステンレスの熱伝導率よりも著しく低いため、第1の実施形態と同様に、冷却機5の負荷を低減することができる。従って、超伝導フィルタ装置を大幅に小型化することが可能である。
(第4の実施形態)
次に、本発明の第4の実施形態について説明する。図9は、本発明の第4の実施形態に係る超伝導フィルタ装置におけるセミリジッド同軸ケーブル3の端部を示す断面図である。
第4の実施形態では、電極14に導電性の挿入部品18がはんだ材15によって接合されている。挿入部品18には、壁部を向く開口部が設けられており、その側面の複数箇所にスリットが形成されている。そして、挿入部品18の開口部に、セミリジッド同軸ケーブル3の中心導体31が挿入されている。中心導体31は挿入部品18により弾性的に固定されている。他の構成は、第1の実施形態と同様である。
このような第4の実施形態によっても、第1の実施形態と同様の効果が得られる。また、第5の実施形態では、中心導体31を挿入部品18から容易に抜くことが可能であるため、セミリジッド同軸ケーブル3の交換を容易に行うことができる。つまり、セミリジッド同軸ケーブル3の交換の際には、ねじ13の取り外し、セミリジッド同軸ケーブル3の抜き取り、新たなセミリジッド同軸ケーブル3の挿入、ねじ13の取り付けを行えばよく、はんだ材15に対する熱処理は不要である。
なお、フッ素樹脂材の代わりに、エポキシ樹脂材、アクリル樹脂材、ポリカーボネート材、ガラス材、セラミックス材又は発泡樹脂材を用いてもよい。なお、多くの絶縁材の熱伝導率はステンレスのものよりも低いため、本発明の目的を達成することは可能であるが、70K程度の温度条件下で、脆化しないものを用いることが好ましい。
また、中心導体の電極との接続を、ボンディングワイヤ又はボンディングテープを介して行ってもよい。
また、超伝導フィルタを構成する共振器の材料は特に限定されず、例えば、R−Ba−Cu−O(Rは、Y、Nd、Yb、Sm又はHoからなる群から選択された1種)系超伝導体、Bi−Sr−Ca−Cu−O系超伝導体、Pb−Bi−Sr−Ca−Cu−O系超伝導体、又はCuBapCaqCurx(1.5<p<2.5、2.5<q<3.5、3.5<r<4.5)系超伝導体等を用いることができる。
また、上述の各実施形態では、金属パッケージと外部導体33との間に、構造物が存在しているが、構造物を介在させずにこの部分を空間にしてもよい。
以下、本発明の諸態様を付記としてまとめて記載する。
(付記1)
超伝導フィルタと、
前記超伝導フィルタが収納された金属パッケージと、
前記金属パッケージの壁を貫通し、前記超伝導フィルタに中心導体が電気的に接続された同軸ケーブルと、
を有し、
前記同軸ケーブルの外部導体と前記金属パッケージとの間に設けられ、極低温環境での熱伝導率がステンレスよりも低く電気的接続可能な構造物を有することを特徴とする超伝導フィルタ装置。
(付記2)
前記構造物として、導電材が設けられていることを特徴とする付記1に記載の超伝導フィルタ装置。
(付記3)
前記導電材は、発泡金属材であることを特徴とする付記2に記載の超伝導フィルタ装置。
(付記4)
前記構造物は、
絶縁材と、
前記絶縁材を貫通し、前記外部導体と前記金属パッケージとを電気的に接続する導電材と、
を有することを特徴とする付記1に記載の超伝導フィルタ装置。
(付記5)
前記構造物は、開口部が形成された絶縁材を有し、
前記開口部を介して前記外部導体に接すると共に、前記同軸ケーブルを前記金属パッケージに固定する導電性の固定部材を有し、
前記固定部材は前記金属パッケージにも接していることを特徴とする付記1に記載の超伝導フィルタ装置。
(付記6)
前記構造物は、一部に外部と内部とが連通する開口部を備えた絶縁材を有し、
前記外部導体と前記金属パッケージとが前記開口部を介して直接接していることを特徴とする付記1に記載の超伝導フィルタ装置。
(付記7)
前記絶縁材は、フッ素樹脂材、エポキシ樹脂材、アクリル樹脂材、ポリカーボネート材、ガラス材及びセラミックス材からなる群から選択された1種であることを特徴とする付記4乃至6のいずれか1項に記載の超伝導フィルタ装置。
(付記8)
前記絶縁材は、発泡樹脂材であることを特徴とする付記4乃至6のいずれか1項に記載の超伝導フィルタ装置。
(付記9)
前記超伝導フィルタに接続された電極を有し、
前記中心導体は、はんだ材によって前記電極に接合されていることを特徴とする付記1乃至8のいずれか1項に記載の超伝導フィルタ装置。
(付記10)
前記超伝導フィルタに接続された電極と、
前記電極にはんだ材によって接合された導電性の挿入部品と、
を有し、
前記中心導体は、前記挿入部品に挿入されていることを特徴とする付記1乃至8のいずれか1項に記載の超伝導フィルタ装置。
(付記11)
前記超伝導フィルタに接続された電極を有し、
前記中心導体は、ボンディングワイヤ又はボンディングテープを介して前記電極に接合されていることを特徴とする付記1乃至8のいずれか1項に記載の超伝導フィルタ装置。
(付記12)
前記超伝導フィルタは、
R−Ba−Cu−O(Rは、Y、Nd、Yb、Sm及びHoからなる群から選択された1種)系超伝導体、
Bi−Sr−Ca−Cu−O系超伝導体、
Pb−Bi−Sr−Ca−Cu−O系超伝導体、及び
CuBapCaqCurx(1.5<p<2.5、2.5<q<3.5、3.5<r<4.5)系超伝導体からなる群から選択された1種の超伝導体を含む共振器を有することを特徴とする付記1乃至11のいずれか1項に記載の超伝導フィルタ装置。
(付記13)
前記超伝導フィルタは、平面回路型であることを特徴とする付記1乃至12のいずれか1項に記載の超伝導フィルタ装置。
(付記14)
前記金属パッケージを介して前記超伝導フィルタを冷却する冷却手段を有することを特徴とする付記1乃至13のいずれか1項に記載の超伝導フィルタ装置。
(付記15)
前記金属パッケージは接地されていることを特徴とする付記1乃至14のいずれか1項に記載の超伝導フィルタ装置。
本発明の第1の実施形態に係る超伝導フィルタ装置の構造を示す断面図である。 第1の実施形態における金属パッケージの内部を示す図である。 第1の実施形態におけるセミリジッド同軸ケーブル3の端部を示す斜視図である。 第1の実施形態におけるセミリジッド同軸ケーブル3の端部を示す断面図である。 第1の実施形態における壁部の内部の構造を示す断面図である。 第1の実施形態に関するシミュレーションで用いたモデルを示す図である。 本発明の第2の実施形態に係る超伝導フィルタ装置における壁部の内部の構造を示す断面図である。 本発明の第3の実施形態に係る超伝導フィルタ装置における壁部の内部の構造を示す断面図である。 本発明の第4の実施形態に係る超伝導フィルタ装置におけるセミリジッド同軸ケーブル3の端部を示す断面図である。 従来の超伝導フィルタ装置を示す図である。 従来の金属パッケージの内部を示す図である。
符号の説明
1:パッケージ台座
2:蓋
3:セミリジッド同軸ケーブル
4:コネクタ
5:冷却機
6:真空容器
11:誘電体基板
12:共振器
13:ねじ
14:電極
14a:Cr膜
14b:Pd膜
14c:Ag膜
15:はんだ材
16:超伝導体膜
17:設置電極
18:挿入部品
22:フッ素樹脂材
23:ステンレス材
24:開口部
25:平坦部
31:中心導体
32:絶縁材
33:外部導体

Claims (9)

  1. 超伝導フィルタと、
    前記超伝導フィルタが収納された金属パッケージと、
    前記金属パッケージの壁を貫通し、前記超伝導フィルタに中心導体が電気的に接続された同軸ケーブルと、
    を有し、
    前記同軸ケーブルの外部導体と前記金属パッケージとの間に設けられ、極低温環境での熱伝導率がステンレスよりも低く電気的接続可能な構造物を有することを特徴とする超伝導フィルタ装置。
  2. 前記構造物として、導電材が設けられていることを特徴とする請求項1に記載の超伝導フィルタ装置。
  3. 前記構造物は、
    絶縁材と、
    前記絶縁材を貫通し、前記外部導体と前記金属パッケージとを電気的に接続する導電材と、
    を有することを特徴とする請求項1に記載の超伝導フィルタ装置。
  4. 前記構造物は、開口部が形成された絶縁材を有し、
    前記開口部を介して前記外部導体に接すると共に、前記同軸ケーブルを前記金属パッケージに固定する導電性の固定部材を有し、
    前記固定部材は前記金属パッケージにも接していることを特徴とする請求項1に記載の超伝導フィルタ装置。
  5. 前記構造物は、一部に外部と内部とが連通する開口部を備えた絶縁材を有し、
    前記外部導体と前記金属パッケージとが前記開口部を介して直接接していることを特徴とする請求項1に記載の超伝導フィルタ装置。
  6. 前記超伝導フィルタに接続された電極を有し、
    前記中心導体は、はんだ材によって前記電極に接合されていることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の超伝導フィルタ装置。
  7. 前記超伝導フィルタに接続された電極と、
    前記電極にはんだ材によって接合された導電性の挿入部品と、
    を有し、
    前記中心導体は、前記挿入部品に挿入されていることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の超伝導フィルタ装置。
  8. 前記超伝導フィルタに接続された電極を有し、
    前記中心導体は、ボンディングワイヤ又はボンディングテープを介して前記電極に接合されていることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の超伝導フィルタ装置。
  9. 前記超伝導フィルタは、平面回路型であることを特徴とする請求項1乃至8のいずれか1項に記載の超伝導フィルタ装置。
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