JP5784809B2 - 緩衝器 - Google Patents

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本発明は、ロッドのストロークに対して作動流体の流れを制御して減衰力を発生させる緩衝器に関するものである。
例えば自動車等の車両のサスペンション装置に装着される筒型の緩衝器は、一般的に作動流体として油液が封入されたシリンダ内に、ピストンロッドが連結されたピストンを挿入し、ピストンロッドのストロークに対して、シリンダ内のピストンの摺動によって生じる油液の流れをオリフィス及びディスクバルブ等のからなる減衰力発生機構によって制御して減衰力を発生させる。この種の緩衝器には、シリンダに、油液及びガスが封入されたリザーバを接続して、ピストンロッドの進入、退出によるシリンダ内の容積変化及び温度による油液の体積変化をリザーバ内のガスの圧縮、膨張により補償するようにしたものがある。
このようなリザーバを有する緩衝器では、リザーバ内のガスが油液中に気泡として混入したり、油液中に溶け込んだ場合、エアレーションあるいはキャビテーションが発生して減衰力が不安定になることがある。そこで、従来、特許文献1に記載された緩衝器では、リザーバ内の油液の流路の開口の上方にバッフルプレートを配置している。これにより、バッフルプレートによって油液の流路の開口をリザーバ内の液面から隔離すると共に、リザーバに流入する油液の流路面積を緩やかに拡大することができるので、リザーバ内のガスが油液中に気泡として混入したり油液中に溶け込むのを抑制して、キャビテーション及びエアレーションの発生を抑制することができる。
特開平9−264364号公報
本発明は、バッフルプレートを容易に位置決めできるようにした緩衝器を提供することを目的とする。
相対移動可能な2部材間に取付けられる緩衝器であって、
作動液が封入されたシリンダと、
該シリンダに挿入されて該シリンダ内を2室に画成するピストンと、
該ピストンに連結されて前記シリンダの外部へ延出されたロッドと、
前記シリンダの外周に設けられた外筒と、
前記シリンダと前記外筒との間に形成されて作動液及びガスが封入されたリザーバと、
前記シリンダと前記外筒との間に設けられ前記シリンダ内に連通した接続管と、
前記外筒の外部に配置されて前記接続管に接続された減衰力発生機構と、
前記外筒に設けられ前記減衰力発生機構から前記リザーバに作動液を流入させる流入口と、を備えた緩衝器であって、
前記2部材間への取付け状態で、前記流入口から上方への作動液の流れを規制する隔壁を有する隔壁部材を前記リザーバ内に設け、
該隔壁部材は、位置決め開口部を有し、前記隔壁部は、該位置決め開口部の上方および両側の側方を取り囲むように設けられ、
前記接続管と前記減衰力発生機構との間に径方向に延びて設けられ、前記位置決め開口部が挿入されて前記隔壁部材を位置決めする部分を備えたことを特徴とする。
本発明に係る緩衝器によれば、バッフルプレートを容易に位置決めすることができる。
本発明の第1実施形態に係る緩衝器の縦断面図である。 図1の緩衝器の要部を拡大して示す縦断面図である。 図1の緩衝器に取り付けられたバッフルプレートの正面図である。 図3に示すバッフルプレートの縦断面図である。 図3に示すバッフルプレートの下面図である。 本発明の第2実施形態に係る緩衝器の要部であるバッフルプレートの取付部を示す側面の縦断面図である。 図6のバッフルプレートの取付部の正面図である。 図6のバッフルプレートの取付部の下面図である。 本発明の第3実施形態に係る緩衝器の要部であるバッフルプレートの取付部を示す側面の縦断面図である。 図9の緩衝器に取付けられたバッフルプレートの正面図である。 図10に示すバッフルプレートの平面図である。 図10に示すバッフルプレートの側面の縦断面図である。 図10に示すバッフルプレートの下面図である。 本発明の第4実施形態に係る緩衝器の要部であるバッフルプレートの取付部を示す側面の縦断面図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。
本発明の第1実施形態について、図1乃至図5を参照して説明する。
図1及び図2に示すように、本実施形態に係る緩衝器1は、筒型の減衰力調整式油圧緩衝器であって、シリンダ2の外側に外筒3を設けた複筒構造で、シリンダ2と外筒3との間に環状のリザーバ4が形成されている。シリンダ2内には、ピストン5が摺動可能に嵌装されており、このピストン5によってシリンダ2内がシリンダ上室2Aとシリンダ下室2Bとの2室に画成されている。ピストン5には、ピストンロッド6の一端がナット7によって連結されており、ピストンロッド6の他端側は、シリンダ上室2Aを通り、シリンダ2及び外筒3の上端部に装着されたロッドガイド8およびオイルシール9に挿通されて、シリンダ2の外部へ延出されている。シリンダ2の下端部には、シリンダ下室2Bとリザーバ4とを区画するベースバルブ10が設けられている。
ピストン5には、シリンダ上下室2A、2B間を連通させる通路11、12が設けられている。そして、通路12には、シリンダ下室2B側からシリンダ上室2A側への流体の流通のみを許容する逆止弁13が設けられ、また、通路11には、シリンダ上室2A側の流体の圧力が所定圧力に達したとき開弁して、これをシリンダ下室2B側へリリーフするディスクバルブ14が設けられている。
ベースバルブ10には、シリンダ下室2Bとリザーバ4とを連通させる通路15、16が設けられている。そして、通路15には、リザーバ4側からシリンダ下室2B側への流体の流通のみを許容する逆止弁17が設けられ、また、通路16には、シリンダ下室2B側の流体の圧力が所定圧力に達したとき開弁して、これをリザーバ4側へリリーフするディスクバルブ18が設けられている。作動流体として、シリンダ2内には、油液(作動液)が封入され、リザーバ4内には油液及びガスが封入されている。
シリンダ2には、上下両端部にシール部材19を介して接続管であるセパレータチューブ20が外嵌されており、シリンダ2とセパレータチューブ20との間に環状通路21が形成されている。環状通路21は、シリンダ2の上端部付近の側壁に設けられた通路22によってシリンダ上室2Aに連通されている。セパレータチューブ20の側壁の下部には、小径の接続口23が突出している。また、外筒3の側壁には、接続口23と略同心に大径の流入口24が開口され、外筒3の側壁の流入口24に減衰力発生機構25が取付けられている。この接続口23は、本発明の外筒3の外部に向けて延びる接続管の一部を構成しており、接続口23の先端は、外筒3の外部に向けて延びていればよく、流入口24から外筒3の外部まで延びている必要性はない。接続管が外筒3の外部まで延びない構造の場合、シリンダ2とセパレータチューブ20との組み立て体を外筒3に挿入する作業性が向上する。
減衰力発生機構25は、外筒の流入口24に取付けられた円筒状のケース26内に、パイロット型(背圧型)のメインバルブ27及びメインバルブ27の開弁圧力を制御するソレノイド駆動の圧力制御弁であるパイロットバルブ28が設けられ、更に、パイロットバルブ28の下流側に、フェイル時に作動するフェイルバルブ29が設けられている。そして、接続口23に接続する入口通路30から油液を導入し、メインバルブ27、パイロットバルブ28及びフェイルバルブ29を通してケース26で囲まれた室26Aへ流通させる。室26A内の油液は、ケース26の端部の通路31及び外筒3の流入口24を通してリザーバ4へ流入する。
このとき、メインバルブ27の開弁前には、パイロットバルブ28によって油液の流れを制御して減衰力を発生し、メインバルブ27の開弁時には、主にメインバルブ27によって減衰力を発生する。また、パイロットバルブ27の上流側の油液の一部をメインバルブ27の背部の背圧室32に導入し、その内圧をメインバルブ27の閉弁方向に作用させる。リード線41を介してソレノイド40に通電する電流によってパイロットバルブ27の制御圧力を調整することにより、減衰力を調整することができ、その結果、背圧室の内圧が変化してメインバルブ27の開弁圧力及び開度を調整することができる。また、フェイルバルブ29は、ソレノイド40が失陥したとき閉弁し、常時開となったパイロットバルブ27の代りに油液の流れを制限することにより、減衰力の過度の低下を防止して適度な減衰力を維持するようになっている。
リザーバ4内には、セパレータチューブ20の外周面の外筒3の流入口24に対向する部位に隔壁部材としてバッフルプレート33が取付けられている。図3乃至図5に示すように、バッフルプレート33は、図面上において(以下、同じ)、上部が半円形で、その半円の直径部分から下方に延びる下部が長方形のプレート部33Aからなる板状部材であり、このプレート部33Aは、セパレータチューブ20の外周面に沿って湾曲している。なお、本発明においては、プレート部33Aがシリンダ2に沿う曲面形状としているが、本実施例のようにシリンダ2外周にセパレータチューブ20等の筒部材が設けられた場合は、この筒部材に沿うことが、シリンダに沿うことである。バッフルプレート33には、半円形の上部の外周部から長方形の下部の左右両端部にわたって外側縁部を外筒3の内周面に向かって垂直に折り曲げた形状の隔壁部34が一体に形成されている。また、長方形の下部の下端部の左右両側に、セパレータチューブ20の外周面に沿って少なくとも半周を超えて延びる一対のアーム部35が一体に形成されている。一対のアーム部35の先端部35Aは、セパレータチューブ20に容易に嵌合できるように拡開されている。また、バッフルプレート33のプレート部33Aには、セパレータチューブ20の接続口23を挿入する位置決め開口部36が設けられている。
バッフルプレート33は、位置決め開口部36にセパレータチューブ20の接続口23を挿入して、セパレータチューブ20の外周面に密着した状態で、一対のアーム部35によってセパレータチューブ20を弾性的に把持することにより、セパレータチューブ20に固定される。なお、本発明においては、シリンダ2の外周部を把持する一対のアーム部35としているが、本実施例のようにシリンダ2外周にセパレータチューブ20等の筒部材が設けられた場合はこの筒部材に把持するが、これはシリンダ2の外周部を把持することである。バッフルプレート33は、半円形の上部の外径(隔壁部34の内径)が外筒3の流入口24の内径よりもやや大きく、また、セパレータチューブ20に固定された状態で、隔壁部34が外筒2の内周面に接触又は近接するように形成されている。
なお、バッフルプレート33は、例えば金属製の板材をプレス加工し、あるいは、合成樹脂成形により容易に一体成形することができるが、他の公知の方法で製造してもよく、複数の部材を組立てることによって製造してもよい。
以上のように構成した本実施形態の作用について次に説明する。
緩衝器1は、ピストンロッド6側を上方に、ベースバルブ10側を下方に向けて車両のサスペンション装置のバネ上(車体側)、バネ下(車輪側)間等の相対移動可能な部材間に装着され、リード線41が制御装置に接続される。
ピストンロッド6の伸び行程時には、シリンダ2内のピストン5の移動によって、ピストン5の逆止弁13が閉じ、ディスクバルブ14の開弁前には、シリンダ上室2A側の流体が加圧されて、通路22及び環状通路21を通り、セパレータチューブ20の接続口23から減衰力発生機構25の入口通路30へ流入する。そして、入口通路30から流入した流体は、メインバルブ27、パイロットバルブ28及びフェイルバルブ29を通ってケース26で囲まれた室26Aへ流れ、更に、ケース26の端部の通路31及び外筒3の流入口24を通ってリザーバ4へ流入する。
このとき、ピストン5が移動した分の流体がリザーバ4からベースバルブ10の逆止弁17を開いてシリンダ下室2Bへ流入する。なお、シリンダ上室2Aの圧力がピストン5のディスクバルブ14の開弁圧力に達すると、ディスクバルブ14が開いて、シリンダ上室2Aの圧力をシリンダ下室2Bへリリーフすることにより、シリンダ上室2Aの過度の圧力の上昇を防止する。
ピストンロッド6の縮み行程時には、シリンダ2内のピストン5の移動によって、ピストン5の逆止弁13が開き、ベースバルブ10の通路15の逆止弁17が閉じて、ディスクバルブ18の開弁前には、ピストン下室2Bの流体がシリンダ上室2Aへ流入し、ピストンロッド6がシリンダ2内に侵入した分の流体がシリンダ上室2Aから、上記伸び行程時と同様の経路を通ってリザーバ4へ流れる。なお、シリンダ下室2B内の圧力がベースバルブ10のディスクバルブ18の開弁圧力に達すると、ディスクバルブ18が開いて、シリンダ下室2Bの圧力をリザーバ4へリリーフすることにより、シリンダ下室2Bの過度の圧力の上昇を防止する。
これにより、ピストンロッド6の伸縮行程時共に、減衰力発生機構25において、メインバルブ27の開弁前(ピストン速度低速域)においては、パイロットバルブ28によって減衰力が発生し、メインバルブ27の開弁後(ピストン速度高速域)においては、その開度に応じて減衰力が発生する。そして、ソレノイド40への通電電流によってパイロットバルブ27の制御圧力を調整することにより、減衰力を調整することができ、その結果、背圧室32の内圧が変化してメインバルブ27の開弁圧力及び開度を調整することができる。また、万一、ソレノイド40が失陥した場合には、フェイルバルブ29が閉弁し、常時開となったパイロットバルブの代りに油液の流れを制限することにより、減衰力の過度の低下を防止して適度な減衰力を維持することができる。
バッフルプレート33を設けたことにより、減衰力発生機構25から通路31及び外筒3の流入口24を通ってリザーバ4内に油液が流入する部位がバッフルプレート33の隔壁部34によってリザーバ4内の油液の液面Sから隔離される。これにより、減衰力発生機構25から通路31及び外筒3の流入口24を通ってリザーバ4内に流入する油液のうち、使用状態においてリザーバ4内上方への油液の流れを規制する。よって、流入口24を通ってリザーバ4内に流入する油液の噴流によって液面Sの付近に渦及び気泡が発生するのを防止することができ、ガスの油液中への溶け込みを抑制し、エアレーション及びキャビテーションが発生し難くして、安定した減衰力を得ることができる。
ここで、使用状態においてリザーバ4内上方とは、例えば車体と車輪の間に緩衝器1を取り付けた状態で決まる方向であることを示している。よって、本実施の形態は、ロッドが上方から突出する正立タイプであるので、ロッド6の突出側が上方となっているが、ロッドの突出側を下側とする所謂倒立タイプでは、ボトム側が上方となる。
また、バッフルプレート33により、減衰力発生機構25からリザーバ4内へ流入する油液の流路面積の急激な拡大が緩和されるので、リザーバ4への流入による油液の流速の急激な上昇を緩和して渦の発生を抑制することができる。その結果、渦の発生に伴う気泡の発生及び油液中へのガスの溶け込みを抑制し、エアレーション及びキャビテーションが発生し難くして、安定した減衰力を得ることができる。
バッフルプレート33は、位置決め開口部36にセパレータチューブ20の接続口23を挿入して位置決めし、一対のアーム部35の拡開した先端部35Aの間にセパレータチューブ20を押し込むことにより、一対のアーム部35によってセパレータチューブ20を把持してシリンダ2の外周部に容易に取付けることができる。これにより、本実施の形態では、溶接等の煩雑な工程が不要であり、また、溶接スパッタの油液中への混入の問題が生じることがない。また、上述のように、バッフルプレート33は、板材のプレス成形あるいは樹脂成形によって一体成形することができ、容易に製造することができる。
また、位置決め開口部36を接続口23に挿入してバッフルプレート33をセパレータチューブ20に取り付けた後に、外筒3の内周側にセパレータチューブ20を挿入して組付ける場合であっても、バッフルプレート33は開口部36によりセパレータチューブ20に位置決めされているので、バッフルプレート33が軸方向、径方向にずれることがなく、組み立ての品質を向上し、生産性を高めることができる。
上記第1実施形態において、バッフルプレート33の隔壁部34の先端部にゴム等の弾性シール材を取付けてもよい。これにより、隔壁部34と外筒3の内周面との間のシール性を高めると共に、振動による外筒3やセパレータチューブ20との不規則な接触を防止して騒音の発生を抑制することができる。この場合、弾性シール材は、隔壁部34に、はめ込み、接着、焼付等の公知の固着手段によって取付けることができる。
また、バッフルプレート33の隔壁部34の先端部と外筒3の内周面との間には、小さい隙間があっても、上方への油の流れが規制されれば、バッフルプレート33の効果を得ることが出来る。
次に、本発明の第2実施形態について、図6乃至図8を参照して説明する。なお、本実施形態に係る緩衝器の要部であるバッフルプレートの取付部のみを図示し、上記第1実施形態に対して、同様の部分には同じ符号を用いて、異なる部分についてのみ詳細に説明する。
図6乃至図8を参照して、本実施形態に係る緩衝器では、バッフルプレート42(プレート部)には、弾性シール部材であるゴム製の隔壁部43が焼付けにより固着されている。これにより、隔壁部43と外筒3の内周面との間のシール性を高めると共に、騒音の発生を抑制している。また、バッフルプレート42は、一対のアーム部35が省略され、代りに位置決め開口部36に挿入したセパレータチューブ20の接続口23に公知のツースドワッシャ44をはめ込むことにより固定され、セパレータチューブ20に取付けられている。ツースドワッシャ44は、環状のバネ部材の内周部に、放射状に延びる複数の爪部44Aを一体に形成したものであり、放射状の爪部44Aが撓むことにより接続口23を圧入することができ、一旦圧入された後は、楔効果によって抜け難くなるようになっている。このように構成したことにより、上記第1実施形態と同様の作用効果を奏することができる。
また、上記第1実施形態のバッフルプレート33はセパレータチューブ20の外周面に沿って少なくとも半周を超えて延びる一対のアーム部25が一体に形成されている構成であった。このため、セパレータチューブ20にアーム部を拡開させて嵌合させるため、アーム部25の根元に嵌合工程中応力が集中することが考えられる。そのため、アーム部の剛性を高くするため、幅を厚くするなどの対策が必要な場合がある。よって、バッフルプレート33自体の重さや大きさが大きくなるという課題が生じる課題があった。それに対し、本第2の実施の形態のバッフルプレート42は、別体のツースドワッシャ44を用いているので、強度が必要な場合にはツースドワッシャ44のみを強度向上させればよく、バッフルプレート42全体の強度をあげる必要がないため、バッフルプレート42、ツースドワッシャ44を合せた重さは軽くすることができる。
さらに、上記第1実施形態のバッフルプレート33はセパレータチューブ20の外周面に沿って少なくとも半周を超えて延びる一対のアーム部25が一体に形成され、アーム部25を拡開させて嵌合させていた。それに対し、本第2の実施の形態では、セパレータチューブ20から径方向に延びる接続口の高さ分だけツースドワッシャ44を圧入すればよいので、作業時間の短縮を図ることができ、生産性を向上させることができる。
また、上記第1実施形態のアーム部35は、セパレータチューブ20の軸方向に直交する径方向に延びているため、流出口24から流出した油液の流れの障害になる可能性があった。それに対し、本第2の実施の形態では、バッフルプレート42に径方向に延びる部分がないので、油液の流れをスムーズにすることができる。
次に、本発明の第3実施形態について、図9乃至図13を参照して説明する。なお、本実施形態に係る緩衝器の要部であるバッフルプレートの取付部のみを図示し、上記第1実施形態に対して、同様の部分には同じ符号を用いて、異なる部分についてのみ詳細に説明する。
本実施形態に係る緩衝器では、上記第1実施形態のものに対して、減衰力発生機構25が外筒3の上部よりの部位に配置され、その分だけセパレータチューブ20が短くなっている。また、セパレータチューブ20は、接続口23が別体で、溶接によって結合されている。バッフルプレート45は、アーム部35が省略され、また、長方形の下部には、セパレータチューブ20の下方へ軸方向に沿ってベースバルブ10の外周縁部まで延びる延長部46が一体に形成されている。
延長部46は、セパレータチューブ20の内周側に配置されたシリンダ2の外周面に沿って延びるように径方向内側にオフセットされ、長方形の下部よりも幅が狭く、台形部を介して長方形の下部に連設されている。また、延長部46は、シリンダ2の外周面に合せた曲率で湾曲されて、シリンダ2の外周面に密着するようになっている。隔壁部34は、延長部46と共に延長され、延長部46から垂直方向(シリンダ2の径方向外向き)に延ばされ、その先端部が外筒3の内周面に接触するようになっている。
そして、バッフルプレート45は、位置決め開口36に接続口23を挿入し、延長部46をシリンダ2の外周面に当接させ、延長部46の下端部をベースバルブ10に設けられた溝部47に挿入することによって固定されている。溝部47は、ベースバルブ10の外周の段部48にシリンダ2の下端部と共に嵌合するリング状部材49から径方向外側に突出する爪部50を折曲することによって形成されている。
また、隔壁部34の先端部には、外筒3の内周面との間を確実にシールするために弾性シール部材51が取付けられている。これにより、外筒3の内周面とバッフルプレート45との間に減衰力発生機構25の室26Aに連通してリザーバ4の下端部のベースバルブ付近に開口するリザーバ通路52(通路)を形成している。
このように構成したことにより、リザーバ通路52により、リザーバ4内の油液の液面Sを減衰力発生機構25が取付けられた外筒3の流入口24よりも下方にして、油液の量を少なくすることが可能になる。また、減衰力発生機構25からリザーバ4に油液が流入する部位がリザーバ4内の液面Sから隔離されるので、上記第1実施形態と同様、エアレーション及びキャビテーションの発生を抑制して安定した減衰力を得ることができる。バッフルプレート45は、上記第1実施形態と同様、板材のプレス成形あるいは樹脂成形によって一体成形することができ、容易に製造することができる。
次に、本発明の第4実施形態について、図14を参照して説明する。なお、本実施形態に係る緩衝器の要部であるバッフルプレートの取付部のみを図示し、上記第1実施形態に対して、同様の部分には同じ符号を用いて、異なる部分についてのみ詳細に説明する。
本実施形態に係る緩衝器では、シリンダ上室2Aと減衰力発生機構25の入口通路30とを連通するための接続管であるパイプ部材53は、管状で一端がシリンダ2の通路22に接続され、シリンダ2外周面に沿って軸方向に延ばされ、径方向外方に折曲され、外筒3の流入口24に挿通されて他端が入口通路30に接続されている。
バッフルプレート54は、上部が径方向外側にオフセットされてシリンダ2の外周面との間に管状のパイプ部材53が配置され、また、位置決め開口部36の代りに、セパレータチューブ53を挿通させる開口部55が設けられている。また、バッフルプレート54は、一対のアーム部35によってシリンダ2を直接把持することによってシリンダ2の外周部に取付けられている。
このように構成したことにより、上記第1実施形態と同様、減衰力発生機構25からリザーバ4に油液が流入する部位をリザーバ4内の液面Sから隔離することができ、エアレーション及びキャビテーションの発生を抑制して安定した減衰力を得ることができる。
なお、上記第1乃至第4実施形態においては、作業工数低減、コンタミの問題からバッフルプレートをシリンダ2の外周部に取付ける際、接着又は溶接を用いない例を示したが、本発明の構造にあっては、シリンダ(セパレータチューブも含む)にバッフルプレートを溶接や接着によって取り付けてもよく、この場合は、接続管によってバッフルプレートの位置決めが容易になるという効果を得ることができる。
また、上記第1乃至第4実施形態において、拘束部としての開口部36は、接続口23とほぼ等しい寸法としているが、セパレータチューブ20を外筒3に挿入するときの大体の位置を決めることができればよいので、全周隙間を有していてもよいし、楕円形であってもよい。また、接続口23も本実施の形態では円形であるが、楕円形や四角形であってもよい。
なお、上記各実施形態では、流入口と接続管が同軸となり、流入口を通って接続管が外部と接続するようにした例を示したが、接続管が外部に延びる部分と流入口を例えば軸方向に異なる部分にずらしてもよい。また、流入口は、流体が外筒の外部から流入される状態を有すればよく、緩衝器の工程によって、流入及び流出する口であってもよい。 また、上記各実施形態では、流入口や接続管が外部の減衰力発生機構25に接続された例を示したが、例えば、流入口や接続管を他の車輪に設けた緩衝器と接続するようにした相互連携サスペンションに本発明を用いてもよく、また、油圧ポンプやリザーバタンクと接続するアクティブサスペンションに用いても良い。
1 緩衝器、2 シリンダ、3 外筒、4 リザーバ、5 ピストン、6 ピストンロッド(ロッド)、20 セパレータチューブ(接続管)、24 流入口、33 バッフルプレート(隔壁部材)、S 液面

Claims (5)

  1. 相対移動可能な2部材間に取付けられる緩衝器であって、
    作動液が封入されたシリンダと、
    該シリンダに挿入されて該シリンダ内を2室に画成するピストンと、
    該ピストンに連結されて前記シリンダの外部へ延出されたロッドと、
    前記シリンダの外周に設けられた外筒と、
    前記シリンダと前記外筒との間に形成されて作動液及びガスが封入されたリザーバと、
    前記シリンダと前記外筒との間に設けられ前記シリンダ内に連通した接続管と、
    前記外筒の外部に配置されて前記接続管に接続された減衰力発生機構と、
    前記外筒に設けられ前記減衰力発生機構から前記リザーバに作動液を流入させる流入口と、を備えた緩衝器であって、
    前記2部材間への取付け状態で、前記流入口から上方への作動液の流れを規制する隔壁を有する隔壁部材を前記リザーバ内に設け、
    該隔壁部材は、位置決め開口部を有し、前記隔壁部は、該位置決め開口部の上方および両側の側方を取り囲むように設けられ、
    前記接続管と前記減衰力発生機構との間に径方向に延びて設けられ、前記位置決め開口部が挿入されて前記隔壁部材を位置決めする部分を備えたことを特徴とする緩衝器。
  2. 前記隔壁部材は、板状で前記位置決め開口部を有するプレート部と、
    前記位置決め開口部の上方および両側の側方を取り囲むように設けられ、前記外筒の内周面に接触するまたは近接することで前記隔壁となる弾性部材と、を有することを特徴とする請求項1に記載の緩衝器。
  3. 前記隔壁部は、前記外筒の内周面に近接する方向に延び、前記隔壁部の両側の側方は、前記流入口の下端よりも下方まで延びていることを特徴とする請求項1または2に記載の緩衝器。
  4. 前記接続管は、前記シリンダの外周部に同心状に設けられたセパレータチューブを含み、前記隔壁部材は、前記セパレータチューブの外周部に嵌合する部分を有することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の緩衝器。
  5. 前記流入口は、前記2部材間への取付け状態で、前記リザーバ内の作動液の液面よりも下方に配置されていることを特徴とする請求項1乃至のいずれか1項に記載の緩衝器。
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