JP6494200B2 - 緩衝器 - Google Patents

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Description

本発明は、減衰力調整機構を備える緩衝器に関する。
従来、シリンダの側壁から突出したハウジングをカバーで保護する緩衝器が知られている(例えば「特許文献1」参照)。ところで、制御バルブ横付け型の減衰力調整式油圧緩衝器では、ハウジングのシリンダからの突出長さ、延いてはカバーのシリンダからの突出長さが長くなる。
このようなカバーを支持する構造として、例えば、最初にカバーの第1フランジをブラケットの第1取付座にボルトによって固定した後、カバーの第2フランジをブラケットの第2取付座にボルトによって固定することで、カバーがブラケットに固定される。この場合、2つのフランジの剛性が同等であると、後から締結される側の締結部、すなわち、カバーの第2フランジとブラケットの第2取付座との締結部に、ボルトによる軸力を十分に作用させて締結部の接合面を密着させることが困難であり、カバー締結部における締結軸力が不足するおそれがある。
実開昭58−102852号公報
そこで本発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、カバー締結部における締結軸力が確保される緩衝器を提供することを課題としてなされたものである。
上記課題を解決するために、本発明の緩衝器は、相対移動可能な2部材間に取付けられる減衰力調整式緩衝器であって、作動流体が封入されるシリンダと、該シリンダ内に挿入されるピストンと、該ピストンに連結されて前記シリンダの外部に延出されるピストンロッドと、前記シリンダの側壁に突出するハウジング内に一部が収容される減衰力調整機構と、前記ハウジングおよび前記減衰力調整機構の外周の少なくとも一部を覆うカバーと、前記シリンダの側壁に設けられて前記カバーが締結される支持構造部と、を備え、前記カバーは、締結部材によって前記支持構造部に架設され、前記支持構造部に締結される少なくとも2つのカバー側締結部を有し、該カバー側締結部のうちの一のカバー側第1締結部は、前記カバー側締結部のうちの他のカバー側締結部よりも高い剛性を有することを特徴とする。
本発明によれば、減衰力調整機構が収容されたハウジングの一部を覆うカバーを備える緩衝器において、カバー締結部における締結軸力を確保することができる。
本実施形態の緩衝器の軸平面による断面図であって、特に、減衰力調整機構を仮想線で示した図である。 本実施形態の説明図であって、特に、カバーと取付ブラケットが接合されたアウタチューブとの分解斜視図である。 本実施形態の要部を拡大して示す図であり、特に、図1と同一方向の視線で見たときの図である。 本実施形態の要部を拡大して示す図であり、特に、ハウジングの軸線に沿った方向の視線で見たときの図である。
本発明の一実施形態を添付した図を参照して説明する。ここでは、車両のセミアクティブサスペンション装置に使用される制御バルブ横付け型の減衰力調整式緩衝器1(以下「緩衝器1」という)を例示する。なお、以下の説明において、便宜上、図1における上下方向を緩衝器1の上下方向と定義する。
図1に示されるように、緩衝器1は、インナチューブ2(シリンダ)の外側にアウタチューブ3が設けられた複筒構造をなす。アウタチューブ3は、下端に接合されたボトムキャップ4によって閉塞される。ボトムキャップ4には、車両の車輪側部材(例えば、ナックル)に取付けられる取付アイ5が設けられる。インナチューブ2とアウタチューブ3との間には、環状のリザーバ6が形成される。インナチューブ2の内周には、ピストン7が摺動可能に嵌合される。インナチューブ2の内部は、ピストン7によって第1室2Aと第2室2Bとに上下に分画される。
ピストン7には、ピストンロッド8の一端がナット9によって連結される。ピストンロッド8の他端側(図1における上側)は、第1室2Aを通って、ロッドガイド10、シール部材11、およびキャップ12に挿通されてインナチューブ2の外部へ延出される。ロッドガイド10は、インナチューブ2の上端に嵌合される。キャップ12は、アウタチューブ3の上端に接合された略円筒形のケーシング13に螺着される。シール部材11は、金属製の円板に弾性部材を焼付けて形成したものであり、外周部分がロッドガイド10とキャップ12とによって挟持される。また、シール部材11の下面側には、ロッドガイド10に当接されたリップシール14が設けられる。リップシール14は、作動流体としての油液が室15から戻し通路16を介してリザーバ6へ流通するのを許容するとともに逆向きの流れを阻止する。なお、キャップ12とケーシング13との間は、Oリング17によってシールされる。
ピストン7には、第1室2Aと第2室2Bとを連通する通路19,20が設けられる。通路20には、第2室2B側から第1室2A側への作動流体の流通のみを許容する逆止弁21が設けられる。通路19には、第1室2A側の作動流体の圧力が所定圧力に達することで開弁し、当該第1室2A側の作動流体の圧力を第2室2B側へ逃がすためのディスクバルブ22が設けられる。
インナチューブ2の下端には、第2室2Bとリザーバ6とを区画するベースバルブ18が設けられる。ベースバルブ18には、第2室2Bとリザーバ6とを連通させる通路23,24が設けられる。通路23には、リザーバ6側から第2室2B側への作動流体の流通のみを許容する逆止弁25が設けられる。通路24には、第2室2B側の作動流体の圧力が所定圧力に達した時に開弁し、当該第2室2B側の作動流体の圧力をリザーバ6側へ逃がすディスクバルブ26が設けられる。なお、インナチューブ2内には、作動流体としての油液が封入され、リザーバ6内には、油液およびガスが封入される。
インナチューブ2の両端部外周には、シール部材27を介してセパレータチューブ28の両端部が嵌合される。インナチューブ2とセパレータチューブ28との間には、環状流路29が形成される。環状流路29は、インナチューブ2の上端部近傍の側壁に設けられた通路30によって第1室2Aに連通される。セパレータチューブ28の側壁には、バーリング形状の枝管31が設けられる。枝管31は、セパレータチューブ28の側壁の下部からセパレータチューブ28の半径方向(図1における右方向)へ突出する。
アウタチューブ3の側壁には、後述の減衰力調整機構35が収容されるハウジング61が設けられる。ハウジング61は、減衰力調整バルブ36が収容される略円筒形の第1ハウジング62を含む。第1ハウジング62は、アウタチューブ3の下部からアウタチューブ3の径方向外側(図1における右方向)へ向けて延びて、基端(図1における左端)がアウタチューブ3の側壁に形成された接続口32の周囲に接合される。ハウジング61は、第1ハウジング62の先端(図1における右端)に接続されてソレノイド37が収容される略円筒形の第2ハウジング63を含む。また、ハウジング61は、第1ハウジング62と第2ハウジング63とを締結させるためのロックナット64を含む。
前述の減衰力調整機構35は、シリンダ側(図1における左側)に配置される減衰力調整バルブ36と、シリンダと離間する側(図1における右側)に配置されるソレノイド37と、ソレノイド37に接続されて第2ハウジング63のシリンダと離間する側の開口にかしめによって固定されるコネクタ38と、を含む。ここで、シリンダ側およびシリンダと離間する側の「シリンダ」とは、インナチューブ2、アウタチューブ3、ならびにセパレータチューブ28の総称である。また、減衰力調整機構35は、従来構造を適宜使用することが可能である。そこで、減衰力調整機構35を仮想線で図示するとともに、減衰力調整機構35の詳細な説明を省略する。
次に、図2ないし図4を参照して、減衰力調整機構35を保護するためのカバー71を説明する。カバー71は、アウタチューブ3(シリンダ)の側壁に設けられた取付ブラケット41(支持構造部)に締結される。取付ブラケット41およびカバー71は、プレス成形によって形成された金属製部品である。取付ブラケット41は、アウタチューブ3に溶接によって接合され、第1ハウジング62の周囲の一部を覆う。図2を参照すると、取付ブラケット41は、円筒の一部を切欠いた形状に形成される。
取付ブラケット41には、後述のカバー71のカバー側第1締結部としての第1フランジ部73を締結させるための第1支持部42が設けられる。第1支持部42は、取付ブラケット41の図2における手前側(緩衝器1が車両に取り付けられた状態で前側)部分の、取付アイ5と離間する側(図2における左側)の端部に設けられる。第1支持部42には、第1支持部42の剛性、延いては第1支持部42に締結される第1フランジ部73の取付強度を向上させるためのリブ43が設けられる。なお、第1支持部42には、第1フランジ部73の締結に使用されるボルト44(第1締結部材)を挿通させるためのボルト挿通孔45が設けられる。なお、本実施の形態では、カバー側締結部としてカバーにフランジを設ける構成としたが、カバーに一体的に形成されるボス等も含むものである。
取付ブラケット41には、後述のカバー71の他のカバー側締結部としての第2フランジ部74を締結させるための第2支持部46が設けられる。第2支持部46には、第2フランジ部74の締結に使用されるボルト47(第2締結部材)を挿通させるためのボルト挿通孔48が設けられる。本実施形態では、第2支持部46に設けられた突起49を第2フランジ部74の先端に形成された切欠き50に係合させることにより、第2フランジ部74、延いてはカバー71の回り止め機構(位置決め手段)が構成され、該回り止め機構によって、カバー71の取付ブラケット41に対するボルト44を中心とする回転運動が阻止される。なお、突起49の位置は、第1フランジ部73と第2フランジ部74のボルト44(第1締結部材)とボルト47(第2締結部材)の中心を結ぶ直線上に設けることが望ましい。また、ボルト44(第1締結部材)とボルト47(第2締結部材)の中心との距離と比して、ボルト44(第1締結部材)と回り止め機構(位置決め手段)としての突起49との距離を大きくしたので、締め付けの際の位置ずれを小さくし、組み付け精度の向上を図ることができる。
取付ブラケット41には、コネクター38から延びるハーネス(図示省略)をクランプするためのハーネスクランプ51が締結されるクランプ支持部52が設けられる。クランプ支持部52は、取付ブラケット41の図2における奥側(ハウジング61を介して第1支持部42とは反対側)に設けられ、取付アイ5と離間する側(図3、図4における上側)へ向けて延びる。クランプ支持部52の略中央には、ハーネスクランプ51に形成されたボルト挿通孔53に挿通されるスタッドボルト54が立設される。なお、ハーネスクランプ51は、スタッドボルト54に螺合したナット55を締付けることでクランプ支持部52に締結される。また、ハーネスクランプ51に設けられた突起56をクランプ支持部52の切欠き57に係合させることにより、ハーネスクランプ51の回り止め機構が構成され、該回り止め機構によって、ハーネスクランプ51のクランプ支持部52に対するスタッドボルト54を中心とする回転運動が阻止される。
カバー71は、ハウジング61および減衰力調整機構35の外周の少なくとも一部、より詳細には、ロックナット64の外周の一部および第2ハウジング63のロックナット64から突出した部分ならびに減衰力調整機構35の第2ハウジング63から突出した部分(コネクタ38の一部)の外周を覆う略カップ形の保護部72と、保護部72から延びてボルト44によって取付ブラケット41の第1支持部42に締結される前述の第1フランジ部73と、保護部72から延びて取付ブラケット41の第2支持部46に締結される前述の第2フランジ部74と、を備える。
図2に示されるように、第1フランジ部73は、ボルト44を受けるとともに取付ブラケット41の第1支持部42に当接(締結)される座部77を有する。座部77の中央には、前述のボルト44を挿通させるためのボルト挿通孔78が設けられる。また、座部77の周囲には、第1フランジ部73の剛性を向上させるための側壁79が形成される。換言すると、第1フランジ部73は、凹形状の底部に形成された座部77を有する。さらに、第1フランジ部73には、剛性を高めるためのリブ81が形成される。他方、第2フランジ部74は、平面的(平板状)に形成される。第2フランジ部74には、前述のボルト47を挿通させるためのボルト挿通孔80が設けられる。
図4に示されるように、カバー71は、第1フランジ部73の支持長さL1、すなわち、第1フランジ部73の基端(保護部72)からボルト44(第1締結部材)までの距離L1が、第2フランジ部74の支持長さL2、すなわち、第2フランジ部74の基端(保護部72)からボルト47(第2締結部材)までの距離L2よりも短く形成される(L2>L1)。また、カバー71は、第1フランジ部73の幅が第2フランジ部74の幅よりも広く形成される。このように、カバー71は、第1フランジ部73の剛性が第2フランジ部74の剛性よりも高くなるように構成されている。なお、カバー71を取付ブラケット41に取り付ける場合、第1フランジ部73が第1支持部42にボルト44によって締結された後、第1フランジ部73に対して剛性が低い第2フランジ部74が第2支持部46にボルト47によって締結される。
本実施形態では、取付ブラケット41は、第1支持部42と第2支持部46との間に、図3中に太い実線で示される一側(図3における右側)が開口した枠形状を形成する。そして、第1支持部42に第1フランジ部73が締結されるとともに第2支持部46に第2フランジ部74が締結される。換言すると、取付ブラケット41の第1支持部42と第2支持部46との間にカバー71が架設される。これにより、取付ブラケット41に形成された枠形状の開口がカバー71によって閉じられて、取付ブラケット41とカバー71との間に、矩形(閉じた形状)の枠形状が形成される。
なお、図1ないし図3に示されるように、カバー71の保護部72には、開口部75が形成される。開口部75は、ソレノイド37(コネクタ38)から延びるハーネスに干渉しないように開口する。また、開口部75の周縁には、カバー71の剛性を向上させるためのリブ76が形成される。さらに、保護部72には、カバー71内に入り込んだ異物を排出するための異物排出孔82が形成される。
次に、本実施形態に係る緩衝器1の作用を説明する。
ここで、緩衝器1は、車両のセミアクティブサスペンション装置の一部を構成し、車両の車体側部材と車輪側部材との2部材間に縦向きに取付けられる。詳細には、緩衝器1は、ピストンロッド8の他端側先端が車両の車体側部材に、また、取付アイ5が車両の車輪側部材に各々接続される。なお、限定しないが、緩衝器1は、車両の右後輪に対応するように構成されたものであり、ハウジング61(減衰力調整機構35)がクロックポジションで10時の方向へ突出するようにして車両に取付けられる。
車両の走行時に緩衝器1のピストンロッド8が伸縮されると、減衰力調整機構35は、環状流路29からリザーバ6へ流通する油液の流量を減衰力調整バルブ36(減衰力発生部)によって制御して減衰力を発生する。また、減衰力調整機構35は、減衰力調整バルブ36の開弁圧力をソレノイド37によって調整することで、発生する減衰力を可変(段階的または無段階)で調整する。
緩衝器1が車両の右後輪に対応して配置された場合、車両の走行時に右前輪によって撥ね上げられた路上の石(以下「飛石」という)が、図4における左方向(図3における正面)から飛来するが、アウタチューブ3(シリンダ)の側壁に取付ブラケット41(支持構造部)を介して取り付けられたカバー71によって、ハウジング61に収容された減衰力調整機構35を飛石から保護することができる。
一方、カバー71をアウタチューブ3の側壁に接合された取付ブラケット41に取り付ける場合、まず最初に、ボルト44(第1締結部材)を使用して、取付ブラケット41の第1支持部42にカバー71の第1フランジ部73を締結させる。このとき、第2支持部46の突起49を第2フランジ部74の切欠き50に係合させることで、カバー71の回り止め機構(位置決め手段)が構成され、ボルト44を締め付けるときのカバー71の取付ブラケット41に対するボルト44を中心とする回転運動が阻止される。
次に(2番目に)、ボルト47(第2締結部材)を使用して、取付ブラケット41の第2支持部46にカバー71の第2フランジ部74を締結させる。ここで、第2フランジ部74の剛性は、第1フランジ部73の剛性よりも十分に低く、すなわち、ボルト47を締め付けることで変形する程度に設定されている。これにより、ボルト47に作用する軸力、延いては第2支持部46と第2フランジ部74とに作用する締結軸力によって第2フランジ部74を変形させることにより、第2支持部46と第2フランジ部74との接合面を確実に密着させることができる。
本実施形態によれば、カバー71は、取付ブラケット41(支持構造部)の第1支持部42にボルト44(第1締結部材)によって締結される第1フランジ部73と、取付ブラケット41の第2支持部46にボルト47(第2締結部材)によって締結される第2フランジ部74と、を備え、最初に締結される第1フランジ部73の剛性を、2番目に締結される第2フランジ部74の剛性よりも高くした。換言すると、第2フランジ部74の剛性を第1フランジ部73の剛性に対して低く設定した。
具体的には、第1フランジ部73の支持長さL1、すなわち、第1フランジ部73の基端(保護部72)からボルト44(第1締結部材)までの距離L1を、第2フランジ部74の支持長さL2、すなわち、第2フランジ部74の基端(保護部72)からボルト47(第2締結部材)までの距離L2よりも短く形成して、カバー71を構成した。
これにより、第1フランジ部73の締結後、第2フランジ部74を締結させるとき、ボルト47に作用する軸力、延いては第2支持部46と第2フランジ部74との締結部(カバー締結部)に作用する締結軸力によって第2フランジ部74を変形させることが可能であり、第2支持部46と第2フランジ部74との接合面を確実に密着させることができる。その結果、製品(緩衝器1)間で、カバー71と取付ブラケット41との間に作用する締結軸力のばらつきがなくなり、カバー締結部における締結軸力が確保され、ハウジング61および減衰力調整機構35に対するカバー71の位置精度を含むカバー71の取付品質を確保することができる。
また、第1フランジ部73の締結後、第2フランジ部74を締結させるとき、第2支持部46の突起49を第2フランジ部74の切欠き50に係合させることで、カバー71の回り止め機構(位置決め手段)を構成したので、ボルト44を締め付けるときのカバー71の取付ブラケット41に対するボルト44を中心とする回転運動を阻止することが可能であり、第2支持部46に対して第2フランジ部74を高い精度で位置決めする、延いてはハウジング61および減衰力調整機構35に対するカバー71の位置精度を確保することができる。
また、取付ブラケット41は、第1支持部42と第2支持部46との間に、一側が開口した枠形状を形成し、第1支持部42に第1フランジ部73を締結するとともに第2支持部46に第2フランジ部74を締結することにより、取付ブラケット41の第1支持部42と第2支持部46との間にカバー71を架設したので、取付ブラケット41に形成された枠形状の開口をカバー71によって閉じることができる。これにより、取付ブラケット41とカバー71との間に矩形(閉じた形状)の枠形状が形成され、カバー71の取付剛性を向上させることが可能である。
なお、本発明は、以下のように構成することが可能である。
本実施形態では、カバー71は、最初に締結される第1フランジ部73と2番目に締結される第2フランジ部74との2つのフランジ部を有するが、3番目に締結される第3フランジ部を有するように構成することができる。
この場合、取付ブラケット41には、第3フランジ部に対応する第3支持部が設けられる。また、第3フランジ部の剛性は、第2フランジ部74の剛性と同等、もしくは低く設定することが望ましい。
1 緩衝器、2 インナチューブ(シリンダ)、3 アウタチューブ(シリンダ)、7 ピストン、8 ピストンロッド、28 セパレータチューブ(シリンダ)、33 減衰力調整機構、34 減衰力調整バルブ(減衰力発生部)、35 ソレノイド、71 カバー

Claims (5)

  1. 相対移動可能な2部材間に取付けられる減衰力調整式緩衝器であって、
    作動流体が封入されるシリンダと、
    該シリンダ内に挿入されるピストンと、
    該ピストンに連結されて前記シリンダの外部に延出されるピストンロッドと、
    前記シリンダの側壁に突出するハウジング内に一部が収容される減衰力調整機構と、
    前記ハウジングおよび前記減衰力調整機構の外周の少なくとも一部を覆うカバーと、
    前記シリンダの側壁に設けられて前記カバーが締結される支持構造部と、を備え、
    前記カバーは、締結部材によって前記支持構造部に架設され、前記支持構造部に締結される少なくとも2つのカバー側締結部を有し、
    該カバー側締結部のうちの一のカバー側第1締結部は、前記カバー側締結部のうちの他のカバー側締結部よりも高い剛性を有することを特徴とする緩衝器。
  2. 前記カバー側第1締結部は、前記支持構造部と締結させるための第1フランジ部を有し、該第1フランジ部には、剛性を高めるためにリブを形成することを特徴とする請求項1に記載の緩衝器。
  3. 前記カバー側第1締結部の基端から前記カバー側第1締結部を締結する第1締結部材までの距離は、剛性を高めるために前記他のカバー側締結部の基端から前記他のカバー側締結部を締結する第2締結部材までの距離よりも短くすることを特徴とする請求項1に記載の緩衝器。
  4. 前記支持構造部は、一側が開口した枠形状を形成し、
    前記カバーは、前記支持構造部が形成する枠形状を閉じるように前記支持構造部の開口に架設されることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の緩衝器。
  5. 前記他のカバー側締結部の先端には、前記カバーの前記支持構造部に対する前記第1締結部材を中心とする回転移動を阻止する位置決め手段が設けられることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の緩衝器。
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