しかし、特許文献2を含む従来の封筒は、開口部封印部を接着しにくい問題点があった。繰り返し利用しにくい問題点があった。また、[特許文献2]を含む従来の封筒は、従来型の封筒製造装置、製袋機が使えない、つまり専用の封筒製造装置を新たに開発しない限り量産できない問題点があった。さらに、生分解性材料は、生分解するため、耐久性に問題があり、繰り返し使用時、長期間にわたって充分な強度が得られない問題点があった。さらに、内側が紙でないので、手紙、文書、書付等の内容物を出し入れする際、手紙、文書、書付等の内容物との適切な滑り性能が良好でない問題があり、紙との温室度のやりとりによる手紙、文書、書付等の内容物と封筒内面の不要な吸着、接着を防止しにくい問題点があった。また、手紙、文書、書付等の内容物を出し入れする際、摩擦帯電し、ハンドリング性等に不具合が起こる問題点もあった。
特許文献3を含む従来の封筒は、内側壁または外側壁が紙でないので、手紙、文書、書付等の内容物を出し入れする際、手紙、文書、書付等の内容物との適切な滑り性能に問題があり、紙との温室度のやりとりによる手紙、文書、書付等の内容物と封筒内面の結露等による不要な吸着、繰り返し利用時の不要な接着を同様に防止しにくい問題点があった。同様に、手紙、文書、書付等の内容物を出し入れする際、繰り返し利用の際、同様に摩擦帯電し、不具合が起こる問題点もあった。さらに、従来型の封筒製造装置、製袋機が使えない、つまり専用の封筒製造装置を新たに開発しない限り量産できない問題点があった。
特許文献4を含む従来の封筒は、封筒の紙の厚さ方向に粘着材料の粘着強度を変化させる手段でないため、何度もべろ部との封止を開閉しやすく、繰り返し利用できるものではない問題点があった。つまり、全体に弱めの粘着材料を配すると、粘着材料そのものが紙封筒から剥がれ安くなってしまい、全体に強めの粘着材料を配すると、べろ部との封止を開閉しにくく、繰り返し利用しにくいという問題点があった。全体に弱めの粘着材料を配すると、繰り返し利用時、べろ部に粘着物が残留したり、胴部に粘着物が残留したりばらつきがでて、作業性が悪い問題点があった。全体に弱めの粘着材料を配すると、繰り返し使用時、粘着物が剥がれてしまい、以後、繰り返し利用ができなくなる問題点があった。
特許文献5含む従来の封筒は、剥離紙の表面粗さの大きい面が、ベース部材の粘着強度の弱い粘着剤を塗布した面に接触するとともに、剥離紙表面粗さの小さい面がベース部材の粘着強度の強い粘着剤を塗布した面に接する構成のため、本発明のベース部材の粘着強度の強い粘着剤を塗布した面に接する剥離紙を有しない等のため、本発明の作用効果が得られない問題点があった。特許文献5含む従来の封筒は、剥離紙の表面粗さの大きい面がベース部材の粘着強度の弱い粘着剤を塗布した面に接触するのに対して、本発明は、剥離紙そのものが存在しない。このため、剥離紙の表面粗さに依存しない、本発明の作用効果が得られない問題点があった。
特許文献6は、紙封筒のいわゆる封止部をマジックテープ(登録商標)や表層に弱い接着力の接着材料を配して、接着して、開閉するものでないため、封止した封止部を開封して、繰り返し使用しにくい問題点があった。狭いマジックテープ(登録商標)のない部分を持ってしまうとマジックテープ(登録商標)が、剥がれてしまったり、封筒の紙が破損してしまったりする問題点があった。
特許文献4を含む従来の封筒は、手紙、文書、書付等の内容物を出し入れする前記封筒開口部を封止するマジックテープ(登録商標)を前記封筒開口部横幅方向に部分的幅になるように設けず、略全幅に設けるので、マジックテープ(登録商標)をマジックテープ(登録商標)の存在しないところを手でつまんで、引っ張って、封筒を開口させる時、手でつまんで、引っ張る部分が局部的、あるいは、少ないので、作業性が悪い問題点があった。また、一個あたりの使用量が多くなり、材料費が高くなりコストが上がる問題点があった。
特に、マジックテープ(登録商標)を封筒開口部全幅に渡って配置する場合では、左右にマジックテープ(登録商標)を配置しない領域を意図して設定していない。このため、マジックテープ(登録商標)を配置しない領域は、一般に狭いエリアになりがちで、狭いエリアは、手で引っ張りにくい上、ここを引っ張ったりする封筒開閉動作で、特に封筒が紙であったり、薄い材料だったり、軽量化のため弱い材料だったりすると、マジックテープ(登録商標)が新しい、気温等の環境、マジックテープ(登録商標)接合時の押圧力の強さ等によって、開封時、マジックテープ(登録商標)接合時の接合力が上回って、手でつまんで、マジックテープ(登録商標)接合時これをはがそうとした時、手でつまんだ近傍から、封筒が破壊を開始してしまう問題点があった。結果、繰り返し利用できなくなる問題点があった。
特許文献6を含む従来の封筒は、同様の理由で、マジックテープ(登録商標)の開閉に際して、手でつまんで、引っ張る際、紙封筒のマジックテープ(登録商標)近傍を損傷させてしまいやすく、繰り返し多用しにくい問題点があった。封筒が部分的にも損傷してしまうと封止効果が充分には得られなくなる問題点があった。
特許文献7の段落[0019]での、別の変形例では、外表面となる面の撥水加工、防水加工の構成、手段等については記載されていない問題点があった。繰り返し使用時に作業性よく開封、閉封する構成、手段等が記載されていない問題点があった。
特許文献8に、薄膜部材10Bにポリプロピレン系樹脂を用いるとの記載があるが、CD−ROMのような記録媒体を郵送する円板送付専用封筒であり、基本的に郵送時に繰り返して開閉してはいけないもので、繰り返し開閉できない根本的問題点があった。作業性よく、耐久性よく繰り返し開閉利用できない問題点があった。
特許文献9に、表紙の合成樹脂膜面に裏紙を重ね合せ、前記表紙と裏紙の周辺部を加熱により接着して密封部を形成し、普通紙、透明性のある紙の場合熱融着性の透明な合成樹脂膜密封部を形成する封筒について開示されている。しかし、すべて密封のための構成作用効果であり、密封部を密封しつつ、開閉部を繰り返して開閉利用できない問題点があった。ここに、密封部は、加熱、熱融着にて密封部とするものなので、開閉部を繰り返して開閉利用できない問題点があった。
特許文献10では、基本的に二回しか利用できない、つまり、繰り返し利用できない問題点があった。
従来の手紙、ダイレクトメール、書類や資料の保管などの他の「郵便用」「のし袋」「貴重品袋」などや、「クスリ袋」や「レントゲン袋」利用方法では、基本的に繰り返し再利用の利便性の機能・効果を意図したものではない問題点があった。
本発明は上記実状に鑑み創案されたものであり、作業性良好に繰り返し利用できる紙封筒とその利用方法を提供することを目的とする。特に繰り返し使用時に耐久性が良好で、ハンドリング性が良好で、低コストで生産性の良好な紙封筒とその利用方法を提供することを目的とする。
手紙、文書、書付等の内容物を出し入れする再利用二層紙封筒の開口部を封止する粘着部の表層の粘着材料の粘着力に関し、前記粘着部の表層の粘着力を、前記粘着部の基部に比較して、弱くすることによって、前記再利用二層紙封筒の開口部を、あるいは、封止部を、繰り返し開閉することを特徴とする再利用紙封筒であって、前記表層の粘着力の弱い粘着部と、前記表層の粘着力の弱い粘着部より粘着力が強い前記基部粘着部とを、アクリル系粘着部と成すことを特徴とする再利用二層紙封筒であって、手紙、文書、書付等を封入する前記再利用二層紙封筒の外表にポリオレフィン層を配したことによって成る。
また、前記課題を解決するため、[請求項2]にかかる本発明は、前記再利用二層紙封筒のベロ部と、前記再利用二層紙封筒の胴部が、離れて開いた状態で、前記再利用二層紙封筒の前記ベロ部、または、前記再利用二層紙封筒の前記胴部のいずれか一方に、前記粘着力の弱い粘着部と、前記粘着力の弱い粘着部に比較して粘着力が強い粘着部を、略重ね合わせて配置し、前記再利用紙封筒の前記べろ部内側上に配置する封止用前記粘着部の粘着強度に関し、前記粘着部の厚さ方向に対して、前記再利用紙封筒の前記べろ部前記基部近傍の粘着力を相対的に強く、前記べろ部粘着部表層近傍の粘着力を相対的に弱くすることによって成る。
さらに、前記課題を解決するため、本発明は、手紙、文書、書付等の内容物を出し入れする前記封筒開口部の前記封筒胴部上に封止用粘着物を配置せず、前記封筒べろ部内側に封止用粘着物層を配置し、前記封筒べろ部内側上に配置する封止用粘着物の接着強度を、前記粘着物の厚さ方向に対して、基部封筒べろ部近傍の接着力を相対的に強く、前記べろ部粘着物表層近傍の接着力を相対的に弱くすることによって成る。
また、前記課題を解決するため、本発明は、手紙、文書、書付等を封入する前記再利用二層紙封筒において、手紙、文書、書付等の内容物を出し入れする前記再利用二層紙封筒開口部を封止する面ファスナー、または、前記粘着部を前記再利用二層紙封筒開口部横幅方向に略全幅でなく、部分的幅になるように設けることによって成る。
また、前記課題を解決するため、本発明は、前記封筒開口部を封止する面ファスナー、または、前記粘着部を前記封筒開口部横幅方向に略全幅でなく、部分的幅になるように設けるに際して、前記封筒開口封止部幅の略中央に前記封筒開口部を封止する面ファスナーまたは前記粘着部を配置することによって成る。
前記課題を解決するため、本発明は、前記封筒開口部を封止する面ファスナー、または、前記粘着部を前記封筒開口部横幅方向に略全幅でなく、部分的幅になるように設けるに際して、前記封筒開口封止部幅の略中央に前記封筒開口部を封止する面ファスナーまたは前記粘着部を配置することによって成る。
前記課題を解決するため、本発明は、前記外表のポリオレフィン層表層に、油性筆記用具を使って表書きまたは裏書きすることによって成る。
前記課題を解決するため、本発明は、水性筆記用具を使って表書きまたは裏書きすることによって成る。
本発明によれば、封筒のべろ部外側、胴部外側全面にポリオレフィン層を配したので、封筒を繰り返し利用した時、封筒と内容物が保護される効果がある。
さらに封筒に外力が加わった時、破れにくく、封筒そのものの耐久性が高い。
また、紙単体と違って折れたり曲ったりすることから、封筒とその内容物を保護する効果がある。
紙等の書類を出し入れする際、封筒の内側が紙なので、不織布繊維からの放電が伴うため、摩擦帯電しにくく、摩擦帯電によるチリ埃を吸着しにくい。紙等の書類と封筒の内側または外側が紙なので、不織布の繊維から相互に空気中に放電しやすく、摩擦帯電が蓄積しにくいことから、よしんばわずかにチリ、埃を吸着したとしても、これらを解離しやすい効果がある。
そして、出し入れする内容物と層を成すポリオレフィンが摩擦帯電しやい場合、摩擦帯電系列から摩擦帯電しにくいポリオレフィンを選択することにより、摩擦帯電そのものを低減できる効果がある。
また、カーボンを練り込んだポリオレフィンを採用したり、カーボン層を付与したポリオレフィンを選択することにより摩擦帯電そのものを低減できる効果がある。
結果、摩擦帯電にまつわるチリ埃を吸着をなくすことができるとともに、静電気を嫌う内容物を封筒に入れることができる効果がある。
同様に、ポリオレフィン層の表面に、水性インクペンで、宛名や発信人の名前、や内容物名称、繰り返し使用時内容履歴を書くと、水性インクペンとポリオレフィン層の表面の濡れ性、吸着性、接着性により、記載文字を軽くまたは少し強く擦るだけで、消し去り、新たな宛名や発信人の名前、や内容物名称を再度記載し直すことが出来る効果がある。また、ポリオレフィン層の表面に、油性インクペンで、宛名や発信人の名前、や内容物名称、繰り返し使用時内容履歴を書くと、宛名や発信人の名前、や内容物名称の繰り返し使用時の履歴を残せる効果がある。
本発明によれば、ポリプロピレンフィルムメーカーの量産品が使えるので低コストで生産性がよい。既存のポリプロピレンフィルムコーティングマシンも使えるので生産性がよい効果がある。ポリプロピレンそのものの耐薬品性が高いので、封筒とその中身を各種薬品や薬品蒸気、薬品雰囲気から、封筒とその中身の耐薬品劣化を防止できる。封筒もより長い期間繰り返し使用出来る効果がある。
ポリプロピレンそのものの機械的強度が高いので、封筒とその中身を各種外力による損傷から保護出来る。封筒もより長い期間繰り返し使用出来る効果がある。ポリプロピレンそのものの耐熱性が高いので、より高温環境にても、封筒とその中身を熱から保護出来る。封筒もより高温環境下でも、長い期間繰り返し使用出来る効果がある。
本発明によれば、繰り返し使用時に粘着物が封筒べろ部に残留したり、封筒胴部に残留しにくい。粘着物が手に付着して、封筒がくっついてきてしまって、周りの文書類が飛び散ったりしにくい効果がある。ワンタッチで開閉できる効果がある。
繰り返し使用時に粘着物が、べろ部に残留しているか、胴部に残留しているか逐一目視する必要がなく、繰り返し使用の際の作業性がよい効果がある。また、繰り返し使用時に粘着物が部分的に残留したり、部分的にはがれたりしにくい。また、粘着部にチリ埃が付着して、美観を損ないにくい。粘着部分を綺麗に保持したまま繰り返し使用できる効果がある。
本発明によれば、繰り返し使用時に粘着物が封筒べろ部に残留したり、封筒胴部に残留しにくい。粘着物が手に付着して、封筒がくっついてきてしまって、周りの文書類が飛び散ったりしにくい効果がある。
繰り返し使用時いつも粘着物が封筒べろ部に残留しやすくなり、繰り返し使用時に粘着物が、べろ部に残留しているか、胴部に残留しているか逐一目視する必要がなく、繰り返し使用の際の作業性がよい効果がある。また、繰り返し使用時に粘着物が部分的に残留したり、部分的にはがれたりしにくい。また、粘着部にチリ埃が付着して、美観を損ないにくい。粘着部分を綺麗に保持したまま繰り返し使用できる効果がある。
さらに、繰り返し使用時に粘着物が封筒べろ部に残留したり、封筒胴部に残留しにくい。粘着物が手に付着して、封筒がくっついてきてしまって、周りの文書類が飛び散ったりしにくい効果がある。
いつも粘着物が封筒胴部に残留しやすくなり、繰り返し使用時に逐一粘着物が、べろ部に残留しているか、胴部に残留しているか目視する必要がなく、繰り返し使用の際の作業性がよい効果がある。また、繰り返し使用時に粘着物が部分的に残留したり、部分的にはがれたりしにくい。また、粘着部にチリ埃が付着して、美観を損ないにくい。粘着部分を綺麗に保持したまま繰り返し使用できる効果がある。
本発明によれば、前記[請求項1][請求項2]にかかる発明の効果に合わせて、次の効果がある。
特許文献6を含む従来の封筒が、手紙、文書、書付等の内容物を出し入れする前記封筒開口部を封止するマジックテープ(登録商標)等の面ファスナーを前記封筒開口部横幅方向に部分的幅になるように設けず、略全幅設けるので、マジックテープ(登録商標)等の面ファスナーをマジックテープ(登録商標)等の面ファスナーの存在しないところを手でつまんで、引っ張って、封筒を開口させる時、手でつまんで、引っ張る部分が局部的、あるいは、少ないため、作業性が悪かったのに対し、手でつまんで、引っ張って、封筒を開口させる時、マジックテープ(登録商標)等の面ファスナーが部分的に存在しない部分を手でつまむことが出来、作業性がいい効果がある。また、開封時、マジックテープ(登録商標)等の面ファスナーが部分的に存在しない部分から順次、マジックテープ(登録商標)をはがしていけるので、行き成り激力的にはがさない作用に寄り、マジックテープ(登録商標)等の面ファスナーそのものが、基部から剥がれ落ちたりしにくい効果がある。そして、繰り返し開閉の作業性がよい効果がある。
また、特許文献6を含む従来の封筒は、同様の理由で、マジックテープ(登録商標)等の面ファスナーの開閉に際して、手でつまんで、引っ張る際、紙封筒のマジックテープ(登録商標)等の面ファスナー近傍を損傷させてしまいやすく、繰り返し多利用しにくい問題点があった。封筒が部分的にも損傷してしまうと封止効果が得られなくなる問題点があったのに対して、本発明によれば、激力的でなく徐々に開閉することが出来るので、より損傷しにくく、開閉作業でき、かつ、耐久性良好に繰り返し利用できる効果がある。
特に、マジックテープ(登録商標)等の面ファスナーを封筒開口部全幅に渡って配置する場合では、左右にマジックテープ(登録商標)等の面ファスナーを配置しない領域を意図して設定していない。このため、一般に狭いエリアになりがちで、狭いエリアは、手で引っ張りにくいのに対して、本発明では、マジックテープ(登録商標)等の面ファスナーを配置しない領域が広く、手で引っ張りやすく作業性が良好な効果がある。
本発明によれば、相対的に広いマジックテープ(登録商標)等の面ファスナーを配置しない領域を引っ張ったりする封筒開閉動作で、特に封筒が紙であったり、薄い材料だったり、軽量化のため弱い材料だったりしても、マジックテープ(登録商標)等の面ファスナーが新しいことや、気温等の環境、マジックテープ(登録商標)等の面ファスナー接合時の押圧力の強さ等によって、開封時、接合時の接合力が上回って、手でつまんで、これをはがそうとした時、手でつまんだ近傍から、封筒が破壊を開始してしまうことがなくなる効果を奏する。結果、繰り返し利用できる効果を奏する。そして、手で引っ張るエリアが広いので手での開封動作時、応力が分散しやすくて、さらに破壊しにくい効果を奏する。
ここに、一封筒あたりの、マジックテープ(登録商標)等の面ファスナーの使用量が減るので、コストを低減でき、普及性の高い紙封筒を提供出来る効果がある。一封筒あたりの、マジックテープ(登録商標)等の面ファスナーの貼布時間が短縮できるので、生産性のいい再利用二層紙封筒を提供出来る効果を奏する。
本発明によれば、二層紙封筒を繰り返し利用できる効果がある。特に、再利用二層紙封が、繰り返し利用時に耐久性が良好で、低コストで生産性が良好になる上、ハンドリング性が良好で、繰り返し利用できる効果がある。
以下、本発明の実施形態について適宜該当する図面を参照しながら詳細に説明する。なお、同一の構成要素には同一の符号を付して示し、重複する説明を省略する。図1(a)は、本発明の実施形態に係わる再利用二層紙封の胴部とべろ部を示す模式断面図である。本発明の実施形態に係わる再利用二層紙封は、紙封筒胴部1、紙封筒胴部内側1a、紙封筒胴部外側1b、封筒べろ部2から成る。矢印P、矢印Qは、紙封筒べろ部2の角度の如何にかかわらず、内容物を封筒に出し入れする際の移動状況を模式的に示す。
紙封筒べろ部2は、封筒べろ部ポリオレフィン層3、封筒べろ部紙部4から成る。封筒胴部紙部内側6d、封筒胴部内側ポリオレフィン層5cに対して、封筒胴部紙部外側6b、封筒胴部外側ポリオレフィン層5bから成る。
ポリオレフィン(polyolefin)は、基本的に安価で、機械特性に優れ、耐水性、耐薬品性、耐候性が良好なものも多いために紙単体封筒の水、薬品、水分の透過に弱い特性を充分に補完する作用がある。本発明の実施形態の再利用二層紙封の強度、耐久性を高め、繰り返し利用性を向上させる。また、ポリオレフィン(polyolefin)は、市販のフィルムが、低コストで調達できる上、新たなコーター、ラミネーターを開発することなく、従来のコーター、ラミネーターによって、封筒用の紙材料の上に、容易に貼りつけることができ、低コストで、封筒材料として量産ベースで繰り返し利用する際、一定の品質で、生産性良好に提供することが出来る。
ポリオレフィン(polyolefin)の一つである、エチレンを重合させて得られるポリエチレンを、本発明の封筒べろ部ポリオレフィン層3、封筒胴部外側ポリオレフィン層5b、封筒胴部紙部内側ポリオレフィン層5c等に配置すると、封筒そのものと封筒内容物を酸やアルカリその他の環境から保護出来、繰り返し再利用できる作用効果がある。
ポリエチレンは、本発明の封筒べろ部ポリオレフィン層3、封筒胴部外側ポリオレフィン層5b、封筒胴部紙部内側ポリオレフィン層5c等に配置すると、低分子量のものは封筒と内容物が炭化水素系溶剤や炭化水素系溶剤雰囲気にさらされた時、膨潤するが、封筒機能として一般的使い方で、炭化水素系溶剤や炭化水素系溶剤にさらされる機会は少なく、たとえさらされたとしても、膨潤は問題なく、封筒そのものと封筒内容物を酸やアルカリ等からも保護出来る作用効果がある。つまり、良好に繰り返し再利用できる作用効果がある。
ポリエチレンの高分子量のものを本発明の封筒べろ部ポリオレフィン層3、封筒胴部外側ポリオレフィン層5b、封筒胴部紙部内側ポリオレフィン層5c等に配置すると、封筒そのものが耐薬品性に非常に優れる。封筒内容物を薬品から保護出来る。水分その他の薬品、物質に対しても、濡れ性が低いので、封筒そのものと封筒内容物を水分その他の薬品、物質から保護する。結果、耐久性良好に、繰り返し再利用できる作用効果がある。
高分子量のポリエチレンは、絶縁性が高く、従来あったようにポリオレフィンポリエチレンのみで封筒を形成すると静電気を帯びやすいのに対して、封筒胴部紙部表側6b、封筒胴部紙部裏側6d、紙封筒胴部内側1a、紙封筒胴部外側1b等の紙部が不織布として、繊維の微小突起部が放電を誘発するので、内容物の出し入れや、封筒としての各種ハンドリング時に発生蓄積される摩擦帯電がより緩和される。結果、耐久性良好に、繰り返し再利用できる作用効果がある。
前記ポリエチレンについては、加熱により圧着(ヒートシール)できる「シーラントフィルム」、一般的な呼称である「ラミネート用ポリエチレンフィルム」、貼り合わせ(ラミネート)加工用フィルムに用いられるヒートシール可能なフィルムとして別名「ラミネート用シーラントフィルム」等をポリオレフィン層3、封筒胴部外側ポリオレフィン層5b、封筒胴部紙部内側ポリオレフィン層5c等に配置することによっても、前記同様の作用・効果を奏する。
外表層側から、基部に向けて、ポリエチレン、乳白色ポリエチレン、ポリエチレン、蒸着PET、接着層、基部というような、積層材料をポリオレフィン層3、封筒胴部外側ポリオレフィン層5b、封筒胴部紙部内側ポリオレフィン層5c等に配置することによっても、前記同様の作用・効果を奏する。ポリエチレンをポリオレフィン層3、封筒胴部外側ポリオレフィン層5b、封筒胴部紙部内側ポリオレフィン層5c等に配置することにより、内容物や保存環境によって、熱蓄積しにくい再利用二層紙封筒を提供することができる。
同様に、高圧法低密度ポリエチレン(LDPE)、低圧法高密度ポリエチレン(HDPE)、インフレーションリプロピレン(IPP)フィルム、無延伸ポリプロピレン(CPP)フィルム、二軸延伸ポリプロピレン(OPP)フィルム メタロセン触媒(L−LDPE/直鎖状短鎖分岐ポリエチレンフィルム、ポリビニールアルコール(PVA)フィルム、ポリ塩化ビニルフィルムポリエステルフィルム(PET)商品名ナイロン(ポリアミド)フィルム等をポリオレフィン層3、封筒胴部外側ポリオレフィン層5b、封筒胴部紙部内側ポリオレフィン層5c等に配置することによっても、前記同様の作用・効果を奏する。
プラスチックフィルム(特にPET)、ポリプロピレン等では、コロナ処理、フレーム処理、プライマー処理、UV処理、溶剤処理などをプラスチックフィルムに施してから、紙とラミネートし、紙封筒に在来の製袋機、封筒製造機にて紙封筒に仕上げると密着性も向上し、品質も安定する。
封筒用紙と一体化させるに際して、塗るに対しては在来のコーター、貼るに際しては、在来のラミネーターが使用できるので、生産性のよい再利用二層紙封を提供出来る。ポリオレフィン(polyolefin)は、より新しくはポリアルケン(polyalkene)とも呼ばれる。石油化学などの工業分野ではポリオレフィンの用語が多いと思われるが、ポリアルケン(polyalkene)も本発明では、ポリオレフィン層3、封筒胴部外側ポリオレフィン層5b、封筒胴部紙部内側ポリオレフィン層5c等に配置することによってポリオレフィン(polyolefin)と前記同義的に機能する。ポリプロピレン層には、一例として、東レ株式会社
して用いる。これにより通常のコ―タ―、ラミ―タ―にて、コートし、ラミネートさせ、紙に対して、通常の封筒製造機、製袋機で紙封筒にすると、紙とポリプロピレン層の接着性が良好で、抗張力が強く、電気特性、機械的性質、耐薬品性、防湿性等の良好な紙封筒を高い生産性で低コストで提供出来る。
図1(b)は、本発明実施態様にかかる図1(a)のA−B断面の模式断面図である。紙部は、一体的紙材料から形成される封筒胴部紙部表側6b、封筒胴部紙部裏側6dから成る。封筒胴部外側ポリオレフィン層5bと封筒胴部紙部内側ポリオレフィン層5cは、紙の上にコートまたはラミネートされた一体的ポリオレフィン層やポリプロピレン層を示す。封筒胴部紙部表側6bと封筒胴部外側ポリオレフィン層5bで、本発明実施態様再利用二層紙封筒の表側を示し、封筒胴部紙部内側ポリオレフィン層5cと封筒胴部紙部裏側6dで、本発明実施例紙封筒の裏側を示す。表側には一般的に宛名を裏側には発信人を記載することがあるが、記載内容は、繰り返し利用するにあたって、必要な記載を適切にした上で利用できる。
本発明実施態様にかかる再利用二層紙封筒を社内回覧・社内便・組織内配送便に、繰り返し再利用する場合、宛名、発信人、内容物の表示等をポリオレフィン層やポリプロピレン層の表層に水性インクペンで記載すれば、軽く擦る等で容易に消して、再度新たに宛名、発信人、内容物の表示等を記載して繰り返し利用出来る。
本発明実施態様にかかる再利用二層紙封筒を社内回覧・社内便・組織内配送便に、繰り返し再利用する場合、宛名、発信人、内容物の表示等をポリオレフィン層やポリプロピレン層の表層に油性インクペンで記載すれば、油性インクを溶かす溶剤ともに軽く擦る等で容易に消して、再度新たに宛名、発信人、内容物の表示等を記載出来る。また、消さなくても、油性インクペンでポリオレフィン層、ポリプロピレン層の表層に宛名、発信人、内容物等の履歴を記録して利用出来る。
図1(a)において、封筒開口部にて、略矢印P略矢印Qの方向に封筒内容物を出し入れする。紙封筒胴部裏側ポリオレフィン層5cの上には、相対的に粘着力の強い粘着部Aが配置され、粘着部Aの上には、相対的に粘着力の弱い粘着部Bが配置される。
粘着部A粘着部Bの同時貼布方法としては、例えば、ニチバン株式会社のセルタック(登録商標)強弱セロハン両面テープを用いることができる。自動機で貼布する場合は、テープを剥離紙がついたまま引き出し、カッターで、開閉時に紙封筒胴部横幅方向に粘着部の存在しない部分が出来るほどのより明確に短い長さにカットする。もちろん、本発明紙封筒第一の実施形態の封筒作成仕上げ工程で手作業でカッターでカットし、貼布してもよい。
開閉時に紙封筒胴部横幅方向に粘着部の存在しない部分が出来るほどのより明確に短い長さにカットし、剥離紙つきのまま、粘着部を紙封筒胴部裏側2に貼布することにより、紙封筒胴部裏側2上のアクリル系粘着部Aの上の相対的に粘着力の弱いアクリル系粘着部Bが構成される。
そして、セルタック(登録商標)強弱セロハン両面テープの剥離紙を初回はできるだけそのままにして、略矢印P略矢印Qの方向に、封筒内容物を入れて、紙封筒べろ部と紙封筒胴部裏側を重ねることによって封筒開口部を閉とする。二回目利用以降では、敢えて剥離紙をはがさなくても、粘着部Bの表層は相対的に粘着力が弱いので、繰り返し、内容物を出し入れた時、内容物と接着しての不具合が起こりにくく、紙封筒を繰り返し再利用できる。
つまり、初回は、剥離紙が軽くついているので、紙封筒べろ部の内側と粘着部Bの表層はくっつくことがなく、繰り返し再利用開始以降は、剥離紙を敢えてつけなくても、粘着部Bの表層と紙封筒べろ部1の内側とは、弱い接着力の上に、間に微量のチリ埃が介在すること等によって、強力に接着してしまうことがなく、結果、開閉時に、紙封筒べろ部の内側近傍、封筒胴部内側近傍が部分的に破壊してしまいにくく、さらに繰り返し再利用を継続できる。
逆に、紙封筒べろ部に対して、相対的に弱い粘着紙Bが接着するため、再度紙封筒べろ部1と紙封筒胴部裏側とを再度開状態にできる。こうして、繰り返し利用することができる。前記ニチバン株式会社のセルタック(登録商標)強弱セロハン両面テープを貼布する工程で、あるいは、繰り返し使用時に、万一粘着物が、紙封筒のどこか一部に残留したら、市販のニチバンテープはがし(登録商標)ではがせるので、製造上の作業性がいい。歩留まりがいい。また、繰り返し利用時に、万一粘着物が、紙封筒のどこか一部に残留する事態になっても、修正して、さらに、再利用のライフを向上できる。
また、紙封筒をそのまま再利用できるので、紙封筒を溶解してリサイクルしたりしてもよいが、溶解してリサイクルするよりエネルギーや物質を使わずに本発明のすべての実施形態では、まさに再利用、環境負荷を少なく繰り返し利用できる効果を奏する。
ニチバン株式会社のセルタック(登録商標)強弱セロハン両面テープとしては、例えば、CW−D15がよいが、全体の紙封筒の大きさ、作業性によって、ニチバン株式会社のセルタック(登録商標)強弱セロハン両面テープの中でテープ幅や、テープ長さ等は適切な仕様選択することにより、低コスト、段取り換え工数低減等の生産性の最適な紙封筒を提供出来る。繰り返し再利用性の向上を図れる。
本発明の第一の実施形態の別の実施形態として、ニチバン株式会社の再生紙両面テープナイスタックリムカ(登録商標)を配置する事例を説明する。図1(a)において、粘着部Aに、ニチバン株式会社の再生紙両面テープナイスタックリムカ(登録商標)超強力タイプを配置する時は、粘着部Bに、同社ナイスタックリムカ(登録商標)強力タイプ、普通タイプ、弱タイプのいずれかを選択する。
本発明に係る、より大きい紙封筒の場合は、粘着部Aと粘着部Bに前記範囲で、相対的に粘着力の強い選択をすることにより、繰り返し利用時の作業性が向上し、生産時の品質安定性が向上し、歩留まりが向上する。また、粘着部Aと粘着部Bに前記範囲で、相対的に粘着力の強い選択をすることにより、繰り返し利用時の耐久性が向上する。
本発明の第一の実施形態のさらに別の実施形態として、図1(a)において、粘着部Aに、ニチバン株式会社の再生紙両面テープナイスタックリムカ(登録商標)強力タイプを配置する時は、粘着部Bに、同社ナイスタックリムカ(登録商標)、普通タイプ、弱タイプのいずれかを選択する。
本発明に係る、より大きい紙封筒の場合は、粘着部Aと粘着部Bに前記範囲で、相対的に粘着力の強い選択をすることにより、繰り返し使用時の作業性が向上し、生産時の品質安定性が向上し、歩留まりが向上する。また、粘着部Aと粘着部Bに前記範囲で、相対的に粘着力の強い選択をすることにより、繰り返し利用時の耐久性が向上するのは同様である。
本発明の第一の実施形態のさらに別の実施形態として、図1(a)において、粘着部Aに、ニチバン株式会社の再生紙両面テープナイスタックリムカ(登録商標)普通タイプを配置する時は、粘着部Bに、同社ナイスタックリムカ(登録商標)、弱タイプを選択する。
また、粘着部A、粘着部Bのように二層にせず、再生紙両面テープナイスタックリムカ(登録商標)弱タイプを選択した場合、紙封筒べろ部、再利用二層紙封胴部裏側の基部に、強く接着しないが、粘着部の表層が弱い粘着力である本発明の構成で、特に小型の再利用二層紙封では、粘着力が弱くても繰り返し利用は機能する。ここに、粘着物が一種類で済むのでコストが安い繰り返し使用可能な紙封筒を提供出来る。
本発明の第一の実施形態と別の実施形態では、前記封筒の開口部を繰り返し開閉して利用する際、粘着物が、より強い粘着物を配置下側と反対側の紙封筒べろ部に残留したり、紙封筒胴部裏側に残留したり、作業をする手に残留したり、さらにこれらが転移して作業性を低下させることが少ない。
本発明の第一の実施形態と別の実施形態では、開閉時に、はがす動作によって、粘着物が、部分的に残留したり、部分的に残留した粘着物がしわしわ状になったり、紙封筒はまだ繰り返し使用出来る状態で残留した粘着物を取り去って再度粘着物を配置したりする煩わしさを低減し繰り返し利用出来る。
本発明の第一の実施形態と別の実施形態では、開口部を開いたまま保存せず、閉じた状態で保存できるので、残留した粘着物にチリ埃が付着しにくい。このため、粘着力が維持されてさらに繰り返し利用しやすい。さらに残留した粘着物にチリ埃が付着して美観を損なう現象が発生しにくい。
本発明の別の実施態様では、粘着部A、粘着部Bの両方に強力な粘着力の粘着剤を配置し、何回か繰り返し利用すると、空気中の水分やチリ埃の付着等によって、接着の脱着を繰り返している表層側の粘着層の粘着力が相対的に弱くなる。このことによって、本発明の手段、構成を満たし、本発明の作用効果を奏する。粘着部A粘着部Bの両方に強力な粘着力の粘着剤を配置し、空気に暴露される等の影響で経時変化して表層の接着力が弱くなっても、本発明の手段、構成を満たし、本発明の作用効果を奏する。
図2は、本発明の別の実施形態に係わる紙封筒の胴部1とべろ部を示す模式断面図である。
図2において、再利用二層紙封べろ部紙部4に対して、基部に粘着物Bを、その上層に、粘着物Aを配置する。繰り返し利用時、内容物は、再利用二層紙封筒胴部裏側6と筒胴部表側1の間に出し入れし再利用される。
図2は、開口部が開いた状態を示すが、閉じる時は、再利用二層紙封筒べろ部紙部4が、再利用二層紙封筒胴部裏側6に近づいていって、粘着物Aと再利用二層紙封筒胴部裏側6が接着される。開口部を再利用等のため開ける時は、粘着物Aと再利用二層紙封筒胴部裏側6との接着力が弱いので開けることができる。
ここに、粘着物Bと再利用二層紙封べろ部紙部4の接着力は、粘着物Aと再利用二層紙封筒胴部裏側6の接着力より強いので、粘着物A、粘着物Bは、再利用二層紙封筒べろ部紙部4側に残留することが多くなる。いつも再利用二層紙封筒べろ部紙部4側に残留しやすいので、繰り返し利用時、作業が一定になり、かつ、繰り返し利用作業性が良好になる。
図1(a)に係る本発明の第一の実施形態の再利用二層紙封胴においても、前記再利用二層紙封筒べろ部紙部4と符合を図示せぬ再利用二層紙封筒胴部裏側が逆になり、閉じる時は、再利用二層紙封べろ部紙部4が、符合を図示せぬ再利用二層紙封筒胴部裏側に近づいていって、粘着物Bと再利用二層紙封筒べろ部紙部4が接着される。
ここに、図1(a)の粘着物Aと符合を図示せぬ再利用二層紙封筒胴部裏側の接着力は、粘着物Bと再利用二層紙封筒べろ部紙部4の接着力より強いので、粘着物A、粘着物Bは、符合を図示せぬ再利用二層紙封筒胴部裏側に残留することが多くなる。符合を図示せぬ再利用二層紙封筒胴部裏側にいつも残留しやすいので、繰り返し利用時、作業が一定になり、かつ、繰り返し利用作業性が良好になる。
図1(a)で、外表のポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレート等のポリオレフィン樹脂層に対して、相対的により接着力の強い粘着物Aが接着される実施態様では、粘着物が、ポリエチレンテレフタレート等のポリオレフィン樹脂層に対してより化学的接着によって、接着するので、各種外力や経時変化を介して、より耐久性があり、安定的利用が可能になる。
反対に、図1(a)で、外表の紙材料に対して、内層にポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレート等のポリオレフィン樹脂層を配置すると、より接着力の強い粘着物Aが不織布に接触するので、粘着物が、平滑平面への粘着物Aの単体接着性能を超えて、不織布と絡み合い、封筒として繰り返し利用時に各種外力や経時変化に抗して、より耐久性があり、安定的繰り返し利用が可能になる。
図2において、べろ部外表面3、胴部べろ部外表1、胴部裏外表6に、ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレート等のポリオレフィン樹脂層を配置し、べろ部4、べろ部4とつながる胴部内層と胴部裏外表6の内側に紙材料を配置すると、より接着力の強い粘着物Bが不織布と接触するので、粘着物が、不織布と絡み合い、粘着物Bの平滑面への単体接着性能を超えて、封筒として繰り返し利用時に各種外力や経時変化に抗して、より耐久性があり、安定的繰り返し利用が可能になる。
反対に、図2において、べろ部外表面3、胴部べろ部外表1、胴部裏外表6に、紙材料を配置し、べろ部4、べろ部4とつながる胴部内層とベロ部4等の内層に、ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレート等のポリオレフィン樹脂層を配置すると、相対的に強い粘着層Bの粘着物が、ポリエチレンテレフタレート等のポリオレフィン樹脂層に対して化学的接着によって、接着するので、各種外力や経時変化に抗して、より耐久性があり、安定的繰り返し利用が可能になる。
図3は、本発明の別の実施形態に係る再利用二層紙封筒の胴部とべろ部を示す模式断面図である。図3において、再利用二層紙封べろ部と再利用二層紙封胴部裏側とを繰り返し開閉させるために、再利用二層紙封胴部裏側面ファスナーLと紙封筒べろ部側面ファスナーMを配置する。
紙封筒胴部裏側面ファスナーLは、再利用二層紙封筒胴部裏側に対して、また、再利用二層紙封べろ部側面ファスナーMは、再利用二層紙封べろ部に対して、ファスナーLファスナーMの開閉力に抗するより強い接着力で接着する。面ファスナーは、基部が強接着力で再利用二層紙封に接着し、面ファスナー部が弱接着力で、本発明実施態様を構成する。
面ファスナーとしては、マジックテープ(登録商標)、ベルクロVelcro(登録商標)等を用いる。別の実施態様として、マジックテープ(登録商標)として、ニューエコマジック(登録商標)を配置する。ニューエコマジック(登録商標)制電タイプを配置する実施態様では、本発明実施態様にかかる紙封筒の着脱時、生産時、保管時、輸送時、そして、内容物出し入れや、各種ハンドリング時に、摩擦帯電蓄積による不具合を低減できる。ニューエコマジック(登録商標)耐熱タイプを配置する実施態様では、本発明実施態様にかかる紙封筒が、例えば、溶鉱炉近辺作業等の高温職場や、スエズ運河等の船倉や倉庫で高温にさらされても、機能低下しにくく繰り返し再利用できる。
本発明の別の実施態様として、フックとル―プが別々になったマジックテープ(登録商標)を配置する時は、紙封筒胴部裏面ファスナーLにフックを配置する時、封筒べろ部面ファスナーMにル―プを、紙封筒胴部裏面ファスナーLにル―プを配置する時に、封筒べろ部面ファスナーMにフックを配置する。
フックとル―プの両方を兼ね備えたマジックテープ(登録商標)、フリ―マジック(登録商標)を配置する時は、面ファスナーLにどちらを、面ファスナーMにどちらをとの識別が不要なので、本発明紙封筒のアセンブリ時、作業性が良好で、本発明紙封筒の生産性がよい。また、面ファスナーL、面ファスナーMのいずれか一方、または、両方が剥がれてしまったりした時のメンテナンス性がよい。また、紙封筒生産時、繰り返し利用時に、接着系合していない面ファスナーL、面ファスナーMの表面に手、指が接触することにより、チクチク感じたりするのを低減し、本発明利用時作業性、利用時効率を上げるために、別の実施態様では、ソフトマジック(登録商標)を面ファスナーL、面ファスナーMとして配置し、繰り返し再利用する。また、面ファスナーL、面ファスナーMのいずれか一方、または、両方が剥がれてしまったりした時のメンテナンス性がよい。繰り返し利用時に、目視でどちらの面ファスナーを胴部、ベロ部どちらがいいか、判断に躊躇することなく、繰り返し再利用の作業性がよい。また、短時間で動作できて、繰り返し再利用の動作品質が安定する。
また、再利用二層紙封筒生産時、繰り返し利用時に、接着系合していない面ファスナーL、面ファスナーMの表面に手、指が接触することにより、チクチク感じたりするのを低減し、本発明利用時作業性、利用時効率を上げるために、ソフトマジック(登録商標)を面ファスナーL、面ファスナーMとして配置し、利用してもよい。
再利用二層紙封筒べろ部2の外側表層と再利用二層紙封べろ胴部1の外側表層に、ポリオレフィン層としてポリプロピレン層を配置する本発明の実施態様では、面ファスナーL、面ファスナーMに、マジックテープ(登録商標)S−Eテープを配置し、再利用二層紙封べろ部の外側表層と再利用二層紙封胴部1外側表層のポリプロピレンに、高周波ウェルダー等を用いてより強力に熱接着させて、本発明再利用二層紙封の繰り返し利用性、耐久利用性を向上できる。
本発明実施態様では、再利用二層紙封べろ部2の外側表層と再利用二層紙封胴部1外側表層のポリプロピレンに対して、開閉する面ファスナーLと面ファスナーMの接合力より強い接着力でマジックテープ(登録商標)S−Eテープを接着させれば、本発明の効果を奏する。
再利用二層紙封べろ部2の外側表層と再利用二層紙封筒胴部1外側表層に、ポリプロピレン層以外のポリオレフィン層を配置する本発明の実施態様では、面ファスナーL、面ファスナーMに、マジックテープ(登録商標)S−Pテープを配置し、再利用二層紙封べろ部1の外側表層と再利用二層紙封べろ胴部外側表層のポリプロピレンに、高周波ウェルダー等を用いてより強力に熱接着させる変形実施態様て、本発明再利用二層紙封の繰り返し利用性、耐久利用性をさらに向上できる。
本発明実施態様では、紙封筒べろ部2の外側表層と再利用二層紙封筒胴部1外側表層のポリプロピレンに対して、開閉する面ファスナーLと面ファスナーMの接合力より強い接着力でマジックテープ(登録商標)S−Pテープを接着させれば、本発明の効果を奏する。
図4において、Fは封筒を示し、Hは、本発明実施態様に係る面ファスナーまたは粘着物を示す。hは、従来の横幅略前幅にわたる面ファスナーまたは粘着物を示す。
<べろ部重ね関連作用効果>
図4(a)に係わる実施態様おいて、基部と反対側の表層粘着力を弱くする本発明の技術思想で、面ファスナーまたは粘着物を再利用紙封筒のべろ部側に配置すると、本発明再利用紙封筒を繰り返し利用時に重ねて保管する時、厚さ方向にあまりがさばらないで保管できる。再利用紙封筒の軸a1を放射状にして重ねることによって、弱い接着力ながら、面ファスナーまたは粘着物が重なることによる再接着による各種作業上の不具合を低下できる。再利用紙封筒の軸a1に沿って少しずらしながら重ねることによってより少ないスペースで、面ファスナーまたは粘着物が互いに接触しにくい状態で重ねて保管できる。
<胴部重ね関連作用効果>
図4(b)に係わる実施態様おいて、基部と反対側の表層粘着力を弱くする本発明の技術思想で、面ファスナーまたは粘着物を再利用紙封筒の胴部側に配置すると、本発明再利用紙封筒を繰り返し利用時に重ねて保管する時、厚さ方向にあまりがさばらないで保管できる。再利用紙封筒の軸b1を放射状にして重ねることによって、弱い接着力ながら、面ファスナーまたは粘着物が重なることによる再接着による各種作業上の不具合を低下できる。再利用紙封筒の軸b1に沿って少しずらしながら重ねることによってより少ないスペースで、面ファスナーまたは粘着物が互いに接触しにくい状態で重ねて保管できる。
<低コスト耐久作用効果>
図4(c)に係わる実施態様において、面ファスナーまたは粘着物を、封筒幅方向に全幅に近く配するものでなく、幅方向に対して部分的に配置するので、面ファスナーまたは粘着物の一封筒当たりの使用料が少なくコストを低減できる。また、面ファスナーまたは粘着物の配置されていない左右の部分から、徐々にべろ部と胴部をはがして行けるので、繰り返し利用時の開く動作の時、横幅の広い配置の面ファスナーまたは粘着物部分を持ってはがす時の動作に比較して、面ファスナーまたは粘着物の接着基部に激力が加わりにくい。結果、繰り返し利用時、面ファスナーまたは粘着物近傍から破壊が進展しにくい。結果、長期間繰り返し利用できる。
<べろ部重ね関連作用効果>
そして、図4(c)に係わる実施態様において、図4(a)に係わる実施態様においての面ファスナーまたは粘着物を再利用紙封筒のべろ部側に配置した実施態様の前記詳細説明作用相当の作用効果を奏する。
<胴部重ね関連作用効果>
図4(d)に係わる実施態様おいて、図4(b)に係わるおいての面ファスナーまたは粘着物を再利用紙封筒の胴部側に配置する前記<胴部重ね関連作用効果>に記述の実施態様詳細説明作用相当の作用効果を奏する。
<低コスト耐久作用効果>
そして、 図4(d)に係わる実施態様おいて、図4(c)に係わる実施態様にて説明の前記<低コスト耐久作用効果>にて作用効果を詳述したと相当の作用効果を奏する。
図5(e)は、同様に面ファスナーまたは粘着物をべろ部に右に偏心させて配置する実施態様を示す模式平面図である。図5(e)に係る実施態様にて、前記<べろ部重ね関連作用効果>に詳述する相当の作用効果があるとともに、前記<低コスト耐久作用効果>に詳述する相当の作用効果がある。
図5(f)は、同様に面ファスナーまたは粘着物を胴部に右に偏心させて配置する実施態様を示す模式平面図である。図5(f)係る実施態様にて、前記<胴部重ね関連作用効果>に詳述する相当の作用効果があるとともに、前記<低コスト耐久作用効果>に詳述する相当の作用効果がある。
図5(g)は、同様に面ファスナーまたは粘着物をべろ部に左に偏心させて配置する実施態様を示す模式平面図である。図5(g)に係る実施態様にて、前記<べろ部重ね関連作用効果>に詳述する相当の作用効果があるとともに、前記<低コスト耐久作用効果>に詳述する相当の作用効果がある。
図5(h)は、同様に面ファスナーまたは粘着物をべろ部に左に偏心させて配置する実施態様を示す模式平面図である。図5(h)に係る実施態様にて、前記<胴部重ね関連作用効果>に詳述する相当の作用効果があるとともに、前記<低コスト耐久作用効果>に詳述する相当の作用効果がある。
以上の実施態様に説明した面ファスナーと粘着物は、相対的に接着力が強い、弱いの実施態様のいかんにかかわらず、本発明範囲で、紙封筒の紙との相性も良好で、経時変化に耐えて繰り返し開閉動作に伴って、少し経時変化して全体に少し弱くなっても、接着力が強い、弱いと言う機能を維持し、再利用紙封筒を長期間再利用できる効果を奏する。製造時と利用時における各種作業・動作にて面ファスナーや粘着物が手にくっついて作業性を低下させにくい、安定した作業ができる、能率がよい等の効果を奏する。
図4(a)、(b)、(c)、(d)と図5(e)、(f)、(g)、(h)は、基本的には、粘着層の事例の説明で、粘着層位置は、ベロ部と胴部のいずれかの事例で説明した。しかし、面ファスナーの実施態様では、図3に係る説明のとおり、図4(a)、(b)、(c)、(d)と図5(e)、(f)、(g)、(h)にて、面ファスナーは、中央、右寄り、左寄りともに、ベロ部と胴部の両方にペアとなって配置される。しかし、作用効果は前記面ファスナー実施態様相当の作用効果である。
本発明の別の実施形態として、前記紙封筒の外表、または、内表のポリオレフィン層表層に油性筆記用具を使って、または、水性筆記用具を使って表書きまたは裏書きすることによって、繰り返し開封して内容物を出し入れして、宛先や発信人、内容物に係る記載表示を更新して、また、宛先や発信人、内容物に係る記載履歴を更新して、繰り返し再利用できる。前記紙封筒の外表、または、内表のポリオレフィン層は、本発明の構成・手段の範囲であれば、紙封筒の全面に係るものであっても、例えば、一例としてラベルのようなものや部分的に係るものであっても、前記効果を奏する。
植物繊維その他の繊維を絡ませながら薄く平らに成形させて製造した紙であるなら、合成樹脂を主原料として製造された合成紙であっても本発明は効果を奏する。前記実施形態では、いくつかの構成を説明したが、各構成を適宜選択して組み合わせて構成してもよいし、各単独で用いてもよい。
前記実施形態は、本発明の一例を示したものであり、べろ部が台形、矩形、三角形、円形やこれらの変形形状で有っても、胴部が台形、矩形、三角形、円形やこれらの変形形状で有っても、特許請求の範囲に記載した構成内で様々な具体的形態が可能である。