JP2018065611A - 再利用紙封筒とその利用方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】繰り返し作業性良好に利用できる再利用紙封とその利用方法を提供する。【解決手段】本発明再利用紙封は、手紙等の内容物を出し入れする封筒の開口部を封止する接着材料の表層の接着力を、弱くすることによって、開口部の封止を繰り返し開閉して再利用することによって成る。【選択図】図1

Description

本発明は、例えば、手紙、文書、書付、製品等の保証書などを封入し、主に紙類等を移送、受け渡し、保存する際、等に用いたり、金融機関の現金封筒や給料袋、月謝袋等などのように貨幣等の貴重品を入れたり、書類の受け渡しや保存等に用いる再利用紙封筒とその利用方法に関する。
従来、特許文献1には、封筒に関し、積層接着テープは、ベース材の両面に粘着剤が塗布された粘着シートが積層され、各粘着シートの間に剥離紙が介装され、剥離紙は、一方の面と他方の面の表面粗さが異なるように構成されていると記載されている。
特許文献2には、裁断された紙やフエルト、紙製文具などを収納する軟質プラスチックフイルム製の反復開閉自在な粘着封緘式封筒に関し、封緘開放時に内容物などが露出した封緘用粘着剤に触れて粘着し、損傷したり出し入れに支障をきたしたりすることを解決するため、封緘用粘着剤上又はその近傍に粘着剤の表面よりも高い非粘着性の粘着防止突出部分を設けることが記載されている。
特許文献3には、日刊紙、週刊誌、月刊誌、情報誌などを広告文が印刷された封筒に入れて配達および配送することで、購読者または配送先などの広告対象者に前面部に印刷されている広告文が自然にアピールされるようにして所期の広告効果をあげることができる広告用封筒において、[請求項6]と明細書に開閉部にマジックテープ(登録商標) 1 0 9を用いることが記載されている。
特許文献4には、封緘部にマジックテープ(登録商標)を施すことにより、封筒類の繰り返しての使用が容易に可能となり、同時に中身がこぼれることも防ぐことが記載されている。
従来、紐をからめて、封筒胴部とべろ部を封止するタイプの封筒があった。
また、従来、手紙、ダイレクトメール、書類や資料の保管などの他に「郵便用」「のし袋」「貴重品袋」などのほかに、「クスリ袋」や「レントゲン袋」といった利用方法があった。
特開2005−225989号公報 特開2011−225277号公報 実用新案登録第3107328号公報 実用新案登録第3082918号公報 特開2012−30809号公報
しかし、特許文献1含む従来の封筒は、剥離紙の表面粗さの大きい面がベース部材の粘着強度の弱い粘着剤を塗布した面に接触し、かつ、表面粗さの小さい面が粘着強度の強い粘着剤を塗布した面に接触するため、胴部外側とべろ部内側の表面粗さの違いのない条件で得られる繰り返し開口部を開閉して繰り返し再利用する等本発明特有の作用効果は、得られない問題点があった。特許文献1含む従来の封筒は、本発明のように、従来の紙封筒用の製袋機がそのまま使えず、新たな装置を開発する必要がでる問題点があった。繰り返し利用時に、封止用の粘着物がうまく剥がれず、繰り返し利用しにくい問題点があった。
特許文献2を含む従来の封筒は、封緘開放時に内容物などが露出した封緘用粘着剤に触れて振れたものが粘着して作業性が低下したり、損傷したり出し入れに支障をきたしにくくなるが、粘着物で封止した封止部を開封して、封筒そのものを繰り返し利用しにくい問題点があった。
特許文献2では、繰り返し利用時、設けた粘着剤の表面よりも高い非粘着性の粘着防止突出部分が、各種出し入れ、手作業動作等で、引っ掛かり繰り返し利用しにくい問題点があった。
特許文献2を含む従来の封筒は、粘着物で封止した封止部を開封して、封筒そのものを繰り返して利用するための特有の手段作用効果が開示すされていない問題点があった。
また、繰り返し使用する時、粘着物がしわしわ状になったり、部分的に偏ったり、部分的にはがれて不要部分が手にくっつたりし、繰り返し利用する作業性が悪い問題点があった。
特許文献4は、紙封筒のいわゆる封止部をマジックテープ(登録商標)や表層に弱い接着力の接着材料を配して、接着して、開閉するものでないため、封止した封止部を開封して、繰り返し利用しにくい問題点があった。
特許文献4を含む従来の封筒は、手紙、文書、書付等の内容物を出し入れする前記封筒開口部を封止するマジックテープ(登録商標)を前記封筒開口部横幅方向に部分的幅になるように設けず、略全幅に設けるので、マジックテープ(登録商標)をマジックテープ(登録商標)の存在しないところを手でつまんで、引っ張って、封筒を開口させる時、手でつまんで、引っ張る部分が局部的、あるいは、少ないので、作業性が悪い問題点があった。
特に、マジックテープ(登録商標)を封筒開口部全幅に渡って配置する場合では、左右にマジックテープ(登録商標)を配置しない領域を意図して設定していない。このため、一般に狭いエリアになりがちで、狭いエリアは、手で引っ張りにくい上、ここを引っ張ったりする封筒開閉動作で、特に封筒が紙であったり、薄い材料だったり、軽量化のため弱い材料だったりすると、マジックテープ(登録商標)が新しい、気温等の環境、マジックテープ(登録商標)接合時の押圧力の強さ等によって、開封時、マジックテープ(登録商標)接合時の接合力が上回って、手でつまんで、マジックテープ(登録商標)接合時これをはがそうとした時、手でつまんだ近傍から、封筒が破壊を開始してしまう問題点があった。結果、繰り返し利用できなくなる問題点があった。
つまり、特許文献4を含む従来の封筒は、同様の理由で、マジックテープ(登録商標)の開閉に際して、べろ部その他を手でつまんで、引っ張る際、紙封筒のマジックテープ(登録商標)近傍を損傷させてしまいやすく、繰り返し多用しにくい問題点があった。封筒が部分的にも損傷してしまうと繰り返し利用時の封止効果が充分には得られなくなる問題点があった。
従来の封筒は、現金などを封入する場合には、中身が外にこぼれることを防ぐため、一般にクリップなどが用いられることが多い。これには、クリップを常備する必要性があり、コストがかさむ問題点があった。さらに利用する封筒の数にたいして必要なクリップ数をあらかじめ準備しておかねばならず、管理が煩雑と言う問題点があった。
さらに、開封時にはクリップをはずすという作業が生じ、クリップが封筒に一体になっていないので、クリップがどこかに飛んでしまったりする問題点があった。そしてクリップをはずすという作業そのものが煩雑である問題点があった。
特許文献5では、基本的に二回しか利用できない、つまり、繰り返し利用できない問題点があった。
従来、紐をからめて、封筒胴部とべろ部を封止するタイプの封筒があったが、紐をからめて封止し、開ける時、紐を緩める作業が必要であり、ワンタッチで開閉できない問題点があった。本発明はワンタッチで開閉できる。従来の手紙、ダイレクトメール、書類や資料の保管などの他の「郵便用」「のし袋」「貴重品袋」などや、「クスリ袋」や「レントゲン袋」利用方法では、繰り返し再利用すると本来の機能から問題も多く、基本的に繰り返し再利用の利便性の機能・効果を意図したものではない問題点があった。
本発明は上記実状に鑑み創案されたものであり、繰り返し再利用できる紙封筒を提供することを目的とする。また、開閉時その他、人のハンドリング作業性が低下しにくい再利用紙封の利用方法を提供することを目的とする。
前記課題を解決するため、[請求項1]に係る本発明は、手紙、文書、書付等を封入する紙封筒において、手紙、文書、書付等の内容物を出し入れする前記紙封筒の開口部を封止する接着材料の層の厚さ方向に対して、封筒べろ部、または、封筒胴部の表層の接着力を、表層でない基部に対して弱くすることによって成る。
前記課題を解決するため、[請求項2]にかかる本発明は、手紙、文書、書付等を封入する紙封筒において、手紙、文書、書付等の内容物を出し入れする前記封筒開口部の前記封筒胴部上に封止用粘着物を配置せず、前記封筒べろ部内側に封止用粘着物層を配置し、前記封筒べろ部内側上に配置する封止用粘着物の粘着強度を、前記粘着物厚さ方向に対して、基部封筒べろ部近傍の粘着力を相対的に強く、前記べろ部粘着物表層近傍の粘着力を相対的に弱くすることによって成る。
また、前記課題を解決するため、[請求項3]にかかる本発明は、手紙、文書、書付等の内容物を出し入れする前記封筒開口部の前記封筒胴部上に封止用粘着物を配置せず、前記封筒べろ部内側に封止用粘着物層を配置し、前記封筒べろ部内側上に配置する封止用粘着物の接着強度を、前記粘着物の厚さ方向に対して、基部封筒べろ部近傍の接着力を相対的に強く、前記べろ部粘着物表層近傍の接着力を相対的に弱くすることによって成る。
そして、前記課題を解決するため、[請求項4]にかかる本発明は、手紙、文書、書付等の内容物を出し入れする前記開口部のべろ部内側に封止用粘着物層を配置せず、前記封筒胴部上に封止用粘着物を配置し、前記封筒胴部に配置する封止用粘着物の粘着強度を、前記粘着物厚さ方向に対して、基部封筒胴部近傍の粘着力を相対的に強く、前記粘着物表層近傍の粘着力を相対的に弱くすることによって成る。
さらに、前記課題を解決するため、[請求項5]にかかる本発明は、手紙、文書、書付等を封入する紙封筒において、手紙、文書、書付等の内容物を出し入れする前記封筒開口部を封止する面ファスナーを前記封筒開口部横幅方向に略全幅でなく、部分的幅になるように設けることによって成る。
前記課題を解決するため、[請求項6]にかかる本発明は、前記封筒開口部を封止する面ファスナーを前記封筒開口部横幅方向に略全幅でなく、部分的幅になるように設けるに際して、前記封筒開口封止部幅の略中央に前記封筒開口部を封止する面ファスナーを配置することことによって成る。
前記課題を解決するため、[請求項7]にかかる本発明は、前記封筒開口部を封止する面ファスナーを前記封筒開口部横幅方向に略全幅でなく、部分的幅になるように設けるに際して、前記封筒開口封止部幅に対して、中央部から、左右に偏心して、前記封筒開口部を封止する面ファスナーを配置することによって成る。
前記課題を解決するため、[請求項8]にかかる本発明は、前記紙封筒の外表、または、内表の一部にポリオレフィン層を配し、油性筆記用具を使って前記ポリオレフィン層表層に表書きまたは裏書きすることによって成る。前記課題を解決するため、[請求項9]にかかる本発明は、前記紙封筒の外表、または、内表の一部にポリオレフィン層を配し、水性筆記用具を使って前記ポリオレフィン層表層に表書きまたは裏書きすることによって成る。
[請求項1]にかかる本発明によれば、表層の総体的に弱い接着力の作用で、封止部を再開封して、手紙、文書、書付等の内容物を繰り返し出し入れし何回も利用できる効果がある。[請求項1]にかかる本発明によれば、べろ部と胴部の開閉をワンタッチで行える効果がある。また、基部に表層部の接着力が相対的に弱い材料に対して、より接着力が強い材料を配しているので、接着材料が繰り返し利用時はがれにくい効果がある。
[請求項2]にかかる本発明によれば、前記[請求項1]にかかる本発明の効果の他、繰り返し利用時に接着物が封筒べろ部に不必要に残留したり、不必要に封筒胴部に残留しにくい効果がある。また、接着物が手に付着して、封筒がくっついてきてしまって、周りの文書類が飛び散ったりしにくい効果がある。繰り返し利用時に逐一接着物が、べろ部に残留しているか、胴部に残留しているか目視する必要がなく、繰り返し利用の際の作業性がよいという効果がある。また、繰り返し利用時に接着物が部分的に残留したり、部分的にはがれたりしにくい。また、接着部にチリ埃が付着して、美観を損ないにくい。接着部分を綺麗に保持したまま繰り返し利用できる効果がある。
さらに、[請求項2]にかかる本発明によれば、繰り返し使用時に粘着物が封筒べろ部に残留したり、封筒胴部に残留しにくい。粘着物が手に付着して、封筒がくっついてきてしまって、周りの文書類が飛び散ったりしにくい効果がある。また、繰り返し利用時いつも接着物が封筒べろ部に残留しやすくなり、繰り返し利用時に逐一粘着物が、べろ部に残留しているか、胴部に残留しているか目視する必要がなく、繰り返し利用の際の作業性がよい。さらに、繰り返し利用時に接着物が部分的に残留したり、部分的にはがれたりしにくい。また、接着部にチリ埃が付着して、美観を損ないにくい。接着部分を綺麗に保持したまま繰り返し利用できる。
[請求項3]にかかる本発明によれば、繰り返し利用時に粘着物が封筒胴部に転写して残留したりしにくい効果がある。粘着物が手に付着して、封筒がくっついてきてしまって、周りの文書類が飛び散ったりしにくい効果もある。基部の相対的に強い粘着物の粘着力で、いつも粘着物が封筒べろ部に残留しやすくなり、繰り返し利用時に逐一粘着物が、べろ部に残留しているか、胴部に残留しているか目視する必要がなく、繰り返し利用の際の作業性がよい効果がある。また、同様に、繰り返し利用時に粘着物が粘着物エリアに対して部分的に残留したり、部分的にはがれたりしにくい効果がある。また、粘着部にチリ埃等が付着して、美観を損ないにくい。粘着部分を綺麗に保持したまま繰り返し利用できる効果がある。
[請求項3]にかかる本発明によれば、繰り返し利用時に粘着物が封筒べろ部に転写して残留したりしにくい効果がある。粘着物が手に付着して、封筒がくっついてきてしまって、周りの文書類が飛び散ったりしにくい効果もある。基部の相対的に強い粘着物の粘着力で、いつも粘着物が封筒胴部に残留しやすくなり、繰り返し使用時に逐一粘着物が、胴部に残留しているか、べろ部に残留しているか目視する必要がなく、繰り返し利用の際の作業性がよい効果がある。また、繰り返し利用時に粘着物が粘着物エリアに対して部分的に残留したり、部分的にはがれたりしにくい効果がある。粘着部にチリ埃が付着して、美観を損ないにくい。粘着部分を綺麗に保持したまま繰り返し利用できる効果がある。
[請求項5][請求項6][請求項7]にかかる本発明によれば、前記[請求項1]にかかる発明の効果の他、次の効果がある。
特許文献4を含む従来の封筒が、手紙、文書、書付等の内容物を出し入れする前記封筒開口部を封止するマジックテープ(登録商標)を前記封筒開口部横幅方向に部分的幅になるように設けず、略全幅設けるので、マジックテープ(登録商標)等の面ファスナーをマジックテープ(登録商標)等の面ファスナーの存在しないところを手でつまんで、引っ張って、封筒を開口させる時、手でつまんで、引っ張る部分が局部的、あるいは、少ないため、作業性が悪かったのに対し、手でつまんで、引っ張って、封筒を開口させる時、マジックテープ(登録商標)が部分的に存在しない部分を手でつまむことが出来、作業性がいい効果がある。
また、開封時、マジックテープ(登録商標)等の面ファスナーが部分的に存在しない部分から順次、マジックテープ(登録商標)等の面ファスナーをはがしていけるので、行き成り激力的にはがさない作用に寄り、マジックテープ(登録商標)等の面ファスナーそのものが、基部から剥がれ落ちたりしにくい効果がある。そして、繰り返し開閉の作業性がよい効果がある。
また、特許文献4を含む従来の封筒は、同様の理由で、マジックテープ(登録商標)等の面ファスナーの開閉に際して、手でつまんで、引っ張る際、紙封筒のマジックテープ(登録商標)等の面ファスナー近傍を損傷させてしまいやすく、繰り返し多用しにくい問題点があった。封筒が部分的にも損傷してしまうと封止効果が得られなくなる問題点があったのに対して、[請求項5]にかかる本発明によれば、激力的でなく徐々に開閉することが出来るので、より損傷しにくく、開閉作業でき、かつ、耐久性良好に繰り返し利用できる効果がある。
特に、マジックテープ(登録商標)等の面ファスナーを封筒開口部全幅に渡って配置する場合では、左右にマジックテープ(登録商標)等の面ファスナーを配置しない領域を意図して設定していない。このため、一般に面ファスナーが存在しない部分が、狭いエリアになりがちで、狭いエリアでは、手で持って引っ張りにくい。これに対して、本発明では、マジックテープ(登録商標)等の面ファスナーを配置しない領域が広く、手で持つ範囲が広く、何処でも左右手指が近いところをつかめるので作業性がよい。引っ張りやすく作業性が良好になる効果がある。
本発明では、従来例に比べて、相対的に広い横幅範囲で、マジックテープ(登録商標)等の面ファスナーを配置しない領域が゛委審査そ、ここをを引っ張ったりする封筒開閉動作で、全体の接着力が相対的に小さい。特に封筒が紙であったり、薄い材料だったり、軽量化のため弱い材料だったりすると、マジックテープ(登録商標)等の面ファスナーが新しい、気温等の環境、マジックテープ(登録商標)等の面ファスナー接合時の押圧力の強さ等によって、開封時、接合力が上回って、手でつまんで、マジックテープ(登録商標)等の面ファスナー接合時、これをはがそうとした時、手でつまんだ近傍から、封筒が破壊を開始してしまうことがなくなる効果を奏する。結果、繰り返し利用できる効果を奏する。
手で引っ張るエリアが広いと手での開封動作時、応力が分散しやすいので、さらに破壊しにくい効果を奏する。ここに、一封筒あたりの、マジックテープ(登録商標)等の面ファスナーの使用量が減るので、コストを低減でき、普及性の高い紙封筒を提供出来る効果がある。一封筒あたりの、マジックテープ(登録商標)等の面ファスナーの貼布時間が短縮できるので、生産性のいい紙封筒を提供出来る効果を奏する。さらに、本発明では、特許文献2と異なって、繰り返し使用時、設けた粘着剤の表面よりも高い非粘着性の粘着防止突出部分が、各種出し入れ、手作業動作等で、引っ掛かり等の不具合が少なく、繰り返し利用しやすい効果がある。
従来の封筒は、現金などを封入する場合には、中身が外にこぼれることを防ぐため、一般にクリップなどが用いられることが多い。これには、クリップを常備する必要性があり、コストがかさむ問題点があったのに対して、これらの問題点がみな解決される。さらに使用する封筒の数にたいして必要なクリップ数をあらかじめ準備しておかねばならず、管理が煩雑と言う問題点解決し、作業動作がシンプルになる効果がある。
さらに、従来、開封時にはクリップをはずすという作業が生じ、クリップが封筒に一体になっていないので、クリップがどこかに飛んでしまったりする問題点があった。そしてクリップをはずすという煩雑な作業そのものがなくなる効果がある。
本発明によれば、紙封筒を、繰り返し再利用できる効果がある。繰り返し使用時に耐久性が良好に維持できる紙封筒を提供できる効果がある。
特に、紙封筒を、剥離紙の表裏の表面粗さを変えて工数を複雑にしたり、生産コストをあげることなく、在来量産されている剥離紙を工程で使ったとしても、繰り返し再利用できる効果がある。また、開閉時その他、ワンタッチで作業できる等作業性が良好で、人のハンドリング作業性が低下しにくい効果がある。
本発明によれば、表層の総体的に弱い接着力の作用で、封止部を再開封して、手紙、文書、書付等の内容物を繰り返し出し入れし何回も使用できる効果がある。本発明によれば、ワンタッチで封筒を開閉できる効果がある。
また、表層部の接着力が相対的に弱い材料に対して、基部に相対的に接着力が強い材料を配しているので、接着材料が繰り返し利用時はがれにくい効果がある。そして、繰り返し使用時にハンドリング性、作業性がよい効果がある。
(a)は本発明の第一の実施形態に係る再利用紙封筒の胴部とべろ部を示す模式断面図である。(b)は、本発明の第一の実施形態に係る再利用紙封筒の胴部を示すP−P模式断面図である。 は、本発明の別の実施形態に係る再利用紙封筒の胴部とべろ部を示す模式断面図である。 は、本発明のさらに別の実施形態に係る再利用紙封筒の胴部とべろ部を示す模式断面図である。 (a)は、本発明の実施形態に係る再利用紙封筒の面ファスナーまたは粘着物を再利用紙封筒のべろ部側に配置することを示す模式平面図である。(b)は、本発明の実施形態に係る再利用紙封筒の面ファスナーまたは粘着物を再利用紙封筒の胴部側に配置することを示す模式平面図である。(c)は、同様に面ファスナーまたは粘着物をべろ部中央に配置することを示す模式平面図である。(d)は、同様に面ファスナーまたは粘着物をべろ胴部中央に配置することを示す模式平面図である。 (e)は、同様に面ファスナーまたは粘着物をべろ部に右に偏心させて配置することを示す模式平面図である。(f)は、同様に面ファスナーまたは粘着物を胴部に右に偏心させて配置することを示す模式平面図である。(g)は、同様に面ファスナーまたは粘着物をべろ部に左に偏心させて配置することを示す模式平面図である。(h)は、同様に面ファスナーまたは粘着物をべろ胴部に左に偏心させて配置することを示す模式平面図である。
以下、本発明の実施形態について適宜該当する図面を参照しながら詳細に説明する。なお、同一の構成要素には同一の符号を付して示し、重複する説明を省略する。
図1(a)は本発明の第一の実施形態に係る紙封筒の胴部とべろ部を示す模式断面図である。図1(a)において、紙封筒べろ部1に対して、1aは、べろ部先端側、1bは、べろ部の元側である。2は、紙封筒胴部裏側、3は、紙封筒胴部表側である。紙封筒べろ部1と紙封筒胴部表側3は一体となっていて、紙封筒べろ部コーナー4で折れ曲がる。
紙封筒べろ部1、紙封筒胴部裏側2、紙封筒胴部表側3は、一体を成すように材料の紙から裁断された展開紙材料を、在来普及の製袋機、封筒製造機で、在来の手法で、図示しない底部を折り、接着させる。
図1(a)、図1(b)において、紙封筒胴部表側3や封筒胴部外表1aに、ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレート等のポリオレフィン樹脂層を配置し、紙材料を封筒べろ部内側4、胴部内側6aに配置する。結果、図1(a)では、ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレート等のポリオレフィン樹脂層に対して、相対的により接着力の強い粘着物Aが接着されるので、繰り返し利用時、各種外力や経時変化を介して、より耐久性があり、安定的利用が可能になる。
図1(b)において、べろ部外表面3、胴部べろ部外表1、胴部裏外表6に、ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレート等のポリオレフィン樹脂層を配置し、べろ部4、べろ部4とつながる胴部外表と胴部裏外表6に紙を配置する。
図1(a)において、封筒開口部5にて、略矢印6の方向に封筒内容物を出し入れする。紙封筒胴部裏側2の上には、相対的に粘着力の強い粘着部Aが配置され、粘着部Aの上には、相対的に粘着力の弱い粘着部Bが配置される。
粘着部A粘着部Bの同時貼布方法としては、例えば、ニチバン株式会社のセルタック(登録商標)強弱セロハン両面テープを用いることができる。自動機で貼布する場合は、テープを剥離紙がついたまま引き出し、カッターで、開閉時に紙封筒胴部横幅方向に粘着部の存在しない部分が出来るほどのより明確に短い長さにカットする。もちろん、本発明紙封筒第一の実施形態の封筒作成仕上げ工程で手作業でカッターでカットし、貼布してもよい。
開閉時に紙封筒胴部横幅方向に粘着部の存在しない部分が出来るほどのより明確に短い長さにカットし、剥離紙つきのまま、粘着部を紙封筒胴部裏側2に貼布することにより、紙封筒胴部裏側2上のアクリル系粘着部Aの上の相対的に粘着力の弱いアクリル系粘着部Bが構成される。
つまり、セルタック(登録商標)強弱セロハン両面テープの剥離紙を初回はできるだけそのままにして、略矢印6の方向に、封筒内容物を入れて、紙封筒べろ部1、紙封筒胴部裏側2を重ねることによって封筒開口部を閉とする。二回目以降では、敢えて剥離紙をはがさなくても、粘着部Bの表層は相対的に粘着力が弱いので、繰り返し、内容物を出し入れた時、内容物と接着しての不具合が起こりにくく、紙封筒を繰り返し再利用できる。
つまり、初回は、剥離紙が軽くついているので、紙封筒べろ部1の内側と粘着部Bの表層はくっつくことがなく、繰り返し再利用開始以降は、剥離紙を敢えてつけなくても、粘着部Bの表層と紙封筒べろ部1の内側とは、弱い接着力の上に、間に微量のチリ埃が介在すること等によって、強力に接着してしまうことがなく、結果、開閉時に、紙封筒べろ部1の内側近傍、封筒胴部内側2近傍が部分的に破壊してしまいにくく、さらに繰り返し再利用を継続できる。
逆に、紙封筒べろ部1に対して、相対的に弱い粘着紙Bが接着するため、再度紙封筒べろ部1と紙封筒胴部裏側2とを再度開状態にできる。こうして、繰り返し利用することができる。前記ニチバン株式会社のセルタック(登録商標)強弱セロハン両面テープを貼布する工程で、あるいは、繰り返し利用時に、万一粘着物が、紙封筒のどこか一部に残留したら、市販のニチバンテープはがし(登録商標)ではがせるので、製造時と繰り返し利用時の作業性がいい。
特に、紙封筒を溶解してリサイクルしたりしてもよいが、紙封筒をそのまま再利用できるので、溶解してリサイクルするよりエネルギーや物質を使わずに本発明のすべての実施形態では、まさに再利用、環境負荷を少なく、繰り返し利用できる効果を奏する。ニチバン株式会社のセルタック(登録商標)強弱セロハン両面テープとしては、例えば、CW−D15がよいが、全体の紙封筒の大きさ、作業性によって、ニチバン株式会社のセルタック(登録商標)強弱セロハン両面テープの中でテープ幅や、テープ長さ等は本発明の範囲で適切な仕様選択することにより、低コスト、少ない段取り換え等の生産性の最適な紙封筒を提供出来る。
本発明の第一の実施形態の別の実施形態として、ニチバン株式会社の再生紙両面テープナイスタックリムカ(登録商標)を配置する事例を説明する。図1(a)において、粘着部Aに、ニチバン株式会社の再生紙両面テープナイスタックリムカ(登録商標)超強力タイプを配置する時は、粘着部Bに、同社ナイスタックリムカ(登録商標)強力タイプ、普通タイプ、弱タイプのいずれかを選択する。
本発明に係る、より大きい紙封筒の場合は、粘着部Aと粘着部Bに強弱差をつけた前記範囲で、以下のように両方とも相対的に粘着力の強い選択をすることにより、繰り返し利用時の作業性が向上し、生産時の品質安定性が向上し、歩留まりが向上する。また、粘着部Aと粘着部Bに前記範囲で、以下のように両方とも相対的に粘着力の弱い選択をすることにより、繰り返し利用時の耐久性が向上する。
本発明の第一の実施形態のさらに別の実施形態として、図1(a)において、粘着部Aに、ニチバン株式会社の再生紙両面テープナイスタックリムカ(登録商標)強力タイプを配置する時は、粘着部Bに、同社ナイスタックリムカ(登録商標)、普通タイプ、弱タイプのいずれかを選択する。
本発明に係る、より大きい紙封筒の場合は、粘着部Aと粘着部Bに前記接着力の強弱範囲で、相対的に粘着力の強い選択をすることにより、繰り返し使用時の作業性が向上し、生産時の品質安定性が向上し、歩留まりが向上する。また、粘着部Aと粘着部Bに前記範囲で、相対的に粘着力の強い選択をすることにより、繰り返し利用時の耐久性が向上するのは同様である。
本発明の第一の実施形態のさらに別の実施形態として、図1(a)において、粘着部Aに、ニチバン株式会社の再生紙両面テープナイスタックリムカ(登録商標)普通タイプを配置する時は、粘着部Bに、同社ナイスタックリムカ(登録商標)、弱タイプを選択する。また、粘着部A、粘着部Bのように二層にせず、再生紙両面テープナイスタックリムカ(登録商標)弱タイプを選択した場合、紙封筒べろ部1、紙封筒胴部裏側2の基部に、強く接着しないが、粘着部の表層が弱い粘着力である本発明の構成で、特に小型の紙封筒では、粘着力が弱くても繰り返し利用は機能する。ここに、粘着物が一種類で済むのでコストが安い繰り返し使用可能な紙封筒を提供出来る。
本発明の第一の実施形態と別の実施形態では、前記封筒の開口部を繰り返し開閉して利用する際、粘着物が、より強い粘着物を配置下側と反対側の紙封筒べろ部1に残留したり、紙封筒胴部裏側2に残留したり、作業をする手に残留したり、さらにこれらが転移して作業性を低下させることが少ない。
本発明の第一の実施形態と別の実施形態では、開閉時にはがす動作によって、粘着物が、部分的に残留したり、部分的に残留した粘着物がしわしわ状になったり、紙封筒はまだ繰り返し使用出来る状態で残留した粘着物を取り去って再度粘着物を配置したりする煩わしさを低減し繰り返し利用出来る。
本発明の第一の実施形態と別の実施形態では、開口部を開いたまま保存せず、閉じた状態で保存できるので、残留した粘着物にチリ埃が付着しにくい。このため、粘着力が維持されてさらに繰り返し利用しやすい。さらに残留した粘着物にチリ埃が付着して美観を損なう現象が発生しにくい。
図2は、本発明の別の実施形態に係わる再利用紙封筒の胴部とべろ部を示す模式断面図である。図2において、紙封筒べろ部1に対して、基部に、粘着物Aをその上層に、粘着物Bを配置する。繰り返し利用時、内容物は、図示する略矢印の方向に出し入れし、紙封筒胴部裏側2と紙封筒胴部表側3の間に出し入れされ、繰り返し利用される。
図2は、開口部が開いた状態を示すが、閉じる時は、紙封筒べろ部1が、紙封筒胴部裏側2に近づいていって、粘着物Bと紙封筒胴部裏側2が接着される。開口部を、再利用等のために開ける時は、粘着物Bと紙封筒胴部裏側2との接着力が弱いので開けることができる。
ここに、粘着物Aと紙封筒べろ部1の接着力は、粘着物Bと紙封筒胴部裏側2の接着力より強いので、粘着物A、粘着物Bは、紙封筒べろ部1側に残留することが多くなる。いつも紙封筒べろ部1側に残留しやすいので、繰り返し利用時、作業が一定になり、かつ、繰り返し利用作業性が良好になる。
図1に係る本発明の第一の実施形態に係る紙封筒においても、紙封筒べろ部1と紙封筒胴部裏側2が逆になり、閉じる時は、紙封筒べろ部1が、紙封筒胴部裏側2に近づいていって、粘着物Bと紙封筒べろ部が接着される。ここに、粘着物Aと紙封筒胴部裏側2の接着力は、粘着物Bと紙封筒胴部裏側2の接着力より強いので、粘着物A、粘着物Bは、紙封筒胴部裏側2側に残留することが多くなる。このため、繰り返し利用時の作業が標準化され、安定する。
つまり、いつも紙封筒胴部裏側2側に残留しやすいので、繰り返し利用時、作業が一定になり、かつ、繰り返し利用作業性が良好になる。
図1(a)図2において、紙材料の上に、接着力の強い粘着物Aが接着されるので、粘着物が、不織布と絡み合い、粘着物Bの単体性能を超えて、封筒として繰り返し利用時、各種外力や経時変化を介して、より耐久性があり、安定的利用が可能になる。
本発明の別の実施態様では、粘着部A粘着部Bの両方に相対的に強力な粘着力の粘着剤を配置し、何回か繰り返し利用すると、空気中の水分やチリ埃の付着等によって、接着の脱着を繰り返している表層側の粘着層の粘着力が基部に比べて相対的に弱くなる。このことによって、本発明の手段、構成を満たし、本発明の作用効果を奏する。粘着部A粘着部Bの両方に強力な粘着力の粘着剤を配置し、空気に暴露される等の影響で経時変化して表層の接着力が弱くなっても、本発明の手段、構成を満たし、本発明の作用効果を奏する。
図3は、本発明の別の実施形態に係わる紙封筒の胴部とべろ部を示す模式断面図である。図3において、紙封筒べろ部1と紙封筒胴部裏側2とを繰り返し開閉させるために、紙封筒胴部裏側面ファスナーLと紙封筒べろ部側面ファスナーMを配置する。面ファスナーは、基部が強接着力で再利用二層紙封に接着し、面ファスナー部が弱接着力で、本発明実施態様を構成する。
紙封筒胴部裏面ファスナーLは、紙封筒胴部裏側2に対して、また、紙封筒べろ部ファスナーMは、紙封筒べろ部1に対して、ファスナーLファスナーMの開閉力に抗するより強い接着力で接着する。面ファスナーとしては、マジックテープ(登録商標)、ベルクロVelcro(登録商標)等を用いる。マジックテープ(登録商標)として、ニューエコマジック(登録商標)を配置できる。ニューエコマジック(登録商標)制電タイプを配置すると、本発明実施態様にかかる紙封筒の着脱時、生産時、保管時、輸送時、そして、内容物出し入れや、各種ハンドリング時に、摩擦帯電蓄積による不具合を低減できる。
ニューエコマジック(登録商標)耐熱タイプを配置すると、本発明実施態様にかかる紙封筒が、溶鉱炉近辺作業や、スエズ運河等の船倉や倉庫で高温にさらされても、繰り返し利用時機能低下しにくい。
本発明の別の実施態様として、フックとル―プが別々になったマジックテープ(登録商標)を配置する時は、紙封筒胴部裏側面ファスナーLにフックを配置する時、筒べろ部側面ファスナーMにル―プを、紙封筒胴部裏側面ファスナーLにル―プを配置する時に、筒べろ部側面ファスナーMにフックを配置する。
フックとル―プの両方を兼ね備えたマジックテープ(登録商標)、フリ―マジック(登録商標)を配置する時は、面ファスナーLにどちらを、面ファスナーMにどちらをとの識別が不要なので、本発明紙封筒のアセンブリ時、作業性が良好で、本発明紙封筒の生産性がよい。また、面ファスナーL、面ファスナーMのいずれか一方、または、両方が剥がれてしまったりした時のメンテナンス性がよい。また、紙封筒生産時、繰り返し利用時に、接着系合していない面ファスナーL、面ファスナーMの表面に手、指が接触することにより、チクチク感じたりするのを低減し、本発明利用時作業性、利用時効率を上げるために、ソフトマジック(登録商標)を面ファスナーL、面ファスナーMとして配置し、利用してもよい。また、面ファスナーL、面ファスナーMのいずれか一方、または、両方が剥がれてしまったりした時のメンテナンス性がよい。繰り返し利用時に、目視でどちらの面ファスナーを胴部、ベロ部どちらがいいか、判断に躊躇することなく、繰り返し再利用の作業性がよい。また、短時間で動作できて、繰り返し再利用の動作品質が安定する。
<べろ部重ね関連作用効果>
図4(a)に係わる実施態様おいて、面ファスナーまたは粘着物を再利用紙封筒のべろ部側に配置すると、本発明再利用紙封筒を繰り返し利用時に重ねて保管する時、厚さ方向にあまりがさばらないで保管できる。再利用紙封筒の軸a1を放射状にして重ねることによって、弱い接着力ながら、面ファスナーまたは粘着物が重なることによる再接着による各種作業上の不具合を低下できる。再利用紙封筒の軸a1に沿って少しずらしながら重ねることによってより少ないスペースで、面ファスナーまたは粘着物が互いに接触しにくい状態で重ねて保管できる。
<胴部重ね関連作用効果>
図4(b)に係わる実施態様おいて、面ファスナーまたは粘着物を再利用紙封筒の胴部側に配置すると、本発明再利用紙封筒を繰り返し利用時に重ねて保管する時、厚さ方向にあまりがさばらないで保管できる。再利用紙封筒の軸b1を放射状にして重ねることによって、弱い接着力ながら、面ファスナーまたは粘着物が重なることによる再接着による各種作業上の不具合を低下できる。再利用紙封筒の軸b1に沿って少しずらしながら重ねることによってより少ないスペースで、面ファスナーまたは粘着物が互いに接触しにくい状態で重ねて保管できる。
<低コスト耐久作用効果>
図4(c)に係わる実施態様において、面ファスナーまたは粘着物を、封筒幅方向に全幅に近く配するものでなく、幅方向に対して部分的に配置するので、面ファスナーまたは粘着物の一封筒当たりの使用料が少なくコストを低減できる。また、面ファスナーまたは粘着物の配置されていない左右の部分から、徐々にべろ部と胴部をはがして行けるので、繰り返し利用時の開く動作の時、幅の広い面ファスナーまたは粘着物部分を持ってはがす時の動作に比較して、面ファスナーまたは粘着物の接着基部に激力が加わりにくい。結果、繰り返し利用時、面ファスナーまたは粘着物近傍から破壊が進展しにくい。結果、長期間繰り返し利用できる。
図4において、Fは封筒を示し、Hは、本発明実施態様に係る面ファスナーまたは粘着物を示す。hは、従来の横幅略前幅にわたる面ファスナーまたは粘着物を示す。
<べろ部重ね関連作用効果>
そして、図4(c)に係わる実施態様において、図4(a)に係わる実施態様においての面ファスナーまたは粘着物を再利用紙封筒のべろ部側に配置した実施態様の前記詳細説明の作用効果相当の作用効果を奏する。
<胴部重ね関連作用効果>
図4(d)に係わる実施態様おいて、図4(b)に係わるおいての面ファスナーまたは粘着物を再利用紙封筒の胴部側に配置する前記<胴部重ね関連作用効果>に記述の実施態様詳細説明の作用効果相当の作用効果を奏する。
<低コスト耐久作用効果>
そして、 図4(d)に係わる実施態様おいて、図4(c)に係わる実施態様にて説明の前記<低コスト耐久作用効果>にて作用効果を詳述したと相当の作用効果を奏する。
図5(e)は、同様に面ファスナーまたは粘着物をべろ部に右に偏心させて配置する実施態様を示す模式平面図である。図5(e)に係る実施態様にて、前記<べろ部重ね関連作用効果>に詳述する相当の作用効果があるとともに、前記<低コスト耐久作用効果>に詳述する相当の作用効果がある。
図5(f)は、同様に面ファスナーまたは粘着物を胴部に右に偏心させて配置する実施態様を示す模式平面図である。図5(f)に係る実施態様にて、前記<胴部重ね関連作用効果>に詳述する相当の作用効果があるとともに、前記<低コスト耐久作用効果>に詳述する相当の作用効果がある。
図5(g)は、同様に面ファスナーまたは粘着物をべろ部に左に偏心させて配置する実施態様を示す模式平面図である。図5(g)に係る実施態様にて、前記<べろ部重ね関連作用効果>に詳述する相当の作用効果があるとともに、前記<低コスト耐久作用効果>に詳述する相当の作用効果がある。
図5(h)は、同様に面ファスナーまたは粘着物をべろ部に左に偏心させて配置する実施態様を示す模式平面図である。図5(h)に係る実施態様にて、前記<胴部重ね関連作用効果>に詳述する相当の作用効果があるとともに、前記<低コスト耐久作用効果>に詳述する相当の作用効果がある。
図4(a)、(b)、(c)、(d)と図5(e)、(f)、(g)、(h)は、基本的には、粘着層の事例の説明で、粘着層位置は、ベロ部と胴部のいずれかの事例で説明した。しかし、面ファスナーの実施態様では、図3に係る説明のとおり、図4(a)、(b)、(c)、(d)と図5(e)、(f)、(g)、(h)にて、面ファスナーは、中央、右寄り、左寄りともに、ベロ部と胴部の両方にペアとなって配置される。しかし、作用効果は前記面ファスナー実施態様相当の作用効果である。
以上の実施態様に説明した面ファスナーと粘着物は、相対的に接着力が強い、弱いのいかんにかかわらず、紙との相性も良好で、経時変化に耐えて接着力が強い、弱いと言う機能を維持し、再利用紙封筒を長期間再利用できる効果を奏する。製造時と利用時における各種作業・動作にて面ファスナーや粘着物が手にくっついて作業性を低下させにくい、安定した作業ができる、能率がよい等の効果を奏する。
本発明の別の実施形態として、前記紙封筒の外表、または、内表の一部にポリオレフィン層を一例としてラベルのように部分的に配し、油性筆記用具を使って前記ポリオレフィン層表層に表書きまたは裏書きすることによって、また、前記紙封筒の外表、または、内表の一部にポリオレフィン層を配し、水性筆記用具を使って前記ポリオレフィン層表層に表書きまたは裏書きすることによって、繰り返し開封して内容物を出し入れして、宛先や発信人、内容物に係る記載表示を更新して、また、宛先や発信人、内容物に係る記載履歴を更新して、繰り返し再利用できる。
植物繊維その他の繊維を絡ませながら薄く平らに成形させて製造した紙であるなら、台成樹脂を主原料として製造された合成紙であっても本発明は効果を奏する。前記実施形態では、いくつかの構成を説明したが、各構成を適宜選択して組み合わせて構成してもよいし単独で用いてもよい。
前記実施形態は、本発明の一例を示したものであり、べろ部が台形、矩形、三角形、円形やこれらの変形形状で有っても、胴部が台形、矩形、三角形、円形やこれらの変形形状で有っても、特許請求の範囲に記載した構成内で様々な具体的形態が可能である。
各政府機関、企業団体、さまざまな組織は、今日、又将来も、大量の郵便物を送り、返信を受けている。通称社内便といった組織内専用便という中に、繰り返し使い方もあり、同様の機能、効果でコストを下げ、社会にとってごみの減量、資源の節約、リサイクルという使命・文化も定着している。本発明は、封筒を、繰り返し再利用する手段・方法と効果を提供するので、これらの機能・使命に寄与し、産業上の利用可能性が大きい。
1 紙封筒べろ部
1a べろ部先端側
1b べろ部の元側
2 紙封筒胴部裏側
3 紙封筒胴部表側
5 封筒開口部
A 相対的に粘着力の強い粘着部
B 相対的に粘着力の弱い粘着部
L 面ファスナー
M 面ファスナー

Claims (9)

  1. 手紙、文書、書付等を封入する、紙封筒において、手紙、文書、書付等の内容物を出し入れする前記紙封筒の開口部を封止する接着材料の、前記紙封筒の開口部を封止する接着材料の表層の接着力を、弱くすることによって、前記紙封筒の開口部を封止部を繰り返し開閉することを特徴とする透明性のない再利用紙封筒。
  2. 前記紙封筒の開口部を封止する接着材料を粘着物とし、前記紙封筒の開口部を封止する接着材料の表層の粘着力を、表層でない基部の粘着力に対して弱くすることによって、前記紙封筒の開口部を封止を繰り返し開閉することを特徴とする請求項1記載の再利用紙封筒。
  3. 手紙、文書、書付等の内容物を出し入れする前記封筒開口部の前記封筒胴部上に封止用粘着物を配置せず、前記封筒べろ部内側に封止用粘着物層を配置し、前記封筒べろ部内側上に配置する封止用粘着物の接着強度を、前記粘着物の厚さ方向に対して、基部封筒べろ部近傍の接着力を相対的に強く、前記べろ部粘着物表層近傍の接着力を相対的に弱くすることを特徴とする請求項2記載の再利用紙封筒。
  4. 手紙、文書、書付等の内容物を出し入れする前記開口部のべろ部内側に封止用粘着物層を配置せず、前記封筒胴部上に封止用粘着物を配置し、前記封筒胴部に配置する封止用粘着物の粘着強度を、前記粘着物厚さ方向に対して、基部封筒胴部近傍の粘着力を相対的に強く、前記粘着物表層近傍の粘着力を相対的に弱くすることを特徴とする請求項2記載の再利用紙封筒。
  5. 手紙、文書、書付等を封入する紙封筒において、手紙、文書、書付等の内容物を出し入れする前記封筒開口部を封止する面ファスナーまたは、前記粘着物をを前記封筒開口部横幅方向に略全幅でなく、部分的幅になるように設けることを特徴とする請求項1記載の再利用紙封筒。
  6. 前記封筒開口部を封止する面ファスナーまたは、前記粘着物を前記封筒開口部横幅方向に略全幅でなく、部分的幅になるように設けるに際して、前記封筒開口封止部幅の略中央に前記封筒開口部を封止する面ファスナーまたは前記粘着物を配置することを特徴とする請求項5記載の再利用紙封筒。
  7. 前記封筒開口部を封止する面ファスナーまたは、前記粘着物を前記封筒開口部横幅方向に略全幅でなく、部分的幅になるように設けるに際して、前記封筒開口封止部幅に対して、中央部から、左右に偏心して、前記封筒開口部を封止する面ファスナーまたは、前記粘着物を配置することを特徴とする請求項5記載の再利用紙封筒。
  8. 前記紙封筒の外表、または、内表の一部にポリオレフィン層を配し、油性筆記用具を使って前記ポリオレフィン層表層に表書きまたは裏書きすることを特徴とする請求項1から7のいずれか一項に記載の再利用紙封筒の利用方法。
  9. 前記紙封筒の外表、または、内表の一部にポリオレフィン層を配し、水性筆記用具を使って前記ポリオレフィン層表層に表書きまたは裏書きすることを特徴とする請求項1から7のいずれか一項に記載の再利用紙封筒の利用方法。
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